鬼三のSM小説
女衒の國 その二十五


残存海軍

この物語はフィクションであり、実在の人物、機関とは何ら関わりがありません。

 二〇二十七年冬至上元 太陰太陽暦二〇二十七年十二月十三日。
 (この小説は2023年12月現在未来形です。またこの二十四節気は平気法によるものです)
 二○二十七年十一月十六日。
 
 娼国。ホテル最上階天翔の間。
 カウンターの向こうに南の島と海を見ながら夕食までまだ時間がある。
 真紀子と葛城義和はビール。平佐和と湯野中はコップ酒。陸上養殖の海胆といくら、ヒラメの薄造りが出されていた。
 津梨清吉は暇そうに包丁を研いでいる。
 モニターには第五機動部隊の関谷少将が出ていた。
 一週間潜水艦の航跡は全く発見できないとの報告である。
 「唐津の港には何も現れない。フランスの潜水艦は何処に消えたのかな」
 湯野中は不気味な沈黙が気に成る。
 「確かに不気味です。食料をどうやって補給しているかが大きな疑問です」
 葛城義和も異常に気に成っていた。なかなか娼帝國の憂鬱は去らない。
 「葛城君。フランスに戻って食料が確保できるということはないのか」
 平佐和はまた楽観論に成っていた。
 「ないですよ。それだったら第一機動部隊のあとを追って日本近海まで来ないでしょう」
 真紀子は否定する。
 続いてモニターを福岡の空軍基地に繋いだ。
 井上貴江中佐と溝口明日香中佐が駐留している。
 モニターには溝口明日香中佐が出た。
 「ここのところ唐津に特別な動きはありません」
 異常なしの答えである。
 「うーむ。平和なのか嵐の前の静けさか」
 湯野中はコップ酒を呷りながら首を傾げる。
 「機動部隊が交代で日本海と太平洋沿岸、東シナ海を索敵していて何も出ないのよ。どこか落ち着く場所がないとおかしい」
 真紀子も平和とは思えない。
 「潜水艦の増強は進んでいるが。こっちも何も遭遇しない」
 「内部の体制をどう固めても安心はできないよ」
 真紀子はそっちも不安である。
 「通信手段は無いです。内部に入る手段も無い筈です。それでも唐津の連中は内部の構造を良く知っています。特に元技術系が問題ですね」
 葛城義和もかなり警戒心が深い。
 「そうだよな」
 湯野中もそれは判っている。
 「溝口中佐。各シティを抜き打ち調査ができますか」
 葛城義和は特別警戒を考えていた。
 核戦争前と体制が変わってもクリスマス、正月は賑わう。その時期が心配である。
 「大丈夫です。チームを組んでやります」
 溝口明日香中佐はそんな必要もあるかと井上貴江中佐と話し合っていた。
 
 新青森。プレイルームである。
 娼国工作員小布施匡亘は風間ゆきを指名した。ハードコースである。
 小布施匡亘は核戦争の少し前に兵曹長から特務少尉に昇進した。ギリギリ工作員に留まる事ができたのである。
 今は特務中尉。兵曹長のままだったら核戦争後は解任されて軍人年金生活と成っていた。
 新青森はR国の街である。
 工作員でなければ移動して来る事はできない。
 違う街に来れば違う女が居る。違う女の躰を弄って甚振って愉しみたい。
 風間ゆきは小布施匡亘のやや厳つい表情に怯えていた。
 「どんな事するのですか」
 風間ゆきは声の震えを感じさせないように言う。躰は震えを抑えるのがやっとである。
 「成り行きだよ」
 小布施匡亘は聞かれても頭の中でプログラムまで組んでない。
 「えーー」
 風間ゆきはさらに不安な表情に成る。
 「まあ。消えない痕は付けないから。痛い、恥ずかしいはSMでハードコースだからね」
 小布施匡亘は当然という言い方である。
 そして風間ゆきの肩を押さえて自分の正面を向かせる。
 そのまま一気に全裸に剥かれてしまった。
 小布施匡亘は風間ゆきの乳房を掌で握って感触と震え具合を愉しむ。
 そして唇を奪いながら膣に指を差し込んだ。しばらく唇を貪る。
 小布施匡亘は風間ゆきの手首を縛って天井から下がった滑車のフックに引っかけて爪先立ちまでつるし上げた。
 脚首と膝を縛って縦一文字全裸の丸太状態にぶら下げる。
 爪先の先端を伸ばして辛うじて床に着く状態である。
 小布施匡亘は竹刀を手にしていた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは恐怖に引き攣った目でそれを見る。
 小布施匡亘は風間ゆきの太腿の一番艶めいた部分を二本揃えて横に薙ぐ。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきの躰は腰で全体がくの字に折れて揺れて弾ける。
 小布施匡亘は反動で戻って来る腰を薙ぐ。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは強烈に躰を揺すって藻掻く。
 小布施匡亘は立て続けに乳房を二つ並べて横に薙ぐ。
 「ぐーーーーーーーーーーがはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは手首でぶら下がって縛られた膝を上げて躰を揺らして藻掻く。
 「ぐふーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーー」
 顔を振って痛みに悲鳴を絞り出す。
 小布施匡亘は竹刀を置いてスパンキングを持つ。男の顔ぐらいの大きさで楕円形の革のスパンキングである。
 それで左の乳房に被せるように叩く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは歯を剥き出して顔を振って悲鳴を絞り出す。
 小布施匡亘は構わず右の乳房に叩きつけた。
 「ぐぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは手首でぶら下がって膝を折って藻掻く。
 小布施匡亘はくの字に斜めに成った太腿に被せるように叩きつけた。
 「ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの躰は膝から下が曲がって腰から下が後ろに揺れる。
 「がはああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 その反動で躰全体が前に戻った。その乳房二つの真ん中に叩きつける。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うがはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの躰はぶら下がったまま震撼した。
 既に涙が玉に成って浮き出している。柔らかい乳房に革の平面でスパンキングはかなり痛い。
 「この程度で泣くか!」
 小布施匡亘は同じところにもう一発叩きつけた。
 「ぐがーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの躰はぶら下がったまま暴れるように小刻みに震撼する。
 「あはあーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いが続いた。
 小布施匡亘はさらに数回叩いて一度縄を解いて床に下ろす。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ」
 風間ゆきは床にべったり座り込む。
 「十五分やる。湯を使え」
 小布施匡亘は風間ゆきに休憩を許した。
 自分は冷蔵庫からビールを出す。さらに寿司の出前を注文した。
 風間ゆきは十五分ピッタリで出て来る。
 「バスロープ巻いて。出前来るから」
 「ああ」
 風間ゆきは慌ててバスロープを羽織って前を合わせた。
 小布施匡亘はもう一個のグラスにビールを注いでやる。
 「すいません」
 風間ゆきは一応の礼を言ってそれを飲む。
 そこに寿司桶の出前が届く。
 運んできたのは女性であった。
 「まあ。食べて。遠慮しないでね二人分以上だから」
 「ありがとうございます」
 「今日で何回目だ」
 「ハードは三回目です」
 「ふーん。そう。事務所では。あんたか山崎舞香さんを勧められたよ」
 小布施匡亘は怪訝な表情に成る。
 「あの事務所はおかしいのです。ハードの基準もマニュアルを拡大解釈しているみたいで。それに山崎舞香はハードに登録していません」
 風間ゆきは小布施匡亘の言葉に反射的に不満を言ってしまった。
 「なに。それは聞き捨てならない。その子は何で投書しないのだ」
 小布施匡亘は遊びから工作員の意識に戻る。
 「投書をしたのです。したから事務所の人に見つかってもっとハードな客に付けられたのです」
 「そいつら投書を横から抜いたな」
 「そうなのですか」
 「俺は娼国の工作員だ。今日のプレイが終わったらその子に会わせろ」
 「ええ。工作員なの」
 「そうだ。此処はR国の管理下の街だからR国の工作員に引き渡す」
 「えーーー。だったら。お願いしますよ」
 風間ゆきは地獄から這い上がる思いである。
 「それは任せておけ。でも今日はもう少し愉しませてよ」
 「はい」
 風間ゆきの恐怖の緊張が戻る。
 小布施匡亘は一時間くらいを食事休憩に費やした。
 そこで舛田警視正が国営放送で公開した針銃が持ち出される。
 「えーーーーーーーーー。これあの。・・・・・」
 風間ゆきは恐怖に震えてしまう。
 「確かに相当に痛いらしい。でも吉丘蓮実元中尉はあれだけ刺されて病院で消毒だけで済んだのだ」
 小布施匡亘は簡単なように宥める。
 「はあ」
 風間ゆきは恐怖に言葉が返せない。
 小布施匡亘は震える風間ゆきを拷問椅子に厳重に固定した。
 「何発ですか」
 風間ゆきはほとんど泣き声である。
 元工作員の吉丘蓮実元中尉が失禁してしまった。恐ろしいプレイである。壮絶な痛みだったに違いない。
 小布施匡亘は片手の指を広げて五を示す。
 「えーーーーーーーーーーーーーー」
 恐怖に引き攣った声である。
 小布施匡亘は風間ゆきの膣にクスコを挿入する。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 クスコが膣に侵入してきてお○○この奥を刺されると実感しての悲鳴である。
 小布施匡亘はクスコの螺子を回す。究極に広がるまで回し続けた。
 かなり大きめのクスコである。
 針銃を操作するモニターには風間ゆきの女の奥がくっきり拡大されていた。
 風間ゆきを固定して磔にした拷問椅子の正面のモニターにも投影されている。
 「あーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーん。この中に五発。うーーーーーん。むりーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは泣き悲鳴で訴える。
 「そこには二発。クリに一発。乳首に一発。内腿に一発だ」
 小布施匡亘は淡々と言う。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 それでも風間ゆきは驚愕の表情である。
 小布施匡亘は一発目を内腿に照準を合わせた。女の内腿の白く肌理細かく柔らかい肉に刺して血が見たい願望である。
 内腿の表面を拡大して真ん中辺りの僅かに窪んだ帯状の部分に狙いを定めてボタンを押す。
 ブン。
 金属の羽が付いた小さい弓矢の様な針が真っ白い風間ゆきの内腿に突き刺さった。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーん。うはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは上半身を拷問椅子の背に沿って迫り上げて震え藻掻く。
 「そんなに痛くないだろ」
 小布施匡亘はオーバーと指摘する。
 「ああーーーーーーーん。そんなーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは泣き声で反論してしまう。
 小布施匡亘は血を期待して針を抜く。
 僅かに血の玉が浮き出てそのまま一筋に流れる。白く肌理の細かい皮膚に流れる赤い血が満足感を湧き立たせた。
 小布施匡亘は針銃の操作モニターの位置に戻る。
 次は乳房に照準を合わせた。
 「・・・・・」
 風間ゆきは辛そうな表情を引き攣らせてそれを見る。
 小布施匡亘は左の乳首の根元に照準を合わせた。
 手元のモニターには薄紅色の乳首の肌理の粗い部分が克明に投影されている。
 その位置で二発目を押す。
 ブン。
 針は狙い通り乳首の根元に刺さった。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの躰は瞬間固まる。そして強く震撼した。
 「いーーーーーーーー、いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは顔を究極に軋ませて眉間に皺を強く刻んで痛みを訴える。
 小布施匡亘は淡々と三発目をクリトリスに照準を合わせた。
 そのまま風間ゆきの方に来る。リモコン発射もできるのである。
 先に乳首の針を抜く。
 また血が線に成って流れ出る。
 小布施匡亘はクリトリスを剥いてリモコンを構えた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは表情を破裂させて泣き叫ぶ。
 小布施匡亘は哂いながらボタンを押す。
 ブン。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの強烈な悲鳴の真っただ中針はクリトリスに突き刺さった。
 「ぐわはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは大口を破裂させて涙を溢れさせて藻掻く。
 「あはあーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん。あはん」
 さらに藻掻き暴れる。
 クリトリスから血が流れ付近に滲む。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。ああん。あはん。あはん。あはん。あはん。あはん」
 顔を振って泣き叫ぶ。
 「いたい。い、いいたい。いたいよーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは痛みを訴える。
 「痛いのは受けてくれなきゃ。このプレイはその時痛いだけだよ」
 小布施匡亘は宥めるように言うがこの泣き叫びが嬉しいのである。
 針銃の後ろに戻ってクスコの中に照準を合わせる。
 「・・・・・」
 風間ゆきは蒼白な表情で身構える。
 子宮口への一発目はやや外して奥の粘膜の盛り上がった裾野を狙う。
 風間ゆきの躰は固定されているが恐怖に微妙に震えていた。
 小布施匡亘はボタンを押す。
 狙いが僅かにずれて膣の奥に盛り上がった粘膜の中腹に刺さった。
 「ぐーーぐうーーーーーーーうぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはああーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは涙を振り飛ばして藻掻く。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーー-ああーーーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーー」
 拷問椅子を揺すって暴れ藻掻く。
 「あーーーーーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 さらに号泣の涙が溢れ出る。
 「あはああーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーん。ああ。ああ。ああ。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 風間ゆきは拷問椅子に躰を沈めて荒い息遣いである。
 既に痛々しいくらい蒼白な表情に成っていた。
 小布施匡亘は最後の一発をきっちり照準を合わせる。そして風間ゆきの躰の戒めを絞め直す。
 さらに拡大して照準を細かく調整した。
 狙いは子宮口の亀裂の窪んだ内側すれすれである。
 風間ゆきは恐怖が頂点に達していた。
 「行くよ」
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 恐怖に切れた悲鳴である。
 小布施匡亘はボタンを掴むように押す。
 ブン。
 狙った通り子宮口の窪みの内側に突き刺さった。
 「ぐうがががあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの躰が一瞬固まって制止する。それが弾けて失禁尿がクスコの金属の上で飛び散る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 号泣しながら失禁尿を垂れ流し続けた。
 小布施匡亘は壮絶な状態が治まるまで待って拷問椅子の戒めを解く。
 「何とも無い筈だが病院で消毒して貰おう」
 小布施匡亘は荒い息遣いの治まった風間ゆきに声を掛ける。
 「駄目だよ。何とも無かったら病院でまたお金取られちゃうよ」
 風間ゆきは拒絶してしまう。
 「金を取る!なんだそれは!だったら俺が払うよ。それはおかしいな。娼国もR国もそこは無料だぞ」
 小布施匡亘はきっぱり断言する。
 「でもお金取られたよ。プレイで障害が有ったら無料だけど。何とも無くて来たら自己負担だって」
 風間ゆきは不満をぶつけた。
 小布施匡亘は衛星電話で連絡を取る。
 「溝口中佐殿でありますか」
 「何よ。そんな言い方して。小布施特務中尉ね」
 「今では中佐殿は三階級も上官であります」
 「何よ。私のお○○こにお〇〇〇ん入れたでしょう」
 「はい。三回も抜かれてしまいました」
 「何言っているの。私の中で気持ち良く成って果てたのでしょう」
 「はい。言い方によっては」
 「要件は何」
 「R国の街ではSMプレイで異常が無くて病院に行ったら自己負担なのでしょうか」
 「馬鹿を言わないで。病院は何処のシティも無料でしょ」
 「その筈なのですが。此処に金を取られた女性が居りまして」
 「何処其処」
 「新青森だよ」
 小布施匡亘はここでいつもの口調に戻る。
 「また。新青森。直ぐに行くよ」
 「それからハードに登録してないのにハードのチケット切られた女性も居る」
 「とにかく直ぐに行く」
 溝口明日香中佐は怒り沸騰した。
 溝口明日香中佐がジェットヘリで福岡から着く間に小布施匡亘は風間ゆきに山崎舞香の部屋に案内させて病院に向かった。
 「俺は娼国諜報機関小布施中尉だ。この病院ではSMプレイで心配に成って病院に来て異常が無ければ自己負担か」
 「あの。此処はR国の管理下です。異常なしだと管理事務所が払ってくれません。当人負担と言われてしまいます」
 「R国の溝口中佐を呼んだのでもう直来る」
 「そうですか」
 病院の会計担当者はやや困った表情に成る。
 山崎舞香は泣いていた。
 「投書をしたらもっと酷い報復のようにお客にハードで推薦されたのです。その内容がもの凄くて。もう耐えられません」
 「まあ。君がハードで推薦されていることは判ってる。俺も君と風間ゆきを勧められた」
 小布施匡亘は事態を十分に理解していた。
 「病院も有料でした」
 「それは管理事務所に払い戻して貰おう。もう少しでR国の溝口中佐が来る。じっくり相談に乗って貰え」
 「もっと虐められたりしませんか」
 山崎舞香は異常に怯えていた。
 「それはない。天昇の間の指示に従わない管理事務所に強く怒って居られた。それに溝口中佐は女性だ」
 小布施匡亘の厳つい表情が静かに宥める。それは寧ろ怯えていた山崎舞香を安堵させた。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 溝口明日香中佐は既に天昇の間に状況を報告している。
 湯野中に報告したが湯野中は葛城義和に代わってしまう。
 「娼国工作員から連絡を受けました。これからどんな客が付いたかハードに成った成り行きを確認します」
 「病院も報告しなかったな」
 葛城義和は既に示し合わせていると見ていた。
 「そのようです」
 「ねえ。また新青森」
 話を聞いていた真紀子が強い怒りの表情に成ってしまう。
 「娼国の工作員は誰だ」
 それを見て葛城義和が確認した。
 「小布施匡亘特務中尉です」
 真紀子はパソコンから小布施匡亘を検索して衛星電話を呼び出す。
 「小布施中尉ですね。北嶋です」
 「・・・・・」
 小布施匡亘は瞬間言葉が出ない。一番怖い人物からである。
 「小布施中尉。北嶋です」
 「主席殿でありますか」
 「そうよ。R国の問題だけど状況を聞かせて」
 「はい」
 小布施匡亘は怯えた声で概略を話した。
 「いい。溝口明日香中佐が着いたらジェットヘリで此処に来て下さい」
 「はい。畏まりました。娼国仁川ホテル天昇の間でありますか」
 「そうよ。緊張しなくていいのよ。飲みながら話しましょう」
 真紀子は柔らかく言った心算である。だが返って怖さを滲ませてしまった。
 「畏まりました」
 
 新青森。一号棟の病院。
 「R国諜報機関溝口中佐入ります」
 「ご苦労様です」
 会計担当者は小布施匡亘はが山崎舞香、風間ゆきと待つ会議室に案内する。
 溝口明日香中佐は同じように身分証を提示した。
 「山本さん。最初にハードでお客が来たところから話してください」
 「私はこれで。天昇の間に呼ばれてしまいました」
 小布施匡亘はそわそわと出発しようとする。
 「大丈夫よ。旨く行けば昇進に繋がるかも」
 溝口明日香中佐は小布施匡亘の緊張を感じ取っていた。
 小布施匡亘は溝口明日香中佐の乗ってきたジェットヘリで娼国に向かう。
 「その當間五郎はどうして貴女を指名したの」
 「それが行き成りでした」
 「その男も調べないとね。最初は風間ゆきさんを指名したのね」
 「ゆきの時は若い四人と當間さんは別でした」
 「山本さん。その次にハードに管理事務所が勧めたお客は」
 「河合琢磨さん。香取信さんです」
 溝口明日香中佐は若い四人は後回しにして三名の客を管理事務所に問い合わせる。
 そして対応した職員に確認して河合琢磨と香取信の二人が管理事務所の職員と判った。
 先に當間五郎を呼び出す。
 當間五郎は正規の手続きをしてハードコースの料金は払ったと主張した。
 多少の行き過ぎが有ってもルールの範囲である。
 溝口明日香中佐もこの男を咎めるまではできない。
 だが當間五郎は河合琢磨が山崎舞香のハードコースのチケットを発行したと認めた。
 溝口明日香中佐に概ねのストーリーが読めてくる。
 「貴方は何処で山崎舞香さんを知って指名に至ったのですか」
 そして核心に迫る質問に成った。
 「風間ゆきと一緒に居たのを見てCクラスながらこれも悪くないと思って指名したよ」
 當間五郎はどこが悪いという態度である。
 「その時に山崎舞香にハードは登録して無いと言われませんでした」
 「言われたよ。何とかならないかと翡翠を渡したな」
 「そうしたら河合琢磨がハードでチケットを発行したのね」
 溝口明日香中佐はきっちり念を押す。
 「そうだよ。香取さんも居た。まさかそれで収賄で逮捕なんて言わないよな。くそ真面目で経済が沈んだ日本じゃないしな」
 「貴方は逮捕されないよ。でもルール違反のチケットを出した河合琢磨は別よ。香取信も」
 「俺には関係ないな」
 「今回はそうなります。でもプレイのやり過ぎは厳重注意よ。本人が全部承諾した訳じゃないでしょ」
 「何処がやり過ぎかな」
 「後日別の担当から呼び出しがあります。今度やったらチケットが発行されなくなります」
 「判りました。別の担当からやり過ぎ箇所をきっちりご説明ください」
 當間五郎はどうせ条文の解釈程度の問題と鼻であしらう態度である。
 「ええ。後日呼び出しがあるわ。今夜はお帰り下さい」
 溝口明日香中佐も警告で留めるしかない。
 「それじゃあ。失礼いたします」
 當間五郎は全く悪びれない態度で帰って行った。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 小布施匡亘が到着してカウンターで葛城義和と真紀子の間に座らされてビールを飲みながら経過を話す。
 「それじゃ貴方のプレイした風間ゆきの方はハードに登録していたのね」
 「そうです」
 「溝口中佐はやり過ぎで厳重注意と言っていましたけど」
 「自分が聞いた範囲では条文に触れてはいないです。本人が慣れてないからハードは極端に怖いのです」
 「山崎舞香が當間五郎らから受けたプレイは」
 「そっちもハードで登録されていれば解釈の範囲です」
 それから葛城義和と真紀子が細かく内容を聞いて性器を縫った部分が引っ掛かった。
 「溶ける縫合糸と言ってましたが病院で処置には成ったようです」
 「現状ではプレイの範囲でしょう。ハードでは病院で処置に成るのはある程度已むを得ません」
 「今回は管理事務所のスタッフがハードに強引に入れてしまったのと医療費の請求。投書を止めた事ですね」
 「それじゃ當間五郎と四人は厳重注意無しね」
 「そうでしょうね」
 葛城義和の見解でそう成りかけた。
 「ハードコースにまだ問題があるのかな」
 湯野中は一回システムを整備したと言いたい。
 「新青森の管理事務所がシステムをスルーするだけでしょう。そこを取り締まれば良いだけです」
 「日本と違って収賄は取らないけど性器を縫って最後に抜糸をしないで放置は問題じゃない。厳重注意までしない範囲の注意では」
 真紀子は當間五郎に懸念を示した。
 「チケット発行停止予告までは行かない範囲で」
 「そう」
 「葛城先生。その方が良いのでは。この男これを注意しないとまだエスカレートする」
 湯野中も考え直した。
 「それじゃ二対一という事で」
 葛城義和は二人の見解に譲る。
 平佐和は何も言わなかった。
 「私はもう」
 小布施匡亘は帰ろうとする。
 「ねえ。鰻食べて行けば。いま用意してくれているよ。ビールももう何杯か」
 真紀子はまだ引き留める。
 「いただきます」
 小布施匡亘は座り直す。
 「ねえ。貴方なぜ溝口中佐に連絡したの」
 真紀子はここが引っ掛かっていた。
 「はい。以前から知って居りました。R国の街では私が何か言っても相手にされません。それで来て貰いました」
 「そう。やっぱり関係が有ったのね」
 「まあ。その」
 「悪びれなくていいのよ。この国ではSEXは何処までも完全に自由よ」
 真紀子は楽しそうである。
 「はい」
 「ところで娼国の隊員だが少しR国の街で動いてくれないか」
 湯野中はR国の街の調査を隠密でやって貰おうと目論む。
 「ちょっと」
 真紀子が異論を唱えようとする。
 「何を言うか。井上と溝口そっちも使っただろ」
 「そうだった」
 認めざるを得なかった。
 
 唐津。潜水艦の洞窟。
 東条英治大統領らもこのスペース内に会議場を設営していた。唐津の街の中ではダミーの会議しかできない。
 「そろそろ洞窟内の訓練から外の航海を行いませんか」
 五十代の議員澤田康弘である。
 「機動部隊が長崎に張り付いています」
 女性議員山本由紀乃は危険と言う。
 「エドガール大佐は洞窟の桟橋が完成するまで出ない意向だ」
 東条英治大統領も出ない方が良いと思った。
 「あの舛田と言う警視正の拷問番組が毎週定着したね。この間視聴率92%と字幕出ていた」
 「視聴率の逆探知ができるみたいね」
 「核戦争前の日本には有り得ない国営放送よ」
 「三十年位前の日本では風俗の紹介やAV女優が出て脱ぎ系やアダルトなゲームも有ったよ。その前は低俗番組も有った」
 六十代の議員大川良純が大昔を思い出して言う。
 東条英治大統領にはあまり分からない。
 「その時代に戻ったの」
 山本由紀乃は不快感を露にする。
 「それ以上。いや格段にそれ以上だな」
 大川良純も娼帝國の国営放送には慄いていた。
 唐津シティ内の有線の通信はある程度整いかけている。だが此処の人口規模では機器までは作れない。
 潜水艦同士は水中通話機と海上にアンテナを出せば通信ができる。
 インターネットは既に壊滅していた。メールも使えない。衛星電話は娼帝國の衛星しか存在しない。
 携帯電話会社は壊滅して基地局も無い。
 「娼帝國のシティ内の人達に協力者を得ることが必要と思います。何か呼び掛ける手段を作るべきです」
 女性議員斎藤千春である。
 「そんな手段はないよ」
 澤田康弘は同じ事を何度も考えた。
 「シティの人達は街を出られない。だが我々は外出ができる。そこを利用して何か手段を探そう」
 東条英治大統領も娼帝國内部に協力者を得たいと考えている。
 「みんなで考えて何か突破口を探しましょう」
 斎藤千春はさらに強く主張した。
 
 R国D市。夕嵐の面々を収容した鉄格子である。
 吉丘蓮実元中尉は舛田警視正らからスタジオで針銃の拷問を受けても娼国の病院で異常なしで消毒だけで帰された。
 十日ぐらい平穏な日々が続いている。
 「針銃って相当に痛かったの」
 浜田佳美元中尉が隣の鉄格子から話していた。
 「痛いよ。子宮口に刺さったのは一瞬息が止まったよ。それでも何も影響はなかったけど。瞬間だけと言ったらそうだけどね」
 「お○○この奥を飛んでくる針で刺されるのよ。恐ろしいよ」
 浜田佳美元中尉も病院のテレビで見ている。
 「蝋燭の小さい玉の方が痛みは長かったけど。こっちの方が怖いよ」
 元工作員の吉丘蓮実元中尉から怖いという言葉が出てしまった。
 「今週は私だよね」
 浜田佳美元中尉は自分の番と悟って慄いている。
 「舛田は身体に影響が無いとか言っていたけど。これを献身婦のハードコースに使うのよ。私たちより堪えられないよね」
 吉丘蓮実元中尉はハードコースに使う恐ろしさを此処だけと非難してしまう。
 「今更だけどそこの部分だけはロシアや北朝鮮より酷いよね」
 浜田佳美元中尉らの所属していたR国はもとよりそういう国である。だが献身婦の強制までは無かった。
 夕嵐で立ち上がって失敗して性の標的としての女の価値がなくなるまで加重死刑囚の加重部分を続けられる。
 将来の可能性は絶望である。
 それでも一人足りと自決を選ぶことはなかった。
 「ねえ。フランスの残存海軍が近づいているよね。娼帝國から離脱した唐津の市民が食料を供給しているらしいの」
 後ろの部分は舛田警視正が鉄格子に連れて来たイケメン男性から得た情報である。
 吉丘蓮実元中尉は此処からカメラの死角を使って手話で話している。
 「此処を脱出してそっちに合流できないの」
 「それを考えていたの」
 「検討しましょう」
 浜田佳美元中尉は理不尽では済まない特別加重死刑囚の加重拷問に堪えて裸を女の奥まで全国民に晒してきた。その屈辱に幾分明るみを見たのである。
 
 新川越。ニューシティ内の一般ラウンジ。
 小布施匡亘は市民に紛れて女を物色していた。
 ハードの登録者のリストを見ながら本人を探す。
 夏川汐里と言う女に目を付けていた。
 遊びながら湯野中のリクエストにも答える。
 飲みながら周りを観察してようやく本人を見つけた。
 スタイル、仕草を観察する。
 舛田警視正が安全なハードプレイとして公開した針銃が天昇の間では疑問状況であった。場合によっては禁止されるかもしれない。
 今のうちに実験をしてできたら安全を表明したい。
 風間ゆきは異常に泣いた。
 自分が工作員でなく困っていた問題を解決したのでなかったらかなり険悪な終わり方に成ったかもしれない。
 そのあと異常なしでも驚愕のプレイである。
 逆に小布施匡亘の加虐心を陶酔させた。駄目と言う結論が出るなら今のうち自分が試したい。
 この女で良い。
 Bクラスの料金など工作員には十分に捻出できる。
 さらに湯野中企業連合代表から軍資金も貰っていた。彼ら娼国側の工作員の呼び名では闇総統である。
 小布施匡亘は献身婦管理事務所に向かう。
 「この子ですとなかなか予約が取れませんで」
 職員の表情はやや裏がありそうに見えた。
 「何言ってる。予定は入ってないぞ」
 「どうして予定が判る」
 「娼国諜報機関特務大尉小布施匡亘」
 「此処はR国の街です」
 「そうか。じゃこう言う物も有る」
 「えーーーー。R国特別諜報員」
 「裏を見ろ」
 「あーーーーーーーー湯野中企業連合代表」
 「闇総統のお墨付きだ」
 「し、失礼致しました」
 「そうやって賄賂を稼ぐ。後日溝口中佐あたりからご沙汰がある」
 職員は震える手でチケットを発給した。
 プレイルームで待つと怯えながら夏川汐里が入って来る。
 「調査に来られたのですか」
 「気にするな。君らとは遊びだよ。調査は街の状況と管理事務所のいまの職員の様な不正だ」
 「ふーーん。そうなんだ」
 夏川汐里は遊びと言われてそれではハードプレイは逃れられないとさらに怯えてしまう。
 「何か不満か。ちゃんとハードの料金は払っているぞ」
 小布施匡亘はやや怖い表情を見せる。
 「そうですね」
 夏川汐里は躰がガラス人形のように固く成っていた。
 小布施匡亘は容赦なく全裸に剥いてしまう。
 そして乳房に片腕を回して抱くようにして頭の下に片手を置いて仰向けに夏川汐里の躰を反らせて唇を貪る。
 夏川汐里は為されるが儘である。
 小布施匡亘は夏川汐里の唇を貪ったまま女の部分に指を突っ込む。
 完全に乾いていてなかなか入らない。
 仕方なくクリトリスを弄って濡れるのを待つ。
 少し濡れたところで拷問椅子に押し倒して脚を左右の脚乗せ台に乗せて大股開きにして一度挿入してしまう。
 「うふうーーーーーーーーーーーーーーー」
 内部に濡れが充満したところで一物を抜いて指に換えた。
 女の奥の一番敏感な部分を強く責める。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 夏川汐里は強い刺激に悲鳴を漏らす。
 さらに強く掻き出した。
 「あはあーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーー。ぐふぁあーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー」
 断続的に潮を飛ばす。
 「あはあーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 夏川汐里は辛い表情を振って荒い息遣いを続ける。
 その時衛星電話が鳴った。
 「これは中佐殿」
 「こら。中佐殿じゃないよ。あいつら病院の費用を経費で落として払わないで着服よ」
 「そういう事か」
 「昇進したのでしょ」
 「闇総統からお仕事を命ぜられたよ」
 「どこ」
 「此処は新川越」
 「ひょっとしてプレイの最中」
 「左様で」
 「警視正のプレイを試すの」
 「まあ。そういう命令なのだ」
 「判った。二十一時で合流しない」
 「いいよ」
 「それじゃゆっくり愉しんで」
 「ああ」
 通話は切れた。
 小布施匡亘は鞭を手にする。先端が細長い一本鞭である。
 「・・・・・」
 夏川汐里の表情は引き攣る。
 「ハードは何回目」
 「初めてですよ」
 声に脅えが滲み出ていた。
 そして神経質そうに怯えた表情で鞭を見ている。
 拷問椅子に腹と膝をベルトで固定して腕を拷問椅子の背の裏側に回して手首同士を互い違いに合わせて縛った。
 鞭を構える。
 「ああ」
 一発目は乳首の真下乳輪の境い目を狙う。
 「うーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーーーーーー」
 夏川汐里の顔が強烈に歪む。
 「ああーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーー」
 痛そうに顔を振る。
 もう一発乳首を狙って叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 かなりオーバーに悲鳴を上げる。
 「あはあーーーーーーーーーん。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 辛そうに荒い息遣いを続けた。
 続いて乳房の柔らかい膨らみを叩く。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 夏川汐里は痛みに躰を震撼させた。
 鞭を換える。今度は先端が長方形の革二枚の一本鞭である。
 続いて拷問椅子の斜め横に立って夏川汐里の躰と平行に大股開きにした女の部分を狙う。
 夏川汐里は怯えた表情を引き攣らせてこっちを見る。
 容赦なく閉じ合わせた粘膜を叩いた。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。がはああーーーーーーーーーーーーーーー、ぐがあああーーーーーーーーーーーー」
 拷問椅子を腰で揺すって強烈に暴れる。
 「いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 既に涙を溢れさせていた。
 もう一発クリトリスを狙う。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん」
 夏川汐里は堪えられないという目つきでこっちを見る。
 容赦なく先端をクリトリスを包んだ包皮に当てた。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 顔に汗を噴き涙を溢れさせる。
 背中にも汗を?いていた。
 「今日は針銃を受けて貰うよ」
 小布施匡亘はさりげなく恐ろしい宣告をする。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーー。あれは。あれはむりですーーーーーーーーーーーーーーーー。むりーーーーーーーーーーーーーー」
 泣き出してしまった。
 「大丈夫。瞬間痛いだけだよ」
 「そんなーーーーー」
 夏川汐里は涙を流しながら顔を振る。
 「ハードコースに入ったからね」
 小布施匡亘は諭すように言う。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 号泣してしまった。
 小布施匡亘はそのまま針銃をセットする。
 そしてクスコを取り出した。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 夏川汐里はさらに涙を溢れさせる。
 それでも容赦なく挿入してしまう。
 「うはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 躰を揺すって泣き喚く。
 それでも螺子を回して奥を広げた。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはん。あはん。あはん」
 号泣状態である。
 さすがに膣に五発は無理かもしれない。一発目はドテを狙う。
 ブン。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 夏川汐里の目が吊り上がって大口を破裂した悲鳴に成る。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーん。あはあん。あはん。あはん」
 次は乳輪の端を狙う。
 「あはあーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ」
 夏川汐里は震えながら荒い息遣いでぽろぽろ涙を零していた。
 ブン。
 二発目が乳輪の下部ぎりぎりに当たる。
 「う、うう、うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 少し柔らかい悲鳴にダウンした。
 膣の奥に照準を合わせる。
 濃い紅色の子宮口がくっきり見えていた。
 亀裂をやや外す。
 ブン。
 狙い通り子宮口の亀裂の真上に刺さった。
 「ぐがああーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーがはーーーーーーーーーーがはーーーーーーーーー」
 強烈に躰を振って暴れてしまう。
 「あはあーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーー。あーーーーーーーーあーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 夏川汐里は猛然と泣き喚き続けた。
 「ああーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん。だめーーーーいたいーーーーーーーー。もうだめーーーーーー」
 顔は汗と涙でぐちゃぐちゃである。
 小布施匡亘は五発は無理でももう一発と照準を合わせる。
 藻掻き震える夏川汐里に向かってもう一発ボタンを押す。
 ブン。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 夏川汐里が震えて躰が僅かにぶれる。照準がずれて子宮口の亀裂の淵へ。その淵の僅かに内側に刺さってしまった。
 「ぐーーーーーーーーーーーぐうがふぁああーーーーーーーーーーーーーーー。がはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 夏川汐里は涙を振り飛ばし猛然と躰を揺すって暴れる。
 拷問椅子が軋み揺れた。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 強烈な号泣状態である。
 「ぐあはああーーーーーーーーーーーーーん。あ、ああーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーん」
 そしてついに失禁してしまった。
 失禁尿がクスコの上で飛び散る。
 小布施匡亘はピンセットで針を抜く。
 三発目の針から血の玉が浮き出て膣の中で流れた。
 乳輪の縁とクリトリスの包皮からも流れる。
 白く肌理の細かい肌に血の筋はそそらせてしまう。だがここまでである。
 夏川汐里の戒めを外して拷問椅子から降ろすと床に崩れた。
 「さあ。消毒で済むと思うけど病院に行こう」
 「だめーーーーーー。消毒で済んだら私またお金取られるーーーーーーーー」
 夏川汐里は拒絶する。
 「ハードは初めてだろ」
 「ううん。ソフトでも結構ハードにされて病院に行ったら異常なしで料金取られたよ」
 「病院は何処の街でも無料だ」
 「だって診察代取られたよ」
 「俺が一緒に行く。請求されたら俺が責任持つ」
 「ほんと」
 「大丈夫だ」
 「うん」
 小布施匡亘は夏川汐里を負ぶって病院に向かう。
 診察は直ぐにおわった。
 小布施匡亘の言う通り消毒だけである。
 そして最後に会計担当者が診察代を請求してきた。
 「娼国諜報機関特務大尉小布施匡亘。病院は総て無料のはずだ」
 小布施匡亘は身分証を提示する。
 「この街はR国です」
 「そうか。こういう物も有るぞ」
 「えーー。湯野中企業連合代表」
 「俺は闇将軍の依頼を受けて来ている。もうじきR国の溝口中佐も来る」
 「しかし管理事務所で異常なしの場合は本人に貰えと」
 会計担当者は不動の姿勢に成る。
 「まあ。溝口中佐が来て決着をつけてくれるよ」
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 本日は津梨清吉が休みである。中居がお膳を運んでいた。
 「それじゃ。着服か」
 湯野中が溝口明日香中佐から報告を受けていた。
 「それも計画的です。払わなかった医療費をプールして毎月全員で山分けしていたそうです」
 「う、うーーーーーーーーーん」
 湯野中は唸る。
 そして他の三人にそれを説明していた。そこに小布施匡亘から連絡が入る。
 「なに。新青森だけではない。新川越もか」
 「はい。この後溝口中佐と落ち合います。そちらから報告が入ります」
 「これは大事だ。徹底的に調査してくれ。そして街の状況もな」
 「はい。それぞれラウンジを覗いています」
 「うむ」
 病院の治療費の問題は本来の調査ではない。
 
