鬼三のSM小説
女衒の國 その二十二


怪しき海底艦隊

この物語はフィクションであり、実在の人物、機関とは何ら関わりがありません。

 二〇二十五年啓蟄上元 太陰太陽暦二〇二十五年二月五日。
 (この小説は2023年3月現在未来形です。またこの二十四節気は平気法によるものです)
 二○二十五年三月四日。
 
 二〇二二年ロシアがウクライナに侵攻してその次に中国が中華民国に侵攻する。北朝鮮の核を皮切りに核戦争と成った。
 世界は破壊され生き残ったのは娼国、R国が経済侵略で亜細亜に進出した二十一のニューシティだけである。
 娼国とR国はそのままの体制で娼帝國という冠を被せて合同国家とされることとなる。
 平佐和が総裁と成った。
 日本は核の直撃は少なかった。だが本土内で生き残った中国軍残存部隊に対してアメリカ駐留軍と自衛隊が生き残り戦争と成る。
 R国のロボット軍数個師団でこれを一掃した。
 帝國の機動部隊が全世界に展開して残存軍を一掃する。娼帝國のニューシティが進出した国の国民のみ娼帝國に従う条件でシティ内に収容された。
 完全な独裁国家である。
 それ以外の民族は一掃という方針で世界整理戦争が展開された。
 独裁国家だが三十五歳以上と十八歳未満は働かなくとも衣食住及び身の回り程度の小遣いは保障される。
 十八歳から三十五歳まで女性は容姿でランク分けされ献身婦又は生む専門が義務づけられていた。
 男性は軍事訓練である。
 だが兵役の様なものではさらさらない。
 ヘリと飛行機の操縦、射撃練習だけである。シティ内を護る以上の戦闘に人が参加する事は無い。
 娼帝國は世界を一掃したが中国残存軍が侵入したり内部の反乱は起きている。
 一度潜んでいた中国の潜水艦を撃退したがまた艦隊で手薄だった新青森ニューシティが襲われ人質に女性十二名が攫われてしまった。
 
 R国D市。中央棟七十二階の大会議室。
 大方の面々が集まっていた。
 「日本海から南シナ海の海底探索を行っていますが中国の潜水艦は一隻も姿を現しません」
 ラドルフマレカル少将の報告である。
 「どこかに基地が有ると考えるべきかもしれないな」
 平佐和も難しい表情であった。
 「人質の女性の回収は非情に難しいね」
 真紀子は娼帝國の威信に掛けて人質は救出したい。
 「南沙諸島の索敵は機動部隊が徹底して行っている。陸上に敵は全く見えない。海上も同じだ」
 津島が断言してしまう。
 「もう一度南沙諸島全体を爆撃しよう」
 平佐和が決めてしまう。
 「人口島とその周辺の海底も爆撃すべきです」
 天葛少将の意見である。
 直ちに第二機動部隊と第三機動部隊による大爆撃が実施される。
 しかしその後の娼国海軍とR国潜水艦隊の調査では中国の潜水艦隊に被害を与えた可能性はゼロと判断された。
 
 南シナ海の中国残存軍の海底基地。
 コロシアムの様な会議室である。
 今夜もSM拷問が行われていた。
 生贄は濱辺未奈美という。新青森から攫われた三十歳の女性である。
 王双元外相を中心に将軍、将校らが娼帝國から奪ったビールを飲みながら観戦していた。
 「娼国の機動部隊が中国の島を爆撃した。全く此処に被害はない。だが許せない。代わりにこの女を拷問だ」
 王双元外相が宣言する。
 拷問は若い将校と五十年配の下士官が担当していた。
 濱辺未奈美を床に俯きにする。
 「やめろーーーーーーーーーーーーー。はなせーーーーーーーーーーーーー。はなせーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 暴れるので若い将校が加勢を呼ぶ。
 若い将校が二人加わった。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーー。はなせーーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 五十年配の下士官は濱辺未奈美の背中の後ろで手首を縛り合わせる。さらにお尻の上で脚首を縛り合わせた。
 その手首と脚首を別の縄でやや間隔を持たせて縛り合わせる。
 その結び目にフックを付けて天井から下がった滑車のフックに引っかけて吊るし上げてしまう。
 「うぐうう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うう、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は吊るしが上がって行くと藻掻き悲鳴を絞りだす。
 「うぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は藻掻き続ける。
 「これが駿河問いだ。江戸時代の日本で女囚を白状させるのに使われた拷問である。娼帝國の街だがこいつは日本人だ。これで苦しめる」
 また王双元外相が宣言した。
 そして五十年配の下士官にクスコを翳す。
 若い将校二人が駿河問いで吊るされた濱辺未奈美の股間を両側から広げる。
 「うーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は吊るされていてもさらに藻掻く。
 若い将校はさらに加勢して四人で濱辺未奈美の躰をがっちり押さえた。
 「ぐうーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。はなせーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美はさらに喚き抵抗する。
 五十年配の下士官は濱辺未奈美の膣口に強引にクスコを突っ込む。ローションやワセリンすら塗ってない。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は痛みに悲鳴を上げて藻掻く。
 四人の将校は力を入れて押さえ続ける。
 五十年配の下士官はクスコを広げて濱辺未奈美の女の奥を剥き出す。
 「あはーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小型のカメラがその内部を照らしてスクリーンに拡大する。
 スクリーンはコロシアム型の会議室の二か所対面に設置されていた。
 ローズ色の子宮口がくっきりスクリーンに映る。
 さらに波打った膣の壁が薄橙とグレーが混じって生々しい。さらに白く濁った分泌物が確認された。
 無言のどよめきが会場を覆う。
 「あはあーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は恥ずかしさに興奮度の上がった息遣いを断続的に漏らし続けた。
 「暴れすぎる。抵抗を抑えろ」
 王双元外相が長い菜箸を翳して五十年配の下士官に命令する。
 場内の興奮度はさらに上がった。
 五十年配の下士官は菜箸を持ってクスコの奥の子宮口に突っ込む。
 「ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美から強烈な悲鳴が上がる。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は痛みに藻掻き悲鳴を絞り出し続けた。
 「やめろーーーーーーーーーーーーー。なにするのーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は女の奥を突っついた強烈な攻撃に怒りを破裂させる。そして恐怖に慄く。
 「次は浣腸だ。男の小便で浣腸してやる」
 王双元外相がさらに残酷な宣言をする。
 「なんだとーーーーーーーーー。ふざけるなーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は怒り叫ぶ。
 透明な水槽に氷水が入ってビニールの管が何重にも旋回して氷水の中を回すように流れる仕組みである。
 生ビールを冷やすサーバーの内部と同じ構造を作っている。
 ビニールの管の先端には腸カテーテルが接続されていた。反対側は漏斗に成っていてそこから小水を流す。
 漏斗に黒いカバーが掛けられその中で社会の窓からペニスを出して小水を注入する仕組みである。
 艦長クラスが並んで待つ。
 一人目が台に上がって小水を流し始めた。
 生ぬるい小水は氷水の中に浸かった管を流れて急激に冷やされて濱辺未奈美の直腸に流れ込む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーー」
 直腸に入った冷たい小水に一気に腹の痛みが襲う。
 濱辺未奈美は吊るされたまま空中で藻掻き続ける。
 三人くらいが注入し終了した。五十年配の下士官がアナル栓をねじ込む。
 「うーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な痛みが濱辺未奈美を襲っていた。
 「藻掻け。藻掻け。排泄以外に痛みからは逃れられない。ふぁっはっはっはっは。ソーレ藻掻け」
 王双元外相は娼帝國と日本民族への恨みに滾っていた。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 駿河問いに吊るされた濱辺未奈美の躰は空中でどこまでも藻掻き続ける。
 「どうだ女。もう排泄するか」
 王双元外相が詰る。
 「ふざけるなーーーーーーーーーーーーーーーーー。これを解いてトイレにゆかせろーーーーーーーーー。お前らは紳士じゃないのかーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は無駄と判っても怒りの限り叫ぶ。
 「ふぁあはっはっはっはっは。馬鹿も休み休み言え。其処で排泄だ!」
 その言葉の最中に大型の透明な水槽が運ばれて濱辺未奈美の吊るされた真下の置かれた。
 濱辺未奈美の苦しみは佳境である。
 「どうだ。アナル栓抜いてほしいか」
 将校が詰る。
 「おのれーーーーーーーーーーーーーーーーー。にんぴにいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 濱辺未奈美はさらに怒りを破裂させる。
 将校らはカメラを遮らないように濱辺未奈美の苦しむ姿を鑑賞する。
 「どうだ抜いてくださいと言え」
 若い将校はさらに詰る。
 殆どが日本語を解るらしい。
 「いえるわけないだろーーーーーーーーーーーー。このげすどもーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美はまだ苦しみながら怒りの言葉を吐き返した。
 「はっはっはっは。言わないなら抜いてもう一回だ。直腸がおしっこで綺麗に成るぞ」
 王双元外相はさらなる残酷な指示を出した。
 それを聞いて五十年配の下士官が水槽の上でアナル栓を抜く。
 ブホーーーーーーーーーーーーー。
 一気に茶色い水が流れ出た。
 続いて極めて色の濃いカレー状の便が流れ出る。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は藻掻きながらそれを見て涙を流した。
 会場から拍手が沸く。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーー。おのれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は藻?きさらに涙を溢れさせた。
 苦しみながら絞りだす様に便は何回も流れ出る。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 なかなか濱辺未奈美の苦しみは治まらない。
 五十年配の下士官はアナルの周りをタオルで拭いてもう一度腸カテーテルを挿入する。
 「うーーーーーーーーーーーーーー。おのれーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は怒りを剥き出す。
 並んで待っていた艦長クラスの将校が小水を流す。
 十秒くらいで濱辺未奈美の直腸に辿り着く。
 「うーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 再び強烈な痛みが濱辺未奈美を襲う。
 濱辺未奈美は真っ青な表情で泣き藻掻き続けた。
 「どうだーーーーー。くるしいかーーーーーーーーーー。はっはっはっはっはっは」
 王双元外相は嬉しそうに哂う。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は苦しみ藻掻き反論するどころではない。腹の痛みに強烈に藻掻き続けた。
 「口を広げてカテーテルを食道に通せ」
 医者と看護師が立ち上がる。看護師は女性である。
 もう一度若い将校四人が濱辺未奈美の躰を強く押さえた。
 五十年配の下士官はアナル栓を抜いてしまう。
 僅かに濁った水が水槽に流れ出た。
 看護師が濱辺未奈美の顔を後ろから持つ。医者が口を開口器具で強引に開いて開口器を突っ込む。
 強引にカテーテルを喉の奥に通して食道深く差し込んだ。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーー」
 五十年配の下士官はそのカテーテルの反対側を受取ってカテーテルを水槽から伸びたビニール管に接続する。
 次の順番の艦長が台に上がり漏斗の黒いカバーの中で小水を流し込む。
 今度は冷えた小水が濱辺未奈美の胃を直撃する。
 「うごおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 濱辺未奈美は強烈に躰を振って藻掻く。
 そして遂に失禁してしまった。
 コロシアム全体から拍手が沸く。
 濱辺未奈美は口惜しさに藻掻き続けた。
 そして空中に吊るされたまま疲労から意識を失ってしまう。
 あまりにも屈辱的な拷問であった。
 収容に作られた部屋に戻され数時間意識を失ったままである。だが気持ちの悪さに嘔吐して意識を戻した。
 娼帝國の鉄格子とは大きな違いである。
 部屋には便器だけで入浴は集団で監視下に十分くらい許される。
 他の仲間とは話もできない。
 さらに食事事情は極めて悪い。
 濱辺未奈美はドアの上部がやや中に入りこんだ角に衣服を引っかけて首を吊って死亡していた。
 遺体は潜水艦が新青森近くでブイと通信筒を付けて流す。そのまま油川海水浴場に流れ着いた。
 通信筒には以下の事が書かれていた。
 『この女は娼帝國が中国の領土を爆撃したので拷問した。堪えられず収容室で首を吊っていたので遺体で開放する。中国宰相』
 
 遺体は第一機動部隊の索敵機が帰投する途中で発見した。死後四十時間以上経過していると推定される。
 
 R国T市。中央棟最上階新天昇の間である。
 今日もカウンターが設営されて津梨清吉が寿司を握って刺身を出していた。
 「やられたね」
 真紀子は怒りを沸騰させてワインを飲み込む。
 「どうやら人質は拷問されているらしいな」
 平佐和は悪い状態を認識した。
 「南沙諸島の人口島を爆撃したと把握できる範囲に敵は居るのだ」
 湯野中は発見できない事に苛立つ。
 「いったい中国の残存艦はどこまで潜れるのでしょう」
 葛城義和は中国潜水艦の潜れる最大深度を気にする。
 「こっちは深度一千まで潜る」
 湯野中はこっち以上の性能はない思っている。
 「こっちの衛星にも索敵にも潜水艦と小型潜航艇による索敵にも何も見つからないです。どこかに隠れる場所が必要です。海底としか考えられませんね」
 葛城義和は海底とほぼ決めつけていた。
 「だったら発見は殆ど難しいね」
 真紀子は難しい表情で平目の薄造りに海胆を載せたつまみにワインを一口に飲み干す。
 「小型潜航艇で海底をさらっても膨大な範囲だよ」
 湯野中もコップ酒を煽りながら呟く。
 平佐和もコップ酒に付き合っていた。
 葛城義和だけがビールである。
 「相手が行動を起こさないと手段がないな」
 平佐和はお手上げ姿勢と成っていた。
 「ねえ。機動部隊と潜水艦隊に加重死刑囚を配分してしまってSM放送はどうするの」
 真紀子は週に一回の舛田警視正が担当する夜の番組を気にしている。
 「当分休止だ。残った十一人の人質の問題が解決するか薄れるまで中止だな」
 平佐和もさすがに一部市民に反発が芽生える事を心配する。
 「そうですね」
 葛城義和も同意してしまう。
 「しかし葛城君。この先どうする」
 平佐和は葛城義和の判断任せである。
 「海底と海上の索敵を続ける以外ありません」
 葛城義和も打つ手はない。
 
 天葛少将の指揮する第二機動部隊である。
 旗艦蒼龍の艦橋に士官は全員集まっていた。各艦は無人でAIが操艦している。索敵もAI任せである。
 夜間も一部の機体が発艦してソナーを使って索敵を続ける。
 だが艦橋は料理と飲酒と拷問パーティであった。
 この艦に載せられた加重死刑囚は森知治元巡査部長と吉丘蓮実元中尉の二人である。
今夜は森知治元巡査部長が引っ張り出されていた。
 吉丘蓮実元中尉は艦内に収監したままに成っている。
 「十字架に逆さ縛りだな」
 天葛少将が若い将校に指示する。
 艦橋に金属の柱が立てられ床にボルトで固定された。その柱に横柱を通してこれもボルトで固定する。
 大佐、中佐クラスが六人で森知治元巡査部長を全裸にしてしまう。
 さすがに空母に乗せる時はスーツ姿である。
 もう森知治元巡査部長も抵抗はしない。
 それでも若い少尉、中尉が六人も掛かって大股開きにして脚を逆さに持ち上げる。
 横に通した鉄の柱に広げた脚首、膝、太腿の付け根を縛り付けてしまう。
 森知治元巡査部長の躰は大股開きの逆さ磔である。
 さらに腕を後ろに回して縦の柱の裏側で互い違いに手首を縛り合わせてその縄を金具に固定した。
 「ふふ。久し振りやな」
 天葛少将はねっちり森知治元巡査部長を眺める。
 「良い躰ですな」
 大佐の徽章を付けた艦隊参謀である。
 「しかし日本の女性警察官には美人が多かったな」
 天葛少将の印象である。
 「ごく一部でしょう」
 「よく日本のテレビで逮捕者を連行してくる場面だ。出て来る女刑事に美人が多かった気がする」
 「そう言えばそうですな」
 天葛少将は細いローソクを昔の金属の鉛筆キャップの様な物に刺す。
 それを森知治元巡査部長の逆さ磔にされて上を向いた女の部分を指で広げて尿道の亀裂に刺し込んでしまう。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に痛い。
 「今日はお前の下の口にビールを飲ませてやるよ。以前に中国の潜水艦に拉致された女がやられたらしい」
 天葛少将はそう言ってビールを取り出す。
 大佐の徽章を付けた参謀が森知治元巡査部長の女の部分をクスコで広げようとするが蝋燭が邪魔になる。
 「一度抜け」
 天葛少将は失敗に気付く。
 大佐の徽章を付けた参謀は鉛筆キャップに填まった蝋燭を抜いてクスコを刺し込む。
 そのまま螺子を回して奥を広げる。クリトリスに向かって左右に広げると尿道口はクスコの金属の嘴の割れ目に迫り出す。
 その尿道の亀裂にもう一度鉛筆キャップに刺さった蝋燭を差し込む。
 「う、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長はまた悲鳴を漏らす。
 鉛筆キャップでは森知治元巡査部長の小さめの尿道には痛いらしい。
 大佐の徽章を付けた参謀が小さな蝋燭に点火する。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長には逆さ吊るしの股間に火が点いた恐ろしい事態である。
 「冷やしてないので許してやるよ。せいぜい膣で酔ってくれ」
 天葛少将にしては一見穏やかである。
 「・・・・・」
 森知治元巡査部長もまだ穏やかな範囲と安堵した。
 最悪に恐ろしいのは舛田警視正である。
 大佐の徽章を付けた参謀がビールをクスコに流し込む。
 「・・・・・」
 そこで尿道に刺さった蝋燭の火を吹き消して抜く。
 その尿道にもスポイトで微量のビールを注入した。
 「あ、ああーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は強い感触にまた声を漏らしてしまう。
 天葛少将は若い将校を手招きして尿道バイブを渡す。
 「これが何だか判るか」
 天葛少将は腰を落として別のもう一本を森知治元巡査部長の逆さ吊るしの顔の前に翳した。
 「・・・・・」
 森知治元巡査部長は首を振る。判らないというのではない。恐ろしい責めを感じて震えたのである。
 逆さ吊るしの森知治元巡査部長の躰にアルコールが回りかけていた。
 若い将校は森知治元巡査部長の尿道の小さな亀裂に上から尿道バイブを差し込む。
 「う、う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は堪らない刺激に究極の声を漏らしてしまう。
 若い将校は振動する尿道バイブをゆっくり森知治元巡査部長の尿道の中をピストンさせる。
 「あーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーー。ふ、ふふぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は表情を絞り首を捩って藻掻く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は究極の責めに耐えられない。
 若い将校は天葛少将の表情を伺いながら同じペースで責め続ける。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は腰の動く部分を強く捩って藻掻き続けた。
 顔は柱の斜め横に下を向けて仰け反っている。
 その表情は色白の顔に紅がさして美しく艶めいていた。
 「はあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は微妙な逝き声を絞りだす。
 「はあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長の躰は金属の十字架が軋むくらい強く反り返る。
 そして固まる。
 さらにそれが震撼していた。
 若い将校が尿道バイブを動かす股間部分は痙攣が確認される。
 「ふふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長の表情も躰も薄く紅に染まり掛けてきた。
 数秒間の硬直の末に弾けてぶら下がってしまう。躰は震撼したままである。
 「ここまでだ」
 天葛少将の指示で将校が四人掛かって森知治元巡査部長の躰を十字架から降ろした。
 既に森知治元巡査部長の躰は苦しんでいる。急性アルコール中毒に成り掛けていた。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーー。・・・・・・・・・・うーーーーーーーーーーーーーーー。・・・・・・・・うぐーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は床に転がって藻掻く。
 軍医が来る。
 四人の将校が担ぎ上げて台に寝かせた。
 軍医はバルーンカテーテルを森知治元巡査部長の尿道に挿入する。
 ビニールの排尿タンクを接続しておく。
 そして利尿剤を飲ませる。
 中佐の徽章二人が吉丘蓮実元中尉を連れて来た。
 「あの女の状態が判るか」
 天葛少将が吉丘蓮実元中尉に言う。
 「ああーー。アルコール中毒」
 吉丘蓮実元中尉は平佐和にアルコール中毒にされたコンパニオンらを思いだした。
 「平佐和先生が良くやるしつこい中毒じゃない。短い時間でこう成った」
 天葛少将は哂っている。
 近くの台に小さなビールの缶とクスコ、尿道バイブが残っていた。
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は何をされたか何となく分かったが何も言わない。
 「お前もこう成るぞ」
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は何を言っても無駄という表情である。
 天葛少将は森知治元巡査部長には小手調べで吉丘蓮実元中尉を本格的に責めたい。
 中佐の徽章が二人。竹刀の先端を床に着けて構えている。暴れた時の準備である。
 「同じように逆さ磔にしろ」
 天葛少将が若い将校らに命令する。
 今度は六人で掛かった。
 六人が押さえて大佐の徽章を付けた参謀が高手小手に縛ってしまう。
 吉丘蓮実元中尉はもう無駄な抵抗はしない。
 高手小手に縛った状態で金属の十字架に大股開きの逆さ磔にされてしまった。
 吉丘蓮実元中尉の下半身は金属の横の柱にほぼ百八十度に近く広げられて脚首、膝、太腿の付け根を縛られている。
 垂れ下がった髪の毛は床に先端が触っていた。
 大佐の徽章を付けた参謀が膣にクスコを挿入する。
 螺子を回して広げたが吉丘蓮実元中尉は何も反応しない。
 天葛少将は今度はビールではなくてウオッカの瓶を出す。
 十度のウオッカだが効果は充分に期待できる。
 「やれ」
 天葛少将が命令する。
 吉丘蓮実元中尉は瞬間天葛少将を見上げた。
 大佐の徽章を付けた参謀がウオッカの瓶からクスコに注ぎ込む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー」
 どぼどぼと入れられて吉丘蓮実元中尉もさすがに呻いてしまった。
 大佐の徽章を付けた参謀はクスコの中に注いだウオッカをスポイトで一部吸い取る。
 クスコで押し広げられた女の部分のびらびらを指で開いて尿道の亀裂にスポイトの先を差し込んで注入してしまう。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さすがにこっちはきつい。悲鳴を上げてしまった。
 天葛少将はまた若い将校に尿道バイブを渡した。
 若い将校はウオッカを注ぎ込んだ吉丘蓮実元中尉の尿道の亀裂に尿道バイブの先端を突っ込む。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに強烈な刺激が吉丘蓮実元中尉を襲う。
 「あーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーー。あははああーーーーーーーーーーーーーーー。あはあはあーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の逆さ吊るしの顔は紅潮していた。
 若い将校は先ほどの森知治元巡査部長の尿道を責めた時と同じようにゆっくり上下させる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の顔は真っ赤に染まり躰は固まった。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴に成る。
 だがここで軍医が制止してしまう。
 吉丘蓮実元中尉の躰はまた六人が掛かって床に降ろされ高手小手に縛ったまま台に乗せられた。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の躰は藻掻き苦しんでいる。
 色白の躰に薄い紅がさして綺麗である。
 「輪姦せ」
 天葛少将は非情な命令を出す。
 「あはあーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は苦しそうに悶えていた。
 大佐から掛かる。
 吉丘蓮実元中尉は急性アルコール中毒の状態で二十人に輪姦されてしまった。
 無残な躯状態で倒れたままである。訓練された元工作員でなければ堪えられない。
 軍医は輪姦すのが終わってようやく処置に掛かった。
 その時。前路警戒の潜水艦から緊急信号を傍受する。
 軍医以外全員がモニターに着く。
 旗艦の艦橋に全員が居るが担当する艦はそれぞれ違う。
 「敵潜です。四十五ノットくらいで海中を進んでいます」
 前路警戒のイージス艦の担当が報告する。
 「哨戒機発信」
 天葛少将が指令する。
 後続の飛龍から六機が発艦した。
 「R国の艦ではありません。該当スクリュー音なし」
 中尉の徽章が報告する。
 「中国の艦でもないのか」
 「該当スクリュー音なしです」
 「敵艦がミサイル発射」
 「迎撃します」
 AIが自動戦闘に入る。
 前路警戒のイージス艦二隻が速度を上げて追尾を開始した。
 潜水艦は続けて後方にミサイルを撃ってくる。
 一発が旗艦蒼龍の上空で迎撃炸裂した。
 艦橋付近が真っ赤に染まる。蒼龍は煙の中を速度を上げた。
 「イージス艦のロケットが敵潜のスクリューを破壊」
 潜水艦は海底に着底してしまう。
 それでもミサイルを撃って来る。
 「左舷から魚雷」
 蒼龍は回避運動をする。
 潜水艦から直接放ったものではない。一度ロケットが海上に出て変化したものである。
 「バリヤー張ります」
 AIの自動操艦である。
 「海底に着底した艦から特殊潜航艇が発信します」
 今度は士官が報告する。
 次の瞬間爆発音が起こる。魚雷が艦に当たる戦前に爆発したのである。
 「特殊潜航艇は」
 「逃げて行きます」
 「哨戒機が追尾しますが逃げ切られるでしょう」
 「全員は乗れまい。R国の艦隊と救難艦に対処して貰おう」
 「海底探査機を下します」
 将校が確認する。
 「良かろう」
 天葛少将も了解した。
 第二機動部隊はそのまま着底した艦にコンタクトを続ける。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇である。
 「第二機動部隊が中国軍らしき潜水艦に接触したよ」
 天葛少将からの報告を真紀子が伝える。
 「一隻だけだな」
 湯野中が報告内容を確認する。
 「スクリューを破壊して航行不能にして海底に着底したのか」
 平佐和も状況を見る。
 「そうよ。幹部だけが小型潜航艇で脱出したようね」
 「機動部隊がコンタクトしてくれているのでこっちの潜水艦隊が拿捕に向かっている」
 湯野中もR国側の状況を確認した。
 「哨戒機からだ。南シナ海に入って小型潜航艇を見失ったらしい」
 平佐和がやや落胆する。
 「恐らく自爆するでしょう」
 葛城義和は捕虜に成る事は無いと見ていた。
 「機動部隊の水中探査機の映像よ。潜水艦から泡が出ている」
 「味方の救助を待っているのか」
 「来ないでしょう」
 「そうだな」
 湯野中も葛城義和の見解に同意する。
 津梨清吉が河豚を捌いて刺身で出す。
 養殖の河豚でも毒は有る。だが日本の様な厳重管理はしない。
 「ねえ。バイキングにも河豚出ているの」
 真紀子が突然市民のバイキングを気にする。
 「日本の店舗だけですよ。一般ラウンジでは扱いません」
 葛城義和が答える。
 「有料でしか食べられないのね」
 「そうです。R国では扱いません」
 「じゃ。これ貴重だね」
 そう言いながら真紀子は薄造りを数枚ネギに丸めて食べてしまう。
 「ああ。救難艦がチャンバー降ろした」
 真紀子が送られて来る映像を見て言う。
 「ロボットしか乗ってないチャンバーだ」
 「問題な報告が有りますね。いかなるスクリュー音も該当しないようです」
 葛城義和は大きな疑問と捉えた。
 「それじゃ核戦争前に建造された艦ではないと」
 湯野中も訝しがる。
 「何とか自爆させないで艦を拿捕したいですね」
 「・・・・・」
 湯野中は難しい顔に成る。
 「接続したチャンバーが上がったぞ」
 レスキューチャンバーは救難艦の底から甲板に上げられる。
 ロボット兵が囲んでハッチを開ける。
 一人中国兵が出て来た。
 「うーん。一人だけか」
 その兵は甲板に倒れる。
 「うん。負傷しているな」
 乗員がストレッチャーで医務室に運ぶ。
 「中は死体ばかりらしい。中で銃撃戦を行った様子だと」
 「それなら引き上げ可能ですね」
 「直ぐに指令を出そう」
 
