【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第三十六幕


報復する女


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 「え、えーー」
 向井正樹の息子は予期していなかった。
 「向井正樹氏の家にあったSMの設備は十夢さんを虐めていた物ではないでしょうか」
 「そうかもしれません」
 このあとインターネットアダルト放送で述べた如月鬼堂の見解を説明した。
 「父はあの女に殺されたのでしょうか」
 「そう見ています」
 「私はどうすれば良いのですか」
 この息子は館山弁護氏らの態々来訪の意図が分らなかった。だが向井十夢が犯人なら容易ならない事態である。
 「できましたら私の事務所とあと二つの弁護士事務所に依頼していただければ動くことができます。我々が弁護団で対応します」
 館山弁護士は単刀直入に提案する。
 「判りました」
 向井正樹氏の息子は快諾した。
 「向井正樹氏をスキャンダルから完全潔白には難しいかもしれないです。ですが今回の殺人及び拷問には関与してないことを確信できます」
 「焼け跡からSMの設備が出て来たからですね」
 向井正樹の息子はこれが一番気になっていた。
 「それとて完全に黒とは言えません。向井正樹氏を殺害してから今回の為に運び込んだとも言えなくはありません」
 取り敢えず話は纏まった。
 
 九月七日。
 越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
 館山弁護士、野村未来也弁護士、野崎卓郎弁護士及びその弁護士事務所の弁護士が参加して囲炉裏端ではなく会議テーブルで会議が行われていた。
 仕出し屋から弁当が届いて珠洲と瀬里菜が配膳する。
 「犯行はこの向井正樹氏の家で行われたことは間違いないです」
 会議は館山弁護士が議長のような形で進められた。
 「そうですね。離れから二人が発見された以上間違いないでしょう」
 野崎卓郎弁護士も同意する。
 「問題は小林亮次の遺体が何処に行ったかです」
 「死んだと断定ですか」
 野村未来也弁護士である。
 「共犯でない限り生きている可能性はないですよ」
 野崎卓郎弁護士はきっぱり肯定した。
 「この場合。十夢が生きているかどうかです。生きていれば犯人の可能性が高いです。小林亮次や共犯者が何者かは二の次です」
 館山弁護士はきっぱり決めてしまう。
 「そうだよ。今回我々は鬼堂先生の推理に基づいてまず捜査を進めるべきだ」
 野崎卓郎弁護士も強く同意する。
 「まず十夢が犯人として拉致現場からどのように向井正樹氏の家に運んだかです。鬼堂先生」
 館山弁護士は如月鬼堂に説明を求める。
 「私は十夢や向井正樹氏の車は家に止まったままだと思います。中が見えない大型車が妥当と思います」
 「まずはこの範囲内で二日間の防犯カメラを当たりましょう」
 「Nシステムなどは避けているでしょうが。札幌市内で防犯カメラを完全に避けるのは無理です。コンビニとかを当たりましょう」
 「そんなにたくさん車を動員できないでしょう。同じ車が二日間で二往復と見て良いですね」
 「そうです」
 「そして車が暫定できたら持ち主を調べて海外に逃亡しているかどうかです」
 「国内に居たら」
 「その車が手元にあればまず関係ないです」
 「海外に逃亡と限定できますか」
 「後ろに連続拉致強姦事件の犯人が居たり闇組織なら山奥とか警察の捜査の及ばない国内になります。ですがこの場合は一早く海外に逃げると考えます」
 「そうですね。それに絞って捜査しましょう」
 「もう一つ。十夢の身代わりに焼かれた女です。まだ行方不明の風俗嬢が居ると思います」
 「そっちは難しいですね」
 野崎卓郎弁護士も難色を示す。
 「風俗嬢に居なくなった朋輩が居ないか聞いて見るくらいですね」
 「とにかく手分けしてやりましょう」
 話は何とか纏まった。
 
