【SadoのSM小説】
最期のSM小説家
第六幕


SM嬢が宿命の女


この物語はフィックションであり実在の人物機関とはなんらかかわりがありません。
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 「うごおーーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は狂ったように悲鳴を上げた。鞭の痛さだけではない。石の圧力で十露盤板の角材の頂点が脛に下から刺さり痛みが襲っている。
 膝の上に折り重ね合わせて石の載った圧迫も苦しい。そこに鞭の反動が総ての痛みにさらに強く衝撃を与える。
 杉下一行は先端が三センチくらいL字に曲がった細い鉄の棒を持ち出す。
 それをV字に二本突き出たクリップの取っ手に上から差し込む。下の取っ手をL字に引っ掛けて引っ張る。
 「ぎゃああーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああはーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーん」
 椋木美弥は大口を破裂させて顔から涙が溢れ出た。
 杉下一行は乳首を損傷しないように取るコツを心得ている。ゆっくり捻るようにじわじわ引き抜く。
 「ああはんはああーーーーーーーーーーーーーん。ああはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 強烈な甲高い悲鳴である。そして涙は見ている会員らを加虐心の極地に押し上げる。
 もう一度失禁した。十露盤板の横から尿が流れ出る。
 杉下一行はもう片方も引き抜きたいがさすがに手で外す。
 「うわああーーーーーー。ああーーーーーーーーーん。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 アシスタント会員に合図して石を退かせる。
 アシスタント会員二人が最後の石を持ち上げると椋木美弥は演台に肩から倒れこむ。脛には角材の痕が真っ赤な筋となってくっきり減り込んでいた。
 「あはあん。あはん。あはん。あはん。ああ。ああ。ああ」
 椋木美弥は脚の痛みと痺れに藻掻き続ける。
 杉下一行は椋木美弥の躰を腰から上を起こして脚は前に流す。高手小手に縛った背中と腕の間に竿を一本通した。
 縄で竿を腕に縛り付ける。
 竿と高手小手に縛った縄を合わせてフックを引っ掛けた。さらに竿とフックに縄を通して一度縛る。
 その縄を天井から下がったフックに通す。それを背中のフックにもう一度通して引っ張る。
 そのまま椋木美弥の躰を竿共々吊るし上げてしまう。
 椋木美弥は脚が痺れて立てない。脚を折り曲げ暴れさせながら空中に不安定な姿勢でぶら下がる。
 その宙に不安定に浮いた太腿を竹の鞭で叩く。
 「ぐおーーーーーーーーー」
 直ぐに蚯蚓腫れが浮かぶ。
 立て続けに叩く。
 「うおーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーー」
 蚯蚓腫れは赤紫に変色する。
 色白で綺麗な太腿が無残な鞭の痕だらけになった。
 会員らは興奮と生唾の極地である。
 配膳するホステスだけが升席を忙しく動き回る。
 杉下一行は吊るしの高さを調節して椋木美弥の膝が演台に着く高さに下げた。
 今度は乳房を叩く。
 「うおーあはあーーーーーーーーーん」
 乳房がへしゃげるくらい強く叩いた。
 「うおあはああーーーーーーーーーーん」
 蚯蚓腫れにはならないが赤紫に滲んだ筋が浮いてくる。
 椋木美弥は瀕死の表情で泣き喚き続けた。
 吊るしから下ろして高手小手に縛った縄も解く。
 もう一度拷問椅子が演台に載せられた。
 椋木美弥の躰を再び拷問椅子に磔にする。
 二人のアシスタント会員は蝋燭数本に点火していた。
 蝋燭の芯の周りに溶けた蝋涙が溜まっている。
 杉下一行は一本を手にした。それを椋木美弥の太腿の蚯蚓腫れ数本の上から流すように掛けてしまう。
 「ああーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は躰を一瞬硬直させる。それから藻掻くように暴れた。
 「あはああはあーーーーーーーーーーーーーーーん。いたああいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 続いてもう一本を乳房に掛ける。
 「あわああーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は狂ったように喚く。
 「ああ。はあ。はあ。はあ」
 椋木美弥は荒い息遣いで天井を見上げていた。
 「い、いたい。いたい」
 辛そうに痛みを訴える。
 「金柑ほどには染みないですよ」
 杉下一行は少し揶揄う。
 「ええーー。そんな」
 椋木美弥はまだこの上があるのかという拒絶反応である。
 「ちょっとだけ隅っこに塗ってみません」
 杉下一行はそれでも押してみる。
 「ええーー。どうなるのですか」
 「相当に染みますのでほんの少しだけ」
 杉下一行は椋木美弥を拷問椅子から降ろす。
 椋木美弥の躰を開放して床に尻を着かせ脚を前に投げ出させる。
 後ろに立って手を上から前に廻す。軽く乳房に浮いた蚯蚓腫れ三センチ位に指先で塗る。
 「・・・・・」
 直ぐには効かない。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は乳房を両手で押さえて演台の上で転げる。
 「ああーーーーーーーーーーーーーー。い、いたああーいいーーーーーーー」
 猛烈に染みるのを堪えられず暴れまくった。演台を転げて苦しみ藻掻き号泣する。苦しみ顔がまた何ともそそらせる。顔も躰も美人である。
 「ああーー。はあーーー。はあ。はあ」
 染みるのは数分でしかない。牧野茉莉亜は全身に塗られたのでそれが順次効き堪えられなくてシャワールームに飛び込んだ。
 「全身に塗られたらどうだ」
 「・・・・・・・・」
 椋木美弥は猛然と首を振る。
 「蝋燭の方が軽いだろ」
 杉下一行は当然のように言う。
 「ええーー。軽くはないけど。これは凄すぎよ」
 杉下一行はアシスタントの会員二人に合図する。
 椋木美弥はお尻を着いてしゃがんでいた。二人は椋木美弥の脚首を片方ずつ持って股間を広げる。椋木美弥は後ろに手を着いて体制を保つ。
 杉下一行は細い一本鞭を持ってその後ろに回る。
 椋木美弥は怯えながら目をぱちぱちさせ気配を窺う。
 先ほど剃毛した女の部分のやや赤い皮膚。杉下一行はその真ん中にくっきりと割れ目の間から突起した小豆色の粘膜を叩く。
 「あおあわあーーーーーーーーーーー」
 顔を逸らせて怯えた表情を震えさせて悲鳴を上げる。
 さらに太腿の付け根を叩く。
 「あわああーーーーーーーーーーー」
 乳首をピンポイントに叩いた。
 「うおおーーおーーーーーーーー」
 椋木美弥は躰を横に倒して逃れんと藻掻く。二人のアシスタント会員の押さえは振り解かれていた。
 さらに横になったまま乳首を叩く。
 「あわああーーーーーーーーーーーーー」
 横に倒れたまま脚を暴れさせ大口の悲鳴を上げた。そして乳房を押さえて演台に蹲る。
 これで終わりではない。もう一つ最後の悲鳴を聞きたい。
 「今度の一発で最後だ。股を広げて自分で女の部分を開いてくれ」
 杉下一行は究極の要求をする。
 「ここを叩くの」
 椋木美弥は驚愕の表情で杉下一行を振り向く。
 「これで最後だ」
 「はい」
 椋木美弥は恐怖極まりながら観念する。
 脚を広げて会員に後ろから背中を支えてもらって躰を後ろに反らせて両手で女の部分を開く。
 躰はぶるぶる震えている。表情は悲痛に固まっていた。
 杉下一行は斜め後ろに立って狙いを定める。
 この体制の鞭は加虐心をいっそう刺激した。強く躰を戒めないのは藻掻く姿を堪能する目論見である。
 鞭を振り下ろす。
 「ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は両手で股間を押さえて前に倒れる。手で演台を叩いて転げた。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 涙を振り飛ばしながら躰を右に左に転がして痛みに悶え続ける。
 杉下一行は椋木美弥の躰を脚と背中を持って持ち上げた。抱かかえてそのまま一度控室に引き上げる。
 白石聖子が升席の配膳から演台に戻って来た。間繋ぎである。
 小湊雄二が拷問椅子を演台に載せる。
 白石聖子がその上に乗って女の部分を公開する。愛好会だけのサービスである。通常の営業では局部は見せない。
 小湊雄二は簡単に太腿だけベルトで拷問椅子に固定する。
 女の部分に指を入れて解す。
 「あはあはあーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 僅かな時間で潮を噴かせる。
 それでも潮を噴いたまま掻き回し続ける。
 「ああーー。あはあーーーーーー。ああーーーー」
 まだ僅かに潮は流れ出てくる。
 手頃なところで卵バイブを突っ込む。一個奥に指で押し込み二個目を入れる。
 「ああーー。あはあーー」
 三個目を手に持ってクリを包皮の上から責めた。
 「はあ、ああーーーーーーーー。はあーー。はああーーーーーーーーー」
 股間は微妙に震えだす。
 「ああーーー。はあーー。あはあーーーーーーーーーー」
 小湊雄二の持つ卵バイブから逃れるように股間は上下に動く。
 「ああはあーーーー。ああーー。ああはあーーーーーーー」
 股間は微妙に震え続けた。ベルトで止められた太腿に力が入る。股間が閉じようと自然に藻掻く様に動く。
 「ああーーーー。はあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 遂に小水が僅かに零れ出す。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一気に小水が弧を描いて威勢よく噴出する。
 「あはあーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーー」
 断続的に何回か噴出す。
 「ああ。はあ。はあ。はあ」
 小湊雄二は卵バイブを抜き取る。
 
