鬼三のSM小説
女衒の國
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
女躰崩壊
1|
2|
3|
4|
5|
6|
7|
戻る|
「手伝ってやるよ」
稲垣七郎は緊縛師二人に滝澤沙緒里の躰を両側から押さえさせる。
女の部分に指を突っ込む。蚯蚓千条の膣天井部を弄り一番敏感な部分を探り当てる。指先を膣内で折って敏感な部分を引くように掻き出す。
「あはーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
潮が断続的に飛び散った。新井弘樹の顔にも掛かる。
真面目な青年には刺激が強過ぎた。ペニスは一気に硬くなり。一気に上り詰めて果てる。
コンドームを付けているので内山莉緒警部補にはイッた事が解らない。稲垣七郎が内山莉緒警部補の躰を引っこ抜く。
真紀子がコンドームごと精子を確保する。
抜かれても今度は新井弘樹のペニスは萎えてない。
「次はお前だ」
緊縛師二人の手を借りて稲垣七郎が滝澤沙緒里の躰を新井弘樹の男根に被せてしまう。
もう滝澤沙緒里はなされるままである。
一回作業の終わった内山莉緒警部補の躰を指宿の手を借りて新井弘樹の胸元に股間を広げさせる。緊縛師二人も手伝って脚を持つ。
「開けよ」
「ああ」
さすがに気丈な内山莉緒警部補も自分で広げるのはたじろぐ。
「どうした。そっちの女もお前に協力したぞ」
稲垣七郎の叱咤に怒りの表情を返す。
稲垣は顔につま先で蹴りを入れる。
「ちくしょー」
瞬間内山莉緒警部補は暴れる。だがしっかり指宿らが押さえていた。暴れさせた脚は大きく揺れるが押さえた腕は外れない。
「俺が広げてやるよ」
稲垣が手を出そうとする。
「駄目よ。自分で広げなければこっちの女にやらせるのよ」
真紀子が横から制止する。そして指先は片瀬奈緒を指している。
「判ったよ」
涙を振るい飛ばして内山莉緒警部補は自分で恥ずかしい部分を新井弘樹の目前に大きく広げた。
新井弘樹は無言で行き場のない目をショボショボさせそれを見る。こっちの姿も無残である。
稲垣七郎がそこに指を入れる。
「ああ」
内山莉緒警部補は戦慄の表情で堪らない声を漏らす。何をされるか充分に分かっている。
先程の瀕死のピストンで濡れ潤滑された。その濡れが乾き始めた内山莉緒警部補の膣。稲垣の指はその天井部に密集する蚯蚓千条の部分を強く弄った。
「ううーーーーーーーーーーーーーー」
内山莉緒警部補の表情は脂汗と口惜しさが滲み出ている。
「ぐおーーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーーーーーーーー」
稲垣七郎の指は執拗に責める。内山莉緒警部補の精悍な表情は完全に崩れていた。
「ぐうーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーー」
最早どうにも成らない。表情が何度も細かく爆発する。
滝澤沙緒里の様に潮がびゅんびゅん飛び散ることは無い。だが稲垣七郎の指から腕までびっしょり流れ出していた。
指宿の胸に反らせた顔は口惜しさを滲ませながら恍惚の表情である。
その後ろでは背中合わせに滝澤沙緒里が必死のピストンを繰り返す。
新井弘樹も無念ながら今度は滝澤沙緒里の中に果てた。
真紀子が直ぐに察知して総てを止めて情液をコンドームごと確保する。
ようやく一回ずつ終わったところである。後二回ずつ抜くのは至難の業である。不可能に近い。
既に新井弘樹の棹は水を飲む像の鼻の様に萎えている。
内山莉緒警部補は朦朧とする意識を奮い立たせもう一度コンドームを掛けて舐め始める。
滝澤沙緒里も協力して再び新井弘樹の目前に恥ずかしい部分を開く。