 帯広からやや離れた山荘である。
 向井十夢は浚った女子大生を三日間寝かせたままにした。
 拷問椅子などはない。拷問方法を考えていた。
 天井に大きなフックを強引に埋め込む。
 必要な物を通販で買う。置き配の時代だから顔を見られる心配はない。
 クレジットカードは向井正樹の物だが使える。
 表社会のカードではない。
 そして法人カードである。
 向井正樹の法人名義の闇講座から精算される。それも日本法人ではない。
 普通のクレジットカードとして使えるが発行元が闇組織である。法人カードなので本人が死亡しても停止にならない。
 向井正樹の海外法人名義の闇預金に残高がある限り使える。
 床に置くフローリングも購入した。以前の動画を参考にしたのである。
 女子大生は久代藻柄という。
 体型が向井十夢に限りなく近い。背が高くスリムな女である。身代わりも考慮していた。
 向井十夢は眠らせたままフローリング板に磔る。
 乳房の下と腰をフローリング板にボルトで埋め込んだベルトで固定した。両腕を広げて手首をU字金具とボルトでフローリング板に固定する。
 脚首から膝に縄を掛けて天井に埋め込んだフックから吊るす。
 天井に向けてV字開脚である。
 向井十夢はスタンガンで久代藻柄を起こす。
 「うーーううーーーーーーーーー」
 久代藻柄はぱちぱち目を動かす。視界がぼやけている状態から徐々に回りを確認する。
 「あーーーーーーーーーーーー。なにーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は自分の姿に驚く。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は狂ったように叫ぶ。
 向井十夢は忍者姿黒装束である。覆面にサングラスで顔は判らない。だが久代藻柄には既に顔を見せていた。
 撮影のための覆面である。
 「今にして思えば貴女は向井十夢さんよね」
 久代藻柄は正体が判っていると暴いた心算である。
 「そうよ。撮影の為に覆面しているのよ」
 向井十夢はまったく動じてない。
 「私に何するの」
 久代藻柄は抗議の姿勢である。
 「時々公開される拷問動画見てないよね」
 「みるわけないでしょーーーーーー」
 「そうよね。たっぷりお楽しみに。貴女の恥ずかしすぎる姿。全部公開してあげる」
 「あーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は動画の内容が朧げに判って驚愕する。
 「今も貴女のお○○こ撮影しているのよ」
 「あーーーーーーーーーやだあーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は恐ろしい事態に慌てふためく。
 向井十夢は久代藻柄の女の部分を指で大きく広げてびらびらの内側を公開してしまう。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は既に泣き悲鳴になる。
 広げた縁は薄小豆色。内側はローズ色に近く粘膜の色は濃い。
 「あーーら。糟もいっぱい」
 向井十夢の言葉が久代藻柄の脳天に突き刺さる。
 「やめろーーーーーーーーーーーーー」
 向井十夢はローズ色の部分をスプーンで掬って糟を黒い紙に載せる。
 「いやーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーー」
 それが目前に曝されて動画に撮影されてしまう。あってはならない屈辱に久代藻柄は喚き続ける。
 これまでの日常に絶対有り得ない。想像にない世界の羞恥である。
 だがいくら久代藻柄が喚いても何処にも聞こえない。山荘までは一本道で窓から見渡せる。近くに民家は一切ない。
 続いて向井十夢は久代藻柄のクリトリスを包む包皮を剥いてローズ色の半円形の玉を剥きだす。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 久代藻柄は何処までも喚き続けるばかりである。
 「まだまだ序の口よ」
 向井十夢はこんなのじゃ許さないと宣告する。そしてブジーを取り出す。
 「なにーーーーー」
 久代藻柄は金属の棒に慄く。
 向井十夢はそれを久代藻柄の尿道の小さな亀裂に刺し込む。
 「ううーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。なにするのーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴になる。
 向井十夢は構わずブジーをピストンする。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーん」
 僅かに久代藻柄の尿道から潮が流れ出る。
 「いやあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーーー。なんてことするのーーーーーーーー」
 久代藻柄の目から涙が滲む。
 「ふふ」
 向井十夢は含み哂いを浮かべる。
 「あなたおんなでしょーーーーーーーーーーー。どんなに恥ずかしいか!!分るでしょーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーん」
 久代藻柄の涙は溢れ流れ落ちる。
 向井十夢にSMのイメージはそれ程ない。向井正樹から受けたこと。この間雇った相棒のやったことだけである。
 その中から覚えていることをやる。
 今度はクスコを取り出す。それを久代藻柄の膣に挿入する。
 「あーーーーーーーーーなにーーーーーーーーーーーー。もうーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は異物の侵入に喚きさらに泣き叫ぶ。
 「貴女のお○○この中を撮影するのよ。あっちを見て」
 向井十夢はモニターを指差す。
 「いやあーーーーーーーーーーーーー。みたくないよーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーー」
 「だーめ。これから中をじっくり弄るのよ」
 向井十夢は愉しんでいる訳ではない。どうやったら辱められるのか。警察関係者や世間にショックを与えられるかである。
 もう夫の名誉を葬る為ではない。包囲された時の取引である。
 まだ警察が此処に辿り着くことはないと思っていた。だが万一の場合である。
 一つは新たなる犯罪に見せたい。
 それによって自分の方から目を逸らさせる。
 最後の最後は久代藻柄を囮にして篭城して山荘ごと焼いてしまう。自分の姿は残さない。
 そんな考えが巡っていた。
 久代藻柄はこのままずっと此処に眠らせて点滴で生かし続ける予定でいる。
 向井十夢は自分の考えが浅墓と判ってない。
 夫のアイテムの中にあった小さな柄付ローターを持ち出す。自分もそれで散々責められて潮を噴きまくらされた。
 「さあ。行くよ」
 「いやああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 向井十夢は自分がやられた女の一番敏感な部分を責める。
 「あはあ。・・・・・はあ」
 久代藻柄は顔を強く後ろに逸らせて藻掻き始める。
 「あはあ。・・・・・はあ。・・・・はあ。・・・・・ああ。ああ」
 久代藻柄の股間が迫り上がる。太腿が怒張してきた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は大口を破裂させて眉間に強い皺を刻んで声を上げる。
 堪えられる責めではない。
 向井十夢は失禁を目論んでいた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は頭を後ろに逸らせて藻掻き躰を捩って堪え続ける。
 「いやあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴はサイレンとなってしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 遂に失禁してしまった。
 「あはあーーーーーん。ああん。ああん。ああん。ああ。ああ。ああ」
 久代藻柄は恥ずかしい失禁を撮影されて涙を溢れさせている。
 「なんて。なんて酷いことをするのですか!!。こんなことして何になるの。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 久代藻柄はさらに号泣する。
 「まだ許さないよ」
 向井十夢はさらに責め続ける。
 