 演台の上が片付けられて普通のパイプ椅子が二つ置かれた。
 杉下一行と一緒に全裸のまま椋木美弥が出て来る。シャワーで躰を一応整え化粧を直していた。
 「お疲れ様でした」
 「ありがとうございました」
 二人がマイクを持って挨拶をする。
 「きつかったですか」
 「ええ。もう」
 「何が一番辛かったですか」
 「ええーー。何がと言われても。全部辛かったですよ。あの突き出た板の上で乳首から黒いクリップを引っ張られたとき」
 「物凄い泣き方でしたね。号泣そのものですか」
 「脚の痛みの上に乳首の物凄い痛みと?ぎ取れるのじゃないかと恐怖で」
 「大丈夫です。そう成らない様に痛みだけ与える工夫をしています。蛇よりそっちでしたか」
 「蛇は物凄い恐怖だったけど。あれをやらないと稼げないと思い。毒はないと言う言葉に覚悟決められたの」
 「強いね」
 「ええーー。だって」
 「蛇はそんなにやる人は居ないです。会員の方もそこまではなかなか。それ以外の生物が多いです」
 「例えば」
 「蜥蜴、カナブン、カメレオン、蛞蝓が多いかな」
 「ええーー蛞蝓。ええーーーーー」
 「そっちがいやですか」
 「うーん」
 「今日は良く頑張ったよね」
 「これで会員の皆さんは興奮して虐め心を満足してくれたのかな」
 「満足したでしょう。なかなかハードでしたから。どうですかーー。まんぞくですかーー」
 杉下一行は後半を会場に向けて確認する。
 全体から大きな拍手が沸く。
 「どうでしょう」
 「・・・」
 椋木美弥は無言で頷く。
 指名は一ヶ月近く確保されたらしい。
 