「ただ舐めてももう駄目よ」
真紀子が内山莉緒警部補を覗き込んでいる。
「どうすれば」
「指を使って前立腺を刺激して」
その間に指宿が滝澤沙緒里を後ろから押さえた。緊縛師二人が左右から膝を抱える。
「あーーーーーーーああーーーーーーーーーー」
ブルン。ブルン。横で緊縛師がドリルバイブを始動した。
「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
滝澤沙緒里は恐怖に喚き目を見張る。久保田奈緒子巡査部長が動画で責められていた恐ろしい道具である。
これを入れて責めまくられる。
緊縛師は新井弘樹の目元で滝澤沙緒里の女にドリルバイブに装着した擬似男根を挿入してしまった。
スイッチを入れるとピストンと振動が同時に滝澤沙緒里の膣内を襲う。
「ああーーああーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
指宿の胸の上で滝澤沙緒里の仰向けに反った顔は究極に軋み続ける。
新井弘樹の目前で滝澤沙緒里の女の入口に突き刺さった擬似男根が暴れまくっていた。
液は飛び散り雌臭が撒き散らされる。目前に痙攣する膣の脈動が伝わった。
前立腺攻撃も手伝って再び内山莉緒警部補が滝澤沙緒里と背中合わせに新井弘樹の男根に被さる。
「ああーーー。ああーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー」
滝澤沙緒里の声は宴会場を蹂躙していた。それを他所に内山莉緒警部補は必死にピストンする。
滝澤沙緒里は何回も逝き顔を曝しながら強烈な刺激に藻掻き暴れ続けた。
やがて滝澤沙緒里の瞳が上瞼に寄り声が止まる。躰は震撼しながら固まっていた。
ようやく新井弘樹が三回目を果てる。
真紀子が内山莉緒警部補を退かしてスキンを抜き取った。中は殆ど水状態の情液である。
失神した滝澤沙緒里は一旦畳に投げ出された。
内山莉緒警部補はその姿を恐怖の表情で見詰める。それを指宿が横から引き離して強いビンタで起こす。
「沙織里」
庇おうとする内山莉緒警部補を稲垣七郎が引き離して新井弘樹の胸板を跨がせる。
後ろからがっちり押さえて緊縛師が左右から脚を広げる。
「ああーーーーーー。やめろーーーーーーーーー」
真紀子がその横面をひっぱたく。
「大人しくしないとあの女に代わらせるよ」
「ちくしょーーーーー。判ったよーーーーーーーーー」
内山莉緒警部補は口惜し顔でも従うしかない。
緊縛師二人がさらに加勢して内山莉緒警部補の脚を押さえる。
指宿は朦朧と抵抗している滝澤沙緒里を新井弘樹の広げた股の間に座らせた。
「もう無理ですよ」
滝澤沙緒里は泣きそうな顔で抗議する。
「前立腺に指突っ込んで手で擦って抜くんだよ」
真紀子が横から非常な命令を投げた。
真紀子の指示を受けながら滝澤沙緒里が前立腺に指を入れて手コキを始めるのを確認して緊縛師はドリルバイブを内山莉緒警部補の女に挿入する。
新井弘樹には強烈な衝撃である。
もうじき殺される事は理解できる。隣の部屋に置かれている人間ミキサーに自分が入れられる事はほぼ間違いない。
今ここで抜き取られている自分と古舘さんの精子が米倉社長に注入される事は想像に硬くなかった。
米倉社長と古舘さんが心中。火災を出して自分は行方不明。そんなシナリオが当たらずとも遠からずと思う。
「おおーーーーーーーーーー。おおーーーーーーーーーーーーー。おおーーーーーーーー」
内山莉緒警部補もドリルバイブの総攻撃に堪らず悲鳴を上げる。
「あおーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーー。あおーーーーーーーーー。だめ。だめ」
