【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第二十三幕


女社長南七香羞恥責め


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 南七香は震え上がるでは済まない。
 冷やして腹が痛くなって排便せざるを得なくなるまで苦しめられる。恐ろしい拷問である。
 そして自ら垂れ流すことになる。
 腰に巻かれた帯は既に冷たくなっていた。
 「暫く南七香さんの苦しむ姿を愉しみながら当店から全裸美人コンテストに出演する女の子を紹介します」
 杉下一行が待ち時間のプログラムを紹介する。
 一人目がステージに上がった。
 「恋菜でございます。私を隅から隅まで見てください」
 スーツ姿でステージに正座して手を着いて挨拶する。挨拶のあと立ってストリップショーから始めた。
 正面最上階には如月鬼堂と荒井枝里が座る。
 更に隣の枡に福富麻次郎が来ていた。
 その間はビニールのカーテンが遮っているが会話はできる。
 「どうぞ私の女を見てください」
 恋菜は全裸になって股間を開く。それは四面に設置されたモニターに拡大表示された。
 「先生。此処の女の子が出てくれると一挙に質が上がりますね」
 「下を使ってないからな」
 「先生の仰る通りオンライン営業と宅配風俗を併用するのが良さそうです。オンラインで入った客を宅配指名に繋げます」
 「独身男性一人の自宅派遣には問題はあるのでしょうね」
 どうしても女の子の危険が伴う上に住居の規模設備も問題になる。
 輸送手段も確保しなければならない。
 「外国人が来ないので民泊を借り切ることができました」
 「それは良い方法です。福富さんなら風営法は対処できているでしょうから」
 「全裸美人コンテストはいつやるの」
 荒井枝里が話しに割り込む。
 「GWが多分緊急事態か蔓延防止等重点処置でみな外出しない。そこでやる」
 「そうですね。それだと視聴率が上がります」
 福富浅次郎は大きく期待を持っている。
 南七香は苦しみに引き攣った表情で吊るしの縄にぶら下がっていた。
 「う、うう、うーーーーーーーー」
 南七香の太腿の筋肉に力が入っている。苦しさにさらに藻掻き始めた。
 杉下一行は鞭を持つ。
 女の部分を狙う。
 一気に強く叩く。
 「ぐう、ううーーーーーーーーー。うぐぐぐーーーーーーーーー」
 股間は強く震撼する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一気に便が飛び出す。
 南七香の目から涙が溢れる。
 長く繋がった便がボウルに落ちた。
 続いて柔らかい水便が流れ出る。
 「あ、ああーーん。あはあ。はあ。はあ」
 南七香は涙をぽろぽろ零す。躰は冷たさと腹の痛みに震えている。
 「あ、ああーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 小水が流れ出す。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 躰が冷えすぎて尿意も促進してしまった。
 バスタブが演台に運び込まれる。長野ではショーで使用していた。
 南七香の躰をゆっくり下げて吊るしのままバスタブに浸ける。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 南七香は湯に浸かってようやく震えが治まった。
 杉下一行は柔らかめの大きなブラシで南七香のアナルを洗う。
 「え、えー。いやあーーーーーーーー」
 南七香にはこのやり方も極めて屈辱である。
 次は会員四人が抽選でステージに上がる。
 再び南七香の躰が吊るし上げられた。左右の膝と手首の三本の縄で吊るされている。
 その下に拷問椅子が置かれた。
 南七香のお尻が拷問椅子に着くところまで吊るしを下げる。
 吊るしはそのままで腰だけ拷問椅子に固定してしまう。
 特別な開口器が取り出された。
 手元の枠は直径五センチくらいある。嘴が四つに割れる。かなり大型である。嘴の真ん中はくり貫かれている。
 膣に挿入して広げると薄橙の粘膜が大きく広がった。
 四面のスクリーンに拡大される。
 「良く見ろ」
 杉下一行が南七香にスクリーンを指差す。
 南七香は首を振って目を叛けた。
 「見て恥ずかしさを噛み締めろ。それもサービスだ」
 杉下一行は容赦ない言葉を投げ掛ける。
 一瞬見て南七香は涙を零して顔を振った。そしてまた目を叛ける。
 三十半ばの女が充分に覚悟を決めて来ている。それでも社会の常道を大きく外れた仕打ちが南七香を責めていた。
 杉下一行はアームの先端に子犬の小さな舌の様なシリコン質の物が付いた自社製のアイテムを取り出す。
 たっぷりローションを掛けて大きく広げられた南七香の膣の奥に差し込む。スイッチを入れると舌は舐めるように動く。
 南七香は目を瞑って顔を歪めて藻掻いた。吊るされた股間は右に左に拷問椅子から浮きながら捩る。
 「あはあーーーーーーーーーー。いやだやめてーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 南七香は堪えられない刺激に悲鳴を上げた。
 もとより性戯に長けた女ではない。
