鬼三のSM小説
女衒の國 その二十一


帝國の夕嵐

この物語はフィクションであり、実在の人物、機関とは何ら関わりがありません。

 二〇二十四年処暑上元 太陰太陽暦二〇二十四年七月二十九日。
 (この小説は2022年9月現在未来形です。またこの二十四節気は平気法によるものです)
 二○二十四年九月一日。
 
 西太平洋上に六つの機動部隊十二隻の空母が参加して演習が行われた。
 海外遠征に出ていた四つの機動部隊が総て遠征を打ち切って戻ったのである。
 真紀子ら四人は第三機動部隊旗艦瑞鶴の艦橋にいた。
 やや古い空母だがまだ老朽艦のイメージはない。
 真紀子らは艦橋の作戦室でビールを飲みながら観閲していた。
 「これで落ち着いたの」
 真紀子は本当に平和になったか半信半疑であった。
 「まだまだ。空から完全に一掃はできないですよ。内部にも危険分子は居ないとは言えない」
 葛城義和も警戒を解いてなかった。
 「葛城君。まだ軍事行動を続けるか」
 平佐和は葛城義和の方針を確かめる。
 「いいえ。先生それは殆ど効果はありません。周辺の護りを固めましょう」
 「そうだよな」
 湯野中も同意する。
 
 演習が終わって艦隊は娼国とR国南側の港に停泊した。
 真紀子らは昭和中期のホテル最上階天昇の間に引きあげる。
 将校らは二百畳の宴会場に入る。
 空母十二隻で六つの艦隊と言えども進んだAI化で現在は僅かに総勢百二十名である。
 将校以下は大方が退役となった。それでも恩給が有って生活には一切困る事はない。
 宴会では将校らに料理、酒、コンパニオンが振舞われる。
 さらに生贄の女が二人出された。
 葛城義和殺害を狙って捕らえられた柏木理佐と峰崎静香である。
 少将は六人だが主導権は先任者の加賀美少将、天葛少将、生方少将らとなる。
 芸者姿のコンパニオンは一人に一人付いている。
 着物は最初から着ていない。長襦袢に腰巻だけである。
 既に殆どのコンパニオンが長襦袢は脱がされ腰巻は捲られ全裸に紐が巻かれているだけの姿に成っていた。
 鄭淑徳少将の部下が柏木理佐と峰崎静香の二人を連れて来て引き渡す。
 加賀美少将、天葛少将、生方少将の三名で話し合う。第五機動部隊を指揮する関谷少将が立たされた。
 「今回は関谷君のやり方でみんなを満足させてくれ」
 最古参の加賀美少将が指示する。
 関谷少将は部下の若い将校を四人引っ張り出す。
 拷問椅子を二台宴会場の下座に間を開けて並べさせる。
 「全裸にして椅子に固定して」
 関谷少将の指示に若い将校らは悦んで柏木理佐と峰崎静香を二人ずつで脱がしに掛かる。
 脱がされる柏木理佐と峰崎静香は無言で上座を睨んで堪え続けた。
 拷問椅子に脚首、膝、腰をベルトを使わず縄で固定する。
 「股間を上に向けて目一杯広げろ」
 座の角度も脚載せ台の開きも各々ハンドルを回して調整する。股間は百二十度に広げられ背凭れが下を向いて股間が真上を向けられた。
 「あ、ああーーーーーー」
 「いやあーーーーー」
 両名は股間が広がって声を洩らす。
 関谷少将は四人の若い将校に小型のローターを一つずつ渡す。
 「それでじっくり二人の女の性を責めて声を上げさせろ。先に逝き声を上げた方にお仕置きだ」
 関谷少将が命令し宣告する。
 柏木理佐に掛かった将校は柏木理佐のクリトリスを包んだ包皮を剥く。剥き出した半円形の玉に超ミニローターを充てる。
 「・・・・・」
 柏木理佐は首を振って堪える。
 もう一人は女の部分のびらびらを広げる。
 「いやあ」
 柏木理佐は粕と匂いに悲鳴を上げてしまう。
 二人目の将校は小さな尿道の亀裂にマイクロローターを当てる。
 「・・・・・」
 柏木理佐は究極に顔を歪める。
 三人目の将校も峰崎静香のクリトリスを剥く。
 「・・・・・」
 峰崎静香も恥ずかしさに顔を歪める。
 二人のその部分がスクリーンに拡大されていた。
 百二十人とその同数のコンパニオンも見ている。尋常な恥ずかしさではない。
 その将校もクリトリスを責め始めた。
 四人目の将校も峰崎静香の女の部分を広げる。
 峰崎静香は堪らず顔を叛けて拷問椅子の背凭れに押し付けてしまう。
 だがさらにクスコを取り出す。
 「えーーーーーー」
 峰崎静香は女の奥まで晒し物にされてしまう。堪らず股間を凝視する。
 四人目の将校はクスコにローションを塗って差し込む。
 「・・・・・」
 峰崎静香は歪めた顔を強く逸らせる。
 将校は螺子を回して中を広げてペンライトで照らす。
 「あーーーーーー」
 堪らない恥ずかしさである。
 躰を弄られていたコンパニオンも弄っていた将校も視線を集中させる。
 峰崎静香には何度もやられていても生きた心地ではない。あっけらかんと曝け出すAV女優のようには永久に成れない。
 その将校はマイクロローターをピンセットで抓む。
 ペンライトで照らしたクスコの奥に侵入させて女の一番敏感な部分に当てる。
 「・・・・・」
 峰崎静香は表情を究極に歪め軋ませる。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーー」
 きつく結んだ口から声が漏れてしまう。
 同時くらいに柏木理佐も責められている尿道口から僅かに潮を漏らしてしまった。
 「・・・・・」
 柏木理佐も究極に顔を歪めて声を抑える。
 「カーーーーーーーーーン」
 金が鳴る。
 峰崎静香が拷問である。
 「それでは拷問ルーレットを回します」
 峰崎静香の女の部分を拡大していたモニターがルーレットに代わる。
 当たったのはカメレオンの膣責めである。
 「えーーーーーーーーーーーー」
 水の入らない水槽にカメレオンが三匹運ばれた。
 「あーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は泣き喚く。
 「この部分は本来蛇イレポンなのですが。天葛少将が柏木理佐と約束しましたのでカメレオンに変更です」
 関谷少将が説明するが爬虫類に変わりはない。
 若い将校が関谷少将の指示で面相筆を持って峰崎静香の膣内に蜜を塗る。
 「あーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーん」
 峰崎静香は面相筆に膣内を刺激されて声を上げてしまう。
 将校はそれを愉しんでたっぷり塗る。
 「あーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーー」
 峰崎静香は面相筆が敏感な粘膜に当たりじっくり動く。その刺激に全く堪えられない。
 若い将校三名がカメレオンを水槽から取り出す。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は号泣状態である。
 一人目がカメレオンをクスコの中の蜜に嗾ける。
 カメレオンの舌はクスコの奥に伸びる。
 「あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあはーーーーーーーーーーーーあははあーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香の悲鳴はサイレンと成る。
 それでも二人目が嗾ける。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は腰を捩って藻掻く。悲鳴はどこまでもサイレンの如く轟き続ける。
 三人目が突っ込む余地がない。
 関谷少将はクリトリスを剥く。
 「あーーーーーーーーーー」
 剥いたクリトリスに蜜を垂らす。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 峰崎静香は腰を動く限り迫り上げて藻掻き続ける。
 三人目はクリトリスにカメレオンを嗾ける。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあん。あはん。あはん。あはん」
 峰崎静香は泣きながら藻掻き続けていた。
 「ねえ。あの人。感じちゃって悔しくて泣いているの」
 一人の若いコンパニオンが高い声で呟く。
 「違うよ。堪えられないだけだよ」
 その席の将校はそう言う。
 峰崎静香にはそのコンパニオンの心ない言葉が脳天に突き刺さる。
 藻掻く以外に何もできない。
 「あーーーーーーーあはーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 遂に失禁してしまう。
 ちょろりと漏れた尿が飛沫となりやがて噴水のように噴き上げる。
 満場の拍手が沸く。
 「ねえ。軍人さん達。いい時代に成ったじゃない。こんな美人の逝き顔とお漏らし見れるんだよ」
 またコンパニオンの一人が心無い発言をする。
 「あーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーー。あはん。あはん。あはん。あはん。あはん。ああ。ああ」
 峰崎静香は号泣してしまう。
 隣で柏木理佐も涙を流していた。
 さすがに将校らはカメレオンを水槽に戻す。
 ここで暫く休憩が入れられた。峰崎静香はシャワータイムを許されて隣接の浴室に引き上げる。
 
 昭和中期のホテル最上階天昇の間。
 この部屋だけ唯一南面に窓が有る。娼国の南側の島が青い海の中にくっきり浮かんでいた。
 娼国の北の島の建物は総て南面に窓がない。太陽光発電が設置されていた。だがエコの為ではない。南の島を見せたくないのである。
 南の島は海上からは中が見えない。摺鉢状の中に建物が五棟在る。
 この島だけは核戦争前から変わらない。
 一時的に娼国全体がニューシティに退避した。娼国全体に核の影響がなかったので元に戻ったのである。
 南の島に建物は五棟。うち四棟は以前から女性を製造している。
 これらは産む専門の女性に産ませた女性である。
 日本人の美形男性の精子と現地女性との掛け合わせで美しく作られた日系人の男女。
 この美形女性の卵子と美形男性の精子を体外受精して産む専門の女性に産ませていた。
 これらの産む専門の女性は毎年四つ子位を出産する。生涯で百人近い娘が居る事になる。
 最後の一棟が特別な刑務所である。
 今も外からD市のニューシティに侵入して葛城義和を暗殺せんと襲った柏木理佐と峰崎静香が収監されている。
 他に核戦争以前に娼国、R国に侵入してテロ行為を行った女性も収監されていた。
 彼女らは機動部隊の遠征に慰安婦と一緒に随伴して戻って来たのである。
 本日は津梨清吉もこっちの古いホテルに移動して寿司を握る。津梨清吉はずっと以前から平佐和のご贔屓である。
 「眺望が海と陸の違いかこっちの方が落ち着くな」
 平佐和は呑気である。
 「しかし先生。セキュリティは」
 湯野中は娼国では居心地が良くない。
 「確かにこっちの方が外から侵入しやすいね」
 真紀子もこれまでの状況から危険は感じる。
 「機動部隊は娼国に戻ります。此処も使う必要はあります。防備を見直しましょう」
 葛城義和は娼国の天昇の間も必要との意見である。
 「日本での滞在場所も作れないかな」
 平佐和の要求である。
 「検討させましょう」
 葛城義和は適度にその話を打ち切った。
 
 昭和中期のホテル二百畳の宴会場。
 峰崎静香がシャワーから戻ってショーが再開された。
 「次はドリルバイブで逝き顔を晒してもらいます。失神か失禁で決まります。先に失神か失禁した方が罰拷問です」
 関谷少将が宣言する。
 既にドリルバイブが二挺運び込まれていた。
 二人ともドリルバイブを見ただけで慄く。
 「ドリルバイブの責めは抽せんに当たったコンパニオンにやって貰います」
 関谷少将がさらに宣告する。
 モニターのルーレットが回って四人のコンパニオンが抽せんされた。
 そのうち二人は峰崎静香にとって心無い言葉を吐いてくれたコンパニオンである。
 「これで失神と失禁。失禁が見たいよね」
 また峰崎静香の心を抉る言葉を無神経に吐く。
 四人は腰巻一枚で乳房は丸出しの姿で立って来る。
 若い将校がドリルバイブにローションを塗って渡す。
 柏木理佐と峰崎静香に二人ずつ掛かってドリルバイブを挿入する。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーー」
 乱暴な挿入に柏木理佐は悲鳴を上げる。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香も大きな異物の挿入に声を上げてしまう。
 
 四国。観音寺。
 娼帝國が約束した十階建てのマンションと水道工事、太陽光パネルの設置は僅かな期間で完了した。
 十階に会議室も作られた。
 「私はこの先も娼帝國と戦う意志です。でも男性は何人か子孫繁栄に貢献してもらわなければなりません」
 荒木祐子が宣言する。
 「後から合流した面々はどうします」
 小柴文香の質問である。
 「それは本人次第です」
 荒木祐子は強制する気はない。
 「それで男は誰が残れば良い」
 黒田定である。
 「私は黒田さん以外全員残って貰いたいです」
 荒木祐子は子孫繁栄を優先したい。
 「無理だ。僅か六人では」
 男性隊員一人が反論する。
 「そうです。子孫繁栄はある程度行ってから作戦に掛かるべきです」
 もう一人男性隊員の意見である。
 「それはどのくらいの期間ですか」
 荒木祐子の逆質問である。
 「半年くらいでどうでしょう」
 最初の男性隊員が答える。
 「それでは不十分です。兄弟ができるくらい。三年くらいは必要です」
 「それまで延期しませんか」
 「いいえ。帝國の電力を遮断する作戦はいつまでも有効ではありません。そして柏木理佐と峰崎静香を救出する必要があります」
 荒木祐子の決意は固い。
 「うーーん」
 黒田定も考え込む。本多千秋らの報告では柏木理佐と峰崎静香への拷問が激し過ぎる。
 「二人の救出を急ぐのですか」
 男性隊員も本多千秋の報告を聞いてかなり気になっていた。
 「六人で潜水艦を動かせますか」
 別の男性隊員はそっちを心配する。
 「それは何とかなります」
 荒木祐子はきっぱり答える。
 「私達も協力します」
 本多千秋と一緒に来た女性が名乗り出る。
 だがなかなか話が纏まらない。
 一晩持ち帰り明日もう一度会議を開くことになった。
 
 昭和中期のホテル二百畳の宴会場。
 柏木理佐と峰崎静香のドリルバイブ責めはほぼ同時に柏木理佐が失神して峰崎静香が失禁した。
 責めていたコンパニオンの希望通りに成ったのである。
 「やったやった」
 コンパニオンは手を叩いてはしゃぐ。
 「酷い」
 峰崎静香は涙を溢す。
 「お姉さん泣いた。超美人のお姉さんがお漏らしして泣いたよ」
 コンパニオンはさらにはしゃぐ。
 態とやっているのである。
 「少将。どっちがお仕置き」
 コンパニオンは関谷少将にも馴れ馴れしい。
 「両方だ」
 関谷少将は同時として両方の拷問を宣言する。
 モニターのルーレットが回る。
 電留責めに止まる。
 宴会場は沸きに沸いていた。
 だが警戒は怠ってない。コンパニオンの内五人は女性工作員である。
 スタンガンと針が用意された。
 長い針もある。
 今度は将校が掛かる。
 長い針を柏木理佐の左の乳房の横から刺し込む。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳首の下を貫いて右の乳房に突っ込む。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 針は右の乳房を貫いていた。
 さらに女の部分の閉じ合わせた粘膜を小さな針で貫く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な痛みである。
 峰崎静香にも長い針を左の乳房に横から突き刺す。
 「うぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐より強烈な悲鳴を上げる。
 そのまま乳首の下を潜って反対側から突き出す。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 そのまま右の乳房に突き刺さる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それも乳房の下を突き抜ける。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 峰崎静香は相当に堪えられない。
 さらに大股開きにされた股間の二枚貝を摘まんで針を突き刺す。
 「うーーーーふ、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 この悲鳴は座敷中を悦ばせた。
 知的な女がこんな悲鳴を漏らすかと思えば限りなく嬉しい。
 将校らにとってコンパニオンの弄られて漏らす声は普通の範囲。この二人の悲鳴は溜飲の下がる悦びである。
 いくら泣かせても同情も罪悪感も沸かない。
 将校らは悦びに浸って刺した針に鰐口クリップを接続する。反対側を二台のスタンガンに繋ぐ。
 またそれをそれぞれコンパニオンに渡す。
 コンパニオンは嬉しそうな表情でそれを受け取る。
 「行くよ。痛いよ。ふふふ」
 柏木理佐を責めるコンパニオンから掛かる。
 乳房に接続したスタンガンのスイッチを入れた。
 「う、ううおーーーーーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーーーー。うぐおーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐の表情は一気に破裂する。
 「こっちも」
 関谷少将が要求する。
 峰崎静香を責めるコンパニオンも乳房に接続したスタンガンのスイッチを入れる。
 「い、いい、いーーーーーーたいーーーーーーーーーーーー。うぐおーーーーーーーーーーーー。くうおおーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香も躰を震撼させて大口を破裂させて悲鳴を上げる。
 コンパニオンは柏木理佐の乳房のスイッチを切る。
 「あはああ。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 柏木理佐は荒い息遣いが暫く続き躰は震撼し続ける。
 直ぐに女の部分のびらびらを貫いた針に接続したスタンガンのスイッチを入れる。
 「ぐうわあーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーーーー。うぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐の股間は迫り上がる。美人顔が限りなく歪む。だが柏木理佐のこの表情は異常にそそらせる。
 峰崎静香を責めるコンパニオンは痛みに藻掻く乳房のスイッチを入れた儘にする。
 そのまま女の部分を貫いた針に接続したスタンガンのスイッチを入れる。
 「あがーーーーーーーーーーーー。い、いたい。いたいーーーーーーーーーーーー。うぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香の躰が拷問椅子から迫り上がり捩ったまま震撼する。
 顔の表情はこちらも限りなく歪む。
 やや辛さを感じさせるが同情は沸かない。
 柏木理佐を責めるコンパニオンもそのまま乳房のスイッチを入れる。
 「ぐごーーーーーーーーーーーー。うぐおーーーーーーーーーーーー」
 コンパニオンらは残忍になかなかスイッチを切らない。
 二人の悲鳴が轟続ける。
 「おい。適度に切れ」
 関谷少将が止める。
 四人のコンパニオンは一斉にスイッチを切る。
 峰崎静香は既に口から泡を吹いていた。
 「ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 柏木理佐は何処までも荒い息遣いを続ける。
 峰崎静香は白目を剥いて口から泡を垂れ流し拷問椅子に沈んでいた。
 関谷少将がビンタする。
 「しずかーーーー。しずかーー」
 柏木理佐が心配になって叫ぶ。
 何回も叩く。
 「う、うくーーーーーー」
 峰崎静香は黒目に戻った。
 ここで針が抜かれた。
 「うーーーーーーーーーーーーーーー」
 針は抜く時がさらに痛い。
 峰崎静香の乳房から二条血が流れ出ている。
 ここでシャワー休憩が与えられ二人一緒に隣室の浴室に下がった。
 二人は抱き合って泣きながらシャワーを浴びる。
 
 昭和中期のホテル最上階天昇の間。
 昼食の寿司は終わって津梨清吉は適当に腹に負担にならないつまみを出す。
 平佐和は冷した日本酒、湯野中はコップ酒、葛城義和はビール。真紀子は白ワインである。
 「ねえ。此処だと娼国の警備よ。D市だとそっちの警備だけど両方の警備が入ることにしない」
 D市だとR国工作員が入るが娼国のホテルでは津島配下の鄭淑徳少将の部下が入る。
 真紀子はそれを常に両方の警備が二重に入るように強化を提案する。
 「それが良いかも知れんな」
 湯野中も納得する。
 「このホテルを建て替えませんか」
 葛城義和の提案である。
 「そうね。今の技術ならそんなに工期は要らないし」
 真紀子も同意した。
 「ロボット警備の待機場所を強化しましょう」
 葛城義和はD市中央棟並みに天昇の間の周辺を固めたい。
 この二つの警備が入る強化は後日必須と成った。
 
 昭和中期のホテル二百畳の宴会場。
 柏木理佐と峰崎静香がシャワータイムを終えて戻る時間になった。
 「何かプレイの案はないか」
 関谷少将はコンパニオンに混じった女性工作員に聞く。
 関谷少将はSMにそんなには染まってない。だから加賀美少将らに指名されたのである。
 コンパニオンに混じるのは総て北の工作員で柿崎一行の配下である。葛城義和の要請で核戦争後宴会にも入っていた。
 娼国配下にも女性工作員は居る。だが人数も少なくコンパニオンに混ざるまでの仕事はしない。
 「お風呂を用意してお○○こに蟻を入れちゃうのは」
 先ほどから柏木理佐と峰崎静香らの神経を刺激する言葉を吐いていた工作員が答える。
 「だが、子宮に入ると面倒だ」
 関谷少将は病院送りまでは躊躇う。
 「大丈夫。そんな簡単には入らないです。心配なら子宮口と尿道口を蝋で塞いでおけばどうでしょう」
 工作員は更に残酷な提案をする。
 「成程」
 関谷少将も納得して若い将校に指示する。
 直ぐにシャワースタンドとバスタブが二対設置された。
 柏木理佐と峰崎静香はバスタオルを躰に巻いたままである。
 将校らはバスタオルを毟り取って二人をもう一度拷問椅子に磔にする。
 拷問椅子のハンドルを回す。股間を真上に向けて止める。
 クスコを挿入する。
 「ううーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は呻き声を漏らす。
 「・・・・・」
 柏木理佐は無言で顔を歪めた。
 将校らは蝋燭に点火する。
 「あーーーーーーーーー」
 峰崎静香はクスコの中に流されると判って悲鳴を上げる。
 「ああ」
 柏木理佐も声を漏らす。
 柏木理佐の尿道口から垂らす。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 クスコの金属の隙間に突き出た尿道口を蝋類が塞ぐ。
 さらに膣の奥に流し込む。
 「うーーーふーーううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴に成る。
 蝋類が奥の真っ赤な子宮口を覆う。
 続いて峰崎静香のクスコに近付ける。
 「あーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は悲痛な表情で将校を見る。
 将校はぎりぎりまで近付けて尿道口に垂らす。
 「あはーーーーーーーーーーーーーー」
 続いてクスコの奥の子宮口をペンライトで照らして流し込む。
 「うはあーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は大口を破裂させて甲高い悲鳴を上げる。
 膣の奥は真っ赤な蝋類に包まれた。
 「いいですかお二人。これからこの蟻をクスコに流し込みます」
 関谷少将が広口瓶に入った蟻を翳す。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーー」
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人揃って悲鳴を上げる。
 「腰の戒め以外は将校が解きます。自分で腰のベルトを外して湯に飛び込んで洗ってください」
 透明なバスタブに既に湯が張られていた。
 「えーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は怯え慄いていた。
 柏木理佐から将校が一人ずつ膝と腕のベルトを持って待機する。
 関谷少将が蟻をクスコに流し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 将校らは一斉にベルトの引っかけを外して柏木理佐の手脚を開放する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐はサイレンのように悲鳴を上げながら腰のベルトを解く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 畳に飛び降りる。
 一目散にバスタブに突っ込む。
 温度は四十一度。熱湯ではないがやや熱い。
 「あーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 狂ったように悲鳴を上げながらクスコを抜き取って膣の中を指で掻きだす。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ」
 柏木理佐が悲鳴を上げながら必死に女の部分に指を突っ込んで広げて掻き出す姿がモニターに拡大された。
 こんな事でもしない限り自ら指を突っ込む姿は見られない。全員の視線がモニターに釘付けになっていた。
 「あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 柏木理佐の荒い息遣いは暫く続いた。
 峰崎静香は蒼白な表情でそれを見ている。
 柏木理佐はふらつきながら立ち上がって蟻が浮いた湯から出た。
 シャワーを出して更に躰を流す。
 将校がバスタオルを渡した。
 柏木理佐の躰を拭く姿も見物である。
 今度は将校が一人ずつ峰崎静香の横に立つ。それぞれ膝と腕のベルトを持って待機する。
 関谷少将が広口瓶に入った蟻を流し込んだ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香の強烈な悲鳴があがる。その中で四人の将校らが一斉にベルトの引っかけを外して峰崎静香の手脚を開放する。
 「あーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は狂ったようにベルトを引っ張る。
 金具を外してベルトを押しのけた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーー」
 畳に転げ落ちてクスコを抜く。
 「ぐあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 そのままバスタブに飛び込む。
 指を突っ込んで号泣しながら掻きだす。
 「あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 いつまでも掻き出し続ける。
 「あーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーん。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 峰崎静香は荒い息遣いのまま立ち上がって頭からシャワーを被る。
 ある程度流したらバスタブから出て脚を流す。
 峰崎静香は将校の渡すタオルを受け取って泣きながら躰を拭く。
 コンパニオンに扮した工作員は態と煽っていた。だが一部批判的な工作員も居たのである。
 彼女らは一般の女性も含めて仲間で集まり始めていた。
 その後柏木理佐と峰崎静香は逆さ吊るしにされる。抽選で当たった将校それぞれ五人に鞭打ちされて鉄格子に戻された。
 
 姉ヶ崎ニューシティ。R国工作員浜崎有紀大尉の部屋である。
 娼国の街だがR国の工作部が入っていた。また工作員の住居は各シティに分散している。
 夜の十一時を回って極秘の仲間が集まった。
 娼帝國の将来を憂いて集まった仲間である。
 娼国の宴会場に居た工作員も着いていた。
 彼女らは自由に動ける。
 世界に最後に残った國に維新を起こそうという集団である。
 工作員は総勢で十二名だが一般女性を仲間に引き入れていた。
 「私は荒木祐子らと合流すべきと考えています」
 浜崎有紀大尉が宣言する。
 「良いと思います」
 下條あさひ少尉である。
 異論無しと全員一致で決まった。
 「誰か一人だけ大使で行って貰います」
 工作員と雖も四国観音寺に入ればその異常な行動がばれてしまう。
 抽選で吉丘蓮実中尉が行く事に成った。
 吉丘蓮実中尉は翌朝小型潜航艇で出発する。
 その日の内に大まかな作戦が決定された。
 
 四国。観音寺。
 娼帝國が建設寄贈した十階建てのマンションである。
 朝から会議を開いていた。
 娼帝國から寄贈された調理器具と原材料でトーストとコーヒーが配られて朝食を摂りながらの会議である。
 「その作戦では無理です。まずD市では送電線を切れません。港近くで切っても通信手段がありません。D市までトラックは使えないので徒歩になります」
 男性隊員は断固認めない。
 「でも電源を切る担当と突っ込む担当の二班に分れて夜間にやれば停電を確認して突っ込めます」
 小柴文香も反論する。
 「送電線に登るのは駄目なのですか」
 「それは昼間やれば確実に見つかります」
 「夜真っ暗では無理ですね」
 吉丘蓮実中尉は港の海底に小型潜航艇を止めたまま潜水服で海中に出てそのまま建物に向かう。
 さすがにドローンや衛星から顔は判らない。此処の誰かが潜水艦に有った潜水服で海に入ったと見るはずである。
 吉丘蓮実中尉は頭だけ外して酸素ボンベをエントランスに置く。当たりをつけて十階に上がる。
 会議の最中である。
 「失礼します」
 吉丘蓮実中尉は開いた入口から声を掛ける。
 「なに」
 荒木祐子が振り向く。続いて全員が入口を見る。
 「R国諜報機関吉丘蓮実中尉です」
 吉丘蓮実中尉はまず素性を名乗る。
 「何でしょう」
 荒木祐子が立つ。
 「あのう。お仲間に入れて頂きたくて」
 「諜報機関が」
 「R国諜報機関の中尉ですが。我々十二名。帝國に維新を起こす覚悟で決起します。一般女性の仲間も三十二名ほど」
 吉丘蓮実中尉はきっぱりした口調で告げる。
 「どうやって起こすのですか。私達も此処に居る全員が参加する訳ではありません」
 荒木祐子が突っ込む。
 「いいと思います。特に男性は残って下さい。中村のメンバーの子孫繁栄も大切です」
 吉丘蓮実中尉は真剣な表情である。荒木祐子もそれを汲み取った。単身で武器も持ってない。
 「それで方法は」
 黒田定である。
 「R国D市に行く送電線と新川越に行く送電線を遮断します」
 「原子力発電艦からの送電ですね」
 黒田定もそこは判っている。
 「そこまでご存知なのですね。目標は葛城と北嶋、そして月村です。この三人を確保します」
 吉丘蓮実中尉は核心部分を告げる。
 「どうしてその三人だけ」
 「後は何もできません。AIの中枢は葛城と月村、及びその周辺の技術者が押さえています」
 吉丘蓮実中尉はきっぱり断言する。
 「平佐和と葛城を殺しても駄目なのね」
 荒木祐子は作戦の違いを確認する。
 「平佐和は日本の民事党最大派閥の領袖というだけです。湯野中は私らのボスですが財力でニューシティの六割を所有しているだけです」
 吉丘蓮実中尉は簡単に自分らの総統を扱き下ろしてしまう。
 「では葛城と月村が目標」
 「その二人を確保です。殺したら永久に民主化はできません」
 「まさか。AIをコントロールできないとか」
 黒田定である。
 「そうです」
 「何故。北嶋副主席を目標に」
 荒木祐子が疑問を呈する。
 「それは娼国に日本の漫画で長年活躍した国際的スナイパーのような男がいます。北嶋を確保しないとこれが向かって来ます」
 「何故立ち上がったの」
 「今立ち上がらないとこの先民主主義を知らない世代に蹂躙されます。帝國は既存の世代を早く消耗して次の世代を教育しています」
 吉丘蓮実中尉は真剣に危機を主張する。
 「そうですね」
 荒木祐子らは逃げ帰った一人から玉川亮らから伝えられた帝國の事情を聞いていた。吉丘蓮実中尉の言葉にさらに残された人類の将来を危惧する。
 民主主義を知らない世代だけになれば歴史に長い封建時代のような状態が長く続いてしまう。
 「まず。柏木理佐さんと峰崎静香さんは娼国の南の島です。これは仲間が救出します。月村も別の隊が確保してD市に移送します」
 「我々は」
 「R国の電源を切って潜水艦で合流してもらいます」
 「潜水艦で」
 「そうです。潜水艦でD市の手前まで行けます。その先はゴムボートで進みます。通信手段が使えるのは地中の川を出た時一回だけです」
 「地中の川」
 全員が驚きの目で吉丘蓮実中尉を見る。
 「そうです。D川の途中に合流します」
 「我々が突っ込んで良いのか」
 「はい。二本のエレベーターで両側から新天昇の間に突入します。こっちの隊が囮に成ります」
 「決行は」
 「もう少し準備ができたら連絡員が合流します」
 その日から吉丘蓮実中尉は観音寺に合流と成った。
 そして一度小型潜航艇に戻って水中ドローンを発信する。
 同じ小型潜航艇で追尾していた下條あさひ少尉に状況を知らせたのである。
 
 姉ヶ崎ニューシティ。R国工作員浜崎有紀大尉の部屋である。
 下條あさひ少尉が帰還。吉丘蓮実中尉が観音寺に合流した内容がドローンに載せたUSBで報告された。
 「私はこの維新行動を『帝國の夕嵐』と名付けようと思います」
 浜崎有紀大尉が提案して承認された。
 短い時間の会合である。
 D市で葛城義和らを見張る隊員。新川越で月村元日本国総理を確保すべく待機する部隊を纏める隊員。羽田近辺で送電線を切る隊員。
 さらにR国に外から突入して荒木祐子らの行動を支援すべく囮行動をする部隊を纏める隊員。総て緊急で居場所に戻る。
 彼女らの脅威は仲間でないR国の工作員、娼国の工作員。さらに津島、そして一番の脅威はロボット警察官と兵士である。
 
 R国D市のスタジオ。
 今夜も舛田警視正による見せしめSM拷問番組が準備されていた。
 生贄は機動部隊の遠征から戻った本庄翼と森知治元巡査部長である。
 「皆様。一週間ぶりです。舛田紗香です。今夜も二人の生贄を用意しました。加重死刑囚の本庄翼と森知治元巡査部長です」
 後ろには応募した男性十二名が期待に胸を膨らませて待機している。
 「森知治元巡査部長は核戦争前は福井県警の刑事でした。帯広ニューシティR国領事館のオークションに不法捜査で侵入してR国に捕まりました」
 アナウンサーの高嶋波琉が解説する。
 「まずは森知治元巡査部長の拷問から行います。その前に応募男性が二人を輪姦します」
 暫く応募男性が二人を輪姦すシーンが続いた。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 四人は飲みながら舛田警視正のショーをスタジオに連携したモニターで観ていた。
 「R国諜報機関井上少佐」
 「同じく溝口少佐。入ります」
 井上少佐は入口に立つ。
 溝口明日香少佐が葛城義和に近付く。
 「どうしました」
 葛城義和は溝口明日香少佐の表情に異常事態を感じた。
 「ちょっと気に成る事がありまして。吉丘蓮実中尉が小型潜航艇で出たまま戻りません」
 「溝口。それは柿崎に報告すれば良いのではないか」
 湯野中がやや咎める。
 「報告しました。相談の上直接葛城先生に報告に参りました」
 溝口明日香少佐が湯野中に経過を説明する。
 「そうか。事故だな」
 「いいえ。遠隔操作ができません」
 「事故で沈んだか」
 「いいえ。他にも気に成る事が有ります」
 「なに」
 葛城義和らは緊張した表情になる。
 「浜崎有紀大尉らが数人でプライベートに集まっていた形跡があります」
 「それが」
 湯野中はそれが何だと言う表情である。
 「実は浜崎有紀大尉は仁延頴娃の調査をしていたことがあります。私が強く叱って止めさせました」
 井上少佐が報告する。
 「うーん」
 湯野中は唸る。
 真紀子と葛城義和は顔を見合わせる。
 「娼国側で調査できないか」
 湯野中は真紀子に娼国工作部の調査を求める。
 「良いのそれで」
 真紀子は湯野中に念を押す。
 「容易ならぬ事かもしれん。こっちで捜査したら泥沼だ。何処までが仲間か判らん。知られんように調査が良い」
 「そうですね」
 葛城義和も納得する。
 
 R国D市のスタジオ。
 森知治元巡査部長を輪姦す男らはみな両手で首を掴みながら犯す。森知治元巡査部長は苦しみ藻掻く。
 舛田警視正は吊るしの準備をしている。
 今夜は一人ずつ拷問を行うらしい。
 最後の六人目が森知治元巡査部長の女の中で果てると膣を洗う。
 他の五人は待っていたように縄の準備をしていた。
 「それでは逆さ吊るしに掛かりましょう。その前にもう一人紹介しましょう」
 舛田警視正が宣言する。
 三田園矢一警部補がカメラの前に現れた。
 「森元巡査部長この人を覚えていますね。三田園矢一警部補です」
 「ああ」
 森知治元巡査部長は帯広のオークションに潜入した時自分の正体を指摘した男である。
 何とこの國では警察官になっていた。
 「以前は蛇に乳首咬まれて娼国の病院で整形したのね。もう蛇は慣れたでしょう。蛇殿と仲良くしましょうね」
 核戦争前に森知治元巡査部長が座敷で受けた刑である。舛田警視正はしんねり詰る。
 早速蛇が多量に運び込まれる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は蛇の多さに悲鳴を上げる。
 まず三田園矢一警部補が森知治元巡査部長を高手小手に縛って床に倒す。
 森知治元巡査部長担当の応募男性六人の内四人が太腿の付け根に二重に縄を掛ける。その縄にフックを挿し込む。
 男性二人が鎖を巻き上げるチェーンブロック二台の鎖を引く。その先端のフックを下げてゆく。
 チェーンブロックのフックに太腿の付け根のフックを接続する。
 男性二人はチェーンブロックの鎖を逆に引いて森知治元巡査部長の躰を吊るし上げる。
 太腿の付け根に掛かった縄で吊るすので森知治元巡査部長の躰は大股開きの逆さ吊るしにされて行く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 苦しい吊るしである。そして股間が上を向いて大きく広がり恥ずかしさの極致に悲鳴を抑えられない。
 森知治元巡査部長の躰は船の碇を逆さまにしたような形で空中に吊るされてしまった。
 太腿に縄を掛けた四人の男が膝から脚首に縄を掛けて離れた床のフックに引っ張って固定する。
 「さあ。みんなでこの女のお○○こを広げてテレビに公開よ」
 舛田警視正が六人の男に号令する。
 六人が一斉に森知治元巡査部長の女の部分のびらびらを広げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長には何度やられていても堪らない屈辱である。
 「どう。これが上のカメラに拡大されて国営放送で全部のシティのテレビに実況されているのよ」
 舛田警視正は事態を態と確認させる。
 「どう映っているのか前のモニターを見て」
 舛田警視正はモニターを指す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。國がこんなことするかーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は怒りの限り叫ぶ。
 「さあ。みんなお○○この穴に指突っ込んで」
 六人の指が森知治元巡査部長の膣に侵入する。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長はサイレンのように悲鳴を上げて吊るされた躰を捩って藻掻く。
 しかし六人の男の体が確り押さえていた。
 「さあ。思いっきり膣の壁を広げて」
 舛田警視正がたて続けに指示を出す。
 「あーーーーーーーーーーーーーやめろーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は逆さ吊るしの上体を捩って藻掻き続ける。
 「子宮口が見えるまで引っ張ってこじ開けて」
 舛田警視正の言葉に男らはさらに指に力を入れて引く。
 モニターには揺れる膣壁の奥に薄紅色の子宮口が見え隠れする。
 「あーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は藻掻き叫び続ける。
 「はい。貴方。これで広げて」
 舛田警視正は一人の男の肩を押してクスコを渡す。
 男はローションを塗ろうとする。
 「要らない。既に濡れているよ」
 森知治元巡査部長の膣壁は六人に指で掻き回されて不本意にも濡れてしまっていた。
 「あーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーー」
 男はクスコを上から差し込む。残りの五人は一斉に指を離す。
 男はクスコの螺子を回す。
 上からのライトに照らされて膣の奥がくっきり拡大されてモニターに表示された。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーー。やだあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は自分の女の奥が公開されて強烈に叫ぶ。
 「さあ。抽選よ。このお○○この奥に何を入れるか」
 モニターにルレーットが表示される。
 蜥蜴、蛞蝓、蝋燭、蛇、筆、マイクロローターの六択である。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は恐怖に震える。
 舛田警視正がルーレットのスイッチを入れて直ぐに止める。
 ルーレットは蛇に止まる。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は目が飛び出している。
 「誰か蛇を」
 舛田警視正が男らに要求する。
 誰も動かない。
 三田園矢一警部補が素手で蛇を掴む。
 舛田警視正がスネークフック二本を一番近くに居た男に渡す。
 男は仕方なく受け取る。
 「いいか。俺が掴んでいる両手の直ぐ上を掴め」
 三田園矢一警部補が強い口調で指示する。
 男は恐々二本のスネークフックで蛇を掴む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長はさらに悲鳴を上げる。
 「そのまま頭を突っ込め」
 三田園矢一警部補が続けて命令する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長の悲鳴を他所に男は蛇の頭をクスコに滑り込ませる。
 真っ逆さまに蛇の頭は膣の奥に滑り込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長の躰が震撼してサイレンのように悲鳴が鳴り響く。
 三田園矢一警部補が横から手で掴んでピストンする。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長の泣き悲鳴が轟き続ける。
 やがてクスコと蛇に押し潰された尿道口から失禁尿が流れ出す。
 三田園矢一警部補は蛇を抜いて水槽に戻す。
 森知治元巡査部長の失禁尿は腹から胸の縄に流れて拡散して床に落ちる。
 見ている男らから拍手が沸く。
 森知治元巡査部長は悔しさに涙を溢れさせる。
 三田園矢一警部補がクスコを抜いて森知治元巡査部長の股間から内腿をタオルで拭く。
 横で見ていた本庄翼も床にお尻を着いたままあまりの光景に堪えられず漏らしてしまっていた。
 「吊るしから降ろして拷問椅子に縛りつけて」
 舛田警視正は次の指示を出す。
 