 天葛少将の指揮する第二機動部隊。蒼龍の艦橋である。
 「帰投進路」
 天葛少将はコンタクトを終了して帰還を宣言した。
 救難艦と潜水艦隊が着いたので後は任せればよい。
 天葛少将は利尿剤の効果を待ってカテーテルで尿を垂れ流している吉丘蓮実元中尉の表情を覗き見て参謀と一緒に森知治元巡査部長に近付く。
 こっちはかなり回復していた。
 「朝には娼国に着く」
 そう声を掛ける。
 「はい」
 バルーンカテーテルから受けるビニールのタンクは一杯に成っていた。
 衛星兵が交換する。
 「中国の潜水艦と接触した」
 天葛少将は一応の事態を倒れていた森知治元巡査部長にも説明する。
 「そうですか」
 「どうだ。相当に辛いか」
 「辛いです」
 「まだ帝國に反抗するか」
 「いいえ。静かに暮らしたいです」
 「だがな献身婦は逃れられないぞ」
 「そうですね」
 森知治元巡査部長はもう拷問さえなければというところである。
 もう戻る日本の国体すらない。
 「機動部隊の直属に成れ。陸に上がったら部屋も与えられて街も自由に歩けるぞ」
 「拷問は無いの」
 「献身婦だけだ。それも出航の時だけだ」
 「はい」
 「提督それは駄目です。解放に成るのは提督の女にする場合だけです。加重死刑囚の場合それ以外は申請できません」
 大佐の徽章を付けた艦隊参謀がそう説得する。
 「そういう事か」
 天葛少将は理解する。
 森知治元巡査部長は哀願するように天葛少将を見る。
 「・・・・・」
 「それでも良いか」
 「お願いします」
 とにかく舛田警視正の拷問と宴会場の拷問から逃れたい。
 天葛少将の申請は直ぐに通って森知治元巡査部長は天葛少将の住む姉ヶ崎に天葛少将と同じ区画に住居を貰えた。豪華な最上階である。
 ラドルフマレカル少将が岡村一美を拾ったのと同じ扱いと成る。
 
 南沙諸島の中国残存軍の海底基地。
 「娼帝國にパイロン24が沈められた。地球は奴らだけの物ではない」
 王双元外相が怒りの発表をする。
 コロシウム型の会議室である。
 今日も娼帝國から略奪したビールが配られていた。
 「娼国の機動部隊の前路を警戒する潜水艦に発見されてスクリューを破壊された。小型潜航艇で脱出したのは六名だけだ」
 王双元外相は損害を把握していた。
 「娼国の機動部隊を攻撃しましょう」
 大佐の徽章が発言する
 「潜水艦と水上艦でも簡単には行かない。娼国の機動部隊も潜水艦も性能が高い」
 王双元外相は状況もよく把握していた。
 「どうでしょう。人質と食糧交換を打診してそのタイミングで攻撃を仕掛けては」
 「少し検討しよう」
 この日も生け贄の女性が引き出された。
 
 中国の潜水艦は簡単に引き上げ曳航された。
 無人の小型救難艇が十数隻海中の沈没艦に密着接続する。
 そのまま十数隻の浮力で浮上させた。
 その状態で救難艦二隻がR国TSの港に曳航する。
 艦内から百十四人の遺体が出た。そして女性隊員二人の生存者が見つかったのである。
 遺体は総てもう一度イージス艦が持ち出して南沙諸島付近に水葬した。
 
 R国D市。中央棟七十二階の会議室。
 二人の女性隊員が先に尋問に移送された。
 男性隊員は銃弾を受けて負傷していたので娼国の病院に運び手術の後と成る。
 会議室には真紀子らと津島、指宿、柿崎一行、鄭淑徳少将、戻った天葛少将が居た。
 「貴女方は軍人か」
 尋問は柿崎一行が行う。
 「違います」
 「戦闘員ではない。ならば何故乗っていました」
 柿崎一行はまだやんわり質問している。
 「看護師兼慰安婦です」
 女二人は口をそろえて答えた。
 二人の容姿からやや首を傾げたくなる。
 「日本人の人質はどう成っていますか」
 「日本人?」
 一人は躊躇った。
 「はっきり言っちゃおう。輪姦されて。拷問。一人自殺した」
 最初の部分は仲間に中国語である。
 柿崎一行もさもあらんと思いながら表情を変えた。
 だが軍人でもない。この二人を責めても仕方ない。
 「貴女方はどこから来ましたか」
 「海底の基地」
 女はボソッと答える。葛城義和らの予測の通りであった。
 「何処に在りますか」
 「人口の島。その下」
 片言日本語できっぱり答えてしまう。
 「入口は何処ですか」
 「判らない。潜水艦。乗ったまま」
 「この地図でどの辺りですか」
 「西南沙諸島。それしか」
 柿崎一行は複雑な表情で葛城義和を見る。
 「そこまででしょう」
 葛城義和も既に諦めていた。
 「私達どうなる」
 二人は不安に駆られて確認する。
 「まあ。こっちの人質と交換だな」
 「それ駄目。王双応じない」
 「王双」
 真紀子は怪訝な顔に成る。
 「中国外相の王双か」
 「そう。昔外相」
 「貴女達とこっちの人質は交換しないと言うの」
 「私達じゃ駄目」
 女は強く首を振って否定する。
 「柿崎さん。西南沙諸島に開放するか食料と一緒に帰そう」
 葛城義和は価値が無いと理解した。
 「駄目。帰りたくない。あそこ地獄。此処置いて」
 女は懇願するように言う。
 「それはできない。娼国とR国がシティを進出した国以外は受け入れない決まりだ」
 柿崎一行はきっぱり答えた。
 「ええーー。何でもする。此処置いて」
 「あの基地は地獄」
 もう一人も辛さを訴える。
 「此処に居たら一生鉄格子の中だ」
 「拷問される」
 「されないよ。食事も希望を聞いて貰える。酒も飲める。だが外には出して貰えない。屋上に日光浴だけだ」
 「それでも良いよ。此処に置いて。帰りたくない」
 二人の女は涙を流していた。
 「どうするの」
 真紀子が躰を乗り出す。
 「葛城君」
 平佐和は葛城義和を促す。
 「柿崎さんがあー言ったのだから。R国側であとは見て貰いましょう。概ね柿崎さんの言うようにしかならないでしょう」
 「そうだな。こっちの人質は食料としか交換しないのだからね」
 湯野中も納得する。
 「充分情報は得ました。柿崎さん。後はそちらでお願いします」
 もう一人水兵の尋問の方が重要である。
 真紀子らは新天昇の間に引き上げてしまう。
 既に津梨清吉がカンターをセットして握る準備を整えていた。
 「こう成ると救出はかなり難しいね」
 真紀子は苦い表情である。
 「海底基地では乗り込むのは簡単ではないです」
 葛城義和も難しさを感じる。
 「人質奪還を考えないで基地を叩くなら簡単だがな」
 湯野中も同様である。
 「奴らからの連絡を待とう」
 平佐和は何か交換条件を出して来た時が勝負と考える。
 「九人全部との交換以外応じないとしましょう」
 「それだと一人ずつ殺さないか。既に一人殺している」
 「已むを得ないでしょう」
 葛城義和は腹を括るべきと考える。
 「絶対に全員は帰さないと思うな。自分らの基地の安全を考えて半分はいつまでも残すと思う」
 湯野中も攻撃已む無しと思う。
 「中国の潜水艦の中で何で銃撃戦が有ったの」
 真紀子が今になって疑問を呈する。
 「それを確認しなかったな」
 平佐和も忘れていた。
 「柿崎氏が確認するでしょう」
 確かに異常な事だが葛城義和は問題視しない。
 
 南沙諸島の中国残存軍の海底基地。
 新青森から拉致された女性一人が拷問されて二人がその拷問の補助に悪戯されていた。
 濱辺未奈美の時と同じ透明な水槽に氷水が入ってビニールの管が何重にも旋回して氷水の中を回すように流れる仕組みである。
 生ビールサーバーの内部と同じ構造。ビニールの管の先端には腸カテーテル、尿道カテーテル、通常の管が接続されていた。
 将校が先端側に付いていて腸カテーテル、尿道カテーテル、通常の管を切り替える。
 反対側は漏斗に成っていてそこから小水を流す。
 漏斗に黒いカバーが掛けられその中で社会の窓からペニスを出して小水を注入する仕組みである。
 生贄は上條早奈美という。長身細身とは行かないがそれなりに可愛い。
 上條早奈美は水槽の向こう側で拷問椅子に大股開きにされている。
 膣はクスコで広げられさらにその奥に小さなクスコが子宮口を広げてそこに管が差し込まれていた。
 クスコの二枚の金属の間に突き出した尿道口にはカテーテルが差し込まれている。
 そしてアナルには腸カテーテルが挿入されていた。
 漏斗は水槽の右側に踏み台が有り腰の高さに伸びている。
 その水槽の淵の直ぐ上に女性が二人獣縛りにして吊るされていた。
 子宮口に繋がった管には情液を流し込む。犠牲者二人の女性はそのおかずである。
 二人のどっちかの女の躰を弄って果てた情液をメインの犠牲者上條早奈美の子宮に直に流し込む。
 そのあと管からの接続を切り替えて尿道から膀胱に小水を流す。さらに切り替えて冷たい小水を直腸に流し込んで浣腸する。
 王双元外相が考えた恐ろしくえげつない拷問であった。
 妊娠が確認されたら堕胎させる手術も公開する。
 また艦長クラスが並んで待つ。
 一人目が黒いカバーの中にペニスを出す。
 それを左手で扱きながら右手の指を右の女の膣に突っ込む。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーー」
 その艦長は膣の奥を指先で弄って自分のペニスを扱く。
 「あーーーーはあーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 弄られている女は藻掻く。
 艦長は膣の奥を容赦なく突く。
 「うーーーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 女は顔を歪め切って藻掻く。
 上條早奈美は驚愕の表情で流れて来る情液を見ていた。
 娼帝國では性病は撲滅されている。性病の危険が無いので献身婦は避妊薬を飲んで生で受ける。
 だから妊娠の心配はない。
 恐ろしいのはこのままだと膀胱に逆に流し込まれる小水と直腸に入って来る冷たい尿浣腸である。
 強烈な痛みが想像に難くない。
 一人目が果てた。だが情液はなかなか到達しない。
 「最初に精子だけ全員流せ。小便は二回目だ」
 王双元外相が変更を宣言する。
 そして切り替えを担当していた将校が別の短い管に繋ぎ替えて子宮口に差し込まれた管に直で接続する。
 おかずの為に獣縛りで吊るされた女性二人も堪らない。
 男の指で直に荒々しく膣の中を弄られて悲鳴を上げ続けた。
 上條早奈美の子宮には全部で六人の情液が流し込まれてしまったのである。
 上條早奈美には献身婦の中出しの数倍嫌な気分であった。だがそれ以上にこの先に流し込まれる冷えた小水が怖い。
 最初に情液を流し込んだ一人目が立つ。
 その艦長は最初に触らなかった女の女の部分に左手で指を突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーー」
 女は堪らなく嫌な表情である。
 小水を漏斗に流しながら乳房にも触る。
 「いやあーーーーーーーーーーーー。いや」
 触り方が荒く献身婦より嫌な気分である。
 小水は管を通って上條早奈美の膀胱に流れ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 上條早奈美には恐ろしい感触である。他人の排泄が躰に入って来る。屈辱かつ菌の恐怖である。
 次が交代したが膀胱はパンパンであった。
 切り替えていた将校がそれを察して腸カテーテルに切り換える。
 二人目の尿は直腸に流れ込む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 上條早奈美は強烈な悲鳴を上げる。腹の痛みが一気に襲って来ていた。
 「ぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 上條早奈美は痛みに猛然と躰を揺すって藻掻く。
 さらに次が注入する。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 上條早奈美は苦しみに藻掻き暴れ続けた。
 四人目が上がるのを将校が止めてアナル栓をねじ込む。
 膀胱に流した一人を含めて三人が限界であった。
 獣縛りにされていた二人の女性は床に降ろされ半分縛りを解かれて佐官クラスに輪姦され始める。
 上條早奈美は苦しみ続けながら放置である。
 やがて上條早奈美の尿道に刺さっていたカテーテルが圧力で飛び出し尿が噴出した。
 上條早奈美は膀胱に外から流し込まれた尿を逆流させながら腹の痛みに藻掻き続ける。
 壮絶な光景が続いた。
 「どうだ女。苦しいか」
 王双元外相が詰り声を掛ける。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーー。くるしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「うんこ出すか」
 「うーーーーーーーーーーーーーうぐうーーーーーーーーーーーーーーーー。はやくぬいてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 上條早奈美は堪らずそう叫んでしまう。
 「よーし」
 王双元外相の答えに将校は拷問椅子の下に水槽を置く。そして体を躱しながらアナル栓を抜いてやる。
 一気に茶色い水が流れ出て繋がった便が飛び出す。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 上條早奈美は苦しみ藻掻きながら一気に出た便のあと腸に残った便を苦しみながら絞りだした。
 無残極まりない光景である。
 「さて。正直にうんこをすると答えたから胃に小便を流すのは許してやろう。電流責めだ」
 王双元外相は将校を指さして命令する。
 上條早奈美はまだ拷問椅子に磔状態である。
 その将校は自らトランスを台車で運んで来た。
 クリップを左の乳首に付ける。
 「うーーぐーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 上條早奈美は鋏まれた痛みに悲鳴を漏らす。
 右の乳首も鋏む。
 「ぐう」
 さらに女の部分のびらびらも鋏んでしまう。
 「う、ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 上條早奈美は痛みに強烈に表情を歪めて悲鳴を絞りだす。
 三本の先端にワニ口クリップの接続された電線をトランスに繋ぐ。そのワニ口クリップを乳首と女の部分を鋏んだ黒い書類クリップに接続した。
 「行きますよ」
 将校は上條早奈美に開始を宣告する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーー」
 上條早奈美は完全に恐怖に震えていた。
 まず乳首に繋がった二本に電流を流す。
 「うぐーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーいたい。いたい。いたい」
 上條早奈美は小刻みに躰を震撼させて藻掻く。
 「いたいーー。いたい。いたい。いたい。いたい」
 機関銃のように叫ぶ続ける。
 「あはあーーーーーーーーーーーーー。あがーーーーーーーーーーーーーーーーーーあがあーーーーーーーーーいたいーーーー。いたい。いたい。いたい」
 泣き叫び続けた。
 三分くらいで一度電流を切る。
 単に三分と言っても痛みに叫び続ける三分は長い。
 「あはあ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 上條早奈美の荒い息遣いはなかなか治まらない。
 目から涙が溢れていた。
 「よしもう一回」
 王双元外相は女の部分のクリップを指さす。
 「えーーーーーーーーーーー」
 将校はスイッチを入れた。
 「あがあーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーー」
 上條早奈美は強烈に大口を破裂させて叫ぶ。
 「いたーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーー。いたい。いたい。あーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーはーーーーーーーーー」
 躰を小刻みに震撼させて大口を破裂させたまま叫び続ける。
 電流を切った後さらに失禁してしまった。
 
 翌日。
 R国D市。中央棟最上階新天昇である。
 中国の無人機が娼国の北の島に通信筒を落として行った。
 内容は人質上條早奈美一名と食料の交換要求が掛かれている。場所は空母に積んで中国の人口島の港を指定して来た。
 さらにR国の衛星に接続できる通信回線を指定している。
 R国側で指定の番号を接続できるようにする要求していた。
 通信筒は昼近くにジェットヘリで新天昇の間に届く。
 津島が自ら持って来た。
 「全員一括の交換しか受け入れない」
 湯野中は即座に否定する。
 「それで行くか」
 津島も異論はない。
 「それで行く」
 平佐和もきっぱり答える。
 「応じなければ」
 「中国の水兵を詰問して海底の基地の場所を確認しましょう」
 「うん。そこまで時間稼ぐか」
 葛城義和の答えに津島も納得した。
 「どっちで対応する」
 「空母に積めと言っている」
 湯野中が答える。
 「判ったこっちで鄭がやる。回線だけ繋いでくれ」
 津島はそれだけ確認して帰った。
 今日は津梨清吉ではなく仲居が料理と酒を運ぶ。
 「病院に出張させて尋問に掛かるか」
 平佐和が性急に成る。
 「それが良いかも」
 真紀子も賛成する。
 「柿崎さんに行って貰いましょう」
 葛城義和の決定に湯野中は通信の手配と柿崎一行に尋問の依頼をする。
 「ねえ。USB」
 真紀子が通信筒の中からUSBを発見する。
 内容を見て娼帝國以上の拷問に慄いた。
 
 南シナ海の中国残存軍の海底基地。
 「閣下。パイロン24が娼帝國に引き上げられました」
 将校が報告する。
 「何だとうーー」
 「大丈夫です閣下。艦内に残った者は全部射殺しています」
 パイロン24の艦長が答える。
 機密保持のため将校だけ脱出して水兵は全部射殺したのである。
 「敵は乗員を南沙諸島の会場で水葬しています」
 「うーーん。生存者が居なければ良いが」
 王双元外相は嫌な予感がした。
 「もう一つの基地に移動しよう」
 もう一つと言っても地下で繋がっていた。
 移動してシャッターを閉めてトンネルを破壊すれば問題ない。
 直ぐに移動が開始された。
 
 娼国北の島。病院棟である。
 柿崎一行は溝口明日香少佐を伴って中国水兵の尋問に現れた。
 中国水兵は急所を外れた弾を抜いて回復室に入れられている。
 溝口明日香少佐が外からマイクを通して中国語で質問してゆく。
 「貴方々は何故同じ潜水艦の中で撃ち合いをしたの」
 「撃ち合いではない。将校が脱出するのに俺たちを殺した。捕虜に成って機密が漏れるのを警戒した」
 「海底の基地は何処」
 溝口明日香少佐は反対面の壁に地図を投影する。光で場所を示しながら位置を動かす。
 「其処。その海底に地底の基地に入る入口が有る」
 中国水兵は簡単にしゃべってしまう。当然と言える。自分らは射殺されたのである。
 柿崎一行は残りの質問を溝口明日香少佐に任せて新天昇の間と娼国CICに連絡を取った。
 湯野中は潜水艦隊に海底基地の包囲を命じる。
 津島は第三、第五機動部隊をその周辺に向かわせた。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇である。
 津島が連絡して来た。
 「王双元外相は最初に五人で五倍の食料までは妥協したがそれまでだ。場所が分かった以上突入するか」
 「その作戦は」
 湯野中が確認する。
 そこに溝口明日香少佐が連絡して来た。
 「敵は海底基地にあと二十一隻の潜水艦と三千人くらいの兵力を有しています」
 「要求した食料からそんなところだろう」
 津島の想定内であった。
 「どうやって大量の兵員を突入させる」
 また湯野中が確認する。
 「こっちのロボット水兵は潜水服無しで二千は潜れる。救出には我々も乗り込むこっちは小型潜航艇に分譲する」
 「食料は」
 「要求通り第六機動部隊が積んで向かう。突入はその間に行う。そっちの潜水艦隊は海中から機動部隊を援護してくれ」
 平佐和も湯野中も立場は上だが津島の言い方は横柄である。だが仁川時代からその実力に咎める者は居ない。
 作戦は決まった。
 「これで判ったね。奴らは百七名も犠牲を出してこっちの女を十二人攫ったのね。兵隊は捨て駒ね」
 真紀子はようやく敵の体質を理解したと言いたい。
 「将校だけ小型潜航艇で逃げて脱出できない水兵は皆殺しだ。昔の日本軍のように完全に消耗品だな」
 平佐和も呆れていた。
 「あっちの潜水艦は昔のように総て人が操艦しているのですね」
 葛城義和は全く無人化がされて無いと言いたい。
 「あと原子力潜水艦は十二隻だけで残る九隻はジーゼル潜だそうです。そして総て対戦潜水艦だそうです」
 溝口明日香少佐が報告を付け足した。
 第六機動部隊の天城と雲龍が分かれて天城は西鹿児島に雲龍はTSの港に食料を積み込みに向かう。
 ラドルフマレカル少将は潜水艦隊を三派に分けて海中に展開する。
 逆に第三、第五機動部隊は南沙諸島を離れて待機した。
 ロボット水兵三個大隊がイージス艦三隻に分乗して突入海域に向かう。
 津島らの小型潜航艇もイージス艦に積み込んで近海まで行く。
 
