鬼三のSM小説
女衒の國 その二十四


続娼帝國の憂鬱

この物語はフィクションであり、実在の人物、機関とは何ら関わりがありません。

 二〇二十七年夏至上元 太陰太陽暦二〇二十七年五月十七日。
 (この小説は2023年7月現在未来形です。またこの二十四節気は平気法によるものです)
 二○二十七年六月二十一日。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 昼下がりと成り掛ける時間である。
 まだ津梨清吉は来てない。カウンターは用意されていたが仲居が流しそうめんをセットして行った。
 昼食が終ったら露天風呂に移動する予定である。
 「四国の女達は全員退院して戻ったのだろ」
 平佐和は振り回されたのがようやく終わったとの認識である。
 「かなり酷い状態だったようですが菌を完全に殺して粘膜の裂傷や亀裂も治って四国に送り届けました」
 葛城義和は彼女らの供述から祖国なき中国残存軍の奔放かつ無謀な性欲をまざまざと確認した。
 海底の基地での強姦拷問は凄まじいものであった。
 「献身婦の制度は秩序の上で間違ってないね」
 真紀子はそれが核心と述べる。
 その時モニターが受信を伝えた。
 R国諜報機関溝口明日香中佐である。
 「唐津ですが。当面何かの行動を起こすとは思えませんが。彼らは民主的選挙を行って大統領を選出しています。議会で娼帝國を非難する討議が行われていました」
 キャッチしたのは小さなてんとう虫に見せかけたスパイカメラである。R国諜報機関はこれを至る所に進入させていた。
 「こっちの非難をしているのか」
 湯野中は不快感を表す。
 「そうです。内容をファイルでお送りします」
 溝口明日香中佐はファイルを送信して通信を終了した。
 「唐津は完全に自給自足できているな」
 平佐和は完全に娼帝國から分離独立したとの見解である。
 「そうよ。生簀も田畑も酪農もちゃんと運営されている。医者も二人いる」
 真紀子は状況をそう掴んでいる。
 四人は流しそうめんを終わらせて露天風呂に移動した。
 ファイルの内容を確認しながら露天風呂会議である。
 「奴らは家族の定義を廃止する娼帝國の基本に反論しているのだな」
 湯野中は不快そうな表情を作る。
 「だが戦闘能力はないだろ」
 平佐和は軍備が無ければ何もできないと言いたい。
 「今は無くとも何れ武器を作らないかな」
 湯野中は過剰に懸念する。
 「それでも潜水艦や戦車は造れまい」
 平佐和は軽く見ている。
 「どうでしょう。設計能力のある人間は居るでしょう」
 葛城義和は長い目では警戒が必要と言う。
 「うーーん」
 平佐和は遠く南洋を見ながら唸ってしまう。
 「今は見張りに徹しましょう」
 真紀子も直ぐには危険が無いと見ていた。
 「しかし政府のような体制を作ること自体危険ではあるな」
 湯野中は強く不満を持ってしまう。
 「だからと言って干渉はできないよ」
 真紀子はそれならどう対処すると言いたい。
 「威嚇に成らない範囲で軍を配備すべきかもしれません」
 葛城義和は先手を打っておくべきと言う。
 「機動部隊を配備する」
 「いや。熊本と下関に軍を配備して空軍基地を造りましょう」
 核戦争後の娼帝國にはR国南の空軍基地以外稼働している空港は無い。また破壊されてないのは帯広空港だけである。
 山口と熊本に空軍基地を造って威嚇を兼ねようとの計画と成った。
 
 羽田ニューシティ。
 SM用のプレイルームである。
 本庄翼は田村祥司警察庁長官に指名された。
 舛田警視正の最終拷問で鉄格子からは解放されたが収入の手段は当面献身婦しかない。
 Aクラスに評価して貰えた。
 だが国営放送で恥ずかしい姿を散々公開されて一般ラウンジで食事はできない。だから稼ぎは必要である。
 本庄翼はこの人物を元道警本部長と知っていた。
 そして自分をSM番組で最終拷問したのはこの人物の部下であった舛田警視正である。
 いま新たなる恐怖が本庄翼の全身を支配している。
 「どうだ。本庄翼三等海尉少し落ち着いた」
 「はあ」
 本庄翼は昔の階級を言われてさらに怯える。この男は自分を強く虐めたがっているとしか思えない。
 「金は足りているか」
 「いいえ」
 「少し援助するから。多少目を瞑って愉しませてくれ」
 そう言って警察庁長官田村祥司はやや纏まった金を出す。
 本庄翼は怯えて受け取れない。
 「そんなに心配するな。元自衛隊のエリートだろ。此処であんたを病院送りにしたら俺も罰されるよ。痕が付かない範囲で痛く恥ずかしいだけだ」
 警察庁長官田村祥司は笑っている。
 「うん」
 生活費は必要である。一般のラウンジで比較的空く時間を狙って隅の方で食べていても居心地は悪い。
 その範囲なら受け入れるしかない。
 もう核戦争前の民主主義国家は何処にも無い。
 三十五歳まで献身婦は免れない。いやそうではない。寧ろそれまでに稼ぐしかないのである。
 献身婦が終るとSMでも自分で受けてお金を貰う事はできない。
 国が個人の売春風俗を認めていないからである。
 それまでに資金を作って何か仕事を始めるしかない。
 そうでなければ国が支給する生活年金で居心地の悪い一般ラウンジで晒し者にされて食事をするしかないのである。
 警察庁長官田村祥司は洗濯鋏と注射針を準備していた。
 本庄翼を十字架に磔にする。十字架の横柱に腕を広げて手首、肘、二の腕を縛る。
 腰は十字架の柱に打ち込まれたベルトで固定した。
 股間を三十度に開き脚首を縛って床のフックに固定する。
 警察庁長官田村祥司は七十センチくらいの鉄柱の先端に疑似男根の付いた物を持って来た。
 その根元に付けられた十センチ四方の四角い盤を床にボルトで固定する。
 疑似男根にローションをたっぷり塗ってアームの長さをハンドルで調節して下から本庄翼の膣に挿入してしまう。
 疑似男根は回転運動と振動をする。
 警察庁長官田村祥司はローでスイッチを入れた。
 本庄翼の表情が軋む。だが声は押さえている。
 その状態で責めながら洗濯鋏を凧糸で繋いでゆく。二系統作った。これを乳房の上から腹の横を通して太腿を膝の手前まで三センチ置きに鋏んで行く。
 一気に引っ張れば強烈な拷問である。
 天井から十字架より手前に下がったフックに大きな金属の重しを吊るす。その吊る下がった重しのフックに二本の凧糸の先端を縛り付けた。
 「判るか。このフックを外すとどうなる」
 警察庁長官田村祥司は愉しそうに確認する。
 「えーー。このピンチが一気に飛びます」
 本庄翼は震えていた。
 「相当に痛いぞ」
 警察庁長官田村祥司は態と脅かす。
 「ああ。はい」
 本庄翼は恐怖に縮み上がる。
 「これからお前のお○○こに入ったバイブレーターの動きを強くする。十分間声を抑えられたら赦してやる。声を出したら一気にこの重しが落ちる」
 警察庁長官田村祥司は淡々と簡単な事のように言う。
 「ああ」
 本庄翼は身を縮めるように委縮させて怯える。
 警察庁長官田村祥司は疑似男根に回転運動を加えた。
 「あ、あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は一瞬で声を出してしまう。
 「何も聞こえなかったな」
 警察庁長官田村祥司は耳に指を突っ込んで掻き回す仕草をする。
 直ぐに洗濯鋏を飛ばして悲鳴では詰まらない。逃れようとたくさん藻掻いて欲しいのである。
 「・・・・・」
 本庄翼は顔を竦めて耐える。
 疑似男根の回転運動は速くなる。
 「・・・・・」
 本庄翼は顔を究極に歪め頭を振って藻掻く。何とか洗濯鋏が一気に躰から飛ぶ痛みから逃れたい。
 警察庁長官田村祥司はその表情を覗き込んで愉しむ。
 本庄翼は必死に耐える。
 警察庁長官田村祥司はさらに振動を強くした。
 「・・・・・」
 本庄翼は顔を斜めに振って捩る。顔は究極に軋み藻掻く。
 「悲鳴が聞きたいな」
 警察庁長官田村祥司は笑顔で詰る。
 「え、ええーーーー」
 本庄翼は重しを見上げて慄く。
 警察庁長官田村祥司はボリュームを最大にする。
 本庄翼の躰は強く震撼して揺れる。
 「うぐ、あ、ああーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 表情は完全に崩壊していた。
 「あーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーー。ああはああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 もう堪えられない。
 警察庁長官田村祥司は本庄翼の乳房の洗濯鋏を避けて乳房を掴む。首に腕を回して顔を引き寄せて乳房を掴んだまま唇を貪る。
 数十秒間貪って放す。
 「行くぞ」
 警察庁長官田村祥司は天井から下がったフックから重しのフックを外す。
 重しは滑り落ちてタコ糸は一気に引っ張られる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 洗濯鋏は一気に空中に飛ぶ。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あううーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は強烈な力で十字架を揺すって藻掻き暴れる。
 それでも膣の中で疑似男根は暴れ続けていた。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は全身の痛みから官能に逃れる。
 警察庁長官田村祥司は疑似男根のアームのハンドルを回す。アームを短くして膣から先端を抜く。
 今度は両方の乳房を片手で掴む。
 肩に腕を回して顔を引き寄せた。もう一度強く唇を重ねて貪る。
 女の部分に手をやるとぐちゃぐちゃである。
 警察庁長官田村祥司はファスナーからさおだけ出す。
 腰を下げて一気に本庄翼に挿入してしまう。
 興奮度は上がり切っていた。
 生挿入だが避妊は行っている原則である。
 万一妊娠してもCクラス以上の出産は認められない。
 出産できるのは生む専門のDクラスが体外受精した他人の子供だけである。
 警察庁長官田村祥司は十数分で本庄翼の女の中に果ててしまう。
 本庄翼の股間からは情液と膣液が混じって流れ落ちていた。
 警察庁長官田村祥司は水絆創膏を取り出す。
 「何だか判るか」
 パッケージを翳して確認する。
 「えーー。水絆創膏」
 「そうだ。危害がある物ではない。だけど。・・・塗ると・・・これがねえ」
 「・・・・・」
 本庄翼はその口調に怯える。
 「物凄く沁みていたいのだあ」
 警察庁長官田村祥司はふざけ乍ら恐怖を誘う。
 「・・・・・」
 本庄翼はさらに慄く。
 沁みない水絆創膏も存在するらしい。だがこれは昔からの強烈に沁みるタイプである。
 警察庁長官田村祥司は掌に水絆創膏を流す。それを乳房に被せて塗る。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は警察庁長官田村祥司の腕の中で強烈に顔を振って藻掻く。
 ここで警察庁長官田村祥司は本庄翼の躰を十字架の磔から一気に外した。腕の縄を解き腰のベルトを外す。
 脚首を縛った縄も床のフックから外した。
 警察庁長官田村祥司はさらに片側の腹から太腿に水絆創膏を塗る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は警察庁長官田村祥司の腕を振り解いて床を転げる。そのまま床で躰を丸めて痛みに苦しみ藻掻く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 暫く荒い息遣いのまま床に蹲った。
 「十五分やる。シャワー使って来い」
 本庄翼はそれを聞いてややほっとする。ようやく立ち上がってふらふら浴室に消えた。
 警察庁長官田村祥司は立場上四国の女性七人が中国残存軍から受けた拷問を詳細に確認している。
 その中で興味を持った事を問題のない範囲にして試してみたい。
 警察庁長官田村祥司は医療用手袋や持針器と縫合針を持ち出す。
 消毒液とカット綿も用意していた。
 本庄翼は十数分で浴室からタオルを巻いて出て来る。
 警察庁長官田村祥司は冷蔵庫からビールとグラスを二つ出す。
 本庄翼にも注いでやる。
 「飲もう」
 そう言ってソファーに促す。
 「ありがとうございます」
 喉は乾いていたので一気に飲み干してしまう。
 警察庁長官田村祥司はもう一杯注いでやる。
 「お前機動部隊に派遣されていただろ」
 「はい」
 「誰にも拾って貰えなかったか」
 「はい。生方少将は横山美由紀さんにそんな話をされかけていたようですが。自分や来栖美香には何も」
 「生方少将じゃ駄目だな。奴は海自を追われて娼国に来ているからな。元自衛隊の将校は論外だ」
 「そうなのですか」
 本庄翼は天葛少将の女に成った森知治元巡査部長の判断を現状では最善と思う。だが自分にはその機会も無かった。
 「さて。それじゃお○○こを縫わせてくれ」
 警察庁長官田村祥司は立ち上がってそう告げる。
 「え、ええーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は躰を逸らせて身構えた。
 「そう驚くな。直ぐ後で抜糸する。縫う時と糸を抜く時の歯の浮くような悲鳴を愉しみたいのだ」
 警察庁長官田村祥司はやんわりと言う。
 「え、ええーーー」
 だが駄目とは言えない。別額を貰ってしまった。
 「さあ。それに乗って」
 警察庁長官田村祥司は産婦人科診察台を指さす。
 本庄翼は震えながら躰を横たえる。
 地位の有る人間だ。自分が罰される事はしないと思いたい。痛みさえ堪えればと言い聞かせる。この相手を信じるしかない。
 警察庁長官田村祥司は脚乗せ台には縄で本庄翼の膝を固定した。腰はベルトで止める。
 診察台の上半分を斜めに上げて本庄翼から小陰唇を縫う状況が見えるようにしておく。
 警察庁長官田村祥司は医療用手袋を填める。
 先に小陰唇を消毒液で拭く。
 そして持針器で縫合針を持つ。
 本庄翼も一応衛生面の手順を踏んでいる事は理解できた。
 警察庁長官田村祥司は左手の指で本庄翼の小陰唇を二枚合わせて抓む。
 小陰唇の根元に三分の一円を描いた縫合針を刺す。
 「う」
 一気に貫いて縫合糸を引っ張って通す。
 「うふふぁう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼のから甲高い悲鳴が上がる。
 もう一針刺す。
 「う、ううーー」
 また一気に貫いて縫合糸を引き抜く。
 「うふわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼から涙の玉が溢れる。
 警察庁長官田村祥司はにんまり悦ぶ。
 もう一針刺す。
 一気に貫いて縫合糸を引っ張る。
 「うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 遂に涙の玉は壊れて流れ落ちる。本庄翼は診察台の背に顔を横に倒す。
 「あはーー。ああ。ああ」
 痛みに悶える。
 「あと二針縫わせてくれ」
 警察庁長官田村祥司はそう断って四針目を刺す。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は診察台のシーツを掴んで堪える。
 警察庁長官田村祥司は五針目を刺してゆっくり貫いた。
 「うふふぁああーーーーーーーーーーーーーーー」
 そしてゆっくり縫合糸を引き抜く。
 「あふぁあ。あふぁあ。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 警察庁長官田村祥司はその表情を覗き込んでじっくり愉しむ。
 「四国に出て行った女達が中国の潜水艦に拉致されたのは知っているな」
 「はい」
 「早瀬川來未と言う女は蜥蜴を膣の奥に入れられてこのように縫われたらしいぞ」
 警察庁長官田村祥司は恐怖を煽って愉しむ。
 「え、ええーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は驚愕の表情を破裂させた。
 「さすがに蜥蜴は直ぐに出して貰ったようだが」
 「気が狂ったのでは」
 本庄翼は悲痛極まりない表情である。
 「病院で夜中に魘されていたらしいが。精神異常は避けられた」
 「良かった」
 本庄翼は溜息の様にそう漏らした。
 「献身婦の年齢限界が来たらどうする」
 警察庁長官田村祥司は状況を見透かしたように言う。
 「ああ」
 本庄翼は困った表情を示す。
 「金を稼いで店を申請するか。内容によるが多少は審査に通るように応援はできるぞ」
 「え。お願いします」
 「いま帯広でアナウンサーの奈那緒と咲江。二人居るだろ。どっちも俺が推薦したのだよ」
 警察庁長官田村祥司は誇らしげに言う。
 「核戦争の前に二人は何をされていたのですか」
 「詳しくは言えないがR国でスタントコンパニオンで一発借金返済した。乳首両方斬られて娼国の病院で再生したのだ。以前より綺麗に成ったよ」
 「えーーーー」
 本庄翼は驚愕の表情で固まる。
 「仕方なかったのだよ」
 「そんなに借金を」
 「何で作ったかは知らないが湯野中氏にマンション貰って帯広に戻ってカウンターバーやっていた」
 「えーーー。乳首と引き換えに借金消してマンションとお店が手に入ったのですか」
 「そうだよ」
 「湯野中氏とはR国の闇総統と言われた」
 「それ言っちゃいかんぞ。下手すればまた鉄格子に逆戻りだ。今は平佐和総裁。湯野中企業連合代表。北嶋娼国主席。葛城最高国家顧問の四頭体制だ」
 「はい」
 「闇総統などと言うのはお前ら日本から侵入した加重死刑囚の間だけだぞ」
 「すみません。二度と言いません」
 「まあ。そういう人物や。その手の犠牲者がどうしても必要だったから湯野中氏は過剰に特別評価された」
 「はい」
 「さあ。そろそろ糸が肉に密着している。痛くなる頃だ。抜こうか」
 「ああ」
 本庄翼は辛い表情で診察台に顔を沈める。
 警察庁長官田村祥司はピンセットで五針目から抜く。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼はまた甲高い悲鳴を上げる。
 「あはーーーーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーーー」
 本庄翼の縦に破裂した表情が警察庁長官田村祥司の加虐心を堪能させた。
 警察庁長官田村祥司は四針目を抜き取る。
 「うぐう、うう、うぐううーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼の目尻から涙が流れる。
 「い、いたい。いたい。刺す時より痛いですーーーーーーーー」
 本庄翼は顔を叛けてそう漏らした。
 警察庁長官田村祥司の股間はズボンの内側から縦に怒張した一物で大きく膨れていた。
 「あと三針だ。愉しませろ」
 「あはあーーーーーーーー。お願いです。抜いた部分の糸を切って下さい」
 段々粘膜から引き抜く長さが長くなるとさらに痛い。
 「だめ。泣いて。此処を出たら少し必要なものを買ってやるから」
 警察庁長官田村祥司は茶化すように否定して僅かな見返りを示す。
 「う、ううーーーーーーーーーー」
 警察庁長官田村祥司は三針目をピンセットの先で抓む。
 「あ、ああーーーーーーーー」
 抓んだ先端を一回転させて糸をピンセットに巻いて一気に引っ張る。
 「ううぐううーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は頭を振って藻掻く。
 「うはあーーーーーーーーーーーーー。ううはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼の目から号泣する様に涙が溢れる。
 まだ二針残っていた。
 本庄翼の躰はぶるぶる震えている。
 警察庁長官田村祥司は本庄翼の躰に重なって唇を強く貪る。
 本庄翼は堪え続けるだけである。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ」
 本庄翼はまた荒い息使いに成る。
 「さあ。あと二針分だ」
 警察庁長官田村祥司はもう一度ピンセットを持つ。
 「・・・・・」
 本庄翼は恐怖に顔を歪める。
 警察庁長官田村祥司は糸をピンセットに引っ掛けて一気に抜く。
 「うーーーーーーーーーーうぐうーーーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーー」
 本庄翼の躰は大口を破裂させたまま甲高い悲鳴を上げて固まる。そして一気に涙が溢れ出た。
 「い、いいたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふううーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーー」
 抜き切っても痛みの余韻に甲高い悲鳴が続いた。
 本庄翼は完全に泣き濡れている。
 「一気に行くか」
 「ああ。あはん。ああ。はい」
 本庄翼の顔は涙でぐちゃぐちゃである。
 「行くよ」
 警察庁長官田村祥司はピンセットの先端で最後の糸は長い方を抓む。さすがに長い方を引き抜くのは許してやった。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼はさらに涙をぽろぽろ溢す。
 「少し湯に浸かれ」
 警察庁長官田村祥司は診察台の戒めを外してやる。
 自分はビールを冷蔵庫から出す。
 飲みながら本庄翼が浴室で体調を整えるのを待つ。
 パソコンで国営放送の番組表を見る。
 十五分くらいで本庄翼は出て来た。
 「買い物に行こうか。今日のSMショーの生贄はおかしな組み合わせだ。吉丘蓮実元中尉と川越奈津美だ」
 「えーーーーーーーーー。あの人まだ」
 本庄翼は驚きの表情である。
 「舛田によっぽど嫌われたな」
 警察庁長官田村祥司は笑っている。
 
 唐津。
 娼帝國から分離した街である。
 各シティに残った家族棟の半分くらいが此処に移転した。
 娼帝國では家族の制度は認められてない。
 但し一代限り現行家族は特別に隔離した家族棟に入る事ができた。唐津は完全に娼帝國から分離して自給自足で生活している。
 建物と太陽光発電、農耕機械が手切れ金代わりに譲渡された。
 民主主義国家として選挙を行い大統領を決めている。そして議員も投票で決めた。議会も存在するのである。
 養殖池も作って陸上養殖にも成功した。田畑も確り耕し米も野菜も麦も収穫して運営できている。
 だが民主主義と言っても原始共産制的な社会主義に近い。
 能力に応じて働き必要に応じるべく分配する。貨幣は存在しない。
 「今の我々に必要な物はパソコン、通信手段、そして武器です」
 何と女性議員山本由紀乃の意見である。
 「まずインターネットが壊滅してしまった」
 五十代の議員澤田康弘が嘆く。
 「何処にもサーバーは無いのでしょうか」
 「娼帝國も国営放送だけだからな」
 東条英治四十代で大統領に選ばれた男である。
 「武器も設計はできるが。鉄から作って部品も作らないと成らない。半導体を作るまでは莫大な工程だ」
 六十代後半の議員。核戦争前は技術系であった。
 「しかし銃とか当面の手元の武器は何とか作れます」
 「それも必要かもしれませんね」
 「しかし古い個人所有していたパソコンは数台残っているがインターネット無しで動くアプリが少ない」
 「娼帝國を民主化が最善だが今の管理体制は強固すぎる。人が革命を起こしてもロボット兵力が阻む」
 大統領東条英治の見解である。
 「世界の残存軍を全部潰しただけの軍事力だ。アメリカ以上だよ」
 「夕嵐が失敗した以上我々ではどうにもならない」
 「そうだな。潜水艦も確保して武器も有った。何よりも訓練された工作員の集団だった」
 「ドローンと細菌兵器くらいは作れないかな」
 「それで首脳部をどうにかしてもロボット師団はソフトを変えられない。それは夕嵐の面々が確認済みだった」
 「首脳部四人を倒して月村らに強制的に改造させられないか」
 「直ぐにできないと夕嵐の頭が確認済みだ。その間にロボット師団に叩き潰される」
 「それ以前でしょう。四人を倒しても他の者が権力を握ります」
 「それに此処から娼国かR国までドローンでは航続距離が」
 「そうだな」
 「しかしこのままでは我々は先細りだ。少子化以前だ」
 「娼帝國の葛城はそれを狙っている」
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 唐津の会議の内容はてんとう虫の盗聴で溝口明日香中佐から全部報告された。
 既にカウンターが設置され津梨清吉が昼食の準備をしている。
 「葛城君。これは危険は無いな」
 平佐和は楽観している。
 「しかし基地は造るのだろ」
 湯野中は警戒態勢で一応の納得はしていた。
 「しかしかなり物騒な討論も含まれているね」
 真紀子はやや怒りを滲ませる。
 「彼らも言っているようにドローンはそんなに航続距離は有りません。それ以上の物を造るのは自然からは無理でしょう」
 「鉄とかを造り始めるかな」
 「そのくらいはできるように討論していましたが。再生以外は無理でしょう」
 葛城義和はそっちの問題は考えてない。
 「まあ。鉄鉱石は無いからな」
 平佐和もそこは納得する。
 「寧ろ危険は技術者に近付くことだな」
 湯野中はそっちを気にする。
 「そうです」
 「しかし移動手段は無いだろ。江戸時代のように徒歩か馬を飼うとかぐらいだな」
 平佐和はそっちもあまり警戒は要らないと言う。
 「しかし子孫が絶える心配はしているのね」
 「それが差し迫った問題だな」
 「若い層が殆んど動いてない。そこが計画以上でした」
 葛城義和はそこが反逆に出る危険もまたあると思っている。
 「年配者が沢山移ったが技術者もかなり居るわけだな」
 「そこにも危険は有ります。CADのソフトがインターネットが無いから使えないと言っていますが手で図面が書ける世代です」
 「図面だけでは何もできないが警戒は怠れない」
 「取り敢えず空軍基地二つに着手しました」
 現時点で憂鬱だが危険はないとの見解に落ち着いた。
 
 姉ヶ崎ニューシティ。
 娼国工作員大越祐司の部屋である。
 昼下がりから女を連れ込んでいた。
 工作員と言っても警察庁長官田村祥司と同様に殆んどやることは無い。
 女はソフトSMで写真指名してプレイルームで会ったのが最初である。
 女は大越祐司が工作員なので仕方なくプライベートまで付き合っていた。
 工作員は大して働かなくても収入は一般とは格段に違う。
 上層階で東京湾が部屋から一望できる。
 女は佐賀直美という。Bクラスである。
 「温泉ツアーが始まるって本当」
 「ああ。抽選だがな」
 「費用は」
 「それはまだ確定してない。トップの会議から出た事だから」
 「何で行くの」
 「移動は姉ヶ崎からは船と線路と道路を走る充電式車輌だ」
 佐賀直美は大越祐司に既に全裸にされていた。
 大越祐司は佐賀直美に縄を掛けようとする。
 「それは無いよ。プレイルームでチケット出してよ」
 佐賀直美もまぐわうくらいはプライベートで容認していたがSMは金を貰いたい。
 好きな男というのではない。工作員だから後の事を考えて逆らわなかった。
 だが大越祐司は佐賀直美の心の内を見抜いた。
 その日は普通に抱くだけで済ませる。
 後日じっくり虐める気に成ったのである。
 
 R国。報道スタジオ。
 舛田警視正の時間である。
 警察庁長官田村祥司の確認した通り生贄は吉丘蓮実元中尉と川越奈津美が引き出されていた。
 
 帯広ニューシティ。そのスノータウン十一号棟。三十七階。三七二〇号室。水田奈那緒の部屋である。
 「何か。今夜。あの叔母さん凄く残酷そうに見えない」
 寿美がそう呟く。
 「そうね。それに一人は普通の加重死刑囚でしょう」
 奈那緒も訝しがる。
 「何か残酷な事考えてそう」
 咲枝もそう空気を読んだ。
 「何か恐ろしき事が起きるのかな」
 奈那緒は期待しているのではない。舛田警視正が恐ろしいのである。
 「ねえ。あの子と一緒に加重死刑囚にされた三人解放されたよね」
 「そうよ。何であの子だけ」
 
 放送前に輪姦すのは終えて拷問のリクエストも確認していた。
 直ぐに開始である。
 何故か吉丘蓮実元中尉から始まった。
 「今日。最初はソフトSMコースでできるプレイからやってまいります。お遊びの参考にしていただけたらと思います」
 スタッフが吉丘蓮実元中尉を拷問椅子に磔にした。浣腸と放尿の為に透明な受け壺の接続された物である。
 「貴女の浣腸がまだ公開されてないのよ。今日はうんこ漏らして貰うね」
 舛田警視正は吉丘蓮実元中尉にそう囁いた。
 
 警察庁長官田村祥司と本庄翼はプレイルームを出てからもデートを続けていた。下着の他に衣類や化粧品、生理用品も買って貰った。
 痛みを受けた代償の買い物である。
 それを本庄翼の部屋に置いて二人で警察庁長官田村祥司が羽田ニューシティで泊まるホテルの部屋に入った。
 一般が使うホテルではない移動の自由の有る官僚や工作員、軍人が使うホテルである。
 「あの元美人工作員の浣腸か。なかなか見物だぞ」
 警察庁長官田村祥司は国営放送を見ながらそう悦んだ。
 
 R国。報道スタジオ。
 既に氷の入ったバケツに水を入れて極太の浣腸器が浸けられている。
 「さあ。浣腸は貴方ね」
 舛田警視正は吉丘蓮実元中尉担当の六人の中で三十代前半で一番イケメンに浣腸器を渡した。
 「はい」
 三十代前半イケメン男はにっこり笑って吉丘蓮実元中尉の股間からアナルを一瞥して受け取る。
 既に冷水は吸い上げられていて浣腸器ごと冷水バケツに浸けられていた。
 三十代前半イケメン男は吉丘蓮実元中尉のアナルに向けて浣腸器を構える。
 吉丘蓮実元中尉はこの屈辱にどうする事もできない。諦めていても感極まった表情で身構える。
 三十代前半イケメン男は浣腸器の先端を吉丘蓮実元中尉の蕾に突っ込む。
 「う・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は僅かに声を漏らしてしまう。
 三十代イケメン男は漏らす声と表情に期待していた。恥に塗れる本来なら可愛い美人の姿をとことん愉しみたい。
 三十代イケメン男は浣腸器を片手で押さえて躰で押す。もう片手で吉丘蓮実元中尉の女の部分を広げる。
 吉丘蓮実元中尉は座った目付きで三十代イケメン男を見返す。
 「いいですね。奇麗ですよ。早くSMコースに出てほしいですよ」
 三十代イケメン男は詰っているのか半分本音なのかそう囁く。
 「あっはっはっは。鉄格子の中まで来たら」
 吉丘蓮実元中尉は思わず揶揄ってしまう。
 「それいいじゃない」
 だが舛田警視正が乗ってしまった。
 吉丘蓮実元中尉は瞬間仕舞ったと思ったが遅い。自分だけでなく他の隊員にも迷惑を掛けてしまいそうである。
 「ねえ。ちょっと危険だけど護衛付けてあげるから行かない」
 舛田警視正は一気に推し進める。
 「はい」
 三十代イケメン男も乗り気である。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 既に冷水が吉丘蓮実元中尉の直腸を襲っていた。
 吉丘蓮実元中尉の表情は一気に歪む。
 「うう、うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 顔を強く歪めて痛みに藻掻く。
 既に三十代イケメン男は浣腸器を抜いてアナル栓を手にしていた。
 「早く」
 舛田警視正はアナル栓を捻じ込むのを急かす。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 三十代イケメン男はアナル栓を素早く差し込む。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の躰は痛みに震える。
 「暫く放置よ。これでおクリちゃん弄って」
 舛田警視正は小型の電マを渡す。
 三十代イケメン男は吉丘蓮実元中尉のクリトリスを包んだ包皮を剥く。
 電マを当てる前に指先で弄る。
 この男は吉丘蓮実元中尉が好みの様子である。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は強烈な腹の痛みに藻掻き続ける。
 「それでクリ責めながらお○○こに指入れていいのよ」
 舛田警視正はさらに煽る。
 
 羽田ニューシティ。警察庁長官田村祥司の泊まるホテルルームである。
 本庄翼はまた全裸に剥かれて警察庁長官田村祥司と一緒に湯に浸かっていた。
 「舛田あの男を鉄格子に連れて行くか。面白い事に成りそうだな」
 警察庁長官田村祥司は舛田警視正の想定外を期待していた。
 「どうして。他の人にも波及してみんなさらに辛く成るよ」
 「一回だけなら舛田の判断でできるが制度化するには上が承認しないと」
 「ふーーん」
 「それよりあの女あのイケメンより若いが工作員だ。逆に遊んでしまうぞ」
 「えーーー」
 本庄翼には考えられない事である。
 「元は工作員だ。あの男はSMよりあの女の躰にご執心だ。三回くらい抜かれたらSMは緩慢に成ってしまう」
 「そう。それじゃ舛田警視正の期待通りには行かないのね」
 「まあ。何を期待しているかだが」
 「そんなにあの鉄格子の中で夕嵐の人達は心に余裕が有るのですか」
 「工作員だぞ。お前そんなに辛かったか」
 「辛かったなんて。そんなものじゃ」
 本庄翼はまた涙を溜める。
 「お前どんな仕事を考えているのだ」
 「何もできないので。女性専用のカウンターバーとか」
 「それはどのシティにも多すぎる。もう客の取り合いじゃないか。あまり稼げないぞ」
 「そうなのですか」
 「アベックだけの同伴バーと言うのはどうだ。一番面倒が無いと思うが」
 「そうですね」
 本庄翼はそこまで思い付かなかった。
 「次に何回かもう少し愉しませないか。纏まった物を出してやろう」
 「今日の様な」
 「まあ。内容は違うが病院送りに成らない範囲だ」
 「はい」
 究極に痛かったが後遺症や病院送りは無い。本庄翼はやや明るい表情に成る。
 
 D市。報道スタジオ。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は冷水を直腸に注入された痛みで藻掻き続けていた。
 三十代イケメン男がクリを小型の電マで責めても女の部分を指で責めても腹の痛みで全く効果は無い。
 「さあて。苦しいでしょう。このイケメンさんの顔を見てアナル栓を抜いて私の排泄を見てくださいと言ってよ。直ぐに抜くわよ」
 舛田警視正はお約束の台詞を強制する。
 「アナル栓を抜いて・・・・私の排泄を・・・・見てください」
 吉丘蓮実元中尉は無駄な抵抗はしない。苦しみに途切れながらもさっさと言ってしまう。
 「はい」
 舛田警視正は三十代イケメン男を促す。
 三十代イケメン男はアナル栓を掴んで右に左に引っ張りながら抜く。
 ブオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
 茶色い水が一気に受けている透明な壺に流れ落ちる。
 「う、うう。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 殆ど便は溶けていた。茶色い水の中に僅かに便の欠片が見える。
 「さあ。お尻を拭いてあげて」
 舛田警視正はガーゼを渡す。
 三十代イケメン男はそのガーゼでじっくりアナルから股間付近を拭く。
 そしてまた指を突っ込む。
 「次は貴方達よ」
 舛田警視正は注射針とスタンガンを用意していた。
 五十代のインテリ風二人を指名する。
 「はい」
 待っていましたと表情を綻ばせている
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 津梨清吉は引き上げ平佐和はC市に帰った。三人だけである。
 「舛田。何を考えているのや。責めが緩慢だな」
 湯野中は特別加重死刑囚に対する拷問にしては手緩いと言いたい。
 「もう一人を虐めたいのでしょう」
 真紀子は川越奈津美が強烈に虐められると見ていた。
 「いったい舛田警視正は何を考えているのでしょう」
 葛城義和も舛田警視正の真意が解らない。
 「ただの個人感情じゃない」
 真紀子は舛田警視正の遊びと見ている。
 今夜は三人とも日本酒をコップ酒である。
 大型モニターには吉丘蓮実元中尉が五十代のインテリタイプの男二人に両側から乳輪の下を注射針で貫かれていた。
 吉丘蓮実元中尉はこの程度で声を出さない。
 「次はクリトリスの下を潜らせて」
 舛田警視正が二人に要求している。
 一人が吉丘蓮実元中尉のクリトリス付近を抓む。もう一人が深く注射針を潜らせる。
 これも吉丘蓮実元中尉から声は無い。
 二人は拷問椅子の両側からスタンガンを構える。
 「針の両端に当てて」
 舛田警視正が二人に指示した。
 吉丘蓮実元中尉の両方の乳輪の下を注射針が貫いている。その両端にスタンガンの端子を当てた。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーーー。ごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に痛い筈である。
 吉丘蓮実元中尉は歯を食い縛って口を開かないで悲鳴を絞り出す。
 「ねえ。この女が苦しみ顔。ムラムラするでしょう」
 真紀子は葛城義和の気持ちを見透かすように言う。
 「確かにそうです。でもこの女は顔は可愛いタイプの美人顔ですが筋金入りです。考えが変わる事は無いでしょう」
 葛城義和は吉丘蓮実元中尉の本性を言い切る。
 「そうですな。葛城先生」
 湯野中もそれを認める。
 「直接虐める気は無いの」
 「工作員にやらせましょう」
 葛城義和は夕嵐に強い怒りを持っている井上貴江中佐と溝口明日香中佐にやらせて見ていたいとの意思である。
 二人は舛田警視正の合図に合わせてスタンガンを数回当てた。
 吉丘蓮実元中尉は強烈に悲鳴を絞り出し続けたが堪え続けている。
 「舛田警視正。ソフトSMで使えるプレイですよね。スタンガンはOKなのでしょうか」
 「OKよ。痛いだけで身体に害はないもの」
 「しかし一般にはかなりハードですよ」
 「それじゃルートを通して上に確認してあとからコメント出せば」
 舛田警視正はやや怒っていた。
 「畏まりました」
 スタッフは引き下がった。もちろん確認は行う。
 「ねえ。あの確認が来るのよ」
 真紀子はやや困った表情である。
 「舛田。いった何を考えている」
 湯野中も面食らっていた。
 「ソフトSMで使えるプレイの確認をしているのではないですか」
 「どこまで可能かに挑戦か」
 「誰が答える」
 「真紀子さん」
 湯野中は真紀子に押し付ける。
 「ちょっとそっちの部下でしょう」
 確かの舛田警視正は核戦争前に道警からR国に移籍していた。
 「今更。共通の部下だろ」
 湯野中は認めない。
 「ねえ。あれソフト」
 真紀子は葛城義和に確認する。
 「確かに舛田警視正の理屈も当て嵌まりますが。強制制度のソフトSMでは素人にはまた揉め事の要因に成ります」
 「そうよね」
 「却下ですな」
 「強制のソフトSMはいま書かれている範囲と確定して受ける側が選択できるハードとの中間コースを作りませんか。料金を二倍半くらいにして」
 「ハードの中間ならそんなところですな」
 「あと。SMを受けない選択もできる制度を作らない。36歳からの生活年金を二割減らす条件で」
 「値上げ前の年金で暮らせか」
 「何か商売すれば問題ないでしょう」
 「葛城先生。それで良いですか」
 湯野中は判断しかねた。
 「うーーん。何とも。たくさんの人にそれを選択されたら困りませんか」
 「それじゃ。中間コースを作ってどの位の女性が受け入れるか様子を見る」
 「そうですね」
 
 R国。報道スタジオ。
 吉丘蓮実元中尉の乳首には洗濯鋏が一つずつ挟んでいる。
 「貴女には軽すぎるね。でもソフトコースだから二時間鋏んだ痛みを表現して頂戴」
 舛田警視正は淡々と言う
 「あのう。二時間洗濯鋏がソフトですか」
 また先程のスタッフである。
 「洗濯鋏はソフトよ。クリップがハードでしょう」
 舛田警視正はまた不快な表情に成る。
 「先の件ですが。こんな回答が」
 そう言ってスタッフは舛田警視正に耳打ちした。
 「あーー。そう。面白くないわね。何か八つ当たりするものない。人間が良いのだけど」
 舛田警視正は天昇の間の決定に怒りをスタッフに向ける。
 「八つ当たりでしたら生贄が」
 「それはゲストの愉しみでしょう。其処に手を着きなさい」
 舛田警視正は鞭を持った。
 「ああ」
 スタッフは恐怖に固まる。
 舛田警視正はお尻を一発だけ叩く。それもズボンの上からである。
 「男じゃ詰まらないから一発だけ。虐めて愉しいのは女ね」
 何という台詞だろうか。舛田警視正の本性である。
 「さあて。貴方達は二時間この女を弄るのよ」
 舛田警視正は一人にドリルバイブ、一人に電マを渡す。
 いつもの迫力は無い。舛田警視正はソフトSMを強化するプレイを視聴者に植え付けたいようである。
 
 姉ヶ崎ニューシティ。
 娼国工作員大越祐司大尉の部屋である。
 佐賀直美は自分の部屋に帰った。
 同じ工作員の橘恭順大尉と国営放送を閲覧している。
 「舛田警視正殿はソフトSMの範囲を広げて遊ぶ者を増やそうとしているのかな」
 橘恭順大尉は本日の内容は緩慢だがソフトSMを盛況にしようとしていると見ていた。
 「どうかな。行き過ぎ空回りじゃないかな」
 大越祐司大尉は行き過ぎと期待はしない。
 「まあ。あそこまではね。女性が氾濫するか」
 「Bクラスの女なのだが少し生意気なのだ。二人連続指名で虐めたいのだが。付き合ってくれるか」
 「鞭を連続か」
 「いいや。ソフトで使える洗濯鋏を二時間」
 「外す時の痛みを二連続か」
 「そうだ」
 「泣き喚くな」
 「俺ではごねられるから二人目をやってくれ」
 「判った」
 早速明日実行である。
 
 R国。報道スタジオ。
 吉丘蓮実元中尉の乳首を鋏んだ洗濯鋏を外したが表情を強く歪めただけであった。
 吉丘蓮実元中尉が自分で両方の乳房を俯いた表情を歪め続けて揉み続ける。期待したほどの効果ではなかった。
 鍛えられた工作員。そしてクリップより弱い洗濯鋏である。
 だが舛田警視正のこのくらいはソフトでやって良いと言う目論見は成功していた。
 舛田警視正は敢えて軽いプレイに見せたのである。
 ここから川越奈津美と交代に成った。
 「さあ。貴方と貴方。この女浣腸して尿も抜いて」
 イルリガードルスタンドが立てられ栄養ボトルタンクに冷えた生ビールが用意された。
 バルーンカテーテルの長いものが渡される。途中に絞めるコックが付いていた。
 川越奈津美はバルーンカテーテルを見て慄く。これを差し込まれる痛みは忘れてない。
 受け取ったのは二十代のややイケメンである。
 素人にバルーンカテーテルを入れられると非常に痛い。さらに若い男に尿道を弄られる。川越奈津美はこれだけでも堪らなく嫌である。
 腸カテーテルを担当するのは五十代初老だが綺麗な紳士。こっちも川越奈津美には堪らなく恥ずかしい。
 川越奈津美はスタッフの手で拷問椅子に全裸で固定された。
 まずは初老の紳士が腸カテーテルを挿入する。
 初老の男は百二十度に開かれた川越奈津美の股間の前に膝を着く。下からアナルに手を伸ばして差し込む。
 「う、ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は拷問椅子の上で痛みに藻掻く。
 さらに冷たく冷えたビールが直腸に流れ込む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美はさらに藻掻き苦しむ。
 「さあ。バルーン入れて」
 舛田警視正が若いイケメンに指示する。
 二十代の男は苦しむ川越奈津美の女の部分を開く。尿道の亀裂付近を撫でながらバルーンカテーテルの太い管をあてがう。
 先端を亀裂に押し込むがなかなか入らない。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は腹の痛みと尿道に捻じ込まれる痛みに暴れる。
 「ちょっと二人押さえて」
 舛田警視正が待機している男二人を指さす。
 二人が拷問椅子の後ろに回って左右から太腿を抱き抱える。
 二十代の男はピンクの粘膜を指で強く広げて捻じ込む。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 なかなか奥に進まない。
 舛田警視正がバルーンカテーテルにキシロカインゼリーを追加する。
 キシロカインゼリーは皮膚表面麻酔である。
 「うぐ、うーーーーーーーーーー、うーーーーーーーーーーーーー」
 それでも動かない。
 舛田警視正はブジーを取り出す。
 そのブジーにキシロカインゼリーをたっぷり塗りこむ。
 「これ突っ込んで」
 非情な指示が飛ぶ。
 二十代の男はそれを受け取る。
 バルーンカテーテルを外してブジーを突っ込む。
 「ぐぐ、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 これは入っても強烈に痛い。
 腹の痛みも襲っている。
 二十代の男はブジーを抜いてバルーンカテーテルをもう一度突っ込む。
 「う、うう、ぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーー」
 どうにも入らない。
 「先に便抜いちゃお」
 舛田警視正は初老の紳士に言う。
 拷問椅子の下には縦長の透明なプラスティックの水槽が受けていた。
 初老の紳士が腸カテーテルを抜く。
 ズブーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
 「う、うう、うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 茶色い水は一気に流れた。だがその後絞るように便が断続的に落ちる。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藻掻き苦しむ顔がそそらせる。
 便を絞り出し終ったところで初老の紳士が川越奈津美の股を拭く。
 「良し突っ込んで」
 舛田警視正は二十代の男に指示する。
 二十代の男はもう一度チャレンジして捻じ込む。今度はすんなり入ってしまった。
 キシロカインゼリーが効いて尿道が麻痺したのですんなり通ったのである。
 舛田警視正は二十代の男に小さな針のない注射器を渡す。
 二十代の男はバルーンカテーテルの横に短く伸びた口から水を流し込む。これでバルーンカテーテルは抜けない。
 二十代の男は中間位に付いたコックを緩めた。
 川越奈津美から小水はだらだらと流れ出る。
 「暫く鑑賞しましょう」
 舛田警視正はスタッフにビールを要求した。
 それを吉丘蓮実元中尉にも勧める。吉丘蓮実元中尉は終了してパイプ椅子に座って見物していた。
 これまでに無い光景である。
 舛田警視正は次の二人に縫い方を説明してゆく。
 用意したのは縫合針と普通の白い糸である。
 
 羽田ニューシティ。警察庁長官田村祥司の泊まるホテルルームである。
 警察庁長官田村祥司は本庄翼の躰を抱いたまま国営放送を観ていた。
 「えーーーーーー。あの糸で縫うの」
 本庄翼は慄きの声を上げる。
 「良く気付いたな。あれは痛いぞ」
 「ああーーー」
 本庄翼はさらに首を振って慄く。
 「抜く時は強烈だな。それでも痕には成らない。後遺症も無い。病院にも送られない」
 警察庁長官田村祥司は淡々と舛田警視正の意思を推測する。
 「まさかあれがソフトSM」
 本庄翼は堪らないと言う表情である。
 「舛田警視正はそのサンプルの心算だろ」
 「えーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は心底困る。
 「まあ。どこまで中央が認めるかだな」
 「却下されてくれるかな」
 本庄翼は心配で堪らない。
 「まあ。中央も全体のバランスは考える」
 「もっと出て行く人を増やそうと考えているとか」
 「それがバランスだ。女ばかり減らせない。あれがまかり通ればソフトSMを義務化は厳しすぎる」
 「だと良いです」
 本庄翼は心底不安である。
 
 R国。報道スタジオ。
 川越奈津美はスタッフの手で拷問椅子から産婦人科診察台に移された。
 「さあ。お○○こ縫ちゃうからね」
 舛田警視正は恐ろしい宣告を簡単に言う。
 「え、ええーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は驚愕の表情に成る。
 「本来真ん中にカーテンが有って閉めるけど。逆に見せてあげる」
 そう言って背の部分を診察台の角度をやや上げる。
 「・・・・・」
 川越奈津美は恐怖に震える。
 「心配しないで。ちゃんと抜糸して元に戻すから。痛いだけよ。病院送りも無いよ」
 舛田警視正は簡単な事のように言う。
 「・・・・・」
 川越奈津美は痛いだけと言われてもどんな痛みか恐怖は離れない。
 「さあ。四人押さえて」
 舛田警視正は担当の二人以外に押さえさせる。
 二人は確り両側から太腿を押さえた。
 残る二人は肩を押さえて持つ。
 一人目は四十代の痩せた男が縫合針を指で持ち構える。針には白い木綿の糸が通されている。縫合糸ではない。
 痩せた男は川越奈津美の女の部分を指で抓む。その小陰唇の根元から一針目を突き刺す。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーー」
 その針を刺し抜いて糸を貫く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーーうう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は強烈に神経を刺すような甲高い悲鳴を絞り出した。
 もう一人が今貫いた縫合針を受け取る。
 こっちは六十代で小太りである。
 それを五ミリくらい位置をずらして同じ方向から突き刺す。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の表情は一気に歪み軋む。
 同じように針を貫いて糸を引き抜く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふうう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の口が縦に大きく破裂して繭はへの字を描く。
 甲高い悲鳴は見ている者の神経を貫いてペニスはコチコチに成ってズボンの内側で反り返っている。
 「あーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーん。い、いたいーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーー」
 既に川越奈津美から涙が溢れていた。
 まだ二針である。
 二人目が縫合針を差し出す。
 一人目はペニスに神経が行っていてそれに気づかない。
 「次」
 舛田警視正は怯む痩せ型の男に叱咤する。
 「ああ」
 男は我に返って針を受け取った。
 また五ミリずらして針を突き刺す。
 「うふーーーーうーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーーーーーんん。ううーーーーーーーーーーーーーうふうううーーーーーーーーーー」
 川越奈津美から涙が流れ落ちる。
 それを凝視しながら男は針を貫き糸も引っ張り抜く。
 「ふううーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の顔は小刻みに左右に振れる。大口を縦に破裂したまま甲高い悲鳴がスタジオを貫く。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美から号泣の涙が溢れる。
 また二人目が縫合針を受け取る。
 四針目を突き刺す。
 「うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は顔を振って痛みに藻掻く。
 男はゆっくり針を貫いて糸を引っ張る。
 「はあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 糸が小陰唇を抜けるあいだ悲鳴が強烈な高音を奏でた。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の全身が緩やかに震える。押さえる四人にその感触が伝わる。今にもペニスから情液が流れ出そうなのを堪えていた。
 「あ、ああ。ああ。ああーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 強烈に川越奈津美の躰が震撼して涙が溢れ出る。
 「あと二針ね」
 舛田警視正は残酷に宣告した。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 その言葉に川越奈津美から悲鳴が上がる。
 一人目の痩せ型の男の動きは緩慢である。差し出された縫合針を膝をよろめかせながら受け取った。
 糸が小陰唇二枚を結んだ上から抓む。
 五針目を突き刺す。
 「うふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 男は川越奈津美の悲鳴に指を震えさせながら針をぎこちなく貫く。そして糸を引っ張った。
 「あーーーーーーーーーーーあふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーあーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 川越奈津美の躰が強烈に震える。
 男らは興奮の坩堝に今にも弾けそうである。
 二人目の男は確りと針を受け取る。
 そしてこれが最後と思いを込めて貫く。
 「うはあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 態とゆっくり針を抜く。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の顔がさらに強烈に軋む。
 男はその表情を伺いながらゆっくり糸を引っ張る。
 「あーーーーーーーーーーふぁあーーーーーーーーーーふぁあーーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーー」
 川越奈津美から号泣の様に涙が溢れ出る。躰は力の限り軋んで拷問椅子を揺する。
 「小休止ね」
 舛田警視正は休憩を告げた。
 次の瞬間縫合された小陰唇から失禁尿が滲み出るように微量ずつ流れ出す。
 縫われていて殆ど押さえられそれが滲むように微量ずつ出ていた。
 川越奈津美の太腿は怒張している。背中は汗を噴いて診察台がぐっしょり濡れていた。
 「あーーーーーーーーーー。いい悲鳴だった」
 舛田警視正はまたビールを注文する。
 それを待たず押さえていた男らがトイレに駆け込んだ。
 「ねえ。なかなか良かったみたいよ」
 舛田警視正は揶揄うように川越奈津美に話しかける。
 「どうして私だけこんなに虐めるのですか」
 川越奈津美は涙を流しながらそう尋ねた。
 「私の趣味よ」
 「えーーー。私が一体警視正に何をしたのですか」
 「さあ。私が虐めたいと思うだけよ。貴女の容姿とか雰囲気」
 「えーーーーーーーーーー。それで私だけ」
 「そうよ。態と三人解放して貴女に辛さを味合わせているのよ」
 「何故ですか」
 「Sの男性は付き合いたい女と虐めたい女は別らしいのよ。付き合う女はそんなに虐めないの。虐めたい女はとことん虐めて愉しむのよ」
 「そんな。私は虐めたい女なのですか」
 「判らない。みんなの興奮状態。貴女は虐めたいタイプなのよ」
 「私はいつ開放して貰えるのですか」
 「そうね。貴女が死を選ぶか北嶋主席から解放の指示が出るかのどっちかね」
 「後の三人は北嶋主席からそう指示が出たのですか」
 「ううん。私が了解取ったの」
 「えーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は恐ろしい事態に驚愕していた。
 そのまま暫く休憩なのでスタジオは宮崎に切り替わった。
 「娼帝國では空の防衛がR国南の空軍基地以外空母だけでした。この度熊本と福岡に空軍基地が建設されます。また休止中の帯広空港を整備します」
 植村彩が読む。
 「また空軍基地の防衛にロボット陸軍一個師団が配置されます」
 続けて久慈彰子が読む。
 「熊本は渡洋爆撃機が主力で福岡は戦闘機が編隊のまま緊急発進できる構造と成る計画です」
 植村彩は深夜なのでサービス良く真っ赤な下着姿である。
 「帯広と福岡で戦闘機は日本全土をカバーします。R国は空軍基地が存在します。熊本は娼帝國全部をカバーします」
 久慈彰子はそう読んだが目的は唐津の封じ込めである。
 三十分くらい解説が続いた。
 