 R国D市。中央棟最上階。新天昇の間である。
 「葛城君。工作員から裏切りが出たとしたら何を狙って来る」
 平佐和は日本酒の酔いが醒めていた。
 「まずロボットの警官と軍を止めようとするでしょう」
 「AIの基幹司令室を襲うか」
 湯野中はそっちを先に上げる。
 「いや。そっちを襲っても何もできません。例え壊されても個々の指令は継続されます。彼女らはそれを判っています」
 「そうだよな」
 湯野中も納得する。
 「そうすると葛城君を」
 「私と月村元総理を狙う可能性が高いです」
 「そっちの警備を強化しないと駄目ね」
 「月村君を確保されたら危険なのか」
 「絶対に無いとは言えませんがAIは状況も見ています。月村元総理が確保されたのならその命令を受け付けません。私を確保しても同じです」
 「ならば問題ないじゃないか」
 平佐和は葛城義和の絶対無いとはが引っ掛かる。
 「AIに状況を確認されないように確保された場合です」
 「かなり低い可能性だな」
 「それより防衛を固めましょう。まず娼国のCICをこっちに移しましょう」
 「その間に娼国のホテルを建て替えるか」
 「そうだな。それが良い」
 湯野中も津島CIC長官がこっちに来た方が良いと思った。
 「月村君もこっちに呼ぶか」
 平佐和は纏めて護ろうと考える。
 「いいえ。そのままが良いです。次なる警戒をさせて作戦を強化させない事です」
 「他に何が考えられる」
 「まず。奴らは発電を遮断するでしょう」
 「送電線を切るか」
 「高い所ではやらないでしょう。港で遮断するか潜水艦のところで遮断でしょう」
 「予備の電力は」
 「そんなに大きくはありません。ニューシティの出入りはフリーに成ってしまいます」
 「送電線を迂回して北側の港から予備の発電艦で引っ張れないの」
 真紀子は別の回線を主張する。
 「日本の整備にロボットを取られていてこっちの工事は核戦争前のままだ」
 湯野中は繋がってないと言いたい。
 「TSから港まで一時ケーブルを繋げば」
 「道路を這わせるか」
 「そうよ。その準備だけしましょう」
 早速湯野中から柿崎一行に指示が下った。
 
 R国D市のスタジオ。
 森知治元巡査部長は吊るしから降ろされて拷問椅子に固定された。
 舛田警視正は口の開口器を男の一人に渡す。
 「それを口に突っ込んで」
 男は突っ込もうとするが森知治元巡査部長は口を開かない。
 舛田警視正は二人の男にラジペンを渡す。
 「それで歯を抉じ開けて」
 二人の男が両側から歯の隙間にラジペンの先端を突っ込む。
 「ぐうーーーーーーーーーー」
 強引に口を開く。
 その間に開口器を持った男が突っ込む。
 「おーーーーーーーーーーーーーーー」
 強引に開口器が口に嵌り閉じられなくなる。
 「あんたは簡単な事では許さないよ」
 舛田警視正はまだまだ残酷な責めを予定している。次の男にボウルに入った蛞蝓を渡す。
 男は直ぐに内容を悟ってロングスプーンで蛞蝓を掬う。
 「うう、おお、おお、おお」
 森知治元巡査部長は恐怖に震える。
 男はそのまま震える森知治元巡査部長の口にロングスプーンを突っ込んで蛞蝓を舌に乗せる。
 「うお、うお、う、う、うお」
 森知治元巡査部長は震え藻掻く。
 舛田警視正は皿に載った塩を差し出す。
 男はそれをロングスプーンで掬う。
 森知治元巡査部長の顔は恐怖に凍り付く。
 男は舌の上の蛞蝓に掛ける。
 蛞蝓は森知治元巡査部長の舌の上で解けて半分くらいに萎む。
 「おごおーーーーーー。おーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長の顔はガタガタ震えている。
 男は蛞蝓の死骸をロングスプーンで掬い出す。
 舛田警視正は浣腸器に水を吸い上げて口に注入する。
 三田園矢一警部補が片手に小ぶりのバケツを持って片手で森知治元巡査部長の後頭部を掴む。頭を前に倒して口の中の水を受けたバケツに流しだす。
 「グフォン。グフォン」
 森知治元巡査部長は咳き込むが開口器は外れない。
 三田園矢一警部補がもう一度蛇を掴む。
 「あおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長の恐怖に凍り付いた顔が画面に焼き付く。
 三田園矢一警部補は一気に蛇の頭を口に突っ込む。
 「ぐご、ご、ご、ご」
 森知治元巡査部長は口から泡を噴く。そして白目を剥いて失神してしまう。
 三田園矢一警部補は蛇を水槽に戻す。
 舛田警視正が森知治元巡査部長をビンタする。
 森知治元巡査部長は辛うじて目を開く。
 そのままシャワータイムが与えられた。
 「それでは本庄翼に掛かります」
 舛田警視正が本庄翼担当の六人に号令する。
 本庄翼を担当する六人がチェーブロックの下でそれぞれ手首、脚首に縄を掛ける。
 四本の縄を纏めてフックを付ける。それをチェーンブロックのフックに引っ掛けて吊るし上げる。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は苦しさに悲鳴を絞りだす。
 一応駿河問いの様な吊るしと成る。
 蛇の準備ではなく鞭が配られた。
 二人が前から左右に立って構える。
 先端は蝿叩きの様な四角い革の一本鞭である。
 それで両側から各々片方ずつ乳房を叩く。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーん。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 平たい革で乳房をはたく。駿河問いの辛い姿勢での鞭である。本庄翼は悲鳴を絞りだす。
 さらに振り被る。
 「あはあーーーーーーーーーーーん」
 本庄翼は叩かれると判って恐怖の悲鳴である。
 二人は容赦なく二発目を叩く。
 「ぐーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼の躰は空中で迫上がる。さらに悲鳴を絞りだす。
 後ろに二人が立つ。
 今度は先端が長方形の革二枚の小さなチップに成った一本鞭である。
 今度は一人ずつ叩く。
 やや広がった太腿の間から女の部分を狙う。
 強く叩き込む。
 「ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼の閉じ合わせた女の部分を強く叩いている。強烈な痛みである。
 「うーーーーぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼の躰は空中で震撼する。
 次が構えた。
 「あーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼はまだ痛みが治まってない。堪らず叫ぶ。
 こっちの男も太腿の間から叩き込む。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼の目から涙が溢れる。
 先に叩いた男がもう一発構えた。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は堪えられない。堪らず待ったを叫ぶ。
 それでも男は同じように内腿の間から鞭を叩き込む。
 「ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は藻掻き躰を迫り上げ痛みに揺すって悲鳴を絞りだす。そしてこれだけで失禁してしまう。
 仕方なく一時休憩と成った。
 
 四国。観音寺。娼帝國が建設寄贈した十階建てのマンションである。
 夕食が終わって荒木祐子ら潜水艦のメンバーと一緒に突入を希望した者だけが残って吉丘蓮実中尉の話を聞いていた。
 「それでは核戦争を起こしたのは娼帝國なのですか」
 荒木祐子でさえ話の確信に驚愕する。
 「私達はある時点からそう考えています」
 吉丘蓮実中尉はきっぱり見解を述べる。
 「でも確証はないのですね」
 黒田定である。
 「確証は有りませんが状況証拠は繋がります」
 吉丘蓮実中尉は断固とした口調である。
 「最初に核を打ったのは北朝鮮ですよね」
 これはその日の日本のニュースで伝わっていた。誰もが頭に焼き付いた現実である。
 「そうです。問題はそれを画策した二重スパイが居ます」
 「二重スパイ」
 「仁延頴娃と言います。この男が北朝鮮に戻って画策したと睨んでいます。仁延頴娃を浜崎有紀大尉が調べていたら上司から強く叱られました」
 「・・・・・」
 全員が息を飲むように吉丘蓮実中尉を見ている。
 「仁延頴娃はR国総統の湯野中から多額の金を貰っています。それで女性の乳首を斬りまくりました」
 「死を覚悟した任務の代償にですか」
 黒田定が確認する。
 「そうです」
 「そんな乳首を斬られた人は」
 小柴文香は聞くに堪えられない。
 「それは娼国の病院の医療実習で綺麗に再生されます。さらに多額の金を貰って日本に帰りました。いまアナウンサーの奈那緒さんらがそうです」
 「しかし整形で外見は綺麗に成っても」
 「いいえ。乳腺まで繋がって感度も良くなるらしいです」
 会議室のメンバーは驚愕して暫く声も出ない。
 「確かに北朝鮮が撃てば地上戦では行き詰まったロシアが直ぐに核を撃ちますね」
 荒木祐子もその連鎖性は理解できる。
 「娼国とR国はロシアがウクライナに侵攻した時点から核戦争に備えていました」
 「誰が備える事を提言したのですか」
 小柴文香の声は怒りに震えている。
 「作戦を立てたのは葛城義和です」
 吉丘蓮実中尉はきっぱり断言する。
 「それ以外には考えられないですね」
 倉木麻衣子である。柳瀬香織らに付いて来て作戦に参加を名乗り出た。
 「核戦争が勃発して世界中が破壊されても娼帝國以外残らないのはおかしくありませんか」
 吉丘蓮実中尉はさらに確信を掘り下げる。
 「そうですね。核シェルターも有ります。生き残る人達が世界中に居て不自然ではないです」
 「娼帝國は核戦争の上からミサイル攻撃と爆撃を繰り返しました。きっぱり日本民族と娼帝國が街を進出した国以外抹消すると宣言しています」
 「それでは娼帝國が独裁する為の作戦が最初からロシアの不法侵略に乗じて実行されていたのですね」
 荒木祐子は恐ろしい計画に深い怒りを沸騰させている。
 「そうです」
 吉丘蓮実中尉の強い色香を持った美人顔が真顔で答える。
 
 R国D市のスタジオ。
 本庄翼は漏らしたあと吊るしから降ろされて拷問椅子に乗せられた。
 「鞭は後回しにします。少し本庄翼の女の性を愉しみましょう」
 舛田警視正はそう宣言して一人の男にクスコを渡す。
 男はそのまま挿入しようとする。
 「駄目。この女は濡れてないの。指でローション塗りこんで」
 男は指二本にローションを垂らす。その指を本庄翼の膣に捻じ込む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 入れ方が乱暴である。本庄翼は痛みに呻く。
 男は容赦なくクスコを挿入する。
 螺子を回して大きく広げる。
 「ペンライトで中を公開して」
 男は横からペンライトで内部を照らす。
 膣壁の波打った粘膜の奥に薄紅色の子宮口が男の亀頭の先端の様に盛り上がっている。
 「今日は中を責めるより中を他から濡らしましょう」
 舛田警視正は電極に繋がった小さなサックを乳首とクリトリスに被せた。
 三人の男にそれを指で押さえるように指示する。
 微電流を流して僅かずつ刺激する。
 本庄翼の表情は徐々に軋んで眉間に皺を刻む。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼の乳首とクリトリスは微電流の刺激に揺さぶられる。
 「いやーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼の躰は強く震撼する。
 舛田警視正はアナルパールも取り出す。
 手の空いてる男に渡す。
 「ローションたっぷり塗ってアナルに入れて」
 男はローションを掛けて本庄翼のアナルに捻じ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 入れ方が乱暴でやや痛い。
 それでも本庄翼の膣内は徐々に濡れる。
 「あーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 本庄翼の股間は迫り上がり揺れる。
 舛田警視正は次の男に鶉の卵くらいのローターを渡す。
 「貴方はクリの直ぐ下を責めて」
 クリトリスには電極に繋がった小さなサックが被って微電流で刺激していた。
 その真下に刺激を加える。
 「あは、あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーー」
 さらに本庄翼の躰は強い刺激に藻掻く。
 膣の中には既に膣液が充満していた。
 舛田警視正は細く柔らかい尿道バイブを取り出した。
 それを六人目の男に渡す。
 「解る。貴方が責めるのはここの穴よ」
 舛田警視正はクスコの金属の間に下がった尿道口を指差す。尿道口は僅かに口を開いていた。
 男はそれを抓んで本庄翼の太腿に片手を置いて構える。
 「ゆっくり静かに優しく入れて」
 舛田警視正はさらに細かい指示をする。
 男は尿道口とクスコの中をじっくり見ながらゆっくり挿入する。
 「さあ。じわじわ動かすのよ」
 男は回転させながらピストンする。
 「あーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 男がピストンを引いた時に本庄翼の尿道から僅かに潮が飛ぶ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 男は一度尿道バイブを抜く。さらに一筋流れ出る。
 本庄翼の股間は微妙に痙攣していた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 やがて本庄翼の膣を広げたクスコの口から唾液のように粘り気のある膣液が流れ出た。
 舛田警視正は本庄翼のお尻の下に手を入れてクスコの角度を下に向ける。
 さらに濁った膣液がドバット流れ出る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は堪らない恥ずかしさである。
 「あーーら。凄い濡れたわね。気持ち良いでしょう」
 舛田警視正は態とオーバーに詰る。
 「・・・・・」
 本庄翼は無言で小さく首を振る。
 「判る。全部のシティのテレビに公開されているのよ」
 舛田警視正はさらに恥ずかしさに追い詰めるように詰る。
 本庄翼は紅潮した顔を強く逸らせて堪え続けるしかない。
 もうどうにも成らないこの國に自分の居場所はないのである。
 機動部隊の乗組員の話では何回か医療実習に出されたら何れは拷問からは開放してくれるとの事であった。
 それまではこんな恥を堪え続けなければならないのである。
 最早。仲間が助けに来ることはない。娼帝國が世界の総てなのである。
 「さあ。もっと感じてもらいましょう」
 舛田警視正は膣の中を直接責めるべくリモコンから伸びたアームの先端に小さなマイクロローターの付いたアイテムを二本出す。
 「これでお○○この奥を責めましょう」
 乳首の電極に繋がった小さなサックを押さえていた二人に渡して乳首の電流責めは外す。
 二人はカメラを妨げないように拷問椅子の下にしゃがむ。
 「二人でここの部分を両方から挟み撃ちにして」
 舛田警視正は後ろから長いブジーで責める部分を指し示す。
 画面はクスコの内部が拡大描写される。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーん」
 本庄翼は腰を揺すり顔を振って藻掻き続ける。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーー」
 本庄翼は遂に失禁してしまう。
 尿道バイブを動かしていた男が直ぐに抜く。
 クリトリスの電極に繋がった小さなサックを押さえていた男以外全部引く。
 電流の操作をしていた男が電流を切る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーー。あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 本庄翼の躰は震撼を続ける。股間は微妙に痙攣したままである。
 失禁が修まったら舛田警視正がタオルでクスコの周りを拭く。
 「さあ。もっと責めて」
 舛田警視正は失神を狙っている。
 クリトリスの小さなサックに微電流が流れる。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 卵バイブが当てられ尿道バイブが侵入した。クスコの奥に二本のマイクロローターが侵入する。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な声が上がって本庄翼の躰は拷問椅子に沈む。
 白目を剥いて躯状態である。
 ここで休憩が入れられた。
 
 D市。川越奈津美らの鉄格子である。
 ようやく病院から戻って四人が揃った。
 「舛田。人によってかなりハードさが違うね」
 川越奈津美は舛田警視正に特に虐められている実感が強い。
 「あの人達機動部隊の遠征から帰ってきたのね」
 森山雪路である。
 「此処には入れられてないよね」
 「娼国の病院の隣の島らしいよ。其処に昔から加重死刑囚を入れる監獄が在るのだって」
 「そう」
 「でもそうしたら私達の少しは減るかも」
 東悠里も少し希望を見出す。
 「そうでないと。もう」
 菅野瑞穂は心底辛そうである。
 四人は今夜もビールを樽で貰って飲み明かしていた。
 
 四国。観音寺。娼帝國が建設寄贈した十階建てのマンションである。
 荒木祐子らに吉丘蓮実中尉の説明は続いていた。
 「地中の川を潜水艦でどうやって通るのですか」
 「あの艦では無理です。潜水艦はこちらで用意します。地中の川を通る特別な探知機を付けています」
 「探知機」
 「R国北の潜水艦は全部あの川を通ります。逆に娼国の潜水艦も入れません」
 「北側の潜水艦だけの通り道なのですか」
 「途中に北の潜水艦の基地に入る口が有ります。北の潜水艦は全部其処から出てきます。一部TSの港に係留していますが」
 「娼国の潜水艦は」
 「S市と娼国の港です。全部で六隻しか居ません。機動部隊の前路警戒が任務ですから」
 「それでは今回あの潜水艦は使わないのですね」
 「そうです。あの艦は見張られています。動かさない方が良いです」
 確かに荒木祐子らも見張られていると警戒していたがその通りであった。
 「でも娼国の潜水艦は我々では」
 黒田定は操艦の学習が簡単ではないと思う。
 「マニュアルを持ってきます。アメリカの艦より操艦は簡単です。殆どが自動で無人艦にしても動きます」
 「全部で三隻の潜水艦が動くのですね」
 「そうです」
 
 R国D市のスタジオ。
 舛田警視正は失神した本庄翼を放置して休ませていた。森知治元巡査部長に掛かる。
 既に拷問椅子に乗せられていた。
 「もう輸血の用意はできているから。貴女の刑を選ばしてあげる」
 舛田警視正は態と怖いことを言う。
 娼国の医療では既に人工的に患者に最適な血液を作れる。最初から患者の血液型が判れば直ぐに製造ができるのである。
 森知治元巡査部長も既にそれを知っていた。
 「一つ。全身に焼印。一つ。乳首を焼く。一つ。蛇の三穴挿入。どれでもいいわよ」
 舛田警視正は淡々と述べる。
 森知治元巡査部長は蛇だけは逃れたい。
 「あ、ああ。ああ」
 森知治元巡査部長は言葉も出ないくらい震えている。
 「大丈夫よ。もう蛇に慣れたでしょう。お○○ことアナルと口に入るだけで痛くないし病院送りも免れるよ」
 舛田警視正は一番嫌がっていると判ってさらに追い詰める。
 「あ、ああ」
 森知治元巡査部長はさらに震える。
 「おっぱい焼いても。躰中焼印押しても病院のインターンが綺麗に直してくれるから問題ないか」
 舛田警視正は恐ろしいことを簡単に言う。
 「こいつの躰。焼きたいですよ」
 男の一人が要求する。
 「まあ。こんな綺麗な躰焼きたいの」
 舛田警視正は男をやや嗜める真似をする。
 「さあ。どうする」
 舛田警視正は森知治元巡査部長に迫る。
 「ああーー」
 森知治元巡査部長は何も言えない。
 「決めなければこっちで決めるよ」
 「あーーーー。へびはだめーーーーー」
 「なに蛇で良い」
 「だめーーーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は震え上がる。
 「警視正。駄目だと言ってますよ。焼きましょう」
 男は何としても森知治元巡査部長の躰を焼きたい。
 「ねえ。どうしても蛇は嫌。折角三田園警部補に来てもらったのよ」
 「あーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーー」
 森知治元巡査部長は三田園矢一警部補を指差されてさらに悲鳴を上げる。
 「両方やっちゃいましょうよ」
 男はさらにエスカレートする。
 「・・・・・」
 森知治元巡査部長は口から泡を噴いてしまう。
 「困ったわね」
 そう言って舛田警視正は真っ赤に焼けていた焼印を男らに一本ずつ配る。
 「三田園警部補。彼女十字架に磔てください」
 三田園矢一警部補は舛田警視正に頼まれて森知治元巡査部長の躰を十字架に固定した。
 舛田警視正は赤いペンで両方の乳首の上と下に印を付け太腿にも印を付ける。
 森知治元巡査部長の躰はぶるぶる震えていた。
 「この六ヶ所よ。一斉に行くよ」
 既に看護士がストレチャーで待機している。
 「はい」
 一斉に六本の焼印が森知治元巡査部長の躰を襲う。
 「ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 三田園矢一警部補は直ぐに戒めを解く。
 森知治元巡査部長の躰は床に崩れる。
 看護士が麻酔を当ててストレチャーに乗せる。
 そのまま屋上に待機していたヘリが運び出す。
 そのあと本庄翼の途中だった鞭打ちが残った三人分行われて終了と成る。
 一応本庄翼も病院に搬送と成った。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 まだ四人は残っていた。そして柿崎一行と井上少佐が加わっている。
 「葛城先生は事前に防ぐより行動を起こさせて全員を逮捕したいのですね」
 井上少佐である。
 「危険分子は壊滅しなければ成りません。行動を起こさせれば対象者がはっきりします」
 葛城義和は壊滅を主張する。
 「そうですね。どこまで影響が広がっているのか突き止めましょう」
 「問題は四国の観音寺だ。加わる者とそうでない者が居る。それをどう見分けるかだ」
 湯野中は全部が荷担しないと言う見方である。
 「そうです。行動しない者は無罪と見ましょう」
 「それで問題ないか」
 平佐和は心配する。
 「娼帝國内に居なければ然程問題はありません。加担しなかった者まで捕らえたら今後出て行く者に影響します」
 「そうだな。内部の者が手引きしなければあそこからは何もできないか」
 平佐和もやや納得した。
 「概ね加担しそうな者は人脈から判別付きますが。それ以外の一般にも広がっている場合が困ります」
 井上少佐は人脈で当たりは付けている。一般への波及は見確認であった。
 
 姉ヶ崎ニューシティ。R国工作員浜崎有紀大尉の部屋である。
 「吉丘蓮実中尉の他五班に別れます」
 作戦の立案をしていたのは浜田佳美中尉である。
 「潜水艦は三隻確保ね」
 浜崎有紀大尉が確認する。
 「五隻です」
 浜田佳美中尉は違いを唱える。
 「待って川越から月村元総理を捕らえて移送はヘリしかないよ」
 「でもアメリカの潜水艦は使えません」
 「電源を切るのと囮。そして吉丘蓮実中尉の突入部隊。柏木理佐と峰崎静香を救出する部隊です」
 「四隻ね。分散し過ぎじゃない」
 「全部で五隊です」
 「その前に月村元総理を乗せてD市まで飛びますか」
 「潜水艦に降りては時間が掛かり過ぎます」
 浜崎有紀大尉は葛城義和を捕らえて月村元総理と二人でAIを解除させたい。そして月村元総理の乗ったヘリは撃墜できないと踏んでいた。
 「はい」
 浜田佳美中尉もそこは認める。
 「電源を切る部隊は囮になる部隊の艦が降ろして行けば良いよ。そして柏木理佐と峰崎静香を回収した艦が拾えば良い」
 「そうですね。突入して葛城義和を捕らえるのは吉丘蓮実中尉と決まったものですがあとの配置はどうします」
 「囮は私がやる」
 そこが一番難しい。浜崎有紀大尉がきっぱり断言する。
 「それ以外は」
 「電源を切るのは下條あさひ少尉。そして貴女が月村元総理を確保。そして柏木理佐と峰崎静香救出が藤香澄中尉と田川真琴中尉よ」
 殆ど浜崎有紀大尉が決めてしまった。
 
 四国。観音寺。
 朝早く荒木祐子の強い要望で男性隊員五人はバス鉄道気道車兼用車両で中村に向かった。
 荒木祐子は作戦の成功率は五割以下と見ている。子孫を残す種付けの男性は残したい。
 そうでなければ娼帝國に教育された民だけに成ってしまう。
 早朝に吉丘蓮実中尉も潜水服姿で乗ってきた潜航艇に戻る。
 下條あさひ少尉が別の潜航艇で近付いて潜水艦操艦マニュアルを渡してくれた。定期連絡のスケジュールである。
 その日からR国北の潜水艦操艦の勉強が始まった。
 
 関谷少将の第五機動部隊が警戒行動に出発した。
 今度は英国から北欧の警戒行動である。数ヶ月は戻れない。ロボット二個師団も積んでいた。
 同じ日北の陸軍部隊が中国国境を越えた。ロボット六個師団からなるR国第二軍である。
 完全AIによる行動だが最終的にはT市から指宿が指揮を執っている。
 さらにその翌日生方少将の第三機動部隊が出撃した。
 これもロボット師団二個を積んでいる。
 
 R国中央棟五十六階の宴会場である。
 天葛少将の部隊が宴会を始めた。娼国の昭和中期のホテルが取り壊しに成ったからこっちに移ったのである。
 この宴会のコンパニオンに溝口明日香少佐もまた藤香澄中尉、田川真琴中尉も入り込んでいた。
 生贄に引っ張り出されたのは横山美由紀である。
 福井県警の森知治元巡査部長ともども帯広のオークションに侵入した福井旬報の記者である。
 これまの蛇拷問にも精神異常にならず堪え続けていた。
 宴席では溝口明日香少佐も藤香澄中尉も田川真琴中尉も将校らの手で腰巻一枚にされて躰を隅々まで弄られていた。
 娼国の将校なので彼女らを工作員とは知らない。普通のコンパニオンと思って弄くり放題である。
 藤香澄中尉も田川真琴中尉もこれが任務と認識していた。だが今は許しがたい。この國に維新を起こすまでと堪えている。
 本日も東丸秀三郎警部と三田園矢一警部補が呼ばれていた。
 「さあ。皆さんの投票です。この女は前回蛇責めに堪えました。一緒に帯広で捕まった森知治元巡査部長も堪えながら蛇は苦手なようです」
 投票ボタンは無線端末が各自の席に有る。
 責めは四択。1.蛇拷問。2.女の性拷問。3.痛み拷問。4.蛇以外の生物拷問である。
 投票中に天葛少将は二人の中佐を呼ぶ。どちらも補助艦の艦長である。
 部屋の外に引っ張る。
 「お前らの席のコンパニオンはR国の工作員だ」
 「ええ」
 二人は驚き不動の姿勢になる。
 「まあ。本来護衛警戒任務だがちょっと二人に問題がある」
 天葛少将は真紀子から隠密裏に伝えられた内容を話す。
 「もう一人。くれぐれもこっちは味方だが細川中尉に付いている。溝口明日香少佐だ」
 「ええ。あの若さで」
 「葛城先生を地下交通で襲った二人から護った。さらに平佐和先生のお気に入りらしい」
 「はあ」
 「ちょっと残酷な場面であの二人にやらせて見てくれ」
 「畏まりました」
 二人は席に戻った。
 投票は一位が女の性拷問。二位が蛇拷問と成った。僅差である。
 一位と二位で再投票と成る。
 女の性拷問が選ばれた。
 横山美由紀は全裸にされて拷問椅子に磔にされる。
 浣腸からである。
 バケツに入った氷水が用意された。
 「詰ってきてよ。最近はコンパニオンが責めるのだよ」
 中佐の徽章が膣に指を突っ込んでいた田川真琴中尉を押しやる。
 準備していた三田園矢一警部補が浣腸器を渡す。
 田川真琴中尉はここで逆らえない。計画がばれることも警戒しなければ成らない。まして溝口明日香少佐も座敷に居るのである。
 田川真琴中尉は心の中で横山美由紀に詫びながら浣腸器を受け取る。
 バケツに板氷を入れているので水は強烈に冷たい。
 田川真琴中尉はそのシリンダーを持ってアナルに差し込む。
 「つめたいよーーーーーーーー」
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー」
 田川真琴中尉は横山美由紀の悲鳴を聞きながらシリンダーを押す。
 「あ、ああ。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は異常な冷たさに強烈に悲鳴を上げる。
 田川真琴中尉は内臓を抉られるような思いだが黙って遂行してゆく。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は腹の痛みが一気に襲って藻掻き悲鳴を搾り出す。
 三田園矢一警部補がアナル栓を渡す。
 田川真琴中尉はそれを横山美由紀のアナルに捻じ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は顔を究極に歪めて悲鳴を絞り出している。
 「私のうんこを見てくださいと言わせて」
 三田園矢一警部補が田川真琴中尉に耳打ちする。
 田川真琴中尉は黙って頷く。やるしかない。ここで疑われたら帝國の夕嵐計画が不可能に成ってしまう。
 「苦しいのね」
 田川真琴中尉は哂って話しかける。
 「ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は藻掻き続ける。
 「わたしのうんこを見てくださいと言うのよ。そうしたら抜いて上げる」
 田川真琴中尉は含み哂いを浮かべて言う。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー。わたしのうんこ。みて。ください。うぐうーーーーーーーーーーーーーはやくーーーーーーー」
 横山美由紀は苦しさに恥じどころではない。もう地獄の底まで辱めを受けている。
 「・・・・・」
 田川真琴中尉は当てが外れたように三田園矢一警部補を見る。
 三田園矢一警部補は頷く。
 「待て」
 横から東丸秀三郎警部が透明な容器を拷問椅子の股下に接続する。
 「よし抜いて」
 東丸秀三郎警部が合図する。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はもう堪えられない。
 田川真琴中尉は固く収まったアナル栓をじわじわずらす。そして一気に抜く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の悲鳴とともに茶色い水が一気に流れ出す。
 「う、ううーーーーー」
 続いて小さく千切れた便が断続的に飛び出す。
 「うぐううーーーーー。ううーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の苦しみはなかなか治まらない。
 「もう一度洗おう」
 三田園矢一警部補が要求する。
 東丸秀三郎警部が氷の入らないバケツを置く。
 「ぬるま湯だ。二回目はこれで良い」
 田川真琴中尉がもう一度ぬるま湯浣腸で横山美由紀の直腸を洗って浣腸は終了する。
 やっと田川真琴中尉も席に戻れた。
 三田園矢一警部補はクスコと開口器を持ち出す。
 それで、横山美由紀の膣とアナルを広げる。
 三田園矢一警部補は続いてマイクロローター二つと柄付きのローター、ブジー、ピンセットを取り出す。
 若い将校を三人呼び寄せる。
 一人目に柄付きのローターを渡す。
 「これでアナルのこの辺りを刺激して下さい」
 三田園矢一警部補は長いブジーで直腸の内部を示す。
 二人目にマイクロローターとピンセットを渡す。
 「このマイクロローターをピンセットで抓まんでこの部分です。娼婦の泣き所と言います。これを責めて下さい」
 三田園矢一警部補はペンライトで膣の内部を照らしてブジーの先端で触ってその位置を示す。
 横山美由紀は冷や汗を掻きながら三田園矢一警部補の所作を見下ろしていた。
 「先に中をよーーく見せて」
 膣に指を入れられていた溝口明日香少佐が三田園矢一警部補の忘れている事を指摘する。
 「あーーーーー。すみません」
 三田園矢一警部補も気付いて詫びる。
 横山美由紀の膣の奥と直腸の内部を照らしてモニターに拡大するサービスを忘れていたのである
 直ぐに二本のペンライトで中を照らす。
 四方の壁に設えたモニターに拡大描写される。
 横山美由紀は初めて受ける屈辱ではない。それでも躰が宙に浮くような恥ずかしさである。
 「貴方はこのマイクロローターを尿道に入れて。これをブジーで押したりリモコンの線をひいたりして尿道の内部を刺激して弄って下さい」
 三田園矢一警部補は膣の内部を照らしながら説明する。
 若い将校はそのプレイを聞いてにんまり悦ぶ。
 横山美由紀は聞いているだけで恐怖に縮み上がっていた。
 「そろそろ良いだろう。やりましょう」
 三田園矢一警部補が三人の将校に合図する。
 一人が横山美由紀のアナルにローターを突っ込む。
 一人はピンセットで抓んだマイクロローターを膣の奥に侵入させる。
 最後の一人がクスコの金属の嘴の割れ目に下がった尿道口に指でマイクロローターを突っ込む。
 「あーーーーーはあーーーーーーーーーー」
 横山美由紀にはこの刺激が一番強いらしい。
  三人が一気に責める。
 「ううぐううーーーーーーーーーーーーーーー。うう。うう。うう。ううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の躰は一気に硬直する。
 太腿の筋肉は怒張して顔は強く軋む。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は尿道の責めに堪えられず失禁してしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 尿道を責めていた将校は直ぐにマイクロローターを抜く。
 潮は横山美由紀の尿道の亀裂から一気に噴き上げる。
 「あーーーーーはあーーーーーーーーーーああ。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 横山美由紀は荒い息遣いを続けその躰は震撼し続けている。股間は微妙に痙攣していた。
 潮が治まったのを確認して将校らはさらに責め続ける。
 「あーーーーーーはあああーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の躰は一度逝ってしまっている。官能を抑えるタガは外れて制御は利かない。
 スクリーンには横山美由紀の逝き顔のアップと股間部分のアップが鮮明に映し出されている。
 だが三田園矢一警部補の目標はまだまだである。
 
 四国。中村。娼帝國がこちらにも建設寄贈した十階建てのマンションである。
 観音寺から五人の男性隊員が着いていた。
 種付けは一日一人二回ずつと決められ希望者が抽選で十人が選ばれている。抽選と言っても希望者は多くない。
 山科穂香と大路七奈美も含まれていた。
 五人の男性隊員は二日間滞在する。
 男性も抽選で当たった部屋に向かう。
 大路七奈美の部屋に来たのは体力の有りそうな元自衛官の男性隊員である。
 互いにシャワーを使ってカーテンを閉めて電気を消して暗い部屋で挿入するだけである。
 大路七奈美は種を貰うだけと割り切っていた。
 SEXを愉しむ心算はまったくない。
 だが男性隊員の男根はかなり大きかった。濡らさなくては入らない。
 男性隊員は大路七奈美のクリトリスを剥いて舐める。
 「うう。いや」
 大路七奈美はつい拒絶して腰をずらしてしまう。
 「濡れてないから」
 「ごめんなさい」
 大路七奈美は考え直して股間を晒す。
 「少し明るくしていいですか」
 「見ないと駄目」
 大路七奈美は仕方なくカーテンを開ける。
 「ううーーーーーーーーーーーーーー」
 男性隊員の一物がゆっくり侵入してくる。大路七奈美はその太さに思わず声を上げてしまった。
 大路七奈美は気をやる心算はなかった。
 「あはあ。あはあーー。ああーー。あはあ。ああーー」
 男性隊員の一物は膣の奥深く突いてくる。
 大路七奈美は責めに自分を押さえ切れそうにない。これは献身婦ではない子孫繁栄が目的。とことん拒絶する必要はないと思い直す。
 男性隊員が果てるのに三十分近く掛かった。
 大路七奈美は二回も逝ってしまったのである。
 シャワーを浴びて大路七奈美は茶を入れた。
 山科穂香の山で以前から茶は栽培されている。
 米以外の農作物は順調に収穫できていた。
 「ねえ。向こうでも種付けしているの」
 「いいえ。まだそんな段階では」
 「それじゃまったく無し」
 「決まった相手だけです。これまでR国に潜入していましたから全員避妊していました」
 「荒木さんは」
 「黒田だけです」
 大路七奈美は五人だけが来て黒田定が残った事から何か動きが始まるのではないかと予感がした。
 「もう一回大丈夫」
 「大丈夫です」
 大路七奈美は二回目を男性隊員が果てるまでに失神してしまった。
 