新井弘樹の首の上で内山莉緒警部補の女の部分が擬似男根に猛攻撃され暴れ続けていた。
さっきと違った雌臭が新井弘樹を襲う。
だが今度は容易な事では果てない。
「あおおーーーーーーーーーーー。あおおーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーー。あおーーーーーーーーーー」
新井弘樹の胸元で内山莉緒警部補の大股を広げられた躰は強烈な責めに暴れ震撼を続けた。
内山莉緒警部補の艶かしい太腿が新井弘樹の顔を左右から挟むように揺れ突っ張った筋肉が女の肌の生々しさを焼き付ける。
その中央ではドリルバイブが狂ったような振動とピストン運動。緊縛師は止めたり速度を増したりバリエーションを利かせて責め続けた。
内山莉緒警部補の躰は完全に仰け反り顔は大口をロの字に破裂させて稲垣七郎の胸板で暴れ続ける。
少しずつ欲情が新井弘樹の脳裏を支配してきた。
滝澤沙緒里は必死に擦り続ける。その刺激も伝わり続けていた。
それでも新井弘樹が果てる前に内山莉緒警部補は失神してしまう。
サイレンのような悲鳴が一段と高く緊迫して一気に静かに成る。
躰は震撼し続けるが目は上瞼に寄り焦点がない。失神していた。
内山莉緒警部補は座敷の畳の上に投げ出される。
「さあ。それではこっちの女にもやってもらおう」
湯野中が片瀬奈緒の手を引っ張って新井弘樹の所に連れてくる。
「ああーーーーーーー。やめてーーーーーーーーー」
「止めてください。頑張って出します。出します」
新井弘樹も必死に叫ぶ。
滝澤沙緒里は已むを得ず躰を新井弘樹の上に伸ばす。
「新井君私を広げて」
滝澤沙緒里は必死に応戦する。
だが新井弘樹の腕は縛られている。
それに気が付いて新井弘樹の上に躰を重ねて自分で広げる。手を着かないとできないので口で舐める。
だが湯野中は指宿と緊縛師二人の手を借りて片瀬奈緒の躰をその上で大股開きにさせた。
「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
滝澤沙緒里が悲鳴のように叫ぶ。
「このくらいはやってもらわないとな。お前らのここまでの働きでこの女の死刑は許してやる」
「ああ、あーーーーーーーー。やめてくださあいーーーーーーーーーーー」
片瀬奈緒も悲痛に叫ぶ。
ブルン。ブルン。緊縛師がドリルバイブを始動した。
「ああ。ああーーーーーー。ああ。いやよーーーーーーーーーーーーー」
一旦止めたドリルバイブの擬似男根が片瀬奈緒の女を割って侵入する。
「ああーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー。だめですーーーーーーーーーーーーーー」
緊縛師がスイッチを入れてドリルバイブが轟音と共に振動とピストンの動きを始める。
「あはあーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
片瀬奈緒もドリルバイブの総攻撃に押さえられた躰を指宿の胸の中で暴れさせ悲鳴を絞り続けた。
「ああーーー。あはあーーーーーー。あはあはあーーーーーーーーー」
滝澤沙緒里は瀕死の表情で手と口でピストンを続ける。
片瀬奈緒も十分と持たず失禁して漏らしながらサイレンのような悲鳴を鳴らし続けて一挙に失神してしまう。
新井弘樹の胸板も顔もびしょぬれである。屈辱極まりない。
「さあ。最後のお仕置きは私が。この男はこれでお仕置終了。彼女返していいでしょ。でも貴方たちは許さないよ」
真紀子は滝澤沙緒里を退かして自分が新井弘樹のペニスを握る。
新井弘樹は恐怖にビビっていた。
指宿が片瀬奈緒を抱上げて宴会場から連れ出す。一人の緊縛師が片瀬奈緒の衣類を集めて持ち出した。
「その女起こして」
