SadoのSM小説 調教師集団

その八 堕さなければ成らない女が堕ちる

  
 この物語はフィックションであり、実在の人物機関とはなんらかかわりありません。

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 だが抵抗もそこまでであった。
 植村彩子巡査長の顔はさらに大きく震撼し破裂する。
 「あおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 次の瞬間首が左に倒れた。躰はバイブの振動に揺れるだけである。
 画面からも失神が確認できた。
 男らは次に電流責めの準備に掛かる。
 トランスが持ち出されそれに大きな電流クリップと小さな鰐口が二本ずつ接続された。
 年嵩の細面の男は畳針を手にする。
 失神している植村彩子巡査長の女の部分を囲む大陰唇に刺し込む。そのまま反対側の大陰唇まで貫いた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩子巡査長は痛みに意識を回復する。
 細面の男は二本目を取り出す。
 「いやあーーーーーーーーー」
 一本目にクロスする様に刺してしまう。
 針は一本目に刺した針を二本目が上から押えるように刺さっていた。
 「なにするのーーーーーーーーー」
 失神の恐怖から覚めたばかりの仕打ちに植村彩子巡査長は泣き悲鳴である。
 容赦なく細面の男は三本目を構える。
 「やめてーーーーーーーーーーーー」
 植村彩子巡査長は恐怖に喚く。
 三本目も大陰唇の肉を貫いた。さらに女の部分を貫く。そして反対側の大陰唇から突き出した二本目を押えるように先端が突き抜ける。
 「あーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩子巡査長の甲高い悲鳴が轟く。
 容赦なく四本目が貫かれた。四本とも強く接触している。
 一本目と四本目に鰐口が接続された。
 細面の男は怯える植村彩子巡査長の顔を一瞥しながらボリュームスイッチのつまみを回す。
 「がああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩子巡査長の躰は一気に硬直して大口を歪めて悲鳴を上げた。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ」
 植村彩子巡査長は恐怖に慄いた目で辺りを見回している。
 若い男が二人充電クリップを持ち出す。
 「いやあーーーーーーーーーー」
 容赦なく両側から乳首の下の乳房の皮膚に充てる。
 「ああーーがああーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーー」
 目を?いて鈍い悲鳴をサイレンのように鳴らす。
 「はあ。はあ。はあ。はあ」
 顔は汗を噴いていた。
 「婦警さん。電気ショックで逝きますか。破砕処理機に直接がよろしいですか」
 若い男がからかう。
 「貴方たち。警察官をこんな事にして掴まったら終わりだよ」
 植村彩子巡査長はまだ強気で最期の反論をする。
 「捜査にはならないと申し上げたはずです」
 「貴方がたはメールを受け取っただけで人を殺すの」
 「我々は既に社会から弾かれた人間達だ。まともな職に就けない。それをR国に居るオーナーがこの仕事を含んで高額で抱えてくれている」
 彼らは社会から弾き出された冤罪者。犯罪者の兄弟などで自営業以外まともな職には就けない。
 「これが仕事だと言うの」
 「俺たちは冤罪者の班だ。他に軽犯罪の班と殺人犯の班が有る。みな手柄の為に強引な捜査をした警察官に恨みを持っている。容赦はしない」
 細面の男が淡々と語る。
 「貴方たち簡単に人を殺しても。何れ跡が付いて全部ばれるよ」
 最早説得力はない。植村彩子巡査長にもそれは分かっている。それでも死の恐怖から反撃しているのである。
 「そんな事はない。そうなったら大きな力が動いて日本は壮絶な事態になる」
 細面の男はまったく抑揚のない語り方である。
 若い隊員らは植村彩子巡査長を拷問椅子の戒めから外す。高手小手の縛りのまま暴れる植村彩子巡査長を六人で押えた。そしてもう一度逆さ吊るしにする。
 「やめろーーーーーーーー。いやだあーーーーーーー。ころさないでーーーーーーーーーー」
 植村彩子巡査長は遂に喚きだす。
 「おやおや。婦警さんが命乞いですか」
 中年の隊員がからかう。
 「やめてーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーー」
 それでも破砕処理機の真上に逆さ吊るしにされた。
 「ああーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩子巡査長は破砕処理機の上で震えている。
 隊員が一人高枝切りバサミを持ち電動の立ち馬に乗って接近する。
 「やめてーーーーーーーーーーー」
 植村彩子巡査長にも高枝切りバサミで自分を吊るしている縄が切られると解る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーー」
 最後は声が掠れる。
 隊員は無感情に高枝切りバサミを伸ばして縄を切り落とす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩子巡査長の躰は瞬時に破砕処理機に吸い込まれた。
 そのあと大量の動植物性残渣が投入される。
 サンポールで機械が洗浄され何度も動植物性残渣が投入された。
 
