SadoのSM小説
女衒の國 その四

女躰盛会席

この物語はフィクションであり、実在の人物、機関とは何ら関わりがありません。

 R国は対戦中日本の占領下にあった。その空港に隣接した港を離れて高速船で三十分。娼館島という島がある。
 僅か三ヶ月前R国から独立して娼国となった。
 独立したと雖も立場は逆。R国の経済は殆ど娼国の主席仁川(にながわ)の手中にある。
 娼館島は大戦中に日本軍の侵略に乗じて進出した仁川の父から仁川が受け継いで現在に至る。
 仁川の父は外国人向けの娼館を営でいた。当時の言葉で女衒である。
 その当時は日本から女性を出稼ぎさせた。これがからゆきさんである。
 終戦後からゆきさんは引き揚げる。だが仁川の父は島を護って売春を続けた。
 現地の貧乏な家庭から娘を安く買い取り美形日本人との人種の掛け合わせで上質な売春婦を作り上げる。
 それを仁川氏が受け継いだ。代々この島で育った限りなく日本人に近い女性達である。
 この島には産む専門の女性が二十人くらい居る。
 元々美形の遺伝子である。そこへ美形男性の種を人工授精させ毎年四つ子ぐらいを産ませる。
 一人の母に生涯で百人弱くらいの子供が居ることになってしまう。
 女性しか産まない。
 彼女らは島で限りなく日本人に教育され十八で島を出て行く。
 彼女らが育てられるのは娼館島の奥の島である。娼館島は海面に出た部分は二つの島に成っている。
 手前北面のR国から高速船の着く島は大きい。最近そのフロント面は未来都市化され五十階建ての高層ビルが十棟も軒を連ねている。
 此処には多く日本企業の本社が誘致されていた。
 奥の島は周りを断崖に囲まれさらに高い木に包まれている。
 港はもとより何処にも出入口が無い。
 島を出た女性は二度と戻ることはない。一部日本、R国、そして娼国で売春婦となるか処女のうちに資産家に買い取られて妾となる。
 R国国際空港には日本、韓国、中国から週二から三便飛んで来る。R国の名称だが仁川氏の百パーセント資本による航空会社である。
 娼国にもR国内にも仁川氏の経営する大規模売春街が存在する。
 R国の政権には殆ど仁川氏の金が流れていた。警察権に至るまで仁川氏の手中にある。
 そしてR国内の企業は日本などの外資企業を除いて仁川氏が売春で作った資本が運営している。
 そして今また日本から借金を背負って女性が出稼ぎに来る。からゆきさんの再来である。
 その殆どがハードコンパニオンとなる。
 この国でスーパーコンパニオンという言葉はない。コンパニオンが全裸はもとより最後まで身を持って奉仕してくれる。
 ハードコンパニオンはこれにSMが加わるのである。
 日本人の場合一夜単位で四十万となる。コリアンで半額。現地女性の場合日本人の一割まで下がってしまう。
 高いが日本のSMクラブでは到底出来ないプレイが可能となる。
 さらにホテルのルーム以外、御座敷、宴会場、パーティ会場などに派遣になるので顧客は一人ではない。
 男性が十人を超えた場合のみ追加料金となる。
 日本人ハードコンパニオンの場合その四分の一。十万とハードオプションが当面の取り分である。
 だが借金額の四倍の売上累計を満額とし満額の売上達成時には売上累計の四分の一が更に支払われる。
 重い借金を躰で返すが最後は資産が残るしくみである。
 殆どのお客が日本から来た資産家、オーナー経営者及びその幹部職員達であった。
 現地女性が安いが日本人の需要は高い。
 
 北嶋真紀子も日本で借金を作らされ娼館島に売られてしまう。
 真紀子は印刷会社に派遣社員として勤めていたが内部の確執で孤立していた。派遣レートが下がったころ角屋宝石にスカウトされのである。
 美人ばかり美と虚飾を競っている店だった。
 宝石をローンで販売する。満額回収して四割が歩合になった。
 だが回収は五年後である。そんな先の歩合を充てにして働けない。当然その月の締めで店が仮払いしてくれる。
 店には毎日のように高級品、ブランド品のセールスが来た。
 誰かが買えば欲しくなる。歩合の仮払い分だけではない。さらにローンで買い物をする。
 ところが本来の一見客など殆どいないのである。
 真紀子のお客はみんな組織員であった。彼らは関連全店舗で一人ずつ目標の店員から購入して何回か返して消えてしまう。
 途中で回収ができなくなっても弁済は無い。だが受け取った歩合は返金しなければならなくなる。
 既に使い果たしてローンまで作ってしまった。
 返済不能に陥る。日本の法律で破産宣告はできるが免責は取れない。それではこの手の借金は消えないのである。
 杉本金融を介在して娼館島に流されてしまう。
 三角木馬に乗せられ女陰が切れ掛かるまで虐められた。十露盤板に座らされ膝に石を載せられ竹刀で乳房を叩かれる。
 十露盤板の角に乗った向う脛の痛みと圧迫にのた打ち回った。
 真紀子は三ヶ月働いたがそこで悲惨なハードコンパニオンから逃れる。
 仁川会長の指示を受けて女性向風俗の実験会社を始めた。残った借金は数ヶ月の売上で清算する。
 その後も仁川の直下で発言権を持つ。
 その日も日本経済の衰退に対応する為に娼国の戦略会議が行われていた。
 娼館島の中央付近に大型ホテルが建っている。島のフロント部分にある高層ビルと違い昭和後期の建造物である。
 宿泊の他にあらゆるサービスが行われた。コンパニオンも毎夜このホテルの何処かの座敷などに派遣される。
 五十階に和食の店が存在する。真紀子たちの居るのは南面に面した一般客には使わない個室である。
 この島の高層建物の総てが南面は太陽光発電になっている。
 本来の省エネ、エコの為ではない。奥の島を見せない為である。
 だがこの個室のみ窓に備え付けの障子を開けるとガラス窓全面に奥の島を見渡せる。
 真っ青な南洋。その真っ只中に奥の小さな島の全容が浮かぶ。
 昭和四十年前後の学校か病院を思わせる建物が六棟並んでいる。あとは細かい建物が幾つかある。
 中には二千人余りの人が住んでいる。警備員、教員、医者を除いて総て女性である。
 上から見渡して何処にも出入り口は無い。
 此処の五号棟には鉄格子の牢屋がある。其処には日本から来た元国民党衆議院議員市江廣子が収監されている。
 罪状はスパイ容疑と麻薬購入である。
 元テレビ太陽の御天気御姉さんから国民党にスカウトされた。有名人かつ女性を使った議席稼ぎ要員である。八月の選挙で初当選した。
 座敷には仁川主席、真紀子の他に三人の男性と板前が居る。
 板前と仁川ら五人の間には千石舟を象った縦が人の背丈以上の刺し盛に使う舟がある。
 舟の上には全裸で舟の淵に両手両脚を固定されてコンパニオンが寝かされている。
 股は舟の横幅一杯広げられ既に剃毛された女の部分は丸出しである。
 舟は船尾を窓に向けている。外からの採光は女の部分を黄昏前の太陽光線で照らしていた。
 女躰刺し盛ではない。女躰がカウンターで板前がそこに鮨、刺身、活き造りを載せる。女躰が白木ならぬ白肌のカウンターである。
 五人の前には小さな御膳があり飲み物のグラス小皿が置かれていた。
 窓に近い席に仁川が座っている。
 真紀子は一番奥で女躰の顔の近くである。
 「国民党政権はマスコミに擁護されて何処までも走り続けるが今年の冬は本当に失業者の山だよ」
 湯野中が日本酒を冷で煽りながら目の前に迫る不満をぶちまける。
 父の代から仁川に仕える女衒である。
 女衒という言葉は死語となった。今は独立して派遣会社を経営している。娼館島の女性を日本に派遣し日本から女性を娼館島に送っていた。
 「今度は派遣切りだけではなく正社員が失業する」
 村上も困っている。コンパニオンの派遣会社を日本全国に持っていた。
 「国民党の公共事業の無駄を省き人に支給する政策で工事関係は倒産の続出になる」
 「まったく経済の何だかも解らない奴らが理想ばかり並べて失業対策は空回りだ」
 「どうせばら撒くなら子供手当てより失業している最下層にばら撒いて消費の冷え込みを止めるべきだ」
 彼らには国民党政権になって日本経済のさらなる悪化が手に取るように解る。
 「評価出来るのは後期高齢者医療制度の廃止と母子加算の復活のみだ」
 仁川はビールを飲んでいた。日本の麒麟クラッシックラガーである。
 板前は津梨誠吉という。指名を受け何時も仁川の座敷に出ている。
 板前の後ろには水槽がある。蝦蛄、海老、鯵、烏賊などが泳いでいた。これが女躰カウンターに活き造りで出される。
 「子供手当て同様。母子加算も要らないのではないですか」
 真紀子が口を挿む。
 「子供手当ては半分以上預金に止まってしまう。母子加算は生活保護家庭のみに配られる。全額消費に回らざるを得ない金だ」
 津梨誠吉は下ろしたばかりの透明な烏賊を細く切って女躰の三箇所に載せる。
 問題はげそである。まだ動いている上に吸盤が肌に貼り付く。
 女躰は藤崎奈央美という。女躰盛は本来普通のコンパニオンの仕事だが藤崎奈央美はプレイでアナルに強引にバイブを捻じ込まれて痔を患った。
 一週間の休業補償を貰ったがいまだハードプレイが限定される。
 気丈さが無く愛嬌があるところが仁川に好かれて完治するまであまりハードに成らない座敷に呼んで貰っていた。
 真紀子はそんな事はお構いなしに水差しで日本酒を藤崎奈央美の口に半ば強制的に流し込む。
 「世界同時不況の影響ではなく日本の国に不況の根があるのですね」
 「まあ風俗、売春がどんどん稼げるようにならなければ景気は回復しない」
 津梨誠吉は烏賊のげそを小さく切って丸い形の良い乳房と無毛のドテに載せてゆく。
 「国民党政権は本当に長続きしますか」
 湯野中が仁川の方へ目を向けて言う。
 村上はげそを箸で摘まんで奈央美の女陰を広げて膣の穴に突っ込む。
 「あ、ああーーーーーん。ああはあーーーーーーー。いやあーーーーー」
 粘膜に動く烏賊の足の吸盤が貼り付く。
 「こら、動くな」
 村上がからかい半分に言う。
 「無理ですーーーーーー。ああーーーーーーーーあ、あ、あーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 藤崎奈央美は可愛く泣いて許しを乞う。
 村上が仕方無しに取り出してやる。吸盤が粘膜に貼り付いているのを剥がす。
 「ああーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーー。あうーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤崎奈央美は躰を揺すらないように縛られた手脚に力を込めて堪える。
 真紀子はさらに口から日本酒を流し込む。
 既に四合は入っていた。
 「国民党政権は続くよ。景気が回復しなくとも理想論を唱えていれば女性知識層とマスコミの擁護で三割の支持は確保できる。有権者の三割が投票してくれれば安定多数が取れる」
 「四年持つのですか」
 「二年は持つだろう。経済が衰退しても清い政策が悪いと国民は思わない。だがその先は国民党自体が持つかな」
 「世界同時不況と言っても日本からの回収が激減している。日本の回収がダントツに大きい我々には痛い」
 バブル崩壊以来日本の経済は回復しない。そこへ大泉内閣の痛みを伴う改革。その負の遺産といわれているが原因は他にある。
 最下層からお金を取上げる政策がネットカフェ難民、派遣切りから失業者を生んだ。
 痛みを伴う改革で消費を冷やす政策が追い討ちをかけたのである。
 国民党は最低賃金や日雇い派遣の禁止など企業を規制する事で解決すると考えている。
 だが企業が正社員を雇わない理由は雇用機会均等法、育児休暇などを強制する事にあった。
 さらに根本の原因はお金が預金に留まる事である。
 民主主義が進みすぎて建前の民主主義が本当の民主主義になった。
 だが風俗関係者、雑民、最下層はこれに参加しない。参加したくとも事態が許さないか国民党、いや民事党でさえその支持対象でない。
 女性知識層を中心とした潔癖な社会に雁字搦めにされてしまった。
 何よりも女性の追加特権が強くなり且つマスコミの援護でその権利をとことん使い切っている。
 アングラマネーが激減したのが不況の第一因である。
 表のお金と裏のお金が1:1で世の中のバランスが取れてきた。表のお金は堂々と預金され主婦が管理する共有財産となる。
 裏のお金は預金できない。もっぱら風俗、遊戯費、贅沢品に回される。一番の贅沢は妾をたくさん持つ事である。
 企業が直接税に縛られなければ工場以外海外に出す必要はない。
 そして利益を再投資できる。
 一夫一妻制の呪縛が無ければ財産の共有が無ければ遺産相続の遺留分がなければ金を稼いだ者が自由に使える。
 セクハラなど潔癖でなければ企業内で若い女子社員は玩具である。
 雇用機会均等法で腰掛の女子社員を派遣に切り替えたことで社会が潔癖な事でセクハラは激減した。
 セクハラなどに潔癖でなければどうせ玩具にされるなら金になる風俗、売春、愛人になる女は増える。
 社会の景気が回復して風俗、売春が自由化されればアングラマネーが増えれば女性たちがブランド三昧して虚飾に舞う。
 裏社会が活性化すれば消費は格段に活性化する。
 汚いお金は女の躰を売り買いすることで初めて庶民に廻るのである。
 中曽根内閣のころまで日本には青田刈りジャパ行きさん。さらに不法就労。三Kという言葉が存在した。
 汚い、きつい、危険は外国人労働者に頼らなければ成らない現状であったのである。
 日本の高度成長と共に風俗も格段に発展。革新系は衰えた。
 雇用機会均等法ができたころから日本経済の衰退が始まったのである。
 確かに大泉内閣は民事党を壊し最下層からお金を取上げた。役人の意見で役人の利益に成らない部分をカットしたからである。
 その反動で国民党政権は清い政治を訴えて政権を掴む。
 中曽根内閣までの日本に失業者は殆どいなかった。
 昔、乞食、ルンペンという言葉があったが一時期死語となる。
 日本経済の後退と共にホームレスが増加した。大泉内閣の痛みを伴う改革の痛みで難民が加算されたのである。
 そして国民党政権で流民の群れとなる。
 企業が発展成長しなければ失業は解消されない。末端まで生活は潤わないのである。
 高福祉、高負担といってもそれ自体成り立たなくなる。
 低福祉、低負担では消費が冷え経済はさらに落ち込んで行く。
 最下層が必要なものが買える状態に成らなければ大方の企業が充分に収益を上げられない。
 やらなければいけない事は直接税の廃止。規制の大幅緩和。女子の深夜労働を除いて労基法を昭和三十年代に戻す事である。
 さらに一夫一妻制の廃止。売春防止法の廃止。風俗営業法の廃止。相続税、遺産相続の遺留分の廃止。ここまでやれば日本は経済大国に返り咲ける。
 貨幣経済が続く限り売春はなくならない。必要不可欠なものである。
 そして常に売春が裏で景気を支えてきたと言える。
 仁川は売春の利益でR国をほぼ手中に収めていた。世界各国からアングラマネーを吸い上げているのである。
 「国民党をどうにかすべきだ」
 「そうだ」
 村上、湯野中には大きく資産を固めているとはいえ日本で風俗が規制される事で客の激減が痛い。
 だがこの潔癖社会こそ無差別殺人を生む第一要因と言える。
 「国民党を罠に嵌めましょう」
 真紀子の意見である。
 「何をまた。国民党政権を潰せるわけもなし」
 湯野中が感情を剥き出しに反論した。
 「直ぐ潰せなくてもこれまでの民事党と体質は同じだと知らしめることよ。表は女性知識層が喜ぶ政策を打ち出して票を稼いでいるけど政権を取るだけが狙い。所詮は民事党の裏切り者が社会党右派を飲み込んで烏合の政治集団を作っただけよ」
 「どう罠に嵌めるんや」
 湯野中は真紀子を認めていない。