 事業に専念してこの歳まで来た。パートナーがずっと居なかったわけではない。だが選ぶ相手は性戯をとことん愉しむような相手ではなかった。
 風俗嬢やAV嬢ならたいしたことではない。
 杉下一行はねちねちと責めて会員にやり方を見せる。
 「あーーーーーーー。はあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 既に南七香は崩れきった顔を後ろに倒して股間は痙攣していた。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 適度に抜いて会員に同じ物を一本ずつ渡す。
 南七香は四本を見て驚愕した。
 「やめてーーーーーーーーーーー」
 南七香は堪らず叫んでしまう。
 「お前の女の性をとことん見せろ。それがサービスだ」
 杉下一行は構わず叱咤する。三十路女で社長である。屈辱極まりない。
 「ああ。あ、ああ」
 南七香は堪えようとした涙を耐え切れず滲ませてしまう。
 目の輝きと表情に締まりの強い女である。表情に思想感が強く出ている。官能や悦びそして男に溺れる可愛いだけの女ではない。
 杉下一行も大河内税理士もそこに虐め甲斐を持っている。
 「あーーーーーーーーはあーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 南七香は躰を震撼させながら甲高い悲鳴のような逝き声を上げ続けた。
 これが稼ごうと思うAV嬢ならば縛って吊るさなくても藻掻きながらも逝き顔を公開してくれる。
 だがそんな逝き顔の何倍もの悦びを感じさせてくれるのである。
 「あはん。ああーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあ。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 南七香は涙を零した逝き顔を振って藻掻き躰を震撼させる。
 膣から液は流れ出ていた。拷問椅子の股間の開いた下には透明なボウルが受けている。
 「あーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーまってーーーーーーー」
 南七香の躰は更に大きく震撼した。
 「あーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 遂に潮を噴き上げてしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああん。ああん」
 南七香は堪らない羞恥に泣き喚く。
 杉下一行はまだまだ許さない。
 「これが南七香社長の膣から出た液です」
 杉下一行は南七香の顔の前で会場と両方に翳してカメラに拡大する。
 「いやあ、あ、あ、ああーーーーーーーーーーーーーん」
 南七香は悲痛な表情を破裂させて顔を叛けた。
 ここで一度吊るしから開放してシャワータイムを与える。
 南七香はシャワールームに入るなり号泣した。
 時間が限られているので泣きながらもシャワーを被る。余りにも酷い姿を公開されてしまった。叩かれる方がまだましである。
 「ねえ。この人これで何とかなるの」
 荒井枝里もショーの内容は本人の承諾だから何も言わない。本日の収入で本当に救われるかが気になる。
 「国と要らない自治体のやり方次第だな」
 如月鬼堂は日本の三段階の行政の無駄に反対である。自治体を廃止して区役所、市役所を国の直轄にして無駄な税負担をなくして欲しい。
 だから要らない自治体と言う。
 「それ次第でもう一回必要になるかもしれないの」
 「それはできないよ。二回がこちらも限度だ」
 「それでは彼女はここまでやって救われないの」
 荒井枝里は自分も苦労してきた。他人事とは思えない。
 「国と要らない自治体の政策の責任だ」
 如月鬼堂は言葉に強く怒りを籠める。
 「この先は指名を取ってこつこつ稼ぐしかないのね」
 「そうだ。暫くは取れる」
 「助けてあげないの」
 「社長ではね」
 如月鬼堂は南七香に関心がない。
 シャワータイムが終わってタオルを躰に巻いて南七香がステージに出てきた。
 杉下一行が南七香を高手小手に縛る。
 縛ってそのまま拷問椅子に乗せるが腹だけベルトで固定した。
 膝に縄を掛けて天井の滑車から吊るしてM字開脚にする。アナルがくっきり見える角度まで引っ張った。
 「今度はクリトリス責めです」
 そう宣告する杉下一行の腕にはカメレオンが乗っている。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 南七香にもカメレオンに舐めさせようとしていることは見当が付く。
 杉下一行は南七香のクリトリスを剥いて女の亀頭に蜜を塗る。
 「あーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー。あはん。あはん。あはん」
 南七香は既に泣いていた。
 杉下一行はカメレオンを嗾ける。
 カメレオンの長い舌は南七香のクリトリスを舐め始めた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いや。いやあ。いやよーーーーーーーーー」
 南七香は泣き叫ぶ。
 大河内税理士が演台に上がってクリトリスの蜜を横から追加する。
