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女衒の國 その三 SMハードコンパニオン この物語はフィクションであり、実在の人物、機関とは何ら関わりがありません。 二〇一〇年。 新日本空輸ホテルはR国中央駅正面にある。 港にある空港から高速鉄道を使って十分で着く。 立壁雅人は北嶋真紀子に案内されてこの国に入った。二人が今居るのは最上階のバーである。 窓からの展望は静かになった中央駅とその先の古い街が薄明かりに広がっている。 未来都市化された高層建築は中央駅周辺のみ。あとは二十世紀初頭の古い街並である。 民主化された国と雖も娼国主席仁川(にながわ)の資本がこの国家の経済を支配していた。 「この国に本社を置けと言う訳だ」 立壁は印刷業で成功した一代オーナー経営者である。 「ううん。本社は娼国に置くのよ。そして本社機能はこの国に置くの」 真紀子は立壁に日本の高い法人税の呪縛から逃れて企業を発展させる為に日本から本社を娼国に移す事を進めている。 「何故。全て娼国じゃ駄目なの」 「明日案内するけど。娼国は島一つの国。土地が無くて経済力がある分家賃が高いの。それに現地の労働力はR国でないと得られないわ」 真紀子の視線は反対側の壁際のテーブルを見ていた。そこには日本人が五人会話している。真紀子はこの五人の存在が気になっていた。 「娼国に置くのは社長のプライベートルーム。基幹システムのサーバー。小さいルームで机一個のところもあるわ。極東バンクを使えば娼国の預金が日本でもR国でもいつでも下ろせるわ」 「でも僕らの印刷業は海外に工場を出すことはできないよ」 立壁は真紀子の進めでスタインラガーを飲んでいる。ビールが好きなようである。真紀子はジョン・デュバル・エンティティーを頼んだ。 「工場はそのままでいいのよ。こっちで納める分は工場が進出しても損はないけど。日本で生産しても利益はこっちで出すのよ」 「うーん」 立壁は一旦席を立ち化粧室に向かいながら考える。 真紀子の気になっている一団だが一人はテレビ太陽の女性レポーター。三名は制作関係者と思われた。あと一名は新人議員かもしれない。 警視庁の沼緒警部が娼国売春組織に潜入してから干渉して来る輩は三度目である。 二ヶ月前に捕えられた沼緒警部の調査に日本の国民党衆議院議員市江廣子が来た。 市江廣子はスパイ防止法と麻薬取締法違反でR国警察に逮捕されて娼国に拘留されている。 真紀子はこの五人のことを娼国の主席仁川に電話で知らせた。 立壁が席に戻って来る。 「できるかも知れないね。明日娼国を見て考えるよ」 簡単な方程式である。日本で別資本の受注会社が受注する。それを娼国の本社が丸受けして日本の工場に発注してしまう。 工場は必要経費のみの価格で本社に請求する。 受注会社も顧客からの売上を薄利で本社に支払う。 「R国には日本人教育を受けたスタッフがたくさん居るわ。それを使えばかなり人件費が削減できるのよ」 「うーんそこが難しいな」 立壁の顔は難色を示している。 「他の企業でスタッフの仕事振りを見てみれば判るわ。リストラも今なら不況に便乗して問題ないと思うし」 真紀子は当初借金を背負ってハードコンパニオンとしてこの国に来たハードSM嬢である。拷問の凄まじさに泣きに泣いた。 仁川の目に止まり女性向風俗の開拓事業を任せられ成功して日本、R国で莫大な利益を得るようになる。 日本と違っていくら儲けても税金は取られない。 娼国は法人、個人とも非課税である。 日本での売上も受注会社に切り替える。日本の工場には人件費、必要経費のみで手配する。日本に置いた部分からは僅かな税額しか出ない。 「リストラはしたくないのだ」 「それならこっちに日本人を呼ぶことね。住居付きでこっちのレートの上位まで落とすの。こっちで暮らすには十分贅沢が出来るわ。そうすれば長い目で見て会社の御荷物の高い年齢の女子社員が辞めてゆくわ」 「そんな事をすれば袋叩きだよ。だが女性の貴方がよく言うな」 立壁の態度は煮え切らない。 「いくらでも言うわ。日本の経済の足を引っ張っているのはそういった女性層よ」 真紀子の意思は確立している。 「確かに雇用機会均等法とか育児休暇を法律で強制されなければ長い目で正社員を使える」 立壁も日本では言えない根にある本音を漏らす。 「中間層の女性、主婦、マスコミ、そしてそこに御世辞を使った政治の結果は経済が落ちてゆく一方でしょう。派遣雇用が増えた本来の原因は雇用機会均等法とか育児休暇を法律で強制することにあるのよ」 「確かにそれを考慮して人材を採るからね。どうしても派遣社員になってしまうよ」 「娼国に本社を置いて日本人を雇えば娼国の法律が適用される。こっちに国籍を置けば一夫一妻制で一人の女に束縛されないで資産を自由に使えるのよ」 立壁は真紀子の変貌振りに驚いている。 最初に会ったのは五年前である。その時は事務系の派遣社員として彼の元に就業した。 世間が煩い時代でなければ手を付けていたと思う。 そののち真紀子は立壁の元を去った。 給料の安い派遣では水商売を併用しないとやって行けない。派遣のレートは年々下がって行く。 さらに水商売も一部の人しか儲からなくなった。 そして派遣は周りとの確執で辞めたくなる。 そんな時スカウトされて浅草の宝石店角屋に勤めたのである。 だがここで罠に嵌って多額の借金を作って娼国に売られる嵌めになった。 完全歩合の仕事だが面白いように稼げる。 だが半年後二千万の借金が残ってしまった。 美人ばかりの店である。そして皆その美とセンスと持ち物を競っていた。 宝石などローンを謳い文句に販売する。五年ローンで購入してローン完済後買った値段で返品ができた。 途中で支払不能になった場合宝石を返せばローンを免除される。 特異なシステムだが宝石の原価はそんなに高くない。使い回しが利く。宝石を貸し出しているだけで金利が総て利潤と考えるのである。 五十万の年利が二十パーセントでも五年で五十万になる。成り立たない話ではない。 販売員には満額回収時に四割が歩合となる。途中解約でも半分以上回収していれば満額の四割が歩合として貰えた。 だがそれ以前の解約、逃げた場合等も弁済はないが歩合はなくなる。 だが五年先のコミッションを充てにして働くことは不可能である。当然販売契約時に毎月の締めで店が仮払いする。 店には毎日のように高級品、ブランド品のセールスが来た。 誰かが買えば欲しくなる。歩合の仮払い分だけではない。さらにローンで買い物をする。 ところが本来の一見客など殆どいないのである。 真紀子のお客はみんな組織員である。彼らは関連全店舗で一人ずつ目標の店員から購入して何回か返して消えてしまう。 損金の弁済はない。だが受け取った歩合は返金しなければならないのである。 既に使い果たしてローンまで作ってしまった。 返済不能に陥る。日本の法律で破産宣告はできるが免責は取れない。それではこの手の借金は消えないことになってしまう。 一日四十万の花代で宴席のハードコンパニオンを勤めた。普通のコンパニオンは日本のスーパーコンパニオン並のサービスをする。 全裸の奉仕はもとよりセックスに至るまで躰を提供した。 人種によってレートが格段に違う。日本人が一番高い。コリアンで半分。現地の女性は日本人の一割である。 ハードコンパニオンはこれにSMが加わる。 三角木馬に乗せられ女陰が切れ掛かるまで虐められた。十露盤板に座らされ膝に石を載せられ竹刀で乳房を叩かれる。 十露盤板の角に乗った向う脛の痛みと圧迫にのた打ち回った。 痛みも耐え難いものであったが集団の前での浣腸が一番辛い。 現地のスタッフやこちらに本社を置く日本企業の男性とかコンパニオンなどはまだ我慢できる。 日本から来たチームの宴会で秘書やOLも混じっていたのである。 青竹に両腕を広げて縛られ畳から一メートルくらいの高さに仰向けに吊るされた。 青竹の左右の縄と腹部に掛けた縄の三本で吊られている。空中に寝かせ気味にされ腰を突き出す。膝を折って脚は床に着く。 さらに脚首と膝に縄を掛けられて左右の柱に引っ張るように広げられた。 女の部分から会陰、菊の蕾まで強調するように丸出しである。 男子社員が順番に真紀子の女の部分を広げて観賞してさらに指を突っ込み弄って行く。 秘書の女がOL達に言う。 「貴方たち同姓でもあまり見たことないでしょう」 三十過ぎだがスマートな美人である。 「ええー。見たことない」「ない」「ないよー」 きゃぴきゃぴ声で何人かが答える。 「じゃーおいで」 秘書の女が女陰丸出しの真紀子の近くに招く。 一人目が恥かしそうに顔を赤らめながらもじもじ近付いて来る。 その恥かしそうな仕種が真紀子をいっそう辱しめた。 真紀子の女の部分は特徴があると男性客らによく言われる。 女陰は縦に一文字を描いていた。辺りの皮膚とドテの陰毛のない部分の色の変化はなく白い。 縦筋に突起はなく三分の一位から下に紅が濃くなり二つに割れて下の方は中の薄いピンクが覗いていた。 ビラビラを二本の指で広げると中は四層に色が変わる。 膣口の周りからクリトリスの真下まで縦に盛り上がった部分はやや透明なイメージを感じさせる薄い桃色系のピンクである。 その直ぐ隣は一段階ピンクが濃くなる。 次はさらに赤が濃くなり外側はドドメ色に近いが濃い赤紫の縁で囲むような外観である。 膣口は穴が割れてピンクの上に紫の斑が掛かっている。 若い男性は指を突っ込んで愉しんだが若いOLは恥かしさと好奇の混じった表情で眺めていた。 「いやあーーーーーん。恥かしいーーーーーーーーーーーー」 そう言ってOLは真紀子の恥心などお構いなくはしゃいでいる。完全に玩具である。真紀子には限りなく惨めであった。 浣腸器が準備される。 「誰か浣腸したい人」 若い男性数人と真紀子の女陰を広げてはしゃいでいたOLが手を挙げた。 みな女性に譲る。 OLはぎこちない手で浣腸器を差し込む。SM馴れした男性より性質が悪い。 「ああう。うーーーーーーーーーーーーーー」 一千CCくらいを流し込まれた。 社長がアナル栓を差し込みに来る。 バイブを数本取り出す。 「君達。これで暫く遊んであげなさい」 いつも遊んでいる社長ら幹部は料理と酒で話し込んでしまった。真紀子は若い男女数名の玩具である。 「ねえ。この生えかけのヘヤー剃っちゃおー」 出鱈目な遊び方で弄ばれている。そのうちに強烈な腹の苦しみが真紀子を襲ってきた。 「ねえ。他のお○○こと比べてみない」 真紀子の苦しみを他所にOLは好き勝手を言っている。 「それいいな」 若い男性社員が賛同した。 その間にも一人のOLが真紀子を剃毛する。近付かないと判らない程度に生えかけたばかりの陰毛を剃られてしまう。 今の態勢では剃っている部分が見えないのが真紀子の恐怖感を拡大する。 恥かしく惨めな上に下手に剃って斬られないかの心配である。 「誰か脱いで比べさせてよ」 若い男性が冗談半分女子社員に言う。 「何言っているのよ」 OLは拒否する。 結果コンパニオンが掴まった。 ショーツを脱がされ真紀子の吊られている下に寝かされる。若い男性の指で同じように女の部分を広げられてしまう。 真紀子にはなんとも言えない屈辱である。 真紀子と違い概観は縦筋の真ん中辺が突起している。広げると中は単調に一面サーモンピンクである。尿道の亀裂付近も殆ど色の変化はない。 「へー。こんなに違うんだ」 若い男はじっくり比べて言う。 「うーん」 OLも興味津々と見比べている。 そしてもっと比べるためコンパニオンにも剃毛しようとするが拒絶された。 「だめ。だめ。剃毛はハードだけ。私たちは剃毛しないの」 コンパニオンは猛然と抵抗する。 真紀子は苦しみに躰を悶えさせていた。顔は眉間に三重の皺を固めて歯を剥き出し醜く歪みきっている。 社長が大きな木製の桶を持って来た。 コンパニオンは退避させられOLが一人指名される。 「抜いてやりなさい」 真紀子は止めてと叫びたい。 せめて社長か慣れている男性でないと危険である。 OLが真紀子の太腿を掴んでアナル栓を引っ張る。抜けないので捩じってしまう。 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーん」 痛い。真紀子は悲鳴を上げてしまう。 社長が見かねて抜く。 一挙に茶色い水が噴出した。 いつもの宴会と違って若い男女の歓声が上がる。 真紀子には死にたいくらい惨めで堪え難い空気である。 ぶぶーー。ぶ。ぶ。ぶぶ。ぶぶーー。 断続的に壊れた便の塊が飛び出し桶に落ちる。強烈な匂いが部屋を制圧していた。 「くうせーーーーーーーー」 「ううーーーーーーーーーん」 若い連中は真紀子の惨めさなどお構いなく叫ぶ。 一気に窓を開けに走る。 その後も若い男やOLにまで鞭叩きの練習台にされた。 嬉々として若い男性、OLらは真紀子の女の部分を叩く。 挙句は粘膜に血が滲んで一週間分の休業補償を貰ったのである。 仁川の指示を受け津島が新日本空輸ホテルの真紀子たちの居るバーに来た。 身長百八十の手前で太い大柄の体形ではないが自然に体格の頑丈さを感じさせる男である。 