 R国。報道スタジオ。
 川越奈津美の針を抜くのは最期の二人と成った。
 三十分開けたのは抜く時の痛みをアップさせる為である。
 「さあ。今度は糸を抜きます。抜く時の方が痛いのです。お愉しみ下さい」
 舛田警視正はここが見せ場と言わんばかりである。
 一人目は四十代後半の小太りの男が舛田警視正からピンセットを受け取る。
 抜く担当以外の四人が両側からがっしり太腿と肩を押さえる。
 縫い合わされた川越奈津美の小陰唇を片手で抓んでピンセットで六針目の糸を引っ張る。
 「あはあーーーーーーーーーーふぁああーーーーーーーーーーーーーー。ふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の顔は強烈に破裂する。スタジオを劈く甲高い悲鳴が上がった。
 「あふぁあーーーーーーーーー。ふぁあーーーー。はあ。はあ。はあ」
 川越奈津美は繊細過ぎる痛みに震え続ける。
 二人目がピンセットを受け取った。
 二人目は三十代だがそれなりにイケメンである。
 既に川越奈津美の目から涙が滲み出ていた。
 イケメンはその表情を覗き込んで川越奈津美の縫い合わされた小陰唇を掴む。
 ピンセットで糸を抓んでゆっくり五針目を引っ張る。
 「うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーふぁはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁあああーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の躰は踏ん張りながら強く軋む。脚は暴れる。表情を破裂させて究極に甲高い悲鳴を上げた。
 「あふぁあふぁあああーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁあああーーーーーーーーーーーーーーーー。ふぁあああーーーーーーーーーーーーー」
 イケメンがゆっくり抜くので川越奈津美は何処までも躰を捩り震撼させて悲鳴が続く。
 「あふぁあああーーーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 涙はぽろぽろ零れた。
 まだ四針も残っている。
 川越奈津美の顔は涙でぐちゃぐちゃである。
 一人目がピンセットを受け取った。
 「あ、ああーーー」
 川越奈津美は顔を振って震える。その顔は恐怖に情けなく崩れ切っていた。
 四十代後半の小太りの男は片手で川越奈津美の小陰唇を掴む。
 そしてピンセットで糸を抓んだ。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は怯えた表情を振る。
 こっちは一気に引く。
 「うふ、うう、う、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 腰が跳ね上がって藻掻く。
 「ぐうああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 涙は一気に溢れる。
 舛田警視正と六人はその表情をじっくり覗き込む。
 イケメンは少しだけ一気に引く。
 「ぐぐうーーーーーーーあふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は強烈に崩れた表情で顔を振って藻掻く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー
 「あーーーーーーーーはあーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああん。ああん。ああーーーーーーーーー」
 躰を振り顔を振って泣きじゃくる。
 「ここまで痛いかな」
 押さえていた一人がぼそりと言う。
 「どうでしょう」
 「いたいよーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 川越奈津美はさらに涙を溢れさせる。
 もう一度イケメンがピンセットを受け取る。
 川越奈津美はその男を見て顔を振って藻掻く。ゆっくり抜かれると堪えられないくらい痛い。一気に抜かれると強烈に痛い。
 本来の縫合は一針ごとに縛る。そこで糸を切る。次の針とは繋がらない。だがこの拷問では態と糸が繋いだまま縫っていたのである。
 イケメンは川越奈津美の女の部分を片側に四本の指と親指で掴んだ。ピンセットで糸を抓む。
 「はあーーーーーーーーーー」
 イケメンは強く引いて止める。
 「あふぁあふぁはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の躰は強烈に迫り上がった。そして強く震える。
 イケメンは川越奈津美の女の部分を掴み直す。
 「あはあーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は身構える。
。ううおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みの余韻に藻掻く。
 イケメンは三回目を引っ張る。
 「ぐふあああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は一挙に抜けていたが血が滲んでいる。
 「あふぁあああーーーーーーーーーーー。ぐわふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は猛烈に暴れる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーんああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 なかなか号泣は治まらない。
 
 羽田ニューシティ。警察庁長官田村祥司の泊まるホテルルームである。
 本庄翼は国営放送を見ながらまだ躰を弄られていた。
 「あれそんなに痛いの」
 「お前も泣き喚いただろ」
 「えーーーーー。私以上だよ」
 「よく見てよ。あの糸だよ。縫合糸じゃない。細いけど凧糸だよ。あれは痛いよ」
 「何か警視正。あの人にだけ恐ろしい事言っていたよね。警視正の上司だから助けてあげられないの」
 本庄翼はあまりの惨状につい言ってしまった。自分が同じ痛みを受けたばかりである。自分の時以上に痛いと聞いて驚愕してしまう。
 「あの蛇以上の小母さんに睨まれちゃ。俺なんか主客転倒していたよ」
 警察庁長官田村祥司は苦笑いしている。
 「あの人だけ見殺し」
 「状況を見て天昇の間が考えるさ」
 警察庁長官田村祥司は何もする気はない。
 
 R国。報道スタジオ。
 「さあ。あと二針分ね。さっさと終わらせましょう」
 舛田警視正は簡単な事のように言う。
 四十代後半の小太りの男がピンセットを持つ。四人ががっしり押さえる。
 「・・・・・」
 川越奈津美は怯えた目で見る。
 二針目である。
 最初に戻ればさらに糸は長い。
 四十代後半の小太りの男は今度は小陰唇を糸を抜いた下側から掴む。
 縫い目にピンセットの先端を差し込む。
 「うぐうーーーーーーーーーー」
 既に血が滲み出る。
 一気に引っ張る。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーがはああーーーーーーーーーー」
 川越奈津美はまた強烈に躰を捩って震撼させた。
 さらに涙は一気に溢れる。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあはああーーーーーーーーーーーーーん」
 藻掻き暴れる。
 さらに小陰唇から血が滲み出る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は痛みに震え続けていた。拷問椅子のレザーは汗にびっしり濡れている。
 舛田警視正がタオルで少しだけ拭いてやる。
 イケメンは最期の一針に思いを込めていた。
 川越奈津美はその表情に怯える。残酷さが滲み出ていたのである。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「今日は三十分延長」
 真紀子はそろそろ眠い。
 「そうらしいな。ラウンジはほぼ満員だな。各部屋もかなり視聴している」
 湯野中は視聴状況を確認していた。そっちの情報も取れるように成った。
 「消毒程度で病院送りは無いですが。なかなか加虐心を煽りますよ」
 葛城義和は今日の責めに感心している。
 「でもこれでソフトSMはかなり知恵を絞って残酷に成るよ」
 真紀子はこの効果が裏目に出る事も懸念していた。
 「だって中間コース造って条件を整備するのだろ」
 湯野中は解決した感覚である。
 「誰がそれを条文化して整備するの」
 「明日会議開いて考えましょう」
 葛城義和はそう結論してしまう。
 「あの女どうする。さすがに許してあげないと」
 真紀子はその方向に成っていた。
 「真紀子さんがそう指示すれば終わりでしょう」
 湯野中は全部振ってしまう。
 「判ったそうする」
 
 R国。報道スタジオ。
 イケメンはピンセットを持つ。
 じっくり抜く心算である。
 ピンセットを糸に差し込む。
 「うぐうーーーーーーーーーーーー」
 軽く引く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴に成る。
 さらにピンセットで十ミリくらい一気に引く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の躰は固まりそのまま藻掻く。
 押さえが崩れたので押さえていた四人は態勢を立て直す。
 イケメンはさらに十ミリ引っ張る。
 「ぐがあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぐうがあーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに強烈な悲鳴に成る。
 「がはあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があっはあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藻掻き暴れ続ける。
 やや収まるのを待って四人が川越奈津美の躰を強く押さえる。
 これで最後と一気に引っ張る。
 血が滲み出た。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーーーーーーーぐうがあああーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は涙を溢れさせ究極に暴れる。
 「がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに涙は溢れる。そして失禁してしまう。
 押さえていた四人から拍手が沸く。
 「献身婦やってればこんな事に成らなかったのにな」
 一人がそう言葉を浴びせる。
 「あはん。あはああーーーーーーーーん。あはん。ああ。ああ。あはん。ああ。ああ。ああ」
 川越奈津美から反論は無く泣き続けるばかりである。
 「さあ。消毒しましょう」
 舛田警視正はイケメンに消毒液を渡す。
 イケメンはそれを脱脂綿に振り掛けて患部を拭く。
 「うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に悲鳴が上がったが直ぐに治まった。
 さらに川越奈津美から涙は溢れている。
 「残念な報告よ。北嶋主席から貴女はこれで開放だって」
 舛田警視正はそう告げた。
 男らは散々遊んだので満足している。
 
 翌日。
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 柿崎一行は午前中一杯で葛城義和の要求するルールの整備を行った。
 それを叩き台に会議が行われる。
 ミニ解析で昼食を摂りながらの会議である。
 何故か舛田警視正の元上司である警察庁長官田村祥司が呼ばれた。
 北側は指宿五十八と柿崎一行。娼国は盛高知里と鄭淑徳少将である。
 「田村長官。舛田は遊びか」
 湯野中は開口一番警察庁長官田村祥司に確認する。
 「遊びの部分も有るでしょうが。番組に参加する男性がソフトSMでは不満を持っているからではないでしょうか」
 警察庁長官田村祥司はそれなりに事態を理解していた。
 「それでソフトSMでもこの位はできるというお手本を幾つか出したという事ですか」
 「そうでしょう」
 「難しいね。要するに舛田紗香は問題定義をしたのね。女性の主張とSの男性の主張に乖離があると」
 「そうですね」
 「しかしあそこまでハードにしたら」
 「だからこの案で良いのではないですか。そしてハードをもっと高くしたら成り手が多少は出るでしょう」
 警察庁長官田村祥司はかなり確信を持って言う。
 「そう。そのバランスね」
 真紀子もやや納得する。
 「そうです。毎週SMをやろうと思う者も少ないです。だから高くても仕事が有れば問題ありません」
 「ところで舛田紗香はあの女だけ集中的に虐めたのは何」
 「そっちは半分好みでしょう。言いたかったのはあの時のセリフですよ」
 警察庁長官田村祥司は十分に理解していた。
 「Sの男性は付き合いたい女と虐めたい女は別らしいのよ。付き合う女はそんなに虐めないの。虐めたい女はとことん虐めて愉しむのよと言う部分」
 真紀子は舛田警視正の台詞を復唱する。
 「そうです」
 「でも。あのまま虐め続けては他の三人と」
 湯野中はさすがにやり過ぎと言いたい。
 「それはこっちで結論が出されると踏んでいたのでしょう」
 ハードコースの値段を上げて中間コースを設定で概ね会議は可決した。
 
 姉ヶ崎ニューシティ。そのプレイルームである。
 佐賀直美はソフトSMで連続指名を受けた。
 一人は昨日部屋に行った娼国工作員大越祐司である。
 佐賀直美は昨日SMはプレイルームで有料でと言ったのでその分と簡単に理解した。
 大越祐司は佐賀直美を全裸にして高手小手に縛ってしまう。
 そのまま拷問椅子に乗せて膝と脚首、腰を固定する。
 そして両方の乳首を洗濯鋏でそれぞれ鋏んでしまう。
 「うーーーーーーー。うーーーーーーーーーー」
 佐賀直美には初めての洗濯鋏である。
 まだ乳首を鋏まれた事は無い。
 大越祐司はクリトリスの包皮の上からローターを絆創膏で貼る。そのリモコンのスイッチを入れた。
 「あはあーーーーーーーーーーーー。ああ。あ」
 佐賀直美は最初声を出してしまうが直ぐに抑える。
 大越祐司はさらに膣にクスコを突っ込む。大きく広げてしまう。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。はずかしいよーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐賀直美は恥ずかしさに悲鳴を上げ嫌がる。
 内部をペンライトで照らしてスクリーンに投影してしまう。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーん」
 佐賀直美は嫌がって顔を逸らせる。
 大越祐司はそれを無視してマイクロローターをピンセットで抓む。そのままクスコの奥に入れて佐賀直美の一番敏感な部分を責める。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 佐賀直美はこの刺激には声を抑えられない。
 大越祐司は容赦なく責める。
 佐賀直美は僅かな時間で失禁してさらに失神してしまった。
 大越祐司はビールを飲みながらそのまま放置する。
 洗濯鋏で乳首を鋏んでから二時間待てばよい。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 既に夕食の時間である。今夜は会議も有って津梨清吉は休みを取っていた。仲居が懐石料理を運ぶ。
 「しかし昨日のは衝撃が大きかったらしいな」
 平佐和は見てない。さらに会議も遅刻していた。
 「ラウンジの反応は様々です。かなりSMの問題は解決の方向です」
 真紀子が平佐和に答えた。
 「男の収入の部分を解決しないとな」
 湯野中はそっちがまだと言いたい。
 「田村長官は簡単に言いましたがそっちの解決はまだです」
 葛城義和も認める。
 「仕事のある人は問題ないね。全部ではなくて遊びたい人が増収できればいいよね」
 真紀子は一部の人に仕事を出せば良いと考える。
 「そうですね」
 葛城義和も同感である。
 「さらに訓練コースを追加するか」
 平佐和は安易に言う。
 「これ以上増やすと管理側が重いです」
 「ロボットに配分しても」
 「操縦の教官がロボットでは」
 葛城義和はさすがにと否定する。
 「そうか」
 平佐和も駄目と納得するしかない。
 「何か人間でないとできない生産って無いの」
 「日本酒とか醤油とか佃煮とかなくはないがな」
 湯野中も考えるがそれには教える師匠が居ないとならない。
 「探そうよ。元職人を」
 「それは唐津に多いのではないか」
 湯野中はそう言った連中は家族棟と言いたい。
 「そうね。それはまずいね」
 真紀子もそこは理解する。
 なかなか話し合いは纏まらない。
 
 姉ヶ崎ニューシティ。そのプレイルーム。
 佐賀直美は失神して二時間が経った。もちろんクロロホルムを後から使っている。
 大越祐司はスタンガンで佐賀直美を起こす。
 「あふぁあーーーーーーーーーーー」
 佐賀直美は目を白黒させて辺りを見回す。
 「気持ち良く成りすぎて失神してしまったな」
 大越祐司は深く逝ってしまった事を指摘する。
 「あ、ああーー」
 佐賀直美は失神した不覚を悟る。
 大越祐司は拷問椅子の戒めを全部解く。拷問椅子から降ろして高手小手の縛りも解く。
 「ねえ。これは」
 佐賀直美は乳首を鋏んでいる洗濯鋏の事を尋ねる。早く取りたい。
 「良いよ取って見な」
 大越祐司はその先を期待して軽く言う。
 佐賀直美は自分の手で洗濯鋏を掴む。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐賀直美は痛みに乳房を包むように抱えて暴れる。痛みに拷問椅子を叩く。
 「うおーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。なにこれーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐賀直美はこれまで以上の痛みに何だか判らない。
 「もう片方あるぞ」
 「え、ええーーーーーーーーーーーーー」
 佐賀直美は床に膝を着いて座り込んでしまう。
 「早く取った方がいいよ」
 仕方なくもう片方の洗濯鋏も掴む。
 「ぐあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は床を叩いて転げる。
 大越祐司は上から被さって馬乗りに成って押さえた。
 両方の乳房を掴んで揉み拉く。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーん。がはああーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 揉んでも激痛である。
 「なにこれーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐賀直美は痛みに堪えられない。
 「ねえ。なにしたのーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐賀直美は泣きながら抗議する。
 「二時間洗濯鋏を抓み続けた痛みだよ」
 「えーーーーーーーーーー二時間」
 「そうだ失神していた時間だよ。これまで抓まれていた肉が戻る痛みだ。抓まれていた時の数倍だよ」
 「えーーーーーーーーーー。ひどいーーーーーーーーーーーー」
 佐賀直美はぽろぽろ涙を溢す。
 「さあ。乳首と乳房をもっと揉もう」
 「いやあーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「揉まないといつまでも痛いし血が固まるよ」
 「え、ええーーーーーーーーーー」
 大越祐司は構わず揉み続ける。
 佐賀直美は泣き喚き続けた。
 痛みがそれなりに収まったころ時間切れで開放する。
 
 佐賀直美は橘恭順大尉の待つプレイルームに行くしかない。
 佐賀直美は嫌な予感がしたが相手は娼国の工作員である。逆らうのもまた恐ろしい。
 橘恭順大尉は佐賀直美が部屋に入るなり全裸に剥いてしまう。
 「悪くないな。奇麗な体型だ」
 「ねえ。初めてなのに最初からSMなの」
 佐賀直美はそれが不安材料である。
 「俺たち工作員は大方SMだけだよ。昔の日本のSMクラブと違って本番も含まれているからね」
 橘恭順大尉は全裸にした佐賀直美を高手小手に縛った。
 「そうなの。収入が良いから」
 「それも有るが需要アップにも貢献している」
 橘恭順大尉は佐賀直美の躰を拷問椅子に押し付ける。そしてそのまま磔にしてしまう。
 予定通り乳首を両方洗濯鋏で鋏む。
 「いやーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーー。だめよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐賀直美は強烈に喚き出す。
 「クリップじゃないぞ。洗濯鋏はソフトSMでも許可されている」
 橘恭順大尉は強く言葉を被せる。
 「でもだめーーーーーーーーーーーーー。さっき。二時間付けられて気が狂うくらい痛かったの」
 佐賀直美は涙声で訴える。
 「二時間なら大丈夫だ。それに前の客は前の客。俺は俺だ」
 橘恭順大尉は佐賀直美の言い分を却下した。
 「そんなーーーーーーーーーー。乳首もぎ取れちゃうよ」
 佐賀直美は悲痛な表情で訴える。
 「駄目だ!それにもぎ取れるには三日は必要だよ」
 橘恭順大尉は全く取り合わない。
 「えーーーーーーー。おねがいーーーーーーーーーーーーーー。これは取ってーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐賀直美は既に涙を浮かべて悲鳴の様に訴える。
 橘恭順大尉は佐賀直美の口にタオルでクロロホルムを当ててしまう。
 眠らせて二時間待てば良いがさらにハードな準備をする。
 凧糸で繋いだ洗濯鋏を佐賀直美の躰の側面に乳房の横から膝の手前まで五センチ置きに鋏みつけた。
 躰の両側の側面である。
 そのまま二時間を待つ。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 夕食の後も刺身と乾き物で会議は続いていた。
 平佐和はテイクアウトに握りを頼んで持って先に帰るらしい。この頃このパーターンが増えた。
 「AIで佃煮とかのレシピは造れないの」
 真紀子はAIで行けないかと思う。
 「核戦争前のAIとは構造が違います。またインターネットが無くなってその情報源も無いです」
 葛城義和は次元の違う話と言う。
 「そうだね」
 真紀子も何となく理解する。
 「何のレシピが必要で」
 津梨清吉の代わりに刺身を提供しに来た板前である。
 真紀子が経過を説明する。
 「職人が殆ど居なくなりましたからね。開発チームの様にやらせてみたらどうでしょう」
 「研究させて良い物ができたら採用とか」
 「そうです」
 「うん。ある一定の期間給料出して開発させるか。合格した物だけが商品で国の流通で売らせる」
 湯野中もやや納得し始めた。
 「食品販売に限らず衣類とかやらせてみてはどうでしょう。一チーム九人以内と限定して」
 葛城義和の提案である。
 「企画書を審査からだな」
 「そうです。材料と設備は国持ちで半年くらい別途手当てを出します」
 「そうだよな。料理屋、バーカウンターが多すぎるからな。もっと違う提案を出してくれたらと思うが」
 湯野中は納得しながらぼやく。
 「ねえ。本人がやらないアイデアだけの企画書を募集したら。合格したらラウンジで閲覧可能にするの」
 「良いと思います」
 葛城義和も賛成する。
 
 帯広。スノータウン十一号棟。三七二〇号室。水田奈那緒の部屋である。
 「結局。川越奈津美。北嶋主席が解放したのね」
 寿美はハラハラ見ていた。
 「さすがに可哀そうだったよね。夕嵐の特別加重死刑囚とは違うもの」
 奈緒も同意する。
 「舛田。何であの子だけあそこまで虐めるの」
 沙奈美に限らず疑問であった。
 五人は微アルコールのカクテルを飲んでいる。つまみはスーパーで購入して来ていた。
 女性専用ラウンジで長くは高くついてしまう。
 「もう直SMコースのルールが変わるよ」
 奈那緒と咲江は先に情報を得ている。
 「どう成るの」
 「ソフトはいまのままだけど。ハードは一段制限して真性M女コースが追加されるの。どっちも値上げ。ソフトはそのままだけどもっと制約を規定するの」
 「えーーーーーーそれじゃ舛田は制約を作る結果を作っただけじゃない」
 沙奈美は咲江の説明にそう反応する。
 「そうとも言えない。ハードがどうしても欲しい男性と稼いで何とか収入の手段を持ちたい女性に道を付けたのよ」
 奈那緒はそう説明した。
 報道で詳しい解説も奈那緒と咲江が担当する。
 「舛田はいったい何を言いたかったの」
 寿美の疑問である。
 「番組に出て来る男性の不満をたくさん聞いていたのよ。だからソフトでも今の規定ではここまでできると表明したのよ」
 咲江は警察庁長官田村祥司の話をそのまま話した。
 「舛田。男の味方だね」
 「違うよ。SMで収入アップを男女両方に要求したのよ。男には遊ぶお金。女には稼ぎたい人の選択肢」
 奈那緒はよく理解している。
 「それで稼ごうとするの」
 「三十五歳以降の生活年金だけでは不満な人の場合。一時我慢すれば収入の手段を得る資金には成る」
 「でも男性が金を出せるようにならないと」
 「そっちが今議論中みたい」
 奈那緒が知る天昇の間の内情である。
 「そうか。私達は安全圏に居るから考えてなかったね」
 「そうよ。三十五過ぎて別に仕事なかったらラウンジで無料のバイキングと身の回りの物を買うだけよ」
 「ねえ。生む専門の人達は」
 寿美はそっちが気に成る。
 「そっちは三十五歳以上保母さんよ」
 沙奈美が簡単に答えてしまう。
 「あーーそうか。それなりに入るのね」
 寿美も思い出したように納得する。
 「でもさ。お酒って酒税が無いとペットのお茶より安いね」
 「そうだよね。ペットのお茶が600ミリで80円。ビールが350ミリで60円よ」
 「昭和初期くらいの値段だよね」
 彼女らの飲んでいるカクテルも60円である。
 奈那緒と咲江の経営して寿美と沙奈美、奈緒が交代で働くカウンターバーではアルコール類一杯200円と国で決められていた。
 料理の値段は自由だが一品の上限が500円と定められている。
 
 姉ヶ崎ニューシティ。そのプレイルームである。
 橘恭順大尉はビールを七本飲み干してかれこれ二時間が過ぎていた。
 佐賀直美は乳首と躰の側面に洗濯鋏を鋏まれてそのまま麻酔で眠らされたままである。
 橘恭順大尉は残酷にも佐賀直美の躰の側面両側を鋏んで凧糸に繋がれた二系統の洗濯鋏を二本の凧糸を一気に引っ張って起こす。
 洗濯鋏は瞬時に空中に撥ねる。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはああーーーーーーーーーーーーーーー。なにーーーーーーーーーーーーーーーー」
 瞬時に意識を戻した佐賀直美の躰は瞬間拷問椅子から迫り上がって固まる。
 「ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に揺れてもう一度位置を右に寄って固まった。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに力の限り躰を振って暴れる。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 そして失禁してしまった。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 暫く泣き喚き続ける。
 橘恭順大尉は残ったビールを飲み干してその姿を愉しむ。
 「さあて。乳首の洗濯鋏だな」
 橘恭順大尉はそう言って拷問椅子の戒めを外して佐賀直美を床に立たせて高手小手の縛りを解く。
 「さあ。自由に取って」
 橘恭順大尉は苦しむ佐賀直美を愉しむ為に態と戒めを外した。
 佐賀直美はテーブルの空き缶と時計を見る。
 「結託して二時間ずつやったのね」
 佐賀直美は真相を悟る。
 「その通り」
 「あーーーーーあはん。あはん。あはん。ひどいーーーーーーーーーー。ひどすぎるよーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐賀直美は泣きながら床にしゃがみ込む。
 「あーーーーーーーーーーー。あはん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーん」
 佐賀直美はどうにもならず号泣してしまう。
 取らなければどんどん酷くなる。取ればどこまで恐ろしい痛みか。洗濯鋏に手を当てたまま動けない。
 娼帝國に通常の通信設備はない。
 但し非常の衛星電話のみ各シティの中央監視からロボット警察と病院には繋がる。
 佐賀直美はそれで通報してしまう。
 「プレイルーム116です。洗濯鋏で乳首を四時間鋏まれました」
 早口で窮状を伝えた。
 橘恭順大尉は佐賀直美の躰を押える。
 佐賀直美が自分で取らないない洗濯鋏を掴んで投げてしまう。
 「う、ううぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうが、がああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐賀直美は橘恭順大尉の躰を跳ねのけて床を転がる。
 「ぐわあ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーーーーー」
 床を叩いて右に左に転げて暴れ回る。
 橘恭順大尉はその躰を押えて馬乗りに成る。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐賀直美はそれを振り解こうと暴れる。
 橘恭順大尉は強引に肩を掴んで押さえ乳房を掴んで揉む。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーごごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ごおーーーーーーーーーーーーーー」
 轟音のような悲鳴は長く続いた。
 橘恭順大尉は自分の衛星電話で救護を止めたが救護班はプレイルームに来てしまう。
 やや時間が掛かったのは上司に相談したからである。
 着いた救護班は暫く橘恭順大尉の揉む処置を見守ってから呼び出された管理官が身分証を提示して一応の搬送を行う。
 橘恭順大尉は仕方なく引き渡した。
 プレイの内容は佐賀直美の供述のまま盛高知里に報告される。盛高知里も天昇の間に報告した。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間である。
 報告は最初湯野中が受けた。
 盛高知里は娼国日本代表だが以前に反乱を起こしたものの元は湯野中の女である。
 だが娼国の問題と真紀子に渡す。
 「えーーーーーーー。どうするのよーーーーーーーーー」
 「そっちの工作員だろ」
 湯野中は関係ないと言う態度である。
 「しかしソフトSMにして月二回まで配給チケット三枚で義務化したのだろ。それがこのハードじゃ。それも工作員が」
 平佐和も合法的悪用を逸脱して合法を超えたと言いたい。
 「確かに合法のようでそのラインを大きく超えています」
 葛城義和も強く問題視する。
 「どうするの」
 真紀子は葛城義和に聞く。
 「強く事情聴取して厳重注意でどうだろう」
 平佐和が答えてしまう。
 「誰がやる」
 「女性が良いでしょう」
 真紀子の問い掛けに今度は葛城義和が答える。
 「知里さん」
 真紀子は不安ながら娼国日本代表の盛高知里の名を出す。
 「知里さんには無理だよ」
 湯野中は無理と庇う。
 「それじゃ知里さんが行って溝口少佐か井上少佐を付けてよ」
 湯野中はそれは違うと首を振り真紀子を指さす。
 「その方が良いですよ。娼国日本代表の知里さんが行ってR国側の工作員の方が余計な内部の人間関係が無くて」
 葛城義和はやんわり湯野中に言う。
 「先生がそう仰るなら」
 湯野中は衛星電話で溝口明日香中佐を呼ぶ。
 「葛城先生が頼みたい事がある」
 「判りました直ぐ伺います」
 湯野中は指示を葛城義和に振ってしまう。
 
 娼国工作員大越祐司大尉の部屋である。
 「まずい事に成ってしまった」
 橘恭順大尉が来ていた。昨夜の経過を話す。
 「救急に電話されたか」
 大越祐司も難しい表情に成る。
 「直ぐに衛星電話で立場を言って否定したのだが管理官を伴って来てしまったのだ」
 「えーー。管理官」
 大越祐司は事態の重さに慄く。
 そして諜報機関の上司のさらに上官から日本代表の元に明日出頭する指示を受けてしまった。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 津梨清吉がカウンターを出して昼食の寿司を握っていた。
 呼ばれた溝口明日香中佐は葛城義和と湯野中の間に座らせてもらっている。
 「それかなりやり過ぎと言うより体質が悪いですね」
 溝口明日香中佐も批判的になる。
 「そうです。確かにピンチの使用制限は詳細に書かれていません。しかしソフトと言うレベルは大きく逸脱しています」
 葛城義和は罰するのは難しいが天昇の間の決定に強く反していると言う。
 「今回は厳重注意ですか」
 「それ以上はできない。被害者の佐賀直美も病院の診断で異常なしだった」
 「娼国日本代表の呼び出し厳重注意で今後の行動次第でと言う事ですか」
 「知里さんは同席するだけだ。総て中佐にやって貰う。指示は平佐和先生と北嶋主席からという事だ」
 溝口明日香中佐は了解して寿司を一.五人前と日本酒を冷でコップ二杯飲んでカウンターをお暇した。
 「その二人の大尉。肝を冷やすな」
 湯野中は溝口明日香中佐が相当強く厳重注意すると見ている。
 「当然よ。工作員が此処の決定事項に一脱するなど許されないよ」
 真紀子も激情している。葛城義和の言うように罰するまでは難しいので尚の事である。
 「新しいルール改正。今夜帯広のスタジオが発表するのだな」
 平佐和は今度は完全と思っている。
 「そうです。かなり細かく改正しましたので総てのラウンジにも公開します」
 葛城義和は対策を済ませていた。
 「その二人。ルール改正を聞いていて駆け込みでやったのね」
 真紀子はそう受け止めている。
 「そうでしょうね。暫く昇進は無しですね」
 「そうね」
 話は纏まって四人は飲み続けた。
 
 羽田ニューシティ。警察庁長官田村祥司の泊まるホテルのラウンジである。
 本庄翼と食事を摂っていた。
 昨夜も一緒である。
 「アベックだけの同伴バーの企画書だ」
 警察庁長官田村祥司は部下に作らせて持って来て貰った。
 「いつの間に」
 「俺が書く訳ではない。通るように作成して貰った」
 警察庁長官田村祥司はあっさり言ってしまう。
 「ありがとうございます」
 本庄翼は深々と礼を述べた。
 「五百万用意した。これで総て賄える」
 警察庁長官田村祥司はバックに入れた金を渡す。
 「え。いま貰えるのですか」
 本庄翼は予期してなかった。
 「あれだけの事をした。この先は時々遊んでくれれば良い。Aクラスの献身婦ノルマは大方俺が押さえる」
 本庄翼は苦しかった数年間から今の体制の中ではそれなりの安堵を得られた。
 「何から何まで。ありがとうございます」
 本庄翼は涙を流していた。
 「お前が心配していた川越奈津美は解放されたぞ。まだまだこれから大変だろうが」
 「それは良かったです」
 「舛田の意図は俺が天昇の間に呼ばれて針の筵で説明して来た」
 針の筵は嘘である。警察庁長官田村祥司はかなり雄弁に話していた。
 「結局舛田警視正は何であの子だけあそこまで虐めたのですか」
 本庄翼はどうにも恐ろしい疑問である。
 「あの通りだろ。あとは演出だ。天昇の間に本人に浴びせた台詞が言いたかったのだろ」
 警察庁長官田村祥司は半信半疑だったがきっぱり説明して来た。
 「あの。Sの男性は付き合いたい女と虐めたい女は別らしいのと言っていた部分ですか」
 本庄翼にも衝撃的な言葉である。
 「そうだよ。だがあれでかなりシステムが改正された。今夜帯広のスタジオから放送が入る」
 本庄翼は今夜も警察庁長官田村祥司のホテルに一緒に泊まる。貰った金はATMから口座に入金した。
 
 娼国。ホテル四十六階二百畳の宴会場。
 昭和中期の高層ホテルを建て替えて此処も最新設備に成った。
 第七機動部隊の宴会である。
 今回は抽選で第七機動部隊が佐々木舞と横山美由紀を虐める権利を得た。
 全部で二十名の宴会だが一人に二人コンパニオンが与えられている。
 核戦争前と違って国から費用は出て料理も懐石である。
 コンパニオンを二人付けるのは彼女らへの収入調整を目的としていた。核戦争前のような宴会の需要はない。
 二人のコンパニオンの内一人は全裸で各将校の席の前に横に成っていた。女躰テーブルである。
 料理をこの上に載せる。
 昔の女躰盛を懐石の御膳にした嗜好である。
 もう一人は客席の隣に長襦袢姿で座る。こっちは躰を奉仕するのである。
 最初は前菜と刺身が女躰に盛り付けられる。
 ドテは既に剃毛されていた。その部分を山葵で堤防を作って醤油を溶く。
 この部隊にも平佐和の真似をする者が居る。
 女躰御膳のコンパニオンに水差しで日本酒を無理やり飲ませてしまう。
 横の席のコンパニオンは長襦袢姿だが上半身は完全に剥かれている。腰の紐が辛うじて長襦袢を躰に残していた。
 太腿は丸出しにされ女の分部には指が侵入している。
 コンパニオンの喘ぐ声。堪える悲鳴。女の艶を含んだ声が宴会場を包み込んでいた。
 横山美由紀はまだ許されない。生方少将らに散々虐められて娼国の病院を数日前に退院したばかりである。
 既に十字架や拷問椅子が宴会場の下座の奥に運ばれていた。
 「今日は天昇の間の湯野中企業連合代表からご祝儀を頂きました。ゲームの賞金が出ています」
 少佐の徽章がマイクでアナウンスを始めた。
 「下座の正面を見て下さい。人間を磔る車輪です。右にも左にもレールの上を半回転します」
 躰を車輪の脚乗せ台に乗せて脚首、膝、腰、手首を固定する。
 将校が一人横山美由紀を引っ張る。
 「あの女が的です。横山美由紀と申します。核戦争前に帯広にスパイ行為で侵入して逮捕されました。以前はローカル新聞の記者でした」
 その間に将校が二人掛かって横山美由紀を全裸に剥いてしまう。R国からヘリで移送されたので一応スーツ姿であった。
 「的は彼女の乳首、股の間に小さく見えます小陰唇の粘膜の突起です」
 その間にも横山美由紀は車輪に乗せられベルトとU字金具などで固定されてゆく。
 「投げるのは先端に注射針の付いた羽根の塊です」
 四枚の羽根が縛り合わされ先端に注射針が伸びていた。
 「乳首に当たれば五十万。股間の小陰唇に当たれば八十万。見事クリトリスに突き刺されば百万です」
 横山美由紀はクリトリスを突き刺されると聞いて震える。
 「但し。顔に当ててしまいますとそこでこの競技権が無くなります」
 さすがに目だけは頑丈なメガネが掛けられた。
 上座に座っているのは第七機動部隊長官角谷少将である。核戦争のほぼ直前に第一機動部隊の空母加賀の艦長から昇格した。
 その副長も大佐に昇進して第七機動部隊艦隊参謀である。
 佐々木舞はそのまま下座に正座して待たされていた。次に行われる宴会の生贄に怯える。
 若い将校から順に立つ。
 「狙い目は逆さまに成った時だな」
 二人目の少尉が最初の一人にそう言う。
 「そうだな」
 中央から車輪が右に半回転する。
 横山美由紀の躰は逆さまに成って瞬間止まる。直ぐに一回転して左端に瞬間止まって半回転して中央に止まり終了である。
 「これが一回です。正位に戻ったら投げないで下さい。一人三回ずつです。全員一巡してから賞金の合計が五百万に成るところで終了です」
 クリトリスを狙うには陰毛が若干邪魔に成る。それを考慮して先に剃毛から行う。
 以前に剃毛されてようやく生え揃ったばかりで陰毛はまだ薄い。最初に鋏みでカットする程ではない。
 剃毛するのは少佐の徽章を付けた司会担当である。
 右に半回転して逆さ磔の状態で指でローションを塗られてT字剃刀で簡単に剃毛してしまった。
 少尉の徽章が構える。
 モーターが回って横山美由紀の躰が傾く。
 少尉は右の端に来る瞬間を狙って投げる。
 「う」
 太腿に突き刺さった。
 「外れです」
 横山美由紀の躰は中央で正位に成って止まる。
 「二投目です」
 一投目の針はそのままである。
 また横山美由紀の躰は右に倒れる。
 少尉は逆に一回転するまで待つ。
 左端に来た瞬間を狙う。
 「う、うう」
 針は内腿に刺さっていた。
 「外れです」
 横山美由紀の躰は正位に成って止まる。
 横山美由紀は怯えた表情で少尉を見て自分の脚の注射針を見ていた。
 そんなに痛くはない。
 ただクリトリスに刺されば強烈に痛いと思う。
 きっとそこだけを狙ってくるに違いない。
 少尉は三発目を手にした。
 また車輪が動いて横山美由紀の躰は右に倒される。
 少尉はまた逆に一回転するまで左側で構えて待つ。
 止まった瞬間に投げる。
 大陰唇に刺さった。
 「うふうーーーーーー」
 横山美由紀は恐怖に怯える。
 「外れ。交代」
 司会の少佐が宣言した。
 コンパニオンの一人が針を抜きに来る。抜いて刺さった部分に小さな四角い絆創膏を貼ってくれた。
 二人目も少尉の徽章である。
 これも全部外れてしまう。それも躰に一発も刺さってない。
 五人目の大尉の徽章が三発目で半回転して左に逆回転の正位に成ったところで乳首に命中させた。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 明らかに乳房の周りより痛い。
 「当たり。賞金五十万です」
 司会の少佐が宣言する。
 なかなか三発とも躰に当てられるものは少ない。三発とも外れでも横山美由紀の躰に全部刺さったのは最初の少尉だけである。
 
 唐津。
 娼帝國から分離した街である。その会議場。
 「屋上から見ていると娼帝國は熊本と下関に滑走路を造っています」
 年配の男性議員が見た状況を説明する。
 「私も見ました。格納庫の様な建物や戦車などの陸軍部隊とロボット兵も見ました」
 六十代の男性議員である。
 「我々を警戒してかな」
 大統領東条英治も気に成る。
 「見張りと封じ込めでしょう」
 「逆に武器を作らない方が安全なのでしょうか」
 女性議員斎藤千春は迷う。
 「そうかもしれません。完全に見張られているような気もします」
 別の女性議員山本由紀乃である。
 「子孫繁栄を考えましょう」
 「四国の面々と協力できたら良いのだが」
 大統領東条英治が呟くように言う。
 「連絡手段が有りません。海をボートで渡るしかないです」
 女性議員山本由紀乃が難しい現実を言う。
 「そうだな」
 東条英治大統領も無理と理解していた。
 「このままでは核戦争前の日本の高齢化社会では済みません」
 五十代の議員澤田康弘である。
 「四国と組んでも人口は少なく高齢化の解決には程遠いです。特に少ないのは若い男性です」
 女性議員山本由紀乃はここが問題で解決しないと言いたい。
 「このまま行けば斜陽ですが対策はないですね」
 四十代の副大統領大江万里である。
 「娼帝國の民主化それ以外人類の将来は有りません」
 女性議員斎藤千春は過激である。
 「それは判るが娼帝國の体制に異論を唱えないで残っている人が九割九分だ。満足してしまっている人も多い」
 東条英治大統領も納得して娼帝國に残っている人数が意外すぎた。
 「女性まで何に満足するのでしょう」
 女性議員斎藤千春の投げ掛けに誰も暫く答えられない。
 
 娼国。ホテル四十六階二百畳の宴会場。
 横山美由紀の躰には小さな四角い絆創膏が二十以上貼られていた。
 左の乳房とドテ、大陰唇に集中している。乳首に当たった一発は止血しただけで貼ってない。
 大佐クラスまで順番が回って来ていた。
 この空母紅(くれない)の艦長を含めてあと四人で終了である。
 それでも横山美由紀は震えている。
 一投目が最初の反転で女の分部の突起したびらびらに突き刺さった。
 「うーーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 これは強烈に痛い様子である。
 「小陰唇。八十万です」
 司会の少佐が宣言する。
 横山美由紀は究極に表情を歪めて悲鳴を絞り出し躰はぶるぶる震えていた。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーん。ああん。ああ。ああ。ああ」
 荒い息遣いで震え続ける。
 この大佐は二投目もクリトリスを狙う。
 また車輪が半回転して横山美由紀の躰は右に倒される。
 大佐は止まった瞬間に投げた。
 ぎりぎりクリトリスをの直ぐ上の部分。大陰唇の間のやや盛り上がった包皮の手前に突き刺さった。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴は上がったがクリトリスは外れている。
 「残念外れです」
 「おい。これも小陰唇じゃ」
 「いいえ。粘膜の女の鬼頭分部ではありません」
 「そうか」
 大佐は仕方なく三投目を構える。
 「あはあーー」
 横山美由紀は辛い息遣いを漏らす。
 あと十本飛んでくると数えて判っていた。
 大佐は左の端に合わせて構えていた。
 横山美由紀の躰は半回転して逆転して一回転。真っ逆さまに成って止まる。
 大佐は瞬間投げた。
 今度も外れて土手に突き刺さっている。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 当たり方なのか血が注射針の刺さった根元から玉に溢れ出る。それが線を引くように流れた。
 司会の席のコンパニオンがガーゼで拭いてまた小さい絆創膏を貼る。
 さらにガーゼを根元に当ててドテ下の一本も抜く。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー」
 さらに小陰唇に突き刺さった一本もガーゼで先端を包んで抜き取った。
 「うぐううふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 抜く時も痛いようである。
 血が滲んでいた。
 この部分には四角い絆創膏ではなく司会の少佐が渡した水絆創膏を塗る。
 「う、ふうう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーふうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀沁みる痛みに強烈に藻掻く。
 「いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 横山美由紀はオーバーに泣き悲鳴を上げる。敢えて堪える事はしない。
 既にカバーメガネの奥の目からは涙が流れていた。
 それでも次の大佐が構えた。
 「あ、はああーーーーーーーー」
 横山美由紀はまた辛い吐息を漏らす。
 
 唐津。
 娼帝國から分離した街である。その会議場。
 「私が聞いた限りで多かったのは子育てしなくて良い。家族に気を使わない。介護が無い。衣食住には困る事が無い。さらに自由恋愛ができるでした」
 女性議員斎藤千春の問い掛けに対する少し間の空いた女性議員山本由紀乃の答えである。
 「それじゃまるで過去の日本社会。いや国際社会のモラルを否定してしまっているのか」
 東条英治大統領は如何とも言い難い。
 「以前からそういった女性は確かに居ました。遊ぶ資金や男性アイドルに逢う為に売春もする。でも全体がそっちに流れるとは」
 女性議員斎藤千春はもっと納得が行かないらしい。極端に端的な非難に成ってしまう。
 「男性は仕事が無いと言う不満はあった」
 「それは女性も同じです」
 「人に使われて長い時間労働に拘束されないで生活費プラス小遣いが得られる。週二枚の献身婦チケットのノルマを我慢すれば自由だ」
 六十代の男性議員の指摘である。
 「確かに権力に歯向かわなければ厳しい束縛はないですね」
 副大統領大江万里もそう現状分析する。
 「確かに核に汚染された世界だ。核戦争前のように自由に何処でも行けないのは諦めるしかない」
 「流されないでどうしても献身婦が受け入れられない僅かな若い女性層が四国に出ただけだな」
 「そして葛城は核戦争以前の西側国際社会の民主主義を主張する者をこの唐津に切り離して娼帝國の思想的安泰を図ったのだな」
 「外に出てしまうと厳しい試練だらけだからよ」
 「結局四国も此処も娼帝國に提供された建物だ」
 「今は医薬品の製造にかなり追われている。娼帝國から手切れ金の様に貰った薬品はあと一年しか持たない」
 「大方の民衆が娼帝國の在り方に流されたのね」
 「日本人にその体質は有ったよ」
 「本当に娼帝國の民主化を考える方法は無いのでしょうか」
 女性議員斎藤千春は諦められない。
 「武器より医薬品と少子化問題だよ」
 五十代の議員澤田康弘は現状を何とかしないといけないと主張した。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 昼食が終って溝口明日香中佐が繋いだモニターから唐津の会議をリアルタイムで確認していた。
 酒を飲み津梨清吉の出すつまみを食べながらである。
 「葛城君が四国にこの連中を追いやって正解だったな」
 平佐和はつくづくと納得する。
 「そうよ。娼帝國の民主化だって。許さない。何としても唐津で消滅して貰わないと」
 真紀子はスパークリングワインを飲みながら怒りを呟く。
 「四国と交流したがっていました」
 葛城義和はこの部分がやや気に成った。
 「何れ何らかの手段で交流しないか」
 湯野中の懸念である。
 「そう成ったらどうなるの」
 「子孫を産む女性がやや増えるだけじゃないか」
 平佐和は怒りは有るが何もできないと思う。
 「四国は男が五人しか居ない。だが唐津と交流すれば年配者でも種は付けられる」
 湯野中は安心はできないと思う。
 「潰してしまう」
 真紀子がポツリと問い掛ける。
 「いいえ。残ったこっちの国民感情に影響します。納得している者ばかりではありません。諦めている者の方が多いです」
 葛城義和は潰すのは今ではないと言う。
 
 娼国。ホテル四十六階二百畳の宴会場。
 座敷は乱れに乱れてコンパニオンが二人急性アルコール中毒で看護士の処置を受けた。
 全裸のまま宴席の後ろに寝かされて尿道カテーテルを突っ込まれ利尿剤を投与され点滴を受けている。
 横山美由紀の方は最期から二人目の艦隊参謀の大佐に交代した。
 この大佐は先程から壁の的に練習していたのである。
 横山美由紀はそれをちらちら見ていた。
 艦隊参謀の大佐は左端に的を絞って待つ。
 横山美由紀の躰が半回転して右端で女の分部が真上を向いたところで狙いを目測する。
 一回転して左端でもう一度女の分部が真上に成って止まった。
 艦隊参謀の大佐は瞬間狙いを定めて計算して弧を描くように投げる。
 見事斜めにクリトリスに刺さった。
 「うぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に痛い。
 横山美由紀は躰をガタガタ揺すって暴れる。
 「うぐうーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーー」
 どうにも堪えられない様子である。
 「いたーーーーーーーーーーーーーーー。い、いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は堪えられず喚き散らす。
 正位の位置に車輪が戻った横山美由紀はぽろぽろ涙を溢していた。
 コンパニオンが司会の少佐に目で確認してガーゼを当ててクリトリスの針を抜く。
 「う、うう、ぐううふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 ガーゼに血が染みていた。
 「あーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん」
 横山美由紀は泣き続ける。
 司会の少佐は近くに来て確認していた。
 「見事命中です。賞金百万円です」
 司会の少佐が宣言する。
 「そうやって当てるのか」
 艦隊司令角谷少将である。
 さすがに百万取った艦隊参謀の大佐は一発で終了となった。
 角谷少将が構える。
 容赦なく横山美由紀を磔にした車輪は動き出す。
 角谷少将は半回転して左端に向かって逆に一回転する途中の正位に成ったところを狙う。
 だが左の乳首を逸れて乳輪と白い皮膚の境目に刺さった。
 「うふうう、うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふぅふぅううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はこれにも悲鳴を絞り出す。
 あと二投で終了である。外れてと願う。
 「外れです」
 司会の少佐はそう判定した。
 「駄目か」
 角谷少将はやんわりこれじゃ駄目かの対応である。
 「駄目です。乳首は外れています」
 少佐はきっぱり否定した。
 角谷少将は二投目を構える。
 「あっはーーー」
 横山美由紀はまた辛い吐息を漏らす。
 角谷少将は二投目も半回転して右端から戻って正位の位置で狙う。
 今度は右の乳輪に刺さっていた。
 其処で回転は止まる。
 「あ、ああ、あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 横山美由紀は号泣していた。
 「外れです」
 司会の少佐の判定である。
 「おい紅い部分に刺さっているぞ」
 角谷少将はやんわり抗議する。
 「そこは乳輪です。乳首の突起に当たらないと駄目です」
 少佐はまたきっぱり否定してしまう。
 「判った」
 角谷少将は三投目を構える。
 「あはああーーーーーーーーー」
 横山美由紀は震えながら身構える。
 右へ半回転。
 角谷少将は真っ逆さまに成った横山美由紀の股間の高さを確認する。
 一回転して左端に来るのを待つ。
 五度手前の角度まで来て山なりのスローを投げた。
 逆さに止まった横山美由紀の股間に落ちて来る。
 横山美由紀は躰を揺すって藻掻く。
 クリトリスが包まれた包皮の割れ目に深く刺さった。
 「うごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は痛みに猛然と藻掻く。
 「ううーーーーーーーーーーーー。うふうふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーー」
 涙を振り飛ばして泣き叫ぶ。
 コンパニオンが正位に戻った横山美由紀の前に座って司会の少佐を振り返る。
 「あはああーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーん。ああーーーん」
 横山美由紀は強烈に繊細な痛みに泣き喚き続ける。
 「大当たりです。賞金百万です。おめでとうございます」
 司会の少佐は絶賛する。
 コンパニオンはガーゼを当てて乳房の注射針から抜く。
 「うふううーーーーーーーーーーーーーーー」
 血が流れ出る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーん」
 それを拭く。
 反対側の乳輪に刺さったのも抜く。
 「ううーーーーーーーーーーーーーー」
 最後にクリトリスの注射針をガーゼで巻いて持つ。
 「・・・・・」
 引く。
 「うふうーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はまた涙を溢れさせる。
 何とクリトリスに二発食らってしまった。
 「いたいーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 横山美由紀は泣きながら痛みを訴えた。
 コンパニオンはゆっくり止血する。
 「賞金が余りました」
 司会の少佐が宣言する。
 「良し続けよう」
 角谷少将が続行を決めた。
 「まってーーーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は泣き悲鳴で訴える。
 「ここで交代だ。種目も変えよう」
 角谷少将は佐々木舞を指す。
 横山美由紀は車輪の戒めから解かれて畳に崩れた。
 「お前。生方少将を怒らせたな。もとブン屋だってな」
 艦隊参謀の大佐が詰る。
 「・・・・・」
 横山美由紀は何も答えられない。
 「まあ。当分お座敷で軍人の玩具だな」
 今度は有明の艦長が宣告する。
 「ゆるしてーーーーーーーーーー。もうーーーーーーーーー」
 横山美由紀は倒れたまま泣き続ける。
 「今度は中央で逆さまにします。膣にクスコを挿入しています。小型ドローンでミニ爆竹を落とします」
 司会の少佐が説明を開始した。
 「爆竹」
 角谷少将はやや驚く。
 「昔の日本でロケット花火の先端に付いていた物で微量の火薬です。でも膣の中で爆発したら破壊力は無くても相当に痛いです」
 「えーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は怯えて声を上げる。
 「この女は舛田警視正に一度性器を破壊されて娼国の病院が再生しています」
 「そんな事有ったな。感度が戻った証明も行われたな」
 有明の艦長が思い出す。
 「宴会場の鴨居の高さより上から落として貰います。カメラは使えません。目測で落とします」
 外れても佐々木舞の躰の周辺で破裂する。電子鞭で押し付けられたくらいの痛みはある。
 「一回目の競技で成功した者は外してこの競技で成功した全員で残りの賞金を分割しよう」
 角谷少将が決めてしまう。
 また少尉の徽章から始まる。
 佐々木舞の躰は左端からスタートして半回転で逆さまに成って二秒止まり半回転して右端に正位に成った。
 また半回転戻る。中央で真っ逆さまで二秒止まって左端に戻って行く。
 一人チャンスは二回。小型ドローンには二発吊るしていた。
 点火すると落下する。爆発まで一秒。丁度クスコの中で爆発するタイミングである。
 一人目の少尉がリモコンを持つ。
 ドローンを上昇させてレール中央の真上まで移動させる。
 佐々木舞の躰も半回転してその真下に逆さまに成った。クスコの口がほぼ真上を向く。
 少尉は大まかな狙いで一発目を投下してしまう。
 一発目はクスコの五センチくらい外側ドテの高さで破裂した。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーー」
 それでも爆風は佐々木舞のドテに撥ねる。
 電子鞭を当てられたように痛い。
 佐々木舞の躰は車輪がさらに半回転してまた半回転戻る。
 少尉は失敗した位置でドローンをホバリングさせながら外れた分だけ微動させて狙いを定めて待つ。
 真っ逆さまに成った佐々木舞の股間が真下に来る。
 投下した。
 小さな爆竹はクスコの縁を外から掠って撥ねクリトリスの十センチくらい先で破裂する。
 「あはーーーーーーーーー」
 衝撃だけで痛みまではない。
 だがクスコの縁に当たったのが佐々木舞を震えさせた。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の悲鳴と共に車輪は半回転して正位に止まる。
 「ふはあーーーーーーーーー」
 佐々木舞は恐怖の息を吐く。
 「二発とも至近弾!外れ!」
 少佐が判定した。
 二人目の少尉がリモコンを代わる。
 司会役の少佐が小さな爆竹二本を装填した。
 小型ドローンは鴨居の高さに上昇して車輪が真ん中に来る位置に一挙に移動する。
 車輪が微動し動き出した。
 佐々木舞に戦慄が奔る。
 恐怖の表情が破裂して半回転する。
 二人目の少尉もど真ん中に来た瞬間投下した。
 車輪の内側の枠を掠めてクスコのお尻側に逸れる。
 アナルのやや上で破裂した。
 「うがあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の悲鳴が上がる。
 これも電子鞭程度には痛い。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 佐々木舞の泣き悲鳴を無視して車輪は反転して右端に止まる。
 そして再反転した。
 二人目の少尉はど真ん中の上空で目測で照準を定めて待つ。
 佐々木舞の股間が真っ逆さまに上を向いて中央の真下に来る。
 二人目の少尉も瞬間を待って落とす。
 今度は外側にクスコをぎりぎり逸れる。そして無毛のドテの至近距離で爆発した。
 「うがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはああーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーー」
 強烈に痛そうである。それでもまだ皮膚が黒くは成ってない。
 「あはああーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は泣き叫ぶ。
 それでも車輪は半回転して正位に止まった。
 「二発とも外れ」
 司会の少佐の判定である。
 三人目の中尉がリモコンを交代する。
 佐々木舞は恐怖にぶるぶる震えていた。
 小さな破裂でも火薬が異常に怖い。そして破裂すると火薬の匂いが漂う。それがさらに恐怖感を煽る。
 
