【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第九幕


世界恐慌前夜のSM愛好会


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 客を護らなければならない。そして自分らも客から足が付かない為である。
 八人目の客を元SMクラブのマネージャーが駅まで迎えに行く。
 女は先にスカウトが連れて来た。プレイルームで待機させている。
 客は女を見てそこそこ満足した。
 マネージャーはトラブル防止にプレイルームの小さな部屋で待機する。
 SMの道具は拷問椅子、三角木馬、X字の磔柱が用意されている。防音は不安だが殆ど居住者は居ない。
 池太弘恵は指示された通り床に座って挨拶する。マントルの制服姿。オーナーのソープランドから流用したピンクのミニスカスーツである。
 床に座ったミニスカートから出た太腿。それは標準的な女の艶かしさ。太くはないが極端に美脚とも行かない。
 この女の局部を焼ける。客は加虐心に滾っていた。街の中で見れば可愛い女である。
 客は手を引いてベッドに座らせる。無造作に服を脱がせて押し倒す。
 ブラをずらして乳房を丸出しにする。それなりの大きさがある。乳首は薄紅色で小さい。乳輪も僅かである。
 強く揉んで感触を味わう。ショーツも脱がす。
 膝を抉じ開けて女の部分を鑑賞する。びらびらは二枚閉じ合わせて縦に伸びている。それを広げた。
 池太弘恵は顔を叛けて堪える。びらびらの内側はやや薄い小豆色。内部はローズ色に広がった。やや濃いと言える。
 此処を焼けるのである。客は興奮度の高いまま一回目の挿入を行う。唇を貪りながら果てる。興奮度が上がっていて年甲斐もなく一気に果ててしまった。
 完全に生射精である。
 X字の磔柱に立たせた。手首と脚首をそれぞれXの字の上端と脚元に固定する。単純に革の拘束具に止めるだけである。縄などは使わない。
 鞭を持つ。一本鞭が用意されていた。客にバラ鞭を持たせて乳房を叩かせると目に当る危険が高い。だから一本鞭を用意している。
 どうせ処分する女だが金を受け取るまではスムーズに進めたい。
 客はその鞭で乳房、太腿、腹をもろ叩きする。池太弘恵の躰は直ぐに痣だらけになった。
 既に涙を溢している。マスカラが溶けて黒の混じった涙である。
 客は磔にしたままもう一度挿入する。また涙に濡れた顔を押さえて唇を貪りながら今度は長い挿入になった。池太弘恵は辛い状態を堪え続ける。
 また中出しで果ててしまう。
 池太弘恵もピルは飲んでいる。
 客はそのまま池太弘恵のドテの黒い塊を鋏みでカットした。入念に弄りながらT字剃刀で剃毛する。
 さらに入念に自らが挿入した部分を丸裸にして鑑賞した。
 池太弘恵は嫌悪の目で行為を睨み続けるだけである。
 客は磔から外して池太弘恵の背中で手錠を掛ける。
 三角木馬を跨がせた。一メートル四方の鉄板の台にアームが建っている。そのアームに底辺二十。高さ二十。奥行き一メートルの台座が載っていた。
 台座の高さはハンドルで調整する。一メートル二十まで上昇した。
 台座は木製である。その頂点が金属で出来ている。頂点は僅かに丸めてある。これを女の部分で咥えさせた。
 ハンドルを回して脚の着かない高さまで上げる。
 「ううーーぐううーー」
 股間に池太弘恵の全体重が掛かる。これだけで異常に苦しい。池太弘恵は表情を究極に歪めて藻掻く。
 天井から下がった縄の先端にぶら下がったフック。それに背中の手錠を引っ掛ける。これでも安定はしない。
 さらに三角木馬の下で脚首を縛り合わせる。これで落ちることはできない。
 客はスタンガンを取り出す。二台持っている。
 それをドテとクリトリスの包皮の間に一台。乳輪の両側乳房の白い肌にもう一台の二本の端子を当てる。
 「うぐううーーーーーーーーーーー。いいたいいーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーー。ぐうううううーーーーー」
 池太弘恵は三角木馬の上で躰を捩って藻掻く。膣の口と会陰の部分が三角木馬の上でスライドする。
 「ぐううーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーむりーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーー」
