【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第十四幕


戸籍を持たない村


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 「強盗に入った六人はその金を仲間に託したと言うのか」
 「それ以外に決死隊になるか」
 「すると大田の持っていた一億も仲間に渡ったのか」
 「そうだ。洗浄する組織を通して託したのだろう」
 「だが銀行を襲う前に何故女運転士を襲った」
 「銀行送金の予行演習だよ。決死隊で銀行を襲って送金できなければ全く無駄死にだ」
 「女を輪姦して甚振ったのはカモフラージュか」
 「死を覚悟して最後の女躰満足にあの美人女性運転士を選んだのだろう」
 「益々我々は動けないな」
 「そうだな。川口の旅館に行くか。一人女が手配できたらしい。二人で一人だが」
 「行こう。欲求不満だ」
 二人は犯罪には使ってないワンボックスカーで川口に向かう。
 
 川口の営業してない旅館。
 既に時間が遅いので旅館に直行した。
 女将らしき女性は前回のことがあるので極めて丁重に案内する。
 料理は並べられビールも準備されていた。
 川口の会長の方が二十万を渡す。
 女性は既に下座に待っていた。
 二人はビールで乾杯して直ぐに近くに女性を呼ぶ。
 此処では和服姿が定番のようである。
 「波琉で御座います」
 両手を突いて一度限りの源氏名で挨拶する。
 細面、華奢な体型である。
 川口の会長が五十万を渡す。
 「ありがとう御座います」
 礼を述べて波琉はそれをそのままバックに仕舞う。
 「床柱の前で躰をこっちに向けて脱いでよ」
 「はい」
 頼りない返事で立ち上がった。
 帯を抜き取る。着物を脱ぐ。肌襦袢姿になると腰のくびれ乳房の大きさがくっきりして躰の線が分かった。
 肌襦袢も脱ぎ捨てる。二布一枚になった。細い体型の割に大きさのある乳房は丸出しである。
 更に二布の紐に手を掛けた。
 「もっと近くで」
 葬儀会社の社長の方が要求する。
 「はい」
 波琉は素直に従って二人の直ぐ手前まで来た。
 そこで二布の紐を解いて腰を包んでいる布を取り払う。波琉はまったく恥ずかしがってはいない。
 「綺麗な乳首だ。乳房の容も良い」
 二人で片手ずつ波琉の乳房を包むように触る。男の手に余る大きさはあった。乳首は適度な紅色である。
 丸い容がやや垂れる。適度な垂れ方である。
 二人でそのまま畳みに押し倒して寝かせた。
 黒い塊は長方形にほど良く処理されている。
 脚を広げた。波琉は抵抗しないで開かせる。
 女の部分はびらびらが鶏の鶏冠を二枚合わせた様に綺麗に突き出して閉じ合わせていた。
 色は紅からやや小豆色になりつつある。
 それを指で広げてしまう。
 中は綺麗な緋色である。
 葬儀会社の社長が綿棒で粕を採取した。
 「・・・」
 波琉は表情を歪めて顔を逸らせる。さすがに恥ずかしいらしい。
 川口の会長がドテの黒い塊にローションを流す。
 葬儀会社の社長が床屋で使う剃刀を取り出した。陰毛を一気に剃ってしまう。
 波琉は観念していた。
 剃り終わると周りの肌理細かい皮膚の中から紅の掛かった皮膚がくっきりする。その中心にびらびらが突き出していた。
 綺麗な女の部分である。
 「先に風呂に浸かっていてくれ」
 「はい」
 波琉は全裸のまま風呂に向かう。後姿も綺麗である。