 第一機動部隊。加賀の艦橋である。
 機動部隊は北大西洋からイギリス海峡に向けて航行していた。
 艦載機四十二機を索敵に放っている。
 二隻の空母から次の二十一機ずつが甲板に準備されていた。
 この後も続いて索敵の第二波が出発する。
 総て無人機である。
 NATOなどの無人機とは違う。自動操縦だが本来パイロットが乗る機材である。
 遠隔操縦も可能だがロボットのパイロットが乗る。
 偵察が目的で機銃弾以外は積んでない。
 フランスとスペインの境目ピレネー山脈の先に進路を取ったF18がアンドラ公国に入った。
 山岳地帯に武器を携帯した集団を発見する。
 F18はかなり低空に近付いた。
 敵が気付いたので銃撃する。
 応戦して来たので高々度に旋回して帰還進路を取る。
 「十六番機が武器を携帯した集団を発見」
 索敵の第二波が発艦したあとに攻撃隊が準備された。
 二隻の空母から九機ずつ緊急発艦の準備をする。
 「この位置はアンドラ公国が有った場所だ」
 加賀美少将はモニターから地図を追っていた。
 「軍隊など無い国です」
 艦隊参謀の大佐である。
 「攻撃隊発進準備良し」
 士官が報告する。
 「発艦良し」
 加賀美少将は指令を出した。
 「殲滅してしまうのですね」
 「日本民族以外殲滅が原則だ。無条件に攻撃する」
 「これまでの娼帝國の攻撃を逃れていたのですね」
 「フランスもスペインもポルトガルも核の焼け野原だ。それで見落としてしまったのだろう」
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間である。
 四時を回っていた。突然モニターの一台が第一機動部隊に繋がった。
 加賀美少将の艦隊参謀が状況を報告する。
 「山岳民族か」
 平佐和が対応した。
 「判りません。武装した姿はそう見えます」
 「放射能汚染されてないのか」
 「判りません。爆撃した後で調査します」
 「判った連絡を待つ」
 平佐和は通信を終了した。
 「葛城君。そう言う事だ」
 「比較的核汚染の薄い部分が有るのでしょうね。または地底に隠れていて汚染が緩くなって出て来たかです」
 「食料が有るのか」
 湯野中の疑問である。
 「かなりの備蓄でしょう」
 葛城義和は確りした集落の基盤が有ると見ていた。
 「何故。前回の遠征で見落としたのかな」
 「山岳民族で放射能を避けて地中か核シェルターに潜んでいたら見つけられないかもしれません。人工衛星にも捉えられなかったのでしょう」
 「応援を出す」
 真紀子は兵力が足りないかと思う。
 「爆撃のあと様子を見てからで良いでしょう」
 葛城義和は大きな心配は無いと見ていた。
 
 娼国。ホテル四十六階二百畳の宴会場。
 佐々木舞は小さな爆竹の至近弾を何発か食らってぽろぽろ涙を溢していた。
 大尉の徽章がリモコンを持っている。
 また車輪が半回転して中央に来た。小型ドローンはその真上にホバリングしている。
 この大尉も一瞬止まった瞬間に投下した。
 今度はクスコの縁に当たって中に撥ねる。
 爆竹は金属部分で破裂した。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 爆竹は中まで落ちなかったが爆風が奥の子宮口を直撃している。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は苦しみ藻掻く。
 戻り掛けた回転を中央に戻す。逆さまの態勢で司会の少佐が内部を覗く。
 少佐の席のコンパニオンがペンライトを取りに行った。
 天井のカメラが内部をモニターに映し出す。
 少佐はコンパニオンからペンライトを受け取って内部を照らした。
 「衝撃だけで問題なし」
 司会の少佐は判断を下してしまう。
 「今のは」
 艦隊参謀の大佐が判定を確認する。
 「当たりです」
 司会の少佐は判定を下す。
 次の順番の大尉がリモコンを代わる。
 続行である。
 小型のドローンは二発装填されて線路の中央の天井にホバリングしたまま待機した。
 また車輪が半回転して中央で佐々木舞の躰が真っ逆さまに成る。
 投下したが外れてドテの辺りで破裂した。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また電子鞭が当てられた程度の痛みである。
 そのまま車輪は半回転して戻って来る。
 大尉は位置を調性していた。
 真下に着た瞬間に投下する。
 今度はクスコにすっぽり入ってしまった。
 子宮口の真上で破裂する。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の躰は強烈に震撼する。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。い、いたいいーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は強烈に叫ぶ。
 また回転し始めた車輪を一回中央に戻す。
 司会の少佐がペンライトで中を照らす。子宮口が黒く成って壁の粘膜も血が滲んでいた。
 看護婦が上から覗いた。
 この国では看護士と看護婦は区分されていて看護師とは言わない。
 「これは駄目です。完全に内部が火傷しています。直ぐに病院に搬送しましょう」
 看護婦は大きな綿棒を入れて血を確認して座敷に公開する。
 「搬送する程か」
 司会の少佐は反論してしまう。
 「医療関係者の判断は従え。そういう加賀美少将の指示だ」
 角谷少将の指示である。
 佐々木舞は泣き続けていた。
 「閣下と階級は同じですよ」
 「同じ少将でも向こうがずっと上官だ」
 艦隊が幾つも一緒に行動する場合は加賀美少将が一番先任と成る。
 娼国海軍にも旧日本海軍の軍令承行令に基づく先任者と同じ決まりが存在していたのである。
 佐々木舞は将校四人が掛かって大車輪から降ろされてストレチャーに乗せられた。
 佐々木舞はかなり痛みに藻掻いている。
 看護婦はクスコを抜いて局部麻酔を打つ。
 代わりに恐怖に震える横山美由紀が大車輪に磔にされた。
 大尉は当たりなので中佐の徽章が交代してリモコンを操作する。
 横山美由紀は佐々木舞が搬送された時の痛がる様子を見て怯えていた。
 中佐の一発目は内腿に当たって撥ねる。ドテの横で破裂した。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀も痛みに悲鳴を上げてしまう。
 皮膚に黒い火薬の跳ねが散っている。
 「う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は痛そうに藻掻く。
 微かに火傷をしていたようである。
 二回転目が戻って来た。
 今度はクスコの縁に当たって手前に飛んでしまう。
 影響はない。
 その後八人外れた。
 九人目の中佐が二発目でクスコにすっぽり落とす。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがががああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴が上がる。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はサイレンの様に悲鳴を上げ続けた。
 車輪が正位で止まったのでクスコの下からペンライトで覗く。中は煙が充満していた。
 そのまま四人掛かって横山美由紀の躰を畳に降ろす。
 看護婦が二人飛んで来て確認に掛かった。
 「直ぐに搬送します」
 三十代の看護婦がきっぱり宣言する。もう一人が麻酔を打つ。
 「お二人残りましたがどうします」
 司会の少佐が角谷指令に確認する。
 「二人は半人分でどうだ」
 これ以上続けられないので四分割して五人で分ける事と成った。
 その後はコンパニオン遊びで乱れに乱れた事は言うまでもない。
 
 北大西洋。第一機動部隊旗艦加賀の艦橋である。
 爆撃は行ったが翌日もう一度偵察機が確認する。機動部隊は現在の海域に留まった。
 コンパニオンが一人海図を載せる台に大の字に磔にされている。
 乳房の下から腹の上までと太腿に大根のつまを敷かれて刺身が盛られて女躰刺し盛に成っていた。
 慰安婦役のコンパニオンなのでSMまではできない。
 剃毛してしまったドテに山葵を外輪山の様に丸く置いて中に醤油を溶かす。
 剃毛したばかりなのでやや沁みるかもしれないが許せである。
 板前は居ない。大方冷凍で切って積み込まれた刺身が盛られているが加賀美少将が生簀で積んで来た鯵と烏賊を下ろす。
 それも胸の谷間の大根のつまが敷かれていないところに載せる。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーん」
 コンパニオンは首を振っていやいやをしていた。
 「その内大人しくなる。堪えろ」
 加賀美少将は笑っている。
 烏賊のげそは乳首に載せてしまう。
 「いやあああーーーーーーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーーーーーーーー。これじゃSMだよーーーー」
 さらに泣き叫ぶ。
 「ソフトSMは受ける事に成っている。このくらいはソフトだ」
 艦隊参謀の大佐が断言してしまう。
 さらに大佐の徽章が水差しで日本酒を口に差し込んで流し込む。
 「うふん。ううん」
 コンパニオンはいやいやをする。
 この大佐は空母赤城の艦長である。
 どの機動部隊も虐めは止められないらしい。
 
 アンドラ公国。山間部に造られた各シェルターである。
 「派手に爆撃されたな」
 「アメリカのF18だったが」
 「マークが違う」
 「あれは娼国海軍だ」
 「娼国。何者だ。行き成り爆撃して」
 「ロシアや中国系ではないだろ」
 「日系らしいな。太平洋戦争前にR国に移住した日本の女衒の末裔らしい。娼国はそのR国から独立したかなりの経済国家だ」
 「それが何で行き成り爆撃してくるのだ」
 「判らん。確保してあった潜水艦に移った方が良いかもしれん」
 「そうだな。食料持って移動するか」
 一行は二百名足らず。今回犠牲に成った仲間を葬って隠してあった大型車両八台でフランスの港に向かった。
 いざと言う時の予備にフランス海軍が残した潜水艦を五隻確保していたのである。
 大型車両は樹木の葉でカモフラージュはしていた。
 夜間の内に出発する。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 今夜も津梨清吉のカウンターが出されて鰻を焼き刺身を切る。
 「爆撃のあと暫く偵察の戦闘機が旋回を続けたけど山岳兵の遺体以外何も確認されないとの事よ。明日ロボット部隊を降下させるって」
 「加賀美少将が確認しているのだな」
 湯野中も納得する。
 平佐和は早々と鰻と寿司をお土産に貰って帰ってしまった。
 「葛城先生。心配はないでしょうか」
 湯野中は葛城義和の意見を聞く。
 「無いとは言えないですよ。明日パラシュート降下したロボット部隊の調査次第です」
 葛城義和は緊急性は無いが相手の兵力次第と見ている。
 「まだロボット兵を増産しないと駄目ね」
 「そうだな」
 真紀子も湯野中も危機感をやや感じていた。
 
 翌朝。第一機動部隊。
 二隻のイージス艦の艦尾に積んだ中型ヘリが発艦する。
 ロボット兵十名ずつを乗せていた。
 
 アンドラ公国を出発した部隊は昼間は爆音を警戒しながら隠れる場所を捜して進む。
 爆撃が行われた地点に向かうヘリには発見されずに進んでいた。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 平佐和が着くのを待たずに朝食を終わらせ露天風呂でモニターからアンドラに向かうヘリからの画像を確認していた。
 「都市部と農村は完全に焼土ね」
 真紀子は自らの核に滅びたEU圏の絶滅を再度噛みしめている。
 「山間部の一部に核汚染から逃れて生存する部分があったのか」
 湯野中はまだまだ危険が残っている事を確認する。
 
 十一時を回って二機のヘリからロボット兵士十八体が降下した。
 爆撃の跡には兵士の存在は確認できない。
 核シェルターらしきを捜索する。
 
 第一機動部隊。旗艦加賀の艦橋である。
 「十八体じゃ無理です」
 「そうだな。山岳地帯の上に捜索範囲が広すぎる」
 加賀美少将は天昇の間に確認する。
 天昇の間の回答は全面的に都市部及び農村部が破壊されているので他への移動は考えられない。
 何処かに潜んでいる可能性を考慮してパラシュート部隊を回収して大型爆弾による広範囲な爆撃を続行せよであった。
 機動部隊は二隻の空母から二十一機ずつ四十二機が発艦する。
 昨日女躰刺し盛の女躰器役から急性アルコール中毒にされたコンパニオンは衛生兵に尿道カテーテルを挿入され点滴を付けられてまだ苦しんでいた。
 カテーテルから尿は床のバケツに垂れ流しである。
 士官らはこの醜態を愉しみながら任務を続行していた。
 コンパニオンはあと三名乗せられている。日替わりで愉しむ。加重死刑囚を積んでこなかったのが痛恨である。
 
 四国中村。
 中国残存軍の及ぼした爪跡も徐々に癒えて女性らの鬱憤晴らしが再開されていた。
 全裸のローションプロレス大会である。
 抽選で八名が外れで選出される。
 総当たりリーグ戦で最下位と成った者が残りの七人に剃毛されて性感を失神するまで責められる嗜好である。
 中国残存軍の拷問で陰毛を全部抜かれてしまった女性も娼国の手術で自然に臀部のみ生える様に処置された。
 女同士でも負けると女の分部をとことん弄られ逝き顔を晒し者にされて大勢の卑猥なヤジが飛んで来る。
 恥ずかしさの極致である。
 どうであれ四国中村に平和が戻った事だけは確からしい。
 
 第一機動部隊。旗艦加賀の艦橋である。
 攻撃隊を二波出してそれを収容した。
 戦火の確認に向かったヘリの戻りを待って帰還進路につく。
 また一人のコンパニオンが生贄に海図版の台に大の字に磔にされている。
 大根のつまが敷かれ冷凍の刺身が盛られていた。
 昨夜大受けであった生簀の活き造りを加賀美少将が捌く。コンパニオンは初めから震えていた。
 
 アンドラ公国を八台の車両に分乗して出発した部隊はフランスの港に着いた。
 潜水艦は海底に隠している。
 数名が潜水服で潜って艦に乗り込む。
 セイルの上部だけ浮上して収容準備をする。
 車両を隠して全員が数人ずつ港からボートで近付く。
 三隻の向かう進路は娼国である。
 彼らは行き成り攻撃を受けた。その国を確認するところから始めるしかない。
 そしてまだ話し合いで解決ができる希望を持っていたのである。
 やがて三隻の潜水艦は娼国の空母を発見した。
 少し離れてソナーの死角に待機して潜望鏡を上げる。
 「娼国の艦隊だ」
 「やはり空母から発信した戦闘機だな」
 「娼国は核戦争のあとも強大な兵力を有しているのだな」
 「そうだ。空母が二隻。イージス艦らしきが十隻くらい居る」
 アンドラ公国を出て来た部隊は驚愕していた。
 
 第一機動部隊。旗艦加賀の艦橋である。
 「閣下。空挺部隊を収容したヘリはイージス艦に戻りました」
 「帰還進路」
 加賀美少将は発令した。
 機動部隊は前路警戒の潜水艦を先頭に娼国に向かって五十ノットの艦隊速度で航行を開始する。
 アンドラ公国を出た部隊の潜水艦三隻は少し離れてその後ろに付いた。
 加賀の艦橋ではコンパニオンに水差しで日本酒を飲ませ始める。平佐和の趣味が感染してしまっていた。
 全く尾行は警戒してない。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 夕食の時間で津梨清吉が魚を焼き、刺身を切って料理を出す。
 「機動部隊から報告よ。大型爆弾で広範囲に爆撃。此処の部隊の兵士らしきは見当たらず。壊滅した模様。だって」
 真紀子が他の三人に報告する。
 「どうやら心配なさそうだな」
 平佐和は楽観する。
 「もう一回くらい数日後に重爆撃機で偵察した方がよくないか」
 湯野中は慎重にやるべきと主張する。
 「南の空軍基地から出す」
 「そうですね」
 葛城義和も同意する。
 
 娼国の病院に運ばれた横山美由紀と佐々木舞は結構な重症であった。膣内が部分的に火傷していて全治三週間である。
 処置が終れば退院可能だが完治するまで入院させられた。医療実習のモルモットである。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 「こんばんは。舛田紗香です。この度ソフトコースとハードコースの中間コースが設定されました。これからはソフト、ハード、無制限ハードと成ります」
 既に一回帯広のスタジオから報道された内容である。
 本日の生贄は黒田美優元立憲国民党市会議員と来栖美香元三等海尉が引き出されていた。
 「今夜は中間コースのハードでできるプレイを御紹介します」
 既に黒田美優と来栖美香は六人ずつに輪姦されていた。
 来栖美香が先に生贄で開始する。
 「難しいようで吊るす方は意外と簡単です。吊るされる側は非常に苦しいです。駿河問いをお見せします」
 舛田警視正は二人の若い男性に縛り方を説明する。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 平佐和は帰った。
 夏木陽一と盛高知里が来ている。
 「葛城先生の仰る通りSMを外したい希望は多いです」
 盛高知里が報告する。
 「そうですね」
 夏木陽一も同じ情況を確認していた。
 「そうでしょうね。何割くらいですか」
 「姉ヶ崎は三割超えました」
 「そのくらいなら」
 葛城義和は納得した。
 「いいの」
 「もっと抵抗が多いと思っていました」
 「そうよね。最初の時ももっとこの国の制度に抵抗して出て行くと思ったけど大方が残ったものね」
 「生活年金が元のレートに戻る範囲なら諦められる範囲だったのだな」
 湯野中も現状を理解する。
 「生活苦はないです。医療の危険も有りません。自然の猛威からも護られています。考えようによっては家事も少なく済みます」
 夏木陽一は献身婦を大概の人は呑むと言いたい。もちろん核戦争の後だからである。
 「それと献身婦と引き換えに子育ても家事も生活苦も無いです。嫌な仕事場にしがみ付かなくても生きて行けます」
 盛高知里も献身婦を許せないと考えなければ楽で安全な社会であると思う。
 「日本人は革命だの抵抗運動だのにそんなには行き着かない。長い物には巻かれる民族だからな」
 湯野中の見解である。
 「問題は唐津ね」
 「そうですね」
 だが葛城義和はまだ即座には心配ないと言う意識であった。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 来栖美香は駿河問いの吊るしに苦しみ藻掻いている。
 手首どうし脚首どうし縛り合されそれを纏めてフックを掛けて天井からのフックに吊るされていた。
 来栖美香の躰は横から見ると空中で五角形を描く。
 腹が外側で一番下を向いて乳房が斜め下向きに成る。首がべこの様に五角形から突き出していた。
 手首と脚首が背中の真上で纏められ風呂敷包みを吊るした様な形である。
 本来は滑車に吊るして縄を引っ張り上げる。今は天井から下がったチェーンブロックのフックに引っ掛けていた。
 「さあ。この体制で擽りです」
 舛田警視正が宣言する。
 若い男性二人が左右から擽る。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。ふぁああーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香はこの態勢で擽りは堪らない。狂ったような悲鳴が上がる。
 若い男二人は愉しそうに責め続けた。
 来栖美香は何処までも奇声を上げ続ける。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「舛田。またギリギリハード教育始めたな」
 湯野中は何とも言えない表情である。
 「ねえ。ハードコースを取り入れる人どの位」
 真紀子は無制限ハードは極一部として中間ハードの受け入れ者を気にする。
 「一割よりは居ますよ月にチケット二枚とかですが」
 夏木陽一の報告である。
 「いまのショー稼ごうとする人が尻込みしないかな」
 湯野中は心配する。
 「でも今のところは危険のない範囲です」
 夏木陽一は問題ないとの意見である。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 二人の若い男は来栖美香が失神するまで責めてしまった。
 擽りで失神とは。これを知らない者は驚いた事であろう。
 「貴方達はやり過ぎ。ハードではここまではできないよ」
 舛田警視正が注意する。
 「はい」
 二人は詫びる表情だけしていた。
 「今度はこっちの二人よ」
 「はい」
 呼ばれた二人の中年男は待ってましたと立ち上がる。
 舛田警視正は凧糸の先端にピンチを縛り付けた物を五十本用意していた。
 来栖美香はまだ駿河問いに吊るされたままである。
 舛田警視正は五十本のタコ糸の根元を来栖美香の吊るされた真下に埋め込まれたフックに纏めて縛る。
 そして駿河問いの高さをやや下げた。
 「このピンチをこの女の躰中に鋏みつけて」
 舛田警視正は二人に要求する。
 「警視正。それはスーパーハードでは」
 スタッフが異議を申し立ててしまう。
 「ピンチで鋏む時間は制限されているけど数は制限されてないよ」
 舛田警視正はスタッフに怒りを露わにする。
 二人の中年男性は委細構わず駿河問いで真下を向いた来栖美香のフロント面にピンチを鋏み付けて行く。
 二人は乳首、乳房に集中して鋏み付けていた。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「また凄いハードだな。中間コースのハードなどと言わないで普通にショーをやってくれれば良いのに」
 湯野中はまたぼやく。
 「そっちの部下だよ」
 真紀子は湯野中が注意すべきと言う。
 「また何か目論見が有りそうですね」
 葛城義和はじっくり見る姿勢である。
 「こっちの作ったシステムの弱点を突いているのかな」
 真紀子は扱い難いと言う表情で言う。
 「そうでしょう。やらせておきましょう」
 葛城義和は達観していた。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 来栖美香は駿河問いの吊るしの状態である。床から糸で繋がったピンチ五十本に躰のフロント面を鋏まれていた。
 「二人で引っ張る準備」
 舛田警視正が号令を掛ける。
 二人はチェーンブロックの鎖に手を掛けた。
 「さあ自分で上に引っ張る号令を掛けて。いつまでも鋏まれていたら痛みが増す事は知っているよね」
 舛田警視正は来栖美香に要求する。
 「ああーー」
 来栖美香は辛そうに腹の下の凧糸を見る。
 男ら二人は来栖美香の表情を伺って構えていた。
 「ごう」
 来栖美香は観念して泣きそうな声で号令を掛ける。
 二人の中年男が鎖を引く。
 一気に吊るしがややゆっくり上がった。
 「ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ピンチは一秒くらいの差で全部飛ぶ。生殺しの様な引き千切り方である。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香の躰は空中で迫り上がって片方の脚を伸ばして固まった。それを一気に蹴る。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーー。おのれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は強烈な痛みに空中で暴れた。
 そして失禁してしまう。
 壮絶な光景である。
 舛田警視正は床に降ろして暫く休ませる。
 来栖美香の躰はピンチの鋏んだ痕が全身に残って悲惨である。
 舛田警視正は休ませている間に黒田美優を担当する六人に高手小手の縛り方を指導する。
 それは画面の向こう側の視聴者にも理解が行くように行う。
 六人全員に一回ずつ縛らせた。
 舛田警視正は休ませていた来栖美香の元に戻って来る。
 「どう。治まった」
 「はい」
 来栖美香は頼りなく頷く。
 「でも乳首二時間鋏まれたよりはソフトでしょう」
 「えーーー。どっちもハードです」
 「でも痛みは速く治まったでしょう」
 舛田警視正はさらに突っ込む。
 「それは。でも瞬間の衝撃が」
 「どっちか選べと言ったら」
 「それならまだ今の方が」
 舛田警視正は今の答えが引き出したかったのである。
 次は沢山の蝋燭に点火する。
 来栖美香は床に大の字に磔にされた。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「うーん。難しい選択を突き付けてくれるな。あれはそんなに身体に負担は無いが瞬間強烈で怖いな」
 湯野中もどうしたものかと言う表情に成る。
 「舛田警視正はあーいう結論を出したけどかなりハードね」
 真紀子は印象でそう呟く。
 「しかしあれを禁止してしまうと無制限ハードに成った本来のハードを受ける女性は極端に少ないです。プレイが制限され過ぎます」
 夏木陽一は反対する。
 「中間コースのハードにオプションを作って追加料金にしましょう」
 葛城義和が結論を提案してしまう。
 「そうですね。本数の制限を作ってそれ以上はオプションで追加料金でどうでしょう」
 夏木陽一は何処までも遊ぶ側の味方である。
 「まあ。そうですね」
 葛城義和も迷いながら認めてしまう。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 「それでは蝋燭責めです。蝋燭を二本ずつ持って下さい」
 舛田警視正は初老の二人に言う。
 蝋燭はかなり溶けて芯の周りに溜まっていた。
 二人はそれを溢さないように二本ずつ両手で持つ。
 「最初は二十センチくらい離して真横に床と平行に蝋燭を持って垂らして下さい」
 舛田警視正の指示に一人は乳房に一人は太腿に垂らす。
 「あーーーーーーーーはあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 眉間に切ない皴を刻んで悲鳴は上がった。だが切迫してはいない。
 「今度は別の蝋燭を二本持って下さい。一メートル離して火を下に斜めに持って落として下さい」
 今度は二人はもう片方の乳房ともう片方の太腿に掛ける。
 「あはあーーーーーーーーん。あーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 切迫したサイレンの様な悲鳴に成る。
 「はいそこまで」
 舛田警視正は終了させた。
 「どう。どっちが熱かった」
 舛田警視正はやんわり来栖美香に尋ねる。
 「後の方です」
 今度は来栖美香はきっぱり答えた。
 「そうよね。一メートル離しても斜め下に向けた方が熱いね。それにピンチで鋏まれてひっぱられて飛んだ痕に落としてるものね」
 「角度なのですか」
 「そうよ。平行か斜め上に向けていたら近くてもそんなには熱くないの。火を下に向けると離しても熱いのよ」
 舛田警視正は熱くなる方法を教えるように語る。
 ここで来栖美香は解放された。
 「さてそれではここから本格拷問です」
 黒田美優は高手小手に縛られていた。最後の一人が縛ったまま放置されていたのである。
 「え、ええ」
 黒田美優に戦慄が奔った。
 「この女は元日本の立憲国民党市会議員です。娼国とR国に強く反旗を翻しました。どういう議員だったかは帯広のスタジオが以前に報道した通りです」
 「ああ」
 黒田美優は舛田警視正と六人の男を次々に見てゆく。表情は恐怖に引き攣っていた。
 「虐めるのはこの六人です。リクエストは帯広からです」
 ここで帯広のスタジオと二元中継に成る。
 「えーーーーーー」
 議員時代に黒田美優が散々叩いた職員である。パワハラそのものを行っていたのは内心否定できない。
 「この方は元帯広市役所の酒井課長です」
 咲江が紹介する。
 そして酒井元課長にマイクを向けた。
 「酒井です。核戦争のさらに前の事でしたが黒田議員には大変お世話に成りました」
 酒井元課長は皮肉を込めて挨拶をする。
 「それではSMのリクエストを下さい。ソフトは受け付けません」
 舛田警視正が帯広のスタジオに要求した。
 「はい。それでは。大股開きの逆さ吊るしでお○○こに手持ち花火を入れて下さい」
 酒井課長の要求である。
 舛田警視正は二人を指名して太腿の付け根を縛らせてその縄にフックを付けて二台のチェーンブロックで吊るし上げさせる。
 高手小手に縛られていた黒田美優の躰は空中に船の錨を逆さまにした形で吊るされた。
 女の分部は全開に成って斜め上を向く。
 脚首にも縄を掛けられて離れた床のフックに引っ張る。
 「この花火をこの女のお○○この突っ込んで。四本は入るよ」
 そう言って舛田警視正は目だけ保護するべくゴーグルを被せる。
 男二人は花火の柄にローションを塗って一本ずつ膣に差し込む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は堪えられても悲鳴を上げる。我慢しても無駄である。
 「それから躰にもローション塗って」
 舛田警視正は点火する準備にそう指示した。
 二人の男は手にローションをたっぷり掛けて躰に塗り込む。
 全身触り放題である。
 「塗り残しは無い」
 舛田警視正も確認しながら二人に点検させた。
 そしてガスライターを二人に一本ずつ渡す。
 「よろしいですか」
 一人が確認した。
 「いいよ」
 舛田警視正は了解する。
 二人は同時に着火した。
 一気に四本の花火が吹き上げて空中に火花が枝垂桜の様に流れ飛ぶ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は強烈な悲鳴を上げる。
 強烈な光景だが瞬間躰を打つ程度である。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 それでも黒田美優はサイレンの様に悲鳴を上げ続けた。
 花火は僅かな時間で終わってしまう。
 「あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 黒田美優の荒い息遣いは暫く治まらない。
 「次のリクエスト」
 舛田警視正は帯広に要求する。
 「はい。こちらは元帯広市役所木島課長です」
 また咲江が紹介する。
 木島課長も同じ言葉で挨拶した。恨みが籠っている事が良く分かる。
 「それではリクエストを」
 「私は凝った事は思い付きません。今の逆さ吊るしのままお○○こを鞭で叩いて下さい」
 単純なリクエストだが強烈な拷問である。
 舛田警視正は六十代の男二人に鞭を渡す。先端が長方形の革二枚を縫い合わせて芯の入った一本鞭である。
 これで局部の粘膜を叩かれれば相当に痛い事は想像がつく。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
 鞭の先端を見て黒田美優は驚愕する。恐ろしさに顔を叛けてしまう。
 舛田警視正は二人を左右斜め前に立たせる。
 そして舛田警視正が逆さ吊るしの黒田美優の後ろに回って指先で鞭の先端を当てる位置を支持した。
 片側の男が構える。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は恐怖の悲鳴を上げてしまう。
 男は的確に先端を舛田警視正の指示した角度で女の分部の閉じ合わせた粘膜に当てる。やや優しい叩き方である。
 「うぐう、ふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それでも黒田美優は強烈な悲鳴を絞り出して躰を強く震撼させた。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーー」
 痛みの余韻に藻掻く。吊るされた躰は激しく揺れる。
 反対側に立つ男が構えた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優はまた恐怖の悲鳴を上げてしまう。
 揺れが収まるのを待つ。
 そして一人目が叩いた位置をクロスするように黒田美優の閉じ合わせた女の分部を叩く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は肩を揺すって躰を前に後ろに揺らす。
 「ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 既に涙を滲ませていた。
 「もっと力を入れて。リクエストした人の気持ちに成って」
 舛田警視正は年配の二人の叩き方が緩いと叱咤する。
 一人目が鞭を持ち直して力を籠める。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は表情を破裂させて恐怖の悲鳴を上げた。これ以上強く叩かれたら堪らない。
 男は力を込めて振り下ろす。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰は弓なりに成って瞬間固まる。そして強く弾けた。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な鈍い悲鳴と共に躰が振り子の様に揺れる。
 二人目が構えて揺れるのが収まるのを待って狙いを定めた。
 「あはあーーーーーーーーーーん。まってーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は泣き悲鳴で訴える。
 男はその悲鳴を叩き割るように振り下ろす。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰はまた瞬間固まって弾ける。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 目から涙が号泣するように溢れた。
 「あはーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーー。あーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ」
 黒田美優は荒い息遣いで震え藻掻き続ける。
 「あと一発ずつよ」
 舛田警視正が宣言する。
 一人目が加虐心を込めて構えた。既に叩いた感触に堪えられないくらい熱くなっている。
 「もうむりーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は泣き叫ぶ。
 男は想いを込めてクリトリス付近を叩く。
 「ぐう、ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は吊るされた躰を硬くして首を上に曲げて瞬間固まった。
 「う、ぐううーーーーーーーうーーーーーーうーーーーーー。う、ううーーーーーーーうーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーー」
 躰を小刻みに揺すって暴れる。
 「ああはあーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん」
 躰を震撼させ叫び続けた。
 二人目が鞭を持って動きが治まるのを待つ。
 舛田警視正が後ろに回る。
 男二人に太腿を下から抱き抱えさせた。
 自分の手で女の分部のびらびらを広げる。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。それはやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は恐怖に怯えて泣き叫ぶ。
 「だーめ。一発だけよ」
 舛田警視正は強い口調で赦さない。
 男は鞭の先端を持って確り狙いを定める。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてえーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は泣き叫ぶ。
 力を込めて叩いた。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーー」
 黒田美優の恐怖の表情が破裂する。
 「あがあーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーがあーーーーーーーがあーーーーーーーーーがあーーーーーー」
 狂った様に暴れる。
 「あはあーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーん。ああーーーー。あーーーーーーあーーーーーーーあーーーーーーあーーーーーー」
 涙は溢れ失禁尿が僅かに流れ出た。
 「あはああーーーーん。あはん。あはん。あはん」
 暫く嗚咽が続いた。
 舛田警視正の指示で吊るしから降ろす。高手小手の縛りを解く。
 「あはあーーーーーーーん。ああん。ああん」
 黒田美優は床に倒れたまま両手で叩かれた女の分部を押えて蹲る。
 涙はぽろぽろ零れていた。
 パーテーションで囲いがコの字に二つ作られている。
 中にはそれぞれ浴槽が入っていた。
 奥の一面だけが開いている。
 残った二人にもう一度高手小手に縛らせた。
 天井にレールが設置されてレールに四角い枠が吊るされている。四角い枠はレールに吊るされて動く。
 レールは二股でそれぞれパーテーションの囲いの上まで伸ばしてある。
 四角い枠にはチェーンブロックが三本吊るされていた。
 一本は高手小手に縛った背中の結び目を吊るす。
 膝に縄を掛けてそれぞれチェーンブロックに吊るした。
 黒田美優の躰は浅いM字開脚の状態で空中に吊るされている。
 「さあ。お○○こが痛いでしょう。お湯に浸けてあげる。でも二つ有るの。片方は三十八度のお湯。もう片方は氷水なのよ」
 舛田警視正はやんわりした口調で恐怖を煽る。
 「・・・・・」
 黒田美優は恐怖に怯えてしまう。この痛みで氷水に浸けられたら到底耐えられない。
 「自分で選んで右か左か。貴女の決めた方に移動してバスタブに降ろします」
 舛田警視正はそう言って追い詰めた。
 「ええ」
 黒田美優は怯える。
 「どっち」
 舛田警視正はさらに追い詰めて愉しむ。
 「あ、ああーーーーーーん。みぎーーーーーーーー」
 黒田美優は恐怖に震えた声でそう言う。
 天井のレールのポイントが動いて吊るしが移動する。
 パーテーションの中まで来ると眼下のバスタブには氷が透けて見える。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また泣き叫ぶ。
 この間に左側の浴槽が出されて代わりに湯気の立った浴槽が引き込まれた。
 最初からどっちを選んでも氷風呂だったのである。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー」
 黒田美優のお尻が半分だけ水に浸かった。既に氷の上に乗っている。
 「あはあーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は号泣しながら叫ぶ。
 直ぐに吊るしが上がった。
 「あはあーーーーーーーーーーん。ああん。ああん。ああーー。ああ」
 冷たさに泣き叫び続ける。
 ポイントまで戻って左側の浴槽に向かう。
 僅かに湯気の立つ浴槽に下がって行く。
 今度はすっぽりM字開脚の膝の手前まで浸かった。
 「あはあーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ」
 黒田美優はようやく安堵の表情に成る。
 「今夜はここ迄です。帯広市役所の方でリクエストしたい希望が御座いましたらまた行います」
 舛田警視正はそう宣告して終了する。
 
 フランスの港を出発したアンドラ公国に居た部隊が乗る潜水艦三隻は第一機動部隊の後を少し離れて航行しながら娼国の近海まで来た。
 潜望鏡深度で状況を伺う。
 第一機動部隊は娼国の港に入った。
 「何と。娼国は全く破壊されてないぞ」
 「どうする。国旗と白旗を上げて浮上して入港するか」
 「いいや。もう少し現状を探ろう」
 「何処に行く」
 「日本がどうなったか見よう」
 「フランスの国旗と白旗を上げても攻撃して来るか」
 「判らない。行き成りヨーロッパの上空であの爆撃は尋常ではない」
 「そうだな」
 「核戦争の後に残った街を破壊しまくったのは奴らかもしれない」
 アンドラ公国に居た部隊が乗った潜水艦三隻は南シナ海に進路を取った。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 津梨清吉は休みである。仲居が懐石料理を運んでいた。
 「機動部隊は戻ったよ」
 真紀子が報告する。
 「完全に叩いたのだろ」
 平佐和は心配ないとの意識である。
 「渡洋爆撃機が向かいましたが完全焼け野原のようです。兵士の姿も見当たらないとの報告です」
 葛城義和は確認をしていた。
 「合計三回爆撃したのなら大丈夫だな」
 湯野中も納得した。
 「定期的に見張りは続けましょう。軍艦や大型機が無ければこっち迄遠征はしてこないでしょうが」
 「そうですな。完全に駆除するべき。先生の仰る通りで」
 湯野中は葛城義和に同意する。
 
 アンドラ公国に居た部隊が乗った潜水艦三隻は南シナ海を中国台湾海峡に到達した。
 セイルの上部だけ海上に出して小型ドローンを発信する。
 「台湾も福建も完全に焼け野原だな。どっちも核に破壊されたままだ」
 リーダーはヨーロッパと状況は変わらないと言う。
 「娼国だけが被害が無かったのか」
 「取り敢えず日本を見よう」
 三隻は東シナ海を長崎方向に進路を取った。
 娼帝國としては最悪の接近である。
 
 娼国。ホテル四十六階二百畳の宴会場。
 本日は天葛少将指揮下の第二機動部隊の宴会である。
 この艦隊も湯野中企業連合代表からご祝儀を貰っていた。
 更に核戦争前と違って宴会の予算は充分に取れる。
 コンパニオンは一人に二人呼ばれていた。
 核戦争後コンパニオンにあまり仕事がない。献身婦だけではこれまでの収入を大きく下回る。
 湯野中はその消化も此処で賄う意向である。
 企業と言う物が殆ど存在しない。コンパニオン遊びは官僚と軍人だけと成ってしまった。
 座敷は二十席だが長い座布団に全裸のコンパニオンが寝て女躰盛御膳と成る。酒のお膳は小さいのが席の横に置かれていた。
 席の左側にはもう一枚座布団が置かれて全身を女躰奉仕するコンパニオンが座る。
 何をしても文句は言わないが挿入はアフターでホテルの部屋に連れ込む。
 その場合コンパニオンは朝までの花代が貰える。
 そして本日の生贄は特別加重死刑囚の小日向奈央元少尉と黒田穂美元少尉である。
 この艦隊はご祝儀をゲームの賞金にしないで二十名で分配した。
 拷問は種目ごとに抽選で行う。
 「最初の拷問はロボットボーイの二穴挿入です。誰も当たりませんのでコンパニオンとのお愉しみとしましょう」
 艦隊参謀の大佐が司会である。
 小日向奈央元少尉と黒田穂美元少尉が腰縄を付けてロボットボーイ四体に牽かれて来た。
 一応スーツ姿だがロボットボーイが全裸にしてしまう。
 座敷は片側に一列で宴席が二十人並べられている。一番上座が艦隊司令天葛少将である。
 広く空いた座敷には布団が二枚だけ敷かれている。
 大道具は下座の隅に寄せられていた。
 ロボットボーイは自ら布団に仰向けに倒れてそれぞれ生贄を引き倒す。そしてもう一体が上から重なる。
 まだ疑似男根は挿入されてない。
 だが完全に二人の躰はロボットボーイに押さえつけられていた。
 ロボットボーイではあまりエロさは感じない。ただ元工作員の逝き声を絞り出そうという目論見である。
 将校らはコンパニオンを弄る方が主力に成っていた。
 しかし黒田穂美元少尉から順番に強烈な逝き声を上げ始めて全員の目が集中する。
 如何に訓練された元工作員でも専用に造られたロボットボーイ二体に二穴を責められては一溜まりもない。
 
 唐津。
 娼帝國から分離した街である。その会議場。
 「何とか船。できたら潜水艦を確保したいです」
 五十代の議員澤田康弘が主張する。
 「どんな方法が有る」
 東条英治四十代で大統領である。
 「トラクターが有ります。自転車も有ります。少し散策を行って港を捜しませんか」
 「修理すれば使える場合も有りますね」
 女性議員山本由紀乃もやや認めた。
 「だが修理しても漁船の燃料は重油です」
 女性議員斎藤千春が疑問を挟む。
 「それも考えたのですが。モーターとか部品を残骸からかき集めてソーラーパネルも何処か廃墟の家か工場から確保して組めないでしょうか」
 「でも潜水艦は」
 「船を確保して探検に出て何処かに乗り捨てた原潜が有ればと思いますが」
 「計画を立ててプロジェクトテームを集めてやってみよう」
 東条英治大統領が決断した。
 
 娼国。ホテル四十六階二百畳の宴会場。
 小日向奈央元少尉と黒田穂美元少尉は座敷の布団の上で失神した儘である。
 座敷にブルーシートが敷かれてロボットボーイがそれぞれ布団から二人を移動させた。
 真っ赤なキャンドル用の蝋燭数本に点火する。
 「失神している元工作員を蝋燭で起こして貰います」
 艦隊参謀の大佐がアナウンスする。
 モニターの中でルーレットが回る。抽選で四人が選出された。
 四人が二本ずつ蝋燭を持つ。
 芯の周りにかなり蝋涙は溶けていた。
 大佐の徽章が黒田穂美元少尉の乳首から乳房に掛ける。この大佐は空母飛竜の艦長である。中尉の徽章が女の分部に掛ける。
 「あ、あはーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は一気に意識を回復して暴れた。
 ロボットボーイが左右から腕と肩を押さえている。
 大尉の徽章が小日向奈央元少尉の内股から女の部分に流す。
 少佐の徽章は乳首に流して乳房に広がるように掛ける。多量の蝋涙が溶けていた。
 「あ、ああ、あーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉も意識を回復する。
 四人は一気に残った蝋涙を流しまくった。二人ともフロント面は一枚布の様に蝋が被っている。
 この程度では工作員は悲鳴を上げない。
 ロボットボーイが二人の脚首だけ縛ってフックを付ける。天井から下がった滑車のフックに引っ掛けて縦一文字の逆さ吊るしにしてしまう。
 腕は真っすぐ下に伸ばしても畳には着かない。
 「さあ。竹刀で人間稽古台です」
 艦隊参謀の宣言でまたルーレットが回る。
 一人目は蒼龍の艦長が当たって立つ。
 小日向奈央元少尉のドテと臍の間辺りを狙って竹刀で突く。
 被っていた蝋涙の大部分が割れて落ちる。
 「う」
 小日向奈央元少尉は僅かに呻いた。
 二発目は股間に残った蝋涙をクリトリス付近を狙って突く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 竹刀の先端の革の部分がクリトリスを直撃して股間に被っていた蝋涙が弾けて落ちる。
 小日向奈央元少尉の躰は振り子の様に空中で揺れていた。
 剥き出しに成った腹を叩く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の躰は空中でくの字に撥ねる。
 今度は太腿を二本揃えて横に薙ぐ。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の膝がくの字に曲がって躰が瞬間迫り上がった。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ここで交代する。
 次は少尉の徽章の若い将校が当たった。
 この少尉は細い竹刀を選ぶ。
 乳首の周りに残った蝋涙を叩く。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーー」
 竹刀の先端が乳首を直撃していた。
 僅かな蝋涙が割れて落ちる。
 二発目は剥き出しに成った乳房を叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の躰は後ろに反り前に跳ね返る。
 三発目は股間に盛り上がった小陰唇を突く。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の膝がまたくの字に曲がって頭が前に迫り上がる。そして強く震撼した。
 さらにもう片方の乳房を薙ぐ。
 先端は乳首を直撃した。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の躰は振子の様に揺れる。
 最後の一撃は横から顎を叩く。
 「ぐわーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また頭が前に迫り上がる。
 躰は小刻みに暫く揺れた。
 次は中佐の徽章が当たる。蒼龍の副長である。
 少尉の使った細い竹刀を受け取って黒田穂美元少尉の内腿の隙間を狙って女の部分に被った蝋涙を叩き割る。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 蝋涙は一発で大方が落ちた。
 僅かに残骸のような蝋涙が散らばって残っているだけである。
 黒田穂美元少尉の躰は真っすぐなまま小刻みに震撼した。
 この二人には鞭では足りない。これは竹刀で女躰を稽古で木の稽古台を叩くようなものである。
 二発目は斜め上を向いて剥き出しに成った女の分部を叩く。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な痛みである。
 この中佐はさらに女の分部を叩く。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉の躰は背中を丸めて前に曲がって固まる。それが弾けてから強く震撼する。
 竹刀の先端の革の部分がもろに閉じ合わせた粘膜を叩いているのである。
 それでもこの中佐は女の分部を叩く。
 「うぐうーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉の躰は二つ折りに成らんばかりに上半身が前に迫り上がる。
 「がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 相当に痛そうである。
 中佐はまだ女の分部を狙う。
 「・・・・・」
 黒田穂美元少尉は驚愕の表情で身構える。
 中佐は最期の一発と思いを込めた。
 だが内腿を掠って威力が緩慢に成ってしまう。
 「ううーー」
 それでも黒田穂美元少尉は内腿の痛みに吊るされた脚を揺すって藻掻く。
 宴席の将校らは興奮度が上がってコンパニオンを強く抱いて指を膣の奥に突っこんで弄り続ける。
 四人目が抽選された。当たったのは天葛少将である。
 天葛少将は一本鞭を持つ。先端が長方形の革二枚縫い合わせた一本鞭である。縫い合わせた革の中は金属の芯が入っている。
 天葛少将は腰を落として黒田穂美元少尉の乳房を叩く。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 直ぐに蚯蚓腫れが浮く。そして間もなくそれが紅くなる。
 天葛少将は痕が付けたかったのである。
 続いて太腿の一番艶めいた部分を叩く。
 「ぐーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉の躰は前と後ろに振子のように揺れる。
 次はもう片方の乳房を叩く。
 「うぐうう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 続いてドテのすぐ横の腰の部分を叩く。意外とここは硬い鞭で叩くと痛く痕が濃く付きやすい。
 「ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は痛みに躰を強く揺すって藻掻く。
 天葛少将は五発くらいでは足りないと最後はもう片方の太腿に痕を付ける。
 「うーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉の躰は暫く揺れていた。
 ここで大道具が二台搬入される。
 刺青プリンターという。
 ベッドの両側にギヤーが回るレールが敷かれていた。ベットに固定された人の上をコの字型にプリンターのインジケータの様な物が走る。
 プリンターのバブルジェットの部分が刺青の八色の針である。
 長いベッドに小日向奈央元少尉と黒田穂美元少尉を寝かせた。脚首、膝、首、さらに手首をベットの先端まで伸ばして肘と手首を固定する。
 さらに腰の部分を横から押さえる固定具が填め込まれた。
 殆ど躰は動かない。
 モニターに刺青の候補が何点か順番に表示さる。
 投票でそれぞれ小日向奈央元少尉と黒田穂美元少尉の刺青の図柄を決める。
 「刺青の図柄投票です。コンパニオンにも参加してもらいます。小日向奈央元少尉から決めてまいります」
 艦隊参謀の大佐が宣言した。
 「参謀長。刺青で潰してしまったらこの二人この先の加重刑から逃れてしまいませんか」
 イージス艦の艦長で中佐である。
 艦長だが部下は全部ロボットで本人は通常旗艦に乗艦していて操艦は旗艦から指示を出す。
 旗艦の艦橋をやられなければ戦死者は出ない艦隊である。
 「何を言っている。娼国の医療は刺青も消す。相当に痛い治療だがな」
 艦隊参謀がそう説明した。
 「それは宜しい事です」
 中佐も納得した。
 「それと湯野中企業連合代表からのご要望ですが。今日はコンパニオンを二人とも部屋に持ち帰って下さい。彼女らの収入にご協力と言う事でした」
 艦隊参謀が湯野中の配慮を追加説明する。
 花代は軍の予算と湯野中が支払う。
 その間にスイッチ端末から入った投票が集計された。
 小日向奈央元少尉の刺青は極めて悲惨なものが投票結果と成ったのである。
 醜い姿のカラスの嘴が小日向奈央元少尉の右の乳輪に噛みついてそのカラスの足にハブが噛みついている。
 カラスの足は小日向奈央元少尉のドテに乗っかりもう片足は噛みついた蛇を蹴っていた。蛇の胴体は左の太腿を膝まで伸びている。
 図柄から先に剃毛をしなければならない。
 抽選で一番若い少尉が当たった。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間である。
 津梨清吉が刺身を切り魚を焼き寿司を握る。
 溝口明日香中佐から唐津の会議内容が届いていた。
 「移動手段を得ようという事だな」
 湯野中の表情が険しくなる。
 「もし潜水艦を発見して動き出したら撃沈するしかないね」
 真紀子はきっぱり怒りを示す。
 「修理して使える艦が日本の周りに有るかな」
 平佐和はまだ楽観気味である。
 「四国の方が大人しいですね。確かにあの連中は潜水艦を発見したら修理くらいはやるでしょう」
 葛城義和も危険を感じた。
 「そうね。トラクターで陸を移動して港を探せば修理して使える漁船くらいは有るよ。重油のエンジンも電気で動かそうと思えば改造もできるね」
 真紀子の表情はさらに険しくなる。
 「とにかく見張りを続けます。油断はならないと思います」
 溝口明日香中佐である。
 「中佐の指揮下に専門のチームを作った方が良いな。空軍基地からの見張りも兼ねて」
 湯野中は専門的に見張らせる方針を指示した。
 「先に索敵して潜水艦が有ったら破壊してしまえば」
 「いいえ。寧ろそこまでやらせて撃沈してしまう方が良いかもしれません」
 葛城義和は潜水艦が動いたら敵と見做して叩く所存である。
 「そうだな。あそこの連中はあの世代だけで先細りしてもらわないとな」
 湯野中はきっぱり方針を口にしてしまう。
 「そうだな。娼帝國の民主化なんて言葉が出てきてはな」
 平佐和も同意する。
 「漁船ならどうするの」
 真紀子はそっちも気になる。
 「漁船がどこかの街に接近したらロボット警官が攻撃するでしょう」
 「そうだな」
 湯野中もそういう体制と理解していた。
 「それまでは無視ね」
 「見張るだけです」
 さらに監視は強化された。
 