 R国中央棟五十六階の宴会場である。
 横山美由紀は尿道と膣、アナルの三箇所責めであれから三回上り詰めてしまった。
 いまはクリトリスに電マが当たり膣には棘付きバイブが入りアナルにはアナルパールが詰められている。
 「あーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は大口を破裂させて声を上げ続ける。
 股間は強く震えて全身は藻掻き暴れ続けていた。
 何度も失禁させられて膀胱は空である。
 「あーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はさらに緊迫した声を上げていた。
 将校らは同じペースで責め続ける。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一条白く濁った液体の粒が三メートルぐらい一瞬間飛び散る。
 「あはあーーーー。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 将校らは責めを止めて手を引く。
 横山美由紀の躰は強く震撼し続けている。暫く荒い息遣いも続いた。
 「遂に出ました。これはおしっこでは有りません。本物の潮です」
 三田園矢一警部補が解説する。
 ここで一度横山美由紀の戒めが解かれてシャワータイムが与えられた。
 横山美由紀はふらふらしながら将校に抱えられて浴室に向かう。
 「それでは次のプレイを投票します」
 またモニターにルーレットが表示される。
 1.ピンチ鞭。2.ピンチドミノ。3.蛇イレポン。4.膣灯篭。
 1.ピンチ鞭が七割であった。
 「次に叩く二人を抽選します」
 今度は三田園矢一警部補が選ばず抽選となった。
 シャワータイムが終わって出てきた横山美由紀を三田園矢一警部補が十字架に磔にする。
 両腕は広げられて十字架の横の柱に手首と肘の手前を縛り付けられた。
 右の脚首を十字架の根元に縛る。
 左脚を持ち上げて脚首を横柱の先端に吊るす。
 三田園矢一警部補は藤香澄中尉を引っ張る。
 「このピンチを鞭で叩き落とすのだ。痛そうなところに鋏み付けて」
 三田園矢一警部補は藤香澄中尉にピンチの箱を渡す。
 「はい」
 藤香澄中尉も鋏み方は動画で見ていた。
 怪しまれないように意地悪く鋏むしかない。
 帝國の夕嵐が成功すればこの女性も助かる。藤香澄中尉は自分にそう言い聞かせた。
 まず乳首を深く鋏む。直ぐ横の乳輪を鋏む。左右両側で六本鋏んだ。
 続いて乳房の輪郭に鋏み付けてゆく。
 次は乳房の下から三センチ置きに縦に並べて右の太腿を膝の上まで鋏む。
 左も同じように鋏み付けて持上げられた内腿に鋏み付ける。
 最後は女の部分のびらびらを二枚合わせて鋏み付けた。
 既に将校二人が鞭を持っている。横山美由紀は恐怖に慄く。これを叩き落とされたら相当に痛い。
 一人目が構える。先端が長方形の革二枚の一本鞭である。
 「あーーーーーーーーー」
 横山美由紀は恐怖に震え上がって悲鳴を漏らす。
 鞭は乳房のピンチの密集部分を叩く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 四本だけ吹っ飛ぶ。何本かは鋏が浅くなっていた。鋏まれた部分に繊細な痛みが神経に沁み通る。
 「ううーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーー」
 横山美由紀は痛みに表情を軋ませる。
 二人目が構える。
 「あーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は慄き身構える。
 鞭の先端は反対側の乳房に密集したピンチを叩く。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ピンチは一つも飛ばない。
 態と飛ばさないで鋏がずれるように叩いていた。この将校は大佐の徽章を付けている。空母の艦長である。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は痛みに藻掻き震える。
 一人目が振り被った。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 一人目の若い将校は思いっきり振り降ろす。
 最初に自分の叩いた乳房のピンチを叩く。
 今度は数本が一気に飛ぶ。
 「はあふぁーーーーーーーーーーーーー。ふぁふぁーーーーーーーーーー」
 強烈に甲高い悲鳴を上げる。
 乳房の輪郭はあと四本。乳首は鋏まれたままで乳輪の片方は落ちていた。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は顔を揺すって痛みに震える。
 また二人目が構える。
 「ああーー」
 横山美由紀は悲痛に歪んだ表情で身構える。
 両方の乳房のピンチを薙ぐように下から擦り上げる。
 「ふおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふはぁーーーーーーーーーーーーーーー。ふあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 何本かのピンチの鋏が浅くなる。
 「うーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は躰を震わせ涙を飛ばす。
 また一人目が構える。
 「・・・・・」
 横山美由紀の表情は恐怖に凍り付く。
 乳首に残った二本を鞭を真横に上から叩き落とす。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 二本とも飛び散る。
 「ううーーーーーーーーうーーーーーーーーーーうーーーーーーーーー」
 横山美由紀から涙が溢れる。
 大佐の徽章が反対側の乳房を指差す。
 若い将校は自分を指差し大佐の徽章に自分が叩いて良いかお伺いを立てる。
 大佐の徽章は顎で合図した。
 若い将校は反対側の乳房を斜め横から叩き落とす。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大方が飛び散る。
 二本だけ残って乳房を僅かに鋏んでぶら下っていた。
 「ううーーーーーー。ううーーーーーーーー。うーーーーーーーーー」
 横山美由紀からさらに涙が溢れる。
 大佐の徽章は吊るし上げられた左脚の内腿を並べて鋏んでいる数本を狙う。鞭の先端に力を込めて舐めるように一気に掃い落とす。
 「ぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一気に内腿のピンチが一掃された。
 「あーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 横山美由紀は顔を強く振って痛みに悶え続ける。
 さらに続けて左の乳房の下から腰に掛けて上から舐めるようにはたき落とす。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の躰はぶるぶる震える。
 「あーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーん」
 横山美由紀は遂に失禁してしまった。
 満場の拍手が沸く。
 若い将校が乳房に残った二本を軽く叩く。
 「ふうぉーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀から甲高い悲鳴が上がる。
 さらに右の乳房の下から鞭の軸を当てて両手で持って一気に舐め下ろす。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーううごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうごーーーーーーーーーーーーーーー」
 膝上まで一気に飛ばしてしまった。
 横山美由紀は躰をぶるぶる震えさせ藻掻く。
 「ううおおーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀から涙がぽろぽろ流れる。
 もう一度シャワータイムが与えられた。横山美由紀は泣きながら浴室に逃げ込んだ。
 三田園矢一警部補が溝口明日香少佐に耳打ちする。
 「少佐。最後に何か強烈な責めが」
 「うん」
 その言葉は溝口明日香少佐のお○○こに指を入れていた細川中尉には聞こえていた。
 細川中尉は少佐と聞いて慄く。
 三田園矢一警部補は溝口明日香少佐を座敷の真ん中に引っ張る。もちろん全裸に腰巻一枚である。
 「お○○この一番敏感な部分にお灸据えても病院で治せる」
 溝口明日香少佐は恐ろしい事をあっさり言う。
 「確認します」
 東丸秀三郎警部が衛星電話で病院に電話する。
 「よろしいようです」
 東丸秀三郎警部は回答を聞いてそう答えた。次の刑は決まる。
 「空中に俯きに吊るせます。一番敏感な部分が上を向くように」
 溝口明日香少佐が要求する。
 「判りました」
 三田園矢一警部補はシャワーから戻ってきた横山美由紀をまず高手小手に縛る。その腕を縛り合わせた上から縄を掛けて天井のフックから張る。
 腰に縄を掛けて両方の脚首にも縄を掛ける。
 東丸秀三郎警部と溝口明日香少佐も手伝って腰と脚首も吊るす。さらに脚首に縄を掛けて壁のフックから引っ張る。
 横山美由紀の躰は空中に下を向けて畳みと平行に大股開きで吊るされた。
 股間は立っている溝口明日香少佐の目の高さに成っている。
 横山美由紀の躰は恐怖に震えていた。
 「これで最後だ。病院に運んでやる」
 三田園矢一警部補が宣告する。
 溝口明日香少佐は既にお灸を準備していた。
 大型の開口器で横山美由紀の女の部分を広げる。
 中を照らす。
 スクリーンにアップに成った。
 溝口明日香少佐は三角に固めたお灸をピンセットで抓む。じっくり膣の奥に進める。膣天井部の敏感な部分に慎重に置く。
 「あーーーーーーーーーなにーーーーーーーー」
 ガスライターの長いアームを突っ込む。
 お灸に点火した。
 「あーーーーーーーなにーーーーーー」
 横山美由紀は恐怖に震える。
 「お灸よ。もうじき熱くなるの」
 溝口明日香少佐は小声でそう宣告する。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 横山美由紀は泣き悲鳴に成る。
 場内は静まり返っていた。将校らはコンパニオンを弄りながらスクリーンに集中している。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 「まだでしょう」
 溝口明日香少佐はまだそんなに熱くないと言う。
 「あーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーー。あついーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は暴れ藻掻き喚き散らす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 横山美由紀は熱さに堪えられない。
 そしてまた僅かに失禁してしまう。
 溝口明日香少佐は燃え尽きたところで氷を突っ込んでやる。
 看護士が麻酔を注射する。
 吊るしから下ろしてストレッチャーで運び出す。
 横山美由紀の躰を仰向けにするとピンチが飛ぶ時に皮膚が剥けて無残な姿であった。
 溝口明日香少佐は細川中尉の席に戻る。
 「あのR国の少佐なのですか」
 「黙って。気にしないで触り続けて」
 「あ。はい」
 細川中尉も状況を察する。
 「ねえ。私の躰良かった」
 「それはもう」
 「じゃあ。一緒にホテルでエッチしよう」
 「えーーー。良いのですか」
 「うん」
 二人は滝澤沙緒里の経営するR国戌亥ホテルに向かった。
 溝口明日香少佐は平佐和がご執心するだけあってなかなかの美人である。長身でスタイルも良い。
 細川中尉はわくわくしていた。だが溝口明日香少佐は一回や二回では許してくれない。
 三回目までは何とか起った。
 溝口明日香少佐は果てたあとの細川中尉のペニスを握って亀頭の亀裂を刺激する。
 「あーーーーーーーーーーー」
 細川中尉は鈍痛に顔を歪める。
 溝口明日香少佐は男の潮噴きをさせてしまった。
 さらに強引に四回目を口で抜いてしまう。
 五回目に掛かったところで細川中尉は泣いてしまった。
 溝口明日香少佐はそこで止める。これが限界である。
 「ごめんねちょっと虐めちゃった」
 溝口明日香少佐は細川中尉の体を抱き寄せる。
 「はあ。でも良かったです」
 細川中尉は完全にベッドに沈んでいた。
 溝口明日香少佐はその胸に乳房を乗せてやる。
 悪くはない感触である。
 「出世が早いですね」
 「私。葛城先生を襲った女をこの手で押さえたの。平佐和先生のお相手もしているのよ。あの趣味の」
 「え、えーー。でも平佐和先生コンパニオンをアルコール中毒にさせるのでしょう」
 「そうよ。私には口移しで飲ませたわ」
 「えーーーー。それじゃアルコール中毒にされてあの利尿剤とカテーテルを入れられて」
 「そうよ。でも完全にアルコール中毒には成らない。それなりに振舞ったよ。あの姿は晒したけど。先生翌朝満足して私の中に出して寝ちゃった」
 「それで出世」
 「大尉から少佐はそうね」
 「大変ですね」
 「そうでもこれも任務だから。ねえ。今度もう一回逢ってまた泣くまでやらせてくれない」
 「はい」
 細川中尉は二つ返事である。
 また溝口明日香少佐とできる方が嬉しいらしい。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 「葛城君。どうして機動部隊をもう一度出撃させたのだ」
 平佐和が葛城義和の指令に疑問を投げる。
 「出撃ではありません。退避です。十個師団を外に出せば現在海外に出ている兵力と合わせて残った兵力より強力です」
 「奴らに万一AIの基幹司令室の設定を変更させられた場合か」
 「そうです。外に出した兵力はその司令部に帰属します」
 「成程。最後には奪還も考慮か」
 平佐和は納得した。
 今夜も津梨清吉が夕食を提供する。
 何も聞かないで津梨清吉は四人の好みに合った物を握り刺身を切ってゆく。
 「葛城先生。奴らの動きはそんなに脅威ですか」
 「脅威でないとは言いかねます。相手は事情を知り過ぎています」
 「うーーーん」
 湯野中は問題が北の工作員と唸る。
 「指宿さんも軍を外に出す事に賛成でした」
 「そうだよな」
 湯野中は深く納得する。
 「ねえ。予備の電力回線はどうなったの」
 真紀子は電力を切られた場合の対策を聞いている。
 「いま指宿の部下がやっているよ。TSからC市を通して逆流させる」
 「そう。できるのね」
 「原子力発電艦からTSに受け取る工事が完成したらね。それだけでも日数は掛かる」
 「どうして仮接続で地べたを這わすだけでしょう」
 「原子力発電艦から受け取る部分は工事が必要だ」
 「そうですね」
 葛城義和も認める。
 「そうか」
 真紀子もそれなら仕方ないと理解した。
 
 R国D市のスタジオである。
 晩秋から初冬に掛かる十一月の始め。日本の紅葉の綺麗な嵐山渓谷をドローンが飛行して撮影した番組が放映された。
 日本は既に寒いがR国は良い気候である。
 そのあと今週も週末番組の時間となった。
 今夜の生贄は元フリーライターの河出夏海と元立憲国民党市会議員黒田美優。どちらも核戦争前からの加重死刑囚である。
 機動部隊の遠征から戻って南の島に収監されていた。
 「こんばんは。一週間ぶりです。舛田紗香です。今夜も二人の生贄を用意しました。加重死刑囚の河出夏海と黒田美優です」
 舛田警視正が二人を紹介する。
 今夜も六人ずつ十二名。抽選で当たった男性が呼ばれていた。
 まずは輪姦すところから始まる。
 
 四国。観音寺。
 荒木祐子らがT国の港から乗ってきた潜水艦の中である。
 浜崎有紀大尉が小型潜航艇でやって来た。荒木祐子、黒田定、小柴文香そして吉丘蓮実中尉が入って秘密の会合である。
 実質的にはこれまで吉丘蓮実中尉が進めてきた内容の通り概ねその確認であった。
 「潜水艦の操艦方法は解りましたが川の中が心配ですね」
 「意外と広いのですよ」
 「そうですか」
 「問題は電力を遮断して二箇所から内部に侵入するところです」
 「内部に待機している仲間の工作員が開けるのですね」
 「電力を切ればハッチは手動で開きます。仲間の工作員が待機するのは電源遮断が上手く行かなかった場合の強襲の備えです」
 「強襲」
 黒田定は緊張の表情になる。
 「ある程度まで進んだらもうまともに戻れません。その場合強襲になります」
 「電力が直ぐに回復するとか」
 「予備電力で一定の箇所だけ回復させる可能性はあります。下條あさひ少尉はこれまで電力の操作もしていますが失敗した場合です。まずないです」
 「エレベーターが一定の時間専用の予備電源で動く仕組みと伺いましたが」
 「緊急時の為にエレベーターに予備のバッテリーを搭載しています。それで二箇所のエレベーターから襲撃します。私の隊が囮になります」
 「娼国の南の島に柏木理佐と峰崎静香が習慣されているのを救い出すとの事でしたが。他にも救出すべき人があるのでは」
 「南の島の五号棟に習慣されている場合本人が拒否しなければ全員連れ出します。但しD市に居る方は今回無理です」
 「でも計画が成功すれば」
 「成功すればその後に開放できます」
 浜崎有紀大尉はビールと料理も持ってきていた。それで乾杯しながら会議を続けた。
 
 R国D市のスタジオである。
 「こっちから掛かるよ」
 舛田警視正は輪姦すのが先に終わった黒田美優から掛かる宣言をする。
 機動部隊の強制慰問から戻った黒田美優には十日余り束の間の平穏であった。
 鉄格子から引き出されて恐怖に震えている。
 黒田美優は本庄翼の拷問番組を鉄格子の中で見て慄いていた。
 今も舛田警視正の恐ろしさに震えている。
 帯広で領事館に侵入した時に捕まったのである。
 そして日本からR国に異動になった舛田警視正によってR国に移送された。黒田美優には因縁の人物である。
 「彼女は元帯広市会議員です。R国領事館に不法侵入して逮捕されました。今夜はたっぷり元市会議員の羞恥責めをお愉しみください」
 舛田警視正は鞭を手にしていた。
 一メートル四方の鉄板の台に十字架が立てられた大道具が運ばれてくる。
 「十字架の根元にお尻着かせて大股広げて」
 舛田警視正は黒田美優を担当する六人の男らに要求する。
 四人が掛かった。
 十字架の柱の根元に黒田美優の躰を腰から沈める。二人が後ろから肩を押さえる。二人が片方ずつ脚を持上げて股間を丸出しにしてしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優はもう何度も広げられているが悲鳴を上げる。
 今度は総てのシティのテレビに映されているのである。知っている人も核戦争後ある程度は生きていると思う。
 堪らない辱めである。
 「自分の手でお○○こ広げな」
 舛田警視正はまだ黒田美優の躰が一般に公開されてない事を知っていて命令する。
 「・・・・・」
 黒田美優は首を振る。
 舛田警視正は持っていた鞭で乳房を叩く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は痛みに躰を震撼させる。
 「開かないとお○○こ叩くよ」
 持っている鞭は先端が革二枚縫い合わせて芯に金属が入った物である。黒田美優はこれで局部を叩かれたら強烈に痛いと知っていた。
 黒田美優は震える手をお尻から回して女の部分のびらびらを広げる。
 「もっと」
 「ああ」
 黒田美優は仕方なくさらに大陰唇を引っ張る。
 「まだよ。ピンクの尿道口と膣口が見えるまで開くのよ」
 「・・・・・」
 黒田美優は堪らなく辛い。恥ずかしい。それでも指先に力を入れて広げる。
 「帯広にも放映されているよ。貴女を知っている元職員も見ているよ。大悦びだね。そこで私のお○○こをご鑑賞くださいと言いな」
 舛田警視正は容赦なく言えない言葉を要求する。
 「そんな」
 「言わなきゃピンクの粘膜叩くよ」
 「えーーーーーーーーーー」
 黒田美優は悲痛な悲鳴に成る。
 「ここにも元帯広職員居ります」
 六人の一人が名乗り出る。
 黒田美優からは誰だか分らない。
 「彼女どうだった」
 「もう。野党議員で煩く文句付けてきてむかついていました」
 男はその時の不満を吐き出す。
 「そう。それじゃ貴方には特別に虐めさせてあげるね」
 舛田警視正は愉しそうに言う。
 そしてその男に持っていた鞭を渡す。
 「さあ。早く言いな。私のお○○こをご鑑賞下さいだよ」
 舛田警視正は黒田美優を追い詰める。
 今度は鞭を受け取った男が嬉々とした表情で鞭を構えていた。
 「ああ。わたしのお・・こ・・・・ご鑑賞・くだ・さ・い」
 黒田美優は震えた声でそう唱える。
 「もう一回。お○○こが聞き取れない」
 舛田警視正は厳しく追及する。
 「ああー。わたしのーーーーー。お○○こ。ご鑑賞。・・くださーーーーーーあい」
 黒田美優は恥ずかし過ぎる言葉を飲み込むように唱える。
 「いいわ。その十字架に大股開きに逆さ吊るしにして」
 四人が片方二人ずつ太腿と脹脛を持上げた。
 股間は斜め上を向いて丸出しである。
 残る二人に舛田警視正が手伝って十字架の横柱に太腿、膝、脚首の三箇所ずつ縛りつける。
 ドテは剃毛されていたがやや陰毛が頭を出し始めていた。
 舛田警視正は元市役所員に剃刀を渡す。そしてドテにローションを掛ける。
 「要らない物が生え初めているから剃って」
 元市役所員の男は黒田美優の女の部分に片手の親指を突っ込んで押さえて剃り始める。
 残りの男の内二人が黒田美優の腕を十字架の柱の後ろで縛り合わせた。
 テレビの画面は黒田美優の股間のアップになり剃っている部分がくっきり映し出されている。
 この間に舛田警視正はもう一人に向かう。
 元フリーライターの河出夏海。こっちも舛田警視正が帯広から移送してきた。黒田美優の仲間である。
 一メートル四方の鉄板の台に真鋳のアームが立っている。そのアームの先端は擬似男根である。
 アームの下の方に板が一枚填められていた。脚首を固定する板である。左右に脚首が入る穴が切ってある。
 「その上に立たせて板の穴に両方の脚首を固定して」
 舛田警視正は河出夏海の担当の六人に要求する。
 アームの横のハンドルを緩めて真鋳のアームを短く窄めて擬似男根を一旦下げた。
 河出夏海の脚首を固定する。
 擬似男根を持上げてアームを跨いでいる河出夏海の膣に挿入してアームの長さを調整した。
 そのままアームの螺子を締めて長さを固定する。
 「さあ。カメラを塞がないようにみんなで彼女の躰触って押さえて。スイッチ入れるよ」
 舛田警視正はそう言って擬似男根をピストンと振動させるスイッチを入れる。
 「あーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海の躰は揺れ震撼して声をあげる。
 「いい。何回逝っても失神してもそのままよ」
 河出夏海が立ったまま擬似男根は抜く事ができない。鬼逝かせをする大道具だったのである。
 舛田警視正はそう指示して黒田美優に戻った。
 そして黒田美優の正面にモニターを要求する。
 二人の男にクスコとアナル開口器、ローションを渡す。
 二人はそれを受け取ってローションを塗ってまず一人がアナル開口器を挿入した。開口器の螺子を回してアナルを広げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優には堪らない屈辱である。
 続いてもう一人がクスコを挿入して膣を大きく広げた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は堪らず悲鳴を漏らす。上からのカメラに映され黒田美優の正面のモニターに拡大表示されている。
 内部はレーザーでくっきり照らされていた。
 「貴女のお○○この奥と直腸の中まで丸見えよ。昔のお友達とか職員の方達によおく見てもらいましょうね」
 舛田警視正は黒田美優の逆さ吊るしに成った顔の横にしゃがんで詰る。
 「ああ、あはーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は堪らない羞恥に息遣いを漏らす。
 「さあ。貴方は彼女のお○○この奥をお掃除して」
 舛田警視正はそう言って元市役所職員の男にロングスプーンと黒いプラスチックの板を渡す。
 元市役所職員の男はロングスプーンを黒田美優の膣の奥に差し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は堪らず悲鳴を上げてしまう。
 元市役所職員の男は膣の中の波打った薄橙の粘膜の上を掬う様に撫でて粕を採取する。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ロングスプーンに掬われた白い粕がスクリーンに確認できた。黒田美優は恥ずかしさの極地に悲鳴を上げる。
 元市役所職員の男はさらにロングスプーンで僅かな膣液を掬い取る。
 「あーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーーん」
 ロングスプーンに載った僅かな膣液もスクリーンにくっきり映る。
 「ねえ。満足」
 舛田警視正は元市役所職員に聞く。
 「それはもう」
 元市役所職員の男は満面の笑顔である。
 「帯広のラウンジに感想聞いてもらおうか」
 舛田警視正は意地悪な提案をする。
 「それでしたら同じ元職員が」
 元市役所職員は元同僚の部屋を教える。
 舛田警視正は奈那緒に連絡しようとして考え直す。元道警本部長で現在警察庁長官の田村祥治に連絡した。
 どっちも衛星電話が繋がる。
 黒田美優はこの仕打ちに頭は真白に成っていた。このまま何処かに消えてしまいたい。
 もう一人河出夏海は立ったままで下からの擬似男根の連続責めに何度も失神しながら男らに押さえられて逝き声を上げ続けていた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は狂ったように表情を破裂させて藻掻き続ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。もうだめーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 既に堪えられる限界である。
 「いいよ。一旦下ろして」
 舛田警視正も一度止めさせる。
 河出夏海は脚の戒めを外されて擬似男根を抜かれて床に倒れこんでしまった。
 こっちは暫く休憩である。
 舛田警視正は黒田美優を責めるアイテムを配る。
 二人に膣の中を責める柄付のマイクロローターを渡す。
 「解る。貴方はこの一番感じる部分をピンポイントに責めて。貴方はこの反対側。奥に真っ赤な子宮口が見えるでしょう。この下やや手前」
 舛田警視正は失禁の恥を求めていた。
 「貴方はこのローター。アナルの少しだけ奥に垂らして」
 舛田警視正はアナル側にローターの刺激を与える指示をする。二人目に狙わせた膣の奥に一番近い部分である。
 「こっちの二人はこの微電流のスタンガン。乳首の周りをこっちの感度に合わせて責めて」
 これは僅かな痛みの刺激を与える指示である。
 「貴方はちょっと待ってね。愉しい事やらしてあげるから」
 舛田警視正はちょっと含みを滲ませる。
 
 帯広。報道スタジオの打ち合わせブースである。
 田村祥治は奈那緒を呼び出した。名前だけの警察庁長官である。殆ど仕事はない。
 「えーーーーー。あの女」
 「帯広市会議員だった」
 「一度うちの店に来た。凄く威張って嫌な女」
 「いまテレビで拷問されているだろ」
 「ああーーーーーーーーーーー」
 「一緒に話し聴きに行ってくれるね」
 「良いですよ」
 奈那緒も興味が沸いた。
 
 R国D市のスタジオである。
 黒田美優は殆ど責めに堪えられない。
 僅かな時間で逆さ吊るしの逝き顔を二度も晒してしまった。
 舛田警視正は元市役所職員に指示を出すタイミングが見つからない。
 「ねえ。あんた。強気で追求ばかりやってた議員なのに随分簡単に逝っちゃうじゃない」
 舛田警視正はまた黒田美優の顔の高さにしゃがんで詰る。
 「そんな。あんなので究極の部分を責められたら誰だっておかしく成るでしょう」
 黒田美優は言い訳のように反論する。だが気性は強くても究極の責めには弱いらしい。
 「ちょっと早いよ」
 舛田警視正は容赦なく評価を下す。
 「警視正。この体勢では中が濡れてしまってもう」
 膣内を責めていた一人がもう究極の部分が見えないと報告する。
 「あーら」
 舛田警視正は立ってクスコの中を覗く。
 「スポイトで抜いちゃお」
 舛田警視正はADにスポイトとグラスを要求する。
 膣内を責めていた二人がクスコの中にスポイトを突っ込んで吸い上げて舛田警視正の持っているグラスに流す。
 「ちょっと凄くない」
 舛田警視正は量に呆れている。
 「ねえ。見てこんなに濡れているのよ」
 舛田警視正はまたしゃがんで黒田美優の顔の高さに膣液を貯めたグラスを翳して詰る。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は目を逸らせて顔を振って恥ずかしさに喚く。
 「もう直。帯広から中継が入るよ。元市役所職員にインタヴューに行ってもらったから」
 舛田警視正は残酷な悦びを表情に浮かべている。
 核戦争の前からむかついていた野党議員である。
 「今度は貴方一人よ。これでおしっこの穴をじっくり責めて」
 舛田警視正は元市役所職員の男にそう言って尿道バイブを翳す。
 「これを」
 「ここにゆっくり入れて」
 舛田警視正はクスコの金属の割れた部分に下がった尿道の穴を指差す。
 元市役所職員の男は悦びの表情で尿道バイブを尿道の亀裂に当ててゆっくり挿入する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーいやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は泣き悲鳴に成る。
 「そう。振動させて入れたり抜いたりよ」
 一回目に抜くと僅かに尿が溢れる。
 「あはあーーーーーーーーー」
 二回目に抜くと一条噴水のように噴き上げる。
 「あーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーん」
 黒田美優は完全に元市役所職員の玩具である。
 元市役所職員はもう一回奥深く入れてピストンする。
 「あーーーーーーはあーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーんああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 気持ち良いのか痛いのか分らない悲鳴である。
 元市役所職員が次に抜くと失禁尿が噴き上げる。今度はなかなか止まらない。
 「あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーー」
 黒田美優はもうどうにも成らない。
 失禁尿は黒田美優の顔の前に流れ落ちてきて床に跳ねる。
 「あーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 黒田美優の躰は暫く震撼し続けた。股間は微妙に痙攣を続ける。
 「中継が繋がりました」
 ADが報告する。
 放映が帯広に切り替わる。
 「こちら帯広です。こんばんは奈那緒です。ラウンジに元市役所職員の方々に集まってもらいました」
 奈那緒がラウンジでマイクを持って登場する。
 「どうですか久々に見る黒田美優元立憲国民党議員は」
 奈那緒は年配の元職員にマイクを向ける。
 「裸ならあんたが抜群に良いが。黒田も脱がして悪くない。だがあの小憎らしい市会議員と思うと溜飲が下がるよ」
 「まったくだ。抽選で当たった○○が羨ましいよ。このあとこの女を鞭で叩けるのだろ」
 五十年配の元職員が気炎を吐く。
 「俺なんか正しく議事録書いたのに散々怒られたよ。領事館侵入で捕まったと聞いて課で祝杯上げた」
 「お漏らしまで良くやってくれました。元職員の手です。徹底的に辱めて虐めて悲鳴を聞かせて下さい」
 四十代と見られるこの元職員もマイクに気持ちを込める。
 「お○○この奥と失禁。良かったよ。ほんとに溜飲が下がる。街中に貼りだしたいよ」
 これも四十代の職員である。
 「あのう。警視正。私から提案なのですが」
 奈那緒が舛田警視正に呼びかける。
 「なんでしょう」
 舛田警視正は笑っている。
 「以前にT市に秘法館がありましたね。確か黒田美優は其処に入れられていたと聞いています。一時的に帯広で元職員の予約制でできないでしょうか」
 奈那緒が怒りを込めて提案する。
 元市役所職員から拍手が起こる。
 「あーーら。なんて素晴らしい提案。湯野中に確認します。奈那緒さんの提案なら速OKだと思うけど」
 舛田警視正も満面の笑みである。
 「以上帯広からでした」
 奈那緒は中継を終了する。
 「聞いた。素晴らしいことが決まったのよ」
 舛田警視正はまたしゃがんで逆さ吊るしの黒田美優の顔の前で詰る。
 「酷い。何で私だけ」
 舛田警視正は黒田美優の顔を思いっきりビンタする。
 「ぐうーーーーーーーーーー」
 「判らないの。みんなあんたが嫌いなのよ。私も嫌いだけど」
 舛田警視正は強い口調である。
 スタッフが黒田美優の失禁尿をバキュームで吸って床を拭き取り準備はできていた。
 「次はカメレオンにお○○この中舐めてもらいましょう」
 舛田警視正は淡々と言う。
 「えーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は驚愕の悲鳴である。
 直ぐに水のない水槽にカメレオンが二匹運ばれた。
 「貴方はこの中に蜜を塗って」
 舛田警視正はまた元市役所職員の男に言う。
 横からスタッフが蜜の瓶と筆を渡した。
 「誰か二人カメレオン抱っこして十字架の後ろに構えて」
 舛田警視正は誰かを指定しないで指示した。誰でもカメレオンに触れられる訳ではないとの配慮である。
 結果は四人が進んだのでじゃんけんとなった。
 元市役所職員の男が先に黒田美優の膣の奥に蜜を塗る。子宮口にはたっぷり塗る。
 「あーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は筆が子宮口の触れて悲鳴を漏らす。
 元市役所職員の男はじっくり塗り回す。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優はさらに悲鳴を漏らす。
 「ねえ。筆の感触いいでしょう」
 舛田警視正はまた黒田美優の逆さ吊るしになった顔の前にしゃがんで詰る。
 「いやあーーーーーーーーーー」
 「これからカメレオンがじっくり舐めてくれるからね」
 舛田警視正はじっくり詰る姿勢である。
 「いやーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もういやーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は喚いても無駄と判っていても喚く。
 「さあ。蜜を補給しながら舐めさせて」
 舛田警視正は責めの開始を指示する。
 二人の男はカメレオンを真上に向いた黒田美優の内腿に載せてしまう。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は晒された敏感な内腿に生き物の感触で悲鳴を上げる。
 二人の男はカメレオンをクスコの口に嗾けた。
 カメレオンは膣の奥に舌を伸ばす。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優から強烈な悲鳴が上がった。躰を捩って強く震撼させる。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は顔を振って藻掻き続けた。
 元市役所職員の男はさらに蜜を追加する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の悲鳴はサイレンと成っていた。
 元市役所職員の男はそれでも先ほど舛田警視正が他の男らに説明した女の敏感な部分に塗る。
 「あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 黒田美優はどうにも堪えられない。狂ったような究極の悲鳴をサイレンのように鳴らし続ける。
 「あーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 黒田美優が嫌がり藻掻きながらも膣内は濡れ股間は痙攣していた。
 元市役所職員の男はスポイトで濡れを吸い取り蜜を塗ってゆく。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーあ、ああ、あーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は拒絶しつつも濡れた声に変わってしまう。
 元市役所職員の男は面白がって蜜を塗りつつ膣の中をカメレオンの舌と交互に刺激する。
 そして黒田美優は舌と筆の交互の責めに蹂躙されてゆく。
 「あーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰は大きく弾け震撼した。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 躰全体が震撼し股間は痙攣している。荒い息遣いは暫く続いた。
 「ねえ。カメレオンの舌で逝っちゃったのよ。蛇は駄目でもカメレオンがそんなに気持ち悪くないのじゃない」
 舛田警視正はまたしゃがんで詰る。その姿はいつもの放送より愉しんでいるように見えた。
 「そんな筆の感触ですーーーーーーーーー」
 黒田美優はここまで追い詰められてもそんな屈辱は逃れたい。
 「そう。それじゃ筆をスポイトに替えてカメレオンの舌だけで行きましょう」
 舛田警視正はさらに追い詰める。
 「いやあーーーーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は泣き悲鳴に成る。
 「やめない!次は蛇よ」
 「いやーーーーーーーーーーーーー。きいくるうよーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は狂ったように喚き叫ぶ。
 直ぐに水の無い水槽に蛇が運ばれた。
 「いやあーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーやめてーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーー」
 黒田美優は蛇を見てさらに泣き叫ぶ。
 「警視正。蛇は次回では。狂ってしまうと帯広の元役人の愉しみが」
 元市役所職員の男が進言する。
 「そうだったね。今日は蛇はお預け」
 舛田警視正は直ぐに撤回する。進言されたからではない。最初から脅しである。帯広で臨時の秘法館の件は頭にあった。
 寧ろ宣告してから延ばす事で黒田美優は蛇拷問に怯え続ける事になる。それが舛田警視正の目論みであった。
 元市役所職員の男はスポイトで膣液を吸い上げて蜜を注入する。
 カメレオンを嗾ける二人は交代した。あとの一人は十字架の後ろにしゃがんで乳首を責め続ける。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 黒田美優は藻掻きながらもまた濡れ始める。
 「あーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーあーーーーーーーー」
 黒田美優はまた漏らしてしまった。
 それでもカメレオンは怯まない。舐め続ける。
 「あーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 失禁尿は噴水のように溢れ続ける。
 「あーーーーーーーーーー。あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 元市役所職員の男は失禁尿が治まると蜜を追加する。
 カメレオンの舌は総攻撃する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰はさらに強く暴れ震撼した。そして一気に力が抜けて白目を剥いて躯姿を晒してしまう。
 「よし。それまで」
 カメレオンは水槽に戻されクスコも抜かれた。スタッフも手伝って黒田美優はようやく十字架の逆さ磔から降ろされる。
 そのままシャワールームに誘導された。
 舛田警視正は河出夏海に近付く。
 床に尻を着いたまま見ていた河出夏海は恐怖に失禁してしまっていた。
 「あーらもうお漏らし」
 舛田警視正はこっちも詰る。
 一応スタッフが河出夏海の躰と股間を拭く。
 「さあ。貴女も選ばせて上げる。蛇イレポン」
 「いやあーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめですーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は悲鳴のように叫ぶ。
 「どうしたの。随分人を攻撃した記事ばかり書いたでしょ。泣き叫んで良いの。ジャーナリストが」
 「・・・・・」
 河出夏海は怯えた表情で首を強く振るだけである。
 「黒田と一緒に帯広に行く。乳首斬らせて病院に行く。蛇が無難だと思うけど。お○○こに入って気持ち良くしてくれるだけよ」
 舛田警視正は河出夏海が怯え切っているのでさらに詰って遊ぶ。
 「・・・・・」
 河出夏海はただ首を強く振る。
 「選らばないと全部やるよ」
 舛田警視正はさらに追い詰める。
 「あーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は追い詰められた悲鳴である。
 「何。良く考えなさいよ。いま蛇入れてしまえば暫く安泰よ」
 「だめーーーーーーーーー。きがくるうよーーーー」
 河出夏海は泣き声交じりに答える。
 「それじゃ乳首斬っちゃおう。暫く病院でお休みよ」
 「そんなーー。乳首斬って形だけ治っても」
 「感度も戻るし乳腺も繋いでくれるの。もっとも子供を産むことは認められてないけど」
 「ええ」
 「帯広のアナウンサーも乳首斬られて整形よ。以前より綺麗に成ったって」
 「ああーー。蛇は駄目!・・・ああ・・・・乳首で」
 河出夏海は泣いてしまっている。
 「決まったね。その前に鞭よ」
 既に河出夏海の担当六人の男に鞭が配られていた。
 男らの手によって河出夏海は床に敷いた鉄板に寝かされる。片方ずつ膝から脚首に縄を掛けてフックを付けた。
 天井から下がった二体のチェーンブロックのフックに引っ掛けて大股開きに脚だけ吊るす。
 腰はベルトで固定した。手を広げて手首にU字金具を当てて鉄板にボルトで固定する。
 河出夏海は恐々と怯えていた。
 「そこの二人。おっぱいを強く叩いて」
 舛田警視正が指示する。この二人には先端が四角い蝿叩きのような一本鞭が渡されていた。
 「その二人はお○○こよ。閉じた薄小豆色の小陰唇を確り叩いて」
 この二人には先端が長方形の革二枚を縫い合わせた鞭が渡されている。
 「貴方達は一発ずつよ。片方にお○○こを開いて貰って中のピンクの粘膜を叩くのよ」
 この二人の鞭も先端が長方形の革二枚を重ねたチップになっていた。前の二人のよりはやや柔らかい鞭である。
 河出夏海は舛田警視正の指示に恐々と震えていた。
 最初の二人が河出夏海の胸の左右に立つ。
 「同時に行きますか」
 「うん」
 二人が一気に振り被る。
 「あっ」
 河出夏海にさらに緊張が奔る。
 二人は片方ずつ乳房を四角い革の鞭の先端で包むように叩く。
 「うう。うぐうーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海の躰は迫り上がり瞬間固まって震撼する。
 柔らかい乳房の弾力に平たい鞭の表面で叩く。堪らない痛みである。そして叩く二人にはその感触が伝わって加虐心がさらに沸騰する。
 二人の手に力が入って振り被った。
 「あ、ああーー」
 河出夏海は躰を固く身構える。
 二人は一気に振り下ろす。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は堪らない痛みに躰を強く振って藻掻く。
 男らはまだ構えた。
 「ひぇーーー」
 河出夏海は恐怖に表情を破裂させる。
 男らは加虐心を込めて鞭の先端の平面を叩き付けた。
 「うーーーぐぐ。ううーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は表情を絞って涙を滲ませる。相当に痛そうである。
 二人はさらに構える。
 「はあーーーーー」
 河出夏海の乳房は薄く紅に染まっていた。
 舛田警視正はまだ止めない。
 一方の男が振り被った鞭を斜めにする。
 乳首と乳輪の境目に鞭の側面を斜めにして叩いた。
 「うぐ、うう、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は痛みに躰を小刻みに震撼させて藻掻く。
 もう一人も反対側から同じように斜めに鞭の側面を叩き付ける。
 「うう、うぐう、ぐぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海の目から大粒の涙が溢れ出た。
 「うーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は躰を捩り震えさせて藻掻く。
 「次」
 舛田警視正は次の二人を促す。
 二人はカメラの視界を外して河出夏海の股間の斜め両側に立つ。
 「あはあ」
 河出夏海は何処を叩かれるか分っている。恐ろしい拷問である。
 次の二人も嬉々と甚振る意識満々。その一人目が構えた。
 「・・・・・」
 河出夏海は恐怖に破裂した表情でそれを見る。
 鞭を逃れようとV字開脚の腰を傾ける河出夏海。一人目がその女の部分を空気を切る勢いで叩く。
 先端の長方形のチップは閉じ合わせた女の部分の粘膜を斜めに叩いていた。
 「うぐ、うう、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は腰を迫り上げ捩って藻掻く。
 舛田警視正はいつもより強い鞭を渡していた。
 次が構える。
 「あーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は叩かれた痛みがまだ治まらない。
 この男も強く振り下ろして空気を切る。
 「あはあーーーーーーーーー」
 河出夏海は悲鳴とともに腰を捩って目一杯躱す。
 鞭の先端は大陰唇に外れる。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「くそ」
 男は女の部分の粘膜を外して悔しがった。
 最初の男がそれを見て手振りでどうぞと順番を譲る。
 男はもう一発を振り被らずに狙いを定めた。叩かれて閉じ合わせが崩れた粘膜を的確に強く叩く。
 「ぐわあーーわーーーーーーわあーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は狂ったように暴れ行き場のない痛みに喚き続けた。
 「ううぐううーーーーーーーーーーーーーーーー。うう。うう」
 涙は溢れ出る。
 「オーバーねえ。そんなにお芝居しなくても良いのよ」
 舛田警視正は河出夏海の涙の溢れた顔を覗いて詰る。
 「いたいーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーーーー。いたいよーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は泣き叫ぶ。
 最初の男が構える。
 「あーーーーーーーーーー。まってーーーーーーー。すこしまってーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は泣き悲鳴で訴える。痛みが引かないうちに叩かれては堪らない。
 さすがにその男は少し待ってやる。
 
 娼国。南の島の鉄格子である。
 七号のブロックには四部屋。黒田美優と河出夏海が引き出された残りの二つの鉄格子には杉原凜香と来栖美香元自衛隊三等海尉が収監されていた。
 隣の六号には佐々木舞と本庄翼、そして柏木理佐と峰崎静香が収監されている。本庄翼は病院から戻っていた。
 その隣の五号は横山美由紀と森知治巡査部長に割り当てられているが今は北側の島の病院である。
 杉原凜香と来栖美香は恐々として鉄格子に設置されたモニターを見ていた。
 杉原凜香はワインをボトルで来栖美香は日本酒を一升瓶で貰っている。
 「ねえ。毎回ハードに成って行くよね」
 杉原凜香は怯えきっていた。
 「今夜だけ特別じゃない。二人はあの警視正が移送してきたのでしょ」
 「そう言えば今日は舛田何か悪乗りしているよね」
 杉原凜香は舛田警視正の意地悪さが強化された感覚に怯えていた。
 「今夜は夏海だけが病院送りよね」
 「美優さんを帯広に送るから。あのアナウンサーも酷いよね。もっと良い人だと思った」
 杉原凜香は奈那緒があんな提案するとは思ってなかった。
 「同じ帯広だから昔何かあるのじゃない」
 来栖美香は特別な何かがあると言いたい。
 「そうか。でも秘法館は酷かったよね」
 彼女らは核戦争前はT市の秘法館に入れられていた。
 「そうよ。あれ程惨めな事ないよね」
 「ねえ次は私達だよね」
 杉原凜香は次に怯えていた。
 「そうね」
 来栖美香は弱みを見せないようにしているが内心は怖い。
 
 R国D市のスタジオ。
 男は鞭を構えたまま十分待った。
 斜めに振り被る。
 「・・・・・」
 河出夏海は恐怖に固まっていた。
 男は鞭も斜めに持っている。
 そのまま空気を引き裂くように斜めに鞭の角を粘膜に当てた。
 「あはーーーーーーーーーーーー。ううあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は硬い動きで躰を捩って藻掻く。
 「うう、うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 相当に痛そうである。
 大粒の涙が溢れる。
 粘膜から血が滲んでいた。
 「次」
 最後の二人が代わる。
 元市役所職員が河出夏海のV字開脚の脚の向こう側に回って女の部分のびらびらを広げた。
 「あーーーーーーーー。そんなーーーーーーーーーー。むりーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は泣き悲鳴を上げてその躰はぶるぶる震えている。
 斜め横に立った男が振り被った。
 「あーーーーーーーーーーやめてーーーーーーーーーーーー」
 男は狙いを定めて鞭の先端できっちり尿道の小さな亀裂付近を叩く。
 「ふはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海から甲高い悲鳴が轟く。
 そのまま失禁してしまった。
 「あはーー。あはん。あはあん。あはん。あはん」
 河出夏海は喚き散らす。
 元市役所職員の男は河出夏海が失禁しても女の部分を広げたままである。
 「あーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は泣き喚き藻掻く。
 「あはあーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 河出夏海の躰が震えたまま荒い息遣いが暫く続いた。
 「だめーーーーーー。ああ。もうゆるしてーーーーーーーーーーー」
 河出夏海から涙はぽろぽろ零れる。
 「あーーーーら。お漏らししちゃったの。でも許さない。貴女の記事まだ覚えているもの。貴女が記事で叩いたのにまだ及ばない」
 舛田警視正は過去の怒りを剥きだす。
 「私は不正をちゃんと調べて書きました。デスクのOKも取っています」
 「そう。判った」
 舛田警視正はもう一本鞭を持つ。
 「貴方広げて」
 舛田警視正は一発目を叩いた男に要求する。
 「いい貴方。そっちから叩いて」
 そう言って舛田警視正は河出夏海をV字開脚にした向こう側。女の部分を広げている男の反対側に立つ。
 男は二本のトングで河出夏海の女の部分のびらびらを抓んで強く広げている。
 「行くよ。同時に」
 舛田警視正の持った鞭は長方形の革二枚を縫い合わせて中に芯が入った物である。
 同時に振り下ろす。
 元市役所職員の男は河出夏海の尿道の亀裂から膣口を叩く。舛田警視正はクリトリスを叩いていた。
 「ぐわあーーーーーーーわ、わ、わわ、わあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は鉄板の上で腰を右に左に斜めになるように捩って痛みに藻掻く。
 「ううぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐううーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は痛みに暴れ続ける。
 「あーーーーーーーーーーーあはあん。あーーーーーーーーーーー。あはあん。ああ。ああ。あーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海はもう一度僅かに失禁した。
 「あはあん。ああん。ああん。あはあん。ああ。ああ。ああ。ああ」
 河出夏海は藻掻き暴れる。そして号泣してしまう。
 「さあ。乳首は抽選で二人だよ」
 舛田警視正は六人に宣言する。
 モニターに阿弥陀籤が表示された。
 六人の名前は既に入っている。一人ずつマウスで横のラインを追加で置く。
 白木の三方に載せて高枝斬り鋏が二本用意された。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海はそれを見て驚愕の悲鳴を上げる。
 抽選で二人が決まった。
 「いい。斬るのは乳輪ぴったし。軽く鋏んで持上げて合図して一気に行きましょう」
 舛田警視正はやり方を説明する。
 その間にスタッフが高枝斬り鋏みの刃の部分を包んでいた白い紙を外して日本酒で洗う。
 河出夏海はさらに怯える。
 スタッフが抽選で当たった二人に高枝斬り鋏みを渡す。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は躰をぶるぶる震えさせて悲鳴を上げた。
 二人が高枝斬り鋏みの刃を広げる。
 「あーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は失禁してしまう。
 「あーーーーーーーーーーあはあーーーん。あはん。あはん。ああ。ああ。ああ。ああ」
 もう一度失禁しているので僅かだが河出夏海の震えと嗚咽はなかなか治まらない。
 「あーーーーーーら。またお漏らし。自分でこれを選んだでしょう」
 舛田警視正は容赦なく詰る。
 「ああーーーーーーーーー」
 河出夏海は震え続けた。
 舛田警視正は二人の男に顔で合図する。
 二人は河出夏海の乳首を舛田警視正の指図通り乳輪のぎりぎりで軽く鋏んで乳首を持上げた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海の表情は恐怖に歪み崩れている。
 看護士二人が両側に待機していた。
 舛田警視正は指で合図する。
 二人は一気に鋏み飛ばす。
 「ぎやああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぎゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 血が噴き上げ強烈な悲鳴が轟く。
 看護士は二人を避けて止血に掛かる。止血パットを貼って二人でストレチャーに乗せて運び出した。
 屋上に待機していたヘリが娼国の病院に搬送する。
 番組はぎりぎり終了した。
 