 池太弘恵は泣き声で訴えた。
 スタンガンを離してもガクガクと躰は揺れる。脚首の縄を解いて背中のフックを外す。ハンドルを回して三角木馬を下げる。
 池太弘恵は脚が付くとそのまま床に倒れこむ。股間の当っていた金属部分には血が付いていた。
 客は苦しむ池太弘恵をそのままベッドに運ぶ。背中の手錠はそのままである。
 血に濡れている股間を広げて太腿を押さえる。
 そのまま強引に挿入してしまう。
 「ああーーーーー。まってーーーー。駄目よいまは。いまはだめーーーー」
 池太弘恵は泣きながら抗議する。
 サディストと言うより残忍な本性の持ち主である。表面は紳士だが金を積んだ時点から理性はない。加虐心に滾る興奮の坩堝である。
 「あがああーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーー。ぐああーーーーーーーーーーーーー」
 池太弘恵は激痛に藻掻き暴れ悲鳴を絞りだす。幸い客は興奮度が上がって直ぐに果てた。
 泣いている池太弘恵を拷問椅子に運ぶ。
 「もうーー。なにするのーーーーーーーー」
 池太弘恵は泣き叫んだ。
 「契約の通りだろ。これで最後だ」
 客は当然の如く宣告する。大金を投じたのである。
 「ええーー。これでまだーーーー」
 「どうせ医者が全部直す約束だろ。隣に設備がある」
 「ああ」
 池太弘恵は恐怖にぶるぶる震えた。
 既に蝋燭数本に点火している。
 客は大型のクスコを手にした。
 池太弘恵の膣を指で開いて膣口を確認して捻じ込む。
 「ううーーーーーーーー」
 池太弘恵が痛みに漏らす悲鳴を無視してクスコの螺子を回す。
 「あ、ああーーー」
 ペンライトで照らすと真っ赤な子宮口まで良く見える。
 客は火の点いた蝋燭を手にした。
 池太弘恵は顔を引き攣らせ強く叛ける。
 先に溶けた蝋涙をドテに掛けた。剃毛したドテの皮膚に真っ赤な蝋涙が被る。
 「ああーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 素人の池太弘恵には通常の蝋燭も衝撃である。
 「あはあ。いやあ」
 その蝋燭を火の点いたままクスコの中に入れる。
 「ああーーーーー。あーーーーあーーーーーあーーーーーあーーーーあーーーーあーーーー」
 火はやがて消えてしまう。
 客は次の蝋燭を手にした。
 「えーーーーー。もうやめてーーーー」
 池太弘恵はヒステリックに拒絶する。
 客はそれでも乳房に掛けた。乳房が乳首共々真っ赤な蝋涙に包まれる。
 「あーーはあーーーーーーーはあーーーーーーはあーーーーーーーーーー」
 池太弘恵は躰を迫り上げ熱さに藻掻く。そしてぶるぶる震撼する。
 客はそれをまた火の点いたままクスコに突っ込む。
 「ああーーーーーあーーーーあーーーーあーーーーあーーーーあーーーー」
 大口を開けて表情は破裂した。サイレンの様に悲鳴を上げ続ける。
 やがて意識を失った。
 客から終了の連絡でオーナーとマネージャー、スカウトが入って来る。
 「後はこちらで処理します。こちらの連絡先などは総て消去して下さい。お客様のリストも消去します」
 そう言ってオーナーは契約書を渡す。何かあった場合の合意の証明である。
 池太弘恵の躰をベランダ伝いに隣に移動する。
 ベランダには予めマスクの覆いが掛けられている。さらに境目のボードは外してある。
 手術台に乗せて麻酔を掛ける。そのまま空気注射で殺してしまう。
 あとは下水パイプの詰まりを溶かすジェルに浸ける。布団を収納する大きさのプラスチック容器に入れて密封してしまう。
 全部溶けたらトイレに流す。
 以前に風呂場で遺体を溶かして歯に使うインプラント金属が残った。それを根拠に自白から立件された事件がある。その事例に警戒しての配慮である。
 稼いだ金四千八百万を三等分した。お互いに行き先は言わない。
 だが池太弘恵から足が付いてしまう。池太弘恵は新型コロナに感染していたのである。池太弘恵の接触者何人かから接触経路が判明してしまう。
 そして池太弘恵の痕跡がマンショントルコに使った問題のマンションで途絶えていた。
 マンションの防犯カメラで確認される。
 さらに同じ部屋に出入りした他の七人の女性も徐々に身元が判明して行方不明が確認されてゆく。