 「あーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーん。あ、ああーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 南七香は堪らない。カメレオンの舌でも敏感な部分は感じてしまう。
 「あーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーん。いやよーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーー」
 股間は既に痙攣している。
 店内は静まり返って給仕するコンパニオンの足音しか聞こえない。
 ステージで脱いだコンパニオンは全裸のままで給仕している。会員の要求に女の部分を開いて見せたり少し触らせたりしてサービスしていた。
 いまは全員の目が南七香のクリトリスに集中している。
 「あーーーーーーー。あはん。あはあん。ああーーはん。ああーーーーーはあん。ああーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーー」
 南七香はもうどうにもならない。
 やがて濡れが拷問椅子の下にセットしたボウルに流れ落ちる。
 「ああーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーー。もういやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 南七香の泣き悲鳴は治まらない。
 杉下一行は次のレベルにエスカレートする。
 もう一度先ほど使った四つに割れるクスコを南七香の女に挿入した。
 更にアナル開口器も挿入する。
 南七香は悲鳴を堪えてそれを見下ろす。
 「あっちを見ろ」
 杉下一行はスクリーンを指差す。
 「ああ、あーーーーーーーーーーーーー」
 下からライトに照らされて二つの穴の奥がくっきり色の段階まで確認できた。
 南七香の躰はぶるぶる震えている。羞恥に堪えられない。
 「これから南七香さんの各部の感度をテストします」
 「え、ええーーーーーーーー」
 葛和医師が演台に上がった。
 「これから南七香さんに心電図を着けます。躰を弄ってどの位感じているか表情とグラフで確認していただきます」
 南七香は更に驚愕する。これまでも不本意に躰は感じてしまい抵抗できてない。それをやられたら恥ずかしくて生きて行けないと思う。
 女としては死んでも事業は救う。事業で大成して今を見返すしかない。南七香は自分に言い聞かせる。
 ここまで非道な仕打ちに堪えて羞恥極まりない女の性を白日に晒した。何としても財力を掴まなければならない。
 心電図のグラフと南七香の表情。これを一枚のモニターを二等分して表示する。もう一枚のモニターは股間部分のアップである。
 葛和医師の手で小さな卵バイブを使ってクリトリスから責め始める。
 「あ、あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 南七香はまったく堪えられない。
 完全に南七香の女の性がデータと共に録画に残って配給される。
 「この人。甚振られるより辛いのじゃない」
 「だろうな。大河内と杉下が話し合って葛和先生まで動員したのだ」
 「どうしてここまでするの」
 「大河内はこの手を虐めるのが好きらしい。俺だけで決めたら彼女はオミットだ」
 「好みじゃないの」
 「一時凌ぎに来る女を宣伝しても意味がない。そんなに良い出演者も居なかったから大河内が良いと言う以上反対はしなかった」
 「ああ」
 荒井枝里もそこまでは考えてなかった。
 葛和医師と杉下一行は南七香のアナルの奥と膣の底部を上と下で位置を合わせて責める。
 「あーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 これも反応は早い。
 「だめーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーー」
 次の瞬間。南七香は潮を噴き上げてしまう。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 南七香はどうにも抑えられないくらい上り詰めていた。
 崩れた逝き顔もなかなかそそらせる。美人でも崩れた逝き顔は醜婦のパターンも良くある。
 「この女。この歳でも充分グラビアに使えた。社長など辞めてSM嬢になってくれれば良いのだが」
 「陥れたいの」
 「そこまでは」
 「熱海に稼ぎたい子は居るよ。パパのOK出そうな」
 「そうか」
 杉下一行と葛和医師が二人で南七香の膣天井部を責める。
 演台では南七香が涙をぽろぽろ零して三回目の潮を噴き上げた。
 涙を零した逝き顔が異常に色っぽく濡れた女の部分の周りが艶かしい。
 終わって戒めを解かれると南七香は号泣してしまう。
 その後も鞭のサービスが行われた。抽選で当たった会員五名が順番に行ってそのままシャワータイムとなる。
 「みなさん今日は南七香さんにとことん完成した女の性を愉しませてもらいました」
 杉下一行が会員に呼びかけた。
 会員は拍手と乾杯で答える。