 真紀子はつい半年前まで湯野中の配下のコンパニオンであった。それが仁川に引き上げられ女性向風俗の開発を始めて成功する。
 だが借金が返し終わってなかった。事業の利益で返済したが湯野中は納得していない。女性向風俗の開発も本来自分らの領域と主張している。
 だがいま日本の女性から着実に吸い上げているのは真紀子である。
 「こっちから政治献金をするのです」
 「何を言っておるか。金が腐るだけや」
 湯野中はさらに怒りを露わにした。
 「まあ。話は聞いてみようではないか」
 仁川が仲裁する。
 「政治家と企業オーナーを招いてオークションをやろうと思います」
 「何の」
 「女躰オークションです。買うのは企業オーナーです。買った女性のオークションスタート金額との差額が献金です」
 「うーん。政治家はあとで献金を受け取る。オークションには出席したがそれは見ていただけと」
 村上が同調するように確認する。
 「そうです。この国は報道禁止ですから彼らも心配しないと思います。実際はハードコンパニオンの拷問を見せます」
 「企業オーナーに買わせてその場でショーも行う。それに参加した事にする訳だね」
 村上はますます納得する。
 「そうです。さらに市江廣子を出して代議士に拷問させます」
 「なーるほど。それはいい考えだ。そして献金は日本の警察に捕まえさせる」
 「全員捕まえないで一人だけです」
 「うん」
 仁川も納得する。
 「沼緒輪加子もそこに出します」
 「あとであの婦警と匂わせるか」
 沼緒輪加子は真紀子の様に宝石店で借金を作ったということで娼館島に潜入した。警視庁の元警部である。
 娼館島には日本の警察官の全リストがあった。
 直ぐに正体がばれ拷問に掛けられる。
 その後に沼緒警部を救い出しに来た部下の刑事五人は仁川の用心棒津島に射殺又は拷問死させられた。
 だが沼緒警部は真紀子の女性向け風俗開発の実験台にされ生き延びる。
 さらに無修正AVを制作られシカゴのサイトからインターネットで日本にダウンロード販売された。
 沼緒警部は社会的に葬られ懲戒免職となる。
 沼緒警部らは警察庁官房長から娼館島から日本に入る売春の撲滅と言われ潜入した。
 しかし真の目的は政権交代に備え国民党の弱みを収集する為だったのである。
 市江廣子は親友沼緒警部の無実を信じかつ日本に入る麻薬ルートの調査にR国に入ってスパイ容疑と麻薬の入手で逮捕された。
 沼緒輪加子はその後に仁川と取引して二本目のAVに出ることでコミッションを貰い娼国内での自由を得る。
 「問題はそんなオークションというかSMショーに国民党の代議士が乗ってくるのか」
 湯野中である。
 「それはできると思います。私共の宴会場でしばしばハードコンパニオンの出る宴席に国民党議員も出席しております。それに国民党は一部の方を除き民事党より政治資金がありません」
 安形が初めて口を挿む。
 村上も湯野中も娼国、R国に本社を持つが日本に風俗売春の子会社を無数に持つ。
 村上は温泉旅館へのハードコンパニオン、スーパーコンパニオンの派遣。
 安形の経営系列にある健康センターと同じ建物に高給御座敷がありそこにも派遣している。
 ハードコンパニオンの派遣が上流層に大いにうけていた。
 村上は娼国に本社を置き土地の広いR国で実質本社業務を行っている。受注は総て娼国で行う。入金も娼国である。
 日本の子会社は風俗営業の許可を取っているが管理のみ代行する。
 コンパニオンの給料は直接本社から振込まれる。日本の子会社は管理費のみ娼国の本社に請求していた。
 湯野中は日本、韓国に路面店の風俗を経営する。建物のみ本社の管理である。日本の別会社がそこに風俗を経営する。
 別会社と雖も社長は代表取締役という名の湯野中の使用人である。逮捕された場合高額の保障を受ける。
 R国内の売春も一部湯野中、村上の経営である。
 「そうすると安形さんの方で対象とする議員の当たりが付くのですね」
 村上が確認する。
 「そうです」
 真紀子は提案する前に安形には相談している。
 今の真紀子は安形と協力関係にあるが娼館島に来た時は安形の座敷に出てその虐めに泣かされた。
 洗濯バサミを二時間余り乳首に着けられ取る時の痛みに泣き喚いている。
 だがその後は逆に安形に助けられた。
 真紀子が村上に会ったのは八年ぶりである。
 村上稔。真紀子が高校生の時に電車内の痴漢行為で訴えた男。その後に村上稔は裁判で痴漢行為には当たらないと無罪になった。
 確かに躰が後ろにへばり付いていただけである。男性器が勃っているように感じた。今の真紀子ならばその程度で訴えはしない。
 高校生の真紀子には周りやマスコミの唱える痴漢行為の情報に簡単に痴漢と決め付けてしまったのである。
 無罪になったが村上は会社を退職した。
 その後その反動で風俗業に入り力を持ち娼館島に渡り現在に至る。
 ハードコンパニオンの真紀子は此処のシステムで村上に虐め続けられてしまう。とても堪えられる内容ではなかったのである。
 湯野中と安形の説得で仁川から一千万の追加負債を受け村上の裁判に掛かった費用を賠償した。
 とくに安形の説得と仁川の後押しを得られかつ躰で稼いだ金で賠償した事が効を奏する。
 その後村上は真紀子のやり方を認めるようになった。とくに沼緒輪加子への拷問には感心する。
 「しかし。その程度で国民党政権は崩れんよ」
 「それはそうです。でも少しずつ民事党と根本の体質は同じだと日本国民に認識させるべきです」
 「それはそうだがそれだけで何に成る」
 「最下層が流民と成れば倒産しない企業も業績は落ちて行く。やがて中間層も下層、最下層に落ちて行く。いくら理想を言っても現実の渦中で如何ともできなくなる。その時どれだけ汚いお金に手を染めても不況から自分だけは逃れようとする。国民党政権のダメージはその速度を上げてくれる。理想では何もできないと理解できないまでも感じ取らせるのだ」
 仁川は頑として真紀子の意見を支持する。
 「はい」
 湯野中も仁川に反論はしない。
 「それだけではない。こちらの献金を徐々に受け入れさせて行く事も必用だ。だから犠牲者は一人でよい」
 「そして以前の真紀子さんの戦略で娼国に流れない日本企業をこちらの資本に置き換える作戦も実行する」
 村上はかなり乗り気である。
 娼国仁川主席は日本の多国籍企業に税金の無い娼国に本社を置かせお金の部分だけを娼国、R国に固めようという考えであった。
 真紀子の作戦は同じ業界の中で娼国に本社を置く企業を後押しする。
 どこもそれに乗らない業種は娼国から支社を進出させて既存の日本企業を倒産に追い込む。
 その業種の売上を娼国で押えてしまおうという事である。
 そして実質日本をR国同様に娼国から経済上の植民地化する。
 さらに仁川の考えは日本の代議士を民事党、国民党に関らず懐柔して政治資金収支報告書に載らない献金漬けにしようという事である。
 仁川の構想は国民党政権でさらに落ちて行く日本の経済を突き落とす。
 一旦日本を経済的瓦礫の山にしてしまう。
 娼国に本社を置く企業は支援する。
 娼国の資本を根強く日本に浸透させることである。
 同様に亜細亜の金を娼国に集める。娼国をハブ空港ならぬ企業のハブ国家にしようという事である。
 最終的に民事党でも国民党でも問題はない。理想の部分を棚上げにして娼国の献金に繋がれた政治家が力を持つ。
 建前の民主主義から本質の民主主義になった国家が行き着くところが経済的瓦礫の山と成る。
 再び建前の民主主義に戻し民意でない政策で経済を建て直す。
 
 オークションはホテルの四十五階にある宴会場で行われた。二百四十畳の畳の間である。
 百二十三名のコンパニオンが待機している。参加者は全部で六十名。
 オークションのネタは娼館島にからゆきさんしている日本人のハードコンパニオン八名である。加えて沼緒輪加子がその中に入っている。
 沼緒輪加子にはしっかり因果を含ませてあった。
 東面が上座で代議士七人の席となる。
 北面に二十七席、南面に二十六席、企業オーナーと開催者の席がある。
 各席には縦向きに女躰盛を乗せる舟と横に御膳がある。
 来客は代議士、オーナー経営者を二組に分けて別室に待たせていた。
 代議士は国民党六名に民事党の平佐和代議士が混じっている。
 真紀子が平佐和代議士を先頭に会場に案内した。廊下の左右にコンパニオンが六十名ずつ並んでいる。
 一人を選ぶ。席に連れてくるとそのコンパニオンが女躰盛会席の女躰膳となってくれる。
 選ばれなかった残りの六十名が配膳を行う。三名は予備である。
 ハードコンパニオン以外は全員が全裸であった。
 総て見た目は限りなく日本人に見える。だが現地女性との掛け合わせの三世である。
 どれを取ってもスタイルは申し分ない。逆にポチャ系が好みの人には向かないかもしれない。
 身長も百六十前後に調整されている。高くても百七十五ぐらいである。
 乳房の形と顔の類型が幾通りかに分かれる。
 ドテの黒い塊もそれなりに調整されて艶めいていた。
 席に連れて来るとコンパニオンは舟の上に寝る。
 舟には淵の高さにすのこが敷かれ淵には短い縄が四箇所打ち付けてある。
 緊縛師が端から順に縛ってコンパニオンを手首、脚首、四箇所で舟の淵に固定してしまう。
 股は軽く開かれ適度に手入れされた翳りの下に女の部分は閉じたままくっきりその姿を覗かせる。
 宴会場でセックスはできないが女陰に指を入れてもキスをしてもOKである。
 まだまだそれ以上の遊びができる。
 指名されなかった残りのコンパニオンがそれぞれ充てられた席に行きまず酒の注文を聞く。
 全裸で担当の顧客に膝の先が付く位に躰を寄せて接客する。
 こちらも触ってもキスをしても指を入れても構わない。
 既に殆どの来賓が乳房を掴んでいた。
 宴会はまだ始まっていない。酒と前菜が運ばれるのに三十分は掛かった。愉しみが終わらずコンパニオンがなかなか酒を取りに行けなかったのである。
 キャスターの付いた水槽が何席かに一台運ばれる。
 板前の移動式調理台も運ばれた。
 状況を見て真紀子が本日のオークションのネタであるハードコンパニオン八人を入場させる。
 西面の壁に八枚の座布団が置かれていた。総て色が違う。
 沼緒輪加子を先頭に入場してくるハードコンパニオンも服装の形状は同じだがみな色が違った。
 代議士の座った席の上には照明には成らないが提灯がぶら下がっている。こちらもハードコンパニオンの服と同じくみな色が違う。
 白以外は座布団、ハードコンパニオンの服、提灯と一式になる。
 八人のハードコンパニオンが座る席の上に籐丸籠を半分象った牢屋が設えてある。
 中には白無垢の着物に白い頭巾を被った女が後ろ手に縛られて座らされている。
 この籐丸籠の牢屋は天井から人の頭より高い高さに吊られていた。
 女の顔は頭巾で判らない。だが女の方から代議士は確認できる。
 代議士の提灯の色と一致するハードコンパニオンを競ることで献金する筋書きである。
 実際の金は総て仁川から出る。ハードコンパニオンも買い取りではなく返品する。
 本日の花代だけが企業家、オーナーの負担である。
 企業家たちはこの場で形だけ入金する。政治家は後日R国内の娼国主催のカジノで勝たして貰い合法的に金を受け取るのである。
 総てここまで代議士らに話は通っている。
 民事党の平佐和は仁川とグルである。
 それ以外の六人が引っ掛って一人が犠牲となる。
 「それではオークションを開始いたします」
 真紀子が司会である。
 「八人生贄がいます。彼女らは日本で高額な借金を作って此処で売買されます。これから二人一組で競って頂きます。負けた方がオークションに掛けられこの場でSM拷問されます」
 今日の真紀子はグレーで清楚なスーツを着ている。スカート丈も膝まである。
 「一回戦が四組、二回戦はその勝者同士で行います。三回戦で勝ち残った一人が借金を清算して貰え無事日本に帰れます。それ以外は全部競りに掛けられ買い取られます」
 全裸のコンパニオンが動き回る異様な宴会場である。そのど真ん中の広い場所でSMショーが行われる。
 カメラも設置されていた。録画の撮影と状況を良く見えるように四面の壁に設置された大型スクリーンに拡大描写する為である。
 代議士は七人。ハードコンパニオンは八人である。白がジョーカーとなる。勝ち残った一名の代わりに白がオークションに掛けられてしまう。
 一回戦の組み合わせを決める。
 真紀子が箱からボールを取り出す。一つ目が赤。二つ目がカナリア。
 赤は釈田由美子二十四歳。元無職のアニメオタクでコスプレーヤーである。
 カナリアは波田三千子二十八歳。
 「それではゲームを選んで頂きます」
 古きよき時代の生着替え番組に出て来たようなルーレットがキャスター付きの台に載せて運ばれる。
 アームに人の丈よりやや高い位置に丸いルーレットが付いていた。
 円盤を不均等に分けてゲーム内容が書かれている。
 「はい。ふたりで同時にスイッチを押します」
 スイッチは腰の高さにある。開と停のボタンが二つずつあり二人同時に開を押し次に停を押すと止まる。
 「はい。ゲームは白子の抜き取りです」
 海水パンツ一枚の男優が数人入場してくる。
 「あまり説明は要らないと思います。男優さんを選んで頂き射精させて頂く早さを競います。ご自身の三つの穴のどれに入れるのもNGです。手及び道具のみOKです」
 男優は六人だが両名とも若いのを選んだ。若い方が早く弾けると考えたのである。
 二人とも開帳台に乗せられる。
 ワゴンに運ばれてきたのはローションとオナホール数点である。
 釈田由美子は身長百六十弱。脚は細い。ミニスカートから殆ど露出した太腿に余分な肉は無くすっきり見える。
 波田三千子は三十手前。太ってはいないが長身でやや大柄である。腰が太いとまでは行かないが太腿にはそれなりに肉を付けていた。
 どちらも男優のさおは萎縮している。
 二人ともいっせいに扱くがなかなか怒張しない。
 釈田由美子は上着を脱ぎブラウスも取る。ブラも外す。
 波田三千子もそれに習う。
 釈田由美子の乳房は歳の割にやや垂れ気味だが弾力より柔らかさを感じさせ乳首も小さい。
 強い鞭で叩くと壊れそうな哀愁を感じさせる乳房である。色の白さがいっそう壊れやすさを強調している。
 だが触れば柔らかいヨーヨーの弾力感を味わえた。
 内腿の肉も細いが柔らかい。
 波田三千子もブラを外す。スカートも下ろした。
 乳房は長身の躰になだらかな丸い山が二つ。乳首は小さく乳輪も僅かである。
 くの字を真直ぐに近く引き伸ばした脚の太腿はそれなりに肉を付けていて艶かしい。
 その白い腿は鞭の痕で汚したい衝動に駈られる。
 波田三千子は乳首の先で男優の亀頭を擦り刺激を繰り返す。
 釈田由美子は乳房に男優の手を引き伸ばし手で亀頭を擦り続ける。
 釈田由美子は男優のさおにローションを掛けた。右手で扱き左は男優の顔を自分に寄せ唇を自分の口に誘導する。
 あくまで男優から自分の唇を吸わせた。
 波田三千子は男優を畳に寝かせて素股を使う。二本の内腿でさおを挟んで女の部分の表面で亀頭を刺激する。
 だが釈田由美子の口に濃厚にディープキスをする男優は興奮度が一気に高まる。
 釈田由美子が先に抜いてしまう。ローションに塗れた中から色の濃い情液が溢れ出す。
 「それでは波田三千子さんのオークションを行います。落札された方には金額に応じて拷問のリクエストができます。オークションは二千万からスタートです」
 波田三千子の下着の色カナリアの提灯は国民党の菱沼代議士の頭上に翳されている。
 国民党は副大臣が一人。あとは当選三回以上の議員である。
 その間に緊縛師が既に全裸に成っている波田三千子を開帳台に乗せて脚を広げ女の部分を丸出しに固定した。