 南沙諸島の人口島の一つ。
 海底基地の在る島とはやや離れている。
 中国の潜水艦五隻が破壊されてない桟橋に接岸した。
 人質の女性五人を島の建物に磔にする。
 五隻は全部ジーゼル潜であった。
 彼らの任務は空母から降ろされた食料を持ち帰る事である。
 海中には原潜が五隻待機していた。
 娼国の空母を狙っている。
 しかし娼国の潜水艦部隊もこれに気付いていた。海底に着底したまま警戒を続けている。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇である。
 二か所の状況がモニターで確認できていた。
 津島らの突入に待機する諸島はイージス艦の艦橋から人質の女性と食料の交換する島は空からジェットヘリが映像を送っている。
 「既に海底に五隻待機している」
 平佐和は海底に待機する五隻を警戒心が沸く。
 「何を企んでいるの」
 真紀子もかなり気に成る。
 「人質の五人は確り建物に磔だな。食料を全部運び出すまで回収させない対応だな」
 湯野中は残りの人質が居ながらそこまでするかと言いたい。
 「津島は人質交換が終わるまで待機ね」
 「そうですね。人質の女性を回収したら敵の潜水艦が戻る前に突入です」
 葛城義和には段取りが報告されていた。
 空母天城が先に島に着いた。
 完全に接岸はしない。積んで来た食料をヘリで島に降ろす。
 海中のR国の潜水艦から小型潜航艇が発信する。空母天城に海中の潜水艦の存在を知らせる為である。
 この小型潜航艇はスクリュー音を出さないでの航行もできる。
 天城から食料のヘリが全部発信すると哨戒機が発艦した。
 海中の潜水艦への警戒である。
 島の上では五隻の潜水艦に乗員が食料を人海戦術で運び込んでいた。
 その間人質の女性を二十人くらいの水兵が囲んでいる。
 仕方なく回収に降りたロボット兵と将校は離れて待機していた。
 遅れてR国から雲龍も到着したので天城から特殊発光信号で状況を知らせる。
 雲龍からもヘリが発信して食料を島に運搬してゆく。
 続いてこっちも哨戒機が発艦する。
 海中では小型潜航艇が潜んでいる五隻の動きを見張っていた。
 「しかし人海戦術じゃ時間が掛かるな」
 「ホークリフトも積んでおけばよかったですね」
 サービスより時間が掛かるのが嫌なのは葛城義和も平佐和同様である。そう言ってもこの四人は飲みながら状況を確認していた。
 平佐和は既にコップ酒である。
 さすがに津梨清吉の寿司カウンターは出てない。中井が刺身を運んでいた。
 「あーーー。やっと積み終わったよ」
 真紀子も痺れが切れていた。
 「まったくだな。人海戦術は考えてなかった」
 湯野中も娼帝國ではあり得ないと言いたい。
 直ぐに将校が人質の女性に近付いて戒めを解く。
 直ぐにヘリに収容して空母に戻る。
 既に潜水艦五隻は桟橋を離れて少し先で潜航した。
 空母天城に降りたヘリから女性五人はジェットヘリに乗り換えさせて娼国の病院に移送する。
 中国のジーゼル潜が潜行して基地に向かうと海中の原潜が動き出した。
 着底していたR国の潜水艦隊にも緊張が奔る。
 海中の中国原潜が空母に向かった事はR国の潜水艦にキャッチされた。
 女性五人が娼国の病院に向かったのを確認して津島らは小型潜航艇とロボット水兵で行動を開始する。
 天城と雲龍の艦橋でも中国原潜の動きを確認していた。
 二艦とも風上に向けて最大戦速で離れる。
 そして戦闘機と哨戒機を発進した。
 中国の原潜は一隻は着底したままで二隻ずつ天城と雲龍の後ろに付く。
 R国の潜水艦もその後ろを追尾する。
 中国の原潜からミサイルと魚雷が発射された。
 R国の潜水艦から有線誘導魚雷が発射される。
 着底していた中国原潜が上昇してホーミング魚雷を発射した。
 着底していたR国の潜水艦から有線誘導魚雷が発射される。
 天城も雲龍も迎撃ミサイルで中国原潜のミサイルを迎撃してしまう。魚雷は戦闘機がミサイルで破壊する。
 だが間に合わず一本が雲龍の舷側に命中してしまう。
 中国原潜四隻はR国の潜水艦から発射した有線誘導魚雷で撃沈された。
 そのままR国の潜水艦は機関を止めて着底してホーミング魚雷を躱す。
 もう一隻の中国原潜も有線誘導魚雷で撃沈された。
 中破した雲龍は航行可能なので自力で娼国の軍港に向かう。当分修理でドック入りである。
 津島らは小型潜航艇を先頭に中国の海底基地に侵入する。海底の洞窟から侵入した。
 水門の手前に小型潜航艇が止まると自動で内部に注入して水門が開く。
 その構造は捕虜の中国兵から確認していた。
 一気にロボット水兵が突入する。津島らは海底基地の岸壁に潜んで潜望鏡を出して状況を確認していた。
 モニターでロボット水兵から送られた映像を確認する。
 「中は蛻の殻だな」
 「どうします」
 「ロボット兵に占拠させて引き上げよう」
 その時ロボットの一隊が刑務所の様な部分を見つけた。
 「あれ。牢屋みたいなブロックを」
 女性らが監禁されているかと映像に注目した。
 だがどの房も蛻の殻である。
 「どっかに移動したのだな」
 津島らはロボット水兵を残して引き上げた。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 「蛻の空だったか」
 湯野中が落胆する。
 「海底の基地は他にも有るのではないでしょうか。南沙諸島の人口島の数だけとか」
 葛城義和の見解である。
 「危険を感じて他の基地に逃げたか。食料を積んだ潜水艦を追いかけるべきだったな」
 湯野中はラドルフマレカル少将に連絡を取る。
 「追尾はした。だが中国の水兵の言う近くで消えた」
 ラドルフマレカル少将の答えである。
 「基地に入ると見せかけて着底してこっちをやり過ごしたのでしょう」
 葛城義和の見解である。
 「あと六人ね」
 真紀子は残念がる。
 「とにかく五人から事情聴取をしましょう」
 
 娼国北の島。病院棟である。
 五人とも躰の内部の洗浄を行ったが身体に異常は無かった。暫く栄養補給のみとされる。
 井上貴江少佐と溝口明日香少佐が事情聴取に訪れた。
 ロボット水兵が送って来た内部の映像を見せて確認する。
 「此処に間違いありません。この汚い牢屋に入れられていました」
 上條早奈美はきっぱり答える。
 他の四人も同じ回答であった。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 「間違いなく基地を異動したのね」
 真紀子は事態にぼやく。
 「そうでしょう。中国水兵も鉄格子の中でも此処に居たいと言っています。戻る気が無いのに嘘はつかないでしょう」
 葛城義和の見解である。
 「残りの六人の救出は難しいな」
 湯野中は振出しに戻ったと落胆する。
 「彼女らは物凄い拷問を受けたので早く救出してほしいと訴えているよ」
 真紀子はとことん気に成っていた。
 「とにかく南沙諸島に機動部隊一個を配置して交代で索敵しましょう」
 葛城義和が結論を出す。
 「潜水艦隊も交代で海中に待機だな」
 湯野中の結論である。
 それ以外に手段は無かった。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 警戒が機動部隊一個とイージス艦だけに成ったので加重死刑囚らは鉄格子に戻された。
 舛田警視正によるSM番組は再開となる。
 「こんばんは。舛田紗香です。今日から夕嵐の特別加重死刑囚の拷問が始まります」
 舛田警視正が挨拶する。
 本日の生贄は吉丘蓮実元中尉と藤香澄元中尉である。
 抽選で当たった十二名が紹介され輪姦す所から開始する。
 抽選で順番が決まって一人目が輪姦す。舛田警視正はその間に拷問内容の希望を聞く。
 「吉丘蓮実元中尉の担当五人から確認します。何をしたい」
 「私は尿道責めをしたいです」
 三十代のやせ型の男である。
 「普通のやり方じゃ駄目よ。効果ないよ」
 舛田警視正はよく考えてと要求していた。
 「私はみんなで鞭打ちしたあと金柑かレモンを塗りたいです」
 五十代の男である。
 「それは効果あるわね。お○○こを沢山叩いて金柑塗りましょう。今の内に搾っておいて」
 舛田警視正は納得の表情になる。
 「私は顔に何かしたいです」
 これは六十代の男である。
 「それは治る範囲しか駄目よ」
 「顔に鞭で蚯蚓腫れは駄目でしょうか」
 「治ると思うけど確認する」
 舛田警視正は保留にした。
 「浣腸してお尻から蛇はどうでしょう」
 二十代のやや小太りの男である。
 「そうね。この女の浣腸はみんな見たいかもね」
 舛田警視正はこれにも納得した。
 「私はプロレス技を掛けたいのですが」
 二十代?せ型の男である。
 「貴方。格闘技何段」
 「いいえ」
 「それじゃ無理。貴方がやられるだけ」
 舛田警視正は笑っている。
 「では。縛って技を掛けるのはどうでしょう」
 「無理よ。技を掛けるには脚を解放するでしょ。逆に貴方が絞められる」
 舛田警視正はさらに嘲笑う。
 「では駿河問いにして水に出し入れはどうでしょう」
 「そうね。まあいいんじゃない」
 舛田警視正は物足りないが良いでしょうとの姿勢である。
 その間に輪姦すのが二人目に交代した。
 「貴方は何が希望」
 舛田警視正は輪姦すのが終わった男に確認する。
 「私も以前に見ていてこの女の尿道から私のおしっこを流し込みたいです」
 射精が終わったばかりの二十代がっしりタイプの男である。
 「そうね。その屈辱はやりましょう」
 
 中国の海底基地。
 今夜も余興で拉致した日本人女性へのSM拷問が行われていた。
 生贄は中井睦である。
 こっちも前の基地と同じような造りでコロシアムタイプの会議室。
 中井睦は駿河問いに吊るされてコンドームを掛けた竹刀の先で膣を責められていた。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中井睦は痛みに藻掻き悲鳴を上げる。
 将校は一度抜く。そして竹刀にローションを塗る。
 王双元外相の指示で五十年配の下士官が立ち上がった。
 手にローションを掛けて中井睦の膣内に塗り込む。
 「うぐうーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーー」
 将校はもう一度竹刀を突っ込む。
 「あはーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーー」
 中井睦はまた悲鳴を上げた。
 将校は構わず抜き差しする。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 前よりも柔らかく動く。それでも中井睦は拒絶した悲鳴を上げ続けた。
 「こっちの原潜が五隻もやられた。敵の潜水艦が勝っている。何か妙案は無いか」
 「閣下。娼帝國は米軍以上です」
 「では為す術無しか」
 「もう一度女を攫ってはどうでしょう」
 「人質を増やすか。だがイージス艦が一隻ずつ張り付いていて前のようには行かないぞ」
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 コロシアムの下では中井睦が泣き叫び続けていた。
 「怒りをこの女に込めろ。順番に輪姦せ」
 王双元外相は号令を掛けた。
 カーテンが巻かれて一人ずつ中に入る。白いカーテンなので影で犯しているのが判る。
 「逆に港から離れた街を狙ってはどうでしょう」
 「食料は奪わず女だけ攫うか」
 「そうです」
 「良し。作戦を検討しよう」
 王双元外相は俄然張り切りだした。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 吉丘蓮実元中尉の拷問から始まった。
 「それでは夕嵐のナンバーツー吉丘蓮実元中尉のお○○こに鞭打ちからです」
 舛田警視正が宣言する。
 吉丘蓮実元中尉の躰は台の上に寝かされて膝から脚首に掛けた縄で天井からX字開脚に吊るされていた。
 一人二発ずつ叩く。
 先端が長方形の革二枚を縫い合わせて芯に金属が入った一本鞭である。
 一人目が構える。二十代のがっしり体型の男である。
 吉丘蓮実元中尉のドテの黒い塊は綺麗に剃られて女の部分の閉じ合わせた粘膜は綺麗に突起している。
 舛田警視正が先に指先で広げて薄橙の内部を公開してしまう。
 吉丘蓮実元中尉の表情は変わらない。
 舛田警視正が指を離すと男は振り被る。
 一気に叩きつける。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さすがに元工作員でも強烈な痛みに悲鳴を絞りだす。
 男はもう一回振り被る。
 そして力を込めて叩きつけた。
 女の部分の粘膜を斜めに叩いている。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は究極に顔を歪めて悲鳴を絞り出した。
 舛田警視正の配慮で六人が二巡して二十四回叩かれてしまう。
 吉丘蓮実元中尉の股間は鞭の痕で真っ赤に染まっていた。
 気丈に突っ張っていたが僅かに涙が溢れている。
 五十代の男は既に金柑の実を搾って待ち構えていた。
 「さあ。究極の悲鳴を愉しみましょう」
 舛田警視正は五十代の男を促す。
 男は手に金柑の汁を流してそのまま吉丘蓮実元中尉のドテから女の部分に擦り付ける。
 「う、うう、うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は強烈に暴れる。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーううぐううーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は強烈に沁みる痛みに腰を迫り上げ揺すって暴れた。
 男はもう一回金柑の汁を手に流す。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は驚愕の表情で身構える。
 男は吉丘蓮実元中尉のドテに掌を被せてそのまま女の部分にすり込むようにスライドさせた。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うがあーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴である。
 そして僅かに失禁してしまった。
 「おーーーーーーーー。元工作員が失禁」
 舛田警視正は嬉しそうに詰る。
 そして透明なボウルを当ててやった。
 「出しちゃいな」
 吉丘蓮実元中尉も止めたままは無理と悟って排泄してしまう。
 舛田警視正は吉丘蓮実元中尉の女の部分を広げる。小水が尿道の亀裂から直に出るシーンがテレビに公開された。
 実に生々しい可愛さのある美人の排尿姿である。
 
 R国D市。鉄格子の中である。
 吉丘蓮実元中尉が引っ張り出された鉄格子では中依美緒元少尉、逢見由愛元少尉、小日向奈央元少尉、黒田穂美元少尉がテレビで確認していた。
 「これ凄いよ。あの鞭の痕に金柑の汁よ。いくら私達でも堪えられないよ」
 中依美緒元少尉が驚愕して言う。
 「蓮実。漏らしちゃたよ」
 逢見由愛元少尉も青ざめてその光景を見ていた。
 「舛田警視正は残酷と判っているけど。あの小父さんも残酷だよ。指示もないのに二回も塗って」
 小日向奈央元少尉は見るに堪えられない。怒りを男性にも向けた。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 「次は尿道責めです」
 舛田警視正は二種類の尿道責めを用意していた。
 既に吉丘蓮実元中尉の膀胱は空である。
 三十代のやせ型の男は山芋の汁を擂っていた。それをスポイトで吸い上げる。
 吉丘蓮実元中尉の女の部分を指で広げた。
 そのまま吉丘蓮実元中尉の尿道に山芋の汁を注入する。
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は恐ろしい仕打ちに男を睨み返す。
 男は舛田警視正から尿道バイブを受取って吉丘蓮実元中尉の尿道に突っ込む。
 さらに尿道バイブを回転させて手でピストンする。
 「うふうーーーーーーーーーーーーー。うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は奇妙な感触に藻掻き奇声を発してしまう。
 男は愉しそうに弄り続ける。
 「ふはあーーーーーーーーーーーーーーーー。ふふぁああーーーーーーーーーーーーーーー。ふああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は躰を震撼させて藻掻く。
 痒みは膀胱の中に達している。
 「ふふぁっふぁっふぁっふぁーーーーーーーー。うふうーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は堪らない痒みと尿道の刺激に狂ったように躰を震撼させていた。
 舛田警視正はにんまり哂う。
 男は何処までも執拗に責める。
 「ふふぁあーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は痒みから尿道の刺激を受け入れる。そして一気に官能に落ちてしまう。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の躰は一気に仰け反る。そして固まって弾けた。
 男は尿道バイブを抜いてしまう。
 「あはあーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 吉丘蓮実元中尉の躰は震撼している。股間は痙攣がはっきり確認できた。
 そして一気に痒みが襲う。
 「うふうーーーーーーーーーーーーーーーー。うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふううーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は藻掻き続ける。
 「洗って上げるよ。男のおしっこで」
 舛田警視正はさらに屈辱的な宣告をする。
 片側が漏斗に成った尿道カテーテルを取り出す。
 漏斗には黒い布が掛けられていた。
 二十代のがっしりタイプの男がそれを受取る。
 舛田警視正はカテーテルに酢を塗る。そして反対側の口を吉丘蓮実元中尉の尿道に突っ込む。
 「ふうーーー」
 吉丘蓮実元中尉は尿道の痒みが一気に引く。
 酢は山芋の痒みを中和させる。
 男は黒い布にペニスを隠して漏斗に小水を流す。
 「あうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 膀胱に尿が入って来て堪らない屈辱に呻く。
 男が出し終わると舛田警視正はカテーテルを抜いた。女の部分は指で広げたままである。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の尿道口から一気にいま入った小水が逆流する。
 床にはスタッフの手で吸収シートが敷かれていた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は尿道の痒みが消えて行って安堵の声を漏らす。
 もう屈辱どころではない。究極の痒みには耐えられない。
 今度は水槽が用意された。
 二十代?せ型の男の要求である。
 駿河問いは細かく舛田警視正が指示して何とか縛り終えた。
 手首脚首を背中の上で縛り合わせた状態で滑車に吊るして引き上げる。
 水槽をその真下に移動した。
 「ゆっくり緩めて水槽に浸けましょう」
 男は引き上げた吊るしをゆっくり緩める。
 吉丘蓮実元中尉の躰は徐々に水面に着いて水に浸かって行く。
 口まで浸かると藻掻くように首を伸ばす。
 「上げて」
 舛田警視正の指示で吊るしを引っ張り上げた。
 「降ろして」
 また頭まで漬けてしまう。
 「上げて」
 男はその指示でまた引き上げた。
 「水槽退けて」
 舛田警視正は失敗と判っているからあっさり終了させてしまう。
 スタッフが水槽を退けて吊るしを床に降ろした。
 「もう一度上げて固定して」
 男はその通りにする。
 スタッフが男の持っていた縄を受取って床のフックに縛ってしまう。吉丘蓮実元中尉の躰は空中に駿河問いの吊るしのままになる。
 舛田警視正は二十代のやや小太りの男に浣腸器を渡す。
 「冷やしたグリセリンたっぷり入れて」
 スタッフが冷やしたグリセリンを持って来る。
 男は冷たくて途中から軍手をしてシリンダーを持つ。
 それを駿河問いに吊るされたままの吉丘蓮実元中尉のアナルに差し込む。
 シリンダーを押して注入を始めた。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一気に吉丘蓮実元中尉の腹を痛みが襲う。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は強烈な腹の痛みに呻き藻掻く。
 強烈に藻掻くので男は半分くらいで抜いてしまう。押さえ切れないのである。
 舛田警視正が間髪を入れないでアナル栓を捻じ込む。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうががああーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は強烈に躰を揺すって藻掻く。
 舛田警視正はにんまり哂って暫く鑑賞する。
 スタッフが蛇を運んで来た。
 「これ入る」
 舛田警視正はアナルに入れるのは無理と諦めていた。
 「うぐぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は強烈に藻掻き続ける。
 「もっと小さいのを」
 スタッフは直ぐに交換した。
 「何か蛇の醍醐味は無いけどまあいいか」
 舛田警視正はややがっかり気味である。
 「どう。もう耐えられない」
 「たえられませーーーーーーーーーーーーん」
 吉丘蓮実元中尉は堪らずそう叫ぶ。
 舛田警視正は空の水槽を要求する。
 スタッフが空の水槽を駿河問いの真下に持って来た。
 舛田警視正はあっさりアナル栓を抜いてしまう。
 ぶぶぶぶーーーーーーーーー。
 どろどろの便が泡に塗れ乍ら噴き出す。
 恥ずかしさこの上ない光景である。
 美人で可愛い吉丘蓮実元中尉の様な女でなければ顔を叛けたくなる。
 だが大衆の目はテレビに釘付けである。
 「さあ。お水でもう一回洗って」
 今度は浣腸器に普通の水を入れて中を洗う。
 舛田警視正は男に肛門用の大型開口器を渡した。
 男は使い方に悩む。
 スタッフが代わりに挿入してアナルを広げた。
 「はい。蛇」
 男はスネークフックでそれを掴む。小さな蛇である。
 「ちょっと待って。もう一本。尻尾も掴まないと駄目」
 男が二本のスネークフックで蛇を掴み直す。
 そしてアナルに差し込まれた開口器に頭を突っ込む。
 吉丘蓮実元中尉に反応は無い。寧ろ腹の痛みの方が大きかった。
 「そんなものね。成功は浣腸だけ」
 今度は先端が長方形の二枚の革に成った一本鞭を持ち出してそれを六十代の男に渡す。
 「顔に鞭ね。頬っぺただけよ」
 男はその鞭を構えた。
 女のそれも美人で可愛い女の顔を叩ける。一気に加虐心が滾って興奮度が上がった。
 吉丘蓮実元中尉は芯の座った目つきで初老の男を見返す。
 六十代の男はじっくり吉丘蓮実元中尉の顔を眺め見る。見ればさらに湧き上がる加虐心に深呼吸して構え直した。
 加虐心の限りを反動に吉丘蓮実元中尉の左の頬を叩く。
 「ぐーーーーーーーーーーーーーー」
 一発で吉丘蓮実元中尉の目に涙の玉が浮く。
 痛みなら耐えられる。怒りと屈辱に感情を抑えきれない。
 男はじっくり表情を噛みしめる。
 その間に頬に蚯蚓腫れが浮く。
 男はそれを見て満足に浸る。
 二発目を構えた。
 吉丘蓮実元中尉は瞳に涙を貯めたまま睨み返す。実に美しく加虐心を滾らせる顔である。
 吉丘蓮実元中尉は気丈な顔つきではない。可愛さの有る美人顔である。それが毅然とした美人顔に突っ張る。
 六十男の加虐心はさらに滾った。
 慎重に狙いを定めて二発目を叩き込む。
 一発目の蚯蚓腫れを僅かに斜めにクロスして叩く。
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は今度は声を抑えた。
 だが涙が溢れるように流れ落ちる。
 「痛みは耐えられるよね。こんな親父に叩かれて口惜しさが堪えられないのね。ふふ」
 舛田警視正は悦びの限り詰った。
 「う」
 吉丘蓮実元中尉の目からさらに涙が溢れる。
 