 客にも感染していたのである。客は任意の取調べで契約書を見せて合意であると主張した。違法風俗の存在が明らかになってしまう。
 しかし客は重篤になり警察病院で死亡した。
 違法風俗で八人が行方不明の実態だけが残る。オーナーも新型コロナに倒れてしまう。已む無く入院した為警察の手が伸びた。
 
 インターネットアダルト放送のニュース番組スタジオ。
 如月鬼堂がコメンテーターを務める土曜日である。
 「女性たちは全員殺されてしまったのでしょうか。何人もの女性の行方が判っていません」
 岡田有美がトップレス姿で大きくはないが容の良い乳房を丸出しで読む。
 美しい女が読めば良い。アナウンサーが意見を言う必要なないと思う。
 アナウンサーが意見を言っても鵜呑みにしてはならない。大衆はとかくそこに陥るのである。
 マスコミが意見を言えばそれはマスコミの都合も含まれている。そう考えるべきである。
 「まだ風俗嬢ではありませんでした。騙されて売春に従事したと思われます。その報酬も得られてなかったのではないでしょうか」
 本多椿が読む。こっちもスタイルは良い。だが岡田有美と並べばやや肉はつけている。乳房も一段と大きい。
 全体的に柔らかい女の線を描いている。好みはそれぞれである。それでもこの二人なら両方愉しみたくなる。
 「逮捕された枝野幸正は自称オーナーで医師と言っています。共犯の二人に関しては黙秘しています」
 岡田有美のショーツはほんの僅かな布が股間を隠している。腰の形は小股の切れ上ったと言う昔の言葉が良く似合う。
 「枝野幸正はどうせ死ぬしかないなら一発花火を上げて一か八か稼ぐことを考えた。国と東京都知事に幾重にも恨みがあると語りました」
 本多椿が読む。愛好会の会員には強い人気がある。
 「枝野幸正も重篤になりその後死亡しました」
 岡田有美がショーツを脱いで股間を隠しながら読む。
 「枝野幸正の所持金は二百万少々でした。所持金からは契約書と料金設定の内容から女性は五百万を取得した可能性もあります」
 本多椿もショーツを脱いで股間を隠しながら読んだ。
 「どうでしょう。鬼堂先生。女性はいったいどうなったのでしょう」
 本日のメインキャスターは如月鬼堂に過激な意見を求める。
 「女性は全員殺されたのではないでしょうか」
 誰がどう見ても八人が八人とも行方不明はおかしい。殺されて死体が遺棄されたと見るべきである。
 「残る二人が逮捕されてからですか」
 「その二人の名前も似顔絵もないのですから捜査は難航するでしょう。契約書の内容が一人歩きするのが怖いです」
 「それはどういうことでしょう」
 「困った犯罪です。自分らが追い詰められてやったのでしょうが。SMと言う風俗に風当たりが強くなります。悪いのは補償なき自粛要請ですが」
 「今回の新型コロナは風俗業に大打撃ですか」
 「そうです。東京都知事などはオリンピックの前にこれに乗じて一掃しようとしています」
 「風俗が衰退しますと一気にアングラマネーが一掃されます。そっちの狙いもあるのでしょうか」
 「風俗が衰退してアングラマネーがなくなれば韓国と同じ厳しい経済に陥ります。税金を払ったお金は預金に止まります」
 「アングラマネーは使うしかないですね」
 最後に如月鬼堂は語る。
 休業要請による犠牲者を出したのは国及びいつまでも休業要請を解除しない東京都にある。
 総ての業種に国はお金を増刷して二月に戻って補償すべき。倒産した業者が回復できる補償を政策と補償の両面で行うべきである。
 日本が恐慌を逃れ経済を正常化するには風俗売春の復活が不可欠。
 最早、善悪、公序良俗は関係ない。風俗売春が日本経済の底を支えて来た。理想も綺麗事も一切要らない。
 それが末端まで経済を行き渡せる方法である。
 そして最後にもう一言付け加えた。
 こういった犯罪は被疑者が何処までも悪人視されてしまう。しかしこう言った状況では善良な人間ほど前後の見境がつかなくなる。これが一番怖い。
 東京都知事はこの機会に便乗して風俗、ホスト、ソープを撲滅しようとしている。
 これは日本の経済体質から絶対に良くない。資金力のある人が是非介入してほしいものである。
 
 翌朝。
 如月鬼堂は東京に一泊して空席の多い新幹線e200系ときのグリーン車で越後湯沢に戻る。
 瀬里菜が迎えに来ていた。昨夜のインターネット放送の過激発言には何も言わない。最早、日本の状況が違うことも察している。