 女の部分は翳りがローションで塗れて皮膚に貼り付く。女陰の割れている部分の下の方も怪しく濡れていた。
 真紀子は波田三千子を見下ろし容赦なく女の部分を閉じているビラビラを指先で広げる。
 「いやあーーーーーーーああ。いやはあーーーーーーーーーーん」
 内部を小型カメラの前に曝す。三方の大型スクリーンに波田三千子の女の部分が拡大された。
 相当に恥ずかしい表情である。
 競りが行われている間に真紀子は陰毛を五部刈りにカットしてクリームを塗って剃って行く。
 波田三千子は土色の顔を俯きに剃られる部分を疑視している。
 一千万を提示した企業家が波田三千子を落札した。他に三百万と七百万提示された。
 総額二千万が全部菱沼代議士に渡る額である。落札者以外の提示額も政治家に渡る。
 この二千万は本人の借金充当の名目である。
 だがこの二千万は買い戻しに成るので落札者の手には渡らず元のままハードコンパニオンを続ける事になる。
 「どうぞリクエストを」
 真紀子が落札者に促す。
 剃毛が完了する。
 無毛に成った波田三千子の女の部分は左右の丘と女の部分の間にくっきりと二本の溝が刻まれている。もう少し脚を広げれば溝はなくなる。
 ドテは殆ど周囲の皮膚と色は変わらない。左右の丘は股の付け根辺りまで白い肌に紅が掛かっている。
 女の部分はやや太いが不均等な突起などはなく下三分の二がビラビラの部分で二つに割れ紅ながらグレーが強く掛かっていた。
 下の方は完全に割れてやや中が覗いて更に中で二つに割れて見える。
 真紀子はもう一度波田三千子のビラビラを広げた。同じご開帳でも陰毛がなくなるとイメージが変わる。
 「ああー。あはあーーん。いやあーーん。あはん。あはあん」
 眉間に稲妻を固まらせて泣く。
 波田三千子は娼館島に来てまだ日が浅い。大勢の前で晒されるのは今日が初めてである。
 内部も綺麗なピンク色。中心部と色の差がそんなにない。ビラビラの内側の外周もドドメ色ではなくグレーながらピンクである。
 まだそんなには使われていないことを物語っていた。
 波田三千子はこれから辛い拷問と言うのに既に泣き濡れてしまっている。
 股を百二十度くらいに広げられていた。太腿の曲線は艶かしく美しい。
 これから拷問で無残な姿にされる期待感が幾重にも高まる。
 来賓席の各コンパニオンの躰には鯵の活き造りが載せられてゆく。
 板前が水槽から出して目の前で捌いた。
 肌に僅かに大根のつまを敷く。動いたまま串に刺した骨と頭の部分が置かれ裂いた身が載せられる。
 大根のつまが敷かれているとはいえ生身の女の躰に半分生きた魚が載っているのである。
 女躰盛会席の活き造りは徐々にその醍醐味を増して来た。
 右端の席で平佐和代議士は寝かされた女躰盛会席のコンパニオンに乳房を弄くりながら水差しで強制的に日本酒を飲ませている。
 落札者から拷問内容のメモが真紀子に渡された。
 緊縛師は波田三千子を開帳台から外し畳に尻を着かせる。
 後ろ手に縛り乳房の上下に縄を掛けた。
 胸部を高手小手に縄で固める。乳房はなだらかな山であったがくっきりその形を突き出す。
 脚首を揃えて縛る。フックを付け天井のフックに脚首に掛けた縄を通す。
 緊縛師二人が躰を支えて二人の緊縛師が縄を引き上げる。
 脚首から真直ぐ逆さに吊るされてしまう。
 真逆さまに引っ張られた二本の脚はくの字を重ねた曲線が美しい。
 脚に筋肉感はないがそれなりに締りはある。
 剃毛された股の上には内腿の間に縦長の細い三角形の隙間が開く。平手がやっと入る程度である。
 三角の隙間の付け根には閉じた女の部分がくっきり確認できる。
 波田三千子は結婚して主人がいた。借金を作って離婚してしまう。
 数ヶ月前まで青木三千子であった。
 不倫相手に騙され共有財産を使い果たす。さらに闇金に借金も作った。
 不倫相手は居酒屋を経営していたが名義は青木三千子から借りていたのである。店の他にイベント、野球賭博、競馬のノミ行為までやっていた。
 波田三千子から七百万余りを借りては返し借りては返す繰り返し。その都度高額な利息を払ってくれた。
 だがそれは波田三千子以外からも借りていたのである。
 あるところから借りて波田三千子に返す。また波田美智子から借りてあるところに返す。同じ借金が数箇所を渡り歩いているだけである。
 ある日突然姿を消した。行方は解らない。
 やくざからも借金していた。
 店の後始末も波田三千子の肩に掛かる。主人のクレジットカードも真っ黒にしてしまう。
 離婚の上に慰謝料も請求されたのである。
 最終的に杉本金融で一本の借金にして娼館島に渡った。
 緊縛師は一本鞭を構えている。
 波田三千子は逆さ吊りの姿勢で一本鞭の恐怖に慄いていた。
 一発目は均整の整った艶かしい太腿を直撃する。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーん。うーーーーーーーーーーーーお、おーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 逆さまの首は後ろに仰け反り跳ね上がり躰は僅かに揺れた。
 跳ね返り方で痛みの強烈さが分かる。
 次も太腿を叩く。緊縛師が右側から左脚に一本鞭の先端を当て右の太腿も同時に叩いた。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は胸を斜めに捩り首を内側に跳ね上げる。眉間の皺が一気に強く瞬間固まった。
 叩かれた瞬時にきつく瞑った目から涙が溢れかけている。
 吊られた躰は不安定に揺れている。
 もう一人の緊縛師が反対側から叩く。両方の太腿を叩き鞭の先は後ろに回る。
 「あぐおおーーーーーーー。ぐおーーーーーーー」
 胸の部分で躰を捩るように全身が軋む。そして涙が飛び散った。目からはマスカラが溶けて流れている。
 前から腰を叩く。
 「ぐ、お、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大型スクリーンに映った波田三千子の歯を剥き出した般若の形相が見る紳士諸氏の加虐心を滾らせた。
 
 数発叩かれて腰と太腿に数本蚯蚓腫れの皮膚の盛り上がりと赤紫の痣が確認できる。
 緊縛師は正面からくの字を左右から重ねた脚の付け根に僅かに空いた隙間の中に覗く女の部分を狙って一本鞭の先を叩き込む。
 内股の柔らかい腿肉を掠めて閉じ合わせた粘膜の部分に鞭の先端が命中した。
 「う、あわあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううあ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 逆さ吊りの腰から上半身が前に跳ね上がる。腕は縛られているが局部を庇わんとする反動的動作である。
 眉間に強い皺が固まり涙はポロポロ流れた。痛烈かつ繊細な痛みが見る者達にも浸透する。
 逆さ吊りのまま緊縛師が二人糸で繋いだ洗濯バサミを躰に鋏み付けてゆく。
 二系統の糸であるが意地の悪い付け方である。
 両方の太腿の蚯蚓腫れに沿うように付け腰や腹部を回り両方の乳房にSの字に回り込む。
 最後の三本が乳首を強く鋏んだ。
 もう一人も反対の太腿から何度も最初の一人の糸と交差して乳房に逆のSの字に回り込む。
 これも最後の三本が反対側の乳首を深く鋏んだ。
 付けられる間中ずっと波田三千子の表情は脅えに脅えている。逆さ吊りだけでも苦しいのである。
 「どなたか御二人。この糸を引いてください」
 真紀子が呼びかける。
 心得たように平佐和代議士が国民党の二人を押し出す。
 本日の最後の仕上げは西面の壁に吊るされている。籐丸籠の白無垢である。
 それまでに代議士達の加虐心に徐々に火を点ける作戦を実行している。
 「はい。こちらにいらしてください」
 真紀子がマイクで呼ぶ。
 「合図します。御二人で一気に引いてください」
 緊縛師が糸の先端を渡す。
 「ああーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 波田三千子はあまりの事に半狂乱に喚く。
 「用意」
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 会場の目がスクリーンに集中する。
 「はい」
 二人は糸を持って目を合わせて一気に引いて後ろに下がる。
 ドミノ倒しの様に洗濯バサミが飛び散った。さらに糸が絡んだところから一気に飛ぶ。
 「ああがあはあーーーーーーーーーーーーーー。あぐああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 会場中を吹き飛ばすほど場内を震撼させる悲鳴である。
 洗濯バサミの外れたところの皮膚にはくっきりと鋏んだ無残な痕が確認された。数箇所皮膚が紅く剥けて血も滲んでいる。
 「ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 号泣が続く。
 糸を引いた二人はあっけに取られていた。
 「ああはあーーーーーーーーーーーーーーーん。ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 まだ泣き続けている。
 緊縛師は二人が下で支え二人が縄を緩めて畳に降ろし寝かせる。
 波田三千子は涙も涎も鼻水も垂流して惨めかつ無残な泣き顔である。
 真紀子が物を扱うようにタオルで顔を拭き落とす。
 「お待ちください」
 席に戻ろうとする代議士を真紀子が呼び止める。
 緊縛師が二人の代議士に火の点いた蝋燭を渡す。
 波田三千子の胸部の縄は縛ったままである。仰向けに寝かされて手は縛られた状態で背中の下に回っていた。
 両脚をVの字に広げて脚首を竹竿に縛り付ける。
 後ろ手に縛った背中と腕の間にも竹竿を通す。これで躰を回転させる事は出来ない。躰の前面が蝋燭に晒されるのを避けられないのである。
 「蚯蚓腫れと洗濯バサミの痕を狙って落としてください。落札者のリクエストです」
 真紀子が二人の代議士に要求する。
 「ああーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーー。だあめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 波田三千子は恐怖の形相で半狂乱に全身を震わせ泣き喚く。
 二人の代議士は興奮の坩堝である。理性より加虐心が脳裏を充満している。
 一人が乳房の皮膚の剥けたところを狙う。
 「あ、あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 波田三千子は固定された不自由な躰を動く限り震撼させ暴れ悲鳴を轟かせる。
 あと一人は蚯蚓腫れが割れて血の滲んだ太腿を狙う。
 「ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 波田三千子は脚をばたばたさせ全身も小刻みに揺すった。
 二人の代議士は容赦なく落とし続ける。
 「ああはあーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーー」
 波田三千子は縛られた躰をとことん震撼させ畳の上をのたうち暴れた。
 「ああがあーーーーーーーーーーーー。ああがーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 半狂乱の悲鳴は二百四十畳の宴会場にどこまでも響き渡る。
 みな生唾を呑んで見ていた。
 代議士二人は加虐心が滾りきって完全に理性の欠片もない。
 波田三千子のつい先程までは気丈さを称えた精悍な顔が見るも無残に崩れ涙と鼻水と涎に塗れている。
 だが醜さはない。美人のプライドを潰す悦びを幾重にも堪能できる。
 二人の議員は嬉々として蝋燭を垂らし続けた。
 「ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人の議員は蝋涙の反動でくる悲鳴にとことん全身を熱くしている。
 「あがあーーーーーーーーーーーーーーー。ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 波田三千子は恐怖の目を見開いて口を斜めに開ききって悲痛な表情で悲鳴を上げ続けた。
 西面の席で座布団に座っているハードコンパ二オンらは恐怖にぶるぶる震えている。
 緊縛師が波田三千子の女の部分のビラビラを指で広げ代議士に目で合図した。
 議員の一人が蝋燭を斜めに緋色の部分に垂らす。
 「ああがあーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあはあーーーーーーーーーーーー。あがあはああーーーーーーーーーーーーーー」
 波田三千子は一頻り強烈な轟音の悲鳴を轟き渡らせる。
 そして遂に失禁してしまった。蝋涙を被った女の部分から蝋涙の隙間を破って小水が畳に流れ出てしまう。
 スクリーンに拡大描写され観客には官能この上ない醍醐味である。
 緊縛師が後始末をしている間に真紀子が次の抽選を行う。
 波田三千子はぐったりして泣き濡れた無残な姿である。そして担架に乗せられ運び出された。
 次は白の沼緒輪加子とうぐいすの植山ちほである。沼緒輪加子は一応別の名を名乗っていた。
 ルーレットが回る。
 「次のゲームは潮吹き我慢です。また男優を選んで頂きます。ただ今度は潮吹きの下手な男優を選ぶのが勝つ方法です」
 選ばれた男優は自分を選んだ女のスカートを脱がしショーツも脱がす。
開帳台に乗せ女の部分を広げ指を二本挿入する。
 ゲームは簡単に終了した。
 一分と経たないで植山ちほが潮を吹かされてしまう。一瞬で顔は真赤に紅潮する。声を上げるや潮は飛び散っていた。
 板前が活きた蝦蛄や海老を水槽から出して女躰の上に載せて行く。
 一人で数席を担当している。担当分を全部女躰の上に配って端から料理して行く。
 その間も客は活きた蝦蛄、海老を女躰の上で弄ぶ。女躰は悲鳴を上げる。
 山葵のたっぷり付いた刺身を口に入れ平佐和代議士のように水差しで酒を飲ませる。
 平佐和の席ではコンパニオンはかなり酔わされていた。
 さらにマスタードを指につけて膣に擦り込む。徐々に痒みが利いて地獄の苦しみである。
 コンパニオンは何か言いたそうだが相手が平佐和ではと諦めている。平佐和に指名された時点で本日は最悪と覚悟しなければならない。
 植山ちほ二十八歳。目は細いが整った美形である。そのオークションが終了して拷問のリクエストが出された。
 二千万の借金をしている。借入先は杉本金融である。
 長身で百六十七くらい有る。スマートだが華奢ではない。太腿にやや肉を付けているが膝を付けて立った股間には手の平の厚みが二枚は入る。
 緊縛師が後ろ手に縛り乳房の上下に縄を廻し胸部を高手小手に固定した。
 乳房は概ねCカップ。御椀型で形は良い。
 乳輪は小さく乳首は真赤に突き出ている。
 既に顔は真紅に紅潮していた。
 畳の上に尻を突かせ後ろから緊縛師が支えて両脚を開脚する。
 別の緊縛師が小型カメラで女の部分を三方のスクリーンに反映した。
 手入れされた三角の黒い塊の下に細い真一文字の小股が覗ける。
 出っ張りなどなく綺麗な縦筋が上から三分の二あたりから二本に割れやや中身が覗いていた。
 緊縛師が広げると撓みの少ないビラビラはまだ薄いグレーでその内側は緋色である。
 中核部分は白くやや濁っていて下の方が小さく二つに割れている。