 ここで休憩が入って帯広のスタジオに切り替わった。
 奈那緒と咲江の出演で中国残存軍との戦闘内容が繰り返し伝えられる。
 空母雲龍の被弾も報道された。
 そして警戒を強く促す。
 ラウンジが狙われやすいのでロボット兵の警備強化が伝えられた。
 「中国軍は水兵の犠牲は全く考慮していません。将校以上の目論見が最優先です。そして狙って来るのは若い女性だけです」
 奈那緒が読む。
 「中国軍はスクリューを破壊された潜水艦から将校だけ小型潜航艇で逃げて機密保持に水兵を皆殺しにしました」
 咲江が読んだ。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 平佐和は既に帰った。
 津梨清吉も引き上げている。
 乾き物と日本酒、ワイン、ビールだけである。
 「あの女の涙。ちょっと満足」
 真紀子は吉丘蓮実元中尉の涙に葛城義和の悦びを感じ取っている。
 「確かに」
 葛城義和もそのシーンに見入ってしまった。
 「しかしこっちの空母が雷撃で中破するとはな」
 湯野中は咲江の読むニュースを聞きながら失態を嘆く。
 「そうでもないですよ。どんな戦闘でも多少の被害は出ます。攻撃して来た原潜五隻は全部沈めたのですから」
 葛城義和は已む無しの見解である。
 「空母は仕方ないよ。それよりシティの護りが重要よ」
 真紀子はまだ被害が出る事を恐れる。
 葛城義和は井上少佐と溝口明日香少佐を呼ぶ。
 D市内に居たので直ぐに来る。
 葛城義和はビールか酒を勧め乍ら用件に入る。
 「各シティの防備を調査できますか」
 二人は日本酒をコップで頂いた。
 「できますが。こっちの街だけでよろしいですか」
 溝口明日香少佐は湯野中系列の街以外は娼国の工作員がやった方が良いとの考えである。
 「モデルパターンを出せば共通で改善は可能だ」
 葛城義和は直ぐに納得する。
 「では帯広から行います」
 「何故だ」
 湯野中は疑問を持つ。
 「海に面したところは船からの攻撃にイージス艦を配置しています。陸を歩兵が来る危険は有ります」
 溝口明日香少佐の答えである。
 「うむ。それも有るか」
 湯野中も納得する。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 藤香澄元中尉の拷問の打ち合わせが続いていた。
 「この女の拷問は初めてよ。徹底的に泣かせましょう」
 舛田警視正は男らに残酷拷問を強く促す。
 「お○○こをクスコで開いてこの中に銀玉ピストルを撃ちこむのはどうでしょう」
 五十代の男が提案する。
 「良い提案だけど。ちょっと弱い。ライフルで蝋燭の弾丸を入れて撃ち込むのがいいわよ」
 舛田警視正はさらにハードを指示する。
 「ですが我々の射撃能力では」
 「大丈夫よ。ライフル銃を手で持って引き金を引けなんて言わないから」
 それは固定座に銃が載って引き金は離れたボタンに成っていて銃が震える事もない。
 スコープを見ながらその照準に合わせて狙いが自動で定まる。
 射撃の技術は要らない。
 「はあ。これでしたら」
 五十代の男は納得する。
 だが病院送りに成るこの拷問は一番最後である。
 「この女。おっぱいが綺麗です。蚯蚓腫れにして金柑の手で握りたいですね」
 六十代の男は吉丘蓮実元中尉の金柑拷問を観ていてそれを同じように真っ白く肌理の細かい乳房でやりたく成った。
 輪姦していた時にたっぷり触って感触も味わっていて尚のこと潰したくなるのである。
 「わたしはお○○こに山芋の汁と金柑の汁を交互に入れてはどうかと」
 三十代のやせ型の男である。
 「うーーん。どう成るかなやって見るか」
 舛田警視正も半信半疑だが納得する。
 「この女。髪の毛を脱毛してはどうでしょう」
 三十代の標準体型の男である。
 「うーん。脱毛しても医療でまた生やせられるけど加重死刑囚の加重部分が長く休みに成るから駄目。もう少し考えて」
 舛田警視正はこれを却下した。
 「僕は全身に紐で繋いだクリップを鋏で一気に引っ張りたいですね」
 三十代のがっしりタイプの男である。
 「良いでしょう」
 これも承認された。
 「私はこの女の太腿に鞭でメモリを刻みたいです」
 二十代のややイケメンタイプの男である。
 「うーーん。十発くらい叩きたいのね。竹の鞭で行きましょう」
 舛田警視正は蚯蚓腫れが直ぐはっきり付く細い竹の鞭を指定した。
 「では。私は陰毛を脱毛したいです」
 先程却下された三十代の標準体型の男である。
 「それだったら粘着テープで抜くか金属の櫛を当てて焼いてしまうかね。考えて置いて」
 舛田警視正はやり方をより残酷に修正した。
 「ぎりぎりまで倒せる拷問椅子に磔にして」
 舛田警視正がスタッフに藤香澄元中尉の躰をほぼ平らにして大股開きにできる拷問椅子を要求する。
 スタッフは藤香澄元中尉を拷問椅子の上に乗せて腰をベルトで留める。膝と脚首を縄で固定して脚乗せ台を広げて大股開きにした。
 腕は拷問椅子の背凭れの後ろで縛り合わせてしまう。
 鞭叩きから開始する。
 「今日はおっぱい二発竹の鞭。お○○こ二発一本鞭よ」
 舛田警視正が鞭打ちの内容を強化した。
 そして一人目に教鞭の様な竹の鞭と先端が長方形の革二枚重ねて金属の芯を入れて縫い合わせた一本鞭を渡す。
 一人目の五十代の男はまず藤香澄元中尉の股間から叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーー」
 声は上がるが堪えられている。
 もう一発クリトリスの真上を叩く。
 「うーーーーーーーーーーーーー」
 これもまだ堪えられていた。
 鞭を竹の鞭に持ち替えて乳房を狙う。
 左の乳房を叩いた。
 「ぐーーーーーーーーーーー」
 蚯蚓腫れは浅いが直ぐに浮く。
 「いいわよ。片方に集中して。効果は薄そうだけど鞭だけじゃないから」
 舛田警視正は鞭に強いと見ていた。だがその後の金柑が愉しみである。
 全員が叩いて最後に二十代のややイケメンが左の太腿に十本蚯蚓腫れを刻んだ。蚯蚓腫れが真っ赤に染まって艶めいた太腿が無残である。
 左の乳房に集中して真っ赤な筋が幾重にもクロスして奔っている。
 股間はドテの黒い塊を残して大陰唇が真っ赤に腫れていた。だが藤香澄元中尉から涙一つない。
 次は凧糸で繋いだクリップである。
 「いい。全部左狙い。一本は乳房からお○○このびらびらまで。一本は左の腋から膝まで。最後の一本は太腿のメモリの様な蚯蚓腫れ」
 舛田警視正はそう説明して三系統の糸に繋いだクリップを三十代のがっしりタイプの男に渡す。
 さすがに藤香澄元中尉も穏やかな表情ではない。
 三十代のがっしりタイプの男はまず藤香澄元中尉の腋の直ぐ下から躰の左側面を膝上まで五センチ置きにクリップを鋏み付けた。
 藤香澄元中尉は顔を顰めはしたが声は漏らさない。
 次は真っ赤な蚯蚓腫れだらけの乳房のその蚯蚓腫れを抓むように三本付けて腹の横を通してドテの陰毛に一本鋏んだ。
 さらに女の部分のびらびらを二枚重ね合わせて三個も鋏む。
 藤香澄元中尉は残酷にしたい男の気持ちを充分感じ取って睨み続けていた。
 睨まれて三十代のがっしりタイプの男はさらに加虐心を滾らせる。
 「さあ。引っ張るのはもう少し待ってね」
 舛田警視正はスタッフにビールを要求する。
 十二人と舛田警視正に缶ビールが配られた。
 「さあ。貴方はもう少ししたらこの陰毛を焼くのね。このクリップの付いた数本だけ残して櫛で上手に躱して全部ローソクで焼きましょう」
 舛田警視正は三十代の標準体型の男にそう言い渡す。やり方は舛田警視正が決めてしまった。
 クリップ担当の男が陰毛を鋏んだので粘着テープはちょっと難しい。
 先にクリップを引っ張らないのは傷みが増すのを待つ目論見である。
 「貴方は金柑を沢山搾って。貴方は金柑搾って山芋擂って」
 続いて六十代の男と三十代のやせ型の男に言う。
 三十代の標準体型の男が櫛と蝋燭を持つ。
 藤香澄元中尉の黒い塊の右側から櫛を差しこんで櫛の上の陰毛を蝋燭の火で焼く。
 陰毛は一気に縮れて溶ける。
 「おーーーーーーーーーー」
 男は声を上げたが藤香澄元中尉は無言で男を睨み続ける。
 数回入念に焼いてクリップに鋏まれた数本だけを残した。
 「まだよ。根元に残っているの綺麗に剃って」
 舛田警視正はそう言って一枚刃の剃刀とローションの瓶を渡す。
 男はその部分を凝視する藤香澄元中尉の表情を無視してドテにローションを掛けてじっくり剃る。
 ガーゼでローションと陰毛の細かい破片を拭き落とすと紅みの掛かった皮膚が露わに成る。
 肌の白さとその部分の紅さが対照的で美しい。
 藤香澄元中尉は周りの男らを片っ端から睨み続けた。
 「さあ。貴方これでお○○この奥まで開いて山芋を流し込みましょう」
 舛田警視正はそう言って三十代のやせ型の男にクスコを渡す。
 この元工作員が山芋の汁の痒みに堪える事は舛田警視正も充分に判っている。痒みが効き始めた頃にクリップを引っぺがす。
 さらに蚯蚓腫れに金柑を塗らせる。
 痒みと痛みのミックスがどうなるか見てみたい。
 男はローションを塗らないで藤香澄元中尉の膣にクスコを突っ込む。。
 「う」
 藤香澄元中尉は顔を顰めたが後は無表情に成る。
 男はそのまま山芋の汁をスポイトで流し込む。
 そしてクスコを抜いてしまう。
 中でじっくり拡散してしまえば良い。
 「さあ。貴方一本ずつ引っ張りましょう」
 三十代のがっしりタイプの男は待ってましたとばかり拷問椅子の横に立つ。
 迷うがまず腋から膝に掛かる躰の横に付けた一本を掴む。
 「一気に引っ張って」
 舛田警視正が促す。
 男は一気に横に強く引っぺがす。
 ドミノの様に続けざまに外れて弾ける。
 「ぐうおお、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さすがに表情を殺していた藤香澄元中尉から強烈な悲鳴が上がる。
 「ぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに躰を震撼させて藻掻く。
 「ふっふっふ」
 舛田警視正は愉しそうに哂う。
 男も悦びの表情に成る。
 「次。太腿から行こう」
 舛田警視正がまた号令する。
 太腿の蚯蚓腫れ一本一本にクリップが鋏み付けられていた。男は紐を掴んでぞくりとする。
 含み笑みを浮かべて一気に引っ張り上げた。
 クリップ十個が空中に飛び上がる。
 「ぐがあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉の表情は一気に破裂する。歯を剥き出して悲鳴を絞りだし轟かせた。
 僅かに血も滲んでいる。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉もさすがに強烈な痛みに藻掻く。
 舛田警視正は悦びを湛えた表情で乳房のクリップを指さす。
 男は左肩の上に回って糸を掴む。
 「行きます」
 男は自分で声を掛けて掴み引く。そして拷問椅子の横を腰の方に移動しながら引っ張る。
 クリップが十数個一気に跳ね上がった。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉の躰は拷問椅子から迫り上がって固まる。
 固まった躰が迫り上がったまま震撼する。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それでもドテの陰毛は数本しか抜けてなかった。何本かが不自然にドテに残っている。
 乳房と小陰唇の粘膜から血が滲んでいた。
 「次。金柑よ。太腿、お○○こ、乳房の順に三回よ。手にたっぷり掛けて擦り付けて」
 舛田警視正は残忍さ剥き出しに要求する。
 六十代の男は金柑の汁を手に流す。
 それで太腿を掌でスライドするようにの蚯蚓腫れに一気に塗る。
 「う、うう、うがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉の鼻筋は軋み大口は壊れんばかりに破裂する。猛然と悲鳴を轟かせた。
 「あわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に沁みる痛みに藻掻き続けた。
 「暫く待って」
 一気に行っては詰まらない。舛田警視正はブレーキを掛ける。
 藤香澄元中尉の藻掻きは直ぐに治まった。
 「次。お○○こ」
 舛田警視正はこの六十男のやりたかった乳房を最後にする。
 男は掌を柄杓にして流し込む。
 それをひっくり返す様に股間に当てた。
 そして掌を回してすり込む。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉は腰を振って強烈に藻掻く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 顔を振って腰を振って暴れる。
 「あがーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な光景である。
 加虐心に滾っていた六十代の男も慄いている。
 「さあ。おっぱいよ」
 舛田警視正は怯む六十代の男の肩を押す。
 男は残った金柑の汁を全部手に掛けて掌を蚯蚓腫れが一部割れて血が滲んだ乳房に被せる。
 そして掌を強く押し付けてしまう。
 「うぐうーーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーーーーーーーーぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さすがに藤香澄元中尉の目から涙が溢れていた。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーうおーーーーーーーーーーーーーうおーーーーーーーーーーーーーーーーーうおーーーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉の躰は強烈に暴れる。
 拷問椅子はぐらぐら揺れた。
 舛田警視正は遂に追い詰めた悦びに浸る。
 「さあ。貴方。どうなるか解らないけど。この女の膣洗って」
 舛田警視正は三十代のやせ型の男に指示した。
 男はまたクスコを藤香澄元中尉の膣に突っ込む。
 浣腸器に水を吸い上げた。それをクスコの中に流し込んで洗う。
 スタッフが慌てて拷問椅子の股間部分の下に水槽を置く。
 男は数回水で膣の中を洗った。
 「今度は金柑の汁を流し込んで」
 舛田警視正は先を要求する。
 男は手からは流せない。膣を洗った浣腸器を持つ。
 スタッフが慌てて止める。そして霧吹きに入れて渡した。
 「これで中に吹き付けるの」
 舛田警視正は何でという表情である。
 「それでも粘膜は相当に効きますよ」
 スタッフはやり過ぎ危険という表情である。
 「ふーーん」
 舛田警視正は不機嫌な表情を露にした。
 男は霧吹きを持って舛田警視正を見る。
 「いいよ。やって」
 男はクスコの中に吹き掛ける。
 一吹き。二吹き。三吹き。
 「うおーーーーーーーーーーうおーーーーーーーーーーうおーーーーーーーーーーーーうおーーーーーーーーーーーーうおーーーーーーーーーーーーー」
 藤香澄元中尉は大口を破裂させて首を振り腰を迫り上げて藻掻く。
 「ううおおーーーーーーーーーーううおおーーーーーーーーーーううおおーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーー。うおおーーーーーーー」
 藤香澄元中尉は涙を振り飛ばして躰を揺すり続けた。
 「あはあーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーー」
 クスコに押し上げられた尿道口から失禁尿が飛び散る。
 そして遂に失神してしまう。
 「なかなか良いじゃない。流し込んだらどうなったの」
 舛田警視正はスタッフに詰め寄る。
 「いやあ。それはもう」
 スタッフは首を振る。
 「良いじゃない。病院送りよどうせ」
 舛田警視正はさらに不満を訴える。
 「最後のプレイができませんよ」
 スタッフはそっちへ話を持って行く。そして時間が余るという表情を示した。
 「あーーーーーーーー。そうか。そうだよね」
 舛田警視正も笑って機嫌を直す。
 直ぐにライフルシステムがセットされた。
 藤香澄元中尉は拷問椅子に失神したままである。
 「ふふ。この連中には当然よ」
 そして震えている吉丘蓮実元中尉の方を窺う。
 吉丘蓮実元中尉は顔を逸らせた。
 「ねえ。やってみる」
 舛田警視正はちょっと脅かして愉しむ。
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は躰を硬くして震えていた。
 ライフルシステムの設置が終わったスタッフは五十代の残忍そうな顔つきのいけ好かない男に使い方を説明している。
 銃は台の上で自動で照準を合わせる構造である。
 モニターに表示されたスコープに標的が映る。マウスや矢印キーで調整する。シュートもマウスでシュートボタンを押す。
 「照準が合ったらこのボタンで固定します。こうやってまずロックを解除します。これがシュートボタンです」
 スタッフは藤香澄元中尉の拷問椅子の前にそれを遮断するように的を置く。
 「こうして撃ちます。どうぞ練習してください」
 的には女の部分をクスコで広げた奥がポートで貼りつけられていた。
 別に画期的なシステムでも何でもない。
 昔からある技術をライフル用に改造したに過ぎない。
 太平洋戦争後期の日本の秋月型防空駆逐艦ではレーダーで捕らえた敵機に高角砲の照準を合わせてオート射撃ができた。
 五十代の男は簡単に的の核心に描かれた子宮口に命中させる。
 「よろしいですね」
 スタッフはそう言って藤香澄元中尉の前を遮断していた的を退かす。
 「ちょっと待って。失神したままでは。きっちり恐怖を味わって。それから究極の痛みを与えないとこの残酷極まりない小父さん納得しないよ」
 何と五十代の男は残酷者の頂点とも言うべき究極に残酷な舛田警視正に残酷極まりないと言われてしまった。
 舛田警視正はクスコで開いた膣の奥に銀玉を撃ち込む発想をしたこの五十代の男を高く評価したのである。
 スタッフはその五十代の男に電子鞭を渡す。
 股間の部分が動かないようにスッタフが腰と膝を拷問椅子に固定していたのを太腿にも固定を強化した。
 男は電子鞭を藤香澄元中尉の内腿に当てる。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な衝撃に藤香澄元中尉は撥ねた。そして意識を戻して悲鳴を絞りだす。
 男はライフルシステムのモニーターの後ろに戻る。
 「いいよ。この女のお○○この奥に撃ち込んで」
 舛田警視正がシュートを促す声を掛けた。
 男はマウスで照準を調整してシュートボタンを左クリックする。
 藤香澄元中尉の腰は強く固定されているがそれでも僅かに動く。瞬間藤香澄元中尉は腰を引いて僅かに角度をずらした。
 グガーーーーーーーーーーン。
 蝋燭の弾丸はクスコの金属の枠に当たって砕けてしまう。
 男は続いて二発連射した。
 グガーーーーーーーーーーーーーーーーーン。
 一発目がクスコの金属の枠に当たったが二発目は奥の子宮口を直撃する。
 「ぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 拷問椅子は強烈に震撼した。
 藤香澄元中尉は頭を振って藻掻く。
 そして痛みに口から泡を噴いてしまう。
 迫り上がった躰はそのまま拷問椅子に沈む。朦朧となり白目を剥いてしまった。そのまま静かに失禁尿がクスコの金属の周りを伝って流れ落ちる。
 男らは壮絶な光景に身動きしないで見続けた。
 怯んでいた看護士とスタッフは拷問椅子の戒めを解いて失禁の終わるのを待ってクスコを抜く。
 手首の戒めを残してストレチャーに藤香澄元中尉の躰を移す。
 手首の戒めを解いて運び出した。
 震えていた吉丘蓮実元中尉も一緒に乗せてヘリが娼国の病院に運びだす。
 放送はこれで終了した。
 
 R国D市。鉄格子の中である。
 吉丘蓮実元中尉が居た鉄格子で中依美緒元少尉、逢見由愛元少尉、小日向奈央元少尉、黒田穂美元少尉がテレビで拷問を確認していた。
 「あれは痛いよ」
 小日向奈央元少尉が自分の受けた拷問を思いだして呟く。
 「子宮に突き刺さったのよ。一発で失神するよ」
 中依美緒元少尉は同じ目に遭っていた。
 「そうだよ。私も気絶した」
 逢見由愛元少尉も失神している。
 この鉄格子の中は恐怖の坩堝と成っていた。
 「この國の体制はこのままだね。誰ももうどうする事もできないね」
 最初の襲撃の時にD市の最上階で銃弾を受けて娼国の病院で回復した黒田穂美元少尉である。ただ一人まだ拷問を受けてない。
 「奈那緒さんの解説で言ってたけど。ロボット師団と警官の判断基準は新たにシステムを作って入れ替えない限り変えられないのね」
 小日向奈央元少尉も自分らの作戦では到底及ばなかったと悟っていた。
 「中国の潜水艦が女性を攫ったって奈那緒さんがニュースで言っていたよね」
 「海底に基地が在って中国の残存軍が生き延びていたのでしょう」
 「大した事は出来ないでしょう」
 「もしもよ。核を保持していたら」
 「でも救助された水兵が全部対戦潜水艦と言っていたのでしょう」
 「そうだけど。水兵が何処まで知っているか」
 「大丈夫よ。帝國の街は核攻撃を全部躱したのよ」
 「そうか」
 「私達の事だけ心配しましょう」
 「そうだけど。ずっと拷問よ」
 この鉄格子のブロックの面々は下條あさひ元少尉らが二次攻撃に失敗したことで完全に希望を失っていた。
 
 南シナ海の中国残存軍の海底基地。
 残った六人の女性らは毎日強姦されていた。
 王双元外相の部屋に呼ばれたのは中井睦である。
 部屋には五十代の下士官も呼ばれていた。
 五十代の下士官は中井睦の首に腕を回している。
 王双元外相が中井睦に挿入して腰を動かしていた。果てる寸前に合図して五十代の下士官が気道を確保して首を絞めて落とす。
 首を絞めて女の部分が強く絞まる目論見である。
 中井睦には恐怖の毎日であった。王双元外相に気に入られてしまったのである。もう一人の犠牲者と一日置きに強姦されていた。
 王双元外相の相手をしない日は他の将校に輪姦される。
 中国残存軍は女性をランキングして良い順に六人残した。
 中井睦にはまったくもって迷惑な話である。
 王双元外相の腰の動きが早くなった。中井睦はいつ絞められるか恐々としている。
 五十代の下士官は状況を見て一気に絞めてしまう。
 中井睦は落ちる。
 王双元外相は中井睦の女の中に果てた。
 中井睦が気付いたらまた漏らしてしまっている。
 「ああ」
 王双元外相はそのお漏らしを悦んでいた。
 中村亜里沙はコロシアムタイプの会議室で獣縛りに吊るされている。その下には大きな鍋が煮えていた。
 中村亜里沙はその湯気に炙られているのである。
 吊るしが徐々に下がって行く。
 「あはーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一気に熱さが中村亜里沙の躰を襲う。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また一気に引っ張り上げる。
 「あーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 中村亜里沙から汗が流れ落ちている。
 「ああ。はあ。ああ。はあ」
 中村亜里沙は荒い息遣いで藻掻き続けていた。
 またじりじり下げる。
 何か目的が有る訳ではない。将校らの憂さ晴らしの遊びである。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 中村亜里沙から緊迫した悲鳴が上がる。
 将校らはそれが愉しみである。
 何度も繰り返してからベッドの上に降ろす。
 獣縛りのままカーテンで囲って一人ずつ輪姦した。
 毎日がこんな繰り返しである。
 海底の基地でずっと耐えて来た中国残存軍には鬱憤が大量に溜まっていた。それがいま爆発しているのである。
 
 娼国。中央棟最上階新天昇の間である。
 今日は津梨清吉が養殖の平目を捌いて板海胆が出されていた。平目の薄造りに海胆を載せる。
 真紀子の好みである。
 衛星通信で帯広とテレビ会議が繋がっていた。
 帯広側はスタジオに隣接した会議室である。
 井上貴江少佐と溝口明日香少佐の他に奈那緒と咲江も居た。
 「葛城先生この街は危険です」
 溝口明日香少佐は調査結果を進言した。
 「どういう危険なの」
 真紀子が確認する。
 「古い街です。R国のD市の様な最新のセキュリティではありません」
 「それでは姉ヶ崎も同じね」
 姉ヶ崎はもっと古い。
 「姉ヶ崎は何とも言えませんが一つは以前に空港と繋がっていたモノレールの駅です。放射能の防止はされていますが軍は簡単に侵入できます」
 「それでは新幹線に切り換えた駅もか」
 今度は湯野中が確認する。
 「いいえ。駅はシティの外です。在来線の軌道を改軌していますのでそっちの侵入は防止されています」
 「モノレールの駅を何とかすれば」
 「いいえ。一階のセキュリティと屋上のセキュリティも弱いです。新幹線の積み降ろし口は後から改造されています」
 「それだけか」
 「いいえ。T字に建てられていますので警官と軍の防衛が分散されます」
 「原野を敵が接近すれば分かるのではないか」
 湯野中は見渡しは効くと言いたい。
 「夜間にですか」
 「うーーん」
 「思った通りですね。もっと軍を配置しないと駄目です」
 葛城義和は危険を実感した。
 「日本海はかなり封鎖しているが」
 「太平洋側から入られたら終わりです。それに潜水艦は何処に居るか簡単には分かりません」
 葛城義和は何処が襲われるか全く判らない警戒は全般に行う必要が有ると言いたい。
 「これ以上被害者を出したくない。防備を固めよう」
 平佐和も残る六人の回収ができない上にこれ以上攫われては堪らないと言いたい。
 「僅かな兵力でも潜水艦から狙われたら相当の危険が有るのね」
 真紀子も事態の重さを感じ取った。
 「そうだね」
 湯野中も認めざるを得ない。
 「ねえ。最初に沈めた一隻は機動部隊の前路警戒艦が偶然発見したよね。津軽海峡と豊後水道に機動部隊を配置したらどう」
 真紀子の意見である。
 「やらないよりは」
 葛城義和は肯定まではしないが否定はしない。
 「葛城君それしかないよ」
 平佐和は肯定した。
 「もう一か所。千葉沖に配備しましょう」
 「判った」
 真紀子は承諾した。
 「問題は帯広他の改善だな」
 湯野中は気分が重たい。
 「取り敢えずは軍を強化しましょう」
 「大陸の軍を引き上げるか」
 「それしかありません。そして工作員も配置しましょう」
 水兵の部隊にはそれも効果があるかもしれない。
 