 新川越。上層階の一般ラウンジである。
 「全く同じ反応だよ」
 「どっかで示し合わせているか。もっと上で指示が出ているかだな」
 「上なんて無いよ。夏木さんがそんな指示は出さない。幾つかの街で示し合わせたのよ」
 「指示は夏木陽一氏から直接か」
 「そうよ」
 「集まる事があるのか」
 「夏木さんから指示を受ける時だけ」
 「そう成るとR国の全シティ共通かも知れないな」
 「本来の調査はこれじゃないけど。こっちも大きな問題よ」
 「この先どうする」
 「全部確認してよ」
 「うん」
 「行こう。プレイルーム」
 「うん」
 SMプレイではない。浴槽に湯を張って一緒に入る。
 「しかし。舛田警視正。今回のプレイはハードでも問題だよ」
 「そう。でも病院で異常なしでしょ」
 「それでも痛みと恐怖感が物凄い」
 「逆にサディストの男は満足して怪我にはならないのでしょう」
 「そうだが」
 寧ろ小布施匡亘の方が風間ゆきと夏川汐里の強烈な悲鳴に慄いていた。
 「ねえ。バックで思いっきり突いて」
 「この中でか」
 「うん」
 小布施匡亘は溝口明日香中佐のつまみ食いの一人である。
 訓練されているので調節ができて長く硬い一物の責めに期待ができた。
 「おっぱいに手を回して。片手でクリも」
 横溝亜寿香中佐はさらに要求する。
 浴槽から出て躰を拭いてベッドに移った。朝まで小布施匡亘が二回果てる。その間に溝口明日香中佐は何回逝ったか分からない。
 三時間ぐらい眠った。
 小布施匡亘が先に起きて朝食をルームサービスで頼んで溝口明日香中佐を起こす。
 「今日は何処に」
 「羽田辺りを確認するかな」
 「あーーーーーーーー。久々に思いっきり気持ち良かった。また合流できるよね」
 「うん」
 「貴方の言う通り針銃の再検討は天昇の間に言うよ。だからもうそこまで虐めなくていいよ」
 溝口明日香中佐は一夜明けて考えを変えていた。
 「町の調査を優先か」
 「献身婦からソフトSMで情報を得て」
 「そうだな」
 横溝亜寿香中佐は新川越の問題処理に向かう。
 
 R国D市。夕嵐の面々と加重死刑囚を収監する鉄格子である。
 舛田警視正がまた入って来た。
 「浜田佳美元中尉。今夜は貴女よ」
 今から恐怖感を味合わせるための通告である。
 「はあ」
 浜田佳美元中尉は僅かに震えてしまう。
 「吉丘蓮実元中尉。どうだった。その時痛いだけでしょう」
 舛田警視正は大した事でないように言う。
 「そんな。言葉で言い表せない痛みです。あれを一般の献身婦のハードコースは可哀そうですよ」
 吉丘蓮実元中尉は堪らず言ってしまった。
 「ふふふ。大丈夫。娼国の工作員からも問題が提起されていたよ。上で判断するでしょう」
 舛田警視正も工作員からの問題提起にやや驚いている。
 「ええーー。工作員」
 「そう。小布施匡亘特務大尉。湯野中総統に頼まれて遊びながら調査に入っていたの。管理事務所の不正も見つけたよ」
 舛田警視正はやや苦々しい。
 「匡亘。あいつ大尉に成ったの」
 浜田佳美元中尉がつい言葉に出してしまった。
 「あら。知っているの。連れてきてあげたいけど溝口明日香中佐と連携して調査しているみたいよ」
 「えーーー。いつの間に中佐に」
 今度は吉丘蓮実元中尉が言葉に出してしまう。
 「貴女の一年上ね。柏木理佐と峰崎静香が葛城国家顧問を狙ったとき護り切ったのよ。それで少佐。その次は平佐和先生の特別なお相手をして」
 「ああ」
 特別なお相手の意味は吉丘蓮実元中尉にも理解が行く。宴会場での平佐和の性癖を十分に覚えていた。
 吉丘蓮実元中尉は異常に怒りを覚えたが溝口明日香中佐はそれを受け入れたのである。
 舛田警視正は彼女らへの警戒は怠ってない。
 
 羽田ニューシティ。
 小布施匡亘は女を物色しながら高層階のラウンジの様子を見ていた。
 此処から残骸に成ってそのあと掃除だけされた空港跡が見下ろせる。一部は人口森林とロボットだけで製造する工場に成っていた。
 東京湾に船の姿は全くない。
 小布施匡亘は北条咲良という女に目を付けた。
 ソフトSMコースで管理事務所に要求する。
 此処はすんなりチケットを発券した。
 そして北条咲良は時間前にプレイルームに入って待っている。
 小布施匡亘がプレイルームに入ると衛星電話が鳴った。
 「小布施匡亘特務大尉」
 「私。明日香」
 「どうしました。もっと大きなルール違いよ。ハードって中間コースよね」
 「そうですね」
 「天昇の間で言うには針銃は真性M女コースの対応じゃないかと言うの」
 「でもマニュアルには」
 「そこがずれているの。確かに舛田警視正はハードと放送で言ったから間違えたのかもしれないけど娼国側では真性M女コースに成っているの」
 「判った。だがあの二人は狂ったように怒るかもな」
 「それは天昇の間で対応するって。ねえ。今日も二十三時くらいでいい」
 「うん。いいよ」
 小布施匡亘は了解して衛星電話を切った。
 「どうして電話が使えるのですか」
 北条咲良は電話が使えるのが信じられない。
 「これは衛星電話だ。軍関係者が持っているのだよ」
 「そうなの」
 「まあ。一般に使用が許されることは無いな」
 「何で」
 北条咲良はかなり不満である。
 「何でか俺にも分からないよ」
 そのまま小布施匡亘は北条咲良を全裸にしてしまう。
 そして拷問椅子に磔にした。
 「ねえ。先にシャワー使わせて。躰洗ってないの」
 「それが良いのだよ」
 「そんなーーーーーーーーーーー。はずかしいよーーーーーーーーーーー」
 既に拷問椅子にがっちり磔てしまっている。
 「恥ずかしめたいのだよ。ソフトじゃそれくらいしかない」
 「えーーーーーーーーーー。やめようよ。一緒にお風呂入ろう」
 北条咲良はまだごねる。
 「一通り弄ってからだな」
 「えーーーーーーーーーーーーーーー。はずかしいよーーーーーーーーーーーーーーー」
 小布施匡亘は嫌がる北条咲良の言葉を無視してクスコを取り出す。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
 北条咲良はそれを見て悲鳴を上げてしまう。
 小布施匡亘は容赦なく北条咲良の女の部分を指で開く。恥ずかしがるのが判るような粕が観測された。
 その部分を鑑賞してクスコを挿入する。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 既に表情を歪めて悲鳴を上げてしまう。
 さらに螺子を回して奥まで広げた。それをカテーテルカメラでモニターに映し出す。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 北条咲良は顔を逸らせて藻掻く。
 「この中をお掃除するからね。粕がいっぱい」
 「だから洗いたいって言ったの」
 「何を言うか。SMだよ。これが羞恥責めなの!」
 小布施匡亘はやや語気を強める。
 「えーーーーーーーーー。言葉で虐めるだけじゃないの」
 「実際に恥心を抉らなくちゃ意味無いよ」
 小布施匡亘は容赦なくロングスプーンを膣の奥に突っ込む。
 そして取り出した滑りを黒い皿に落とす。さらに入り口付近の粕も採取する。それも皿に落とした。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もういやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 北条咲良は堪らない恥ずかしめに涙を零してしまう。
 「ところで唐津だけ娼帝國から分離したって知っているよね」
 「うん。奈那緒さんのニュースで」
 「献身婦もやらなくて良いし。SMも無い。あっちに行きたいか」
 「えーーーーーーーーーーーー。嫌だよ。此処なら働かなくても食べられるし僅かに献身婦でいろんな物買えるよ」
 「向こうは仕事が有るよ」
 「有ったって食料作って生きるだけが仕事じゃない。そんなの嬉しくない」
 「そうか」
 小布施匡亘が警戒するような答えとは程遠かった。
 「周りの人はどうだい」
 「さあ。私の周りはあそこに行くの信じられないって言っている」
 「そう」
 「こっちなら子育てはしなくて良いし。ブルーカラーなんかまったくない」
 「飲食店は有るよ」
 「そんなのやりたくない。ゲームが提供されているのが大きな違いだよ」
 「四国はどうだい」
 「だって男日照りだよ。何で女だけで生活するの」
 「お、おおい。いったいいつの言葉だ」
 「だってみんなそう言っている」
 小布施匡亘の収穫は全くなかった。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 夕食が終わって飲みながらの露天風呂会議である。
 露天風呂は怪しくライトアップされていた。
 南側の島も真っ暗な海の中に建物だけが浮かぶ。
 そして反対側を見ると北側の港には休暇中の第三機動部隊の空母とイージス艦が停泊している。
 二重底の桶にビールやコップ酒を浮かべての会議である。
 「今回ハードで針銃を受けた人達には個別に賠償で行きましょう」
 「そうだね」
 葛城義和の意見に真紀子も納得する。
 「そして夏木氏を呼んでR国の管理事務所を集めましょう」
 「どうでしょう。葛城先生。溝口が言うには一回全部解雇して別の人間を新たに配置してはというのだが」
 「夏木氏を呼んで溝口中佐を交えて話し合いましょう。不正が有ったのですから究明も必要です」
 「そうね」
 「だがこの問題に時間を掛けては居れんよ」
 湯野中はフランスの潜水艦と唐津の関連が心配である。
 「その通りですがどっちも面倒な問題に成りかねません。小布施氏は懸念を掬い上げてくれました。街の検証と一緒に行うべきです」
 「そうですな」
 湯野中は事態の面倒さに憂鬱な表情に成ってしまう。
 
 羽田。プレイルームである。
 小布施匡亘は北条咲良を逝かせ続けた。
 「もうむりーーーーーーーーーーーーーーーーーー。しんじゃうよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 北条咲良は逝き過ぎた恐怖の叫びを上げている。
 小布施匡亘はドングリの実くらいの小さなローターをピンセットで抓んで娼婦の泣き所を責め続けていた。
 「女はいくら逝っても死にはしない。逝き放題だ」
 「そんなーーーーーーーーーーー。もうむりだよーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーーーー」
 北条咲良は僅かに涙を零している。
 小布施匡亘はさらに小さなマイクロローターをピンセットで抓む。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーー。もう。もう。ゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小布施匡亘は娼婦の泣き所の中核を金属皮膜抵抗くらいの大きさのマイクロローターの先端で責める。
 「いーーーーーーーーーーやあーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーん」
 北条咲良は顔を天井に向けて反らせて大口を破裂させて声を上げてしまう。
 小布施匡亘はこれでとどめと責め続ける。
 Bクラスだが逝き顔がそそらせる女である。
 「あはああーーーーーああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 北条咲良の躰が強く震撼して次の瞬間簡単に首が倒れて静かに白目を剥いてしまった。
 小布施匡亘は北条咲良のドテの黒い塊にローションを塗る。
 一本刃の剃刀で綺麗に剃ってしまう。
 次に蝋燭数本に点火する。
 芯の周りに蝋涙が溶けて深く抉れるのを待つ。
 まずは剃毛したドテに溶けた蝋涙を一気に流す。
 「う、うう、うぎゃあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー。あついーーーーーーーーーーーーーーー」
 北条咲良は一発で意識を戻した。
 小布施匡亘は次の二本を両方の乳房に一気に流す。
 「うああーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また強烈な悲鳴を上げた。
 「うはあ。ああーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、あ、あん。ああーーーーーーーーーー」
 北条咲良は驚愕の表情を破裂させて泣き叫ぶ。
 「あはああん。ああん。あはあん。ああん。ああん」
 ぽろぽろ涙を流して泣いてしまった。
 小布施匡亘はこれ迄と拷問椅子の戒めを解いてやる。
 北条咲良は泣き続けていた。
 小布施匡亘は本来なら乳房とドテに被せた蝋涙を鞭で叩き割るところだが手で剥がして終了した。
 「剃毛の分だ」
 直接現金で済ませる。
 「ああ。毛がないーーーーーーーーーー」
 また泣いてしまった。
 「一応病院に行こう」
 この街も確認する為である。
 「えーーーーーー。だめだよ。駄目」
 北条咲良も拒絶してしまう。
 「どうして」
 「だって有料に成るかも」
 「病院は何処の街も原則無料だ」
 「だって異常なしだと診察代金取られる」
 「それなら俺が責任を持つ」
 「うん」
 北条咲良は納得した。
 小布施匡亘は溝口明日香中佐と連絡を取ってこれ迄のように決着を着ける。
 北条咲良を帰してそのまま二人でホテル棟のルームに入った。
 ルームサービスを頼んで暫く飲む。
 「此処も問題だが新青森が一番酷いな」
 「私。湯野中総統に管理事務所の総入れ換えを提案した」
 「確かにそれしかない」
 「どうも唐津、四国に行く事を好む奴は少ないな」
 「簡単に本音は言わないと思うけど。大方のところはあの選択は愚という感触ね」
 「そうだ。だが天昇の間では強く懸念していた」
 「そうね」
 「フランスの潜水艦に手こずっているようだな」
 「葛城先生は唐津の面々を異常に警戒している」
 そう言う溝口明日香中佐も警戒していた。
 「そうだな。唐津には核戦争前に日本で技術者だった者が多いからな」
 「フランスの潜水艦は二隻だろ」
 「遭遇したのは。でも葛城先生はもっと居ると見ていた」
 「闇総統は唐津の面々がシティの中と通じるのを恐れていたな。でも今の体制ではできないと思うな」
 「そう。外から通じる事はまずできない」
 「柏木理佐と峰崎静香が侵入できたのは元警察員が手引きしたからその二の舞を警戒か」
 「そう。ねえ。そろそろ」
 溝口明日香中佐から躰を合わせる要求をしてきた。
 「うん」
 明け方まで遊び続ける。工作員らには優雅な国である。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 舛田警視正の予告通り浜田佳美元中尉が鉄格子から引き出された。
 針銃も用意されている。
 だが舛田警視正は他の虐めも考えていた。
 いつもの通り高嶋波瑠が抽選で呼ばれた男性六人を紹介する。
 「ねえ。六人の中で誰が良い」
 舛田警視正は浜田佳美元中尉の耳打ちした。
 「そんな。こんなのに応募するなんて」
 浜田佳美元中尉は嫌悪の表情である。
 「あーーーーーーーーそおーーーーーーーーーーーー」
 舛田警視正は軽く笑ってしまう。
 そして吉丘蓮実元中尉より脆いと感じた。
 「警視正。こんなこと言われたら徹底的に虐めましょうよ」
 四十代後半の痩せ型インテリタイプの男である。
 「そうそれじゃやりたい事が具体的な人は言って頂戴。針銃は一人一発必須だよ。ない人は私が決める」
 六人が考え始める。
 「私は弄りたいのです。辱めさせてください」
 また四十代後半の痩せ型インテリタイプの男である。
 「効果有るの。もうこの女は躰の隅々まで放送に公開されているよ」
 「躰の反応は時によって弄る人によって様々です。やらして下さい」
 「いいよ。効果なかったらお仕置きだよ」
 「えーーー」
 男は舛田警視正の言葉にはさすがに慄く。
 「お仕置きはそうだね。コンパニオン連れて来て深く性汁を三回抜いて貰いましょう」
 「あーーーーーーー。それなら」
 「深く三回よ」
 「ええそれなりに」
 「いいわよ。やり方を変えて効果有っても無くてもやってあげる」
 男はスタッフに蛭とカメレオンを要求した。
 その間にスタッフが浜田佳美元中尉をのバスロープを?ぎ取ってショーツも脱がして拷問椅子に固定してしまう。
 浜田佳美元中尉は無駄な抵抗はしない。為されるが儘である。
 男は用意されていた器具の中から一番大きなクスコを取り出す。
 そして浜田佳美元中尉の膣口に横向きに挿入して開いてしまう。膣天井部を剥き出しにするため横向きである。
 男はスタッフの持って来たボウルからピンセットで蛭を抓みだす。
 「え。・・・・・」
 浜田佳美元中尉は蛭を見てさすがに慄く。それがクスコで広げた膣内に侵入することは瞬時に判る。
 男はピンセットで抓んだ蛭を膣の天井部に当てて血を吸わせてしまう。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は元工作員でもさすがに悲鳴を上げてしまった。
 男はもう一匹抓む。
 「えーーーーーーーーーー」
 男は哂いを浮かべてそれも膣天井部に吸い付かせてしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉はこれにはさすがに堪えられない。
 「こら。当てる場所があまいよ」
 「え」
 男は舛田警視正を振り返る。
 「この一番敏感な場所に当てないと」
 舛田警視正は別のピンセットを手に取ってクスコの中に入れてその部分を先端で示す。
 そしてペンライトで奥を明るく照らしてやる。
 男は三匹目をピンセットで抓む。
 そして膣の奥に侵入させる。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉の躰は微妙に震えていた。
 男は容赦なく舛田警視正の示した部分に押し当ててしまう。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は大口を破裂させて悲鳴を上げてしまった。
 恐ろしい感触である。
 男はスタッフに頼んで浜田佳美元中尉の股間の前にテーブルを置いて貰う。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は蛭に膣内を吸われる感触に表情を捩って藻掻き続ける。
 舛田警視正もさすがに笑顔でそれを見ていた。
 男はその姿を暫く愉しんでから蛭に吸われた箇所が痒くなるのを見計らってピンセットで蛭を粘膜から剥がしてボウルに捨てる。
 「うーーーーー。うーーーーーーーーーー」
 手前の二つを剥がしてから奥を確認して究極の部分を吸っている蛭を抓んで剥がした。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 浜田佳美元中尉の躰は微妙に藻?いている。膣の中が痒いのである。
 「大丈夫ですよお姉さん。蛭は悪い血しか吸いませんよ」
 男は詰るよう言う。
 「何言ってるの!これが人のする事。信じられないサディストよ」
 浜田佳美元中尉は思わず言葉を返してしまった。
 「これはこれはお褒めの言葉を頂きまして」
 男はふざけて丁重に言葉を返す。
 「あっはっはっは。私も褒めてあげる」
 舛田警視正もふざける。
 男は大きな綿棒を蜜にたっぷり浸けた。それを浜田佳美元中尉の膣天井部に塗る。
 カメレオンを台に載せて嗾けた。
 カメレオンは長い舌を伸ばして浜田佳美元中尉の膣天井部を舐める。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は強烈に腰を軋ませ大口を破裂させて声を上げてしまう。
 そして痒みからカメレオンの舌の動きを受け入れる。僅か微妙に腰を縦に動かして刺激を求めてしまう。
 男はさらに蜜を追加する。
 それを見て舛田警視正はもう一匹カメレオンを台に載せた。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉の腰はさらに微妙な動きが増して確かな動きに成った。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は官能に嵌ってしまいそうになる。
 「はっはっはっは。元工作員がカメレオンの舌で逝っちゃうよ」
 舛田警視正は哂いながら詰る。
 男はさらに綿棒で蜜を追加した。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああはあーーーーーーーーーーーーー」
 何とスタッフは追加でカメレオンを後二匹水槽に入れて運んで来る。
 舛田警視正が追加要求をしたのである。
 男はそれを見て散々舐めたカメレオンを取り上げて水槽に戻す。舛田警視正ももう一匹を水槽に戻した。
 そして二人で新しいカメレオンを台に載せて嗾ける。
 さらに男は蜜を追加で膣天井部に塗ってしまう。
 「あはああーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉はカメレオンの舌で感じてしまってどうにもならない。
 「蛭の痒みが効いたね」
 舛田警視正も納得の表情である。
 「どうでしょう」
 「合格ね。お土産に明日いっぱいコンパニオン二人付けてあげる」
 「それはありがとうございます」
 男は舛田警視正の気まぐれなご褒美に喜ぶ。
 既にクスコからはカメレオンの唾液と蜜、そして浜田佳美元中尉の膣液が流れ出ていた。
 男も舛田警視正も浜田佳美元中尉が逝ってしまうまでは許したくない。
 浜田佳美元中尉の声はどんどん佳境に成る。
 男はさらに蜜を追加した。
 もうカメレオンを交換しない方が良い。
 同じペースで舐めさせ続けるが確実である。
 やがて浜田佳美元中尉は躰を迫り上げて究極に捩る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 そのまま拷問椅子に沈む。
 反応と時間を見てカメレオンを水槽に戻す。
 スタッフが開口器の中を洗ってやる。
 「さあ。次は誰」
 舛田警視正が次の案を呼び掛けた。
 「尿道に山芋の汁を流し込みます。そしてクスコに電流流して尿道バイブで電流と交互に責めたいです」
 今度は五十代後半だが若作りの男である。
 「へーー。悪くないね」
 これも舛田警視正は評価した。
 スタッフがおろし金で山芋を擂ってボウルに流してその男に渡す。
 男はそれをスポイトで吸いあげる。
 そしてクスコの二枚の嘴の間に嵌り込んだ尿道口に流し込む。
 「あはあーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は恐ろしい痒みが襲うことを既に知っていた。
 「さあ。暫く放置。休憩しましょう」
 舛田警視正はビールを要求する。
 
 羽田。ホテルルーム。
 溝口明日香中佐と小布施匡亘は一回戦が終わってルームサービスのつまみとビールで舛田警視正の番組を見ていた。
 「しかし。この視聴率ではもう娼帝國全体がこの内容を受け入れてしまっているのかな」
 「そうよ」
 「夕嵐は有ったが当事者だけで終わって誰も騒がない。体制に反対運動も起きない」
 「管理体制が違うよ。それでもまだ安心はできないよ」
 溝口明日香中佐と井上貴江中佐は警戒を解いていない。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 カウンターは残されているが津梨清吉は帰ってしまった。
 数種類のつまみがセットされたままである。
 平佐和もホテルのルームに引き上げていた。
 夏木陽一と柿崎一行が呼ばれて打ち合わせが続いている。
 「明日は溝口中佐と小布施大尉に来ていただきます」
 小布施匡亘から報告されたR国のニューシティ内の状況を葛城義和から説明していた。
 「溝口は管理事務所の職員全部を入れ替えろと」
 柿崎一行はやや面食らう。
 「そうです」
 「しかし交代の人員は何処から」
 「核戦争後に解任に成った下士官以下を一部招集します」
 「それしかないですよ。R国の元役人を使ったのが間違いですよ」
 夏木陽一は賛成である。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 浜田佳美元中尉は山芋の汁を尿道に流し込まれて猛烈な痒みに藻掻き始めていた。
 舛田警視正はその姿を覗き込んで満足そうに哂う。
 「そろそろ行こうか」
 既に二本目のビールが配られて何人かが空いていた。
 浜田佳美元中尉の膣に刺さったクスコには既にトランスから繋がった鰐口クリップが接続されている。
 提案した五十代後半だが若作りの男がスタッフから尿道バイブを受け取った。
 トランスは拷問椅子の直ぐ横に有る。
 先にダイヤル抓みを回して膣に電流を流す。
 「うぐうあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は強い痛みに強烈に喚いた。
 「痒いの楽に成ったでしょー」
 舛田警視正が近寄って囁く。
 「うーーーーーぐーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたい。いたい。あーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は頭を振って藻掻きながら叫ぶ。
 男はトランスの電流を切る。
 「うふふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁあーー。ああ。ああ。ああ」
 浜田佳美元中尉は強烈な衝撃から荒い息遣いで藻掻き続けていた。
 電流を止めたところで男は尿道バイブを浜田佳美元中尉に突っ込む。
 「うふーーーーーーーーーーーーーー。うふぁああーーーーーーーーーーーー。うふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は痒い中に刺激を入れられて気持ち良さ半分違和感半分の悲鳴に成ってしまう。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあああーーーーーーーーーーー」
 痒みと痛みと違和感の狭間に藻掻く。
 男は反応に刺激を受けて尿道バイブを奥まで突っ込んでは入り口手前まで引いて動かして遊ぶ。
 「あふぁん。あふぁん。ああーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあふぁああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 尿道バイブで痒みは刺激されるがその刺激で尿道で逝ってしまいそうに成る。
 「どう。気持ちいい。痛い方がいい」
 舛田警視正がまた詰る。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は答えることも反論もできない。
 男は尿道バイブを奥まで入れたまま手を放してトランスの抓みを回してクスコに電流を流す。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また大口を破裂させて悲鳴を上げる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は膣の痛みに猛然と藻掻き暴れる。
 今度は舛田警視正が電流を切った。
 「あふぁあーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ」
 躰を震撼させたまま荒い息遣いである。
 男が尿道バイブで責め続ける。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は完全に男のペースで尿道を弄ばれていた。
 舛田警視正はまだ不満足である。
 
 羽田。ホテルルーム。
 「あの山芋の汁はソフトでも禁止されてないよね」
 小布施匡亘はソフトでこの責めはきついと言いたい。
 「ううんその前にソフトで尿道責めはダメ」
 「そうか。あーーでも膣は」
 「規制されてないよ。でも膣は酢で洗えば直ぐ解消する」
 「まあ。そうだな」
 「そうよ。今のプレイはきついし。浜田は逝かされちゃうよ。でもそんなのどおってことないよ」
 「そうか」
 小布施匡亘は半信半疑である。
 「じゃ私で試してみる」
 「えーー。まさか」
 「いいよ。痒く成ったら尿道バイブと貴方のお○○〇ん入れてとことん気持ち良くさせて」
 「もう一回戦を兼ねて」
 「うん」
 溝口明日香中佐は全く明るい表情で大した事は無いという態度である。
 「思いっきり遊ぼう。明日は天昇の間に行くのよ」
 「そうだな」
 溝口明日香中佐は楽な気持ちだが小布施匡亘は昇進させて貰えたとはいえまだやや気が重い。
 
 新青森。山崎舞香の部屋である。
 「ねえ。山芋の汁ってそんなに痒いの」
 「わかんない」
 風間ゆきも受けた事は無かった。
 「でも辛そうだね」
 「そうだよ」
 風間ゆきはハードで今度これをやられるのではないかと心配する。
 「あの工作員のおじさん。治療費と強制的にハードのチケット切られた件は解決してくれたけど。かなり自分も遊んでいたよね」
 「もう。そういう国に成ってしまったよ」
 風間ゆきはしみじみそう言う。
 「あのお姉さんたち抵抗したけどずっと見せしめだね」
 「でもそれでもう誰も逆らえないのじゃない」
 「そうだよ。もうこの国しかないもの」
 「私早くお金造って店を持ちたい」
 「それまでハード我慢」
 「だってそれしか方法が無いもの」
 「でも真性M女コースとハードをもう一回明確にしてくれると言ってたね」
 「うん」
 「少しは楽に成るよ」
 「うん」
 そう言いながらも風間ゆきも山崎舞香も不安は去らない。
 舛田警視正の番組を見ているとその不安はさらに深まる。その夜はスーパーで買ったビールを二人で飲み明かしてしまう。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 浜田佳美元中尉は失神したままである。
 尿道の痒みは失禁尿でやや治まったがまだ痒く成るかもしれない。
 またビールが配られて針銃の説明を始めていた。
 時間の関係上このプレイに入るしかない。
 「何処を狙うか私が提示します。籤で当たった順に好きなのを選んで」
 舛田警視正がそう宣言した。
 モニターに提示された針銃で浜田佳美元中尉を狙う部位は以下の通りである。
 1.クリトリス。
 2.尿道の淵。
 3.膣天井部奥。
 4.子宮口から二ミリ上。
 5.子宮口の上の淵。
 6.子宮口の中心。
 抽選が行われて六人はスタッフから針銃の詳細な照準の合わせ方をレクチャーされた。
 スタッフが照準を合わせて実物大に印刷された紙の的にシュートする。
 ピッタリ子宮口の真ん中に命中した。
 他のスタッフが動かない強さに浜田佳美元中尉の腰の固定を強化している。
 腰の付け根を拷問椅子の脚乗せ部分に二重巻きに縄を掛けて左右とも強く固定した。
 さらに腰のベルトを外して縄で腰の部分を背凭れに縛り付ける。
 腕は背凭れの後ろに回して手首どうしを互い違いに合わせて縛った。
 舛田警視正が固定状況を確認する。
 「大丈夫そうだね」
 そう言って電子鞭を手にした。
 浜田佳美元中尉の股間に刺さったクスコの二枚の金属の嘴の谷間に落ち込んだ尿道の亀裂に近い金属部分に当ててしまう。
 「うぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は強烈な悲鳴を上げて意識を回復した。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 モニターに表示された的の一覧を見てさらに驚愕の悲鳴を上げる。
 「一番を選んだ人から行くよ」
 舛田警視正が号令した。
 1.クリトリスは二十代の小柄な男である。選んだのではない。外れて六番目なのでこれに成ってしまったのである。
 まだクスコは横向きのままである。4番以降は角度を変えないと成らない。
 男はモニターに映ったスコープの中心をクリトリスを包んだ包皮の三角に盛り上がった頂点の位置に調整した。
 「もう一段階拡大して。さらに照準を合わせるのよ」
 舛田警視正が細かく指示する。
 男は拡大してさらに照準を絞った。
 「これで」
 男は確認する。
 「いいよ」
 舛田警視正は了解した。
 男は引き金のスイッチを押す。
 ブン。
 針はクリトリスの包皮が三角に盛り上がった頂点の段差の境目に命中する。
 「ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴である。
 完全にクリトリスに直に突き刺さっていた。
 「ぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な痛みである。
 二人目が既に照準を合わせていた。
 次の狙いは尿道の淵である。
 二枚の金属の嘴が割れた部分に下がった尿道の亀裂。くっきりその姿がスコープを通してモニターに投影されていた。
 二人目は四十代後半の痩せ型インテリタイプの男である。
 浜田佳美元中尉の躰は微妙に震えていた。
 男は尿道の淵の僅かに内側に照準を合わせる。いかにも粘膜で繊細な部分である。
 舛田警視正が後から照準の具合を確認する。
 「どうでしょう」
 男は振り返って確認した。
 「良いのじゃない。えぐいところ狙うね」
 舛田警視正は感心する。
 浜田佳美元中尉はそれを聞いて震えてしまう。
 「行きます」
 男はスイッチを押した。
 ブン。
 針は尿道の亀裂の淵に。その内側上の面に刺さる。
 「ぐうふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は大口を破裂させて頭を振って悲鳴を絞り出す。
 「うーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーうーーーーーーーーー」
 強烈に繊細な痛みに藻掻き唸り続けた。
 目からは涙が滲み出ている。
 男は舛田警視正と顔を見合わせてにんまり微笑む。
 三人目が交代した。
 今度は三十代ややイケメンの男である。
 的は膣天井部。
 男は針銃の高さをやや下げる。
 レーザーで膣内部を照らす。
 モニターに膣天井部の波打った粘膜が拡大される。
 「奥のこの辺り狙って」
 舛田警視正が後からモニターの映像に指先で一番敏感な部分を指す。
 男は入念に照準を合わせた。
 ブン。
 針は膣天井部の粘膜を掬うように刺さっている。
 「うぐうーーーーーーーーーー。ぐふぁあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉の頭が震撼しながら強烈な悲鳴が上がった。
 そして躰が震えながら口から泡を噴いて白目を剥いてしまう。
 スタッフはクリトリスの針から抜く。
 血の玉が浮き出した。
 続いて尿道口の針を抜く。
 浜田佳美元中尉はまだ失神したままである。
 最後はピンセットで膣の奥の一本を抜く。
 膣の中に血が飛び散った。
 スタッフがクスコの向きを縦に変える。
 「さあ。続行だよ」
 舛田警視正は浜田佳美元中尉が失神したまま続行を宣言した。
 四人目は三十代小太りの男である。
 狙いは子宮口から二ミリ上と言う指示であった。
 クスコで開いた膣の奥に粘膜の盛り上がりが確認できる。
 この神秘な粘膜に突き刺せると思い男は興奮していた。
 狙いはピッタリ定まる。
 「行きます」
 男はスイッチを押した。
 ブン。
 子宮口の亀裂の上三ミリくらいに刺さる。
 「う、うぐうあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがああはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 失神していた浜田佳美元中尉は強烈な悲鳴とともに意識を回復した。
 今度は失禁尿がクスコの上から流れる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 泡交じりの涎を飛ばして号泣してしまう。
 痛みに躰はぶるぶる震える。
 スタッフがガーゼで口元を拭く。
 五人目が交代した。五十代後半だが若作りの男である。
 的は子宮口の上の淵を指定されていた。
 微妙な部位である。
 これも相当な痛みが予測される。
 この男も二段階目に拡大して的を絞った。
 モニターには子宮口が画面いっぱいに拡大されている。
 そしてモニターの上に目をやれば拷問椅子の上で浜田佳美元中尉が恐怖に引き攣った表情で身構えていた。
 「いいよそれで」
 男がじっくり的を見ていたので舛田警視正が号令する。
 指示されて男はボタンを押した。
 ブン。
 針は狙いの通り子宮口の上の淵に刺さる。
 「うぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふふぁううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は顔を捩るように回して悲鳴を絞り出す。
 「がーーーーーーーーーーーふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に躰を震撼させて藻掻く。
 壮絶な痛みが襲っている。
 