 女の性器は十人十色。かなり色も形状も様々である。植山ちほの性器はいま拷問されたばかりの波田三千子に何となく似ている。
 体形もあまり変わらない。脚の形も良く似ている。乳房だけ植山ちほの方がやや大きいようである。
 植山ちほは此処ではハードコンパニオンではない。
 日本では村上配下の企業で安形の経営する健康センターの特別階の座敷に派遣されていた。
 だがSMが辛くて逃げてしまう。掴まって娼館島送りになる。
 ハードコンパニオンは耐えられないので世間に裸がばら撒かれるが無修正AVに出る事で話しが纏った。
 けじめの条件として本日の一回だけはハードコンパニオンを受けることに成ったのである。
 昨日から脅えが止まらない。既に鳥肌が立って震えていた。
 十露盤板が運び込まれる。
 畳に縁を曲げた鉄板が敷かれた。そこに小粒の砂利が薄く撒かれる。その上に十露盤板を置く。
 植山ちほを緊縛師が二人掛りで十露盤板に正座させる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 既に顔を顰めて痛そうである。
 十露盤板は四角い枠に五本の角材が角を上にして打ち付けられていた。
 並んだ角材五本の角の上に座ることになる。
 そこへ油圧台車で石の板が運ばれて来た。幅一メートル。奥行き六十センチ。厚さ十センチはある。
 植山ちほは一度この拷問を受けていた。辛さは充分に判っている。
 だがそれ以上に生き物の拷問が堪えられなかった。いま客席で行われている女躰盛会席は植山ちほには到底堪えられそうにない。
 緊縛師は竹刀を持っていた。石を抱かされた上に竹刀で叩かれてしまう。植山ちほは恐怖のどん底である。
 「石を載せる前にこれを塗りこんで」
 真紀子がポリ容器に入ったマスタードを渡す。
 「えー。これを塗って石抱きですか」
 緊縛師が少し躊躇した顔になる。
 「どうせ一回だけでしょう。思いっきり泣いて貰いましょう」
 真紀子は植山ちほの様な女は嫌いなのである。
 真紀子は容赦なく正座させられた植山ちほのお尻の下から女の部分に指を突っ込む。
 「ああーーーーーーーーー。許してーーーーーーー。駄目ですーーーーーー。そんなのとても堪えられません」
 甲高い声で植山ちほは許しを叫ぶ。気丈に見える顔からはかけ離れた取り乱しである。
 真紀子は容赦なく指を回して奥まで塗り込む。
 「あああはあーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーー」
 植山ちほは涙目で真紀子を睨み返している。
 十露盤板の上に正座した植山ちほの太腿は艶めいた曲線を描いていた。この白い太腿を甚振る期待感が来賓に生唾を飲ませる。
 緊縛師が二人で石を担ぎ上げた。
 「ああはあーーーーーーーーーーーーーーん。だあめえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植山ちほは恐怖の形相に涙が零れている。
 緊縛師が二人担ぐ石が膝の真上に来た。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植山ちほは般若の形相で目を顰めて涙を流す。
 緊縛師はそろりと石を艶めいた膝に載せた。
 「あぐあーーーーーーーーーーーーーーー。あがーーーーーーーーーーーーーー。あがあはーーーーーー。あぐあはーーーーーあはあーーーーーーー」
 植山ちほの悲鳴は場内を震撼する。眉間には三重の皺が刻まれ口は歯を剥き出しに斜めに破裂していた。
 配膳のコンパニオンも来賓も固唾を呑んで見ている。
 「ああがあーーーーー。あうああはあーーーーーー。ああーーああーーああはあーー。あぐはーーーーー。ああはーーー。ああーーああーーああーー」
 植山ちほの躰はぶるぶる揺れた。
 痛みに肩を窄め眉間の皺は絞るように幾度も固まる。十露盤板の上で動けないながら暴れ藻掻く。
 スクリーンに拡大された植山ちほがのた打つ苦悩の表情は加虐心をとことん満たさせる官能美である。
 「どうぞ。どなたか御一人御遊びください」
 真紀子が呼び掛けた。
 また平佐和が次の代議士を押し出す。
 真紀子は代議士を引っ張り植山ちほの膝に載った石に座らせる。
 「あああーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーー。ああ、あはーーーーーーーーーー。あぐああーーーーーー。ああ。あはーーーーーー。ああ」
 「ビンタしてください」
 代議士は植山ちほの汗と涙に塗れた顔を覗く。
 植山ちほは悲痛な顔に皺を絞り、歪め、また絞り、目の奥で代議士を睨んでいる。
 代議士の加虐心が沸騰した。植山ちほの美しい顔を歪め苦しむ頬に強い平手をかます。
 「うう、あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 代議士は一気に憂さを込めてまた叩く。植山ちほの顔が歪む。
 「ああ、ああ、あーーーーーーーーーー。あ、あーーーーーーーーーーーー」
 植山ちほは苦しみに膝を揺らして肩の力を固めて藻掻く。
 代議士は強引にキスをする。
 「うぐうう、うう、うう」
 痛みに歪みのた打つ躰を抱き寄せ乳房を揉みしだき震える唇を貪るように吸い続ける。
 代議士が石から降りると緊縛師が二人で二つ目の石を持ち上げた。
 植山ちほは恐怖に凍った眼でそれを見る。
 上から石が膝を圧迫していた。下からは向う脛に角材の角が刺さるように突き上げてくる。
 植山ちほの眉間に皺が絞るように固まった。それが緩み歪み涙を流しながらまた固まる。
 二枚目の石が植山ちほの膝に載った石の真上に来た。
 「あはああああーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーー」
 緊縛師らは恐怖の形相で叫ぶ植山ちほを見ながら坦々と石を重ねる。
 カスッと石が重なる音がした。
 「あぐあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あぐあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 甲高い悲鳴が場内を縦貫する。
 正面の客はその苦しむ表情を堪能していた。植山ちほが可愛く弱々しいタイプの女なら同情心以上に切迫して止めたくなる。
 だが植山ちほの精悍かつ気丈な顔が崩れ歪む様は加虐心をとことん滾らせるばかりである。
 「ああはああーーーーーーーーーーーーーん。ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああん。あはん。ああはん」
 痛みに苦しみ悶え続ける。
 石は三枚用意していが以前も植山ちほには二枚が限界であった。
 やはり商品である。借金は一本のAVで元が取れる。
 だがあと四本は出てもらう約束になっていた。最後の石一枚は威嚇である。
 既に植山ちほの震え悶えは限界を超え始めている。
 緊縛師は代議士に竹刀を渡す。
 真紀子は浣腸器を準備していた。
 緊縛師は縛って突き出した形の良い植山ちほの乳房に竹刀打ちを促す。
 一本鞭で良い筈だが前鞭で手元が狂って顔を叩くのを防止したのである。
 乳房に傷が付いても縫うほどの事が無ければ植山ちほなら暫く休養させても次の撮影には間に合う。
 代議士は竹刀をへっぴり腰でバットのように持って乳房を狙って叩く。
 「ああーはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 叩く。
 「ああーはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 叩くごとに石が揺れる。植山ちほは躰を突っ張って前屈みに顔は般若の形相である。
 涙はポロポロ流れていた。いくら見ても植山ちほの苦痛に歪む顔は見る者には官能そのものである。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 膝に載った石がガクガク揺れる。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 十露盤板に乗った向う脛が揺れるごとに強烈に痛む。
 土色の顔を歪め泣き喚き悶え苦しみ続けた。
 「ああーはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 代議士の手は止まらない。
 白い乳房は無残な痕だらけである。
 真紀子が代議士を止め十露盤板の下から浣腸器を挿入する。
 なかなかアナルに入らない。
 緊縛師が交代して入口にキシロカインゼリーを塗り寝転んで下から挿入する。キシロカインゼリーは皮膚表面麻酔である。
 別の緊縛師が蝋燭の芯の周りに蝋涙を溜めていた。
 代議士に注意深く蝋涙が溢れないように渡す。緊縛師は植山ちほの乳房を目で示した。
 代議士は既に理性を無くして加虐心の塊である。此処が日本でなく性の自由国であることも手伝って歯止めが無くなっている。
 代議士は苦しみ藻掻く植山ちほの髪を掴む。蝋燭の上の部分に蝋が解けて溝になっている。そこに溶けて溜まった蝋涙を一気に乳房に流した。
 「ああ。あ、ああーーーーーーー。あ、あーーーーーーーーーーーーー」
 乳房は真赤な蝋類に染まる。
 「ああはああーーーーーーーーーーーーーん。あはあん。あはん。あはん」
 植山ちほは涙をぽろぽろ流した。
 だが代議士は何処までも虐めたい加虐心を滾らせている。
 植山ちほは十露盤板と石に挟まれた向う脛の痛みと浣腸の苦しみマスタードの痒みに襲われていた。気の狂いそうな状況である。
 だが緊縛師は蝋涙の溜まった次の蝋燭を渡す。
 「ああーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーー」
 植山ちほは次の蝋涙の襲撃に耐えられず悲鳴を上げた。
 代議士は一気に反対側の乳房に掛けてしまう。
 「あ、あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 髪を掴まれたまま顔面に皺を固め涙を滲み出し大声で泣き喚く。
 十露盤板の下から砂利に濡れが広がってくる。失禁したのである。
 代議士はにたりと植山ちほの顔を見ている。
 植山ちほは悲痛な目で代議士を見返す。もう恥かしさどころではない。
 あんまりですと言いたいのである。
 緊縛師は二人掛りで石を退ける。
 石が二つとも退くと植山ちほは躰を前に丸めるように砂利の上に肩から転がってしまう。
 向う脛にはくっきり十露盤板の角材の角に当っていた痕が五本刻まれていた。
 倒れると同時に浣腸液で軟化した便も流れ出す。
 植山ちほは辛苦の表情で泣き続ける。
 真紀子は乳房に脚を乗せた。
 「あーら全部垂れ流しね。この上ないくらい恥かしいじゃないの」
 真紀子は自分の靴下で植山ちほの涙を拭き取る。
 植山ちほは脚の痛みと躰が崩壊するような苦しさと悔しさ惨めさにポロポロ涙を流し仰向けに悶え続けた。
 真紀子は緊縛師に鉄板の上に寝かせるように要求する。
 植山ちほは固定されなくても脚が痺れきって動けない。
 真紀子の要求で緊縛師は三つの穴の口、膣、アナルに漏斗を差し込む。
 沼緒輪加子に潮吹きができなかった男優が呼ばれる。彼は潮吹きの経験は無い。ただの汁男優である。
 そして余っているコンパニオンが二人連れて来られる。
 植山ちほには最悪のことが予期できた。だが文句を言うことさえできない。口にマウスピースを噛まされ漏斗を差し込まれている。
 さらに顔が横向けられないように鼻の下と額にベルトを掛けられ頭の下に横に竹竿を一本通された。これで顔は僅かにしか傾かない。
 男性が顔の上に立つ。全裸のコンパニオンが腰の上にしゃがむ。アナルに差し込んだ漏斗はフレキシブルチューブが長く伸びていた。
 もう一人のコンパニオンはフレキシブルチューブの先に付いた漏斗を女陰に充てる。こっちは立ったままである。
 しゃがんだコンパニオンが先に放尿し始めた。
 続いて立ったコンパニオンがアナルに放尿する。
 最後に男優が顔に飛び散らしながら口の漏斗を狙って徐々に照準を合わせてゆく。
 植山ちほは顔に尿を被って目をきつく閉じて堪え続けていた。
 口から小水が溢れる。小水は口に流し込まれたままである。
 膣口からも零れ出ている。凄惨な状態で終了した。
 漏斗を外されバケツの水で顔と局部を流されたが目を開けることはない。
 縛りを解かれ担架で運び出された。
 
 一回戦が終了して四人が拷問を受けたところで休憩に入る。
 平佐和代議士の席に着いた女躰盛コンパニオンは目的通り急性アルコール中毒にされた。
 看護婦が二人来て処置をする。(看護師だがこの国では看護婦と看護士は区分される。看護婦は入院中の性の看護まで行うのである)
 女躰盛コンパニオンは舟に縛り付けられたまま利尿剤を飲まされ尿道を広げてバルーン型のカテーテルを挿入された。
 「あぐうううーーーーーー」
 管が太いので強烈に痛い。尿が管に流れてくるとパックを装着して短い管からシリンジ(針の無い注射器のようなもの)で水を注入する。
 これでカテーテルは抜けない。
 「もう。御酒を飲ませないで御茶を飲ませてあげてください」
 看護婦は平佐和に注意する。
 「判ったよ」
 平佐和は看護婦のおっぱいを掴み背中に腕を回し抱き寄せ強引にディープキスをしてしまう。
 「あう」
 看護婦はそれも受け入れる。この国ではセクハラ、強制猥褻などと言われることはまったくない。
 もう一人も同じようにする。終わった後に平佐和は日本円で千円相当のチップを渡す。
 安曇幸雄代議士と津村幸三代議士は席を立って何処かに行ってしまった。他の四人は一連の行為が終わった平佐和に話し掛ける。
 「平佐和先生。実際に主席は我々に何を要求するのですか」
 「たいした事は要求しないと思うよ。風俗の取締りを強化しないようにとかその程度だよ。この国は日本の風俗に子会社をたくさん持っているからね」
 「それだけですか。貰える金額が大きすぎませんか」
 「俺も随分御世話になったが見返りは風俗の取締りと土地の値が上がる情報くらいだね」
 「ほんとにそれだけですか」
 「そうだよ。時々このように遊ばせて貰って日本の情報を提供するくらいだ」
 確かに平佐和は娼国の為に何もしていない。本日が唯一の協力である。
 「あの白無垢の罪人姿の女は何でしょう」
 「もうじき判るよ。本日のメインイベントだ」
 その意味合いはこの四人にも何となく分かる。
 だが今更遅い。皆がSM拷問ショーに参加したところは頭巾の下の目に見られていた。毒を喰らわば皿までと考えるしかない。
 安曇幸雄代議士と津村幸三代議士は御不浄に行ったあと仁川の席に挨拶に寄った。
 「凄いショーですね」
 「ここでは日常茶判事です。時々遊びに来て下さい」
 「そのー。私共は一体何をすればよろしいのでしょうか」
 「貴方々にたいしたことは要求せんよ。時々遊びに来て下さい。日本の情報を流してくださいよ。土地の上がり下がりなど。平佐和先生にお聞きになってない。これまでのこと」
 「ああー。それはまだ」
 「あの先生にも何にも無理な事お願いしてないよ。日本の警察がスパイを放ってくるのは政権交代で国民党を警戒して情報収集だとかね。そんな話をお聞かせ下さる程度だよ」
 「ほんとにそれだけで」
 「ああ。何も心配要りません。日本の景気後退を何とかして下さいとお願いしたいがあなた方には何ともできない」
 「はあ。私共もコンクリから人の政策で消費を活性化しようと努力いたしておりますが」