仁川の用心棒であり小さな娼国の警察のような立場でもあった。 津島が前に立つと真紀子は反対側になる壁際の席を目で示す。 「一人の女はテレビ太陽のリポーター小林真木。あと三人はクルーだと思うけど。一人は多分代議士じゃないかしら」 「太田黒久。国民党新人衆議院議員だ」 立壁が説明する。 「だって」 真紀子がそのまま津島に引き渡す。 「判った。こっちで見張るよ」 津島とその部下が二人テーブルに着く。 真紀子らは部屋に引き上げる。 太田黒久以下リポーターと制作関係者も部屋に引き上げた。実際は会議室を太田黒の部屋に移したのである。 五名は明日からの調査方法の打ち合わせに入った。 「市江廣子が調査の為に会った娼館島出身の女性を捜してリポートを流してしまう方がいいのじゃないですか」 リポーター小林真木の意見である。 「先制攻撃を掛けて国際世論に発展させるか」 太田黒は三十代。若手初当選の代議士である。 「これまでの調査で娼国の奥にある島では売春用に女性を育成していると想定されています。市江廣子は其処の問題に触れたためスパイ容疑で掴まったと思います」 小林真木は強気で見解を言う。 「それを明白にリポートするも一つの方法だが一人の証言では捏造と言われかねない」 太田黒は慎重な姿勢である。 「ポッキーという女性から他にも島の出身者を紹介して貰えないかしら」 もう一名の女性スタッフ矢野真も強気の意見を言う。 「既に手を打たれていると思うな。それに国際世論と言っても国連が介入するような問題ではない。経済援助を受けている国でもない。逆に一挙に経済大国に成りつつある国だ」 「ならば先生はどのようなやり方を御考えですか」 小林真木は太田黒の隣でソファーに座っている。他のスタッフ三名は床に腰を下ろしていた。 「仁川主席に直に会って交渉するべきじゃないかな」 「市江廣子に接見させてくれと」 「それは無理です先生。前回も同じ国民党では駄目と広兼先生の代わりに民事党の平佐和先生が会われています」 スタッフのチーフ黒木真人である。 「一度交渉の為に我々の存在が表に出てしまっては調査ができなくなります。先に島出身者の証言と市江廣子、沼緒輪加子の行動を洗い出すべきです」 沼緒輪加子は元警視庁の警部。官房長の隠密命令で娼館島(娼国の独立前の名称)に真紀子と同じ借金のハードコンパニオンとして潜入した。 日本にR国から入ってくる売春。それを撲滅したい。そういう大義名分での潜入調査だった。 だが真実は政権交代に備えて役人が国民党の弱みを掴む。その目的の一貫である。 五名の仲間は津島の部下に拷問され殺された。 日本では移動中のヘリの事故で片付けられてしまう。 沼緒輪加子は潜入時に作ったハードコンパニオンの紹介ビデオと拷問を記録したビデオを組み合わせて無修正AVを作られてしまった。 それはシカゴに本社を置くアダルト配信会社の海外サイトから日本向けに発行されてしまう。 沼緒警部は社会的に葬られ懲戒免職となった。 現在は真紀子の主導のもと津島とその部下にとことん女の悦びを引き摺り出されて女の性の実験台にされている。 遂に日本で再起のなくなった現状から二本目のAVに出演してギャラを貰うことに同意した。 「沼緒元警部は本人の意志でAVに転向したということで終わっているのじゃないか」 「そうですがその経緯は隠密捜査だったのではないですか」 「それを暴いても本人が自分の言葉でAVの中で話している以上は覆しようがない」 「でも。警視庁が隠蔽していることは間違いありません。なぜ同じ部署の警部と警部補以下四名が同じ国に向かうのですか」 「それに娼国は沼緒元警部を一旦スパイ容疑で逮捕したと公言しているのですよ」 スタッフの矢野真が口を挿む。 「だがAVに自主的に出演したのは明白だよ。それに市江廣子との証言の食い違いだ」 「先生は市江廣子の件だけを追及される御考えですか」 「その心算だが」 「それはそうですね。この先沼緒警部が本当のことを喋るとは思えません」 ここはチーフ黒木も太田黒に同調する。 「うん」 「でも市江廣子は親友沼緒警部の濡れ衣調査と日本に入る麻薬の調査にR国、娼国に入ったのではないですか」 「平佐和先生もそう仰ったしその前提でいいのじゃないか」 「そして市江廣子は沼緒警部に裏切られた」 チーフ黒木の憶測である。 「その通りだね」 太田黒もチーフ黒木の憶測に納得する。 「五木田という日本のやくざに接触したのはどうなのでしょう」 「死人に口無しだが平佐和先生が本人に聞いてきた通りじゃないの」 「五木田とは接触してないと思われますか」 「多分」 「でも。スパイ容疑で逮捕していますから態々麻薬の購入をでっち上げる必要があったのでしょうか」 黒木の疑問である。 「R国が逮捕するには娼国のスパイ容疑だけでは足りなかったのだろう。スパイ容疑だけでは娼国のみ矢面になる」 太田黒はきっぱり言い切る。 「スパイ容疑は捏ち上げではないのですか」 小林真木は決め付けてしまう。 「それは娼国の法律で娼国の見解だな。平佐和先生の仰る通り入国時に警告されていれば弁解の余地はない」 太田黒は警告に従わなかったのが不味いと言う。 「平佐和先生の会見内容は全て信用できるのでしょうか」 小林真木は更なる疑問を投げた。 「娼国と何らかの打ち合わせは有るだろうがあの通りじゃないの。本人が麻薬は知らないと言っているのも。スパイ容疑はその通りだが逮捕が不当と食って掛かっているのも」 太田黒の見解である。 「それでは救い出せる可能性はないと」 小林真木は不満顔になる。 「ないだろう。北朝鮮とアメリカのようなカードの切り方はない。R国から独立したとはいえ娼国はR国を内包する経済力を持っている」 太田黒は否定的である。 市江廣子は御天気御姉さんから衆議院選に国民党から立候補して当選した。 親友沼緒警部の濡れ衣調査と日本に入る麻薬の調査にR国、娼国に入る。 調査中に捕えられ逃走中の日本のやくざ五木田元から麻薬を購入したとして麻薬取締法違反及び調査目的の聞き込みはスパイ容疑で逮捕されてしまう。 現在は娼館島の奥で一般出入り禁止になっている島に監禁されている。 沼緒輪加子は日本には帰れないがそれ以外の自由とお金は得た。AVは爆発的に売れているので三本目の制作に掛かっている。 「私は正面から会って少しずつ機会を見出して行くべきだと思う。下手なことをすれば市江廣子の二の舞になる」 太田黒は自分の姿勢を崩さない。 「では先生は表から仁川主席にお会いになって私共は調査を続けては如何ですか」 チーフ黒木真人も強行である。 「それでいいと思います」 小林真木も賛成する。 「別行動にするのも良いが私が仁川主席に面会を申し込んだ結果如何でどうかな」 「判りました。少しだけ待ちましょう」 チーフ黒木真人も承諾した。 翌日。夕方近くに立壁雅人は真紀子に案内されて娼館島(娼国)に入り一人ホテルにチェックインした。 R国中央駅から娼国までは高速鉄道で空港に出て接続良く高速船に乗り換える。三十一分で着く。 娼館島は北側の高速船桟橋からフロント部分は未来都市である。五十階建ての高層ビルが十棟その巨体を連ねている。 其処を過ぎると昭和初期を思わせる噴水がある。 その横にホテルは建っていた。こちらも五十階建てだが昭和後期の建造物である。 立壁は三時に新日本空輸ホテルをチェックアウトする。昨夜は真紀子にとことん精を絞り取られた。 立壁は最初真紀子を貪るように挑みかかる。 だが真紀子が徐々に主導権を取った。立壁は三回も抜かれてしまう。 真紀子にとって満足の行くものではなかったがとことん自分のペースを押し通した。 二人が起きたのは昼過ぎである。 高層ビルのフロントを覗くと日本企業のプレートが並んでいる。やはりオーナー経営者が多い。 中には日本から本社機能を外していないが此処にも本社を置いている企業もある。 いろいろな方法があるがこれまでの海外子会社とは有り方が違う。 無修正AVの販売会社もこのところ娼国に本社を置いていた。何処の国にも税金を払わず利益を温存できる。 真紀子の言う通り此処に本社を置けば日本から非課税で利益を吸い上げるのみである。 そしてオーナー経営者は遊び放題。妾の作り放題。 一夫一妻制の呪縛が無い。財産は共有ではなく遺留分もない。総て稼いだオーナー経営者の自由になる。 真紀子は娼国主席の仁川邸に会議に向かう。 立壁は真紀子の進めで今日は此処で遊ぶことにした。ホテルの部屋からハードコンパニオンも通常のコンパニオンもオーダーできる。 日本人を指名すると花代は日本より遥かに高い。だが日本ではなかなかできないプレイ内容である。 日本のSMクラブはソフトかつSMごっこという程度。ハードコースでもたいしたことはできない。 カタログは客室のテレビモニターからも閲覧できた。コンパニオンの乳首、性器など女の部品は原寸大で見られる。 立壁は真紀子を虐めたかった。だが此処に来たのが既に今となってはそれも叶わない。 まだハードコンパニオンになって一月に満たない女性を見つけた。大木有紀二十四歳。瓜実顔で目がくりくりして可愛い。 それでも理性を感じさせる顔付きが甚振りたくなる。 真紀子より太腿は肉がある。だが太ってはいない。叩きたい気持をそそらせる太腿である。 予約を入れて一時間くらい間があったので露天風呂に浸かり一階のラウンジでヘルシーな夕食を摂る。 部屋に戻ると彼女はロビーに待機していた。頼んだオプションは総て運び込まれている。 大木有紀はそのオプションを見て慄いていた。 三角木馬は先端を尖らせている。十数本の蝋燭、注射針、浣腸器、竹刀、竹竿、一本鞭、牛追い鞭、ハードな物意外にもたくさんある。 朝までのプレイ代は追加オプション込みで既に五十万となった。 挨拶もそこそこに立壁は有紀にむしゃぶりつく。 抱き寄せ濃厚にキスをする。 だがそこから直ぐハードを始めた。 押し倒してスカートを捲り上げる。脚を持ち上げ四の字固めにしてしまう。 「ああーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーーん」 絞める。 「ううあああーーーーーーーーー。ううあああーーーーーーーーー」 有紀は藻掻く。 立壁はさらに絞める。 「ううーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーん。うううーーーーーーーーーーーーーん」 有紀は仰向けに頭を仰け反らせ藻掻き続ける。 立壁はやや緩めてはまた絞める。 「うぐうーーーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーーーーー」 有紀は畳を叩いて藻掻く。 一頻り苦しめたらよれよれになった衣服を剥ぐ。 下着姿で抱き寄せ純白のブラを外す。円形で中心に真紅で小振りな乳輪を付けた乳房が全容を現す。 ショーツも丸めて下ろしてしまう。ドテには掌に収まる程度の黒い塊がまだ剃られないで残っていた。 立壁は悦ぶ。一万円追加で剃毛ができる。 大の字に寝かせ脚を大きく開かせた。 女の部分は細く縦筋を引いているがあまりビラビラの突起は感じられない。二枚の薄く細い粘膜が閉じている。 指で広げると中は全面緋色である。 ビラビラの突起が少ないせいか縁はやや濃く広げた状態でもその部分の形はあまり大きくはない。 尿道口付近の部分も色は変わらない。 尿道の亀裂と膣口がくっきり確認できた。 エアーで膨らませた簡易ベッドに寝かせる。そのまま両手両脚を広げて固定してしまう。 上から重なり乳房を鷲掴みにして暫く感触を愉しむ。 さおを挿入してハードプレイの前に雄叫びを静めることにした。有紀を食べてしまいたい衝動が先に立ったのである。 強姦プレイも基本料金に含まれている。日本のSMクラブのようにSEX禁止ではない。 男性客十人まで基本料金である。十人で姦しても追加料金はなし。だがSMが目的なのであまり姦されることはない。 立壁は一方的に有紀を貪るように荒々しく行為を敢行した。乳房も自分が感触を味わうのみ。ただ掴んで揉みしだくだけである。 有紀の苦しさなど無視して唇を吸い続けた。さおは小振りな有紀の膣に奥深く欲情の限りを擦りつける。そして生で果ててしまった。 立壁は欲望の膨らむままマニュアルを見たがその中で肝心な注意は読み飛ばしている。 そんなことは考える由もない。次の欲望の解消に走る。 膣口に流れ出た情液は軽くティッシュで拭ったが中を洗ってやろうなどという気遣いはまったくない。 極上に形のよい乳房と調度良い弾力の白い太腿を鞭の痕だらけにしたい衝動が体中を滾らせている。 一本鞭を構えた。 有紀は簡易ベッドに固定されたままである。 一発目を縦斜めに左太腿の一番柔らかい部分に狙いを定めて一本鞭の先端を叩きつける。 「あはあ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」 有紀は固定された脚をくの字に引いて跳ね躰を振るえさせた。 薄っすらと白い肌に蚯蚓腫れが浮かびそれが紅く浮いてくる。 