 マンションに戻ると珠洲はバスタオル一枚で待っていた。今日は珠洲を責める順番である。
 瀬里菜を脱がせて如月鬼堂も脱ぐ。そのまま露天風呂に向かう。最上階なので空から何か来なければ見られることはない。
 露天風呂には淵に頭を乗せて腰を置く位置に台が設えてある。檜の淵にタオルを置いて珠洲が頭を乗せる。
 珠洲の腰は半分湯に浸かっていた。離れたところに脚を広げて置く台がある。固定はしない。
 女の部分が丸出しになる恥ずかしい姿だが珠洲は躰を任せる。
 細く閉じ合わせた女の部分は半分湯に浸かっていた。濡れたドテの黒い塊は僅かにその部分に咲いている。
 美しい股間である。珠洲も瀬里菜も腰から下の女躰の形状は似ている。岡田有美もそれに近い。
 だが三人三様。女の味は違う。
 昨夜の放送で岡田有美の女の部分に深く指を入れて潮を噴かせた。その指でいま珠洲に潮を噴かせる。
 女の部分のびらびらを開いてピンクの粘膜を広げた。湯に浮いた膣口に如月鬼堂の指は深くめり込んでいる。
 尿道の小さな亀裂が広がって潮が断続的に飛び出す。
 この責めでは珠洲の満足度はまだ低い。如月鬼堂の愉しみである。これまで何度もやっているが飽きることはない。
 「ああーー。あーーーー。あはあーーーーーーー。ああーーーーーーーーー」
 それでも珠洲は表情を歪めて声を絞り出す。実に可愛い女の姿である。
 多くは噴かせない。
 そのまま膣にローターを三つ入れる。三つ入る大きさを選んでいた。クリトリスの包皮を剥く。四つ目のローターの先端を僅かに充てる。
 「あうーー」
 珠洲は微かに呻き声を漏らす。
 股間は徐々に揺れる。広げている太腿の付け根がひくひく動きだす。
 「ああーー」
 珠洲の躰全体が捩るように動く。
 「あ、ああーーーー」
 珠洲の表情がやや軋む。
 股間の閉じ合わせたびらびらから小水が流れ出す。如月鬼堂は流れが止まったタイミングでびらびらを開く。
 ローターは責め続ける。
 「ああーー」
 珠洲の股間が微妙に震撼する。如月鬼堂の指で広げた尿道の亀裂が広がる。粘膜が微妙に膨らみ小水が流れ出す。
 「ああーー」
 何回か繰り返した。珠洲は先程の潮噴きより気持ちは良い筈である。
 「ああーー。はあ。はあ」
 潮が出終わっても暫らく股間の痙攣は続いた。
 起き上がった珠洲はバスタオルを巻いて如月鬼堂をベッドに促す。まだ足りないのである。
 今度は如月鬼堂を寝かせてさおを口に含む。勃ち具合を確認して珠洲が上になって股間を被せてしまう。
 如月鬼堂は下から手を伸ばして乳首を弄ってやる。下から押し上げることはしない。
 如月鬼堂は女が上ではまず逝かない。珠洲自身が満足するまで動いて逝き顔を絞り続ける。
 「はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いのまま横に倒れこむ。
 瀬里菜はその間に露天風呂の湯を抜いて洗っていた。
 今度は三人で内湯に向かう。
 今度は湯船に立ったまま如月鬼堂を真ん中にする。珠洲が前から瀬里菜が後ろから乳首を当てて躰を洗う。
 如月鬼堂も極楽だが珠洲と瀬里菜も気持ちが良い。
 「あーー。パパ今日はパオーンしている。小説ねた浮かんだの」
 珠洲が勃っているのを発見して騒ぐ。
 「うん。一気に行けそうだ」
 珠洲は浴槽に座る。
 「パパ。まだ出してないから抜いちゃうよ。飲ませて」
 珠洲は如月鬼堂のさおを咥えてしまう。ゆっくり舐め続けた。瀬里菜は後ろから乳房で背中を責める。
 浴室の扉を開けて換気扇で換気している。
 三十分以上経って如月鬼堂は珠洲の口に果てた。珠洲は情液が口に流れて来ても舐め続ける。
 果ててもほんの少しは気持ち良い。
 ようやく今日の性戯が終わって内湯から出た。瀬里菜が湯を入れ替えた露天風呂に移る。
 
 如月鬼堂と福富浅次郎はオンライン風俗を試験的に立ち上げた。マジックハンドを使ったサービスである。
 かなりの高性能と言える。如月鬼堂の長野のファッション喫茶と福富麻次郎の規制解除される目処の立たない歌舞伎町の店舗で行われた。
 マジックハンドで女躰を責めるオンライン風俗である。実際にお客の側で映像だけではなく手を動かす。
 客の手の動きのままマジックハンドが動く。お客の側にダッチワイフの様な物を高性能化した女躰人形が提供されていた。
 手の動きに合わせてマジックハンドが風俗嬢を責める。