 「はぁはぁはははぁ。あほな事を。それで景気が後退する事を危惧しておるのや。まああんた方に何ともできんがな。そのうち飲みながら議論しましょう」
 仁川は豪快に笑って言う。
 「はあ。よろしゅうお願い致します」
 真紀子は隣で薄ら哂いを浮かべている。安形はにこにこ二人に目で挨拶していた。
 六名全員が安形の経営する何処かの座敷でハードコンパニオンのSMショーを愉しんだのである。
 二回戦のショーが開始された。
 残りは四名である。
 白の沼緒輪加子と赤の尺田由美子の対戦になった。
 「今度の競技は、白子大量吸い取りです」
 また真紀子が悪びれもせずに際どい内容の説明を始める。
 「男優を選んで頂きます。男優にスキンを着けて射精をさせる競技です。速さではありません。量を競うのです。射精は厳重に一回です。射精後にスキンに残った液の重さを上皿天秤で比べて勝敗が決まります」
 男の精液は興奮度によってその量が変わる。もともとの個人差もある。我慢汁も量の内となる。
 完全に男性経験が勝敗を握るゲームである。
 男性を興奮させ射精寸前に持ち込み寸止めを繰り返す。それによって我慢汁が増えるだけでなく射精量も増大する。
 男優は八人出てきた。両名とも同じような男性を選ぶ。痩せているのは避けがっしりした男優を選んだ。
 女陰への挿入以外は障害を加えなければ方法は自由である。
 釈田由美子はスラックスを脱がして男優を畳に寝かせる。下着を脱がし手でスキンを装着する。
 沼緒輪加子は立たせたままスラックスと下着を脱がしスキンを口に含んでフェラチオをするように装着する。
 ソープがトルコと呼ばれた時代のトルコ嬢の手法である。
 トルコがトルコ人青年の愛国発言でソープランドと名前を変えたあたりからスキンは使わなくなった。
 ソープ嬢がピルを飲み生挿入のサービスになる。
 ストリップ劇場の本番生板ショーの踊り子に外国人がジャパゆきさんする前は日本人であった。その頃よくやったのを年配の代議士らは思い出す。
 沼緒輪加子はAV撮影の時に教えられたのである。
 釈田由美子は男優の前に立ちジャケットを脱ぎブラウスも脱ぐ。真っ赤なブラを男優の手で外させる。一回戦で既に公開した裸である。
 男優の手を乳房に誘導し釈田由美子の手はペニスを優しくしごき始める。
 沼緒輪加子は着衣のまま寝かせた男性に躰を押し付けた。
 スカートをたくし上げ純白のショーツの股の部分と二本の太腿の肉で男根を挟み濃密にキスをする。
 男根に力を入れて挟むが扱きはしない。濃密なキスを繰り返すごとに股間に力を加える。
 タイミングを変えシックスナインの形に向きを変えた。軽くペニスを口に含む。ゆっくり口をピストンした。
 男優はスカートを捲りショーツを脱がそうとする。だが沼緒輪加子は態と抵抗した。
 男優の興奮度が上がると口の動きを止めて向きを変え横に寝転んで男優のさおを強く絞めて濃密にキスを繰り返す。
 釈田由美子はスカートを脱がないでストッキングとショーツを脱ぐ。
 男優の顔に跨りスカートの中が男優の目の前に来るスタイルでペニスを優しく舐め続ける。
 釈田由美子の男優は二十分くらいで果てた。
 沼緒輪加子はまたタイミングを変えシックスナインの形になる。同じように軽くペニスを口に含む。ゆっくり口を動かしピストンを続けた。
 射精が始まっても直ぐ離さない。ペニスの弾力が緩むまで舐め続ける。
 沼緒輪加子は十分遅れて男優の精液を搾り出した。
 スキンの口を縛って上皿天秤に載せて比べる。
 沼緒輪加子が男優から絞った方が明らかに重い。
 釈田由美子は多額の借金を負ったが納得の行くものではなかった。男は印刷会社の営業というよりは年の離れた彼氏の心算であった。
 釈田由美子はコミックマーケットという漫画アニメの同人誌即売会でコスプレアイドルだった。
 同人誌はコスプレーヤーが出しても売れるものではない。コスプレでちやほやされアイドル気分でも本の売れ行きは別である。
 志垣に進められるまま言われた通りの部数を印刷してきた。だがそんなに本は売れなかったのである。
 毎回各地の同人誌即売会に出せば徐々にはけると言われた。
 志垣は在庫を抱えても売上の為に次を刷らせる。
 この業界では一冊の本が売れれば一千万くらい直ぐ収入になる。印刷代はその四割くらいである。
 どんどん種類を刷れば在庫を抱えて印刷代の借金が増えて行く。直ぐに一千万を越える借金になってしまった。
 握手をしに来る者。写真を撮りに来る者はあっても本は僅かにしか売れない。地方の即売会に出すと僅かな売上は交通費やホテル代に殆ど消えた。
 やがて自分の作品では在庫が捌けない事を悟る。
 志垣はどうしても何とかしてもらわないと困ると迫って杉本金融を紹介した。
 印刷代を杉本金融が肩代わりである。
 そこに出資法を越える高い利息が乗って借金は二千万に膨らんでしまう。
 釈田由美子は娼館島に行くことになる。
 志垣は釈田由美子以外にも同じ事をしていた。全員躰の関係があったと噂は流れている。
 本が売れた者はまだそのまま関係が続いていた。
 志垣の勤める会社は大阪東九条にあった印刷機材の商社だが同人誌の印刷に乗り出して大きく売上を拡大したのである。
 何故自分がこんな目に遭うか納得が行かない。
 志垣からとことん女の悦びを教えられる。志垣から離れたくなかった。
 今にしてみれば志垣の女をとことん官能の奥地に誘い込む呪縛から逃れられなかったと考えるべきかもしれない。
 緊縛師が釈田由美子を全裸にする。
 宴会に幾度も派遣され大人数の前で裸以上の羞恥の姿を晒してきた。
 だが本日の人数は異常である。
 スクリーンに自分の躰が拡大され恥かしい部分が映る。見られている事の恥かしさが改めて迫ってきた。
 緊縛師は柔らかい釈田由美子の乳房の感触を役得のように愉しんでいる。
 女の部分を広げられアップでスクリーンに映った。
 中は淡いピンクである。
 何度やられても恥かしさに頭は真っ白になる。
 ドテに黒い塊は既に無い。直近の仕事で剃られてしまっていた。
 女の部分の公開が終わったら股を三十度広げて脚首に竿を渡して縛られる。
 竿の真ん中辺に短い縄でフックが着けられ天井に設えた滑車から縄を通して吊るされた。股を広げた逆さ吊り状態になる。
 女の部分の縦筋はくっきり股間に確認できた。
 緊縛師は一本鞭、バラ鞭、スパンキング、牛追い鞭などを並べて準備する。
 二人で左右から交互に狙う。
 牛追い鞭が腰に巻きつく。
 「あうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 逆さ吊りの上体が後ろに反り返る。髪は乱れ舞う。全身は振り回されながら揺れた。
 一本鞭が太腿を叩く。
 「あうああーーーーーーーーー」
 上体が前に首を上げ手は高く届かないまでも叩かれた腿を庇うように上に伸びる。
 反動で跳ね上がった力が抜けて逆さまに落ちる上体が揺れる。そこへ牛追い鞭がまた巻き付く。
 「あうあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 上体はまた後ろに反り返る。悲鳴で唾が飛び散った。
 次は一本鞭が無防備な股間を直撃する。
 「あぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 上半身は前に折れて両手はまた届かない股間を庇うように伸びる。
 目から涙がマスカラを溶かし額に流れた。
 「どうぞ。叩きたい方は」
 真紀子がまたマイクで呼ぶ。
 平佐和が二人の代議士を押す。
 「どうぞこちらに」
 真紀子が引っ張る。二人の体を真紀子の腕と躰で押す。
 「どれでも御好きな鞭を」
 緊縛師がテーブルの鞭を示した。
 「おっぱい叩いてもいい」
 「それではスパンキングを」
 緊縛師はスパンキングを取って渡す。
 釈田由美子の乳房は柔らかい。逆さ吊りになった状態で乳房は反対向きにやや垂れている。
 色の白さと小さな乳首が綺麗な形の脆さを感じさせた。
 握るとその柔らかさが掌の中で壊れる。
 目の高さに見える腰の部分にできた蚯蚓腫れが薄く盛り上がりその痛々しさを奏でていた。
 緊縛師は滑車の縄を引いて乳房を目の高さに持ってくる。
 平手で叩く。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 ゴムマリをひっしゃげるように形が歪む。
 もう片方も叩く。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 釈田由美子の顔には神経質な皺が寄り辛い目で代議士を見ていた。
 「洗濯バサミを着けますか」
 緊縛師の容赦ない言葉に釈田由美子の顔はいっそう脅えが深まる。
 「最初、直に叩いてから」
 代議士は加虐心を滾らせ釈田由美子の白い肌を見据えた。
 スパンキングの面で強く叩きつける。
 「あーーーーああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 釈田由美子は首を持ち上げ前に躰を反らし慌てて乳房を両手で庇う。
 代議士は腕を払いのけ片手を掴んで反対側を叩いた。
 「あーーーーーはああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 釈田由美子は吊るされたまま躰を震撼させ痛みに藻掻く。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 痛そうである。白い乳房は叩かれた面が薄っすらと紅く染まる。
 それでも緊縛師は洗濯バサミを取り出す。
 乳首を飲み込むように鋏む。
 その左右に一本ずつ白い肌を鋏んだ。柔らかい釈田由美子の乳房は皮膚が裏表平らに貼り付くように鋏まれてしまう。
 スパンキングで叩く。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 洗濯バサミは落ちない。若干ずれている。ずれた痕が痛々しい。
 もう一度叩く。二本が飛んだ。
 「ああーーーーーーーーは、あああーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 涙をポロポロ零す。恐怖の表情で上を見返している。
 代議士は生唾を呑む勢いでもう一度叩く。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 飲み込むような悲鳴を残して洗濯バサミは飛ぶ。
 乳房は洗濯バサミの鋏んだ痕の他に落ちる時に引き摺った傷が安全剃刀が引っ掛けたように生々しく残っている。
 もう一人の代議士に代わる。
 「ここを叩きたいです」
 なんと女陰を指差す。最初に緊縛師が叩いて泣いたばかりである。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 緊縛師は釈田由美子の悲痛な表情を他所に教鞭のような細い棒を渡す。
 「そこを広げて頂けないでしょうか」
 代議者は恐縮したように控えめ口調で言う。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 釈田由美子は悲痛な叫びを漏らす。
 緊縛師は二人掛りで女陰の肉を左右に引っ張る。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 釈田由美子は悲痛な叫びを繰り返した。
 嬉々として国民党代議士は叩く。
 「あぐがあああーーーーーーーーーー。ああはあーーーーーーーーーーーー。ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 もろに柔らかく繊細な粘膜の内側。釈田由美子はピンクの部分をピンポイントに叩かれたのである。
 到底一発では滾りきった代議士の加虐心は収まらない。
 含み笑いの残虐なインテリ顔で一心に女の部分をピンポイントに叩く。
 「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 釈田由美子は二発目に殆ど声が出ない。強烈に藻掻く。
 般若の形相で大きく開ききった口が声無き叫びでスクリーンに拡大され見る人の脳天を刺激する。
 代議士達の日頃の憂さはその表情に心の中を中和するように生唾を溶かして行く。
 だが叩いている代議士の加虐心はまだ滾っていた。
 緊張の面持ちで女陰のビラビラを広げる緊縛師の表情を他所に指揮棒を振り下ろすように髪を振り乱して叩く。
 最早。猟奇の表情である。
 「あぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 釈田由美子の無言の悲鳴はスクリーンを通して場内を無言で震撼する。
 涙はボロボロ零れた。既に溶けるマスカラはない。
 次の瞬間。逆さ吊りの釈田由美子の女陰から静かに小水が流れ出てしまう。
 ドテを伝って腹を流れ顎の両脇から耳、髪を濡らし畳に流れ落ちる。
 釈田由美子はきつく目を瞑って堪え続けた。
 緊縛師がバスタオルで躰を拭き次の拷問の準備が行われる。
 大きなアルコールランプが準備された。
 その周りを四角いセラミックの柱四本でできた長方形の枠で囲む。
 釈田由美子の吊るしの高さを調整して枠の上部が膝のあたりにされる。
 緊縛師は釈田由美子の両手に軍手を履かせた。
 四角い枠には上から三段、二十センチ置きに掴める縄が張られている。
 アルコールランプに演出たっぷりに松明で火を点けた。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 釈田由美子は熱気から逃れるべく縄を掴んで逆さ吊りのまま手で枠を掴んで攀じ登る。
 緊縛師は緩い扇風機で炎を揺らす。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 釈田由美子は躰を空中で丸めてくねらせ縄を持ち替える。
 緊縛師は扇風機を別の角度から当てた。炎の当たる位置が変わる。
 「ああはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 釈田由美子は躰を捩って反対側の縄を掴む。
 炎が蚯蚓腫れに沁みて躰に激痛が染入る。
 「ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 顔も、髪も、全身汗が吹き出していた。
 ヒステリックに叫び炎から逃れるべく右に左に縄を持ち替える。熱さに躰をくねらせ続けた。
 緊縛師は十分くらいで上に吊るし上げ用意した水槽に逆さに浸ける。
 また枠の中で火炙りにする。
 最後は水から出してストレチャーに頭から降ろし脚首の縄を外して看護師が運び出す。
 
 全部の拷問が終わって沼緒輪加子が勝ち抜いて終了した。
 だが休憩でこの先がある模様である。
 代議士たちには何が起こるか判りかけていた。
 いや内心は既にどこかそれに期待してしまっている。
 白無垢の頭巾の下の目は自分らが女を虐待した一部始終を見ていた。
 最早いかなる正当化も無駄である。
 ここまで来れば頭巾の下の女が拷問されるのをとことん愉しみたい。
 まさか釈放されてまともに日本に帰ることは無いと信じる。もうそれしかない事態である。
 宴会場の西面に中空に吊られた籠が下ろされ白無垢の女が出された。
 女は躰をもじもじさせている。小水が限界に来ているのである。
 緊縛師二人が畳を鞭で叩き白無垢の女を這って歩かせる。
 稀にお尻に鞭が当たってしまう。
 「あう・・」
 今にも小水が漏れそうなのである。
 「おねがい。トイレ」
 「早く真ん中に行け。そこでゆっくりさせてやる」