立壁は生唾を呑みながら衝動を滾らせてしまう。 これまで満足の行くプレイをやらせて貰えなかった。女の質もみな有紀より落ちる。 二発目は右脚の内腿を狙う。 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーー。ああ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」 有紀は左脚の膝を固定された限界まで跳ね上げ背筋を突っ張る。 可愛いパッチリした大きな目をきつく瞑り眉間に皺を固めて顔を震撼させ悲鳴を轟かせた。 内腿には蚯蚓腫れが浮き一発目より濃い紅が滲んでくる。 立壁は角度を変えて簡易ベッドの横に立つ。有紀の顔の横から両方の太腿に掛かるように斜めに叩く。 「ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」 有紀は顎を突き出したまま口をロの字に歯を剥き出す。美形は崩れ般若の形相で悲鳴を轟かせる。 立壁は叩き続けた。 蚯蚓腫れが随所に浮き出てしまう。 太腿は蚯蚓腫れに混じって皮膚に紅と青紫が斑に浮く。白い肌に鞭の凄まじさを焼き付けていた。 立壁は女陰を叩きたい衝動に駆られる。有紀をカタログで見たときから自らの猟奇を抑えられない。 真紀子が言っていた。五日分の休業補償を貰ったと。既にそれを払う目算になっている。 此処のシステムで休業補償は女性の取り分のみでよい。 当面の取り分は十万だが女性がバンスの返済完了時に一回十万に相当する金額を纏めて受け取る。 日本人のハードコンパニオンの場合は合計一日二十万。五日保障で百万を払うことになってしまう。 さらにその日のプレイ代は別途である。 女性は週二日休みなので向こう七日静養できる。 立壁は女陰に鞭を当てる前に剃毛すべきと考えた。 「剃っちゃうからね」 有紀の表情を見る。 「ああ・・」 ただ刹那そうな目を返す。 立壁はシェービングクリームではなくローションを使う。剃って行く時に地肌が見たいのである。 鋏で少しずつ刈ってゆく。二ミリくらいを残して陰毛の下に肌が透ける状態になる。 女陰の両脇には既に陰毛はない。自分で手入れしていた。 T字剃刀で端からじりじり剃って行く。 有紀は首を擡げて心配そうに神経質な眼差しでドテを見詰めていた。 立壁は剃っては戻って剃りガーゼで拭って剃り残しを細かく剃る。 綺麗に拭いてよく見ると割れ目の近くの皮膚が僅かに紅を指していた。 「さあて綺麗になったところでここも叩くからね」 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーん」 有紀の真紅の顔は脅えきって首を振っている。 立壁の加逆心は萎えることはない。滾り続けている。 数発。蚯蚓腫れの太腿を叩いて有紀の悲鳴を堪能した。 今度は乳房を叩く。 「あはあーーーーーーーーーーーーーん。がふぁあーーーーーーーーーん。ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」 乳房にも真っ赤な筋が入る。口を縦に破裂させた有紀の悲鳴が立壁のさおをさらに熱くしてしまった。 脚許に回って乳房を縦に鞭の蚯蚓腫れの筋にクロスするように狙う。 さすがに首筋に入るのを警戒して少し斜めに叩いた。 「ああがあふぁあーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーあーーーーーーーーーーーーーーん」 有紀が般若の形相で奏でる悲鳴は実に美しい。 立壁の体中は興奮に沸いて甚振りたい感情は抑える術もなく滾る。 有紀には此処に来て一番怖い客である。まだ何も判らないが今までのどんなお客より虐め心を強く感じていた。 立壁は乳房を数回叩いて狙いは女の部分にゆく。 有紀の顔の左に立って鞭の先端を女の部分めがけて振り下ろす。 「あぐう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーん。う、ううーーーーーーーーーーーーーーん」 繊細な粘膜をもろに直撃である。膝を上下に揺さぶり有紀の顔は苦痛に歪みきっている。 だが立壁の滾りきった加虐心は一発では収まらない。 まだ叩く。 「うぐう・・・・・・ぅぅぅ」 あまりの痛みに口は縦に開ききっているが声は途切れてしまう。 それでもクリトリスを狙って叩く。 「うぐおぉぉーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 有紀の躰は硬直したように固定されたままベッドに浮いて一瞬固まった。 顔は蒼白なまま般若の形相を固める。 細い僅かな粘膜に薄く血が滲んでいた。 立壁の加虐心はこれでは到底済まない。三角木馬が次に待っていた。 だがその前に立壁は蝋燭数本に点火する。 今の痛みの上に蝋涙が流されてしまう。熱さが痛みに染み込むことが有紀にも充分想定できた。 有紀の予想通り立壁は蚯蚓腫れを狙って落とす。 まずは太腿からである。 「あーーーーあーーーーーあーーーーーあーーーー。あ、ああーーーーーーーあ、あ、あーーーーーーーーーーーーーーー。ああはあーーーーーーーーー」 蝋燭は近い。蚯蚓腫れの線にぴったり沿って蝋涙を掛けてゆく。 「ああはあーーーーーーーーーー。ああはあーーーーーーーーーーーーーーん。ああはあーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーん」 有紀には極めて熱い。いつもより熱い気がする。有紀は高さが近いからだと思う。 「ああはあーーーーーーーーーーーーー。ああはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」 悲鳴を上げる有紀の顔には恐怖の表情と般若の形相が交互に浮かんでいる。 蝋燭は高さではない。持つ角度である。平行に持つか火を斜め上に向ければ熱さは柔らかい。 逆に火を斜め下に向けると一気に熱くなる。 立壁はそんなことはまったく知らないが早く落としたい衝動で自ずと斜め下に向く。 落とす高さは上がったり下がったり定まってはいない。蚯蚓腫れの痕を狙ってこれでもかと有紀の悲鳴を堪能したい一心である。 有紀は固定された躰を動く限り暴れさせ甲高い悲鳴を迸らせ全身を震撼し続けた。 有紀の苦痛の表情は立壁の全身をとことん熱くしている。 つい先程。有紀に情を流し込み抜いたばかりの男性自身は内部で亀頭をぎらぎらさせ怒張したままである。 掛ける部位が乳房の蚯蚓腫れに移る。 「ああはああーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーー。ああはあーーーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん。あはん。」 白い乳房がまたたく間に赤と黒の斑に染まって行く。 乳首を綺麗に蝋涙で覆うように入念に掛けてしまう。 「口を開けろ」 有紀は初めてではない。観念して舌を出す。 舌と唇に垂らす。 「ううぐううーー。うぐうーー。ううぐうーーーーーーーーーーー」 顔にも掛かる。頬や鼻の頭も蝋涙を浴びてしまう。 日本のSMクラブでは到底できない。 「最後に大事なところに掛けちゃうよ」 立壁は意地悪く目を見て言う。 「ああーーーーーーーーーーーん。あーーーー。いやあーーーーーん」 有紀は悲痛な顔で喚く。 立壁はその顔を押えて強引に唇を貪る。 有紀は後ろに引くように反射的に逃げてしまう。だがそれでも思い直して受け入れた。 可愛い泣き顔がさらに加虐心をそそらせる。 立壁は畳に立ててあった蝋燭を持つ。芯の部分に蝋涙が溶けて溜まっていた。有紀にも上目遣いにそれが見えている。 女の部分を指で広げた。 「あああーーーーーーーーーーーーーーん。やだあーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 有紀は恐怖の形相である。強烈に喚いた。 立壁の残忍性は一気に燃える。 葉っぱの形に開いた緋色の部分に一気に流し込む。 「あぎゃあーーーーーーーーーーーーー。あぐぁああーーーーーーーーーーーー。あーーーーあーーーーあーーーーあーーーーあーーーー」 有紀は固定された腰を宙に浮かし力の限り固まる。 「ああはあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。ああーーん」 最早それは号泣である。 立壁の加虐心は一気に沸騰した。 もう一本の蝋燭にも芯の周りに蝋涙が溜まっている。 乾いた太腿の蝋涙から少しずつ剥がす。 乳房も剥がす。乳首の形がすっぽり抜ける。 頃合をみて女陰の蝋涙も剥がした。 蝋燭を持ってもう一度広げる。 「あああーーーーーーーーーーん。だあめーーーーーーーーーーーーーえ。だめーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーー」 有紀にお許し下さいなどとプレイの言葉で言っている余裕はない。断末魔の悲鳴である。 それでも立壁はいま一度加虐の情念を滾らせて流し込む。 「あがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あぐあがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 有紀は躰を力の限り突っ張る。頭を仰け反らせ般若の形相を強く固めて強烈に喚く。 「ああはあーーーーーーーーん。ああはん。あはん。あはん。ああーーーーーーーーーーーーん。ああはん。あはん。あはん。あはん。あはん」 余韻の号泣は立壁の全身をとことん満足させた。 真紀子は同じホテルの他の階にある座敷で会食に出ていた。 娼国の主席仁川の宴席である。 他に湯野中匡史、安形寛一、村上稔の五名が顔を出していた。 コンパニオンの躰をカウンターに板前が鮨を握る。五人の前には飲み物と醤油の小皿が置ける小さな御膳がある。 娼館島は仁川氏が女衒の父から受け継いだ島。この島は四ヶ月前に娼国として独立した。 仁川氏の父は戦前に日本陸軍の侵略に乗じてアジアに進出する。外国人向けの娼館を営む当時の言葉で女衒である。 その当時は日本から女性を出稼ぎさせた。これがからゆきさんである。 終戦後からゆきさんは引き上げたが仁川氏の父は島を護って売春を続けた。 現地の貧乏な家庭から娘を安く買い取り美形日本人との人種の掛け合わせで上質な売春婦を作り上げる。 それを仁川氏が受け継いだのがこの島で育った限りなく日本人に近い女性達ある。 国際空港には日本、韓国、中国から週二から三便飛んで来る。R国の名称だが仁川氏の百パーセント投資の航空会社である。 娼国にもR国内にも仁川氏の経営する大規模売春街が存在する。 R国の政権には殆ど仁川氏の金が流れている。警察権に至るまで仁川氏の手中にあった。 湯野中は父の代から仁川に仕える女衒である。 女衒という言葉は死語となり独立した派遣会社を経営しているが娼国に日本から借金の女性を運ぶ。 そして娼国から日本に島で育った女性を運び続けている。 村上も湯野中も娼国、R国に本社を持つが日本に風俗売春の子会社を無数に持っていた。 村上の主な領域は温泉旅館へのハードコンパニオン、スーパーコンパニオンの派遣である。 安形の経営系列にある健康センターと同じ建物に高給御座敷があり其処にも派遣している。 ハードコンパニオンの派遣が上流層に大いにうけていた。 娼国に本社を置きR国で実質本社業務を行っている。受注は総て娼国で行う。入金も娼国である。 日本の子会社は風俗営業の許可を取っているが管理のみ代行していた。 コンパニオンの給料は直接本社から振込まれ日本の子会社は管理費のみ娼国の本社に請求する。 湯野中は日本、韓国に路面店の風俗を経営していた。だが建物のみ本社の管理である。日本の別会社が其処に風俗を経営する。 別会社と雖も社長は代表取締役という名の湯野中の使用人である。逮捕された場合高額の補償を受ける。 R国内の売春も一部湯野中、村上の経営である。 「また真紀子が見つけたよ。国民党の新人代議士とテレビ太陽のクルーだ」 「よく刺客が来ますね」 湯野中は日本酒を冷で烏賊の活き造りをつまみにしていた。 女躰カウンターに直に活きた烏賊が載せられまだ動いている。 真紀子が意地悪く仰向けにカウンターになったコンパニオンに口から水差しで日本酒を飲ませる。 「国民党ですか困った政権になりましたな」 「何がモラトリアム法案だ。中小企業には返済の猶予より追い貸しが必要だ」 村上が嘲るように言う。 「そうだな。銀行との関係は悪くしたくない。プロパーの金は猶予するのは最終手段だ。保障協会の融資は猶予同然の方法がいくらでもある」 仁川も呆れたという見解である。 「まったくです。保障協会の百パーセント保障の融資枠を一桁増やして審査を甘くするのが最良です」 「無駄削減と言っているが子供手当てが一番無駄ではないか」 「半分は預金に止まってしまいますね」 安形は真紀子と麒麟のクラッシックラガーを飲んでいる。