緊縛師が揺すっても起きないので稲垣七郎が強烈なビンタで起こす。
「やめてーーーーーーーーーーーー」
また滝澤沙緒里がヒステリックに叫ぶ。
「足と腕とお腹をきっちり固定して」
真紀子は緊縛師に要求して新井弘樹のスキンを取ってしまう。直にペニスを握る。
緊縛師は新井弘樹の次に滝澤沙緒里とまだ意識が鈍っている内山莉緒警部補を縛り上げてしまう。
真紀子はじっくり責める。
先ほど古舘明の情液を抜き取ったハードコンパニオンが引き出され代わる代わる女の部分を広げて粘膜の部分で顔にキスをする。
唇にも押し付けた。
宴会場でスーパーコンパニオンのサービスで遊ぶ親父と違う。新井弘樹には屈辱極まりない。
それでも新井弘樹の性感は刺激される。むしろその刺激は普段遊ぶ親父の数倍である。
真紀子の責めは究極。滝澤沙緒里らがただ擦るのとは雲泥の差であった。
遂に僅かな情液を搾り出される。もう。確保はしない。既に量は足りている。
だが真紀子はこれで許さない。
ローションを手の平にたっぷり取って亀頭の先端を強く撫で続けた。棹を掴んでローションで和らげながら強く責める。
新井弘樹は痛みに藻掻き苦しむ。縛られた体を震撼させ暴れさせる。
「やめてーーーーーーーーーーーーーー」
滝澤沙緒里が見かねて叫ぶ。
真紀子は侮蔑の篭った目で滝澤沙緒里を見返す。
別の部屋に運び込まれた片瀬奈緒は指宿が軽く揺するだけで気を取り戻した。
「ほんとは。失神してないな」
片瀬奈緒はにっこり笑う。
緊縛師は衣服を置いて立ち去る。
「だって。あそこで漏らして失神したら役に立つでしょう」
「済まなかったな」
「報酬もらえたし。私のプライバシーを日本のマスコミねたにしようなんて奴等にお仕置きできて」
「そうだな。送ってゆこう」
「ねえ。こんな躰でも抱いてくれます」
「いいよ。俺はそんな刺青くらいでは引かない」
「よかった」
新井弘樹のペニスは真紀子の手に握られて遂に断続的に水を噴き上げた。男の潮吹きである。
新井弘樹は無念の涙を流している。
さすがに稲垣七郎も湯野中も無言である。古舘明は厳しい表情で真紀子を睨んでいた。
「どうだ若いの。もうあと四回。このお姐さんたちに抜かれて死んでから肉汁になるか。このまま眠って肉汁になるか」
湯野中が残酷な質問を投げかける。
「ひどいよーーーーーーーーーー」
滝澤沙緒里が慟哭の叫びを上げた。
「ころしてくれーーーーーー」
新井弘樹は辛うじてうわ言の様に言葉を発する
「この間アメリカ軍のパーティで行われた加重死刑囚の刑はな。拷問の挙句お○○こに焼けた鉄の擬似男根を突っ込まれてバナー数本で火炙りだった」
会場は緊縛師でさえ引く。誰も言葉さえ発しない。
少しの沈黙である。そんなに長い時間ではない。新井弘樹にはどう感じたか。
真紀子に促されて緊縛師が底にスクリューの付いた大きなガラスの桶に水を注入する。
桶の水が赤グレーに染まり輩出され桶を水洗いして終了である。
その後に滝澤沙緒里と内山莉緒警部補は元の鉄格子に戻された。
二つ空になった鉄格子が二人を無言にさせる。
米倉礼子と古舘明は別々に密閉室に入れられ二酸化炭素中毒にされた。
米倉礼子の膣には滝澤沙緒里と内山莉緒警部補、二人のハードコンパニオンが瀕死の作業で抜いた情液が浣腸器で注入されている。
最初に新井弘樹の情液が流し込まれドリルバイブで掻き回す。何回かに分けて米倉礼子の女の液とカクテルする。
続いて古舘明の情液を流し込む。
念の入ったやり方である。
最後は米倉礼子の買った家を半焼する。
二酸化炭素中毒にする作業からはT市の警察員が引き継いだ。
二酸化炭素中毒死の前に米倉礼子の会社の手形を振り出す。不渡りを出して会社が破産するに充分な金額である。
これが湯野中資本の会社間を流れて幾段階も裏書をされて東京交換に回る。