 R国D市。吉丘蓮実元中尉らの鉄格子である。
 中依美緒元少尉、逢見由愛元少尉、小日向奈央元少尉が戻っている。
 元は四つの房がセンターの通路と横の壁に当たる鉄格子の間の通路で区切られていた。
 現在では中央の通路一本で両側四つの房は隣り合わせに八つの房が同じ区画に成っている。
 夕嵐の生き残り八人が一緒にされていた。
 八人が話し合う事は問題にしない。舛田警視正による管理の都合でこう成ったのである。
 「ねえ。浜田相当きつそうだよ」
 小日向奈央元少尉は悲痛な表情で他の四人に向かって言う。
 「強烈な痛みだよ」
 吉丘蓮実元中尉は一週間前に受けた。
 「あれで入院に成らないの」
 中依美緒元少尉は吉丘蓮実元中尉に確認する。
 「分らないよ。私は消毒だけで帰されたけど」
 吉丘蓮実元中尉も今の浜田佳美元中尉の状況を見ていて大丈夫とは言えない。
 「そうだよね。あれじゃどうなるか」
 小日向奈央元少尉は心配そうに言う。
 「フランスの潜水艦の放送ここの所ないよね」
 吉丘蓮実元中尉はそっちが関心事である。
 「そうだね」
 「娼帝國と戦争に成るのかなあ」
 中依美緒元少尉はワインのボトルを貰っていた。アルコールも料理も時間内に警備員に頼めばいくらでも提供される。
 「戦闘には成るよ。娼帝國は絶対撃沈だから」
 吉丘蓮実元中尉は生ビールを樽ごと貰っていた。
 「日本民族以外残すなか」
 逢見由愛元少尉も生ビールを樽ごと貰っている。
 彼女らの会話は手話である。
 既にこの鉄格子内に監視カメラは無い。両側のドアの外側には監視カメラとセンサーが見張っていた。
 無防備なようで昔の南の島で監禁されていた鉄格子より脱出はもとより外からの救出も難しい。
 吉丘蓮実元中尉は機動部隊の慰問に乗せられた時が脱出のチャンスと考えていた。
 「でもさ。フランスの潜水艦が現れたように世界中どこかに生き残った人類が居るよね」
 逢見由愛元少尉は完全に全滅はしてないと思っている。
 「でも機動部隊が世界中駆け回って爆撃したのでしょ」
 「それでも」
 「フランスの部隊が居たのだからまだ居るよ」
 「でも娼帝國と戦える軍事力はもう無いよ」
 吉丘蓮実元中尉の見解である。
 「そうかあ」
 「そうよ。フランスの残存軍が潜水艦だから壊滅に手こずっているけど娼帝國に勝つことはできないよ」
 小日向奈央元少尉も吉丘蓮実元中尉に同意する。
 「夕嵐を起こした時の様に内部に入り込むしかないよ。だからフランスの潜水艦の方で姿を見せないのよ」
 吉丘蓮実元中尉は過激な発言をしてしまう。
 三人とも声も手ぶりも示さない。無言で静かに頷く。
 これが葛城義和が一番恐れる事である。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 やや休憩を入れて六人目が照準を合わせ始めた。
 六人目は六十代だがまだ初老に見える男である。
 上手くできないのか三十代のややイケメンを呼んで調整を相談していた。
 的は子宮口の中心である。
 照準を合わせるまでは三十代ややイケメンの男が行った。
 「それでいいよ」
 舛田警視正が了解する。
 浜田佳美元中尉は青ざめた表情で拷問椅子に躰を沈めていた。
 男はスイッチを押す。
 ブン。
 針は子宮口の亀裂の真ん中に突き刺さった。子宮口の淵の一本をギリギリ躱して刺さっている。
 「う、ううごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は一瞬藻掻いて悲鳴を上げたがそのまま数秒で白目を剥いてしまった。
 針は子宮口の亀裂に刺さって見えるが中では粘膜を引き裂いている。
 強烈な痛みが襲ったのである。
 口からもう一回泡を噴いて僅かに失禁尿が流れた。
 壮絶な光景である。
 そして画面にメッセージが流れる。
 『針銃の拷問は一部のシティで誤ってハードに分類されていました。本来は真性M女コースの対応と成ります』
 このあと浜田佳美元中尉の状態を見て病院に搬送させた。
 待機していた看護婦がショック死の危険も有りますと進言したからである。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「しかし今回ハードに強引に入れられた女性から泣き言は出たが恐ろしいくらいもう反発は起きないな」
 湯野中はコップ酒を飲みながら養殖平目の薄造りをポン酢ともみじおろしでつまむ。
 「しかしあれが調整後のハードではビビッてハードを止めますよ。困ったマニュアルの作成ミスです」
 夏木陽一は大きな問題が内在したと言いたい。
 「この国の体制に少しづつ順応したと思ったが」
 「そういう面もあります。でもこの行き過ぎは宜しくないですよ」
 「私も夏木さんの見解の通りだと思います」
 葛城義和は夏木陽一の意見に同意する。
 「管理事務所は集団で三つの問題を起こしたな」
 湯野中はぼやく。
 「私の責任でもあります」
 今度は夏木陽一が詫びた。
 「上からの指示より管理事務所に配置したR国の元役人の連帯が強かったのです。我々にも夏木さんにも不可抗力です」
 葛城義和はR国の元役人を配置したのが自分らの判断ミスと言う。
 「配置を急いだからな。それに役人に仕事を与えようとしたのが間違いだったな」
 湯野中もやや悔やんでいる。
 
 R国D市。吉丘蓮実元中尉らの収監されている鉄格子。
 「しかし体制が変われば国民の体質も変わるのかな。R国だけじゃなく日本人もこんな番組に集中している。昔のモラルは消えたね」
 ショーが終わって小日向奈央元少尉が手話ではなく呟く。
 「駄目よ。そういうのは手話で」
 吉丘蓮実元中尉が注意する。
 「すみません」
 「でもこのままでは恐ろしい社会に成るね」
 吉丘蓮実元中尉は現在の状況に陥っても問題と主張してしまう。
 「何か方法を考えないと。唐津の人達とフランスの潜水艦と協力したいね」
 小日向奈央元少尉も主張する。
 「誰でも。今度機動部隊に二人以上で乗せられたら動かない」
 吉丘蓮実元中尉が行き成り提案した。
 
 羽田。ホテルルーム。
 小布施匡亘は溝口明日香中佐に起こされた。
 「朝食よ。昼には天昇の間に出頭でしょ」
 「うはあ。出頭かよ」
 「出頭じゃないけど。貴方の心境は出頭でしょ」
 「そうだな」
 「朝食頼んだからシャワー使って」
 小布施匡亘は溝口明日香中佐が今朝の四時まであれだけ逝きまくって元気なのに驚いている。
 朝食の後ジェットヘリで娼国に向かう。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 四人に夏木洋一と柿崎一行を加えた六人が露天風呂で躰を癒しながら会議を行っていた。
 「そろそろカウンターが出る。行きましょう」
 正午に合わせて津梨清吉は準備を終えている。仲居の手でカウンターは八席に調整されていた。
 六人がカウンターに付くと仲居が飲み物を配膳する。
 会議と雖も昼間から酒が入っての優雅な会議である。
 一般のラウンジでも昼からビールや日本酒を飲み続ける者が増えていた。これらは仕事をしない。
 遊んでいるとゲームかテレビしかない。運動設備も限られている。間が持てずついつい飲んでしまう。
 「R国諜報機関溝口中佐入ります」
 「娼国諜報機関小布施匡亘特務大尉入ります」
 二人が加わって会議が始まる。
 溝口明日香中佐は日本酒を貰う。
 「昼からお酒で」
 「お酒以外は駄目よ」
 真紀子が我々に合わせなさいと言う。
 「それでは葛城先生と同じビールで」
 小布施匡亘は真紀子の言葉にややリラックスした。
 「溝口中佐。君の意見は管理事務所の全員を解雇で総入れ替えだったね」
 湯野中が切り出す。
 「そうです」
 「葛城先生他我々は概ね賛成だ」
 平佐和は左端の席で我関ぜずと見続けていた。
 津梨清吉は平佐和に鰻のかば焼きを出す。
 「平佐和先生は」
 真紀子が確認する。
 「葛城君から話は聞いた。その通りでいいよ」
 平佐和は葛城義和任せである。
 「それでだ。核戦争後に解任に成った下士官らから選んで任務に就けようという事だが」
 湯野中が昨夜の結論を言う。
 「陸軍は既に将校しか居ませんでした。潜水艦の乗組員からですか」
 「柿崎。そうなるのか」
 「そうですね」
 「どうだろう」
 「人選を確り行えば宜しいのでは。それと一人は女性を入れた方が良いと思います」
 「女性。元工作員からか。人数が足りないと准士官から格上げしただろ」
 「一曹、二曹あたりからでも良いと思います」
 「小布施君。そうかね」
 「私もそれが良いと思います」
 「そうじゃないでしょ。言い出したのはこの人。男性だけが窓口だと不正や個人の見解が無くてもSMコースに就く女の子が辛いって」
 「いや、はい」
 小布施匡亘は静かにしている心算であった。
 「その人選は誰がやる」
 「この人」
 溝口明日香中佐は小布施匡亘を指さす。
 「それが宜しいでしょう。娼国の隊員の方が」
 夏木陽一が即座に賛成する。
 小布施匡亘も満更嫌ではない。
 
 新青森。プレイルーム。
 當間五郎は雲行きが変わったので今の内と若い四人を誘って風間ゆきをもう一度指名した。
 五人を見て風間ゆきは恐怖に震えてしまう。
 ええーーと言わんばかりの表情で迎えた。
 だがそう言っても五人で金額は大きい。だが不安もさらに大きい。
 「お久しぶり」
 若い男らはにこにこ笑っていた。
 「ああ。はい」
 風間ゆきの声は震えている。
 「寒いなあ。五人で風呂に入ろう」
 そう言って男らは風間ゆきの服を脱がせ始めた。
 寒いと言っても空調管理は万全である。外は雪が吹雪いている新青森。だが風の音さえ聞こえない。
 浴槽は四人くらいが入れる大きさである。
 そこに五人が三方の淵に座って膝を入れる。風間ゆきだけが浴槽に仰向けに寝かせるように横にされた。
 「相変わらず綺麗なおっぱいだな」
 「そうだ形が良い。血みどろにしたく成るな」
 當間五郎が脅かす。
 「やめてーーーーーーーーーーー。蝋燭で真っ赤までだよ」
 風間ゆきは悲痛な声に成る。
 「それじゃキャンドル用の熱いやつを溶かして全身に流すか」
 「そんなの入院に成っちゃうよ」
 さらに震えた声に成る。
 若い男が二人両側から風間ゆきの脚を引っ張って股間を開いた。
 頭の側に居た當間五郎が反対側に回って股間の前に膝を着く。
 女の部分を広げて膣に指を二本突っ込む。
 奥まで侵入して敏感な部分を弄る。
 「あーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーん。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは堪らず顔を振って叫ぶ。受け入れ態勢は無い。
 「お前このくらいは受けろよ」
 當間五郎が強い口調で怒る。
 金を貰ってのプレイ。気持ちよく受けるのが本来である。
 そして當間五郎は容赦なく責める。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーん。いやああーーーーーーーーーーーーーん。いやあ。いや。いや。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 尿道の亀裂から潮が飛び出す。
 風間ゆきの頭の両側に居る二人が乳首を弄り続けていた。
 あとの二人は確り内腿を抱きかかえている。
 「あはあーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーん。いやああーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは當間五郎の指に責められて潮を噴きまくった。
 これは序の口の虐めである。
 五人は風間ゆきを湯から出して拷問椅子に磔にする。
 ドリルバイブを何本か用意していた。
 失神が目論見である。
 「えーーーーーーーそんなのーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはドリルバイブを見て震える。
 「おい。これはソフトコースでもOKだぞ」
 「そんなーーーーーーーーーーー。子宮壊れちゃうよ」
 「壊れたためしはない」
 「うそーーーーーーーーーーー。そんなの入れたらむりだよーーーーーーーーーー。むりーーーーーーーーーーーーー」
 また風間ゆきは泣き声で抗議に成ってしまう。
 だが既に拷問椅子にがっちり固定されていた。
 當間五郎が膣にローションを塗り込む。一度潮を噴いているので簡単に塗り込める。
 若い二人が疑似男根にローションを塗っていた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは泣き喚く。
 だが當間五郎らにドリルバイブはメインではない。もっと恐ろしい責めを用意しているのである。
 若い二人が拷問椅子で広げた太腿を押さえる。
 一人がドリルバイブを抱えて一人が先端の疑似男根を持って風間ゆきの膣に挿入した。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはまだ喚く。
 スイッチが入った。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴が上がり続ける。
 
 姉ヶ崎ニューシティ。R国北の工作員本部である。
 「此処は娼国じゃないか」
 小布施匡亘は溝口明日香中佐に連れて来られた。
 「でも昔から此処に在るのよ」
 「そうかその昔。R国の街は進出してなかった」
 「多分そうよ。ずっと移転してないからよ」
 小布施匡亘が此処に来たのはR国の街の管理事務所に就業させる元下士官の工作員を選び出すためである。
 「このパソコンを使って。貴方の好きな可愛い子を選んでいいのよ。用事が有ったらこの名村雪乃中尉に言って」
 溝口明日香中佐は名村雪乃中尉を紹介して自分の任務に向かった。
 小布施匡亘はその日のうちにノミネートを済ませて国営放送で呼び出す。
 各ラウンジの電子掲示板にも呼び出しを掛けた。
 直通電話が無い国のセキュリティがこんな場合手間が掛かる。本来なら直接個別に訪ねるのである。
 
 新青森。プレイルーム。
 風間ゆきは二十分くらい責め続けられて失禁を繰り返して白目を剥いて失神してしまった。
 當間五郎らは残酷なメニューを二つ用意していた。
 風間ゆきが失神したまま膣をクスコで抉じ開ける。
 その間に若い四人が針銃を三脚にセットしてしまう。
 スコープの中がパソコンのモニターと壁のモニター四枚に反映された。
 引き金ではなくリモコンのボタンがトリガーなので呼吸を止める必要はない。
 スコープの照準が合えば誰でも命中させられる。
 「あいつ。何発耐えられるかな」
 若い一人が可逆心を滾らせて言う。
 「最初一発ずつで行こう」
 當間五郎は全員に回らない事を心配する。
 順番は手書きの阿弥陀籤で決めた。
 一人目が當間五郎である。
 最初から膣の中を狙う。
 スコープの中に子宮口付近の粘膜の盛り上がりが拡大された。
 當間五郎は舛田警視正のリストに掲げられていた子宮口の淵を狙う。
 他の四人もモニターの照準に固唾を飲む。
 その沈黙を破って當間五郎がボタンを押す。
 ブン。
 ほんの僅か狙い外れて子宮口の直ぐ横の頂点に刺さった。
 「う、うっ。うぐうううーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは瞬時に意識を戻して悲鳴を上げる。
 「ああーーーーー。ちょっとずれた」
 當間五郎は悔しがる。
 「あーーーーーーーーーー。それーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーー。あはあ、ああーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきは恐ろしい針銃に驚愕しながら痛みに喚く。
 二人目が代わって照準を見直す。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。それは真性M女コースに成るのでしょう。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは堪らず抗議する。
 「まだ告示されてない。今日は前のルールだよ」
 當間五郎は真っ向から却下してしまう。
 「そんなーーーーーーーーーーーーーー。そんなのないよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは喚き声で拒絶する。
 當間五郎がピンセットで針を抜きに近づく。
 「當間さん。五本撃ってから抜きましょう」
 二発目を構えている男がそれを止める。
 「そうだな」
 當間五郎も一本ずつ血を流さない方がすんなり行くと考えた。
 「行きます」
 二人目が照準を確定して宣言する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはさらに強烈に喚く。
 ブン。
 今度は子宮口の亀裂の上半分の淵の内側に刺さった。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの躰は瞬間固まって悲鳴とともに揺れ藻掻く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・」
 そのまま失神してしまった。
 それでも許す連中ではない。三人目が準備する。
 三人目はクリトリスが半分包皮から剥き出した中心を狙う。
 失神したままの風間ゆきに向けてシュートする。
 ブン。
 「ぐ、う、う、うう。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 拷問椅子の上で風間ゆきの躰は弾ける。拷問椅子を揺すって藻掻く。
 「ぐうふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また僅かに失禁してしまう。
 「少し磔があまいな」
 當間五郎は縛りの緩さに気づいた。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきは地獄の様な痛みに泣き続ける。
 當間五郎がチェックして縛りを強化し始めた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは泣きながら抗議を続ける。
 容赦なく四人は縛りを強化した。
 風間ゆきは喚き続ける。
 クスコの向きを変えて尿道の亀裂を二枚の金属の嘴の間に填め込む。
 四人目は尿道の亀裂を狙う。
 風間ゆきは堪らない恐怖である。
 報道スタジオは看護婦もスタッフも居る。一応管理されているのである。
 だが風間ゆきの前に居るのは何をするか分からない男五人。それが加虐心を滾らせていた。
 四人目も照準を定めてシュートする。
 ブン。
 狙い通り尿道の亀裂に刺さった。
 「ぐふ、ふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの目から涙が溢れる。
 「うわああーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 動かない躰を小刻みに揺すって号泣してしまう。
 それでも五人目は照準を合わせようと準備する。
 またクスコの角度を戻した。
 腰ががっちり押さえられる機能が付いた拷問椅子である。それでもクスコが微妙に揺れている。
 若い男は執拗に照準を合わせていた。
 狙いは子宮口の亀裂の中心である。
 風間ゆきは泣き続けている。
 「クスコ押さえて」
 若い二人が両側からマジックハンドでクスコを掴む。
 「よし」
 ボタンを押してシュートする。
 ブン。
 針は子宮口の亀裂の中心に突き刺さった。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは衝撃に表情を破裂させて顔を強く捩り回して藻掻き悲鳴を絞り出す。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・」
 そのまま白目を剥いてしまった。
 「Cクラスにしては良い女だよ。一回輪姦そう」
 最後の一発を撃った男が興奮の極致に堪らず皆に提案する。
 「スタイルは良い。お○○こも綺麗だ。顔もそれなりに可愛い」
 「そうだよ。核戦争前の日本の女優でこれ以下のが美人役のヒロインやっていた。こっちの方が可愛いな」
 當間五郎も認めた。
 針を抜きに掛かる。
 尿道に刺さった一発はクスコを回したので歪む力が働いて既に血が滲むように流れ出ていた。
 まずクリトリスの一本を抜く。
 一気に血の玉が浮き出て崩れる。
 続いて尿道から抜く。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは失神から意識を回復した。
 當間五郎がピンセットを持つ。
 膣の奥から子宮口に刺さった一本を抜いた。
 「う、うう、うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは表情を歪めきって悲鳴を絞り出す。
 「あはあん。あはん。あはん。あはん。ああ。ああーーーん」
 膣の奥が血で部分的に染まった。
 子宮口の淵に刺さった一本を抜く。
 「う、うう、ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーー」
 風間ゆきから涙が溢れ出た。
 當間五郎は構わず最後の一本も抜く。
 「うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 膣の中は血だらけである。
 「いたいーーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あは、はああーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきはパニック状態に成ってしまった。
 當間五郎は浣腸器に微温湯を吸い上げて膣の中を洗う。
 風間ゆきの躰は震え続けていた。
 それから順番を決めて泣き喚く風間ゆきを輪姦し始める。
 
 小布施匡亘は新青森の人選から始めた。立場は夏木陽一の代理人である。
 まずは管理事務所の職員を解任する。
 簡単な面接を行って男性元下士官十六名。女性下士官四名を任命した。
 全員兵曹長又は特務少尉に任命する。
 そして現職員から引き継ぎを行わせた。
 それから本日駆け込みで指名された風間ゆきのチケットの控えを見てしまう。
 小布施匡亘は唸ったが駆け込みでは仕方ない。
 
 第五機動部隊は豊後水道を北上していた。
 瑞鳳と隼鷹が縦に並んでその両側をイージス艦が五隻ずつ縦隊で進む。
 前路警戒の潜水艦を除いて全員が旗艦瑞鳳の艦橋に居た。
 生贄には来栖美香元自衛隊三等海尉と横山美由紀が乗せられている。
 二人は居住区の一角に造られた鉄格子の中である。
 日没まで潜水艦警備行動を続ける。
 「閣下。毎日交代で機動部隊が警戒行動を行っていますが。いったいフランスの潜水艦は唐津の付近に居るのでしょうか」
 「居ないと思うが突然第三機動部隊に引っかかったからな。警戒は怠れない」
 関谷少将はほぼ敵は現れないと見ていた。
 「しかし唐津の港は何度も小型潜航艇が浚ったのです。どこかに潜水艦が着底していても食料の補給などできない筈です」
 「いま第一機動部隊がフランス沿岸の調査に向かっている。食料を得るには元の所に戻る可能性が高い」
 哨戒機は交代で索敵を続ける。
 夜まで待って飲み会を始める予定である。
 生贄の加重死刑囚の他にコンパニオンが四人乗っていた。
 厨房ではロボットの主計係が宴会料理の準備をしている。将校らも夕暮れを待っていた。
 ブーー。ブーー。ブーー。
 「後方より雷跡」
 モニターを見張っていた将校が叫ぶ。
 直ぐにロケット弾が撃ち込まれた。
 直ぐにヘリが発艦する。
 続いて戦闘機が甲板上で発艦位置に移動。さらにエレベーターで戦闘機が上げられた。
 瑞鳳と隼鷹は転舵して風上に向かって速度を上げる。
 ヘリが横並びで絨毯爆撃を開始した。
 イージス艦から小型潜航艇が発進する。
 だが潜水艦の姿は無かった。
 「閣下。かなり遠距離から狙ったようです。小型潜航艇がソナーブイの様なものを発見しました」
 「遠くから狙って来たのか」
 「機動部隊を向こうが先に発見して見つかる前に手を打ったかもしれません」
 
 フランスの潜水艦。
 「危なかった。先に気づいて手を打たなかったらずっと着底して躱すしかなかった」
 ダミアン中佐は危なかったと副長に呟く。
 「そうですね。探知されたら洞窟に逃げ込めないところでした」
 副長も遭遇に慄いていた。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 カウンターでは津梨清吉が夜の準備をしていた。
 「遭遇したよ。第五機動部隊」
 真紀子が三人に伝える。
 「射程二万か。無駄な攻撃だがな」
 湯野中が報告内容を見て呟く。
 「進路を邪魔されたくなかったのではないですか」
 「そうかもしれん」
 「しかしこれで日本近海に居ることは確かだな」
 平佐和は今日はビールにしている。
 「敵の隠れ場所が何処かに在るのでしょうね」
 「それで機動部隊は」
 「現場に留まっているよ」
 小型潜航艇が交代で海中捜査を続けていた。
 「加賀美少将を呼び戻すか」
 湯野中はフランスに向かった第一機動部隊の作戦を中止するかと言う。
 「一応確認した方がいいよ」
 真紀子は反対である。
 
 新青森。
 風間ゆきは完全に躰の力が抜けて動けない。そのまま病院に運ばれた。
 小布施匡亘はそれを知って見舞う。
 既に点滴で寝たままではあるが口は利けた。
 「駆け込みであのハードをやられたか」
 「そうです。あいつ等がやると怖さが倍増ですよ」
 「スタジオの内容より怖いか」
 「だって何をするか分からないです」
 「そのあとは」
 「輪姦されました。血だらけの膣に中出しです。そして」
 「そして」
 「子宮に金属の棒を突っ込まれました。強烈に死ぬほど痛かったです。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああん。あはん」
 風間ゆきはまた泣いてしまった。
 「もうこの先は無いから。管理事務所の担当は全部交代する。女性も任務に就いている。安心して相談しろ」
 「そう。じゃ怖いのは今日で終わりだね」
 風間ゆきはやや安堵する。
 そのあと風間ゆきが部屋に戻らないので山崎舞香が見舞いに来て小布施匡亘は帰った。
 
 豊後水道。第五機動部隊瑞鳳の艦橋。
 既に用意した宴会料理が振舞われてビールで乾杯している。
 「この先夕嵐の連中は舛田警視正の番組専門ですか」
 「見せしめを強化したいのだろ。反逆者はこう成ると」
 「我々にはAクラスかコンパニオンをSMコースで回して貰えないものですかね」
 「そこまでは無かろう。休暇の時に宴会場なら可能性はある。湯野中企業連合代表が振舞ってくれるかもしれない」
 「艦隊の経費では無理ですね」
 「そりゃそうだ。だがなコンパニオンも仕事が少ない。振舞って貰える可能性はあるぞ」
 関谷少将は可能性はあると期待を持たせる。
 「連れて来ました」
 中尉の徽章が横山美由紀を引っ張って来た。
 「どうしましょう」
 艦隊参謀の大佐が拷問内容のお伺いを立てる。
 「任せるよ」
 関谷少将は提督の席に座ってしまった。
 「それじゃ爆雷ゲームだ。フランスの艦を沈められなかったからその憂さ晴らしだな」
 そう言って艦隊参謀の大佐が拷問内容を説明する。
 竹トンボを飛ばす。竹トンボの縦の軸が竹ではなく針である。
 横山美由紀は床に大の字に固定された。
 目だけ眼鏡で保護される。
 「刺さった部位で点数を決めよう。それがコンパニオンを抱く順番だ」
 全裸で磔にされた横山美由紀の躰に竹トンボの針が降って来るのである。目以外はカバーされてない。
 小陰唇、クリトリス、乳首、臍、乳輪の順で6、5、4、3、2ポイントである。
 それ以外は顔を除いて躰の何処でも1ポイント。顔に当たるとマイナス1ポイントと成ってしまう。
 横山美由紀は恐怖に凍り付いた。
 針が回転しながら降って来るのである。
 それでも当たる率は低いと思う。
 だが竹トンボを回転させて飛ばすアイテムが用意されていた。
 回転させてカタパルトから飛行機がジャンプするように竹トンボが浮き上がる。練習して力加減を調整した。
 少尉の徽章から始める。
 艦隊は完全にロボット操艦に成っていた。
 二十人分の竹トンボの軸に成った針が降って来るのである。
 横山美由紀が練習を見ていると躰の上に落ちてくる程度は狙いがつけられそうに見える。
 此処で散々痛い思いをさせられて病院でまた治療で痛みと恥ずかしめを受けてしまうのである。
 少尉の徽章が竹トンボを空中に浮かせた。
 腰の付近にふんわり落ちてくる。
 「はあーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は首を擡げて悲鳴を漏らした。
 そのまま盲腸のあたりに刺さる。
 「うふうーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は険しい表情で将校らを見上げていた。
 いつまでこんな地獄が続くのか。森知治元巡査部長は本意ではなくともこの地獄から逃れた。
 今の情勢では最善の選択かもしれない。自分にはそれすらない。
 二人目も少尉の徽章である。
 どっちかの空母の艦橋士官と思われる。
 また竹トンボが空中に浮かぶ。
 顔の方に飛んで来た。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は恐怖に悲鳴を漏らす。
 顔に刺さって傷に成っても整形して貰えると言い聞かせても怖い。
 竹トンボは左の乳房の上部に落下した。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ヒステリックに怯えた悲鳴が上がる。
 痛いと言ってもまだ序の口。針が回転して落ちてくる怖さである。躰に当たって跳ね返りそうだが何故か刺さる。
 三人目は中尉の徽章である。
 また顔の方に飛んで来た。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 頭の上に落ちて来る。
 「あ、はああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 眼鏡の上に落ちた。暫く駒の様に眼鏡の上で回転して鼻の上に転がった。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は針が顔に刺さりそうに成った恐怖に怯えた息遣いを漏らす。
 「おい。遠慮は要らんぞ元ブン屋だ。徹底的に虐めろ」
 艦隊参謀の大佐はブン屋が嫌いである。
 「そんなーーーー。私は地方のローカル誌の編集だよ」
 横山美由紀は必死に言い訳した。
 「こいつはな。生方閣下にブン屋的な発言して拾って貰えなかったのや。たっぷり虐めて良いぞ」
 艦隊参謀の大佐はさらに煽る。
 四人目も中尉の徽章である。
 針の軸を回して回転させてマイクロカタパルトの様な先端から跳ねるように空中に竹トンボが浮く。
 「はあーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の表情が恐怖に歪む。
 今度は乳房の上に回転しながら落ちて来る。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 今度は乳輪に突き刺さってしまった。
 「うはああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 眉間に強い皺を寄せて悲鳴を漏らす。
 「もっと局部を狙って」
 艦隊参謀の大佐がまた煽る。
 次は大尉の徽章である。
 横山美由紀は震えている。
 今度はさらに高く飛ばす。
 横山美由紀さらに怯えた表情でそれを凝視する。
 回転しながら腹の柔らかい皮膚の上に落ちて来た。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 強烈に痛そうである。
 臍の直ぐ横に突き刺さった。
 「うはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 相当に痛そうである。
 「おおーーい。もっと局部に」
 艦隊参謀の大佐は股間を狙えと叫ぶ。
 逆に関谷少将は席に座ったままビールを飲みながら眺めていた。
 だが心中は横山美由紀どころではない。
 天葛少将、生方少将に続いて潜水艦を逃がしてしまった。
 宴会時間が近づいていて油断があったと言われたら言い訳ができない。
 だが油断が無かったとしても潜水艦は逃げたと思う。
 何とかフランスの潜水艦を仕留めたい。
 次の大尉の徽章が構えた。
 狙いを決めてさらに高く飛ばした。今度はドテの真上で落下する。
 「はああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は表情を破裂させて悲鳴を上げた。
 土手の黒い塊の茂みに刺さる。
 「うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 横山美由紀の躰はぶるぶる震えていた。
 「みんな成績良くないな」
 艦隊参謀の大佐はまたぼやく。
 「これ難しい割に効果が薄いですよ」
 中佐の徽章のイージス艦の艦長である。
 「分らないか。躰中針だらけに成る。針は抜く時が痛いのだ」
 艦隊参謀の大佐は叱咤するように言う。
 「あーー。全身血みどろに」
 中佐もやや想像がついた。
 「深く入っている。相当に痛い」
 艦隊参謀の大佐は喜ばしそうに言う。
 もう一人大尉の徽章が代わる。
 また高く上がった。だが局部付近は逸れている。
 「はあーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は恐怖に縮み上がる目つきでそれを追う。
 竹トンボはかなり右に逸れた。
 大股開きにされた色の白い内腿に刺さる。
 「う、ううぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は強く藻掻く。躰の柔らかい部分である。かなり痛い。
 「あはん。あはん。あはああーーーーーーーーーーーん。いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 遂に泣き出してしまう。
 「泣くのはまだ早いな。痛いのはこれからだ」
 艦隊参謀の大佐はさらに脅かす。
 「えーーーーーーーーーーーーーー」
 イージス艦の艦長の中佐が思うよりかなり痛いのである。
 「ちょっとやり方を変えて」
 順番を無視して中佐の徽章が割り込む。別のイージス艦の艦長である。
 中佐は飛ばさずに真上に浮かす。
 目標を乳首に合わせていた。
 そのまま回転しながら降って来る。
 「あ、あーーあ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳首の根元付近の乳輪に突き刺さった。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 躰を捩って藻掻きながら悲鳴を破裂させる。
 「ほんの少し外れたな」
 中佐は乳首を狙っていた。
 「そうだよなそう投げれば命中率が上がるな」
 それを見ていて艦隊参謀の大佐が評価する。
 「よーし」
 難しいと言った中佐がやる気に成った。
 クリトリスを狙って真上に上げる。
 「あーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は首を擡げて竹トンボの行方を追う。
 回転したままクリトリスに突き刺さった。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一瞬横山美由紀の躰が固まる。それから震撼させて悲鳴を上げた。
 そして目から涙の玉が流れ落ちる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は躰をぶるぶる震えさせて涙を流す。
 「そろそろ竹トンボの羽根が場所を取っているから一回全部抜こう。痛いぞーーーーーーーーーーーーー」
 艦隊参謀の大佐が態とオーバーに宣言した。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の顔は涙と汗に塗れていた。
 「これで叩き飛ばそう」
 艦隊参謀の大佐は一本鞭を取り出す。先端が長方形の革二枚縫い合わせた一本鞭である。その中には金属の芯が入っている。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の表情は恐怖に引き攣ってしまう。
 「外れた奴以外で自分の当てたのを飛ばせ」
 艦隊参謀の大佐は少尉の徽章に鞭を渡す。
 「あ、ああーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーもう。みかけよりいたいよーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は泣き続けていた。
 少尉の徽章はゴルフパットの様に鞭を構えて下から竹トンボの羽根を蹴り上げる。
 「うーーーーーーーーーーーーーーー。う、うう、ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 盲腸の辺りに刺さっていた竹トンボが飛んで血の玉が浮き上がった。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーー。あはん。あはん。あはん」
 横山美由紀はさらに号泣する。
 続いて少尉の徽章が構えた。今度は乳房に落ちた一本である。
 横山美由紀は震えながら涙を零す。
 少尉は針の根元を叩いてそのまま羽根を蹴り上げる。
 大粒の血が乳房から浮き上がって横に流れ落ちた。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は顔を捩って回しながら悲鳴を絞り出した。
 「あはああーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーん。あはん。あはん。あはん」
 震えながら泣き続ける。
 中尉の徽章が反対側の乳輪に刺さった一本を狙う。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーん。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は泣き喚く。
 「怯むな!その竹トンボを憎き新聞記者か元日本のフェミニストと思って思いっきり叩け」
 艦隊参謀の大佐が檄を飛ばす。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーん。ゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はどうにも耐えられない。
 中尉は乳輪に刺さった竹トンボを針の中程をへし折るように叩く。
 「うぐ、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 竹トンボは横に撓るが飛ばない。
 もう一発叩く。
 今度は竹の羽根を蹴り上げた。そのまま引き抜けて飛ぶ。
 「うーーーーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーうぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は躰をジグザグに捩って藻掻きながら悲鳴を絞り出した。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいーーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また号泣の涙が溢れる。
 「しかし参謀。これ元工作員にはあまり効果が無いのでは」
 またさっきのイージス艦の艦長が意見する。
 「やってみないとな。じくじくと長く虐めるのも良いと思わぬか」
 「そういう考えも」
 次の大尉は臍の横の一本に掛かる。
 臍の上に鞭の先端を置く。
 斜め上に蹴り上げるように竹トンボを飛ばした。
 「う、ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 これは大した事はなさそうである。
 「閣下。フランスの残存海軍の潜水艦をお気になされていますか」
 瑞鳳の艦長が関谷少将に近づいた。
 「まるで揶揄われているような状況だ」
 「ミサイルを撃ち込んで来た時には既にかなり遠く離れていたのでは」
 「そうだが。潜望鏡を発見した時も駄目だったな」
 「水中爆弾の爆撃より小型潜航艇を先に出したらどうでしょう」
 「そうだな。ソナーに引っかからないのも気に成る」
 関谷少将は自分の艦隊でフランス残存海軍を仕留めたい。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうぐ。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 次の大尉が土手の黒い塊の茂みに刺さった一本を飛ばした。
 「あはあーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 黒い茂美の根元が血に染まっている。
 叩き方が悪く刺さった部分の肉を割くように針が抜けて飛んだのである。
 「うふうーーーーーーーーーーーーん。ううーーーーーーーーーーーー。うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は痛みに藻掻き泣きながら呻き声を絞り出した。
 「なかなか残酷やろ」
 艦隊参謀の大佐はご満悦である。
 