 白無垢の女はせつない目で緊縛師を見返す。
 この観衆の中で小水を出すところを公開される。既に予期していたが脳裏は真っ白である。
 それも良く知っている国民党の議員らも見ている。彼ら六人が献金に釣られて来たと容易に推測できた。
 鞭に追われ這って進むが尿意は限界間際である。
 中央には頑丈な磔柱が立てられている。低部は一メートル四方の鉄板である。その中央に鉄柱が伸びておりその鉄柱に十字架が固定されていた。
 白無垢のまま十字架に磔にする。
 脚をもじもじ震わせている。尿意が耐えられないのである。
 「それでは本日のメインイベントの生贄を公開します」
 真紀子の言葉で緊縛師が頭巾を取る。
 予定していた通り市江廣子である。頭巾の下で髪は乱れ顔の化粧も汗に崩れていた。
 「おしっこが漏れそうなのね。元国会議員の先生。そこでしてもいいのよ。でも受け皿を設置して股を開いてからがいいわね」
 意地悪く真紀子がマイクで詰る。
 「お、て、あらいにーーーーーー」
 追い詰められた気丈な女の甲高く細い涙声である。
 六人の議員らは自分に少しの同情もしていないばかりか期待する目で見ていることが理解できた。
 最悪の修羅場に立たされている。裸にされる上に拷問され排泄まで見られてしまう。
 腕は開いて十字架の横柱の左右に固定されている。端に伸びた手首だけではなく腕全体が固く縛られた。
 白無垢の袖も縄の下に収まっている。
 帯が解かれ白無垢の前が開かれてしまう。下は肌襦袢と腰巻だけである。どちらも純白で肌が透けるくらい薄い。
 だがそれも束の間。直ぐに肌襦袢の結びが解かれた。肌襦袢の前も広げられ丸い乳房が丸出しになる。
 乳首は真っ赤で直系十ミリ。高さも十ミリくらいある。乳輪は小さい。
 場内からは拍手が沸く。
 これだけでも市江廣子の脳裏は真っ白である。屈辱のまだ入り口である事は充分に察している。
 それでも市江廣子の丸いくっきりした目は気力を宿し緊縛師らを見返していた。そして観客の加虐心を充分に湧かせてくれる。
 緊縛師は腰巻を捲り片方の脚を引っ張り出す。
 脚首に縄を掛ける。その縄を十字架の横柱の端に付いているフックに通す。
 脚は斜めに跳ね上がり太腿の曲線を露わにする。太ってはいないが筋肉はパンパンに張っていた。
 もう片方も同じように吊るす。
 割れた腰巻からは黒い翳りとその下に一文字の女の筋が確認された。
 収監されて何度か剃毛されたがいま翳りはそれなりに充実している。
 十字架の根元には透明な水槽が置かれた。
 「もう我慢しなくていいのよ。市江先生」
 また真紀子がマイクで詰る。
 スクリーンに市江廣子の女の部分付近が拡大して映されていた。
 限界に達していた小水は力を緩めて意志もその部分を緩めているが出ようとしない。
 この状況は酷い屈辱である。
 だがこれまで鉄格子の中で限りない屈辱と拷問を受けてきた。
 今の市江廣子の理性は膀胱が満タンのまま拷問を受けるより今ここで出す事がまだ賢明と判断している。
 だが意思に反して小水は出ようとしない。
 「どうしたの。まだ意地を張るつもり」
 市江廣子は首を振った。目が出ないと語っている。
 「それじゃ、浣腸に入りましょう」
 何と言うことだろう。この場面で小水だけでも堪えられない屈辱なのに排便姿まで見られてしまう。
 鉄格子の中で真紀子や島の幹部連中に排便まで見世物にされてしまった。だがこの場面での排便は絶望的である。
 「待って」
 最早恥も外聞もない。大小同時は辛すぎる。市江廣子の目はせつなく出すから待ってと訴えていた。
 後ろで静かに笑いが沸く。声の聞こえない無言の嘲け笑いが市江廣子を包んでいる。
 「いいのよ。カテーテルで抜いてあげるから」
 浣腸器が用意された。
 「待って」
 市江廣子は情けない目で真紀子を見る。
 「同時は辛いのよね。大丈夫よ浣腸は直ぐ出ないから。ちゃんとカテーテルで抜いてあげるわよ」
 真紀子は以前に自分がやられていた。今の市江廣子の状況が理解できる。
 「平佐和先生。カテーテルと浣腸しません」
 真紀子はマイクで平佐和代議士を呼ぶ。
 「俺はいいよ。先生方に遊んで貰って」
 国民党の六人にどうぞと手を差し出す。そして二人の代議士を押し出した。
 市江廣子には一番恐れていた仕打ちである。
 緊縛師が浣腸器に石鹸水を入れている。
 「二百でいいわ。どうせ朝出しているでしょうから量は無いわ。壊れない程度にリアルな中身を出して貰いましょう」
 真紀子の残酷さは今に始まった事ではない。女同士ゆえに市江廣子の辛いところを突いて来る。
 市江廣子の気丈な目は哀れに脅えきっていた。
 代議士は浣腸器を受け取り脅える市江廣子の菊の蕾に先端を差し込む。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーん」
 情けない泣き声である。だが代議士は脅える市江廣子の顔を覗き込み嬉々として愉しんでいた。
 もう一人は医療用手袋をはめカテーテルを滅菌袋から出す。
 「どうぞ。今やっていいですよ」
 真紀子が代議士を促した。
 市江廣子の脅えの表情が泣きそうになる。
 代議士は女陰のビラビラを広げた。
 ビラビラの縁は薄小豆色だが中は中央の部分まで周りの皮膚より濃いローズ色である。広げたその部分は全体に小振りと言える。
 広げると尿道の亀裂はくっきり真ん中に確認できた。アナルには浣腸器が刺さっていてもう一人の代議士がゆっくりピストンを押している。
 代議士は尿道にカテーテルの先端を突っ込む。カテーテルの一箇所を強く摘まんで流れを止めている。
 直ぐに小水は摘まんだ管の手前までを満たした。
 真紀子が水槽を指差す。
 水槽の正面をカメラに譲ってカテーテルの先端を水槽に向け摘まんだ指を緩める。
 小水は市江廣子の恥心を他所に静かに水槽に流れ出す。疲れている状況から色は極めて濃い。
 市江廣子の心は恥の極致を彷徨っている。
 小水はカテーテルを伝って大量に流れ出ていた。
 浣腸が終了して緊縛師がアナル栓を差し込む。
 小水は四百CC以上出ている。
 「平佐和先生。彼女にお仕置きしません」
 また真紀子が平佐和を呼ぶ。
 平佐和が残り四人の代議士を連れて座敷の中央に出て来る。
 「浣腸が効いてくるまで。一番屈辱的なビンタのお仕置きを」
 真紀子が平佐和を促す。
 平佐和は左手の掌を市江廣子の右の頬に充てる。
 振りかぶって右手で左頬を叩く。
 「うはあーーーーーーーーーーー」
 順番に叩く。
 三人目くらいから市江廣子の目蓋に怒りの涙が光る。
 代議士は嬉々として叩く。
 目に怒りを込めて涙は零れた。大股を開いた磔状態での怒りの涙である。そして恥この上ない姿を晒している。
 AV嬢などではない。御天気御姉さんから国民党代議士に当選した一線級美女の醜態である。
 興奮した代議士は市江廣子の女陰に指を入れてしまう。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーー」
 市江廣子は顔を叛けて叫ぶ。
 他の代議士も乳房を弄くる。
 「ああーーーーーーーーーーーー。あ、あーーーーーーーーーーーーーー」
 市江廣子の眉間に怒りの皺が固まってしまう。
 既に玩具である。
 市江廣子の腹の痛みが表面化してきた。目を瞑って眉間に皺を歪めて歯を剥き出し口は斜めに広がる。
 緊縛師は腹を摩りアナル栓に手を掛けた。
 代議士らは一歩二歩下がる。
 アナル栓は抜かれた。
 断末魔の表情を固め縛られた全身に力が入る。
 錨の形に広げられた股間の菊の蕾が拡張した。
 ズズゥーーーーーーーーン。ヴヴヴヴーーーーー。ブブーーーーーーーーーー。
 カレー状の便が流れ出る。量もミニカレー一皿分くらいである。
 満場の拍手が沸く。
 市江廣子は目を閉じて顔を叛けて堪え続けている。
 緊縛師が扇風機で匂いを吹き飛ばす。
 一人の代議士がポケットからティッシュを取り出し菊の蕾と会陰を拭く。
 市江廣子は惨めさと悔しさに無言の涙を流してしまう。
 御尻を拭いた代議士は犬の顔を撫でるように市江廣子の悔し泣きする顔を撫でまわす。
 市江廣子には堪えられない屈辱である。
 無言で泣き続けた。
 緊縛師は市江廣子を磔柱から外す。水槽が片付けられる。
 代議士らは席に引き揚げた。
 市江廣子は手錠を掛けられ手錠の縄を緊縛師が掴んでいる。
 ベッドが運び込まれた。男優が五人入って来る。
 昨日まで市江廣子はこの男優らに輪姦されていた。男優らの満足が目的ではない。
 男優らは市江廣子を悦びの極弛に落とし込むため代わる代わる週に数回努力を続けた。
 拷問と交互に繰り返す。
 昨今では市江廣子は歓喜の声を上げ続けていた。
 頑なにプライドを守り続ける市江廣子だがきつい拷問と歓喜の反動に男優らの技量が執拗に追い込む。
 とくに男優ではないが仁川のボディガードとこの島の警察を兼ねる津島と鄭。この二人の執拗かつ女の泣き所を知り尽くした責めが効を奏した。
 総ては真紀子の作戦に基づいている。
 電マやバイブは使っていない。調教はさおだけで完成した。
 市江廣子には既にこれから何が行われるか判っている。
 この状況で歓喜の声を上げさせられることは女としてあってはならないと思う。だが市江廣子自身抑え切れる自身がもうない。
 これで感じてしまえばもうただの淫女と笑われるだけである。
 男優一人が下着を脱いでベッドに仰向けに寝た。
 真紀子が手先でそのさおを勃てる。四人の男優が市江廣子の躰を俯きに担ぎ上げた。
 「ああーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーー」
 悩ましい叫びである。
 下に寝ている男優のさおを真紀子が握って構えた。
 四人の男優が市江廣子の女の部分を男優に被せる。
 男優のさおは市江廣子の女陰にめり込んでゆく。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 真紀子が菊の蕾にワセリンを塗り込む。
 「ああーーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーーん」
 叫び藻掻く。
 男優一人が広げられた市江廣子の太腿とその下の男優の股の間に膝を着いた。
 そしてワセリンを塗り込まれた市江廣子の菊の蕾にさおを突っ込む。
 「ああーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーー」
 嫌そうに藻掻いている。
 場内から拍手が沸く。
 他の男優らは乳房を掴み市江廣子の脚を上に引っ張る。
 本日は電マもバイブも用意されていた。
 菊の蕾にさおを入れた男優はゆっくり動く。下の男優はさおをいきませる。乳房を掴んだ手も柔らかく動く。
 スクリーンには会陰を挟んで二本のさおが二つの穴に入っている状況が克明に映し出された。
 市江廣子はなんとか無表情を装っている。
 女躰盛会席は総て出し終わっていた。来賓はコンパニオンを弄り続け酒を飲ましながらショーを見物している。
 部屋に持ち帰り本日から翌朝まで愉しませてもらうコンパニオン。酔わせては愉しみが半減するという考えと酔わせて玩具という考えもある。
 途中で交換もできる。
 平佐和代議士は尿道カテーテルと点滴の装着されたコンパニオンの女の部分を指で弄くり続けた。
 塗りこんだマスタードの執拗な痒みを刺激で分解するように介抱しているのである。
 市江廣子の無表情は十分と続かなかった。眉間に皺が徐々に寄ってくる。歓喜に歪み始めている事が確認できた。
 会陰の部分は白く濁った液に塗れ淫乱な様相を漂わせる。
 六人の国民党代議士もコンパニオンを弄りながらスクリーンの市江廣子を注目していた。
 「平佐和先生。市江廣子はこの先どうなるのですか」
 菱沼代議士がお愉しみ中の平佐和に声を掛ける。
 「どうにもなりゃんさ。わし等が生きている間にこの国から出されることはないよ」
 平佐和には仁川のやり方は全て判っていた。
 「そうですか。三十年ぐらいは懲役刑ですか」
 菱沼も他の代議士も安堵の表情である。
 「まあ仁川主席とその後継者に成るであろう安形氏ですな。この二人が健在な間は出されることは無いでしょう」
 「仁川主席にお子さんはいらっしゃらないのですか」
 「ありません。特定な女性も居ません。余計な肉親を創らないのが主席の考えです」
 「囲っている女性も居ないのですか」
 菱沼はまだ追及する。
 「居ません。その時その時だけ好みのコンパニオンを愉しむだけです」
 平佐和はきっぱり答えた。
 「後継者になるであろうと仰られた安形さんは」
 「この間。多岐江という女が一人増えて妾が四人。本妻は居りません」
 「何故です。一夫一妻制でない国なのに」
 「それでも本妻に成れば女は必要以上に主張します。同列に妾を数人置けばバランスが取れます」
 「一夫一妻制でないなら本妻が四人ではいけないのですか」
 「権利を確定しない。あくまで世話になっているという認識を持たせる事が重要です」
 「そんなものですか」
 平佐和のコンパニオンはマスタードの痒みから逃れるべく愛撫を積極的に受け入れる。
 声は殺しているが既に何度かアクメに達していた。
 一方。市江廣子は男優五人の責めに表情は歓喜に崩れ眉間の皺を三重に艶かしい表情を奏でる。
 声は抑えているが口はいっぱいに開き断末魔の寸前である。
 上の男優は少しずつ速度を上げる。下の男優はさおをいきませ自分の腰は止めて市江廣子の腰を掴んで押えた。
 市江廣子の無言の表情が固まって落ちるように崩れる。
 男優は暫く制止した。
 市江廣子の躰から力が抜けてゆく。
 再び下の男優が衝き上げる。上の男優は下の男優にペースを合わせて浅くアナルをピストンする。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーー」
 マイクが市江廣子の声を拾う。
 「ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 最早。声も抑えられない。完全に強制された女の悦びに陥って行く。
 「平佐和先生。市江廣子もAVですか」
 「それは無いよ。そんな事をすれば突っつかれる。何時までも北嶋真紀子の実験材料だよ」
 市江廣子の女の意地も筋金ならぬ針金の如く折れて淫乱女のように欲情に蹂躙された姿を曝す。
 男優が交代してさらに続けられた。市江廣子の歓喜の声は宴会場の隅々まで蹂躙してしまう。
 畳の上に縁を折った鉄板が敷かれる。その上に浴槽が設置された。
 一連の行為が終了して放心状態に横たわる市江廣子を男優らが浴槽に浸けアナル、女の部分を指で良く洗う。
 緊縛師らは天井からフックに縄を通しベッドと浴槽の周りに紅白幕を張っている。
 市江廣子は浴槽から出され男優らに数枚のバスタオルで一気に躰を拭かれベッドに寝かせられた。
 それを緊縛師が両手両脚を縛って大の字にベッドに磔にする。
 幕が下ろされベッドの部分は周りから遮断された。
 真紀子が代議士六人を幕の中に引き込む。
 来賓は少しずつコンパニオンを連れて部屋に引き揚げ始めた。
 「順番を決めてください。一番の方以外は外でお待ちください」
 真紀子が代議士らに市江廣子を抱かせる段取りを遂行する。
 
 何もかも終わって仁川は翌日R国のカジノに来るよう説明する。
 「なるべくカジノでお受け取りください。御出でにならなければ我が国の銀行に口座を設けて御振込みいたします」
 代議士も漏れなく選んだコンパニオンを部屋に持ち帰った。
 真紀子が菱沼代議士を呼び止める。
 「先生の御相手は私達が」
 「え」