 「本日の録画は今の会員だけの永久保存版です。その中でもクオリティが高いです」
 又拍手と乾杯が起こった。
 シャワールームの中で聞いている南七香は堪らなく辛い。
 「此処に南七香さんを紹介したのは佐藤栞李です」
 杉下一行は南七香が佐藤栞李の派遣会社からスタッフの派遣を受けていて佐藤栞李がその債権回収に南七香を紹介した経緯を説明した。
 「柏崎さんどうですか」
 杉下一行は佐藤栞李にNGを出した会員に振る。
 「そりゃ酷いよ。みんな緊急事態宣言と時短で大損害を蒙っている。自分のところの分は自分で稼ぐべきだ。佐藤栞李をもっとお仕置きしましょう」
 割れんばかりの拍手が起きて続いて乾杯が起きた。
 「今の感染状況と国や自治体の薄すぎる補償では南七香さんはこれからも苦しいです。今日の永久保存版に感謝して一口一万のカンパをお願いします」
 また拍手が沸く。
 カンパ。古い言い方で今は使われなくなった言葉である。むかし学生運動でもやったのかという存在かもしれない。
 杉下一行はそんな世代の少し後である。そして表社会から外れて生きてきた。そんな男の郷愁さえ感じさせる。
 直ぐに座席表を持ったコンパニオンが客席を回った。
 驚いたのは南七香である。シャワールームから着替えて出て来て涙を拭きながら客席四方に頭を下げる。
 一口一万。二百名だが三百万をやや超えるカンパが集まったのである。
 南七香はまた号泣した。
 
 四月二十二日。
 越後湯沢。如月鬼堂の居間である。
 GWに行う全裸美人コンテストの打ち合わせが行われていた。
 参加人数が多いので囲炉裏端ではなく広い部分にテーブルを出しての会議となる。
 インターネットアダルト放送局との打ち合わせは福富麻次郎が代表して行う。本日は愛好会内部の打ち合わせである。
 テロ組織は日本政府に身代金を要求した。
 その人質アメリカのCSCテレビ局CEOモントゴメリー氏の処刑を発表してから未だ何も発信していない。
 大阪府も東京都も遂に蔓延防止等重点処置から緊急事態宣言の発令要求に至った。
 補償の事は何も表明しないで更に理不尽な規制を掛けようとして来る。
 マスコミは規制ありき一辺倒である。
 申し訳程度に充分な補償をして完全に人の流れを停止すべきと言う。
 「今回のイベントは完全に無観客イベントです。特別審査員もオンラインです。出演者ごとに個室で撮影を行います」
 内容の説明は福富麻次郎の担当である。
 今回は愛好会のショーに出た出演者が少ない。
 総勢二十名を辛うじて集めた。
 「今度のゴールデンウイークは緊急事態宣言で押え付けられて、さすがに自宅に居る人が大方です。視聴率は期待できます」
 福富浅次郎はこの一発に賭けている。自社の店舗からは二名アサインした。二人とも殆ど新人でオンライン営業にしか出ていない。
 全裸美人コンテストでは顔、スタイルだけではなく女の部品を総て審査する。女の部分の美しさは重要である。
 そこで福富浅次郎はこれまでの惨敗を考慮して直接接客してない新人から選んだ。だが惨敗でも福富浅次郎の利益には影響ない。
 「今回は一般審査員も特別審査員も海外サイトから動画を確認してもらいます。後に編集して販売する一部分になります」
 一般審査員は動画の事前購入者である。
 ここが福富浅次郎と如月鬼堂の利益となる。そして製作料は総て福富浅次郎に入るのである。
 一通り福富浅次郎の報告が終わり出演者一人ずつモニターで詳細に確認した。会議はほぼ終了で酒と仕出屋からから取り寄せた料理で乾杯となる。
 「先生。今度の緊急事態宣言は短期間で効果を出そうとかなり厳しい内容で提案されていますよ」
 酒が入って大河内税理士が口火を切った。
 「無駄な抵抗だ。勝てはしない。無駄に経済を疲弊させて個人の資産を奪うだけだ。世界は既にウイルスに充満されている」
 「飲食店に酒を提供するなと言っています。提供すれば休業。しなければ八時までの時短です」
 「ならば休業で完全補償して欲しい」
 如月鬼堂は怒り心頭である。
 「補償は営業規模で四万から二十万です」
 館山弁護士が最新情報を説明する。
 「雀の涙以下だな。支援金とは何だ。ふざけるな!!。賠償金を払えといいたい」
 如月鬼堂の怒りは沸騰していた。
 「しかし政府が期間を切るのは経済の疲弊と補償金の限界です」
 館山弁護士は国にはもう金を出せないと言う。
 「もとより税金では無理だ。出すべきでもない。二ユーディール政策でフランクリンは何と言った」
 「それは」
 そんな事は館山弁護士でも覚えていない。
 「新規増紙幣を一切制限しないだ」
 「その判断はまだまだです。政府は検討もしないでしょうね」
 「先生。もし効果がなければどうなります」
 「まあ。ワクチンプラス自然免疫が行き渡るまで駄目だな。オリンピックはまったく無理だ。中止で問題ないが」
 「ワクチンプラス自然免疫。感染の拡大とワクチンの普及が競争ですか」
 「俺はワクチン二割。国民の感染四割で終息し始めると見ている。最初からスエーデンを見習えば良かったのだ」
 「それで無駄な抵抗だったのですね」
 杉下一行も茶化すように言いながら哂う。
 その日は怒りの宴会となった。
 
 四月二十四日。
 南七香は如月鬼堂を訪ねて越後湯沢に来る。


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