 娼国沿岸。
 第七機動部隊旗艦有明の艦橋。
 「長官。この付近に留まって意味があるのでしょうか」
 「天昇の間の指示だ」
 角谷少将は動かない意志である。
 ジェットヘリでSMコンパニオンとコンパニオンが移送されて来た。
 「遊んでいる場合ですか」
 艦隊参謀の大佐は事態を重く見ている。
 「天昇の間の指示だ。コンパニオンの収入が減っている。この先もコンパニオンは必要なのだ。その繋ぎに軍が消化しろという事だ」
 「しかし今の体制でこの先コンパニオンの需要が増えますか」
 「いま昔の温泉地の中で湖の畔に在る温泉地を再開発している。其処で娯楽を進める方向なのだ。それまで湯野中氏が負担してくれる」
 「第五機動部隊がフランスの残存潜水艦に接触したのですよ」
 「交代だろ。警備行動は」
 「此処を動かないのですか」
 「いや。ヘリが到着して戻ったので南シナ海まで進路を取る。警戒行動はロボット任せだ」
 角谷少将はやや楽観しているように見えた。
 艦隊参謀は事態を憂慮している。
 「艦隊進路三百度」
 それでも南シナ海に向けて航行を開始した。
 角谷少将は有明の艦長を呼んでコンパニオン十人とSMコンパニオン二人を引き渡す。
 「半数ずつ遊んでくれ」
 何故か角谷少将は長官公室に残った。
 
 唐津。海底から入る洞窟。
 既に潜水艦五隻が縦に接岸できる海底の桟橋は完成している。少し狭いが係留している横をあと一隻が通れる状態である。
 だが飲食は幹部が会議スペースを使う他は艦内スペースに成ってしまう。調理も艦内の調理室である。
 唐津の面々はエドガール大佐らに操艦訓練を受け続けていた。
 大方の唐津市民は農作業、畜産、牧畜、陸上養殖を行っている。一部で衣類の製造も行っていた。
 潜水艦の訓練を受けるのは二十五名だけである。
 「そろそろ潜水艦で偵察に出たいと思いますが」
 東条英治大統領がエドガール大佐に切り出す。
 「いま戻ったダミアン中佐が豊後水道で機動部隊に接触した」
 「そうですか」
 「だが偵察は何れ必要です。コースを考えましょう」
 「はい」
 「何処の街が一番狙いやすいですか」
 「いやそれよりもR国D市か娼国を偵察したいです」
 「首脳が居るのは其処ですか」
 「核戦争直後はR国D市でしたが娼国に戻ったようです」
 「日本よりそっちを偵察しますか」
 「そうしたいのですが」
 「このR国D市は内陸部ですね」
 「近くまで地中の川を潜水艦で行けるらしいです。ですが軍の潜水艦も通ります」
 「娼国は警戒厳重ですね」
 「そうですが。敵は日本に警戒配備を行っています。多少は手薄かと」
 「行ってみますか」
 話は纏まった。
 洞窟を出ると潜水艦は海底の割れ目の中を暫く航行する。
 娼帝國の警戒網の外に出てしまう。
 南シナ海からインド洋に進路を取る。
 
 豊後水道。第五機動部隊瑞鳳の艦橋である。
 横山美由紀は最初のグループの落とした竹トンボを全部鞭で飛ばされて血だらけの躰を衛生兵に拭かれた。
 後半のグループが落とし始めている。
 クリトリスに一発刺さっていた。
 次の中佐が小陰唇を狙う。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいいーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は堪えられず喚き続けていた。
 この中佐はあまり上昇させないでふわっと落とす。
 だが先に刺さったクリトリスの一発に当たって股間の外に落ちてしまった。
 「失敗だな」
 「こいつを先に飛ばさないと」
 艦隊参謀の大佐はクリトリスに命中させた少佐を呼ぶ。
 少佐が鞭を受け取った。
 「これ飛ばしたら相当の出血だな」
 隼鷹の艦長が期待を込めて言う。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーーーーーー。むりですーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は悲痛な声で訴える。
 少佐は下から竹トンボの羽根を蹴り上げるように飛ばす。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 竹トンボが飛ぶと血の玉が浮き上がった。
 「うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 横山美由紀から涙が溢れる。
 「い、いいたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいよーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに号泣してしまう。
 片方の乳首に一本。片方の乳輪に一本刺さっていた。
 次の中佐の徽章が構える。
 小陰唇よりクリトリスを狙っていた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。そこはもうだめーーーーーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーー」
 また泣き悲鳴で訴える。
 クリトリスの真上で軽く浮かせた。
 そのまま回って落ちて来る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の恐怖の悲鳴が上がったが一度刺さったクリトリスではなく小陰唇の二枚貝の隙間に刺さった。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柔らかい内側の粘膜に突き刺さっていた。
 「うーーーーーーーふうーーーーーーーーーーーーーーーん。うぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに藻掻く。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また涙が溢れ出る。
 外れて逆に一番難しい場所に当たった。中佐は満足そうである。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 カウンターには刺し盛りの他に生牡蠣、焼き牡蠣が出されていた。今夜は湯野中以外ビールである。
 僅かな握り数貫以外ご飯は食べない。
 老化防止が施されていて真紀子は三十くらいに見える。だが全員それなりの歳である。
 それほど食事の量は摂らない。
 「小布施遅いね」
 真紀子が気にしている。
 湯野中は報告に小布施匡亘を呼んでいた。
 「溝口中佐もどうした」
 「そっちはもう直着くよ。姉ヶ崎を出たと報告がったよ」
 「そうか」
 「葛城君。あとは宜しく。俺は帰るよ」
 平佐和は牡蠣飯と生牡蠣をお土産にホテルのルームに引き上げてしまう。
 「ねえ。機動部隊にコンパニオン派遣してくれたの」
 「収入が減っているのだよ。温泉ツアーを始めるまでの繋ぎだ」
 「温泉ツアーで花代まで出るの」
 真紀子はそこが問題と言う。
 「収入アップしたから行けるのじゃないか」
 「まだ足りないかもね」
 「通貨の量を増やせば良いです。供給さえ追いつけば物価は固定相場です。もうインフレは有り得ません。基本手当を上げましょう」
 葛城義和はもっと金を充満させれば良いという考えである。生産体制は安定していた。
 「そうね」
 「今のままだと上位クラスで遊ぶのが工作員と役人、軍人だけに成ります」
 「盛高知里さんと夏木を呼んで再検討するか」
 湯野中も納得する。
 「娼国諜報機関。小布施特務大尉入ります」
 何故か小布施匡亘が先に着いた。
 「どう。新青森」
 「配置と引き継ぎ交代は済ませました」
 「問題は」
 真紀子はビールグラスを置いて注いでしまう。
 「まず。當間五郎が四人の若者連れて駆け込み。ハードコースで針銃を風間ゆきにやりました。ギリギリセーフなので今日以降駄目だと厳重注意しました」
 小布施匡亘の前に牡蠣ご飯と生牡蠣が出された。
 「まあ。しょうがないね」
 真紀子は厳重注意が効いてないと思ったが諦めるしかない。
 「それて任命した隊員には奴らに警戒を怠らないように指示しました」
 「おお。そこまでやってくれたら」
 湯野中も納得する。
 「任命した隊員はみんな仕事を納得して引き受けたの」
 「喜んでいました。特務少尉に成って仕事に戻れたのですから」
 「そうか」
 湯野中も安堵した。
 「それから河合琢磨が風間ゆきに子宮は要らないだろと言ったら。いつ体制が変わるか分からないでしょと言ったらしいのです」
 「それで」
 「聞かなかった事にすると言いました」
 「職員がハードで呼んでそれ以上の事したプレイ内容の方が問題ね」
 「そうなのです。それで小職の判断でそうするのかと咎めますから。天昇の間で報告すると言いました」
 「まあ。貴方の判断の通り不問で二人の刑にはもっと考慮しましょう」
 真紀子は愉しそうに哂う。
 「そうだな」
 これも湯野中は納得した。
 「R国諜報機関溝口中佐入ります」
 小布施匡亘の隣の席を空けていたので其処に誘導する。
 「お二人一緒にスイートルーム用意したから」
 真紀子は当然のように言う。二人同室である。
 「ありがとうございます」
 「どう現時点で」
 「やはり帯広の防衛が甘いです。不穏な動きはなさそうです。奈那緒さん達とも話しました」
 「あそこの構造か」
 湯野中も考え込む。
 
 南シナ海。第七機動部隊旗艦有明の艦橋。
 コンパニオン遊びは半舷だけである。残りと長官、参謀は艦橋に居た。
 海中では前路警戒の潜水艦が先頭を進む。
 ソナーに反応が有った。
 エンジンを止めて信号液を海上に流す。
 だが相手もスクリューを止めた。
 「前路警戒艦の夕潮から信号液」
 ロボットの見張りが艦橋に報告して艦橋士官が指令、艦長に報告する。
 艦内に緊張が奔った。
 直ぐにイージス艦から小型潜航艇が発艦する。
 だがフランスの潜水艦は着底して船体を藻で包んでしまう。
 
 フランスの潜水艦内では調音機のボリュームを上げて音を消して固唾を呑んでいた。
 「スクリューを使わずに動く娼帝國の小型潜航艇だ。僅かな音だが以前に遭遇したデータで分かります」
 エドガール大佐が唐津の面々に説明する。
 このまま小型潜航艇が諦めて海上のスクリュー音が離れて行くのを待つしかない。
 
 第七機動部隊旗艦有明の艦橋。
 「小型潜航艇十隻が索敵していますが発見できません」
 通信担当の少尉が報告する。
 「相手は機関を止めたのだろ。逃げてはいないだろ」
 角谷少将は納得できない。
 「ロストした付近の海底には見当たりません。映像が送られています」
 モニターに十隻分の映像が順次表示された。
 「それじゃまるで異次元の世界に消えるか時間のトンネルに消えるしか考えられない」
 「夕潮のソナーの反応の見間違いじゃないのか。夕潮を浮上させろ」
 艦隊参謀の大佐が指示する。
 「ソナーの反応とスクリュー音も確認したとの事です」
 「何か隠れ方があるかもしれない。該当付近の海底を海中爆弾で攻撃しろ」
 角谷少将が決断する。
 直ぐにヘリ十機が発信した。夕潮と小型潜航艇は爆撃範囲の外で海中待機している。
 
 フランスの潜水艦の発令所。
 「爆雷が投下された」
 「見つかったのですか」
 東条英治大統領は震えていた。
 「見つかってはいません。ミサイルではなく絨毯爆雷攻撃です」
 グオーーーーーーーーーーーーーーン。
 一発が頭上を通った大きな魚に触雷して爆発したのである。
 続けて爆発音が何発も起きた。
 海底に到達した水中爆弾が破裂したのである。
 「艦尾発射管室に浸水」
 「大きな魚に触雷して助かった」
 「あ、ああーーー。もう一回投下された」
 ヘリとヘリの間を詰めるべく位置をずらして落としてきた。
 続けて爆発音が起きる。
 「至近弾」
 「浸水」
 艦内は大騒ぎである。
 「浸水ブロックを閉鎖しろ」
 エドガール大佐の指示が飛ぶ。
 
 第七機動部隊旗艦有明の艦橋。
 「全部単純爆発音です。命中は有りません」
 中尉の徽章が報告する。
 「逃げられたか」
 「何とも言えません。スクリュー音とソナーの反応は有りました」
 艦隊参謀の大佐は潜水艦夕潮の報告を考慮して考えていた。
 「でも小型潜航艇の索敵では見つかっていません」
 少尉の徽章は何も居なかったと言う。
 「もう少し此処に滞在しよう」
 角谷少将は根比べの意向である。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「えーー。第七機動部隊が接触したよ。前路警戒艦がスクリュー音とソナーの反応確認。敵潜スクリュー音停止。小型潜航艇で索敵するも発見なし」
 真紀子が読み上げる。
 「どういう事や」
 「さらに二回水中絨毯爆撃するも単純爆発音のみ」
 「逃げたと言う事か」
 「スクリューを止めて逃げられますか」
 「付近の深度は」
 「約七百」
 「探照灯で照らしても藻に隠れたら分からないな。連絡を受けて潜水艦隊は向かったのだろう」
 
 フランスの潜水艦の発令所。
 「今のうちに逃げましょう。浸水はまだ軽微です。此処に居ると潜水艦隊が集まって来ます。そうなると逃げられません」
 「大佐。浸水ブロックが二つで三十ノットが限界です」
 「判った。潜水艦が浮上している間に逃げよう」
 直ぐに上昇してインド洋に向けて進路を取る。
 
 機動部隊は夜間だったので哨戒機は出してなかった。
 前路警戒艦の夕潮が探知して直ぐに追い掛ける。
 フランスの潜水艦は機雷を撒いていた。
 夕潮はデコイを撃ってそれを爆破させる。
 だがその間にフランスの艦は逃げてしまう。
 有明と紅(くれない)からヘリが発信して追い掛ける。
 逃げた海域を特定して爆撃を開始した。
 
 フランスの潜水艦の発令所。
 「また爆雷攻撃です」
 「もう少しだ。新深度に逃げ込める」
 水中爆弾が至近弾で破裂する。
 艦が軋みだした。
 「駄目です。これ以上の水圧に耐えられません」
 「まだ八百だぞ」
 「浸水ブロックが」
 「何とかこの深度を保て」
 「無理です」
 「仕方ない進路百二十度。転舵」
 エドガール大佐は迂回して一旦帰投する決断をする。
 
 第七機動部隊旗艦有明の艦橋。
 「何という事だ海底に潜んでいて隙を見て逃げたのだ」
 角谷少将は悔しがる。
 「小型潜航艇の回収が早すぎました」
 艦隊参謀の大佐も失敗を自覚した。
 「夕潮を浮上させたが直ぐに潜らせるべきだった」
 角谷少将は天昇の間に失敗を報告する。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 既に溝口明日香中佐と小布施匡亘特務大尉は真紀子が用意したスイートルームに引き上げていた。
 「何と潜んでいたのか」
 湯野中は驚く。
 「しかし海中爆弾をあれだけ投下して効果なく。小型潜航艇が索敵して何も見つからない」
 真紀子も機動部隊を批判するより事態に慄いた。
 「その艦はバリヤーの様なものを装備しているのでしょうか。海底の藻か何かに隠れていたら探照灯で照らしても発見は難しいです」
 葛城義和の見解である。
 「先生。バリヤーは無いでしょう。フランス海軍がそんな装備は持ってないでしょう」
 湯野中は否定する。
 「でも何回も海中爆弾の攻撃を逃れています」
 「まさか海底に潜る事ができるとか」
 真紀子も意外な想定をしてしまう。
 「そんな事は不可能だ」
 湯野中はそれも否定する。
 「まあ潜水艦は潜ってしまえば簡単には発見できません。問題は中国残存軍の時と違って協力者が居ることです」
 葛城義和はあくまで唐津の面々との連携を問題視していた。
 「潜水艦隊と遭遇してくれれば良いのだが」
 湯野中はR国の潜水艦隊に期待する。
 「こっちの潜水艦と違う次元の性能を持った艦と考えるべきかもしれませんんね」
 「まあ。どの国も潜水艦の性能は公開してないからな」
 湯野中は葛城義和の見解に差し障りなく答えた。
 
 南シナ海。第七機動部隊旗艦有明の格納庫。
 有明の艦長以下九人がコンパニオンを抱きながらSMコンパニオンで遊んでいた。
 戦闘中でもお構いなしである。
 角谷少将も呼び戻さなかった。
 席に付いているコンパニオンは全員が全裸である。
 一人大股開きで逆さ吊るしにされているSMコンパニオンは森下夕貴という。
 口から水差しで日本酒を流し込まれた挙句の逆さ吊るしである。
 そして膣にはクスコが挿入されその中に日本酒を流し込まれている。顔を真っ赤にして吊るされたままにされていた。
 平佐和のお座敷でのコンパニオン弄りよりハードとも言える。
 「これ中国の残存軍のやった拷問だろ」
 「これソフトSMでもできるので人気だ」
 「まあ。この国はトラ箱じゃなくて病院で処置して貰えるからな」
 有明の艦長が近づいて逆さにされた顔の前にしゃがむ。
 「どう。苦しい」
 「く、る。しーーーー」
 「あんたの女を盃に飲ませて貰うよ」
 若い少尉が小型のポンプで一回膣内の酒を抜く。
 もう一度注いでそれも抜いた。
 有明の艦長と中佐の徽章のイージス艦の艦長二人がストローを持って待つ。
 「良い女だ。こいつのま〇この中なら飲めるぞ」
 有明は仮にも戦闘中である。旧日本海軍だったら厳罰間違いなし。
 提督の指示だし副長は艦橋に居る。実際の操艦は提督の作戦通りAI搭載のロボットが行う。全く影響は無いのである。
 飲む方は順次交代する。
 森下夕貴は急性アルコール中毒に苦しむ。
 艦長らは限界ぎりぎりまで責める意気込みである。
 この拷問は決してソフトとは言えない。
 空母の搭載機とは別に病院行きのヘリが看護婦を乗せて待機していた。
 SMコンパニオンは人数が十人なのでこれで宴会一回分の収入に成る。湯野中が発注者なので病院に送られたら別途手当も貰える。
 「艦長。もうそろそろ限界では」
 大尉の徽章が限界と促す。
 「まあ待て」
 有明の艦長は吊るしから降ろす指示をした。
 中佐の徽章が二人で床に大の字に磔にしてしまう。
 「完了です」
 中佐の徽章が報告する。
 「さあ。急性アルコール中毒のま〇こをこれで責めよう。回復するかな」
 有明の艦長はさらなる責めを宣告した。
 「えーーーーーーーーーーー。もうむりですーーーーーーーーーーーーー」
 森下夕貴は遂に音を上げてしまった。
 「これ受けないと途中リタイアにするぞ」
 有明の艦長は許さない。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーん。もうむりですーーーーーーーーーー。しんじゃいますーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森下夕貴は泣き出してしまった。
 それでも一人の中佐がドリルバイブを突っ込む。もう一人の中佐が電マをクリトリスに当てる。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 顔を捩って目を瞑って眉間の皺とほうれい線を強く刻んで声を上げてしまう。
 娼国の空母は通常十万トン。だが有明は十二万トン。原子力発電艦を除いて娼帝國最大の船舶である。
 同じ大佐でも次に機動部隊が増強されたら少将に昇格する順番に居た。
 「さあ。どうなるかな。楽に成るか。もっと辛く成るか」
 有明の艦長は嬉しそうである。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーー」
 森下夕貴は静かな逝き声をあげていた。
 「・・・・・」
 だが森下夕貴は間もなく失神してしまう。
 直ぐにヘリに待機していた看護婦が呼ばれた。
 看護婦は有明の艦長らに非難の目を向けながら搬送の準備に掛かる。
 ストレチャーに点滴をセットして尿道カテーテルを挿入して尿パックをセットした。
 ストレチャーごとヘリに積み込む。
 ドクターに連絡して娼国に向かって発進した。
 もう一人のSMコンパニオンは交代した十人が遊ぶ事に成る。
 十人のコンパニオンは一度シャワールームに向かった。次の十人の相手をする為である。
 
 豊後水道。第五機動部隊瑞鳳の艦橋
 横山美由紀は小陰唇付近に何度も竹トンボを落とされてはその都度抜かれて何度も粘膜から血を流した。
 いま乳首ともう片方の乳輪に一本ずつ刺さって最後に艦隊参謀の大佐が落とした一本が小陰唇の粘膜を突き刺し内部の粘膜に突き抜けていると見える。
 横山美由紀は蒼白な表情で震えていた。
 「おっぱいから飛ばそう」
 艦隊参謀の大佐が指示する。
 関谷少将は提督の席に座ったままである。
 まず乳輪に突き刺した少佐の徽章が掛かる。
 この少佐は竹トンボを叩かず針の部分を薙ぎ倒すように横に飛ばした。
 「ぐあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳輪から血の玉が浮き出て壊れる。
 色白の乳房を血の筋が流れた。
 「あーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん」
 横山美由紀はまた泣いてしまう。
 乳首に突き刺した中佐の徽章が代わる。
 今度は竹トンボの羽根を下から蹴り上げるように飛ばした。
 「うぐう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は小さな血の玉が乳首の中央に浮いただけである。
 「さあ。ま〇こだ」
 艦隊参謀の大佐が掛かる。
 「あ、ああーーーーーーーーー」
 横山美由紀は恐怖に凍り付いた表情で艦隊参謀の大佐を見上げた。
 艦隊参謀の大佐は叩かずに竹トンボの羽根を鞭の先端で下から押し上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーあはん。あはん。あはん」
 針が抜けると一瞬血が僅かに噴き上げて股間に流れた。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 また強烈な悲鳴である。
 股間は血に濡れている。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーん。ひどいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあん。あはん。あはん。あはん」
 泣き喚き続けた。
 「大した事はないぞ」
 隼鷹の艦長がオーバーだと決め付けてしまう。
 「さあ。仕上げに消毒だ」
 艦隊参謀の大佐は蝋燭に点火していた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は芯の周りに溶けた蝋涙を見て恐怖に縮み上がる。そして喚き散らした。
 艦隊参謀の大佐の加虐心は止まらない。
 隼鷹の艦長と一本ずつ芯の周りに溶けた蝋涙の溜まった蝋燭を持つ。
 艦隊参謀の大佐が股間を狙い隼鷹の艦長が乳房を狙う。
 「あーーーーーーーーーーーはん。はん。はあん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は強烈に躰を揺すって藻掻き悲鳴を上げる。
 乳房は両方とも蝋涙で一気に真っ赤に染まった。
 「あーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーん。あはーーーーーーーーーーーーはん。はん。あーーーーーーーーーーーーー」
 艦隊参謀の大佐は横山美由紀の女の部分を指で開いて中の粘膜に直に掛けてしまう。
 「ぐふぁああーーーーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーーん。がふぁああーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は床に張り付けられた躰を揺すって戒めを千切らんばかりに狂ったように暴れて藻掻く。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーー」
 失禁しながら号泣の涙を溢れさせていた。
 さすがに艦隊参謀の大佐も満足である。
 点数に応じて四人のコンパニオンを順番に輪姦すことと成った。
 横山美由紀は軽微だが一応ヘリで娼国の病院に向かわせる。
 もう一人憂さ晴らしの生贄に来栖美香元自衛隊三等海尉も乗せられていたが明日と成った。
 
 唐津。洞窟内の桟橋。
 エドガール大佐と東条英治大統領らは命がらがら帰還した。
 山本由紀乃ら女性隊員は海中爆弾の至近弾で恐怖にぐったりしている。
 エドガール大佐はブリアック中佐に被害を受けた艦を修繕の為フランスのドックに戻るように依頼した。
 
 翌日。
 娼国。仁川ホテル四十五階。特別会議室。
 天昇の間の四人の他に津島CIC長官、各機動部隊の長官とラドルフマレカル少将、鄭淑徳少将らが集まっていた。
 フランスの潜水艦と唐津に関わる作戦会議である。
 「先日の水中爆弾を二回落として戦火無しの件ですが。爆発音の解析から最初の系統の一発が艦船の頭上で大型の魚類に抵触したと考えられます」
 角谷少将が報告する。
 「小型潜航艇が発見できなかったのは」
 津島の追及である。
 「藻の様な物に隠れていたと思われます。ソナーの反応が無かったので自然の藻ではなくこの艦が自ら出したと思われます。ソナーの反応も抑える性質を持っていると考えられます」
 「R国の潜水艦とは性質の違う潜水艦ですね」
 葛城義和が昨夜と同じ見解を述べる。
 「そのように思われます」
 角谷少将の答えである。
 「これは相当に長期戦に成りますな」
 ラドルフマレカル少将は簡単に片付かないと言う。
 「隠れている場所と唐津からどうやって食料を調達するかです」
 天葛少将はそっちの疑問を指摘した。
 「唐津からの補給は無いでしょう。あれだけ港を見張っていますから」
 ラドルフマレカル少将は否定する。
 会議は長引いたが抜本的対策には至らなかった。
 
 川越ニューシティ。娼国が進出した一番古い街である。
 中本克己は娼国の工作員を引退した。
 恩給でやや潤っている。
 舛田警視正の番組ですっかりSMが愉しみに成ってしまった。
 AクラスかBクラスでハードを探したが一人も登録してない。
 Cクラスの中で十川茉奈を選んだ。
 顔はそれなりに悪くはない。やや太腿にボリュームがあるが女を感じさせる躰である。
 プレイルームで待つ。
 「こんばんは」
 十川茉奈は慣れた態度で入って来た。
 「おう」
 自分の座っている横に置かれたソファーを勧める。
 「お爺ちゃんがSM」
 「おい。俺は元工作員だぞ」
 「えーーーーーーーーー」
 「見ろ」
 元大佐の退役身分証を見せる。
 「えーーー。お爺ちゃん大佐だったの」
 「お爺ちゃんは言い過ぎだ。まだ六十五だぞ」
 「ごめーーん」
 「服脱げ」
 「シャワー使っていい」
 「此処で脱げ」
 「汚れているよ」
 「いいのだ。たっぷり辱めてやる」
 「分かった」
 十川茉奈は大して恥ずかしがってない。
 一気にスカートの下から持ち上げてワンピースを脱いでしまった。
 ショーツ、ブラの順に無造作に下着を取ってしまう。
 恥じらいは全くない。
 中本克己は責め方を変える事にした。
 十川茉奈を十字架に磔にする。
 「お前は辱めるより痛み付けた方が効果が有りそうだな」
 まずは鞭を取り出す。そして大きな洗濯ばさみも取り出した。
 「えーーーーーーーーーーーーーーー」
 十川茉奈は嫌そうな表情で中本克己を見る。
 普通の竹の洗濯ばさみの倍くらいの大きさがある。それで乳首を鋏んでその左右の乳房を鋏む。
 両方の乳首に洗濯ばさみが三本横に並ぶ。六本ともピンと正面に突っ張っていた。
 中本克己は鞭を構える。
 「え、ええーーーーーーーーーーー」
 十川茉奈は洗濯ばさみを叩き落されると分かって恐々とする。
 中本克己の持っている鞭は先端が長方形の革二枚を縫い合わせて中に芯の入ったものである。
 大型の洗濯ばさみは十川茉奈のややボリュームのある乳房と乳首をかなり深く鋏んでいた。
 中本克己は一番右端の一本から狙う。
 硬い鞭の先端を確実に洗濯ばさみの咥えた根元を叩く。
 びしゃーーーーーーーーーん。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 十川茉奈は片目を歪めて悲鳴を上げた。
 洗濯ばさみは落ちてない。咥えが僅かにずれただけである。
 十川茉奈は両腕を左右に真っ直ぐ広げて十字架の横柱に手首。肘、二の腕を縛られていた。
 中本克己は鞭を振り被る。
 同じ洗濯ばさみにもう一本飛んで来る。
 びしゃーーーーーーーーーーーーーん。
 洗濯ばさみは乳房の皮膚を引き摺るように飛ぶ。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 十川茉奈は衝撃に膝を前に蹴りだす。
 「うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 痛みに顔を振ってさらに悲鳴を絞り出した。
 洗濯ばさみの飛んだ部分の乳房は痕がくっきり抉れて一部皮膚が剥けている。さらに点の様に紅い血が滲んでいた。
 中本克己は右の乳房の左の一本を狙う。
 「あはーーーーーーーーーー」
 十川茉奈は恐怖に歪んだ表情で鞭を見る。
 中本克己は振り被らないでやや短く鞭を持つ。正確に鞭の先端で洗濯ばさみの口を叩く。
 洗濯ばさみは飛ばないで少しずれた。
 「うふぁあはんああーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 十川茉奈は痛みに猛然と躰を揺すって暴れる。
 咥えが浅く成った洗濯ばさみは繊細に痛い。
 中本克己は振り被る。
 洗濯ばさみの真ん中辺りを叩く。
 一気に弾けた。
 「うーーーーーーーーーーーーふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 十川茉奈から強烈に甲高い悲鳴が上がる。
 
 川越ミッドタウン一号棟の病院。
 川崎優菜中尉と田中一美特務中尉はそれぞれ盲腸炎と胃潰瘍で入院していた。
 たまたま同じ病室だったのである。
 「ねえ。此処だけの話よ」
 川崎優菜中尉が田中一美特務中尉に手話で話よ掛ける。
 「・・・・・」
 田中一美特務中尉は黙って頷く。
 「酷い国に成って残ったね」
 「生き残ったのはこの国だけよ」
 「夕嵐の人達何処まで耐え続けるのかな」
 川崎優菜中尉は自分が娼国でなくR国の工作員だったら加担していたと思う。
 「未来は無いと思う」
 「一度話してみたいな」
 「ねえ。フランスの潜水艦に手古摺っているのでしょう」
 田中一美特務中尉が話題を変えた。
 「海賊みたいに成っていた中国の潜水艦より面倒みたいね」
 「唐津の人達。本当に強力しているのかな」
 「食糧を提供しているらしいね」
 「でも主席らは放置しているのね」
 「唐津に戦闘能力はないからじゃない」
 「そうか。でも四国と同じ認識じゃないよね」
 「うん。一度D市に行ってみたい」
 「夕嵐と接触するの」
 田中一美特務中尉はやや不安と好奇心である。
 「私達ならできるよ」
 「此処を退院してから考えましょう」
 田中一美特務中尉は事を濁した。
 