 SMで縛りまで行うもの。風俗で弄るだけのもので客側の設備は変わる。当初はレンタル、または一時貸し出しで行う。アイテムは宅配便で往復する。
 開発は杉下一行の依頼でSM愛好会の会員の会社が行う。
 設備投資は如月鬼堂、福富麻次郎、杉下一行の共同独自運営のクラウドファンティングで集めた。
 福富浅次郎の歌舞伎町の店舗では個室に女性だけが待機する。客はオンラインで女性を指名。
 この場合女躰人形は使わない。パソコン、インターネット環境がある前提となる。
 マジックハンドを操作するパソコンにUSBで接続するリモコン。感触を伝える専用の手袋のみである。
 コスチュームは女性が自分で脱ぐ。下着だけマジックハンドで取らせる。弄くりながら女の部分を開く。
 手袋の中にマジックハンドのセンサー温度、感触が伝わる。
 ここにお店ではなかなか出来ないサービスもある。
 潮吹き工程をマジックハンドが自動で行う。女性の躰には心電図の様なセンサーが着けられていた。
 責める感触が客の指に伝わる。システムが女躰の反応を判定して自動で責めを調整する仕組みである。
 数分で風俗嬢の潮噴きを愉しめた。
 口のサービスも別のアイテムがある。ペニスにスキンを付けてその上から専用の装置を被せる。
 風俗嬢が専用の擬似男根を舐める。膣に入った指の感触も同時に味わう。さらに客のペニスに風俗嬢が責める感触が伝わる。
 高度なオンラインサービスである。
 長野のファッション喫茶ではマジックハンドだけとなる。もとよりピンクサービスまでは行ってない。指を入れてその感触が伝わるまでである。
 だがSMショーを担当する白石聖子だけは別途になる。
 身体を人の動きに合わせて曲げられる女躰人形を使う。客の部屋をプレイルームと同条件にする。
 部屋に付けたセンサーと指のセンサーで客の動きを捉える。システムがM嬢の躰に合わせて同じ縛りをマジックハンドが行う。
 鞭も使える。
 実際に客が女躰人形を叩く。それに合わせて白石聖子がマジックハンドに叩かれて悲鳴を上げる。
 蝋燭も使えた。女躰人形に蝋燭は落とさない。客は火の点いてない蝋燭を持つ。白石聖子の躰には実際に蝋涙が落ちる。
 白石聖子が多少嘘の悲鳴を聞かせて客を悦ばせた。
 これらのシステムは二つの目的である。一つは補償のない理不尽な自粛要請対策。風俗業が生き延びその火を絶やさない為である。
 それは経済の活性化安定と性犯罪の大方の抑止になる。
 もう一つは実際に風俗店になかなか入れない客への新規アピールである。店に行くのはなかなか躊躇うが自宅ならと言う輩も多々いる。
 ソープランド用にも考案された。だがソープランドは大方が今は休業してない。逆に既に潰れている所もある。
 吉原は完全に閑散としていた。自粛以前からである。昔は敬遠されていた中国人がいつかお得意様になっていた。それがコロナで激減したのである。
 これも世界恐慌前夜と言える。
 このシステムで遠隔性交も出来る設計が考えられた。実際にソープにも転用可能である。だが見合わされた。
 白石聖子だけ熱海在籍のでままショーの時間以外にプレイルームで行われている。
 このシステムはSM愛好会の会員を第一対象に提案された。提案したのは杉下一行である。
 だが愛好会の会員は既に直接店舗に来店していた。またはクラブでもホテルやプレイルームに呼ばれている。
 結局新規顧客獲得と福富麻次郎のチェーンに主力運用された。このシステムは海外からも利用出来る。
 杉下一行は健在な風俗店に売込む。世界恐慌前夜に新たな開拓である。どんなに恐慌になっても金のある者はそれなりに存在する。
 そこを上手く紐付けることが生き延びる手段である。
 
 如月鬼堂はジギルの館で芳原亜美を指名した。如月鬼堂の東京のプレイルームに出張してもらう。
 芳原亜美は如月鬼堂に緊張している。VIPコースで呼ばれていた。プレイルームの設備を見てさらに緊張が高まってしまう。
 強い動悸を打ちながら床に正座する。三つ指を突く。
 「あいみで御座います。本日はご指名いただきありがとう御座います」
 やや震える声である。源氏名で挨拶する。
 「貴女は何日目ですか」
 「撮影を入れてこれで七回目です」
 芳原亜美は如月鬼堂を見上げて答えた。


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