鬼三のSM小説
女衒の國
この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
リベラル検事に協力した女性警察官の悲劇
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葛城義和も含み笑いである。
「葛城先生。一回解いてあげれば」
真紀子らしくない優しさである。出水茉里元巡査部長の縄を解いてやろうと提案している。
抵抗しても外には銃を持った隊員が居る。葛城義和は真紀子の言う通り出水茉里元巡査部長の縄を解く。
モニターに米軍パーティの映像が入る。R国北の日本風温泉旅館である。そのバンケットルームを会場にしている。
生贄に出されたのは田中道子と竹内優子である。腰縄を付けてコンパニオンの様なミニスカスーツで搬入されて来る。
湯野中は日本のテロリストですと紹介する。
第六艦隊第六十任務部隊長官ベイソン少将が主賓である。
バンケットの三分の一位がバイキングとパーティテーブル。片隅に数種類の拷問用の大道具が搬入されている。
「今夜も湯野中氏のご好意でパーティを行います。日本人の生贄を提供して頂きました。SMショーを愉しみましょう」
少佐の徽章を付けた三十前後の女性が司会を勤める。かなりのサディストである。
「日本のテロリストにとことんお仕置きして刺青の刑です」
ベイソン少将が愉しそうに明るく宣告する。
「テロリストでは有りません」
竹内優子が反論する。
「貴方々は紛れもなくテロリストよ」
女性司会者は二人が捕らえられた経過を説明する。
竹内優子は反政府組織を作ってフェミニズム主義革命を目指す過激派とみなして娼国に捕らえられた。
竹内優子らは娼国、R国の献金他賄賂支配を追及に動き出す。
これまで十年以上掛けて積んで来た娼国の経済支配と政治傀儡を大きく瓦解させる危機でもある。
そうなれば日本経済も瓦解する。
田中道子は竹内優子奪還目的にR国のテロリスト支援者の手を借りて娼国の奥の島に小型潜水艦で潜入した。
仲間は全員銃撃戦などで死亡してしまう。
「私達は娼国に操られた傀儡政府の悪事を暴いて世論で裁く行動をしただけです。テロでは有りません」
竹内優子はさらに反論する。
「充分テロです」
女性司会者は言下に否定する。
待機していた五十年配の下士官の指揮で特別に呼ばれて来た兵士らが喚き叫ぶ二人を全裸に剥く。床に俯むせに寝かせ背中の上で手首、脚首を縛る。
若い将校も手伝う。将校だが五十年配の下士官の指示に従っていた。
この下士官は少佐の徽章を付けた女性司会者の軍の中だけの逆愛人である。
二人の躰は駿河問いに吊るされる。
若い中尉の徽章を付けた将校が滑車から伸びた縄を引いて二人の躰をベッドの高さまで吊るし上げた。
その下にベッド代わりの台が差し込まれ簡易シャワーも設置される。
四角い金属の枠に吊るされた幕が持ち込まれた。
台と簡易シャワーを上から金属の枠で囲む。枠に吊るされた幕で吊られた女躰と台と簡易シャワーが隠される。
二人の躰は幕の割れた部分から首だけ出された。首から下は幕をフックで止められる。中が見えない配慮である。
首には別の縄が掛けられ天井の別のフックに通される。首を絞める目的の縄である。
ベイソン少将とモントゴメリイ元少将から順に一人ずつ幕に入る。
駿河問いに吊るされているとは言え腹は台に乗っている。ベイソン少将は台の上に座って竹内優子に挿入する。
竹内優子と田中道子の表情の揺れだけが周りに鑑賞される。
気持ち良くなり掛けるとベイソン少将は縄を引く。竹内優子の首が絞まって白目を?くと膣が強く締まる。
殺す目的ではない。適度に縄を緩める。
生中出しで終了すると下士官が中に入る。吊るされたままの竹内優子の躰を簡易シャワーの方に移動して膣を洗う。
軽くシャワーの濡れを拭き掃除して竹内優子の躰を台の真上に戻す。