 娼国。ホテル四十六階二百畳の宴会場。
 小日向奈央元少尉の入れ墨は終わった。さすがに元工作員。泣きはしない。じっと鏡を見たまま座っている。
 「心配するな。娼国の病院が完全に奇麗にしてくれる」
 艦隊参謀の大佐である。
 「えー。刺青は消えませんよ」
 小日向奈央元少尉は何を言っているのと反論してしまう。
 「それが消えるのや。二週間ぐらい痛い治療の連続だがな。その訓練のリクエストや。序に黒子やシミも無くなる」
 艦隊参謀は面白そうに語った。
 「凄い玩具ですね」
 小日向奈央元少尉は一言吐いてしまう。
 その間に黒田穂美元少尉の刺青の図柄が投票で決まった。
 お岩さんが二人レズっている画像である。躰のフロント面全体に広がって乳房を潰していた。
 逆に乳房を丸出しにしても乳首が刺青に隠れてしまう。
 その凄惨な色使いが何とも言えない。
 恐ろしい玩具である。
 そして小日向奈央元少尉の出来上がった刺青に宴会場は興奮の坩堝と成っていた。
 女躰盛りのコンパニオンの躰には烏賊と鰺の活き造りが乗せられて全身で女躰奉仕するコンパニオンは女の奥を弄り続けられている。
 黒田穂美元少尉の刺青が終わったのが夜の九時を回っていた。
 二人の凄惨な女躰を晒し者にして興奮の坩堝のまま将校らはコンパニオンを連れてホテルの部屋に引き上げる。
 小日向奈央元少尉と黒田穂美元少尉は娼国の病院に移送された。
 
 翌朝。
 アンドラ公国から来た集団の乗った元フランス海軍の潜水艦三隻は長崎に近付いている。
 五島と長崎を結ぶ航路に入って潜望鏡を上げた。
 「此処も破壊されているが核攻撃の破壊ではない。地上戦と爆撃、ミサイルによる破壊だ」
 「核汚染されてないのか」
 「ないな」
 「上陸するか」
 「いいや。この瓦礫と焼け野原では。娼国とR国が日本に進出した街が健在かもしれない。唐津に行ってみよう。あそこは海から見える筈だ」
 「そうだな」
 
 まだ娼帝國は元フランス海軍の潜水艦の接近に気付いてない。
 だが唐津の街の見張りは強化された。
 唐津の街の周りには農業、陸上養殖、畜産、酪農が行われている。
 大方の市民は何らかの生産に従事していた。耕運機がなければ核戦争前の日本の田舎である。
 そして五十代の議員澤田康弘の提案を議会で話し合って一部のグループが探索の計画を立て始めた。
 
 夕暮れ近くに成って元フランス海軍の潜水艦三隻は唐津の沿岸に潜望鏡深度で近付いた。
 「唐津ニューシティだ。街は死んでない。人が住んでいる雰囲気がある」
 「乗り込むか」
 「一か八かやってみよう」
 一隻だけ浮上してゴムボートを出す。白旗と三色旗を掲げた。
 ゴムボートは奥の小型船舶の停泊できる桟橋に着いた。
 気が付いた者が議員らに知らせる。
 「フランスか」
 対応したのは五十代の議員澤田康弘である。女性議員山本由紀乃も一緒に対応した。
 「そうだ」
 通訳のできる者が答える。
 「危険だ!直ぐに潜水艦を隠して」
 澤田康弘は強い口調で注意した。
 「何故。白旗と三色旗揚げても」
 通訳は両手の掌を上に向けて何故というゼスチャーである。
 「娼帝國にそんなものは通用しない。此処は娼帝國から分離した街だから我々は攻撃しない。娼帝國の警備か軍に見付かったら容赦なく攻撃してくる」
 「そんな。娼国はアメリカ、日本の友好国じゃないのか」
 「核戦争の後は違うよ」
 「確かにアンドラ公国の破壊されなかった山間部に居たら行き成り爆撃されました」
 「奴等は核戦争のあと世界中を爆撃した」
 「何の為に」
 「二度と戦争が起きないように日本民族以外を抹消した」
 「日本は核攻撃を受けてないのですか」
 「一部北朝鮮から受けたが。アメリカと中国の残存軍が日本で戦争した。娼帝國はその両方を壊滅させた」
 その間に潜水艦は海底に隠れた。
 「中に入って下さい。中で話しましょう」
 女性議員山本由紀乃はフランス人らを議場に成っている会議室ではなく最上階のラウンジに案内した。
 大統領東条英治他数人の議員も出て来た。
 「娼国から分離したと言われました。対立しているのですか」
 一応の紹介が終わったところで通訳が質問を続けた。
 「何とも微妙ですよ。日本民族なので攻撃は当面ありません。ですが監視下です」
 「どうしてそう成ったのですか」
 「娼帝國は家族というものを認めません・・・・・」
 それから大統領はこれ迄の経緯と娼帝國の体制を説明する。
 その態度には手を組みたい気持ちが滲み出ていた。
 「日本国はどう成りました」
 「既に存在しません。ですが娼帝國の四つの頭の平佐和、葛城は元日本の総理です」
 「R国の闇総統と娼国主席と日本の民事党の権力者が手を組んで娼帝國に成ったのですね」
 「その通りです」
 「娼帝國の軍事力は核戦争前のアメリカに匹敵しますか」
 「それ以上と思います。ですが殆んど人は投入されません」
 「すると私達を爆撃したのは無人機ですね」
 「それがやや違います。指令以外遠隔操縦はしていません。総てロボットが操縦しています」
 「AI判断で総て行いますか」
 「そうです。陸軍もロボット師団ですし艦船も将校以外ロボットです」
 「それでは戦争が起きても戦士者は皆無ですね」
 「そうです。警察官も幹部以外ロボットです。そして反乱もクーデターも不可能です」
 そのあと大統領は夕嵐が失敗した話をした。
 「AIの基本理念に娼帝國の理念が生きているのですね」
 「だから白旗も国旗も無視されます」
 「お願いが有ります。食糧を分けて貰えないでしょうか」
 「いいですよ。その代わりではないですが潜水艦で探索にご協力戴けないでしょうか」
 「是非。協力し会いましょう」
 「それと潜水艦の中は狭いでしょう。お一人一部屋は無理ですが空いている部屋をお使いください」
 この会談は議会の部屋を使わなかったのでまだ娼帝國に漏れてない。
 潜水艦を直ぐに潜らせたので空軍基地から索敵が飛んだ時には発見されなかった。
 その日はラウンジで夕食が振る舞われて会議もそのまま行われたので娼帝國の工作員溝口明日香中佐らに事態が確認されるのが遅れてしまったのである。
 
 翌日。一隻の潜水艦に大統領と議員らが便乗して日本沿岸の偵察に出た。
 潜水服で海底の潜水艦に乗り込む。
 「使えそうな潜水艦を探したいのです」
 「フランスの港にはあと二隻隠しています。あとの二隻で行って移送しましょう」
 「そこまでして頂いては」
 「私達も生産をお手伝い致しますがこれからも食糧のお世話に成らなくてはなりません。それに使ってない艦です。日本とフランスは友好国です。お互い協力しましょう」
 その後大統領らは潜望鏡から国土の荒れ具合を確認して潜水服で出てそのまま一部上陸もした。
 「本当に娼帝國の街だけが健在なのですね」
 「核戦争前から核防止が行われていました。養殖も畜産も田畑も屋内でロボット生産です」
 その日の夜。二隻の潜水艦は食糧を積んでフランスに出発した。
 
 R国。報道スタジオ。
 今週も舛田警視正の担当時間と成った。
 今夜の生贄は藤香澄元中尉とまた黒田美優である。
 既に帯広のスタジオも待機していた。
 「こんばんは。舛田紗香です。あれからまた元帯広市役所の職員からリクエストの要望が出ました。今夜も黒田美優を拷問します」
 抽選に当たった十二名がアナウンサーの高嶋波瑠に紹介されてゆく。
 「帯広の木内咲江さん。リクエストをお願いします。今回はこっちの元工作員の藤香澄元中尉に行ってから立憲国民党市会議員の黒田美優に行います」
 一度拷問の壮絶さを見せてから目的の黒田美優を拷問する。舛田警視正の残酷な思い付きである。
 「帯広の木内咲江です。一人目は出納係長の稲村幸雄さんです。自己紹介とリクエストを」
 咲江が紹介する。
 「黒田市会議員には大変お世話になりました。二次会ではパンプスになみなみとブランデーをご馳走して頂きました」
 「それではリクエストを」
 「駿河問いと言うのでしょうか。あの吊るしで床から繋がった洗濯バサミを吊るしを上昇させて一気に落としますが。それを何段階かで見たいのです」
 稲村元係長は考えに考えて思いついた案のようである。
 「うーーん」
 舛田警視正は暫く考える。
 「洗濯バサミを竹の細いタイプにして糸の長さを五段階でどうでしょう」
 藤香澄元中尉担当の一人が提案する。三十代のインテリタイプの男である。
 「基本はそうだけど。その配置。少し待ってよく考えて残酷に行きましょう」
 舛田警視正はまだ考えていた。
 「すみません。余計な事を言いました」
 男は謝って下がる。
 「駿河問いですけど。三本で吊るしましょう。まずは手首を縛り合わせて」
 舛田警視正は六十代の男に要求した。
 六十代の男は藤香澄元中尉を俯せに倒して手首を背中の上で縛る。
 「脚首は別々に一本ずつよ」
 舛田警視正は二十代の小太りの男と背の高い男に要求する。
 藤香澄元中尉の躰は三本で空中に吊るし上げられた。
 舛田警視正は女の部分に洗濯バサミを付け易くしたのである。
 「一発目が太腿に二十本。二発目は乳房の下から腰まで二系統。三発目はお臍の周り。四発目が乳首の線を真横に十個。最後はお○○このビラビラに五個ずつよ」
 かなり考えて残酷である。
 既にスタッフの手で五段階の糸が用意されていた。
 スタッフが五人掛かって竹の洗濯バサミの金属バネ部分に糸を結び付けて男らに渡してゆく。
 男らは舛田警視正の指示通り各々担当部位に鋏付ける。
 床のフックは五本用意されて飛ばす部位ごとに纏めて糸を結び付けてゆく。
 全部で九十本である。
 このスタジオの天井は高い。三フロア分有る。
 今は一番下に成っている臍まで一メートルの高さに吊るしが下がっているが最後は五メートルくらいまで上がって全部飛ぶ。
 「交代で三人ずつ掛かって印のところまで息を合わせて引っ張って」
 舛田警視正が激を飛ばす。洗濯バサミが飛ぶ段階までごとに引く縄に印が付けられていた。
 最初の三人が一気に一区切りまで引っ張る。
 内腿の二十本が毟り取れるように飛ぶ。
 「うごおーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉の腹の底から悲鳴が上がる。
 拷問椅子に磔にされて見ている黒田美優は悲痛な表情である。
 「次」
 二組目の三人が交代する。
 「三、二、一」
 三人が一気に二つ目のメモリまで引っ張った。
 「ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳房の下から腰までの二系統がドミノ倒しの様に連続して飛ぶ。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉が空中で藻掻く。
 「次」
 舛田警視正の声がやや興奮している。
 最初の三人がもう一度交代した。
 今度は臍の周りを円形に鋏んでいる十個である。
 「はい。三、二、一。はい」
 舛田警視正は強い掛け声である。
 吊るしの高さは二メートル五十まで上がっていた。
 三人が一気に引く。
 「ぶおーーーーーーーーーーーーー」
 腹の十個が肉を引き千切るように飛ぶ。
 「うぐう、うーーーーーーーーーーーーーー」
 柔らかい部分に固まって十個は痛い。
 藤香澄元中尉は空中で強く藻掻く。
 「次ーー」
 舛田警視正の興奮度はさらに上がる。
 黒田美優は拷問椅子の上で震えていた。
 また二組目が代わる。
 「三、二、一。ほい」
 舛田警視正の掛け声と同時にゆっくり引く。
 乳房が一気に引っ張られて伸びた。その咥えが徐々に浅くなって一個ずつ弾ける。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴に成ってしまう。
 さらに残りが弾ける。
 「うふふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 甲高い悲鳴が上がった。
 痛いが藤香澄元中尉にはまだ堪えられる。
 態とオーバーにやっているのである。
 藤香澄元中尉に舛田警視正に協力する心算はない。
 憮然と構えていれば舛田警視正は焦れてさらにハードに成る。
 「最後よ。全員で」
 舛田警視正は黒田美優の表情を見ながら激を飛ばす。
 一本の縄に二人が掛かる。
 「一気に引っ張って。三、二、一」
 六人が縄にぶら下がるように引っ張る。
 「ぐわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉の躰は一気に五メートルの高さまで吊るし上がってさらに迫り上がった。
 そのまま強烈に空中で震撼する。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さすがに工作員と雖も相当な痛みである。
 藤香澄元中尉の表情が強烈に軋んでいた。
 既に黒田美優に使う分の洗濯バサミは全部糸を結び付けて準備されている。
 「さあ。こっちの六人よ。掛かって」
 舛田警視正は藤香澄元中尉より黒田美優の方が関心事である。
 黒田美優を担当する六人は見ていた通りに吊るす。黒田美優の躰は強く震えていた。
 六人の興奮度がさらに上がる。
 「あ、ああ。ああ」
 黒田美優は怯えていた。既に呻き声が震えている。
 スタッフから洗濯バサミを受け取って手際よく鋏付けてゆく。
 「うう。うーーーーーーーーー」
 黒田美優は鋏まれた痛みだけで声を漏らす。
 男らは容赦なく女の部分のビラビラを指で抓んで粘膜に鋏付けてゆく。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は涙を溢れさせていた。
 強いはずの工作員の悲鳴を聞いたばかりである。到底自分には耐えられそうもない。
 「さあ。行くよ」
 「おーーーーーーー」
 最初の三人が舛田警視正の掛け声に応答する。
 「ゆっくり苦しめるように引いて。三、二、一」
 最初のメモリまで緩やかに引く。
 「うぐうーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の内腿が引っ張られる。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一気に飛ぶと強烈な悲鳴に成った。
 内腿の皮膚が一部剥けて血が滲む。
 「あ、あああーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優は既に号泣している。
 暫くそれを鑑賞して待つ。
 「はあーーーーーい。次」
 舛田警視正は交代を指示する。
 二組目が縄を掴む。
 「行くよ。ゆっくり。三、二、一」
 乳房の下から腹の横を腰まで繋がった二系統が一気に飛ぶ。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は強烈に暴れる。
 「あーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いたあーーいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な表情で涙を振り飛ばす。
 「はい次」
 舛田警視正は容赦なく進める。
 また一組目に交代する。
 次は臍の周りである。
 黒田美優は泣き濡れていた。
 舛田警視正はそれを見てほくそ笑む。
 稲村幸雄がヒールになみなみとブランデーを戴いたの供述に黒田美優に同情する者はほぼ居ない。
 「この程度じゃ許さないよ」
 舛田警視正は泣いている黒田美優に宣告する。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーん。もうむりーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優はさらに涙を溢れさせた。
 「行くよ。三、二、一」
 吊るしは一気に二メートル五十まで上がる。
 「ぐぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は涙を飛ばしながら空中で猛然と暴れてしまう。
 引っ張る男らも稲村幸雄の供述が頭に焼き付いていた。加虐心と代理復讐心は沸騰している。
 「はーーい。行きますよ」
 また二組目に交代した。
 いよいよ乳房を横に並べて鋏んでいる十本である。
 「ゆっくり引き上げてね」
 舛田警視正は乳房の柔らかい肉を強く引っ張って洗濯バサミの鋏みがずれて苦しむ姿を画面に焼き付けたいのである。
 「はあい」
 一人が明るく返事をする。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優は堪えられずまた号泣するように涙を溢れさせた。
 「はい。三、二、一」
 男らは拳一つずつ互い違いにゆっくり引く。
 「うぐ、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は涙を溢れさせながら強烈に悲鳴を絞り上げる。
 乳房の白く肌理の細かく柔らかい肉が下に引っ張られた。表情は強烈な痛みに究極に軋む。
 「ぐぁふぁああーーーーーーーーーーーーーー。ふふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 洗濯バサミは一個ずつ飛ぶ。
 「ぐがふぁああーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は空中で藻掻き暴れ涙を溢れさせた。
 まだ二個残っている。
 「ううぐうふふぁああーーーーーーーーーーーーー。ぐうふぁはああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の乳首が強烈に伸びて最後の一個が飛んだ。
 「あふぁあふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優は空中で号泣する。
 まだまだである。
 女の部分を片側五個ずつ鋏む十個が凶器。黒田美優は恐怖に震えていた。
 「さあ。全員掛かって」
 「おーーーーーー」
 また一本の縄を二人で引く。
 「いい。モニターに十秒計が出るから十秒で拳一つずつ進んで」
 舛田警視正は念入りに残酷な指示を出す。
 一段階、二段階、三段階。まだまだ糸に緩みがある。
 黒田美優の表情は凍っていた。
 十段階目で糸がピンと張る。
 「あーーーーーーーーーー」
 十一段階目でさらにピンと張った。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優の表情はさらに悲痛に凍る。
 十二段階。四本の洗濯バサミが鋏みが緩くずれた。
 「うふう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ふふぁああーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は強烈に甲高い悲鳴を上げる。
 十三段階目。七本が一気に飛ぶ。残りの三本の鋏も浅く粘膜の先端だけを抓んでいる。
 「ぐうふううーーーーーーーーーーーーーーーー。ふふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優の悲鳴が耳を劈く。
 それでも大方の者は心地良い。
 「一気に」
 舛田警視正の指示で六人が縄にぶら下がった。
 黒田美優の躰は高さ五メートルまで引っ張り上げられる。
 「ぐはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」ふふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 躰は空中で強烈に震撼した。そして失禁してしまう。
 スタジオ内のスタッフ以外全員から拍手が沸く。
 藤香澄元中尉は何故か既に移送されていた。
 ここで帯広の咲江に代わる。
 「二人目のリクエストです。今度は續橋元会計課職員です」
 「黒田市議には大変お世話になりました。私は何度も生理用品を買いに行かされました。その代金も立て替えたままの分が数回有ります」
 「リクエストを」
 咲江が促す。
 「この間。川越奈津美さんがお○○こを普通の糸で繋げて縫合されてその糸を抜かれましたね。それをミシンのように上糸と下糸で行って下さい」
 何と續橋元会計課職員はその時からこのリクエストを温めていたのである。
 「それはいいわね。大評価よ」
 舛田警視正は歓喜する。
 そしてスタッフに必要なものを指示した。
 「今回は木綿の糸ですね」
 スタッフは前回との違いを確認する。
 舛田警視正は無言で首を縦に振って答えた。
 「いい。全員で六針を往復よ」
 舛田警視正は持針器と縫合針の使い方を説明する。
 「一針ずつ結ぶのではないですか」
 前回をよく見ていなかった男が無駄な質問をしてしまう。
 「見てなかったのね。繋げて縫った方が抜く時の痛みが愉しめるのよ。そしてリクエスト者は上糸と下糸と言ったでしょう。ミシンの様に」
 舛田警視正はやんわりと怖さを滲ませて言う。
 「あ、ああ。はい」
 男は直ぐに後ろに下がる。
 「さあ。貴方からよ」
 舛田警視正はその男の手を引っ張って前に出す。
 黒田美優の躰は産婦人科診察台に磔にされている。
 診察台は奥行きのない物で背もたれは四十五度と上半身が画面からよく見える。座は前が五度くらい上がっていた。
 座の左右の先端にアームが立っていてその上に脚乗せ部分が斜めに付いている。その台に膝下と脚首のやや上が固定されていた。
 股間は九十度に開かれ脚の部分は逆カモメの形に広がっている。
 背凭れが四十五度の診察台を選んだのは苦しむ黒田美優の姿を画面に一体化して見せる配慮である。
 黒田美優は恐ろしさにどうにもならない。
 以前に川越奈津美が拷問された倍以上の内容である。
 あの時の切羽詰まった悲鳴が頭に焼き付いている。テレビを見ていて自分が受ける事に成るのではないかと震えた。
 あの洗濯バサミを引き千切るように飛ばされて粘膜がひりついている。そこを縫われてしまう。
 漏らしてしまったがもう恥ずかしいどころではない。
 男はもう一度舛田警視正から縫い方を説明された。
 持針器で縫合針を掴む。
 そして小陰唇を二枚合わせて真中辺りを指で抓んで縫合針を刺す。
 そのまま三分の一円を描く形の縫合針を貫き抜き取る。
 「うぐう」
 糸を引っ張って結び目まで抜き取った。
 「うーーーーーーーーーーふーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優から歯が浮くような甲高い悲鳴が耳を劈く。
 繊細な女の部分の粘膜の中を木綿の糸が通るのである。縫合糸とは違う。
 二人目が持針器を受け取る。
 縫合針を掴んで二針目を刺す。
 「う、うう」
 同じように三分の一円の針を貫きゆっくり糸を引っ張った。
 「うふーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーふーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーー」
 黒田美優から涙が溢れる。
 「ぐうふーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 破裂した表情で歪めて涙を流し甲高い悲鳴を絞り上げ続けた。
 「あはあーーーーーーーーーーん。たえられないよーーーーーーーーーーーーー。少しはてかげんしてーーーーーーーーーー。あはん。あはん」
 黒田美優は三十女の年甲斐もなく泣きながら訴える。
 「やだよーーーーーーー。あんなたに手加減絶対しない。俺パンプスでブランデー飲まされたら一生忘れないな」
 若い男が怒りを込めて揶揄う。
 その男が持針器を受け取った。
 黒田美優は涙に光った眼でその男を見る。
 男の加虐心は怯まない。
 縫合針を刺し込んで糸の部分まで一気に貫く。
 「うぐうーーーーー」
 そこから一センチ単位で小刻みに引っ張る。
 「うぐうーーーーーーーうぐうーーーーーーうぐわーーーーーーーーーうぐーーーーーーーーーーうぐわあーーーーー。ぐわーーーーーーーーー」
 悲鳴はサイレンと成った。悲鳴ごとに涙が溢れる。
 「ぐがあーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーぐがあーーーーーーーーーーーぐがああーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーー」
 全部引っ張りきると黒田美優の目から多量の涙が溢れた。そして縫っている小陰唇の間から失禁尿が僅かに流れる。
 ここで全員から拍手が沸く。
 誰も黒田美優に同情心は沸かない。
 加虐心の坩堝と成ってその姿を愉しむ。
 まだ三人である。あと七人も待っている。
 太腿を両側から押さえていた二人が交代した。黒田美優の腰の暴れ方が酷いのである。
 四人目に六十年配の男が代わった。
 縫合針を小陰唇二枚に突き通して今度は糸を一気に引っ張る。
 「うぐうーーー。うぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰は診察台の上で固定されていながら斜めに捩った。
 押さえる二人の手も大きくずれてしまう。
 「あはーーーーーーーーあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の目から涙は枯れて究極に表情が破裂する。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いを続けた。
 糸は赤く染まって粘膜からも滲んでいる。
 「いたいーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 疲弊した表情で黒田美優の躰は診察台に沈む。
 五針目を縫う。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴のあと黒田美優は意識朦朧となる。
 次が縫うとまた悲鳴が上がった。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間である。
 平佐和は早々と帰ったが三人はかわき物と燻製のつまみで飲み続けていた。
 「凄い悲鳴だな」
 「いいのじゃない。散々無茶をやって来て娼国とR国に歯向かった加重死刑囚でもダントツな存在よ」
 「しかし体制が代わると人々の善悪感情もだいぶ変化するものですね。核戦争の前の日本なら非難が起きても不思議ないくらいやり過ぎですよ」
 葛城義和の今夜のスタジオのショーの印象である。
 「それじゃあの女開放する」
 「まさか」
 「そうよね。開放したら逆に帯広から何か意見が来るかも」
 真紀子は笑っている。
 「やっと縫い終わって本人は気絶したよ」
 「糸を抜くのは明日ね」
 「さすがに時間切れでしょう」
 そこに井上貴江中佐から衛星通信のモニターが繋がった。
 「申し訳ございません。少し気付くのが遅かったかも知れません。確認していて偵察カメラに外人らしき人影を発見しました」
 「なに外人」
 湯野中は表情が代わる。
 「申し訳ありません。会議の場所も変わったかもしれません。会議室の映像が誰も集まっていませんでした」
 「葛城先生どうします」
 「井上中佐。こちらに来れますか」
 「はい直ちに」
 娼国までジェットヘリで一時間は掛かる。
 「送られてきた画像は確かにヨーロッパ系の白色人種だ」
 「でも日本に住んでいた外人の可能性は」
 真紀子が言うには例外的に日本とかR国に核戦争前から在住していた外国人の可能性はあるとの事である。
 「ラドルフマレカルや鄭淑徳のようにな」
 「井上中佐の方で唐津の家族棟に居たか他の家族棟に居て移動した外人は調査したでしょう」
 葛城義和はそのあたりは井上貴江中佐らに抜かりが無いと見ていた。
 「それじゃ紛れもなく侵入者ね」
 真紀子にも緊張が奔る。
 「という事はあの連中が外人を受け入れた」
 湯野中も益々悪い事態と把握した。
 「どうする」
 「まずは監視の強化。海から入って来たとしか考えられないです。水上艦なら唐津に近付けば空軍基地のレーダーに確認されます」
 葛城義和は潜水艦と断定してしまった。
 「明日の朝。マレカルに支持を出そう」
 「哨戒機も出すべきね」
 「そして唐津の街の中の見張り強化です」
 「乗り込まないの」
 「それは避けたいです。索敵で艦ごと沈めたいです」
 「気が付かない振りして隠密裏に処理する」
 「出来たらそうしたいです」
 「唐津に住んでしまったらどうする」
 「暗殺団を編成するしかないです。その前に潜水艦を見つけ出して撃沈が先です」
 その夜井上貴江中佐らと見張りの詳細が打ち合わされた。
 翌朝。第七機動部隊とR国の潜水艦隊に指令が下されて監視行動が開始される。第七機動部隊は南シナ海に。空軍基地から索敵機が近海に展開した。
 今日は溝口明日香中佐が天昇の間に来ている。
 昼近くにてんとう虫のカメラが強化されてラウンジの会議が判明した。
 そしてそのラウンジの様子が天昇の間に届く。
 「これはヨーロッパ系が六人」
 平佐和も慄く。
 「潜水艦を探すのが先です」
 葛城義和は事態に緊迫していた。
 「港に既に沈めてないか」
 湯野中はそっちを疑う。
 「逆に港と街の近辺の索敵を緩めて動くのを待ちますか」
 「うん」
 平佐和も葛城義和の意見に納得する。
 「港の部分は基地のレーダーの死角に成ります。鳥に見せかけたカメラを展開します」
 溝口明日香中佐は既に準備を整えていた。
 「そうだな。基地のレーダーからは死角だな」
 湯野中もそれは分かっていた。
 「太平洋側に第三機動部隊を展開させたよ」
 娼国の艦隊なので真紀子が指示を出す。
 「そうだな」
 湯野中も納得する。
 「一番困るのは唐津以外の街に入る事だな」
 「平佐和先生。それは相当に難しい筈です」
 「外からは簡単には入れない構造だけど」
 「葛城君を襲った連中は簡単に入ったな」
 「あれは手引きしたR国の元警官が居たからです」
 「唐津の連中にそれはできないか」
 「そうですね。他のシティに奴らの知人が居ても連絡手段がない前提では問題ないです」
 携帯電話の基地局は無い。衛星電話は配られてない。通信は遮断されている筈である。
 「それ少し検討させます」
 溝口明日香中佐はやや不安を感じた。
 「そうしてください」
 葛城義和も検討に異存はない。
 「夜間は索敵を出す」
 真紀子は夜間カメラの見張りだけでは不安と言う。
 「沿岸に潜水艦を配置はしている」
 「それなら」
 「誰が乗っていようと海外の潜水艦を発見したら無条件で撃沈で問題ないな」
 湯野中は津梨清吉の出す刺身をつまみながらコップ酒である。
 「ないと思います」
 葛城義和もきっぱり答える。
 「既に唐津ニューシティの空いている部屋を提供しているようです。かなりの人数が入り込んでいます」
 井上貴江中佐からの連絡で溝口明日香中佐が報告する。
 「完全に住まわせているという事か」
 平佐和は憮然とする。そして升酒を飲み干した。
 「潜水艦一隻分の人数が居るのでしょう」
 葛城義和はそのように想定する。
 「まさかアンドラ公国から機動部隊に着いて来たのではないだろうな」
 湯野中の疑問である。
 「爆撃をされたから逆にこっちを確認に来たか」
 平佐和もそれを疑う。
 「アンドラ公国と言うよりフランス人かもしれません。アンドラ公国が潜水艦は持ってないでしょう」
 葛城義和はフランスの残存軍と疑う。
 「潜水艦を隠していたか」
 「まだまだその可能性はありますね」
 徐々に危険な事態が姿を見せてきた。
 R国諜報機関では下関の空軍基地に対策本部を移している。其処でロボット一個中隊で監視カメラを見張る体制が整備されていた。
 索敵報告もこの本部で確認する。
 そして井上貴江中佐も此処に移って指揮を執る。
 
 唐津。最上階のラウンジ。
 「大統領。今夜中に潜水艦に乗り込んで出発するか」
 フランス人のトップが確認する。
 「そうですね。食料は積み込みましたし夜間に出ますか」
 「潜水服でチャンバーから乗り込んでもらいます」
 「チャンバーを積んで来て良かった」
 「しかし今日は空軍機とからの索敵が多かったな」
 東条英治大統領も警戒していた。
 「大統領。敵は何か気付いているのではないか。拠点を移した方が良いかもしれない」
 「我々も前からそれを考えていました」
 「食料は此処で作って活動基地は他で考えましょう」
 この会話までは天昇の間に聞こえてなかった。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「何という事だ。完全にフランス人と協力して娼帝國に反逆しようというのだな」
 平佐和は怒りだす。
 「しかし一挙に話が進んだようだな」
 湯野中も事態に慄いていた。
 「街ごと破壊したいけど。影響が大きいね」
 真紀子は悔しがっている。
 「全部の市民が賛同している訳ではないでしょう」
 「葛城君それは甘くないか」
 平佐和は全部東条英治大統領の支持者だと見ている。
 「確かに生産体制と治安が安定しているよ」
 「と言って爆撃はできないよ」
 湯野中も隠密裏の始末に同意見である。
 「ねえ。潜水艦を始末しても街に外国人が残ったらどうする」
 真紀子はそれを心配する。
 「暗殺団を向かわせるしかないです」
 今度は葛城義和がきっぱり断言した。
 「細菌兵器でも準備しておくかな」
 平佐和は最後的手段を語る。
 「一隻だけだろうな」
 湯野中はまさか数隻来ているとは思いたくない。
 「カメラの捉えた人数では一隻と思われますが」
 溝口明日香中佐は唐津に居る人数からそう考えた。
 
 唐津。大統領らは夜目に塗れて潜水服で海中の潜水艦に乗り込む。
 百人近くが移動したが娼帝國は此処では手を出さない。
 全員が乗り込むまで二時間近く掛かった。
 これが娼帝國の潜水艦隊を惑わしたのである。
 出てこないので探索範囲を広げた。
 逆にフランスのリーダーは海底に着底したまま朝まで動かなかったのである。
 
 R国。報道スタジオ。
 天昇の間と潜水艦隊、機動部隊、空軍基地の動きとは全く関わりなく舛田警視正は昨夜の続きを開始した。
 今夜は臨時放送なので三番目のチャンネルで放送する。
 それは昨夜の最後に案内がなされていた。
 本来のチャンネルより大方がそっちを見る。
 「こんばんは。舛田紗香です。昨夜の続きです。縫合して一日経った糸を抜きます。どうですか帯広市役所の元会計課の續橋さん」
 舛田警視正は帯広を呼ぶ。
 「はい帯広の木内咲江です。どうですか續橋さん。稲村さん」
 咲江は二人のゲストにマイクを向ける。
 「はい。もう溜飲が下がる思いで見て居りました」
 續橋は満面の笑みを浮かべていた。
 「それでは昨日縫合した糸を一人ずつ抜いて行きます」
 今度は最後に縫った男から掛かる。
 往復十二針である。
 黒田美優は睡眠薬で点滴をセットされて大方眠っていたが抜く前もその部分は痛みを放っていた。
 舛田警視正は電子鞭で黒田美優を起こす。
 「う、ううーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は朦朧とした表情で回りを見る。
 「さあ。糸を抜く時間よ。覚悟して」
 舛田警視正は容赦のない宣告をする。
 縫った最後の糸の先端で最後の一針の侵入側を抓む。だらりと下がった最後の部分を反対側から引っ張る。
 「うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一挙に強烈な悲鳴が上がった。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あん。あん。ああ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 一挙に号泣の涙が溢れる。
 糸はまだ先端で短い。直ぐすり抜けてしまう。
 それでも黒田美優は今から号泣である。
 「ぐぁふぁああーーーーーーーーーーーーーー。ふふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 洗濯バサミは一個ずつ飛ぶ。
 「ぐがふぁああーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は空中で藻掻き暴れ涙を溢れさせた。
 まだ二個残っている。
 「ううぐうふふぁああーーーーーーーーーーーーー。ぐうふぁはああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の乳首が強烈に伸びて最後の一個が飛んだ。
 「あふぁあふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優は空中で号泣する。
 まだまだである。
 女の部分を片側五個ずつ鋏む十個が凶器。黒田美優は恐怖に震えていた。
 「さあ。全員掛かって」
 「おーーーーーー」
 また一本の縄を二人で引く。
 「いい。モニターに十秒計が出るから十秒で拳一つずつ進んで」
 舛田警視正は念入りに残酷な指示を出す。
 一段階、二段階、三段階。まだまだ糸に緩みがある。
 黒田美優の表情は凍っていた。
 十段階目で糸がピンと張る。
 「あーーーーーーーーーー」
 十一段階目でさらにピンと張った。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優はさらに悲痛に凍る。
 十二段階。四本の洗濯バサミの鋏みが緩くずれた。
 「うふう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ふふぁああーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は強烈に甲高い悲鳴を上げる。
 十三段階目。七本が一気に飛ぶ。残りの三本の鋏も浅く粘膜の先端だけを抓んでいる。
 「ぐうふううーーーーーーーーーーーーーーーー。ふふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優の悲鳴が耳を劈く。
 それでも大方の者は心地良い。
 「一気に」
 舛田警視正の指示で六人が縄にぶら下がった。
 黒田美優の躰は高さ五メートルまで引っ張り上げられる。
 「ぐはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 躰は空中で強烈に震撼した。そして失禁してしまう。
 スタジオ内のスタッフ以外全員から拍手が沸く。
 藤香澄元中尉は何故か移送されていた。
 ここで帯広の咲江に代わる。
 「二人目のリクエストです。今度は續橋元会計課職員です」
 「黒田市議には大変お世話になりました。私は何度も生理用品を買いに行かされました。その代金も立て替えたままが数回有ります」
 「リクエストを」
 咲江が促す。
 「この間。川越奈津美さんがお○○こを普通の糸で繋げて縫合されてその糸を抜かれましたね。それをミシンのように上糸と下糸で行って下さい」
 何と續橋元会計課職員はその時からこのリクエストを温めていたのである。
 「それはいいわね。大評価よ」
 舛田警視正は歓喜する。
 そしてスタッフに必要なものを指示した。
 「今回は木綿の糸ですね」
 スタッフは前回との違いを確認する。
 舛田警視正は無言で首を縦に振って答えた。
 「いい。全員で六針を往復よ」
 舛田警視正は持針器と縫合針の使い方を説明する。
 「一針ずつ結ぶのではないですか」
 前回をよく見ていなかった男が無駄な質問をしてしまう。
 「見てなかったのね。繋げて縫った方が抜く時の痛みが愉しめるのよ。そしてリクエスト者は上糸と下糸と言ったでしょう。ミシンの様に」
 舛田警視正はやんわりと怖さを滲ませて言う。
 「あ、ああ。はい」
 男は直ぐに後ろに下がる。
 「さあ。貴方からよ」
 舛田警視正はその男の手を引っ張って前に出す。
 黒田美優の躰は産婦人科診察台に磔にされている。
 診察台は奥行きのない物で背凭れは四十五度と上半身が画面からよく見える。座は前が五度くらい上がっていた。
 座の左右の先端にアームが立っていてその上に脚乗せ部分が斜めに付いている。その台に膝下と脚首のやや上が固定されていた。
 股間は九十度に開かれ脚の部分は逆カモメの形に広がっている。
 背凭れが四十五度の診察台を選んだのは苦しむ黒田美優の姿を画面に一体化して見せる配慮である。
 黒田美優は恐ろしさにどうにもならない。
 以前に川越奈津美が拷問された倍以上の内容である。
 あの時の切羽詰まった悲鳴が頭に焼き付いている。テレビを見ていて自分が受ける事に成るのではないかと震えた。
 あの洗濯バサミを引き千切るように飛ばされた粘膜がひりついている。そこを縫われてしまう。
 漏らしてしまったがもう恥ずかしいどころではない。
 男はもう一度舛田警視正から縫い方を説明された。
 持針器で縫合針を掴む。
 そして小陰唇を二枚合わせて真中辺りを指で抓んで縫合針を刺す。
 そのまま三分の一円の縫合針を貫き抜き取る。
 「うぐう」
 糸を引っ張って結び目まで抜き取った。
 「うーーーーーーーーーーふーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優から歯が浮くような甲高い悲鳴が耳を劈く。
 繊細な女の部分の粘膜の中を木綿の糸が通るのである。縫合糸とは違う。
 二人目が持針器を受け取る。
 縫合針を掴んで二針目を刺す。
 「う、うう」
 同じように三分の一円の針を貫きゆっくり糸を引っ張る。
 「うふーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーふーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーー」
 黒田美優から涙が溢れる。
 「ぐうふーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 破裂した表情で歪めて涙を流し甲高い悲鳴を絞り上げ続けた。
 「あはあーーーーーーーーーーん。たえられないよーーーーーーーーーーーーー。少しはてかげんしてーーーーーーーーーー。あはん。あはん」
 黒田美優は三十女の年甲斐もなく泣きながら訴える。
 「やだよーーーーーーー。あんなたに手加減絶対しない。俺パンプスでブランデー飲まされたら一生忘れないな」
 若い男が怒りを込めて揶揄う。
 その男が持針器を受け取った。
 黒田美優は涙に光った眼でその男を見る。
 男の加虐心は怯まない。
 縫合針を刺し込んで糸の部分まで一気に貫く。
 「うぐうーーーーー」
 そこから一センチ単位で小刻みに引っ張る。
 「うぐうーーーーーーーうぐうーーーーーーうぐわーーーーーーーーーうぐーーーーーーーーーーうぐわあーーーーー。ぐわーーーーーーーーー」
 悲鳴はサイレンと成った。悲鳴ごとに涙が溢れる。
 「ぐがあーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーぐがあーーーーーーーーーーーぐがああーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーー」
 全部引っ張りきると黒田美優の目から多量の涙が溢れた。そして縫っている小陰唇の間から失禁尿が僅かに流れる。
 ここで全員から拍手が沸く。
 誰も黒田美優に同情心は沸かない。
 加虐心の坩堝と成ってその姿を愉しむ。
 まだ三人である。あと七人も待っている。
 太腿を両側から押さえていた二人が交代した。黒田美優の腰の暴れ方が酷いのである。
 四人目に六十年配の男が代わった。
 縫合針を小陰唇二枚に突き通して今度は糸を一気に引っ張る。
 「うぐうーーー。うぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰は診察台の上で固定されていながら斜めに捩った。
 押さえる二人の手も大きくずれてしまう。
 「あはーーーーーーーーあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の目から涙は枯れて究極に表情が破裂する。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いを続けた。
 糸は赤く染まって粘膜からも滲んでいる。
 「いたいーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 疲弊した表情で黒田美優の躰は診察台に沈む。
 五針目を縫う。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴のあと黒田美優は意識朦朧となる。
 次が縫うとまた悲鳴が上がった。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間である。
 平佐和は早々と帰ったが三人はかわき物と燻製のつまみで飲み続けていた。
 「凄い悲鳴だな」
 「いいのじゃない。散々無茶をやって来て娼国とR国に歯向かった加重死刑囚の中でもダントツな存在よ」
 「しかし体制が代わると人々の善悪感情もだいぶ変化するものですね。核戦争の前の日本なら非難が起きても不思議ないくらいやり過ぎですよ」
 葛城義和の今夜のスタジオのショーの印象である。
 「それじゃあの女開放する」
 「まさか」
 「そうよね。開放したら逆に帯広から何か意見が来るかも」
 真紀子は笑っている。
 「やっと縫い終わって本人は気絶したよ」
 「糸を抜くのは明日ね」
 「さすがに時間切れでしょう」
 そこに井上貴江中佐から衛星通信のモニターが繋がった。
 「申し訳ございません。少し気付くのが遅かったかも知れません。確認していて偵察カメラに外人らしき人影を発見しました」
 「なに外人」
 湯野中は表情が代わる。
 「申し訳ありません。会議の場所も変わったかもしれません。会議室の映像が誰も集まっていませんでした」
 「葛城先生どうします」
 「井上中佐。こちらに来れますか」
 「はい直ちに」
 娼国までジェットヘリで一時間は掛かる。
 「送られてきた画像は確かにヨーロッパ系の白色人種だ」
 「でも日本に住んでいた外人の可能性は」
 真紀子が言うには例外的に日本とかR国に核戦争前から在住していた外国人の可能性はあるとの事である。
 「ラドルフマレカルや鄭淑徳のようにな」
 「井上中佐の方で唐津の家族棟に居たか他の家族棟に居て移動した外人は調査したでしょう」
 葛城義和はそのあたりは井上貴江中佐らに抜かりが無いと見ていた。
 「それじゃ紛れもなく侵入者ね」
 真紀子にも緊張が奔る。
 「という事はあの連中が外人を受け入れた」
 湯野中も益々悪い事態と把握した。
 「どうする」
 「まずは監視の強化。海から入って来たとしか考えられないです。水上艦なら唐津に近付けば空軍基地のレーダーに確認されます」
 葛城義和は潜水艦と断定してしまった。
 「明日の朝。マレカルに指示を出そう」
 「哨戒機も出すべきね」
 「そして唐津の街の中の見張り強化です」
 「乗り込まないの」
 「それは避けたいです。索敵で艦ごと沈めたいです」
 「気が付かない振りして隠密裏に処理する」
 「出来たらそうしたいです」
 「唐津に住んでしまったらどうする」
 「暗殺団を編成するしかないです。その前に潜水艦を見つけ出して撃沈が先です」
 その夜井上貴江中佐らと見張りの詳細が打ち合わされた。
 翌朝。第七機動部隊とR国の潜水艦隊に指令が下されて監視行動が開始される。第七艦隊は南シナ海に。空軍基地から索敵機が近海に展開した。
 今日は溝口明日香中佐が天昇の間に来ている。
 昼近くにてんとう虫のカメラが強化されてラウンジの会議が判明した。
 そしてそのラウンジの様子が天昇の間に届く。
 「これはヨーロッパ系が六人」
 平佐和も慄く。
 「潜水艦を探すのが先です」
 葛城義和は事態に緊迫していた。
 「港に既に沈めてないか」
 湯野中はそっちを疑う。
 「逆に港と街の近辺の索敵を緩めて動くのを待ちますか」
 「うん」
 平佐和も葛城義和の意見に納得する。
 「港の部分は基地のレーダーの死角に成ります。鳥に見せかけたカメラを展開します」
 溝口明日香中佐は既に準備を整えていた。
 「そうだな。基地のレーダーからは死角だな」
 湯野中もそれは分かっていた。
 「太平洋側に第三機動部隊を展開させたよ」
 娼国の艦隊なので真紀子が指示を出す。
 「そうだな」
 湯野中も納得する。
 「一番困るのは唐津以外の街に入る事だな」
 「平佐和先生。それは相当に難しい筈です」
 「外からは簡単には入れない構造だけど」
 「葛城君を襲った連中は簡単に入ったな」
 「あれは手引きしたR国の元警官が居たからです」
 「唐津の連中にそれはできないか」
 「そうですね。他のシティに奴らの知人が居て連絡手段がない前提では問題ないです」
 携帯電話の基地局は無い。衛星電話は配られてない。通信は遮断されている筈である。
 「それ少し検討させます」
 溝口明日香中佐はやや不安を感じた。
 「そうしてください」
 葛城義和も検討に異存はない。
 「夜間も索敵を出す」
 真紀子は夜間カメラの見張りだけでは不安と言う。
 「沿岸に潜水艦を配置はしている」
 「それなら」
 「誰が乗っていようと海外の潜水艦を発見したら無条件で撃沈で問題ないな」
 湯野中は津梨清吉の出す刺身をつまみながらコップ酒である。
 「ないと思います」
 葛城義和もきっぱり答える。
 「既に唐津ニューシティの空いている部屋を提供しているようです。かなりの人数が入り込んでいます」
 井上貴江中佐からの連絡で溝口明日香中佐が報告する。
 「完全に住まわせているという事か」
 平佐和は憮然とする。そして升酒を飲み干した。
 「潜水艦一隻分の人数が居るのでしょう」
 葛城義和はそのように想定する。
 「まさかアンドラ公国から機動部隊に着いて来たのではないだろうな」
 湯野中の疑問である。
 「爆撃をされたから逆にこっちを確認に来たか」
 平佐和もそれを疑う。
 「アンドラ公国と言うよりフランス人かもしれません。アンドラ公国が潜水艦は持ってないでしょう」
 葛城義和はフランスの残存軍と疑う。
 「潜水艦を隠していたか」
 「まだまだその可能性はありますね」
 徐々に危険な事態が姿を見せてきた。
 R国諜報機関では下関の空軍基地に対策本部を移している。其処でロボット一個中隊で監視カメラを見張る体制が整備されていた。
 索敵報告もこの本部で確認する。
 そして井上貴江中佐もここに移って指揮を執る。
 
 唐津。最上階のラウンジ。
 「大統領。今夜中に潜水艦に乗り込んで出発するか」
 フランス人のトップが確認する。
 「そうですね。食料は積み込みましたし夜間に出ますか」
 「潜水服でチャンバーから乗り込んでもらいます」
 「チャンバーを積んで来て良かった」
 「しかし今日は空軍機とかの索敵が多かったな」
 東条英治大統領も警戒していた。
 「大統領。敵は何か気付いているのではないか。拠点を移した方が良いかもしれない」
 「我々も前からそれを考えていました」
 「食料は此処で作って活動基地は他で考えましょう」
 しかしこの会話は天昇の間に聞こえていた。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「何という事だ。完全にフランス人と協力して娼帝国に反逆しようというのだな」
 平佐和は怒りだす。
 「しかし一挙に話が進むな」
 湯野中も事態に慄いていた。
 「街ごと破壊したいけど。影響が大きいね」
 真紀子は悔しがっている。
 「全部の市民が賛同している訳ではないでしょう」
 「葛城君それは甘くないか」
 平佐和は全部東条英治大統領の支持者だと見ている。
 「確かに生産体制と治安が安定しているよ」
 「と言って爆撃はできないよ」
 湯野中も隠密裏の始末に同意見である。
 「ねえ。潜水艦を始末しても街に外国人が残ったらどうする」
 真紀子はそれを心配する。
 「暗殺団を向かわせるしかないです」
 今度は葛城義和がきっぱり断言した。
 「細菌兵器でも準備しておくかな」
 平佐和は最後的手段を語る。
 「一隻だけだろうな」
 湯野中はまさか数隻来ているとは思いたくない。
 「カメラの捉えた人数では一隻と思われますが」
 溝口明日香中佐は唐津に居る人数からそう考えた。
 
 唐津。
 大統領らは夜目に塗れて潜水服で海中の潜水艦に乗り込む。
 百人近くが移動したが娼帝國は此処では手を出さない。
 全員が乗り込むまで二時間近く掛かった。
 これが娼帝國の潜水艦隊を惑わしたのである。
 出てこないので探索範囲を広げた。
 逆にフランスのリーダーは海底に着底したまま朝まで動かなかったのである。
 
 R国。報道スタジオ。
 天昇の間と潜水艦隊、機動部隊、空軍基地の動きとは全く関わりなく舛田警視正は昨夜の続きを開始した。
 今夜は臨時放送なので三番目のチャンネルで放送する。
 それは昨夜の最後に案内がなされていた。
 本来のチャンネルより大方がそっちを見る。
 「こんばんは。舛田紗香です。昨夜の続きです。縫合して一日経った糸を抜きます。どうですか帯広市役所の元会計課の續橋さん」
 舛田警視正は帯広を呼ぶ。
 「はい帯広の木内咲江です。どうですか續橋さん。稲村さん」
 咲江は二人のゲストにマイクを向ける。
 「はい。もう溜飲が下がる思いで見て居りました」
 續橋は満面の笑みを浮かべていた。
 「それでは昨日縫合した糸を一人ずつ抜いて行きます」
 今度は最後に縫った男から掛かる。
 往復十二針である。
 黒田美優は睡眠薬で点滴をセットされて大方眠っていたが抜く前もその部分は痛みを放っていた。
 舛田警視正は電子鞭で黒田美優を起こす。
 「う、ううーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は朦朧とした表情で回りを見る。
 「さあ。糸を抜く時間よ。覚悟して」
 舛田警視正は容赦のない宣告をする。
 縫った最後の糸の先端で最後の一針の侵入側を抓む。だらりと下がった最後の部分を反対側から引っ張る。
 「うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一挙に強烈な悲鳴が上がった。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あん。あん。ああ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 一挙に号泣の涙が溢れる。
 糸はまだ先端で短い。直ぐすり抜けてしまう。
 それでも今から号泣である。
 二人目がピンセットを受け取った。
 ゆっくりじわじわ引っ張る。
 「ぐふう。ぐふうーー。ぐふうーー。ぐふううーーーーーーーーー。ぐふううーーーーーーーーー。ぐふううーーーーーーーーぐふうーーーーーー」
 黒田美優は頭を振って口を歪めてサイレンの様に悲鳴を上げ続けた。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間である。
 潜水艦隊から芳しい報告がないまま一日が過ぎた。
 舛田警視正の番組を見ながら艦隊の報告を待っている。
 「今夜のは神経の底から抉ってくれるな」
 平佐和はフランスの潜水艦を警戒して残っていたが黒田美優の悲鳴に殊の外満足していた。
 「舛田警視正のやる事がとことん刳く成ったね」
 真紀子も今回の拷問にはやや慄いている。
 「しかしよく何人も黒田美優元市会議員に恨みを抱く者が出てきますね」
 葛城義和は全く同情しない。
 「まあ。元立憲国民党議員だ。同情の必要はない」
 平佐和は体制が全く変わった現状でも怒りを残していた。民事党総裁時代に野党の中でも突起して散々突かれた政党である。
 「潜水艦の報告は無いですね」
 葛城義和はそっちが気に成る。
 「潜ってしまえば何処に居るか判らん」
 湯野中も焦れていた。
 