アイスペールに氷水を張って瓶を浸けキリキリに冷やしていた。 「子供のいない妻帯者は完全に増税だ。また消費が冷えるな」 「民事党の大泉も国民党の小鳩も完全に消費に回る部分から金を取上げてしまう」 「しかし主席は国民党政権で一時的に景気回復すると仰っていませんでした」 真紀子が口を挿む。 「一時的に回復したかに見えるだろうと言ったのだ」 仁川は苦々しい顔である。 「しかし日本の解散総選挙が決まる前までは江崎先生の鑑定でも半年スパンでは回復に向かうと仰っていませんでした」 安形は真紀子にビールを注いで貰っている。 鑑定は易という昔からある東洋の占い方法である。 江崎先生とは仁川が以前から頼りにしている運命鑑定士だが四ヶ月前の鑑定内容は以下の通りであった。 日本経済の成り行き。 巽坎巽巽坤坎・・・・・・水雷屯・・・之・・・水沢節。 これが期限を付けずに切った鑑定である。期限を付けずに切れば半年くらいと診る 水雷屯は行き悩む。これが本卦である。 続いて水沢節は苦節を保つ。これが之卦になる。行き悩む状態から何とか苦節ながら保つ状態になるという鑑定である。 日本経済三年の成り行き。 坤乾坤離坤艮・・・・・・水雷屯・・・之・・・火沢? また本卦は水雷屯である。こんど之卦は火沢?になる。火沢?は背き離れる。これが日本経済の成り行きである。 日本から経済が逃げて行くと言う意味を指していた。 「一時的に回復するか回復したかに見えるがその後はずっと落ち行く。当分回復は見込めない。そういう意味ではないですか」 安形は真紀子のミニスカートから出ている太腿と女躰盛の太腿をさりげなく見比べている。 どちらも悪くないが真紀子の方が艶かしい。 「こちらに日本企業の本社誘致を進めて日本が空洞になって行くからではないですか」 真紀子は安形の視線など気にしない。見られることは寧ろ快感である。自分の躰を見ない男の方が腹立たしい。 「そうではないと思う。簡単に多くの企業が日本から外に出られる訳ではない。大方は日本の経済と運命を共にするのではないか」 仁川は難しい表情を崩さない。 「日本から吸い上げる分は減って行くな」 村上が冷で飲んでいる日本酒のコップを飲み干してぼやく。 「主席は日本を一度瓦礫の山にしてからこちらの都合の良いように立て直すと仰いました」 真紀子は仁川の表情を窺がいながら言う。 「そうだ。だがそれには相当の期間が掛かる。その間は稼ぎが激減する」 仁川も村上と同じ栄川を冷で飲んでいる。栄川と書いてさかえがわと読む。猪苗代の造り酒屋の酒である。 冷やさなくても常温でおいしく飲める。 「日本国民は国民党を見限らないのですか」 安形が仁川の方を向いて言う。 「見限る者は最初から見限っている。今以上の投票率は期待できない。だがマスコミは国民党を擁護している。三割の支持を得れば小選挙区で勝てる。子供手当てなど国民党の政策は一番棄権しない主婦、中間層の理想、利害にマッチしている。景気が回復しなくても昔の美濃部都政のように続く」 「経済的瓦礫の山にする速度を上げられないのですか」 湯野中の意見である。 板前は活きた蝦蛄を女躰カウンターに載せる。 蝦蛄は女躰の上を歩く。板前は一匹ずつ剥いて笹の葉に載せる。コンパニオンは辛そうに顎を引いて下目遣いに動きを見ていた。 「国民党政権で瓦礫の山になる速度が急速に加速している。こっちの企業誘致の方が逆に追いつかないのだ」 仁川は板前、津梨誠吉の仕種を横目で追っている。 「理想論ばかり言ってその負担が最下層に行く。最下層がどんどん難民化して経済は悪化の一方だ。最下層が一番安い売春を買える世の中が必用だ。最下層が買えた西川口流の撲滅は大きな経済のマイナスだ」 村上がさらに不満をぶちまけた。 「人間の一番の要求を規制して子供向けの教科書に書いたような清い世の中にしても世の中は貧乏になる一方だ。江戸時代に田沼意次が老中で江戸は栄に栄えた。松平定信になって締め付けることで世の中は貧乏になった」 仁川は右端の席で一同を見ている。 「倹約からは何も生れない。江戸時代がそれを物語っている。最後に役人の手に渡る分の無駄遣いだけを排除すべきなのだ」 真紀子が後ろから話している仁川に栄川の五号瓶から日本酒を注ぐ。 「単純な事だ。企業や商業が儲からなければ末端までお金は流れない。末端にお金が至らなければ企業も商業も市場が冷えて儲ける事ができない」 仁川は日本の政治家は民事党の大泉も国民党の小鳩も何も解ってないと言わんばかりである。 「国民党政権は何を目指しているのですか」 そこに真紀子が口を挿む。 「ただの理想だ。理想からは何も解決できない」 村上は憤懣やるかたなきと言った表情である。 「主婦は理想に弱い。その指示に支えられて政権は崩れない。だが経済効果はどんどん離れて最下層は徐々に圧迫され職を失う。さらに最下層は拡大する。最後は経済的瓦礫の山に成る」 仁川は蝦蛄に甘い垂れをつけないで山葵醤油でつまむ。 「日本の国内企業が動ける状況ではなくなりますね」 安形は板前に炙った雲丹の軍艦巻きに鶉を落としてもらう。真紀子も同じ物を味見した。 「もっと悪くなる。とくに建設業などは倒産の話しばかりです」 湯野中は日本酒を切り上げてビールに換える。 「民事党政権で日本経済は徐々にでは有るが確実に落ちていく。国民党政権で経済大国から離脱する」 仁川は筋子の醤油漬けと子持ち昆布を津梨誠吉の横にあるネタケースを指差して注文する。 津梨誠吉はこの座敷に毎回呼ばれている。仁川の注文は心得ていた。 「経済大国から離脱すると仰いますが下層、最下層が資産を持っていない国です。経済力が落ちたら一挙に難民の群れではないですか」 真紀子が女躰カウンターの頭の方に首を倒し下から仁川を斜めに見て質問を投げかける。 「その通り。それが早過ぎると対策ができない」 仁川はそこまで行ったらどうにもならないと言う。 立壁は有紀を一旦露天風呂に浸けた。 この部屋には専用の露天風呂が付いている。南国だが外気はエアーカーテンで遮断していた。 立壁には小休止のつもりだが有紀は身躰を弄くりまくられそれなりに辛い。 だが蚯蚓腫れに蝋涙の痕は湯に浸けるが楽である。 大木有紀は四大を出て普通にOLに成れた。 普通のOLの如く電車の中で痴漢を捕まえる。 痴漢は二審で無罪になった。それに何も問題はない。 会社内で上司のセクハラを訴えた。だが痴漢冤罪を楯にセクハラでっち上げ女の汚名を着せられてしまう。 そこから人生がくるった。会社を辞めざるを得なかったのである。その後は就職先がなく派遣を転々とする。 最後の行く先は自由が丘のクラブだった。 時給五千円。その代わりうちは御付き合いをして頂きますである。 それは嫌だった。 それならば売上の仕事をすれば御付き合いの方は自分の意志で選べると言われる。 最初は面白いように儲かった。不況など自分の視野にない。 だがある日マネージャーから店を閉めるからお客のツケを回収してくれと言われた。 だがシステム通りにやって来て前借でツケは全額回収しても借金が残ってしまう。さらにツケは一銭も回収できなかった。 二千万以上の借金を背負って娼館島に売られてしまう。 娼館島に来て男性客への対応について厳しく指導された。 此処でのサービスはセクハラ痴漢など到底比べようがない。言語を絶する内容であった。 有紀は露天風呂で自分から立壁のさおを咥える。日本のSMクラブでは奉仕と呼んでいた。 抜くことで男性のプレイへのパワーを消化するのが目的である。 だが立壁は有紀の頭を押えて喉の奥まで突っ込んでしまう。有紀は何度もむせて咳き込む。 最後は露天風呂の中で有紀が岩に両手をついてバックの中出しで終了した。 それでも有紀への可逆心を滾らせている立壁のさおは萎えることはない。予定通り三角木馬は実行された。 後ろ手に縛り乳房の上下に縄を廻す。胸部を高手小手に固めて天井のフックに張る。 片脚ずつ脚首と膝を縛り天井のフックに通し引っ張り上げた。 両脚を引っ張り上げると胸の縄を軸に水平に吊られてしまう。 真下にキャスターの付いた三角木馬を持って来る。キャスターを動かないようにロックした。 この三角木馬はキャスターの付いた一メートル四方の鉄板に縦にアームが伸びている。 アームの上に高さ二十センチ底辺の幅十センチ奥行き一メートルの台座が載っていた。上部は一センチくらい鉄でできており尖っている。 さすがに刃を出している訳ではない。先端一ミリくらいは鑢で丸めてある。 これは此処ではBタイプと呼ばれている。 Aタイプも刃は出してないが先端は丸めてない。天部一ミリくらいが平らである。 日本人コンパニオンにはBタイプまでしか使えない。 右脚の縄を緩め吊るしから解放する。股間が三角木馬の頂点に近付く。左脚を緩め女の部分が三角木馬に乗るよう微調整する。 女の部分のビラビラを広げて左脚の縄を徐々に緩め三角木馬の高さを調整してビラビラで三角木馬の頂点を咥えさせた。 「ああーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーん」 脚は三角木馬を跨いで爪先は畳から十センチくらい離れている。 総ての体重が女陰、会陰、アナルに掛かっていた。 何もしなくても痛く堪らなく苦しい。 既に有紀の顔は眉間の皺を三重に刻んでいる。 上体は天井から胸部の縄で張られているので真直ぐである。 腰は痛みと苦しみに定まらず微動を続けていた。それに連れて脚もくねる。 底部の鉄板から鎖に繋がれている足枷を有紀の両脚首に固定する。 アームのハンドルを回して張りを強くした。緩んだ天井からの縄も引いて張りを強める。 「ああううーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーー」 有紀の顔はさらに軋む。きつく閉じた目からは僅かに涙が滲み出ている。 この有紀の姿は二回も欲情を搾り出した立壁をそれでも興奮させ加虐心を滾らせた。 踏み台を用意する。立壁が踏み台に乗って有紀の顔の高さになった。 有紀の顔に脅えの表情が浮かぶ。 乳房を掴む。 「うう・・」 上体が少しでも動けば腰が震撼する。 髪を掴む。ほっぺたに手を充てた。 有紀の目が睨み返す。反動をつけて叩く。 びしゃーん。 「ううーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 紅潮した顔に涙を流して顔面を軋ませる。叩かれた振動は女の部分を震撼させた。痛みに堪える顔が立壁の躰を熱くする。 さらに叩く。 ぴしゃーん。 「うぐーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーん。ああはあーーーーーーーーーん。いいたあーーーーーーーーいいーーーーー」 縛られた躰を縮こませ全身をぶるぶる痙攣させて眉間に四方から幾重にも稲妻を刻む。 まだ叩く。 びしゃーん。 「あうぐーーーーーーー。あーーーーーがあーーーーーーん。あはあーーーーーーーーん。ああはーーーーーーー。あはあああーーーーーーーーーーーー」 悶え苦しみ涙はポロポロ零れた。股間はぶるぶる痛みに震える。 有紀はかなり限界に来かけていた。 立壁はまだスパンキングも鞭も使いたい。 まだ叩きたくて有紀の髪を掴んでいる。有紀は全身を固まらせ痛みに歯を剥き出し鼻水も涎も止められない。 それでも立壁は体の熱いものを込めてもう一度叩く。 顔がゴムマリのように歪み躰が横に揺れた。 「ぐうーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーーーー」 腰を固まらせ踏ん張るが痛みに躰は震撼する。 「ああぐああーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐ。ううぐぐ」 悲痛な顔がさらに醜く軋む。 立壁の脳裏は洗濯バサミ、スタンガン、針が駆け巡っている。まだまだ有紀の躰で虐め心を堪能したい。 有紀は涙を流し恐怖に震えていた。 縄で固められ上下から圧迫されて突き出した乳首に洗濯バサミを一本目は深く鋏み付ける。 さらにその左右に一本ずつ乳輪の周りの皮膚を鋏む。 付ける度に有紀の顔は眉間の皺を中心に斜めに歪む。左右同じように鋏む。 立壁はスパンキングを持つ。 有紀の表情は恐怖に固まる。 立壁は乳首を鋏んだ洗濯バサミを三本一挙にスパンキングの腹で叩きつけた。 ばすーーん。 幸いに三本とも一回ですっ飛ぶ。 「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううううーーーーーーー」 有紀の顔の稲妻が一挙に破裂し鈍い悲鳴が痛みの重さを痛感させる。 「うぐぐぐぐーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 立壁はもう片方を狙って振りかぶる。 