続いて艦長スコット大佐が中に入る。
真紀子も葛城義和も竹内優子と田中道子の首絞めに苦しみ藻掻き白目を?く姿を満足そうに見ている。
「時間を計ってやっているのね。殺すに至らない範囲で」
出水茉里元巡査部長は懲戒免職になったものの元は刑事である。死刑執行に五分以上十分位掛かると知っている。
「そうよ。彼らはめったに殺さない。日本の女に刺青を背負わせるのがベイソン少将のお愉しみよ」
「アメリカのエリートが酷い事を」
出水茉里元巡査部長は今の立場も考えず呟く。
「R国にとっては米軍の駐留はたいした恩恵よ。それに引き換えフェミニストは我が国の主権を脅かすのよ。一石二鳥だわ」
「売春で女を犠牲にするからです」
「違う。貴方々のように頑な女を主張する人と躰を売って金儲けしたい人と両方居るのよ。貴方達の論理だけで充満するのはおかしいよ」
「売春は犯罪です」
「それは日本よ。娼国、R国に関係ないよ。貴方達こそ侵略者よ」
「そんな日本に経済侵略しているでしょう」
「我々が手を引けば日本は経済的瓦礫の山よ」
「そんな売春を浸透させて」
「あれ以上の経済効果は無いよ。金持ちの預金が庶民に撒かれる最高の経済手段よ」
「女だけ何故」
出水茉里元巡査部長は唇を噛む口調である。
「違うよ。女も男に金を使うわ。男より少ないけど」
「女性の政界進出が抑えられるからいつまでも女の地位が上がらないのよ」
「違うよ。誰も押えてない。候補者が最初から少ないのよ。それに日本の女は利口だからトップになって矢面に立たないで実利を得るのよ」
「貴方は自分が売春の犠牲に成らないから」
「私もやって来たの」
「・・・・・・・・・」
出水茉里元巡査部長は真紀子の一言に言葉がない。
首絞め強姦ショーが終わると次の大道具が入れ替えられる。
餅を焼く網を連想して頂きたい。その網が三メートル四方の大きさに作られたものである。
ベッドの高さ五十センチくらいに横たえている。四方は四本のアームに載っていた。
網の下は中心に直径二メートルぐらいのバーナーがある。囲いの中は底も石で出来ていた。
側面に四角い一メートルくらいの台が設えてありスイッチパネルがある。
スイッチを押すとアームが伸びて網の高さが上昇する。
さらにスイッチパネルの一面を除いて三面に大型のファンが接続される。風をバーナーに送るものである。
この網は良く出来ている。燃えにくい材質、かつ鉄のように熱くならない。
被疑者を縛った部分が火傷で気絶しない配慮をしている。火にこんがり焼かれて汗を噴いて悶え苦しむ姿を堪能出来るのである。
もう一つ大型のフレームが運ばれた。
女躰を吊るす為の大道具である。
二メートル四方のフレームに正面は吊るす為のフックが滑車にぶら下がっていた。滑車はギヤが刻まれている。
フックを吊るしているのはチェーンである。そのチェーンは奥のフレームにもう一つギャの刻まれた滑車に巻かれその下には錘がぶら下がっている。
床面のパネルにはピンチが規則的に付けられた凧糸が四本伸びていた。
女性司会者の指示で五十年配の下士官が田中道子をもう一度駿河問いに吊るす。手首どうし背中で縛り脚首どうしも背中で縛る。
さらに手首と脚首を縛り合わせフックを付けた。そのフックを滑車のフックに引っ掛け吊るし上げる。
田中道子の躰は全裸で空中に吊るされ五角形を描く。
そこに若い将校らが床を向いた田中道子のフロントボディに下から糸で繋いだピンチを付けて行く。
左右の乳房の両側から谷間に二系統、外に二系統を五センチ置きに抓んで行く。外の二系統は太腿まで繋がった。
内側の二系統は臍の両側を通り土手から女の部分のびらびらまで抓む。
これが一気に引っ張られてピンチが肌から飛ぶと壮絶な痛みが想定される。
田中道子の躰を吊るしているチェーンを引っ掛けた歯車の横にもうひとつ金属のプーリーが連なっていた。