 真紀子の手配で津島が指示を出して機動部隊は三か所に配置された。
 生方少将の第三機動部隊は千葉沖に展開する。
 空母瑞鶴、翔鶴の二隻とイージス艦八隻、さらに前路警戒の潜水艦が一隻である。
 将校は全員旗艦瑞鶴の艦橋に居た。総てがAI型ロボットによる自動操艦である。
 生贄の女性は横山美由紀と来栖美香元三等海尉が乗せられていた。
 横山美由紀から将校らの玩具にされている。
 昔なら海図を広げる大きな台に二つ折りにされて腕と脚首を縛り合わされ顔の上で女の部分が頂点で丸出しである。
 軍医が両手の指先で膣口を大きく広げていた。
 全員一巡して膣の入口を弄って二度目に生方少将が近付く。
 「知治が帰って来ないけど。ずっと病院なの」
 同じ鉄格子の隣り合わせだった森知治元巡査部長が戻って来ないので横山美由紀は心配していた。
 「いま病院に居るのはこの間の放送でま○○の奥を蝋燭の弾丸で撃たれた夕嵐の特別加重死刑囚藤香澄元中尉だけだ」
 生方少将はそう答える。
 「それじゃ知治は」
 横山美由紀はさらに不安になってしまう。
 「天葛に拾われて姉ヶ崎の最上階に部屋を貰った。天葛と同じセキュリティブロック内だよ」
 娼国の街はフロアの二分の一ごとのオートロックに成っている。
 「え、ええ」
 違和感の在りすぎる事態に横山美由紀の目は点に成っていた。
 「何も不思議はない。天葛に気に入られた。本人もそれを確認されて寧ろお願いしたのだ」
 横山美由紀は生方少将の言葉に深い衝撃を隠せない。どうしてと言いたいが言葉には出せない。
 「元警察官でも。もう日本政府は存在しない。地球上にこの国以外存在しないのだ。頼る正義のような存在はもう無い。それに相当辛かったのだよ」
 生方少将は淡々とそう語った。
 確かに警察官でなければ可愛くスタイルの良い女と言える。
 「この國しか無いって。貴方々が世界を潰したのでしょう」
 横山美由紀は元はジャーナリストである。つい思っていた憶測を言葉に出してしまった。
 「おい。おい。葛城先生に反抗するか」
 「そう。葛城元総理の計略だったのね」
 「おい。おい。そんな事は言ってないぞ。ロシアや中国の侵略戦争に北朝鮮が核ミサイルを暴発させたのが引き金だ」
 生方少将はもっと状況を知っているがそれしか答えない。
 「何でこの國だけが生き残れたのですか」
 横山美由紀のジャーナリストとしての追及心は止まらない。全裸でこの上もない恥ずかしい姿にされていてもまだ言葉に出してしまう。
 「ローカル紙の記者でも刑事より思想は筋金入りだな。葛城先生が核戦争を予期してこの国の核防衛を半年くらいで行き届かせた。だからだ」
 生方少将はまだまだ拷問すべきと思った。
 「そんな半年で」
 「良いか。娼国もR国も核は持って無い。だがその防衛を考えて五十階建てのビルを並べて来た。もとより核防護が強く考慮されていた」
 「それが功を奏したの」
 「あとはロボット化の強力な進展。そこに葛城先生が養殖や農業、畜産を核防護の効いた屋内にして日本では全部のシティを核防護の効いた新幹線車両で繋いで物流を確保した」
 「何で日本の元総理が日本を護らないの。娼国に売ってしまうの」
 「はっはっは。生き残る事が第一だよ。原発の処分場すら作れない喧々諤々の日本をどうやって護る。最初から無駄な事だ」
 生方少将は嘲るように言う。
 「この女にはたっぷり痛みを教えましょう」
 大佐の徽章を付けた艦隊参謀である。
 「その前に悦びを徹底的に教えて官能を遮断しよう」
 生方少将は残酷極まりない事を呟く。
 だが娼国の病院で復活できることも知っていた。数日間だけ心底から堪えられない辛さを味合わそうと言うのである。
 まずは浣腸から行う。
 イルリガードルスタンドが立てられ栄養ボトルタンクに氷の入った石鹸水が用意された。
 「ああ」
 横山美由紀は栄養ボトルタンクの氷をみて慄く。既にこの苦しみを味合わされていた。
 若い将校が腸カテーテルをマン繰り返しにされた横山美由紀のアナルに突っ込む。
 横山美由紀には若い男にやられるのが一番嫌である。
 一気に直腸に冷たい氷水が流れ込む。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の表情は究極に歪み軋む。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は強烈な腹の痛みに藻掻く。
 若い将校は苦しむ横山美由紀を眺めながら女の部分をさらに広げる。
 「姉ちゃん。お○○この奥真っ赤で綺麗だよ」
 若い将校は詰って愉しむ。
 「やめてーーーーーーーーーーーーー。はやくこれぬいてーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「駄目だよ。よく拡散しないと全部出ないから」
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。はやくーーーーーーーーーーーーーーー」
 「少し我慢せい。中を綺麗にして膣とアナルでたっぷり悦ばしてやる」
 生方少将が激励のように言う。
 「いたいよーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は生方少将に向かって泣叫ぶ。
 「たっぷり悦びを教えたら悦びとおさらばだ。クリも膣の奥も膣口も焼いてやる」
 生方少将は淡々と恐ろしい事を言ってしまう。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。そんなーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は痛みと恐ろしい恐怖の坩堝である。
 「諦めろ。お前のような貞操に潔癖な女に官能は要らない」
 「そんなーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「抜け」
 生方少将は若い将校に指示した。
 腸カテーテルを抜き取ると真上を向けられたアナルから茶色い水に混じって粉砕された便が飛び出す。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀が悲鳴を上げる。胸から顔に落下してきた。
 「うーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は痛みと汚い物の襲撃に目をきつく瞑り顔を振って藻掻く。
 「ふはあーーーーーーーーー。ふぁああーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ」
 横山美由紀は腹の痛みと不快感に荒い息使いを続けた。
 若い将校が二人で容赦なくホースで水を掛けて洗う。
 「うぐう。ううーーーーーーー」
 横山美由紀は目をきつく瞑って顔を躱して堪える。
 床はそのまま排水できる構造なので問題ない。
 若い将校が二人掛かってタオルで横山美由紀の躰を拭く。
 「さあ。三つの穴とクリで感じて何度も昇天して貰おう」
 生方少将は幾つもの責め具を並べて見せる。
 「やめてーーーーーーーーーーー。焼くのはゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「なんでや。この先SEXはしないで済むぞ。その機能が無くなったら鉄格子で静かに暮らせる」
 「そんなーーーーーーーーーーーーーーー」
 「拷問が良いのか」
 「まさかーーーーーーーーーーーーー」
 「まさかオナニーがしたいとか」
 生方少将は分かっていて詰る。
 「ゆるしてよーーーーーーーーーーーーーーーー。それしかないよーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は断末魔に成って遂に認めてしまう。
 「認めるのか。鉄格子でオナニーしてますと」
 生方少将はさらに追い詰めて愉しむ。
 「認めるから。ゆるしてーーーーーーーーーーーーー」
 「駄目だ」
 生方少将はさらに追い詰める。
 「ゆるしてーーーーーーーーーーーーーー。おねがい。もうだめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は喚き続ける。
 「許さないが数日我慢すれば娼国の病院が治してくれる。娼国の医療は世界最高水準だった。乳首斬っても綺麗に治って乳腺まで繋がる」
 生方少将は種明かしをする。
 「治らなかったら」
 「手術のやり直しだ。そんな事は一度も無かったがな」
 「・・・・・」
 横山美由紀はそれでも恐怖に震え続けた。
 「お前はこれだ。たっぷりローション塗ってな」
 生方少将は中尉の徽章の若い将校にアナル用のドリルバイブを渡す。
 「あんたはこれ」
 中佐の徽章のイージス艦の艦長にばさばさの筆を渡した。
 「これでお○○この中を」
 「そうだ。なかなか愉しい反応が見られる」
 「はあ」
 「洗ったから最初はローションを流し込まないとな」
 「はい」
 「あんたはこれ。クリ責めて」
 同じ中佐の徽章のイージス艦の艦長に渡す。
 「はい」
 「最後。あんたはこれ」
 大佐の徽章の艦隊参謀に尿道バイブを渡した。
 「なにそれーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は変な器具に慄く。
 「尿道バイブだ。お○○この中焼いてクリ潰されてもこれでオナニーができるよ」
 「え、ええーーーーーーー」
 「病院から戻ったら鉄格子に搬入してやる」
 「・・・・・」
 アナル用ドリルバイブが最初である。続いて中佐の徽章がクリトリスを指で剥いてローターを当てる。
 「あ、あは、はあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は全く抑えられない。
 
 井上貴江少佐と溝口明日香少佐は次に新川越に来た。
 「此処は問題ないと思うけど」
 井上貴江少佐は立地と造りから問題ないと判断する。
 「此処より古い川越が危険ですね」
 「そうよ。工場が多いし。その分進入路が沢山考えられるよ。後から核防御を追加しているだけよ」
 「どうします」
 溝口明日香少佐が新天昇の間に繋ぐ。
 「そうね。安形が一番最初に進出させた古い街よ」
 真紀子が直ぐに反応する。
 「そうか。新川越ばかり頭が行っていたがもっと古い街が有ったか」
 湯野中の頭にはない街であった。
 「しかし敵は何処が無防備か外からの情報しかないだろう」
 平佐和は内陸部は安全ではないかと思っている。
 「外から見るならイージス艦の張り付いている海寄りの街は前回のようには行かないと分る筈よ」
 真紀子は海沿いは安全と見ていた。
 「井上と溝口はどう思う」
 湯野中は二人の工作員の意見を聞く。
 「私は帯広が一番危険と思います。軍が何処からでも進行できます。次が川越、熊本、宮崎の順です」
 溝口明日香少佐はきっぱり意見を述べた。
 「うーん。川越以外こっちの街じゃないか」
 湯野中は唸る。
 「しかし帯広に大軍で迫れば津軽海峡の太平洋側に配備した機動部隊の索敵に見つかるだろう」
 平佐和の見解である。
 「大軍で来るとは思いません。既に潜水艦六隻と新青森で百人くらいの兵力を失っています」
 溝口明日香少佐はきっぱりそう意見した。
 平佐和はやや唖然とした表情に成る。溝口明日香少佐をこんな強い女だったかと改めて認識する。
 「決死隊を募って女を攫って来たら将校に格上げするとでも言って少ない人数で隠密裏に来るか」
 平佐和はそんな想定をしてしまう。
 「そうなれば工作員の配置が有力です」
 葛城義和は溝口明日香少佐の見解を認める。
 「葛城君。どうする」
 平佐和はあくまで葛城義和任せである。
 「工作員を今の五個所に配置して一個か二個大隊の兵力で街を囲みましょう」
 葛城義和もそれ以上の手は打てない。
 
 千葉沖に展開する第三機動部隊。旗艦瑞鶴の艦橋である。
 横山美由紀は海図を広げる大きな台に二つ折りにされて腕と脚首を縛り合わされマン繰り返しの状態にされていた。
 「あーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーもうむり」
 横山美由紀はアナルにドリルバイブを入れられて膣を大きな筆で中を責められ遂に尿道まで尿道バイブで犯され二回失神してしまう。
 それでもまだ責め続けられていた。
 「もうだめですーーーーーーーーー。むりですよーーーーーーーーーーー」
 「女はいくら逝っても問題は無い。死ぬ事は無いのだ」
 「そんなーーーーーーーーー。むりですーーーーーーーーー」
 「もっとおかしく成れ。お前の逝き顔をみんな愉しんでいる」
 「それじゃ焼かないでーーーーーーーーーー」
 「病院が治してくれる。その間は尿道オナニーで我慢しろ」
 「やめてーーーーーーーーーーーーー。へんになるよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の顔は涙と汗でぐちゃぐちゃに成り髪は乱れきっている。女の部分の周りは膣液とローションに濡れて隠微な姿を晒していた。
 筆を持って膣の中を掻き回していた中佐の徽章は大尉の徽章に交代していて筆も三本目である。
 「もう一度尿道バイブだ」
 生方少将が指示する。
 「だめーーーーーーーーーーーーー。ほんとにへんになるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はもう初めてではないのに相当に失神が怖いらしい。尿道責めとミックスでさらに怖いようである。
 「イージス艦から警報。潜水艦接近」
 少尉の徽章が叫ぶ。
 「緊急配置。哨戒機増発進。続いて戦闘機発進」
 大佐の徽章の艦隊参謀が発令する。
 「後方より魚雷四本確認」
 「転舵取り舵」
 回避する旗艦瑞鶴に向かう一本をイージス艦が小型ミサイルで破壊した。
 瑞鶴は機関を止めたが残る三本は真っすぐ逸れて行く。
 「敵潜は十四時の方向に逃げて行きます」
 それを哨戒機とイージス艦二隻が追いかける。
 「追うな。囮かもしれない」
 生方少将はAIの自動操艦の判断に修正を掛けた。
 「どうしてです」
 艦隊参謀の大佐は不動の姿勢である。
 「この海域を護る方が重要だ」
 そして哨戒機を増加して警戒を続ける。
 この判断は正しかった。
 「この女どうします」
 「しょうがない。一度風呂に入れて置け」
 さすがに生方少将もAIの操艦任せには行かない。
 二隻の空母から戦闘機と哨戒機が索敵と上空警護を交代で順次離着艦を繰り返す。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 「千葉沖の第三機動部隊が敵潜と接触して雷撃を受けたみたい。生方は追跡はしないで海域に留まるとのことよ」
 真紀子が報告する。
 「太平洋を十四時の方向に逃げたのならそれが正解です」
 葛城義和は納得した。
 既に夕食の時間が迫っていて津梨清吉のカウンターの後ろに生け簀が運び込まれている。
 津梨清吉は養殖のカジキマグロのトロ身を薄造りにしてしゃぶしゃぶの準備をしていた。
 「ねえ。太平洋側にそっちの潜水艦隊は」
 真紀子は湯野中の方を向いて言う。
 「五隻だけ豊後水道を太平洋側に抜けた」
 ラドルフマレカル少将が状況を見て判断したのである。
 「完全に日が暮れた時間以降が危険だな」
 空母は夜間を通して哨戒を続ける。昔と違って夜間の空母への離着艦は全く問題ない。
 
 千葉沖に展開する第三機動部隊。旗艦瑞鶴の艦橋である。
 横山美由紀はまた海図を広げる台の上にマン繰り返しに縛られた。
 「さあ。今度こそ焼くぞ」
 「いやだよーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はまだごねる。
 「駄目だ。お前はまだ思想犯だ。夕嵐の裏切り者連中と変わらない。お仕置きが必要だ」
 生方少将が断言する。
 「もういわないよーーーーーーーーーーーーーーー」
 「駄目だ。どうせ治るのだ諦めろ。ごねると舛田警視正殿の放送に特別推薦するぞ。今日のお前の言い分を伝えたら直ぐに実行される」
 生方少将はさらに脅しを強化する。
 「えーーーーーーーーーーーーー。そ、それは、それはだめーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーー。だめだめだめ」
 横山美由紀はさらなる恐怖に慌てる。
 気丈だった筋金入りらしい元ジャーナリストも舛田警視正の一言には泣き悲鳴に成ってしまった。
 「良いか。俺たちはお前の逝き顔をまだ愉しみたい。だから完全には潰さない。だが今日のお前の言葉を舛田警視正に伝えたらお前は自殺に追い込まれる」
 艦隊参謀が横からそう宣告する。
 「わかったよーーーーーーーーーーーー。わかったよーーーーーーーーーーーーーーーーー。もう言わないよ。だから。ああーーーーーーーーーん」
 遂に横山美由紀は号泣してしまう。舛田警視正は相当に恐ろしいらしい。
 「哨戒機がシュノーケルを探知」
 また若い将校が報告する。
 「それも囮だ。イージス艦一隻だけコンタクトさせろ」
 生方少将は囮でも雷撃を警戒した。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 四つの機動部隊とモニターを繋ぎながらマグロしゃぶしゃぶで飲み続けていた。四人とも夕食に米は殆ど食べない。
 「生方も良く分かっているな。あんな所でジーゼル潜がシュノーケル出す筈はない」
 湯野中も生方少将の判断に納得する。
 「ねえ。敵は姉ヶ崎狙っているの」
 真紀子は先般安全と判断していてもそっちも心配する。
 「その可能性は低いです。生方少将は前路警戒艦を遠く太平洋上に配置しています。狙いは帯広の可能性が高いです」
 葛城義和はそう絞っていた。
 
 帯広。ニューシティ報道フロアに隣接した会議室。
 溝口明日香少佐は十五名の部下をシティ内の要所に配置して低空で飛ばすドローンを半径一キロ以内に十数機飛ばして警戒していた。
 加賀美少将も哨戒機を網走から広尾沿岸まで飛ばして夜間索敵を行っている。
 
 中国残存軍は一隻のジーゼル潜が囮に成りもう一隻が太平洋を機動部隊を迂回して茨城沖を通過しようとしていた。
 人を運べる折りたたみドローンを搭載している。
 娼国の前路警戒艦はこの潜水艦を探知した。
 
 千葉沖に展開する第三機動部隊。旗艦瑞鶴の艦橋である。
 横山美由紀はまだ海図の台の上でマン繰り返しのまま放置と成っていた。
 実際の海図はモニターで運用していたのである。
 将校らは交代で時々立っては横山美由紀の女の部分に指を入れては席に戻ってモニターに掛かる。
 「前路警戒艦が敵の潜水艦をもう一隻探知しました」
 将校が報告する。
 「距離を保って追尾させろ」
 生方少将は追尾だけを指示した。
 「敵はたった二隻ですか」
 艦隊参謀は状況に驚く。
 「これ以上兵力を減らしたくないのだろう」
 生方少将もそう見解した。
 「こう成ったら囮の一隻を追尾して沈めますか」
 艦隊参謀はそう提案する。
 「いいや。此処を見張るのが優先だ」
 生方少将は余計な事はしたくない。
 「それではそろそろ。この女」
 「そうだな」
 二人の意識はまた横山美由紀に向かった。
 「さあ。今度こそはこれでクリ焼くぞ」
 生方少将が愉しそうに宣告する。
 「あーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーん」
 横山美由紀は泣き顔に表情を崩して生方少将を見る。
 艦隊参謀が横山美由紀のクリトリスの包皮を指先で剥く。
 生方少将は若い将校を呼んで温まっていた小型の半田鏝を渡す。
 「あーーーーーーーーーまってーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は泣き声に成る。
 生方少将は軍医を呼ぶ。
 「局部麻酔を打ってやれ」
 軍医は局部を焼いても痛くないように数か所打つ。
 「これで数時間は大丈夫です」
 軍医はそう言って座って見物する。
 「乳首も斬りたいがお前の大きさだと今が丁度良い。再生するのに時間が掛かって入院が長く成るからな。我々の玩具にまた早く戻って来てほしい」
 生方少将は詰り半分である。
 「提督。いまドクターヘリを飛ばすのはまずいのでは」
 大佐の徽章を付けた瑞鶴の艦長である。
 「そうだな。騒ぎが片付くのを待とう」
 生方少将も納得した。
 また将校らが交代で横山美由紀の膣を弄りだす。
 「前路警戒艦が追尾している中国の潜水艦は野付半島付近に進路を取っています」
 また将校が報告する。
 「第一機動部隊がこの先は引き受けると言っています」
 「前路警戒艦を艦隊の警護に戻せ」
 横山美由紀は麻酔を打ってしまったので逝かせるには向かない。まだ娼国の病院にヘリを飛ばすのは待った方が良い。
 そこで来栖美香元三等海尉が引っ張り出された。
 横山美由紀は台にマン繰り返しのままである。
 来栖美香元三等海尉は提督の椅子に逆さ磔にされた。
 脚首を椅子の高い背凭れの側面上部に固定され腰は座と背凭れの曲がり部分に縛られている。
 頭は座から手前にはみ出して空中に垂れていた。
 手首は椅子の脚の下部に縛られている。
 「柔らかいおっぱいだ。鞭で叩くと痛そうだな。順番にたっぷり叩こう」
 生方少将が号令した。
 「・・・・・」
 来栖美香元三等海尉は恐々として生方少将見る。
 若い将校から先に叩かせる。
 数種類の鞭が用意されていた。
 中尉の徽章を付けた二十代前半の将校は先端が蠅叩きの様な平たい革の一本鞭を持つ。
 それで来栖美香元三等海尉の乳房を叩き被せる。
 「う、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香元三等海尉の悲鳴と共に乳房に紅が薄く広がる。
 将校はもう一発叩き被せた。
 「うう、うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香元三等海尉は痛みに顔を振って藻掻く。
 二人目も中尉の徽章を付けた若い将校である。
 今度は先端の細い一本鞭を手にした。
 
 中国残存軍の潜水艦は野付半島の沖合でセイルを浮上してゴムボートを出し十人が乗り込んで陸地に向かう。
 上陸するとゴムボートを隠す。
 十人はバラバラで帯広に向かう。
 平佐和の予想通り女を攫って戻れば将校に昇格して貰える約束の特攻部隊である。
 潜水艦の艦内では六人乗り大型ドローンの準備が行われていた。攫った女だけを回収するのである。
 今夜中に帯広には着かない。襲撃は明日の夜と思われる。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 マグロのしゃぶしゃぶが終わってもっと軽いいさきの薄造りが出されていた。これを柚子塩で食べる。
 上陸したと思われる位置から今日中には何も起こらないと推定されていた。
 「敵の艦は野付半島の沖合だ」
 湯野中は完全に安堵している。
 「ゴムボートが一隻。乗っても十二、三人だ。どうやって女を攫って運ぶ」
 平佐和はそこが疑問というのである。
 「そうだよね」
 真紀子もそれを疑問に思う。
 「あの潜水艦にヘリか何か積んでいるのではないですか」
 「または低空飛行できる大型ドローンとか」
 「中国製は確か六人乗りが有りましたね。二〇二一年くらいに公開された物です」
 「折りたたんで潜水艦に積めるの」
 「その可能性が高いと思います」
 「そうだな。南沙諸島に食糧交換に浮上した規模なら折りたたんだヘリも搭載可能だな」
 湯野中の推測である。
 