 荒井枝里は北陸新幹線で帰った。
 如月鬼堂は帰りしなに編集から声を掛けられた。
 「先生。今日のレポート明日一杯で頂けます」
 椋木美弥をグラビアに使ったからである。
 「ええーー。明日。まあこれは書きやすいから何とか成るが」
 如月鬼堂は不機嫌に答える。
 長野から越後湯沢は直線なら五十キロ足らずだが車でも電車でも時間が掛かる。新幹線高崎乗換えも早くない。
 かがやきはもとよりはくたかも大方高崎に止まらない。あさまのみで本数がこっちも少ない。
 去年の台風十九号の影響で車両が足りなくさらに本数が減っている。
 十日町乗換えでほくほく線はまあまあだが飯山線は論外に遅い。本数も少ない。
 今回は荷物の搬入が要らないので車ではなく新幹線乗換えで来た。
 如月鬼堂は荒井枝里の横でショーを見ながらあらましパソコンに入力していた。この程度は新幹線の中で仕上げてしまう目算である。
 
 椋木美弥は権堂のワンルームマンションの自宅に戻った。今は余計な金は使いたくない。ワンルームで良い。
 それでも2Kのカビの匂いの消えない古いアパートからは脱出した。浴槽に湯を張り鞭の蚯蚓腫れを癒す。
 会場の浴室でも白石聖子のショーの間に出来るだけ癒した。辛いのはほぼ今夜だけである。
 大きな会場でたくさんの目に見られるのが堪らなく恥かしかった。あそこまで広げられるとは思ってなかったのである。
 当たる空気と照明、視線に包まれて何も考えられない。
 あの変わったバイブに責められて不覚にも感じてしまった。どんなに気持ち良くても悔しい。もっと堪えられる様に成らないといけないと思う。
 
 如月鬼堂らは越後湯沢のマンションに戻った。原稿は明日の朝読み返して纏める。今夜は外出の疲れを癒す。
 露天風呂に湯を張った。
 珠洲と瀬里菜も一緒に生ビールを飲みながら浸かる。
 「今日は凄かった」
 珠洲にはこの前の危険なショーより今日の方がハードに見えた。
 「でもあの人あんなに号泣しながら最後はケロリとしていたね。強いよ」
 瀬里菜は椋木美弥の強さに唖然としている。自分なら入院になるかもしれないと思っていた。
 「一応事前にあらましの台本を提示している。実際に行うのと箇条書きでは大分違うが大筋では承認していた」
 「でもあの泣き方は」
 珠洲はあのマジな号泣が嘘とは思えない。
 「乳首のクリップに鞭としか書いてない。あの乳首をぐりぐり引っ張るところは流れだ」
 「あれで乳首千切れたりしないの」
 「素人が下手にやれば分からないが、杉下氏には手応えで分かるのだろう。危なければ途中で止めて手で取る」
 「千切れる事もあるの」
 「まず無いよ。強い傷を付けたりする危険だけだ」
 「ふーん」
 瀬里菜は露天風呂に備え付けの電子レンジで冷凍解凍の刺身を桶に載せる。生ビールは二重底の桶で湯に浮かべていた。
 「荒井さんは今回の方がまだ安心して居られたと言っていたけど。目を覆っていたね」
 「パパ、これからもこのやり方になるの」
 「いいや会員にやらせない訳には行かない。杉下氏が今後判定に加わる」
 「プロにきっちり確認させると」
 「そうだ」
 いつも露天風呂に浸かり極上美女と全裸で飲みながら入浴。普通では有り得ない如月鬼堂の贅沢である。

 最期のSM小説家 第六幕 SM嬢が宿命の女 完


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