 R国。報道スタジオ。
 黒田美優は片道の六針を抜かれて狂ったように悲鳴を上げ続けた。
 そして失禁して白目を剥いてしまって失神したままである。
 ここで休憩が入れられた。
 舛田警視正はビールを要求する。
 黒田美優の糸を抜かれた小陰唇には血が滲んでいた。
 どのラウンジもテレビに集中している。
 誰もが生唾を飲む状況である。黒田美優に同情する者は殆ど居ない。
 「さあ。あと六針。そっちの組ね」
 舛田警視正は開始を宣言した。
 一人目がピンセットを手に取る。
 まだ黒田美優は失神したままである。
 縫い返しの下の一針を引く。
 一気に五センチくらい引っ張った。
 「ぐふふうぬうーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は一発で意識を戻す。躰を揺すって悲鳴を絞り出す。
 男は残りの半分くらいを一気に引く。
 糸は既に血に染まっていた。
 さらに糸を引き通した粘膜から血が滲み出る。
 「ぐふぁふぁあーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーー。いたいいいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優から涙が溢れ甲高い悲鳴が上がった。
 男は黒田美優の悲鳴を噛みしめて最後の部分を抜き取る。
 「ひふぁあふぁーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は強烈に泣き叫ぶ。
 全員がその姿を堪能している。同情心は湧かない。可逆心の坩堝である。
 「い、いたいーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーー」
 黒田美優はさらに泣き叫ぶ。
 「まだよ。あと五針抜かないとね」
 舛田警視正はにんまり残忍な哂いを浮かべて言う。
 「あはあーーーーーん。糸を短く切って下さい」
 黒田美優は泣きながら訴える。
 既に女の部分の粘膜とその周りの大陰唇の窪みは数ヶ所血が滲み無惨極まりない。
 ショーに応募するサディスト。かつ黒田美優の前回から続く帯広の報道が無ければ引いてしまうか手加減してしまう。そんな悲痛な姿である。
 二人目がピンセットを受け取る。
 「お願いします。糸を短く」
 黒田美優からまた涙が溢れる。
 「駄目です。効果が薄れて視聴者の皆さんががっかりします」
 男はそのまま二センチくらい引く。
 「うふぐくううーーーーーーーーーーーーーーー」
 また二センチ引く。
 「うぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたい。いたいよーーーーーーーー」
 口から涎を飛ばして泣き叫ぶ。
 さらに二センチずつ断続的に引く。
 「うぐああーーーーー。いたい。いたい。うぐああーーーーーーーーーー。いたいいたいよーーーーーーーーーー。うぐぐうああーーーーー。うぐぐうああーーーーーーーーーー。いたい。うぐああーーーーー。いたい。いたいよ」
 狂ったように藻掻き暴れ泣き叫ぶ。
 「たすけてーーーーーーーーーー。いたい。いたいよ」
 黒田美優は躰を硬く捩って号泣の涙を溢れさせた。
 糸を抜いた部分の粘膜から血の玉が溢れ壊れて流れる。
 そして黒田美優は痛みに意識朦朧と成り掛けてしまう。
 三人目が今度は一気に先端まで引き抜く。
 「うぐふぁふはぁぁーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわああーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰は強烈にその瞬間固まる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーー。うぐぐうああーーーーーーーーーー。いたい。いたいよーーーーー。いたい」
 躰を振って強烈に藻掻き暴れた。
 四人目がピンセットを手にする。
 「待って小休止」
 舛田警視正が止めた。
 ここでまたビールを要求する。
 「帯広の木内さん。もうリクエストの人は居ませんか」
 「まだ居ますが今夜はお呼びしてないのですが」
 木内咲江の答えはややハッタリ含みであった。
 「それでは次回ね。今夜はゆっくり行きましょう」
 舛田警視正は態々確認して黒田美優に次も有るという恐怖感を持たせる目論見である。
 
 帯広。報道スタジオ。
 「咲枝。まだリクエストする人居るの」
 奈那緒は出番ではないが一緒にスタジオに入っていた。
 「いま探して貰っている。あいつは許せない。もっと虐めるべきよ」
 咲枝は自分等もリクエストしたい気持ちである。
 「あの女。表ではリベラルを名乗って代議士の知識人の言葉をリサイクルしたのをさらにその真似の真似をして尤もらしいこと言うだけ。私の店では私達もあの女のパンプスでビール飲まされたよね。私ももっと探すよ」
 奈那緒は黒田美優に嫌われたのか嫉妬されたのか何度か店に来て随分絡まれたのである。
 
 フランス人らの潜水艦は陸奥湾に侵入していた。
 「潜望鏡では確認できないかもしれませんが。新青森のニューシティがこの辺りに存在します」
 東条英治大統領はモニターの地図から説明する。
 「他の建物は」
 「アメリカと中国の残存軍、そして自衛隊の戦闘で焼け野原でした」
 「娼帝國の街は何故残ったのですか」
 「強力なロボット師団が護りました。自衛隊とアメリカ残存軍を叩いた中国軍を完全に駆逐しました」
 「アメリカの残存軍は残らなかったのですか」
 「多分。一部は娼帝國が駆逐したと思われます」
 「自衛隊も」
 「そっちは武装解除されました」
 フランス人のリーダーは偵察ドローンを飛ばした。
 「焼け野原ではないですね」
 夜と雖も新青森ニューシティとその回りは確認できた。
 「娼帝國のロボット部隊が片付けて計画森林に成っています。そして一部は屋内で農場、畜産、酪農、陸上養殖、工場ができています」
 「娼帝國の高いビルが連なった街は全部生き残ったのですか」
 「そうです。さらに拡大しています」
 「生き残った日本人は全部収容したのですか」
 「娼帝國に従う範囲です」
 「新しい先制主義とでも言うのですか」
 「頭は四人ですが君主制以前ですよ」
 東条英治大統領は怒りを吐き捨てる言い方である。
 「しかし娼帝國に従えば働かなくても老後まで衣食住が補償されるのですね」
 「確かにそうではありますが。女性は三十五まで献身婦を強要されるか体外受精の子を産まされます」
 「あの街は核攻撃にも耐えるのですか」
 「耐えたようです。日本は羽田だけですがR国やM国では」
 「ここまでのお話では核戦争以前から娼帝國の二つの国は文明のレベルが数十年違うようですね」
 フランスのリーダーはその結論に至る。
 そのまま潜水艦は襟裳の方に進路をとった。
 
 R国。報道スタジオ。
 「さあ。そろそろいきましょう」
 舛田警視正が号令する。
 黒田美優は失神と言うより意識朦朧と眠っていた。
 四人目がピンセットを手にする。
 黒田美優の血が染みた糸の終端を抓んでピンと張った。縫い目を抓んだピンセットの方からゆっくり抉るように引く。
 「うぎゅうう。うーーぎゅうーーーーーーーーーーーーーーー。うぎゅあぁあぁ。あーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーー。うぐぐうああいたいーーーーーーーーーーいい」
 黒田美優の躰は強く固まりそれがじりじり藻掻く。
 「うぎあぁああ。ぎゅあーーーーーーーーーーーーーーー。うぐぐうああ。いたい。いたい。いたいーーーーー。いたいよ。いたいよーーーーーーーーーー。いたい」
 絞り出すような涙が顔を揺するので跳ねるように飛び散る。
 終端まで引き抜くと血が流れ出てしまう。
 「あーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーん。いたいよーーーーーーーーーーーーーーー。うあはああーーーーーーーーーーん」
 黒田美優は顔を揺すって号泣する。
 五人目がピンセットを受け取った。
 「今のは効いたね。もう一回」
 この男も容赦なく血の染みた糸の終端を抓む。
 「あ、ああーーーーーーーーーー。もう無理!ゆるしてーーーーーーーーーー。ゆるしてくださいーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 泣き顔で訴える。
 男はその顔を溜飲の下がる想いで覗く。
 そして終端をピンと張ったままピンセットをジグザグに引っ張る。
 「うーーーーーーーーーーぎゅううーーーーーーーーーーーーーーー。いたいよ。うぎゆーーーーーーーーーーーーーーー。いたい」
 また号泣するように涙が溢れる。
 「いいぞうーーーーーーーーーー」
 既に終わった男が歓喜するように煽り叫ぶ。
 「ううぎゅううーーーーーーーーーーーーーーー。いたい。うぎゆーーーーーーーーーーーーーーー。ぎゅううーーーーーーーーーー。いたい」
 黒田美優は眉間に皺を三重に刻み大口を破裂させた。鼻水を垂れ流して泣き叫ぶ。
 「あ、ああはああーーーーーーーーーーん。いたいよーーーーーーーーーー。いたい。いたいよ」
 号泣の涙を流し続けた。
 最後の一人はピンセットを手にして暫く治まるのを待つ。
 黒田美優はまた意識朦朧と成り掛ける。
 最後は二本のピンセットでそれぞれ糸をピンセットの先端に一回りさせてピンと張った。
 「うぎゅうーーーーーーーーーー」
 強烈に痛い。
 「う、ぎゅうーーーーーーーーーーーーーーー」
 男は五センチ引いてまた逆に引く。
 「う、うう、うぎゅうう。うぐうーーーーーーーーーーーーーーー。いたい。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は糸を逆に引かれて驚きの表情を滲ませて一度固まった躰を強烈に硬く揺すって号泣する。
 「あーーーーーーーーーーあはああーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーー」
 涙を溢れさせて訴える。
 男はもう一度終端近くまで引っ張って半分戻す。
 「うはああーーーーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーー。もう終わらせてーーーーーーーーーー。お願いもうだめーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー」
 また号泣しながら許しを乞う。
 「よし。あと一往復で抜いてやる」
 そう言うと男は逆方向に引っ張る。
 「うぐうぎゅううーーーーーーーーーーーーーーー。いたい。いたいよ」
 今度は一気に引き抜いた。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたい。いたい。いたい。いたいよ。いたいよ。ああ、あはああーーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優は号泣の泣き叫びである。
 糸の抜けた粘膜から血が流れ出てしまう。壮絶な光景であった。
 看護婦が男らの体を割り退けて股間の前に入って止血する。
 「搬送します。宜しいでしょうか」
 看護婦は舛田警視正にお伺いを立てた。
 「どうぞ。どうせ明日退院よ」
 舛田警視正は痛いだけで大した事はないと言わんばかりである。
 
 娼国。天昇の間の四人はホテルのルームにそれぞれ引き上げた。
 平佐和の泊まる部屋には小倉紘子元警部が葛城義和の泊まる部屋には滝澤沙緒里が移動して来ている。
 当分こっちのホテルに滞在と成るようである。
 
 翌朝。フランスの潜水艦は礼文島船泊にセイルの上端だけ浮上した。
 東条英治大統領を含めて何人かが上陸する。
 「此処は破壊されたままですね」
 アメリカ軍の戦車、装甲車の残骸が放置されていた。
 アメリカ兵の遺体も残されたままである。
 「中国軍のミサイル攻撃です」
 東条英治大統領は中国軍が優勢だったのを覚えている。
 「そうですね。大量のミサイルを保有していました。核を使いきっても残った地上戦は優勢だったかもしれません」
 フランス人のリーダーも核戦争前の情勢をよく把握していた。
 「樺太は核に汚染されていると聞いています。千島列島に向かいますか」
 「千島にはロシアの軍事基地が有りませんでしたか」
 「そうでしたか」
 東条英治大統領は把握していなかった。
 「もう少し娼帝國の街を観察して安住できる場所に潜水艦を隠しましょう。どうやらあの街に滞在は危険なようです」
 フランス人のリーダーはそう結論を出す。
 「そうですか」
 東条英治大統領も否定はできない。
 「潜水艦は一隻差し上げます。操艦訓練をしましょう」
 「もし他に基地を考えるのでしたら食料はどうします。輸送方法を考えませんと」
 「大戦中の日本軍にネズミ輸送という方法がありました。東京エクスプレスとも言っていました。そのやり方で夜間にカプセルで海中に投下していただいて潜水夫が拾います」
 「少し考えたのですが。近くに海中から入れる洞窟があります。そこを工事して地底の桟橋を造ってはと思うのですが」
 東条英治大統領は大胆な提案に出た。
 「いま在る洞窟を改造ですね。それは良いかもしれません」
 「検討してみますか」
 「そうですね。そして今後の会議は潜水艦の中が良いと思います」
 「そうですか」
 「娼帝國のレベルから考えますとあの街は完全に見張られていると思います」
 「そうですか」
 東条英治大統領らは自分らの危機管理が甘かったと理解せざるを得ない。
 「あの港から出る時です。潜水艦が艦隊で沖合に潜行していました。既にこちらの状況を確認していると思われます」
 「確かにそのような事で警戒されてましたね」
 東条英治大統領もその時の操艦に危機を感じていた。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 真紀子ら四人が集まったのは十一時近かった。
 溝口明日香中佐と鄭淑徳少将が呼ばれラドルフマレカル少将と角谷少将にテレビ会議が繋がっている。
 「九州一帯近海の海面を索敵しております。現時点で収穫なしです」
 角谷少将である。
 「唐津の港付近から潜水艦が動いた形跡が無いです」
 ラドルフマレカル少将も収穫なしの報告である。
 「潜水服で海底に潜っただけなのかな」
 平佐和はやや楽観し始める。
 「それでは不自然です。唐津ニューシティの中からヨーロッパ系の姿がありません」
 「港の海底に潜んでいるかな」
 平佐和は迷う。
 「そうとも言えない。潜水艦は潜ってしまえば何処にでも行ける」
 湯野中は見失ったとの見解である。
 「ソナー音波は出してないです。海流に乗って逃れた可能性はあります」
 ラドルフマレカル少将も逃げられた事は否定しない。
 「唐津の海底に居る場合が一番面倒です。港を爆撃するのは現時点では避けるべきです」
 葛城義和はフランス人らしきが唐津の港の海底に潜んだ場合の危険を強く警戒する。
 「確かに今は爆撃できないし。小型潜航艇でも発見できなかったのだから雷撃も無理ね」
 真紀子も難しさは理解した。
 小型潜航艇を投入した時点ではフランスの潜水艦は既に唐津を離れていたのである。
 「とにかく。日本沿岸を徹底して索敵と潜水艦による警戒を強化しよう」
 湯野中はそれしかないと主張する。
 そして全ての潜水艦と機動部隊が動員された。
 
 帯広ニューシティ。そのスノータウン十一号棟。三十七階。三七二〇号室。水田奈那緒の部屋である。
 「ねえ。このまま黒田美優の拷問続けたら逆に非難も出ないの」
 寿美は今は酷い事をしてきた市会議員と言われているが同情が湧かないかという心配である。
 「あの悲鳴で確かに悲痛には見える。でもやっている事は大した事は無いよ。私達が核戦争の前に受けたSMを思い出してよ。特にR国よ。あのやくざ」
 奈那緒は悲痛に見えるが直ぐに回復する。大した拷問ではないと言う。
 「そうだよあの女。人にはめちゃくちゃな事やって来て自分はちょっと虐められたら強烈に叫んで堪え性がないのよ」
 咲江も拷問は見ている者の神経を刺激するがそれ程のハードではないという見解である。
 「見ている一般の女性にはハードすぎるよ」
 沙奈美も心配する。
 「ねえ。田村長官に頼んで警視正からあの内容はハードに見えて工作員らの拷問に比べたら病院で軽い手当で終わりと説明して貰えないの」
 寿美は説明が必要と言う。
 「だったら帯広でリクエスト者を紹介する時に時間もらちゃおうよ」
 奈那緒は自分らで説明すると主張した。
 「それで行きましょう」
 咲江も賛成する。
 そして奈那緒も咲江も帯広市役所の元職員で黒田美優に苛められた職員を紹介して貰う事ができた。
 
 新青森。プレイルームである。
 當間五郎は一回舛田警視正の番組に抽選で当たって出ている。
 それでSM願望がさらに焼き付いてしまった。
 追加訓練に出て稼ぐ。さらに普段金を使わないでラウンジで済ませている。
 何とかハード一回分の金を準備した。
 指名したのは風間ゆき二十五歳である。
 一度献身婦で遊んだ女。配給のチケットでCクラス。顔はそれなりだがスタイルが良かった。
 それなりに当たりの女である。
 乳首は小さいが乳房の形も腰から膝の形も良い。脚も奇麗である。
 風間ゆきは核戦争前は美容師。今は店舗を持って他に一人雇用可能な国の許可店で従業員として働いていた。
 自分の店を出したい。国が定めた給料とCクラスのチケット分ではなかなか資金が作れない。
 覚悟を決めてのハードコース選択であった。
 風間ゆきは當間五郎が一度会っている客なので寧ろ安心する。加虐心を滾らせている事には気付かない。
 さらに舛田警視正の番組に出たのは気付いてなかった。其処に出る男など殆ど気にして見て無かったのである。
 「シャワー使って宜しいですか」
 風間ゆきは丁寧に確認した。
 「洗ってない状態が見たいな。良いだろ。ハードだから」
 當間五郎はやや強い言い方で拒否する。
 「はい」
 風間ゆきは飲み込むような答え方である。
 當間五郎は自分の手で風間ゆきを全裸に剥いてしまう。
 備え付けの十字架に両手を広げて手首付近をぐるぐる巻きに縛ってしまった。
 膣に蝋涙を流したい。
 だがそれは最後である。
 まずは鞭打ちして蚯蚓腫れに蝋涙を流したい。
 コースに含まれていたので剃毛も行う心算でいた。
 剃毛したばかりのドテに蝋涙を掛けるとヒリヒリするらしい。
 騒ぎ出したり、拒絶したりされないようじっくり段階的に普通のハードから行こうと思う。
 左脚を持ち上げて手首を縛った下に脚首に縄を掛けて固定する。
 股間が斜めに大股開きに成った。
 「あ、ああーーーーーーーーー」
 分かっていても風間ゆきは恥ずかしい。
 當間五郎はしゃがんで女の部分を指で広げてしまう。
 顔は五センチくらいまで近寄っていた。
 「ねえ。臭いしない」
 風間ゆきは堪らなく恥ずかしい。
 「臭いも粕もたっぷり」
 「いやあーーーーーーーーーーーーーー」
 「洗ってやるよ」
 當間五郎はクスコを取り出す。
 「え、ええーーーーーーーーーー」
 「良いだろ。奥まで全部洗うから」
 「え、ええーーーーー」
 風間ゆきは辛そうに顔を叛ける。
 當間五郎は風間ゆきの膣を開いたクスコの奥に金属のへらを突っ込む。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは恥ずかしい部分への侵入に悲鳴を上げた。
 「掃除するから」
 當間五郎は当然の事のように言う。
 「やだよーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは泣きべそ顔で訴えた。
 「これもプレイの内だよ」
 當間五郎は風間ゆきの膣の奥から濁った滑り状の液体を掬いだす。
 それを顔の前に翳した。
 「え、ええーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは恥ずかしさに堪えられない。
 當間五郎はクスコの奥にカテーテルタイプのカメラを差し込む。
 プレイルームに備えられている物である。
 そのまま膣の奥がスクリーンに拡大された。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは恥ずかしさに顔を叛けて首を振る。
 當間五郎はここで一度クスコを抜く。
 そのクスコはカラスの口のような部分にはたっぷり滑って濁った液が付着していた。
 當間五郎は抜いたクスコをテーブルの上に晒し物のように置く。
 「ああーー」
 風間ゆきは恥ずかしさに堪らない息遣いを漏らす。
 當間五郎はこの体制のまま風間ゆきの黒い塊にローションを塗る。
 剃毛されてしまう。風間ゆきは仕方ないと思うしかない。
 當間五郎はT字カミソリで剃り始めた。部屋の洗面に置かれた使い捨てのT字カミソリである。
 風間ゆきは剃られる股間を凝視する。安いT字カミソリで切れるのが心配である。
 
 フランスの潜水艦は東条英治大統領の案内で海図を調べて港からやや外れた洞窟に侵入した。
 入口は海中だが奥で広がって水面に浮上できる。洞窟は侵入部分が広くないので探知機をフルに活動させなければならない。
 侵入にかなりの時間を要した。
 外に出る口は有るが登攀レベルの岸壁である。
 外側から工事をしないと出入りは難しい。
 今回は潜水服で洞窟の入口から海中を港に向かう。
 港から建物に入るのは夜間に限定するしかない。
 夜間に協力してカプセルに詰めた食料を潜水服で洞窟の中の潜水艦に運ぶ。
 議会の面々は潜水服で潜水艦に向かった。
 会議は潜水艦の中で行う。
 「会議場で会議をしなくなると怪しまれます。ダミーの会議を行って下さい」
 「そうします」
 東条英治大統領はフランス人のリーダーの言い分を受け入れた。
 「この洞窟には入って二隻です。そちらに差上げる一隻と食糧輸送用の一隻だけで他はどこかに基地を探します」
 「どこかに当ては有りますか」
 「中国の人工島が幾つか在りますね」
 「それには」
 東条英治大統領は中国残存軍の娼帝國との戦闘の話をした。
 「暫く三隻は外の海底に着底して使える場所を探しましょう」
 フランス人のリーダーは東条英治大統領の話から中国の海底基地を探す方向で検討を始めた。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 夕食時間に成って懐石料理が運ばれていた。カウンターではなく座敷にお膳を並べている。
 今夜は溝口明日香中佐と柿崎一行が呼ばれて来ていた。
 「フランス人がカメラの視界から消えました」
 溝口明日香中佐が報告する。
 「潜水艦も皆目見つからないな」
 湯野中は焦れていた。
 「もう日本を離れたのではないか」
 平佐和はまた楽観する。
 「いいえ。アンドラ公国の山は破壊しました。そんなに行き場所は有りません。唐津から離れても近海には居る筈です」
 「中国の人口島を全部爆撃で破壊しては」
 真紀子は潜む場所を無くすべきと考えた。
 「そうですね。海底基地は無理でも島は破壊しましょう」
 葛城義和も同意する。
 「瀬戸内海の島もかなり放置されているな」
 湯野中はそっちも心配する。
 「いっそロボットに一気に片付けさせましょう」
 「瀬戸内海を先にやるか」
 平佐和も納得する。
 「しかしあれだけ爆撃してもたくさん生き残っていたのだな」
 湯野中はまだまだ残存軍が居る事を恐れていた。
 
 新青森。プレイルームである。
 風間ゆきは剃毛が終わったら鞭打ちが待っていた。
 ハードコースの本領である。
 當間五郎は先端が長細い一本鞭を持っている。
 それで執拗に乳首を狙う。
 「うぐうーーーううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの乳輪の周りは紅い鞭の痕が滲んでいる。
 當間五郎は次にクリトリスを狙った。鞭の先端を持って狙いを定める。確実に先端がクリトリスを包んだ包皮を直撃した。
 「うぐうーーーーーーーーーーーー。うふぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは甲高い悲鳴を上げる。
 「いたいーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーん。クリ潰れちゃうよーーーーーーーー」
 泣き顔で抗議してしまう。
 「大丈夫だよ皮被っているだろ」
 「それでもーーーー」
 風間ゆきにハードの覚悟は浅い。
 「おい。ハードのマニュアル見てる」
 當間五郎は逆に抗議する。
 「えーー。これもあり」
 風間ゆきはとても耐えられないという表情である。
 「よく見ろ。局部鞭と書かれている。ハードは一部位に十発まで。無制限ハードは制限なし」
 當間五郎は確り読んで聞かせた。
 「あはあ」
 風間ゆきは堪らない表情である。青く成って目が点に成ってしまう。
 當間五郎は容赦なく鞭の先端を持って的確に狙いを定めてクリトリスを叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは大口を破裂させる。痛みに横柱に吊るされた脚を強く蹴って躰は震えていた。
 「クリ潰れたらどうなるの」
 風間ゆきは心配でまだ抗議する。
 「こんなのじゃ潰れない。潰れたら娼国の病院が治してくれる。そんな事には成らないが」
 當間五郎は全く動じない。
 そして鞭を替えた。
 今度は先端が長方形の革を二枚重ねた一本鞭である。
 今度は先端を持たない。下からアンダーに叩き上げる。
 「うぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの躰は強烈に弾ける。
 「おい。おい。オーバーだぞ。スタジオのショーに比べたらこんなの全然ソフトだよ」
 「そんな。あの人達は加重死刑囚でしょ」
 風間ゆきは悲痛に叫ぶ。
 當間五郎は構わず次は閉じ合わせた女の部分を叩く。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーー。う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはさらに痛みに藻掻く。
 乳房の蚯蚓腫れが何本か無残に紅く成っていた。
 當間五郎は風間ゆきを一度十字架の磔から外して拷問椅子に移す。
 しっかり膝と腰を縄で固定して手首は左右別々に拷問椅子の肘に固定した。
 蝋燭数本に点火しておく。
 最初は一本だけ持つ。
 それを乳首に落として蝋涙で覆い被せる。さらに乳房の蚯蚓腫れに落とす。
 「あはあーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。熱いよーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはまた泣き叫ぶ。
 「大丈夫だよ」
 當間五郎はこれも全く動じない。
 「そんなーーー。鞭で叩いた痕に掛けたら」
 さらに文句を言う。
 當間五郎は容赦なくドテにも掛ける。
 「あはあーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん」
 泣き喚く。
 剃毛したドテもクリトリスを叩いたのでその流れで鞭の痕が赤くなっていた。
 當間五郎はここまでかとクスコを突っ込む。
 「あ、ああーーーーーーーーーーん。またーーーーーーーーーーー」
 抵抗しても拷問椅子に確り縛ってある。
 ハンドルを回して拷問椅子を倒して股間を真上に向けた。
 當間五郎は蝋燭を一気に二本持つ。
 既に芯の周りに蝋涙が溶けていた。
 「なにするのーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはそれをクスコに流されると判って強烈に叫ぶ。
 當間五郎は容赦なく流し込む。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大口を破裂させて強烈に叫ぶ。
 「なにするのーーーーーーーーーーーーーーーー。きちがいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーー」
 狂ったように泣き喚き叫ぶ。
 當間五郎はクスコの中をドライヤーを使って熱を出さない風で乾かす。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーー。こんなのだめだよーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはごね続けた。
 當間五郎は中の蝋涙をピンセットで取り出す。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきはぽろぽろ涙を零した。
 當間五郎はクスコを抜いて拷問椅子の戒めを解いて浴室を指さす。
 風間ゆきは不満と怒りの凝縮した表情で當間五郎を一瞥して浴室に向かう。
 身支度を整えた風間ゆきは無言でプレイルームを出て新青森ニューシティ一号棟の病院に向かった。
 だが診察結果は異状なしで終わってしまう。
 風間ゆきはハードを受けないと開業資金が作れない。しかし當間五郎の様なのは困ると悩む。
 あれが中間クラスのハードなら辛い。
 ラウンジで無料の食事と無料のビールを飲んで部屋に帰った。
 
 唐津。従来の会議室である。
 フランス人のリーダーのアドバイス通り朝からダミーの会議が行われていた。
 台本を準備してその通りに議論するのである。
 
 娼国ホテル最上階天昇の間。
 此処では唐津の会議がモニターに投影されていた。
 映像は溝口明日香中佐らが設置したてんとう虫に見せ掛けたスパイカメラから送られてくる。
 「フランス人らしきは別の行き場所を探し始めたのか」
 平佐和はまた楽観する。
 「確かに娼帝國の軍事などの規模が数十年違うと理解したと言っていますが。それで引っ込むかどうかは」
 葛城義和は疑問を呈する。
 「ねえ。奴らもう見張られていると気付いてない」
 真紀子は会議の纏まり方をやや疑う。
 「その可能性も」
 溝口明日香中佐もその可能性を感じていた。
 「どうであれ索敵と港の監視は続けないと」
 湯野中も警戒は解かない。
 「アンドラ公国の山岳部に居たフランス人とします。食料がないのではないですか。唐津で得たのならそこから遠くは離れないでしょう」
 葛城義和は食料の自給ができないと見る。
 「中国の残存軍も安住の地は見つけられてなかったな」
 湯野中は簡単に移住地は無いと言う。
 「唐津の農業、陸上養殖、畜産、酪農はかなり軌道に乗っていたからな。潜水艦の百人弱くらいの分は提供できるかもしれない」
 平佐和も食料の提供はあり得ると見る。
 「そうなると交換条件も有るんじゃない」
 「そうですね」
 葛城義和はそこが問題と考え込む。
 「武器ぐらい提供したか」
 「その可能性はあります。もっと困るのは技術などです」
 「葛城君。山岳に居た奴らが」
 平佐和はそんな技術が有るかと言う。
 「でも潜水艦に乗って日本まで来たのです」
 真紀子は山兵ではないと思う。潜水艦の操艦ができるのである。
 「フランスの海軍が潜水艦で生き残って食料が無いから核攻撃と爆撃を免れた山に住んだと考えるのが自然だな」
 湯野中もここは真紀子に同意する。
 
 フランス人の潜水艦は洞窟から出港した。
 フランスに戻って追加の二隻を回収しに行った二隻を合わせて四隻。これと落ち合う為である。
 状況が分からず港に入っては危険なので用心していた。
 待ち合わせたのは上海の沿岸である。
 
 帯広。最上階のラウンジ。
 女性専用ではない。共用のラウンジである。
 元帯広市役所国民保健課の中根課長が奈那緒らと翌日の打ち合わせを行っていた。
 「随分脅かされたよ。怖かったよ。俺なんか皆と同じように靴の中に日本酒入れて飲まされただけだが。若い奴など性器を一時間くらい舐めさせられた」
 中根元課長はしみじみ語る。
 「それでその若い方は」
 奈那緒はその若い男も出せたらと思った。
 「亡くなりました。石川県で中国軍の戦闘に巻き込まれて」
 「そうですか。それならその方の分も課長がリクエストして下さい」
 奈那緒も咲江もとことん虐めたい。しかし自分らでリクエストは避けたいのである。舛田警視正の指示で動いている体制は崩したくない。
 
 帯広。報道スタジオ。
 奈那緒が登場する。
 今夜も元立憲国民党市会議員黒田美優を拷問するリクエスト者のゲストが呼ばれていた。
 「あれからほぼ二週間に成ります。今夜のゲストは元帯広市役所国民保健課の中根課長です」
 中根課長もこれまで通りお世話に成りましたとの皮肉の挨拶から始めた。
 そして中国残存軍の日本侵入に巻き込まれて亡くなった若い職員の受けた屈辱も丁寧に説明したのである。
 そしてリクエストの要求の前にR国D市のスタジオを呼んだ。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 「こんばんは。舛田紗香です。今週は黒田美優加重死刑囚一人の生贄です。それで抽選は六名のみと成りました」
 まず六人が高島波瑠アナウンサーから簡単に紹介された。既に輪姦すのは先に終了している。
 「黒田美優加重死刑囚は前回看護婦の判断で病院に搬送されました。患部の消毒だけで翌日午前中に退院しています。木内さんそんなにハードでしたか」
 
 帯広の報道スタジオに切り替わった。
 「はい。木内咲江です。私はそんなにハードに思えません。その時は繊細に痛いのですが。それ以上の障害はないと思います。奈那緒さんどうでしょう」
 咲江は奈那緒に振る。
 「はい。私たちは核戦争の少し前まで借金に追い詰められてハードSMを受けていました。ハードに堪えられなくて一発終了の案件に行きました」
 奈那緒と咲江は乳首を出す。
 「奈那緒さんも私もR国のお座敷で乳首を斬られました。これで一発返済して娼国の病院で再生してもらったのです」
 「これで借金清算のうえ逆にお金と住むマンションを貰って店を出していました。黒田市議は其処によく来られました」
 「そうです。黒田美優市議には随分虐められました。前回の黒田美優元市議の拷問は私たちがクラブのSMで受けたより甘いです」
 「黒田美優元市議から受けたアルコールの苛めはクラブでのSMの虐めよりきつかったです。急性アルコール中毒に止まらず胃を壊して入院しました」
 奈那緒は怒りを吐き出してしまう。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 「咲江さん。ゲストの方のリクエストを」
 舛田警視正が要求する。
 中根課長は急性アルコール中毒責めを要求する。そして若い部下の代わりに動物による性器舐めを要求した。
 直ぐに準備が開始される。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 平佐和はルームに引き上げていた。
 津梨清吉の用意した刺身が氷鉢に載せられている。
 氷鉢の氷は溶けない設備の上に置かれていた。
 湯野中は相変わらず日本酒をコップ酒。真紀子は葛城義和の付き合ってビール。今夜は生ビールのサーバーが運ばれていたのである。
 「そうか。女の部分の粘膜を縫うのはハードでも軽い方なのだな」
 湯野中は奈那緒らの言い分を噛みしめる。
 「特別加重死刑囚に行う内容よりはかなりソフトだけど。その場面での痛みは壮絶よ。あの女には妥当だけど」
 真紀子は過去に経験がある。
 「しかし奈那緒さん達。そんなに苛められたのですね」
 葛城義和はそこまで知らなかった。
 「国会では葛城先生の政権時代は立憲国民党は微数野党に追い込まれていましたが。地方ではそれなりに力がある場合もあるようですな」
 湯野中は黒田美優元市会議員の過去の力を想像する。
 「暫く見せしめのお仕置きは国内の憂鬱解消には成るでしょう」
 葛城義和は冷ややかに言ってしまう。
 
 フランスの潜水艦の艦内である。
 既に上海沿岸に着底して潜望鏡だけ海上に上げていた。
 フランスに潜水艦を取りに戻った艦はまだ戻って来ない。
 「エドガール大佐。ダミアン中佐らはまだ戻って来ないですよ」
 待ち合わせ時刻から十二時間が過ぎていた。
 「回り道して娼国の沿岸は避けている。時間も余裕を持ったはずだな」
 フランス人のリーダーの男エドガール大佐はやや不安に成っていた。
 彼らはフランス海軍の潜水艦部隊の生き残りなのである。
 エドガール大佐はその艦隊司令であった。
 「来ました」
 スクリュー音をキャッチしたのである。
 二隻の艦長と残る二隻を移送してきた副長がエドガール大佐の乗った旗艦に移って会議を行う。
 唐津の東条英治大統領らに引き渡す艦とあと一隻ダミアン中佐の艦が唐津の洞窟に向かう。
 残りの三隻で中国の人口島を調査することと成った。三隻はそのまま夜間に海中を航行する。
 エドガール大佐は中国の赤い舌の真ん中当たりから調べることにした。
 「完全に爆撃で破壊されています」
 潜望鏡を覗いていた士官が報告する。
 エドガール大佐が代わる。
 「最近爆撃で破壊したようだな」
 エドガール大佐は娼帝國がこっちの動きを警戒して行ったと判断する。
 「どうします」
 「唐津の東条大統領の話ではこの下に海底基地がある可能性が高いらしい」
 「潜水服で調査しますか」
 「いや深度が深い。小型潜航艇を積んでいる。向こうの艦から出そう」
 耐圧服で出るにはそれなりの準備時間が必要になる。一隻だけ小型潜航艇を積んでいたのでそっちで探索する。
 エドガール大佐らはその日の深夜に調査したが酸素が供給されてない事を悟るに至った。
 娼帝國が海上の島を破壊したので酸素が取り入れられなくなったのである。
 エドガール大佐らは他の人口島に向かうことにした。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 黒田美優元立憲国民党市会議員は高さの低い拷問椅子にお尻を着かされ脚を九十度に開かれて膝と脚首を固定されていた。
 上半身は背凭れが真っすぐにされていて胸部は高手小手に縛られている。
 縛りは舛田警視正が指導したがかなり時間が掛かってしまった。
 豚と蛇が運ばれている。
 「あの蛇何だか解かる」
 舛田警視正は黒田美優にそう声を掛けた。
 「えーーーーーーーーー。毒蛇ーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優あ恐怖の悲鳴を上げる。
 「ううん。毒は無いの。でもね。噛んだら凄く狂暴よ」
 舛田警視正は愉しそうに詰り始めた。
 「ええーーーーーーーー」
 黒田美優はさらに慄く
 「沖縄でハブを食べる事もあったのよ」
 「いやあーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は震えていた。
 「あの豚はね。貴女のお〇〇こにバターを塗って舐めてくれるのよ」
 舛田警視正は数匹の豚を指さしてそう言う。
 「えーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は頭を震撼させる。
 「貴女。帯広の若い職員にお〇〇こ一時間も舐めさせたのだって」
 舛田警視正はその報復と言う姿勢である。
 「そんな事してません。嘘です」
 黒田美優はそれでも否定した。
 「そう。でもこれまでの全体のお話からやりそうよね」
 舛田警視正は真相はどうでも良い。この拷問を実行するのみである。
 「それからお口はこの男性たちのさおにテキーラ縫って舐めてもらうからね」
 「え、ええーーーーーーーー」
 「やらなければあの赤楝蛇のお仕置きよ」
 舛田警視正は哂っている。
 「ああ」
 黒田美優はさらに慄き震えた。
 「先に少し飲みなさい」
 舛田警視正は強引に水差しに入れたテキーラを黒田美優の口に流し込む。
 一人目が舛田警視正に押されて一物を黒田美優の顔の前に出す。
 「安心してそこだけモザイク掛かるから」
 「はい」
 男は二十代だが一物は萎えたままである。
 モザイクが掛かると聞いてもスタジオの面々には見られている。
 「どうしたの」
 舛田警視正は若い男の一物を掴んで水差しからテキーラを掛けた。
 それを黒田美優の口に寄せる。
 黒田美優は仕方なくそれを舐め始めた。
 平佐和のお座敷遊びよりハードである。
 その間に豚を引き寄せる。
 低い拷問椅子に大股開きに固定された黒田美優の股間に蜜を流した。
 舛田警視正は豚を嗾ける。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は豚に女の部分を舐められると判って悲鳴を上げた。
 豚は黒田美優の股間に突進するそして蜜を舐め始める。
 「いやあーーーーーーーーー。ああーあ、あ、あああ。ああーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優は喚き散らす。
 「こっちも舐めるのよ」
 舛田警視正は容赦なく黒田美優の頭を外れていた男の一物に押しやる。
 男は強引に一物を口に突っ込む。
 「うぐうーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーー。うぐぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 男は黒田美優の頭を押さえている。
 舛田警視正は一匹目の豚が離れると蜜を流して二匹目を嗾けた。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーー」
 また口から男の一物が抜けてしまう。
 男はカリクビ付近にテキーラを掛けて黒田美優の頭を両手で掴んで一物に引き寄せた。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーー」
 既に黒田美優の目から涙が零れている。
 豚は容赦なく黒田美優の女の部分を舐め続けた。
 「あはあーーーーーーーーー。ああ。うぐうーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーー。ああ。ああーーーーーーーーん。ああん」
 黒田美優は豚の舌の奇妙な感触と喉に突っ込まれる一物と。さらにテキーラの酔いが回る。
 「ああ。あはーーーーーーーーー」
 黒田美優は三人目が代わったあたりから躰の力が抜けて低い拷問椅子に上体を横に枝垂掛かってしまう。
 それでも舛田警視正は黒田美優の膣にスポイトでテキーラを流し込んだ。
 そのまま産婦人科診察台に移す。
 看護婦が呼ばれて利尿剤が投与される。点滴がセットされバルーンカテーテルが挿入され垂れ流しと成った。
 看護婦はカテーテルに排尿パックを接続しようとしたが舛田警視正がボウルに流させる。
 看護婦も反論まではしなかった。
 この続きは明日サブチャンネルで行うことと成った旨が高島波瑠アナウンサーよりアナウンスされる。
 それでもそのまま黒田美優の醜態が放送時間の限り放映された。
 
 南シナ海。
 エドガール大佐の潜水艦である。
 「此処も破壊されています」
 潜望鏡を見ていた士官が報告する。
 「これで三つ目だな」
 「全部破壊したのではないでしょうか」
 「それ以前に核戦争では破壊されてないな」
 「核で島までは破壊しないでしょう。そしてアメリカが中国側には攻め込まなかったのではないですか」
 「そうだな」
 「一つずつ海底の基地を探って酸素が通っているものを探すしかない」
 エドガール大佐は何とか海底の基地を使いたい。
 また小型潜航艇を僚艦から出す。
 海底基地の入口を発見するにはかなりの時間を要していた。探照灯で海底を照らしながら一人の乗員が探すのである。
 
 唐津。
 ダミアン中佐らの艦は洞窟に侵入した。
 かなり時間を掛けて洞窟内部に浮上する。
 二隻が入ってやや余裕がある程度の広さである。
 既に東条英治大統領らは鉄パイプでやぐらを組んで唐津側の出入り口を設営していた。
 岩場に組んだ鉄パイプの上に板を渡して会議スペースも構築して食事や唐津で製造した酒も運ばれ歓迎の準備もできていたのである。
 「あの潜水艦です。近日中に操艦の訓練を始めましょう」
 ダミアン中佐は引き渡す潜水艦を紹介する。
 「原子力潜水艦ですか」
 「そうです。ジーゼルでは燃料が無いでしょう」
 「そうですね」
 既に二十五名の訓練を受けるメンバーが選抜されていた。
 訓練はエドガール大佐の艦が着いてから行う手筈である。
 
 翌朝。
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 舛田警視正のショーが芳しくなかったので四人はホテルの部屋でよく眠った。
 「フランスの潜水艦は相変わらず発見できてないな」
 平佐和がコーヒーを飲みながらぼやく。
 「唐津に居なくなったのは確かだよね」
 真紀子はカフェラテを飲みながら南の島を眺めていた。
 「どうだろう。海底に潜んでないかな」
 「小型潜航艇で確認したのでしょう」
 真紀子はR国側が確認したと言いたい。
 「そうだが海底は広いよ」
 湯野中は朝からコップ酒で何とも言えないという表情に成っていた。
 「葛城君。そんなに危険かね」
 平佐和は葛城義和の判断任せである。
 「フランス海軍の残存部隊と考えるしかありません。中国の様な事はしなくても唐津の面々と組んで娼帝國の民主化なんて言わなければ良いのですが」
 葛城義和の心配は核心に近付いていた。
 「うーーーん」
 平佐和は唸る。
 「最悪の場合その可能性も有ると言えるよね」
 真紀子もさもあらんと思う。
 「とにかく警戒を続けるしかないな」
 「機動部隊も潜水艦隊も全面稼働だ。中国の基地は全部爆撃で破壊した。海中の基地を見つけても酸素がない筈だ」
 湯野中はかなり焦れていた。
 「何処かに隠れていて食料は唐津から得ていると考えるのが自然です」
 葛城義和は唐津との繋がりを疑う。
 
 南シナ海。
 エドガール大佐の潜水艦である。
 小型潜航艇は海底の基地を発見して戻って来た。
 酸素が有るとの報告で三隻で侵入する。
 「地上の基地は破壊されています。何処から空気が入るのでしょう」
 「とにかく調査して。私は唐津に向かう」
 エドガール大佐は単艦で唐津に向かった。
 残る二隻の乗員で基地の調査を行う。
 問題が無ければ此処に落ち着きたい。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 黒田美優はまだ急性アルコール中毒に苦しみ続けている。
 舛田警視正はこの先が見せどころと準備していた。
 平佐和の飲ませるのは日本酒だが黒田美優の飲まされたのはテキーラである。
 今回抽選でスタジオに呼ばれた六人は昼近くまで眠って次の責めに待機していた。
 舛田警視正はアルコールと官能のミックスで苦しみを中和してもう一度地獄に堕す所存である。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「舛田。なんかパッとしない放送だったが何か奥深い責めを考えているのか」
 湯野中は話を変えて昨夜の放送を振り返る。
 「早くダウンしたからね。でもあれはハード以上よ。それに今日予備のチャンネルで放送よ」
 真紀子は何となく辛さが理解できた。
 「俺は日本酒だが。あのテキーラでは死んでしまわないか」
 平佐和は自分のやること以上だと言う。
 「大丈夫です。利尿剤に中和剤を混ぜています。死なない程度に苦しんで貰うように配合されています」
 「そんな処方があったか」
 「娼国にはあります」
 葛城義和は状況を把握していた。
 「まあ。今の娼帝國の憂鬱状態にはあの元市会議員の拷問が一番良い。その点舛田は良くやっている」
 「確かに舛田警視正の動きでルールは変わったけど」
 真紀子もそこは認める。
 「まあ。決して打ち解けたり一緒に飲んだりはしたくないがあの田村を逆に使う女だ。力量はある」
 湯野中は自分の心境を考慮しながら褒める。
 「まあ。悪役も引き受けてくれています」
 葛城義和も認めた。
 
 唐津。洞窟の中に造った潜水艦桟橋である。
 エドガール大佐が到着して洞窟の手前の海底に着底した。其処から潜水服で洞窟の中の桟橋に上がる。
 エドガール大佐は潜水艦三隻の隠れ場所が何とか成りそうな状況を伝えた。
 「中国の海底基地が使えましたか」
 東條大統領はそれは良さそうですという表情を示す。
 「どうして其処だけ酸素が入るのか解っていませんが」
 「海上の人工島は破壊されているのですね」
 「完全に破壊されていました」
 「それで設備は」
 「生活は潜水艦の中に成ります。太陽にあたるには交代で此処に来ます」
 「不便ですね」
 「仕方ありません協力して娼帝國を民主化しましょう」
 エドガール大佐は明るい態度を崩さない。
 「訓練をお願いします二十五名です」
 「女性もやりますか」
 「はい」
 女性議員山本由紀乃と斎藤千春が答える。
 議員全員と有志で構成されていた。女性は全部で四名である。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 まだ放送開始には時間がある。
 時間を早めて映像公開が始まった。苦しむ黒田美優を実況公開である。
 黒田美優は高さの低い拷問椅子に固定されたまま二十時間苦しみ続けた。
 放送の初めにその情景が断片的に切り取られて公開される。
 泥酔状態から回復を見ながら六人の虐め担当が交代で責める。
 クリトリスや女の部分の奥をマイクロロータ―をピンセットで抓んでGスポットを弄って愉しむ。
 苦しみが官能に包まれる。
 黒田美優は苦しさから不本意な責めを受け入れてしまう。
 舛田警視正は二日酔いくらいまで回復した黒田美優に生ビールを飲ませた。
 「これですっきりするよ」
 一時すっきりする事は黒田美優も経験済みである。
 今の辛さからこれも受け入れてしまう。
 地味な報道に成っているがリクエストした側にはこの苦しみが良く分かる。
 奈那緒らにも同様である。
 咲江の要求で途中公開が始まった。
 「あ、ああ。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あは、あ、あ。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は官能に乗り切った逝き顔を晒し続けている。
 男らは面白いようにバイブレーターを操縦し続けた。
 