 荒井絵名はぶるぶる震えながら動画を見ている。
 「今度何かやったらあんたの運命もこの通りだ」
 細面の男は幽霊がしゃべるような口調である。その恐ろしさは荒井絵名の躰全体に染み渡る。
 紺の作業服の隊員らが立ち上がり荒井絵名を脱がしに掛かった。
 「何をするのですか」
 荒井絵名は震えている。
 「気持ち良くしてやるのだよ。SMプレイだろ」
 若い隊員は平然と作業してゆく。
 後ろでは別の隊員がカメラを構えていた。
 荒井絵名は震えながら躰を任せ撮影に抗議すらできない。
 男らは荒井絵名を一糸纏わぬ全裸にして拷問椅子に厳重に固定する。
 まず女の部分をアップで撮影した。顔を一回舐めるように撮影する。そして女の部分のびらびらを広げてピンクの内部を撮影した。
 荒井絵名は堪らなく泣きべそ顔である。
 男らはさらに三人が指二本ずつ突っ込んで荒井絵名の膣を究極に広げる。
 昔ストリップにアヒルと言うショーがあった。女の部分を限りなく広げて見せる。その七割方は広がっていた。
 さすがにそれ以上は訓練していないので無理である。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 荒井絵名は完全に泣きべそ顔。恐怖に躰は震え心臓は強く鼓動を打つ。
 いったい何なのか。赤信号で人を撥ねただけである。死んでもいない。それなのに自分はここまで追い込まれている。
 いったい何がこうさせるのか。荒井絵名には信じられない人生の蟻地獄である。
 それでも荒井絵名は今ここで拒絶したら確実に殺されると解る。
 一人の男の手が娼婦の泣き所に侵入した。あとの二人は手を離す。
 「あはあーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーー。ああーーーーーーー」
 とても堪えられる責めではない。
 僅かな時間で潮を噴き上げてしまう。それも両側から二人の男が女の部分のびらびらを広げていた。
 尿道の小さな亀裂から飛び出すところが鮮明にカメラに映ったと実感できる。荒井絵名には恐ろしい事である。
 「ああーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーー」
 荒井絵名は堪えられない責めに喘ぎ喚き続けた。
 大量の潮が飛び散って一段落する。
 荒井絵名は崩壊状態である。
 「ほとんどドドメ色にはなってない。綺麗な小陰唇だ」
 細面の男は潮に塗れた荒井絵名の女の部分を評価する。
 荒井絵名には心臓を刺される一言である。
 男二人が厳重に拷問椅子に固定された荒井絵名の太腿をさらに押さえた。両側からもう一度女の部分のびらびらを広げる。
 「おしっこを出して貰おう」
 中年の男が要求する。
 そう言われてもこの状況で出るものではない。
 「はい」
 荒井絵名は震える声で返事する。
 それでも言う通りにしないと何をされるか解らない。神経を集中して力を抜くが出ない。
 数分の沈黙が続く。
 「どうした。ハードコンパニオンだろ」
 中年の男が催促する。
 荒井絵名は焦りの表情で神経を集中させる。
 さらに膠着状態が数分続いた。
 「カテーテルで行け」
 細面の男が指示する。
 若い隊員が医療用手袋を着けて滅菌袋に入った尿道カテーテルを取り出した。
 びらびらを広げたピンクの部分の中心部にある小さな亀裂。その亀裂に尿道カテーテルの先端を挿入する。
 「はあーーーーーーーーーーー」
 荒井絵名は堪えることなく痛みに悲鳴を漏らした。
 若い隊員はカテーテルの途中を抓んでいる。荒井絵名の尿は抓んだ位置まで流れ出ていた。
 中年の隊員が尿瓶でカテーテルの先端を受ける。
 僅かな尿が尿瓶に流れ出る。
 次に隊員らは極太の浣腸器を持ち出す。
 若い隊員が二人浴室に向かう。二穴挿入の準備である。
 荒井絵名に先の事など考える余地はない。浣腸されて便を搾り出すシーンを撮影される。これではスカトロ女優にされてしまう。
 それでも殺されたくはない。命根性が先である。
 浣腸液が注入されると荒井絵名は一気に顔を顰めて苦しみを訴える。
 「あがあうーーーーーーーーー。あがううーーーーーーーーーー」
 「少し我慢しろー」
 中年の隊員がどやし付ける。
 「いたいよーーーーーー。はやくとってーーーーーーーーー」
 荒井絵名は子供のように泣き喚く。
 若い隊員が二人で荒井絵名の躰を拷問椅子の拘束から外す。
 四角い空の水槽が運び込まれ荒井絵名をその上に座らせた。いよいよ排便シーンの撮影である。
 これをAVで売り出されたらもううっかり盛り場など歩けない。女優に戻る事は絶望である。
 AVを出されても今夜一晩のお座敷代で済まされるかもしれない。一本出されてしまえばAVで決着するしかない。
 その先の人生はスカトロAV女優と成ってしまう。
 苦しみに呻き続ける荒井絵名の躰を押えて中年の男がアナル栓を抜く。
 「ううーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーー」
 荒井絵名は腹を擦って苦しみから逃れるべくアナルの力を抜く。
 ぶおーーーーーーーーーーーん。
 大音響と共に水槽の中に茶色い水と便の塊が飛び散る。
 「ああーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーん」
 荒井絵名は余りの醜態を強制されて泣き続けた。
 浴室で躰を洗った二名が荒井絵名の腕を掴んで浴室に連れ込む。強制的にシャワーを浴びせて二穴挿入となる。
 隊員らは丁寧に二穴挿入を行った。
 荒井絵名はもうどうにでもなれとイキ捲ってしまう。
 最期は終わった感想の対談となった。台本通り読ませるが何回もNGになる。
 荒井絵名は終了後自分の部屋に辿り着き泣き続けた。
 翌日メールが届く。既にAVは海外の販売サイトにアップされていた。
 完成版とサンプル版がメールに添付されて来る。
 それは荒井絵名の思った以上に鮮明であった。見るからに絶望に堕とされて行く内容である。
 泣き続けた後でもう涙さえ出て来ない。怒りが込み上げて来るが如何ともしがたい。相手が怖過ぎるのである。
 