 千葉沖に展開する第三機動部隊。旗艦瑞鶴の艦橋である。
 警戒体制が緩んだので横山美由紀のお仕置きが可能になった。
 だが来栖美香元三等海尉の鞭打ちが続いている。
 二十人近くに叩かれて来栖美香元三等海尉の躰は深紅の鞭の痕が随所に奔っていた。
 左の乳房と腰、太腿が悲惨である。
 「椅子の背凭れの裏側で脚首を互い違いに縛り合わせろ」
 最後になった生方少将が要求する。
 女の部分を叩こうと言うのである。
 「広げてくれ」
 来栖美香元三等海尉の股間が広がると生方少将は女の部分のびらびらを開く要求をする。
 将校が二人椅子の両側にしゃがんで来栖美香元三等海尉の小陰唇を引っ張る。ピンクの粘膜が露わに成り尿道の亀裂と膣口が丸見えである。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ピンクの粘膜を叩かれると判って来栖美香元三等海尉は悲鳴を上げもう堪らず許しを請う。
 生方少将は容赦なく先端が長方形の革二枚の一本鞭の先端を敏感なピンクの部分に叩きつけた。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香元三等海尉は涙を飛ばしながら躰を揺すって痛みに藻掻く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香元三等海尉は躰を硬く強く振って暴れ続けた。
 「うぐーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーー」
 そしてたった一発で失禁尿が流れ出してしまう。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香元三等海尉から涙がぽろぽろ零れた。
 生方少将はもう一回振り被る。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうむりですーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香元三等海尉は掠れた声で泣き叫ぶ。
 涙は溢れ出ていた。
 それでも将校二人は命令に従って小陰唇を引っ張り続ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香元三等海尉は狂ったように泣き叫ぶ。
 生方少将はこの一発と振り下ろす。
 鞭の先端は尿道口付近を正確に叩く。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香元三等海尉の躰は瞬間固まって力が抜けるように緩んで沈む。
 そのまま白目を剥いてしまった。
 そのまま放置である。
 生方少将はまた横山美由紀に近付く。
 「あーーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の表情は一気に凍り付く。
 「暫く病院で過ごせ」
 生方少将は哂っている。
 艦隊参謀がもう一度横山美由紀のクリトリスを包んだ包皮を指で剥く。
 「あーーーーーーーーーーーーーまってよーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は涙を溢していた。
 若い将校が小さな半田鏝を構える。
 「まってよーーーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は叫び続けた。
 「そうか舛田警視正の方が良いか」
 「いやあーーーーーーーーーーーーー。それはいやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は子供の駄々っ子の様に泣き叫び続ける。
 若い将校は半田鏝が熱く成ったのを確認して一気に横山美由紀のクリトリスに突き刺す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は強烈に叫ぶ。目は飛び出さんばかりである。
 生方少将はもう一人若い将校を呼ぶ。
 だが既に横山美由紀は失神していた。
 暫く待って軍医がクリトリス付近を応急処置に掛かる。
 横山美由紀は処置が終わると意識を戻した。
 「あはあーーーーーーーーー」
 生方少将を見て恐怖に震える。
 「さあ。ま○○を焼くぞ」
 生方少将は構わず宣告した。
 「あーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は朦朧として視線が定まらない。
 「二週間くらい感じない辛さを味わえ」
 生方少将は追い詰める。
 「あーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はショックでかなり弱っていた。
 「あっちの女を見ろ」
 其処には来栖美香元三等海尉が全身鞭の深紅の痕だらけの無残な姿で気絶していた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はさらに恐怖に震える。
 「お前もあのくらい叩かれただろう」
 「あーーーーーそうだよ。いたいよーーーーーーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はさらに涙を溢れさせた。
 軍医が横山美由紀の頭越しに首を振る。
 もう限界だと告げていた。
 「どうした」
 生方少将は軍医に確認する。
 「もう限界です。精神力が持ちません」
 軍医はきっぱり進言してしまう。
 「今回はここまでにして次にも虐められるようにするか」
 「はいそれが良いかと」
 「おい。ここまでで赦したら次に輪姦す時は自分から上に乗って動くか」
 「判ったよ。言う通りにするよ」
 横山美由紀は涙を溢しながらそう答える。そしてぐったり沈んでしまう。
 直ぐにヘリが準備されて二人は娼国の病院に搬送された。
 生方少将以下将校らはロボットの見張りだけにして眠ってしまう。
 
 野付半島から上陸した中国水兵十人は夜間に各々違ったコースで進めるだけ進む。昼間はなるべく眠る。
 普通の徒歩ではない。ローラースケートを履いた者。電動キックボードを使った者。折りたたみ自転車の者も居る。
 大方が折り畳み自転車である。
 上空は機動部隊の哨戒機が飛び交っていた。だが夜間にこれらの動きを掴むのは容易ではない。
 そして娼帝國側が大きく警戒してなければ全く掴めなかった動きである。
 朝一番に湯野中の指示で工作員を数名帯広に向かわせた。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 既に昼食の時間と成っていた。
 仲居が素?と腹に持たれないミニ懐石的な料理を運ぶ。
 「野付から帯広まで歩いたら何日掛かるの」
 真紀子の疑問である。
 「百キロ以上あるからな」
 「徒歩ではないでしょう」
 「だってゴムボートに十人では」
 「折りたたみ自転車とか」
 湯野中はそのくらいはゴムボートに乗ると考える。
 「昼間動けば哨戒機が発見します。どうやって夜間にうごくかです」
 葛城義和の疑問である。
 「レーダー走行とか」
 「中国の衛星なんかもう残ってないからな」
 平佐和は衛星から誘導はできないと言う。
 「中国は自動車の自動走行が進んでいました。何かその辺りに方法が有るのではないかと思います」
 葛城義和の想定である。
 「もし自転車が夜間レーダー的な走行ができたとして着くのは」
 「二昼夜ないし三昼夜ね」
 真紀子が計算した。
 続いて帯広に繋ぐ。
 葛城義和がこっちの見解を説明した。
 「今夜から警戒が必要ですね。ばらばられ来られたらかなり危険です」
 「補充人員を送ったよ」
 「夜間でばらばらでは発見が大変です」
 溝口明日香少佐は対応が難しいとの認識である。
 「前回はラウンジを狙われたが」
 「・・・・・」
 溝口明日香少佐はやや考え込む。
 「ラウンジに単独で突っ込んでくる事は無いか」
 「そうです。前回は百人以上犠牲を出して十二人攫っています。その人数ではラウンジは安全です」
 「うーーん。ラウンジ狙って来るなら夜だけテイクアウトを認めようかと思ったが。個別の部屋を狙われたら難しいな」
 湯野中も唸る。
 「とにかく隊員の配置を送ります」
 溝口明日香少佐はファイルを転送して来た。
 「これしか無いですね」
 葛城義和も認める。
 
 南シナ海の中国残存軍の海底基地。
 この日も王双元外相の憂さ晴らしのSM拷問が行われていた。
 女性が二人天井から下がった滑車に獣縛りにされて吊るされている。下からは床に立てられたアームに疑似男根が上を向いて突き上げていた。
 その先端から半分がそれぞれの女性の膣に減り込んでじっくりピストン運動を続けている。
 女性は自分から抜ける事はできない。
 王双元外相はこの状態で続けさせる。
 二人の女性は何度も逝ってしまって失神してまた疑似男根の責めに登り詰める繰り返しであった。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー」
 一人は失神している。
 さらにこの状態で王双元外相は浣腸の指示を出していた。
 大きな高さ二メートルの水槽に氷水が詰まっている。
 その中を小腸の様に管が通っていた。その出口には腸カテーテルが二本延びている。
 反対側は漏斗の注ぎ口だが黒いビニールが被っていた。
 踏み台が有ってその上に立って小水を流す。艦長クラスが並ぶ。
 アナルに差し込まれた腸カテーテルから二人の女性の直腸に急激に冷やされた小水が流れ込む仕組みである。
 「やめてーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 中井睦は下から突き上げて来る疑似男根の責めに耐えられない。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーー」
 もう一人は堀川奈央という。失神から疑似男根の責めに意識を戻してまた藻掻き始める。
 その二人の直腸に一気に急激に冷やされた小水が流れ込んだ。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐううううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーー」
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーー」
 中井睦も堀川奈央もこの責めに耐えられない。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。くるしーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人は究極に藻掻く。それでも疑似男根は動き続けている。
 地獄の状況の中で三人が小水を流し込んだ。
 そこで中佐の徽章がストップを宣告する。
 二人の真下には水槽も何も受けてない。天辺に疑似男根の付いたアームがボルトで床に固定されているだけである。
 中佐は二人のアナルから腸カテーテルを抜いてしまう。
 大音響と共に一気に二人のアナルから茶色い水が流れ出し粉砕された便が飛び出し床に飛び散る。
 二人は藻掻き続けていた。
 五十年配の下士官が放水銃でコンクリートの床とアームの根元を洗う。
 掃除係の年配女性がカッパキと塵取りで汚水を取り下水に流す。
 床をモップで綺麗にする。
 疑似男根は膣の中を突き上げる運動を続けたままである。
 若い将校がもう一本ずつ床にやや斜めにしてアームを立てる。これの先端には細めの疑似男根が付けられていた。
 それを各々将校が二人のアナルに挿入して長さを調節する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーー。だれかたすけてーーーーーーーーーーーー」
 中井睦はもう堪えられないと悲鳴を上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 堀川奈央は藻掻き頭を震撼させ涙を流していた。
 それでも疑似男根は二穴挿入で責め続ける。
 「あーーーーーーーーふん。ああーーーーーーーーふん。ああーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーあがあーーーーーーーあーーふん。ああーーー」
 中井睦は顔をガタガタ振って藻掻く。目から涙が流れるまでは行かないが睫毛はしっとり濡れていた。
 そして口から濃く粘りの強い涎が繋がって落ちる。
 二人とも失神してはまた責めに藻掻く。
 恐ろしい光景であった。
 限界と見て中佐の徽章が若い将校二人に吊しを降ろさせる。
 二人の女性は荒い息遣いのまま躰は震撼し続けていた。
 暫し休憩が入れられたがこれで終わりではない。
 
 北海道。
 第一機動部隊の赤城、加賀から発信した哨戒機は道東、道南を十重二十重に索敵する。
 だが中国の水兵は昼間は木立に隠れて寝袋で眠っていた。
 彼らは夜間に光を出さないで走行できる。
 全員が同じゴーグルを付けていた。
 そのゴーグルの中に探知機が反応した白黒画像が映る。道端の石ころまで反応してくれる。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 酒を飲み刺身をつまみながらモニターは機動部隊と帯広に繋がっていた。
 「索敵には全く引っかからないね」
 機動部隊の哨戒機はまだ一人も発見してない。真紀子はそれを呟く。
 「昼間は動かないのでしょう。予定通りです」
 葛城義和は現時点で発見できないのは問題視してない。
 「危険なのは朝の四時くらいだな」
 湯野中はそう目測を立てる。
 「いやもう少し前じゃない。暗いうちに連れ出さないといけないでしょう」
 「そうか」
 「今日は此処に泊りだな」
 平佐和がぼやく。
 「いや先生と真紀子さんはお帰り下さい」
 葛城義和はそう勧める。
 「大丈夫。逆に朝には寝られるよ」
 真紀子は朝まで頑張る意思であった。
 
 南沙諸島の中国残存軍の海底基地。
 鉄柱をボルトで組み立てた十字架が二体立てられて中井睦と堀川奈央が逆さ磔にされていた。
 十字架の横の柱に脚首、膝、太腿を吊るされている。
 大股開きで女の部分とアナルが上を向いて丸出しである。
 若い将校二人が二人の女の部分にクスコを挿入する。
 「やめてーーーーーーーーーーーー。今日はもうゆるしてーーーーーーーーーーーー」
 中井睦は泣き悲鳴混じりに辛さを訴える。
 五十年配の下士官が冷やしてない缶ビールを二つ持ってくる。
 若い将校二人が受け取ってクスコに流し込む。
 「やめてーーーーーーーーーーーー。それはだめーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーーーー」
 中井睦は泣き叫ぶ。
 「あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 堀川奈央も悲鳴を上げる。
 クスコの入口まで満タンにする。
 若い将校二人はマドラーを使って膣の中を掻き回す。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーー」
 中井睦はこの後の苦しみを充分思い知らされている。
 
 道南から道東の辺り。
 月夜でも夜の闇が完全に支配していた。
 核戦争のあと道に街灯一つない。探知装置が出すゴーグルの中の映像だけで進む。
 哨戒機や衛星からの探知は全く不可能である。
 帯広ニューシティの会議室では溝口明日香少佐らが小型ドローンを低空飛行させて警戒を続ける。
 屋上にも隊員とロボット警官が配置され建物の側面をドローンに巡回させ警戒していた。
 
 帯広。報道フロアである。
 「中国残存軍のゲリラ兵が十人前後で昨夜遅く野付け半島から上陸しました。帯広ニューシティを狙っていると思われます」
 奈那獅ェ読む。
 「前回新青森ではラウンジに二百人くらいの水兵が乱入して女性十二名が攫われました。今回敵兵は十名くらいですからラウンジは安全と思われます」
 続けて咲枝が読む。
 「女性はセキュリティを変更していますので夜間は高層階のラウンジに避難して下さい」
 奈那獅ェ警告を繰り返す。
 
 南沙諸島の中国残存軍の海底基地。
 中井睦と堀川奈央は膣にビールを流し込まれ強制急性アルコール中毒にされていた。
 今度は拷問椅子に乗せて大股開きで磔にされ利尿剤を投入されただけで放置である。苦しみながら小水を自ら垂れ流すしかない。
 ぐったり躰を拷問椅子に沈めて時々尿を垂れ流す。
 その部分は二人並べてモニターに拡大して投影されていた。
 王双元外相らは満足そうに娼帝國から奪ったビールと冷凍の刺身で飲みながら鑑賞する。
 「我々には陸地で食糧を作る場所すらない」
 王双元外相が話し出す。
 「そして女がまったく足りません」
 中将の徽章の海底艦隊指令である。
 「何処までも娼国とR国から奪うしかない。今度が成功しなければさらに手段を考えなければ成らない」
 王双元外相は不安を漏らす。
 「既に潜水艦六隻を失いました」
 海底艦隊指令も苦しい表情である。
 そしてその不満は娼帝國から攫った女性に向けられた。
 中井睦らは一人自殺したらしいが何人かが食糧と交換取引されたらしいと聞かされていた。
 早く自分らもそうして欲しいと思う。
 特に中井睦は自分が一番多く幹部らの玩具にされているように思える。
 
 道南。十勝三股付近。
 一機の哨戒機が使われなくなった道々を走る自転車をサーチライトで照らした光の枠の中に発見した。
 だがその水兵は光に気付いて自転車ごと光の輪から身を隠した。
 哨戒機はその付近を機銃掃射する。さらに爆弾を落とす。
 直ぐに空母からロボット空挺部隊を積んだヘリが発信した。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 「発見したよ。自転車で移動している」
 既に画像が届いた。
 「顔にゴーグルを付けている。これが暗闇走行のできる装備だな」
 湯野中が予測の通りと確信する。
 「これができると成るとかなり面倒です」
 葛城義和も腕組み状態になってしまう。
 「哨戒機は」
 「機銃照射して爆弾を落としてそのあと上空を旋回しているよ」
 最初に気付いた真紀子が答える。
 「それで結果はどうなった」
 「ロボット空挺部隊が向かっている。逃げたか仕留めたかは判らないよ」
 「哨戒機の光が近付けば隠れるだろう。見つかったのはかなりの偶然だな」
 湯野中も期待できないと見ていた。
 「空挺部隊が降下したよ」
 四人がモニターに集中する。
 直ぐにロボット兵が自転車の残骸と黒焦げの遺体を発見した。
 ヘリが着陸できる場所を探して遺体と残存物及び降下したロボット空挺部隊を回収した。
 それから一時間。平佐和は座ったまま眠ってしまう。
 「屋上の工作員が壁面を攀じ登る中国兵を射殺したよ」
 「これで二人だな」
 さらに帯広を囲むロボット兵に発見され二人が射殺された。
 「何とか全員倒せるかな」
 湯野中はやや安堵し始めた。
 
 一人が通風孔を壊して侵入する。殆ど音を立てないで排気口を外して内部の機械も外した。
 それを草むらに投げ捨てる。
 そこから中に侵入して通路に降りた。
 十四号棟一階の外で一人が工作員と撃ち合いと成る。
 ロボット警官も駆けつけて銃撃戦と成った。
 もう一人の中国兵が近付いて工作員に発砲する。
 工作員は胸を撃たれたが怯まず発砲して後ろから来た中国水兵の眉間を打ち抜く。
 もう一人はロボット警官が射殺した。
 撃たれた工作員はロボット警官が病院棟に運び込む。
 特殊な装備で五十階を建物の側面から登り切った中国水兵が工作員に見つかった。
 此処で撃ち合いになる。
 古い空港に繋がっていた新都市交通の線路から一人侵入したが見張りのロボット警官数体と撃ち合いになり射殺された。
 一人は十五階の窓をプラスチック爆弾で破壊して侵入する。
 女性の部屋だったので確保した。だがクロロホルムで眠らせて運び出そうとするところをロボット警官に見つかって籠城と成ってしまう。
 通風孔から侵入した一人は一旦EVで屋上に来る。
 其処では女性工作員と中国水兵が撃ち合っていた。
 女性工作員が対峙していた中国水兵を射殺するタイミングを見計らって上がって来た水兵はその女性工作員に後ろから飛び掛かる。
 クロロホルムで眠らせるのに成功した。
 近付いていた大型ドローンをリモコンで呼ぶ。
 本来女性だけ乗せるのだが自分も乗ってしまう。
 成功したのは一人だけである。
 部屋の住人女性を人質に立て籠もった一人を包囲する。
 「人質が居るのだドアから離れろ」
 そう要求する。
 溝口明日香少佐は一旦泳がせる指示を出す。
 屋上と一階に工作員が待機した。
 中国水兵は意を決して人質を盾に屋上に向かおうとする。
 エレベーターに乗り込むまで手は出さない。
 屋上では溝口明日香少佐が他の隊員にエレベーターの出口を遠巻きにさせて自分は遮蔽物に隠れて狙撃体制をとる。
 中国水兵は屋上でエレベーターから出て人質を担いだまま大型ドローンを呼ぼうとする。
 溝口明日香少佐はその瞬間を狙って狙撃した。
 中国水兵は人質女性を投げ出し倒れこむ。
 女性も頭を打っていたのでドクターヘリで病院棟に搬送する。
 結果は工作員一人が拉致されてしまった。
 
 ジーゼル潜は大型ドローンから工作員と水兵を収容してドローンは陸地に戻して隠す。そのまま潜航してしまった。
 本来水兵は大型ドローンに乗って来てはいけない筈であったが艦長は何も言わない。
 そのまま父島付近で囮を務めていた艦に連絡を取る。
 水兵を其処に残して迂回して海底基地に戻った。
 この水兵を囮を務めた艦が役割通り回収してこの水兵は任務を果たして昇格と成れるのである。
 
 南沙諸島の中国残存軍の海底基地。
 中井睦と堀川奈央はある程度急性アルコール中毒から回復したところで将校らが二人ずつ掛かって二穴挿入されてしまった。
 泣き叫び許しを請う二人に容赦なく将校らは襲い掛かる。
 それでも二人は暫く責められているうちに逝き声を上げ始めてしまう。
 アルコール中毒の後の官能は逆に効いて楽になる。
 各々四組に二穴強姦で輪姦されてようやく収容する牢屋に戻された。
 二人ともそのまま倒れて眠ってしまったので軍医が点滴をセットする。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 真紀子らは平佐和を新天昇の間に残して十時まで各々隣接したホテルの部屋で仮眠を取った。
 溝口明日香少佐らも一応三時間くらい仮眠を取ってジェットヘリで到着する。
 女性工作員が一人人質に攫われてしまった。
 「申し訳ございません」
 着くなり溝口明日香少佐は詫びる。
 「まあ。仕方ないよ。民間人は護ったし九人まで倒して侵入を防いだのだ。籠城した奴も上手に射殺した。上出来だと思いますが葛城先生」
 湯野中は葛城義和に確認する。
 「その通りで。良くやりました」
 葛城義和も同意する。
 「拉致された隊員は」
 「荻野結花中尉です」
 「その荻野中尉が一人は射殺したのですね」
 葛城義和は報告文から確認する。
 「そうです。そしてその後ろから突然出て来たもう一人の中国水兵に拉致されました」
 「逃げたのは突然来た六つエンジンの大型ドローンだな」
 「そうです。別の屋上にいた隊員が確認しています」
 「これで敵の持っている手段はかなり解明できました。同じ手を使ってももう上手くは行かないでしょう」
 「後は七人の回収の問題だな」
 平佐和は昨夜戦闘が終わってから朝食まで新天昇の間で眠ってしまっていた。まだシャワーも使っていない。
 「荻野中尉は上手くしたら自分で脱出できたりしないの」
 真紀子が何となく言ってみた。
 「前回の海底基地の深さから海上に脱出はできます」
 「それなら南沙諸島の哨戒を強化しましょう」
 葛城義和はその脱出に期待したい。
 「あと荻野結花中尉は虫に見せたマイクロカメラを持っていました。海底で電波は届きませんがその帰巣スイッチで戻ってもらえば位置が特定できます」
 「でもそんなに航続距離がありますか」
 「いいえ。でも海上に出てくれれば電波が繋がります」
 「ううん。期待できる要素が二つだな」
 湯野中はやや希望が見えたと思う。
 
 荻野結花中尉を移送して来た潜水艦は警戒を重ねて海底基地に侵入した。
 「収穫は一人だったか」
 王双元外相は落胆した。
 「後は全員喰われた模様です」
 艦長はもっと知っているがそれ以上報告しない。
 水兵がもう一隻の艦で帰還してから報告すれば良いのである。
 荻野結花中尉は即座に全裸にされて生贄にされた。
 獣縛りにされてコロシアムタイプの会議室の中央に吊るされている。
 まだ麻酔が効いたままである。
 五十年配の下士官が王双元外相の指示で鞭を持って来た。
 王双元外相は五十年配の下士官にやれと顎で合図する。
 獣縛りで躰の線に沿ってX字開脚に縛られた太腿の裏側を狙う。
 「うぐ」
 続けて今度は剥き出しの女の部分を狙った。
 もろに閉じ合わせた粘膜を叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーー」
 荻野結花中尉は朦朧とした顔を振って痛みに躰を震撼させる。
 見慣れない風景が目の当たりにある。荻野結花中尉は瞬間に事態を悟った。
 一人を銃撃戦で射殺したその直後に後ろから顔を押さえられて意識がない。
 市民を護るべき自分が拉致されてしまった。
 荻野結花中尉は自分の衣服とそれに付けた物が気になる。その中には自分の位置を知らせる装備が入っていた。
 早くそれを手にしたい。
 五十年配の下士官はさらに構える。
 また女の部分を狙っていた。
 一気に叩きつける。
 「う、ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な痛みである。
 そして既に荻野結花中尉に尿意が迫っていた。
 「女でもそいつは軍人か警官だ。容赦なく叩け」
 王双元外相は五十年配の下士官にさらに指示を出す。
 五十年配の下士官は腕に力が入る。
 閉じ合わせた女の部分の粘膜を縦に割るが如く叩く。
 「ぐうぐぐ。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 荻野結花中尉の躰は痛みに固まる。そして強く震撼する。
 五十年配の下士官はさらに構えた。
 その時荻野結花中尉は溜まっていた尿意に鞭の衝撃が手伝って遂に失禁してしまう。
 「あは。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 荻野結花中尉は不覚に口を歪めて悲鳴を上げる。
 尿はだらだらといつまでも流れた。相当に溜まっていたらしい。
 尿が治まっても荻野結花中尉の躰は震え続けた。
 「閣下。R国諜報機関荻野結花中尉と成っています」
 所持品を調べた憲兵が報告する。
 「はっはっはっはっは。何とR国のエリートか。これは良い者を捕まえて来たな。虐め甲斐が有るな」
 王双元外相は悦ぶ。
 五十年配の下士官は荻野結花中尉の股間を拭いて床をカッパキで掃除する。
 荻野結花中尉は自分の戦闘服を検められて胸のポケットの中身が気になっていた。これさえ奪還すれば何とかなる。
 大きな水槽が運ばれた。中には透明なビニールホースが腸の様に複雑に通っている。
 片方の先端は腸カテーテルである。
 そして水槽の中は氷水が入れられていた。
 荻野結花中尉はそれが何か直ぐに解った。上條早奈美らの供述を聞いていたのである。
 
 そのころ海上では空母とイージス艦、哨戒機が南沙諸島全体に展開していた。
 荻野結花中尉の所持している虫に見せかけたマイクロカメラの電波を捉えることである。
 津島らは空母瑞鶴の甲板にヘリで待機していた。
 電波を確認したら一番近くのイージス艦に降りる。そこから小型潜航艇で突っ込む。
 ロボット部隊は各艦に一個大隊の兵力を積んでいた。
 