 帯広。水田奈那緒の部屋である。
 「奈那緒。何であんな提案するの。ファンが減るよ」
 寿美は非難している。
 「あの市会議員。店に来た時散々威張り散らしたのよ」
 奈那緒は黒田美優のマスコミの前の姿と自分らに当たる姿の裏表を見ていたのである。
 「そうだよ」
 咲江はその時一緒に居た。屋台村で隣り合わせのカウンターでバーを経営していたのである。
 「でも一般の人にはそんな事判らないし。イメージ変わったのじゃない」
 寿美はそっちが心配に成っていた。
 「それならもっと提案して実況してそういう説明もさせて貰えばいいよ」
 咲江は挽回作を提案する。
 「やるか」
 奈那緒も乗っていた。
 だが翌日咲江が言うまでもなく湯野中から連絡が入る。
 帯広の臨時秘法館を奈那緒らがプロデュースする許可も貰えた。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 昼少し前に四人が集まった。
 湯野中は帯広の件を報告する。
 今日はミニ会席が配膳されていた。
 「昨夜はあの警視正悪乗りじゃないか」
 平佐和は非難している訳ではない。凄い面白みが有ったと言いたい。
 「帯広の秘法館は直ぐ始まるの」
 真紀子は食事を平らげてコーヒーを注文していた。ミニ会席は年配者向け。真紀子は女性でも腹八分目である。
 だがそれ以上は食べない。
 「もうあの元市会議員を帯広に送って領事館の鉄格子に入れてあるよ」
 黒田美優は朝一番ジェットヘリで帯広に移送されていた。
 今夜にも実況放送を開始である。
 「R国諜報機関溝口少佐入ります」
 溝口明日香少佐が座敷に来た。
 「どうした」
 湯野中が対応する。
 「事件です。昨夜から宮崎のスタジオに植村彩さんが出勤しません。部屋も携帯も衛星電話に出ません」
 溝口明日香少佐が状況を報告する。
 「部屋には」
 「こっちの工作員が確認しましたが不在でした」
 溝口明日香少佐は拉致されたとの見解である。
 使ってなかったモニターの電源が入った。
 「柿崎です。宮崎の一般ラウンジの放送投票箱に犯行声明がありました」
 柿崎一行が報告する。
 内容は以下の通りであった。
 『植村彩は預かった。改善を要求する。仕事が少ない。飲食とCクラスの女を抱く切符以外何もない。植村彩のような女を愉しめる収入が何人にも必要だ』
 「文書だけか」
 湯野中が確認する。
 「そうです。名前も監禁場所も判りません。防犯カメラの映像を収集しております」
 柿崎一行は現状を報告した。
 「うん。急げ」
 湯野中も浚われたのが植村彩なので気に成っている。
 川村修三と泉賢太は練りに練った作戦で夜間にスタジオ帰りを狙った。
 大型のカートに入れて自分らは体形が解りにくい神父の服装でサングラスとマスク頭巾で正体を隠す。
 スタジオを出た植村彩を拉致して防犯カメラに映りながらも部屋まで察知されないように運び込んでいた。
 
 植村彩は全裸にされて椅子に逆さまに磔にされている。
 股間が四十五度に広がって脚が椅子の背凭れの後ろで脚の裏を合わせて背凭れに縛り付けられていた。
 背中は椅子の座にすっぽり乗っている。
 頭は垂れ腕は椅子の前脚に縛られていた。
 眠らせたまま剃毛を行っている。
 既に眠らせたまま二人で輪姦してしまった。
 植村彩のヌードはテレビで公開されている。
 眠ったまま剃毛して局部をじっくり鑑賞して弄くり回す。
 剃毛が終わってドテから大陰唇、アナルに掛けて紅みの強い皮膚をこじ開けた。尿道口と膣口が露になる。
 さらに二人で両側から膣口を大きく広げた。二人が強く引っ張ると奥に真っ赤な子宮口が見え隠れする。
 膣天井部の壁に注射針を刺しこむ。
 「うーーーーー。うううぐううーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は強烈な痛みに目を覚ます。
 二人はじっくりその顔を覗きこむ。サングラスとマスク、神父の服の頭巾は被っている。
 「あーーーーーーーーーーー。なにーーーーーーーーーー」
 植村彩は状況が判って叫ぶ。
 男が二人だが顔は殆ど判らない。知らない人間のようである。
 行き成り後ろから捕まえられて直ぐに意識を失ったので顔は見てなかった。
 「いたいーーーーーーーーー」
 膣の中に強い痛みがしこっている。何かが刺さっている感触である。それが強い痛みを発していた。
 「いたあいーーーーーーーーー。なにをしたのーーーーーーーーーー」
 これまでSMで散々拷問された植村彩にも始めての痛みである。
 「お○○この中に注射針が刺さっているのだ」
 一人の男が淡々と言う。
 「なんでーーーーーーーーーー。やめてよーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は堪らず抗議の叫びを上げる。
 男らは植村彩の抗議を無視してさらに針を取り出す。
 今度は閉じ合わせた女の部分のびらびらを二枚合わせて突き刺す。
 「うーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は敏感な部分を刺されてさらに悲鳴を上げる。
 「やめろーーーーーーーーーー。いったいなんなの」
 植村彩は喚き叫ぶ。
 過去にやってきたプレイより恐ろしい。限度なしに何をするか分らない相手である。
 男らはさらに次に針を突き刺す。
 「う、ううーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーー」
 植村彩は声を絞り出して叫ぶ。
 男は次の一本をクリトリスの下を潜らす。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は表情を絞って男らを睨む。
 殆ど顔の特徴が掴めない。
 次は会陰の部分に真っ直ぐ一本突き刺す。
 「ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 もう一人が乳首を狙う。乳輪の下から一本を潜らせる。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は目を見開いて叫ぶ。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 「防犯カメラに犯人らしき二人組みが大きなカートを引いて映っています。ですが今一人物を特定できません」
 杉下一行の報告である。
 「セキュリティカードの反応は」
 「有りません。何処かの区画に入らなければ無理です」
 「無しで通れる範囲を移動したのか」
 「外していて自分らの区画に入る近くに隠していたと思われます」
 「うーん」
 湯野中は唸る。R国の街のセキュリティである。
 舛田警視正の番組の最中でシティ内の人通りは皆無に近い。その時間を狙ったのである。
 「服装から犯人の顔はまったく判りません。体形も判りにくい服装でした」
 「何処の部屋に入ったか分らないのか」
 「分析中ですが居住階はそんなに防犯カメラは仕掛けられていません。巧みに避けていると思われます」
 湯野中の確認に柿崎一行は難しい状況を説明した。
 「難しい状況なの」
 今度は真紀子が湯野中に確認する。
 「そうらしい」
 湯野中は渋面である。
 「要求は仕事を増やして収入アップさせろね」
 「仕事は自分で考えて申請すれば良いだけだろう」
 平佐和はお門違いと言う。
 「それができないような奴らだろ。雇ってくれる仕事を出せと言っているのだろう」
 湯野中は馬鹿者と吐き捨てる。
 「葛城くん。どうする」
 平佐和は葛城義和を促す。
 「飲食店はかなり限界です。労務や事務の仕事はありません。大方がロボットで賄っています。税金を取らないで行くには國で製造業の雇用はできません」
 葛城義和もこの要求は難しいと悩む。
 「ねえ。シティ間の移動は認められないけど。観光産業を作ったら」
 「真紀子さん。それは駄目だよ」
 平佐和は否定する。
 「核戦争の前はR国からツアーは出ていたじゃない」
 「だが雇用にはならない」
 湯野中も否定する。
 「今の体制でインフレもデフレもないです。軍事訓練を増やしますか」
 葛城義和は配るぐらいしかないと思う。
 「國に金を多く流しても問題はないか。もっと飲食店を利用して衣類とかCDを買ってもらうか」
 平佐和も納得する。
 「それなら雇用にはならなくても安全な観光地にツアーも有って良いじゃない。シティごとに別の日なら同じ観光地でも」
 真紀子はそのくらいは別の楽しみを増やしてどうかと思う。
 「日本の紅葉の綺麗な嵐山渓谷とか言ってドローンが飛行して撮影した番組あったな。あのような観光地にホテルでも再現するか」
 平佐和もやや納得した。
 「お金をもっと充満させて使い道も増やしますか」
 葛城義和も納得する。
 「発表を何処にやらせる」
 「新川越と打ち合わせましょう」
 帯広は事件で止まっているが臨時秘法館がある。宮崎は植村彩の拉致で実況に忙しい。
 衛星電話で田原萌江を呼び出す。
 直ぐに新川越のスタジオとテレビ会議が繋がった。
 
 宮崎。下層階の植村彩が拷問されている部屋である。
 植村彩は両方の乳首の下に注射針を通されて股間に数本の注射針が刺さっていた。
 川村修三と泉賢太はその針にスタンガンの端子から鰐口クリップを接続した。
 川村修三が乳首の針と繋がったスタンガンを持つ。泉賢太が股間の針に接続したスタンガンを持っている。
 「行くよ」
 「あーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーー」
 植村彩はこの手の痛みを知っていた。
 乳首から電流を流す。
 「あーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーー。いやあいいーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は大口を破裂させて叫ぶ。
 「あーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川村修三はなかなかスイッチを切らない。
 植村彩は痛みに躰をぶるぶる震撼させて喚き続けた。
 「あはあーーーーー。あはあ。ああ。ああ。ああ」
 スイッチが切れても植村彩は苦しい息遣いを続ける。
 次は泉賢太がスイッチを入れる。
 「うぐぐうううーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーがあーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩はまた大口を破裂させて躰を強く震撼させて藻掻く。
 「うぐうあああーーーーーーーーーーーー。がああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は般若が大口を開けた形相で喚き続ける。
 川村修三が股間のスイッチが入ったまま乳首のスイッチを入れた。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあががあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーー」
 植村彩の躰は小刻みに震撼を続ける。
 「ぐがああーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーー」
 植村彩は失禁してしまう。
 注射針で閉じられた女の部分から失禁尿が濁流のように溢れ出る。
 二人は直ぐにスタンガンのスイッチを切った。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 なかなか失禁は止まらない。
 
 柿崎一行の指示で工作員と警察員が可能性のある部屋を順次確認して回る。
 確認作業にロボット警官は使わない。人の目で確認する。
 だが川村修三と泉賢太が運び込んだ部屋は防犯カメラに映したところからかなり離れた棟である。
 二人は先に植村彩を部屋に運び込んでからもう一度防犯カメラに姿を晒した。
 カートは空だったのである。
 柿崎一行は他地域に居る工作員を動員要請した。
 
 宮崎。下層階の植村彩が拷問されている部屋である。
 川村修三と泉賢太は失禁尿の掃除をしてから針を抜く。
 「ううーーーーーーーーーーー」
 針は抜く時の方が痛い。
 一本ずつじっくり抜いて植村彩の歯の浮くような悲鳴を愉しんだ。
 クリトリスの下を通した針を抜くと血が流れ出る。
 「う、うう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳房からも血が流れていた。
 膣の中の針を抜く為に二人で強く広げる。
 だが抜く時は刺すより難しい。
 二人で両側から抉じ開けて泉賢太がもう片方の手の指を突っ込むがなかなか抜けない。
 「あーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は泣き叫び続ける。
 仕方なくクスコを取り出す。
 二人で両側から指で広げたままクスコの口をやや緩めて横向きに針の刺さった部分を躱して突っ込む。
 指を離してクスコで膣を大きく広げた。
 そのままピンセットでゆっくり抜く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 膣の中で血が噴き出す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は強烈に甲高い悲鳴に成る。
 テレビの放送が新川越に代わった。
 「おい。要求が通ったぞ」
 「間に合わせだがな」
 「賃金がアップすれば問題はない」
 「だが仕事は全部ロボットで間に合うのか」
 「そうらしいな。観光の追加はみんな喜ぶぞ」
 「直ぐにはできないらしいな」
 「施設を造ってからだな」
 「責めてBクラスでSMがしたいよ」
 「この女どうする」
 「眠らせて非常階段に捨てよう」
 
 植村彩は翌朝発見された。出血多量でかなり厳しい状態である。
 暫く事情聴取もできない。
 しかし簡単な事で川村修三と泉賢太に行き着いた。二人が着ていた神父の衣装は売ってない。自分らで縫った物である。
 だが布は購入していた。
 簡単に泉賢太に行き着く。泉賢太の自白で川村修三も逮捕される。
 二人は事情聴取のうえ十日分の食料とジープが渡されてシティから追い出されることとなった。
 処刑はなく刑務所にも入れない。追放である。
 死刑と殆ど変わらない。
 食料が切れれば調達は不可能。四国に渡るまでのガソリンは与えてない。またそれは阻止する。
 
 D市。浜田佳美中尉の部屋である。
 浜崎有紀大尉、藤香澄中尉、田川真琴中尉が集まっていた。
 彼女らの関心事は植村彩の事件ではない。舛田警視正の行き過ぎた拷問にあった。
 「革命が成功したらあの女は郭清だな」
 藤香澄中尉が怒りを噴出させる。彼女らも植村彩の事件に動員されていた。
 「そうだよ」
 田川真琴中尉も同調する。
 「何人郭清するの」
 藤香澄中尉が浜崎有紀大尉に確認する。
 「粛清のリストを作りましょう」
 彼女らは本来はR国の工作員である。核戦争前の日本のリベラル派やアメリカ民主党系の考え方とは違う。
 粛清は必須である。
 
 帯広。
 プレイルームを一つ改造して臨時の秘法館にされた。
 黒田美優の躰は一枚の分厚いガラスの板に突き刺すように頭だけがガラス板の向こう側ある。
 躰は股間が自由に広げられる産婦人科診察台に乗っている。診察台もガラス板を突き抜けていた。
 腰の部分はベルトではなく細めの鉄パイプが診察台の背凭れに埋め込まれてコの字型に腰を囲んでいる。
 膝と脚首もU字金具で診察台のロボット脚のような部分に固定されていた。
 腕は診察台の背凭れの裏で縛られている。
 「これが秘法館です。昔の日本で温泉街に有った物とはやや違います。R国では実際の女躰を展示していました。これは一部分の復刻です」
 奈那緒が登場して解説を始める。
 「此処にはマジックハンドで自由に女性を責めることができる設備が有ります。ドリルバイブ、電マ、クスコなどをマジックハンドで遊べます」
 続いて咲江が解説する。
 「でも本来はガラス張りの部屋に女性が診察台に固定されていて部屋の外からお客さんが遊びます。今回は直接弄ることができます」
 さらに続いて奈那緒が読む。
 「核戦争の前。奈那緒さんと私は屋台村でカウンターバーをやっていました。黒田美優立憲国民党市会議員は一回だけ来ました」
 咲江がここから話題の方向をやや変えた。
 「それではちょっとカウンターを再現します。私が黒田美優立憲国民党市会議員の役を行います」
 ここで寿美が加わる。
 屋台村のカウンターを再現したセットに移動した。
 その間に黒田美優が報道番組で発言VTRが流される。
 風俗業を強く非難してさらに帯広ニューシティの在り方を強く非難していた。
 黒田美優役の寿美がカウンターに座る。
 高い酒を注文して在庫がないので奈那緒に調達させた。その間両方のカウンターを咲江が見る。
 客は黒田美優の他は両方のカウンターに一人ずつであった。どちらも女性である。
 普段から女性向けのカウンターバーであった。
 概ね風俗嬢がリラックスして集まる店である。
 黒田美優は奈那緒に酒を強いる。
 「ホストクラブじゃ私のヒールで酒飲ますのよ」
 そんな台詞が飛び出す。
 カウンターの客にも絡む。
 「ねえ。あんた達風俗でしょう」
 二人の客は奈那緒の目の合図で帰ってしまう。
 その先は酔っ払って奈那緒に説教を始める。そして奈那緒に濃い酒を一気飲みさせた。
 閉店の時間になって泥酔している奈那緒に代わって咲江が会計する。黒田美優はクレジットカードで支払った。
 「帯広市役所の職員の方達は会議で強引に勝手な論法で追求というより職員を苛める黒田美優立憲国民党市会議員に怒り心頭でした」
 「黒田美優市会議員がR国領事館に不法侵入してR国に逮捕されて開放されました」
 「今はR国の加重死刑囚です。本日から二週間ご存分にお遊びください。本日一人目だけ実況いたします」
 奈那緒はそう言い終えて秘法館の実況に戻した。
 核戦争前の日本なら逆に非難が殺到する。
 奈那緒がこの市会議員を嫌う理由はこの裏の姿でやや理解されて黒田美優市会議員も非難される。
 だが領事館不法侵入が違法でもその後の刑は論外と非難され尽くす結果となってしまう。
 社会体制の革命以上の変化が総てを制していた。
 この黒田美優市会議員の裏の姿だけがクローズアップされてしまう。
 奈那緒を非難するのは概ね鉄格子の中の面々だけとなった。だがそれもやや薄れるかもしれない。
 舛田警視正に準じたサディストと言う位置付けはやや免れたようである。
 実況される初日のプレイは四十年配の元職員が引き受けた。
 既に黒田美優は診察台に磔にされている。
 四十年配の元職員は一応マジックハンドを使うようである。
 マジックハンドに大型のクスコと言うより縁だけのへらのような物を装着した。クスコの一枚の嘴を枠だけにした物である。二本用意された。
 四十年配の元職員はこの二本の先端を合わせて黒田美優の膣に押し付ける。
 だが膣口が開かない。
 四十年配の元職員はこの二枚の嘴で膣口を開いて大型で四枚羽のクスコを突っ込みたい。
 黒田美優は憮然とした表情で身構えている。
 スタッフが二人出て来て両側から指を突っ込んで膣口を広げた。
 「あーーーーーーーーーーーやめろーーーーーーーーー」
 黒田美優はスタッフに叫ぶ。
 四十年配の元職員は一気に二枚の嘴を突っ込む。
 「うーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーー」
 今度は四十年配の元職員に向かって叫ぶ。
 四十年配の元職員はマジックハンドの力で一気に膣口を左右に広げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は強烈に叫ぶ。
 四十年配の元職員はもう一本のマジックハンドで四枚羽のクスコを動かす。
 二枚の嘴で大きく開いた膣の中を目掛けて突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 この四枚羽のクスコは単独では突っ込めない。四枚の羽が合わさると先端が四角い穴になってしまう。内部を大きく広げる為である。
 四枚羽のクスコが膣に侵入すると最初の二本の嘴は抜く。
 四枚羽を大きく広げる。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優はさらに大きな悲鳴を上げた。
 薄橙の膣壁がゴムのように大きく広がる。奥の中心に真っ赤な子宮口が小さく見える。
 黒田美優の膣口は十センチ以上に広がっていた。
 「いやーーーーーーーーーーー。いやあ。いや。いや」
 黒田美優は首を振って藻掻く。
 強烈な屈辱である。
 最早それどころではないかも知れないが究極に恥ずかしく辛い。
 この状態がテレビで中継されている。
 数年前の黒田美優からは有り得ない状況である。
 四十年配の元職員はマジックハンドに次の責め具をセットしていた。
 それは今回奈那緒らが案を出した責め具である。
 マジックハンドに装着されたアームの先端にL字に筆の先が付けられていた。その中央からローションがスイッチで噴出する。
 それを膣内に侵入させた。女の一番敏感な部分に当ててローションを噴射して筆を回す。
 「あーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 黒田美優の悲鳴は行き成りサイレンと成る。
 「あーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーだめーーーーーーーーー」
 黒田美優は大口を破裂させて藻掻く。
 瞬間失禁尿が一瞬弧を描いて飛ぶ。まだ一発だけである。
 「あーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 四十年配の元職員は続いて次の責め具を侵入させる。
 今度は先端が電極である。
 それをクリトリスを包んだ包皮の上から断続的に当てる。
 「あがあーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰が究極に震撼する。一発ごとに強烈な悲鳴が轟く。
 「あーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は泣き悲鳴に成る。
 四十年配の元職員はまだまだ許さない。
 もう一度アームの先端にL字に筆の先が付いたアイテムを膣に侵入させる。
 再びローションを噴射して筆の先を当てて回転させた。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー」
 また断続的に失禁尿を噴射してしまう。
 「あーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 黒田美優は切迫した悲鳴を上げ続けた。
 失禁尿はさらに噴き上げる。
 「あーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の表情は究極に破裂している。顔は真っ赤に染まっていた。
 四十年配の元職員は筆のアイテムを膣から抜く。
 次も準備していた。まず二本のマジックハンドに手が付いた物を進ませる。これで左右から腰をがっちり押えた。
 さらにもう一本のマジックハンドが直進する。その先端は小さな尿道バイブがセットされていた。
 表面は柔らない。中心は硬い芯が通っている。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優もそれがクスコの金属の間に下がった尿道口に侵入してくると判る。
 尿道の亀裂もくっきり開いていた。亀裂の下からさらに二つに割れた口が覗いている。
 これがアップでテレビの画面に表示された。
 その亀裂に尿道バイブの先端が近付く。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は強烈に悲鳴を上げて藻掻く。
 腰はがっちりマジックハンドの手が押えている。人の手より力が強い。黒田美優はまったく動けない。
 尿道バイブは正確に黒田美優の尿道の亀裂に突き刺さる。
 「あがああーーーーーーーーーーーーーー。がああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の上半身が藻掻いて大口を破裂させた悲鳴が轟く。
 四十年配の元職員はその尿道バイブをゆっくりピストンさせた。
 「あーーーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に拒絶の悲鳴が上がる。
 尿道バイブからスイッチで僅かなローションを流す。
 ゆっくりした動きで尿道オナニーを実現する。
 四十年配の元職員は暫く動かして亀裂の外に出す。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 尿道口から僅かに失禁尿が流れ出た。
 四十年配の元職員はリモコン操作でまた突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーー」
 暫くゆっくり動かす。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の乳首はビンビンに起ってその姿を強調していた。
 四十年配の元職員は尿道バイブをゆっくり動かしたままもう一度L字に筆の先が付いたアイテムを侵入させる。
 膣天井部に当てて回転させた。
 「あーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の表情は究極に軋んでいる。
 「あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰は強く震撼していた。広げられた内股の筋肉は張っている。股間は完全に痙攣していた。
 画面にその動きがはっきり確認される。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な逝き声が上がった。黒田美優の躰は開帳台に沈む。残念ながら白目は見られなかった。
 ここで暫く休憩となる。
 「遂に失神しました。いま躯状態です。散々暴れていた市会議員の醜態を暫くゆっくりじっくり眺めましょう。この後も凄いプレイが予定されています」
 寿美がマイクを持っていた。
 カメラはじっくり黒田美優の失神した姿を舐めてゆく。
 
 R国中央棟。新天昇の間である。
 食事も終ってカウンターも片付けられてそれぞれ飲みながら帯広の放送を見ていた。
 「随分秘法館のアイテムが新化したな」
 平佐和は核戦争前のT市しか見ていない。
 「あれは帯広の彼女らが考えたよ」
 湯野中は今回特別に女の知恵で生み出したと説明する。
 「よっぽどあの元市会議員が嫌いみたいね」
 「水田奈那緒は翌日強い二日酔いで救急班に病院に運ばれたのだ」
 湯野中は平佐和を見ないで言う。
 「あの場合。何の代償もないですからね」
 葛城義和は平佐和の場合それなりの代償が有る事を含ませている。
 「収入を増やす方は好評なの」
 真紀子はそっちも気になる。
 「良さそうです。新川越で集計しています」
 「そう」
 「訓練が増えると言っても射撃とか操縦の時間数が加算されてコンクールが追加だけだ。収入が増えるに越したことはない。かつ強制ではない」
 湯野中は楽観していた。
 「しかし。もっと企画を考えて新しい社会でロボットやシステムがやらない仕事を考えないものかな」
 平佐和はやや嘆き気味である。
 「料理人は店ができるし水商売だった人はバーかスナックができるけど。製造が総て國が管理だからなかなか無いよね」
 真紀子も難しさを理解していた。
 「小説や漫画、映画は許可に成らないしな」
 「余計な思想が蔓延らない為にはAIの書いた物を読んでもらうしかない」
 平佐和はそこは絶対に押えたい。
 「そんなに問題はないでしょう。男性の収入を上げて経済が巷で回ればよいでしょう。そしてあの二人のような要求はそんなに多く無いでしょう」
 「そうよ。あの二人が例外なのよ。Cクラスでもただで抱ければ充分よ。恋愛は自由だし生活には困らないよ」
 真紀子もそれなら心配ないと納得する。
 「工作員の中から反逆が出る危険が迫っています。ですからそれと重なって警戒しましたが小さい事件です」
 葛城義和はそう結論を出してしまった。
 「それより男性の収入が上がってSMが蔓延した方が治安には良いのではないか」
 湯野中はそっちに向いて欲しいと思っている。
 
 帯広。プレイルームを一つ改造した臨時の秘法館である。
 黒田美優は躰中をたくさんの小さなクリップに鋏まれていた。
 それらのクリップは四系統の銅線で繋がれている。
 銅線は遠く離れたトランスに繋がっていた。金属のクリップなので電流が流れる。
 鋏み付けるのは奈那緒と咲江、寿美も手伝った。
 上の二系統は乳首を先頭に乳房の裾野、腹の横を数本鋏んで太腿を膝まで三センチ置きに鋏んでいる。
 下の二系統は女の部分のびらびらを片方ずつ三つ鋏んでそのまま内股を膝まで挟んでいた。
 黒田美優は失神から意識を回復して小さなクリップに全身を鋏まれた繊細な痛みに顔を歪めて躰を捩ってもがいている。
 四十年配の元職員はトランスのスイッチに触って構えていた。
 「それでは後半に入ります。いま黒田美優元市会議員の全身には幅一センチのクリップが付けられています。これに電流を流します」
 寿美が宣告する。
 「私達は今回だけ手伝いました。この女以外にはやりたくありません」
 続いて奈那緒がそう表明した。
 次の瞬間カメラが黒田美優の躰にパンする。
 四十年配の元職員が電流を流す。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰が強く突っ張って迫り上がる。表情は痛みに眉間に三重に皺を刻んで絞りきっていた。
 四十年配の元職員は数秒で電流を切る。
 「あーーーーーーーーはあーーーーーーー。あはあ。ああ。ああ。ああ」
 黒田美優は暫く荒い息遣いで藻掻き続けた。
 治まるころあいを見て四十年配の元職員がまた電流を流す。
 「があーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は痛みに首を強く振って藻掻く。
 「あーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーー」
 四十年配の元職員が電流を流していたのは上の二系統である。
 「あはあーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 黒田美優は顔を動く限り横に逸らせて歪め荒い息遣いはなかなか治まらない。
 四十年配の元職員は次に股間から延びた二系統に流す。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーー。ふぁあはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふふぁあーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の股間は究極に震撼する。
 口からは涎を垂らす。
 上体を右に左に動く限り捩って藻掻く。
 「あふあああーーーーーーーーーーーーーーー。ふふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰は究極に藻掻く。
 四十年配の元職員はまた数秒で切る。
 「あふぁあーーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 黒田美優は泡交じりの涎を噴いていた。
 四十年配の元職員は奈那緒らに指で後一回か二回か確認する。
 奈那緒は指を一本示して両手を外に引っ張って示す。一回で長めにと合図している。
 さらに両手の指でボタンを押すゼスチャーをした。
 両方一遍にという合図である。
 四十年配の元職員はその通りに四系統全部電流を流す。
 「ううごおーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰全体が小刻みに震撼している。
 「ううーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 震撼する小刻みなサイクルが徐々に早くなる。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーー」
 遂に失禁してしまう。さらに口から泡が噴き流れ出した。
 奈那緒は両手で罰の字を合図する。
 四十年配の元職員は電流を全部切ってしまう。
 黒田美優は泡を噴きながら震え続ける。
 また暫く休憩が入れられた。
 
 四国。観音寺。
 アメリカの残存潜水艦の中である。
 浜崎有紀大尉が届けた地中の川を航行する探知機のシュミレーターが持ち込まれて吉丘蓮実中尉の指導で訓練が行われていた。
 「いよいよ来週に決行ですね」
 「そうです。舛田警視正が行うSM拷問の時間を狙います」
 「それだと其処で拷問されている人の救出は無理ですね」
 黒田定は以前と同じ疑問を呈する。態々救出のできない人がいる時間を狙う事はないとの考えである。
 「もとより病院にいる人も救出できません。でも作戦が成功すれば後日開放できます。その時間が一番警備が甘いと思います」
 「そうですか」
 黒田定も已む無しと納得する。
 
 娼国。CIC会議室である。
 津島公明CIC長官、鄭淑徳少将、R国のナンバーツー指宿五十八、柿崎一行、井上少佐、溝口少佐他両国の面々が集まっていた。
 「月村元総理は奴らに一度拉致させるのですか」
 井上少佐の確認である。
 「事前にクローンの影武者を用意しています。既に摩り替わって本物は唐津の元領事館に隠れています」
 鄭淑徳少将が答えた。
 「電源は切らせるのですね」
 今度は鄭淑徳少将が確認する。
 「そうです。予備の電源工事は終っています」
 柿崎一行が答えた。
 「R国の潜水艦隊は動かない事にします。海中警備は娼国の潜水艦四席に当たってもらいます」
 指宿が説明する。
 「ラドルフマレカル少将には態と遊んでいてもらいます」
 柿崎一行が付け加えた。
 「新天昇の間の警備は娼国とR国で交代だな」
 津島が念押しする。
 「井上少佐と溝口少佐は交代で新天昇の間で待機ですね」
 鄭淑徳少将が確認する。
 「平佐和先生は大丈夫か」
 津島は憚る事なく言ってしまう。
 「それは葛城先生からねごって貰っています。その振りだけすると言う事で」
 溝口少佐が答える。
 「ロボット警官は通常通りの配置ですね」
 鄭淑徳少将がD市はR国側の配置なので柿崎一行に確認する。
 「そうです」
 柿崎一行が答えた。
 ほぼ迎え撃つ体制はできていた。
 
 帯広。プレイルームを一つ改造した臨時の秘法館である。
 黒田美優の躰に付けられたクリップはそのままであった。
 暫く宮崎のスタジオに代わって植村彩の回復状況とそのインタビューが行われていた。
 「さあ。再び帯広です。今度はあのクリップを引っぺがします」
 また寿美が宣言する。
 既に先端が五本指のマジックハンドが二本で上から鋏んだ銅線の膝上の先端を抓んでいる。
 黒田美優は痛みに瀕死の表情である。
 今度は咲江が四十年配の元職員に合図する。
 四十年配の元職員は待ってたとばかり残酷な表情を滾らせる。
 二本一度に膝側からマジックハンドがゆっくり引っ張る。
 「ぐわあーーーーーーーーー。ぐわーーーーーーーーー。ぐうわあーーーーーーーーーーーーー。ぐわあーーーーーーーーー。ぐうわあーーーーー」
 引っ張られてゆっくりのドミノのように順番に飛んで行く。
 一本飛ぶごとに悲痛な悲鳴が轟く。
 壮絶な光景である。
 「ぐうううーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーー」
 悲鳴とともに涙も飛び散る。
 最後に乳首が引っ張られて延びきってクリップが飛ぶ。
 「ひいーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 女の部分のびらびらを鋏んだ六個のクリップの間から失禁尿が流れ出た。
 「あーーーーーーーーーーーあはあん。ああん。ああん。あはん。あはん」
 黒田美優は泣き悲鳴に成る。
 大粒に涙がぽろぽろ零れた。
 マジックハンドは内腿の二本を掴む。
 それを見る黒田美優の顔は恐怖に歪み破裂していた。
 咲江の合図で四十年配の元職員がマジックハンドを操作して引っ張る。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 内腿の部分は一気に飛ぶ。
 「ううぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は痛みの余韻にさらに悲鳴を絞りだす。
 女の部分を鋏んだ六本の手前で一旦止まった。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は恐怖に縮み上がっている。
 マジックハンドにさらに力が入った。
 一番下の左右一つずつが飛ぶ。
 「うぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 次が飛ぶ。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大粒の涙が崩れて流れ落ちる。
 最後の一個が飛ぶ。
 「ううごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は強烈に藻掻く。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 涙をぽろぽろ流して藻掻き暴れ続ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーあはん。あはん。あはん。あはん」
 黒田美優は余りの痛みに躰を強く震撼させて藻掻き続けた。
 壮絶な痛みが画面の向こう側からも強烈に感じ取れる。
 小陰唇の粘膜から僅かに血が滲んでいた。粘膜なので物凄い痛みである。
 看護士が局部麻酔を打つ。
 だがこれで終了ではない。
 四十年配の元職員は開帳台を操作して脚の部分を上に迫り上げてV字開脚にする。さらに腰も上昇させた。
 四十年配の元職員は鞭打ちをしたくて滾っている。
 叩きたいのは色白の乳房、艶めいた太腿、女の部分である。
 今度はマジックハンドは使わない。
 黒田美優の躰の近くまで行く。
 四十年配の元職員は開帳台の右横に立つ。
 最初は乳房を狙う。既にクリップで鋏んでいた痕が窪んで皮膚も剥けていた。
 四十年配の元職員は先の細くなった一本鞭を選ぶ。
 振り被って右の乳房に叩き付ける。
 「ぐぐううーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰が開帳台の上で左に捩る。力が籠った状態で震撼させて悲鳴を上げた。
 四十年配の元職員は正面に廻る。開帳台の脚載せ部分を究極に動かしてX字開脚にした間に躰を入れて立つ。
 左手で内腿を掴んで右手の鞭を振り被る。狙いを定めていま横に薙いだ乳房を縦に叩く。
 「ぐぐうう、うーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰は瞬間迫り上がって固まる。そのまま強く震撼する。
 四十年配の元職員は開帳台の横に廻って乳房に強く刻んだ一本鞭の痕を確認する。
 白く肌理の細かい肌に無惨に十字の痕が奔っていた。
 四十年配の元職員は満足そうに哂う。
 黒田美優は恨みの籠った目つきで四十年配の元職員を見ていた。
 それは四十年配の元職員の加逆心をさらに沸騰させる。
 四十年配の元職員は細い教鞭のような竹の鞭に持ち替えた。
 開帳台の横に立って内側から太腿を叩く。
 「うーーーーー」
 竹の鞭で叩くと直ぐに蚯蚓腫れが浮く。
 位置をずらして続けて叩く。
 「うーーーーー。うーーーーー。うーーーーー。うーーーーー。うーーーーー。うーーーーー」
 太腿に蚯蚓腫れのメモリを刻むように叩き続けた。
 盛り上がった蚯蚓腫れは直ぐに紅くなる。艶かしかった太腿が無惨である。
 これもまたそそらせる。
 四十年配の元職員はまた正面に廻った。
 怒りと欲情はさらに滾る。
 今度は先端が長方形の革二枚を縫い合わせた一本鞭に替えた。
 黒田美優はそれで女の局部を叩かれると判る。恐々と身構えた。
 綺麗に二枚の粘膜が閉じ会わせていた黒田美優の女の部分は責められて崩れている。看護士が応急処置をしたが血が滲んだ部分である。
 四十年配の元職員はその部分に鞭の先端を叩き込む。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰は開帳台を揺するように震撼する。
 四十年配の元職員は黒田美優の痛みに藻掻く表情をじっくり観察して愉しむ。
 次を構える。
 部屋のテレビで元の同僚が憎き元市会議員を叩いているのを見て怒りが滾ってしまった。
 今でも市役所の会議室で散々捩じ込まれたのを思い出す。
 次を振り被る。
 今度は鞭の先端面がクリトリスを覆った包皮を直撃する。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は躰をやや縮めるが包皮の上で痛みはやや軽微である。
 四十年配の元職員は下がってマジックハンドを動かす。
 手の形のマジックハンドが左右二対進む。
 人差し指だけを延ばす。
 左右から二本の指でクリトリスを剥こうとするが黒田美優は強く藻掻く。
 マジックハンドの指でクリトリスが剥けてもまた逃れられてしまう。
 四十年配の元職員はあと二本マジックハンドを動かして腰を押さえる。
 もう一度最初の二本のマジックハンドの人差し指がクリトリスを剥く。
 今度は腰は動かない。
 四十年配の元職員はもう一度正面に立って構えた。
 「あ、ああーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は構えた鞭に悲鳴を上げて固まる。
 振り下ろした鞭の最先端がマジックハンドの指が剥いたクリトリスのピンクの玉を直撃した。
 「ぐーーうふうーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は痛みに躰を暴れさせようと力が入るがマジックハンドの押さえは固い。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 上半身を捩って顔を振って藻掻く。
 また僅かに失禁してしまう。
 看護士がそろそろ限界のサインを出す。
 「さあ。あと一回で終了です」
 寿美が宣告する。
 四十年配の元職員は了解して頷く。
 マジックハンドの指で女の部分のびらびらを強く広げる。残る二本のマジックハンドは腰を両側から押さえたままである。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優はこの痛みをよく知っている。耐えられない痛みに迫られて喚く。
 四十年配の元職員はこの一回と加虐心を込める。
 「あーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は恐怖に喚き続けた。
 的確に狙いを込めて尿道の亀裂から膣口を叩く。
 「ぐ、ぐ、ぐ、ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みから腰に強烈な力が入って藻掻く。
 スタッフがマジックハンドの電源を切る。
 マジックハンドを振り払って腰を強く右に弾く。開帳台が震撼する。
 「ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに左に弾く。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 口から涎を飛ばし目から涙を溢れさせて悲鳴を絞りだす。
 「あがあーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーー」
 黒田美優は微量の失禁尿を流して藻掻き続けた。
 「あはあん。ああん。ああん。はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いは暫く続いた。
 奈那緒が終了宣言をして丁度時間で放送は終了する。
 四十年配の元職員と奈那緒らが苦しむ黒田美優を見下ろす中で看護士二人がストレチャーに乗せ換えて運び出した。
 
 四国。観音寺。
 夜目にまみれて荒木祐子らは中村から戻った男性五人と万一の場合の別れを交わした。
 吉丘蓮実中尉の先導でR国から浜崎有紀大尉らが持ち出した潜水艦で出発する。
 既に潜水艦には浜崎有紀大尉、下條あさひ少尉他一般女性を含む十二名が乗り込んでいた。
 突入は明日の夜である。
 逆に藤香澄中尉と田川真琴中尉はR国の潜水艦基地から娼国に向かう。
 浜田佳美中尉は他三名の工作員と新川越で待機していた。月村元総理を確保する為である。
 