もちろん振出日は一月前である。約定日は米倉礼子の死の一日後とする。
親族には遺産も何も渡らない。
結果は手形が回る数日前に覚悟の自殺をしたようにも見える。古舘明はその道連れである。
五日後に滝澤沙緒里と内山莉緒警部補は座敷に引き出される。
二人の独房は一個にされた。バスタブと便器が二つ。ベッドも二つ。会話はできるが監視状態である。
バスタオルと下着が毎日一枚交換される。
睡眠薬と点滴で二十四時間寝かされた。体力を強制的に回復させる。
久保田奈緒子の部屋とテレビ通話が繋げられた。
総て監視されていると分かっても情報交換する。滝澤沙緒里は泣き崩れて詫び続けた。
情報交換は主に内山莉緒警部補と行われる。
久保田奈緒子は平佐和代議士と古舘明が同行したところから平佐和代議士の忠告らしいと言う。
娼国資本、湯野中資本の日本への浸透の大きさ。経済力の巨大さが伝えられた。久保田奈緒子はAV嬢にされ毎日撮影が行われる。
久保田奈緒子の両親も監視下で抗議どころか非常に厳しい状態に置かれている状況である。
「久保田奈緒子を解放してください。彼女は関係有りません。空港に迎えに来てくれてこの国の状況を説明してくれただけです。ただのガイド同然です」
まだ内山莉緒警部補には元気が残っていた。
「そんな言い分通る訳無いでしょ」
真紀子はせせら哂っている。
「何故AV嬢にするのですか」
「それが一番問題無いから。ご両親、親族親戚に影響が無いよう彼女は必死に勤めているわ。AVに合っているわよ。悦びの顔。とっても可愛いわよ」
真紀子が態とあどけない乙女のように言う。
容姿は若く端麗だが似合わない事は言うまでもない。真紀子自身も理解している。
「貴方は女性がそんな職業に堕とされて行くのを女として何とも思わないのですか」
それでも内山莉緒警部補は真顔で意見してしまう。
「湯野中さん。私が最初に娼国に来たときどんな立場でした」
「片瀬奈緒と同じだよ」
二人の女に衝撃が奔る。
「でも違いはね。片瀬奈緒は男に騙されたの。私は企業に騙されたのよ」
「この怖いお姐さんも娼間島に来たときはハードコンパニオンだ」
「湯野中さんに買われて謝金背負ってね」
「それが仁川に取り入っていつの間にか副主席だ」
「何でそんな貴方が風俗嬢を虐待するの」
内山莉緒警部補はもっと強く反論する。
「風俗嬢は虐待しないよ。フェミニズムを押し付ける先進国の知識層は徹底的に叩くけど」
「自分達だけ儲けてR国の国民を奴隷にしているのね」
「日本の失業者よりずっといいわ。失業しなくても大学を卒業して一流就職に就くか自立した人以外は将来にビジョンの無い派遣雇用でしょう」
「売春風俗よりまともです」
それでも内山莉緒警部補は毅然と言い返す。
「この国では風俗嬢と雖も引退してからは豊かな暮らしができるわ」
「日本から昔のようにからゆきさんさせて」
「おい。昔の女衒とは違うぞ。日本でどんな事情があったにせよ、此処にこれば財産作って帰れる」
湯野中が代わって反論する。
「日本で強制的に借金作らせて此処で働かせているだけじゃない」
「そんなことはないわ。私達はちゃんと借金を代位弁済しています。借金のない人は直接収益を得ています」
真紀子は確信を持ってきっぱり言い切る。
ハードコンパニオンは特別である。彼女らから湯野中の直接利益はない。むしろ持ち出しとなる。
ハードコンパニオンの花代は一晩酉の刻から卯の刻まで五十万である。
日本では考えられないハードな内容が赦されるが身体に傷を付ければ損害賠償になる。
当初から賠償保険に入るのがこの国のルールである。保険に入ってもプレイ代の三倍までは自己負担となる。
また傷に成らなくても翌週に仕事が出来ない状況になれば一回分の休業補償が発生する。