 数日後荒井絵名に宇佐美から連絡が入った。事務所に来いと言う事である。
 AVに転向を言い渡される事は判っている。
 さらに裏切った事を追求されるに違いない。
 だがこう成ってしまえばAVで早く片付けるしかない。お座敷で苦しみたくない。あまりにもハードなお座敷である。
 恐る恐る事務所に入ると宇佐美と一緒に北嶋コンツェルン社長北嶋真紀子が待っていた。
 「どうして呼ばれたかは解るな」
 宇佐美は厳つい。それが柔らかく言っている。
 「・・」
 荒井絵名は声無く首を縦に振る。
 「俺から何も言わない。次にどうなるか聞いているな」
 「・・」
 これも声無く首を縦に振る。
 「それでこっちも貸したお金を取り戻せない危険が出るのよ。だからAV四本で短期解決して貰います」
 真紀子が宣告する。
 「はい」
 荒井絵名はようやく返事ができた。
 「四本に絞る分内容はハードです。一本二千万。お座敷四回分は終わったら現金で払ってあげる」
 その後の生活資金ではない。それを説明する。
 「いいか。AVを何本か出て普通の街には住めない。もう女優には戻れない。OLなど出来ないな。寮はAV撮影が終わったらお座敷に出ない限り出て貰う」
 宇佐美はこれもやんわり説明する。
 「ああ」
 荒井絵名はお座敷の恐怖に慄く。
 「ハードでないAVをその先続ければどうですか」
 暫く沈黙してそう尋ねた。
 「それも駄目ね。ハードに出てソフトは売れない。ハードもその先は売れ行き次第よ。下手するとこっちも元が取れない事も」
 真紀子はきっぱり否定する。
 「え、えー」
 「そこまで心配しなくていいけど。此処で賃貸の部屋を契約して屋台村に店を出すのね。あそこなら元AVのママがたくさん居る」
 「はあ」
 荒井絵名は絶望的な表情である。
 これまでとは違う。調教師集団も荒井絵名には将来設計をする意思は無い。
 「もし売れたら。他にも出して貰えますか」
 荒井絵名はここまで堕ちて諦めきれない。
 「そんなに短期には売れないよ。元が取れるまで一年は掛かる」
 宇佐美のダメ押しの一言である。
 