 翌日。黒田美優は帯広の娼国出張病院に留め置かれた。
 ハードなプレイであったが身体は軽微。皮膚表面をきれいにケアする為、及びインターンの学習提供の為である。
 此処にも奈那緒らが現れた。カメラを伴っている。黒田美優は驚愕の表情に成る。
 マイクを向けられても口惜しさ、怒り、惨めさに声も出ない。
 インターンに囲まれて全裸で行われる医療行為を克明に報道された。
 
 翌日。D市報道スタジオ。
 今夜の生贄は杉原凜香と来栖美香である。
 「こんばんは今週もこの時間がやってきました。舛田紗香です。今夜の生贄は杉原凜香と来栖美香両加重死刑囚です」
 舛田警視正があいさつする。
 「アナウンサーの高嶋波琉です。先週は大好評を頂きました。今夜もご期待に添えると思います」
 高嶋波琉がそう報告を付け加えて挨拶する。
 続いて今回も希望者十二名が高嶋波琉に紹介された。
 そのまま杉原凜香と来栖美香が全裸にされてまずは抽選に当たった参加者六人ずつに輪姦される。
 
 D市中央棟。新天昇の間である。
 既にかなり警戒を強めていた。
 津梨清吉は先に引き上げて酒類とかわきものだけである。
 「今日辺りかな」
 平佐和は湯野中に付き合ってコップ酒である。
 溝口少佐がコンパニオン役だが今夜は酒を強いるのはさすがに控えている。
 「可能性は高いです」
 葛城義和らも浜崎有紀大尉らの動きをある程度掴んでいた。
 一般国民の動きが一挙に減るこの時間が最適である。
 井上少佐は娼国側の指令室に待機していた。
 滝澤沙織里の部屋の周りも娼国側の警備が警戒している。
 
 R国D市報道スタジオ。
 杉原凜香と来栖美香を輪姦しながら拷問ブレイの希望を聞いて話し合いが付いていた。
 二人とも拷問椅子を並べて磔にされる。
 脚載せを広げて大股開きにされた。
 拷問椅子の背の上部に枠が嵌め込まれて透明なアクリル板が頭から首までカバーする。
 担当の男が一人ずつ杉原凜香と来栖美香の女の部分を強く広げて公開した。
 さらに膣口にクスコを挿入してネジを回して女の奥を広げてしまう。
 「あはあーーーーーーーーーーーー」
 「あーーーーーいやあーーーーー」
 二人とも悲鳴を上げる。
 やや離れた位置からペンライトが中を照らす。
 「あーーーーー。はあーーーーー」
 杉原凜香は恥ずかしさに高ぶった息遣いを漏らす。
 二人の女の奥の子宮口がモニターに拡大された。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は堪らず叫ぶ。無駄な事は充分に分かる責めをこれまでにも受けている。
 それでも抗議してしまう。
 杉原凜香のその奥は子宮口のなだらかな盛り上がりが確認され濁ったピンクである。中央の子宮口の割れ目が窪む部分だけ紅が濃い。
 周りの膣壁は波打った粘膜が白とグレーの斑な状態である。
 来栖美香のその部分は真っ赤な男性の亀頭の先端のようなものが盛り上がっている。
 周りの膣壁も薄橙。子宮口の盛り上がりの周りの部分だけグレーと白の斑で生々しい。
 「あはあーーーーー」
 来栖美香も恥ずかしさに興奮度の込み上げた息遣いを漏らす。
 テレビの画面と漏れる音声からも羞恥の極致の緊迫感が周りを包む。
 銀玉を発射するおもちゃのライフル銃が用意されていた。
 「模擬処刑です。奥の子宮口を直撃すれば賞金が貰えます」
 舛田警視正が宣言する。
 二人に恐怖が奔った。
 聞いただけで躰はぶるぶる震える。
 膣の中に入らなくても躰に当たっても小さな蚯蚓腫れに成ると思う。クスコの金属に当たって跳ね返って貰えば良い。
 銀玉が子宮口にめり込まなくても奥に当たるだけで相当な痛みだと思う。粘膜に当たるだけで堪えられない。
 一人目が杉原凜香を狙って構える。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は悲痛な表情を破裂させて身構えた。
 男はライフルスコープを覗いて引き金を引く。
 ブオーーーーーーーーーン。カーン。
 「うぐーー」
 クスコの金属の枠に当たって跳ね返る。それでも杉原凜香は声を漏らす。
 次が来栖美香を狙って構える。
 ライフルスコープの中心は来栖美香の子宮口のセンターの亀裂である。
 来栖美香はその男を睨み返していた。
 引き金を引く。
 ブオーーーーーーーーーン。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 弾は大幅に外れて乳房の裾野に当たった。来栖美香の弾力のある乳房の膨らみと平らな胸の部分の境目である。膨らみの下を掠っていた。
 来栖美香は痛みに拷問椅子に磔にされた躰を揺すって藻掻く。
 次が構える。
 ライフルスコープの狙いを態と外していた。
 ブオーーーーーーーーーン。
 弾は杉原凜香の乳首の真下乳輪と白い肌の境目に当たる。
 「ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は躰を強く揺する。
 「うう、うーーーーーーーーーーーーーー」
 痛そうに暫く藻掻く。
 次が来栖美香に向かって構えた。
 来栖美香は表情を硬くして身構える。
 ブオーーーーーーーーーン。
 カカ、カーーーーーーーーーン
 クスコの天井部を広げている金属の嘴を掠めて奥に落ちた。
 「うおーーーーーーーー」
 クスコの中に命中したが粘膜や子宮口を直撃はできてない。実質衝撃は殆どなかった。
 来栖美香はクスコの中に当たったことに声を上げただけである。
 「さあ。気合を入れて。賞金十万よ」
 舛田警視正が気合を入れる。
 期待している膣の奥に当たった悲鳴はまだ聞けてない。
 次が杉原凜香に向かって構える。
 最初から照準を外していた。
 ブオーーーーーーーーーン。
 クスコではなく股間と太腿の境目でうっすらやや紅めの筋が入った窪みの部分に当たる。
 「ぐうあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香の股間に力が入る。クスコを中心に腰を捩るように藻掻く。
 「う、ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 かなり痛そうである。
 「最初から外した」
 舛田警視正が横から確認する。
 「はい。確実に悲鳴が聞きたかったので」
 その男は手応えが欲しかったようである。
 次が来栖美香に向かって構える。
 ライフルスコープの照準は合っていた。
 「息を止めて。引き金だけ静かに引いて」
 舛田警視正が横からアドバイスする。
 「あーーーーーーーーーーー」
 来栖美香が引き金を引いたタイミングで声を上げる。
 ブオーーーーーーーーーン。
 弾はクリトリスを包んだ包皮に当たっていた。
 「ぐうううーーーーーーーーーーーーーーーー。がはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーあーーーーーあーーーーー」
 来栖美香は強く藻掻く。
 銀玉と言っても玩具の銀玉ピストルの弾ではない。蝋燭で造られている。そんなに固いものではない。それでも玩具の銀玉ピストルより痛い。
 ライフル銃の性能である。
 「あーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーー。い、いいたいーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は拷問椅子の上で腰を動く限り暴れさせて藻掻く。
 よく見ると包皮といってもクスコに引っ張られて粘膜に近い部分に当たっていた。
 撃った男は小気味良さそうに苦しむ来栖美香を覗き込む。
 鍛えられた元自衛隊員でも涙こそないが堪えられない痛みである。
 続いて次が杉原凜香を狙って構える。
 杉原凜香は恐怖に拷問椅子の上で動く限り躰を引く。その躰は震えている。表情は恐怖に歪み切っていた。
 引き金を引く。
 ブオーーーーーーーーーン。
 かなり逸れてへそを直撃する。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぎゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 蝋燭の弾はへその窪みに入り込んでしまった。
 「あがあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香も強く藻掻き続ける。
 それでもまだ肝心な部分には一発も当たってない。
 「ちょっと。貴方達!!給料貰って銃撃訓練受けたでしょう」
 舛田警視正は叱咤する。
 「確かに訓練で射撃もやりましたけど。直径五十センチくらいの的に当たる程度で」
 男の一人が言い訳した。
 「実践には役立たないね」
 舛田警視正は駄目と評価する。
 「実践はロボット兵だそうで」
 「そうよ。人間が戦闘員で戦争はしないよ。でも居住部分に敵が来たら護らなければ駄目でしょう」
 「まあ。そうですが」
 「もっと訓練の充実が必要だわ。核戦争前のロシア軍じゃ駄目よ」
 舛田警視正はそう言って銃を引き取る。
 来栖美香に向けて狙いを定める。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香はまた悲鳴を上げる。
 ブオーーーーーーーーーン。
 蝋燭の弾丸は奥の子宮口の窪みに減り込んでいた。
 「うぐうううーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は顔を強く振って暴れさせ痛みに藻掻く。腰に力が入っているが痛みに動かない。
 「あーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーん。ぐうあああーーーーーーーーーーん。ああ、ああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 遂に涙が一気に流れ落ちる。
 壮絶な光景である。
 舛田警視正は速足で近付く。
 来栖美香の顔をビンタする。
 「元自衛隊でしょう。こんなんでなくなよ!」
 「あはあーーーーーーー。ああーーーーー。あはあーーーーーー。ああーーーーーーーーーー」
 来栖美香は顔を強く振って上体を暴れさせて藻掻く。
 恐ろしい痛みである。
 既に来栖美香には看護士が応急処置に掛かっていた。
 舛田警視正は次に杉原凜香に照準を合わせた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は猛然と喚く。
 舛田警視正は構えて微動もしない。
 「ゆるしてーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は涙交じりの声で叫ぶ。
 舛田警視正は静かに引き金を引く。
 ブオーーーーーーーーーン。
 やや子宮口の亀裂を直撃は逸れたが濁ったピンクの盛り上がり部分に当たっていた。
 「あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香の上半身全体が藻掻き暴れる。腰は浮いて右に左に捩る。目から涙は溢れる。
 「あーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーん」
 杉原凜香も半狂乱状態で泣き続ける。
 こっちも看護士が処置に掛かった。
 ここで暫く休憩となる。
 
 R国D市。中央棟新天昇の間である。
 R国の潜水艦が娼国の南の島に一隻近付いた報告が入る。
 津島は無視しろと指示した。
 真紀子らはこの様子をモニターで見ている。
 「南の島の鉄格子に居る加重死刑囚を逃がそうという作戦ね」
 真紀子はそっちまで手を出したと事態を把握する。
 「今回逃がすのは仕方ないです」
 葛城義和も諦める。
 逃がされた者。逃がしに来た隊員はもう戻れない。そして襲撃に来た全員を捕らえるか射殺しなければならない。
 そうすれば革新を企てた者は全部排除できる。
 最上階のエレベーターホールフロアには、津島の部隊と柿崎一行の舞台が待機していた。
 どっちの部隊も隠れて待機している。
 フロアに居るのは通常の警備だけである。
 コンコースの繋がる三十階に指宿の部隊。三階に鄭淑徳少将の部隊が待機していた。
 娼国側のCICに井上少佐が完全に信頼できる隊員を従えて待機している。
 
 R国報道スタジオである。
 帯広に切り替わっていた報道がこっちのスタジオに戻った。
 杉原凜香と来栖美香の処置は簡単に終わってシャワータイムが与えられそれも終了している。
 「さあ。今度は気持ち良くしてあげるからね。痛いあとはすごく気持ちよくなれるのよ」
 舛田警視正は含み笑いを浮かべていた。
 「これから二人を昇天させます。まだ満足してない人の責めを再開します」
 舛田警視正はカメラに向かってそう宣告する。
 
 浜崎有紀大尉らの潜水艦は地中のD川の河口で下條あさひ少尉を降ろして停電の準備をして地中の川を航行していた。
 地中のD川が上のD川に合流したら浮上する。其処から用意したジープに乗り換える。
 此処から浜崎有紀大尉は下條あさひ少尉に衛星電話を使って暗号会話で状況を知らせてゆく。
 下條あさひ少尉はその時間に合わせて送電を遮断する。
 その会話は藤香澄中尉と田川真琴中尉らにも伝わっていた。
 夕嵐の宣告で作戦を開始となる。
 
 R国報道スタジオである。
 杉原凜香と来栖美香は再び拷問椅子に磔にされたまま様子を見ていた。
 「もういい」
 舛田警視正は看護士を急かす。看護士が麻酔を打ったが処置の必要はないと考えていた。
 「麻酔を打っています。それで反応は鈍いと思われます」
 看護士はいま撃っても期待する反応にはならないと言う。
 「膣の中だけね」
 舛田警視正は強い口調である。
 「局所麻酔です」
 「クリは反応するの」
 舛田警視正はさらに強い口調と成る。
 「します」
 看護士はきっぱり答える。
 (注、看護師の誤植と思われるかもしれませんがこの国では看護婦と看護士は区分されています。資格が違い役割も違うのです)
 「それではクリを責めましょう」
 舛田警視正はそう宣言して小さなマイクロローターを持ち出す。
 「一人がクリを剥いて」
 舛田警視正は両方の組に一人ずつ指差す。
 「二人ずつこれで両側からクリを責めて」
 さらに両方の組に二人ずつ指示をした。
 その時。突然停電する。
 「ああ」
 完全に真っ暗である。
 数秒待って非常灯が点灯した。ようやく人の姿が判る程度である。
 日本やその他のニューシティは停電してない。
 新川越のスタジオに代わって放送を続けた。
 
 浜崎有紀大尉らは停電を確認してハッチを手動で開けて侵入する。
 R国工作員だけなら停電の必要はない。荒木佑子ら他のメンバーを伴う為である。
 エレベーターの非常電源を使って高層階に向かう。
 
 D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 この部屋は非常電源が用意されていた。
 「来たな」
 湯野中がそう呟く。
 「エレベーターが二基非常電源で動いています」
 柿崎一行から報告が入る。
 「ヘリが一機近付いています」
 今度は井上少佐からの報告である。
 
 藤香澄中尉と田川真琴中尉の乗った潜水艦は娼国の南の島に近い海底に着艇していた。
 其処から小型潜航艇を発進させる。
 海底の洞窟から侵入して横洞から縦洞に当たって上昇して行く。
 桟橋から潜望鏡を出して回りを確認してセイルだけ浮上する。
 田川真琴中尉が艇に残って藤香澄中尉以下三名で向かう。
 トーチカのような出口を出て警備室に走りこむ。
 「R国諜報機関藤香澄中尉。故あって加重死刑囚全員を貰い受けます」
 藤香澄中尉は身分証と拳銃を突き付けていた。
 「どうぞ。五号から七号です。内四人はスタジオと病院です」
 警備員は鍵の束を渡す。
 拳銃を持った一人を残して房に向かう。
 「直ぐに支度して。潜水艦で来ています」
 そう言って頭から被れるワンピースを渡す。
 「貴女たちは」
 柏木理佐は困惑して相手を確認した。
 「R国諜報機関藤香澄中尉です」
 「えーーーーー。私達をどうするのですか」
 柏木理佐は護りの姿勢に成る。
 「逃げるのです。安心して下さい。荒木祐子さんらと一緒に動いています」
 「はい」
 そう聞いて柏木理佐と峰崎静香は直ぐに準備する。
 五号から七号まで行って柏木理佐と峰崎静香、そして佐々木舞と本庄翼、さらに横山美由紀と森知治巡査部長を確保して走り出す。
 横山美由紀と森知治巡査部長は病院から戻ったばかりである。
 貰った薬を全部持って出た。
 潜行艇に戻るまで何の障害も無く乗り込む。
 そのまま縦洞を下がって横洞を抜けて潜水艦に戻った。
 警戒しつつ通信を傍受できる潜望鏡深度で進む。
 地中の川の河口で下條あさひ少尉を拾って首尾を待つ。
 
 浜田佳美中尉らは新川越で影武者とは知らずに月村元日本の総理を確保した。そのままジェットヘリでD市に向かう。
 
 浜田佳美中尉らの成功を受けて浜崎有紀大尉らは突入する。
 二台のエレベーターに別れて浜崎有紀大尉らは最上階の一つ下で降りて最上階手前の階段に待機していた。
 吉丘蓮実中尉、荒木祐子、黒田定以下六名は二つ下の階で降りて浜崎有紀大尉らと反対側の階段に待機している。
 浜崎有紀大尉らが先に飛び出す。
 これらが警備と戦闘に成っている間に吉丘蓮実中尉らが反対側から新天昇の間に突っ込む。
 浜崎有紀大尉も吉丘蓮実中尉も夕嵐を受信する。
 「行くよ」
 浜崎有紀大尉が号令を掛けて突っ込む。
 待ち構えていた柿崎一行の部隊が応戦する。
 「柿崎」
 浜崎有紀大尉は警備以外予期してなかった。
 撃ち合いに成るが柿崎一行の部隊が優勢である。
 撃ち合いを確認して吉丘蓮実中尉と荒木祐子の部隊が二手に別れて新天昇の間に突っ込む。
 荒木祐子らを津島の部隊が阻止する。
 銃撃戦に成るまでもなく全員が射殺された。
 吉丘蓮実中尉らは四名で新天昇の間に突入する。
 中で溝口少佐が吉丘蓮実中尉を押さえた。後ろから井上少佐の部隊が三名を押さえてしまう。
 浜崎有紀大尉は仲間全員が射殺されて衛星電話で「夕嵐失敗」を告げる。
 そのまま自ら米神を撃って自決した。
 「月村元総理を確保しているよ」
 吉丘蓮実中尉は諦めない。
 「馬鹿ね。新川越に居たのは影武者よ。貴女方の行動はとっくに警戒していたよ」
 溝口少佐が吉丘蓮実中尉の腕を強く捻って宣言する。
 「こっちに向かっているヘリの中でしょう」
 井上少佐が指摘する。
 「これを見なさい」
 スクリーンに映ったのは唐津ニューシティの夏木陽一の部屋である。
 「あれが本物よ」
 映像はヘリにも送られた。
 浜田佳美中尉は月村元総理の影武者をR国の港に降ろして潜水艦にコンタクトする。
 娼帝國が影武者を人質に交換条件には応じないと分かっていた。浜田佳美中尉は無駄な殺生は避けたのである。
 最悪のシナリオで予てより打ち合わせたプログラムで進む。
 
 新川越。報道スタジオである。
 「停電の原因はR国の工作員の一部が氾濫行為を起こした模様です。いまは予備回路で停電は回復しています」
 早見朱莉が読んで放送する。
 「現時点で四人の元工作員が捕らえられ一名が娼国の病院に搬送されました。潜水艦とヘリで逃げた工作員が七名に一般女性が数名含まれている模様です」
 続いてメインキャスターの田原萌江が読む。
 「またD市中央棟に突入した中に核戦争前からR国に隠れていた荒木祐子の仲間数名が参加した模様です。小柴文香以外射殺されました。小柴文香は重傷ながら娼国の病院に搬送されています」
 続いて佐々木鞘香が読む。本日は四人体制である。
 「首謀者と見られている浜崎有紀大尉は銃撃戦の末に自決しました。その際潜水艦とヘリに失敗を通知して逃がした模様です」
 「停電で中断しましたD市のスタジオに代わります。この事件の詳しい分析と解説は明日の朝に帯広からお伝えします」
 
 R国報道スタジオ。
 「テロによる停電で中断しました。深夜に延長で続けます」
 舛田警視正が宣言する。
 杉原凜香と来栖美香はまた拷問椅子に磔にされた。停電が回復して事態がはっきりするまで入浴が許されていたのである。
 「クスコを入れて」
 舛田警視正は二人を指名する。
 また蝋燭の弾が膣を狙ってくると二人に戦慄が奔る。
 それに反して舛田警視正はマイクロローターを両方の組四人ずつに渡した。さらにその内二人ずつに細いピンセットを渡す。
 「いい。二人が最初の通りクリトリス。あとの二人は膣の奥の方。私が示すところを責めて。さっきクリトリスを剥いた人はもう一度剥いて」
 舛田警視正はそう言ってさらにアナル用のバイブを取り出す。
 「あとの二人は今回はこれでアナルを責めて。こっちから行くよ。そっちは待って」
 舛田警視正は先に杉原凜香を指す。
 一人目が拷問椅子の正面にしゃがんでカメラを遮らないように手を伸ばしてアナルバイブを挿入する。
 キシロカインゼリーをたっぷり塗っていた。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それでも杉原凜香は声を漏らす。
 アナルバイブは入れたまま動かさないで待つ。
 拷問椅子の右の奥に立った男がクリトリスの包皮を剥く。
 杉原凜香の太腿の向こう側に立った二人が両側からクリトリスにマイクロローターを当てる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は堪らず一気に顔を軋ませて大口を破裂させて声を上げてしまう。
 続いて拷問椅子の手前左右の太腿の前にしゃがんだ二人がクスコの奥のピンセットでマイクロローターを差し込む。
 さすがに何処を責めるかこれまでの放送で勉強していた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は一気にサイレンのような声を上げる。
 「あーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は強烈に叫ぶ。
 次の瞬間一気に失禁尿を噴き上げる。
 手前側の三名はさっと逃れた。アナルバイブは入ったままである。
 マイクロローターの二人は抜いてしまっていた。
 治まるのを待ってスタッフが股間をタオルで拭く。
 「あはあーーーーーーー。あはあーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 杉原凜香の躰は強く震撼している。
 クリトリスを責めていた二人は躱すのが遅れて失禁尿の雫をやや被って顔を拭いていた。
 舛田警視正はまだ責める心算でいる。
 
 D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 「葛城くん。逃げた奴は追わないのだね」
 平佐和は逃げた工作員を追わないので確認する。
 「津島氏はそっちに手を廻さないで此処の防衛を優先してあとは様子を見るとの考えでした」
 葛城義和は津島の意見を取った。
 「逃げても何もできないでしょう」
 湯野中も問題ないとの見解である。
 「見張りは続けるのでしょう」
 真紀子は警戒していれば問題ないと思った。
 「葛城先生。この四人の尋問は」
 溝口明日香少佐の確認である。
 「井上少佐と二人立ち会って鄭淑徳少将に任せよう」
 葛城義和が結論を出してしまう。
 「畏まりました」
 「昼くらいまで眠らせておけ」
 湯野中が指示する。
 かなり疲れていた。自分らが眠りたいのである。
 
 D市報道スタジオ。
 杉原凜香と来栖美香はどちらも再三の三ヶ所責めに失神してしまっていた。
 また首より上にアクリル板のカバーが掛けられる。
 クスコは刺さったままである。
 蝋燭製の銀玉を撃つ銃がまた持ち出された。
 「まだ撃ってない二人と悲鳴を聴いてない人はやり直しです」
 舛田警視正はそう宣言する。
 また杉原凜香から開始に成った。
 全員が休憩時間に舛田警視正の射撃講義を受けている。
 一人目が構えた。杉原凜香は失神したままである。
 ブォーーーーーーーーーーン。
 訓練しても外れる。
 クスコの直ぐ上クリトリスが半分露出した真下に当たった。
 「う、ぐぐ、うぐううーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は意識を戻しながら悲鳴を搾り出す。
 「あはあーーーーーー」
 杉原凜香は目を見開いて周りを見る。そして痛みに躰を捩って回すように藻掻く。
 次が失神している来栖美香に向かって構える。
 ブォーーーーーーーーーーン。
 今度はクスコの奥を直撃した。
 「ぐ、ぐ、ぐ、ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。う、うう、ぐうう。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は腰を強く硬く右に左に振って藻掻く。
 「うう、ぐうう。ううぐぐ。ぐぐううーーーーー。ううーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は腰を迫り上げて躰を揺する。
 目からは涙が溢れていた。
 撃った男は満足そうに見ている。
 「あーーーーーはあーーーーーーーーーー。あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 やがて来栖美香の躰は拷問椅子に沈む。
 まだ涙は続けて溢れる。
 かなり間が空いて拍手が湧く。
 つぎが杉原凜香に向けて構えた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は構えただけで悲鳴を上げる。
 ブォーーーーーーーーーーン。
 今度は下に外れて会陰に当たる。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香はまた腰を迫り上げて強く震撼させる。
 「あーーーーーはあーーーーー。い、いいたいーーーーーーーーーーーー」
 さらに涙を溢れさせた。
 「あ、ああーーーーー。ああーーーーーー。あ、ああーーーーーー。あはん。あはん。あはん」
 さらに躰を揺すって涙を飛ばす。
 次が来栖美香に向かって構える。
 「あーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーー。むりですーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は堪らず喚き散らす。
 舛田警視正がまたつかつかと近付いてビンタする。
 「こら。元自衛隊だろ」
 「それでも無理ですーーーーーー。もう堪えられません」
 「だめーーーーーー。許さない」
 舛田警視正はそう言い棄てて離れる。
 男は構え直す。
 ブォーーーーーーーーーーン。
 今度もクスコの奥を直撃する。
 「うーーーーー。ううーーーーーーーーーーーー。う、ううーーーーーーーーーーーー。ぐうお、お、おーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は拷問椅子が軋むくらい躰を揺すって藻掻く。
 大粒の涙が溢れて流れ落ちる。
 「ぐうがあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また失禁してしまった。
 マイクロローターの責めで失禁していたので僅かな量である。
 「あーーーーーーはあーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーー。助けてーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は子供のように泣き喚き続けた。
 それでも誰にも同情は沸かない。既に娼帝國全体がそういう国と成ってしまっていた。
 まだ二人ずつ残っている。
 次が杉原凜香に向かって構えた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 こっちはまだ命中してない。それでも恐怖に泣き叫ぶ。
 来栖美香はぶるぶる震えながら涙目でそれを見る。もう一発命中したらもうどうにもならない。
 ブオーーーーーーーーーン。
 今度は見事に直撃する。盛り上がった奥の粘膜に命中してその下の窪地に落ちていた。
 「ぐうごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は腰を迫り上げて空中で回すように藻掻く。
 「ううーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーー。ぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに藻掻き続ける。
 まだ失禁は免れていた。
 舛田警視正はこの二人は今日虐めたら当分回ってこないと分かっている。裏切り者の工作員が先である。
 それがなくても暫くはD市の鉄格子に居る四人の予定と成っていた。
 今夜は徹底的に虐める心算である。
 三人目が来栖美香に向かって構える。
 「あーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーーーーー。しばらくまってーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は泣き悲鳴で訴える。
 舛田警視正は全く動じない。男に顎で合図する。
 ブオーーーーーーーーーン。
 今度は大きく外れて内腿を直撃した。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。」うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は強烈に喚くが子宮口に当たったよりはかなり軽微である。
 それでも上体を揺すって藻掻く。
 舛田警視正は外れて舌打ちする。
 杉原凜香に四人目が構えた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 こっちも泣き悲鳴で訴える。
 「これで最後でしょう」
 舛田警視正は叱咤する。
 「あーーーーーーーーーーーー。少しまってーーーーーーー。まってくださーーーーーーーーい」
 杉原凜香は必死に叫ぶ。
 「もし外れたら私がもう一回ね」
 舛田警視正はさらに恐ろしい宣告をする。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香担当の四人目が舛田警視正の対応を見て引き金を引く。
 ブオーーーーーーーーーン。
 訓練の効果あってクスコの奥に命中する。今度は子宮口の僅かな割れ目に突き刺さっていた。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐあーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は強烈に暴れる。涙を飛ばし涎を垂れ流して悲鳴を上げた。
 そしてもう一度失禁してしまう。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ」
 杉原凜香は堪えられない痛みに涙をぽろぽろ溢して藻掻き続けた。
 「痛み止めを打って搬送します」
 看護士がそう宣言する。
 「こっちと一緒でいいよ。たいした事はないよ」
 舛田警視正は搬送を後回しにさせた。
 「痛み止めだけ打たしていただきます」
 看護士は自分の判断を押し切る。
 「いいよ」
 舛田警視正は看護士を睨みつけて答える。
 来栖美香担当の四人目が構える。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それを見て来栖美香は強烈に悲鳴を上げた。
 来栖美香の表情は恐怖にこの上なく崩れている。
 舛田警視正は男の持つ銃の強度を調節して高くしてしまう。
 男は加虐心の限りを込めて狙いを定める。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーー」
 それでも男は引き金を引く。
 ブオーーーーーーーーーン。
 蝋燭の弾は的確に子宮口に命中する。さらにその亀裂に減り込んでしまった。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香の躰は瞬間僅かに迫り上がって沈む。
 そのまま白目を剥いてしまった。
 看護士らは直ぐに二人をストレチャーに載せて搬送する。
 ここで放送は終了した。
 
 藤香澄中尉らの潜水艦を娼国の潜水艦が離れて追尾していた。ソナーは使わない。十キロくらい先に水中ドローンを有線誘導して追尾する。
 藤香澄中尉らのR国制の潜水艦はソナー音を構わず出していた。
 潜水艦の性能はR国が上である。娼国の潜水艦は機動部隊の前路警戒が主な任務でR国ほど進歩してなかった。
 日本近海に近付いてロストしてしまう。
 藤香澄中尉らの潜水艦は瀬戸内海に入った。
 其処で観音寺に近付いて荒木祐子らの乗って来たアメリカの潜水艦を確保する。下條あさひ少尉以外が乗り移った。
 R国の艦は一人でも操艦が可能である。
 二隻で礼文島の香深を目指す。
 浜田佳美中尉らのヘリは堂々と利尻島の空港に着陸してしまう。礼文の空港は北の端で不便である。
 自決した浜崎有紀大尉の考え方では娼帝國は追わないとの見解であった。
 北海道は帯広以北は何もしてない。戦闘で破壊されたままである。
 そして礼文なら港からそんなに離れず潜水艦を潜ったまま隠せる。近くまで海が深い。
 これで全てが終わりではない。さらに二人隠し玉を娼帝國内に残していた。突入が失敗した時の二次作戦である。
 一人はR国の事務方。一人は娼国の工作員である。
 既に利尻も礼文も雪に包まれていた。
 浜田佳美中尉らは利尻の空港にヘリを残して大磯漁港から残されていた漁船で香深に向かう。
 雪に包まれた小さな漁港で漁船を出港させるのは工作員と雖もかなり苦戦往生した。
 一行は礼文への上陸は諦めて潜水艦の中で過ごす。
 全員がR国の潜水艦の会議室に集結した。
 総勢十六名。
 浜崎有紀大尉が自決して誰がリーダーに成るかである。サブリーダーだった吉丘蓮実中尉は娼帝國に捕まってしまった。
 藤香澄中尉、田川真琴中尉、浜田佳美中尉と中尉が三名である。
 「下條少尉貴女が議長よ。進行して下さい」
 藤香澄中尉が指示する。
 「はい。判りました」
 「待って。下條少尉は別の潜水艦で来たので話が伝わっていません。こっちの船の十一名でこの次のリーダーは貴女と決まったのです」
 「は」
 下條あさひ少尉は何でという姿勢である。
 「浜田中尉らはどうですか」
 浜田佳美中尉と三名の少尉がヘリで着いていま合流した。
 「下條少尉が吉丘中尉のサブでここまでの準備をしていたので依存は有りません」
 浜田佳美中尉はきっぱり賛成する。
 他の三名も同意した。
 「下条少尉。これで満場一致です」
 藤香澄中尉がもう一度宣告する。
 「判りました」
 それから下条あさひ少尉がこの先の作戦を説明した。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 昼食は寿司カウンターではなくミニ懐石が運ばれていた。
 「逃げた面々は娼国の潜水艦が見失いました」
 鄭淑徳少将からの報告である。もとより津島は潜水艦での完全追跡は諦めていた。葛城義和も気にしてない。
 「ヘリは利尻の空港に降りています」
 娼国CICからの報告であった。
 「大方其処で潜水艦と合流したのではないか」
 平佐和はそれ以上北には行かないと見ていた。
 「そうでしょうね」
 葛城義和も同意見である。
 「追跡はしないの」
 真紀子はその先どうするのか確認する。
 「津島長官は必要ないとの意見でした」
 葛城義和は津島の見解を伝える。
 「それでいいの」
 「良いのではないですか」
 葛城義和も反逆分子を撃退して一部を追い出しただけとの考えである。
 「潜水艦一隻とヘリでは外からは何もできまい」
 湯野中も問題なしの見解である。
 「奪還に来る可能性は有るな」
 平佐和は仲間の奪還ぐらいはやるかもしれないとの見解を示す。
 「最初は此処の鉄格子ですが。充分放送に使ったらそのうち南の島に置いて奪還させましょう」
 「それで良いか」
 平佐和も納得する。
 モニターの電源が入った。
 「吉丘蓮実中尉の尋問と拷問の準備ができました」
 井上少佐が報告して来た。
 「何処でやる」
 湯野中が確認する。
 「直ぐ下の会議室です」
 「どうします」
 湯野中は井上少佐の報告に葛城義和に行くかどうか確認した。
 「任せましょう」
 葛城義和は鄭淑徳少将に任せて良いとの見解であった。
 「私は行くよ。葛城先生も」
 真紀子は強引に葛城義和を促す。
 仕方なく平佐和を残して三名で行くことに成った。
 