このプーリーにはワイヤーが引っ掛けられている。そのワイヤーは後ろの歯車にも同じ様にプーリーが連なりその下に錘を吊るしていた。
このワイヤーの引きが外されると錘が下がり田中道子の躰が上に引っ張られる。下からの糸で引っ張られているピンチが全部飛ぶ仕掛けである。
そのワイヤーはもう一方の先端に人が握れる手が付けられ先程の網の様な大道具の上に止められている。
この網の上に全裸の竹内優子が乗せられた。
竹内優子の躰は網の上に股を広げた四つんばいに固定される。
片方の手だけ少し動く余裕を持たされていた。その手に田中道子の拷問具からワイヤーで引っ張った取っ手を持たせる。
「貴方がその手を離すと貴方のお仲間が強烈な痛みに見舞われます。これから下のバーナーに点火します」
女性司会者は残酷な絡繰りを説明した。
竹内優子を乗せた網が上昇する。そしてバーナーに点火された。
真っ直ぐ火が上昇しても躰を焼く事は無いがかなりの熱である。それを三方からの大型ファンから風を送って火の動きを調整する。
竹内優子の躰は網の上で焼かれる鮑のように火から逃れようとくねくね踊る。
必死にワイヤーから伸びた取っ手を掴んでいるが非常に重い。
竹内優子の顔は玉の汗で濡れている。躰も汗を噴いていた。
「ああーーーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ」
火の角度が変わると逃れんと躰を逃がす。
「ああーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ」
汗はぽたぽた落ちる。握っている取っ手も汗で濡れていた。
竹内優子は必死に堪えて握っている。
だが長引けばピンチの飛ぶ時の痛みは増す。抓まれている今現在も相当に痛い。開放されないならば早く飛ばしてやった方がましなのである。
「さっさと離せば良いのに」
葛城義和は笑っている。
「そうね」
真紀子も意味深に哂う。
「あれを吊り上げられたら。相当の痛みでしょう」
出水茉里元巡査部長は蒼白な表情で見ている。
「あれが長く抓まれていると取る時の痛みはどんどん増して行くよ。俺は乳首に二時間付けて取らせるがあれでは三十分でも壮絶だな」
「ええーー」
出水茉里元巡査部長は意味が分からない。
「ああいうピンチで抓むと取る時の方が痛いのだよ。肉が抓まれている痛みより抓まれた状態が戻る時の痛みが大きい」
「長く抓まれていると取る時の痛みがどんどん増大するの」
出水茉里元巡査部長は悲痛な表情で確認する。
「そうよ」
真紀子は哂っている。
「それじゃ優子が頑張っても苦しめるだけ」
「降ろされて一つずつ外してくれても相当に痛い。それはしないと思うが。早く離してしまうのが痛みは一番軽微かな」
葛城義和はもうじき起こる田中道子の壮絶な悲鳴に期待していた。
竹内優子は汗まみれに一時間近く堪えた。
田中道子はピンチに抓まれた痛みと駿河問いの苦しみに吊るしの下で顔面を蒼白にして藻掻いている。
「優子。もうどうでもいいよ早く離して」
田中道子は今の苦しみから逃れるべく悲痛に叫ぶ。
「判ったよ」
竹内優子は田中道子の苦しむ顔を見て一気に飛んだ方がましかと悟る。汗に塗れた手を力なく離す。
錘がスルスルスルと下がた。田中道子の皮膚を抓んでいたピンチが躰の上昇でほぼ一気に飛ぶ。
田中道子の躰は空中で高く上がり固まる。
「ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
強烈な悲鳴と共に脚を蹴飛ばす。駿河問いがここまで崩れるかという光景である。
「ぐうううーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
さらに苦しみ藻掻き搾り出す強烈な悲鳴である。