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。」 叩く。 ばあすーーん。 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあがあがあがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 有紀から鼻水が一挙に流れ出て長く引いて畳に落ちる。 「ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん。だめえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 目は必死に許しを求めていた。 「もう駄目です。小股が斬れています」 涙をぽろぽろ流し瀕死に訴える。 已む無く立壁は有紀の胸部を固めた縄を緩めながら三角木馬のハンドルを回して下げた。 「あぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 この下げる衝撃も痛い。 木馬が女陰を離れると金属の先端は血が付着していた。 有紀は畳に脚が着いてもだらりとぶら下がってしまう。 立壁は有紀を畳に寝かせた。 恥じらいも忘れて無防備に緩んだ股を広げたままである。 女陰を確認する。 既に血で染まっていた。 「お願いします。看護婦さんを呼んで下さい」 既に自分で歩けないくらい痛いのである。畳に寝かされても顔は痛みに引き攣っていた。 看護師だがこの国では看護婦と看護士は区別されている。看護婦は入院中の性欲のケアもしてくれるのである。 有紀はストレチャーで運び出された。 後日立壁が休業補償を請求されたことは言うまでもない。 真紀子は女躰盛コンパニオンに冷の日本酒を水差しで飲ませ続ける。既に五合以上は入っていた。 コンパニオンの表情は極めて辛そうである。 さらに真紀子はマスタードを用意していた。 これを膣の奥に塗られると痒みで女躰カウンターの辛さに加えて地獄の苦しみである。 「逆に日本の企業を潰して侵略したらどうですか」 真紀子が何気なくポロリと言う。 「侵略する。この状況で何ができるんじゃ」 湯野中が真紀子の言葉に感情を剥き出して反論する。 真紀子はつい半年前まで湯野中の配下のコンパニオンであった。仁川に引き上げられ女性向風俗の開発を始めたのである。 借金も返し終わってなかった。 事業の利益で返済したが湯野中は納得していない。さらに女性向風俗の開発も本来自分らの仕事と主張していた。 「こちらで起業して日本の現地企業と競争して勝ち取ってしまえばどうでしょう」 仁川は笑っている。 「戦略の余地は有るのじゃないですか。資金繰りに瀕死の企業に日本政府の規制とこちらの資本の挟み撃ちで」 今度は静かに真紀子とコンパニオンの躰を肴に飲んでいた安形が口を挿む。 「うん。そういう考えもあるな。こちらに本社を置いた企業は応援してその業種には手を出さない。それ以外は日本の資本を潰してこっちの資本に入れ替える」 仁川は真紀子と安形をにこにこ見ていた。 村上の表情も納得気味である。 もちろんこの戦略は安形が中心になる。そして真紀子もその儲けに便乗できることになるのである。 「作戦は良い。だが先の見えない今動くことはない。もう少し時期を待て」 次の日。太田黒が仁川邸を訪れる。仁川は会談に応じた。 「君ら国民党は政権と引き換えに日本経済を潰す気か」 開口一番仁川がぶった切る。 「そのようなことはございません。私共は民意に従ってやっております」 太田黒は襟を正しているつもりである。 「何が民意だ。今の選挙では有権者の三割の票を得たら政権を取れる。子育て応援手当を廃止して子供手当てかあれこそ最大の無駄遣いだ」 仁川は握手もしない。尊大に座って批判を投げ掛ける。 「何故です。あれで経済効果になります」 太田黒は反対側のソファーに浅く腰掛けた。 「馬鹿をぬかせ!大半は預金に回ってしまう。子育てどころか結婚もできない最下層が失業に喘いでいる。買いたい物が買えないのではない。買わなければならない物を抑えているのだ。これが消費の冷えている最大の原因だ」 仁川の目は強い眼光を放っている。 「ですから失業対策も手を打っております」 太田黒は言い訳するに近い反論でしかない。 「何が失業対策だ。もっと倒産が増え失業者が増える対策になってしまう。企業を規制すれば失業が解決するというものではない」 仁川の口調が強くなる。 「雇用対策と言うのは経済を伸ばすことと仰るかもしれませんが敢えて申し上げたいです。やはり福祉経済というのが大事だと思います」 辛うじて反論する太田黒の声は薄く掠れていた。 「確かに福祉は大事だ。国がやらなければいけない最低限のことだ。だがそれだけでは最下層が最下層のまま最低賃金か生活保障で留まってしまう。福祉経済という足枷が企業を拘束しすぎる。経済が成長して初めて最下層がそこを脱却できる道が作られるのだ。最下層が経済的余裕を持てる経済水準にならなければ企業は利益を拡大できない」 「しかし高負担、高福祉か低負担、低福祉のいずれかを選ばなければなりません」 「どっちも間違いだ。確かに民事党の大泉は役人の言うがまま下層への福祉とそれに類する予算をカットして消費を冷えさせた。だが規制の緩和は間違っていない。しかしながらその緩和が極めて不充分であったと言える」 少し仁川の口調は緩やかになる。 「私共は今回の政権交代で官僚支配から脱却するという革命を行ったと思っております。官僚の無駄遣いを省いて福祉経済に回すという改革を実行しております」 太田黒の言うことは党の方針として意識合わせした内容を繰り返しただけである。 「官僚支配からの脱却。それは若干評価する。平佐和先生も仰っていた。民事党ではできない。ここは国民党に一歩譲って官僚主導から脱却するしかない。そこまでは良い。公共事業を削って無駄を省くのは今やることではない。無駄と雖も経済効果にはなる。景気の回復が先だ。子供手当ではまた預金に止まる金が増える。そして中小企業の倒産は増大し失業者は溢れる。本当の無駄は回り回って官僚の食い物になる部分だけだ」 「ですから天下りの根絶を目指しております」 「御前らの天下りの根絶は天下りの斡旋の根絶だ。一旦公務員になったら民間の再就職を一切禁止しなければ天下りはなくならない。そんなことはできる訳もない。天下りの斡旋の根絶は選挙民を納得させる姑息な手段にすぎない。民間の談合を許容して役人に発注先を決めさせなければ官制談合はできない。役人は価格を決めるのみ。何処が受注するかは民間の審査会社が決めればよい」 「私共は失業対策に全力をあげております」 「ふん。社会党右派がな。女性知識階級の支持さえ得られれば闇黒の美濃部都政のように長く政権は維持できる。国民党政権が四年続けば日本は経済大国から離脱して経済的瓦礫の山だ」 「断じてそのようなことは致しません。公共事業から人への投資に切り替えて行きます」 「御前らの政策といくら話しても無駄だ。用件は何だ」 「市江廣子に面会させてください」 「断る。本来娼国公認弁護士又はR国の娼国公認弁護士以外接見はできない決まりだ。特別に同じ政党でない平佐和先生だけ認めた。それで終わりだ」 「・・・・」 「それと先に言っておくが御前もテレビクルーと一緒に入国したな。R国で何か調査を開始すれば即刻スパイ容疑だ。娼国には撮影機材を持ち込んだだけで逮捕だ」 「判りました。ところで沼緒元警部はどうしていますか」 太田黒にそれ以上突っ込むことはできない。完全に見張られていると事態が理解できたのである。 「沼緒。・・ああ輪加子か。いいよ会って行くか」 「はい。お願い致します」 「ところで一人で乗り込んで来たが君は秘書とかは居ないのか」 「はい。当選したばかりでそこまでまだ」 「そういえば平佐和先生が市江廣子に秘書は何処だと聞いたら首を振っていたな。そういうことか」 仁川は太田黒をホテル最上階の和食に案内する。 輪加子は真紀子に連れられて入ってきた。 既に清楚な元警部の姿ではない。全身シャネル。完全に虚飾に包まれたAV女優である。 「あとはよろしく」 二人が来るとそこで仁川は席を外した。 「どういう御用でしょうか」 輪加子にとって太田黒の来訪は迷惑以外の何者でもない。 「市江廣子元衆議院議員にこちらでお会いになってないと言うのは本当でしょうか」 「そうです。一度警視庁のスパイと断定されて収監されました。こちらの真紀子さんに面会に来て頂いて真紀子さんの提案でAVに出ればスパイでないと証明できる。それで話しが付きました」 「真紀子さんとはどういう関係で」 「こちらに来た時の寮が隣の部屋でした」 それから輪加子は淡々と説明した。 真紀子にいろいろ教えて貰っている。主席に自分がスパイではなく警察官僚に失望して本当に稼ぎに来たのではないかと説得して貰う。 輪加子は真紀子の説明で解放された。 その後AVの出演料も売上の歩合で貰っている。 「警視庁の潜入命令があったのは本当ですか」 「本当です。警察庁官房席付から内々に指令を受けました。目的が言われた内容と違っていただけです」 「それを証言してくれますか」 「嫌です。もう警察庁とは関わりたくありません」 「市江廣子元衆議院議員はいま何処にいるのですか」 「彼女がそんなこと知る筈がないでしょう。ずっと此処の寮でAVの撮影をしていたのですから」 「貴方は知っているのですか」 「此処にいる日本から来た女の子は誰も知りません。日本のテレビと平佐和先生の訪問で知っただけです」 「奥の島には行かれたのですか」 「輪加子が数日と私が面会に一回」 「奥の島は刑務所なのですか」 「そんな大袈裟なものではないです。私が面会に行った時も輪加子以外は誰も居ませんでした」 「それで今は市江廣子元衆議院議員が一人そこに監禁されているのですね」 「さあそれは。R国で逮捕されたと聞いていますが」 「奥の島にはどうやって行くのですか」 「今は潜水艦で海中からでないと行かれません。娼国になる前は橋が掛かっていました」 「奥の島には人は住んでないのですか」 「解りません。輪加子が居た時は警備員が居ました」 殆ど真紀子が対応した。もちろん二人で打ち合わせての上である。 太田黒は何も得られず引き返すしかなかった。 その日も太田黒とレポーター小林真木、クルー三名が太田黒の部屋に集まって話し合う。 「我々は既に監視されているのか」 チーフ黒木真人に焦りの色が出ている。 「予定通りポッキーという女性を捜すべきです」 小林真木は強気である。 「危険だよ見張られているのでは」 「何故かしら。誰も身分の解る何も提示していないわ」 「機材を剥き出しにしたこともない」 黒木も納得が行かない。 「太田黒さんは日本に帰られた方が良いと思います」 小林真木はどうあってもやる心算でいた。 「私もそう思います。我々だけならそれほど問題はないと思います」 スタッフの矢野真も小林真木に同調する。 「判った。私が一緒でなければ問題ないと言うなら私は娼国に留まって平佐和先生と打ち合わせをする」 「では。今後は別行動ということで」 黒木が結論を出してしまう。 さすがにテレビクルーである。ポッキーは簡単に見つかる。 だが既に手は打たれていた。ポッキーから市江廣子が調査に来たこと以外は何も掴めなかったのである。 「元はそこに住んでいました。でもみなバラバラに島から出ました」 「貴方のご両親は」 「解りません。私は孤児です」 「貴方の御仲間は何処に行きました」 「いいえ知りません。私一人だけ今の工場に配属され寮に住んで御給料を頂いています」 それ以上は何も掴めなかった。 島は孤児が集められていて学校もあったが娼國の独立で廃校になり今後は刑務所になると言う。 矢野真が潜水艇の運行業者を見つける。クルーザーでは見つかるので潜水艇で調査を行うことにした。 太田黒の聞いてきた話では奥の島には潜水艦でないと行かれないと言うことである。 業者は最初渋ったが金額を上積みして納得させた。 慎重に遠回りをして島の南側から侵入する。 潜望鏡とシュノーケルしか海面に出していない。 島を半周して折り返す。北側の島との間は浅くて水中航行できない。 南端を周って東側に出た。 四人は交代で二本の潜望鏡を覗いている。 丸い窓から水中も見渡せた。海は透明度が高い。 「あそこ穴が」 矢野真が洞窟の入り口を見つけた。 全員窓に集中する。 「深度を下げて」 操舵士はバウを下げて艇首を洞窟に向けた。 「入るか」 「入れるなら入ってくれ」 黒木が要請する。 潜水艇は速度を落としゆっくり洞窟に進入した。 探照灯を点けても中は暗い。ソナーを頼りに進む。 五十メートルくらい進むと水は少し明るくなり前面は岸壁である。 上がやや明るいのでゆっくり上昇する。 潜水艇は洞窟の中でドームのような部分に浮上した。 桟橋が作られていてその奥に出入口が確認できる。桟橋には他に何も停泊していない。 「出てみよう」 桟橋の奥にはエレベーターがある。 監視カメラらしきは見当たらない。 