 中央棟七十二階の会議室に入った。他の棟は総てのニューシティ共通で五十階建てだがこの中央棟だけは七十三階建てである。
 会議室の周りはR国と娼国の警備が厳重に囲っている。
 吉丘蓮実元中尉は既に全裸にされて拷問椅子に磔にされていた。綺麗な躰である。AVにしたら抜群の体形であった。
 顔は柔らかく薄い美人顔である。濃いシャンな美人顔ではない。
 正面に三つ席が用意されていた。真紀子らは其処に座る。
 井上少佐と溝口少佐は三名の両側に立つ。護衛を兼ねていた。
 鄭淑徳少将と部下五人が詰問に掛かる。
 「お前が首謀者だな」
 鄭淑徳少将が決めつける。
 「違います。TOPは浜崎大尉です」
 吉丘蓮実元中尉はきっぱり否定した。
 「お前が四国に行って荒木祐子らを動かしたな」
 「はい」
 そこは認めるしかない。
 「今回逮捕された中でTOPはお前だな」
 「はい。そうなります」
 もとよりナンバーツーであった。
 「逃げた連中は何処に行った」
 「判りません。乗った潜水艦のTOPが判断します」
 「藤香澄中尉、田川真琴中尉、浜田佳美中尉のうち誰だ」
 「いいえ。下條あさひ少尉を回収していれば彼女です。次は藤香澄中尉です。階級とは関係ありません」
 「うむ」
 鄭淑徳少将は葛城義和を伺う。
 葛城義和は頷く。
 「そうすると現在逃げた連中のリーダーは下條あさひ少尉なのだな」
 鄭淑徳少将は念を押す。
 「その可能性が高いです」
 吉丘蓮実元中尉は慎重に答える。
 真紀子が立ち上がって近付く。
 「最初に言い出したのは誰」
 真紀子は吉丘蓮実元中尉を小突くような口調である。
 「浜崎大尉と下條少尉が私を誘いました」
 吉丘蓮実元中尉は口惜しさを滲ませて真紀子を見ながら答えた。
 しかし真紀子は見逃さない。吉丘蓮実元中尉の口惜しさを滲ませる表情にまだ余裕を見たのである。
 そのまま席に戻った。
 「何か含みが有りそうですか」
 葛城義和の問いに真紀子は固い表情で僅かに頷く。
 「葛城先生。逃げた連中を追い詰めますか」
 湯野中が確認する。
 「いいや。内部ではないでしょうか」
 葛城義和は娼帝國内にまだ仲間が居ると疑っていた。
 「ううむ」
 湯野中は渋面に成る。
 「この女。それともう一人連れて来て。徹底的に拷問しましょう」
 真紀子は強く主張する。
 「応援に生方と天葛を呼びますか」
 「そうね。横の二人も協力して貰いましょう」
 そこまで真紀子と話し合って葛城義和は溝口明日香少佐に要求する。
 溝口明日香少佐は吉丘蓮実元中尉と一緒に捕らえた一人を引っ張って来た。
 この女は中依美緒という。元少尉である。
 鉄格子からバスロープ一枚。下はショーツだけの鉄格子内の姿で引っ張って来られた。
 ショーツはバスロープにぎりぎり隠れている。
 乳首は隠れない構造のバスロープなので中依美緒元少尉は片腕を胸に巻くように押さえていた。
 縛ったり脚枷を付けてはいない。溝口明日香少佐には暴れても中依美緒元少尉を押さえる自信があったのである。
 後から呼ばれた天葛少将と生方少将が入って来た。
 「この二人ですか」
 天葛少将は真紀子に確認する。
 真紀子は二人と鄭淑徳少将を呼んで耳打ちするように小声で説明した。
 「まだ仲間が居るでしょう」
 真紀子は吉丘蓮実元中尉にズバリ詰問する。
 「逃げた人が何人かも判りません」
 吉丘蓮実元中尉は答える角度をずらしてはぐらかす。
 「違うわ。娼帝國の中に仲間がまだ居るでしょう」
 真紀子はさらに強い口調に成る。
 「いいえ」
 吉丘蓮実元中尉は表情を変えて否定した。
 「それじゃあっちの女を拷問するわね」
 真紀子は天葛少将らに合図する。
 天葛少将と生方少将で中依美緒元少尉のバスロープを脱がして高手小手の縛りに掛かった。
 「待って下さい。彼女だって何も知りません」
 吉丘蓮実元中尉は中依美緒元少尉の拷問に抗議する。
 「彼女が知らなくても貴女が喋ればいいのよ」
 真紀子は嘲るように言う。
 「そんなーーーーーーーーー。もう誰も仲間は居ません」
 吉丘蓮実元中尉は話してしまえば終わりである。それは中依美緒元少尉も分っている。だが中依美緒元少尉を護りたい。
 「やってみないとねえ」
 真紀子は女の怖さを滲ませながら哂っている。
 天葛少将と生方少将は鄭淑徳少将の部下に手伝わせて中依美緒元少尉を高手小手に縛ったまま拷問椅子に磔にした。
 その拷問椅子は吉丘蓮実元中尉の拷問椅子の左斜め前に置かれている。
 その反対側に天葛少将が銃を携えていた。
 舛田警視正が参加者に使わせた蝋燭の銀玉が入る銃である。
 生方少将がハンドルを回して中依美緒元少尉を磔にした拷問椅子の脚載せを広げてしまう。
 股間が丸出しになる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は思わず悲鳴を上げる。
 捕まった時点でこのような事は充分に分かっていた筈である。それでも悲鳴を上げてしまう。
 そして生方少将は女の部分を指で広げてしまった。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 こんな場に成れば工作員でも慌てて悲鳴を上げてしまう。
 生方少将はさらにクスコを持ち出す。
 キシロカインゼリーを塗る。そして中依美緒元少尉の膣に挿入してしまう。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は情けない泣き悲鳴に成る。
 生方少将は構わず螺子を回して内部を広げた。
 鄭淑徳少将の部下が横からカテーテルカメラを装着してスクリーンに投影してしまう。
 「いやーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉はさらに驚愕の悲鳴に成る。
 「ねえ。そんなの序の口よ。あっちを見て」
 真紀子は中依美緒元少尉に近寄ってそう宣告する。そして天葛少将の持った銃を指差す。
 「殺すのですね」
 中依美緒元少尉は観念した表情である。
 「そんな簡単に死なせてあげない」
 真紀子は真顔で嘲るようにそう言う。
 「どうするのですか」
 「お○○こ広げてあるでしょ。あの中は蝋燭の丸い銀玉よ」
 真紀子は女の怖さを滲ませながら哂って言う。
 「えーーーーーー。あーーーーーーーーーー。この奥に」
 強烈な痛みが想定できる。中依美緒元少尉はさらに驚愕の声を上げてしまう。
 「貴女は娼帝國の中にまだ仲間が居ると知っているでしょう」
 真紀子はやんわり切り出す。
 「居ません。四国の人達含めて全員で掛かりました」
 中依美緒元少尉はきっぱり否定する。
 「まあ。躰に聞いてみるわね」
 真紀子はまた女の怖さを滲ませる。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。やめて。やめてくださーーーーーーーーーーーーーい」
 中依美緒元少尉は泣き声交じりに抗議する。
 「それじゃ話す」
 「居ないです」
 「駄目ね」
 真紀子は厳しい口調で断言する。
 そして天葛少将に合図する。
 腰の部分は動かないように頑丈に止められていた。
 天葛少将は悦びの表情を浮かべてライフル銃を構える。
 アナルとクスコの金属の間の会陰を狙う。まだ脅しの範囲である。
 ブオーーーーーーーーーーーーーーン。
 素人ではない。きっかり狙った位置を直撃する。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。う、うううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は痛みに上半身を振って藻掻く。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は吉丘蓮実元中尉が叫ぶ。
 「話す」
 「居ないですよーーーーーーーーーーーー。何も答える事ができないです。本当です」
 吉丘蓮実元中尉は強く訴える。
 「駄目。何も隠し玉がない筈ないでしょ」
 真紀子は一切動じない。
 「仲間の潜水艦は礼文付近にいるとの報告が入っている」
 湯野中が立って来る。
 「攻撃するのですか」
 「しないよ。潜水艦とジェットヘリ一機では外からお前らの奪還はもうできない。内部に手引き者が居なければな」
 湯野中は確信に満ちている。
 「居ません」
 吉丘蓮実元中尉はまた断言するように叫ぶ。
 真紀子は天葛少将に合図する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は悲鳴のように叫ぶ。
 天葛少将は二弾目を構える。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それを見て中依美緒元少尉が悲鳴を上げた。
 天葛少将は左の乳首から内側に乳房の白い肌と乳輪の境目を狙う。
 ブオーーーーーーーーーン。
 弾は狙いの通り左の乳輪の内側に白い肌との境目を直撃していた。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は上半身をやや丸めるように固まる。強く首を振って藻掻く。
 まだ中依美緒元少尉から涙やお漏らしの変化はない。
 「ねえ。あと二人いるよね。潰しても良いからお○○こに当てて」
 真紀子は恐ろしい要求をあっけらかんと言ってしまう。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は大人しく色気たっぷりの顔をここまで崩れるかという程に崩して怒りの声を上げる。
 天葛少将は容赦なく構えた。北嶋副主席の命令である。
 ライフルスコープの照準はクスコの奥の真っ赤な粘膜の盛り上がりの中心に窪んだ亀裂を弾一つ外していた。
 ブオーーーーーーーーーン。
 狙い通り奥の子宮口の盛り上がった粘膜に直撃する。子宮口の亀裂を僅かに外していた。
 「ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐぐぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は拷問椅子を力の限り揺すって強烈かつ繊細な痛みに強く藻掻く。
 撃った天葛少将には痛みの感触と手応えが伝わって快感の坩堝である。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は苦しみ続ける。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーーー。なにもこたえられないよーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は部下の凄惨な痛みの姿と悲鳴に堪らず叫ぶ。
 真紀子が近付く。
 吉丘蓮実元中尉は涙目で真紀子を睨む。
 真紀子は吉丘蓮実元中尉を強くビンタする。
 「答えられないでは済まないよ」
 真紀子は何かを隠している前提である。
 「私を撃って下さい」
 吉丘蓮実元中尉は涙を噴き出す。
 「認めない。三人病院に運んだらあんたよ」
 真紀子は淡々と告げる。
 「ひーーーーーーーーーどい」
 吉丘蓮実元中尉はさらに涙を溢れさせる。
 「貴女たちは加重死刑囚よ。こんなのは当然よね」
 真紀子も荒い口調に成る。
 「副主席。他にも加重死刑囚が」
 生方少将は手揉みしている。
 「そうね。順次お○○こを潰して病院に送るか。インターンの教材も必要だしね」
 真紀子は笑顔で生方少将の意見を採択する。
 「関係のない人まで。酷過ぎます」
 吉丘蓮実元中尉はさらに抗議する。
 真紀子はもう一度吉丘蓮実元中尉をビンタする。
 「お前らが馬鹿な行動するからだろ。それに加重死刑囚はいくら虐めても良いのよ」
 「酷い國だよ」
 吉丘蓮実元中尉は怒りを吐き出す。
 「誰も食べるに困らない。貧困もない。安全な建物で生活できる」
 真紀子はこれまでの独裁国家と違って生活困窮者は居ないという。
 「戦争を拡大して世界を破壊したのは誰だーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は堪らず確信を叫んでしまう。
 葛城義和が立つ。鞭を持っている。先端が蠅叩きの様な四角い革の一本鞭である。
 吉丘蓮実元中尉に近付いてその一本鞭でビンタする。
 「うーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は号泣するように溢れる涙を流した。
 そして今度は葛城義和が天葛少将に合図した。手を上げてもう一発を示す。
 天葛少将はもう一回構える。
 今度も子宮口の直ぐ横を狙う。
 ブオーーーーーーーーーン。
 今度も正確に先ほど当たった子宮口の反対側に命中する。状況はスクリーンに拡大されていた。
 「ぐぐわあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ごがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は究極に拷問椅子を震撼させる。
 「ぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 狂ったように暴れる。
 「ねえ。まだ病院行きに成ってないよ」
 真紀子が天葛少将に要求する。
 「そんなに一発や二発で終わらしてしまっては」
 天葛少将はじっくり虐めたい。
 「そう。態と若干外しているのね」
 真紀子は愉しそうに哂う。
 「左様で」
 天葛少将も理解して頂けてという表情で答える。
 「どうします。残りの二人目を連行しますか」
 溝口明日香少佐がこれまでの真紀子の言葉から確認に来る。
 「うーーん。もう少しこの女で拷問して吉丘蓮実を揺すりましょう」
 真紀子はまだインターンらの仕事を作りたい。
 「あのう。提案なのですが。同じ弾を連射できる自動小銃のモデルもございますが」
 溝口明日香少佐は蝋燭の銀玉を自動小銃で躰中に一気に連射で蚯蚓腫れだらけにする提案をしたのである。
 「あんた。いつも乍ら残酷やな」
 天葛少将は溝口明日香少佐がR国側の工作員なのに知っていた。自分の残酷さを棚に上げて指摘する。
 「どういう手順で行くの」
 真紀子が天葛少将と溝口明日香少佐に確認する。
 天葛少将は溝口明日香少佐を促す。
 「連射も良いですけど。六人くらいでおっぱいとか太腿。綺麗なところ全部潰して最後に子宮口にズドーンでは」
 溝口明日香少佐は真紀子のインターンの仕事を作りたい意向を提案に最大限に考慮した。
 「じゃあんたが子宮口直撃やな」
 天葛少将は一番残酷な部分を溝口明日香少佐に譲る。
 「ありがとうございます」
 なんと溝口明日香少佐はお礼を言ってしまう。
 「相当に虐めたいご様子だな」
 「虐めたいのではありません。怒っているのです」
 溝口明日香少佐はきっぱり言い切る。
 「そうだな。R国諜報機関の裏切り者だからな」
 天葛少将もやや納得を示す。
 「はい」
 最初に生方少将と鄭淑徳少将の部下が構える。
 ブオーーーーーーーーーン。ブオーーーーーーーーーン。
 両方の乳房の下の膨らみを直撃していた。
 「ぐ、ぐ、ぐわあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉の躰に究極に力が入って拷問椅子を震撼させる。
 「ぐう、う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 狂ったように上半身を硬い動きで揺すり暴れ藻掻き続ける。
 これだけ苦しみ藻掻いてもまだ失禁さえしてない。
 さすがに鍛えられた工作員である。
 次は鄭淑徳少将の部下二人が構えた。
 二人とも内腿の肌理の細かく柔らかい皮膚を狙う。
 蝋燭の弾が当たった乳房は既に蚯蚓腫れが深紅に腫れていた。
 ブオーーーーーーーーーン。ブオーーーーーーーーーン。
 二発とも左右の内腿を直撃している。
 「ううーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーー。ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉の太腿に究極に力が入った。筋肉が瞬間怒張してのちに震撼する。
 「うう、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 まだ震撼し続けていた。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は堪らず叫んでしまう。
 また真紀子が近付く。
 「しゃべる」
 「誰も居ません!」
 吉丘蓮実元中尉は強く否定する。
 「駄目」
 真紀子は合図する。
 続いて天葛少将と溝口明日香少佐が並んで構えた。
 天葛少将はクリトリスを狙い溝口明日香少佐は膣の奥子宮口を狙っている。
 ブオーーーーーーーーーン。ブオーーーーーーーーーン。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうう、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 天葛少将のは中依美緒元少尉のクリトリスに命中して子宮口には溝口明日香少佐の弾が減り込んでいた。
 一瞬固まった中依美緒元少尉の躰が猛然と暴れる。腰を右に引っ張り左に引っ張る。拷問椅子は究極に軋む。
 そして遂に失禁してしまった。
 中依美緒元少尉は失禁尿を垂れ流しながら痛みに朦朧となる。そのまま白目を剥いてしまう。
 真紀子が看護士二人を手招きする。
 鄭淑徳少将の部下二人が急いで縄を解く。
 看護士二人でストレチャーに乗せて運び出す。
 真紀子はもう一度吉丘蓮実元中尉に近付く。
 「今日はここまでよ。よく考えなさい」
 井上少佐と溝口明日香少佐は吉丘蓮実元中尉を高手小手の縛りを解かずに拷問椅子の戒めだけを外す。
 そのまま鉄格子に引っ張って行く。
 鉄格子の入口で縄を解いて中に放り込む。
 
 真紀子らは新天昇の間に戻る。夕食の時間は過ぎていたが津梨清吉はカウンターを出して待っていた。
 状況は湯野中が平佐和に説明する。
 葛城義和はビールを貰う。真紀子もそれに付き合う。平佐和は湯野中に合わせてコップ酒である。
 津梨清吉は構わず握ってつまみを出してゆく。
 「行って良かったでしょう」
 真紀子は此処で待っていたら危険だったと主張している。
 「浜崎有紀大尉が自決したから終わったと思ってしまいました」
 葛城義和は誤算を認めた。
 「そうよね」
 真紀子もそこは理解できる。
 「真紀子さんが反応を確かめなければ考えもしませんでした」
 「私は一見おとなしく見える吉丘蓮実の方が気に成ったのよ」
 「あの二人を呼んでみましょうか」
 「そうね」
 真紀子も納得する。
 「多分全員が隠し玉を共有しているのでしょう」
 「そうね」
 津梨清吉は河豚刺しを用意していた。
 「葛城先生。痒み責めで行きますか」
 湯野中が平佐和に説明を終えて明日の方針を確認する。
 「やって見ても良いですが多分無駄でしょう」
 「残る二人を甚振って吉丘蓮実元中尉を追い詰めるのですか」
 「どうでしょう」
 葛城義和は湯野中の確認を真紀子に振る。
 「どっちも難しそうね。出たとこ勝負よ」
 真紀子も難しさを感じていた。
 「R国諜報機関溝口少佐入ります」
 「同じく井上少佐」
 呼んだ二人が上がって来た。
 葛城義和は自分の右側が開いていたので其処に椅子を持って来る。
 津梨清吉は二人にも河豚刺しを出す。
 二人は葛城義和に合わせてビールを貰った。
 「あの四人の中で誰が一番もろいですか」
 葛城義和は二人に確認する。
 「浜崎有紀が一番脆かったのですけど。一番しぶといのは吉丘蓮実です」
 井上少佐が答える。
 「そうよね。一番大人しい顔しているけど。浜崎有紀元大尉は自分が堪えられそうもないから自決を選んだのね」
 「そうだと思います」
 今度は溝口明日香少佐が答えた。
 「葛城先生。奴らが乗って逃げた潜水艦を追い詰めましょう」
 湯野中の提案である。
 「それが潜水艦は二隻です。荒木佑子らが乗って来た艦も姿を消しています」
 井上少佐が報告する。
 「どっちにしろ潜水艦を探すのは容易ではありません。そこまで軍を割くのはまだ危険です」
 葛城義和は反対したい。
 「そうね。ヘリが利尻に降りていても囮の可能性が高いよ」
 真紀子もその付近には居ないと思う。
 「お二人も吉丘蓮実元中尉らが何か秘策を持っていると思われますか」
 葛城義和は溝口明日香少佐らの見解を聞く。
 「はい。かなりの確率でそう思います」
 「はい」
 井上少佐も溝口明日香少佐に続いて同意を示した。
 
 東京湾。アメリカの潜水艦を礼文に残して藤香澄元中尉、田川真琴元中尉が乗って姉ヶ崎ニューシティに近付いていた。
 ある部屋からの特殊発光信号を確認する為である。
 潜望鏡深度でずっと待機する。
 核戦争以後艦船の航行はまずない。それでも田川真琴元中尉が聴音器に集中していた。
 藤香澄元中尉が潜望鏡を見張っている。
 娼国工作員増田瑛梨奈大尉は自分の部屋の電気を消して特殊発光信号を送る。
 通常ではほぼ見えない色である。
 潜望鏡にフィルターを付けて確認ができる。
 「捕らえられているのは四人。吉丘の隊のみD市の鉄格子。小柴文香は娼国の病院。あと一人重体。月村の行方は不明」
 藤香澄元中尉は以下のように送った。
 「了解。三日後」
 三日後にまた来ると送ったのである。
 そのまま潜望鏡を下げて海中に着底する。小型潜航艇を出して利尻に戻る。
 娼国工作員増田瑛梨奈大尉の部屋にはR国事務方の向井十夢も居た。どっちも姉ヶ崎ニューシティに住んでいる。
 故浜崎有紀大尉も姉ヶ崎に居た。核戦争前からの繋がりである。
 
 R国D市。川越奈津美らの鉄格子である。
 「隣が騒がしいね」
 森山雪路は昨夜飲んで早く寝ていた。舛田警視正の拷問放送など見たくない。
 「逮捕された人たちよ。工作員が氾濫したのだって」
 「テレビで」
 「そうよ。昨日の夜」
 「あの停電がそうなの」
 菅野瑞穂もほぼ眠っていた。次に自分らが舛田警視正の餌食にされるとほぼ想定が付いている
 「二人は寝ていたでしょ」
 川越奈津美と東悠里は放送を見てから寝た。
 「十人以上射殺されて四人が捕まったのよ。そして十六人が潜水艦で逃げたって」
 「娼国の南の島に監禁されていて舛田に拷問されていた何人かは救出されて一緒に逃げたらしいの」
 「私たちが此処でなかったら逃げられたかもしれないの」
 「そうかも。でも潜水艦に逃げても行くところは無いね」
 「食料は一年分くらい積んでいるって。奈那緒さんが言ってた」
 「そうか。そのあと何処かで集落造って暮らせたらいいね」
 「無理だよ。日本やR国じゃ捕まるし。核で汚染された場所には行けないよ」
 「逃げたら此処より辛いの」
 「だって此処に居て私たちに若さが無くなったら楽に成るかもしれないよ」
 「そうか」
 だが森山雪路はそれまで生きて居られるか不安である。
 
 ドア二つ隔てた隣のブロックでは吉丘蓮実元中尉らが収監されていた。
 戻されて来た吉丘蓮実元中尉は暫く立てなかった。
 「中尉。美緒は」
 逢見由愛元少尉が声を掛ける。
 「娼国の病院だと思う」
 吉丘蓮実元中尉は朦朧としながら答えた。
 「ああ」
 予期している事である。
 「副主席がまだ娼帝國内に仲間が居ると疑っているのよ」
 「え、えーー。それで拷問を。それじゃいつまでも疑われますね」
 もちろん小日向奈央元少尉にも心の中にある。だがここは知らない。居ないで鉄格子の中の会話も通す。
 「潜水艦のメンバーは無事に逃げられたのかな」
 「佳美の乗ったヘリが利尻に降りたと湯野中が言っていた」
 小日向奈央元少尉と逢見由愛元少尉はそれで浜田佳美元中尉以下三名が無事逃れたと納得した。
 そして明日以降自分らが拷問に晒されると悟る。
 
 R国D市。中央棟新天昇の間である。
 「大変だったようだな」
 引退した村上元副主席と村上元R国首相がやって来た。
 村上元副主席は引退したと言え娼帝國ニューシティ全体の一割くらいがその資産である。元首相は傀儡なので大きな資産はない。
 「まあ。何とか当面は食い止めたよ」
 湯野中は含みのある言い方しかできなかった。
 「当面月村氏はこっちで夏木氏と一緒に護るよ」
 村上元副主席は湯野中の含みに関わる心算はない。
 唐津に戻れば村上稔元娼国副主席、次男の村上祐樹元民事党幹事長、三男の村上俊夫元R国首相共々酒池肉林の生活である。
 政治、軍事はそっちでやれの姿勢に成っていた。
 今更事業を伸ばす意味はない。そういう国家に成ったのである。そして資産を国家に提供している賃料が莫大に入る。
 「ところで観光地を再開発して温泉を復旧させるらしいじゃないか」
 「まあ多少は娯楽を増やさないとね」
 「そうだよ。我々も遊ばせてくれ」
 「まあ。この問題が片付いたら進めるよ。こっちに来たついでに市江廣子のところに顔出して来たらどうや」
 「そうするか」
 呑気なものである。
 平佐和はC市に戻ってしまった。
 真紀子も葛城義和も滝澤沙緒里のホテルに引き上げる。
 
 藤香澄元中尉と田川真琴元中尉の乗ったR国製の特殊潜航艇は自動航行で礼文に帰り着いた。
 増田瑛梨奈大尉から得た情報が報告される。
 「えーーーーーー。小柴文香が生きているの」
 柏木理佐と峰崎静香は喜んだ。
 「月村元総理の居場所が肝心です。それまでは動けません」
 下條あさひ元少尉は待つしかない見解を示す。
 「D市だと吉丘蓮実らの救出は難しいですね」
 浜田佳美元中尉はそっちも気に成っていた。
 「月村元総理を人質にロボットを動かす管理システムを変える事が最重要です。救出はその後です」
 「南の島に置かれても」
 「それを罠と考えませんか」
 「はい」
 「二度同じ手は使えません」
 下條あさひ元少尉は慎重に語る。
 「ではあくまで月村元総理を人質に葛城と二人でロボット警察と兵士の命令を変更しますか」
 「それ以前に私は月村だけで操作はできると見ています」
 下條あさひ元少尉はかなり確信を持っていた。
 
 翌日。
 R国D市。新天昇の間である。
 四人が集まったのは正午を回っていた。配膳する仲居は一時間以上待たされたままである。
 「ねえ。村上さん達は」
 「廣子さんの所だよ」
 「いったい何しに来たの」
 「俺に言ったって。そっちの元副主席だろ。いいのじゃないか葛城先生に全部委託したのだから」
 「様子を見に来ただけね」
 「そうだろ」
 「今日はどう責めるの」
 「そっちの仕事やないのか」
 「半々でしょ。今日はそっちで責めて貰っても」
 「舛田呼ぶか」
 「それもよろしいかも」
 「残った二人の元少尉を拷問して吉丘にしゃべらせるか」
 「難しいけど。溝口少佐と井上少佐も手伝ってもらって」
 「そうだな」
 
 中央棟七十二階の会議室である。
 既に井上少佐と溝口明日香少佐が部下に手伝わせて吉丘蓮実元中尉ら三名を連行して鄭淑徳少将の部下が準備をしていた。
 舛田警視正が入って来る。
 「湯野中総統に言われて来たけど。痒み責めでも駄目」
 舛田警視正は井上少佐に確認する。
 「工作員ですからそっちの訓練は受けています」
 「ううん。難しいね。拷問は行うとして捜査で見つけられないの」
 「それは行っています」
 「繋がりを防犯カメラや通信の記録を調べていますが現在の所は」
 井上少佐の答えに溝口明日香少佐が続けた。
 本日は平佐和を含めて四人で降りて来る。既に二時を回っていた。
 拷問椅子は昨日と同じ配置で置かれている。吉丘蓮実元中尉は真紀子らの席の正面。
 逢見由愛元少尉と小日向奈央元少らは吉丘蓮実元中尉の右斜め前に置かれていた。
 三名とも井上少佐らがクスコを突っ込んで広げてしまう。
 「一発。こっちの女に撃ち込んで」
 舛田警視正は吉丘蓮実元中尉を指さす。
 鄭淑徳少将らは準備だけして離れて待機して動かない。
 溝口明日香少佐が銃を持つ。
 「僅かに外して」
 舛田警視正が耳打ちする。
 「判っています」
 溝口明日香少佐も舛田警視正の意図は判っている。
 ライフルスコープの向こうにはクスコの奥がレーザーで照らされて吉丘蓮実元中尉の女の奥が克明である。
 左右の膣壁は薄橙で奥まで波打っている。その奥に薄橙の粘膜の真ん中に薄い緋色の盛り上がりの中心に亀裂が確認される。
 溝口明日香少佐はその緋色の盛り上がりの中心の亀裂を若干外す。
 ブオーーーーーーーーーン。
 狙い通り命中する。
 「ぐーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーー。ぐぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は上半身を迫り上げて大きく回すように藻掻く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 上半身を波打たせて藻掻く。
 「痛みが分かった。これを貴女の部下が受けるのよ」
 舛田警視正は吉丘蓮実元中尉に近付いてそう言う。
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は苦しみに藻掻きながら怒りの表情を返す。
 舛田警視正は湯野中に近付く。
 「何発も撃ちたいのでご協力をお願いして頂けますか」
 鄭淑徳少将の方を見て言う。
 それを聞いて真紀子が手招きで鄭淑徳少将の部下を呼ぶ。
 そして鄭淑徳少将の部下らに舛田警視正を手で示す。その指示に従えという意味である。
 鄭淑徳少将は以前から格上の男性に命令する舛田警視正を良く思ってない。
 舛田警視正は逢見由愛元少尉の膣の奥をカテーテルカメラでスクリーンに拡大する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 行き成り女の奥が映って逢見由愛元少尉は悲鳴を上げてしまう。
 画面にはクスコのやや楕円の金属の枠の中に女の奥がくっきり映っていた。
 奥の部分に亀頭の先端部分のように盛り上がった粘膜が深紅に光っている。
 舛田警視正はその周り四か所に教鞭を当てて示し最後に子宮口に減り込ませる指示をした。
 四人が並んで一人目が構える。
 最後は溝口明日香少佐がとどめを刺す。
 「判る。この女に五発撃ちこむよ。今の内しゃべったら」
 舛田警視正は責める前に吉丘蓮実元中尉に通告をする。
 「だから。昨日からもう仲間は居ないと説明しています」
 吉丘蓮実元中尉は悲痛な声でそう訴える。
 溝口明日香少佐はその表情を完全に疑いの目で見ていた。
 逢見由愛元少尉は観念しながらもそれを見て震えている。
 吉丘蓮実元中尉の痛みに藻掻く表情を見ただけで恐怖である。
 どんな事があろうともこの作戦を潰すことはできない。自分らの作戦に賛同して協力してくれた増田瑛梨奈大尉に迷惑はかけられない。
 ブオーーーーーーーーーン。
 一発目が飛んだ。舛田警視正の指示通りの位置に当たる。
 「ぐぐぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な痛みである。
 固定されていて患部をどうする事もできない。腰を浮かして大股開きの脚を突っ張る。
 そして藻掻くうように振って暴れる。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーーーーーん」
 吉丘蓮実元中尉それを見て顔を伏せる。
 その吉丘蓮実元中尉の目から涙が流れ落ちた。
 舛田警視正は吉丘蓮実元中尉に近付く。その頬を卓球のラケットの様な革のスパンキングで叩く。
 「あんたが泣いてどうするの!!可哀そうだと思ったらしゃべれよ」
 舛田警視正は怒鳴りつける。
 「いないのだよーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は慟哭するように叫ぶ。
 「それじゃ通らないといってんだろ!!」
 舛田警視正も真紀子と同じように恫喝する。
 吉丘蓮実元中尉は舌を噛んでしまいたい衝動に駆られた。でも既に歯は抜かれてナイロンの入れ歯が歯茎に被されている。
 これまでのR国のやり方である。
 二人目が構えた。
 吉丘蓮実元中尉にはとても見られない。
 舛田警視正は吉丘蓮実元中尉の頭を後ろから持ってそっちを向かせる。
 「みろーーーーーーーー」
 また恫喝する。
 ブオーーーーーーーーーン。
 今度も舛田警視正の指示通りに命中する。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉はそのまま失禁してしまった。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉は止まらない失禁に叫び続ける。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーー。ひどすぎるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は涙を溢れさせて叫ぶ。
 それでも三人目が構えた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みの治まらない逢見由愛元少尉は恐怖の声を漏らす。
 ブオーーーーーーーーーン。
 今度も予定通り子宮口を若干外して奥の盛り上がった粘膜を直撃した。
 「うおーーーーーーーー。おお。お、おおーーーーーーーーーーーーーーん・・・・・・・・・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉の躰は迫り上がって究極に暴れたがそのまま次の瞬間拷問椅子に沈む。
 それでも四人目が準備する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうきぜつしてるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は号泣しながら訴える。
 舛田警視正はスタンガンを持って来る。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉はさらに泣き叫ぶ。
 舛田警視正は向きを変えて吉丘蓮実元中尉に向かう。
 「だったら。話す」
 舛田警視正は刺す様な口調である。
 「いません」
 吉丘蓮実元中尉は泣き顔を振って答える。
 「駄目よ」
 舛田警視正は井上少佐に合図する。
 井上少佐が逢見由愛元少尉の膣に刺さったクスコにスタンガンを当てる。
 「ぐ、ぐう。ううーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉は意識を回復するが治まってない痛みに藻掻く。
 四人目が引き金を引く。
 ブオーーーーーーーーーン。
 逢見由愛元少尉の股間の微妙な震えで子宮口をややずらしたのが亀裂に命中してしまう。そのまま弾は子宮に減り込む。
 スクリーンで確認できた。
 「ぐう、ううーーーーーーーーー。・・・・・・・・・・・・・・」
 逢見由愛元少尉はもう一度白目を剥いて気絶してしまう。
 「ひどいーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉はまた号泣の涙を溢れさせて叫ぶ。
 看護士がストレチャーを押して来て真紀子に搬送の許可を求めた。
 真紀子は舛田警視正に目で確認する。
 舛田警視正もこれまでと認めた。
 「今日はここまで。ゆっくり鉄格子で考えてもらおう」
 葛城義和が終了させる。
 全員が新天昇の間に移動する事に成った。
 井上少佐らが吉丘蓮実元中尉と小日向奈央元少尉を鉄格子に戻す。
 鄭淑徳少将の部下も手伝う。
 天将の間に向かう途中鄭淑徳少将が真紀子に近付く。
 「副主席。この取り調べはR国側でやって貰うべきでは。我々は捜査に回ってはどうでしょう」
 そう意見具申してしまう。
 「津島は何と」
 「副主席と交渉して指示に従えと」
 「そう。葛城先生」
 真紀子は前を歩く葛城義和に確認する。
 「難しいね。あの二人以外R国の工作員や柿崎さんの部下はやりにくいです。やはり天葛少将らにお願いしましょう」
 葛城義和も鄭淑徳少将が舛田警視正を嫌っているのは分かる。
 「葛城先生。それだったら警察幹部で狙撃の上手いのを使っては」
 湯野中も舛田警視正と娼国の軍が息の合わないのは分かっていた。
 「ああ。そうですね」
 葛城義和も納得する。
 そのまま鄭淑徳少将は引き上げて井上少佐らが新天昇の間に入った。
 「かなり難しそうね」
 真紀子も苦戦状態を懸念している。
 「難しいですね。どこまでやっても死んでも話さない覚悟でしょう」
 舛田警視正も難しさを実感していた。
 「浜崎有紀大尉が自決したからそれに報いて何としてもしゃべらないのよ」
 真紀子は浜崎有紀大尉の自決が強い結束に成っていると言う。
 「そうですね。誰も居ないとは思えません」
 葛城義和も同意見であった。
 「相手は仲間を娼帝國内に内在して何を狙っているの」
 真紀子はほぼ確信がある。
 「月村元総理か葛城先生だろ」
 湯野中もそこはそれしか考えられない。
 「ロボット警察とロボット兵を手中に収めたいのね」
 「それ以外改革はできない」
 「その対策で加賀美少将の部隊と指宿を外に出したのだろ」
 平佐和は対策はできていると確認する。
 「最悪の対策はできていますが戦乱は避けたいです」
 葛城義和は戦いを起こしたくない。
 「葛城先生を狙って来るの」
 真紀子はそっちは無いと思っている。
 「まあ。そっちはないな。それでこの間失敗した。人数も半減した」
 湯野中は月村元総理の居場所を探っていると考えていた。
 「もう。こっちの工作員の中には仲間が居るとは思えません」
 溝口明日香少佐は自信を持って断言してしまう。
 「私もそう思います」
 井上少佐も同じ見解であった。
 「まさか。娼国の工作員」
 真紀子はそっちも疑うべきかと一瞬思う。
 「津島氏はそっちの捜査も行っています」
 「そう」
 「あと考えられるのは警察系。それと事務方の職員だが」
 湯野中はそんな範囲かと言う。
 「事務方では戦闘能力はないね」
 真紀子は戦闘能力のない事務方で何をするかと疑問であった。
 「戦闘能力がないから今回加わらなくて娼帝國内に残ったのでは」
 葛城義和はその可能性が有ると言いたい。
 「調べて外の連中に知らせるだけか」
 平佐和はそれも有るかと思う。
 「どうやって」
 湯野中は外にどうやって知らせるかと言いたい。
 「あのう。潜水艦を二隻持っていますね」
 溝口明日香少佐が口を挟む。
 「それが」
 湯野中は聞き返す。
 「潜望鏡深度で夜間に近付いて窓から特殊発光信号はどうでしょう」
 溝口明日香少佐の意見である。
 「一つの可能性は有ります」
 葛城義和はそれを認める。
 「その方法とは限らないが可能性は有るか」
 その時舛田警視正と溝口明日香少佐も同じ事に気付いたが真紀子の方を伺うだけである。
 「ひょっとして娼国の工作員とどっちかの事務方が組んだらと言う事」
 真紀子は二人の言いたい事を察した。
 「R国の事務方と娼国の工作員が一番やりやすく効果的なパターンです」
 葛城義和はそう結論を出す。
 「潜水艦が二隻か。食料の確保だけではなく一隻を偵察に使うか」
 「全員一緒に居ない方が全滅の危険は避けられるね。その為に二隻確保したのね」
 真紀子もシティの窓からの特殊発光信号に濃い可能性を感じ始めた。
 「海に近い街は」
 湯野中は絞り込みたい。
 「唐津、姉ヶ崎、羽田、そしてTS」
 溝口明日香少佐が答える。
 「あと娼国です」
 井上少佐が付け加えた。
 「範囲が広いな。その全部に夜間だけ偵察ドローンを飛ばすか」
 「無理ではないです。ですが判って警戒される可能性も有ります」
 葛城義和は警戒を察知されると言いたい。
 「いいえ。それ以前です。特殊発光信号は特別なフィルターにしか判別できません」
 これも溝口明日香少佐が答える。
 「その五個所をラドルフマレカルに潜水艦で警戒させるか」
 「そうですね」
 溝口明日香少佐はそれも悩む。
 「どうした」
 「どのシティも水深の浅い所で待機できます。着底して潜んで潜望鏡を上げられたら発見は不可能です」
 溝口明日香少佐はかなり難しい点を述べる。
 「こっちの潜水艦から特殊発光信号をフィルターでキャッチできないの」
 真紀子の質問である。
 「信号は正面に居てフィルターで受けないとキャッチできません。姉ヶ崎の膨大な規模ではとても無理です」
 これも溝口明日香少佐が説明した。
 「何処も無理だよ」
 湯野中もきっぱり断言する。
 「潜水艦の航行中に発見しないと駄目ですね」
 「とにかくラドルフマレカルに警戒はさせよう」
 「古い手ですが。ポリグラフを仕込ませた拷問椅子に磔にして今の見解をぶつけて探ってみませんか」
 舛田警視正の意見である。
 「拷問しながら」
 「そうです」
 「やって見るか」
 湯野中は納得する。
 「そうね」
 真紀子も了解した。
 そこに夕食がお膳で運ばれる。ビールや日本酒も運ばれた。
 「ところで放送を先にやるか」
 湯野中が確認する。
 「それで良いのじゃない」
 そんなの急がなくても良いとの見解で纏まった。
 
 姉ヶ崎。
 夕嵐のグループがR国から持ち出した潜水艦は岩根付近の海底に定着したままである。
 今夜は浜田佳美元中尉と下條あさひ元少尉が小型潜航艇でやって来た。
 二人は小型潜航艇ごと艦のハッチから入る。
 この潜水艦に搭載されていた小型潜航艇である。
 特殊発光信号を受信してまた小型潜航艇で海底すれすれに航行して礼文に帰る。発見される危険を考慮しての作戦であった。
 増田瑛梨奈大尉の部屋から特殊発光信号が送られて来る。
 『月は唐。娼国、R国の重鎮と一緒の模様。警備体制は厳重』
 向井十夢が得た情報である。
 その日はそれだけで引き返した。
 
 R国D市。吉丘蓮実元中尉らの収監された鉄格子。
 鉄格子の中は斜め前の部屋に小日向奈央元少尉だけである。中依美緒元少尉と逢見由愛元少尉は病院から戻らない。
 吉丘蓮実元中尉はバスタブに湯を張って浸かったまま膣の奥に蝋燭の銀玉を撃ち込まれた痛みを癒している。
 警備員は食事とビールを搬入してくれていた。
 吉丘蓮実元中尉は食事のワゴンをバスタブに寄せて食事をつまみにビールを飲んでいる。
 二人は手話で会話をしていた。
 「美緒と由愛重傷なのかな」
 「だと思う」
 「私は明日だね」
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は答えようがない。
 「葛城の奴。途中で止めたよね」
 「いくらやっても無駄と見做したのでしょう」
 「作戦会議開いて手を変えて来るのかな」
 「だと思う。あの時有紀のように自決すれば良かったね」
 吉丘蓮実元中尉は堪えられず弱音を吐いてしまう。
 「でも間に合わなかったよ」
 小日向奈央元少尉はその時間もなかったと言いたい。
 「そうだよね」
 吉丘蓮実元中尉も暗い表情で納得する。既に舌も噛めない。
 「早く成功してほしいね」
 「だめ。見張られているよ。手話でも危険」
 吉丘蓮実元中尉が注意する。
 小日向奈央元少尉はカメラを避けて手話を躰で隠してはいた。
 それ以前に警備は全く監視してない。
 
 翌日。ラドルフマレカル少将は五つのシティに潜水艦を派遣した。現時点では接近する潜水艦を確認するのみである。
 
 その日。吉丘蓮実元中尉らが取り調べと拷問に引っ張り出されることはなかった。一日だけの平穏である。
 夜遅くなって見ていたテレビに舛田警視正が現れた。
 吉丘蓮実元中尉と小日向奈央元少尉には心臓に電流が奔る衝撃である。
 「始まったね」
 「そのうち私達もあの餌食かな」
 小日向奈央元少尉にもこの先の不安は去らない。仲間の成功を祈るしかない。
 