 南沙諸島の中国残存軍の海底基地。
 荻野結花中尉のアナルには腸カテーテルが差し込まれている。
 水槽の反対側から艦長らしき中佐の徽章が黒いビニールに包まれた漏斗の中に小水を流し込む。
 微温湯の小水は水槽の水の中の管を通って急激に冷やされて荻野結花中尉の直腸に注入される。
 獣縛りにされた荻野結花中尉の吊るしの高さはぎりぎりまで下げられていた。
 「う、ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 荻野結花中尉の表情は究極に歪む。
 「ふっふっふっふ」
 王双元外相は嬉しそうに哂う。
 荻野結花中尉の躰は痛みに藻掻き震える。
 憲兵はまだ荻野結花中尉の所持品を調べていた。
 胸のポケットの中を出しててんとう虫を外に出してくれたら。そしてリモコンからスイッチを切らなければ。てんとう虫は自動で帰巣する。
 海上に出てくれれば帝國の艦体が居てくれると思う。此処の場所を伝えれば全員が救われる。
 だが腹の痛みがとことん荻野結花中尉を襲って来る。
 「う、うぐうう、うーーーーーーー」
 荻野結花中尉の獣縛りの躰は空中で捩り藻掻く。
 王双元外相らはそれを悦びの表情で鑑賞する。
 「しかし諜報機関の女にしては上玉やな」
 王双元外相は荻野結花中尉の顔と躰を舐めるようにじっくり眺める。
 「危険な女ですよ。情報収集や警護に肉体接待まで行うそうです。それで美人ばかり配置されているらしいです」
 少将の徽章を付けた艦隊参謀である。
 「そうか下手に部屋に連れ込んで遊ばない方が良いな」
 王双元外相はなかなか用心深い。
 「ぐうーーーーーーーーーうう、うーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 荻野結花中尉は猛烈に苦しみだす。
 五十年配の下士官が荻野結花中尉の吊るされた躰の下に透明なボウルを置く。
 王双元外相に合図してアナル栓を抜いてしまう。
 グボーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
 一気に茶色い水と一緒に便が千切れて落ちる。
 荻野結花中尉に覚悟はできていた。この連中に何を見られても良い。人質にされている六人と此処を脱出するだけである。
 荻野結花中尉は苦しみ藻掻きながら便を全部出し切る。
 五十年配の下士官は荻野結花中尉の股間部分を放水銃で洗う。
 荻野結花中尉はこの後で輪姦されると理解している。好きなだけ輪姦せば良い。生中出しされてもたいした事ではない。
 大きな水槽は退かされ直ぐに幕が張られた。中に二人ずつ入る。
 中佐クラスが二人入った。
 獣縛りの吊るしをやや高くする。
 荻野結花中尉の股間を腰の高さに合わせた。
 前と後ろから二穴挿入である。
 荻野結花中尉は無駄な抵抗はしないで股間の力を抜く。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 荻野結花中尉からマイクロカメラの電波を捉えるのを待っていた。
 今夜も津梨清吉が寿司を握り料理を出す。
 四人とも待つ事に焦れてかなりアルコールが入っていた。
 溝口明日香少佐は帯広に戻っている。まだ残存兵が居ないとも限らない。警戒は外せないのである。
 井上貴江少佐は瑞鶴に向かった。津島らと一緒に突入する心算である。
 「マイクロカメラさえ海底基地から浮上してくれれば一気に突入して奴らを殲滅できるのだがな」
 平佐和はかなり苛立っていた。
 「先生。もう飲み過ぎよ。全然食事しないで」
 真紀子が注意する。
 既にコップ酒で一升が空いていた。
 
 南沙諸島の中国残存軍の海底基地。
 荻野結花中尉は十数組に輪姦されて躯状態である。ようやく獣縛りの吊るしから降ろされた。
 担いで牢屋に運び出される。
 「待って。私の防護服返して」
 荻野結花中尉は思い切って叫ぶ。
 「これか。駄目だな」
 憲兵が掴んで答える。
 「胸のポケットに御護りが入っているの」
 荻野結花中尉は一か八かそう叫ぶ。
 「胸のポケットか」
 憲兵はカードタイプのリモコンを取り出す。
 「これは返せないな」
 「それじゃないの。中に御護りが入っているの」
 憲兵はポケットを大きく広げた。その時てんとう虫に見せかけたマイクロカメラのスイッチが入っててんとう虫が飛び出す。
 「虫が入っていただけだぞ」
 憲兵は虫には意識が行ってない。
 「違うのそのポケットが御護りなの。中身を全部出して返して」
 荻野結花中尉は言い逃れる。
 「もう何も入ってないぞ」
 他の物はベルトとズボンに有った。
 「待って下さい。一応センサーで」
 「そうだな」
 だが荻野結花中尉は安堵する。既にてんとう虫に見せかけたマイクロカメラは通風孔に飛び込んでいた。
 この海底基地も何処からかシュノーケルの様に海上の空気を取り入れている。荻野結花中尉はそれが上の南沙諸島の何処かに繋がっていると思った。
 
 南沙諸島に密着していたイージス艦江風が微電波をキャッチした。
 直ぐに搭載へりが向かう。
 「海底の基地が分かりました」
 瑞鶴に乗艦していた艦隊参謀が津島に報告する。
 そんなに距離は無い。
 津島と井上貴江少佐が一艇ずつ瑞鶴から出発した。ロボット兵も近隣の艦から水中に飛び込む。
 二艇とも海底ぎりぎりに航行する。ロボット兵も同様である。
 ロボット水兵の索敵で海底の入り口を発見した。
 津島の艇を先頭に突っ込む。
 前回同様に艇が近付くと自動で内部に注水してゲートが開く。
 一気に突っ込む。
 ゲートが閉まるまでにロボット水兵の半分くらいしか入れなかった。
 ロボット水兵を先に一気に突っ込む。
 桟橋ブロックにロボット水兵が一体残ってゲートの操作盤を発見して桟橋に注水する。
 ゲートを開けて外のロボット水兵を招き入れた。
 てんとう虫のデータは荻野結花中尉の監禁場所から記録されている。ロボット水兵はその位置をインプットしていた。
 ロボット水兵が牢屋の扉を片っ端から壊す。
 荻野結花中尉と人質六人を確保して一個小隊が桟橋ブロックの小型艇に運び込む。
 「敵は気付いてない。脱出しろ」
 津島と井上貴江少佐らは艇に戻る。
 ロボット水兵が操作盤をセットして注水してゲートから脱出した。
 二艇とも直ぐに浮上して近くにいたイージス艦に上がる。
 「爆雷で充分だ。基地を全部破壊しろ」
 「長官。ミサイルの方が確実です。もう爆雷は積んでいません」
 イージス艦の艦長が具申する。
 「分かった。任せる」
 津島と井上貴江少佐はヘリ二機で娼国の病院に向かった。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 「任務完了よ」
 真紀子が津島の報告を聞いて他の三人に伝える。
 帯広の溝口明日香少佐には井上貴江少佐から直接連絡が行っていた。
 既に平佐和は眠ってしまっている。
 真紀子が揺すって起こす。
 「先生。終わりましたよ」
 「どう成った」
 平佐和は目をしょぼつかせていた。
 「荻野中尉と人質女性六人救出。基地はイージス艦がミサイル二本で破壊」
 「おーーーーーー。良くやった」
 平佐和は俄然元気になって鰻重を頼んだ。
 
 R国報道スタジオ。
 中国残存軍の基地を破壊して人質女性が救出されたので夕嵐の特別加重死刑囚の拷問放送が再開された。
 「こんばんは。舛田紗香です。今夜は夕嵐の特別加重死刑囚のこの二人を生贄にお送りします」
 舛田警視正が挨拶する。
 今回引き出されたのは田川真琴元中尉、浜田佳美元中尉である。
 抽選で当たった十二名が紹介され輪姦すところから始まった。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 今回手柄の有った井上貴江少佐と溝口明日香少佐が呼ばれていた。
 「養殖の河豚と鰻はどう」
 真紀子が勧める。
 平佐和は昨日の疲れで休みである。
 「怒りの籠った夕嵐の拷問をゆっくり見て行け」
 湯野中も今回の働きに感謝していた。
 真紀子がワインで葛城義和がビール。それ以外はコップ酒となった。
 「葛城先生。今日は吉丘蓮実元中尉でなくて残念じゃない」
 真紀子がやや絡む。
 「全員拷問を受けるべきでしょう」
 葛城義和は酔ってはいない。
 「葛城先生はずっとビールなのですか」
 「そうだが」
 「違う。たまに日本酒も飲むよ」
 また真紀子が余分な事を言う。
 そこに津梨清吉がかわはぎの薄造りに雲丹とイクラを載せたつまみを湯野中と真紀子、葛城義和に出す。
 井上貴江少佐と溝口明日香少佐にはてっさが出たばかりである。
 津梨清吉は捌いた鰻を蒸していた。
 「それには」
 と言い溝口明日香少佐が三人の前に皿に乗せた升を置く。
 井上貴江少佐が名倉山の純米酒を一升瓶から溢れるまで注いでしまう。最早お酌とは言わない。
 真紀子は余計な事を言ったと後悔する。
 湯野中は粗塩を淵に載せて飲んでしまう。
 もとより葛城義和の好きな名倉山である。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 輪姦すのが最後の順番に成って舛田警視正は一人目の田川真琴元中尉への拷問の希望を六人の男性に確認する。
 「さあ。貴方から。思いっきり残酷でないと認めないよ」
 舛田警視正は最初に四十代の痩せ型の男に言う。
 「前回の最後にお○○こに撃ち込みましたね。あれを全身にできませんか。失禁するまで数発」
 四十代痩せ型の男は考えて胸に抱いて来たようである。
 「蝋燭の弾丸だと皮膚を破るから血だらけになって後が続けられない。だから蝋燭の玉ね」
 舛田警視正は失禁するまでの言葉に直ぐに受け入れた。
 「私は泣くまでビンタしたいです」
 二十代やや小太りの男である。
 「良いわね。貴方これまでに献身婦のSMコースやった」
 「いいえ。自分はそんな予算はありません。訓練の給料だけですからCクラスの無料券で週二回だけです」
 Cクラスの普通の女性に比べたら田川真琴元中尉は断然良い女である。
 元工作員は皆Aクラスの容姿が選ばれていた。その顔にビンタは悲願かもしれない。
 「私は中国残存軍が行ったという尿浣腸がやりたいです」
 五十代の痩せ型の男である。
 「禁じ手だけど。特別加重死刑囚だから特別許可。私の首賭けるよ」
 舛田警視正は哂っていた。
 「私は三つの穴に痒みを与えてから責めたいです」
 三十代の小太りの男である。
 「それじゃ浣腸の後ね。じっくりやりましょう。今夜は無制限延長よ」
 舛田警視正は放送時間を無制限に取っていた。
 「それじゃ私は痒みを責めて逝き顔を晒した後で洗うより金柑を」
 六十代の痩せ型インテリタイプの男である。
 「時間は取ったから。失神してからまたやるか。今日はあいつ居ないから」
 舛田警視正は反論するスタッフを排除していた。
 六人目の強姦が終わったので田川真琴元中尉から開始である。
 「最後の貴方はお○○こに蝋燭の銃弾ね」
 舛田警視正が決めてしまう。
 「あのう小さい弾丸にして子宮口の周りを撃ってから最後に子宮に一発は駄目でしょうか」
 三十代で弱々しそうなうらなりタイプの男である。
 この男は田川真琴元中尉を強姦しながら話も聞いていた。
 「ううん。それ二発で気絶しちゃったけど。うーーん。丸い球三発と最後に弾丸で子宮と行くか」
 舛田警視正はさらに残酷に修正する。
 床に大の字に磔にされて輪姦されていた田川真琴元中尉は十字架に両手を広げて磔にされた。
 鞭打ちを後回しにしてビンタからである。
 二十代やや小太りの男は左手で田川真琴元中尉の髪を掴む。右手で斜め後ろに振りかぶってビンタする。
 「うーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は表情の濃い美人顔である。柔らかさを感じさせないところが叩いても罪悪感がない。
 さらに強く叩く。
 「ううう」
 田川真琴元中尉は目をしょぼつかせた。
 男は強く田川真琴元中尉の髪を握る。
 平手の四本の指に思いを込めて叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉はさらに目をしょぼしょぼさせる。
 男はさらに叩く。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉から涙が溢れる。
 男はそこをもう一発叩く。
 「う、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに涙が溢れて泣き悲鳴に成る。
 男は満足そうな顔になる。そして強引に唇を貪ろうとするが田川真琴元中尉は顔を逸らせた。
 男はもう一発叩いて顎を押さえる。
 「う、う、うう」
 強引に唇を奪う。
 田川真琴元中尉は藻掻きながら受ける。
 「待って。態と泣いたね」
 舛田警視正は田川真琴元中尉の表情の動きを見逃さない。
 「・・・・・」
 田川真琴元中尉無言で固まる。
 今度は舛田警視正が叩く。
 「ぐうーーーーーーうーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉から一気に涙が溢れた。
 「ふふ。それで完成ね。あと十回叩いて」
 舛田警視正はさらに二十代前半の年下の醜男に叩かれる屈辱を要求する。
 男は至福の悦びを愉しむ。
 次はボディ射撃である。
 十字架に磔のまま前回藤香澄元中尉に使ったコンピューター射撃システムが出される。銃が違うだけである。
 丸い銀玉の様な蝋燭の弾が装てんされている。
 当てたい部位に照準を合わせるだけである。
 「どう。簡単でしょう」
 舛田警視正は四十代の痩せ型の男に言う。
 「はい。テレビでじっくり観ていました」
 男は田川真琴元中尉の艶めいた白い肌に撃ち付けられるとわくわく感に浸っていた。
 「分かってる漏らすまでよ。逆に漏らしたら終了よ」
 舛田警視正は男の耳元で言う。
 「はい」
 男は最初の一発を長身の田川真琴元中尉のスリムで艶めいた太腿を狙う。
 左の太腿の頂点よりやや内側の柔らかい部分に照準を合わせてシュートボタンをクリックする。
 ブオーーーーーーーン。
 きっちり狙った場所に当たる。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脚首が縛られていたのでやや膝が強く動いただけである。
 当たった個所には数秒で蚯蚓腫れが浮く。
 男は近寄って満足そうに眺める。
 「こら。さぼるな!!連射だよ」
 舛田警視正が注意する。
 「はい」
 四十男なのにやや委縮してしまう。
 次は左の乳首の真下を狙う。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー」
 確かにかなり痛いが田川真琴元中尉にしてはオーバー目に声を上げている。
 続いて乳首を狙う。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに左の乳房に四発当てたところで舛田警視正はスタッフを手招きする。
 「右脚。持ち上げて縛って」
 スタッフが二人掛かって右脚を持ち上げる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉やや暴れる。
 スタッフが二人加勢して脚首を手首の真下に吊るす。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉はやや藻掻く。体制が苦しいのである。
 舛田警視正はさらに剥き出しに成った女の部分を指さす。
 男はクリトリスに狙いを定める。
 「ぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は痛みに腰を揺すって藻掻く。
 「ぐうううーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 閉じ合わせた女の部分の粘膜を狙う。
 「うぐぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉はさらなる痛みに躰を硬く揺すって暴れるように藻掻く。
 「あーーーーーーーーーーーがーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 相当に痛そうである。
 舛田警視正はもう一度スタッフを呼ぶ。
 「こっちの脚も上げて」
 スタッフは四人掛かって左脚も手首の下に吊るす。田川真琴元中尉は大股開きで吊るされ磔状態にされてしまった。
 「う、ううーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉の躰は微妙に震えている。
 男は舛田警視正の意図を察して閉じ合わせた女の部分の粘膜二枚の境目に慎重に狙いを定める。
 蝋燭の玉は閉じ合わせた粘膜の二枚の間に刺さる。
 「うーーーーーーーーぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は強烈な痛みにさらに躰を揺すって藻掻く。
 「う、ぐ、うう、う、ううーーーーーーーーーーーーーー」
 股間から一滴二滴と汁が垂れる。
 男はさらにもう一発同じ狙いで撃つ。
 やがて田川真琴元中尉の女の部分を閉じ合わせた粘膜の間から濁流の様に潮が流れ出る。
 舛田警視正はにんまり哂う。
 かなり恥ずかしい姿である。
 スタッフが床をバキュームとモップで掃除する。
 ここで鞭打ちに成った。
 舛田警視正は先端が長方形の革二枚を縫い合わせた一本鞭を渡す。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 津梨清吉は深夜まで残業で刺身を出す。
 葛城義和は升の酒を一杯だけ飲んでまたビールに戻していた。
 「舛田警視正どんどん残酷に成って行くね」
 真紀子が呟く。
 「あの連中には当然ですよ」
 溝口明日香少佐はきっぱり言う。
 「溝口が怒ってそう言うのは分かるけど。舛田警視正は自分の部下でも何でもないでしょう」
 真紀子の疑問である。
 「舛田は若い女を虐めるのが趣味だよ。特別加重死刑囚に成ったからさらに残酷にできると愉しんでいるのよ」
 湯野中は良く理解していた。
 根本的に若い女性に残忍な女ということである。
 
 R国D市。鉄格子の中である。
 吉丘蓮実元中尉、中依美緒元少尉、逢見由愛元少尉、小日向奈央元少尉、黒田穂美元少尉がテレビで確認していた。
 「舛田。今日はさらに残酷だよ」
 吉丘蓮実元中尉は深刻な表情で画面を見つめていた。
 「時間も無制限と言ってたね」
 逢見由愛元少尉も深刻な表情である。
 「躰に蝋燭の弾を受けて蚯蚓腫れに成った上から叩くのだよ。もう凄い痛みだよ」
 小日向奈央元少尉も慄いている。
 おできの様に皮膚が盛り上がった無数の蚯蚓腫れが一部で割れて血が滲んでいた。
 「舛田が進行を決めているのだけどあの男たちも残酷だよ。核戦争前まで日本の男性ってここ三十年くらい物凄く紳士だったよね」
 逢見由愛元少尉が強く非難する。
 「この國の体制が総てを変えてしまったのよ。他に楽しみもないよ。スポーツもレジャーも限られている」
 吉丘蓮実元中尉が断言する。
 「スポーツと言っても室内だけで競技は無いね」
 小日向奈央元少尉も本来のスポーツが無く室内レジャー的なものに限られている事を問題視していた。
 「衣食住に困らないけど。テレビ番組も限られているし。総てAIが運用してロボットが生産するものね。人間の仕事が殆んど無いの」
 「そう税金がないのは國が原材料から製造まで人件費の要らないロボット生産。國が物を買うことが無いのよ」
 「商売はできるけど規模は限られている。何もビジョンが無いのよ。スポーツも選手にはなれないし自分の何かを発表もできない。あれしか愉しみがない」
 「だから昔の残酷な男の体質に戻ったのね」
 「日本人は世間が許さない事を九割以上の人は弁える。でもその箍が無くなったのよ。だから本来の残酷さが戻ったの。大戦中の日本人と同じよ」
 吉丘蓮実元中尉はモラルが五十年以上過去に戻ったと言いたい。
 「そうか。どんどん恐ろしい社会に成るね」
 「もうどうにもならないよ」
 「藤香澄。当分病院から帰ってこないよね」
 「だってあの酷い拷問だったのよ」
 「病院で拷問は無いけどインターンの玩具だものね」
 吉丘蓮実元中尉は病院も拷問こそ無いけどそれなりに地獄と言いたい。年下のインターンに躰の恥ずかしい部分を弄られるのが辛いのである。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 鞭打ちは終了した。
 田川真琴元中尉は蚯蚓腫れだらけの躰を叩かれて無残な姿である。
 男らは御多分に漏れず女の部分と乳房を叩く。背中やお尻など比較的軽微な部分は叩かない。全部前鞭である。
 元より十字架にX字開脚の磔では前鞭しかできない。舛田警視正がそのようにセッチングしていたのである。
 中国の海底基地の人質にされ戻った女性の供述から水槽に管を巡らせて小水を急激に冷やす仕組みが作られていた。
 踏み台に上がって小水を流すのは一人だけである。
 リクエストした五十代の痩せ型の男が上がった。
 舛田警視正が腸カテーテルを田川真琴元中尉のアナルに突っ込む。
 田川真琴元中尉もこれが何か分かっていた。テレビ放送は鉄格子の中で訊いている。
 あんな内容まで放送するのは四十年くらい前の日本である。
 男はぎりぎりまでビールを飲んでいて貯めた臭い小水を流す。おしっこで浣腸するのである。
 田川真琴元中尉には信じられない人間性を無視した刑に慄く。他人の小水が直腸に侵入するのである。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一気に冷たい小水が直腸を襲う。
 そして舛田警視正が直にアナル栓を突っ込む。
 「あ、ああーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉の予測以上の責めである。
 「ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は腹の痛みに躰を捩って藻掻き続けた。
 元工作員でも直腸の猛烈な痛みには耐えられない。
 暫く苦しむ姿を堪能する。
 「抜いちゃって」
 舛田警視正は適度に指示する。あまり便を溶かしたくないのである。形ある便の排泄を公開したい。
 だが舛田警視正の指示に男が直ぐに動かない。仕方なくスタッフが躰を躱しながらアナル栓を抜く。
 ブオーーーーーーーーーーーーーーーー。
 下に受けた透明な水槽に茶色い水と繋がった便が流れ落ちる。
 田川真琴元中尉は朝に便を抜いているが時間的に十分に溜まっていた。
 「拷問椅子に移して」
 舛田警視正がスタッフに指示する。
 スタッフは六人掛かって田川真琴元中尉を十字架の吊るし磔から降ろして拷問椅子に固定した。
 「山芋擂ってある」
 舛田警視正は三十代の小太りの男に確認する。
 「はい」
 男はお椀サイズの器に半分くらい擂ってスポイトを持って待っていた。
 「まず尿道から」
 田川真琴元中尉の表情が揺らぐ。
 男はスポイトで尿道に流し込む。そして膣をスタッフが渡してくれたクスコで開いて奥まで流し込む。
 次にスタッフはアナルの開口器を渡す。
 浣腸したばかりであっさり挿入できる。
 アナルにも山芋の擂り汁を流し込んだ。
 「ビール配って」
 舛田警視正がスタッフに要求する。
 男性十二名と舛田警視正にビールが配られた。
 「痒みが効くまで暫く休憩よ」
 舛田警視正は浜田佳美元中尉の担当六人の方に近付く。こっちの六人の要望を先に聞いておくのである。
 「貴方から。何したい」
 五十年配初老の紳士風の男に確認する。
 「美人です。うんと羞恥責めで辱めたいです」
 田川真琴元中尉程ではないがこっちもシャンな美人顔。そして田川真琴元中尉より五センチくらい低いが長身でスレンダーである。
 「良いよ。辱めね」
 舛田警視正はそれも必要と納得した。
 「私は口におしっこを流し込みたいです」
 四十代超インテリ雰囲気の男である。
 「良いでしょう。口に流し込んでさらにおしっこで顔洗って」
 舛田警視正は追加要求する。
 「私はクリップで全身抓んで電流を流したいです」
 五十代中肉中背の男である。
 「そうね。鞭の後で蚯蚓腫れを抓んで」
 舛田警視正は確り残酷に成る工程を指示した。
 「僕は鞭の後でクリップの引っぺがしが終わってから金柑と檸檬と水絆創膏をそれぞれ試したいです」
 六十代細面の紳士である。
 「それじゃこっちの女は細い竹の鞭にしましょう」
 舛田警視正は蚯蚓腫れをくっきり作ろうという目論見で言っていた。
 「私はこっちの女の浣腸も見たいのですが」
 二十代ややイケメンである。
 「良いわ。それじゃ残った貴方は子宮に蝋燭の弾丸ね」
 最後の一人は舛田警視正が都合で決めてしまう。
 「はい」
 三十代のがっしりタイプが返事する。
 「うーーーうう、ううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉が山芋の痒みに躰を捩って激しく藻掻き出した。
 「さあ。痒くて苦しそうよ。たっぷり弄って痒みを癒してあげて」
 舛田警視正は三十代の小太りの男に指示する。
 既にワゴンの上に責め具が用意されていた。
 スタンドも用意されている。それにアナルバイブをセットしてアナルに挿入する。
 膣にはバイブより太い乾いた筆を突っ込む。
 それを中で回す。
 「あはあーーーーーーーーーーー。あはあ。あは。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は痒くて堪らない部分を乾いた筆の先で回されて気持ち良さに堪えられない。
 男は田川真琴元中尉の小陰唇を舛田警視正に広げて貰って筆を片手で持ったまま尿道バイブを尿道に挿入する。
 「ふぁふぁああーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は顔を捩るように回して奇声を発する。
 堪らない痒みから逃れるには責めを真っ向から受け入れるしかない。
 田川真琴元中尉は責められるが儘に躰を任せてしまう。
 六十代の痩せ型インテリタイプの男は既に金柑を擂って霧吹きに入れていた。
 