「上がって見ますか」 矢野真が黒木に問い掛ける。 「君と小林さんは此処に残れ」 黒木は女性二人を残そうとする。 「私は行くわ。小林さんだけホアンさんと残ってよ」 結局若いスタッフと小林真木が艇に残った。 操舵士のホアンは艇に乗ったままである。二人は甲板で待つことにした。 エレベーターで上がるとトーチカのような建物に出る。 トーチカの目から覗く。 そこから五棟の四階建ての建物が見える。戦中の物ではない。昭和四十年頃の造りである。 中庭には女の子がたくさん遊んでいる。警備員も居る。 トーチカを出て物陰を進む。右端の建物と外周に人は居ない。 外周には木立がある。木立に隠れながら進む。窓には時折人の気配がある。たくさんの人間が住んでいることが判った。 マナーモードの携帯が振動する。 「はい。黒木」 木立にしゃがんで小さい声で応答した。 「見つかった。潜航艇が水中から攻撃されて後ろが吹っ飛んだの。ああーー。何か浮上してくる」 小林真木の声である。 「ああーーーーーーー。駄目、見つかった」 そこで携帯は切れた。 浮上した艇から津島とその部下が出て来る。 若いスタッフは水に飛び込もうとして射殺された。 小林真木は桟橋に居たので身動きできない。ぶるぶる震えて立っていた。 津島の部下が近付くと桟橋に倒れてしまう。 部下の一人鄭が抱き上げて拘束した。 津島は艇内に確認に入る。中に居たホアンは潜水服で水中に脱出した。 人が居ない事を確認して津島は桟橋に出る。 「誰も居ない。この二人を残して島に入ったようだ」 津島が二人の部下に言う。 「島中を確認しよう。この女が電話で話していたから何人か居る」 「うん」 三名は小林真木を抱き上げたままエレベーターで上に上がった。 黒木と矢野真は木立に隠れながらエレベーターに戻ろうとする。警備員が来たので木立に隠れてやり過ごす。 進むとトーチカの中から津島ら三名が小林真木を抱き上げたまま出て来る。 もう一度やり過ごす。 三名が二つ目の建物に入るのを見届けてエレベーターに飛び込む。 桟橋に戻ると乗って来た艇が推進部を破壊されてその隣にもう一艇接岸していた。 乗って来た艇のセイルには若いスタッフが撃たれて淵に二つ折れに引っ掛って死んでいる。 突然水から潜水服姿のホアンが水面に顔を出す。 「あっちに乗れこの艇は使えない」 黒木と矢野真はホアンの言う通りに津島の乗ってきた艇に乗り込む。 黒木がハッチを締めると直ぐ潜行する。洞窟を抜けて深々度に降下した。 そのまま海底に着艇する。 黒木と矢野真には若い男性スタッフが殺され小林真木が捕まったことは判っている。 ホアンは水中に隠れて津島らをやり過ごした。そこに黒木と矢野真が戻って来たのである。 「俺の言う通りにしてもらう」 ホアンは銃を持っていた。 「何故だ」 「あんたらのお蔭で俺も共犯だ。あの艇から俺が協力したことは直ぐ判る。娼国で金を奪ってゲリラゾーンを抜けてT国に逃れる。あんた方にも協力してもらう」 小林真木は一つの建物に連れて行かれる。 誰も口を利かない。 建物の奥の扉を入ると留置所というより檻の様な鉄格子の牢屋が幾つも連なっている。 手前の壁で囲まれた取調べの部屋に入れられた。 そこで警備員らしきに引き渡される。 「服を脱いでもらう。身体検査だ」 「何で男がやるのよ」 「此処では御前らの常識は通用しない」 「いやよ」 「取り押さえろ」 二人の隊員が壁に押し付てしまう。両腕を押え後ろで手錠を掛ける。あと一人が足枷を付けた。 「服を脱がせ」 キャミソールを肩まで捲り上げる。 「鋏みで切れ」 小林真木は怒りの篭った目で睨み返す。 キャミソールを縦に切り裂きその下に着けているうぐいす色のブラジャーもばっさり切る。 圧迫されていた御椀型の乳房が剥き出しになる。キャミソールとブラはごみ箱に投げ捨てられた。 乳首は真っ赤で直系十ミリ高さも十ミリくらい。乳輪は直系二十ミリくらいである。 Gパンも縦に切り落とす。下はショーツ一枚である。 そのショーツも切り落とす。 床に落ちたショーツには股の部分にくっきり染みが確認できた。 声は出さないが躰はわなわな震えてしまう。蹲りたい恥ずかしさと怒りが込み上げてくる。 股間の翳りは少ない。両サイドを綺麗に剃って手入れがされていた。 隊員が指を突っ込む。 「いやあーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーー」 小林真木は喚き散らす。 一頻り捻りまわして終了である。 手術用の手袋をはめる。キシロカインゼリーをたっぷり塗りアナルに中指を挿入してしまう。キシロカインゼリーは皮膚表面麻酔である。 「あぐあーーーーーーーーーーー。あぐ、あ、あーーーーーーーーーー」 これも相当痛い。 「口を開け」 小林真木は首を振る。 頬を引っ叩く。 「うっ」 「いいから開け!中を見るだけだ」 躊躇したが叩かれたくない。開く。 「もっと大きく」 「あああーーー」 「よし」 一通り終わったら全裸で鉄格子が並ぶ横の通路を連行された。 一つの扉を開け中のベッドに寝かされる。 後ろから隊員がバスロープ、バスタオル、歯ブラシ等のアメニティ一式を持って来た。 バスロープは躰に掛けてくれる。 シャワーと水と御湯の蛇口その下に猫バスがある。 さらに変わった便器があった。和式便器のようにしゃがんで脚を乗せる部分があるが金隠しはない。 鍵を閉めて隊員らは全員出て行く。 津島らは島の中の捜索を警備員達に任せ桟橋に戻る。其処に艇がないことに直ぐ気付く。 R国に向かう航路に非常線を張る。 娼国の桟橋から潜水艦が追いかけた。R国沿岸はR国の潜水艦、駆逐艦が非常警備に出動する。 そして別の潜水艇が津島らを迎えに来た。 津島は小林真木の拷問を鄭に任せて仁川のもとに向かう。 「潜水艇を奪われてしまった。ホアンが奴等に協力したようだ。テレビ太陽のリポーター小林真木は掴まえた。いま鄭が拷問している」 仁川の前でも津島の口調は変わらない。だが仁川は津島を信頼している。 「ホアンとはゲリラの協力者だな。条件次第で話しが付くのじゃないか」 「どっちに指導権があるか。それ次第だ」 津島にも現状はまだ把握できてない。 「R国沿岸は手配した。途中も潜水艦と駆逐艦が警戒している」 「他国に逃げることはないか」 「特殊潜航艇だ。それだけの航続距離はない。R国からゲリラゾーンに逃げ込んでT国側に逃れるしかない筈だ。ホアンの女は既に姿を眩ました。金も総て下ろしている」 「太田黒はホテルに居る。残りは三人か」 「いや一人若い男は射殺した。黒木というチーフと女のクルーが一人」 「太田黒は関わりたくなければ動くなと言っておく。ホアンの女を捕まえて交渉しろ。現時点で黒木らは射殺しても問題はない」 奥の島に残った鄭ともう一人の部下は警備員と交代して小林真木の部屋に入て行く。 緊縛師が二人呼ばれて北側の島にあるホテルから別の潜航艇で着いた。 小林真木は鄭の質問には一切答えていない。 「よし。もう一度裸にしよう」 一枚だけ羽織っているバスロープを剥ぐ。 「いやあーーーーーーーーーー。ああ。いやあーーーーーーーーーー」 バスロープは肩から外され床に落ちた。 「いやあーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーー」 四人がかりで両手両脚を広げて大の字に寝台に磔にする。 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 鄭が頬をビンタした。 「うあ、あーーーーーーーーーーーん」 強烈な表情で睨み返している。 「駿河問いで一気に吐かせようか」 部下はいきり立っていた。 「駄目だ。徐々にじわじわやった方が効果はある」 鄭が宥める。 緊縛師は脚首と手首を寝台の脚に縄で固定してゆく。 「剃毛してやれ」 鄭の指示で部下は僅かな陰毛を鋏みでカットする。陰毛は三ミリくらいの長さで僅かに残っていた。 小林真木は首を上げてカットされた部分を見ている。 シャワーの横にあるソープを指で溶く。僅かなので陰毛の残った部分のドテに指で擦りつける。 T字剃刀で手際よく剃ってゆく。 剃り終わると陰毛の下から赤みの差した皮膚が露わになる。 その下にはビラビラが重なってやや突起した女の部分が閉じた状態で丸出しである。 ドテ以外の陰毛は既に手入れされていたので剃毛は僅かで完了する。 鄭が閉じ合わせたビラビラを指先で広げた。 「ああーーーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」 ビラビラの裏側はやや色は濃いがまだピンクである。粘膜の部分は薄いピンクで真ん中に向かってやや濃くなる。 クリの下から膣口に至る縦も盛り上がった部分が濃いめのピンクでやや湿りが感じられた。 「はっはっは。既に濡れているよ」 鄭が揶揄う。 「何言ってんのーーーーーーーーーーーー。さっき看守がローションで弄繰り回したからローションが残ってんのよ」 小林真木は濡れる訳がないでしょうと言いたい。 「それじゃ濡らしてやろう。君らの仕事だ」 鄭は緊縛師を促す。 緊縛師はローションを局部全体に流し準備する。 「黒木ともう一人の女は潜水艇を奪って逃げたぞ」 鄭が嘲半分ながら小林真木に状況を伝えた。 緊縛師は指を膣とアナルに同時に突っ込む。 「ああーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめーーーーーてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 小林真木は縛られた躰をばたばた抵抗する。 緊縛師の指はしっかり膣の奥深く進入してアナルも中指の第二関節の手前まで入っている。 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーー」 小林真木は藻掻き抵抗する。 もう一人が頬を引っ叩く。 「ああーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーん。やめろーーーーーーーーーーーーーーー」 緊縛師は両方指を抜いてアナルにキシロカインゼリーを塗り込む。 アナルパールを強引に挿入する。 「あぐうーーーーーーーーーーーー。あうーーーーーーーーーーーーー」 小林真木は縛られた躰を突っ張って激痛に耐える。 アナルパールを入れてしまえばやがて麻酔が効く。 アナルに入れれば膣は絞まる。膣にバイブを挿入してしまう。 回転してくねるバイブを少しずつピストンしながら速度を上げて行く。 小林真木は声こそ抑えている。だがその顔は緊縛師を睨みながらその視線が徐々に外れてしまう。 口が緩み軽く開く。眉間に僅かな皺が浮かび出す。 眉間の皺は消えてはまた浮かぶ。 十分くらいで膣からは液が流れてくる。 「それでよかろう」 鄭は膣の濡れを指で掬って鼻の頭に擦ってしまう。 「ううーーん」 小林真木は顔を顰め避ける。 「さあて。たっぷり泣いてもらうか」 弄くるより拷問して喋らせるが先である。 「こうやって沼緒警部も市江代議士も卑劣な拷問をしたのね」 小林真木の目は鄭を睨みつけていた。怒りの篭った気丈な顔は実に美しく加虐心を心底そそる。 「それがどうした」 「市江廣子が麻薬を買ったのは捏ち上げでしょう」 「死人にくちなし。本人は買ってないと言っているがな。立て篭もった五木田は津島さんが射殺した。人質救出の為に已むを得なかった。だが俺たちの目の前で市江廣子は五木田に会い。ポッキーからこの島の情報収集をした。この国では明らかにスパイ容疑だ」 「スパイ容疑はこの国の勝手な決まりでもバックから麻薬が出たのはうそでしょう」 「そんなことはない。平佐和先生も最初は疑ったがR国警察も確認してR国警察が逮捕している」 「そんなの。みんなグルでしょう」 「そういう観点で報道するつもりでやって来たのだな」 「そうよ。この国の闇を暴くのよ」 「何が闇だ。御前らの国だって闇だらけだ」 鄭は部下にやれと促す。 鄭の部下は一本鞭で大の字に固定された小林真木の乳房を両方一気に叩く。 「があうーーーーーーーーーー。うううーーーーーーーーーーーーん」 小林真木は縛られた躰を突っ張り眉間に稲妻を固め大口を開ききって悲鳴を轟かせる。 小林真木には初めて受ける鞭の痛みである。 鄭の部下はさらに叩く。 「があーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーん」 小林真木は悲鳴のあとは恐怖の目で睨み据えている。気丈な女である。 「これがまともな国のやることなの」 瞬時の強烈な痛みが緩むとヒステリックに喚く。 「いいか。婦警に売春の撲滅と偽って此処に潜入調査させた。本当の理由は役人の立場保全の目的で国民党の弱みを探しの一貫だった。これはまともな国のやることなのか。これこそ闇そのものだ」 鄭の部下はまた叩く。片側は乳首に直撃である。 「ぐがああーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーん」 小林真木の目からは既に涙が零れ涎も流れていた。