 R国D市。報道スタジオである。
 東悠里と菅野瑞穂が鉄格子から引っ張り出されていた。二人は吉丘蓮実元中尉らとドア二枚隔てた隣に収監されている。
 「皆様。一週間ぶりです。舛田紗香です。今夜も二人の生贄を用意しました。加重死刑囚の東悠里と菅野瑞穂です」
 続いて抽選で参加の十二名が紹介された。
 東悠里と菅野瑞穂を脱がして六人ずつが輪姦す所から始まる。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 食事が片付いてビールとつまみだけと成っていた。湯野中も本日は葛城義和のビールに合わせている。
 平佐和はC市に帰ってしまった。
 「今夜の舛田は何をやるの」
 「前回がハード過ぎましたから。今夜はあの面々ではないのでそれなりではないですか」
 「そんなには期待できないと言う事だな。先週は昨日の拷問の予行演習だったな」
 拷問は激しかったが効果はなかった。湯野中はどっちもショーに成ってしまったと言いたい。
 井上少佐と溝口明日香少佐も飲みに付き合っていた。
 「葛城先生。明日残る二人を拷問してみてポリグラフの反応次第で捜査方法を絞るのですね」
 溝口明日香少佐が葛城義和の方針を確認する。
 「それしかない。四人とも死ねたら既に死んでいる」
 葛城義和も難しさに悩んでいた。
 「浜崎大尉が居たのは姉ヶ崎ですが。それに絞るのは危険ですね」
 井上少佐は控えめに確認する。
 「一応。津島氏は姉ヶ崎に絞っているようだ」
 「それで問題ないと」
 「一人ではないと思う。情報を得るにはR国D市に入る必要がある。最低二人は必要だ」
 「あくまで情報を送って外から襲撃と見ますか」
 「そんなには内部に仲間は居ないのではないか」
 「そうですね」
 「娼国の工作員とR国の事務方が濃厚ですか」
 「そうだな。一人では無理だ。事務方ではさすがに外から招き入れる事はできないだろ。だが事務方が一番情報を掴み易い」
 「そうですね」
 「今回は小日向奈央元少尉と病院に居る黒田穂美元少尉がハッチに待機していました」
 「唐津に襲撃に来た場合のシュミュレーションを検討しよう」
 葛城義和は護りの準備を提言する。
 「そうね。どうであれ月村元総理が奪われなければ良いのね」
 真紀子も護りを固める方向に傾く。
 「問題は下條あさひが何処まで内情を知っていたかです」
 「やはりそいつが今のリーダーか」
 「あの中で一番の知恵袋は下條あさひです」
 「それじゃ吉丘蓮実がそいつがリーダーと言ったのは本当か」
 「それは疑いないと思いました。浜崎有紀が親分肌で下條あさひが参謀という状況だと思われます」
 溝口明日香少佐の見解である。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 まだ輪姦している最中である。
 「貴方達は何をしたいの」
 舛田警視正は東悠里を虐める六人の内五人に確認する。
 「この女は蛇で散々狂ったので今度は昆虫でどうでしょう。蜜を塗って全身に何種類か昆虫をばら撒いて」
 二十代と見える男性の意見である。
 「他は」
 「自分は鞭で女躰を叩きたいです。この女の肌理の細かい肌を蚯蚓腫れにして血を滲ませたいです」
 五十年配の男である。
 「俺は顔と躰に小水掛けたいです」
 この男には屈辱したい気持ちが滲み出ていた。
 「それじゃ。鞭で叩いて蚯蚓腫れの上から蜜を塗って虫を撒いておしっこで洗う」
 「あと。お○○こに釣りに使う赤虫を多量に入れて放置は如何でしょう」
 これは四十年配の男である。この男もSMコースではできない事をここぞとやりたい。
 「それは虫の工程に追加しましょう」
 「その前におしっこも見たいです」
 これは三十代の男である。
 「それじゃ最初にカテーテル使いましょう」
 東悠里のメニューは整った。
 最後の一人が東悠里の女の中に果ててシャワースタンドで躰を洗わせる。
 手首を縛って天井から下がった滑車のフックに吊るして引き上げる。
 「はあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里の躰は空中に縦一文字に吊るされた。脚先は床から三十センチくらい離れている。
 舛田警視正は固い革の一本鞭を渡す。先端が細く固い革でできていた。
 鞭を希望した五十年配の男から開始する。
 下から狙うと腰のあたりを叩くことになる。
 その男はパイプ椅子に登る。乳房を叩きたいらしい。
 東悠里はおっぱいに向って来る鞭を躰を振って躱す。だが鞭は背中から前に回る。先端が乳房を並べて薙いでいた。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに東悠里の躰は弓なりに反って弾ける。
 「顔に回らないように注意して」
 舛田警視正が注意する。
 目に当ててしまうとさすがにこのさき生贄にはできない。
 その男は竹の教鞭の様な鞭に換える。
 「誰か後ろから押さえて」
 二十代の男が後ろから両膝を腕で抱えて押さえる。
 男は乳房を二つ横に並べて薙ぐ。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 最初の鞭の痕が蚯蚓腫れに浮いていた。右の乳房はそれをクロスして叩いていた。竹の鞭は直ぐに蚯蚓腫れが浮かぶ。
 東悠里の躰は抱き抱えていた男を振り解くように震撼する。
 直ぐにその蚯蚓腫れに真紅の筋が浮く。
 東悠里の肌理の細かく白い肌に真紅の鞭の痕は生々しく無残である。
 叩いた男は満足そうにそれを見る。
 二人目が構える。
 こっちは舛田警視正が渡した革の一本鞭である。
 今度は腰に巻きつく。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里の躰は鞭が離れると半回転して空中に揺れる。脚を蹴り上げて痛みに藻掻く。
 二発目がその暴れる太腿に二本纏めて巻き付く。
 「ぐ、ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里の躰はさらに暴れる。
 既に下では水槽に大量の虫が運ばれていた。
 蚯蚓、ムカデ、黄金虫、蟋蟀が入っている。
 東悠里はそれを見て恐怖に表情を歪めた。
 そこに三人目が鞭を叩きこむ。
 股間のあたりに太腿を纏めて絡み付く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里の右脚が強く跳ね上がる。
 その上から次が腰に巻き付く。
 「ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里の躰は脚をばたつかせて究極に暴れる。
 次の男は椅子に上がる。
 最初に叩いた男が後ろから膝を抱き抱える。
 男は乳房を狙って鞭を流す。
 綺麗に巻き付く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は暴れるが五十年配の男はがっちり押さえていた。
 もう一発乳房に流す。
 綺麗に巻き付いた。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は強烈な悲鳴を上げて躰を揺すって藻掻く
 さすがに五十年配の男は振り解かれてしまう。
 二十代の男が構える。
 これは横っ腹に当たって腹に巻き付く。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里の表情は破裂する。
 猛然と空中で藻掻く。
 「腹は外して」
 舛田警視正が注意する。
 今度は五十年配の男が右脚だけ持ち上げて引っ張る。
 二十代の男は下からアンダーに鞭の先端を股間に流す。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は腰を強く捩って五十年配の男を振り解く。
 そして強烈に空中で暴れた。
 既に東悠里の躰は乳房から太腿まで鞭の痕が至る所に蚯蚓腫れが真紅に腫れて無残である。
 一部蚯蚓腫れが割れて血が滲んでいた。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 東悠里は荒い息遣いで躰中の痛みに震え続ける。
 舛田警視正の指示で男らがそのまま吊るしを下げた。
 だが東悠里は吊るしから降ろされて直ぐ高手小手に縛られてしまう。
 湯の入れてないバスタブが運ばれた。
 東悠里の躰をその中に仰向けに寝かせる。脚を縁から出して脚首に重りを装着した。
 これで東悠里は殆ど身動きができない。
 空のバスタブの中に上半身がすっぽり入って膝から下をはみ出した大股開きの姿にされてしまった。
 舛田警視正はリクエストした三十代の男に尿道カテーテルを渡す。
 「この先端の少し手前を持って」
 男は滅菌梱包から出した先端の少し手前を指で抓む。手術用手袋はしてない。
 女の部分のびらびらを指で大きく開く。
 広がった粘膜の真ん中に尿道の小さな亀裂を確認して尿道カテーテルの先端を突っ込む。
 「真ん中辺りを抓んで」
 舛田警視正は途中で尿の噴出を止めるようにそう指示した。
 男は舛田警視正の指示通り尿道カテーテルの中程を抓んで押し込む。尿が管の途中まで流れ出る。
 「あーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーん」
 東悠里は屈辱に躰を揺すって不快感に藻掻く。
 「そのまま一気に抜いて」
 男はその通り抜き取る。
 「あ、ああーーーーーーーーー」
 数秒間の沈黙の後。諦めたように小水が噴水のように噴き上げる。
 男は手に掛からないように回り込んで指で女の部分を広げてしまう。
 尿の噴き出す威力で尿道の亀裂が広がって尿が穴から出る部分が克明に鑑賞できた。
 スクリーンのアップで公開されている映像は総てのシティでテレビ画面に公開されている。
 東悠里は気の遠くなるような恥ずかしさに火照らせた顔をバスタブの縁に逸らす。
 排泄が終わったらその部分をバケツの湯で洗う。バスタブは排水に繋がっていて綺麗に流された。
 舛田警視正は二十代の男に蜜を渡す。
 男は東悠里の躰に乳房から腹、股間、太腿、さらに内腿、アナルとじっくり触りながら入念に塗り込む。
 塗り終わると東悠里の躰に虫をバケツからレードルで掬って落として撒くようにして掛けた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里の驚愕の表情が破裂する。
 「あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 顔を仰け反らせ藻掻き暴れ躰を強く揺すってサイレンのように悲鳴を上げ続けた。
 鞭で叩かれた生傷の素肌に虫の大群。気が狂いそうな不快感である。強烈な拷問に泣き喚く悲鳴が何処までも続いた。
 リクエストした二十代の男性はさらにトングで虫を抓んでは女の部分に移動させる。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里はさらに暴れ藻掻く。
 さらに?んで乳首に載せた。
 「うーーーーぐーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は首を強く振って躰を震撼させる。
 「いやあーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーー」
 東悠里はどうにも堪えられない。どこまでも藻掻き暴れ喚き続ける。
 「そろそろ洗いましょう。大事なところはモザイクが掛かります。男性自身を出してこの虫を洗ってください」
 舛田警視正は小便で東悠里の躰中を這う虫を洗い落とす指示をする。
 「あのう。私は口に流したいのですが」
 小水掛けをリクエストした男が恐る恐る申し出た。
 「それじゃ貴方は最後ね」
 舛田警視正は五人に洗わせてその男だけ待たせる。洗い終わってから口に開口器を突っ込む事にした。
 「あの。赤虫は」
 「もう一人のリクエスト者が申し出る。
 「この虫の大軍を洗い落とすのが済んでこっちの方が口におしっこ入れてからやりましょう」
 舛田警視正はさらに意地悪な事を宣告した。
 東悠里はただ恐々と怯える。そしていま躰に乗った虫に泣き叫ぶのがいっぱいの状況である。
 五人が一斉に踏み台に乗って小水を掛けるが虫は移動するだけで殆ど落ちない。小水が撥ねて東悠里の顔にも掛かる。
 東悠里は目を瞑って顔を逸らす。
 五人が出し終わったら躰をほうきで掃いてシャワースタンドの湯で虫を洗い流してゆく。
 「あはあーーーーーーーん。あはあーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。あはあ。はあ。はあ。はあ」
 東悠里は強烈な不快感にとことん藻掻き暴れ続けた。
 舛田警視正は口の開口器をリクエストの男に渡す。
 さらにラジオペンチを二本持ちだして男二人に渡した。
 「それで口を広げて」
 だが東悠里は自分から口を開く。もう抵抗しても無駄でさらに痛い思いをすると判っていた。
 「ふふ。諦めたようね」
 舛田警視正は東悠里の心理状況を見透かして哂う。
 男はすんなり開口器を突っ込む事ができた。
 スタッフが両側から東悠里の顔を棒の先に板が付いたアイテムで押さえて動かないようにする。
 「どうぞ」
 舛田警視正は男を促す。
 男は踏み台に上がって東悠里の顔を跨いで一物を出す。テレビはモザイクを掛けていた。
 東悠里は目をきつく瞑って身構える。
 男はその目の上から醤油を掛けるように小水を撒く。一通り東悠里の顔を汚して口の開口器に流し込む。
 ゴボゴボ。ゴボーーーーーーー。
 口に流し込まれた小水が口の圧と舌圧で押し出された。
 さらに顔を振って口から流し出す。
 舛田警視正は適度なところで開口器を抜き取る。
 スタッフも顔の押さえを離す。
 ぶふぁあーーーーーーーーー。
 東悠里は不快感の限りを押し出し唾を吐き出す。
 舛田警視正は膣に赤虫を流し込むリクエストした男にクスコを渡し赤虫の入った瓶を渡した。
 「最後よ広げて」
 男は赤虫の瓶を受取りじっくり眺める。
 クスコを掴んでワセリンを塗る。
 「なにするのーーーーーーーーー」
 東悠里は顔に小水を被って目をきつく瞑ったまま見えない。判らない恐怖に慄いていた。
 「赤虫だよ。これでお○○この中を一杯にするのだよ」
 男は残忍さと悦びを込めた表情である。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーー。いや。いや。いや。やめてーーーーーーーーー。もう。もうゆるしてーーーーーーーーーー」
 東悠里はもうどうにも堪えられない。不快感の極みに表情を究極に歪めて喚き散らした。
 舛田警視正はスタッフに東悠里の小水を被った顔を洗わせる。
 あまりの不快感を考慮したのではない。見せることで恐怖感を増幅する目論見であった。
 「膝に縄を掛けて」
 舛田警視正は二人に縄を渡す。
 膝を吊るして膣を上に向ける目論見である。
 二本に折った縄を膝に巻いてそのU字部分に先端を通してさらに縛る。
 その先端を天井から下がったフックに通して膝を吊るし上げた。
 東悠里の股間がM字開脚に上を向く。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は泣き悲鳴に成る。
 「一応子宮に入り込まないように奥を蝋涙で固めておきましょう」
 舛田警視正はそう宣告して蝋燭に点火する。
 そして弧を描くように蝋燭を揺すって芯の周りの蝋を溶かす。二本くらい準備した。
 「えーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は恐怖に縮み上がった表情で身構える。それが自分の女の中に流し込まれると想像が付く。
 舛田警視正は自分の手でそれを流し込む。
 「あーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーああーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーー」
 東悠里はサイレンの様に悲鳴を上げる。
 蝋涙は東悠里の女の奥に流し込まれて子宮口を完全に塞いでいた。
 「あはあーーーーーん。あはん。あはん。あはん。あはあー。はあ。はあ。はあ。あはあ。はあ。はあ。あはあ。はあ」
 東悠里は膣の奥に熱蝋を垂らされて喚き続けた。
 「次」
 舛田警視正は赤虫の瓶を持った男を促す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は恐ろしい事態に悲鳴を上げる。
 男は東悠里の悲鳴を愉しみながらクスコに向かって赤虫の瓶を傾けた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 赤虫は一気にクスコの中に流れ落ちる。
 「あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 東悠里は大口を開けた顔を振って悲鳴を上げ続けた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あわあーーーーーーーーーーーーーーあはあわあーーーーーーーーーーーー」
 藻掻き股間を揺すって暴れる。
 「あはあーーーーーーーー。あはん。あはん。ああーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーー」
 躰全体が震撼する。股間は痙攣していた。
 「そろそろ取り出して」
 舛田警視正はロングスプーンを渡す。
 膝の吊るしを外して脚は下げられてクスコは横向きに成った。
 男はクスコの中から赤虫を掻き出す。
 「あーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーん」
 東悠里の躰は震え続けている。
 男が膣の中をある程度落としたら舛田警視正がシャワーを一本の噴出に調整して東悠里の膣の中を洗う。
 「あはあーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 東悠里は泣き続ける。
 さらに湯を流し乍らロングスプーンを突っ込んで奥まで綺麗に掻き出す。
 そのままシャワータイムが与えられた。
 そして舛田警視正はもう一人菅野瑞穂の責めにそっちの六人との打ち合わせに入る。
 
 姉ヶ崎。増田瑛梨奈大尉の部屋である。
 R国事務方の向井十夢が来ていた。
 「月村は唐津よ。間違いない」
 事務方なのであらゆる情報を確認できる。
 防犯カメラの確認も可能である。
 「成程。このカメラの映像ならね」
 増田瑛梨奈大尉も認める。
 「此処には夏木陽一氏も娼国元副主席の村上稔も居る」
 向井十夢は他の重要人物も確認した。
 「相当な警戒体制が敷かれているね」
 増田瑛梨奈大尉はそのように想定する。
 「そうね」
 向井十夢も難しい表情である。
 「下条たちを引き込むのは簡単じゃないよ」
 「今度も影武者かと思ったけど。IDと指紋認証は取れた」
 向井十夢は月村元総理に間違いないと確認した。
 「そう」
 「明日の夜。下条らに信号を送って知らせるけど。誘導はもうしばらく検討させてもらいましょう」
 増田瑛梨奈大尉はまだ慎重な姿勢である。
 「そうね」
 この二人には二度目の失敗が恐ろしい。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 「自分は生物責めがやりたいです」
 三十代でやせ型の男である。
 「蛇」
 舛田警視正はズバリを確認した。
 「いやあ。蛇はちょっと触れません」
 男が慌てて否定する。蛇を触れる者はやたらに居ない。
 「毒が無くてスネークフックでも」
 舛田警視正は蛇を勧めたい。
 「それよりはあっちが赤虫だったので蛆虫というのは」
 男は慌てて代案を進言する。
 「うわあーーーーーーー。えげつない。やりましょう」
 舛田警視正は顔を顰め乍ら寧ろ歓迎した。
 「鞭は」
 他の男が要求する。
 「それは定番一人二発ずつよ」
 舛田警視正はお約束だから安心してという姿勢である。
 「私は尿道責めを」
 四十代の男である。
 「それじゃ彼女の膀胱を空にして貴方のおしっこ流し込む」
 「ああ。それも屈辱極まりなくて面白いですね」
 「そうよ」
 「それ以外に尿道自体を責めたいですよ」
 五十代後半の男である。既に真っ白で黒染めしている。髪が伸びて一部白い部分が下から出ていた。
 「どのように」
 「マスタードで痒くして。暫く苦しめてから尿道バイブで責めたいです」
 「なかなか本格派ね」
 舛田警視正はやや感心する。
 「私は電流責めをしたいです」
 この男も四十代である。
 「私は躰中にタコ糸で繋いだクリップを付けて引っ張って一気に飛ばしたいです」
 これは二十代の男である。
 「それではタコ糸じゃなくて銅線で繋いで電留責めしてから一気に引っ張りましょう」
 舛田警視正はこの二人にはR国に核戦争前に外から何かを仕掛けた加重死刑囚などと同じレベルにしない程度で抑える。
 そしてこの先徐々にハードにしてゆく。
 外から何かを仕掛けた加重死刑囚とは区別して今の時点では一応まだ軽い扱いなのである。
 「どう叩く」
 舛田警視正は鞭の叩き方を確認する。
 「あの逆矢印型の逆さ吊るしでお〇〇こを」
 二十代後半の男である。若いのにこの時と女の部分を叩きたい加虐心が滾り切っていた。
 「その態勢でお〇〇こは一人一発だけよ。あとは乳房とか腰ね」
 舛田警視正は今回二人を長い病院送りにする意思はない。
 直ぐに菅野瑞穂は高手小手に縛られて床に倒された。
 大股開きにして左右の太腿の付け根に二重に縄を掛ける。
 そこにフックを付けて天井から吊るしたチェーンブロックから下がったフックに引っかけた。
 そのまま鎖を引いて引っ張り上げる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 何回やられても怖く恥かし過ぎる吊るしである。
 そのまま菅野瑞穂の躰は大股開きの逆さ吊るしにされて空中に固定されてしまう。
 さらに膝から脚首に縄を掛けて離れた床のフックに固定される。菅野瑞穂の躰は空中に船の怒りを逆さにした格好で吊るされた。
 女の部分は斜め上を向いてアナル共々丸出しである。
 舛田警視正は先端が長方形の革を二枚重ねた一本鞭を渡す。
 二十代の男から始める。
 菅野瑞穂は顔を床に向けて恐々と身構えていた。
 まずは女の部分を狙う。
 若い男に鞭を持たせると残酷である。
 二枚の革の付け根の部分をびらびらを割るように叩きつける。
 「ぎやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。うごーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な痛みである。
 菅野瑞穂の躰は空中で強く震撼する。
 暫く痛みに躰を揺すり藻掻き続けた。
 一発目から強烈である。
 二発目を構える。
 「待って」
 菅野瑞穂はまだ痛みが和らいでない。
 それでも男は左の乳首に叩きつける。
 「ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は躰を振り子のように振って藻掻く。
 二人目が構える。今度は五十代後半の男である。
 「まってーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は痛みが引くまで待ってほしい。
 男は構え直して先に乳首を叩く。
 「うーーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーーー」
 若い男より痛みはやや軽いようである。
 それでも菅野瑞穂の躰は振り子のように揺れた。
 男は構えてその動きが止まるのを待つ。
 「あーーーーーーーーー。だめまってーーーーーーーーー。ちょっとまってーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は悲痛な表情で訴えた。
 だが動きが止まったら振り被る。一気に女の部分を叩く。
 「ぐうあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は躰を小刻みに震撼させて躰を海老反りさせる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーん。すこしまってーーーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は全く堪えられない。泣き喚いて待ってを連呼した。
 舛田警視正は一応菅野瑞穂の女の部分を確認する。
 「全然大丈夫」
 にべもなくそう宣告してしまう。
 三人目が構えた。
 既に蛆虫がボウルに入れて運び込まれている。
 舛田警視正は三十代の男を引き寄せて次の説明に掛かってしまう。
 菅野瑞穂は六人に叩かれて傷みに泣き続けていた。だが吊るしはそのままである。
 それでも今回菅野瑞穂の躰には蚯蚓腫れや鞭の痕はなかった。
 舛田警視正の指示で男は逆さ吊るしの菅野瑞穂の斜め上を向いた膣にコスコを差し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はまだ泣き叫ぶ。
 「もう鞭は終わったよ」
 舛田警視正は強く叱咤するように宣言する。
 男は蛆虫の入った透明なボウルとロングスプーンを手にした。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。なにーーーーーーーーーーーーーー」
 それを見て菅野瑞穂はまた恐怖に叫ぶ。
 「蛆虫」
 男はボソッとそう答える。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーー。いや。いやよーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はまた喚き散らす。
 男はロングスプーンで掬ってクスコの中に落とす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーん」
 菅野瑞穂は躰を揺すって泣き喚く。
 舛田警視正の合図で男二人が後ろから菅野瑞穂の躰を押さえる。
 男は続けてロングスプーンで蛆虫を入れる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー」
 今度は蝋涙は流してない。直に子宮口に蛆虫が触れていた。大きさから子宮口から中に入る危険はない。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。むりーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はスタッフの方に叫ぶ。
 だがスタッフらは一切動じる事は無い。
 男は容赦なくどんどん入れて行く。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はどこまでも泣き喚く。
 舛田警視正は菅野瑞穂の逆さ吊るしの顔の前にしゃがむ。
 「ねえ。そんなに喚くけど。これ養殖した蛆虫よ。ばい菌なんかないよ」
 舛田警視正は軽い事のように言う。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーー。中で動いてーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー」
 多量の蛆虫が敏感な膣の中でに動く。菅野瑞穂には恐ろしい不快感である。到底堪えられない。泣きわめき続けた。
 「相当辛そうね。彼氏もういい」
 舛田警視正はリクエストの男に確認する。配慮したわけではない。放送時間の配分である。
 「そうですね」
 「それじゃ降ろしましょう」
 舛田警視正の指示で空の浴槽が運ばれる。
 ようやく菅野瑞穂は逆さ吊るしから降ろされた。
 菅野瑞穂は浴槽の中に寝かされて脚を縁に引っかけて大股開きにされる。
 クスコの中からロングスプーンで蛆虫を掻き出す。
 「あはあーーーーーーーーーん。ああん。ああーーーーーーーーー。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 菅野瑞穂はどこまでも辛い息遣いを続けた。
 中をシャワーで洗う。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ」
 クスコを抜かれてようやく落ち着いた。
 菅野瑞穂はそのまま拷問椅子に乗せられた。異常に怯え切っている。
 「次は電流責めよ」
 銅線が二系統菅野瑞穂の躰の上に這わされた。
 電流責めを提案した男とクリップの一斉飛ばしを提案した二人が掛かってクリップを鋏む。
 菅野瑞穂の躰はさらなる恐怖に震えていた。
 
 R国D市。吉丘蓮実元中尉らの収監された鉄格子である。
 「この番組のおかげで一日延びたのね」
 吉丘蓮実元中尉らも鉄格子に設置されたテレビで拷問を見ていた。
 「明日あたり病院行きね」
 「拷問に行き詰まったからかな」
 吉丘蓮実元中尉は二人病院に送って効果が無かったのでさらに検討中かなとの憶測を言う。
 「それでは明日はもっと恐ろしいのでは」
 小日向奈央元少尉もこれまでを見て穏やかではない。鍛えられた工作員でも秘密を隠し通すのは並大抵ではないのである。
 痒み責めや自白剤に耐える訓練は受けていた。それを超えた手段で来ると考えられる。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 真紀子らは津梨清吉のカウンターが引き上げたのでかわきものだけで飲み続けていた。
 「潜水艦隊ラドルフマレカルから報告だ。現時点で造反した連中の潜水艦は見つからないとの事だ」
 湯野中が報告を受けて全員に報告する。
 「海底に着底していたら難しいですよ」
 溝口明日香少佐も簡単には発見できないと言う。今夜は平佐和と同じコップ酒である。
 何故か今夜はまったく酔ってない。これが本来の姿なのか。この間は平佐和の要求に応じてご機嫌を取っただけかもしれない。
 逆に平佐和が眠そうである。
 「明日は予定通り行く」
 真紀子が確認する。
 「はったりでも試してみましょう。最新型のポリグラフの効果も」
 葛城義和は一か八かやって見る考えである。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 「ううーー。うう。ううーー。うう」
 菅野瑞穂はクリップを鋏み付けられている間中呻き続けた。
 「さあ行くよ」
 舛田警視正が合図する。
 リクエストした男がトランスのスイッチを回す。
 総てのクリップが二本の銅線のどちらかに繋がっている。
 「あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂の躰が震撼して大口を破裂させた悲鳴が轟く。
 男はその姿をじっくり眺める。
 「あがあーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 舛田警視正が一度スイッチを切ってしまう。
 「あはあ。あはあ。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 菅野瑞穂の躰は震え続けていた。
 「いいよ。入れて」
 舛田警視正は男に指示する。
 また男はトランスのスイッチを回す。だが舛田警視正の指示なしにさっきより大きく回していた。
 「ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂の表情は直ぐに恍惚に成ってしまう。それでも男はスイッチを切らないで眺め続けていた。
 菅野瑞穂はそのまま気絶して尿を漏らしてしまう。
 「駄目ね。もっとじっくり愉しまないと」
 舛田警視正はやや批判する。
 「すみません」
 四十代の男は謝る。
 「さあ。貴方これ引っ張ってこの女の意識戻しましょう」
 舛田警視正はリクエストした二十代の男に言う。
 男は両手に一本ずつ二本の銅線を一度に掴む。
 菅野瑞穂の失神した表情を見ながら呼吸を整える。男は興奮度が異常に滾っていた。
 舛田警視正の表情を見て菅野瑞穂の顔を見ながら一気に引っ張る。
 銅線とクリップは瞬時に空中に浮き上がった。
 「ぐがあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 失神していた菅野瑞穂から一気に強烈な悲鳴が上がる。躰はがくがく震えていた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ」
 菅野瑞穂は強烈な痛みに藻掻き続ける。
 藻掻く躰にはクリップの鋏んでいた痕がくっきり肌に残って一部皮膚が?けていた。
 「あはあーーーーーーーーーん。あはん。ああん。あはん。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 菅野瑞穂の荒い息遣いも震えも暫く治まらない。
 舛田警視正は五十代の黒染めして一部白髪が下から伸びている男にブジーとマスタード、尿道バイブを渡す。
 男は指で菅野瑞穂の女の部分を広げる。
 その部分をじっくり鑑賞してマスタードの入ったデスペンサーを掴んだ。
 ディスペンサーから尿道の亀裂にマスタードを流し込む。それにブジーを突っ込んで奥まで行き届かせた。
 「あーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はブジーを押し込まれた痛みに仰け反る。
 「尿道は暫く放置ね」
 舛田警視正はそう言って五人目を振り向く。
 「少し待ってね」
 カテーテルで究極に屈辱な責めを希望した男に断って六人目を呼ぶ。マスタードは効果が出るのを暫く待つ。
 「貴方何も言わなかったわね」
 「あ。はい」
 三十代の男は声を掛けられて慌てて返事する。
 「貴方はこれね」
 舛田警視正はスタッフがトレイに載せて持って来た物を差す。
 ボウルに蛞蝓、小さな皿に粗塩、そしてロングスプーンとクスコが添えられていた。
 「貴方はこれをお○○この中で溶かすのよ」
 「蛞蝓を塩で」
 「そう。なかなか屈辱的でしょう」
 「はい」
 男はにんまり悦んでいる。
 「まずクスコでお○○こを広げて」
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は蛞蝓を見て悲鳴を上げた。
 男はそれを悦びの表情で無視して舛田警視正の指示通り菅野瑞穂の膣にクスコを刺し込む。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂の躰は震えている。
 「ねえ貴女。以前に一回蛇が入ったでしょ。それより軽いのよ」
 舛田警視正はそう言って詰る。
 「いやーーーーーーーー。ここに生き物入れるなんてーーーーーーーーーーーーー。もうひとじゃないよーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は涙を溢す。
 「加重死刑囚に人扱いはしません」
 舛田警視正はにべもない。
 男はロングスプーンで蛞蝓を掬う。それを態と菅野瑞穂の目前に翳す。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は泣き悲鳴に成る。
 それでも男は菅野瑞穂の顔とクスコの口を交互に見ながら膣の中に侵入させてゆく。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やだあーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は拷問椅子に固定された躰を震撼させて強烈に泣き叫ぶ。
 男はそろっと膣の中に蛞蝓を降ろしてしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は涙を溢れさせ喚き続けた。
 「ゆっくり塩を掛けて」
 舛田警視正は残酷な本性を剥き出した表情でそう指示する。
 男はロングスプーンで塩を掬ってクスコの中に侵入させた。
 「あーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあはーーーーーーあーーーーーーーーーーはあーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はぶるぶる震えながら涙をぽろぽろ溢す。
 男はそのまま塩を蛞蝓の上から被せる。
 「あはあーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 膣壁の上で蛞蝓が溶けて粘膜にその液が浸透してゆく。
 「あはあ、ああーーーーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はさらに躰を揺すって暴れ続ける。
 男は暫くその姿を堪能した。
 「いやあーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は泣き喚き続ける。
 「もういいでしょう」
 舛田警視正は取り出すように促す。
 男はロングスプーンで掬うようにしながら子宮口まで押し込む。
 「あーーーーーーーーーーーー。いやあ。いやあ。いやあ。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 男は菅野瑞穂の子宮口の膨らみに押し付けて蛞蝓で子宮口を撫でるようにして掬う。
 「あはあーーーーーーーーーーーーん。あ、ああーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーん」
 菅野瑞穂は涙を降り飛ばして泣き喚めく。
 クスコの奥での動きはスクリーンに拡大されテレビにもアップで公開されていた。
 ようやく蛞蝓の死骸は取り除かれた。
 「だめーーーーーー洗ってーーー」
 菅野瑞穂は堪らない不快感に洗浄を要求する。
 「どうする。洗って欲しいって」
 舛田警視正はふざけて男に確認する。
 「はい」
 男はそれを指示と受け取ってスタッフからセぺを受け取る。
 クスコを抜いて直に瓶の先端を膣に差し込む。
 「あはあ」
 菅野瑞穂は洗浄液が入ってきてやや安堵の息遣いを漏らす。
 「マスタードは効いてないないみたいね」
 舛田警視正はやや不満である。
 「そうですね」
 リクエストした男もややがっかりの表情を示す。
 「やってしまいましょう」
 舛田警視正はそう言って尿道バイブを渡す。
 男は菅野瑞穂の女の部分を指で広げて尿道の亀裂を確認して尿道バイブの先端を挿入する。
 「あはーーーーーーーーーーーーー」
 奥まで突っ込んで引く。
 「あーーーーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーーーー」
 男は振動を加えてゆっくりピストンする。
 「あーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は躰を捩っている。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーーーーーー」
 「気持ち良さそうね。尿道オナニーしているでしょう」
 舛田警視正は意地悪く詰る。
 「していません」
 菅野瑞穂は堪えられず否定する。
 「うそーー。鉄格子の中にカメラ仕掛けるよ」
 舛田警視正はマスタードの僅かな痒みが効果を発揮していると予測していて態と言葉で責めていた。
 「そんなーーーー」
 菅野瑞穂は眉間に皺を刻んで辛い表情に成る。
 「カメラ仕掛けたらオナニーできないものね。できないと辛いでしょう」
 舛田警視正はさらに突っ込む。
 「そんな。カメラは見張っています」
 「でも。ベッドでバスロープ被れば見えないわね」
 「そんなあ」
 菅野瑞穂の表情はさらに崩れる。
 「良いのよ。日本の刑務所と違うからいくらオナニーしても良いのよ。お酒も飲み放題」
 日本の刑務所では女囚もオナニーは禁止である。だが殆どは黙認らしい。
 男はさらにピストンを早めた。
 「あはーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂の顔は紅潮して綺麗な逝き顔に成っている。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂の躰は拷問椅子から迫り上がって瞬間固まって大きく揺れた。そのまま沈む。それでも股間は痙攣していた。
 「あーーら。まあ。尿道で逝っちゃったの」
 舛田警視正は意地悪の極みと詰る。
 「・・・・・」
 菅野瑞穂は目を閉じて顔を拷問椅子の背に強く押し付けて恥ずかしさに固まってしまう。
 暫くその火照って堪えられない表情がカメラに公開された。
 「さあそれでは。最も屈辱的なプレイです」
 舛田警視正は尿道カテーテルを手にしてそう宣言する。
 「・・・・・」
 菅野瑞穂は怯えきった表情で舛田警視正を見る。
 舛田警視正は尿道カテーテル二本をリクエストした男に渡す。
 「先に膀胱を空にして」
 舛田警視正はそう指示して透明な尿瓶も渡す。
 男は尿瓶を菅野瑞穂のドテに置く。
 指で女の部分を広げて尿道の亀裂を剥き出してカテーテルを挿入する。指で中程を摘まんでいた。
 尿は抓んだ位置まで流れ出る。
 男は尿瓶で受けて指を離す。
 僅かな尿が流れ出た。
 その男は一物を取り出して尿道カテーテルを鈴口に挿入しようとするがキシロカインゼリーを塗っても自分で入れるには痛い。
 なかなか先端しか入らない。
 「駄目ね。私がやる」
 舛田警視正は男の一物を掴んで先端を突っ込む。
 「うぐうう」
 男が声を漏らしてしまう。
 舛田警視正はカテーテルの中程を抓んだまま男のお尻を押して菅野瑞穂の股間に近付ける。
 男は反対の断面に成った方の先端を菅野瑞穂の女の部分を指で開いて尿道に差し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は恐ろしい事態に悲鳴を上げる。
 男の尿はカテーテルを伝って菅野瑞穂の膀胱に流れ込む。
 「あーーーーーーーーーーーー。あはあ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は躰を右に左に振って藻掻き泣き続ける。
 男の尿はなかなか終わらない。
 「あーーーーーーーーーーーーーやめろーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は藻掻くがカテーテルは確り収まっている。
 その間にスタッフが吸収シートを床に敷いてゆく。
 男は終わってカテーテルを抜く。
 菅野瑞穂は堪えられず直ぐに放尿してしまう。
 舛田警視正は意地悪く菅野瑞穂の腰の側に立って女の部分を広げる。
 拡張した尿道の亀裂から尿が流れ出るシーンがアップで公開された。多量の尿が何処までも流れ続ける。
 菅野瑞穂は涙を溢れさせていた。
 東悠里と菅野瑞穂は動けないわけではない。だが消毒の為に看護士が娼国の病院に搬送する。
 
 翌朝。R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 葛城義和は朝早く現れた。
 滝澤沙緒里の経営するR国戌亥ホテルから距離はない。迎えのヘリで屋上から入った。
 呼ばれた津島公明娼国CIC長官とR国諜報機関日本支部代表柿崎一行が入って来る。
 葛城義和は津島にロボット軍のコントローラを各基幹司令室からCIC室一か所に移動するように要請した。
 また柿崎一行には各基幹司令室なら何処でも総て一括操作するロボット警官のコントローラを各シティごとの扱いに切り換える要請をする。
 システムの変更は要らない。コントローラを外すだけである。
 柿崎一行と信頼できる部下二人だけで全てのシティを回ることと成った。
 既に関谷少将の第五機動部隊が外海でロボット二個師団も積んでいた。
 また中国国境を越えたロボット六個師団からなるR国第二軍は完全AIによる行動だが最終的にはT市から指宿が指揮を執っている。
 さらに生方少将の第三機動部隊から加賀美少将の第一機動部隊が引き継いでロボット師団二個を積んでいた。
 これらの設定もそれぞれの軍に帰属している。
 月村元総理と葛城義和の手元の基幹司令室に有るコントローラーはそれぞれ唐津とD市のロボット警官のコントローラに変貌してしまった。
 月村元総理には暗号メールで伝えられている。
 
 十一時を回って四人が集結した。
 さらに舛田警視正と井上少佐、溝口明日香少佐が入って来る。
 ポリグラフを仕込ませた拷問椅子は溝口明日香少佐らの手で設置されていた。
 全員で会議室に降りる。
 今日は井上少佐の部下が四人で吉丘蓮実元中尉と小日向奈央元少尉を連行して来た。
 吉丘蓮実元中尉を真紀子らの正面の拷問椅子に座らせる。
 小日向奈央元少尉はその斜め前に横向きである。
 井上少佐と溝口明日香少佐が鞭を持つ。舛田警視正は二つの拷問椅子から線を伸ばした接点に立った。
 本日の拷問取り調べは一般には見せない。だが職員、諜報機関、軍には態と公開している。
 井上少佐らの持つ一本鞭の先端は四角い蠅叩きの形をした革である。
 これで乳房を叩く。柔らかい乳房に平たい革の直撃はダメージは少ないが痛みは浸透する。
 井上少佐らは数を数えながら叩く。
 「残った仲間はR国諜報機関の中に居る」
 舛田警視正が用意した文言を順番に読み上げる。
 「六」
 井上少佐が数を読み上げて二人が叩く。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーー」
 「うーーーーーーーーーーーーー」
 二人の悲鳴が鳴り響く。
 「残った仲間は一般の女性である」
 「八」
 「ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さすがの元工作員でも痛みには強烈な反応を示す。
 「姉ヶ崎から潜水艦に特殊発光信号を送って情報を流している」
 舛田警視正は文言を読みながらポリグラフを確認する。
 明らかに反応を見た。吉丘蓮実元中尉と小日向奈央元少尉共々反応を示していたのである。
 「残った仲間の一人はR国事務方。一人は娼国の工作員である」
 吉丘蓮実元中尉は僅かな反応に留まったが小日向奈央元少尉は確り反応してしまう。
 ここまでで充分である。
 拷問は終了して七人は新天昇の間に引き上げた。
 吉丘蓮実元中尉と小日向奈央元少尉は井上少佐の部下四人が鉄格子に戻しに行く。
 新天昇の間では七人分の懐石料理が運ばれていた。
 「成果有りましたね」
 舛田警視正は確信を持っている。
 「一人が事務方で一人が娼国の工作員でしたら数日中に動きますね」
 葛城義和も確信を持った。
 「葛城先生。奴らが狙うのは唐津ですな」
 湯野中が確認する。
 「それ以外考えられません。夏木さんには唐津から離れて貰ってください」
 「それでは村上副主席と月村元総理だけ残して」
 平佐和はやや疑問を呈する。
 「仕方有りません。暫くは捕虜に成って貰います」
 葛城義和は最悪それは已む無しと見ていた。
 「阻止はしないのか」
 「します。ですが味方に被害は出したくありません。残った面々にかなりの狙撃能力が有ると見ています」
 「ロボットだけで立ち向かわせるの」
 「応戦はしません。敵も僅かな兵力だけです。そして一部ではなく全員が乗り込むのを待ちます」
 「今度こそ一網打尽にしたいのね」
 真紀子も危険な策と思いながらも理解する。
 「しかし葛城君。唐津の民衆はどう考える」
 平佐和は国民を心配する。
 「やって見ないと判りません。奴らの目指す民主化に同調するか。核戦争後の今。今の平和を取るかです」
 「そうだよな。唐津だと食料の備蓄が尽きれば補給はしない。街を出て来た者を他で収容すればよい」
 湯野中も葛城義和の強引な作戦をある程度納得した。
 
 ラドルフマレカル少将は潜水艦の警備を姉ヶ崎に集中する。
 接触も攻撃もしない。湯野中から指示が出ていた。
 藤香澄元中尉と田川真琴元中尉が小型潜航艇で近付く。この小型潜航艇はスクリューを止めて水中翼と船体を動かくだけでも微速航行できる。
 潜水艦に移って潜望鏡を上げて特殊発光信号を送った。
 『既に危険。明晩こっちで決行する。唐津四十八階。?が解除する。二十三時。意を決して突入されたい』
 増田瑛梨奈大尉から特殊発光信号が帰って来る。
 藤香澄元中尉と田川真琴元中尉は了解を発信して潜水艦のまま全速で引き揚げた。
 
 ラドルフマレカルの部下は発信内容を傍受できてない。確認したのは潜水艦が全速で引き揚げただけである。
 小型潜航艇を出せば尾行できるが尾行の必要なしとの葛城義和から湯野中を通しての指示であった。
 