 川越ニューシティ。プレイルーム。
 十川茉奈は洗濯ばさみと鞭の拷問に震えていた。
 中本克己は左の乳首を鋏んだ最後の一本に狙いを定めている。
 「あふぁ」
 痛みに怯えて声を漏らした。
 乳房の両方にはくっきり鋏んだ痕が窪んでいて僅かに皮膚が剥けていた。
 中本克己は鞭を短く持って正面に突き出た洗濯ばさみを斜めに叩く。
 びしゃーーーーーーー。
 乳輪ごとへしゃげていた先端がずれて乳首だけ鋏んで止まる。
 「あぎゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 十川茉奈は躰を震撼させて悲鳴を上げた。
 中本克己は十字架に磔にした十川茉奈の躰の横に立つ。
 洗濯ばさみの先端が乳首を鋏んでいる真上を叩いた。
 ばすーーーーーーーーーー。
 洗濯ばさみは一気に十川茉奈の脚元に叩きつけられる。
 「ぐふぁーーーーーーーーーーーーーーー」
 十川茉奈の目から涙が浮き出していた。
 中本克己は十川茉奈の左脚を持ち上げて膝に縄を掛ける。
 さらに脚首まで縛って十字架の横の柱に吊るす。
 股間が大きく広がる。
 「・・・・・」
 十川茉奈は何をされるのか恐々と震えていた。
 中本克己はまた洗濯ばさみを手に取る。
 「え、ええーーーーー」
 十川茉奈は辛そうな表情で身構えてしまう。
 涙は粒が浮き出ただけで流れてはいない。
 中本克己は十川茉奈の閉じ合わせた女の部分のびらびらに洗濯ばさみを三本鋏つけた。
 一本は僅かに包皮が剥けたクリトリスを鋏んでいる。
 「ええ」
 恐怖に震えた唇で声を漏らす。
 中本克己が鞭を手にする。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 恐怖の悲鳴が上がってしまった。
 会陰の近くの一本から狙う。
 斜め上から振り下ろす。
 洗濯ばさみが震撼して小陰唇の挟みが浅くずれる。
 「ふ、ふぁあーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に甲高い悲鳴が空気を劈く。
 「あは、あは、ああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 遂に涙の粒が溢れて流れてしまう。
 中本克己はさらに構える。
 十川茉奈は濡れて恐怖に凍った目でそれを見る。
 中本克己は咥えのずれた一本を先端の角を狙って強く叩く。
 洗濯ばさみは跳ねて落ちた。
 「ぐふ、ふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに甲高い悲鳴が耳を劈く。
 中本克己は強い興奮に包まれていた。
 「あーーーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーん。あはん。あはん」
 十川茉奈は遂に号泣してしまう。
 それでも中本克己の興奮は架橋である。
 続いて二本目も叩く。
 二本目は鞭の先端に引き摺られるようにずれて僅かに小陰唇の先端を咥えて止まる。
 「うふぁふぁふひゅああーーーーーーーーーー。ふふあえふぁーーーーーーーーーーー」
 十川茉奈は躰を震撼させて大口を上に向けて強烈に甲高い悲鳴を絞り上げた。
 目から涙が溢れ出る。
 「あふぁーーーーーん。あふあーーーーーん。あはん。あはん」
 強烈に躰を震えさせてさらに涙が溢れ出てしまう。
 中本克己は引っ掛かっている一本を叩き落とす。
 「ふふぁあ、あーーーーーん」
 十川茉奈の唇も躰もぶるぶる震えていた。
 最後はクリトリスを鋏んでいる一本である。
 「あーーーーーはーーーーーはーーーーー」
 十川茉奈は洗い息遣いで震えが止まらない。
 中本克己はよく狙いを定める。
 鞭の先端の硬い側面で洗濯ばさみが咥えている間に挟まれたクリトリスを下から突き上げるように叩いた。
 洗濯ばさみは飛んだが血も飛び散る。
 「がふぁーーーーーーーーーーーーーーー。ふはぁーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーー」
 十川茉奈は十字架を強烈に揺すって藻掻き暴れる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーー」
 完全にクリトリスが裂けていた。
 中本克己は十川茉奈を十字架から降ろして救護を呼ぶ。
 病院には川崎優菜中尉と田中一美特務中尉が居た。退役した中本克己の嘗ての部下であった。
 「大佐。諜報機関の指令がSM遊びですか」
 川崎優菜中尉は非難する口調である。
 「もう退役したよ」
 「酷いですね。女の子半狂乱に泣いてましたよ」
 「見たのか」
 「あんな状態で運ばれてきたら確認したく成ります」
 「ちょっと失敗した。此処の病院で綺麗に治せる。駄目なら娼国に運ぶ」
 「何であんなものが流行るのでしょう」
 「舛田警視正の番組だろ」
 「酷い国に成りました」
 「おい。言葉に気を付けろ」
 中本克己は慌てて注意する。
 「ああ」
 川崎優菜中尉らは失言に気付いて病室に引き上げた。
 
 豊後水道。第五機動部隊瑞鳳の艦橋。
 今日も夜の帳を待っていた。
 あれ以来フランスの潜水艦との遭遇はない。
 第七機動部隊からも何も言ってこない。
 「加賀美提督から何も連絡が無いがそろそろフランス近海だろ」
 関谷少将は天昇の間と同様にフランスの潜水艦の隠れ場所を考えていた。
 「そうですがこの近くで現れる以上は」
 「最低二隻は居たな」
 「現在までの遭遇データではそう成ります」
 「フランスと日本近海を行き来しているとは考えられないか。一回食料を補給したら二か月くらいは持つ」
 「唐津にはもう関わってないという事ですか」
 「加賀美提督が何か掴んでくれたらな」
 夕暮れが近づいて次々と哨戒機が空母に着艦する。
 ロボットの主計係が宴会料理を並べていた。
 今夜はもう一人残っている来栖美香元三等海尉を宴会の生贄に遊ぶだけである。コンパニオンは四人乗っている。
 
 唐津。潜水艦桟橋に成った洞窟の会議スペース。
 今夜はフランスの艦内で調理した料理が振舞われていた。
 「もう少しその帝国の夕嵐の話を聞かせてください」
 エドガール大佐は夕嵐に興味を持ったようである。
 「娼帝國の体制に反対して民主化を求めたのです。ですが娼帝國の護りの方が硬かったのです」
 「どういうメンバーですか」
 「R国工作員の何人かが反旗を翻しました」
 「工作員」
 「R国と娼国にだけ共通する特殊な部隊で諜報機関です。要人の警護も行います」
 「失敗してどうなったのですか」
 「大方は戦死して何人かは処刑されて八人だけ特別加重死刑囚として投獄されています」
 「すると娼帝國の内部事情にかなり詳しいですね」
 「だと思います」
 「戦闘能力も有りますね」
 「有ると思います」
 「その人達を奪還したいですね」
 「それは難しい以上でしょう。何処に収監されているか判りません。それに防備は固いです。まず娼帝國の各シティに外から容易に入れません」
 「うーーん。検討しましょう」
 エドガール大佐も難しさは理解していた。
 
 R国潜水艦基地。
 この基地には海底の川から出入りしていた。R国の潜水艦基地なのに娼国の勢力範囲の南側に在る。
 「これだけ動いても一切遭遇しませんね」
 「機動部隊にばかり遭遇しているな」
 ラドルフマレカル少将は海上行動の機動部隊ばかり遭遇すると思っていた。
 「唐津から食料を補給している割に唐津の港の見張りには全く引っかかりません」
 「唐津から補給はしてないと見るべきだな」
 「しかし補給できるところは」
 「まだフランスに戻って補給ができるのはないか」
 「まあ。一回補給したら二か月くらいは動けます」
 「インド洋に網を張るか」
 ラドルフマレカル少将はインド洋と南シナ海に艦隊を待機させる方針に変更を決断する。
 会議が纏まるとコンパニオンが三十八人入って来た。
 第一潜水戦隊から第七潜水戦隊まで大佐の指令が六人。艦長が三十名。艦隊参謀の大佐が一名である。
 そしてSMコンパニオンも二人入って来た。
 湯野中の都合による派遣である。
 コンパニオンはミニスカスーツの制服だが直ぐに全裸にされてしまう。
 「簡易な着物に湯文字の方が弄り易いぞ」
 第一戦隊指令がスーツだと局部になかなか手が行かないと言う。
 「着替えて来ましょうか」
 「もういいよ。全部脱がしてしまうから」
 既に指は女の部分に入っていた。スカートは腰で丸まっていたがショーツは膝まで下がってブラウスのボタンは外されてブラは首の位置である。
 唇を貪り始めたので会話は無くなった。
 現在第三戦隊と第四戦隊は交代で唐津の見張りである。
 もちろん見張りは解除してない。潜水戦隊指令や艦長が居なくてもロボット操艦で全て運用されていた。
 
 豊後水道。第五機動部隊瑞鳳の艦橋。
 来栖美香は全裸にされ拷問椅子に大股開きにされている。
 艦に拷問椅子は積まれているが艦橋に設置されてはいない。それを床にボルトで留めている。
 艦隊参謀の大佐は関谷少将の横の席に座ってしまった。
 拷問の指揮は瑞鳳の艦長である。
 「みんなの意見を聞こう。この女をどのように拷問して愉しみたい」
 この艦長がこの艦隊では関谷少将の次である。その次は隼鷹の艦長。そして艦隊参謀の大佐の順となる。
 「針銃。積まれてますよ」
 イージス艦冬月の艦長である。
 「他には」
 瑞鳳の艦長は他の希望も聞く。
 「尿道責めしたいです」
 瑞鳳の副長である。
 「どんな」
 「この女。舛田警視正の番組で蛇入れられてましたから。今度は中国基地での拷問の様におしっこを逆流ししたいです」
 「それを縫ってしまったら」
 隼鷹の副長である。
 「満タンにして小陰唇縫って抜糸する間十分くらい出させないか」
 瑞鳳の副長がさらに悪乗りする。
 「ま〇この中に電子鞭当てて病院でどうするか。なかなか愉しみではないか」
 イージス艦初月の艦長である。
 「それではその手順で行くか。最初は針銃からだな」
 瑞鳳の艦長は次のように決めた。
 1.針銃二名。
 2.尿道責め。
 3.縫合。
 4.膣内電子鞭。
 「元自衛隊員だ!鍛えられている。問題はない」
 瑞鳳の艦長は平然と言ってしまう。
 来栖美香は拷問椅子の上で恐怖に凍り付いていた。
 横山美由紀の責めも酷かったが自分はそれ以上ではないかと思う。
 まずは冬月の艦長で中佐の徽章が針銃を艦橋内にセットする。その間に少尉の徽章が来栖美香の膣にクスコを挿入して広げて準備した。
 撃つのはこの二人である。
 まずは少尉から針銃を構えた。
 「遠慮は要らないぞ。一番の局部を狙え」
 隼鷹の艦長が煽る。
 少尉は入り口にピッタリ照準を合わせた。
 来栖美香は恐怖に歪んだ表情をそれを見ている。
 ブン。
 針は子宮口のど真ん中に減り込んだ。
 「ぐうがふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は猛然と痛みに藻掻き暴れる。拷問椅子を強く揺すっていた。
 「ぐあふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴と大口を破裂させて苦しみに歪み切った表情がこの若い少尉を陶酔させる。
 「おーーーーーーーーーーーー。確り命中だ」
 瑞鳳の艦長が称賛してしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーあはん。あはん。いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は泣き叫ぶ。
 次に冬月の艦長が照準を合わせた。
 「一回抜いた方が良いぞ」
 瑞鳳の艦長が注意する。
 撃った少尉がピンセットで抜く。
 膣内に僅かな血が漏れた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 来栖美香は抜かれたときの強烈な痛みに泣き喚く。
 再び冬月の艦長が照準を合わせる。
 少しだけ照準をずらして子宮口の盛り上がった淵の頂点を狙う。
 モニターに照準が拡大された。
 「あは、あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 来栖美香の躰は震える。
 「駄目だ腰の固定を強化しろ」
 瑞鳳の艦長が叫ぶ。
 冬月の艦長はシュートを待つ。
 少尉と中尉の徽章が二人で腰の固定具をセットした。
 舛田警視正の提案で強化されたものである。いち早くこの艦の備品にも配備されていた。
 ブン。
 狙い通り針は子宮口の淵の盛り上がった頂点に突き刺さる。
 「ぐわーーーーーーーーーふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あふぁああーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香はまた強烈に躰を揺すって暴れた。
 腰が動かない分拷問椅子が軋む。
 「ぐうふぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうう、ぐぐうう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香の目から涙が溢れた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあん。あはん。あはん。はん。はん。はん。うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 顔を硬く振って藻掻き続ける。
 今度は冬月の艦長が針を抜く。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああ。ああ。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 針は抜く時も相当に痛い。
 冬月の艦長は次のプレイに備えてクスコを抜いてしまう。
 抜いたクスコにも血が付いていた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香はそれを見て顔を顰めて悲鳴を漏らす。
 既に尿道カテーテルと医療用手袋や持針器、縫合針、縫合糸がトレーに用意されていた。
 少佐の徽章を付けた瑞鳳の副長が医療用手袋をして準備している。
 瑞鳳の副長は来栖美香の女の部分を指で開いて尿道カテーテルを逆に出る方の端から突っ込む。
 「う、うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は恐ろしく鬼畜な事をされると分かっている。
 瑞鳳の副長は自分の社会の窓を開いて一物を出す。
 来栖美香の股間に近寄って自分の手で尿道カテーテルの反対側を鈴口に咥え込む。
 一気に尿が流れ出した。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香には堪らない不快感である。
 隼鷹の副長も医療用手袋をして縫合糸を縫合針に通してそれを持針器で掴んで待機していた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あはん。あはん。あはん。あーーーーーーーーーーーーーーー。ひどいいーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香はまた涙を溢れさせる。
 瑞鳳の副長が尿を流し終わると隼鷹の副長が少尉の徽章に来栖美香の小陰唇を抓ませて縫合に掛かった。
 隼鷹の副長が小陰唇の根元に三分の一円の縫合針を刺し込む。
 「う、うう。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一気に針を突き通して抜き取ると来栖美香から強烈な悲鳴が上がる。
 「あーーーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん」
 来栖美香は恐ろしい仕打ちに号泣してしまう。
 隼鷹の艦長は縫合糸を縛って二針目を刺し込む。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香はさらにぽろぽろ涙を零し続ける。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「ラドルフマレカルが同じ事言って来たな」
 湯野中はラドルフマレカル少将の見解を聞いた。
 「フランスの艦は補給にフランスに帰ってこの近海に出没するという関谷少将の意見ね」
 「しかしフランスに帰っても補給はできないのではないか」
 湯野中だけではなく天昇の間の見解である。
 「加賀美少将は索敵で何も出てないという報告よ」
 「以前に本土も相当に爆撃しているからな」
 娼帝國はアンドラ公国以前に核戦争直後にフランス本土を爆撃していた。
 「とにかく加賀美少将に索敵を厳重にお願いするしかないね」
 真紀子も関谷少将の見解がやや気に成っている。
 「ひょっとして潜水艦が残っていたのは潜水艦ドックが健在なのかもしれないですね」
 「先生。二隻だけではないと」
 「その可能性もあります」
 葛城義和は敵の兵力がまだあることを警戒し始めた。
 
 豊後水道。第五機動部隊瑞鳳の艦橋。
 来栖美香は拷問椅子に放置されている。
 瑞鳳の艦橋には料理とビールが配られていた。
 さらに湯野中の配慮でコンパニオンが十六名追加されている。
 殆どのコンパニオンが全裸である。
 全員乱れに乱れていた。到底軍艦の艦橋とは言えない状態である。だが娼国では全く問題はない。
 「そろそろ抜糸するか」
 瑞鳳の艦長が声を掛ける。
 抜糸は縫った隼鷹の副長の担当である。
 まだ瑞鳳の副長が流し込んだ尿は来栖美香の膀胱の中に残っている。全く出していなかった。
 隼鷹の副長が一本目を切る。
 少尉の徽章がピンセットで糸を抜く。
 「うーーーーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーーーーーー」
 これも抜く時も痛い。震えていた来栖美香が悲鳴を絞り出す。
 隼鷹の副長は次も切る。
 これも少尉がピンセットで抜く。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 何故か膀胱に入った尿はまだ出てこない。
 隼鷹の副長は三針目も切った。
 少尉が抜こうとしてピンセットで抓む。
 「待て」
 隼鷹の副長は両手で交互に動かす動作をする。
 少尉は二本のピンセットで両側から抓む。そして僅かずつ左右に交互に引っ張る。
 「うーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーうぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 五回目で引っ張り過ぎて抜けてしまった。
 イージス艦初月の艦長が電子鞭を数本用意して待機している。
 「先に膀胱を空にしよう」
 瑞鳳の艦長が指示する。
 隼鷹の艦長がまた新しい尿道カテーテルを取り出す。今度は正しい方を来栖美香の尿道に突っ込む。
 真ん中辺りを抓んだまま尿瓶を持ってカテーテルの反対側を突っ込む。指を放すと濃い色の尿が尿瓶に流れ出た。
 本人の尿と混ざってかなりの量である。
 来栖美香は他人の尿が膀胱に入った不快感にどうにも堪えられない。
 あまりの仕打ちに涙をぽろぽろ零す。
 出たからと言って一安心ではない。
 病院で消毒されて抗生剤を処方されても不快感は続くと思う。
 来栖美香は今の状況からもう何としても逃れたい。思想などもう無い。誰でも良いから森知治元巡査部長の様に自分を拾って欲しい。
 でもこんな事をされたと知ったら他の女にすると思う。
 イージス艦初月の艦長が電子鞭を手にして待っていた。電子鞭は数人に配られている。
 大型のクスコが持ち出された。
 それで来栖美香の膣を大きく広げる。
 来栖美香は恐怖に震えてしまった。
 「海中からミサイル発射音」
 少尉の徽章が叫ぶ。
 「両舷全速前進」
 直ちに戦闘態勢に成る。SM拷問遊びは中止である。
 ヘリが垂直上昇して海中に迎撃ミサイルを撃つ。
 「ソナーに反応潜水艦が逃げて行きます」
 中尉の徽章が報告する。
 十機発艦したヘリが逃げた方向に横並びで向かった。
 前路警戒艦親潮とイージス艦から発進した小型潜航艇が追う。
 「親潮が機雷を発見」
 親潮はデコイを発進させて機雷を爆破誘発させて進路を一掃する。
 続いて隼鷹から哨戒機が発艦して行く。
 ヘリ十機がソナーに反応のあった辺りから水中爆弾を連続投下する。
 
 フランスの潜水艦は海底の割れ目に着底してバリヤーとなる網を張ってそれに藻を巻き付けていた。
 「爆雷防止網と偽装藻を張り終わりました」
 発令所の中尉が報告する。
 「暫く静かに待って敵の攻撃方法を見よう」
 「大佐。爆雷です」
 「これまでの状況から深度で爆発ではない。何かに接触して爆発する。バリヤーで対応できる」
 エドガール大佐は自身を持っていた。
 
 第五機動部隊瑞鳳の艦橋。
 「閣下。逃げられたかもしれません。小型潜航艇が海底を浚って何も発見できません」
 艦隊参謀の大佐が報告する。
 「うーーむ」
 関谷少将は二回目の接触にも対処ができなかった。
 「前路警戒艦の親潮から機雷が撒かれていただけで既に敵潜の反応すらないとの事です」
 「小型潜航艇は」
 「海底に着底は確認できないとの事です」
 「それじゃ消えてしまったのか」
 関谷少将は納得が行かない。
 「小型潜航艇にもっと厳重に海底を索敵させろ」
 艦隊参謀の大佐が指令を出す。
 「哨戒機から報告は」
 「十機出撃して発見無しです」
 「うーーん。翻弄されているな」
 関谷少将は何処かに隠れていると見ていた。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 夕食タイムが終わってカウンターには刺身と乾き物が載っている。
 平佐和は早々ホテルのルームに引き上げてしまった。
 湯野中だけがコップ酒。真紀子と葛城義和はビールである。太らないビールの改善から水の様に飲んでいた。
 「第五機動部隊また接触したよ」
 真紀子が第五機動部隊からの報告を伝える。
 「まったく同じ状況だな」
 湯野中も首を傾げてしまう。
 「どうする」
 真紀子は葛城義和に確認する。
 「関谷少将の見解通りその海域に留まって根競べです」
 「その海底に居ると思うの」
 「その可能性がある以上粘って貰いましょう」
 「潜水艦隊は豊後水道に向かったよ」
 ラドルフマレカル少将の方で動いた。
 
 豊後水道。第五機動部隊瑞鳳の艦橋。
 小型潜航艇と前路警戒艦、索敵機の状況を見守っている。
 来栖美香は一度戒めを解かれてバスロープを着て座っていたが堪えられず倒れてしまった。
 関谷少将は衛生兵を呼んだが娼国の病院に送る判断をする。
 「特別加重死刑囚ではない。やり過ぎはいかんぞ。粘膜にスタンガン、電子鞭はダメだ。加賀美長官が以前に止められた」
 関谷少将は二人の艦長をやや咎めた。
 「同情されるなら閣下が拾われたらどうですか。プレイ内容より今の状況が相当に辛そうですよ」
 隼鷹の艦長が余分な進言をする。やや不満な様子である。
 「艦長それはダメですよ。他人のおしっこが膀胱に入った女です」
 隼鷹の副長が来栖美香の辛い心を直撃する。
 「まあそれは病院で綺麗にする。それより本人の意思次第だろ。俺では嫌かもしれない」
 関谷少将はそれもありというところである。
 「お願いします」
 来栖美香は床に手を着いていた。
 「まあ。取り敢えず今は病院に。後日話し合いましょう」
 結婚とかはこの国ではできない。特別に愛人が許されるのは警視監、少将以上である。逆に何人でも許される。
 ヘリは新田原基地から迎えに来た。
 「まったく潜水艦の動きは有りません」
 艦隊参謀の大佐である。
 「もう一回爆撃してみるか」
 関谷少将は揺さぶるしかないと言う考えであった。
 
 R国の潜水艦隊も同じ海域に近づいている。
 司令潜が潜望鏡深度で瑞鳳に連絡した。
 状況確認である。
 「了解。爆撃の終わるのを待つ」
 第四戦隊指令は浮上して待つことにした。
 
 フランスの潜水艦の発令所。
 「また爆雷です」
 聴音器の士官が叫ぶ。
 「心配は要らない」
 エドガール大佐は自信を持っている。
 グワアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。
 水中爆弾が頭上で破裂した。バリヤーネットに接触して爆発したのである。
 単純爆発音だがネットが破られ藻が散ってしまった。
 「バリヤーネットが壊されました。藻も散って艦の一部が剥き出しと思われます」
 「藻を強化しろ。ネットは仕方ない」
 「爆雷の破壊力が強いです」
 「もう一度落とされたら終わりだな。二回同じ所に落として成果が無ければやらないだろう」
 エドガール大佐は機動部隊が海域を去るのを待つ意志である。
 「別のスクリュー音です。潜水艦が五隻です」
 聴音器の士官が報告した。
 R国の潜水艦五隻は海底に十露盤を掛け始める。
 五隻はソナー音波を出しながら海底を渫って行く。
 搭載している小型潜航艇を出して薄路から海底を確認する。
 「敵は浚渫の様な事を始めました。後ろに小型潜航艇らしき機関音も」
 また聴音器の士官が報告した。
 「こうなったら上を通過次第上昇して艦底のソナーだけで海底すれすれに逃げる」
 エドガール大佐も追い詰められてしまう。
 「大佐。先に指示は」
 「艦尾発射管全管装填」
 「魚雷だけですか」
 「そうだ。補給艦が使えない。魚雷やミサイルは国に戻らないと補給できない。無駄には使えない」
 「判りました一隻ずつスクリュー音をインプットします。艦尾は四発です一隻分足りません」
 「仕方ない。一回真上を逸れてくれれば良いが」
 エドガール大佐は艦と艦の間があるので真上を逸れてくれればと願っていた。
 一隻真上に来ます。
 「うむ」
 ガガガガガガガ。
 「直ぐ上昇しろ」
 「小型潜航艇が来ます」
 「蹴散らせ」
 「上昇します」
 「魚雷発射。両舷前進全速」
 フランスの潜水艦は一気に上昇する。前甲板で小型潜航艇を引っかけて破壊した。
 艦尾の発射管から四本魚雷がそれぞれR国の潜水艦に放たれる。
 直ぐに小型潜航艇が魚雷に向かう。
 回避のため小型ミサイルを撃つより小型潜航艇が体当たりしてしまった。
 フランスの潜水艦の頭上を通過した一隻が艦尾の魚雷を放つ。
 フランスの潜水艦は海底すれすれに逃げていた。
 「一度着底しろ」
 エドガール大佐は着底してエンジンを止めて回避する。
 魚雷が通過したら上昇して転舵して逃げて行く。
 大陸棚すれすれに逃げてしまった。
 R国の潜水艦は一定の距離まで行って方向を変えて追いかける。
 フランスの潜水艦は洞窟に逃れてしまった。
 機動部隊はR国の潜水艦の情報を基にもう一度水中爆弾で絨毯爆撃を行う。
 「海底に潜んでいてもう一度逃げたか」
 関谷少将は憂鬱な表情である。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「またやられたよ。海底に潜んでいたのよ。小型潜航艇五隻が喪失。敵艦は海底すれすれに逃走だって」
 真紀子が伝達した。
 「十露盤掛けたら海底に居たのか」
 「やはりバリヤーの様な装備を持っていたのでしょう」
 葛城義和はバリヤー説である。
 「でも海底に居たのなら小型潜航艇が見つけられないの」
 「藻の様な物に包まれていたのでは」
 「バリヤーに成る藻に見える材質を吐き出すのかな」
 「潜んでいた海底を徹底的に調査して貰いましょう」
 葛城義和は何か痕跡があると考えていた。
 
 豊後水道。
 第六機動部隊が調査任務を交代する。
 第五機動部隊は呉に帰還した。
 R国の潜水艦隊と協力してフランスの潜水艦が潜んでいた海底の捜査を続ける。この艦隊もコンパニオン十人とSM拷問の生贄が二人積まれていた。
 生贄は吉丘蓮実元中尉と田川真琴元中尉。スタジオに出す予定がまだ先なのでこっちに載せられたのである。
 この二人は予てより計画していた。小型潜航艇を奪って唐津に脱出する計画である。
 小型潜航艇を奪えなければ泳いで行く。
 第六機動部隊長官白鳥少将は半分ずつ遊ばせる事にした。
 艦隊の戦闘行動は大方ロボット操艦である。指揮は緩み切っていた。
 吉丘蓮実元中尉は何処かに隙があると観察し続ける。
 二人は拷問で早くへたばれば油断すると見ていた。
 
 川越ミッドタウン。十二号棟四十八階四八二〇号室。川崎優菜中尉の部屋である。
 「適当に任務を作ってR国に飛びましょう。警備員は私達が入っても何も疑わない」
 「そうね」
 「天昇の間も機動部隊もフランスの残存海軍に業を煮やしている。それと手を組めば手段は有るよ」
 川崎優菜中尉は既に決断していた。
 「夕嵐のメンバーをどれだけ奪還できるかね。彼女らはR国の潜水艦の構造を知っている」
 「そこが重要ね。両方の艦が有ればかなり戦えるよ」
 「奪えるかな」
 
 R国D市。報道スタジオ。
 「舛田紗香です。今週も私の時間がやってまいりました」
 舛田警視正と抽選で当たった十二名が登場する。
 中依美緒元少尉と逢見由愛元少尉が引き出されていた。
 「針銃がハードと言われました。今日はSMコース向きではなく特別加重死刑囚向けの別のプレイを行います」
 舛田警視正は思いっきりハードにしたいと宣言する。
 「さあ。皆さんそこにある大量の蝋燭全部点火して」
 十二人の男らに指示した。
 男らは一斉に係る。
 続いて駿河問いの縛り方を説明して実際に吊るしを行う。
 中依美緒元少尉と逢見由愛元少尉を床にうつ伏せにする。脚首どうし。手首どうし縛り合わせた。
 その脚首と手首の縛り目を別の縄で縛り合わせてフックを付ける。
 それを天井から下がったチェーンブロックのフックに引っかけて鎖を引いて引っ張り上げてしまう。
 苦しい吊るしだが二人は無言である。
 「さあ。背中から脚まで全部蝋燭を流して」
 既に点火した蝋燭は芯の周りが溶けてかなり液体に成っていた。
 一人二本ずつ持って六人ずつそれぞれ二人に一気に掛ける。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「う、ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉も逢見由愛元少尉もさすがに一斉に躰の裏面全体に掛けられて悲鳴を上げてしまう。
 二人の背中から尻、そして太腿の裏側まで真っ赤な蝋涙に包まれてしまった。
 「はい一回降ろして」
 チェーンを逆方向に引っ張って二人の躰を床に降ろす。
 舛田警視正が自分の手でフックを外して脚首と手首を合わせた縄だけ解く。
 「はい。向きを変えて」
 二人の躰のフロント面を上にさせた。
 「さあ。また全体に掛けて」
 また六人ずつ一気に掛ける。
 「うわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度も乳房から脚先まで一気に真っ赤な蝋涙に包まれた。
 中依美緒元少尉の方は一番残酷そうな五十男が股間に集中的に掛けている。
 だが逢見由愛元少尉の方は股間が残っていた。
 「ほら。ここもタップリ掛けて」
 二人が両側から流し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人とも完全に前進真っ赤な蝋涙に包まれてしまった。
 「さあ。ひっくり返して」
 舛田警視正はもう一度手首を縛り合わせた縄と脚首を縛り合わせた縄を縛ってフックを付ける。
 そのままもう一回駿河問いに吊るし上げてしまう。
 「さあ。全員鞭を持って。三人ずつ両側に立って」
 先端が四角い革の蠅叩きの様な一本鞭が配られた。
 スタッフに準備させたハロゲンランプが上から下がって二人の躰に熱を当て始める。
 「さあ。熱を当てるから少し溶けるのを待って」
 躰に被った熱蝋をもう一度溶かして熱く成って溶けだしたところを叩こうと言うのである。
 一キロワットのハロゲンランプが六灯両側から熱を送っている。
 「う、ううーーーーーーーーーーー」
 「うう。うーーーーー」
 二人は熱さに空中で藻掻く。
 「もう少し」
 舛田警視正はさらに溶けるのを待つ。
 「う、うう」
 「うーーうふうーーーーーーーーー」
 かなり強い熱が当たっていた。さらに苦しみ藻掻く。
 「よし」
 舛田警視正は叩く合図をした。
 各々六人が両側から一斉に叩く。この場合蠅叩きの様な鞭は痛い。
 「うごーーーーーーーーーーーーー。ううごおおーーーーーーーーーーーー」
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーー」
 二人とも悲鳴を絞り出す。
 男らは容赦なく叩き続ける。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「がはああーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 どちらも藻掻き悲鳴を絞り出し続けた。
 「よし。小休止」
 舛田警視正は一度止める。
 下に成ったフロント面は熱が当たらず割れて落ちてしまったが背中やお尻は斑に残っていた。
 また暫く熱さに藻掻くのを愉しむ。
 
 R国D市。夕嵐の面々を投獄した鉄格子。
 藤香澄元中尉、浜田佳美元中尉、小日向奈央元少尉、黒田穂美元少尉の四人が残っていた。
 珍しく病院に入っている者は居ない。
 「舛田。今日は完全にハードの態勢だよ」
 昼までは八人が揃っていた。
 「また病院行きかな」
 誰も声は出さない。手話で話していた。
 「吉丘たち。上手く逃げられるかな」
 黒田穂美元少尉が心配する。
 「大丈夫よ。娼国の海軍最近だれているから」
 藤香澄元中尉は成功すると見ていた。
 「でも関谷は慎重だよ」
 「行ったのは第六機動部隊よ」
 「そうだよ」
 「ねえ。失敗して掴まったら」
 黒田穂美元少尉は不安が消えない。
 「拷問が強化されるだけよ。まだ殺しはしないと思う」
 藤香澄元中尉は言い切ってしまう。
 「どうして」
 「奴らは私達をとことん虐めたいのよ。簡単に殺しては満足できないのよ」
 「誰の思惑」
 「口に出さない北嶋、湯野中の共通見解よ」
 浜田佳美元中尉の見解である。
 「どうかな。四人の共通見解じゃない」
 藤香澄元中尉は四人の意見は共通していると見ていた。
 「平佐和が総裁でも四人の争いが何でないの」
 小日向奈央元少尉の疑問である。
 「平佐和は総裁だけど葛城任せ。北嶋主席と湯野中闇総統は争っていたけど葛城が間に入ってバランスができたのよ」
 これも藤香澄元中尉の見解である。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 「今度は片方ずつ行くよ。誰か残酷な人。こっちの女の乳房この長い針で両方横に貫いて」
 舛田警視正は中依美緒元少尉を指して三十センチくらいの長い針を翳す。
 先程股間に念入りに蝋燭を垂らしていた一番残忍そうな五十男が手を上げた。
 舛田警視正はその男に針を渡す。
 男は中依美緒元少尉の左の乳輪の左側からさして乳輪を潜らせ突き出して右の乳輪の左側からもう一回突き刺した。
 そのままゆっくり右に針の先端を貫く。
 舛田警視正はスタンガンを二本取り出す。別の男二人に渡した。
 「このおっぱい貫いた針の両側から交互に責めて」
 何と舛田警視正は中依美緒元少尉の乳房を貫いた針にスタンガンの電圧を当てる指示を出す。
 強烈な痛みが襲うと予想される。
 左の四十代の痩せた男が針のお尻の左端に当てた。
 「うがあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉の表情は瞬間破裂してしまう。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉の躰は吊るされたまま痛みに固まる。微妙に震えながら悲鳴を絞り出し続けた。
 右側の三十代やや小太りの男が右に突き出た針の先端に当てる。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーいたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は強烈に叫ぶ。
 そして針が突き刺さった左の乳輪の下から血が流れ出ていた。
 また左の男がスタンガンを当てる。
 「あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は大口を破裂させたまま悲鳴を上げ続けた。
 躰は空中で固まったまま微妙に震え続けている。
 「失禁するまでやって。こっちにも掛かるよ」
 逢見由愛元少尉を指して金属のこけしを翳す。
 それを受け取った六十代の男が逢見由愛元少尉の膣に挿入する。
 舛田警視正はこけしの端子に鰐口クリップを装着して反対側をスタンガンの端子に繋いだ。
 それを一番若い男に渡す。
 「失禁するまで断続的に責めるのよ」
 その若い男もスタンガンのスイッチを掴む。
 「ぐうがふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁあーーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉も大口を破裂させて悲鳴を上げた。
 「いい。三十秒くらい愉しんだら一回切ってまた入れるのよ」
 舛田警視正は若い男に細かく指示する。
 
 豊後水道。第六機動部隊旗艦天城の艦橋。
 コンパニオンが二人に一人なので全員で舛田警視正の番組を見ながら飲み続けていた。
 この後は朝まで眠る。夜間はロボット任せである。
 吉丘蓮実元中尉らはロボット任せの時間の方が逃げるのは難しい。若い将校が明日自分らを迎えに来た時が狙い目である。
 特にこの艦隊は油断していた。今夜は二人一緒の房に入れている。R国D市の鉄格子とは条件が違う。
 若い将校などたいした格闘訓練は行ってない。それなのに彼女ら工作員を女と侮っていた。
 第六機動部隊に交代したのは幸運である。
 そして今は田川真琴元中尉と二人で舛田警視正の番組を見ていた。
 酒と料理も搬入して貰っている。R国D市の警備員らと違って何と手渡しなのである。
 さらに自分らの躰に執拗に触って行く者も居る。
 抱きしめてディープにキスまでされても受け入れていた。どうせ輪姦されるのを容認するしかない。
 工作員時代の仕事でも同じようにやって来た。逆に今それが武器に成る。
 「ねえ。あのスタンガンの責め痛いけど針銃の方がハードじゃない」
 田川真琴元中尉は舛田警視正の拷問を見てそう思った。
 「私達に失禁の辱めをしたいのよ」
 「それならさっさと漏らしてしまえば」
 田川真琴元中尉はどうせ恥ずかしい姿を晒されるなら多く苦しまない方が良いと言う。
 「駄目よ。散々苦しんで堪えてどうにも堪えられなくて漏らさないと満足しないよ。どこまでも次の手を考えるからね」
 「そうか。そうだよね。どうしても苦しむしかないね」
 