気丈な美人の顔が崩れるさまはどこまでも加虐心を癒してくれる。 鄭の部下はさらに構えた。 「やめてーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーーーーー」 小林真木は半狂乱に喚く。涙はポロポロ零れる。初めて受ける者がまともに堪えられる痛みではない。 「許される訳ないだろう。貴様らは他所の国に進入禁止部分に潜水艇で侵入したのだ。立派なA級スパイ行動だ」 鄭の部下はまた叩く。無防備に広げられた女の部分を一本鞭の先端が直撃していた。 「ぐ、ぐ、ああーーーーーーーーーん。うがあーーーーーーーーーーーー」 小林真木から涙がポロポロ零れる。 乳房には蚯蚓腫れが確認できた。濃い紫の班紋が蚯蚓腫れと混じって美しい乳房が無残な姿を晒している。 いま叩かれたドテも鞭の痕が薄っすらと浮かんでいた。 鄭の部下はさらに狙いを定めて叩く。女陰のビラビラを割るように鞭の先端がめり込む。 「・・・・・ぐ・・・ぐ・・ぐうーーーーーーーーーー・う・う」 顔は爆発寸前の歪みようであるが痛みにまともに声も出ない。 静かに小水が漏れ出す。早くも失禁してしまった。 狙いを定めた分だけ力は弱まっているが当たった場所が尋常ではない。 「やめてーーーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おねがいーーーーーーーーーーーーーーーー」 断末魔の如く躰を震わせ痛みと恐怖に喚く。最早気丈さは失われ泣き崩れてしまっている。 立壁は大木有紀の休業保障が切れるとすぐ座敷に呼び出した。 有紀は脅えている。 構わず濃厚にキスをして心臓が鼓動を打っている躰を抱しめてしまう。 裸にして露天風呂に浸ける。気になる女の部分を確認する。傷はまだ完治してない。 だが入れることは差し支えなさそうである。 指を入れる。中は異常ない。 じっくり濡れるまで弄り続けた。濃厚にキスも続ける。 露天風呂から出てバスタオルで躰を拭く。有紀は脅えから動作がぎこちない。 「先に飲みに行こうか」 立壁は有紀を連れ出すことにした。 「はい」 有紀は少し安堵する。 ホテルのバーではなく新都心に向かった。 低層階にある店に入った。目の前は桟橋である。最後の高速船が着いた。この船が出ると人通りはなくなる。 高速船は三十分後にR国の港に向けて出発した。 桟橋はライティングされて若い男女が歩くには良い場所である。 桟橋から僅かな距離に小型の潜水艇が浮上した。高層ビルから離れたあたりに停泊する。 立壁は有紀と店を出て桟橋を散歩していた。数年前は海。海を埋め立て高層ビルが建ち桟橋が移動したのである。 潜水艦から人影が二人出て桟橋に上がる。一人は黒木である。 黒木が有紀を後ろから掴まえた。 ホアンが立壁の前に立つ。 「何だ」 ホアンは拳銃を構えている。後ろを指差す。 黒木が有紀を後ろから掴み首にナイフを突きつけていた。 「その船に乗れ」 ホアンは潜水艇を指差す。 小林真木は女の部分に血を滲ませていた。涙がマスカラを溶かし鼻水は垂れ美人の顔は醜く崩れている。 真紀子が津島を伴って拷問場所に入ってきた。 小林真木は力なく真紀子と津島を見ている。 「どう」 「この国の闇を暴く。そんな放送の為にやって来たと言っています。拷問にはご覧の通りです」 鄭が真紀子に説明した。 「剃毛は済んだのね。浣腸して」 「なんでよーーーーーーーーーーーー。どうしてそんなことするのよ」 小林真木はヒステリックに叫び真紀子を睨みつける。 「この女のプライドを地に堕とすのよ。それから実験材料にするわ」 「何よ。実験材料って」 小林真木は真紀子の言葉に怒りより不安が重く恐怖の表情である。 「貴方は他の仲間と潜水艇ごと死んだことになる。行方不明のまま終わるわ」 ブーウ。ブーウ。マナーモードになっている真紀子の携帯が鳴る。 「はい。北嶋」 『立壁だ。拉致された。大木有紀も一緒だ。日本円で一億円相当を人民元で用意しろと言われている。私の個人口座から引き出して貰いたい』 「いま何処」 『潜水艦の中だ。拳銃を突き付けられている』 「引渡し方法は」 『奥地のゲリラから指示があるらしい』 「犯人はどっち。ホアン」 『両方だ。明日の十三時までに用意して貰いたい』 プー。プー。 電話はそこで切れた。 犯人をホアン又は黒木らと絞ったのは真紀子の気転である。 「立壁とハードコンパニオンの大木有紀が拉致されたわ。犯人は潜水艇を奪ったホアンと黒木らよ」 真紀子が津島に説明する。 「犯人はホアンか」 「両方と言っているわ。金の受け渡しはR国奥地のゲリラから連絡があると言っているのよ」 津島は直ぐに仁川に連絡を取り状況を説明した。 仁川は潜水艇ではなく小型のヘリで降りて来た。 「金はわしが立て替える。騒ぎを大きくするな」 仁川は日本のH工業への連絡はするなと言っているのである。 「四名が潜水艇を奪って逃走して行方不明で済ますか」 津島が確認する。 直ぐに潜水艇の目撃証言が集められた。一つだけ最上階のバーから潜水艇に乗り込む人影が目撃されている。 ミニスカートの女性、スーツ姿の男性も含まれていた。 小林真木の拷問は中止され真紀子らは仁川の乗ってきたヘリでそのまま北側の島に戻る。 仁川邸の応接室である。 「主犯はホアンだな」 仁川が断定する。 「黒木真人と矢野真がホアンを脅迫しているとも考えられなくも無いがホアンが主犯だろう。ホアンの女は手配している」 津島も同じ見解である。 「できるだけ四人が潜水艇を奪って逃走して行方不明で済ますのだ。太田黒にスパイ行動を起こそうとしていたと証言させよう」 「納得するのか」 「させる」 仁川は自信を持っている。 「如何にスパイ容疑でも大きなニュースにすれば面倒です。ホアンの女が見つかれば連絡を取らせてホアンと交渉しましょう」 真紀子が提案した。 「そうだな」 「いま立壁さんの携帯に掛けてホアンを出させて交渉してはどうでしょう」 鄭が会話に口を挿む。 「いや。女を確保した方がいい」 仁川が突っぱねた。 「そうだ。ゲリラゾーンに女が入れば話しが面倒になる」 津島も納得する。 「ホアンと交渉できれば黒木真人を殺して人質の二人と矢野真を引き渡せば威されて潜水艇を貸したと言う事で済ましてやりませんか」 真紀子の提案である。 「そうだ。それでいい」 仁川が納得する。 「矢野真は生け捕りか」 「そうよ。一人でも実験材料は多い方がいいわ」 「実験材料なら此処で育ったコンパニオンを使っても良いが」 「いいえ。それでは実験に成りません。輪加子や廣子の様に心底から抵抗する気位の高い女を淫乱女に陥れて初めて効果が証明されます」 真紀子の日本女性向風俗で女を虜にする狡猾な手法の実験台である。 「筋書きはホアンの艇で奴らは奥の島に入った。艇を破壊されたのでこっちの潜水艇を奪って逃走した。燃料はそんなに続かないが行方不明というところだな」 津島も作戦の全容を確認した。行方不明のままなら何時までもモルモットとして使える。 R国警察はホアンの彼女リンシーを確保した。 仁川の命令で娼館島に移送される。 真紀子と仁川の作戦計画でリンシーの説得に多くの時間は掛からなかった。 リンシーがホアンに電話を掛ける。一言二言話して真紀子に代わる。 「仁川主席の代理人で北嶋真紀子と言います。私の話を良く聞いて。仁川は今のうちなら貴方を助けられるわ」 「俺を助ける」 「そう。貴方に潜航艇を出させた日本人が悪いのよ。今なら貴方は脅迫されて操縦したで済むのよ」 「嘘だ」 「嘘じゃないわ。黒木真人と矢野真は娼国にスパイ行為に入った重要手配犯よ。今なら娼国だけの問題」 「駄目だ。身代金を用意しろ」 「いつでも用意できているわ。金は仁川が立て替えるから。でも良く聞いて。R国に入れば二度と今の生活に戻れないのよ。娼国だけなら仁川は執行猶予で済ませると言っているわ」 「・・・・・」 「よく聞いて。例え人質が居ても仁川は黒木真人と矢野真をR国に上陸させることはできないの」 「・・・・・」 「R国に近づけば撃沈されるわよ」 「そんな」 「国家機密と人質は引き換えにならないわ。R国海軍には沿岸に近づけば撃沈するよう命令が出ているのよ」 「本当に執行猶予にしてくれるか」 「するわ」 「どうすればいい」 「まず黒木真人を射殺して。それから潜水艇をその二人を攫った桟橋付近に浮上させて」 「判った。やるよ」 潜水艇は十五分くらいで浮上した。 津島の部下が桟橋に誘導する。 ハッチを開けてホアンが出て来た。津島の部下が銃を構えている。 続いて立壁、有紀の順に出て来た。 「黒木と矢野真は」 「黒木は言われた通り。女は下に縛ったままです」 「いいだろう。御前は人質と一緒に仁川低に来い。後はこっちでやる」 津島の部下が潜水艇のバッテリーを充電して黒木の遺体と矢野真を乗せたまま潜行する。 リンシーはホアンに抱きついていた。 矢野真は奥の島に監禁して黒木の遺体は海中に処分する予定である。 一同は桟橋から仁川邸の応接室に移った。 鄭は三人の部下と黒木の遺体を魚雷型の鉄の棺桶に詰め魚雷発射官から海底に遺棄してしまう。 奥の島に矢野真を運び警備員らに身体検査をさせて真紀子らの来るのを待っていた。 矢野真はごねた。身体検査が終わらない。 警備員は平手で叩く。人員を増強して強行に抑えてテーブルに磔る。 喚き散らす矢野真を一旦縛り着衣は全部鋏みで切り落とす。 強引にアナルと膣は確認したがなかなか口を開かない。ビンタの応酬を続けようやく開口器を捩じ込む。 口の中の点検を終えて全裸のまま鉄格子に投げ込んでしまう。小林真木の居る房とは壁で隔てられていた。 また彼女らより先に逮捕されて入っている市江廣子も壁で隔てた別の房に入れられている。 「あっちの女からさっきの続だ」 鄭は部下二人を連れて小林真木を収監した房に向かう。 小林真木は開脚縛りのまま鉄格子の檻に閉じ込められていた。 浣腸する寸前だったのである。立壁が拉致され真紀子が電話を受けたところで中断された。 さすがにバスロープを掛けて貰っている。 顔は涙でマスカラが解けて縛ったままの苦しさに鼻水も涎も垂流していた。 更に縛られたままの小林真木には尿意が限界に来ている。 三人が入って来ると小林真木はせつなく情けない顔で鄭を見た。 「お願い。御トイレを」 既に躰は微妙に震えている。 鄭の部下が尿瓶を膣にあてがう。 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。お願いおトイレに」 眉間に皺と眉を八の字に寄せ哀願する。 「しょうがねえな」 鄭の部下は尿道カテーテルを滅菌袋から取り出した。 「ああーーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーーーー」 女陰のビラビラを広げ尿道を剥きだす。 「あああーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーーーー」 バルーンの付いたタイプではないので簡単に挿入してしまう。 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 直ぐに管を指で折った所まで尿が到達する。先端を尿瓶に挿し込む。 尿は静かに尿瓶に溜まって行く。 小林真木は恥かしさに紅潮した顔を下目使いにして尿瓶を見ている。 その間に鄭のもう一人の部下が浣腸の準備をする。真紀子が要求して中断していたのである 「千CCでいいですね」 「そうだな。洗腸するのが目的だからな」 「何で、そんなことするのよーーーーーーーーーーーーーーー」 小林真木は鄭を睨み返す。 「後ろの穴も使うからな」 「やめてよーーーーーーーーーーー。何でそんなことするのよーーーーーーーーーーーー。強姦じゃないのよーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 恥かしい醜態を晒させられてもまだ小林真木は気丈さを残している。 「俺たちの満足の為じゃない。女性向風俗の実験の為だ」 「何でそんな権利が有るのよ」 「此処に入ったらあんたの人権はない」 そこへ真紀子と津島が入って来た。 「そうよ。矢野真も捕まえたわ。二人とも私の実験材料よ」 真紀子は涼しい表情である。 「黒木さんはどうなったの」 小林真木には怒りより不安の中に彼らが脱出して助けに来る期待感が残されていた。 「ホアンに撃たれて死んだわ」 真紀子は冷たい表情で言い放つ。 「どうして」 驚きと絶望の表情で真紀子を見詰めた。 「貴方は成り行きを知らないわね。あの後ホアンが潜水艦を奪って黒木と矢野真を連れて海中に逃げたの。その後桟橋で日本人を人質に捕まえて身代金を要求してきたわ」 真紀子は小林真木の恥かしさ極まる醜態姿を一瞥しながら淡々と語る。 「それがさっきの電話ね」 「そうよ。私が電話で説得して人質は開放されたわ」 「何故。