躰はもう一度空中で固まる。そして痛みに藻掻くように力の限り暴れる。
「ぐうおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーー」
空中で藻掻き続け失禁して小水を撒き散らす。
鼻水は垂れる。顔は汗を噴く。目は涙に濡れている。
「ああーーーーーーーー。ああーーーーーーーーー。ああーー。はあ。はあ。はあ。はあ」
躰を震わせ荒い息遣いで藻掻き続けた。
吊るしから降ろされると床で藻掻き暴れる。
「あはあーー。ああーーー。ああーーー。はあ。はあ」
壮絶な苦しみである。躰中ピンチに抓まれた痕が紅い点線で奔っていた。
「みちこーーーーー。ごめーーん」
竹内優子はそれを見て号泣する。もう火は消えていた。
それから竹内優子も火炙りから降ろされ床で泣き続ける。
その二人を将校らが囲む。
田中道子のピンチで抓まれた痕だらけの皮膚に熱蝋を数人で落とす。四人が躰を押さえ四人が蝋燭を持つ。
「あはああーーああーああーあ。あーー。ああーー。ああーー」
田中道子は狂ったように泣き叫ぶ。
竹内優子も火傷まで行かないが全身を火で炙られた後の熱蝋である。
「ああはあーーーーーーーーー。ああーーー。ああーー。ああーー。ああーー。あはああーーーーーん。ああーーーん。ああーーーん」
竹内優子も全身で暴れ藻掻き悲鳴を上げた。目を?き恐怖に慄く。
田中道子の顔は悲痛に歪み般若の形相である。
将校らは強引に押さえる。蝋燭を持った将校は逃れようと暴れるその躰を追っかけ垂らし続けた。
「ああーーはん。あはん。ああーーあはん。あはん。ああーー。あはん」
二人の悲鳴が会場を充満する。
下士官らはその間に次の大道具を準備していた。
大型の水槽に入った水車。その直径は二メートルくらいで水槽の深さもまた二メートル以上有る。
水車の半分は外に出ていた。
竹内優子が先に水車に乗せられる。
蝋涙で真っ赤に染まったフロント面を上にして水車に縛り付けられた。
「気絶するまで回して。蝋涙を洗い落とすのよ」
女性司会者の指示である。
一回転の半分は水中に突っ込まれる。
操縦パネルのスイッチが入って水車が回された。
「うおーーーーーーーーーーーーーーー」
竹内優子の叫びと共にその躰は水車に磔られた儘水に突っ込む。泡が強力に立ち髪は水の中に靡き膨れ上がる。
水から抜け出すと髪を振り口から水を噴き飛ばす。息を吹き出し水滴を吹き飛ばし何とか呼吸する。
「はあ。ああーーーーーーーーー」
悲鳴と共にまた頭から水に突っ込む。
「うおーーーーーーーーーーーーーー」
顔が水に浸かると一気に泡が立つ。
躰のフロント面に付いた蝋涙も徐々に洗い落とされる。
やがて悲鳴が聞こえなくなり泡も僅かになった。
意識を失った事を確認して暫く回す。
竹内優子の躰は下士官と若い将校らの手で水車から降ろされ刺青プリンターの台に寝かされた。
下士官と若い将校は怯え震えている田中道子の躰を押える。
「いやあーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーー」
田中道子は恐怖の表情で喚き拒絶する。
下士官の指示で若い将校らが暴れる田中道子を担ぎ上げた。
「いやあーーーーーーー。いやあーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーー」
田中道子の悲鳴はバンケットの空間を震撼する。
それでも田中道子は水車に乗せられ手首、脚首、腰をボルトで固定された。
竹内優子を乗せた刺青プリンターでも専用の金属の拘束具でサイズ、位置を調整されてその位置でボルトを締めて固定される。
刺青の画像が大型モニターに映し出された。
「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