 R国D市。報道スタジオ。
 中依美緒元少尉と逢見由愛元少尉はスタンガンのスイッチを入れては切り三十秒ずつ男が入れ代わり責め続けられていた。
 「があーーーーーーーーーーあふぁあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉の悲鳴が止んで荒い息遣いに変わる。逢見由愛元少尉のスタンガンのスイッチが入る。
 男らは交互に三十秒ずつ責めていた。
 二人とも蒼白な表情だがまだ堪えられている。
 舛田警視正は長い針と膣に入れた金属のこけしをもう一個ずつスタッフに要求した。
 中依美緒元少尉を責めていた若い男に金属のこけしを鰐口クリップの線でスタンガンを繋いで渡す。
 若い男はそれを中依美緒元少尉の膣に挿入してしまう。
 針を逢見由愛元少尉を責めていた五十年配の男に渡して若い男にスタンガンとクリップの線を渡した。
 五十年配の男は先程と同じように逢見由愛元少尉の左の乳輪の左側から突き刺す。
 「うう」
 その針を乳首を潜らせるように左右の乳輪の下を串刺しにした。
 「う、ぐーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉は表情を歪め軋ませて堪える。
 若い男がスタンガンとその針の片側を繋いだ。
 「こっちから一斉に行くよ」
 舛田警視正は中依美緒元少尉を指して言う。
 若い男が針に繋いだスタンガンのスイッチを握る。
 すると直ぐに金属こけしに繋いだスタンガンを持った四十男もスイッチを掴んだ。
 「ぐがふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。はあ・・・・・はあ・・・・・はあ・・・・・はあ・・・・・はあ」
 中依美緒元少尉の躰は画面からも判るくらい震えている。
 震えながら途切れ途切れの息遣いが続いた。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴のような息遣いと共に駿河問いに吊るされた中依美緒元少尉から失禁尿が落ち始める。
 少量ずつパラパラと落ち続けた。
 男らはスイッチを切っている。
 「降ろして」
 舛田警視正はスタッフに要求した。
 看護士がストレチャーを押して来る。
 スタッフが降ろしている中依美緒元少尉の躰を看護士はストレチャーで受け取った。
 スタッフがストレチャーの上で手首、脚首の縄を解いてやる。看護士がそのまま搬送する。
 「あと五分こっちもやって」
 舛田警視正は逢見由愛元少尉を顎で示した。
 若い男が乳房を貫いた針に繋がったスタンガンのスイッチを入れる。
 六十年配の男が膣に入った金属のこけしに繋がったスタンガンのスイッチを入れた。
 「がふぁあーーーーーーーーふぁあーーーーーーーーーふぁあーーーーーーーーーーーーーーっふぁーーーーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉の躰も空中で強く震える。
 「あふぁん。・・・・・あふぁん。・・・・・あふぁん・・・・・あふぁん」
 さらに震え続けた。
 「あーーーーーーーーーーーーふぁあーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉も遂に失禁してしまう。
 看護婦が待ち構えたようにストレチャーを押して来た。
 スタッフも同じようにその上に降ろす。そしして縄を解いた。看護婦が搬送する。
 
 豊後水道。第六機動部隊空母天城。
 吉丘蓮実元中尉らが監禁されている部屋である。
 「ねえ。蓮実。今回ちょっと酷くない」
 田川真琴元中尉が将校らが搬入してくれたワインを飲みながら放送の結末にやや慄いて言う。
 「そうだね。ショックだけだと思うけど。暫く帰ってこないのかな」
 吉丘蓮実元中尉も心配そうに見ていた。
 「私達が逃げたら残った人達どうなる」
 田川真琴元中尉はやや不安である。
 「変わらないよ。奴らは私達を殺す気はない。どんなに大人しくしていても今の拷問続きの状況が好転する事も無いよ」
 吉丘蓮実元中尉はこの政府は今以上の事はしないと見ていた。
 「そうかどうせ拷問はされるものね」
 田川真琴元中尉も結果は同じと理解する。
 
 翌日。
 午前中潜水艦の航跡なし。
 昼過ぎにコンパニオンが引き出された。
 半舷が環境に残って半舷が会議室に移動する。
 十人がコンパニオンで一発抜いてから若い少尉と中尉が吉丘蓮実元中尉らを迎えに行く。
 監禁している部屋から出すと躰を抱きしめて唇を貪る。
 吉丘蓮実元中尉らはこの時を待っていたのである。
 合図し合って二人が一気に膝で玉を蹴った。二人は一気に床に崩れる。必要な物を二人から奪って小型潜航艇に向かって走る。
 二人の痛みが緩く成って警報が鳴るまで十分以上掛かった。
 その間に二人は小型潜航艇二艇を奪って海中に消えてしまう。この二艇は空母の艦底の特別なハッチから出る。
 艦橋で異常に気が付くのと警報がほぼ同時であった。
 直ぐにヘリが発艦する。続いて哨戒機が発進した。さらにイージス艦と二番艦の雲龍から小型潜航艇が追いかける。
 吉丘蓮実元中尉らは唐津の岩浜の洞窟に逃げ込む。
 小型潜航艇を其処に隠して崖を登って植林した森の中を唐津ニューシティに向かった。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「やられたよ。第六機動部隊から吉丘蓮実元中尉と田川真琴元中尉が小型潜航艇奪って逃げたよ」
 真紀子が激変した表情で叫ぶ。
 「何だと!軍艦から死刑囚が逃げた!ありえん!」
 湯野中も沸騰した。
 「油断しましたね。工作員で女は抜群に良い女です。それを将校だけで扱わせれば女を愉しみたくなりそこに油断が生じます」
 葛城義和は特別加重死刑囚を舛田警視正の番組と艦隊の慰問に取り合う状況を艦隊司令と舛田警視正の間で自然に任されていたと反省する。
 「報告では監禁してあった部屋から会議室に連れ出す途中で将校二人が睾丸を蹴られて所持品を奪われたと成っている」
 真紀子が読み上げた。
 「機動部隊の」
 湯野中は指揮が緩み過ぎだと言い掛けて止める。
 それはR国の潜水艦隊でも起こり得る事である。
 「今後夕嵐の面々は舛田警視正優先として軍はホテルの宴会場に限定しましょう」
 葛城義和は真紀子と湯野中が争うのを警戒した。
 さらに元女性工作員相手に将校らの油断が生じる事を考慮しなかった責任は自分らにあると言う。
 天昇の間では機動部隊の処分は保留とした。
 
 ビスケー海。第一機動部隊加賀の艦橋。
 連日南フランスを索敵している。
 大方が焼け野原である。
 「人影は全くありません。人が生存できる場所もありません。アンドラの付近より酷い状態です」
 艦隊参謀の大佐である。
 「港をよく確認しないとな。地上部隊を投入しよう」
 機動部隊はロボット一個連隊を積んでいた。
 「そうですね」
 「明日からだ。今日は索敵機を収容して終了だ」
 加賀美少将は四時で終了してしまう。
 コンパニオン二十人を乗せていた。
 ロボットが既に宴会料理を用意している。
 「豊後水道で第六機動部隊から夕嵐の死刑囚が逃げたそうです」
 空母赤城の艦長が報告した。
 「逃げた」
 加賀美少将は怪訝な反応に成る。
 「小型潜航艇を奪って逃げたようです」
 「どうやって」
 「若い将校二人が行き成り股間を蹴られて悶絶している間に身分証とコントロールカードを奪われました」
 「監禁している部屋から会議室か艦橋に連れて行く間に油断してスキンシップしたな」
 赤城の艦長のキャッチした情報から加賀美少将は大方の状況を察した。
 「ロボットを連れないで連行しに行ったのですね」
 「抜群に良い女ばかりだ。連行する間だけ独占的にスキンシップができる。だから自分らだけで行ったのだろう」
 「逃げた二人とは」
 「吉丘蓮実元中尉と田川真琴元中尉です」
 「うーーん。吉丘蓮実あの女は特別に男をそそらせる。これまでに徐々にスキンシップさせて惹きつけていたのじゃないか」
 「元工作員には得意分野ですな」
 赤城の艦長も苦い顔をする。
 
 R国D市。
 娼国諜報機関の川崎優菜中尉と田中一美特務中尉は夕嵐の面々の監禁されている鉄格子が在る棟の屋上にジェットヘリで着地した。
 堂々と鉄格子に向かう。
 警備員は娼国の諜報機関と聞いて何も言わない。
 だが鉄格子に居たのは小日向奈央元少尉と黒田穂美元少尉だけであった。
 川崎優菜中尉と田中一美特務中尉は二人を説得して警備員には移送と偽ってジェットヘリで唐津に向かう。
 これも天昇の間が予期しない事であった。
 
 唐津。
 吉丘蓮実元中尉と田川真琴元中尉は人口森林地帯を抜けて唐津ニューシティの手前まで来る。
 その姿に気付いたのは女性議員山本由紀乃である。
 夕嵐の特別加重死刑囚二人。斎藤千春議員を連れて飛び出した。
 「此処は見張られています。わたしたちに着いて来てください」
 斎藤千春議員は二人を畑仕事用の電気自動車に乗せる。吉丘蓮実元中尉と田川真琴元中尉は藁の中に隠れた。
 斎藤千春議員らは二人を潜水艦桟橋の洞窟に案内する。洞窟の入り口は岩に隠れて衛星から出入りが見えない。
 「おーーーーーーーー。貴女達は」
 エドガール大佐は唐津にも配信される舛田警視正の番組で確認していた。
 「夕嵐のお二人なので此処に直接連れて来ました」
 斎藤千春議員がエドガール大佐に説明する。
 吉丘蓮実元中尉らは潜水服姿である。
 「どうやって此処まで」
 「機動部隊の慰問に乗せられていました。隙を突いて小型潜航艇で脱出しました。フランス海軍の方ですね」
 「こちらがエドガール大佐です」
 山本由紀乃議員が紹介した。
 「ようやくこの洞窟に潜水艦を格納しました。全部で五隻です。一隻は被弾してフランスのドックに戻っています」
 「どうやって此処に」
 「娼帝國の機動部隊が我々の隠れ住む国を爆撃しました。その機動部隊を尾行してきました。この街に着いたのは偶然です」
 「そうだったのですか」
 吉丘蓮実元中尉らは偶然の幸運に驚愕する。
 「私が大統領の東条英治です」
 あとからやって来て東条英治大統領が挨拶した。
 
 川崎優菜中尉と田中一美特務中尉はTS市の港に降りる。
 此処で予てより物色していた停泊中のR国の潜水艦を確保した。
 R国の潜水艦はロボットの船員なしで最低一人でも操艦が可能である。操艦は小日向奈央元少尉に任せる。
 田中一美特務中尉と小日向奈央元少尉で潜水艦は唐津の近くに向かう。
 川崎優菜中尉と黒田穂美元少尉はそのままヘリで唐津に向かった。
 
 娼国。ホテル46階の会議室。
 天葛少将と生方少将は第六機動部隊の失態に驚愕して行動に出てしまう。藤香澄元中尉と浜田佳美元中尉を鉄格子から連行する。
 連行にはR国の工作員井上貴江中佐と小滝橋佳苗中尉も協力した。
 井上貴江中佐らは藤香澄元中尉と浜田佳美元中尉を十字架に磔にする。
 「準備できました」
 井上貴江中佐は天葛少将に向かって報告した。
 「おい。お前らの同期の失敗だ。判っているな!」
 天葛少将は部下の中尉の徽章に指示する。
 「はい」
 中尉の徽章は鞭を手にした。先端が長細い一本鞭である。それで藤香澄元中尉に向かう。
 まず一発乳房を横に薙ぐ。
 「うう」
 きっちり乳首の下を叩いていた。
 「お前らはあの二人が逃げるのを知っていたのか」
 天葛少将が詰問する。
 「知っていた。誰でも機動部隊に連れて行かれたらその二人で決行すると決めていたよ」
 藤香澄元中尉は堂々と言ってしまう。
 「なに」
 天葛少将は怒りに表情を赤くした。
 「やり方もか」
 生方少将が突っ込む。
 「そうよ。言い出したのは蓮実だけど」
 藤香澄元中尉は何も隠す必要はないという言い方である。
 天葛少将と生方少将は顔を見合わせる。
 「待って。残った六人はどうなるの」
 井上貴江中佐が横から突っ込む。
 「殺せば」
 藤香澄元中尉はいつでも覚悟はできている態度である。
 「殺しはしない。もっと苦しめて愉しまないとな。それに殺すには天昇の間の許可がいる」
 天葛少将は殺すより虐め続けたいと言う。
 「他に何が訊きたいの」
 藤香澄元中尉は完全に開き直っていた。
 「残ったメンバーは死んでも良い覚悟で成功した二人に賭けたのか」
 生方少将はほぼそう思って諦めかけている。
 「そうよ。早く殺せば天昇の間の許可を取って。このまま処刑まで虐められるなら早く殺して」
 藤香澄元中尉は逆に嘲る態度に出た。
 「ふぁあっふぁっふぁっふぁふぁ。天昇の間がそんな楽はさせないとお前らが一番よく知っているだろ」
 天葛少将も嘲る。
 「逃げた仲間がフランスの残存海軍連れて助けに来るのを待つのだな」
 今度は生方少将ができるものならやってみろという態度である。
 「ふん」
 藤香澄元中尉もさすがにそれができるとは考えてないらしい。
 「潜水艦は潜ってしまえば簡単な事では見つからない。空母を襲撃しても上手く行動すれば逃げられる。だが地上を攻撃する能力はミサイルだけだ」
 生方少将はまだ自信を持っていた。
 そこで天葛少将が中尉の徽章に顎で合図する。
 中尉の徽章は構えていた鞭を横に薙ぐ。
 「うぐうーーーーーーーーーー」
 一発目が既に紅い筋が浮いていた。それを僅かにクロスした。
 同じ中尉と元中尉でも歳は藤香澄元中尉より若い。
 僅かに中尉を睨み返した表情に藤香澄元中尉の悔しさを噛み締める感情が滲み出てしまった。
 天葛少将はそれを見逃さない。
 「脚を上げて局部を叩け」
 鞭を持っていた中尉に命令した。
 中尉の表情は強く強張る。
 そして藤香澄元中尉の左の膝から脚首に縄を掛けて十字架の横の柱に埋め込まれたフックに縄の先端を通して引っ張った。
 「うぬーー」
 藤香澄元中尉は怒りの表情を強張らせる。それでも力を抜いて為されるが儘に引っ張らせた。
 藤香澄元中尉の女の部分が剥き出しに成る。
 中尉は斜め下から鞭を叩きつけた。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 きっちり閉じ合わせた女の部分を叩いている。
 藤香澄元中尉は持ち上げられた左脚を蹴るように暴れさせ顔を強く軋ませて無言で耐えていた。
 天葛少将は顎で二発目を指示する。
 中尉は同じように斜め下から叩き上げた。
 「うぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉は片脚持ち上げられた躰を捩って表情を歪めた顔を震撼させ声を絞り出す。
 「まだ足りないな。連打だ」
 天葛少将はさらに要求した。
 「・・・・・」
 藤香澄元中尉の表情は強張って曇る。
 中尉の鞭を持つ手に力が入った。
 クリトリスを包んだ包皮の辺りを狙って鞭を叩き上げる。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 また吊られている左脚を蹴るように暴れさせ藻掻いた。
 中尉はさらに叩く。
 「ぐわーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 閉じ合わせた粘膜を斜めに叩いている。
 藤香澄元中尉の左脚が引いてくの字に折れて状態を斜めに反らせて暴れてしまう。
 中尉は三発目を叩く。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉は捩った躰を跳ね返して強く左脚を蹴る。
 「うぐうーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに躰を強く震撼させて痛みに藻掻く。
 中尉は鞭を肘に挟んで膝を着いた。下から指で藤香澄元中尉の女の部分を広げる。
 びらびらを撫でるがまだ血は出ていない。
 「お前後ろに回って指で広げておけ」
 そう言って生方少将が別の鞭を持っていた。先端が長方形の革二枚の一本鞭である。
 中尉は藤香澄元中尉の左脚の下に潜って指で女の部分のびらびらを開く。
 「あ、ああ」
 藤香澄元中尉はやや恐怖の表情を強張らせた。
 生方少将は躰を屈め真横から藤香澄元中尉の広がった薄い緋色の粘膜を狙って叩く。
 「ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉は左脚を引いてくの字に折っては蹴りさらに折っては蹴る。大口を破裂させて強烈な悲鳴を絞り出す。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 上体を強く揺らして左脚を蹴り続けた。十字架はギシギシ震撼する。そして唾液を飛ばして痛みに藻掻き叫び続けた。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 なかなか痛みは治まらない。さらに声を絞り出し藻掻き暴れる。
 生方少将はもう一度構えた。
 「あ、はあーーーーー」
 藤香澄元中尉は恐怖に表情が固まる。そして顔を強く振って身構えた。
 唇は震えている。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 遂に失禁してしまった。
 「ふあっふぁっふぁっふぁ。やったな」
 生方少将は悦び笑い飛ばす。
 中尉は慌てて十字架の後ろに逃げる。多少跳ねた潮を被っていた。
 井上貴江中佐と小滝橋佳苗中尉で尿を雑巾で拭き取る。
 天葛少将は浜田佳美元中尉を顎で示す。
 中尉の徽章にこっちも責めろという指示である。
 浜田佳美元中尉の表情に旋律が奔った。
 中尉は移動して浜田佳美元中尉に向かって鞭を構える。
 「・・・・・」
 浜田佳美元中尉は身構えた。生方少将の叩き方が凶暴に見える。叩き方が異常に強かったと思う。
 中尉の鞭は浜田佳美元中尉の乳房を横に薙いだ。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉の上体が前に屈んで左膝が高く蹴り上がる。
 「連打」
 天葛少将が煽る。
 中尉の手に力が入った。
 振り被って浜田佳美元中尉の乳房に一本鞭の先端を引くように流す。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーー」
 直ぐに乳房に蚯蚓腫れが浮いた。
 さらに上から薙ぐ。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 前の一発を僅かにクロスして乳房の上を引くように薙いだ。
 浜田佳美元中尉の躰は僅かに震えている。
 「逆さ吊るしにしてま〇こを甚振ろう」
 天葛少将は次を指示する。
 井上貴江中佐と小滝橋佳苗中尉に鞭で叩いていた中尉が手伝って十字架の横柱に脚首を縛ってY字に開脚縛りにした。
 浜田佳美元中尉の頭がギリギリ床に着いて両手がL字に床に着く。
 「どうでしょう」
 小滝橋佳苗中尉が天葛少将に確認する。
 「それでも良かろう」
 天葛少将は妥協的回答である。
 「叩きますか」
 「待て。これで広げて」
 天葛少将はクスコを中尉に渡す。そして長い針を何本か用意していた。
 「はい」
 中尉は浜田佳美元中尉の膣口を指で剥いてクスコを差し込む。
 「どうだ。お前らは唐津やフランスとどこまで通じている」
 天葛少将は針を手で掴んでやんわり尋ねる。
 「通じられるわけないでしょう」
 「それじゃ受け入れられるかどうかも分からないで行ったのか」
 「そうよ」
 「そんな無茶を」
 「此処でいつまでも拷問受けて躰を晒し者にしていても何にもならない。一か八かよ」
 「ふうん」
 いくら聞いても堂々巡りに話である。
 天葛少将は針を中尉に渡す。
 「これで」
 「膣の奥に何本もぶっ刺せ」
 天葛少将は甚振るだけ甚振ってみようという判断である。
 中尉は針を受け取る。
 クスコの中を覗いて子宮口の盛り上がりの周りから刺して行く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 針銃に比べたら痛くないように思える。それでも浜田佳美元中尉は悲鳴を絞り出した。
 中尉は天葛少将を振り返る。
 「全部行け」
 天葛少将はやるだけやれの姿勢である。
 中尉はまたクスコの奥を覗き込む。
 今度は子宮口の盛り上がりの裾野に刺す。
 「うぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 その間に天葛少将は井上中佐らに藤香澄元中尉を逆さに吊るすように要求していた。
 そこに小布施匡亘特務大尉が飛び込んで来る。
 「大変です。娼国の工作員二人がこいつらと共謀して裏切りました」
 小布施匡亘特務大尉は天葛少将と生方少将に報告した。
 「なにーーーーーーーーーー」
 川崎優菜中尉と田中一美特務中尉です」
 「それが」
 「ヘリでD市から小日向奈央元少尉と黒田穂美元少尉を連れ出してTS市からR国の潜水艦を奪って唐津からヘリに二人載せて潜水艦と合流しました」
 「潜水艦の行方は」
 「それは衛星で確認不可能です。近くに居た第六機動部隊がその海域に向かっています。索敵機も発艦しました」
 「ヘリは何処行った」
 「唐津ニューシティに隣接した計画森林の横に降りて居ます」
 「奴らの行方は不明か」
 「そうです。唐津ニューシティ内のスパイカメラには何もキャッチされていません」
 井上貴江中佐も驚きの表情でそれを聞いていた。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 津梨清吉が夕食の準備に魚を下ろしている。事態は天昇の間にも同時に伝わっていた。
 「何という事だ」
 湯野中は座敷の畳を叩いて怒る。
 衛星確認後に報告に来たのは溝口明日香中佐。報告内容は小布施匡亘特務大尉と同様である。
 「川崎優菜中尉が田中一美特務中尉に持ち掛けたのかな」
 真紀子はこの二人が首謀者と思った。
 「それは違うでしょう。それなら吉丘蓮実元中尉と田川真琴元中尉が天城から逃走する必要はないです」
 葛城義和は疑問を呈する。
 「二つの行動に連携性は無いと」
 湯野中も成り行きに理解不能であった。
 「川崎優菜中尉のジェットヘリが唐津に降りた以外は唐津内での動きが全く見えません」
 衛星の画像を解析していたのは溝口明日香中佐である。
 「まず盗まれたR国の潜水艦が何処に向かったが不明だな」
 「最後に唐津の人口森林の近くにジェットヘリを乗り捨てたのは川崎優菜中尉か田中一美特務中尉のどっちかよ。それが何処に行ったか」
 「もう唐津ニューシティの中には隠れる場所は無いです」
 溝口明日香中佐はスパイカメラで詳細に洗わせていた。
 「とにかく六人がフランス残存海軍と唐津に合流したと言う事です」
 「そうだな」
 「そうね」
 湯野中も真紀子も困った表情である。
 「問題は川崎優菜中尉らに他に仲間がいないかという事です」
 葛城義和は大きな懸念を指摘した。
 「こうなると工作員の動きまで監視しないと成らない」
 「とにかくR国の工作員の調査は小布施に」
 溝口明日香中佐が提案する。
 「娼国は」
 「私と私の部下でやります。小布施には名村雪乃中尉を助手に」
 「良いでしょう」
 葛城義和が決めてしまう。
 
 唐津。海底の洞窟。
 R国から盗んだ潜水艦は既にこの洞窟に入港していた。
 エドガール大佐が一緒に引き取りに行ったのである。
 吉丘蓮実元中尉他五人が此処で合流した。
 「フランスでの修理から戻って来ますと一隻分スペースが足りないですね」
 東条英治大統領はまだ桟橋を奥に延ばさないと成らないと言う。
 「大丈夫です。一番奥は二隻並べられます。R国の潜水艦が手に入ったことは非常に重要です」
 エドガール大佐はこの潜水艦の確保に満足げである。
 
 娼国。ホテル46階の会議室。
 浜田佳美元中尉は中尉が五本目の針を子宮口の真ん中に突っ込んで十字架に逆さ磔のまま失神してしまった。
 天葛少将は藤香澄元中尉に掛かるよう中尉に指示する。
 「おい。川崎優菜中尉が田中一美特務中尉とお前らは打ち合わせしていたのだな」
 「違う」
 「他に仲間が居るだろ」
 「知らないよ」
 「そうかやれ」
 天葛少将は中尉に指示する。
 中尉はクスコの中を覗いて子宮口のすぐ横に針を突き刺す。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 かなり深く刺さっている。藤香澄元中尉は強烈に藻掻いた。
 「他に仲間が居るな」
 「解らないよ。蓮実らが逃げ出す以外は何も聞いてないよ」
 「俺たちが連行しなかったら川崎中尉らと一緒に逃げただろ」
 「今の話ではそう成ったと思うけど。その二人が来ることさえ知らないよ」
 藤香澄元中尉は痛みに藻掻きながら答える。
 「いくらやっても無駄だと思います」
 井上貴江中佐が割って入る。
 「何故だ」
 「時間の無駄です。葛城義和国家顧問は私達に工作員全部の動きを洗えと指令を出されています」
 「葛城先生の見解は」
 「吉丘蓮実らが逃げたのと娼国の川崎中尉らの行動は別と見ています。吉丘蓮実が動いたので川崎らも行動を起こしたとの見解です」
 「そうか」
 「小布施匡亘特務大尉。貴方にも指令が出ています」
 「こいつらはどうする」
 「そっちはご自由に」
 井上貴江中佐らは引き上げた。
 「天葛。これは縫合針を太くした物だ」
 生方少将が太さ三ミリくらいの特注の縫合針を差し出す。
 「生方。これは大きな魚の釣り針並みだぞ」
 天葛少将は悦びの顔を綻ばせた。
 「それでこの気丈な元工作員の小陰唇を縫ってしまおう」
 「糸は」
 「これだ」
 「毛糸か」
 「そうだかなり頑丈な毛糸だ。縫う時も抜く時の強烈に痛い」
 「良いな」
 「気に入ったか」
 「おい。医療手袋だけ付けろ」
 中尉に命令する。
 そして井上貴江中佐らが帰ってしまったのでロボット兵を呼ぶ。
 ロボット兵が拷問椅子を二台押して来る。
 「どっちからですか」
 「失神してない方からやれ」
 ロボットが二体で藤香澄元中尉を十字架の逆さ磔から降ろして拷問椅子に磔にした。
 股間を百六十度くらいに広げられ背を倒して股間が上に向けられた。
 藤香澄元中尉は太い縫合針を見て驚愕の表情を震撼させる。目は針に向かって点に成った。
 中尉はその針に毛糸を通す。
 「・・・・・」
 藤香澄元中尉はさすがに震えた唇で声も出ない。
 「やれ」
 天葛少将が押す。
 中尉は興奮の坩堝である。
 左の指で藤香澄元中尉の小陰唇を二枚合わせて抓む。
 医療手袋を填めた右手で抓んだ極太の縫合針を小陰唇の根元に突き刺す。
 「あがあ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴が上がる。
 中尉は力を込めて針を貫くべく押す。
 「うぐ、ぐう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 中尉は強い力で針を押し貫いた。
 「あがはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉は頭を後ろに強く反らせて大口を割って強烈な悲鳴を上げる。
 中尉は針を引っ張って通した糸を引いて小陰唇の根元を貫く。
 「くわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふぁふぁあくぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 狂ったような甲高い悲鳴である。
 「あはあ。はーーあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 藤香澄元中尉は壮絶な表情で荒い息遣いを続けた。
 天葛少将と生方少将は顔を見合わせて哂う。
 中尉は一針目の糸を結んだ。
 「あふぁあーーーーーー。はあ。はあ。はあ」
 藤香澄元中尉は凍り付いた眼で天井を見ている。
 中尉は二針目を突き刺す。
 「ぐふぁああはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉は満身の力で痛みに拷問椅子を強く揺する。
 中尉は強く針を押す。藤香澄元中尉の小陰唇の粘膜が強く押されて針が突き抜けて来る。
 「うぐーーーーーーーうう、ぐう。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 顔を力を込めて振って猛烈な悲鳴を絞り出した。
 中尉は反対側の手の指で針を引き抜き糸を貫く。
 「くうわあーーーーーーーーーーーーーー。ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中尉は二針目を結んで糸を切る。
 「あはあーーーーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ」
 痛みが藤香澄元中尉の繊細な部分を襲っていた。それでも訓練された元工作員である。
 壮絶な表情で天葛少将らを悦ばせながらも何とか堪えている。
 「こっちだ。その針を大陰唇から小陰唇に貫いて糸を拷問椅子の肘に縛ってお○○こ広げろ。そして鞭だ」
 天葛少将は浜田佳美元中尉を顎で示してさらに残酷な指示を行う。
 浜田佳美元中尉の唇は微妙に震えていた。
 中尉は極太の縫合針に毛糸を通して拷問椅子の肘に縛れるように長めに確保する。
 「やれ」
 また天葛少将が押す。
 中尉は左手の指で左の小陰唇だけを掴む。そして一センチくらい右へ大陰唇の紅い皮膚に突き刺した。
 「うぐーーーーーーーーーーー」
 小陰唇の内側を向けて針を強く押す。小陰唇が針に貫かれるように押しへしゃげられて歪む。
 「ぐう、ふぁあ、ふぁあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 歪んでへしゃげられ盛り上がった小陰唇の内側から針の先端が突き抜ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉の強烈な悲鳴が会議室を震撼し続けた。
 中尉は太い縫合針が半分突き抜けたところで突き出した先端に糸を巻いてその糸の方の先端を拷問椅子の肘に縛り付ける。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 浜田佳美元中尉の目からは涙が溢れていた。
 生方少将が中尉にもう一本太い縫合針を渡す。
 中尉はこの針にも糸を長めに二重にして確保して末尾を結んで斬る。
 指で右の小陰唇を抓んで同じように一センチくらい離れた大陰唇から針を突き刺す。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 中尉は小陰唇を引っ張って針を押し込む。
 「ぐふぁあーーーーーーー。ううぐう、ぐぐう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に甲高い悲鳴に成った。
 小陰唇の内側の粘膜が針に突き上げられる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 なかなか針は突き抜けない。
 中尉はさらに力を籠める。
 「ぐあふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ひひゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ようやく先端が突き抜けた。
 一瞬中尉の力が弱まる。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中尉はもう一度力を込めて貫いた。
 「がふぁああーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 サイレンの様な悲鳴が何処までも続く。
 中尉は半分針が突き抜けたところで同じように突き抜けた針の先端に糸の根元を巻いて反対側を右の肘掛けに縛った。
 「準備できました」
 中尉は天葛少将を振り返って報告する。
 生方少将が先程天葛少将が使った鞭を中尉に渡す。先端が長方形の革二枚を縫い合わせて中に芯の入った一本鞭である。
 「やれ」
 天葛少将がまた押す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は鞭を見て悲鳴を上げてしまう。
 中尉は役得と加虐心を滾らせて振り被る。
 浜田佳美元中尉は恐怖に見開いた眼を点にしてそれを見る。
 中尉は一気に振り下ろした。
 鞭の先端はきっちり広がった粘膜を叩いている。
 「う、うう、うぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉の躰は拷問椅子の上で小刻みに震撼した。そして強く固まって弾ける。
 「ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 次の瞬間失禁してしまう。
 さらにそのまま白目を剥いてしまった。
 暫くそのまま沈黙が続く。
 「よしこの二人は病院送りだ」
 天葛少将は看護士らを呼んで娼国の病院に引き渡す。
 そして撮っていた録画を川崎優菜中尉の衛星電話に送ってしまう。
 
 姉ヶ崎。ホテル棟上層階。
 今夜は溝口明日香中佐と小布施匡亘特務大尉は一緒にチェックインした。
 ルームサービスとビールを頼んで飲みながらの打ち合わせである。
 「他に仲間が居ると思う」
 「あの二人は時々つるんでいたがな。あまり他に親しい者は思いつかない。二人だけの強行と思うが。奴らの引退した上司に当たった方が良い」
 小布施匡亘は中本克己を紹介した。
 「一緒に作戦行動をしそうな人は居ないの」
 「娼国の工作員はそちらの様に集団では動かない。他人の任務も知らない。俺も大概一人行動だ」
 「その中本が仲間なんて事はない」
 「ないな。娼帝國に反逆など絶対にしない。寧ろSMで遊ぶよ」
 どうやら小布施匡亘と変わらないらしい。
 その夜も三回戦で寝た。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 平佐和が九時に入って全員が揃う。
 「ダブルパンチでやられた訳だな。油断は機動部隊だけじゃなくこっちにも有った訳だ。責任は問えないな」
 平佐和も油断を認める。
 「奴らは日本列島を狙っているのかな」
 湯野中はそう感じた。
 「唐津の面々が協力していればそう成るかもしれません」
 葛城義和もそれを否定しない。
 「とにかく九州近海に機動部隊を三つ配置したよ」
 真紀子は第二、第三、第六機動部隊を九州に配置した。
 「既に各シティに陸軍部隊は配置している。まだ護りを強化すべきかな」
 湯野中もさすがに今朝はお茶である。
 そこで溝口明日香中佐とモニターが繋がった。
 「こちらは中本克己さん。引退された娼国工作員で元大佐です。以前に川崎優菜中尉と田中一美特務中尉の上司でした」
 「中本です」
 中本克己は真紀子に挨拶する。
 「川越の指令室に居たわね」
 真紀子は僅かに覚えていた。
 「そうです。あの二人は二日前に川越の病院を退院しました。工作員の中には二人の親しい者は居ないと思います」
 「言い切れるか」
 「小布施大尉も同じ見解でした」
 溝口明日香中佐が代わって答える。
 「まあ。周りと価値観が違うとか言いますか。あまり工作員には向かないと思う二人でした」
 中本克己は病院での言動を注意ではなく報告しなかった事を悔やんだ。だが今さら言う訳には行かない。
 「よく考えたらこういう危険が有ったのじゃない」
 真紀子は厳しい口調に成った。
 「申し訳ございません。私の不明でした」
 中本克己は震えた声で詫びる。
 このあと溝口明日香中佐が部下に川崎優菜中尉と田中一美特務中尉の衛星電話の交信を解析させたが他の繋がりは確認できなかった。
 
 ビスケー海。第一機動部隊加賀の艦橋。
 「長官。さらなる事件が起きています」
 艦橋士官が川崎優菜中尉と田中一美特務中尉がR国の潜水艦を奪って唐津及びフランス残存軍に合流した事を報告した。
 「また工作員に裏切り者か」
 加賀美少将は驚愕の表情に成る。
 「閣下。港の調査に地上部隊が降下しました」
 「うむ。潜水艦を隠していた場所を探すのが急務だ」
 加賀美少将はフランス南部からアンドラ公国に再三の爆撃を行った。そこから潜水艦が出て来たのである。
 さらに機動部隊の後をつけて来られた。何としてもこの地帯を完全に一掃したい。
 空からは全部の港が瓦礫の山で大型船は破壊され大方が使用不能である。放射能に汚染されて人が生存できる場所ではない。
 「海底か地中に何かが有るのでしょうか」
 艦隊参謀の大佐である。
 「イージス艦の積んでいる小型潜航艇で海底を探るか」
 加賀美少将はその可能性もあると考えた。
 「それが宜しいかもしれません」
 艦隊参謀の大佐も賛成する。
 「念の為だ。小型潜航艇に推進音を出すなと指示しろ」
 加賀美少将は海中に何か設備が存在した場合推進音を出せば気付かれる事を考慮した。
 娼帝國の小型潜航艇はR国の製造で推進音を出さないで魚の様に航行する事もできる。
 