 「今回は当りだな」
 「うん」
 葬儀会社の社長は先を譲った。川口の会長はそれを強引に先に行かせる。
 二人は交代で湯の中で波琉に挿入して中で果てた。波琉がピルを飲んでいる前提である。
 波琉の躰を拭いて座敷に戻す。
 両腕を縛り合わせた。それを天井から下がった滑車のフックに引っ掛ける。そのまま吊り上げてしまう。
 波琉は吊るされて爪先立ちである。
 電流責めの準備をする。
 「スタンガンが四つだ。これしかない」
 「注射針、鰐口クリップ。これだけあれば安全に出来る」
 波琉はそれを見て怯えていた。
 川口の会長は波琉の乳首の下から注射針を横に貫く。
 「ううーーーーーー」
 波琉は恐怖の表情を顰める。
 反対側にも刺す。
 「う、ううーーーーー」
 葬儀会社の社長が乳房を貫いた注射針に鰐口を接続した。乳首の左右両側に鋏み付ける。
 波琉は怯えた表情でそれを下目使いに見ていた。
 反対側のクリップをスタンガンの端子に接続する。
 左右の乳房に別々のスタンガンに接続した。片方を川口の会長に渡す。
 波琉は悲痛な表情を究極に歪めて後ろに退る。
 「いくよ」
 「・・・・・」
 波琉は怯えた表情を振って拒絶していた。
 川口の会長のスイッチが入る。
 「があああーーーーーーーーーぐがああーーーーーーー。がああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 波琉の躰は後ろに仰け反り口をだらしなく緩めて緊迫した悲鳴を絞りだす。
 苦しむ顔がまた美しい。
 葬儀会社の社長もスイッチを入れる。
 「ああーーがあーーーーがあーーーーがあーーーーーーががあああーーーーーーーーーーーー」
 波琉は仰け反って半分白目を剥いていた。
 適度に一回止める。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 止まっても波琉の躰はぶるぶる震えた。息遣いは荒く続く。
 「まだいくぞ」
 「あ、ああーーーーーーー」
 波琉は恐怖の表情を破裂させて仰け反った。
 二人同時にスイッチを入れる。
 「ぐががああーーーーーーーーーー。ぐぐがががあーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐがあああーーーーーーーーーーーーー」
 波琉は直ぐに究極に仰け反って白目寸前になった。だらしなく開いた口からは涎が垂れている。それでも男をそそらせる女である。
 「あがあはあーーはあ。はあ。はあ。ぐはああーーーーーーーーーーーーー」
 波琉の躰は究極に歪み震えた。
 今度も適度に切る。
 川口の会長は珠洲の左の膝に縄を掛けた。それを天井の別のフックに通して引っ張る。
 「あーーはん。はん」
 右脚も床から離れた。手首に究極に負担が掛かる。
 葬儀会社の社長が腰を持ち上げて珠洲の躰を支えた。
 右の膝にも縄を掛ける。これもやや離れた天井のフックに通して引っ張り上げた。
 波琉の躰は空中に三本の縄で吊るされてしまう。股間は四十五度に開いた。
 股間は肩よりやや低い位置で波琉の胴は斜めに空中に浮いている。
 川口の会長は女の部分の突き出したびらびらを指で抓む。それを二枚合わせて注射針で貫く。
 「ううぐうああーーーーーーーーーー」
 その針の両側に充電クリップを装着する。
 「おっぱいのは取って下さい。これでは」
 波琉は悲痛を訴える如く抗議した。