ハードコンパニオンが二千万の借金を背負って来たとして一回五十万を四十回で返済。仕事は一週に一回。一年弱を要した。
終了までの寮費は無料。プレイ代のオプションは即金なのでそれで生活はできる。
だがここ迄で既に湯野中に利益は一銭もない。
ハードコンパニオンが帰るときには同等額の二千万を終了金として持たせる。更に日本で生活に困らないよう中古のマンションも与えた。
ハードコンパニオンで遊ぶ日本人はそんなには多くない。あくまで象徴である。大方が通常のコンパニオンで済ませる。
通常のコンパニオンでも性器の完全解放はもとよりソフトSM程度は対応していた。
さらにハードコンパニオンの四十回の半分は湯野中一族が消費する。
多少は愉しみもあるが借金のハードコンパニオンと雖も慣れないうちに一般客には難しい。
何回か安定して消化してやる。
それでもハードコンパニオンを置く事で湯野中は此処の花街はもとよりR国北側と日本から莫大な利益を上げる。
通常のコンパニオンからの利益ばかりではない。花街が存在する事によりR国で金が大きく循環する。
日本亜細亜を含めて随所で湯野中資本が吸い上げる。
「いくらお金を得ても正しい社会生活じゃないわ」
「そういう御前らの思想が日本の経済成長を腐らせ追い詰められた下層が秋葉原事件などを起こすのだ」
「女が売春しなくて良い社会が何故いけないの」
「この国を見ろ。資産家の金は多数の異性の躰を通して庶民の金と成るのや。日本では妻が管理して動かない預金に凍結して経済が冷え下層階級から失業難民化してゆく」
「借金を背負ってこの国に来て解決するのも日本が貧困から弾き出したからゆきさんよ」
真紀子も加勢して追い討ちを掛けた。
「そんな理屈は何処の先進国も認めません」
内山莉緒警部補はまだ気丈に反論を続ける。
「認めようと認めまいと何れ徐々に多国籍企業の力が亜細亜他世界を蹂躙する。その本拠地と成るこの国に何を言おうと主権は主権だ。この程度の事では覆らない」
「そんな。アラブでも次々に革命が起こってアラブの春が訪れています」
「何がアラブの春や。これからが凍て付いた経済の冬だ」
「そんな。国際社会が進出して難民は救われるはずです」
「国際社会は大国の利害で動くの。多国籍企業が禿鷹の様に襲来して若い無能な女性大統領が国民の代表の如く君臨しても実質経済的植民地だ」
「そんな。日本の企業はそんなことはしません」
「多国籍企業は既に日本の企業であって日本の企業では無い。TTPに参加するしないでお前らの国は揉めている。だがどっちに転んでも日本の行く末は同じだ」
「そんなことはありません」
内山莉緒警部補に認めない意思は強いが最早反論のレベルではない。
「TTPでは国際ルールが国家を超えて適用される。多国籍企業は実利のあるところから吸い上げる。TTPを捨てて国策が保護する産業を護ってもその体制その物が何れ崩される」
「・・・・・」
「ところで、元国民党参議院議員の市江廣子を覚えている」
こんどは真紀子が揶揄う。
「ああ」
二人とも数年前市江廣子がこの国で麻薬の買収で逮捕されたのを覚えている。
「彼女は今おとなしく成ったわ。平佐和先生に教えた通りに肉体サービスしているわ」
二人は真紀子を睨むが何も言わない。状況を計りかねていた。
「もうよい。何時までも議論しても始まらん。今日のお仕置きや。御前ら同士で責め合って貰う」
「また彼女を」
「そんなものは要らん。嫌でも今日はそうなる」
湯野中は余裕綽々。大和芋と山葵を擂ってとろろを作る。
ご感想、アンケート
ご感想、ご質問、ご用件、ご依頼などございましたら以下のメールにお送りいただければ幸いです。
sado9364○yahoo.co.jp
(お手数ですが○を@に変えてご使用ください)
戻る
次頁
#カリ首