それを目にした田中道子は驚愕の悲鳴を上げる。
それは大きな蜥蜴が竹内優子の乳房に噛み付いていた。その蜥蜴に巻き付いた蛇がもう片方の乳首に向かって舌を伸ばしている画像である。
これが竹内優子の前面ボディに描かれてしまう。もうまともな女性ではない。
田中道子の悲鳴を他所に水車は回される。
「ああーーーーーん。酷い。酷過ぎる」
葛城義和らと見ている出水茉里元巡査部長は遂に泣き出してしまう。涙をぽろぽろ溢す。
「ねえ。元巡査部長。葛城先生が貴女を玩具にしたがらなかったら貴女もああ成っていたのよ」
真紀子は意味深に語る。
「ええ」
出水茉里元巡査部長は複雑な表情で真紀子と葛城義和を見る。
「貴女のAVそんなには売れなかったのよ。そう成ると米軍に提供よ」
真紀子は怯える出水茉里元巡査部長に当然の事の様に言う。
「・・・・・・・・・・・」
出水茉里元巡査部長はただ怯えるばかりである。
「ねえ。元巡査部長。葛城先生と奴隷契約しない。日本に連絡取ったり何か発信したりは出来ないけどもう少し良い所に移してあげるよ」
真紀子は懐柔発言を始める。
「どういうことですか」
出水茉里元巡査部長の表情は少し和らぐ。
「D市に新しい日本人の街が出来るの。もちろんR国系多国籍企業の日本人だけの街です。其処に貴女の家をAVの出演料で買うのよ」
外から日本人、日系人を護る為に城壁で囲まれた街である。
「お金を払って貰えるのですか」
出水茉里元巡査部長には思ってもない事である。
「そうよ。大して売れなかったから三百万の家だけだけど。日本と違って豪邸よ。生活費は娼国から月十万のみよ。そして監視は付くけど」
「街の中を歩いて自分で買い物とか出来るのですか」
「そうよ。但しお店の店員とかはR国の警察組織員よ」
「警察組織員」
「警官ではないけど。街の中の日本人を護る役目を負っているの。貴女の監視もするのよ。街からは出られません」
「逃げたり、何か発信したりしなければ街の中では自由ですか」
「そう。発信は元より無理よ。日本のテレビも見られてインターネットも見られるけど。R国の拠点サーバから仮想ディスプレイで見るのよ」
「はい。見るだけなら許されると言うことですね」
出水茉里元巡査部長は既に従う姿勢に変わっていた。
「そう。それと葛城先生の奴隷よ。もちろん十万の他にお手当てをくれるでしょうけど」
「金は払いますが。その前に元警察官ですよ」
葛城義和は出水茉里元巡査部長が腕力で脅しに出れば手に負えない。
「そんな心配は無いわ。何か行動を起こせば今度は終わりよ。荒井絵里さんは元より内山莉緒警部補も木村史乃警部補も葛城先生に抵抗しないでしょう」
「そうですが」
「お願いします。何でも従います」
出水茉里元巡査部長は葛城義和の足元に土下座していた。これまでが相当に辛かったようである。
「元巡査部長。貴女。葛城先生だけなら性的に虐められても堪えられるでしょう」
「はい」
きっぱりとした返事である。
「どうですか。葛城先生。先生のお愉しみにはぴったりよ。キスしてみたらお分かりに成りますよ」
真紀子は真顔である。
出水茉里元巡査部長は膝を着いたまま葛城義和の腰に腕を回す。受け入れ態勢を示している。
葛城義和は両手で出水茉里元巡査部長の顔を引き寄せ唇を貪る。出水茉里元巡査部長も葛城義和の出した舌に自分の舌を絡める。
話は成立である。
「貴女。あんなに虐められなかったら葛城先生好きに成ったでしょう」
真紀子の見透かした発言である。
「どうして」
出水茉里元巡査部長は真紀子に何故見破られたか唖然とする。
「だってお仲間の蛇挿入を庇った時。葛城先生になんて言ったの」
「・・・・」
「女の躰に惨い事を強いるのだから葛城先生に素手で入れろって言ったでしょう」
「ああ」
出水茉里元巡査部長のいじらしい限りの抵抗であった。