 「三箇所同時は最後だ」
 「おしっこ漏れちゃいます」
 波琉は座敷を汚す危険を訴える。
 「それが見たい」
 「ええーー。はい」
 波琉は仕方がないと諦めた。躰は恐怖に微かに震え続けている。
 乳房のスタンガン二つを川口の会長が持つ。葬儀会社の社長が股間に繋いだスタンガンを持った。
 股間のスタンガンからONにする。
 「あぐがあああーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 波琉の表情は究極に悲痛に歪む。
 股間はびりびり震撼している。
 「あがああーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーー」
 波琉の背中は恐怖の汗に塗れていた。
 一度切る。
 「ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いのまま波琉の表情は恐怖体験の直後である。
 葬儀会社の社長と川口の会長は顔を見合わせた。
 二人一斉にスイッチを入れる。
 「ああーーあ。ああーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーはあ。はあーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーー。はあーーーーーーー」
 波琉の躰は空中に迫上がって強く震撼する。藻掻き究極に苦しむ。
 電源を切っては合図して繰り返す。
 「ああーーはあーーーーーー。あはあーーーーーー。あはあーーーーーーーー。ああはあーーーーーー。あはあーーーーーーーー」
 何処までも悲鳴を上げながら躰は迫り上げて突っ張り震撼した。
 そして躰が震えながら股間から尿が断続的に震える弧を描いて飛び散る。
 可愛い美人。スタイルも申し分ない。良い女の究極の羞恥の姿である。
 「あはあ。はあ。あはあ。はあ。あはあ。はあ。あはあ。はあ」
 電源は切っている。迫上がった躰は沈む。それでも躰はいつまでも震えた。荒い息遣いも暫らく止まらない。
 堕ちつくのを待って吊るしから降ろす。
 ブルーシートを敷いた畳に正座させた。バリカンを二個取り出す。
 「何をするのですか」
 「坊主にするのだよ」
 「ええーーーー。そんなーーーーーーー」
 波琉は腰を崩して後ろに退る。
 「何だ!ここまでじゃ普通の十万くらいのハードだぞ」
 「そうだよ。ここの座敷で乳首斬られたりま○○こ焼かれたり。もっとハードな障害まで受けているぞ」
 「ああーー」
 「良いか。髪を坊主にしてもまた生える。戻らないことの方が良いか」
 「ああ。はい。はい。判りました」
 波琉は観念した。
 「ちゃんと蔓買って来てあるよ」
 「ああ。はい。はい」
 波琉は諦めて膝に手を置いて座る。
 二人が両側から女の黒髪をバリカンで剃り落としてゆく。ショートカットなので早い。生え揃うのもそんなに掛からない。
 バリカンの後はローションを頭髪に塗して数ミリ残った毛を剃ってゆく。波琉は一糸一毛なしの完全な全裸になってしまう。
 葬儀会社の社長が鏡を見せた。
 「ああ」
 「坊主になっても美人尼僧だぞ」
 「・・・・」
 波琉は無言で首を振る。
 川口の会長が鬘と帯封の残り三十万を渡した。
 「ああ。ありがとう御座います」
 波琉は我に返って一応の礼を述べる。
 二人は予約したビジネスホテルに引き揚げた。
 