 対馬海峡。第三機動部隊瑞鶴の艦橋である。
 生方少将は小型潜航艇を交代で海中に索敵させていた。この海域は水深が浅いので発見できたら攻撃に効果が有るかもしれない。
 そして海上の徒然な時間の為コンパニオンを二十人と黒田美優元立憲国民党市会議員を乗せていた。
 完全に操艦も索敵もロボット任せである。
 「俺は核戦争前のこいつらの政党は嫌いやったんや。やっとお仕置きのチャンスが来た。今日は存分に甚振ろう」
 生方少将が将校らに宣言する。
 そして艦橋をロボットに任せて会議室に移動した。
 コンパニオンを座らせる椅子は用意してない。全裸で膝の上である。下から一物を入れてしまう者まで居る。
 黒田美優は会議テーブルの上に大の字に磔にされた。
 生方少将はイージス艦の艦長で中佐の六人と少佐四人に電子鞭を持たせる。
 通常イージス艦の様な補助艦の艦長は中佐だが艦隊を拡張した関係で少佐で艦長の場合もある。
 「さあ。一斉電子鞭だ」
 生方少将が黒田美優に宣告した。
 「え、ええーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は悲痛な表情で周りを見回す。
 五人ずつ両側から片手でコンパニオンの躰を持って片手で電子鞭を黒田美優の躰に伸ばしていた。
 二人が乳房を両側から狙っている。
 次の二人は横っ腹を狙いその次は大陰唇をその次は大股開きの内腿を最後は脚の裏を狙っていた。
 十人が一斉に手を伸ばす。
 「・・・・・」
 黒田美優は怯えた表情で固まる。
 生方少将が手で合図した。
 十人が一斉に突く。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰は会議テーブルの上で強烈に跳ねる。
 「ぎゅおーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーー。・・・・・」
 黒田美優は一発で失神してしまった。
 「搬入した物を出せ」
 生方少将が若い少尉に指示する。
 それを聞いて中尉の徽章二人が会議テーブルの上に黒田美優の躰を囲むアクリルの枠を設置した。
 指示された少尉は台車にプラスチックの箱を四つ載せて来る。
 中にはゴキブリ、カナブン、赤虫、蜥蜴が入っていた。
 さらに別の少尉の徽章が失神したままの黒田美優の躰に刷毛で蜜を塗る。
 「さあ。虫地獄の開始だ」
 生方少将が宣言した。
 まず中尉二人の手でお玉で杓って赤虫が黒田美優の躰にばら撒かれる。続いてゴキブリとカナブンが箱から直に撒かれた。
 最後は蜥蜴である。
 股間の前に箱を倒して自力で出させる。
 虫地獄が開始された。
 黒田美優の躰は赤虫を食するカナブンとゴキブリに蹂躙されてしまう。
 皆コンパニオンの躰を弄りながら経過を見守る。
 コンパニオンは虫に慄いて会議テーブルから躰を引く。
 黒田美優が意識を回復するまで鑑賞である。
 
 唐津。洞窟の中の桟橋。
 エドガール大佐と東条英治大統領が訊き手に成っていた。
 そして吉丘蓮実元中尉、田川真琴元中尉、小日向奈央元少尉、黒田穂美元少尉そして川崎優菜中尉と田中一美特務中尉で会議が行われている。
 澤田康弘と女性議員山本由紀乃、斎藤千春らも後ろで聞いていた。
 「それでは残った仲間を救出する方法は無いのですね」
 エドガール大佐はやや落胆した表情に成る。
 「私たちの話し合いでは全員で脱出する手段は有りませんでした。川崎中尉と田中中尉の行動は偶然です」
 吉丘蓮実元中尉である。
 「その時チャンスのあった人が行動すると言う事だったのですね」
 東条英治大統領が確認する。
 「そうです。私達が必ず成功するとは言えません。残った者は次の手段を考えるのです」
 答えているのは吉丘蓮実元中尉であとの三人はそれに任せて頷いていた。
 「夕嵐の首謀者は貴女ですか」
 エドガール大佐は吉丘蓮実元中尉に向かって確認する。
 「いいえ。リーダーは浜崎有紀大尉でした。唐津に乗り込んだ時は下條あさひ少尉がリーダーです。二人は娼帝國に処刑されました」
 「今残っている八人の中では」
 「吉丘が元から浜崎のサブでした。ですから今は吉丘がリーダーです」
 代わって田川真琴元中尉が答えた。
 「川崎さんたちが夕嵐のお二人を脱出させられたのは娼国の工作員で正体がばれてなかった一回だけだからできたのですね」
 「そうです」
 「残った四名の方々が処刑させる事はないのですか」
 エドガール大佐はそれを心配する。
 「これまでの天昇の間のやり方ではまずないです。殺すより拷問を続けます。脱出するか自決以外に死は概ねないです」
 これも田川真琴元中尉が答える。
 「東条大統領からは娼帝國と北朝鮮の二重スパイが動いて核戦争を起こしてその後に娼帝國が地上戦の終わった世界を爆撃したと聞いています」
 「確かに浜崎大尉の調査でその可能性が高いと見ていました」
 ここはまた吉丘蓮実元中尉が答えた。
 「核心は無いのですか」
 「証拠は有りません。仁延頴娃という二重スパイが居た事は確かです」
 吉丘蓮実元中尉は慎重に答えるしかない。
 「ですが娼帝國の街だけが核戦争に備えていました。機動部隊の増強、ロボット師団の大量配置、輸送手段の核防止対応などです」
 東条大統領が横から補足する。
 「どっちにしても最後は娼国の機動部隊が全世界を爆撃したのですね」
 「それは確かです」
 「日本民族以外を残さない方針はその通りです」
 今度は吉丘蓮実元中尉の答えに田川真琴元中尉が補足した。
 「娼帝國の首脳は何処に居ますか」
 「娼国の北側の島の建て替えたホテルの最上階です」
 これは川崎優菜中尉が答えてしまう。
 「D市の中央棟からそっちに移ったの」
 吉丘蓮実元中尉らは知らなかった。
 「そうです。一年半前に」
 「それならR国の中央棟の新天昇の間に比べたら防衛は甘くない」
 「えーー。防衛がどう強化されているか私はそこまでは」
 逆に川崎優菜中尉は天昇の間の防衛までは知らない。
 「でも娼国の北の島に移ったら警備はそっちでしょう」
 「そうです。でも私達は川越ニューシティの配備です」
 所詮主力の工作員ではない。
 「ところで小日向奈央さんは一人で娼帝國の潜水艦を操艦してましたが」
 エドガール大佐は盗んだR国の潜水艦を洞窟に案内してきてロボットすら乗ってないのを艦内で確認している。
 「R国の艦は一人で操艦が可能です。本来ロボットの乗組員が二十体くらい乗ってますが」
 「ロボット操艦ができてワンマン操艦も可能ですか」
 エドガール大佐はこれにはかなり驚いていた。
 「そうです。娼国の艦はロボットが五十体くらい乗ってます。艦長も少佐か中佐が乗ります」
 「一人では操艦できないと」
 「人は艦長一人で行けますがロボットは必要です」
 「この洞窟にも簡単に入りましたね」
 「R国の潜水艦隊はR国の内陸部に基地が有ります。地中の川を通って出てきます。特殊な探知機を持っています。でもフランスの艦もあそこを」
 「通ります。フランスでも海底にドッグが在ります。それで娼帝國の爆撃から生き延びました」
 この会議には唐津で製造した日本酒とフランスの艦内で調理した料理が振舞われていた。
 
 ビスケー海。第一機動部隊加賀の艦橋。
 「海底を探っていますが膨大な範囲です」
 「海岸が遠浅なところより岸壁の場所が怪しくないか」
 「そうですが。それでも」
 「海底に十露盤を掛けよう」
 「前路警戒艦と小型潜航艇では無理です」
 「R国の潜水艦に来て貰おう」
 「依頼しますか」
 「そうだな」
 甲板では索敵機と戦闘機の離着艦が続いていた。
 「それとアンドラ公国から出て来る稜線の海が怪しくないか」
 「先にそっちを当たりますか」
 「そうだな」
 加賀美少将はフランスの部隊に出くわしたアンドラ公国の稜線を疑う。
 直ぐに索敵海域の変更指示が出された。
 
 対馬海峡。第三機動部隊瑞鶴の会議室である。
 黒田美優は会議室のテーブルに大の字に磔にされて失神したまま躰に虫をばら撒かれていた。
 なかなか意識を回復しない。
 「どうします閣下。そろそろ起こしますか」
 翔鶴の艦長である。
 「そうだな」
 翔鶴の艦長が電子鞭を手に取る。
 黒田美優は躰中を虫に集られていた。
 翔鶴の艦長は電子鞭を黒田美優のドテに当てる。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は意識を戻して躰を揺すった。
 「がふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー」
 強烈に躰を揺すって泣き叫ぶ。
 「いやだあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あふぁあああーーーーーーーーーーーーーーん。がふぁあーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は狂ったように躰を揺すった。
 赤虫はカナブンと蜥蜴に食われて大方残ってない。カナブンも蜥蜴に食われかけて黒田美優の躰を逃げ回る。
 そして黒田美優は失禁してしまう。
 翔鶴の艦長と副長が両側から電子鞭で黒田美優の躰に衝撃を与えて蜥蜴を追い払う。
 電子鞭に驚いて蜥蜴もカナブンもゴキブリも黒田美優の躰から逃げる。
 「がふぁあーーーーーーーーーーーーー。ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は電子鞭と虫の不快極まりない感触に何処までも喚き続けた。
 少尉の徽章が二人バキュームで虫と蜥蜴を吸い取る。失禁尿も吸い取った。
 「あふぁあーーーーーーーーーーん。あふぁあーーん。ああ、あーーーーーーーーーーーーーーーん。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優は既に半狂乱である。
 生方少将もやや限界を見定めていた。魘される程度で止めておきたい。気狂いにして楽にはさせない。
 「あはあーーーーーーん。あふぁあ。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 黒田美優は虫を全部吸い取るまで喚き続けた。まだ荒い息遣いである。
 「酷い。酷すぎる」
 黒田美優は堪らず一言漏らした。
 「お前の市会議員時代は酷くないのか」
 生方少将が反論する。
 「私はここまでやってないよ」
 黒田美優は言葉を返してしまう。
 「所詮五十歩百歩だ」
 「今度はアルコールでどうでしょう」
 瑞鶴の艦長が提案する。
 「逆さ吊るしにするか」
 「いいえ。この体制でま〇ぐり返しで宜しいのでは」
 瑞鶴の艦長は皆がコンパニオンを膝に乗せて弄っているので移動はしたくないと答えた。
 早速少尉の徽章がT字の大道具を持って来る。
 それを会議テーブルに敷く。
 四人掛かって両手を横に広げたま〇ぐり返しに縛ってしまう。
 瑞鶴の艦長がクスコを突っ込んで黒田美優の膣口を広げてしまった。
 中尉の徽章がビールを持って来る。
 「ビールは配れ。こいつにはウオッカを入れよう」
 生方少将はまだ哨戒機が飛んでいるのに飲ませてしまう。そして黒田美優にはもっと強い酒を入れて急性アルコール中毒を促進しようとする。
 これがどんなに苦しいか黒田美優は何度もやられていた。
 天葛少将自身がウオッカを持って来る。何と45度のウオッカである。
 黒田美優は震えているがどうする事もできない。許される事は一切ない。
 生方少将は少尉の徽章にそれを渡す。
 少尉はそれを黒田美優の膣を広げたクスコの中に流し込んだ。暫くそのまま放置である。
 
 ビスケー海。第一機動部隊加賀の艦橋。
 「閣下。小型潜航艇が海底の洞窟の様な物を発見しました」
 艦隊参謀の大佐が報告する。
 「中を探索できるのか」
 「入り口の映像が届いています」
 「潜水艦がギリギリ通れる大きさだな」
 加賀美少将は何かを疑った。
 「内部を調べますか」
 「やろう。多少の損害は仕方ない」
 
 海底洞窟の奥のドック。
 「ブリアック中佐。何か洞窟に侵入してきます」
 フランス海軍のドックの中でも小型潜航艇の侵入を確認していた。
 「推進音が無いな」
 「金属反応は有ります」
 「全員艦に乗り込め。ドックに注水しろ」
 ブリアック中佐は緊急指令を出す。
 ドックに注水して潜水艦は洞窟を脱出する。途中で小型潜航艇を船体に引っかけた。
 フランスの潜水艦は海上にブイを射出する。
 ブイはレーダーとソナーで機動部隊を確認した。
 直ぐにミサイルを発射して全速力で逃げる。
 
 第一機動部隊加賀の艦橋。
 「ミサイル発射音」
 イージス艦から直ぐに迎撃ミサイルが発射された。
 加賀と赤城が風上に向かって速度を上げる。
 戦闘機が続々と発艦して行く。ヘリも艦尾から一斉に発信する。
 フランスの潜水艦は深々度に逃げて行く。
 追いついた戦闘機が順番にミサイルを撃ち込む。
 フランスの潜水艦も迎撃ロケットを発射してミサイルを迎撃した。
 だがそこにヘリが追い付く。また水中爆弾の絨毯爆撃が行われた。
 今度は深度が深くない。
 水中爆弾は逃げるフランスの潜水艦を直撃した。
 爆発音が上がり誘発音も上がる。
 やがて潜水艦の残骸が海上に飛び出しそのままゆっくり沈んだ。
 戦闘機が海面すれすれに飛んで海面を機銃掃射したが生存者は見当たらなかった。
 イージス艦から内火艇を下ろして遺品を収集する。
 そしてイージス艦から小型潜航艇五隻が潜水艦の出て来た洞窟に侵入した。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 第一機動部隊から状況が報告されて真紀子が三人に伝える。
 「フランスの海底にドックが有ったのか。其処から来たのだな」
 湯野中はコップ酒を飲みながら納得した。
 「だが食料の蓄えは僅かみたいよ」
 「そうなると再三の攻撃で小破位に成っていてそのドックに修理に帰ったのではないですか」
 「それを第一機動部隊が撃沈したか」
 「そう成りますと唐津の近くに基地が無いと説明が付きません」
 「確認されたのは二隻よね」
 「いや。あと一隻とは限りません。それに川崎優菜中尉らに盗まれた一隻が有ります」
 「井上中佐からの報告では唐津内に吉丘蓮実元中尉ら六人の姿は無いとの事だよ」
 湯野中はメールを確認してそう言う。
 「食料をどうやって唐津から運ぶかね。他に食料を調達できるところは無いよね」
 「海だから魚と海藻は収穫できます。室内栽培のできる野菜も可能ではあります。ですが唐津との協力関係は否定できません」
 葛城義和は何らかの方法で唐津から食料が流れていると推測する。
 「まさか唐津からトンネルが繋がったとか」
 湯野中は有り得ないと思いながら呟く。
 「例えトンネルが繋がっていたとしても潜水艦は何処に仕舞うの。そして桟橋とかが」
 真紀子はそれでも無理と言う。
 そしてビスケー海でフランスの潜水艦を撃沈してドックも発見された報道を今夜流すこととした。
 
 対馬海峡。第三機動部隊瑞鶴の会議室。
 黒田美優は会議テーブルの上でま〇ぐり返しのまま急性アルコール中毒に苦しんでいた。
 点滴に入れた利尿剤を投与され尿道カテーテルが挿入されて排尿パックが接続されている。
 この状況でまだ拷問を続けようとしていた。
 「閣下。次は」
 今度は翔鶴の副長が先を確認するように促す。
 「藤と同じ事やるか」
 「と仰いますと」
 非公式の拷問だったので他の者は見てない。
 生方少将は太い縫合針をポケットから出して翳す。
 だが毛糸は持って来てなかった。
 「テグスは有ったな」
 「御座います」
 「これにテグス通してま〇こ縫ってしまえ」
 「ほう」
 翔鶴の副長は顔を綻ばせる。
 「えーーーーーーーーーーーーーー。まだそんなーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は泣き顔に崩れてしまう。
 「お前に情け容赦はない」
 生方少将はきっちり宣告する。
 「誰がやります」
 「抽選だな。四針四人だ」
 「・・・・・」
 黒田美優は恐怖の表情を破裂させた。
 
 唐津。洞窟の中の桟橋。
 吉丘蓮実元中尉ら天葛少将が態と送った藤香澄元中尉らの拷問動画を確認していた。
 殺しはしないと天昇の間のやり方を確信していても強烈な拷問に堪えられない。真っ先に吉丘蓮実元中尉が泣いてしまった。
 「天葛と生方。この二人は非情だよ」
 田川真琴元中尉が怒りの言葉を吐く。
 「その二人はどういう立場で」
 「天葛が第二機動部隊の長官で生方が第三機動部隊の長官です。階級はどちらも少将です」
 田川真琴元中尉が答える。
 「我々が爆撃食らった機動部隊かな」
 「そうです。どっちもフランスの艦と遭遇して絨毯爆撃を行っています」
 川崎優菜中尉が答える。こっちは情報を得ていた。
 「ううーーん」
 エドガール大佐は唸る。
 「潜水艦から空母は沈められないのですか」
 田中一美中尉が無茶な質問をしてしまう。
 「中国の艦は二隻中破させましたけど」
 川崎優菜中尉もやや悪乗りした。
 「そうだな。中破がやっとだな。それに娼帝國の軍備は格段に優秀すぎる」
 エドガール大佐は苦い表情である。
 
 対馬海峡。第三機動部隊瑞鶴の会議室。
 籤に当たった翔鶴の艦長が一針目を構えた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は泣き悲鳴に成る。
 翔鶴の艦長は尿道カテーテルの管が刺さった黒田美優の小陰唇を抓む。
 医療用手袋だけで直に縫合針を抓んで小陰唇の根元に突き刺す。
 「うぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は強烈な悲鳴を上げた。
 小陰唇は強く寄れる。
 「ぐぐ、うう、うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は強烈に表情を歪め首を引き延ばす様に逸らせて悲鳴を絞り出した。
 翔鶴の艦長はじっくり針を突き抜いてゆく。
 「ぐうふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーたすけてーーーーーーーーー」
 黒田美優の顔はさらに強烈に歪み切る。
 ようやく針が小陰唇を突き抜けてテグスを五センチくらい引っ張った。
 「がふぁああーーーーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーーーあふぁあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は泣き崩れた表情に成る。
 翔鶴の艦長はそのテグスを結ぶ。
 「あーーふぁあーーーーーーーーーー。ああ。はあ。はあ」
 黒田美優は躰を揺すって痛みに藻掻く。
 二針目は少佐の徽章を付けたイージス艦の艦長が代わる。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーー。もうゆしてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。きょうはゆるしてーーーーーーーーーー」
 黒田美優は泣き喚く。
 それでも少佐は二針目を突き刺す。
 「ぐぐうう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 針が突き抜けようとして小陰唇が強く寄れて歪む。
 「ぐがふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 太い針はなかなか突き抜けない。黒田美優は強く逸らせた顔を振って大口を破裂させて藻掻き叫ぶ。
 「がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーー」
 ようやく針は小陰唇の粘膜の根元を貫く。強烈な痛みである。
 黒田美優は涙を溢れさせ顔を引き攣って大口を破裂させて藻掻き悲鳴を絞り出し続ける。
 「いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 弧を描いた縫合針をようやく抜き取った。さらにテグスを五センチくらい引っ張る。
 「ぐがふぁああーーーーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーーーあふぁあーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーー」
 顔を振って涙を飛ばしながら躰を強く震撼させた。
 少佐も二針目を結ぶ。
 「うあーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん」
 黒田美優はぽろぽろ涙を零し続けた。
 「しかしこれは凄い痛みだな」
 瑞鶴の艦長である。
 「元工作員には毛糸でやったらしいですよ」
 瑞鶴の副長が聞いた情報を伝えた。
 「それは痛そうだな。見たかったな」
 やや残念がる。
 三人目は大尉の徽章が代わった。
 大尉は尿道カテーテルの管の刺さった下の部分の小陰唇を抓む。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーー。もういたくてだめーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優はさらに泣き喚く。
 「威張り散らしていた市会議員がざまあ無いな」
 大尉はそう詰って太い縫合針を粘膜の根元に突き刺す。
 「ぐうがふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 この大尉は二枚のビラビラを強く抓んでいる。太い針が小陰唇を抓んだ指の真下を潜る。
 「ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 じりじりと大尉の指の下を縫合針が粘膜を突き抜けて行く。
 「がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがふぁあーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は上半身を究極に捩って顔を振って藻掻く。
 目からさらに号泣の涙が溢れた。
 ピアスの穴を開けるのとは大分違うらしい。
 大尉は縫合針を突き通して一気にテグスを引っ張る。
 「ぐうがふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一気に十センチくらい引っ張られた。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんああはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーー」
 さらにもう一回号泣の涙が溢れた。
 「あはん。あはん。あはん。あはあん。ああん。はあ。はあ。はあ。はあ」
 躰を右に左に捩り藻掻き泣き続ける。
 大尉はそれを結んでしまう。
 結ぶのに引っ張る。それだけでも痛い。
 「ぐふーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は急性アルコール中毒の苦しみと針の痛みに意識朦朧と成り掛ける。
 四人目は翔鶴の艦長である。
 「どうだ三針で止めといて明日の抜く愉しみを」
 生方少将も限界を見極める。
 「そうしますか」
 翔鶴の艦長も納得した。そして一夜寝かせてからテグスを抜く方が痛いと期待している。
 
 唐津。洞窟の中の桟橋。
 予定通り夜のニュース番組で奈那緒がニュースを読む。
 五十代の議員澤田康弘が洞窟内に走り込んで来た。
 「大変です。フランスのドックが機動部隊に攻撃されて潜水艦が一隻水中爆弾の攻撃で沈められたようです」
 澤田康弘はUSBに複写した録画を差し出す。
 録画の内容からブリアック中佐以下全員死亡と確認された。
 エドガール大佐らに悲痛な空気が流れる。
 そして残る二隻の乗員で祈りが捧げられた。
 「こう成ると艦の修理は一切できないな」
 一隻を唐津に渡してまだ一隻予備の艦は有る。そしてR国の潜水艦も手に入った。だが魚雷やミサイルには限界がある。
 「娼国に乗り込んで首脳部を押さえるしかありませんよ」
 ダミアン中佐が主張する。
 「ロボットはどうする」
 エドガール大佐はロボットの脅威が問題と言う。
 「四人を人質にすれば」
 「四人全部でも駄目です。奪還に動きますが取引には応じません」
 田川真琴元中尉がきっぱり答える。
 「すると四人を殺しても誰かが指揮を執るのですね」
 「R国は指宿氏。娼国は津島CIC長官です」
 エドガール大佐の質問にまた田川真琴元中尉が答えた。
 「それだけじゃない。ロボットだけに成っても同じです」
 さらに吉丘蓮実元中尉が付け加える。
 「これまでは権力を維持するのに人間の軍隊と警察だったが。それをロボットに切り替えて権力を維持したと言う事ですね」
 エドガール大佐は支配手段の革命と理解した。
 「そうです。例え幹部が全部死んでも権力と言うか体制は維持されます」
 吉丘蓮実元中尉がきっぱり断言してしまう。
 「完全に世界を核戦争で誘発させてリセットして新たな権力社会ができたと言う事ですね」
 エドガール大佐は恐ろしい事態を噛み締める。
 「変換ソフトを開発しても駄目ですか」
 斎藤千春の質問である。
 「一体ずつ停止して入れ替える事ができればです。その停止ができません」
 「要するにロボット一体ごとが娼帝國の反逆する命令に従わないソフトがオンコーディングでインストールされているのですね」
 「そうです。我々もそこまでは考えていませんでした」
 「ロボットを全部破壊しないと革命ができないのですね」
 「それを行えば全部の国民を養う生産も止まります」
 「戦闘員のロボットでなくても駄目ですか」
 「配属の違いだけです。ロボットは全部R国の製造でソフトは葛城と月村を中心にSE陣が作っています。ロボットは全部同等品です」
 「最終的には全部のロボットが戦闘員に成るのですか」
 「そうです。逆に調理や製造のソフトが入ってないロボットは有ります」
 「ううーーん」
 エドガール大佐は考え込んでしまう。
 
 R国D市。加重死刑囚の鉄格子。
 舛田警視正は佐々木舞の前に来た。ロボット警官二体を同伴している。
 「今夜はあんたよ」
 佐々木舞は躰に電流が奔ったように慄く。
 「・・・・・」
 恐怖に言葉が出ない。
 「大分ご無沙汰でしょう。今夜は視聴者が悦ぶようにたっぷり虐めるからね」
 時間まで恐怖を募らせようとの目論見である。
 「ああーー」
 既に震えが止まらない。
 「でも今夜は若いお兄さんばっかりよ。楽しみにして」
 舛田警視正はそう言い置いて立ち去った。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 今夜は津梨清吉のカウンターはない。中居が懐石料理を運んでいる。
 鄭淑徳少将と柿崎一行、溝口明日香中佐が来ていた。
 「盗まれたR国の潜水艦が最後に浮上した海域と唐津の間付近に潜水艦が潜む場所が有ると考えるべきです」
 溝口明日香中佐の推測である。
 「ヘリが唐津付近に降りて最後に浮上した海域を往復したからだね」
 鄭淑徳少将が確認する。
 「それでその近くとは限定できませんがR国の一つの潜水艦隊が壱岐まで接近していました。その外へ逃れるとは考えられません」
 「唐津周辺の海を絨毯爆撃したらどうでしょうか」
 鄭淑徳少将の暴走意見である。
 「街に影響はないと言っても至近弾を落とすのは他の街に動揺を起こします。その方法は避けたいです」
 葛城義和はきっぱり否定する。
 「しかし国家顧問。唐津の海底は機動部隊と潜水艦隊で完全に見張りました。海底に索敵や小型潜航艇では見えない何かが有るとしか思えません」
 鄭淑徳少将は抜本的攻撃しかないと言う。
 「あの付近の海は極めて水深が浅いです。もう海から魚を獲る訳ではありませんが爆撃による自然破壊は避けたいです」
 溝口明日香中佐も反対する。
 「ならばどんな手が有る」
 鄭淑徳少将は怒り気味である。
 「あくまで監視を続ける以外ないです。どこまでも海底の索敵を続けるしかないです」
 「緊急性の無いと言う考えですか。柿崎さん」
 鄭淑徳少将はフランスの潜水艦対策が娼帝國に乗り込むような危険が無いから良いのかと溝口明日香中佐の上司柿崎一行に迫った言い方をした。
 「いいえ。今の段階で市民を動揺させる事は避けたいのです」
 葛城義和が答える。
 「国家顧問がそう仰るなら仕方ありません。もっと機動部隊の稼働を上げましょう」
 鄭淑徳少将は席を立ってしまった。
 「唐津ニューシティ内で六人の姿は全く無いのですね。フランス人も」
 「そうです」
 溝口明日香中佐が葛城義和の確認にきっぱり答える。
 「唐津から食料とかの運び出しも無いですね」
 「建物に外の生け簀や田畑から入って来るのみです」
 「やはりフランスの潜水艦は自給自足か。魚を獲って野菜は室内栽培かな」
 真紀子はそっちに傾く。
 「東シナ海の中国の基地をもう一度当たるかな」
 湯野中はまだ見つかってない海底基地が存在すると疑う。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 予定通り佐々木舞が引っ張り出された。
 「こんばんは。舛田紗香です。今夜の生贄は久々に佐々木舞です」
 舛田警視正が挨拶する。
 若い男性が六人紹介された。
 
 新青森。山崎舞香の部屋である。
 山崎舞香は風間ゆきと一緒に舛田警視正の番組を視聴していた。
 「ああ。あの四人」
 「ええーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香の指摘に風間ゆきは悲鳴を上げる。當間五郎と一緒に風間ゆきを指名した四人の若い男である。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 T字の十字架擬きがスタッフの手で準備された。
 「今夜は私の方で内容を決めて行きます」
 舛田警視正に指示された二人が佐々木舞を全裸に?いてしまう。鉄格子からの移送はスーツ姿である。
 「そのままその変な十字架擬きに磔にして」
 その二人が裸にしてしまった佐々木舞の躰を両手の手首を掴んで十字架擬きの横の柱の両端に押さえつけた。
 手首を縄でぐるぐる巻きに縛ってしまう。
 「上手じゃない。遊びすぎて注意されただけは有るね。脚首も揃えて縛って。さらに腰も縛るのよ」
 舛田警視正は皮肉るように褒めながら続いて指示を飛ばす。
 若い男二人は腰と脚首を手分けして縛る。
 「これから強制人間ポンプです」
 舛田警視正は恐ろしい宣告をした。
 「え、ええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞はその言葉に恐怖の悲鳴を上げてしまう。
 「頭を柱の上に倒して」
 舛田警視正は口を上に向けさせる。
 「あがーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は首を振るが二人が強く押さえた。
 「あふぁあーはあーーはあーー」
 震えながら藻掻く。
 胃カメラの様な物が次の男に渡された。
 「それをゆっくり口から突っ込むのよ」
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は首を振る。
 「開口器」
 舛田警視正がスタッフに要求した。
 四人目に指名された男が開口器を受け取る。
 スタッフが二人ラジオペンチで強引に歯の隙間から先端を突っ込み押し上げて口を開く。
 「ぐごおーー」
 四人目に指名された男が開口器を口に押し込んで確りセットする。
 三人目の胃カメラの様な物を持った男が先端を突っ込む。
 「ぐごごご」
 一気に胃まで押し込んでしまう。
 佐々木舞は固定された腰を捩って藻掻く。
 佐々木舞の胃の中がモニターに拡大された。黒い潰瘍の痕が確認される。治ってはいるがもの凄い。
 挿入された胃カメラくらいの太さの管が中で太く広がる。
 「ぐ、ぐ、ぐい」
 佐々木舞は微妙に藻掻く。
 スタッフがボウルを幾つかワゴンに載せて来た。
 「貴方達から順に。終わったら押さえるのを交代して」
 舛田警視正は残る二人の若者に指示する。
 五人目が糸で繋いだ海老を糸の先端を抓んでボウルから取り出す。
 佐々木舞の上を向いた顔が悲痛に歪む。
 躰は微妙に震えている。
 五人目は糸の根元をもう片方の手で抓んで海老を管に落とし込む。
 海老が胃の中で蠢く。
 「取り出して」
 舛田警視正の指示で引っ張り出す。
 海老はまだ生きていた。
 「ふぁあーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞には堪らない恐怖である。
 六人目が糸で繋いだ小さなザリガニを引っ張り出す。
 「ふ、ふぁああーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞はぶるぶる震えている。
 「大丈夫よ。養殖したザリガニ」
 舛田警視正は明るく言う。
 「・・・・・」
 佐々木舞は震え続けるのみである。
 六人目ももう片方の手でザリガニを縛った直ぐ上で糸を抓んでザリガニを管に投げ込む。
 「ふぁふぁあーはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の十字架にぐるぐる巻きに縛られた腕に力が入って躰は固まる。それが微妙に震えていた。
 またモニターに胃の中のカメラが捕らえたザリガニが映る。
 小さなザリガニだが胃の中で見るグロさはなかなかである。
 「はい。出して」
 舛田警視正の指示で抜き取る。
 「ふ、ふぁあーーーーーーーーーーー」
 二人が佐々木舞の頭を押さえるのを交代した。
 次は小さなカニである。
 押さえていた二人の一人がその糸を抓んで引っ張り上げる。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーー」
 小さいとはいえ動いているのである。
 佐々木舞は眉間に皺を寄せて恐怖に震える。
 この男は吊るすようにして管に落とし込む。
 「・・・・・」
 佐々木舞の躰は腕に力が入ったまま微妙に震える。
 またモニターに胃カメラの映像が入った。
 小さなカニが胃の壁を這う。
 「上げて」
 舛田警視正の指示でこれも抜き取ってしまう。
 「ふあふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は顔を振って声を漏らす。
 最後は鰌である。
 二人目の男はそれを小さな網で掬う。
 「ふふぁあ」
 佐々木舞はさらに慄きの表情に成る。
 それを生きたまま糸で繋がないで投げ込んでしまう。もとより糸で繋ぐ事はできない。
 「ぐごおーーーーーーーーーーーーーーー」
 舛田警視正の合図で三人目が胃カメラの様な管を抜いてしまう。
 「ふふぉーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は藻掻き続ける。
 頭を押さえていた二人も放す。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は口から鰌を吐き出してしまう。
 「あーーら。消化しないで吐き出したの。もっとお仕置きね」
 舛田警視正は怖さを滲ませながら宣告する。元より吐き出さなくてもお仕置きは続く予定である。
 「さあ。六人掛かってこの女を駿河問いにして」
 舛田警視正は次の指示を出す。
 
 新青森。山本舞香の部屋である。
 「ねえ。また変な拷問が始まったね」
 風間ゆきが警戒心を漂わせて呟く。
 「そうだよ。あんな事されたら堪えられないよ」
 「まあ。ソフトでは無いよ」
 「だと良いけど。変な奴がまた。それにいまあの四人が呼ばれてやっているのよ」
 山本舞香も穏やかではない。
 「そうかあ。ああ」
 風間ゆきには嫌な事この上ない四人である。
 