 有楽のお座敷蓬莱の間である。
 政界の古狸が調教師集団12名と席を設けていた。
 「良くやってくれた。あれでもうあの女は議員にも芸能界にも出られない」
 古狸は淡々と礼を述べる。
 「いいえ。私共が堕とすのはこれからです。あの女は戒めを破ってこの街の事を知り合いの婦人警官に密告しました。それで別の組織が動きました」
 保木間は隠さず事の次第を報告する。
 「そうか。そんな護りが有るか。どうであれ片は付いた。実はもう一人堕として貰いたい」
 古狸は資料一式を差し出す。
 女は亡くなった父親の会社を引き継いだ。今度国民党から埼玉県議に立候補しようとしている。
 「これが何か問題で」
 保木間らには理由が重要である。
 「うーーん」
 古狸は渋りだす。
 「私共に何を言われても外に漏れる事はありません」
 「うん。そうだな」
 古狸はビールを一口呑む。話しの構成を考えるのか僅かな沈黙が流れた。
 「火のないところに煙は立たないというが、煙幕を炊かれたようなものだ」
 民事党の同じ派閥の女性国会議員と埼玉県議の不倫が報じられた。椿原圭子の策略である。
 この二人は同じ町の出身で選挙協力の為に会っていた。
 それを椿原圭子が不倫と週刊誌に投書してしまう。週刊誌は取材して協力関係の密接さから不倫と報じて問題ないと判断した。
 さらに男性県議が政務活動費を不正利用していると市に抗議する。現実にはなかった。だが疑いを掛けられると細かいところまで追求される。
 それが解釈の相違となる。ぎりぎりのこじつけ結果しか出なかった。それでも騒がれ辞任を迫られてしまう。
 辞任の必要はないが選挙には不倫の疑いとダブルでマイナスとなる。
 「疑念を偽造したのだ」
 「この女は何の為にそんな事を」
 「この女は立憲国民党から県議の公認を得ようとしていた。その準備行動だ」
 「以前保育園落ちたという抗議を民事党が何もしてないに摩り替えました。国民党時代も対応出来ていません。何故こちらも内容を公表しないのですか」
 「そうです。同じ事だと思います。この候補者はそれを真似して自分の道を開く画策をしたのでしょう」
 真紀子の疑問に保木間が付け加える。
 自分らが与党でもできなかった。同じ様に相手が与党でも努力はしている。それ以上解決の目処のない問題でもある。
 それでも国民の抗議らしきを煽って批判に繋げる。これまでの国民党、その後の立憲国民党の常套手段である。
 だが民事党も方針に従わない知事を強行に降ろした。これも借金は献金かの紙一重である。
 それでも騒がれれば辞任に追い込まれた。
 「いいか。民事党が何を行ってもマスコミは軽くしか捕らえない。野党の言い分には大声で取り上げる」
 これまで静かに語っていた古狸は言葉に怒りを篭めていた。
 「解りました。逆にこの女をそれ以上動けない状況にすれば良いのですね」
 調教師集団は本当の理由を知ればそれでよい。
 保木間の答で古狸は帰った。
 「この女がお父さんから引き継いだ会社の調査からしましょう」
 真紀子は既に戦略があるらしい。
 「そこから始めますか。ところで荒井絵名のAVは四本で元が取れますか」
 「大丈夫だと思う。時間を掛けると何が起こるか。うんとえげつないのを四本。時間が掛かっても高く売る」
 「あとのホローは無しか」
 「ないよ。屋台村で店と賃貸の部屋はお座敷の分で借りられる。それでこの街を動かないで生活はできる。一年もしたら窶れておばさんよ」
 「あの女だけは保護もしないか」
 「そうでしょ」
 「うん」
 保木間も納得する。
 これまでAVまで堕とした標的は本宿の街で安泰に暮らせる資産と収入を得られるようにして来た。
 荒井絵名だけが例外である。監視のみ冤罪者の班が行う。
 