ホアンは黒木さんを射殺したの」 「仲間割れじゃない」 自分が殺せと指示したとは言わない。 「うそ。あんた達が殺したのでしょう」 「矢野真が一部始終見ていたはずよ」 実際。誰かが指示したかホアンの意志か矢野真には解らないと思った。 「矢野さんは何処にいるの」 「隣の房よ。どっちにしろ貴方々は進入禁止地域に入って潜水艦を奪って逃走。行方不明ということになるわ」 嘲るように真紀子は言う。 「捕まえたことさえ闇に葬るのね」 絶望感から小林真木の語気は弱まっている。この先どれだけの拷問と陵辱が待っているか想像に難くない。 小林真木は股を広げられ両脚は脹脛を腿の裏に密着させて膝手前で縛られ腿の付け根と脚首を縛られてベッドの先端に固定されている。 両方の腕は頭の上に真直ぐ引っ張られベッドの反対の先端から縄で張られている。 津島の部下は小林真木の菊の蕾に浣腸器の先端を挿し込む。 「あああーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーーーーー」 ゆっくりと千CCの浣腸液は注入されて行く。 既に緊縛師に一度歓喜に登らされている。そのあと鞭の強烈な拷問を受けたばかりである。小林真木の抵抗は緩慢になっていた。 浣腸のあと洗腸して二穴挿入が予定されている。 真紀子は痛みに音を上げた小林真木は簡単に女の快楽に陥ると見ていた。 津島を促してもう一人の矢野真の拷問に向かう。こっちの女の方が梃子摺ると考えたのである。 こちらの房では緊縛師が矢野真に梃子摺ってようやく高手小手に縛り上げた。その縄を天井の滑車から吊るして張ってしまう。 両脚を広げて脚首を左右の柱から縄で引っ張って部屋の中央で空中に大股開きに固定した。 小林真木もスレンダーだが矢野真の躰は更に細く躰の曲線が巧みにくねって女を表現している。 ウエストのくびれも良い。広げた脚は微妙に内向きに膝を向かい合わせ左右に脚首を広げて左右対称のくの字を描く脚のラインが美しい。 小柄だが弱々しさはない。そこが甚振っても罪悪感を沸かせない。 小振りだが三角に突き出た乳房の形も良く乳首もピンと突き出てやや上を向いている。 高手小手に縛った縄は乳房の上下に掛かりいっそう乳房を突き出していた。 緊縛師はこの体制で下から剃毛を行っている。 鋏みでカットが終了して細かい毛を電気剃刀でピンポイントに剃っていた。 矢野真は神経質な表情で眉間に皺を固め自らのドテを擬視している。 既にツルツルに剃られたドテは陰毛の有った下の紅さを露呈していた。 矢野真は真紀子と津島が中に入るとこの二人に以前に見つかっていたことに気付く。 矢野真は真紀子と津島が新日本空輸ホテルに居たのを覚えていた。瞬時に自分らを追い込んだのがこの二人と認識する。 「新日本空輸ホテルで」 「そうよ。あの時から目を付けていたわ」 真紀子もあっさり答えた。 「ホアンを電話で説得していた。貴方の声ね」 矢野真は真紀子と津島を交互に見ている。 「そうよ」 「黒木を射殺しろと指示したね」 「そうよ」 指摘されても真紀子に動揺がある筈もない。ホアンの携帯電話の音声は艇内に響いていたのである。 「私をどうするの」 「私の女躰実験動物よ」 「何ですって」 「私の女躰実験動物。仁川の承諾は得ているわ」 二人の目は完全に衝突していた。 津島は緊縛師に目で合図する。 緊縛師が一本鞭を構えた。 矢野真の表情に怒りと脅えが奔る。 一本鞭の先端が乳首を直撃した。 パシーン。 「あぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 縛られた躰が空中で大きく震撼する。 もう一人の鞭が両の乳房を横に掠めた。 ビシーン。 「あぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 天井の滑車から縄で張られた躰をくねらせ鈍い悲鳴を上げる。 真紀子に向かって文句を言う余裕もない。 矢野真の恐怖と怒りに滾った目が一同を見据える。 緊縛師はまだ乳房を叩く。 ビシーン。 「あぎゃあーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 躰は鞭と反対方向に大きく仰け反る。口元に唾液が流れ目の表面に涙が溢れ出た。 「何で行き成り。・・こん」 叫びたいが叫びにならない。 反対側の緊縛師が太腿を叩く。鞭が太腿に強烈に炸裂する。先端は内腿に回り込む。 「あがあーーーーーーーーーーーー。あがーーーーーーーーーーーーーーー」 反動で仰け反る躰から涙と唾液が飛び散る。 一瞬怯んだ涙目が瞳の奥深くから真紀子を睨み返す。 「女を叩いて」 真紀子は究極の女の部分を叩けと言っているのである。 緊縛師が膝の直ぐ上に太腿に縄を掛け始める。横に吊るして女陰に鞭を当てる準備である。 「何で行き成り拷問するのよ」 矢野真は憎悪に煮え滾る目で真紀子を見ている。 「あんたを大人しくさせる為」 真紀子は涼しい顔である。 「貴方は何者よ。何のための実験台よ」 矢野真の顔は怒りに真紅に紅潮していた。 「セックスに恵まれない日本女性。それを癒す企画。その実験台よ」 緊縛師は真紀子らの会話に関係なく矢野真の脚首を柱から張っていた縄を解き太腿に掛けた縄を引き滑車に通す。 「なによそれ」 矢野真の躰は片方の爪先を着いたまま片脚が引き上げられ上体が前に屈む。 「女性向風俗業を日本で成功させて仁川主席の日本経済侵略を援護する為よ」 「仁川主席の経済侵略」 相変わらず矢野真の目は真紀子を睨み据えていた。 緊縛師はもう片方の太腿にも縄を掛ける。 「日本を筆頭に亜細亜全体をR国のように経済的植民地にすることよ」 「何でこんな小さな島一個。こんな国の植民地になるのよ」 矢野真は首をやや逆さに脚を後ろにV字に開き吊るされてしまった。 「バブル以来の日本不況の原因はお金が大衆の預金に留まることよ」 緊縛師は一本鞭を構える。 「フェミニズムが一番経済効果のある風俗を抑圧して主婦が夫の遊行費を取り上げ共有財産として管理凍結する。これが不況から逃れない要因よ」 真紀子の目は緊縛師に打てと合図している。 緊縛師は鞭の先端を女の部分に狙いを定めて振り下ろす。 ピシーン。 「うぐーー・・・・・」 矢野真の顔は究極に軋む。 鞭は菊の蕾から会陰、女陰の閉じたビラビラを掠めていた。敏感な部分を直撃である。 「男、女の両面から私たちは日本の一番儲かる風俗を押えるわ。そしてオーナー経営者は妻の呪縛から開放してこの国で自由に満足を得てもらうのよ」 緊縛師は二発目を構えた。 ピシーーン。 「あぐうう・・・・」 眉間に皺を固め瞑った目蓋から涙が溢れている。 もう一人の緊縛師が吊られた矢野真の真下に潜り込む。 「妻は遊んで共有財産を不貞に使い込む。夫は独身になり資産を自由に使えるようになってこの国に来たら遊び放題。税金は要らないわ」 「それで日本からお金がこの国に流れ込むわけ」 矢野真は痛みに涙を流し真紅の表情で真紀子を見て言葉を搾り出す。 「そうよ」 下に入った緊縛師は矢野真の女の穴を包み隠すビラビラをピンセットで抓み左右に広げてしまう。 「あああーーーーーーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーーー」 叫びながらも一瞬下を向いた矢野真の瞳は再び真紀子を睨み据える。 「何で。女の貴方が・・そんな・・事・・するのよ」 痛みに顰める顔から怒りと言葉を搾り出す。 緊縛師は鞭を撥に持ち替えて矢野真の広げられた女陰の緋色の部分に撥の先端を叩きつける。 「あぐがあーーーーーーーー。・・・・あがあーーーーーーーーーー。あぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 吊られた躰は揺れ震撼し顔は究極に軋む。吊られた躰を捩り悶えさせ苦しむ様は物慣れた津島でさえ憂さを晴らすに充分である。 「貴方たち女性知識層に報復しているの。女の地位向上なんてぬかして企業を規制しすぎる法律を作ってくれるお蔭で私たちは苦労を舐めさせられたわ」 真紀子は緊縛師にもう一回と目で合図する。 下の緊縛師はもう一度ピンセットでビラビラを抓む。 「ああーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーーーーー」 最早。矢野真の叫びは泣き悲鳴である。 「雇用機会均等法や育児休暇の恩恵に預かれるのは四大を出て就職したエリートと公務員だけよ。そこから溢れた私たちは企業が法律を回避する派遣。更に落ちてこの島にからゆきさん」 緊縛師は撥を振り下ろす。 「あぐうう・・・・・・・」 矢野真は既にプライドも何もかも崩され涙も涎も鼻水も垂れ流しである。 仁川は疲れている立壁らに一夜休息を取らせる。 そして翌日。仁川邸の広間で収束の話し合いが始められた。 「ホアン。そこに人民元で十五万元ある。御前の要求した半額だ。それで一切喋るな」 仁川は厳しい口調で言う。 「・・・判り・・ました」 ホアンには事態がまだ手探りというところである。 「良いか。暫くこっちで生活してもらう。監禁はしないが見張りは付く」 津島が低い声だが穏やかな口調で言う。 「はい」 「住む所は新都心に用意する。今まで通りの取引を続ければ良い」 「はい」 「判ったら行け」 津島の部下が二人を促す。 「さて立壁さん。面倒なことになりましたな」 仁川はやんわり困った顔をする。 「私は何も事を荒立てる気はありません」 立壁は既に脅えている。 「どうでしょう。貴方の会社に五十億投資しましょう。R国に印刷会社を展開しませんか」 立壁には渡りに船の提案である。 「それは願ってもありません」 「今回のことは何も見なかった。何もなかった。それが条件です」 「今後とも強いパイプになりましたら。それに越したことはございません」 「まあ。利益にならないトラブルは御好きではなさそうですね。それともう一つ。大木有紀。その娘を買い取ってもらいます」 仁川は大真面目に言い切る。 「えー。買い取る・・ですか」 立壁は怪訝な表情になった。 「貴方は此処でのプレイ規約をよく読んでない」 「規約。それなりに一読しましたが」 「此処の女性は避妊をしていません。妊娠した場合は本人の希望があれば買い取ってもらうことになります」 「はあ。でもまだそこまで」 「左様。妊娠したかどうかは解りません。でもその前提で買い取って頂きたい。別に結婚しろというのではありません。ハードSMはなしで普通の愛人のようにこの国に五年くらい囲って頂けば良いのです」 「しかし。本人は」 「有紀。このまま借金返済まで今の仕事を続けるか」 有紀は無言で首を振っている。 立壁は既に満足な顔である。 「有紀。それならいいんだな」 脅えながら首は縦に振っていた。 拉致される以前からこの運びである。 真紀子から立壁に面倒見てもらってハードコンパニオンから逃れろとアドバイスされた。 だが有紀には立壁が怖かったのである。 真紀子から安形の話を聞いた。真紀子は最初この島に来た時ハードコンパニオンで安形に虐められたがその後は安形に助けられたのである。 此処の先輩である多岐江にも説得された。多岐江も同じである。多岐江は安形に救われ今は世話になっていた。 ハードはハードコンパニオンの時だけあとは可愛がって貰えるのである。 この先の日本に希望のないことも分かっていた。 この国で贅沢に暮らす方が得である。 立壁は見た目汚い親父ではない。ハードさえなければ好きになったかもしれないと思う。 真紀子には立壁が異常に有紀を気に入っていることが解っていた。 立壁の印刷会社をR国に展開させる。 印刷は殆どが工賃で占める。製本は尚の事である。紙も日本より安く製造できる。 問題は納期だが船便を使わなくてもよい。日本で国際線に使わなくなった747を安く買い取り貨物機にする。 羽田、成田に降ろす必要はない。日本には旅客が使われないローカル空港が国際空港を名乗って腐っている。 日本だけが収め先ではない。仁川が金を出して立壁に儲けさせて技術を輸入する。 有紀を娼国で立壁の女にして立壁を娼国に引き寄せるが得策である。 小林真木と矢野真の部屋にテレビが搬入された。日本の放送が視聴できる。市江廣子の部屋には以前からテレビが入っていた。 太田黒がキャスターの質問に答えている。 テレビ太陽のレポーター小林真木と黒木以下二名のクルーがホアンを威して娼国の機密部分に潜水艇で進入した。 無人だったので中を偵察する。見つかって艇を破壊されたので娼国の小型潜航艇を奪って闘争中。 R国海軍が捜索中だが既に燃料は切れている模様と報道されている。 市江廣子同様に小林真木、矢野真も生涯この島の鉄格子の中で真紀子の実験台とされる予定である。 女衒の國その三 SMハードコンパニオン 完 ご感想、アンケート ご感想、ご質問、ご用件、ご依頼などございましたら以下のメールにお送りいただければ幸いです。 sado9364○yahoo.co.jp (お手数ですが○を@に変えてご使用ください) |