 新青森ニューシティ。
 SM用のプレイルームである。
 風間ゆきは四人の客に指名された。
 四人だとSMハードコースプラス四人分の献身婦のチケットが貰える。それでもハードの倍額にはならない。
 だがハード一回分の時間である。
 風間ゆきはCクラス。だがスタイルは良い。だが核戦争前の日本ではそれより落ちる女優が悠然と活躍していた。
 だから男らには当たりの存在である。
 だが収入がプレイ時間の範囲で増えても風間ゆきは恐怖に震えている。當間五郎の印象がまだ拭えてない。
 四人ともまだ二十代前半に見える。そしてややイケメン揃いであった。
 若い男らは風間ゆきを床に押し倒す。
 四人とも一度は献身婦で抱いた女である。そっちは省略して全裸に?いて逆さ吊るしにする。
 何度もダッチワイフで練習した縛りである。
 二人で押さえて二人が前と後ろに立って高手小手に縛った。
 さらに床に倒して大股開きにする。
 短い縄二本を使って太腿を二重に回して縛った。これにフックを付ける。
 天井のフックに滑車のセットを二本吊るす。滑車に吊るされたフックを縄を下げて太腿のフックに片方ずつ引っかける。
 二人ずつ掛かって片方ずつ滑車の縄を引いて吊るし上げてゆく。
 これで風間ゆきは大股開きの逆さ吊るしに成ってしまう。
 さらに膝から脚首に片方ずつ縄を掛けて床の離れたフックから引っ張る。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは恐ろしい逆さ吊るしに悲鳴を上げてしまう。
 風間ゆきの躰は空中で上向き矢印の形に吊るされた。
 女の部分は斜め上を向いて丸出しである。
 四人でピッタリ躰を寄せて女の部分を弄り始めた。
 最初はビラビラを広げる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきはこの体制で広げられては苦しい。
 さらに四人で一本ずつ人差し指を突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは強烈に藻掻き悲鳴を絞り上げる。
 「いやーーーーーーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーん」
 この程度で泣き悲鳴に成ってしまう。
 四人の男の指一本一本が確り膣口を刺激してくる。
 風間ゆきには堪らない不快感である。
 そしてこの弄りに気持ちよく成りたくはない。
 「姉ちゃん。濡れてい来たよ」
 一人が風間ゆきの心臓を突き刺す言葉を吐く。
 「そんなに弄るからでしょう」
 風間ゆきは堪らず言い返してしまう。
 「もっと濡らそう」
 男らは指の動きを速める。
 さらに一人が四人が入れている指の真ん中にもう片方の手の人差し指を突っ込む。
 「うわああーーーーーーーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは強烈に叫ぶ。
 「クスコで開こう」
 一人が提案する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 冷たい金属が侵入して風間ゆきは悲鳴を上げた。
 中をペンライトで照らす。
 風間ゆきは初めてやられるのではないが若い男四人に覗かれて恥ずかしさの極致である。
 逆さ吊るしの顔は真っ赤に染まっていた。
 一人がカテーテルカメラを見つけて持ってくる。
 風間ゆきの膣の奥をモニターに投影した。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーん」
 風間ゆきは目を瞑って顔を振る。
 「姉ちゃん。この奥の真っ赤に盛り上がっているのが子宮口」
 一人が詰るように確かめてしまう。
 「そうだよーーーーーーーーーーーーー。見ないでーーーーーーーーーーーーーーーーーー。はずかしいよーーーーーーーーーーーーー」
 涙声で訴え叫ぶ。
 風間ゆきには堪らない地獄である。
 「さあ。濡れを取り出すからよく見て」
 一人の男がさらに辱める宣言をした。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきは堪らなく恥ずかしい。
 プレイルームにロングスプーンは用意されていた。クスコの横に有ったのでその男は濡れを掬いだすことを思い付いたのである。
 「しかし奇麗なま〇〇こだよ。姉ちゃん」
 また一人が詰る。
 「そうだよ。ビラビラがまだ薄小豆色だよ」
 「まだ若い」
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 たいした言葉責めではないが風間ゆきは若い男らの心なさすぎる言葉が脳天に突き刺さる。
 さっきの男がロングスプーンで濁った濡れを掬いだす。
 「これ粕も混じってるな」
 さらに心ない言葉が吐き出された。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー。そんな事したら女の子がどんなに恥ずかしいか判るでしょう」
 「それを愉しませてくれないと」
 一人が当然のことと言う。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーん。四人も掛かって恥ずかしすぎるよーーーーーーーー」
 風間ゆきは涙を溢れさせていた。
 「こんなに赤裸々に成るとはな。最高だぜ」
 「もっと汚れないのか」
 「あーーーーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーーーーーーーん。もうゆるしてーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは泣き叫ぶ。
 益々若い男らの好奇心と加虐心は沸騰してゆく。
 「おい。Gスポットってどこだ」
 一人がさらなる刺激を思い付いた。
 「膣天井部の奥の方だよ」
 一人がうろ覚えで答える。
 「それじゃ。そのスプーンで刺激してやろうぜ」
 完全に玩具である。
 ロングスプーンを持った男がそろりと奥に差し込んで天井部を弄る。
 「あ、はあーーーーーーーー」
 「このへんかなーーーーーーーーーーー」
 男は奥の方を探り続けた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは究極に当たらずとも堪らず喚く。
 「濡れてこないか」
 「ここらへんだろう」
 男はスプーンを小刻みに横に動かす。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一部掠っているだけだが風間ゆきは喚き続ける。
 「そろそろ。本当のハードに行こう」
 一人が時間を見て言う。
 一人が鞭を四本持って来る。
 「・・・・・」
 この体制で女の部分をもろに叩こうというのである。事態を悟って風間ゆきに戦慄が奔った。
 四人は阿弥陀籤で順番を決める。
 一人目が構えた。
 先端が長方形の革二枚の一本鞭である。
 一人が風間ゆきの女の部分を広げたクスコを抜き取る。
 「・・・・・」
 逆さ吊るしにされている風間ゆきは下から四人の姿を見て恐怖に震えた。
 女の部分はクスコを抜いたばかりで半開きに緩んでいる。
 この状態で一番敏感な部分を叩かれるのである。
 一人目が狙いを定めて振り下ろす。
 緩んだ小陰唇を斜めに叩いた。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは強烈に躰を震撼させて悲鳴を絞り出す。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの上半身は前に丸まり後ろに跳ね返る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な反応である。
 一人目はそれでも二発目を構えた。
 揺れが収まるのを待って振り下ろす。
 同じ個所をまた叩く。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がああーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは涙を溢れさせて悲鳴を上げた。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 躰はびりびり震撼する。
 「おねがいーーーーーーー。お〇〇こ閉じて」
 風間ゆきは泣き声で訴える。
 これが逆効果であった。
 「おい。これ開いちゃおうよ」
 一人が吊るされた風間ゆきの後ろに回る。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。それはやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは恐怖に叫ぶ。
 「だってハードだろ」
 「だめーーーーーーーーーーーーーーー。お〇〇こ斬れちゃうよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは恐怖に金切声で訴える。
 もう一人後ろに回って両側から女の部分のビラビラを引っ張る。
 「あーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはさらに恐怖に喚く。
 鞭を持った男は確り狙いを定めて叩く。
 「ぐうふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは強烈に躰を振って暴れた。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきは泣き喚く。
 「これは一人一発だな」
 さすがに若い男もそこまでは譲歩した。
 「ええーーーーーー。もうむり。むりですーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは泣き悲鳴で訴える。いまの一発だけでもう無理と訴えているのである。
 鞭を持った男はさらに振り被った。
 ビラビラを抓んでいた二人は離したままである。
 男は半開きの女の部分を叩いた。
 「うぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはまた究極に躰を固くして暴れる。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはどうにも堪えられない。泣き喚く。
 叩いた男は次に鞭を渡した。五発ずつだったがさすがにそこで諦める。
 「もうだめーーーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは必死に許しを訴えた。
 「お前ハードだろ。マニュアル見ろよ」
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーん。こんなとこ剥いて叩くのはないよーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは逆さ吊るしのまま涙をぽろぽろ零す。
 「だから。剥くのはあと三回だけだよ」
 一人が強引に押し切ろうと言葉を叩きつけた。
 「広げて叩くのはNGとされてないぞ」
 他の男もさらに主張する。
 「そんな。これ無制限だったらお〇〇こ血みどろだよ」
 風間ゆきは泣きながら必死に抗議していた。
 「だからあと三発以外は閉じてやるよ」
 「あ、ああーーーーーーーーーーーん。広がっている」
 仕方なく男らは風間ゆきの女の部分のビラビラを閉じ合わせてやる。
 二人目の男が振り下ろした。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それでも相当な痛みである。
 また風間ゆきから涙が飛び散る。
 もう一発構えた。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきは逆さ吊るしの躰を揺すって藻掻く。
 男は容赦なく振り下ろす。
 二枚合わせた女の部分のビラビラを斜めに直撃した。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの逆さ吊るしの躰は振り子の様に揺れる。
 「さあ。開いて二発目」
 二人目の男も女の部分のビラビラを広げる要求をした。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは金切声で許しを訴える。
 若い男らはまた後ろに回って両側から引っ張って広げた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーゆるしてーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはどこまでも叫び続ける。
 「躰も押さえて」
 鞭を持った男は風間ゆきが暴れるので狙いが定まらない。
 三人目がしゃがんで風間ゆきの後ろから乳房付近を抱くように押さえた。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 身構える風間ゆきから甲高い恐怖の悲鳴が上がる。
 男はピンクの部分に狙いを定めて振り下ろす。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきの躰は一瞬固まった。次に強烈に弾ける。
 「ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 後ろから押さえている男を振り切って右に強く弾けた。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに左に躰を強く暴れさせる。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐおおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは空中で痛みに藻掻き逆さ吊るしの躰を揺すり続けた。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん」
 風間ゆきの躰はどこまでも震える。そして泣き続けた。
 三人目が代わる。
 若い男らの加虐心は滾っていた。
 彼らにとっては高い金を払っている。やらないでは収まらない。
 最初に叩いた一人が後ろに回って確り風間ゆきの躰を押さえている。
 女の部分のビラビラはもう一度男らの指で閉じ合わせた。
 三人目も風間ゆきの女の部分を斜めに狙う。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また押さえていた男の手を振り切って藻掻く。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきは震えながら涙を溢れさせた。
 一人が風間ゆきの女の部分を確認する。
 「お前何ともないぞ。痛いだけだぞ。ハードの金貰ってるのだろ。ルールの範囲なのだよ」
 その男はやや不満に思って叱咤してしまう。
 「強烈に痛いよーーーーーーーーーーーーー」
 「痛いのはハードだろ。そうやって楽して稼ごうとするなよ」
 男は怒りに言葉を叩きつける。
 後ろに回った男はさらにがっちり風間ゆきの躰を押さえた。
 三人目が二発目を叩きつける。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは同じように泣き喚き暴れる。
 「よーーーーーーーーし。ひろげてーーーーーーーーーーーー」
 三人目が要求した。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん。もうむりーーーーーーーーーーーーーーーー」
 叱咤されても風間ゆきは無理と訴える。
 「だまれーーーーーーーーーーーー」
 後ろに回った二人が女の部分のビラビラを引っ張って広げてしまう。
 もう一人が乳房のあたりを抱くように押さえた。
 また尿道口と膣口が露出する。
 三人目はきっちり鞭を真っすぐ構えて先端をピンクの部分に叩き込む。
 「ぐうごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは同じように暴れる。躰を固くして猛然と振る。
 「あは、あは、あはああーーーーーーーーーーーーーーーーん。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 そして泣きながら失禁してしまう。
 「おーーーーーーーーーーーーーー。凄いぞーーーーーーーーーーー」
 若い男はらは風間ゆきの失禁を悦ぶ。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーんあはん。あはん。あはん」
 風間ゆきは失禁しながら泣き続ける。
 失禁尿は細くドテから腹を伝って乳房の谷間を通って顎から首筋に流れて髪の毛に流れていた。
 若い男らは仕方なしにタオルで風間ゆきの躰を拭く。
 風間ゆきは泣き続けていた。
 それでも四人目が交代する。
 風間ゆきは怯えた目でその男を見ていた。
 気が狂うくらいに痛い。
 これでお〇〇こに蝋涙を流し込まれた時のように病院に行ったら異常なしと言われてしまうのか。
 堪らなく辛いそして怖い。
 四人目の鞭が風間ゆきの女の部分を直撃した。
 「ぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは強烈な痛みに躰を暴れさせる。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーー。ああん。ああん」
 泣き喚く。
 もう一発来る。そしてあの強烈に痛いのが。あと二発で終わってくれるのか。だがプレイ時間はまだ長い。
 四人目がもう一発閉じた女の部分を叩く。
 「ぐはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 狂ったように痛い。堪らず行き場のない痛みに暴れる。
 若い男らは泣き続ける風間ゆきを一人が胸部を押さえ二人が太腿を抱えて女の部分のビラビラを広げた。
 四人目の男はこれが最後と力を籠める。
 鞭の先端の角をピンクの粘膜に当ててしまう。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに吊るされた脚を互い違いに蹴る。
 風間ゆきの躰は空中で猛烈に暴れた。吊るしているチェーンブロックが外れそうな揺れ方である。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに泣き叫ぶ。
 今度は粘膜から血が滲んでいた。
 だが若い男らはこれで許す筈はなかったのである。
 蝋燭数本に点火した。
 風間ゆきは痛みに藻掻くが血が滲んでいる事は気付いてない。
 四人が一人一本ずつ点火された蝋燭を持つ。
 逆さ吊るし大股開きで斜め上を向いた風間ゆきの股間に蝋涙を掛ける。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーーあついーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはまた泣き喚く。
 蝋涙は女の部分、大陰唇、アナル、内腿に掛かっていた。
 「あはああーーーーーーーーーーん。あはん。ああはああーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーん」
 所詮SM用の蝋燭である。大して熱くはない。それでも鞭で叩かれた痕には効く。
 男の一人がクスコを取り出した。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー。それはだめーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは喚き散らす。
 男は構わず膣に突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはクスコを突っ込まれて泣き叫ぶ。
 螺子を回して奥を広げた。
 「だめーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 まだ泣き叫ぶ。當間五郎にやられて病院に行って何ともないと言われたが堪えられない。
 若い男らは四人で順番にクスコの中に蝋涙を垂らす。
 當間五郎のように芯の周りに溶けた物を流すのではない。蝋の雫を一滴ずつ垂らす。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああはああーーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきは泣き喚き続けた。
 若い男らはそれでもとことん落とす。
 「ああ。あはーーーん。あはん。ああ。ああ。あはん」
 膣の中に蝋涙が積み重なって奥が見えなくなる。角度を変えて落としていたので奥全体に蝋涙が埋め尽くされていた。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 風間ゆきは悲鳴から荒い息遣いに成っている。
 若い男らはピンセットで膣の奥から蝋涙を抓み出す。
 「うぐうーーーー」
 ある程度一気に取れるがピンセットの先端が子宮口の周りの粘膜に当たると微かに痛い。
 ここで吊るしから降ろして拷問椅子に移す。
 膣の中を微温湯で数回洗った。
 若い男らはまだ満足しない。
 「アルコール入れてお〇〇こ縫ってしまおう」
 「中国の地下要塞の拷問の話か」
 「そうだよ」
 若い男らは盛り上がった。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。そんなのマニュアルに書いてないよ」
 風間ゆきは拒絶姿勢で抗議する。
 「何をこの女のま〇〇に飲ませる」
 「カクテルが良いな」
 「オーーー」
 「ウオッカとジンを混ぜてビールで割ろう」
 「まずそう」
 「昔マグロバーで使ったらしい」
 「じゃそれで行くか」
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーー。アルコールちゅうどくになっちゃうよーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはまだ抗議する。
 一人が国営のスーパーに買いに行く。
 その間に縫合針と縫合糸が用意された。
 若い男らは買って来たウオッカとジンをグラスで混ぜる。
 一人がビールを入れようとしてプルトップを引く。
 「まて。ビールは中で拡散しよう」
 一人が拷問椅子を倒して膣に刺さったクスコを上に向けた。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは辛い仕打ちにされる恐怖に喚く。
 一人がグラスからウオッカとジンを混ぜた物を流し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは悲鳴を上げた。
 グラスに四分の一くらいで止めた。ビールを流し込む領域を残す。
 ビール缶のプルトップを引いた男がビールを流し込む。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー。あはん。あはん。あはん」
 風間ゆきはまた泣き出してしまう。
 「さあ。縫ってしまうぞ」
 一人が宣告して縫合針を持つ。既に医療用手袋をして縫合糸を通していた。持針器は使わない。
 「その糸は抜くよな」
 「いいや。この縫合糸は躰の中で溶ける」
 縫おうとしている男が答える。
 「縫ったままか」
 「そうだよ」
 「それはやばいぞ。病院行きだ」
 「酷い急性アルコール中毒で死んじゃうかもな」
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは泣き叫ぶ。
 「取り敢えず縫ってしまおう」
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきはさらに泣き出してしまう。
 男は一針目を刺す。
 「うふうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 三分の一円の縫合針を一気に抜く。
 「あーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーん」
 男はそのまま一針目の縫合糸を縛る。
 「がはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきの悲鳴は続く。
 男は指で風間ゆきの小陰唇を二枚合わせて指で抓む。そのまま縫合糸を刺しこんで一気に引き抜く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきはまた強烈に悲鳴を上げた。
 二針目も手際良く糸を縛ってしまう。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは泣き続けていた。
 「お前医者の卵か」
 「ああ。核戦争で医学部は中断したが。今は病院で実習させて貰っている」
 「医者に成れるのか」
 「まだ三年くらいかかるな」
 娼帝國の街に大学そのものが無い。だが日本で医学部に居た者は病院のインターンに編入が許されていた。
 
 帯広。報道スタジオ。
 咲江は通常チャンネルの報道を行っている。
 サブチャンネルで奈那緒は夜間の舛田警視正の番組に備えて次のゲストと待機していた。
 「リクエスト内容は決まりました」
 奈那緒がゲストの小宮山課長に確認する。
 「いや。まだ考えています。皆なかなか手が込んでますね」
 この課長はまだ拷問を思い付かない。
 「何が一番怒ってますか」
 「やっぱりあの女のパンプスにブランディ入れて飲まされた事ですよ。私はそんなには接点がありませんでしたから」
 「それだったら昨日舛田警視正が強度のアルコール中毒にしてしまったので今夜はその追い打ちであの女の膣をグラスに六人に飲んでもらいましょう」
 「ああ。それはなかなか」
 「ビールでも何杯かやれば相当に効きますよ」
 「いいですね」
 「それも逆さ吊るしで」
 「はっはっはっは。それは」
 小宮山課長は悦んだ。
 
 新青森。プレイルームである。
 風間ゆきの女の部分を縫ったまま四人の若い男らはビールで乾杯して糸を抜くタイミングを待っていた。
 「あと一時間を切ったな」
 その男はプレイの終了時間を計算している。
 「三十分前でよかろう」
 「直ぐ抜けるよ。時間いっぱいアルコールに浸けよう」
 「早く抜いて出してよーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは堪えられずまた抗議する。
 「時間まで待て。あんなに抵抗したのだ。明日まで泥酔のお土産付きだよ」
 縫った男が宣告する。
 「もう許してよーーーーーーーーーーーー。充分虐めたよ」
 「そのまま帰っても良いぞ。医療用の縫合糸はそのうち溶ける」
 「やめてよーーーーーーーーーーーーー。早く抜いてよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 若い男らはもう一本ずつビールを開ける。
 「これ飲んだら抜いてやるよ」
 この男は焦らして愉しんでいた。
 「さて。糸を切るか」
 縫った男が糸をピンセットで引いて小さな鋏で縫った玉の部分の直ぐ下を切る。そのまま小陰唇から引き抜く。
 「うぐ。ふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 風間ゆきは甲高い悲鳴を上げた。
 「そんなに痛いか」
 その男は嘘つけと言わんばかりの表情である。
 「いたいよーーーーーーーーーーーーーーー。もう。さっき散々叩かれたところだよ」
 風間ゆきはまた泣き声で訴える。
 縫った男はもう一針も同じように抜き取った。
 「あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあはあは。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 そのままビラビラを広げる。
 アルコールが流れ出ないのでクスコを挿入した。
 微温湯で中を洗って終了する。
 拷問椅子から風間ゆきの戒めを外して立たせた。
 一人一発ずつビンタする。
 「ぐふうーーーーーーーーーーーーーーん」
 風間ゆきはまた涙をポロポロ零した。
 若い男らはそのまま立ち去ってしまう。
 風間ゆきはそのままプレイルームに倒れてしまった。全裸のまま床で眠ってしまったのである。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 「舛田紗香です。放送時間に成りました。ここまで黒田美優の苦しむ姿をお愉しみ頂きました。これよりリクエストにお答えします」
 舛田警視正が報道開始を宣言した。
 「帯広の奈那緒さん」
 アナウンサーの高島波瑠が帯広を呼ぶ。
 
 帯広。報道スタジオ。
 「はい。奈那緒です。今夜は元帯広市役所小宮山会計管理課長に来ていただきました」
 小宮山課長は奈那緒と打ち合わせた通りのリクエストを行った。
 
 舛田警視正は六人に逆さ吊るしの要領を説明する。
 チェーンブロックを使うので両方の太腿の付け根に各々二重に縄を掛けてフックを付けるだけである。
 直ぐに生ビールのサーバーが運び込まれた。
 「中をよく洗ってから始めましょう」
 地味なプレイだが急性アルコール中毒に苦しむ黒田美優の姿は堪(こた)えられない。 黒田美優の躰は高手小手に縛られ空中に大股開きに吊るされた。
 太腿に掛けた二本の縄に引っかけたフックが天井から下がったチェーンブロックのフックに吊るされている。
 脚首に縄を掛けられて離れた床のフックから引っ張られて大股開きの脚が暴れるのを防いでいた。
 黒田美優の躰は空中に船の錨を逆さまにした形で吊るされている。
 浣腸器に水を入れて膣の中を洗う。
 洗った水はポンプで吸い出す。
 数回洗ってビールを流し込む。
 「ひい、いいーーーーーーーーーーーーーーー」
 当然キリキリに冷やしたビールである。黒田美優は冷たさに顔を歪めて呻きながら堪える。
 「一人一口ずつストローで吸って」
 舛田警視正が指示した。
 六人が少しずつ吸ってはまた流し込む。
 「うう、ひいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 冷たさが強烈に沁みる。そして逆さ吊るしの黒田美優の顔は真っ赤に染まっていた。
 容赦なく吸っては注がれる。
 黒田美優の太腿は震えて鳥肌が立っていた。
 「う、ううーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は藻掻く。
 そして失禁してしまった。
 ストローを差した男はもろに被ってしまう。
 怒った男は逆さ吊るしの黒田美優の躰を横から蹴る。
 失禁尿がさらに飛び散った。
 スタッフが床を拭いてバット敷く。
 一度クスコを抜いて流す。中に残ったのはそのままである。
 失禁して濡れた躰をホースの水で洗った。
 躰を拭いてもう一度クスコを差し込む。
 「うーーーーーーーーー」
 今度はホースの水で中を洗う。ポンプで吸い出してまたビールを注ぐ。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は冷たいビールが膣に入って躰を揺すって泣き悲鳴を上げる。
 冷たさに耐えられないのである。
 「だめーーーーーーーーー。つめたくてーーーーーーー。だめーーーーーーーーーー。げりしちゃうよーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は泣き叫んでいる。
 「いいよ。漏らして」
 舛田警視正は寧ろ悦ぶ。
 そして取り敢えずクスコを抜いて流す。また中に残ったビールはそのままである。
 さらに舛田警視正はシャワースタンドを要求した。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優の慟哭とともにカレー状の便が噴き出す。
 「あはああーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーー。あはん。あはん。あはん。あはん」
 黒田美優は泣きながら下痢便を垂れ流した。暫く苦しみながら断続的に流れ出続ける。
 バットの排水口のカバーが外されて配水管が繋がれた。
 シャワースタンドが運ばれて湯と水の管が繋がれる。
 舛田警視正はシャワーを持って黒田美優の腹に掛けてやった。一度冷えから温めたのである。
 排泄が一段落したら苦しむ黒田美優の躰をシャワーで洗う。
 便は前に流れて顎から髪に塗れていた。
 舛田警視正は後ろから首を掴んでシャワーで洗い流す。
 「あはあーーーーー。あはあーーーーーーーーー。あはあ。あはあ。あはあ」
 黒田美優は荒い息遣いである。
 それでもまだ続行する。さすがに冷やしたビールは無理なので常温で飲める日本酒に換えられた。
 
 帯広。報道スタジオ。
 また一度こちらのスタジオに切り替わった。
 「どうですか」
 奈那緒がゲストの小宮山課長に確認する。
 「いやーーーーーーーー。思いも寄らない結果で。ああ成るとは想定外でした。いやあ溜飲が下がりますよ」
 小宮山課長は満面の悦び顔である。
 奈那緒も心の底で悦ぶ。
 「しかし凄い市会議員ですね。大方の職員を苛めまくっていたのですね」
 奈那緒はまだ非難を引き出したい。
 「なんせ向こうは我々を飛ばす権限がありますから」
 「娼帝國に反逆してR国の工作員に捕らえられて舛田警視正に移送されて良かったですね」
 「侵入した場所がまずかったのが幸いしました。職員らはそれであの女の暴挙から解放されました」
 小宮山課長は自分より他の職員の方が苛められていたのでそう発言したのである。
 奈那緒もそのころ理不尽な仕打ちを受けていた。だがその後に舛田警視正の上司から恩恵も受けたのである。
 湯野中企業連合代表も田村長官も正しいとは思わない。だがその恩恵の段階を経て今は良い立場に置かれている。
 上手に生きるしかない。
 恨みは黒田美優のみに向けられた。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 黒田美優は三回日本酒を膣に入れられて急性アルコール中毒で苦しみだす。
 舛田警視正は吊るしから降ろして拷問椅子に移した。
 バルーンカテーテルも舛田警視正自ら挿入する。
 「うぐーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーー」
 黒田美優は太いバルーンカテーテルの侵入にも悲鳴を上げてしまう。
 点滴は看護婦がセットした。
 今回カテーテルの先は垂れ流しである。
 黒田美優は全裸で大股開きに固定された姿で急性アルコール中毒に苦しみながらカテーテルから尿の垂れ流し。
 それが明日の昼過ぎまでテレビに公開される。最高に恥ずかしい姿である。
 
 新青森ニューシティ。プレイルーム。
 風間ゆきはプレイルームで倒れたまま朝まで眠ってしまった。
 プレイルームをオーバーして使ったので差額も請求されてしまう。
 そして強烈に頭が痛い。
 酷いプレイであった。
 病院に行けば異常なしで代金を請求されてしまう。
 プレイの傷害なら風間ゆきの負担はない。
 仕方なく自分の部屋に帰る。
 そのまままた倒れてしまった。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 ようやく四人が揃ったが既に昼食の時間である。
 津梨清吉は設えたカウンターの中で座って待っていた。
 全員舛田警視正の拷問を確認しながらフランスの潜水艦の行方に神経を尖らせている。
 津梨清吉は何も聞かず寿司を握って行く。
 「舛田。今度はあの女を徹底して虐めるな」
 湯野中はそろそろ飽きていた。
 「工作員は機動部隊の玩具に残しているのよ」
 真紀子の言うように各旗艦の艦橋は生け贄を乗せての宴会である。
 索敵も行っているがAIが自動操作で発見迄は何もしない。
 「しかし五つの機動部隊と潜水艦二十五隻が稼働して見つけられないかな」
 湯野中がぼやく。
 「フランスの艦がどんな性能を持っているか情報が無いです。向こうから何かして来ない限り接触は無いかもしれませんね」
 「向こうも深度一千くらいまで潜るのか」
 「多分潜るでしょう。中国の潜水艦とは性能が違います」
 「益々面倒ね」
 「唐津に潜ったカメラからは何も情報が無いな」
 「あの会議はダミーでしょう。本来の会議は他のところでやっていますよ」
 葛城義和は会議はダミーと決めていた。
 そこに井上貴江中佐からてんとう虫に見せ掛けたスパイカメラが二機破壊されたと報告が入る。
 「遂に気付かれたか」
 湯野中は困った表情である。
 「フランスに戻ったという事はないのか」
 平佐和はまた楽観する。
 「帰っても食料が確保できないでしょう。あの唯一核破壊を免れた山を絨毯爆撃したのですから」
 「やはり食料は唐津頼みだな」
 「そうよ」
 「爆撃を受けてこっちに向かって来た。話し合えば共存できるくらい考えていたでしょう。それが偶々唐津に辿り着いて奴らから情報を得たのでしょう」
 葛城義和の想定である。
 「最悪の偶然ね」
 真紀子も舌打ちする表情に成る。
 
 娼国。国際病院インターン養成部。
 佐々木舞と横山美由紀はまだ退院してない。
 此処も拷問こそないがそれなりに彼女らには地獄である。
 看護するのは全て男の見習い看護師。小水は全て導尿。男のインターン及び看護士の実習となる。
 そして毎日一回浣腸されてしまう。
 さらに診察実習として何人ものインターンに指で膣口を広げられ弄られる。さらにクスコを毎日挿入されて未熟ゆえ痛い診察もあった。
 二人とも膣の中を火傷している。回復にはそれなりに時間が掛かるのである。
 診察実習だけではない。集団で躰を弄られたりする。
 退院して鉄格子に戻れば次のショーかお座敷に怯える毎日である。
 何人か既に解放されている。自分らはいつ開放してもらえるのか。悶々とした毎日である。
 
 フランスの残存軍から唐津の面々が譲り受けた潜水艦の中。
 日本を少し離れて訓練航行していた。
 あとの四隻は食料を援助して貰って中国の海底基地に落ち着いている。
 訓練はエドガール大佐が直々に行っていた。
 「娼帝國の軍艦は燃料をどこから調達していますか」
 「全部原子力です。発電もです」
 「太陽光が有りましたが」
 「それは唐津と娼国のみです」
 「あとは」
 「海底に仕舞える原子力発電艦があるのです。かなりの大型潜水艦です。普段はセイルだけ出して電気を陸に送ります。震災時には潜ってしまいます」
 「日本には火力発電所が沢山有りましたが」
 「破壊されています」
 「空母もイージス艦も原子力ですか」
 「そうです」
 「艦載機は」
 「バッテリー充電です。航空燃料も石油も入りません。日本で取れる石油はほんの僅かです」
 「えーー」
 「それも発艦してから電磁波でも充電します」
 「そんな電気自動車並みの効率が。核戦争の前からそんな技術が」
 エドガール大佐は慄いてしまう。
 「空母です。艦載機も」
 行き成り潜望鏡を確認していた将校が叫ぶ。
 「深々度降下」
 エドガール大佐が命令する。
 潜水艦は潜望鏡を下げて一気に降下して行く。
 「良かった。この辺りは深い」
 「高速スクリュー音接近。イージス艦です」
 「深度八百五十。海底です」
 「一度着底しろ」
 「潜水艦のスクリュー音接近」
 「音を出すな」
 「ソナー音」
 聴音機を付けた士官が叫ぶ。
 「通過するのを待て」
 エドガール大佐は冷静である。
 「潜水艦は離れて行きます」
 ソナー音波は出してない。聴音機だけの確認である。
 「何か大量に降ってきます」
 「動くな」
 連続した爆発音が始まった。海底を無差別に爆雷が襲っている。
 「まだこっちの位置を特定してない。絨毯爆雷攻撃だ。恐らく艦載機かヘリから落としている」
 爆発が艦を震撼させ続けた。爆弾の破片が艦体に当たる。辛うじて直撃は避けられていたのである。
 
 水上には生方少将の第三機動部隊が三列で航行していた。
 ヘリ二十機が横並びに絨毯爆撃を行ったのである。
 「閣下反応は有りません。前路警戒艦も発見できなかったようです」
 「もう少し先まで投下しろ」
 
 フランスの艦内。
 「かなり先まで爆撃しています」
 「よし今の内だ。上昇しろ。進路三百三十度。海底すれすれに逃げよう」
 潜水艦は艦底のソナーだけで海底を探知しながら進む。
 
 瑞鶴の艦橋。
 「無駄なようです」
 「念のためだ。折り返しいま投下した位置をずらして列の間に投下しろ」
 生方少将は諦めない。
 「全方向に哨戒機を出せ」
 瑞鶴と翔鶴から哨戒機が発艦する。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間である。
 「生方の艦体が何かに遭遇した」
 真紀子が他の三人に言う。
 「海中爆弾を投下して効果なしか」
 平佐和は難しい表情に成る。
 「潜望鏡の航跡を確認したのだな」
 湯野中は逃げられたなと言う表情である。
 「位置は父島近海です。まだ近くに居たのです」
 日本から離れてないという葛城義和の想定通りであった。
 「前路警戒艦が深度八百メートルまで潜っているよ」
 「やはりそのくらいまで潜るな」
 湯野中も難しい顔に成る。
 「生方は索敵を強化して続けている」
 「相手がこっちに気付いて海底に逃げたら誘導兵器の使いようがない。攻撃は生方のやり方で最善だ」
 「そうですね。でも何で父島付近なのでしょう」
 「完全にあの付近はどの島も爆撃で破壊されて瓦礫の山だ」
 「まだ使える島が無いか偵察しているのじゃない」
 この時点の真紀子の見解は甘かった。唐津の面々に潜水艦操艦訓練など全く想定に及んでない。
 「現状日本近海には帝國の監視範囲から出て使える島は無いでしょう」
 監視の行き届かない離島は殆ど破壊していた。葛城義和もそこは自信を持っている。
 
 東シナ海。展開する第二機動部隊。飛龍の艦橋。
 AIに偵察を任せてSM遊びが蔓延していた。指揮官は特に虐めが好きな天葛少将である。
 吉丘蓮実元中尉と藤香澄元中尉が積み込まれていた。
 いま拷問されているのは吉丘蓮実元中尉である。
 艦橋内で駿河問いに吊るされていた。
 天葛少将はこの女が好みである。強い元工作員なので徹底的に泣かせたい。
 藤香澄元中尉は若い将校が別室で一人ずつ順番に輪姦していた。
 抵抗した場合元工作員なのでロット兵が二体監視任務に就いている。工作員でもロボット兵には素手では勝てない。
 「閣下。生方閣下の第三機動部隊が潜水艦らしきと接触したようです」
 中尉の徽章の士官が報告する。
 「太平洋側に居たか」
 「どうします」
 「こっちはこの地域の索敵が任務だ。状況を把握しておれば良い」
 天葛少将は吉丘蓮実元中尉を責めるのに夢中である。
 艦橋の面々は駿河問いの吊るしのまま吉丘蓮実元中尉を輪姦した。
 そしていま床から五十本の凧糸に繋がったピンチを用意している。
 このピンチを吉丘蓮実元中尉の真下を向いた躰のフロント面に鋏つけるところである。
 天葛少将は若い将校二人にやらせていた。
 旗艦にはコンパニオンも乗せている。だが天葛少将は毎日吉丘蓮実元中尉に挿入していた。
 森知治元巡査部長を鉄格子から引き取って姉ヶ崎に専用の女として確保していたのである。
 それでも吉丘蓮実元中尉にもご執心してしまう。
 「閣下。終わりました」
 若い将校が報告した。
 駿河問いは吉丘蓮実元中尉の脚首を縛り合わせた縄と手首を背中の上で縛り合わせた縄を合わせてフックが引っ掛けられている。
 それを天井から下がった滑車のフックに引っ掛け吊るしていた。
 その滑車の縄を引っ張ると吉丘蓮実元中尉を駿河問いに縛った吊るしが上昇する。
 上昇すると下を向いた躰のフロント面に鋏つけられたピンチが一斉に飛ぶ。
 天葛少将は若い少尉にその縄の先端を渡す。
 「さあ。飛ばすぞ。何回耐えられるかな」
 天葛少将は吉丘蓮実元中尉の顔を両手の掌で挟んで宣告した。
 「え、何回」
 吉丘蓮実元中尉もさすがに慄く。
 「舛田は藤に五段階でやっただろ。俺は回数でやる」
 天葛少将が吉丘蓮実元中尉を見る目はギラギラしていた。
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉はそれでも何も言わない。
 「よし」
 天葛少将は若い少尉に合図した。
 若い少尉は体重を掛けて一気に引っ張る。
 ズバーーーーーーーーーーーーーン。
 吉丘蓮実元中尉のフロント面のピンチは一気に飛んで床に叩きつけられた。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の躰は吊るし以上に迫り上がって空中で固まる。そして強く弾けた。
 「ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴である。
 そして動く限り脚を蹴って固まる。
 そしてまた弾けた。
 「うごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な悲鳴である。
 吉丘蓮実元中尉は美人の顔がここまで歪むかというほど壮絶に表情を破裂させて悲鳴をさらに轟かせた。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 暫く荒い息遣いが止まらない。
 「よしもう一回」
 天葛少将の指示で駿河問いの高さは引っ張り上げる前に戻された。
 若い将校二人がまた床に飛んだピンチの縺れを解しながら吉丘蓮実元中尉の躰のフロント面に鋏つけて行く。
 既に吉丘蓮実元中尉の奇麗な肌にはピンチで鋏まれた痕が無数に点々と刻まれていた。
 天葛少将はさらに欲情して吉丘蓮実元中尉の唇を貪る。
 それでも吉丘蓮実元中尉は受け入れていた。
 抵抗しても無駄だと判っている。もとより工作員の訓練から任務でも受け入れていた。そういう事には割り切れている。
 天葛少将はいまの空中で暴れて悲鳴を上げた吉丘蓮実元中尉の姿に加虐心が沸騰していた。
 若い将校がピンチで鋏んだ乳房をピンチを避けて指先で弄って感触を愉しむ。
 若い将校らは縺れたピンチを解すのに手間を取らされていた。中佐の徽章が二人解すのを手伝う。
 艦隊参謀の大佐はそれを見ていてその次の分を新たに五十本用意していた。
 天葛少将は二回目の鋏つけが終わるまで唇を貪り続ける。
 吉丘蓮実元中尉はピンチで躰を鋏まれるだけでも相当に痛い。
 それでも天葛少将のディープキスに適度に対応する。
 「閣下。終わりました」
 ようやく少尉らは四人で五十本を鋏み終えた。
 「よし」
 天葛少将はまた滑車から繋がった縄の先端を少尉に渡す。
 「二回目行くぞ」
 天葛少将はまた両手の掌で吉丘蓮実元中尉の顔を挟んで宣告した。
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は無言で身構えた。
 若い少尉は天葛少将の躰が吉丘蓮実元中尉から離れると同時に体重を掛けて引っ張る。
 駿河問いの吊るしが五十センチくらい上昇してピンチが全部引き千切られるように飛ぶ。そして床に撥ねた。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐがはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の躰は空中に迫り上がって固まる。また強烈に弾けた。
 「がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は壮絶な表情で駿河問いの無理な体制ながら空中で強く暴れまくる。
 「うごおおーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 苦しみ藻掻いて暴れ続けた。
 艦隊参謀の大佐は床に叩きつけられた凧糸に繋がったピンチを床のフックから外して回収する。
 新たな五十本をフックに縛り直した。
 吉丘蓮実元中尉の躰はピンチで鋏まれた痕だらけで無残である。
 一部皮膚が剥けて僅かに血が滲んでいた。
 また四人でピンチを鋏つける。
 吉丘蓮実元中尉の躰は痛みにひくひくしていた。
 「おくびれるな。国を裏切った特別加重死刑囚だ」
 天葛少将は情け容赦なくやれと檄を飛ばす。
 既に白く肌理の細かい吉丘蓮実元中尉の乳房はピンチの痕で無残に成っていた。その上からまた鋏むのである。
 「乳房に沢山付けます
 中佐の徽章は残酷に成っている。
 「そうだ。ずたずたにしてもまだ虐めたい女だ」
 天葛少将は抑えられないくらい加虐心が滾っていた。
 吉丘蓮実元中尉は痛みに耐えながら無言を保っている。可愛さのある顔立ちなのに強い女である。
 「閣下。準備完了です」
 また少尉が報告した。
 「よし。今度はそっちの艦長だ」
 天葛少将はイージス艦の艦長を指名する。
 「行きます」
 中佐の徽章が宣言した。
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は一瞬怒りの表情を剥き出す。
 中佐の徽章も体重を掛けて一気に引っ張る。
 「ぐ、ぐ、う、おおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の躰は空中で一気に弾けた。
 ピンチは一斉に飛んで床に落ちる。
 腰が迫り上がって空中に固まった。
 「ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに脚首を縛り合わされた脚を力の限り互い違いに蹴って暴れる。
 「ぐうああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 そして何と失禁してしまった。
 オーーーーーーーーーーーーーーーーー。
 歓声が上がる。さらに拍手も沸く。
 「お前元工作員だろ」
 天葛少将は満面の悦び顔で詰る。
 「うぬーーーーーーーーーーー」
 若い士官がモップで床を拭く。
 その時非情信号が点滅した。
 『航跡発見。左舷十一時方向』
 ジェットヘリと戦闘機が緊急発進する。
 「横一列絨毯爆撃」
 天葛少将が指令を発した。
 航跡は直ぐに消えてしまう。
 ジェットヘリが二十機横一列に海中爆弾を投下する。百メートル置きに連続投下である。
 「こっちにも居たのですか」
 「一隻じゃないな」
 天葛少将も驚きの表情に成っていた。
 「どうします」
 中佐の徽章が吉丘蓮実元中尉の吊るし状態を確認する。
 「降ろせ。暫く休止だ」
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「えーーーーーーーーー。東シナ海で第二機動部隊が潜水艦に遭遇したよ」
 「こっちも逃げられたようだな」
 「一隻じゃなかったのだな」
 「近くにこっちの潜水艦隊が居る。追尾させよう」
 湯野中は直ぐに指示を出した。
 「かなり速度が出て深々度に降下できるようですね。高性能な艦です」
 葛城義和は警戒を深める。
 
 東シナ海。展開する第二機動部隊。飛龍の艦橋。
 「逃げられたようです」
 「念のためにイージス艦に積んだ小型潜航艇で海底を洗え」
 天葛少将は万一海底に着底している事も考慮した。
 「この付近は深度一千メートル近くあります。その海底に着底するのは相当の高性能な艦ですよ」
 艦隊参謀の大佐である。
 「生方も小型潜航艇で海底調べたのだろ」
 「そうですね。あっちも深度八百以上です」
 「効果なしか。素早く逃げたな」
 イージス艦は娼国の艦だがR国の小型潜航艇を搭載していた。R国の小型潜航艇はスクリュー音を出さないで航行できる。
 敵艦がソナー音波を出さなければ探知される事はない。
 
 フランスの潜水艦は唐津に向かっていた。
 「潜水艦のスクリュー音です」
 聴音機の士官が報告する。
 「期間停止。着底しろ」
 ベルナール中佐は直ぐに着底を判断した。
 「着底しました」
 「小型潜航艇を出せ」
 「深度九百です。水圧が高すぎます」
 「偽装藻を出せ」
 何とフランスの潜水艦は人工藻で包まれて偽装されてしまう。
 R国の潜水艦も小型潜航艇を出して海底を偵察していた。
 まだかなりR国の潜水艦群とは距離がある。暫く着底したまま通過を待つしかない。
 「何か。イルカか何かの群れが近づきます」
 「小型カメラを出せ」
 「光を出すのは」
 「もし小型潜航艇で相手が探照灯を付けていれば判る」
 「はい」
 「あーーーーーーーーー。光の群れが」
 「小型潜航艇ではないか。スクリュー音を出さないで航行できるのだ」
 「えーーーーーーーーーー」
 「藻を出しておいて良かった」
 「高速スクリュー音です。機動部隊が海上を通過します」
 フランスの潜水艦の乗員が固唾を飲む真上をR国の小型潜航艇の探照灯は通過して行った。
 海上の機動部隊とR国の潜水艦隊が頭上で交差して過ぎて行く。
 安堵できるのは相当待たなくてはならない。
 
 東シナ海。展開する第二機動部隊。飛龍の艦橋。
 「閣下。この女倒れてますよ。熱も」
 中尉の徽章が報告する。
 「ヘリで搬送しろ。殺さなければまだまだ愉しめる」
 天葛少将は構わず本音のままである。
 「閣下。小型潜航艇が戻りました。発見できませんでした」
 「十隻で海底を探索して駄目か。相当の水中速力が出るようだな」
 「そのようですね」
 艦隊参謀も敵潜の性能に驚いていた。
 「とにかく哨戒機の索敵範囲を広げよう。発見次第攻撃だ」
 天葛少将はさらなる追跡命令を出す。
 だが哨戒機の索敵では海中深く航行されれば発見は困難である。
 大佐の徽章が二人藤香澄元中尉を引っ張って来た。
 「この女で憂さ晴らししましょう」
 「良かろう」
 天葛少将も了解する。
 「同じように吊るしますか」
 「いいや。チェーンブロックを二台持って来て大股開きにした逆さ吊るしにしよう」
 直ぐさま艦橋に鉄パイプで高さ二メートルの櫓が組まれた。天井ギリギリである。その鉄パイプに二台チェーンブロックを吊るした。
 藤香澄元中尉を高手小手に縛って床に倒す。
 片方ずつ太腿の付け根に二重に縄を掛ける。
 その縄にそれぞれフックを付けた。
 チェーンブロックのフックを下げて太腿の縄に引っ掛けたフックに接続して二台で吊るし上げる。
 さらに脚首に縄を掛けて鉄パイプの中間付近に引っ張って縛った。
 藤香澄元中尉をの躰は空中に船の錨を逆さまにした形で吊るされてしまう。
 凧糸にピンチを三センチ置きに結び付けた物を二系統用意する。
 「これを膝から女の部分に鋏つけて臍の横を通して乳房まで鋏め」
 天葛少将も舛田警視正に劣らず残酷なやり方を指示した。
 若い将校が四人掛かって鋏つけて行く。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「どっちも逃げられたね。小型潜航艇で海底を浚って発見できなかったみたいよ」
 真紀子はどっちの機動部隊も発見できなかったと他の三人に伝える。
 「二隻だけではないかも知れませんね」
 葛城義和はさらに危険を感じていた。
 「それに特殊潜航艇の様な物を積んでいるかもしれんな」
 湯野中も懸念を深める。
 「中国の残存軍より性能が良ければさらに面倒だな」
 平佐和は湯野中に付き合ってコップ酒を飲みながら呟く。
 「海底を探りながら進める探知機の様な物を装備しているのではないですか」
 葛城義和はさらなる懸念である。
 「こっちの艦同様か。微音波で海底を手繰りながら進めれば逃げやすいな」
 湯野中も苦い表情に成る。
 「ねえ。唐津をどうするの」
 真紀子は今日はシェリーグラスで日本酒を飲んでいた。
 「今は手は出せませんよ。潜水艦を全滅させるのが最善です」
 葛城義和は唐津の面々がゲリラ行動に出ない限り粛清は慎重に行うべきと主張する。
 津梨清吉はイサキとヒラメの薄造りを柚塩で出していた。
 「潜水艦で来られると面倒だね」
 真紀子はかなり焦れている。
 「潜水艦でなければとっくに殲滅しているよ」
 湯野中はきっぱり言い切ってしまう。
 
 ベルナール中佐のフランスの潜水艦は頭上が静かに成るのを確認して海底を探りながら海域を離れて唐津に向かった。
 「向こうは無条件で撃沈する意志ですね」
 「エドガール大佐の見解の通りだな」
 「武器が優秀ですね」
 「あの小型潜航艇に見つかったら終わりだな」
 「攻撃能力も持っていますか」
 「持っていなくてもコンタクトされたらどうにもならない」
 フランス残存軍もかなり警戒を強めた。
 
 東シナ海。展開する第二機動部隊。飛龍の艦橋。
 四人の将校が一斉に凧糸を引っ張る。ピンチは瞬間に全部飛ぶ。
 「うがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉の強烈な悲鳴が艦橋を震撼した。
 吊るされた藤香澄元中尉の躰は強烈に揺れる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉は壮絶な痛みに暴れ続けた。
 「よし。檸檬塩で行こう」
 天葛少将はさらに残酷な命令を下す。
 将校らが檸檬を大量に搾る。そこに食塩を落として混ぜてしまう。
 藤香澄元中尉は恐怖の眼差しでそれを見ていた。
 何を言っても赦されることはない。
 「閣下。準備できました」
 大佐の徽章が報告する。翔鶴の艦長である。
 四人掛かって一斉に塗る。
 「ぐぐうう。ううーーーーーーーーーー。ぐぐうう。ううーーーーーーーーーーーーーーー。くぐうわああーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉は強烈に躰を捩り揺すって喚き叫んだ。
 「うごーーーーーーーーーー。うごごおおーーーーーーーーーーーーーーー」
 ピンチが深く鋏まれていたので強烈に沁みる。
 「ぐうおおーーーーーーーーーー。うおお、お、おおーーーーーーーーーーーーーーー」
 なかなか沁みる痛みが治まらない。
 藤香澄元中尉は耐えられない痛みに藻掻き暴れ続けた。
 「なかなか凄すぎたな」
 天葛少将は満足顔である。
 「そのピンチをもう一回付けろ」
 天葛少将はまだ繰り返したいらしい。とことん残酷である。
 「えーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉は堪らず声を出してしまう。
 「はっはっはっは。そんなに痛かったか。だが赦されないと判っているな」
 天葛少将はあざけている。
 「・・・・・」
 藤香澄元中尉はこれ以上何を言っても無駄である。無言で躰を固くした。
 藤香澄元中尉の躰は艦橋に組まれた鉄パイプの櫓に逆さ吊るしのままである。
 大佐の徽章二人と若い将校二人で同じようにピンチを鋏つけて行く。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「R国諜報機関。溝口中佐入ります」
 葛城義和はカウンターを指示した。
 真紀子と葛城義和の間に座らせる。
 「何か出ましたか」
 「実は東条英治大統領以下数人の議員が長く偵察カメラの視界から消えています」
 「潜水艦に乗っているのか」
 湯野中が直ぐに反応する。
 「その可能性が」
 「完全に協力体制と言いますか同盟関係に成りましたね」
 葛城義和は最悪の結論を出す。
 「溝口中佐。今日別々の場所で二隻潜水艦が接触された。どっちも逃げられてしまったようだ」
 湯野中がぼやき乍ら説明した。
 「フランスの潜水艦の性能が良いのですね」
 「そうだよ」
 「深度一千近くまで潜って五十ノットくらいは出ます。海底すれすれに航行する装備も持っています」
 「それでなかなか見つからなかったのですね」
 
 新青森。風間ゆきの部屋。
 山崎舞香は風間ゆきと約束していたのに時間をかなり過ぎて自分の部屋を訪れなかったので逆に尋ねたのである。
 風間ゆきはかなり辛そうに玄関に出て山崎舞香を迎え入れた。
 「どうしたの」
 「御免。昨日のプレイルームのハードコースがきつくて」
 風間ゆきは大きく時間を過ぎている事を悟って詫びる。
 「相当顔色悪いよ」
 山崎舞香は心配そうに風間ゆきの顔を覗き込む。
 風間ゆきは昨夜のプレイ内容を話した。
 「えーーーーーーーー。そんなのーーーー」
 山崎舞香は究極に驚いてしまう。青い顔に成っていた。
 「ハードで美容室の資金作りたかったの」
 風間ゆきは思い詰めたように言う。
 「病院行った方がいいよ」
 山崎舞香は風間ゆきがかなり衰弱していたので心配する。
 「でも何ともないと診察代が自分持ちなの」
 「何ともなくない。行こう」
 山崎舞香は強引に風間ゆきを行かせようとする。そして歩けそうもないので救護を呼ぶ。
 風間ゆきはそのまま入院が決まった。
 自己負担にはならないらしい。
 
 東シナ海。展開する第二機動部隊。飛龍の艦橋。
 藤香澄元中尉は逆さ吊るしで乳房から股間、内腿を膝までピンチを鋏つけられたまま放置されていた。
 鋏まれたまま放置されると取る時の痛みは増すばかりである。
 天葛少将は何回も鋏んでは引っ張り飛ばすだけでは赦さない。さらに残酷に出たのである。
 艦橋ではビールが配られて飲みながら藤香澄元中尉はが苦しむのを鑑賞していた。
 潜水艦索敵の成果は全くない。
 「閣下。これ飛ばしたら気絶しませんか」
 蒼龍の艦長である。
 「多分な。それを檸檬塩で起こそう」
 「えーーーーーーー。直ぐ搬送ですよ」
 「そうだな」
 「女が居なくなります」
 艦隊参謀は切実な問題と言う。
 「代わりを要求しよう」
 天葛少将はとことん強気である。
 そして時計を確認する。
 「二時間はさすがに厳しい。九十分で行こう」
 あと七分である。
 若い将校が二系統の凧糸の先端を片方ずつ四人で持つ。
 「五、四、三、二、一、それ」
 時計を見ながらの天葛少将の合図で四人が一気に引いた。
 「ぐがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉の躰は狂ったように揺れる。
 「ぐふぁあーーーーーーーーぐふぁあーーーーーーーーーぐふぁあーーーーーーーーぐふぁあーーーーーーーーーーーーぐふぁあーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉はどうにも堪えられない暴れ方である。
 「ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 失禁してしまった。そして意識朦朧と成る。そのまま白目を剥いてしまう。
 「閣下。これは過剰ハードです。元工作員が失禁して失神です」
 飛龍の艦長は悦び顔でそう評価した。
 既に少佐の徽章が一人天葛少将の意向を聞いて檸檬を搾り塩を混ぜて準備している。
 天葛少将は藤香澄元中尉の内腿にくっきりついたピンチの痕を指先で触って感触を確認していた。
 そして斜め上を向けられた女の部分を広げる。
 小陰唇の粘膜が傷つき血が滲んでいた。
 飛龍の艦長は少佐の準備した檸檬塩を持って押さえられない興奮度を溢れさせている。
 天葛少将は頷く。
 飛龍の艦長は血が滲んだ藤香澄元中尉の小陰唇に塗り込む。
 「ぎゅふーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一発で藤香澄元中尉は強烈に暴れた。
 飛龍の艦長はさらに内腿に塗り込む。
 「ぐごがはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉の顔は真下を向いて固まる。それが強烈に破裂した。
 「ごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 逆さ吊るしの藤香澄元中尉の躰が空中で四分の一回転して固まる。
 「ぐごおーーーーーーーーーーーーー。ぐふ、ふぁごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐがふぁああーーーーーーーーーーー」
 それが反転して狂ったように四分の一回転を繰り返して暴れる。
 そしてまた気絶してしまう。
 壮絶極まりない光景である。
 衛生兵が麻酔を準備していた。
 天葛少将はそれに顔で合図する。
 藤香澄元中尉も麻酔を打たれたまま娼国の病院に搬送された。
 将校らの興奮は冷めない。
 強烈に女の躰を欲していた。
 海上は既に日が沈んでいる。
 飛龍、蒼龍とも索敵機を収容していた。真っ暗でも娼帝國の空母は離着艦が可能である。
 この先の索敵は意味がない。
 夜間に潜水艦が潜望鏡を上げる事はない。原潜がバッテリー充電のためシュノーケルを出すこともない。
 夜明けまでは待機である。
 そして仕事が足りないコンパニオンが二十人ジェットヘリで届く。
 天葛少将を除いて艦橋はコンパニオンを貪る狂乱の場と成っていた。
 悪乗りが行き過ぎてしまったのである。
 天葛少将は明日の朝の索敵開始が心配に成っていた。
 第二機動部隊は南シナ海に進路を取っている。
 