その後意識を回復した竹内優子と田中道子は自分の悲惨な躰を見て泣き崩れた。ベイソン少将は満足げである。
エレベーターの入口で犯人は大きめのナイフを持っていた。
「あんたには関係ない。あっちへ行け」
犯人の男は女性にナイフを突き付けていた。
柿崎一行はR国の工作員である。余計なところで関わると任務に支障を来たす。直ぐにその場を離れた。
高崎線に乗る。鴻巣で後から来た特別快速に乗り換えた。さらに高崎で乗り換え新前橋まで行く。何度か利用したビジネスホテルにチェックインした。
駅前のホテルだが温泉が設備されている。同じ階に居酒屋も入っていた。さらに居酒屋から総てのメニューを客室にルームサービスして貰える。
過ごしやすいホテルである。
二泊目にホテルのテレビで目撃証言のワイドショー放映を見る。
柿崎一行は面倒な事に成らなければ良いがと思った。白いカシミヤのコートが問題なのである。そんなものを着ている男性はめったにいない。
柿崎一行は白いカシミヤのコートを婦人服の生地を紳士服の型紙を使って特注で作ってもらった。
直ぐにコートを調達した。
一応の事態はR国に居る上司指宿五十八に報告する。湯野中の側近指宿五十八の指示で柿崎一行に工作員二人が監視及び身辺警護に付いた。
ホテルの従業員には白のカシミヤコートを見られている。直ぐにチェックアウトして調達したコートに着替えて移動した。
ホテルは通報などしない。だが白いカシミヤの男性がその日チェックインしたと従業員の一人がSNSに書き込みをしていたのである。
R国工作員が直ぐに書き込みを見つけたが警察の動きも早かった。
指宿は直ぐにR国に帰還するよう命令する。
それでも警察は柿崎一行の住所を突き止めた。柿崎一行は宿泊リストに日本に滞在する住所を書いていたのである。
柿崎一行はR国に住居が有る。日本滞在には賃貸マンションを借りていた。刑事らは其処に直行する。
容疑者ではく犯人と共犯関係もない。それでも刑事らはしつこく食い下がってきた。
柿崎一行は刑事の訪問に対応しない。居留守である。それでも刑事らは張り込みを続けた。
その内一人は検察庁捜査事務官合原朋子である。
検察庁捜査事務官合原朋子は自らSNSの書き込みを発見して埼玉県警を動かした。
名乗り出て殺人事件の捜査に協力しない人物に納得が行かないのである。
指宿は警護に付いた工作員から事態を確認して弁護士二人を柿崎一行のマンションに向かわせた。
館山嘉朗弁護士と野村未来也弁護士である。
弁護士立会いでの聞き込みと成った。
「貴方は何故殺人犯人を見ていながら名乗り出て警察に協力しないのですか」
弁護士と名刺交換のあと検察庁捜査事務官合原朋子の開口一番の質問である。
柿崎一行は名刺も出さない。
「柿崎氏は容疑者でも関係者でもありません。自分の時間を護る権利はあります」
野村未来也弁護士が回答する。
「柿崎さん。貴方に伺っているのです」
「誰でも弁護士を代理人にする権利は法律で保障されています。柿崎さんは犯人がナイフを持っており顔はマスクで覆われて見ていないと言っています」
また野村未来也弁護士が説明する。
「犯人の服装はどうでしたか」
「テレビで報道されている年配の女性の証言通りだったと思うと答えて居られます」
これも野村未来也弁護士が回答する。
「それではこの被害者の女性に見覚えはありますか」
検察庁捜査事務官合原朋子は写真を突き出す。
「柿崎さんは被害者を見てないと言っています」
またも野村未来也弁護士が答える。
「良く見てください」
検察庁捜査事務官合原朋子は写真を柿崎一行の顔の前に押し出す。
柿崎一行は暫く考える。確かに見覚えの有る顔なのである。
「そうだ。あの痴漢丁稚上げ女だ。ひょっとしたらあれは痴漢にされた男かもしれない」
「丁稚上げ」
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