 連続拉致強姦事件の犯人六人のアジトである。
 今日も宮崎牛を焼きながら瓶ビールを氷水で冷やしていた。
 外はまだまだ暑い。
 川口の会長は他の組織から齎された情報に唖然としていた。
 「あの女の亭主SSのクレジットカードを持っていた。それをあの女が引き継いでいる」
 「それじゃ口座も」
 葬儀会社の社長である。自分らが使っている資金移動と保管システムに関連していたのである。
 「そうだよ。闇の口座にかなり蓄えていた」
 向井正樹にはかなりの裏金預金があった。
 「いったいどんな金だ」
 「判らん。入金は自身で入れていた」
 「十夢もそれを知っていた。それでそのまま利用した」
 「逆にクレジットカードで買い物したら居場所が判るのでは」
 「多分。確認だけしておくか」
 「そうだよ。場合によっては向こうの組織に迷惑をかけないか」
 「それはない。日本の警察が手を出せる範囲ではない」
 「成程。そうか」
 医者の男は哂う。
 「十夢が逮捕されても影響はないか」
 印刷会社の社長が念を押す。
 「ない筈だ」
 川口の会長はきっぱり答える。
 「それじゃ高みの見物だな」
 葬儀会社の社長も安堵する。
 「それより面白い話が舞い込んだ」
 「川口の女将か」
 医者の男は川口の旅館が闇経営するSMプレイに期待している。
 「いやそっちはない」
 コロナは修まりつつある。修まらなくても休業養成がない。切羽詰った金を作らなければならない女が少ないのである。
 「社会を騒がせたい奴だ。犯罪で歴史に名前を残したいらしい」
 「どんな規模だ」
 「人生の最後に会社を整理して大脱税だ。資金に五十億提示して来た」
 「余命が限られた奴か」
 「そのようだ。復讐を目論んでいるが拉致が大変だ」
 「直ぐ動くのか」
 「いいや。要求された武器を作らなければならない」
 「拉致は玉川亮らにやらせるのか」
 「無理だ。あっちの組織任せだよ。金は準備してくれた。既に国際資金洗浄ルートで入金している」
 一同はさらに高い酒と高い魚介類やキャビアを注文して乾杯した。
 