 エドガール大佐と唐津の東条英治大統領の乗った艦は最近発見した元中国の海底基地に向けて航行していた。
 中には三隻の潜水艦が隠れている。
 エドガール大佐は一度元中国の海底基地に東条英治大統領らを案内して唐津に帰る予定であった。
 「核戦争前で娼帝國に成る前ですがR国と娼国に選挙は有りましたか」
 エドガール大佐は以前の体制が気に成る。
 「核戦争後に聞いた話ですが。まず娼国は僅かな国です。R国の南半分を治めていました。首脳部分だけの国ですから選挙は有りません」
 「南半分」
 「R国には地図にない境界線が有りました。北側の権力者が湯野中です。南側が最近亡くなった安形氏です」
 「村上首相は」
 エドガール大佐はその名前くらいは知っていた。
 「二つの勢力の傀儡だったようです」
 「では選挙は」
 「形だけですよ。北も南も五十市でその市長だったかが国会議員です。実質は湯野中と北嶋当時副主席が話し合いで決めていたと聞いています」
 「それじゃ民主国家を装っていただけですね」
 エドガール大佐は隠れていた独裁国家の恐ろしい体制にさらに慄いている。
 「そういう事だと思います」
 
 東シナ海から南シナ海に航行する第二機動部隊。飛龍の艦橋。
 新しい生贄が届いた。
 なんと退院したばかりの小日向奈央元少尉と黒田穂美元少尉である。
 全員が好奇の目で全裸にして躰を確認する。
 刺青は跡形もなく消されていた。
 「おーーーきれいに消えているじゃないか」
 艦隊参謀が絶賛する。
 「どれだけ痛かったか判らないだろう」
 小日向奈央元少尉は堪らず怒りを剥き出してしまう。
 「そんなの元工作員じゃないか」
 「それだって」
 小日向奈央元少尉は酷すぎるという表情に成る。
 「お前ら国家に反逆したのだぞ。何をされても文句言えんのや」
 天葛少将は頭ごなしの言い方である。
 「・・・・・」
 小日向奈央元少尉も反論しても無駄な事は分かっている。
 「今日は輪姦すだけだ。戦闘中だからな。拷問のお愉しみはその後だ」
 天葛少将はそう宣言して艦隊の指揮を引き締めた。
 娼国CICの指示は南シナ海に向かえである。
 
 エドガール大佐と東条英治大統領らの乗った潜水艦。
 「進路変更。唐津へ」
 エドガール大佐は不吉な予感がした。
 失敗すると敵の機動部隊と潜水艦隊に囲まれて元中国人の基地に大統領らを閉じ込めてしまうのではないかと懸念したのである。
 「え、ええ。基地に行かないで唐津に戻りますか」
 大統領は急な変更を不審に思って確認する。
 エドガール大佐は思った通りの懸念を説明した。
 東条英治大統領も長く唐津を離れるのはリスクが有ると理解する。
 これが危険を回避した。
 娼帝國にはアンラッキーである。
 ベルナール中佐の艦とエドガール大佐はの艦が唐津に逃れた。
 天葛少将の第二機動部隊が海上に来ても潜水艦が出入りしなければ何も発見できない。
 
 第二機動部隊は南シナ海を全速で航行している。
 CIC津島長官の指示はベトナムに近い人口島の近くを索敵せよであった。
 既に飛龍と蒼龍の甲板には哨戒機とヘリが待機している。
 
 新青森。プレイルーム。
 山崎舞香は風間ゆきをハードコースで虐めた四人の若者と當間五郎に強引に指名されてしまった。
 山崎舞香はハードコースの選択をしてない。
 SMコースで五名と聞いて入った。ソフトSMと思っていた。
 五人は管理事務所の担当を抱き込んでハードコースにしてしまったのである。
 五人は最初からハードと判らせては難しいと分かっている。ソフトで恥ずかしい責めから始めた。
 全裸にして産婦人科診察台に固定してしまう。
 「ふふぁああーー。ふぁーーーーーーーー。ふっふぁあーーーーーーーー」
 山崎舞香は五人の前でこれだけでも堪らない。恥ずかしさに息遣いが漏れる。
 男らは産婦人科診察台のハンドルを回して脚乗せ台を動かして股間を目いっぱい開いてしまう。
 「いやあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 山崎舞香は強烈な羞恥に堪えられず悲鳴を上げた。
 「お前SMコースだぞ」
 當間五郎が叱咤する。
 「だってやった事ないよーー」
 山崎舞香は堪えられない。表情を崩して訴える。
 若い二人が診察台の両側から山崎舞香の閉じ合わせた女の部分を指で広げてしまう。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーん。いやだあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は驚愕のお表情で拒絶する。
 SMコースのプレイ代とCクラス五人分。今の国家体制に成って国が定めた金額では高額な収入である。
 それに乗ってしまった。
 自分でも見たことのない部分を広げて五人に干渉される。そのうち四人は若い。さらにその部分がモニターに拡大されていた。
 もう恥ずかしさの極致である。
 顔を強く逸らして躰は微妙に震えていた。
 「ああ。あはあ。はあ」
 だが山崎舞香のこの姿は男らの特異な性欲をさらに滾らせる。
 さらに若い男二人は山崎舞香の膣口を両側から指で引っ張って広げた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーん。なにするのーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 山崎舞香は泣き悲鳴に成る。
 さらにその二人は膣口を指で弄り愛撫のように動かす。
 「いーーーーーーーーーーーやあーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は上半身を強く捩って声を上げてしまう。
 「そのまま広げて」
 當間五郎は二人に要求して二人が広げた膣口からピンセットで抓んだマイクロロータ―を突っ込む。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー」
 また強い悲鳴を上げた。
 「クスコで」
 當間五郎は指で開いている二人に要求する。
 見ていた一人がクスコを取り出す。かなり大きい物である。
 「なにいーーーーーーーーーそれーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香はさらに大袈裟に叫ぶ。
 當間五郎は一度ピンセットで抓んだマイクロロータを外に出す。
 二人が指で膣口を広げる中に三人目の若い男がクスコを突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やだあーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は狂ったように拒絶して叫ぶ。
 「黙れ。SMコースだ!!」
 當間五郎は叱咤してビンタする。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は目を剥いて強く躰を震撼させた。
 クスコを突っ込んだ若い男はそのままクスコの螺子を回して山崎舞香の膣の奥を大きく広げる。
 「あーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 正面のモニターに山崎舞香の女の奥が拡大された。山崎舞香は一瞬それを目にして驚愕の悲鳴を上げる。
 「向きを横にして」
 當間五郎はクスコを広げた若い男に要求した。
 若い男は意味が解せない。
 仕方なしに當間五郎がクスコの螺子をやや緩めて九十度回す。
 「こうやって膣天井部を責め易く」
 「ああ」
 若い男はようやく責める場所を理解した。
 當間五郎は構わずピンセットで抓んだマイクロロータを膣の奥に突っ込む。それをペンライトで照らして一番敏感な部分に当てる。
 「あーーーーーーーーーーーーーふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふぁあーーーーーーーーーーあーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は上半身を強く捩って大口を破裂させて堪えられない声を上げてしまう。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香の躰は診察台から迫り上がって藻掻く。スマートな太腿の僅かな筋肉は怒張していた。
 「あーーーーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 迫上がった山崎舞香の躰は仰け反って瞬間固まる。そして強く弾ける。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ」
 山崎舞香の躰は震撼し続け荒い息遣いが続いた。
 若い男らは逝ってしまった山崎舞香の表情を覗き込んで生唾を飲む。
 當間五郎はまだ許さない。
 そのまま娼婦の泣き所を責め続ける。
 山崎舞香は五回逝き顔を晒して失神してしまった。
 當間五郎は失神している間にあくどい悪戯をする。
 ドテの黒い塊に脱毛クリームを塗ってしまう。さらに眉毛にローションを塗って剃ってしまった。
 四人の若い男はやや恐々として見ている。
 ここまでやっていいのという表情である。
 剃った眉毛にマジックで書く。平安朝のお姫様の表情に成ってしまった。
 山崎舞香はきりりとした表情の美人顔である。
 人相がだいぶ変わってしまった。
 さらにクスコで広げた膣の奥からロングスプーンで柔らかく濁った滑りを取り出す。
 さらに濡れを掬いだしてグラスに採取した。
 そして脱毛クリームを塗ったドテの陰毛を解すように抜く。奇麗にパイパンになってしまった。
 「あと一時間だ。ビンタで起こして」
 既に二時間が経過している。當間五郎は若い男に要求して鞭も配った。
 「うーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は若い男のビンタで直ぐに意識を回復する。
 「失神するまで逝ってしまったな」
 當間五郎は態と詰った。
 「酷い苛めだよ」
 山崎舞香は怒りの限り言い返す。
 「これからが本番だよ」
 當間五郎は構わず宣告する。
 「えーーーーーーーーーーーーーーー。何処まで苛めるの」
 山崎舞香はヒステリックな悲鳴である。
 若い男は順番に鞭を構えた。先端が革が二つ折りに四角い袋に成った一本鞭である。
 「えーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香はそれを見て驚愕する。
 容赦なく一人目が責めでぐちゃぐちゃに成った女の部分を叩く。
 「うぎゃああーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 初めて叩かれた山崎舞香は強烈な悲鳴を絞り出す。
 そして剃毛に気付く。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーー。なにしたのーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーん」
 「剃毛もプレイの内だよ」
 當間五郎は構わず押し切る。
 「そんなーーーーーーーーーーー。ハードじゃないよーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は抗議してしまう。
 「ハードだよ」
 若い男が管理事務所から貰ったチケットを見せてしまう。
 「えーーーーーーーーーーーーーー。そんなーーーーーーーーーー。私はハードに登録してないよーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は驚愕の表情を破裂させて抗議する。
 「どうであれ。既に金は払ってますよ」
 若い男は言い返す。
 鞭を構えた一人目が二発目を振り被る。
 山崎舞香の躰は確り診察台に固定されていた。
 二発目も女の部分を叩く。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は痛みに躰を固くして揺する。
 「やめてーーーーーーーーーーーー。お〇〇こはやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は泣き悲鳴で訴え抗議した。
 男は二人目に鞭を渡す。
 二人目は乳首に狙いを定めて乳房を叩く。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 これも強烈な悲鳴に成る。
 「だめーーーーーーーーーーーーー。お〇〇こはだめーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は構えた鞭を見て強烈に叫んだ。
 「ハードには局部鞭も入っているの!」
 當間五郎は強い言葉を被せる。
 「ハードは間違いだよーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「今回は金払っているの。お前の名前も書いてある。ハードのチケットだ」
 今度は鞭を構えた若い男が言葉を叩きつけた。
 そして乳房に鞭を叩きつける。
 「ぐはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は痛みに躰を震撼させて藻掻く。そして涙を溢れさせた。
 「たすけてーーーーーーーーーーーーーー。むりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 泣き叫ぶ。
 
 南シナ海。第二機動部隊。飛龍の艦橋である。
 「閣下。予定海域です」
 「発艦よし」
 天葛少将は指示を出す。
 三隻の元フランス海軍の潜水艦は中国の基地に潜んでいた。
 哨戒機が広範囲に索敵する。
 イージス艦からは一艇ずつ小型潜航艇が降ろされて海中探索に向かう。
 小日向奈央元少尉と黒田穂美元少尉は床に大の字に磔にされて輪姦されていたが今は終わってそのまま放置状態である。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 「駄目よ。南シナ海のベトナムに近いあの人口島付近には発見できないよ」
 真紀子は天葛少将の第二機動部隊の索敵状況は皆無と伝える。
 「やはりな」
 湯野中は落胆した。
 「唐津の港は海底から監視しているのでしょう」
 「出入りした形跡が無い」
 「葛城先生。そうなると唐津のメンバーが潜水艦に乗ったとも言い切れないのかな」
 「その可能性も有るという程度です」
 葛城義和も確信はない。
 「津島長官の推測も当たってなかったのかな」
 湯野中も半信半疑だがその指示に期待を掛けていた。
 津梨清吉はサンマを刺身にしている。
 「これも陸上養殖」
 「それ以外手に入りません」
 「何でもできるようになったな」
 「唐津も結構陸上養殖が進んでいるようね」
 「もう漁業は全く駄目だからな」
 
 唐津。洞窟の中の会議スペース。
 乗組員はベルナール中佐の潜水艦に食料を積み込んでいる。
 東条英治大統領はエドガール大佐らに寿司とビールを振舞っていた。
 「危なかったですね」
 東条英治大統領は海中爆撃に肝を冷やしている。無事に帰って来てようやく落ち着いた。
 「敵の小型潜航艇はスクリュー音を出しません」
 ベルナール中佐が報告する。
 「スクリュー音を出さないで航行」
 エドガール大佐も驚く。
 「人工藻に船体を隠して海底でやり過ごしました」
 「かなり危なかったな」
 「それと爆雷と言うか海中爆撃の凄さです。深度一千近くまで届きます」
 「娼帝國は絨毯爆撃が得意だな」
 それはエドガール大佐も体験した。
 「小型潜航艇も深度八百近くまで降りて来た」
 「こっちの小型潜航艇では水圧でアウトだな」
 エドガール大佐は考え込む。
 
 新青森。プレイルーム。
 山崎舞香は五人に鞭で叩かれて乳房に真っ赤な痕がいくつも点在していた。
 ドテから大陰唇も真っ赤に染まっている。
 山崎舞香は泣き続けていた。
 若い男二人が両側から女の部分を指で強く開く。
 當間五郎が鞭を構えていた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーー。それはだめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香も小陰唇の内側の粘膜を叩かれると悟って猛然と拒絶する。
 狙いを定めた當間五郎の鞭の先が止まった。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 恐怖の悲鳴が上がる。
 その悲鳴を叩き割るように當間五郎は先端に力を籠めて叩きつけた。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうううう。がはあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香の躰が右に強く迫り上がる。それが強く左に撥ねた。
 「ぐうごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーー。きちがいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 鈍い悲鳴を絞り出して涙が溢れた。
 若い男が代わって鞭を受け取る。
 さっきの二人がまた小陰唇を広げた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は涙を振り飛ばして泣き叫ぶ。
 それでも若い男は嬉々と構える。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 鞭の角が緋色の粘膜を直撃してしまう。
 「ぐ、ぐ、ぐがああーーーーーーーーーーーーーーー。がはあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は大口を破裂させた顔を振って藻掻く。そして失禁してしまった。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 失禁しながら号泣の涙が溢れ出る。
 失禁が収まると當間五郎が床に吸収シートを被せて失禁尿を吸い取らせた。タオルで股間を拭く。
 若い二人が広げた粘膜にタオルを当てて尿の濡れを拭くと血がにじみ出た。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーん。いたいーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は泣き続けている。
 「血が出て来たな。縫ってやるよ」
 當間五郎が縫合針と縫合糸を持って来る。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香はさらに拒絶して喚く。
 若い二人が両側から太腿をがっしり押さえた。
 當間五郎がは縫合針を若い男に渡して片側の押さえを加勢する。残った一人も反対側の押さえを加勢した。
 縫合針を持った一人がやや震える手で山崎舞香の小陰唇を二枚合わせて抓む。
 「さあ。舛田警視正殿のご指導の通り行こう」
 當間五郎が若い男に発破を掛ける。
 若い男は縫合針を二枚合わせた小陰唇に刺し貫く。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香から涙が溢れる。
 「そら一気に抜け」
 若い男は三分の一円の縫合針を抜き取り縫合糸を引っ張った。
 「ぐうがはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 男は持針器を使ってない。直に縫合針を持ち指で縫合糸を結ぶ。
 「がはあーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 山崎舞香は大口を破裂させた顔を強烈に崩して号泣の涙を溢れさせた。
 「さあ。一人一針だ」
 當間五郎が激励する。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は泣き叫ぶ。堪らず拒絶していた。
 それでも二人目が一針目を塗った男と押さえを交代して縫合針を突き刺す。
 「ぐはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「時間が無い。急げ」
 今度は當間五郎が急かせる。
 そして五人目に當間五郎が縫って終了である。
 五人は縫合糸を抜かないで診察台の戒めだけ解いて引き上げようとする。
 「糸が」
 山崎舞香は泣き叫ぶ。
 「大丈夫だ。それは自然に溶ける糸だ」
 當間五郎は無責任そのものである。
 結局山崎舞香は泣きながら病院に連絡した。
 病院だけは衛星電話が繋がる。
 山崎舞香は眉毛を剃られて書かれていた事も剃毛ではなく脱毛だった事も気付いてなかった。
 
 南シナ海。第二機動部隊空母飛龍の艦橋。
 索敵が無駄と分かって二隻の空母は夜間に索敵機を着艦させてイージス艦は小型潜航艇を収容した。
 艦橋の床には小日向奈央元少尉と黒田穂美元少尉が磔にされたままである。
 「さあ閣下。この二人で憂さ晴らししましょう」
 蒼龍の艦長が進言する。
 幹部が遊んでいても艦隊は警戒態勢を保つ事ができるシステムである。
 「何がやりたい」
 天葛少将は珍しく意見を聞く。
 蒼龍の艦長は長めのブジーを翳す。
 「これで子宮を突き刺して動きを封じて逆に戒めを解いて鞭で袋叩きはどうでしょう」
 「それも見ものだな」
 天葛少将は哂う。勝手にやって貰いたい雰囲気であった。
 十人くらいで床に大の字にされた小日向奈央元少尉を囲む。
 「お前。刺青される前より刺青消したら奇麗な肌に成ったな」
 蒼龍の艦長が詰る。
 「何するのよ」
 小日向奈央元少尉に怯えが奔る。
 「これで子宮口を突き刺すのや」
 「・・・・・」
 小日向奈央元少尉は怒りに震えた表情で睨み返した。
 蒼龍の艦長は開脚された小日向奈央元少尉の股間の前にしゃがんで女の部分を指で広げる。
 膣口にクスコを突っ込む。
 既に散々輪姦されてぐちゃぐちゃに成っていたのですんなり収まる。
 螺子を回して奥を広げた。
 じっくりペンライトで奥を照らす。
 それを中佐の徽章が代わってペンライトを受け取って中を照らした。
 蒼龍の艦長はブジーを手に持って奥の子宮口にその先端を突っ込む。
 「ぐうがはあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の躰は瞬間固まる。そして強烈に藻掻く。
 顔の表情は歪み切って大口を破裂していた。
 蒼龍の艦長はブジーを抜き取る。
 「ぐはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は躰を揺すって藻掻く。表情は究極に歪み続けた。
 蒼龍の艦長は強く捻って抜き取る。
 「ぐうがはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉はさらに強烈な悲鳴を絞り出した。
 ここで鞭が配られる。
 戒めは解かれたが小日向奈央元少尉は起き上がれない。
 少尉の徽章から叩く。
 先端が細長く成った一本鞭を構える。
 それを股間を狙って振り下ろす。
 小日向奈央元少尉はお尻を上にして股間に当たるのを避けた。
 少尉の徽章はお尻の谷間に二発目を叩き込む。
 「うごううおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は強烈に躰を揺すって藻掻く。
 鞭の先端は女の部分の粘膜を直撃していた。床を転げて藻掻く。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 暫く藻掻き続ける。
 「あはあーー。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 震えたながら荒い息遣いを続けた。
 次の少尉の徽章が鞭を構える。
 「・・・・・」
 小日向奈央元少尉は無言でそれを見上げた。
 この少尉の徽章もまた股間を狙って叩き込む。
 小日向奈央元少尉は躰を転がして避ける。
 少尉は無防備に成った太腿に叩きつけた。
 「う・・・・・」
 小日向奈央元少尉は太腿の位置をずらして斜めに合わせて股間を護る。
 代わった中尉の徽章が剥き出しに成った内腿に鞭を横に薙ぐ。横に広がった内腿に沿って鞭が流れた。
 「うぐううーーーーーーーーーーーー」
 両脚を揺すって藻掻く。そして寝かした躰を横に立てて身構える。
 「美脚が手術でさらに奇麗に成った太腿や。蚯蚓腫れだらけにしてやれ」
 蒼龍の艦長が若い将校らに檄を飛ばす。
 「・・・・・」
 小日向奈央元少尉は苦しい表情でそれを睨み返す。
 乳房を腕でカバーしている。中尉の徽章はその乳房と二の腕の重なった谷間に鞭の先端を流す。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は躰を床に伏せて藻掻く。
 代わった中尉の徽章が瞬間無防備に成った股間に鞭を叩き込む。
 「ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーぐーーーうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉はまた躰を転がし藻掻く。
 股間に両手を当てて庇う。
 中尉はその両手に叩きつけた。
 「うぐうーーーーーーーーーー」
 次に代わった大尉の徽章が僅かに左の太腿を膝に被せて手で庇った部分に鞭の先端を当てる。
 先端は両方の内腿の重なった谷間と庇っている手を叩いた。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は躰を俯きにして藻掻く。
 この大尉の徽章は空かさず上を向いたお尻の谷間に叩き込む。
 鞭の先端は女の部分の粘膜を直撃していた。
 「がはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーがはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉はまた股間を両手で押さえて床を転げる。
 代わった中佐の徽章は無防備に成った乳房が上を向いた瞬間に鞭の長い先端を横に叩き込む。
 「がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うがはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は口から涎を飛ばして汗を噴いて片手で乳房を庇い片手で股間を庇って転げ回る。
 「それもう少しだ。泣くか漏らすまで叩け」
 蒼龍の艦長はまた檄を飛ばす。
 この中佐の徽章は同じようにお尻が上を向いた瞬間を狙ってその谷間に叩き込む。
 鞭の先端は女の部分の下の端から会陰アナルを叩いていた。
 「ぐがあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があはあーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は狂ったように床を右に左に転げて藻掻く。
 代わった中佐の徽章は転がっている太腿を狙って叩く。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉はさらに転げ暴れる。
 この中佐の徽章は動きを見ながらチャンスを伺う。
 そしてお尻が上を向いた瞬間に谷間に叩き込む。
 今度は深く女の部分を直撃した。
 「ぐがーーあはあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐはあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉はさらに床を左回転して転げて逆に一回転転げる。
 「あがあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 そして遂に失禁してしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は躰を床に伏せて漏らし続けた。
 「あはあ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いで藻掻き続ける。
 「はっはっはっは。工作員が痛みで漏らしたぞーーーーーーーーー」
 蒼龍の艦長は悦び満面である。
 小日向奈央元少尉はたくさん叩かれた割に鞭の痕は数が少ない。
 乳房に一本。太腿に数本クロスしているだけである。
 少尉の徽章が床をモップで拭く。
 もう一人の少尉の徽章が小日向奈央元少尉の股間をタオルで拭いている。
 蒼龍の艦長は鞭を構えて待っていた。
 小日向奈央元少尉はまだ叩かれると判って警戒心を濃くする。
 「みんなで押さえて」
 八人が一気に掛かって手脚をそれぞれ片方二人ずつで押さえた。
 「良いですよ」
 中佐の徽章が声を掛ける。
 「逆に向けて大の字に」
 蒼龍の艦長はさらに躰を上に向ける要求をしてしまう。
 八人が持ち替えて小日向奈央元少尉の躰を上向きにした。
 蒼龍の艦長は小日向奈央元少尉の頭の上に立つ。
 大股開きにされた股間目掛けて振り下ろした。
 小日向奈央元少尉は暴れようと藻掻くが押さえは堅い。
 しっかり女の部分の粘膜を直撃した。
 少尉の徽章が失禁尿を拭いたとき僅かに血が滲んでいたのである。
 「ぐがあはあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴があがった。
 強烈に暴れる。
 八人の押さえもかなり緩んでいた。それでも八人は確り持ち直す。
 小日向奈央元少尉はその腕にぶら下がるように暴れる。
 「がはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な光景である。
 それでも蒼龍の艦長は鞭を見ていた中佐の徽章に渡す。
 「あ、ああーーーーー」
 藻掻きながらそれを見る小日向奈央元少尉に恐怖の戦慄が奔った。
 局部を避けようと躰を捩り抵抗する。
 「う、うぐ。うーーーーーー」
 「強く引けーーーーー」
 蒼龍の艦長が叱咤が飛んだ。
 八人が強く引いて小日向奈央元少尉の躰は宙に浮く。
 「あ、あがあーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は表情を究極に絞り歪めて藻掻き悶える。
 中佐の徽章は瞬間を見逃さない。
 強い鞭を股間に叩き込む。
 「くふぁふぁあーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふぁーーーーーーーーーーーーー。ぐがあ、あ、ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の躰はやや床から宙に浮く。八人の手にぶら下がった躰を急激に暴れさせ藻掻いた。八人の引っ張りを振り解いて床に転がる。
 「ぐがあ、あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに痛みに転がって藻掻く。
 「おーーーーーのれーーーーーーーーーー。いーーーーーたいーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーー」
 さらに喚き藻掻く。
 天葛少将が搾った檸檬を持って来る。
 「これ塗れば」
 さりげなく渡した。
 蒼龍の艦長が手に垂らして小日向奈央元少尉の股間に充てて塗りたくる。
 「ぐぐ、うう。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉はさらに猛烈に暴れる。
 「ぐがーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがーーーーーーーーーーぐがーーーーーーーーーーーぐがーーーーーーーーーーーぐがーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は押さえを振りほどいて床で暴れまくった。
 「うぐぐうーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 なかなか苦しみは治まらない。
 散々叩かれた粘膜に檸檬の汁を塗られたのである。強烈に沁みる。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーー。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 小日向奈央元少尉の躰は強烈に痛みに悶えていた。
 荒い息遣いは暫く治まらない。
 将校らは満足な表情である。
 「そろそろこっちの女とこっちのグループと交代だな」
 天葛少将が遊んだメンバーは任務に戻れと指示した。
 今度は黒田穂美元少尉が引き出される。
 小日向奈央元少尉は床に倒れたままなのでロボット兵が運び出す。
 医務室に運び込まれたが動けない。
 ベッドに死んだように倒れてしまう。
 黒田穂美元少尉は運ばれて行く小日向奈央元少尉を気遣っている。壮絶な鞭叩きであった。
 
 新青森。一号棟の病院。
 山崎舞香は當間五郎らが縫合糸を抜糸しないで放置したので緊急手術と成ってしまう。
 だがこの事態を新青森の病院も管理事務所もエスカレーションはしなかった。
 風間ゆきも同様であった。
 二人はまだ泣き寝入りを続けることと成ったのである。
 管理事務所は以前の事から病院と連携していた。
 AI判断もカットされている。
 此処は天昇の間から出た指示に反していた。
 
 唐津。洞窟の中の会議スペース。
 潜水艦二隻分の食事と唐津で製造した純米酒が振舞われていた。
 「中国の海底基地が危険でしたら人数は居ます。むしろ此処を広げてはどうでしょう」
 東条英治大統領は突飛ながら提案してみた。
 「こっちの方が見つからないで出られますね」
 エドガール大佐はもやや傾く。
 「CADは使えますよ。図面を引いて準備しましょう」
 「検討しましょう」
 
 南シナ海。中国の海底基地。
 とどまっていた三隻のフランスの潜水艦は破壊された中国の人口島に仕掛けたカメラで機動部隊の動きを観測していた。
 哨戒機とヘリを収容してイージス艦に小型潜航艇が戻るのを確認して海底の基地を出発する。
 この海底基地にとどまるのが危険と判断したからである。
 三隻はそのまま唐津に向かう。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 平佐和は早く部屋に引き上げた。
 柿崎一行と溝口明日香中佐が来ている。津梨清吉はまだカウンターに居て刺身やつまみを出していた。
 「しかしそんなに潜水艦の性能が良ければ発見してもなかなかとどめられませんね」
 柿崎一行も今度の敵の煩わしさを悟る。
 「唐津とフランスの残存軍が結び付くとは最悪の事態です」
 溝口明日香中佐も事態の重大さを思う。
 「まだ。天葛の第二機動部隊が南シナ海のベトナムに近い基地の跡にコンタクトしているけど。変化はないよ」
 真紀子も見当違いと諦めていた。
 「唐津に軍で乗り込みますか」
 「柿崎さんそれはまだ」
 葛城義和は否定する。
 「スパイてんとう虫にもかからないのですね」
 「シティ内には放っていますが相手は既に気付いています」
 溝口明日香中佐が柿崎一行に説明した。
 「どうして判る」
 「東条英治大統領らは毎回会議の場所を変えます」
 「うーーん」
 柿崎一行はそれを聞いて唸る。
 フランスの潜水艦は天昇の間を湯鬱さに包んでいた。
 
 南シナ海。第二機動部隊。飛龍の艦橋である。
 黒田穂美元少尉も床に大の字に磔にされていた。
 艦隊参謀の大佐がその躰に水を掛ける。
 「うふうーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉もさすがに声を上げてしまう。
 濡れた躰に鞭は痛い。
 小日向奈央元少尉の時と違って床に固定されていて躱す事もできない。
 「良いぞ。ま〇こたっぷり叩いてやれ」
 艦隊参謀の大佐が若い将校に指示した。
 「・・・・・」
 黒田穂美元少尉の表情に恐怖が奔る。
 少尉の徽章が黒田穂美元少尉の肩の上に立つ。
 鞭の狙いは女の部分。先端が長方形の革二枚を縫い合わせた中に芯の入った一本鞭である。
 艦隊参謀の大佐は蒼龍の艦長より残酷な目論見を持っていた。
 少尉の徽章が鞭を振り下ろす。
 クリトリスに直撃した。
 「うぐううーーーーーーーーーーーー。うぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は躰を震撼させ戒めを揺すって暴れる。
 少尉の徽章はもう一発構えた。
 「・・・・・」
 黒田穂美元少尉は恐怖に引き攣った表情でそれを見上げる。
 また股間を狙って振り下ろした。
 「うーーーーーぐーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は太腿と腰を揺すって藻掻く。
 次の少尉の徽章に代わる。
 この少尉は黒田穂美元少尉の横に立つ。
 今度は先端が細長い一本鞭である。
 黒田穂美元少尉の真っ赤な乳首が輝いている。白い乳房の肌の肌理は細かい。
 その乳房二つを横に薙ぐ。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は躰を強く揺すって悲鳴を上げる。
 少尉はもう一発振り被って乳房を薙ぐ。
 「うーーぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉の躰は震えている。
 大尉の徽章に代わる。
 この大尉の徽章は黒田穂美元少尉の顔を跨いで立つ。
 最初に股間を叩いた少尉の鞭を貰って構える。
 狙いは閉じ合わせた女の部分である。
 黒田穂美元少尉の躰は恐怖に縮み震えていた。
 大尉の徽章は確り狙いを定めて振り下ろす。
 狙い通り股間の粘膜を叩いた。
 「うぐーーーーううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は全身を揺すって藻掻き暴れる。
 大尉は暫く動きが治まるのを待って構えた。
 同じ部分に狙いを定める。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は恐怖に歪んだ表情で構えた鞭を見上げた。
 大尉は残虐な表情を浮かべて鞭を振り下ろす。
 包皮に包まれたクリトリスを直撃した。
 「ぐうーーーーーがふああーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわあ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また躰を強烈に暴れさせ目から涙が溢れる。
 「ぐうう、ううーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉の躰はぶるぶる震えていた。
 次は少佐の徽章が代わって鞭を受け取る。
 既にピンチを用意していた。
 それを女の部分のびらびらを割って片方ずつ鋏み計六本を鋏つける。
 続いて左の乳首を鋏みその両側の乳房の皮膚を鋏む。
 黒田穂美元少尉の表情は恐怖に凍っている。
 さらに横から中佐の徽章がクリトリスに鋏つけた。
 「うう」
 黒田穂美元少尉は痛みに顔を強く顰める。
 少佐は黒田穂美元少尉の躰の横に立つ。
 左の乳房のピンチを狙って乳房の上部方向から掬うように薙ぐ。
 乳首とその手前の二本が一気に飛んだ。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーー」
 少佐は続いて残った一本を叩く。飛ばないで咥えが浅くなる。
 「うふふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 甲高い悲鳴が上がった。
 少佐はもう一発叩く。
 咥えが浅くなったピンチは一気に飛んだ。
 「ぐふぁうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は躰を揺すって暴れる。
 中佐の徽章が鞭を受け取った。
 中佐は広げられた股間の正面に立つ。
 斜めに振り被る。
 股間の六本のピンチを上から斜めに叩いた。
 ビシャーーーーーーーーーン。
 ピンチは飛ばない。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中佐は二発目を構える。
 黒田穂美元少尉は悲痛な目でそれを見る。
 中佐はピンチの咥えた根元を狙って鞭の先端を横にして右から掬うように叩く。縫い合わせた鞭の横が抓まれた粘膜の根元に当たっていた。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ぐうーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は強烈に躰を揺すって藻掻く。
 ピンチは一つも飛ばない。
 次の中佐の徽章が代わる。
 この中佐は黒田穂美元少尉の躰の横に立つ。
 クリトリスを鋏んだピンチを狙う。
 ピンチの根元を掬うように叩く。
 クリトリスを鋏んだピンチが飛ぶ。
 「ぐふぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふあふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉の躰はまた強く震撼する。目から涙が溢れた。
 「ふぁふぁああーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに藻掻き震える。
 中佐はもう一回構えた。
 股間を鋏んだ六本の一番上二本に狙いを定めて斜め上から先端の横の部分に当てるように振り下ろす。
 二本が飛んで一本の咥えが浅くなった。
 「ぐうふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉はまた猛然と狂ったように床で磔のまま暴れる。
 「ぐふーーーーーーーーーぐふあーーーーーーーーーーぐふぁあーーーーーーーーーーーーーぐふぁあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 躰を強く揺すって藻掻く。
 次も中佐の徽章が代わった。
 同じ黒田穂美元少尉の躰の横に立つ。
 同じように残りの四本を狙う。
 黒田穂美元少尉は崩れ切った表情で中佐を横目で見る。
 躰はぶるぶる震えていた。
 この中佐はかなり力を込めて斜め上から振り下ろす。
 一気に三本が飛んだ。残りは一本である。
 「ぐうごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐぐがはああーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉はさらに強烈に暴れる。
 「うごーーーーーーーーーーーーーぐごーーーーーーーーーーうごーーーーーーーーーーーーーーーううごおおーーーーーーーーーーーー」
 震えながら涙を溢れさせた。
 中佐は間髪を入れず最後の一本を飛ばす。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は失禁してしまった。
 股間の粘膜からは血が滲んでいる。
 飛龍の艦長は蝋燭に点火していた。
 「ドテの毛。焼いちまおう」
 「そうだな。ま〇〇も焼いてしまえ」
 艦隊参謀はさらに残虐に出る。
 「この女。他の工作員より音を上げるのが早いな」
 飛龍の艦長は黒田穂美元少尉の泣き顔と失禁に満足である。
 少尉の徽章が床をモップで拭いていた。
 飛龍の艦長は蝋燭と櫛を持って清掃が終わるのを待っている。
 黒田穂美元少尉は粘膜の痛みに顔を歪めて堪えていた。
 飛龍の艦長が黒田穂美元少尉のドテの陰毛を櫛で掬う。
 蝋燭の炎を当てると一気に縮れて溶けてしまう。
 「あはーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 何回か繰り返して残った僅かな根本をT字剃刀で剃ってしまった。
 天葛少将が搾ったレモンを持って来る。
 黒田穂美元少尉の怯えの表情が佳境に成ってしまう。
 ピンチに鋏まれてそれが飛んで引き摺られて傷ついた粘膜。既に痛い以上である。その痛みがさらに沁みに晒されてしまう。
 恐ろしい地獄である。
 「さあ。これでたっぷり悲鳴を愉しんで」
 天葛少将はそう言って搾ったレモンの汁を飛龍の艦長に渡す。
 飛龍の艦長はそれをまだ一度も叩いてない中佐の徽章に渡した。
 囲んでいる九人は嬉々として黒田穂美元少尉の悲惨な状態に成った女の部分を見ている。
 黒田穂美元少尉の躰は怯えにぶるぶる震えていた。
 「行くぞ」
 中佐は黒田穂美元少尉の股間の前にしゃがむ。
 「はあ・・・・・」
 黒田穂美元少尉は恐怖の息を漏らす。
 中佐はレモン搾りから搾り汁を股間の粘膜に垂らしてゆく。
 「あーーーーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーーーーー」
 中佐は掛けた上から手を当てて擦る。
 「ぐおーーーーーーーーーーーぐおーーーーーーーーーーーーぐおーーーーーーーーーーーぐぐううおおーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は強烈に躰を揺すって喚き暴れた。
 将校らはその姿を堪能するように見ている。
 壮絶な光景にも全く同情しない。
 「うおーーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は猛烈に沁みていた。痛みに暴れ続ける。
 「あはーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あは。あは。あは。ああ」
 痛みが薄れて荒い息遣いに成った。
 黒田穂美元少尉は既に力なく固定されたまま床にへばっている。
 「もう一発行こう」
 艦隊参謀の大佐が宣告した。
 「ひえーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉の表情は凍り付く。
 中佐はまだやってない中佐の徽章に檸檬搾りを渡す。
 どっちもイージス艦の艦長である。
 代わった中佐も檸檬搾りから汁を手に流す。
 「あ、あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉から怯えた悲鳴が上がる。
 この中佐も容赦はない。
 レモン汁の付いた手で小陰唇の粘膜を二枚纏めて抓む。そして強く擦り付けてしまう。
 「ぐぐうふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また強烈な悲鳴を上げて股間を振って暴れる。
 「ぐおーーーーーーーーーーぐぐおーーーーーーーーーーぐおーーーーーーーーーーーぐぐうう、うおおーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は再び泣き叫ぶ姿と成ってしまう。
 将校らはそれを生唾を飲む興奮の想いで見ている。
 「うぐううーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーぐおおーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉の半狂乱の苦しみは続く。
 「もう一発搾るか」
 天葛少将が簡単な事のように言う。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーやめてーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は狂った表情をさらに破裂させて拒絶する。
 天葛少将は嬉しそうにそれを見ていた。
 「長官。海中からミサイル」
 艦橋士官が叫ぶ。
 直ぐに迎撃する。
 へりが発艦して並んで絨毯爆撃に掛かった。
 イージス艦がソナーで追跡する。
 続いて二隻の空母から哨戒機が発艦した。
 イージス艦からは小型潜航艇が降ろされて海中を追跡に掛かる。
 だがフランスの潜水艦は一発のミサイルを迎撃する間に逃走した。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 津梨清吉が寿司と料理を出して夕食の時間である。
 「第二機動部隊が潜水艦と接触したよ」
 真紀子が他の三人に伝えた。
 「それじゃ南シナ海のあの位置に」
 湯野中は驚きの表情に成る。
 「潜んでいたのか」
 平佐和も驚く。
 「津島長官の推測が当たっていました。その付近に中国の海底基地が在ったのでしょう」
 「其処を利用して隠れていたのね」
 真紀子も苦々しい。
 「何も発見できないままでも天葛少将が其処にとどまっていて正解だったのですね」
 葛城義和も天葛少将の判断を認めた。
 「発見後の守備は」
 湯野中が真紀子に確認する。
 「駄目よ。空母に向かってミサイルを撃ち込んで逃げたらしい。絨毯爆撃しても効果なし。小型潜航艇が海中を確認との事」
 真紀子は電文を読み上げる。
 「フランスの潜水艦は性能が良くても大した兵力ではありません。問題は関わった唐津の連中です」
 葛城義和の見解である。
 「そうよ。裏切り者の夕嵐をもっと拷問する。国民に見せしめを焼き付けるのよ」
 真紀子も同じ意識で見解を述べる。
 「舛田に任せないで真紀子さんが虐めるか」
 湯野中は相変わらず日本酒をコップ酒である。
 「いいえ。舛田警視正の方が虐めは専門家よ」
 真紀子はやや語気を荒げた。
 「そろそろ元市会議員より夕嵐の面々に掛かって貰おう」
 平佐和も見せしめ拷問の必要性を感じている。核戦争前なら無駄な事だが今では十分に効果が有る。
 「夕嵐の面々は大方機動部隊が持ち出しているのよ。そしてそのハード拷問で娼国の病院でインターの実習に肉体提供中よ」
 「そうだったな。舛田には指示を出そう」
 湯野中も分かっていた。
 
 南シナ海。空母飛龍の艦橋。
 「また逃がしたな」
 「空からの攻撃だけでは潜水艦は」
 「今度は深度はそんなに深くないだろ」
 「閣下。小型潜航艇が海底の基地を発見して乗り込みました。最近人が居た形跡はないようです」
 中尉の徽章が報告した。
 「隠れていただけかもしれませんね」
 艦隊参謀の大佐の見解である。
 「追跡しますか」
 飛龍の艦長が確認する。
 「闇雲にやってもな。此処に留まった方が良い」
 天葛少将は海域の見張り続行を決めた。
 「では憂さ晴らしはこの女で」
 「ま〇こ焼いてやれ。病院で新しく作って貰えば良い」
 天葛少将はまた簡単な事のように言う。
 「もうやめてーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は怯えヒステリックに成っていた。
 「安心しろ。娼国の病院が今より綺麗なま〇こにしてくれる」
 天葛少将はやる気満々である。
 「どう焼きます」
 「ヘヤアイロンでゆっくり焼いて苦しんで貰おう」
 「それは宜しゅうございます」
 「準備しろ」
 天葛少将は若い将校に命令した。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 舛田警視正が湯野中に呼ばれて来ている。
 「拷問が重要ですね」
 「反逆罪の重さを十分に知らせる事だ」
 「いっそ唐津に放送を流しては如何でしょう」
 「舛田君。放送は元のままで流れているよ」
 「そうでしたか」
 舛田警視正はそこまで情報を得てなかった。
 「今週は夕嵐の誰かに変更して下さい」
 真紀子も強く要求する。
 「そうですね。黒田美優市議の報復ももう種切れですから。そのようにいたしましょう」
 「しかし生贄が居るのか。機動部隊が帰らないと」
 「吉丘蓮実が残っている」
 真紀子は確認していた。
 
 南シナ海。空母飛龍の艦橋である。
 「閣下。準備できました」
 黒田穂美元少尉は床の磔から拷問椅子に移されていた。
 「お前らでやれ」
 天葛少将は提督の椅子に深く座ったままである。
 中尉の徽章が持っているヘアアイロンは真鍮の円筒形二本の鋏タイプの物でクロスした部分より先端は剥き出しに成っている。
 最初から拷問道具として作られていた。
 「まあ。待って。一回気持ち良くさせてからの方が効果的だ」
 艦隊参謀の大佐である。
 少尉の徽章がローターを三つと電マを持って来る。何と疣付きのローターである。
 「良いだろう。お前らで責めろ」
 艦隊参謀の大佐はそう言って席に戻ってしまう。
 中尉の徽章は電マを持つ。
 少尉の徽章がローターを一個ずつ黒田穂美元少尉の膣口に押し込む。
 「・・・・・」
 黒田穂美元少尉は不快感を示しながらそれを見下ろす。
 少尉の徽章はローターを入れた黒田穂美元少尉の小陰唇をガムテープで塞いでしまう。
 三個一気にスイッチを入れた。
 さらに中尉の徽章がクリトリスの包皮の上から電マを充てる。
 「う、うぐ。ううーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は拷問椅子に磔にされた躰を捩って藻掻きだす。
 「失神を繰り返すくらい徹底的に責めろ」
 艦隊参謀の大佐は暫く強制アクメを繰り返させてから膣で悦びを得られない苦しみを味会わせようという目論見である。
 「う、うう。うぐううーーーーーーーーーーーー。あ、ああはああーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は表情を軋ませて藻掻き続ける。
 
 R国D市。鉄格子の区画。
 舛田警視正は護衛のロボット警官を伴って入って来た。
 たった一人吉丘蓮実元中尉が残されている。
 「食事は終わったのね」
 「あ、ああ」
 吉丘蓮実元中尉は舛田警視正を見て慄きの表情に成る。
 「明日の夜よ。覚悟しておいて。北嶋主席から夕嵐を重点的にとのご指示があったの」
 「ああ」
 吉丘蓮実元中尉は慄きの表情をさらに歪めた。
 「今夜は存分に飲んで自分で慰めて。男が欲しければ調達するよ」
 舛田警視正は明日は恐ろしいと態と予告して詰り今から恐怖心を与えるのである。
 「以前にスタジオで私の部屋に来ると言った若い人が居ましたね。どう成ったのでしょうか」
 吉丘蓮実元中尉がショーの最中に悪戯したくなった若い男である。そのとき舛田警視正も乗ってしまった。
 「あの話。玩具にしたいのね。良いよ。やってみようか」
 舛田警視正はスッタフに連絡させてジェットヘリで迎えに行く。
 
 南シナ海。空母飛龍の艦橋。
 黒田穂美元少尉はローター三つ膣に押し込まれてさらに電マの責めには堪えられない。
 失禁して失神を繰り返した。
 失禁でガムテープは剥がれたがローターは膣に深く収まっている。
 「あおーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーー。あお、お、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉の躰は拷問椅子の上で藻掻き暴れた。
 「あお、おお、おーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 明らかに逝ってしまった表情の強烈な軋みを何度も繰り返す。
 そして三度目の失神を迎えた。
 黒田穂美元少尉は完全に白目を剥いた躯状態である。
 「良し。そろそろ焼こう」
 天葛少将はあくびをしながら指示を出す。
 少尉の徽章が膣から三つのローターを抜くと大量の膣液が流れ出た。
 「凄いですよ」
 少尉の徽章は悦びに浸る。
 「あれだけ逝き続けたらそんなものだよ」
 天葛少将は当然とあまり悦びはしない。
 中尉の徽章が電マを置いて浣腸器に微温湯を入れて膣を洗う。
 それから一度クスコを挿入する。
 中をドライヤーで乾かす。
 黒田穂美元少尉はまだ意識を回復しない。
 中尉の徽章がヘアアイロンを手にした。
 半田鏝の様に一気には焼けない。だが火傷には成る。天葛少将はじっくり苦しめるべくヘアアイロンを選んだ。
 中尉の徽章はクスコを抜かないで金属の嘴からはみ出た部分の粘膜に当てる。
 「うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あついーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は一気に意識を回復した。
 中尉の徽章はクスコの金属の嘴の割れた部分に露出している粘膜を両側焼いてしまう。
 「う、うふうーーーーーーーーーーぐうふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は苦しみ藻掻く。
 中尉の徽章はクスコの角度を九十度回して横にする。
 「う、ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉は苦しみ藻掻きながら中尉の徽章の将校を睨む。
 中尉の徽章は膣の下の面を焼く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中尉の徽章はヘヤアイロンを移動して膣下部をじっくり焼いて行く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーー」
 二十名の目が藻掻く黒田穂美元少尉を眺めている。
 「最後に一番敏感な部分を焼いてやれ」
 蒼龍の艦長である。
 中尉の徽章はヘヤアイロンを膣天井部の奥に強く充てる。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田穂美元少尉の目から涙が溢れた。
 「がはーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあはあーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ」
 黒田穂美元少尉の躰は震え続けている。
 「おい。こいつだけ膣に蝋燭の弾丸受けてない。焼いた粘膜に麻酔打って子宮口責めだ」
 天葛少将は夕嵐が全員捕まってR国での拷問の時黒田穂美元少尉が病院に居た事を思い出した。
 「・・・・・」
 黒田穂美元少尉は痛みに藻掻きながら恐怖に極まった表情で何も言えない。
 その恐ろしさは先輩隊員から聞いていた。
 衛生兵が焼いた膣の痛みに応急処置の麻酔を注射する。
 大尉の徽章二人が蝋燭の丸い玉用に改造された銃を持ち出して来た。
 さっきの中尉の徽章がクスコをもう一度縦に直して奥まで広げる。確り盛り上がった子宮口が確認された。
 大尉の徽章一人目が構える。
 黒田穂美元少尉は恐怖に固まった。
 大尉の徽章は狙いを定めて呼吸を止める。引き金を引く。
 ブオーーーーーーーーン。
 クスコの金属の中心に突っ込み子宮口に半分めり込んだ。
 「うお、おお、おお、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。うおおーーーーーーーーん。ううおおーーーーーーーーーーーん。うぐううーーーーーーーーーーーーー」
 そのまま黒田穂美元少尉は失神してしまう。
 銃を持って来たもう一人の大尉の徽章は出る幕無しである。
 そのまま黒田穂美元少尉はジェットヘリで娼国の病院に搬送された。
 
 R国D市。吉丘蓮実元中尉の鉄格子である。
 舛田警視正は三十代イケメン男を連れて来た。
 「SMコースには出せないけど遊ばしてあげると言ったらついて来たわよ」
 舛田警視正は何かを期待している訳ではない。吉丘蓮実元中尉がどう遊ぶか見極めたいだけである。
 吉丘蓮実元中尉はバスタブに湯を張っていた。自分の躰を清めて男を入れる湯である。
 吉丘蓮実元中尉はショーツの上にバスロープだけで鉄格子で過ごしていた。加重死刑囚はみな同じである。
 舛田警視正は男を中に入れる。
 そしてそのまま現場を離れてしまう。
 男が裸に成り易い為の配慮である。
 吉丘蓮実元中尉はバスロープを取ってショーツも脱いでしまう。
 全裸で男の服を脱がせる。
 下半身を脱がせる段階で座って片膝つく。トランクスを脱がせて男も全裸にしてバスタブに促す。
 バスタブの外に座って行き成り唇を重ねてしまう。
 さらにバスタブに手を突っ込んで一物を洗いながら扱く。
 男は吉丘蓮実元中尉が好みのタイプらしい。濃密に唇を貪る。
 「ねえ。わたし明日また拷問されるのよ。今夜は貴方のお〇〇んでたっぷり悦ばせてくれる」
 吉丘蓮実元中尉は男の耳元で囁く。
 「いいよ」
 SMコースに出て来てと言った男である。だがまったりされるとやや吉丘蓮実元中尉のペースに成り掛ける。
 舛田警視正はかなり余分にバスタオルと男の分のバスロープまで入れてくれていた。
 吉丘蓮実元中尉も湯に入って男の下半身を浮かせて一物を口に含む。
 優しく舐めて既に起っている一物を徐々に固くする。
 男は喉に突っ込もうとはしない。
 吉丘蓮実元中尉は工作員でなければ可愛い女である。
 「しかしかつての日本の刑務所とは大違いだな。テレビやバストイレ付きだ」
 男は設備の良さに驚いていた。
 R国D市は新しく造られた鉄格子で内部も奇麗である。
 「でも加重の部分が日本には無かったでしょう」
 「異常な世界に成ってしまったけど。男だけじゃなく女性も愉しんで見ているよ。良識が変わってしまった」
 吉丘蓮実元中尉は自分が先に湯から出て躰を拭く。
 それから男を促して湯から出して片膝ついて躰を拭いてやる。
 ベットに座らせて自分も横に座る。
 男は乳房に手を当てて唇を求めて来た。
 暫く濃厚に唇を重ねてから男は吉丘蓮実元中尉の躰をベッドに倒す。
 股間に顔を付けて腰を広げた。
 さらに女の部分を広げてじっくり見る。
 「ショーで散々見たでしょう」
 「こうしてまったり見るのは違うよ」
 男はそう言ってクリトリスを剥いて舌先で舐める。
 吉丘蓮実元中尉はそれなりに気持ちは良い。
 暫く為されるが儘にする。
 やがて男は両手の人指し指で膣口を左右に広げる。広げたその部分に舌をあてがう。その締まる入口の粘膜を舐める。
 吉丘蓮実元中尉は堪える事もできるが悦びに躰を任せてしまう。
 男は執拗に吉丘蓮実元中尉の女の入口を舐め続けた。
 吉丘蓮実元中尉は適度に挿入させるようやんわり促す。
 