 菱沼代議士は驚きの表情から喜びの顔に変わった。
 私達と言うにはもう一人の女性が待っている。
 「こちらは多岐江さん」
 安形の妾の一人である。
 こちらも良い女。きりりとした美人の真紀子に比べ柔らかさ優しさを自然に感じさせた。
 華奢とまで言わない程度の標準体型に胸を大きくしたタイプの女である。
 五人の代議士と平佐和は明日のカジノで勝った事にして献金を配当として受け取る。
 気休めのようだがマスコミに突付かれても裁判では逃れらてしまう。さらに検察、マスコミが突付くにもそこまで至るにはかなりのハードルがある。
 真紀子らは菱沼代議士を他の代議士とはフロアの違うスイートルームに案内した。
 二人の女を前に四十代の菱沼には理性は殆ど残ってない。
 とくに真紀子は格別である。仁川の女とばかり思っていたが平佐和の話では違うようであった。
 真紀子の目的は菱沼を明日の朝まで何回も抜いてカジノに行かせないで振込みに持ち込む事である。
 菱沼は真紀子に今回選ばれた唯一の犠牲者となる。
 他の代議士は無事に献金を受け取る。脅えながらも何も無く続けさせる予定である。
 菱沼のお尻に火が点くが真紀子は今の総理や幹事長と同じ範囲で事が収まる段取りで進めていた。
 スイートルームのバスは広い。さらに露天風呂も付いている。
 菱沼は四十代。一番調子の良い時である。市江廣子の中に果てたばかりだが二人の裸を目の当たりにさおをコチコチにしていた。
 二人は態と裸を見せるよう少し離れて湯に浸かる。バスタオルを巻いたりはしない。
 徐々に近付く。立って菱沼の目が躰を見ていることを確認しながら湯の中を歩く。
 ドテの僅かな黒い塊は綺麗に整えられその下に僅かに女の部分を覗かせる。
 真紀子は菱沼の目の前に乳房が湯に浮く高さに座った。湯の中に黒い塊は透けている。
 多岐江は菱沼の膝を跨いでしまう。大きな乳房が菱沼の顔の数センチ手前に迫る。
 多岐江は菱沼の手を乳房に招きさおを掴んで一旦膝を立てる。さおに女の部分を被せる。菱沼のさおは一気に奥深くめり込む。
 「時間は充分あります。ここではスキンシップしながら温まりましょう」
 多岐江は安形の女である。だが此処では現代日本の愛人関係とは違う。あくまで飼われている女なのである。
 それでも多岐江には充分にいまの役割の重要さと自分を含めた真紀子や安形の利益に繋がる事は理解できている。
 ベッドに移ると真紀子が菱沼の胸を跨ぐ。
 女の部分を顔の目前に持ってくる。
 真紀子の女の部分は縦筋に突起は無く三分の一位から下は紅が濃くなり二つに割れて下の方は中の薄いピンクが覗いている。
 真紀子は自分でビラビラを二本の指で広げた。
 中は四層に色が変わる。中央は薄い桃色系のピンクである。その直ぐ淵は一段階ピンクが濃くなる。
 次はさらに赤が濃くなり外側はドドメ色に近いが濃い赤紫の縁で囲むような外観である。
 中央部分の下の方は穴が割れてピンクの上に紫の斑が掛かっている。
 菱沼は特徴のある真紀子の女の部分を満足げに覗き込む。
 多岐江は菱沼のさおを跨いで自分の女の中に納めてしまう。
 真紀子は菱沼の手を乳房に誘導する。多岐江と比べると大きくはないが形は良い。
 その昔ソープランドがトルコと呼ばれた時代に二輪車と言うプレイがあった。その通りのやり方である。
 一回多岐江の中で果てさせると多岐江と真紀子の位置が代わる。
 国民党政権で事業仕分けなどを行い国家予算の削減を行っていた。
 だが仁川を始め真紀子らには国民党のパフォーマンスとしか見ないのである。
 総ての予算は無駄とは言えない。だが総ての予算に無駄は内包されている。回りまわって官僚の天下り後に貰う分がそれである。
 官と民の予算を比較すればその差額が官僚の受け取り分となる。
 予算の本当の無駄を削減する事は不可能に近い。
 これまでの政権がやらなかったパフォーマンスを見せてこの通りやっていると表現すれば十分である。
 そして有権者の三割が国民党に投票すれば政権は維持できる。
 だからたくさんの議員は投入しない。いち早くやってマニュフェストに書いた公約を実現する予算を捻出する事である。
 だがコンクリートから人と言うこの予算の削減は景気の低下をさらに促進させ日本は経済的瓦礫の山となる。
 デフレが二年続けば国民党は政権を維持できない。
 大泉内閣が痛みを伴う改革と言って国民の支持を集める。その時たった一人の経済学者が反論した。
 ネットカフェ難民のできる世の中を予言したのである。
 そして今その学者はこのまま予算を削減して行けば死者がたくさん出ると予言している。
 国民党は世界同時不況が原因と主張するがそれ以前からデフレ現象である。
 バブル崩壊から物価は下降している。痛みを伴う改革で最下層の収入は一気に下がった。
 そこに世界同時不況が拍車を掛けてしまう。国民党政権のコンクリートから人の政策。その準備段階で経済的瓦礫の山にまっしぐらとなる。
 不況のトリガーは痛みを伴う改革で官僚の言うまま最下層からお金を取上げた。そして購買力を低下させた事である。
 次のトリガーが世界同時不況であった。アメリカの大手企業の企業年金がその原因である。
 だが本当の不況の要因は預金にお金が留まる事とアングラマネーの激減と言える。これらは娼国の日本での利益に大きく影響する。
 真紀子は女性向風俗で儲けたいだけではない。日本の女性知識層への報復も兼ねている。フェミニズムを徹底的に踏みつけたいのである。
 真紀子は仁川に苦境から引き上げて貰い今日成功するまで地獄の日々を送ってきた。
 その原因はフェミニストの提言した雇用機会均等法、育児休暇などにある。
 大学を卒業して優良な就職をした中間層及び公務員の女性はその恩恵にとことん浸れる。
 だがそこからあぶれた女性には企業が雇用機会均等法、育児休暇を逃れる手段の派遣やそれ以下の労働形態に落とされるのである。
 そして一夫一妻制で共有財産を主婦が管理して預金に留めてしまう。
 女性向風俗は主婦が管理する共有財産を不貞に吐き出させることである。そして慰謝料無き離婚を促進する。
 中間層以上の男性がお金を自由に使えれば風俗、売春、遊興費に流れる。
 その手始めに国民党を分裂させる事である。
 娼国の息の掛かった代議士を増やしてゆく。
 建前の民主主義が本当の民主主義に成って経済的に行き詰まった日本を再び建前の民主主義に戻す。
 さらにその将来は娼國のカイライ政権にすることである。
 真紀子は仁川の力を背景に自分の躰でそれを実現するつもりでいる。そのターゲットが菱沼である。
 一度潰すが国民党を分裂させ自分の力で菱沼を立ち上がらせる。
 マスコミは日本を借金国と言うが海外には債権国である。
 日本を経済的に実質植民地にすることは間接的に亜細亜その他を牛耳る事にもなる。
 菱沼が真紀子の中に果てたあと真紀子は劣化する菱沼の性欲を戻すべくエネマグラを静かに投入する。
 そのあと一回ずつ抜いて静かに寝かせて帰る。
 泣くまで抜いてプライドを潰す必要はない。今後とも躍らせて利用する事が重要である。
 翌日菱沼はカジノに出席しない。献金は予定通り極東バンクより娼国に菱沼の口座を作って振込まれた。
 菱沼はその金が必要になり秘書の口座を通して受け取る。
 前の年に比べて流民の群れは大きくならなかった。正社員の失業が多くみな生活保護に直接流れた為である。
 だが地方財政は確実に破綻に向かっていた。
 官僚の利益を考え地検は国民党に総力で襲い掛かる。鳩田総理、幹事長、さらに菱沼も火達磨に成った。
 鳩田総理、幹事長は仁川とは関係ない。本人の献金問題である。
 後日。娼國のオークションに出た六名には会場に居た白の制服が元警視庁警部沼緒輪加子と判った。
 菱沼以下六名は沼緒輪加子の情報と疑う。
 真紀子や仁川を疑う事は無かった。真紀子はそれ以後も菱沼を躰で懐柔している。
 菱沼も真紀子が騙す為ならばあれ以後に関係を続けるとは考えない。
 日本の失業者は増え続ける一方である。自殺者は平成二十二年前半で既に前年を上回る。
 国民党政権の経済対策非難は徐々にではあるが確実に高まりつつあった。
 真紀子は市江廣子を調教した津島らが特別訓練した要員を使って菱沼の妻を女性向性風俗に陥れた。菱沼の妻は共有財産を不貞の為使い込んでしまう。
 そして菱沼にばれるよう事を運ぶ。菱沼は妻を離縁する。
 献金問題で菱沼と党執行部は険悪な状況になった。
 真紀子は平佐和の手を借りて菱沼に党を割るよう説得する。
 真紀子が菱沼の妻になろうなどという事は更々ない。あくまで目的通りの行動の一貫である。
 真紀子は菱沼にまったく興味はない。出世させて利用するのみである。
 菱沼とのセックスに悦びなど微塵もない。悦びを味わうならば津島が良い。だが津島の女になる気もない。その時にさおが欲しいだけである。
 
 菱沼の車は夕暮れの言問通りを浅草に向かっていた。
 浅草馬道の信号を過ぎて言問橋を渡る。右へ曲がれば安形の経営する健康センターに着く。
 最上階に露天風呂付き御座敷がある。特別階なので専用の車入口から専用エレベーターで上がる。
 国民党代議士、民自党代議士合わせて二十七名が集まっていた。新しい党の結成である。
 総ての代議士が仁川と金で繋がっている。
 そして根回しは安形と真紀子が総て行っていた。
 この宴会場の露天風呂は特別に広い。本日は裸の付き合いである。
 スーパーコンパニオンも全裸でサービスしている。
 全員が限りなく日本人に近く見えるが娼館島の出身者である。
 日本人のコンパニオンを使う事は危険極まりない。
 昨今ではつい数十年前まで当り前のように行われていた事でも政治家が全裸のコンパニオンを呼んで宴会をやったというスキャンダルにされてしまう。
 水商売全体の教育が低下した訳ではない。マスコミが女を無謀にしてしまったのである。
 娼館島出身者と雖も日本のテレビを見ればフェミニストが主流の日本のモラルに染まると考えられる。
 だが彼女らの教育はその上を行く。
 北朝鮮のような閉鎖社会から先進国に交われば過去の愚かさを知ってそのモラルが変わる。仁川はその逆をやっていた。
 仁川は貞操を守る事の愚かさこそ今の先進国の呪縛と教育している。
 さらに民主主義による経済衰退の末路をきっちり教えていた。そして今の日本の社会がその状態そのものに見えるのである。
 政治家は民意とばかり唱える。票を欲しさにフェミニストに呪縛され如何なる政治家も真の経済対策が取れない。
 本来美しい裸を見せる事は恥かしいことではない。
 それを恥ずかしいとするも今の先進国の呪縛と教えられている。さらにその場所を考慮する事も教育されていた。
 僅かな事で多額の金を日本人から収集する。
 日本の女性が潔癖に躰を許さないから男性から需要が高く多額の金が取れるのである。
 貞操の呪縛を棄て女の性を自由にすればどれだけ人は幸せになれるかその原点が日本人と違うのである。
 日本女性が水商売、風俗に入る。有名人が来ればマスコミの主導の元にいつか仁義亡き行動を行う。多額の金を払った客を裏切る。
 その結果は水商売風俗が冷える。恐ろしくて利用できなくなる。
 仁川は日本円の強い間に日本から確り稼いで来るように教育していた。
 そしてそれの許されるのは選ばれた美貌の女性だけである。
 選ばれなかった者はR国の工場で格安の労働者とされてしまう。
 だから宴会に日本人の価格で娼館島のスーパーコンパニオンが受け入れられるのである。
 スタイルも良い。日本人を呼べば半分はポチャ系という曖昧な褒め言葉で二級品が混じる。さらに目も充てられない年増も混じる事さえあった。
 彼女らは一級品ばかりである。
 対応や雰囲気も仁川の日本人教育で日本人と何ら遜色はない。
 本日は一人ずつ女躰盛会席にするスペースはなかった。
 スーパーコンパニオンは膝に乗せ抱っこして女陰に指を入れられディープキスされている。
 女躰盛は露天風呂に刺し盛の舟が浮かべられて中にすのこが敷かれ全裸の女性が横たわっていた。
 木でできた舟ではない。合成樹脂の二重構造である。すのこの下は氷が敷かれ縁にも氷が突き立っている。
 コンパニオンはその真ん中に股を広げて寝かされていた。
 いつものやり方ではない。股は六十度位に開き膝を折って脚首は舟の縁の外側に縛り付けられている。
 腕は真直ぐ頭の上で手首を揃え舟の舳先に縛られていた。
 舟は露天風呂の片方の淵に横付けられている。板前はその淵に座って調理していた。
 宴会場の板前ではない。スーパーコンパニオンと同じ事務所から派遣されている。
 そして舟に縛られているのはハードコンパニオンである。
 通常に派遣されるハードコンパニオンではない。娼国の日本派遣の工作員達が管理している。
 犯罪暦が有りかつ組織が幾つも弱みを握っていた。表に出て何かを喋る事はできない。表に出れば自分が収監される立場である。
 代議士の今後の用心の為にバンスと雖も通常の日本人ハードコンパニオンは使えない。
 「菱沼先生。我々は仁川主席の資金をこのまま貰い続けて問題ないのですか」
 「ないよ。それ無しに我々はキャスティングボートを握れない。もっと多くの味方を増やしてその分資金を多く出して貰う心算だ」
 「そんな資金が何時までも続くのですか」
 「一京からの金が動く国だ」
 「えー。一京。そ、そんな」
 「R国の経済は実質仁川氏の手中にある」
 「だからといって」
 「仁川資本は亜細亜全体に浸透している。R国は税金が安く企業が儲け放題だから仁川が力を持った。R国の代議士は仁川マネー無しに何も維持できない」
 「日本も何れそうなるのではないか」
 「そうなる。それしか我々の立つ瀬は無い」
 菱沼は女の女陰に指を入れていた。
 菱沼に話し掛けている代議士は女を腰に乗せている。
 みな湯に二重構造の桶を浮かべてビールと女躰の上から取ったつまみを載せていた。
 舟の上の女躰には活きた蝦蛄と蝦が動いている。女は声こそ殺しているが苦悶の表情を爆発寸前である。
 「仁川主席が仰るのは国民党は民事党に取って代わった。だが大澤幹事長が民事党を出る事で紆余曲折しながら外からクーデターを成功したに過ぎない」
 板前は蝦蛄を捌いて太腿に載せて行く。
 ハードコンパニオンの剃毛されたドテには多量の擂った山葵が盛られており横から醤油で溶いて蝦蛄の身を浸す。沁みる事は言うまでもない。
 女の眉間には気丈に辛い状況を堪える苦悶の歪みが浮かんでいた。
 「大澤幹事長の目的は権力のみ。事業仕分けなどとパフォーマンスを行っているが本当の無駄は総ての予算に内包されている。役人が官制談合で民間の天下り先にプールする金。更に天下りのバーチャル企業を創って回す金。官が事業を行えば民間の倍以上掛かる。予算の半分近くが官僚の取り分に回されている。これが日本を蝕んでいるのだ」
 次は伊勢海老である。これも活きている。女の表情は更に軋む。広げて縛られた太腿には捌いた鳥肌が載っている。
 「予算の半分。ならば国債は大方官僚の為の借金か」
 「民事党の大泉は国民を騙す能力はあっても経済は解ってない。官僚の都合のまま最下層からお金を取り上げた。それがネットカフェ難民を始めとするデフレのトリガーになる。そこへ国民党がフェミニストを始めとした女性知識層に御世辞を使った政策を掲げて政権を取った」
 「中身は何も変わらないが国民の関心を引くパフォーマンスは本来の経済対策を犠牲にした政策で日本経済を瓦礫の山に向かわせたと仰るのだな」
 「左様」
 「しかし日本を娼国に売ることにならないか」
 「今の日本はどんな政治家も自力で立ち直らせることはできない。景気の大幅衰退で次の参議院選挙で国民党は勝利できない。仁川氏と繋がっていれば平佐和先生とも連係できる。連立で外から国民党を動かす」