 佐々木舞はチェーンブロックに風呂敷包みを吊るす様に吊るされている。
 風呂敷の四つの角を手首脚首と思って頂きたい。
 背中の上で手首を縛り合わせ脚首も縛り合わせその両方にフックを付けてチェーンブロックのフックに吊るされている。
 頭だけがべこの様に二の腕の間から突き出していた。
 床から三メートルくらいの高さに上げられて空中で藻掻いている。かなり苦しい吊るしである。
 スタッフが三人掛かって透明な壺を運んで来た。
 高さ二メートル。上は大きな口が空いている。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は強烈に叫んだ。
 透明な壺の底には沢山の蛇が蠢いている。
 佐々木舞の躰は空中で震えてしまった。
 「さあ。二人でチェーンを引っ張って吊るしを下げるのよ」
 舛田警視正は三人目と四人目に指示する。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 狂ったように喚く。
 二人がゆっくりチェーンブロックを下げるチェーンを引く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーーーー。むりーーーーーーーーーーーーーー。むりですーーーーーーーーーー」
 容赦なくチェーンブロックは下がって行く。
 「あふぁーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は喚き続ける。
 吊るしは壺の口の高さに下がった。
 「いやあーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に躰を暴れさせる。吊るしにぶら下がって腹を迫り上げて藻掻く。
 佐々木舞の躰は壺の中まで入ってしまう。
 蛇の恐怖は一メートルもない。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーー」
 涎を飛ばして泣き叫ぶ。
 底まで三十センチ。蛇の頭が直ぐそこである。
 「あーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は遂に失禁してしまった。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 号泣してしまう。
 「まだ下げて」
 舛田警視正はまだ許さない。
 佐々木舞は一回蛇を膣と口に入れられている。
 腹が蛇から十センチくらいまで下げられた。
 「・・・・・」
 もう震えて声も出ない。
 さらに下げる。
 「・・・・・」
 躰を振って藻掻く。
 蛇は佐々木舞の躰の下から逃れる。
 佐々木舞の躰の真下が空いたので底まで降ろす。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の顔は恐怖に引き攣る。
 「上げて」
 舛田警視正の指示で男らは吊るしをゆっくり上昇させた。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーー。ふっふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の躰の震えが止まらない。
 壺の中から佐々木舞の躰が上に出てしまうと壺を移動させる。
 佐々木舞の躰は壺を移動させた床に降ろされた。
 「さあ。縄を解いて縛り直しよ」
 舛田警視正の言葉で六人が一斉に掛かる。
 「蛇はあそこまでですか」
 當間五郎と一緒に風間ゆきを指名していた一人である。物足りなさに確認してしまった。
 「報告書の通り残酷ね。待ってなさい。愉しませてあげる。さあ。高手小手に縛るのよ」
 パネル型のスクリーンが並べられて高手小手に縛る手順が示された。
 モデルは奈那緒である。
 四人が躰を押さえて二人が縛る。メインで縛っているのは蛇の続行を確認した男である。
 「次は太腿の付け根に二重に縄を掛けて確り縛るのよ」
 舛田警視正はそう指示して今度は頑丈な縛り方をモニターで図解したものを見せる。
 「確り縛ったら両方フックを付けて」
 その間にスタッフがチェーンブロックを二台用意する。
 そのチェーンブロックのフックを下まで下げるまでスタッフがやってしまう。
 「いいですよ」
 「さあ。太腿に付けたフックをそのチェーンブロックのフックに引っ掛けて吊るし上げるのよ」
 佐々木舞はぐったりした状態で周りを見ている。躰は微妙に震えて心臓は強く鼓動を撃っていた。
 両方の太腿で吊って佐々木舞の躰は空中に脚を八の字に延ばした逆さ吊るしにされてしまう。
 「両脚を二人ずつ膝と脚首で押さえて。蛇触れる人いる」
 四人が一気に押さえに回ってしまった。誰も手を上げない。
 舛田警視正は残った二人にスネークフックとクスコを渡す。
 「やだーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やだよーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞はまた泣き喚く。
 「もう一回やったでしょう」
 舛田警視正は動じない。もう慣れたと言う対応である。
 「やだあーーーーーーーーーーーーーー。夢に出て来て怖いよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 泣き声に成って叫ぶ。
 それでも若い男はクスコにワセリンを塗って膣に突っ込んでしまう。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 完全に泣いてしまっている。
 スネークフックを渡された男は仕方なく蛇を掴もうとした。だが頭の手前を掴むと尻尾が動く。
 男はそのまま掴んで移動ができない。
 仕方なく舛田警視正はもう一本スネークフックを渡した。
 男はそれで蛇の尻尾のやや手前を掴んで移動する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は藻掻く。四人の男らはがっちり膝と脚首を押さえ続ける。
 スネークフック二本で蛇を掴んだ男はぎこちない要領で蛇の頭をクスコに近づけた。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはんはん。はあん」
 佐々木舞は藻掻き続ける。
 四人で押さえても吊るしは揺れていた。
 蛇を掴んだ男は蛇の頭をドテに当ててしまう。
 「ひゃああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ずれてクリトリスに触る。
 「うふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 強烈な悲鳴に成った。
 ようやくクスコの口に当たって何とか中に滑り込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーあーあーあーあー」
 狂ったように叫ぶ。
 構わず男はゆっくりピストンさせる。
 佐々木舞は口から泡を噴いて失神してしまった。
 放送はここで終了である。
 
 唐津。洞窟の潜水艦桟橋。
 「しかし恐ろしい社会に成りましたね。体制が代わると庶民の感覚もここまで変わるのですね」
 エドガール大佐は舛田警視正の番組自体より六人の男らから出る願望に呆れている。
 「核戦争前から娼国とR国の内部はこんなものです。日本に居た人達が一気に変わりました」
 吉丘蓮実元中尉が答えた。
 「この唐津にもっと合流してくれると思っていましたが僅かでした。日本人は体制に抵抗するより長いものに巻かれる人が多いです」
 東条英治大統領が補足する。
 「女性が良く我慢しますね」
 「抵抗する人は既に出て行きました。でも僅かです。あの中に要れば衣食住は保証されます。遊ぶのは自由で子育てが有りません」
 田中一美特務中尉が答えた。
 「そういう妥協ですか」
 「核戦争が無ければ違ったと思います」
 川崎優菜中尉である。
 「このまま行くと民主主義を知らない世代だけに成ってしまって体制が確立してしまいます」
 吉丘蓮実元中尉はこれが迫る問題と言う。
 「しかし天昇の間の四人もそこまで生きられないでしょう」
 エドガール大佐は支配者が先に死ぬと言う。
 「違います。例えば北嶋主席はもう五十に届きます。でも二十代後半の容姿にしか見えません。老化を究極に押さえる医療が有るのです」
 「そんな医学まで」
 「湯野中闇総統はもう九十を過ぎています。なのに二十年前から変わりません。九歳の時ブルネー泊地で栗田艦隊を二回見送ったと聞いています」
 「恐ろしい事です。悪魔らは何処までも生き延びますね」
 エドガール大佐は驚愕の表情に成ってしまう。
 「問題は莫大な数のロボットと工作員です」
 「一度娼国の周辺を偵察しましょう。奪ってこられたR国の潜水艦が一番安全でしょう」
 「そうですね」
 翌日の出発が決まった。
 
 翌日。
 東シナ海。第六機動部隊旗艦天城の艦橋。
 朝六時丁度に二隻の空母から哨戒機が発艦する。
 莫大な軍事費が掛かっているが如く見えるが国家は何も痛くない。税金で業者に発注する訳ではない。
 国家が作ったロボットが生産するからである。
 鉄を作る所から国家の工場でロボットが製造する。ロボットも国家の工場でロボットが製造していた。
 人件費は一切不要である。
 民間の商売が有るが民間工場は一つしか残ってない。
 食材は総てが国家の工場、農場、陸上養殖で生産される。
 民間の飲食店は其処から買う。
 インフレもデフレも起きない。
 社会主義ではないが生活困窮者も極端な大金持ち資本家も居ない。通貨そのものを権力者グループが管理していた。
 その権利の配分が核戦争前から継続しているだけである。
 「指令。一直の発艦が終わりました」
 艦隊参謀の大佐が報告する。
 白鳥少将は長官公室に居た。昨夜もかなり飲んでまだ体調を整えている最中である。
 報告に来た大佐も二日酔いの表情がありありとしていた。
 ロボットが総て操艦してくれるのでだらけ切った艦隊である。
 吉丘蓮実元中尉らを逃がしてしまった反省は全くない。
 コンパニオン二十人は居住区に寝かせたまま。昼過ぎまで休憩を与えられている。
 ハードコンパニオンも昼過ぎにヘリで移送されてくる予定である。
 
 唐津の洞窟から川崎優菜中尉らが略奪したR国の潜水艦が出発した。
 吉丘蓮実元中尉と小日向奈央元少尉が乗る小型潜航艇の先導で海底ぎりぎりに娼国に向かう。
 残りの四人が潜水艦に乗り操艦する。
 エドガール大佐と東条英治大統領、山本由紀乃、斎藤千春も乗り込んだ。
 この艦は第六機動部隊の直ぐ近くを通過して行く。
 機動部隊は小型潜航艇を出してない。さらに前路警戒艦満潮も浮上航行していた。艦長が旗艦に乗り込んでいたからである。
 吉丘蓮実元中尉は機動部隊に気付いて海底すれすれに誘導する。
 
 R国近海。第七機動部隊有明の艦橋。
 「閣下。フランスの潜水艦が来る可能性の低いこの海域に居ても意味がないにではないですか」
 艦隊参謀の大佐は無駄な任務と主張する。
 「天昇の間の葛城国家顧問の指示だ」
 角谷少将は指示に従う姿勢である。
 有明から哨戒機が発艦する。
 「南の空軍基地以外D市の空港しか使える基地が無い。機動部隊は此処にも必要だよ」
 「九州にも空軍基地が整備されました。新田原もヘリだけは使えます。何でTSの国際空港を再整備しないのでしょう」
 「日本国内の戦災荒れ地の整備が先らしいな。空軍基地は造っても空港は開港したくないのだろ」
 こっちも前路警戒艦が近海を動く機動部隊の前方を行くだけである。
 海中に小型潜航艇を出してない。
 娼国の周りは小型の潜水艦が大陸棚の上だけを警備している。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 昼近くに成って四人が揃った。
 津梨清吉がカウンターを設営してネタを準備している。
 「唐津内は昨夜中見張っていて夜間のスタッフの報告を含めてフランス人も夕嵐の特別加重死刑囚の姿もありません」
 井上貴江中佐の報告である。
 「一体どこに隠れているのだ」
 葛城義和がやや強い口調に成っていた。
 「・・・・・」
 真紀子も硬い表情である。
 「各シティの警備も強化しているし。乗り込まれそうな港付近も機動部隊と潜水艦隊が手分けして見張っている」
 湯野中もやるだけはやっていると言っても不安は払拭できない。
 「何で第七機動部隊をこっちの沿岸に配置するの」
 真紀子が葛城義和に確認する。
 「此処を狙ってくる警戒もしないと成りません」
 葛城義和はそっちも警戒していた。
 「う、ううーーーーーーーーん。そうだな」
 湯野中は唸る。
 「ねえ。D市の中央棟に戻る」
 真紀子は相手が潜水艦ならそっちが安全と考える。
 「此処のミサイル防衛を強化したのではないか。ロボットの防衛も強化しているしな。まだ娼国の工作員に仲間が居たらこっちが安全かもしれん」
 湯野中はD市の鉄格子から特別加重死刑囚を奪還されたのと以前の襲撃を思い出す。
 「ミサイル防衛は以前よりさらに強化されたね」
 D市の中央棟は娼国ほどには強化されてない。
 「しかし機動部隊も潜水艦隊も何も発見しないな」
 湯野中は事態が見えないことに焦れる。
 
 エドガール大佐らの乗った潜水艦内。
 テーブルの表面にモニター表示された海図を見ながら田川真琴元中尉が娼国の周辺の説明を行っていた。
 「周りは陸棚が有って水深は浅いのですね」
 「そうです。海の透明度も高いです」
 吉丘蓮実元中尉の小型潜航艇からの信号で充電の為に艦は着底した。
 小型潜航艇が専用のハッチから収容されて吉丘蓮実元中尉らも発令所の中に入って来る。
 黒田穂美元少尉が食事の準備に掛かった。
 「大陸棚の手前で艦は着底して小型潜航艇の推進音を出さないで近づくしかありません」
 「何人乗れますか」
 「六人です。でもこの艦には予備の一隻が組み立てられて積まれていました」
 「いや三名は艦に残りましょう。偵察は一隻で」
 田川真琴元中尉と小日向奈央元少尉、黒田穂美元少尉が艦に残ると主張する。
 「そうね」
 吉丘蓮実元中尉も納得した。
 全部で十名である。
 艦に積まれていた食材でカレーとサラダの軽食を摂って休憩ののち吉丘蓮実元中尉と小日向奈央元少尉が小型潜航艇で先導する。
 
 宮崎ニューシティ。
 安曇佐那の部屋である。
 十二名集まっていた。
 工作員が逃げた情報に反応してしまったのである。
 「舛田の番組でハードプレイを紹介してから男らが乱暴に成ったよ。このまま行ったらとても堪えられない。まだ五年も献身婦よ」
 玉川香澄という。三十歳の女でCクラスは怒りに滾っている。
 「献身婦も普段女と付き合えない奴が乱暴に成ったよ」
 安曇佐那二十四歳Bクラスもかなり辛く成っていた。
 「逃げ出すしかないよ」
 林由紀乃という。二十七歳Cクラスである。
 「フランスの海軍に合流してフランス人と付き合いたいな」
 阿南瑤子二十九歳。Bクラスは以前から娼帝國に不満が募っていた。
 「そうだね。唐津に行っても若い人殆ど居ないからね」
 森田紗椰二十五歳。Bクラスである。
 「他に行く所が無くてこの国だけだからってあまりにも酷すぎるよ」
 「SMは任意で献身婦だけだったら。もう結婚とかないしそれ以外自由だし働かなくていいから我慢できたけど」
 「でも他の人達。話にも乗らないね。みんな異常なくらい従っているよね」
 「仕方ないよ。核戦争の前ウクライナの破壊された映像見ていて驚いていたけど。それ以上に破壊されたね。核の直撃が無かったのに全くの廃墟」
 「此処を何とか脱出できたら数日歩いて唐津に行けるよね」
 「どうやって出るの」
 「通風孔。縄梯子作ったら壁面を出られる」
 安曇佐那は途中まで試した。
 「えーー。核防護で外には繋がってないのでは」
 「一時封鎖されていたけど今は外から空気取り入れている」
 「何で分かったの」
 「空気がいつか変わった気がしたから。入ってみたの」
 「日本本土の核の安全が確認されたからね」
 「でも唐津に行ってフランス人と合流できる」
 「夕嵐の脱獄が唐津で捕まらないのよ。絶対に合流して逃れたのよ」
 「そうだよね。居たらロボット警官か工作員が乗り込んでいるよね」
 「唐津までは磁石で人口森林を進めば問題ないね」
 何処までも話は進んで行く。
 
 玉川香澄は二週間前SMコースのマニュアル変更直前に駆け込みで酷いプレイを受けてしまう。
 安易な気持ちでハードに登録して後悔する事に成った。稼いで店を持ちたかったが堪えられず断念してしまう。
 その男は将校に昇進しなかったので下士官のまま解任されて恩給を受けていた。太刀川俊二という。元一曹である。
 余裕が有ったのでハードコースで玉川香澄を指名した。
 プレイルームに来るなり玉川香澄を全裸に剥いて逆さ磔にしてしまう。
 三本組み合わせた鉄パイプで左右の太腿の付け根を固定される。それぞれ膝上も鉄パイプを三本組み合わせて押さえられた。
 股間が真上に成って脚が左右に逆カモメの羽根の様に広がって躰は真っ逆さまである。
 手はL字に折って床に着く。
 磔だけでも相当に苦しい。
 太刀川俊二は逆さ磔の玉川香澄の膣にクスコを突っ込んで中に日本酒を流し込んだ。
 玉川香澄は藻?き続ける。
 太刀川俊二は残りの酒を飲みながら飲食店に出前を頼む。
 配達に来た男性にも恥ずかしすぎる姿を見られてしまう。
 太刀川俊二は三十分くらい玉川香澄を壁に放置して飲み続けた。
 酔いが回った玉川香澄を縄で吊るして鉄パイプを外す。
 そのまま拷問椅子に移して固定された。
 そして針銃をセットし始める。
 「それは真正Mコースに改定でしょ」
 「だから今日は駆け込みでOKだよ」
 「そんなーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。嫌だよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄は強烈に拒絶した。
 だが太刀川俊二は動じない。
 もう一度膣をクスコでこじ開けられてしまう。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。マニュアルが変わるのだから」
 玉川香澄強く抗議した。
 「今日は駆け込みセーフだ」
 「そんなのないよーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーー」
 それでも太刀川俊二は淡々と照準を合わせる。
 玉川香澄の躰は震える。
 太刀川俊二は拷問椅子に追加設備された腰を固定する機能を厳重にセットしてもう一度照準を合わせた。
 「だめーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄は喚き続けるしかない。
 狙いは子宮口の直ぐ横である。
 太刀川俊二は喚き続ける玉川香澄に向けてシュートボタンを押す。
 奥の子宮口の粘膜の盛り上がった中腹に刺さった。
 「うぐ。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうううーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄は一気に涙を溢れさせて顔を捩って藻掻く。
 「ぐうふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 腹から上と大股開きの太腿が怒張して固まって揺れる。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーー。ぐあっふぁあーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー。ああ。はあ。は。はあ。はあ」
 荒い息遣いで藻掻き続けた。
 太刀川俊二は加虐心を満足させながらも二発目を構える。
 モニターには玉川香澄の膣の奥が拡大されていた。
 照準を子宮口の中心に合わせる。
 「はっ。はっ。はっ。は」
 太刀川俊二の高まった興奮から息遣いが漏れてしまう。
 玉川香澄は恐怖に声も出ない。
 太刀川俊二は興奮しきった手でシュートボタンを押す。
 針は見事に子宮口に突き刺さっていた。
 「ぐが。うお、うお、お、お、お。・・・・・」
 そのまま玉川香澄は白目を剥いてしまう。
 太刀川俊二は白目を剥いた玉川香澄の姿を眺めて満足感を噛み締める。
 ペンライトでクスコの奥を覗く。
 二本の針が刺さっている。
 興奮に一発果てたい。
 だがこの女とは一回やっている。もっと残酷な事がしたい。
 太刀川俊二は開帳台の肘に上って玉川香澄の躰を跨ぐ。
 興奮した性汁を白目を剥いた目に掛けてさらに口をこじ開けて中に流し込んでしまう。
 そして指に残ったのをクスコの奥に落とした。
 玉川香澄はまだ意識を回復しない。
 太刀川俊二は針を抜かないままクスコを抜いてしまう。
 形だけ医療用手袋をする。
 先に尿道カテーテルを挿入して小水を尿瓶に抜く。
 尿道カテーテルは短く切って刺さったまま残した。
 三分の一円形の縫合針に縫合糸を通す。
 玉川香澄の小陰唇は濡れて形が崩れて半開き状態に成っていた。
 これを指で抓む。
 クリトリスの直ぐ下に縫合針を突き刺した。
 「う、うう、うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄は即座に意識を回復する。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーー。なにしているのーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 慌てて叫ぶ。
 さらに口の中の違和感に唾液を吐き出す。
 太刀川俊二は構わず一針目を結んでしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。なによーーーーーーーーーーーーーーー。こらやめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 堪らず叫ぶ。
 目にも違和感がある。目をぱちぱちさせた。スペルマの匂いである。
 「こらーーーーーーーーーーーーー。ザーメン掛けたな」
 玉川香澄は怒りを吐き出した。
 太刀川俊二は容赦なく二針目を突き刺す。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーー」
 悲鳴を絞り出し喚く。
 二針目も縛ってしまう。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄は怒り沸騰した。
 「俺は元R国諜報機関だ。このくらいセーフだよ」
 太刀川俊二は戒めを解いてそのまま帰ってしまった。
 
 玉川香澄は病院で処置を受けて消毒など検査で一週間入院して意を決して行動を起こす。
 安曇佐那と誓い合わせて仲間を集めた。
 「いつ決行する」
 「舛田警視正の番組の放映中が一番最適よ」
 安曇佐那が断言する。
 「そうだね」
 話が纏まったら抽選で二人がスーパーに買い物に向かう。
 みんなで飲み明かそうというのである。
 
 だがこの会合は元工作員の太刀川俊二に感付かれていた。
 工作員時代に使ったてんとう虫のスパイアイで会合を盗聴する。それを嘗ての上官富永大尉に報告した。
 スパイアイは本来返す物だが回収されなかったのである。
 「判った。後はこっちでやる」
 「何か手伝えませんか」
 「お前諜報機関に戻りたいか」
 「はい」
 「難しいな。一曹だろ。兵曹長まで出世していたら特務少尉に推薦できたのだがな」
 「そうですか」
 「もう少しそいつらの動きを見張れ」
 
 富永与和大尉はそのまま姉ヶ崎に向かった。
 諜報機関本部が在る。
 報告は柿崎一行に行う。
 指宿五十八も居た。
 「そいつ良く見つけたな」
 「プレイルームでSM遊びした女をラウンジで観察していたら仲間を募る動きをしたのでスパイアイを使ったのだそうです」
 「フランス人と合流したいというのが問題です」
 柿崎一行はそこを問題と言う。
 「それだけじゃない。この会話はかなり危険だよ」
 指宿は録音内容を聞いて警戒する。
 
 対馬海峡。第三機動部隊瑞鶴の会議室。
 黒田美優は会議テーブルの上でま〇ぐり返しのまま二十四時間放置された。
 太い縫合針にテグスを通して女の部分を縫われたままである。
 夜の帳が下りて哨戒機を収容したので全員が会議室に移動して来た。
 翔鶴の艦長がテグスを抜くところからである。
 テグスで縫った小陰唇の隙間から尿道カテーテルが突き出している。
 黒田美優は点滴を受けながら尿道カテーテルから尿瓶に尿を流されていた。
 点滴を外してカテーテルを抜いて眠っていた黒田美優をびんたで起こす。
 「うう」
 黒田美優は辛そうな目で周りを見回す。
 二十人が黒田美優を取り囲んでいた。
 翔鶴の艦長が小さな鋏でテグスを切る。テグスの結び目をピンセットで掴んで強く引く。
 「う、ぐうぐううーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は顔を震撼させて強烈な悲鳴を上げた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーあはん。あはん。あはん」
 一気に号泣の涙が溢れる。
 粘膜からは血が流れていた。
 「はっはっはっは。あと二針有るぞ」
 生方少将は嘲哂う。
 衛生兵が一応止血した。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーん。どこまでいじめるのーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優はまだぽろぽろ涙を零す。
 中佐の徽章を付けたイージス艦の艦長がピンセットと小さな鋏を受け取る。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優はそれを見て恐怖の表情を崩して声を上げてしまう。
 「お前。抜かないとしょうがないだろ」
 生方少将が揶揄うように言う。
 「麻酔。・・打って下さい」
 黒田美優は泣きながら訴える。
 「駄目だ。みんなお前の悲鳴を愉しみにしている」
 生方少将は全く動じない。
 中佐は小さな鋏でテグスを切る。
 結び目をピンセットで掴む。
 「あ、ああはーーーーーーーーーーーーーーーーーーああん」
 黒田美優は泣き顔を振って中佐を見上げる。
 ま〇ぐり返しに磔にされ女の部分が真上を向けて曝け出されたこの上なく恥ずかしい泣き顔である。
 中佐は哂いを浮かべて一気に抜き取った。
 「う、ぐ、ぐ、ぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優はさらに涙を溢れさせて悲鳴を絞り出す。
 「あーーーーーーーーーーーーーあはん。いたいーーーーーーーーーーーー」
 広げて磔られた腕の力を絞って藻掻く。
 また血が滲んだので衛生兵が軽く止血する。
 最後の一本は若い少尉が交代した。
 「おい。ゆっくり抜け」
 生方少将は残酷な指示を出す。
 「はい」
 若い少尉はきっぱり頷く。
 「あくまーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は堪らず叫んでしまう。
 「北海道の元公務員の訴えを聞いたらいくら虐めても妥当だ!」
 生方少将はきっぱり言い返す。
 少尉はテグスを切った。
 そして反対側に残った結び目をピンセットで掴む。
 「・・・・・」
 黒田美優の表情が究極に歪む。
 少尉はピンセットを右に左に僅かずつ引く。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうふぁああーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の表情は破裂を繰り返す。
 さらに号泣の涙が溢れる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あがあふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 少尉がゆっくり引っ張るので強烈な悲鳴が何処までも続いた。
 それでもテグスは短い。抜き終わってしまう。
 「あはあーーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 暫く荒い息遣いが続いた。
 「まだ許さないぞ」
 生方少将はまだ企んでいる。
 「えーーーーーーーーーそんなーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰はぶるぶる震えていた。
 「痛かっただろ。今度は気持ち良くしてやる」
 ここで少尉の徽章がコンパニオン二十人を連れて来る。
 「このままやりますか」
 「そうだな。一回躰を洗わせるか」
 「そうですね」
 「この生贄の躰を洗ってメイクを直して」
 生方少将は一人のコンパニオンに指示した。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「反逆分子が見つかったぞ」
 湯野中が三人に伝える。
 そして姉ヶ崎のR国諜報機関の本部とモニターが繋がった。
 「かなり危険ね」
 真紀子も指宿と同じ見解に成る。
 「どうする」
 「逮捕でいいよね」
 真紀子は押し切る。
 「そいつらをスパイアイで尾行したらどうだ」
 平佐和の意見である。
 「そうですが。唐津の街の中に入られたままに成りますと逮捕は」
 葛城義和はそっちを心配する。
 「女十二人。子孫を増やされたくはないよね」
 「そうだな。唐津の連中も夕嵐の奴らの様には直ぐに隠れ場所には案内しないな。逮捕しておいた方が良いな」
 平佐和も考え直す。
 「そうよ。こっちが送り込んだスパイと警戒するよね」
 「脱出したところを逮捕して加重死刑囚だな」
 湯野中の見解である。
 「死刑は行き過ぎです。加重終身刑にしておきましょう」
 「そうだな。生贄が足りなくなったし」
 天昇の間の見解は決まった。
 「ところで諜報機関に戻りたがっている太刀川俊二をどうしましょう」
 柿崎一行の質問である。
 「だが一曹じゃな。三階級は上げられない」
 湯野中は首を振る。
 「一階級だけ上げて曹長にして恩給だけ上げてやりましょう。富永大尉の手伝いをさせて様子を見てはどうでしょう」
 「葛城先生の案に従ってそうしましょう」
 R国諜報機関なので決定権は湯野中にある。
 溝口明日香中佐の昇進の時。少佐に昇進は湯野中が判断した。中佐には平佐和の頼みを湯野中が?んだのである。
 
 対馬海峡。第三機動部隊瑞鶴の会議室。
 黒田美優は再び会議室のテーブルにま〇ぐり返しにされて三穴とクリトリスを責め続けられた。
 三穴に口は入ってない。膣とアナル、そして尿道である。
 「お前。尿道で遊んでいるだろ」
 生方少将が素見す。
 「そんな」
 「おかしいな。尿道だけで何回逝った」
 「・・・・・」
 「認めないなら心電図つけてやってみましょう」
 翔鶴の艦長である。
 「そんな。いま無理やり逝かされたよ」
 黒田美優はこれだけ痛めつけられてもこの程度を認めない。
 「まだまだ。お仕置きが必要ですな」
 瑞鶴の副長である。
 「舛田に報告しておけ。じっくり虐めてくれる」
 「あ、ああーーーーーーーーーーん。何回も逝ったよ」
 「牢屋で尿道オナニーしてるだろ」
 「してないよーーーーーーーーー。そんなこと」
 「心電図だ。そして結果を舛田に送れ」
 何処までもいびりは続いた。
 第三機動部隊は翌日第二機動部隊と交代する。黒田美優は娼国の病院に搬送され生方少将らもヘリで娼国に戻った。
 機動部隊はロボットだけの操艦で呉に寄港する。
 
 吉丘蓮実元中尉の小型潜航艇が先導する潜水艦は娼館島の直ぐ近くの大陸棚の下まで来る。
 此処で小型潜航艇は潜水艦に戻った。
 艦内で夕食を摂る。
 また簡易にカレーである。
 此処からエドガール大佐と東条英治大統領、山本由紀乃、斎藤千春を乗せて吉丘蓮実元中尉の操縦で小型潜航艇で偵察に向かう。
 大陸棚の上に上昇すると海中は綺麗に澄んでいた。
 吉丘蓮実元中尉はスクリューを止めて音を出さないで羽だけで海底ぎりぎりに航行する。
 「あそこに洞窟が見えます。あれが南の島の入り口です」
 「あんなところから」
 「島には桟橋が有りません。すり鉢の様に囲まれています。北の島から橋が掛かっていたのですが今は撤去されて潜水艦かヘリで入ります」
 「天然の要害に造られた刑務所ですか」
 「そういう要素もありました」
 以前は五号棟が加重死刑囚の刑務所であった。
 だがそれ以外は女性を製造していたのである。
 代理母に毎年子供を産ませる。
 美形の女性と男性の精子と卵子を体外受精して四つ子くらいを産ませていた。
 一人の母親に生涯八十人くらいの子供ができる。
 子供は島の中で教育され十八で島を出て行く。
 「女の子だけなのですか」
 「そうです」
 「男の子は」
 「既に間引く医療があったと思います」
 「性別が判った時点で」
 「いいえ。そんなロスはしてないです。四人とも女性で毎年生まれています」
 「それじゃ人口受精の時点で」
 「だと思います」
 吉丘蓮実元中尉もそれ以上は知らない。島の内部の状況からそう思えるのである。
 「それでその女性は島を出てから」
 「日本と往復していた観光船の中の売春婦またはR国でのコンパニオンです」
 「その差は」
 「有りません」
 「だって。売春と宴席で酒を注ぐだけでは」
 「それは核戦争前の日本のコンパニオンです。この国ではコンパニオンは枕芸者以上のサービスをします。ハードコンパニオンはこれにSMが加わります」
 「なんと」
 エドガール大佐は驚愕してしまう。
 吉丘蓮実元中尉は海中の洞窟に入ってしまった。
 突き当りまで行くと縦穴になる。それを上昇して島の中の桟橋を潜望鏡で見せる。
 「何回も此処から侵入されて加重死刑囚が奪い返されていました。それで今は使われていません」
 吉丘蓮実元中尉は洞を出て南の島の反対側から回り北の島の裏に出た。其処で潜望鏡から島を見せる。
 「あの狭い島に十棟以上のビルが」
 「南側が全部太陽光パネルですね」
 斎藤千春が気付いた。
 「南の島を見せない為です。北側から南の島が望めるのは天昇の間だけです」
 そのまま危険な北の島のフロント面には出ないで大陸棚の外に向かう。
 一回充電した方が良い。
 その日は艦に戻って着底したまま休む。
 
 宮崎ニューシティ。プレイルーム。
 玉川香澄は太刀川俊二にまた指名されてしまった。
 安曇佐那の部屋の盗聴を報告して報奨金が出たのである。
 「もうあのハードはないよね」
 玉川香澄はもう駆け込みはできないと主張する。
 だが隠密行動の前に下手に抵抗して騒がれたくはない。ここは病院に行かない範囲で切り抜けたいのである。
 逆に太刀川俊二は玉川香澄が逮捕されると知っていてこれが最後と虐めたい。
 Cクラスなのに良い躰。AI判断はCでも虐めたさをそそらせる顔である。
 逮捕されて鉄格子に入ってしまうと指名はできない。
 「確かにあのハードは無しだな」
 太刀川俊二は哂っている。
 じっくり服を脱がす。
 「はあ。はあ」
 玉川香澄は恐怖から僅かな息遣いを漏らしていた。
 この男の虐めでこの街を出て行く気に成ったのである。その男から最後の拷問を受けるしかない。
 穏やかな感情ではいられない。
 恐怖の三時間である。
 太刀川俊二は鞭を準備していた。
 一本鞭とバラ鞭を選んでいる。
 一本鞭は二十回までと制限されたのでバラ鞭を併用するらしい。バラ鞭は無制限である。
 そこまでは拒否できない。
 太刀川俊二は玉川香澄を十字架に磔にする。
 玉川香澄の躰はぶるぶる震えていた。
 両手を横に延ばして二の腕、肘、手首を縛る。
 さらに脚首を縛り合わせて十字架の根元に固定した。
 太刀川俊二は革の先端が細長い一本鞭を構えたが考え直して教鞭の様な竹の鞭を取る。
 まずは太腿を二本合わせて叩く。
 「ぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄は揃えた脚の膝をくの字に突き出して腰を揺すって藻掻いた。
 太刀川俊二は太腿を五発叩いて腰を叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 既に太腿は真っ赤な蚯蚓腫れが五本並んでいた。
 腰に二発叩き込んで乳房を狙う。
 強く叩くに乳房は片方ずつしか叩けない。
 左の乳房に乳首を外して叩き込む。
 「ぐがふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄は磔にされた両腕で十字架にぶら下がって藻掻く。
 太刀川俊二は左の乳房に斜めにバツの字を刻むように叩き込む。
 「ぐうがふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 次は脚首の縄を一回解いて右脚だけ十字架の根元に縛り付ける。もう片脚を持ち上げて横柱の下のフックに脚首を縛って吊るす。
 「あーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーん」
 股間が広がって女の部分は丸出しに成る。玉川香澄の上体は右に傾いて吊るされた脚の膝をくの字に折って藻掻く。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー。はん。はん」
 右の内腿に一発ぶち込む。
 「うぐ、うう、ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに吊るされた左脚を蹴って藻掻く。
 次は右の内腿の付け根を狙う。
 女の部分の直ぐ手前大陰唇との境い目を叩いた。
 「うぐうあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄の躰は痛みに震え続けた。
 乳房のバツの字は真っ赤に成っている。
 美しい乳房を無残にして太刀川俊二の加虐心は益々滾って行く。
 次はクリトリスを狙う。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄は局部を狙ってくると悟って悲鳴を上げる。
 太刀川俊二は確り狙いを定めて竹の鞭の先端でクリトリスを叩く。
 「うぐ、うう、うう、うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄は強烈に藻掻いて涙を溢れさせた。
 さらに閉じ合わせた女の部分に狙いを定める。
 「あふぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄の表情は恐怖に凍り付く。
 太刀川俊二は確り狙いを定めて先端に力を籠める。
 加虐心の限り一気に叩きつけた。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーがーーーーーーーーーーーーーーがふぁあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに強烈な悲鳴に成ってしまう。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 号泣するように涙が流れる。
 「あふぁああーーーーーーーーーん。あはん。あはん。はあ。はあ。はあ」
 玉川香澄の荒い息遣いは暫く続いた。
 太刀川俊二は用意して来た柑橘類を大量に搾った液を取り出す。
 それを刷毛で乳房から一気に塗る。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーー」
 太刀川俊二は喚き続ける玉川香澄の乳房から太腿まで一気に塗りたくった。
 「がふぁあーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄は強烈に躰を振って暴れ藻掻き悲鳴を絞りだす。
 最後に女の部分に塗る。
 ぐがああーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーあーあーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーーー」
 吊るされた脚を何度も蹴って十字架を揺すって暴れ続けた。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああ、ああーーーーーーーーーーーーーーん」
 涙は多量に溢れ流れる。
 太刀川俊二はこの間に大量の蝋燭に点火する。
 そのままにして六条鞭を持つ。
 「あ、ああーーーーーーーーーー」
 この上まだ叩かれると知って玉川香澄に戦慄が奔った。
 太刀川俊二は乳房に叩きつける。
 「がふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 まだ柑橘類の沁みが治まってない。
 二発目は股間に叩き込む。
 「がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄はここで失禁してしまった。
 太刀川俊二はさらに次を構える。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーーー」
 喚き出してしまう。
 太刀川俊二はそれでも股間に二発目を叩き込む。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーー。がふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄はさらに強く吊るされた左脚を蹴る。
 縄が引き千切れんばかりに蹴り続けた。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 半狂乱に泣き続ける。
 太刀川俊二は一度玉川香澄を十字架の磔から降ろす。
 そのまま産婦人科診察台に寝かせて固定した。
 十二本の蝋燭は燃えて芯の周りに蝋涙が溜まっている。
 「あーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーー。そんなのだめえーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 玉川香澄は震えながら強烈に喚き拒絶していた。


続きは近日公開

ご感想、アンケート
ご感想、ご質問、ご用件、ご依頼などございましたら以下のメールにお送りいただければ幸いです。
sado9364○yahoo.co.jp
(お手数ですが○を@に変えてご使用ください)