 唐津。洞窟の中である。
 「発破は使えない。じっくり掘るしかない」
 エドガール大佐は洞窟を見ながら考えていた。
 「入口を大きくしますか」
 「それは危険です。探知機の性能でカバーできます」
 「横に伸ばしますか」
 「いいえ。それも崩落の危険が有ります。奥に縦長に広げましょう」
 エドガール大佐は縦並びに停泊して横を一隻が通れるスペースが有れば良いと考えていた。
 「掘る道具を作らないと成りませんな」
 「いいえ。中国の基地から持ってきました。十チームくらいで交代でやりますよ」
 「人の手で掘りますか」
 「どっちにせよ。今すぐ行動は起こせません。時間を掛けてやりましょう。逆に暫く静かに成れば娼帝國は油断するでしょう」
 「そうですね」
 
 R国D市。吉丘蓮実元中尉を収監する鉄格子である。
 吉丘蓮実元中尉は男から二回抜き取った。もっと泣くまで抜きたかったが男の態度が優しかったので二回で済ませてしまう。
 警備員が料理と酒を運んでくれてまったり飲み続けていた。
 「酒も料理も注文できるのですね」
 「核戦争前の世界の常識とは全く違うよ」
 「核戦争の前のR国、娼国はどうだったのですか」
 男は日本人である。娼国、R国のことは全くに近く知らない。
 「加重死刑囚の扱いは同じよ。ただ建物が古かっただけ」
 吉丘蓮実元中尉は工作員時代にそんなには鉄格子を見てない。訓練を受けていた時見学しただけである。
 「何で夕嵐を起こしたのですか」
 男は思わず聞いてしまった。
 「この国のした事の裏まで知ったからよ。でも貴方はそれを聞かない方がいいよ」
 「うーーん。もうこの国しか存在しない。従うしかないと思います」
 これが娼帝國の支配下に成って大方の国民の意識かもしれない。
 男は舛田警視正に促がされて明け方近くにヘリで帰った。
 吉丘蓮実元中尉はそのまま眠ってしまう。
 
 翌朝。
 太平洋上の第三機動部隊。瑞鶴の艦橋である。
 ジェットヘリで新しい生贄が届けられた。艦隊への慰問である。
 生方少将は田川真琴元中尉を見て加虐心を沸かせた。
 全員コンパニオンを輪姦して二回以上果てている。輪姦すのはもうよいが拷問は愉しみたい。
 「病院から直行だな」
 生方少将は生贄が足りないと苦笑いである。
 「それじゃ病院送りにならない程度に痛みを与えて遊びましょう」
 瑞鶴の艦長である。
 「あんたはどうしたい」
 生方少将は瑞鶴の艦長の希望を聞く。
 「舛田警視正とかのやった縫う時の悲鳴がなかなかで」
 瑞鶴の艦長は黒田美優元立憲国民党市会議員の狂乱の悲鳴が忘れられない。
 「だがな。こいつは元工作員だ。同じ事ではあの悲鳴には至らないぞ。縫合糸を細い導線にしたらどうかな。縫って電流を流すのだ」
 生方少将はさらに残酷な思いつきで強化した。
 「そ、それは宜しゅうございます」
 瑞鶴の艦長は拳を擦り合わせて悦ぶ。
 早速準備に掛かった。
 
 新青森。一般のラウンジである。
 隅の方の席に風間ゆきと山崎舞香が居た。
 無料のビールとバイキングのつまみで飲みながら深刻な表情である。
 二人はSMのハードコースに泣きに泣いた。病院をようやく退院したばかりである。
 脱毛されてしまった陰毛はもう一度病院で植毛された。剃られた眉毛は一度脱毛して新たに植毛されて前より綺麗に成っている。
 今回は異常なしとは行かなかったので入院費用は無料となった。
 「私ハードに登録してないのにハードに入れられてしまった」
 山崎舞香は納得が行かない。
 「此処の管理事務所おかしくない」
 風間ゆきも憤懣が鬱積していた。
 「管理事務所も問題だし。當間五郎。あいつが問題よ」
 「ああーーー。私もあいつにやられた」
 風間ゆきは當間五郎に一回。若い男ら四人に一回ハードを受けている。
 「悪い客に当たったのかな」
 「管理事務所があいつらの要求通りに振って来るからだよ」
 「そうだけど。どうにもならないよ」
 「投書してみようか」
 「もみ消されるでしょう」
 「うーーん。でもやるだけは」
 
 太平洋上の第三機動部隊。瑞鶴の艦橋。
 田川真琴元中尉は海図を載せる台に極端に股間を開かれたま〇ぐり返しにされている。
 持針器、縫合針、糸より細い銅線、消毒液、医療用手袋が用意されていた。
 中尉の徽章が田川真琴元中尉の閉じ合わせた女の部分を消毒する。
 「持針器は要らないだろう」
 生方少将は医療用手袋だけで良いと言う。
 「往復で行きますか」
 「そうだな。舛田警視正上糸と下糸とか言ってたな。それで行くか。抽選で順番を決めろ」
 一発目が当たった中佐の徽章が縫合針に銅線を通す。
 ま○ぐり返しなので田川真琴元中尉に縫う場面がはっきり見える。
 中佐の徽章が一針目を突き刺す。
 「う」
 三分の一円の針を回し抜いて銅線を引っ張り抜く。
 「う、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は口をコの字に悲鳴を絞り出す。
 粘膜を縫う痛みは強烈である。
 少佐の徽章がその縫合針を受け取る。
 「うう」
 田川真琴元中尉に怯えの表情が奔る。
 片面に五針。少佐は間隔を計って突き刺す。
 田川真琴元中尉は瞬間目を瞑って眉間に皺を寄せる。
 少佐は田川真琴元中尉のびらびらを二枚合わせて指で抓む。
 縫合針を抜き銅線を断続的に引く。
 「うぐーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は痛みに顔を捩るように振る。
 既に粘膜から血の玉が浮き出て流れた。
 少佐はにんまり悦びの表情に成る。
 三人目は少尉の徽章が代わる。
 少尉は田川真琴元中尉の女の部分に指を入れた。
 「濡れてません」
 今の内部の状態に興味を持ったのである。
 少尉もびらびらを指で抓む。そして約一センチずらして縫合針を突き刺す。
 艦隊参謀の大佐は電流の準備をしていた。
 「参謀。スタンガンの方が良くないか」
 「そうですか」
 直ぐに取り換える。
 少尉はゆっくり導線を引っ張った。
 「うぐ、う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は顔を小刻みに振って藻掻き悲鳴を絞り出す。
 「結構血が出ますね」
 瑞鶴の艦長が愉しそうに言う。
 そして縫合針を受け取った。突き刺す前にガーゼで血を拭き取る。
 「行くよ」
 瑞鶴の艦長は田川真琴元中尉の表情を覗き込んで言う。
 「・・・・・」
 田川真琴元中尉の表情が歪む。
 瑞鶴の艦長はそれを噛み締めながら縫合針を突き刺す。
 田川真琴元中尉の表情がさらに軋む。
 瑞鶴の艦長は縫合針を回し貫いて一呼吸入れた。
 表情をじっくり見ながら銅線を半分くらい一気に引っ張る。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに残りの半分を引っ張った。
 「ぐふううふ、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また血が滲み出ている。
 「あふぁーー。はあ。はあ。はあ」
 田川真琴元中尉は荒い息遣いである。
 生方少将が縫合針を受け取った。
 既にスタンガンも手元に持っている。
 五針目を刺し込む。
 「うぐ」
 生方少将は縫合針を貫き取り一気に引っ張ってしまう。
 「ぐうごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉の表情が破裂して強烈な悲鳴が轟いた。
 「ふはぁーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 田川真琴元中尉は震えている。
 「ここで一回電気流そう」
 生方少将はスタンガンを手にした。
 縫合針は一度外してプレートに置く。そして銅線の先端をスタンガンの端子にクリップで留める。
 「さあ。行くぞ」
 生方少将の指がスタンガンのスイッチを押さえた。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーーーぐがあーーーーーーーーーーーぐがあーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉の表情は強烈に軋む。
 「いたいーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーぐがあーーーーーーーーーーぐがあーーーーーーーーーーーぐがあーーーーーーーーーーー」
 躰はびりびり震える。
 生方少将は一度スイッチを離す。
 「ふ、ふぁあーーーーーーーーーー。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 田川真琴元中尉は震えながら荒い息遣いを続けた。
 生方少将は瑞鶴の艦長にスタンガンを渡す。
 今度は瑞鶴の艦長がスイッチを押さえた。
 「ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーー」
 また田川真琴元中尉の躰が強く震撼する。
 「いたいーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーぐがあーーーーーーーーーーーーぐがあーーーーーーーーーーぐがあーーーーーーーーーー」
 全員が田川真琴元中尉の苦しむ顔を覗き込む。一同は失禁を期待していた。
 「いたいーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーー。ぐはああーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に藻掻く。
 瑞鶴の艦長は諦めてスイッチを離す。
 「がはあーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ」
 田川真琴元中尉の躰の震えはなかなか止まらない。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 津梨清吉は休憩に入っていた。カウンターには軽いつまみが出されたままである。
 真紀子と葛城義和は飲むのを中断してお茶にしている。湯野中はコップ酒。平佐和も冷酒で付き合っていた。
 「唐津の港を見張っている艦には何の反応もない」
 湯野中はフランスの潜水艦が唐津の港に来ない事を不思議に思う。
 「唐津の会議も頻度がかなり減っているという井上中佐の報告です」
 葛城義和は相手が何を考えているか想定が付かない。
 「何としてもフランスの潜水艦を沈めないとね」
 真紀子もかなり焦れていた。
 「この先を考えますと唐津以外へフランスの潜水艦と軍の侵入を食い止めねばなりません」
 葛城義和は他のシティへの侵入は絶対に食い止めたい。
 「そうだよな。葛城君。何処に侵攻して来るかな」
 「それは何とも言えません」
 「そうね。全体を固めないと」
 「もっと軍備を増やすか」
 「軍備も必要ですが。内部の体制ですね。唐津の面々が入ったりシティ内部と連絡を取れなければ問題ないのです」
 「会議を招集して検討しましょう」
 真紀子が提案した。
 
 太平洋上の第三機動部隊。瑞鶴の艦橋である。
 休憩を入れてビールで乾杯していた。
 「舛田警視正の番組では夕嵐の拷問を強化する指示が出たらしい」
 生方少将が公言する。
 「唐津がフランスの潜水艦と手を組んだからですね」
 話は田川真琴元中尉にも聞こえていた。
 生方少将は態と聞かせているのである。
 「そろそろ下糸に掛かりますか」
 艦隊参謀の大佐が声を掛けた。
 「うむ。行くか」
 生方少将が了解する。
 次は別の中佐の徽章が縫合針を持つ。もう一度それに銅線を通す。
 「さあ。行きますよ」
 中佐は田川真琴元中尉の表情を覗き込む。
 「・・・・・」
 田川真琴元中尉に僅かに脅えの表情が奔る。
 中佐は縫合針を突き刺す。
 一本目を貫いた穴にもう一回通すのである。
 「ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴になる。
 一気に銅線を引っ張った。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに強烈な悲鳴になる。
 「あはあーーーーーーーーーーーー。ああ。ああ。あは。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 田川真琴元中尉の躰はブルブル震えていた。
 そして血が滲み出ている。
 「そうか。返しは痛みが増すようだな」
 生方少将はさらに悦ぶ。
 別の中佐の徽章が代わった。
 同じように一回目の銅線が通っている穴に通す。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉の頭がやや迫り上がって悲鳴を絞り出す。
 銅線を引っ張る。三回に分けて引っ張った。
 「うーーぐはあーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうはーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 顔を振って藻?きながら強烈な悲鳴が上がる。
 「あーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ」
 田川真琴元中尉は震えながら荒い息遣いを続けた。
 次は艦隊参謀の大佐である。
 縫合針を抓んで同じように銅線の通った部分に刺し込む。
 「ぐはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉の表情はさらに破裂する。
 艦隊参謀の大佐は一気に引っ張ってしまう。
 「ぐうがはあーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は目を見開いて躰を揺すって悲鳴を上げる。
 「あーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いで躰は震撼し続けた。
 滲み出た血が凄惨さを極めている。
 生方少将は早く電流を流したい。
 大尉の徽章が交代した。
 三分の一円の縫合針を銅線の通っている穴から貫いてじっくり断続的に引っ張る。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐふぁああーーーーーーーーーーーーー。ぐうはああーーーーーーーーーーーー。ぐはあーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は強烈に暴れた。
 「あはあーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはあーー。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 震え藻掻き続けた。
 最後は中尉の徽章が代わる。
 一番下の穴に縫合針を突っ込む。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉の目から涙の玉が浮き出る。
 銅線を一気に引っ張った。
 「ぐうがはあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 遂に涙が溢れ流れてしまう。
 「元工作員が涙か」
 生方少将はほくそ笑む。
 「あはあーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いはなかなか治まらない。
 「さあ。行くぞ」
 生方少将は翔鶴の艦長にスタンガンを渡す。
 翔鶴の艦長はスタンガンの端子に銅線の先端をクリップで留める。
 まんぐり返しの股間の間から上を見ている田川真琴元中尉の顔を覗き込みながらスイッチを押さえた。
 「がああーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーがはあーーーーーーーーーーーーーーーーぐがはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は大口を破裂させて悲鳴を轟かせる。
 翔鶴の艦長はその表情を愉しみながらスタンガンのスイッチを押さえ続けた。
 「いたいーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーーーーーがはーーーーーーーーーーーがはーーーーーーーーーーーーーー」
 生唾を飲み込む表情で見続けスイッチを押さえ続ける。
 「いたいーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーー。ぐがはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーがはーーーーーーーーーーーーーーーー」
 涙の玉がまた浮き出てきた。
 翔鶴の艦長は一度スイッチを離す。
 「ぐはあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 田川真琴元中尉の躰は震撼し続ける。
 「もう一回」
 生方少将が指示する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は涙声交じりに叫ぶ。
 それでも翔鶴の艦長はスイッチを押さえた。
 「ぐはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーー。ぐはあーーーーーーーーーーーーぐはあーーーーーーーーーーーぐはあーーーーーーーーーぐはあーーーーーーーーーー」
 狂ったように暴れる。
 そして銅線で縫われた下から失禁尿が滲み出てしまった。
 縫った銅線から外れた下の部分から細く流れ出ている。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 翔鶴の艦長はスタンガンのスイッチを離した。
 暫く失禁尿は流れ続ける。
 「ここまでだな。抜こう」
 生方少将は銅線を抜く指示をした。
 抜く役は少尉の徽章である。
 ピンセットの先端を折り返し側の銅線の下に突っ込む。
 そのままピンセットで抓んで一気に引っ張る。片側の五針が先端までぎくしゃくしながら抜かれた。
 「うぐごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうごおーーーーーーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は白目を剥きかけながら首を振って藻掻く。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 そのまま白目を剥いてしまった。
 大尉の徽章がピンセットを受け取る。
 もう片側の銅線にピンセットの先端を突っ込む。
 大尉の徽章も指で女の部分のびらびらを抓んで一気に引っ張る。またぎくしゃくしながら徐々に抜けた。
 「ぐうごおーーーーーごおーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は痛みに意識を回復して強烈に悲鳴を絞り出す。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 だがもう一度白目を剥いて失神してしまった。
 銅線を抜いた女の部分を広げると中から尿が流れ出る。
 田川真琴元中尉が失神したまま休憩を入れた。ビールが配られる。
 ここまでやっても生方少将らは満足してない。
 「この先はどうします」
 艦隊参謀の大佐である。
 「今度は尿道にブジー突っ込んで流すか」
 生方少将は思い付きで言う。
 「膣にクスコ入れてそれにも接続しては」
 艦隊参謀の大佐の意見である。
 「そうだな。さっき外れたメンバーでやって貰おう」
 生方少将が決める。
 「乳首にクリップ鋏んでそれにも」
 まだ何もしてなかった中佐の徽章が追加提案した。
 「よかろう」
 生方少将はこれも了解する。
 まだ暫くは休憩である。
 
 新青森。管理事務所。
 「あいつら。投書なんかしたぞ」
 気付いた職員が抜き取ってしまったのである。
 「風間ゆきと山崎舞香か。もっとハードに突っ込んでやろう」
 山崎舞香をハードで強引にチケットを発行した職員が言う。
 「いっそ俺たちで遊ばないか」
 「それも良いな。こんな事した罰にたっぷり虐めてやろう」
 なんと山崎舞香らの投書は裏目に出てしまったのである。
 二人は他の職員にチケットを発行させて山崎舞香を指名でプレイルームに呼び出す。
 山崎舞香は恐怖に震え上がったが行くしかない。
 
 太平洋上の第三機動部隊。瑞鶴の艦橋である。
 田川真琴元中尉は海図を載せる台にま〇ぐり返しのまま失神していた。その膣には既にクスコが横向きに挿入されている。
 さらにそのクスコの金属の嘴二枚の間に嵌まり込んだ尿道の亀裂にはブジーが刺さっていた。
 そして乳首には黒い書類を挟むクリップが鋏つけられている。
 「そろそろ起こせ」
 生方少将は中佐の徽章にスタンガンを渡して要求した。
 スタンガンは三個用意されている。膣、尿道、乳首にそれぞれ鰐口クリップで接続されていた。
 生方少将が渡したのは別のスタンガンである。
 中佐は迷ったがそのスタンガンを内腿に当てた。
 「ぐうー。ぐぐう。ぐがはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は一気に意識を戻した。
 既に顔は涙と汗でぐちゃぐちゃである。それでも白目を戻すと元工作員の美形顔は戻る。
 将校らが玩具にしたい欲求が込み上げてきた。
 最初の抽選で漏れた三人の中佐の徽章がそれぞれスタンガンを持っている。
 「田川中尉。解るかお前の膣と尿道と乳首を責めるのや」
 生方少将が意識を戻した田川真琴元中尉に宣告した。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は強く首を振る。
 「まあ。たっぷり泣いて貰おう」
 「どれから行きます」
 中佐の徽章の一人が確認する。
 「乳首から行くか」
 乳首のクリップに接続したスタンガンを持った中佐がスイッチを押さえた。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いーーーーーたいーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉の表情が一気に破裂する。
 「がはあーーーーーーーーー。があーーーーーーーー。いたいーーー。いたいーーーーーーーーーー。ぐがはああーーーーーーーーーーーーーー」
 藻掻き暴れまくった。
 「痛いよなスタンガンだからな。でも入院にはならない。また次のプレイに呼んでもらえるぞ」
 生方少将は休む間もなく虐めてもらえると揶揄う。
 「あはあーーーーーーー。あーーーーーーーーー。あはあ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ」
 スイッチを離しても田川真琴元中尉は藻掻き続けた。
 「次行こう」
 生方少将はクスコを指先で示す。
 田川真琴元中尉は膣に電流を流されると直ぐに解った。苦しい表情でスタンガンを持つ中佐を見る。
 中佐がスタンガンのボタンを押さえた。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は頭を捩って藻掻く。
 「はあーーーーーーーーー。・・・・・はあーーーーーーーーー。・・・・・ぐあふぁああーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーああーーあーー」
 田川真琴元中尉は強烈に頭を振る。
 そして白目を剥いてしまった。
 「早いなあ」
 生方少将はやや想定外である。
 「どうします」
 尿道に繋がったスタンガンを持った中佐である。
 「それで起こせば良い」
 生方少将は尿道に痛みの刺激を与えて回復させろと言う。
 「了解です」
 中佐はスタンガンのスイッチを押さえる。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 一気に躰を震撼させ頭を振って暴れた。かなり危険なプレイである。
 「ストップ」
 生方少将はさすがに一回止めた。
 「ふがあーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 田川真琴元中尉は荒い息遣いで強烈に躰を震撼させている。
 そして恐怖に慄いた表情で生方少将を見上げた。
 「やれ」
 生方少将が二人に合図する。
 尿道のブジーに繋がったスタンガンを持った中佐。さらに膣に刺さったクスコに繋がったスタンガンを持った中佐である
 二人同時にスイッチを押さえた。
 「ぐおおーーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉はま〇ぐり返しに固定された腰を動く限り強く迫り上げて暴れ藻掻く。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は恍惚の表情に成ってまだ藻掻く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 もう一度白目を剥いてしまった。
 そしてさらに失禁尿が流れ出てそれが腹に落ちて首まで流れる。一部顔に跳ねていた。
 「これまでだな」
 生方少将もここで止める。
 「よし解いてやれ。クスコとブジーも抜いて。乳首のクリップはそのままだ。二時間で起こせ」
 艦隊参謀の大佐が命令を下す。
 若い将校らがま〇ぐり返しを解いて躰を軽く拭いてそのまま海図のテーブルに寝かせた。
 しばらく放置である。
 
 新青森。プレイルーム。
 山崎舞香は二人の献身婦管理事務所の職員に指名で呼び出された。
 二人は職員とは言わない。一般客の建前である。
 山崎舞香は二人を見て怒り半分怯え半分に成っていた。
 一人は河合琢磨。一人は香取信という。
 どちらも三十代半ばである。
 二人で掛かって全裸にして駿河問いに吊るしてしまった。
 「あ、あはあーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 苦しい吊るしである。山崎舞香は空中で藻掻く。
 「何よこれじゃハード」
 山崎舞香は堪らずぼやく。
 「ハードコースだよ。事務所でハードがご要望ならと紹介されたよ」
 河合琢磨が当然のように言う。
 「そんなーーーーーーーーーーー。私ハードじゃないよ」
 山崎舞香は喚きだす。
 「よく見ろ。これがクーポンだよ」
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 山崎舞香は罠にはまった悲鳴である。
 「いいじゃないか。二人だから三十万だぞ。昔の日本の三十万より価値あるぞ。安定物価だからな」
 今度は香取信である。
 「そんなーーーーーーーーーー。ハードでとうろくしてないよーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は泣き悲鳴に成ってしまった。
 河合琢磨が棒の先にゴムの疑似男根が付いた荒道具を持ち出す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー」
 それを突っ込まれると解って山崎舞香から悲鳴が上がる。
 河合琢磨はゴムの疑似男根部分にローションを塗り香取信が山崎舞香の膣に指でローションを塗りたくった。
 「あ、ああ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 塗り方が荒く痛い。
 河合琢磨は棒の先の疑似男根を駿河問いの吊るしのまま押し込むように荒いピストンをさせる。
 「あ、ああーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は堪らず喚き叫ぶ。
 香取信は山崎舞香の顔を手で掴んでディープに唇を貪る。
 口も堪え難いが膣に突っ込まれた異物が奥まで責めてきて痛い。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は香取信の唇を押し退けるようにくぐもった悲鳴を漏らした。
 香取信は両手で顔を掴んで強く口を押し付ける。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 膣に突っ込まれた異物が強烈に堪えられない。
 船の櫓を漕ぐように乱暴なお仕方である。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 再び香取信の口を弾き返す。
 「こらーー」
 香取信は怒って山崎舞香の頬をびんたする。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は痛みと怒りに涙を零す。
 何で自分はハードに推薦されるのだろうか。投書したからか。あそこの職員が投書を横から抜いたに違いない。
 山崎舞香はさらに怒りが込み上げてきた。
 だが投書してもどうにもならない。訴える方法すら無いのである。
 怒りの次は大きな不安と絶望感に包まれてしまった。
 「うぐうーーーーーがはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河合琢磨なさらに容赦なく膣の奥を突いてくる。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河合琢磨はピストンから回転運動に変えた。
 「あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は強烈な悲鳴と成った。
 いくらローションを塗ってもこれでは痛くなる。
 まったく遊び方を知らない連中である。
 「本当に痛そうだぞ」
 香取信も駄目と気付いた。
 河合琢磨は仕方なくローターを持って来る。
 もう一度たっぷりローションを指に出して塗り込む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーん。ううぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 これも痛い様子である。
 それでも河合琢磨は山崎舞香の膣にローターを押し込む。
 続けて二つ入れてしまう。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーん。うーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 やや声の調子が変わった。
 だが慣れてない山崎舞香には駿河問いの吊るしはかなり苦しい。
 「吊るしを腹が床に着くまで下げよう」
 香取信はこのままでは無理と判断した。
 河合琢磨は仕方なく腹が床にべったり着くまで下げる。
 「あはああん。あはあーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー」
 さすがにローターを二つ挿入すれば官能を押さえられない。
 
 太平洋上の第三機動部隊。瑞鶴の艦橋である。
 田川真琴元中尉は失神したまま乳首に二時間クリップを付けられていた。
 「そろそろ良かろう」
 生方少将が指示する。
 田川真琴元中尉は既に戒めは解かれて海図を広げる台に寝かされていた。
 「どうします。先に起こしますか」
 中尉の徽章が確認する。
 「お前のやりたいようにやれ」
 生方少将は任せてしまう。
 中尉は電子鞭で田川真琴元中尉を起こす。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は一発で二時間の失神から意識を戻した。
 乳首のクリップが痛い。
 「中尉殿。そのクリップですが。いま丁度二時間に成ります。もうお分かりですよね」
 田川真琴元中尉の方が本来なら先任で年も上である。この中尉は昔のままこんな語り掛けをする。
 「あ、ああ」
 田川真琴元中尉は瞬時に事態を悟った。
 「どうぞお好きなように」
 中尉は苦しむ姿を目前に愉快である。
 田川真琴元中尉はクリップを両方一気に掴んで外す。そして床に投げてしまった。
 「ぐぐう。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は両方乳房を掌で押さえて床を転げる。
 「ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 床を拳骨で殴って藻掻く。
 「うぐう、うう、うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに顎と眉間が軋み極度に口を歪めた表情は将校らを強烈ににそそらせる。
 「そろそろ揉め」
 生方少将が檄を飛ばす。
 中尉が苦しむ田川真琴元中尉を床にねじ伏せて馬乗りになる。
 両手で片方ずつ乳房を掴んで揉みしだく。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うごおーーーーーーーーーーー」
 揉めば強烈に痛い。
 田川真琴元中尉の表情は破裂していた。
 「お前。そこで入れてしまえ」
 生方少将は挿入も嗾ける。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーー。ぐうごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中尉は田川真琴元中尉の表情に加虐心が滾ってなかなか揉む手を止めようとしない。
 「おい」
 生方少将はさらに嗾けた。
 中尉はようやく上官の命令に我に返ってファスナーからさおを出して藻掻き悲鳴を絞り出し続ける田川真琴元中尉に挑む。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は乳房の痛みに悲鳴を上げながら挿入を受け入れた。
 今更無駄な抵抗はしない。
 そして五分くらい揉んだだけで痛みがやや和らいだところで悲鳴も治まってしまった。さすがに元工作員である。
 このあと田川真琴元中尉は二十人に輪姦された。
 
 新青森。プレイルーム。
 河合琢磨と香取信は山崎舞香の躰を弄り続けたが期待した程の逝き顔やアクメは晒さない。
 「ドリルバイブで行くか」
 河合琢磨は不完全燃焼に苛立つ。
 「それより痛みを与えてからが良いかもな」
 香取信は堪えられない痛みを与えて官能に逃げるように仕向ければ良いと考えていた。
 「よし。床に磔にして鞭と?燭だ」
 河合琢磨は直ぐに準備に掛かる。
 香取信は床に大の字に磔ようとしていた。
 「脚だけX字開脚で吊るそう。その方がま〇こを叩き易い。俺はま〇こを血みどろにしたい」
 河合琢磨は強烈に加虐心が滾っている。
 「判ったそうしよう」
 「何言っているのーーーーーーーーーーー。そんなのやりすぎよーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は堪らず叫ぶ。
 「これはハードコースだよ。局部も無制限だ」
 河合琢磨は堂々と宣告する。
 「やめてよーーーーーーーーーーーーーーーーーー。私ハードとうろくしてないよーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は堪らず泣き叫ぶ。
 それでも山崎舞香は床に寝かされ腕を広げて左右手首を固定され腹も固定された。
 膝から脚首に縄を掛けられて股間を九十度に開かれて天井のフックに縄を通して引っ張られてしまう。
 閉じ合わせた女の部分は斜め上を向いて叩き易い。
 「この乳房。蚯蚓腫れだらけにしたいな」
 「あっはっはっは」
 香取信は河合琢磨の願望を笑い飛ばす。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は聞くだけで堪えられない。
 その悲鳴のような叫びを無視して河合琢磨は一本鞭を構えた。先端が細くなった一本鞭である。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香はそれを見て悲痛な表情で悲鳴を上げてしまう。
 河合琢磨は山崎舞香の左の手首を跨いだ位置から二つの乳房を横に並べて叩き下ろす。
 鞭は両方の乳房を並べて叩いていた。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は表情を破裂させて強烈な悲鳴を上げる。
 「う、ふっふっふ」
 河合琢磨はその悲鳴に悦びの声を上げてしまう。
 そして直ぐに振り被る。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また山崎舞香から恐怖の悲鳴が上がった。
 河合琢磨はそれを引き裂くように鞭を乳房に狙いを定めて振り下ろす。
 「ぐわはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は痛みに躰を強く震撼させながら悲鳴を絞り出した。
 「ふふ。効果抜群だな」
 河合琢磨はさらに熱くなる。
 香取信も鞭を手にしていた。先端が長方形の革二枚の一本鞭である。そして山崎舞香の股間の正面に立っている。
 山崎舞香の躰はブルブル震えていた。
 香取信は河合琢磨を制して鞭を振り被る。
 「あ、あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 山崎舞香はそれを見てまた恐怖の悲鳴を漏らす。
 香取信は鞭の先端を僅かに斜めに山崎舞香の閉じ合わせた女の部分を叩く。
 「ぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香の腰が迫り上がって震撼した。
 「がはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 躰を震えさせながら悲鳴を上げる。そして涙の玉が目尻に浮き出していた。
 この二人に手加減も容赦もない。投書して一歩間違えば自分らが罰される寸前だったのである。
 今度は河合琢磨が三発目を構えた。
 「・・・・・」
 山崎舞香は震える躰を固くして身構える。
 既に乳房には鞭の紅い筋が二本クロスして浮いていた。
 白く肌理の細かい乳房が既に無残である。
 河合琢磨はその上から一気に鞭の先端を叩きつけた。
 右の乳房を叩いて左は乳首を直撃している。
 「ぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また躰を震撼させて強烈な悲鳴を絞り出す。
 河合琢磨は鞭の手応えに生唾を飲む興奮である。
 山崎舞香は地獄の真っただ中。そして投書で救われないならどうすればよいのか。こんな事続けられたら堪らない。悩み続ける。
 次は香取信が振り被った。
 「あはあーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は躰を固く身構える。
 香取信はクリトリス付近を狙って振り下ろす。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は躰を震撼させて藻掻く。そして目尻から涙が流れ落ちた。
 いつまでこの地獄が続くのか計り知れない。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。わたしハードじゃないのよーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は泣き叫ぶ。
 「俺たちはハードの金払ったの」
 香取信は客の主張のように言う。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は強烈に泣き叫ぶ。
 河合琢磨は山崎舞香の股間の正面に移動する。今度は自分がま〇こを叩こうというのである。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香はその鞭を見て涙声の悲鳴を上げる。
 河合琢磨は構わず山崎舞香の女の部分を狙って振り下ろす。
 細い鞭の先端が縦筋をやや斜めにクロスした。
 「ぐうがはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香の躰はやや迫り上がって瞬間固まる。そして強く震撼した。目からはさらに号泣するように涙が溢れる。
 「あーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん。ああ。ああん。ああん」
 完全に泣いてしまった。
 今度は香取信が床に磔にされた山崎舞香の左の手首を跨いで立っている。
 香取信は革二枚の鞭の先端を左の乳房の蚯蚓腫れを狙って振り下ろした。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 かなりオーバーな悲鳴である。
 「こいつ態とオーバーに悲鳴上げているぞ」
 河合琢磨はオーバーと指摘する。
 「そうだな。もっと強くゆくか」
 「うん」
 「そんなことないーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は強く叫んで主張する。
 「うそつけーーーーーーーーーーーー」
 河合琢磨は女の部分にもう一発叩きつけた。
 「ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は太腿を揺すって強烈に藻掻く。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん」
 また号泣の涙が溢れる。
 「もっと強い鞭で乳房叩いてやろう」
 河合琢磨はさらに加虐心を剥き出す。
 「その前にこの女の子宮の奥を突っつかないか」
 「どうなる」
 「強烈な痛みだ。しばらく立てない」
 「それは良いなあ。鞭と両面責めだな」
 河合琢磨はさらに悦びの表情に成った。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーー。そんなのなしだよーーーーーーーーーーーーーーーー。もうかえしてよーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香はどこまでも泣き叫ぶ。
 「何言っているのだ!まだプレイ時間の四分の一も経ってないぞ」
 河合琢磨が強い口調で怒鳴る。
 「これでこの女の奥をじっくり観察して」
 香取信がクスコを翳す。
 「そうだこの女の一番恥ずかしい部分をじっくり観察してそこをブスリだな」
 河合琢磨の加虐心はもう止まらない。
 香取信はローションも塗らないでクスコを膣に突っ込んでしまう。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーーーーー」
 また山崎舞香は号泣の涙を流す。
 「だまれーーーーーーーーーー。まだクスコ入れただけだろ!!」
 香取信が怒鳴る。
 「そんなに乱暴に入れたら痛いよーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は堪らずに言い返す。
 香取信は容赦なく螺子を回して奥を広げた。
 「あーーーーーあ、ああ、あはああーーーーーーーーーーーーーーん」
 山崎舞香は恥ずかしい悲鳴よりこれから恐ろしいことが行われる事への恐怖の悲鳴である。
 河合琢磨が長い綿棒を手にしていた。
 よく見ると棒の部分は金属。喉の奥に薬を塗る物で先端に小さくカット綿を巻き付けている。
 「確り子宮口が見えるぞ」
 香取信がクスコの奥をペンライトで照らして指さす。
 「おーーーーーーーーーーーーー。生々しい。この女の奥の院だ」
 河合琢磨は強烈に悦ぶ。
 そして金属の棒をクスコで大きく広げた膣の奥に侵入させる。
 「あ、ああ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめ。だめ。だめ」
 山崎舞香は切羽詰まった叫び声に成った。
 河合琢磨は奥に盛り上がった亀頭の先端のような粘膜の中心にある小さな亀裂に綿棒の先端を当てる。
 「あーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに切迫した悲鳴に成ってしまう。
 河合琢磨は一気に子宮口の亀裂に突っ込む。
 「うぐーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は強烈に躰を捩って藻掻く。目からは号泣の涙が溢れた。
 「どうせこの国では使えない子宮だろ」
 河合琢磨の言葉は山崎舞香に突き刺さる。
 「それでも女には大切なものだよーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーいたいいーーーーーーー」
 山崎舞香からさらに涙が溢れた。
 逆に河合琢磨と香取信の加虐心は沸騰する。
 「この国じゃDクラスが他人の種と卵を代わりに産む以外には使えない」
 河合琢磨はさらに詰る。
 「それだって。いつ。うう。体制が変わるかわからないでしょーー。あがあはーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は感情のまま危険な言葉を発してしまった。
 「お前それ言ったな。通報してやる」
 「・・・・・」
 山崎舞香はしまったと思ったが言い訳しても遅い。
 そしてそれどころではない。痛みの余韻に動けないのである。
 「この中をしょんべんで洗ってやろう」
 香取信が言い出す。
 「じゃ俺はしょんべんで口を洗うか」
 河合琢磨は口の開口器を持って来る。
 山崎舞香は顔を叛けた。
 河合琢磨は強引に顎を掴んで開口器を口に押し付ける。
 「開け!」
 河合琢磨は強い口調である。
 山崎舞香は口を堅くして抵抗していた。
 河合琢磨はびんたする。
 「うーーーーーーーーーーーーー」
 さらに叩く。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香はそれでも開かない。
 さらに強く振り被って叩く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーー」
 香取信がラジオペンチを二本持って来て口をこじ開け左右の歯の隙間に突っ込んで強引に広げる。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は藻掻く。
 河合琢磨はその間に口の開口器を無理やり突っ込む。
 「ぐうふうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は藻掻くがどうにもならない。
 河合琢磨はズボンのファスナーを開けて一物を取り出した。
 両手で山崎舞香の耳を掴んで口に小水を流し込む。
 山崎舞香はじっと堪えるしかない。
 終わると山崎舞香は堪らず開口器を口から弾き出した。
 さらに顔を横に倒して藻掻きながら小水を流し出す。
 「うふぉーーー。ぶふぉおーーーーーーーーーー」
 唾も吐き出したがまだ堪えられない。
 その間に香取信が膣に刺さった開口器に小水を流し込む。
 「少しは飲んだか」
 河合琢磨は山崎舞香の顔を覗き込んで言う。
 「ぶふぉーーーーーーーーー。うおーーーーーーーー」
 山崎舞香は口の不快感に唾を吐き続ける。
 香取信は出し終わるとクスコを抜く。大方の小水は外に流れ出た。だがその小陰唇を閉じて粘着テープを貼ってしまう。
 山崎舞香の膣の中には小水が残ったままである。
 山崎舞香は口と膣の中の不快感に堪えるしかない。
 さらに香取信は口にも粘着テープを貼ってしまう。
 「うう」
 山崎舞香は顔と股間を揺すって藻掻く。
 香取信は数分間放置したが日本酒を持って来る。
 口の粘着テープを?がしてやる。
 「アルコール消毒だ」
 そう言って日本酒を口から流し込む。
 「ぶふぁあーーーーーーーーー」
 山崎舞香はそれで嗽して吐き出す。
 河合琢磨は山崎舞香の膣にもう一回クスコを挿入する。そして広げて日本酒を流し込んだ。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香はこんど冷たさに悲鳴を上げる。
 河合琢磨はそのままクスコを抜き取った。小水は大方消毒されたが日本酒は一部膣の奥に入ったままである。
 そして二人はまた鞭を構えた。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は悲痛な声で叫ぶ。
 河合琢磨はまた山崎舞香の左の手首を跨いで立つ。
 構えた鞭を二つの乳房を並べて振り下ろす。
 乳房には何本も鞭の紅い筋が浮いている。その上から先端の細い一本鞭が叩きつけられた。
 「ぐふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐはあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山崎舞香は猛然と躰を揺すって暴れる。
 「あはあ。むりーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうむりですーーーーーーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーーーー」
 香取信は山崎舞香の股間の正面に立って居た。
 「まだ時間は有る」
 香取信は山崎舞香の女の部分目掛けて振り下ろす。先端が長方形の革二枚の一本鞭である。
 「うう、がはああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
がはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 涙を溢れさせて強烈に藻掻き暴れた。
 この二人はどこまでも手加減する気はなさそうである。
 口の中に小水はハードだが鞭は核戦争前の日本のSMクラブでも標準レベルでしかない。山崎舞香が全く知らなかった世界なのである。
 
 R国D市。報道スラジオ。
 予定通り吉丘蓮実元中尉が鉄格子から引き出された。
 「舛田紗香です。今週から夕嵐の特別加重死刑囚の拷問を行います。今夜の生贄は吉丘蓮実元中尉です」
 そして今回の抽選で当たった六人が紹介される。
 
 新青森。香取信の部屋である。
 「いい女だよ。一度でいいから鞭で叩きたいよ」
 河合琢磨が放送を見ながら呟く。
 「それより一度も当たらないよな」
 「まあ。応募者は非常に多いだろうな」
 「あの女。膣で酒に酔いながら病院に行ったかな」
 「行ったところで鞭の痕を消毒されてしょんべん飲まされたから抗生剤処方されて終わり。それで費用は自費負担だ」
 「もう一人もやるか」
 「来月にしよう」
 そんなにハードのプレイ代は出せない。
 
 R国D市。報道スラジオ。
 吉丘蓮実元中尉は背凭れの角度が五十度くらいの産婦人科診察台に載せられていた。
 脚載せ部分は左右に大きく広がって股間は百六十度くらいに開かれている。
 脚載せ部分は金属の枠だけで脚首と膝だけ縄で固定されていて腰はベルトで締められていた。
 手首は診察台の背凭れの後ろで縛り合わされ背凭れの金属部分に固定されている。
 「貴方。クスコで彼女のお○○こ広げて」
 舛田警視正は一番若い小柄な男に指示した。
 ミニチュア模型の様に小さいが精巧な銃が診察台から十メートルくらい離れて三脚に設置されている。
 若い男は吉丘蓮実元中尉の女の部分を指で開いてじっくり眺めながらクスコを挿入した。
 放送前に輪姦したばかりである。
 螺子を回してじっくり広げて中を覗き込む。スタッフが銃の横からレーザーで中を照らす。
 若い男はなかなか其処を離れられない。
 「戻って来な。スクリーンに拡大されているよ」
 舛田警視正から叱咤が飛ぶ。
 「さあ。これから小さな針でこの特別加重死刑囚を銃撃します。あの小さな銃は針を発射します」
 SM拷問の為に造られた銃である。
 来月からプレイルームでも使えるように成る。
 スタッフが吉丘蓮実元中尉の顔にフェイスシールドを被せた。
 「警視正。準備OKです」
 「最初のプレイは一人二発ずつ針銃からです。目標は自由です。でもお○○この中は一人一発です」
 舛田警視正が宣言する。
 「それ以外でしたらクリトリスでも」
 四十代の痩せた男が確認した。
 「宜しいです」
 舛田警視正はきっぱり認める。
 順番をモニター上の電子阿彌陀籤で決めた。
 一人目は六十代のスキンヘッドである。
 狙いは完全自動ではない。ライフルスコープの狙いを二つのハンドルを回してギアの位置で定められる。
 引き金はボタンなので呼吸を整える必要はない。
 六十代のスキンヘッドはクスコの奥に狙いを定めた。
 奥に亀頭の先端のような形に盛り上がった粘膜。その中央に刻まれた亀裂の直ぐ上を狙う。
 何処を狙われているか吉丘蓮実元中尉には解る。
 訓練に訓練を重ねた元工作員でも壮絶な痛みに身構えてしまう。
 六十代のスキンヘッド男は抽選に当たって申し分のなく可愛い美人に挿入ができた。その女の悲鳴が愉しめる。なかなかの幸運である。
 年甲斐もなく興奮の坩堝と成っていた。
 思いの丈を込めてボタンを押す。
 ブン。
 小さな音を立てて針が飛ぶ。
 キーーン。
 僅かな掠る金属音がして子宮口のやや上の位置に当たった。
 「ぐううーーーーーーーーーふう、う、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 瞬間吉丘蓮実元中尉の躰が固まって強烈に顔を軋ませて悲鳴が絞り出る。
 「ふ、ふぁあーーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な痛みに目を瞑って顔を伏せて藻掻くように振ってさらに悲鳴を絞り出した。
 六十代のスキンヘッド男にもそれが反射して強い刺激と成って脳天から全身に充満する。
 「おーーーーーーーーーーーー」
 思わず声を上げてしまう。
 二発目を測的する。今度は乳首の中心を狙う。
 吉丘蓮実元中尉の躰が微妙に震えていてなかなか狙いが定まらない。
 六十代のスキンヘッド男は苛立と興奮からボタンを押してしまった。
 ブン。
 針が飛び出す。
 乳首と乳輪の境目に刺さった。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みは膣の中より軽微らしい。
 スタッフが乳輪の針から抜く。
 抜くと血が玉に成って浮いた。それが壊れて乳房を一筋細く流れる。
 続いてピンセットで膣の奥から抜く。
 「う」
 血は流れなかった。
 二人目はクスコを差し込んだ二十代小柄の男である。
 
 新青森。風間ゆきの部屋。
 山崎舞香はプレイルームを出て病院に寄った。結果は河合琢磨の言う通りである。
 それを愚痴るのと状況を知らせに来た。
 風間ゆきは管理事務所で河合琢磨らが勧められて来たという山崎舞香の話に驚愕する。  「投書がまずかったのね。絶望的ね」
 「絶望的よ。いくらお金に成っても毎回あんなのは」
 山崎舞香は鞭の痕の蚯蚓腫れを消毒されてさらに痛い思いをした。治療費が有料もさらに痛い。
 テレビの画面では二十代小柄の男が吉丘蓮実元中尉のクリトリスに針を命中させた。
 「ぐがあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は痛みに目を瞑って瞬間固まる。
 「う、ぐ、ううーーーーーーーーーーー」
 そして藻掻きながら拷問椅子に崩れた。
 「ねえ。あれプレイルームに設置だって」
 山崎舞香が恐ろしそうに言う。
 「えーーーーーーーーーー。そんな。元工作員でさえあの悲鳴よ」
 風間ゆきは驚愕してしまう。
 「何で。あんなもの配置するの」
 山崎舞香は怒りが沸いてきた。
 テレビの画面では二十代小柄の男の二発目が膣を広げたクスコの金属の嘴の間に剥き出した膣の壁に刺さる。
 「うふぁうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また吉丘蓮実元中尉は目を瞑って固まる。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 躰を強く震撼させた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーー。あれお○○この中に当てられたら絶対堪えられない」
 山崎舞香は頭を抱えて顔を振る。
 「そうだよ。絶対堪えられない!!」
 風間ゆきもヒステリックに喚いてしまう。
 それから二人はビールを何本も飲み干して倒れてしまった。
 
 R国D市。報道スラジオ。
 三人目は五十代初老のインテリ風の男である。
 この男もクリトリスを狙っていた。スタッフが針を抜いて血が流れたばかりである。
 吉丘蓮実元中尉は繊細な痛みに表情を硬くして銃を見ている。
 五十代初老のインテリ風の男はクリトリスを包んだ包皮の渦の部分を狙う。
 この男は冷静にじっくり狙いを定める。
 納得したところでボタンを押した。
 ブン。
 狙い通りクリトリスを包んだ包皮の渦の真ん中に強く刺さる。
 「うぐふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は強烈に腰を捩って藻掻く。
 「う、ぐ、うう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 硬い動きで腰を振る。相当に針は食い込んでいて尋常な痛みではなさそうである。
 五十代初老のインテリ風の男はその効果を噛み締めていた。
 じっくり次の狙いを定める。
 クスコに照準を合わせてさらに子宮口の亀裂の中心に合わせて調整してゆく。
 この男は興奮を表情に出さない。
 技術者が機械を調整するような表情である。
 既にスコープの中心に子宮口が嵌っている。それをさらに拡大して微調整していた。
 じりじり調整して納得した位置でボタンを押す。
 ブン。
 今度も金属部分にはまったく掠らず子宮口の亀裂に突き刺さった。
 「ふうーーーーーーーーーーーがは、はああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉はきつく目を瞑って顔を強く軋ませる。大口を縦に破裂させて甲高い悲鳴を絞り出した。
 「ううぐううーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーー」
 何処までも躰を震撼させて藻掻き続ける。
 そしてクスコの金属に押し上げられた尿道口から潮が飛び散った。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 六人と舛田警視正から拍手が沸く。
 「ねえ。元工作員が失禁したの」
 舛田警視正は愉快そうに笑いながら詰る。
 「ぐう。う」
 吉丘蓮実元中尉は堪えきれない涙を目尻に溢れさせていた。
 スタッフが近寄ってまずクリトリスの針を抜く。
 「うぐ」
 抜いた針は地に染まっていた。包皮からの出血はない。
 続いてピンセットで膣の奥から針を抜いた。
 「ぐふぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また甲高い悲鳴が上がって溢れ出ていた涙の玉が崩れて流れ落ちる。
 針に血はついてなかった。
 
 唐津では着々と洞窟を広げていた。今は地下に潜ったままである。
 完全な潜水艦基地と成るまで黙々と進める。
 東条英治大統領らも淡々と生産活動を続けていた。
 勿論娼帝國のテレビ報道も監視している。それはエドガール大佐らの洞窟の中にも繋がれた。
 エドガール大佐もフランス潜水艦に乗っていた女性乗組員も強烈に不快感を示したのである。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 失禁した吉丘蓮実元中尉の躰をスタッフが拭いて次の準備を整えた。
 四人目は四十代?せ型の男である。
 「ねえ。そんなに痛かったの」
 舛田警視正が吉丘蓮実元中尉に近寄って確認する。
 「膣口の内側の粘膜に刺さって」
 吉丘蓮実元中尉は言い訳するように答えた。さすがに失禁は恥ずかしかったようである。
 「ねえ。尿道オナニー沢山やったら堪えられるのじゃない」
 「そうかもしれません」
 「今度。男と一緒にブジーも搬入してあげる」
 舛田警視正は哂っていた。
 四人目は狙いをクリトリスに定めて待っている。
 舛田警視正が離れるとボタンを押した。
 同じようにクリトリスを包皮の上から針が突き刺す。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は表情を顰めて悲鳴を絞り出したがやや軽微に思えた。
 四十代?せ型の男は三人目を真似てクスコの奥に見える子宮口の中心に入念に照準を合わせる。
 それでも一人前の男よりは照準が甘い。
 吉丘蓮実元中尉も何処を狙われているか照準がある程度分かる。痛みを思うと恐々とする。
 四十代?せ型の男は吉丘蓮実元中尉の失禁に期待を寄せてボタンを押す。
 ブン。
 今度も金属部分にはまったく掠らないが子宮口の亀裂の窪みに突き刺さった。
 「ぐふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ぐがふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の股間が強烈に震撼する。
 「ぐううーーーーーーーーぐぐうう。ぐぐうーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに藻掻く。
 「ううーーーーーーーーーーーーいたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の表情は下を向いたまま強烈に軋む。
 スタッフがクリトリスの針を抜く。血の玉が浮き出た。そのまま壊れて血が細い筋に流れる。
 続いて長めのピンセットで子宮口に刺さった針を抜く。
 僅かな血の玉が膣の中に零れ落ちた。
 「うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の顔が究極に軋む。
 それは見ているサディストの加虐心を強く刺激した。
 
 唐津。工事中の洞窟の中の会議スペース。
 娼帝國の放送を見ていたエドガール大佐は顔を振って躰を椅子から浮き上げて捩る。悍ましさに藻掻くのである。
 「殺さないところが北朝鮮より酷いです」
 エドガール大佐が行き着いた批判である。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間。
 平佐和はホテルのルームに引き上げていた。
 津梨清吉もカウンターを片付けて引き揚げ乾きものだけが出されている。
 「舛田は入院に成らない痛みを与える手段に出たな」
 湯野中はこのやり方なら再三虐められると見ていた。
 「そうですね。あれは強烈に痛いでしょう。でも終われば回復します」
 葛城義和も納得する。
 「でもあれプレイルームに設置するのよね」
 真紀子はそっちを心配する。
 「それも舛田が説明してくれるだろ」
 湯野中は達観していた。
 「でも女の子はビビるよ」
 「そうですが痛みだけです。入院に成るハードプレイをやりたい輩の満足は得られます。稼ぎたい女性は何れ納得しますよ」
 「うーーん」
 真紀子は考え込む。
 「国民が唐津の面々に同調しないダミーはこの路線しかないです。昭和中期の価値観に戻す。これが最善です」
 葛城義和はきっぱり断言する。
 
 女衒の國 その二十四 続娼帝國の憂鬱 完 
 
 女衒の國 その二十五 残存海軍 に続く




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