 荒井絵名のAV撮影は直ぐに始まった。
 保木間らの考えは恒久的に残せる物から撮影に掛かる。SM野球拳ゲームから始められた。
 最初は通常の野球拳で一枚ずつ脱いでは踊るだけである。だが全裸になるとSMメニューに突入する。
 ゲームソフト形式で閲覧者とじゃんけんする。
 閲覧者が勝つ度に脱いで行く。
 全裸で剃毛まで行うとSMのメニューが選べる。
 閲覧者が七回負けるとTOP画面に戻ってしまう。
 乳房を丸出しで踊るだけでも抵抗のある荒井絵名である。
 ソファーに座って脚を広げて自分の手で女の部分を広げるシーンもやらねば成らない。
 そして蝋燭プレイになった。
 荒井絵名は蝋燭を躰に受けるのは初めてである。
 「いやあーー。こわいよーーーーーーー」
 スタッフが説得するが怯え続ける。
 さらに女性スタッフが下着姿で手本を見せる。それでも荒井絵名はごねた。
 SMでは初歩的な部分が撮れない。強行撮影となる。
 応援を呼んで撮影スタッフの数は倍になった。
 両手を広げて横に渡した竹竿に縛る。脚を開いてこっちも脚首を竹竿に縛った。これで躰を蝋涙から躱す事は出来ない。
 乳房に落とす。それでも蝋燭は横向きに持っている。そんなに熱くはないはずである。斜め下に向ければ熱くなる。
 それでも荒井絵名は涙を飛ばしサイレンの如く悲鳴を上げ続けた。むしろAVとしては成功である。
 それ以外も悉くNGが続き撮影に三日を要した。調教師集団から急げとの要求に二本目も直ぐ撮影が開始される。
 その間荒井絵名はスタジオに泊められた。
 四日後ようやく部屋に戻る。
 荒井絵名は悩んだ。
 マスコミにリークしてAVは強制されたとして帳消しにできないか。逆に話題を誘って世論に護ってもらえないか。試行錯誤を繰り返した。
 できる。そうだ自分は政治家らに罠に堕とされた悲劇の女優なのだ。逆転できるかもしれない。
 AVが残っても自分は不当に陥れられた。自分の意思での出演ではないと否定し続けられる。
 このままでは借金は消えても自分の将来は真っ暗である。
 だがあの組織は恐ろしい。今度捕まえられたらあの女性警察官のように確実に殺される。
 
 調教師集団は会合を開いた。古狸の次の要求への対応である。
 十二名全員保木間の部屋に集っていた。最上階のサッシ窓の外。階が段差になる一つ下の階の屋上部分。其処に檜風呂が三つ露天風呂になっている。
 湯に浸かって生ビールを飲みながら裸の会議である。
 紅一点北島真紀子も全裸で入っていた。真紀子は他の全員と躰を重ねている。だが遊ばれているのではない。真紀子が遊んでいるのである。
 「椿原圭子は先代社長である父親の借金を背負っています。約十五億円の残高があります」
 野村未来也弁護士が調査報告をする。
 「年商は」
 真紀子の質問である。
 「五億には満たないです」
 「それで負債は返しては借りの自転車操業なの。返済速度を上げる方向なの」
 「銀行はメインバンク以下かなり返済が進むまで追加の融資はしない模様です」
 「それなら返済速度を上げて税金を格段に増やしましょう」
 「一気に利益を上げさせ返済に使わせる。負債の減になった分だけ税金の支払い原資が有るような資金繰りを作らせる。次は一気に売り上げダウンを目論む」
 保木間が真紀子の策を具体的に復唱して確認する。
 「そうです」
 「その前に立候補を潰さないと」
 「そこまでは」
 真紀子は否定する。
 「当選させて売り上げダウンと同時にスキャンダルを作りましょう」
 「県議を断念させて会社だけでも護る方向に」
 段下警視正である。


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