 帯広からやや離れた山荘。
 久代藻柄は二回も不本意な逝き顔を晒してしまった。
 躯のような姿を晒してフローリング板の上にV字開脚に脚を吊るされたままで動けない。
 向井十夢は夫から受けたスタンガンの拷問を思い出した。
 金切り声の悲鳴を上げて十分近く泣かされたのである。
 スタンガンは手元にあり鰐口クリップで接続する線も持って来た。書類を挟むクリップも用意している。
 向井十夢は久代藻柄の乳首をクリップで鋏む。
 「うーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は一気に意識を戻す。
 「もうやめてーーーーーーーーーーーーーーー」
 向井十夢は構わずもう片方の乳首もクリップで鋏む。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は表情を歪めて悲鳴を上げる。
 向井十夢は鰐口クリップでスタンガンと乳首を鋏んだクリップに接続する。
 「いやーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は何をされるか判って泣き叫ぶ。
 「貴女の悲鳴をたっぷり動画に残してあげる」
 向井十夢はスタンガンのスイッチを入れる。
 「うぐーーーーーーーーー。いーーーーーーーたい。いーーーーーーーーたい。たい。たい。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は目を強く瞑って眉間に皺を三重に刻む。大口を破裂させて歯を剥きだして悲鳴を上げる。
 向井十夢はスイッチを切っては入れる。
 「わあーーーーーーーーー。ぐわあーーーーーーーーーー。いいたいーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーあーーーーーーー」
 久代藻柄は泣き叫び続けた。
 「ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は躰を究極に揺すり表情を破裂させ続けて泣き喚く。向井十夢はその姿を暫く長めに動画に納めた。
 「うああーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー。いたいーー。いたい」
 スタンガンのスイッチを切ると久代藻柄の躰はフローリング板に沈む。
 天井を向いたまま固まってしまった。
 向井十夢は脱毛クリームを取り出す。
 それをドテの黒い塊の生え際に擦り込む。
 さらに頭髪に大量に流して手で塗す。
 「あーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーー。なにーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は頭髪を掻き回されて喚き叫ぶ。
 「脱毛クリームよ」
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は恐怖の表情で向井十夢を見上げる。
 「もう遅い。完全全身脱毛よ」
 向井十夢はきっぱり残酷な結果を宣告した。
 「やだーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は驚愕の表情で固まる。
 向井十夢は久代藻柄のドテの陰毛を纏めて掴む。そのままスーッと抜き取ってしまう。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は無造作に抜ける陰毛に悲鳴を上げた。
 向井十夢はさらに残りを抜き取る。
 「あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄には恐ろしい事態である。
 「まだまだ。モニター見て」
 向井十夢はそう言って久代藻柄の髪を掴む。
 「行くよ」
 「えーーーーーーーーーーー」
 一気に引っ張る。
 簡単にガサット抜けてしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は驚愕の事態に叫び続ける。
 向井十夢は続けざまに掴んで抜く。
 「いやーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーあふぁーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は驚愕したまま喚き続ける。
 「ああーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーん。あ、ああーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーん」
 久代藻柄はパニック以上である。
 向井十夢は湯で濡れたタオルを持って来て久代藻柄の髪の抜けた頭を拭く。
 「いやあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久代藻柄は泣き喚き続ける。
 「素晴らしい動画よ。見た若いお兄さん達。お○○○んからエッチなお汁が抜けちゃうかも」
 向井十夢は言葉を極めた心算で詰った。
 久代藻柄は唯々泣き喚くばかりである。
 向井十夢はまだ許したくない。取り敢えずここで一度眠らせた。
 
 九月八日。
 越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
 三つの弁護士事務所とテレビ会議が繋がっていた。
 「先生の仰る大型車に当たるキャンピングカーが見つかりました」
 野崎卓郎弁護士事務所の若い弁護士が説明する。
 「名義は」
 如月鬼堂が期待を込めて確認する。
 「渡辺紀継と言います。海外に逃亡していました」
 若い弁護士は如月鬼堂の推測通りと答える。
 「その後そのキャンピングカーの行方は」
 「数回帯広でキャッチされています」
 「男が逃亡した後だな」
 「そうです」
 「いまその車の目撃情報を当たっています」
 野崎卓郎弁護士が説明する。

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