 二人の会話を他所に二人の代議士が遊び始める。片手は女を抱しめながら片手を伸ばし舟の上に縛られた女の女陰に氷を掴んで捩り込む。
 「ああはああーーーーーーーーーーーん」
 遂に女は堪えかねて悲鳴を漏らす。
 露天風呂の湯気の上であるが舟には氷が詰まっており身体は冷え切っていた。躰には鳥肌が確認できる。
 片方の乳房には白身の薄造りが規則的に一周貼りつけられている。
 もう片方の乳房は活きた蝦蛄が這い回っていた。
 「ああはあああん。ああはん。あはん。あはん」
 気丈に堪え続けていたが氷責めは堪えられないようである。
 女の目からはポロポロ涙が零れる。
 代議士が女の部分のビラビラを広げた。縁の部分はドドメ色だが中は緋色である。
 残酷な代議士は尿道に氷の先端を充てて擦る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーん。ああはーーーーーーーーーーーーーーー」
 女はかなり辛そうである。眉間の皺は幾重にも重なり細めた目が苦悩を物語っていた。
 「そろそろ尿意が我慢できないようだな。カテーテルで抜いてやるか」
 一人の代議士が滅菌袋に入った尿道カテーテルを持ち出す。
 「それじゃ撒き散らすよ。バルーンカテーテルにしないと」
 バルーンカテーテルは太い。女の顔は恐怖に歪む。
 代議士はキシロカインゼリーなど塗ってくれない。そのまま挿入してしまう。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーん。いたあいーーーーーーーーーー」
 女は全身を強張らせて躰を震わせ悲鳴を上げる。躰に載った蝦蛄が揺れる。山葵の間に溜まった醤油が流れ出す。
 尿道に力が入って管が進まない。
 緊縛師が出て来て一旦管を抜いてキシロカインゼリーを塗る。綿棒にも付けて尿道に挿し込む。
 「ああがあーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーー」
 これも痛そうである。
 数秒後もう一度カテーテルカテーテルを挿入する。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は挿入できた。緊縛師が管を摘まんだところまで小水が流れてくる。
 管にビニールのパックを装着した。
 シリンジで二股に分かれた短い方の管から液体を注入する。針の無い小型の注射器のような物である。
 中でバルーンが水で膨らむ。こうしてカテーテルが抜けないようにして完了である。
 女はぽろぽろ泣いている。
 可愛く小柄な女である。
 パッチリ大きな目が表す苦悩の表情が良い。
 「拷問ショーを始めましょうか」
 緊縛師が代議士らに呼びかける。
 拍手が沸いた。
 緊縛師は乳房に僅かに残った刺身を棄て躰の表面を拭く。
 小さく砕いた氷が運ばれる。
 緊縛師は小さなスコップで掬って躰の表面に撒いて行く。
 「ああーーーーーーーーーん。あああーーーーーーーーーーん」
 撒いて数秒で払い落とす。一部が舟から外れて露天風呂の湯に溶ける。
 女の顔は真っ青である。
 「直ぐ暖めてやるぞ」
 緊縛師は意地悪く詰るように言う。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 女は何をされるか想像がついている。
 緊縛師が乾拭きで躰の水分を綺麗に取ってしまう。全身鳥肌が立っていた。
 「今から蝋燭でこの女の躰を暖めます。躰は冷たく冷えています。この状態で蝋燭の効果は抜群です。綺麗な声で泣いて貰います」
 点火した蝋燭が露天風呂の淵で準備されていた。それを緊縛師から代議士に渡される。
 代議士の手で太腿の鳥肌の上にポタポタ落とされた。蝋燭は斜め下を向いている。
 蝋燭は平行か上向きに持てば熱さは柔らかい。斜め下を向けると熱くなってしまう。受ける女躰の体温、部屋の温度も影響する。
 「ああーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーああはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 縛られた女の躰が瞬時に震撼した。舟は一気に揺れる。女は口を斜めに目一杯破裂させ悲鳴を轟かせた。
 「ああーーーーーーーーーーーあ、あ、あーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 女は首を切り落とされるような形相で喚き散らす。
 舟は右に左にローリングした。
 「ああーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 徐々に白い躰が蝋涙に染まる。小水は遠慮なく袋に溜まって行く。
 乳房にも乳首にも落とされる。乳房は両方とも蝋燭のブラジャーを被せられていた。
 「口を開け」
 緊縛師が女に命令する。
 代議士らは生唾を飲み込んで見守っていた。スーパーコンパニオンは慣れているとはいえみな戦慄の表情である。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 女は恐怖にぶるぶる震えている。
 「開かないと顔に掛けるぞ」
 緊縛師は容赦なく威す。
 「ああーーーーーーーーーーー。あはあ、あーーーーーーーーん」
 半狂乱の悲鳴である。
 だが観念して舌を少しだけ出した。
 緊縛師は指で抓み引き摺り出す。
 「あうううう」
 蝋涙は容赦なく舌を直撃する。
 「うぐうううう。うぐうう。うぐう」
 あっという間に舌は真赤に染まった。
 頬や鼻の頭にも被っている。
 淵に居たもう一人の緊縛師が湯に入り女の部分のビラビラを指で広げる。
 「ああはあーーーーーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 女は悲痛な脅えの表情で涙をぽろぽろ流す。
 容赦なく緋色の部分に溶けて溜まった蝋涙が流されてしまう。
 「ああーああーあ、あ、あーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーああはああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 舟は急角度にローリングした。悲鳴は夜空に震撼する。
 だが外には聞こえない。露天風呂と雖もガラスのドームに包まれている。声が地上に聞こえる事は無い。
 「ああーーあはああーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 クリトリスも蝋涙に包まれた。
 「あふぁあーーーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 女は無残な蝋燭塗れの姿で涙をぽろぽろ流して苦痛の余韻を耐え忍ぶ。
 だがこれで終わりではない。
 緊縛師はマイクで話し始める。
 「この女は詐欺で一度逮捕されています。ですがその後も表には出ていませんが数件男を騙して自殺に見せかけて殺しています」
 代議士らの目はぎらぎら輝く。
 「杉本金融はその証拠を握ってこの女をハードコンパニオンで使っています。皆さん。存分にお仕置きしませんか」
 「それは怪しからんぞ。俺なんか婚活で泣いているのだ。独身男性の弱みに付け込んで詐欺を働く。絶対に許さん」
 吉田隆俊議員である。
 「ならば法で裁くより此処で何時までも拷問を続けましょう」
 代議士らの加虐心は沸きに沸いた。
 「それでは究極の吊るしをお見せいたします。駿河問いと申します。どんな罪人も直ぐ白状いたします」
 女の躰を舟の上に寝かせたまま俯きにする。
 脚首をクロスして縛り十五センチくらい弛みを残し手首を揃えて縛った。
 その縄を天井のフックに引っ掛ける。手首の部分の縛り目にもう一つフックを付けた。天井のフックに通して下がってきた縄をもう一度通す。
 二人掛りで下から引っ張る。女の躰はゆっくり吊り上げられてゆく。
 「ああーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一気に苦しい表情に歪む。
 舟を退かす。吊るしを湯から一メートルくらいの高さで止める。
 手首のフックで縛り付け張りを固定してしまう。
 横から見ると女の躰は五角形に丸めて吊られている。
 一角は縄に吊られた二本の腕である。
 次の一角は手首の真下にクロスで縛られ吊られている脚首から折っている膝まで。
 そして膝から太腿の付け根まで。筋肉質な女ではないが太腿の筋肉はパンパンに張っていた。
 乳房のところで胴は折れ曲がって見える。
 首だけが下に垂れ下がり苦しみの表情で目の奥は代議士を見据えていた。
 女の躰は悶え顔は苦しみに軋み続ける。
 後ろから見ると股は三十度くらいに広げられ無毛の女の部分の筋は丸見えである。
 緊縛師が下から突き出した乳房を竹の撥で叩く。
 「ああーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ショートカットながら髪は垂れ下がって完全に顔を包み隠していた。悲鳴は髪の奥から聞こえる。
 叩く。
 「ああーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 弾力はある。形も良い。さっきまで蝦蛄が這い片方は白身の薄造りに包まれ乳輪だけはみ出ていた。
 乳輪は三センチくらい。乳首は乳輪の一部に陥没ぎみで乳輪全体が三角に突き出している。
 「こら女。何人騙した」
 吉田隆俊議員である。
 「・・・・」
 「こら答えろ」
 緊縛師が撥で乳首を狙ってピンポイントに乳房を叩く。
 「ああーーーーーーー。覚えてない。そんなの数えてないよーーーーーー」
 女は撥で叩かれた乳首の痛みと駿河問いの吊るしの苦しさに顔を歪めて言う。
 「覚えてないほど騙したんだな。何人殺した」
 吉田隆俊議員が緊縛師から撥を受け取り構える。
 「ろ、六人」
 吉田隆俊議員は後ろに回った。
 「みんなここに入れてやったのか」
 脚首をクロスして縛っているので三十度くらい広がっている股の奥の女の部分を叩いて言う。
 「ああーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーん」
 女は悲鳴を轟かせ髪の毛に隠れた下で涙を飛ばして首を振っている。
 「おのれーーーーーーーーー。何もさせないで貢がせて殺したのかーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉田隆俊議員の顔が怒りに歪む。
 そしてもう一度女の女陰に撥を叩きつける。
 「ああがああはああーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーー」
 女の悲鳴は露天風呂全体を震撼したる。
 手ぬぐいで隠しているとはいえ代議士達のさおはびんびんに勃っていた。
 拷問の興奮で自然とスーパーコンパニオンの躰を揉みしだく。
 スーパーコンパニオンは容赦なくさおを扱き口に咥えてしまう。
 なんとも代議士同士でまさに裸の付き合いである。
 吉田隆俊議員は髪に隠れた女の頬を撥で叩く。
 「ああーーーーーーーーはあはーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 女は吊られた躰をくねらせ泣き喚いた。
 吉田隆俊議員は嬉々として叩き続ける。
 「あああーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 女の躰は怒りと恐怖にわなわな震えた。
 スーパーコンパニオンは一度口で抜いた議員のさおを指で起たせ露天風呂に御尻を着かせ跨いで自分の女陰を被せる。
 他のクラブのスーパーコンパニオンは挿入までしない。彼女たちもこの宴会だけである。
 他では別途に近くのラブホテルに誘う。そこからは個人交渉でクラブとは無関係な自由恋愛である。
 管理売春と違いクラブに上前を取られる事もない。江戸の吉原の花魁と違って断る自由だけがないのである。
 緊縛師は吊るしを上げたり下げたりした。
 「あぐううーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーー」
 女は破裂するばかりの形相で苦痛にのた打ち躰を捩って堪え続ける。
 吊るしを上げる時の女の形相がスーパーコンパニオンの女陰の中の代議士のさおを一気に爆発させた。
 中出しされてしまったスーパーコンパニオンは露天風呂の淵に上がって女の部分を洗う。
 「菱沼先生。あの女大丈夫ですか」
 先ほどから菱沼と話していた代議士である。
 「問題はない。二年今の仕事をやったら二千万持たせてR国に逃がしてもらえる。此処で何かしたら自分が掴まって刑務所送りだ。それに逃げられない。昔の廓と同じだ」
 吉田隆俊議員はまだ撥で女の頬を叩き続ける。
 「ああーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 撥の痛みどころではない。吊るしが非常にきついのである。
 「どうやって殺した」
 吉田隆俊議員は真面目に怒っている。
 「ああーーーーーーーん。練炭で自殺に見せかけて」
 女は苦しみながらやったことを語ってしまう。まさに拷問そのものである。
 「いまニュースで騒がれている三十五の女と同じじゃないか」
 「あたしが、お、し・・え・・た」
 女の声は苦しみながら絞り出す。うわ言のように掠れる。
 「なんだとーーーーーーーーーーー」
 吉田隆俊議員は烈火の如く怒り撥を振り上げた。
 髪に隠れた頬を斜めに強く叩く。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 緊縛師が状況を見て舟を近づけて降ろす。
 興奮している吉田隆俊議員を担当のスーパーコンパニオンが躰をベッタリくっつけて露天風呂の淵まで誘導する。
 担当のスーパーコンパニオンにさおを咥えられて興奮していた吉田隆俊議員も静かになる。
 
 仁川は菱沼に真紀子の事をこう言った。
 「あれは毒婦だ。一度は美味しいが毒と解って何時までも喰らう者は居ない。安形もわしも同じだ。だがあれを戦略に使えば最大の武器になる。あんたもそろそろ可愛い女を捜せ」
 この会合に出ているメンバーは時を違えて娼国に招かれ白無垢の市江廣子を抱いてきたのである。
 浣腸される姿も小水を垂流すところも悲鳴も堪能した。
 菱沼ら以外のグループもできてこちらも国民党を割る。
 仁川の献金に関らず他でも国民党は割れた。旧民事党と幾つかの組織を合わせて議会は過半数対過半数に近付き始める。
 菱沼は真紀子の作戦通り希望を持っていた。国民党を参議院で過半数を割らせ民主新党を抱きこみ外から国民党と連立を組む作戦である。
 その間に真紀子の野望は代議士らを伝って上流層、中流層の婦人を餌食にして行った。
 仁川資金の入ったグループを連係して菱沼にキャスティングボートを握らせ日本に大きく進出する足懸りとするのである。
 真紀子は菱沼に総理の椅子を手に入れさせる予定で仁川マネーを注ぎ込んでいる。
 真紀子は最初から菱沼をトップに立たせない。徐々にグループが力を持ってから立ち上がらせる予定である。
 そしてどん底の経済の中で娼国企業と娼国に本社を置く日本企業が業界ごとに台頭していった。

女衒の國その四 女躰盛会席 完




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