 九月十日。台風が完全に去って残暑は厳しい。
 四台のタンクローリーが各々東京を向けて出発した。ガソリンを満タンに積載している。
 四人の運転手は総て銀行爆破強奪事件の十九人の一人。そして極東日本銀行錦通り支店襲撃の仲間である。
 その内二台の目標は立憲国民党本部。残る二台はテレビ太陽本社である。
 未明に静岡市内の各所から出発した。
 八時丁度。静岡県の山奥。立ち入り禁止の村である。
 太平洋戦争の時期。戦艦や巡洋艦の艦尾から偵察機が発艦した。飛行甲板などはない。カタパルトというものから発艦する。
 同じような設備が山の山頂付近に造られていた。此処から小型機が二機発進する。行き先は立憲国民党本部とテレビ太陽本社である。
 発破を大量に積んでいる。
 二機は超低空で東京に侵入する。
 九時丁度。先にタンクローリー二台が各々建物の一階に突入する。直ぐにガソリンを流す。
 自ら点火してタンクごと暴発させる。
 それを目掛けて小型機が突入する。建物は爆発。火に包まれ一気に倒壊した。
 どちらも犠牲者は膨大である。
 
 同時に幾つかのSNSに大田正勝の名で犯行声明が公開された。
 これは大田正勝以下十二名の報復です。
 我々に親兄弟は居ない。日本人だが戸籍を持ってない。名前もない。
 それでも我々は徐々に死んだホームレスなどの戸籍を貰って少しずつ市民権を得ました。
 静岡市内に工場を立ち上げ入札で仕事を取れるようになったのです。山奥の村の暮らしも徐々に良くなりつつありました。
 だが政権交代。その事業仕分けで工場は倒産したのです。我々の長である社長は自殺しました。
 苦しい中で数年掛かって飲食店をチェーンで立ち上げたのです。それもコロナの営業自粛要請で閉店せざるを得なくなってしまいました。
 そんな矢先に老練なグループから誘われ銀行を二回襲って資金を得たのです。
 我々はこの資金を報復に使います。
 報復先は事業仕分けを行った元国民党の主力政党本部とそれを世論で一番強く後押しするテレビ太陽とする。
 
 恐ろしい事件であった。微数と雖も野党第一党の国会議員。その三割が犠牲になったのである。
 微数野党が合流して少数野党になる直前であった。あと数日遅く襲撃されたら壊滅的打撃となっていたかもしれない。
 さらに放送局が一局四十八時間機能不能になる。その後も臨時スタジオで放送。フリーアナの大量起用も行われる状況である。
 だが古い録画、フイルムなどは総てデジタル化されており冗長化によりその被害は僅かであった。
 
 九月十三日。朝のニュース番組の途中で実況になった。
 警察部隊が大掛かりな人数で静岡県の山奥に入って行く。
 「愛知県警と警視庁は犯行声明のあった九一○事件と極東日本銀行錦通り支店襲撃事件の犯人らのアジトがこの山奥に在ると断定しています」
 「断定された理由は何でしょう」
 「はい。警察はタンクローリー四台の走行を防犯カメラで追っていました。乗っていた人物らがこの山奥に入って行く行動が確認されています」
 「銀行爆破強奪事件は関係ないのですか」
 「そちらは主犯が別に居ると考えられています」
 「連続拉致強姦傷害事件の犯人グループですね。宇都宮の女性運転士拉致暴行の件はどうですか」
 「そっちの見解はまだ出されていません」
 