 R国D市。横山美由紀と森知治元巡査部長の居た鉄格子である。
 横山深雪はまだ娼国の病院から戻ってない。森知治元巡査部長はここから解放されている。
 来栖美香元三等海尉と本庄翼の二人が震えながらテレビで恐ろしい拷問を確認していた。
 「千春。天葛の女に成って解放されたらしいよ」
 来栖美香元三等海尉が空母の艦上で聞いた話を本庄翼に伝える。
 「うん聞いた。警備員が教えてくれた」
 「仕方ないよね。もう一般の女の子も献身婦は逃れられないし天葛とするだけならそっちを取るよね」
 来栖美香元三等海尉は生方少将でも拾ってほしかった。
 「此処から出たらどのくらい違うのかな」
 「やっぱり違うよ。性的拷問がない。街の中だけでも好きな店に入れて僅かなスポーツもできる。限られた街の中だけでも交流が有るよ」
 「そうか。そうだよね」
 本庄翼も森知治元巡査部長の判断を納得する。
 「夕嵐の人たちに成ってから拷問が格段に強化されたよね」
 「ううん。恐ろしいよ」
 「加重死刑囚でも宴会や慰問でSM拷問された人は刑は執行されないって聞いていたけど。あの人達はどうなるの」
 「分からない。三十五歳で処刑とか。それより私達よ」
 自分らの心配が先である。
 「そうだね」
 この二人は何とか今の境遇を逃れたい。もう日本という祖国も民主主義社会も存在しない。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 田川真琴元中尉は三十代の小太りの男に散々玩具の様に責めまくられ逝き顔を何回か晒した。
 スタッフが痒みを酢で中和して洗う。
 尿道は自分で排尿させて洗わせる。田川真琴元中尉は苦しみからスタッフの指示を受け入れざるを得なかった。
 次は金柑の出番である。六十代の痩せ型インテリタイプの男は霧吹きを持って待ち構えていた。
 田川真琴元中尉に緊張が奔る。前回の拷問で藤香澄元中尉の姿を見ていたのである。
 男はクスコで膣を抉じ開けた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は六十代の痩せ型インテリタイプの男を睨み見ている。
 一発、二発、三発。男はクスコの中に霧吹きした。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は拷問椅子を揺らし軋ませ猛烈に暴れる。予測を大きく超えていた。強烈に沁みるのである
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉の形相は破裂していた。涙も溢れている。
 沁みて壮絶な痛みに堪えられない様子である。
 六十代の痩せ型インテリタイプの男はメガネの片側を抓んで満足そうにその姿を見ていた。
 そして指でもう一回と舛田警視正に確認する。
 舛田警視正は無言で首を縦に振る。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は泣き叫ぶ。
 男はさらに加虐心を沸騰させる。
 クスコに霧吹きを掛ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴の中二発、三発吹く。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーうおーーーーーーーーうおーーーーーーーーううおーーーーーーーー」
 田川真琴元中尉は躰を揺すって壊れたサイレンの様に叫び続ける。
 「うおーーーーーーーーーーーーーうおーーーーーーーーーーーーうおおーーーーーーーーーーーーおーーーーーーおおーーおお。おお。おお。おお」
 田川真琴元中尉は暫く狂ったように泣き叫ぶ。涙を溢れさせ躰を揺すって藻掻き続ける。
 壮絶な光景であった。
 「なかなか残酷ね。貴方にSMコースチケット差し上げるわ」
 なんと舛田警視正にはこの男を高く評価したのである。
 他の五人は羨ましそうに見ていた。
 最後に膣及び子宮口にシュートである。
 スタッフが拷問椅子の戒めを締め直してコンピューター射撃システムが出された。銃はそのままである。
 もう一台別に用意されていた。こっちは子宮を貫く為に蝋燭の弾丸が装てんされている。
 三十代で弱々しそうなうらなりタイプの男がパソコンの画面の前に立つ。
 田川真琴元中尉にまた緊張が奔る。
 パソコンの画面にはクスコの奥が拡大して円に十字の真中が映されていた。
 子宮口の亀裂をやや避けて狙う。
 シュートボタンをクリックした。
 ズウーーーーーーーン。
 小さい丸い弾は子宮口のピンクの盛り上がりの横の斑なグレーの部分に当たっている。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 猛烈な悲鳴と共に田川真琴元中尉の躰は瞬間固まる。そして力の限り固定された躰を暴れさせた。
 「うごーーーーーーーーーーーーーー。ううごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 男は少しずらしてシュートボタンをクリックする。
 今度は子宮口の亀裂を外してピンクの盛り上がりの部分に当たる。
 「ぐぐぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また田川真琴元中尉の躰が固まる。
 「うぐうう」
 そのまま田川真琴元中尉は白目を剥いてしまった。
 スタッフは機械を交換する。
 既に看護士らがストレチャーを用意して待機していた。
 パソコンの画面はほぼクスコの中央に向いている。男は僅かにスクロールして微調整する。
 十字の中心が子宮口の亀裂に重なった。
 ショートボタンをクリックする。
 ブオーーーーーー。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 失神していた田川真琴元中尉から悲鳴が轟く。そしてまた白目を剥いてしまった。
 スタッフが拷問椅子の戒めを解く。
 看護士らが念のため麻酔を当てた。
 スタッフがそのまま抱き抱えてストレチャーに乗せる。
 看護士らが屋上に運び出し娼国の病院に向かう。
 暫く休憩が入った。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 津梨清吉は帰って真紀子と葛城義和はお茶に切り換えていた。
 井上貴江少佐と溝口明日香少佐も飲む手は置いて画面に見入っている。
 「これからあと一人じゃ終わるのは三時か」
 湯野中がぼやく。
 だが街の電気はほとんど消えてない。誰もが集中して見ていた。
 「どうです。少しは溜飲が下がりましたか」
 葛城義和が二人に言う。
 「夕嵐の全員がこれを三十五歳まで受けてほしい」
 溝口明日香少佐の恐ろしい発言である。
 「それじゃ三十五歳に成る前に自殺するだろ」
 湯野中はそんなには堪えられないと思う。
 「それは自由です」
 井上貴江少佐も恐ろしい発言をする。
 「でもあの当時の警戒体制から考えたらそうなるよ」
 真紀子は二人の発言を当然と認める。
 「君らも責めに行ったら」
 湯野中である。
 「いいえ。男の手でやらせたいです」
 溝口明日香少佐はきっぱり言ってしまう。
 「最後の二人ピッタリよね」
 井上貴江少佐も涼しい哂いを浮かべる。
 この事には心から残忍そうな二人であった。
 「なんともああいうタイプが一番残忍なのですね」
 葛城義和もそう評価する。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 浜田佳美元中尉のSM拷問が開始された。
 五十年配初老の紳士風の男が希望した羞恥責めからである。
 浜田佳美元中尉は産婦人科診察台に乗せられた。
 背凭れは七十度くらいの角度で殆ど寝かせてない。座も固定で平らのままである。脚乗せ台だけが座と離れないで外に開いている。
 浜田佳美元中尉の躰はかなりの大股開きに成り女の部分と顔がアップで画面に映し出される。
 腰はベルトで留められ膝は脚乗せに縄で縛られていた。
 五十年配初老の紳士風の男は医者の様に手術用手袋をはめる。そして尿道カテーテルを滅菌梱包から取り出した。
 浜田佳美元中尉の女の部分の小陰唇を指で開いて尿道の亀裂を剥き出す。
 薄橙の粘膜をじっくり検分するが残念ながら粕は見当たらない。
 そこは諦めて尿道カテーテルを尿道の小さな亀裂に差し込む。真ん中辺りを抓んで押し込むと尿が抓んだ辺りまで出て来る。
 そこで尿道カテーテルをゆっくり抜いてしまう。
 その後から尿が小さく流れる。
 この状態で止めておくのは難しい。浜田佳美元中尉は自然に出してしまうしかない。
 男は指で小陰唇を開いて尿道の亀裂から直に出るところを?き出しにして画面に収める。
 浜田佳美元中尉の表情に変化はない。
 男は出し終わった股間を紙タオルで拭く。
 浜田佳美元中尉はやや顔を顰めた。
 男はジモン膣鏡を浜田佳美元中尉の膣に突っ込む。
 膣壁の上半分が剥き出す。
 ヘラでザケザケの粘膜から粕を掬おうとする。だが殆ど何も付いて来ない。綺麗なのである。
 男はかなり大型のクスコを取りだす。
 膣に挿入して強力に広げてしまう。
 カテーテルタイプのライトをクスコの枠に装着する。
 中がくっきり照らされた。
 奥に白く固まった膣液の様な物質が付着している。
 男は長いピンセットでそれを取りだしてカメラに翳す。
 浜田佳美元中尉は顔を逸らせて表情を歪めた。
 だがそれだけでは足りない。
 男は電動ブジーとマイクロローターを持ち出す。
 クスコの角度を変えて尿道口をクスコの金属の境目に落とす。まず電動ブジーを尿道の亀裂に挿入する。
 「う、うう」
 浜田佳美元中尉は痛みに呻く。
 続いてマイクロローターを長めのピンセットで抓んで膣天井部の敏感な部分にあてがう。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーー。うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 電動ブジーは尿道の粘膜に電流の刺激を与える。女の一番敏感な部分をマイクロローターが強烈に刺激していた。  男の目論見は膣液を分泌させる事である。
 「うーーーーーふうーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーー。うふうーーーーーーーーーー。うふううーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は藻掻き躰を捩る。
 男の目論見の通り膣液は徐々に膣内に溜まり始めた。
 舛田警視正はやや焦れている。男のやる事が生温い。
 だが考え直した。時間が掛かって内容がソフトでもこの女の濡れを公開するのも良いと思う。
 「さあ。その濡れをスポイトで抜いて」
 舛田警視正はまた焦れて先を促す。
 「はい」
 男はスポイトで三回くらい吸い取る。舛田警視正の受けるグラスに四分の一くらい溜まった。
 舛田警視正はボウルに入れた蛞蝓を差し出す。
 「これを膣の粘膜に」
 舛田警視正は足りないプレイに追加を指示した。
 「はい」
 男は悦びの表情に成る。
 ピンセットで蛞蝓を掴んで膣の粘膜に載せる。三匹居たがクスコの空いたスペースから二匹が限度である。
 浜田佳美元中尉の表情は細目になり曇っていた。
 「さあ。粗塩を掛けて」
 舛田警視正は小皿に載せた粗塩とロングスプーンを渡す。
 「え、ええーー」
 浜田佳美元中尉は膣の中で不快極まりない蛞蝓を溶かされると知ってさらに表情を歪める。
 男は嬉しそうに粗塩を掬う。
 「・・・・・」
 浜田佳美元中尉はさらに表情を歪めた。
 男が粗塩を掛けると膣の粘膜上に直に置かれた蛞蝓は溶けて水が流れて半分くらいに萎む。
 浜田佳美元中尉は不快感の極致である。
 男はそれを取りだして翳す。
 「さあ。中を洗って」
 舛田警視正は太い注射器の様な物に入った水を渡した。
 男はそれで中を洗ってクスコを抜く。これでこの男は終了である。
 浜田佳美元中尉は診察台から降ろされて床に大の字に磔にされた。
 顔の両側に大きなL金具を当てられて頭を横に倒せないように固定されてしまう。
 舛田警視正が口に開口器を押し込む。
 四十代で超インテリ雰囲気の男が手招きされた。
 「お○○○んはモザイク掛かるから」
 舛田警視正は男性の性器はテレビに公開しないから出して良いと言う。それでもスタッフが太い筒を渡した。
 男はファスナーを下ろした部分に筒を当てて外に出さないように慎重にその中にペニスを出す。
 「まず口の開口器に流し込んで。そのあと余ったおしっこで顔を入念に洗うのよ」
 舛田警視正は酷い事を平然と言う。
 男は筒の先でペニスの確度を調整して浜田佳美元中尉の口許を狙う。
 小水は顔に撥ねながら口の中に流し込まれてゆく。
 屈辱極まりない光景である。浜田佳美元中尉は声も出せない。きつく目を瞑って耐えるしかない。
 口の中は直ぐに男の小水でいっぱいに成る。尿は溢れて頬から首の下に流れてしまう。
 男は浜田佳美元中尉の目の上から顔全体を洗うように掛けて行く。浜田佳美元中尉は目をきつく瞑って息を止めて堪え続けた。
 男の小水が切れたところで尿塗れでは続行不可能である。一度シャワータイムを入れるしかない。
 浜田佳美元中尉はスタッフの手で戒めを外され目を開けられないので手を引かれてシャワールームに消えた。
 舛田警視正はもう一度ビールを要求する。
 
 報道は新川越に切り替わった。
 中国残存軍の海底基地から人質女性救出の詳細が報道される。
 ニュースを読むのは工藤美央と田原萌江である。
 「荻野結花中尉は中国残存軍の水兵と撃ち合いになり一人を倒しました。ですが隙を狙って接近していました別の水兵に拉致されました」
 田原萌江が読む。
 「荻野結花中尉は胸のポケットにてんとう虫に見せかけたマイクロカメラを携帯していました。これが持っている帰巣機能が総てを解決しました」
 工藤美央が読む。
 「荻野結花中尉は憲兵の検査を利用してこのてんとう虫に見せかけたマイクロカメラを飛ばすのに成功しました」
 「荻野結花中尉が拉致されてその後の首尾で逆に六人の人質女性の奪還に成功しました。これで荻野結花中尉は大尉に昇進しました」
 「また今回の防衛で特別に功労がありました井上貴江少佐と溝口明日香少佐は中佐に昇進いたしました」
 今回の昇進はどっちも葛城義和の指示であった。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 シャワータイムが終わった浜田佳美元中尉は今度は深く倒した拷問椅子に磔にされた。
 竹の鞭で六人に順番に叩かれて全身蚯蚓腫れだらけである。
 五十代中肉中背の男が剥き出しの銅線で繋いだクリップを浜田佳美元中尉の躰に鋏付けている。
 「できるだけ蚯蚓腫れを抓んで」
 舛田警視正が残酷さを煽る。
 「畏まりました」
 男は笑顔で返事する。
 舛田警視正はこの為に鞭打ちを細い教鞭の様な竹の鞭にしたのである。蚯蚓腫れがくっきり浮いて深紅に成っている。
 既に六十代細面の紳士タイプは金柑の実を擂っていた。この後のプレイの準備である。
 男は銅線の先端をトランスに繋ぐ。
 浜田佳美元中尉は何をされるか分かっている。相当な痛みと想像がつく。
 男は摘みを回して電流を流す。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は強烈な痛みに一気に表情を破裂させる。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。・・・・・・」
 浜田佳美元中尉の表情は恍惚に成り掛けてしまう。
 舛田警視正はそれを見て男の横から手を伸ばして摘みを回して一度スイッチを切る。
 「あはあーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ」
 浜田佳美元中尉の躰はぐらぐら震えていた。
 暫く待つ。
 「良しもう一回」
 舛田警視正が指示する。
 男は摘みを回す。
 「あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉の躰は一気に震撼する。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。・・・・・」
 浜田佳美元中尉の表情はまた恍惚に成り掛けた。
 男は舛田警視正を仰ぐ。
 「そのままよ」
 浜田佳美元中尉は口から泡を噴いて白目を剥いてしまう。
 銅線で繋いだクリップは二系統で多少紆余曲折しながら乳房から女の部分のびらびらまで鋏んでいた。
 「それを引っ張って起こして」
 舛田警視正は男に指示する。
 男は銅線二本を下から引っ張ろうとしていた。
 舛田警視正は乳房を指さす。
 男は移動して頭の側に回る。そして乳房の側から銅線を掴んだ。
 「一気に引いて」
 男は舛田警視正の言葉に力を込めて一気に引く。紆余曲折していた分だけ衝撃は強い。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は失神から一気に撥ねる。
 クリップは順番に飛びながら最後は女の部分のびらびらを引き千切る様に引っ張って飛ぶ。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 女の部分の粘膜から血が流れ出る。
 躰のあちこちに蚯蚓腫れが割れて血が滲んでいた。
 「うう、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は苦しみ藻掻いている。
 六十代細面の紳士タイプの男は擂った金柑の汁を霧吹きに入れて準備して待っていた。
 「もう少し待ってね」
 舛田警視正は苦しむ姿と無残な躰を画面に暫く投影させる。
 これに金柑の汁を掛けて強烈な悲鳴が上がる期待感を沸かせたのである。
 
 R国D市。吉丘蓮実元中尉らの鉄格子の中。中依美緒元少尉、逢見由愛元少尉、小日向奈央元少尉、黒田穂美元少尉が固唾を飲んで見ていた。
 「あのキザそうな男。如何にも金柑の汁の悲鳴を待っているよ」
 逢見由愛元少尉が悲痛そうな表情をさらに歪めて言う。
 「紳士ぽく見せてるけど中身は意地悪の典型よ」
 吉丘蓮実元中尉は吐き捨てる様な言い方である。
 「来週は誰なのかな。中国残存軍が片付いたから毎週だよ」
 中依美緒元少尉は恐怖に震えている。
 
 スタジオでは六十代細面の紳士タイプの男が金柑の汁の入った霧吹きを構えて待っていた。
 「そろそろ行きましょう。部分的に掛けて」
 舛田警視正が指示する。
 男は左の乳房に吹き掛ける。
 「あはあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 割れた蚯蚓腫れにもろに食らってしまった。
 「ぐうう、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は拷問椅子を揺すって強烈に沁みる痛みに暴れる。壮絶な光景である。
 「あはあーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ」
 男は浜田佳美元中尉の苦しみが治まるのを見乍ら舛田警視正を伺う。
 「良いよ」
 舛田警視正は次を指示した。
 今度は左の太腿に集中した蚯蚓腫れに吹き掛ける。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は拷問椅子の脚乗せに厳重に固定された膝を強く蹴り藻掻き捩って暴れる。
 「うーーーぐぐぐ、ぐぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 拷問椅子は強く軋む。
 舛田警視正は右の乳房を指さす。
 まだ沁みた痛みは治まってない。
 男は待ってましたと吹き掛ける。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は狂ったように藻掻く。
 舛田警視正はさらに股間を指さす。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 男は嬉々と表情を変えて股間一帯に円を描くように吹きかける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉はさらに躰全体を強く硬直させ弾けるように暴れさせる。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 失禁尿がポタっと落ちる。
 「う、ううーーーぐううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 断続的に失禁尿が流れ出る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 失禁尿が一気に流れ出てしまう。
 舛田警視正が拍手する。
 男らは生唾を飲み込んで浜田佳美元中尉の股間部分を凝視していた。
 「さあ。お漏らししちゃったからここを拭いてあげて」
 舛田警視正は男にガーゼを渡す。
 男はじっくり大陰唇からアナルを拭いて女の部分を指で広げて薄橙の粘膜を入念に拭く。
 浜田佳美元中尉は顔を逸らせたまま動かない。
 イルリガードルスタンドが立てられ栄養液ボトルタンクに氷の入った石鹸水が用意された。
 「さあ。浣腸よ」
 舛田警視正は二十代ややイケメンの男にアナル栓を渡す。
 男は腸カテーテルを掴んで浜田佳美元中尉のアナルに挿入した。コックを捻って石鹸水を流す。
 「う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 冷たい石鹸水が浜田佳美元中尉の直腸を急激に襲う。
 覚悟はしていても猛烈に痛い。
 全身傷だらけでさらに腹の痛みに藻掻き続ける浜田佳美元中尉を暫く鑑賞していた。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーー」
 苦しみは佳境に成る。
 男はコックを閉めて腸カテーテルを抜いてアナル栓を捻じ込む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は腰の部分が冷え切って耐えられない。
 スタッフが拷問椅子の下に透明で大きなボウルを置く。
 「ねえ。もう堪えられないの」
 舛田警視正が意地悪な笑みを湛えて確認する。
 「はい」
 浜田佳美元中尉は崩れ切った表情で答えた。
 「排泄姿が公開されるよ」
 「はい」
 今更である。ここで頑張っても何も変わらない。
 「抜いて。見たかったのでしょ」
 舛田警視正は若い男に指示する。
 男は躰を躱してアナル栓を引き抜く。
 一気に茶色い水が流れて細かく成った便がボウルに落ちる。
 だが茶色い水の中に僅かに便が透けて見えるだけである。
 「どう。納得した」
 「はい。排泄を公開という辱めを与えて満足です」
 若い男は定型文を復唱するように言う。その言葉の方が浜田佳美元中尉に突き刺さった。
 スタッフは最後の準備に掛かっている。
 「どう狙う」
 舛田警視正は三十代のがっしりタイプの男に言う。
 「銀玉の方で全身狙って最後に蝋燭の弾丸で子宮を」
 「躰に当てたいの」
 「はい」
 コンピューター射撃システムがセットされてスタッフが拷問椅子の戒めを絞め直している。
 銃も二丁用意されていた。
 スタッフは今の言葉を聞いて銀玉のライフルを先にセットする。そして男をモニターの前に誘導した。
 男は乳首にピッタリ照準を合わせる。加虐心が滾って興奮度が頂点に達していた。
 シュートボタンをクリックする。
 銀玉は右の乳首を直撃した。
 「ぐうーーーーーーーーーーーー」
 痛いがまだ序の口である。
 男は乳房の割れた蚯蚓腫れを狙う。これがやりたかったと加虐心がこみ上げる。興奮度が上がりながらも確り照準を合わせた。
 浜田佳美元中尉は恐々と身構える。
 男がシュートボタンをクリックする。
 銀玉は右の乳房の蚯蚓腫れに突き刺さった。
 「ううがあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉の躰は瞬間固まる。そして悲鳴を絞り出し乍ら強く暴れた。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 躰はぶるぶる震える。血が流れ刺さった銀玉は床に落ちた。
 スタッフが制して小さな止血パットを貼る。
 男は浜田佳美元中尉の拷問椅子に近付く。そしてクスコの確度を横に向けた。
 二枚の金属の嘴の谷間に尿道口を落とし込む。
 コンピューター射撃システムに戻ってその尿道口を狙う。
 「えーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は男の狙いが分かって恐怖に慄く。
 男は入念に尿道の小さな亀裂に照準を合わせる。
 クスコの金属の嘴二枚の間に填まった尿道口はやや広がっていた。
 男は悦びの表情でシュートボタンをクリックする。
 銀玉は浜田佳美元中尉の尿道口に突き刺さった。
 「うーーーーーーぐーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉は繊細かつ強烈な痛みに藻掻く。
 そして僅かに失禁尿が流れ出て銀玉を押し出した。
 「最後よ」
 舛田警視正は限界とみて最後の一発を要求する。
 男はもう一度近寄ってクスコの向きを縦にした。これで子宮口がくっきり奥に確認できる。
 その間にスタッフが銃を入れ替えて蝋燭の弾丸が準備された。
 スタッフは浜田佳美元中尉の躰が動かないようにもう一度拷問椅子の固定を強化する。
 男の狙いはクスコの奥に薄紅色に盛り上がった粘膜の中心に紅が濃く成った亀裂部分。そこに入念に狙いを定めた。
 「行きます」
 男は宣告する。
 看護士二人がストレチャーで待機して麻酔も準備していた。
 田川真琴元中尉を搬送したヘリは屋上に戻って待機している。
 男はシュートボタンをクリックした。
 蝋燭の弾丸はきっちり子宮口に減り込む。モニターもテレビも拡大されていて誰にも確り確認できた。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一瞬強い悲鳴が轟いた。
 「うぐーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 浜田佳美元中尉の躰はさらに苦しみ藻掻く。
 看護士が状況を見て麻酔を当ててしまう。
 浜田佳美元中尉は眠らされて搬送された。
 放送はこれで終了である。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 まだ平佐和を除いた五人が残っていた。
 井上貴江少佐と溝口明日香少佐は新川越の放送で昇進を知ることと成ったのである。
 葛城義和らは放送が終わってもう一度飲み始めた。
 「夕嵐が終わって中国残存軍も解決したし。暫くは平和だよね」
 真紀子もなかなか安泰に成らずイライラしていたのが一気に緩む。
 「安泰に成ってほしいね」
 湯野中もつくづく言う。
 「かなり製造ラインを増加して食文化が戻りつつあります。このまま都市と食文化の整備に邁進したいですね」
 葛城義和もやや安堵している。
 この先も加重死刑囚と特別加重死刑囚のSM拷問は一人月一回くらいで続く見込みである。
 
 女衒の國 その二十二 怪しき海底艦隊 完 
 
 女衒の國 その二十三 娼帝國の憂鬱に続く




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