 警察部隊は朽ち果てた廃墟の村を何処までも進んだ。完全に木造家屋が朽ち果てて無人である。
 今の日本には珍しくない光景と言える。
 更に細い山道を一列の縦隊で進んで行く。
 幾つかの廃墟とまで行かない家が存在した。どれも中は綺麗に整頓され人の気配はない。遺留物も殆んどない。
 最後に神社でも寺でもないが日本の宗教上の建物に至った。
 僅かに煙が上がっている。人の存在を示していた。
 警察部隊はその社らしきを囲む。
 中から巫女姿の老婆が出て来る。
 「何じゃお前らは」
 「静岡県警です」
 「それが何じゃ。この村は立ち入り禁止じゃ」
 「お婆ちゃん。日本全国警察権が及ばない所はないのだよ」
 「日本に戸籍のない人におまえらの法律が及ぶのか」
 「なに」
 「此処に大田正勝が居たはずだ」
 「知らんな。此処に居た者は五日前と八日前に決死の覚悟で出て行った。わしに供養を頼んでな。あれが位牌じゃ」
 老婆は後ろの本殿を体ごと指差す。
 其処には十三の位牌が並んでいた。
 「大田正勝はあの中の誰かが他人の戸籍を引き継いだのじゃろう」
 「・・・」
 「あと七人此処に居るか」
 「いいえ。もう私だけです。何処でも探されるが良い」
 「真ん中の位牌は」
 「赤文字で書いてある。私の戒名だ。逮捕して死刑にするなり好きにせい。私から何を聞いても答えようはない」
 「太田らが何をしたか知らないと言うのか」
 「知らん。此処はテレビもラジオも通じない。八日前に六人が出て行った。まるで特攻隊が出て行くようじゃッた」
 「それが何故死んだと判った」
 「巷に出て残った六人が結果を知った。その死は無駄にせんと言うてた。その二日後の夜と三日後の朝に出て行った。そして皆私に供養を託した」
 巫女姿の老婆は一切臆びれることはない。
 「この十二人の中にこの人物が居たな」
 警察官は大田正勝の写真を見せた。
 「いいえ。こんな人は此処に居ませんでした」
 巫女姿の老婆はきっぱり否定する。
 防犯カメラが捕らえたこの山に入った人物の画像を見せると総て認めた。
 「金属加工工場が在るぞ」
 銃機類を製造したと見られる工場が発見される。
 「火薬工場もある」
 発破の製造工場も見付かった。
 「お婆ちゃん。此処にどうやって荷物を上げる」
 「分からんよ。私は此処を出たことがない。物心付いた時この部落に居た」
 「お婆ちゃんの名前は」
 「名前などない。昔は姫。いつか星霜お婆と呼ばれていた」
 「あの十二人はいつから此処に来た」
 「二代目の長が皆を何処からか連れて来た。二十三人居た。その中の生き残りだ」
 「長はどうした」
 「十年位前。巷でやっていた工場が倒産した。その時死んだ」
 警察は金属加工工場を全部検証した。CADが入っていたと思われるパソコンは存在した。
 パソコンからハードデスクは既に玉抜きされ溶解までされている。一切データは取り出せない。(玉抜き=ハードデスクを取り出す)
 ハードデスクは僅かな埃が入っても読み取れなくなってしまう。それでもプロの手では復旧できる。
 ゴーストやブランコの様なソフトを使っても完全には消せない。破砕処理が一番有効だが完全とは言えない。溶解すれば完全である。
 金属を加工した破片は確認された。また自動小銃らしきの製造も確認される。だが機関銃の製造は確認できなかった。
 飛行機が発進したカタパルトは発見されがどうやって此処に運んだかは不明である。
 ガソリンも燃料も使い残りと空き缶が発見された。これも運び上げた方法は謎である。
 巫女姿の老婆にはまったく分からない。
 十九人の内残り七人の行方も不明である。そして大田正勝がどこかで生きているのか酒井俊克が大田正勝か定かではない。
 更に奪われた資金の行方は皆無である。
 連続拉致強姦傷害事件の六人はまったく捜査線上に何も乗らない。
 
 九月十九日。
 インターネットアダルト放送のスタジオである。
 いつものようにトップレス姿のアナウンサー岡田有美と本多椿が交互にニュースを読む。
 如月鬼堂は事件の内容を次のように解説した。
 これは日本赤軍に始まるような恐ろしい自爆テロである。そして戸籍を持たないで生まれて差別された人達の報復と言える。
 彼らは山奥に隠れて暮らしながら違法にそれぞれホームレスなどから戸籍を得た。そして街の中に零細企業を築いたのである。
 それが国民党政権下の事業仕分けで倒産に追い込まれた。その指導者だった長が自殺しってしまう。
 更に新型コロナで再び巷に進出した店を失った。
 日本社会に向けてテロと言う形で報復に出る。差別化された集団ゆえに一般の日本人を殺傷することも陵辱することもなんら罪悪感を持ってない。
 差別に対する恨みが総てを支配していた。
 その報復行動に点火したのは連続拉致強姦傷害事件の六人である。
 そしてまだ十九人の内七人が残っている。他に隠れ場所があると思われた。早急に対処しないと首都圏他大都市に危険が及ぶ。
 そしてこの事態を招いたのは日本社会にも多大な問題がある。
 日本は直接他人に迷惑を及ぼさないことに規制が多すぎる。
 その取締りに警察は多大な動力を使っていた。医療用はもとより自宅で大麻なら飲酒運転の方が問題は大きい。
 猥褻図画など日本でなければ先進国では問題ない。こんなところに取締りを掛けるより他に動力を使うべきである。
 戸籍を持たない人の対処。そればかりではない。住居を持たない貧困にはセーフティラインがない。
 危険に晒されて救済を求める個人への保護、警護は殆んど対処に至らない。
 
 最期のSM小説家 第十四幕 戸籍を持たない村 完


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