 潜水艦は礼文に戻る。
 一刻の余地も無かった。直ぐに唐津に向かって二隻で航行する。
 葛城義和の予測に反して下條あさひ元少尉は潜水艦二隻に各々一人だけ残して全員で乗り込む決断をした。
 残されるのは柏木理佐と峰崎静香である。
 潜水艦二隻は唐津ニューシティに近い使われてない港の近くにセイルだけ出して浮上した。
 ゴムボートで使われてない港に上陸する。
 五号棟を目指して走った。
 増田瑛梨奈大尉は屋上で潜水艦の出した特殊発光信号を確認して一気に一階に降りる。
 向井十夢は月村元総理の居る階のエレベーターホールに待機した。
 増田瑛梨奈大尉は五号棟一階のハッチを偽造した工作員仕様のセキュリティカードで開錠する。
 工作員のカードで開いてもロボット警官は動かない。
 増田瑛梨奈大尉は一階に残った。
 下条あさひ少尉らは二台のエレベーターに分かれて四十七階に上がる。
 ワンフロアは態と階段を使った。
 エレベーターホールに待機していた向井十夢が偽造した月村元総理の部屋のカードキーを渡す。
 既にこの行動を津島の部下も柿崎一行の部下も見張っていた。そして新天昇の間のモニターに月村元総理の部屋の状況も映されている。
 それでも誰も動かない。
 月村元総理の部屋には村上娼国元副主席、村上元R国首相、五代元官房長官が来ている。
 豪華な食事を配膳から取り寄せて吟醸酒で飲み続けていた。
 下條あさひ元少尉らはカードキーを使って一気に突っ込む。
 リビングで飲んでいた四人は全く動揺しない。
 「有名な裏切り者の工作員か」
 村上元副主席がそう指摘する。
 「帝国の夕嵐」
 下條あさひ元少尉はそう宣言した。
 「ふふ。そう名付けたか」
 五代官元房長官は笑う。
 「此処に来ても何もできないぞ」
 村上元首相が宣言する。
 「ロボット警察とロボット兵士の制御を解除して頂きます」
 全員が自動小銃を構えていた。
 「それはもうできなくなったよ。これまではどこのシティからでも私と葛城らが居たら制御が可能だった。今は軍の制御はCICの管理下だよ」
 月村元総理が淡々と答える。
 「ロボット警官は」
 それでも下條あさひ元少尉はそっちを追及する。
 「各シティごとの制御と成っていてそのシティの警察本部長の管理下でこれまでの基幹司令室に有る」
 月村元総理はもう一括処理はできない構造と説明した。
 「それでもこの唐津の分は制御できますね」
 下條あさひ元少尉はそこを突いた心算である。
 「制御?止める事は可能だが」
 月村元総理は含みの強い表情で下條あさひ元少尉を見る。
 「制御と言うか設定を変えてAIの判断基準を変えるには葛城と二人居ないとできないと」
 「二人居てもできない。何人もベテランの技術者を呼んで最善の体制でも数か月は掛かる」
 「なぜそんな」
 下條あさひ元少尉は納得できない。
 「うそだろう」
 藤香澄元中尉が横から指摘した。
 「君らは根本的に考え違いをしている」
 月村元総理はそう宣言して次のように説明した。
 この制御システムは帝國のモラルで帝國を護るためだけに作られている。
 簡単に言えば総てがオン・コディーングされていると考えろ。
 設定を変えればイフ文やケース文で判断を選んだりデーターベースやイニファイルから値を引いて来るような準備はされてない。
 君らの言う民主主義を護る判断モラルに変えるには新た設計してコーディングが必要だ。
 プログラムを作り替えるかサブルーチンの様な物を追加して制御を変えるしかない。
 「何と言う」
 さすがに下條あさひ元少尉は月村元総理の言い分を理解はした。
 「どういう事」
 藤香澄元中尉は納得できない。
 「あくまで娼帝國を造る理念だけで作られていると言う事ね。それ以外のモラルは考慮されてないのよ」
 「それだって部分修正で何とかならないの」
 藤香澄元中尉はくい下がる。
 「根本理念は部分修正では変わらないよ。プログラムを全面書き直してもロボット一体ごとのインテリジェンスも直さないとならない場合もある」
 月村元総理は断言する。
 「要するに抜本的判断基準の構造を作り替えるしかないのね」
 「そうだよ。それまでは停止して使わないしかない。革命などができないように理念から設計されている」
 「それでは確認します。核戦争から僅かな期間でロボット兵とロボット警察が稼働したのは何故」
 下條あさひ元少尉はさらに突っ込む。
 「それ以前からR国の陸軍はロボット師団の構成から成り立っている。その一括制御は葛城の指揮で我々が開発した。その理念を流用している」
 「それが民主主義を考慮してないと」
 「馬鹿な質問だ!R国の民主主義が外観だけで国民が選ぶ事のない事情は君らが一番知っているのではないのか」
 月村元総理は呆れた表情である。そしてやや語気を荒げた。
 「要するに葛城内閣も月村内閣も日本の民主主義を護る内閣ではなかったという事ね」
 「馬鹿も休み休み言え!!俺も葛城も娼国とR国に雇われて日本の総理に成ったのだよ。君らはそれを監視する側だったのじゃないのか!!」
 月村元総理は怒りを破裂させた。
 「もういいよ。ロボット警察を完全に止めてこの街だけでも手始めに民主化しましょう」
 下條あさひ元少尉は決断する。
 「一つ言っとくが食料はどうする。この街に生産手段はない。乗っ取られたら外からの供給は止まる」
 「国民が居るのに」
 「脱出した者を収容するだけだ。出るだけなら何人もできる。我々を人質にしても何も応じる事は無い」
 「うーーん」
 下條あさひ元少尉はさもあらんと考える。
 「それどころかあの四人の一人が人質でも何も変わらない。俺が副主席だった時にそういう約束が交わされている」
 村上副主席が付け加えた。
 「とにかくロボット警察を止めてください」
 「このパスワード四つ有れば君らでも止まる」
 月村元総理はそう言ってメモを渡す。
 「一緒に行ってもらいます」
 「良いけど。君らの一人だけ行っても誰も妨げない。向井に頼んでも同じだ」
 「なに」
 下條あさひ元少尉は驚愕の表情に成る。
 「既に津島と柿崎に見張られている。手を出さない指示が出ているだけだ」
 月村元総理はあっさりと状況をばらしてしまう。
 田川真琴元中尉と浜田佳美元中尉がメモを控えて出て行く。
 「手を出さない?それじゃ私達が改革を始めたらどうします」
 「その状況を見るのだろう。そして街から出て来る者だけ収容する」
 「食料は自給自足しろと」
 「そうだよ」
 「街は」
 「残った人数次第だろう。少なくてもそれなりに居れば四国に別の建物を用意するか。多ければこの唐津を捨てる」
 「少なければ」
 「総攻撃を掛けるだろう」
 「ふーん」
 「但し。我々を此処に閉じ込めたらお前らの元上官らと津島の部下らが奪還に来る」
 村上元副主席が警告する。
 「多くの市民が此処に残るとは見てないのね」
 下條あさひ元少尉は葛城義和の考えそうなことと探りを入れる。
 「俺たちには分からん。その見解は聞いてないよ」
 月村元総理はきっぱりそう答えてしまう。
 「それじゃ先生方と食料の交換交渉をしたら」
 下條あさひ元少尉は際どい突っ込みを掛ける。
 「やって見ればどうだ」
 月村元総理は達観している。
 「だがな。向こうに居る加重死刑囚五人との交換は応じないぞ」
 今度は五代元官房長官がそう付け加えた。
 「・・・・・」
 下條あさひ元少尉は瞬間五代官房長官を睨む。
 だが直ぐに考え直した。そう言うならばある程度の食料は渡すと見込んだのである。
 仲間は救いたいが今は体制を立てることが先決と考えた。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 懐石料理は終わって軽いつまみで飲み続けていた。
 「拷問で暴いた内容を聞いて早速動いたな」
 湯野中は予定通りと納得する。
 衛星テレビ会議は津島、柿崎一行と繋がっていた。
 「娼国の姉ヶ崎駐在の増田瑛梨奈大尉とR国事務官の向井十夢ね」
 真紀子も二人の正体を確認した。
 「我々はどうしましょう」
 井上少佐が確認する。
 「まだ動かなくて良いでしょう。ロボット兵と警官の制御の仕組みが判ったらどう要求してくるか」
 「様子を見ますか」
 「明日の朝。唐津ニューシティの市民に街を出るようにアナウンスしてその結果で作戦を考えましょう」
 葛城義和はまだ余裕を持っている。
 「彼女らが街に何かをアナウンスする可能性は」
 井上少佐は下條あさひ元少尉らが報道を使う事を懸念する。
 「ローカル局を使えば街の中には可能だな。唐津には報道局は設置されてない。娼帝國全体にはできない」
 湯野中もやらせてみようとの見解に変わっていた。
 「街から大方の人が出なければ」
 真紀子はやや警戒する。
 「万一残る人が六割を超えたらその時は街を捨てます。三割以上ならば四国に新しい街を造って移って貰います」
 「それ以下なら」
 「総攻撃です」
 「何処の局でアナウンスさせる」
 平佐和の確認である。
 「宮崎でよろしいのでは」
 「植村彩と久慈彰子か」
 「はい」
 「ねえ。逃げた人たち何処に収容するの」
 真紀子は国民の収容先を心配する。
 「空母に収容して状況次第です。街を捨てるなら現在他で分散して収容可能です」
 「ねえ。裏切り者の拷問放送流さない」
 真紀子は怒りからそう提案する。
 「奴らが放送する時に見せしめにか」
 湯野中も納得した反応に成る。
 「そうよ」
 真紀子は表情は怒りに滾っていた。
 「やりますか」
 葛城義和も異論はない。
 「やりましょう」
 湯野中も同意する。
 「誰にやらせる」
 平佐和である。
 「今回は稲垣七郎警視正らにやらせませんか」
 「朝の六時に脱出勧告してその後かな」
 「十時くらいでしょう」
 
 翌朝。
 唐津の沖合には第七機動部隊と第六機動部隊が待機していた。
 港からは大発動挺が運ぶ。
 大発は太平洋戦争時代の日本軍の上陸用舟艇だが名前を継承しているだけで近年開発されたものである。
 
 福岡。放送スタジオである。
 「緊急放送です。唐津ニューシティが帝國の夕嵐を名乗る元工作員らの手で占拠されました。唐津ニューシティの方々は至急街を脱出してください」
 植村彩が放送する。
 「唐津の皆さん街から外には出られます。港の沖合に機動部隊が待機しています。直ぐに桟橋に向かって下さい」
 続いて久慈彰子が読む。
 「帝國の夕嵐を名乗る元工作員ら娼帝國の民主化を宣言しています。残る自由は有りますが今後食料の補給は有りません」
 こんな放送が繰り返された。
 この後直ぐにローカルチャンネルで下條あさひ元少尉らの民主化放送が延々と行われる。
 だが既に半分くらいの国民が港に向かっていた。
 さらに状況から第三機動部隊も唐津に向かう。
 
 R国D市。報道スタジオである。
 既に稲垣七郎警視正、右田吾一警視、木村草太警部、東丸秀三郎警部、大谷彰浩警部、宇佐美伝吉警部補、三田園矢一警部補が待機している。
 R国工作部直属の特別工作部から橋下五郎警部以外全員が来ていた。
 溝口明日香少佐の部下四人で吉丘蓮実元中尉を連行して来る。
 アナウンサーは来ていない。
 仕方なく舛田警視正が駆け付けた。
 「こんにちは。まだお早う御座いますでしょうか。舛田紗香です。今日は臨時の企画です。こっちは元R国諜報機関の隊員ですが国家を裏切ってテロを起こしました」
 吉丘蓮実元中尉はバスロープとショーツだけの姿で連行されて来ていた。
 「この女は去る十二月八日。平佐和娼帝國総裁、北島娼国副主席、湯野中企業連合代表、葛城国家顧問を襲撃しました特別加重死刑囚です」
 既に宇佐美伝吉警部補と三田園矢一警部補が吉丘蓮実元中尉を全裸にして高手小手に縛り始めていた。
 「今日は視聴者参加は有りません。R国工作部直属の特別工作部から来ていただきました」
 舛田警視正はカメラの動きに合わせて順に七人を紹介する。
 宇佐美伝吉警部補と三田園矢一警部補が吉丘蓮実元中尉を高手小手に縛り終えると残る五人が躰を逆さに持ち上げた。
 大股開きにして十字架の横の柱に太腿、膝、脚首を縛り付けて逆さ吊るしにしてしまう。
 股間部分を丸出しにした逆さ磔である。
 五人が持ち上げて二人で縛る。
 躰が柔らかいのでT時に近い磔ができた。
 「知ってる。あんたらが隠していた二人の誘導で下条ら唐津を占拠したよ。でも食料を絶たれて終わりね。いま住民が脱出を始めているよ」
 舛田警視正は逆さ吊るしに成っている吉丘蓮実元中尉の顔の前にしゃがみ態と情報を流す。
 吉丘蓮実元中尉から明らかに動揺が見られた。
 東丸秀三郎警部と大谷彰浩警部が蝋燭のお尻に注射針の針でない方をねじ込む。それを十本作った。
 直径十ミリくらいで長さも五センチくらいの短い夏目蝋燭である。
 針の側を吉丘蓮実元中尉の十字架の横柱に磔にされた内腿に刺す。蝋燭は僅かに斜め上を向いている。まだ点火はされてない。
 吉丘蓮実元中尉は顔を顰めたが声は抑えられていた。
 左右の太腿に三本ずつ刺す。
 次はドテの両側に一本ずつ刺し最後は乳房の裾野の境目に刺してしまう。
 その蝋燭に小さな松明で点火する。
 「あはあーーーーーーーーー」
 乳房の蝋燭に点火すると松明の炎が大きくてさすがに吉丘蓮実元中尉は声を漏らしてしまう。
 「さてオープニングはガソリン花火です」
 そう三田園矢一警部補が宣言する。
 東丸秀三郎警部が口で吹く霧吹きで蝋燭に吹き掛ける。
 淡い火の粉が舞い散る。
 「あ、はあーーーーーーーーーーーー」
 僅かに顔に掛かるが然程熱くはない。恐怖感が大きいだけである。
 続けて炎目掛けて吹き掛ける。
 「ああーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は顔を床に向け逸らして悲鳴を漏らす。
 乳房の境目に刺した蝋燭にも掛ける。
 今度は顔に近い。
 「はあーーーーーーーーーーーーー」
 それでも火傷に成るような事はない。恐怖感が強いだけである。
 続いて大谷彰浩警部が鞭を持つ。
 火の点いた蝋燭を叩き落す。
 「あはーーーーーーーーーーー」
 叩かれて蝋燭は床に落ちる。
 鞭は躰に当たってない。針が抜ける痛みである。そして血の玉が滲み出る。それが白く肌理の細かい皮膚を流れる。
 「あ、はあーーーーーーーーーーーーーー」
 大谷彰浩警部は一本ずつ落としてゆく。
 針が抜けた痕から血が流れ出る。実に美しく加虐心を誘う。
 ドテに刺さった蝋燭を叩く。
 「はあーーーーーーーーーーーーーー」
 落ちる蝋燭は乳房の裾野に刺さった蝋燭を掠めて消えて床に落ちた。
 ドテの出血は細く一条躰のフロント面を流れる。血の線が乳房の谷間付近を首まで流れた。
 大谷彰浩警部は乳房の裾野に刺さった蝋燭を叩く。
 「あ、があーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は顔を叛けたが蝋涙が髪に掛かる。
 そして血は乳輪から乳首に流れた。
 まだまだ序の口の責めである。
 三田園矢一警部補が台車に水槽を二つ載せて来た。
 中にはそれぞれ違う蛇が入っている。
 片方は縞蛇である。三田園矢一警部補はそっちを掴み取る。
 「えーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は恐怖に震えるまでは行かないが怪しい行動に声を上げてしまう。
 三田園矢一警部補はその縞蛇を吉丘蓮実元中尉の左側の脚を縛った横の柱に載せる。
 蛇は十字架の横柱と吉丘蓮実元中尉の太腿の間を這う。
 三田園矢一警部補はもう一匹の真っ白い蛇を掴む。
 それを吉丘蓮実元中尉の右の太腿と十字架の横の柱の間に載せる。二匹の蛇の頭は向かい合った。
 白い蛇は縞蛇に向かう。
 そして頭から飲み込んでしまう。
 「えーーーーーーー。なにーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は首を擡げてその光景を確認する。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の股間の上で白い蛇が縞蛇を飲み込んでいた。
 痛みも害も無いが恐ろしい状況である。
 こけ脅しに過ぎないが鍛えられている吉丘蓮実元中尉の神経を抉る。
 白く不気味な蛇が縞蛇を全部飲み込むまで続けられた。
 「今度は爬虫類で気持ち良くなってもらいます」
 また三田園矢一警部補が宣言する。
 大柄の宇佐美伝吉警部補が水槽にカメレオンを入れて来る。
 三田園矢一警部補は吉丘蓮実元中尉の膣にクスコを刺し込む。上からのカメラが照準を合わせて内部を拡大する。
 吉丘蓮実元中尉の膣壁は薄橙で波打っていた。奥の粘膜の真ん中が薄い緋色に盛り上がりその中心に亀裂が確認される。
 吉丘蓮実元中尉は恥ずかしさに首を後ろに曲げて顔を下に逸らす。
 三田園矢一警部補が膣壁に筆で蜜を塗りこむ。
 宇佐美伝吉警部補がカメレオンを手に載せて十字架の後ろに回る。カメレオンの頭をクスコに近付けた。
 カメレオンはクスコの中に舌を伸ばす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 カメレオンの舌先は吉丘蓮実元中尉の一番敏感な部分を舐める。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は堪らず声を上げてしまう。
 「ふふ。こいつにはこっちが効くようだな」
 三田園矢一警部補は北叟笑む。
 「そうだ。訓練されてSEXには強いがこういう責めは普通の女とそんなには変わらない」
 宇佐美伝吉警部補も作戦は適っていると納得する。
 三田園矢一警部補はさらに蜜を敏感な部分にスポイトで補給した。
 カメレオンの舌はさらに強く舐める。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は遂に音を上げてしまう。
 三田園矢一警部補はスポイトの先から微量を追加する。
 こつはカメレオンの舌に平均して同じペースで舐め続けさせることである。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーいやあーーーーーーーやめろーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は頭を右に左に振って藻掻き続ける。
 三田園矢一警部補は同じペースでスポイトから蜜を垂らす。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉はまだ抵抗する。
 「しぶといな」
 「こいつらのハードな訓練と雖も男の一物に堪えるまでだ。こういった責めには弱い」
 「そうだな。中はたっぷり濡れている」
 三田園矢一警部補はさらに微量の蜜を追加した。
 カメレオンの舌は動きが活発になる。
 「あーーーーーーーーーーはん。あーーーーーーーーーはん。あーーーーーーーーーーーあはん。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 床面からのカメラに吉丘蓮実元中尉の崩れた表情で藻掻き続ける光景が映し出された。
 その表情がさらに崩れ切って一瞬固まる。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の躰は一瞬硬直して弾けた。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーー。ちくしょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は口惜しさを言葉に出してしまう。
 宇佐美伝吉警部補と三田園矢一警部補は顔を見合わせて笑う。
 「あーーーーーーーーーら。工作員が逝ってしまって良いのかしら」
 舛田警視正が近付いて来て逆さ吊るしの吉丘蓮実元中尉の顔の前にしゃがんで詰る。
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は紅潮した顔を逸らせるだけである。
 「姉ちゃん。まだまだやぜ」
 東丸秀三郎警部が今度は前にしゃがむ。
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は警護の為にコンパニオンに混じって宴会場に入った時この男に付いていた。
 女の部分に指を入れられキスもされている。任務の範囲と割り切って来た。そういう教育だったからである。
 本当に嫌な男であった。今その感情は数十倍に成っている。
 宇佐美伝吉警部補と三田園矢一警部補が吉丘蓮実元中尉の躰に流れた血の線をガーゼで綺麗に拭き落とす。
 全員で掛かって吉丘蓮実元中尉の躰を逆さ磔から降ろした。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 本日も寿司のカウンターが出されて津梨清吉が鰻を捌いていた。
 「いつから鰻の養殖ができたの」
 核戦争後に鰻の稚魚は入手できない。多くの魚を養殖場で養殖していたが鰻はできなかった。
 「鰻の生態が解明できたのでしょう」
 津梨清吉にはそれ以上は解らない。
 「それが熊本の家族棟に居た元水産学部の大学教授が解明して熊本で養殖が始まったのだ」
 湯野中がそう説明する。
 「家族棟にいる人に仕事を与えたの」
 原則家族棟に居る者には仕事は与えないことに成っていた。
 「特別だからな」
 「俺も了解した」
 平佐和がそう宣言する。
 熊本は湯野中の配下である。真紀子の了解は要らない。
 「これで食べられないのは鯨くらいね」
 真紀子も影響はないとそれ以上は追及しない。
 「とうとうあの女。訓練された工作員だったのに逝ってしまったな」
 平佐和はやや満足である。
 「あのメンバーにやらせたら白状させられたの」
 「それはどうかな。以前に帯広で強引な捜査をした婦警二人を気狂いにしようとしてできなかった」
 二〇十七年に帯広市内の村上春久の屋敷での事である。
 その時の笛木祐子元巡査部長は南の島に奪還に来た面々と共に潜水艦ごと撃沈された。
 小倉紘子元警部はいま平佐和の女に成っている。
 「男性を受け入れて自分が逝かないで男性を搾り取る訓練を受けた工作員です。あの手の男の手で逝かされてそれを唐津の仲間に見せる事です」
 葛城義和は目的をきっぱり表明した。
 「唐津を出た者が六割を超えたな」
 「一年分の食料と月村元総理らの交換は許可したのでしょう」
 「いま列車二本で運んでいる。奴らはそれを住民に公表した。それでも農業や畜産を自分らで行うよりは街を出る」
 湯野中は確信している。
 「そうなの」
 真紀子は葛城義和に確認する。
 「そういう想定です。二割から三割は残るでしょう」
 「葛城君。三割を下回らなかったらそのまま自治を行わせるのか」
 「文明まで渡さないのですからそれも方法でしょう。民主主義なら彼女らが政府と成るとは限りません」
 「危険な実験ではないのか」
 「いいえ。軍は渡しません。戦闘能力は潜水艦二隻です。何処かに潜んでいつまでもゲリラ行動されるより危険は薄いです」
 「まあ。残った市民が武器を取る可能性も低いな」
 「唐津と福岡の間に軍を配置します」
 既にロボット二個師団が配備されていた。
 
 唐津ニューシティ。月村元総理の部屋である。
 「どうだ。六割以上は出て行ったな」
 月村元総理は夕嵐の面々に勝ち目はないと言いたい。
 「まだ解らないでしょう。もう出る人は緩慢に成っているよ」
 下條あさひ元少尉はまだ強気である。
 「食料が届きました。残った人数で調整すると言っています。そして直ぐに四人を解放しろと要求しています」
 田川真琴元中尉が全員に報告した。
 「誰が来たの」
 「柿崎」
 「そう。引き渡しましょう」
 下條あさひ元少尉は決断してしまう。
 「でも」
 田川真琴元中尉は不安を表明する。
 「食料はどのくらい来ているの」
 「列車二編成で人口の二割と言っています。三編成目も出ているそうです」
 「それなら大丈夫よ。この人達を此処に残す方が危険よ」
 「判った」
 田川真琴元中尉らも納得する。
 「四人の荷物を運び出すのでこの部屋を出て放送室に移動しろと言ってます」
 「そうしましょう。四人は此処に残せば良いのね」
 下條あさひ元少尉は柿崎一行らが来ると分かって直ぐに移動した。
 「ねえ。人質が居なくなって危険はないの」
 藤香澄元中尉が不安を唱える。
 「居ても同じよ。寧ろ返って危険よ」
 「どうして」
 「一つ。人質にそれ程価値はない。一つ。葛城も国民を巻き沿いに戦闘はしたくない。一つ。国民を護るため食料引き渡しに応じた」
 「葛城は様子を見る考えなのかな」
 「ロボット警察の設定変更すらできないのよ。軍も全く触れない。いつでも総攻撃可能よ。四国の時もそれなりに当初の支援はした」
 「それじゃこのまま四国の様に運営できるの」
 「その可能性は有るよ。葛城は私達がロボット軍に別の設定プログラムを入れ替えられる能力が有った場合の危険を考慮したのよ」
 「私達がもっとAIの内容を分かっていて既に変換プログラムを用意している危険を考慮していたのね」
 「だと思う。攻撃するとしても私達だけよ。此処に残った市民でも市民には手は出さないと思う」
 「そう」
 藤香澄元中尉は他に手段がない事も判る。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 「奴らは四人を引き渡したよ」
 柿崎一行からの報告を湯野中が伝える。
 「残った人はどのくらいなの」
 「二十七パーセントだな」
 既に街を出た市民の部屋が一覧で表示される。
 「これって家族棟が殆どね」
 「ABCランクの女性が大方出てしまったな」
 湯野中が集計を見て言う。
 「以外ね」
 「葛城君その先の移転と街をどうする」
 平佐和がその先の対応を確認した。
 「家族棟は元から空きが有りました。残った住民は家族棟に全部移って貰いましょう」
 「出た住民の荷物などは」
 放送に従って殆ど手ぶらで出た市民の荷物はそのままである。
 「家族棟の分は福岡に運びましょう」
 「それ以外は」
 「フロアごとに抜き取って姉ヶ崎、羽田、大阪の増設棟に運びましょう」
 ニューシティは建物の枠と共有部分を残して各フロアのブロックごとに抜き取れる。
 もとより基本構造だけ建てて各フロア内は外で製造して引き出しのように差し込む構造である。
 海に面した唐津から船に積んで海に面した他のシティに分散して移動する。
 「葛城先生。福井と大阪で行けますよ。福井は海に面していませんが大型船の入る運河を引いています。それにまだフロアを差し込んでない棟が多いです」
 湯野中が早い手段を思いつく。
 「それで行きましょう船で運ぶにはできるだけ近い方が良いです」
 葛城義和も納得する。
 「その間は」
 真紀子は出た住民の移転作業が終わるまでの期間を心配していた。
 「一月と掛かりません。仮設を出すほどではないでしょう。空母の居住区で辛抱して貰います」
 「夕嵐を名乗る連中は暫く泳がせるか」
 これも平佐和が確認する。
 「そうです。政権を取れなければ油断した頃に工作部が侵入して捕らえて加重死刑囚です」
 今後の方針は纏まった。
 鰻を食べながら飲み始めてしまう。
 
 R国D市のスタジオ。
 三十分の休憩の後。吉丘蓮実元中尉は空中に大の字に吊るされていた。
 乳房の上下に縄が掛かっていて谷間でクロスして縄目にフックが掛けられて吊るされている。
 腰にはベルトが巻かれてこれもそのフックに掛けて吊るされていた。
 さらに膝と脚首に片方ずつ縄が掛かっていて離れた天井から引っ張るように四本で吊るされて大股開きである。
 吉丘蓮実元中尉の躰のフロント面には既に四本の銅線が流されそれをクリップで躰に鋏つけられていた。
 内側の二系統は乳房の上から乳首、乳房の裾野、腹の横を三センチ置きに鋏んでドテの両側から大陰唇まで鋏まれている。
 外の二系統は乳房の横から太腿を膝上までである。
 女の部分にはクスコが挿入されこれもワニ口クリップでスタンガンに繋がっている。
 さらに膣の奥を責めるマイクロローターも用意されていた。
 「おい。電流流すぞ」
 東丸秀三郎警部が宣告する。
 「アンペアを下げて電圧をアップしている。最高に痛いぞ」
 大谷彰浩警部がさらに脅す。
 「行くぞ」
 東丸秀三郎警部外側の二系統のスイッチを入れる。
 「がああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の躰は小刻みな震撼をして大口を破裂させて悲鳴を上げる。
 「いーーーーーたいーーーーーーーーーー。いたいーーーーーー。いたあいーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーはあーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の顔は強烈に震えれていた。スタンガンを当てられたら誰でも相当に痛い。
 それが縦に躰の両側を襲っている。
 「ぐうあああーーーーーーーーーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は涙こそないが強烈に叫ぶ。
 東丸秀三郎警部は二分くらいで一度切る。
 「あはーーーーーーーーーーーー。あはああ。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 吉丘蓮実元中尉の震えと荒い息遣いはなかなか治まらない。
 「どうです。なかなか効くでしょう」
 大谷彰浩警部がそう詰る。
 「・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は目を見張ったまま何も答えられない。
 「行くよ」
 今度は大谷彰浩警部が宣告して内側の二系統に流す。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーー。いたい。いたい。いたい」
 吉丘蓮実元中尉は躰を強く小刻みに震撼させて悲鳴を上げ続けた。
 二分経たないで吉丘蓮実元中尉の表情が恍惚に成りかけたので大谷彰浩警部はスイッチを切ってしまう。
 「あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 吉丘蓮実元中尉の躰は力なく吊るしにぶら下がって沈んでいる。
 「次はま〇こに行くぞ」
 大谷彰浩警部がそう宣告した。
 東丸秀三郎警部がスタンガンのスイッチを入れる。
 「ぐぐががあーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーー。いたいーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーいたいーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の柔らかい太腿の筋肉が怒張して躰を震撼させ藻掻く。
 東丸秀三郎警部はその表情をじっくり覗き込んで愉しむ。
 今度は一分と持たなかった。一気に恍惚の表情に成る。
 仕方なくスイッチを切る。
 吉丘蓮実元中尉は僅かに失禁尿を漏らしてしまった。
 「ふっふっふ」
 大谷彰浩警部はそれを見て北叟笑む。
 「今度はいい声で泣いて貰おう」
 東丸秀三郎警部は長めのピンセットでマイクロローターを抓んでいた。
 吉丘蓮実元中尉の股間の前に座り込んで膣の奥に突っ込む。
 「もう少し奥」
 モニターの映像を見て大谷彰浩警部が誘導する。
 マイクロローターは娼婦の泣き所にぴったり当たった。
 大谷彰浩警部が確認して東丸秀三郎警部がスイッチを入れる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の表情は一気に破裂する。全く抵抗力はない。
 「あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉はサイレンの様な逝き声を上げてしまう。
 東丸秀三郎警部はそのままのペースで責め続ける。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は強く震撼して迫り上がった。そのまま一瞬固まって沈む。
 「ふああーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ」
 東丸秀三郎警部と大谷彰浩警部はマイクロロータが究極の部分から外れたので調整する。
 そのまま責め続ける。
 「あーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の躰はさらに空中で反り返って軋む。
 責めに全く耐えられない。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の躰は強く反ってまた沈む。今度は白目を剥いてしまった。
 
 唐津。放送室である。
 下條あさひ元少尉らは真紀子らの意図に反して吉丘蓮実元中尉の拷問を全く見てなかった。
 ロボット兵が入って来て家族棟から出た部屋の荷物を運び出した後で一般棟に残った住人を空き部屋に誘導する。
 食料はロボット作業員が運んでくれた。他の棟に残った食料も移動してくれて調理のロボットは残っている。
 だがローカル局の放送設備を移転しなければならなかった。住民の誘導に彼女らの半数が割かれている。
 既に一号棟からフロアの解体運び出しが始まっていた。
 二万トン岸壁に接岸した輸送船に三台のクレーンがリレーする。
 一隻にワンフロアしか積めない。輸送船は十六隻である。
 空母に収容された中から移住場所が決まった住人からイージス艦に乗り移って輸送されて行く。
 
 R国D市のスタジオ。
 吉丘蓮実元中尉が失神したので暫しの休憩が入れられていた。
 大谷彰浩警部が起こす為に膣に刺さったクスコに繋がったスタンガンのスイッチを入れる。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は一気に意識を戻した。
 「姉ちゃん。完全に逝ってしまったよ」
 東丸秀三郎警部が詰る。
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は何も答えられない。
 「判っているよな。失神したら完全に逝ってしまったのだ」
 吉丘蓮実元中尉は反論のしようもない。
 「今度は尿道で逝って貰おう」
 大谷彰浩警部そう宣言して吉丘蓮実元中尉の膣からクスコを抜き取った。そして尿道に山芋の擂り汁をスポイトで流し込む。
 「お前ら。膣で訓練は受けているらしいな。尿道は格別だぞ」
 そう宣告する東丸秀三郎警部は効果に自信を持っていた。
 吉丘蓮実元中尉は尿道での訓練も受けていたが今の状況は厳しい。
 さらに痒みが効いてから何かを白状させられるのではない。痒くて堪えられないのを尿道バイブで責められると分かっていた。
 それにはさすがに逝くのを抑えられない。
 山芋の擂り汁の痒みが効くまで放置された。
 
 唐津。
 柏木理佐と峰崎静香は潜水艦に残っていたが唐津の占領ができたので港に上がって合流しようとする。
 これを柿崎一行が発見した。
 二人を確保してD市に送ってしまう。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 「柿崎が柏木理佐と峰崎静香を確保した」
 湯野中が柿崎の報告を伝えた。
 「あの葛城君を狙った二人か」
 平佐和も良くやったと喜ぶ。
 「しかし先生。機動部隊を外海に出したりロボット師団を中国側に逃す必要はなかったのですね」
 湯野中は一からシステムを作る以外方法がないならあそこまでした意味が解らない。
 「そうですね。奴らが既に構造を知っていて代替えプログラムを作っていた場合を警戒しましたが」
 「これで唐津の体制が決まったらどうするかだな」
 平佐和は大きな危険は去ったと見ている。
 「奴らがそのまま統治しようとするか選挙を行うかです」
 葛城義和は状況次第と考えていた。
 「選挙をやって他の住人が代表に成れば良いのだな。だが奴らが上に立ったらどうする」
 「暫く様子見です」
 「他の住人が代表に成ったら工作員が乗り込んで夕嵐の連中だけ確保か」
 平佐和は葛城義和の慎重さが歯痒いが任せる心算である。
 「そうです」
 葛城義和もここは押し切る。
 「ねえ。ユニットを抜いた唐津の建物はどうするの」
 「あの連中が統治する間そのままです」
 「そうね。取り壊す必要はないか」
 真紀子も納得する。
 夕食にはまだ早い。四人は津梨清吉の出す刺身で飲み続けていた。
 
 R国D市のスタジオ。
 東丸秀三郎警部と大谷彰浩警部は十五分待って吉丘蓮実元中尉の尿道に尿道バイブを突っ込む。
 「あーーーーーーーーーは。ああ」
 吉丘蓮実元中尉は反応してしまう。
 直ぐに回転や振動は掛けない。ゆっくり抜き差しピストンさせる。
 「はあーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は痒みに藻掻くのは抑えられていたが中で動かされると痒みが格段に刺激と変わる。
 「うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東丸秀三郎警部面白そうに奥まで差し込んでは抜く。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 尿道バイブを引くと汁が流れ出る。
 「ねえ。工作員だったのでしょう。これで声出したら駄目じゃない」
 舛田警視正が吉丘蓮実元中尉の顔を覗き込んで詰った。
 「ああ、はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉はそれに反論するどころではない。
 ここで東丸秀三郎警部は尿道バイブの振動スイッチを入れた。
 「あーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 吉丘蓮実元中尉の股間は痙攣している。
 「ふふ」
 東丸秀三郎警部は哂いを浮かべる。
 振動を加えながらゆっくり抜き差しピストンさせてゆく。
 「あーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の躰は既に震撼していた。
 「お姉さん。股間が痙攣してますよ」
 東丸秀三郎警部はさらに詰る。
 ここで東丸秀三郎警部と大谷彰浩警部は目で確認し合う。
 吉丘蓮実元中尉の躰に鋏み付けていたクリップを繋いだ銅線を二本ずつ手に持つ。尿道バイブは入れたままである。
 「行きますか」
 東丸秀三郎警部が合図する。
 「まて一気にか」
 大谷彰浩警部は何回も悲鳴が聞きたい。
 「外側から行きますか」
 「うん」
 外側二系統を一気に引っ張る。
 「ぐううーーーーーーーーー。ぐうごおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の柔らかい美人顔が究極に軋む。
 躰は空中で強く震撼する。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 尿道バイブは抜けないで振動していた。
 クリップが毟り取れた痛みは全身を襲っている。尿道の痒みも残っていた。吉丘蓮実元中尉の神経は尿道に集中する。
 そして尿道に力が入ってしまう。
 「あはあーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 腰は強く震撼する。
 「行きますか」
 東丸秀三郎警部が内側の二系統の片方の銅線を掴む。
 「おう」
 大谷彰浩警部も応じた。
 二人一気に引っ張る。大陰唇の二つが飛ぶと乳首の手前まで空中に跳ね上がった。
 「ぐわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 最後に乳首の一本が引き千切るように外れて飛ぶ。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴に成る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の躰がぶるぶる震えてしばらく藻掻き続けた。
 やがて尿道バイブに神経が集中する。
 吉丘蓮実元中尉の股間は痙攣を始めた。
 東丸秀三郎警部と大谷彰浩警部は顔を見合わせて哂う。
 さらに顔をアップ画面に出す。そして暫く状況を見る。
 吉丘蓮実元中尉は声を抑えたが東丸秀三郎警部と大谷彰浩警部は逝ってしまった事が感じ取れた。
 「お前。尿道で気持ち良くなったな」
 東丸秀三郎警部が詰る。
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は何も答えない。
 尿道に痒くなる物を入れられて痒みと躰の痛みからは逃れるしかなった。えぐいやり方である。認めたくはない。
 
 R国D市。吉丘蓮実元中尉らの収監されていた鉄格子。
 いま中には小日向奈央元少尉一人だけである。中依美緒元少尉と逢見由愛元少尉はまだ病院から戻らない。
 鉄格子に設えたテレビで吉丘蓮実元中尉が責められるのを見ていた。
 何かを尋問するのではない。完全に玩具である。次は自分の番と思うと生きた心地ではない。
 テレビのモニターでは東丸秀三郎警部と大谷彰浩警部がT字型の焼き鏝をコークスで焼いていた。
 小日向奈央元少尉はそれを見て驚愕の表情に成る。
 そこへ娼国の警察員に連行されて中依美緒元少尉と逢見由愛元少尉が病院から戻って来た。
 「テレビ見て。吉丘が大変」
 小日向奈央元少尉は二人に状況を伝える。
 「あ、ああーー」
 「えーーー」
 二人は驚きの声を上げた。
 
 R国D市のスタジオ。
 吉丘蓮実元中尉は仰向け大の字に吊るされたままである。
 「お前は尿道で逝ってしまったと認めるな」
 東丸秀三郎警部が高圧的な詰りを掛ける。
 「・・・・・」
 吉丘蓮実元中尉は否定するように首を振る。
 「認めないのか」
 東丸秀三郎警部は残忍な目つきに成る。
 「まだ意地を張るのだな」
 大谷彰浩警部もじっくり吉丘蓮実元中尉の顔を覗き込み躰を舐めるように視線を動かす。
 大谷彰浩警部が焼き鏝を掴む。
 「あーーーーーーーー」
 一気に太腿の中央部分で一番艶めいた辺りを直撃する。
 「うーーーーーーーーーぐううわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の破裂した顔は究極に絞り切って強烈な悲鳴を絞りだす。
 「あがあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉は強烈に躰を振って藻掻く。
 「どうだ認めるか」
 今度は東丸秀三郎警部次の一本の焼き鏝を構える。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東丸秀三郎警部は構わず乳房の美しい膨らみに押し付ける。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 濁った鈍い声の悲鳴がスタジオを震撼させた。
 「う、うううーーー。あはあ。はあ。はあ。はあ」
 吉丘蓮実元中尉は恐怖に震えた強い興奮状態である。
 「どうせ病院が綺麗に治す。インターンの教材だ」
 大谷彰浩警部は構わず顎に押し付ける。
 「ぐわわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 吉丘蓮実元中尉の目を見開いた悲鳴が画面に焼き付く。
 大谷彰浩警部が看護士に目で合図する。
 既にストレチャーで待機していた。
 ストレチャーを吉丘蓮実元中尉を吊るした真下に入れる。
 東丸秀三郎警部と大谷彰浩警部が吊るしを緩めて戒めを解く。
 看護士は痛み止めに局部麻酔を三か所に打つ。
 そのまま搬送されて屋上からヘリが娼国の病院に運んだ。
 
 唐津。
 家族棟への移動がようやく完了した。
 下條あさひ元少尉らは最上階の店舗用空きルーム一つに放送設備と会議設備を移した。
 「柏木理佐と峰崎静香が居ません。捕まえられたと思われます」
 田川真琴元中尉が全員に報告する。
 「そう。柿崎らがうろついていたね」
 下條あさひ元少尉もその可能性を否定できない。
 「正面攻撃をしないで我々だけを隙を見て捕らえる方向に出たのではないですしょうか」
 浜田佳美元中尉である。
 「早く選挙をやって体制を立てましょう」
 下條あさひ元少尉は運営体制を確立したい。
 「確かに一年分の食料を貰いましたがバイキングはできません。毎日定食に成ってしまいます」
 藤香澄元中尉が報告する。
 「バイキングの維持は無理です。田畑を造って畜産して魚を養殖も限界があります」
 下條あさひ元少尉はきっぱり諦めていた。
 「一つ良い事があります。耕運機の類が何台か運ばれました」
 森知治元巡査部長が確認したことを報告をする。
 「田んぼと畑を耕す道具は支給してくれたのね」
 下條あさひ元少尉もこれにはやや安堵した。
 本来ロボットが乗って動かす物として作られているがそれに人が乗るにしても機械なしではもっと辛い。
 「信じられないのは残ったのは家族棟が九割近いです。一般棟からは男性は殆ど居ません女性も僅かです」
 「この先仕事の分担など決めて行けばもっと減るかもしれませんね」
 下條あさひ元少尉はまだまだ脱落者が出ると覚悟していた。
 
 翌日。
 R国D市。中依美緒元少尉、逢見由愛元少尉、小日向奈央元少尉が収監された鉄格子である。
 中依美緒元少尉と逢見由愛元少尉が昨日戻って三名に成っていた。
 小日向奈央元少尉が引っ張り出される。
 吉丘蓮実元中尉は病院に搬送されたままである。
 小日向奈央元少尉はそのまま報道スタジオに連れて行かれた。
 待っていたのは稲垣七郎警視正、右田吾一警視、木村草太警部、東丸秀三郎警部、大谷彰浩警部、宇佐美伝吉警部補、三田園矢一警部補である。
 小日向奈央元少尉は心臓が破裂しそうに成った。
 「貴女は一番拷問受けてなかったね」
 舛田警視正に一言浴びせられてしまう。
 小日向奈央元少尉には見るだけで躰が痙攣するほど嫌な人物である。
 「舛田紗香です。今日のお仕置きは元R国諜報機関の小日向奈央元少尉です。お仕置き担当はR国工作部直属の特別工作部のこの面々です」
 今日もアナウンサーは居ない。高嶋波琉をこの怖い面々の居る場面に出すのは可愛そうである。
 スタジオには大型の簡易浴槽が設置されて真ん中には大きな氷が置かれていた。簡易浴槽に湯や水は入ってない。
 簡易浴槽は五メートル四方有って氷は積み合わせて二メートル四方で高さ一メートルは有る。
 木村草太警部が小日向奈央元少尉のバスロープを剥ぎ取った。右田吾一警視がショーツを下す。
 小日向奈央元少尉は全裸にされたがその程度では動揺しない。大きな氷が気になる。
 木村草太警部と右田吾一警視が小日向奈央元少尉の肩を押し下げて腰を下げさせた。
 稲垣七郎警視正が小日向奈央元少尉の両腕を持ち上げて手首を縛り合わせる。
 小日向奈央元少尉は長身である。まだ二十五歳だが美人ゆえに三十近くに見えた。
 正統派と言う顔が虐める趣味の者にはそそらせる。
 吉丘蓮実元中尉の方が柔らかい美形で可愛さもあった。
 小日向奈央元少尉は彼女にしたい可愛い女ではなく典型的に虐めたい女と言える。
 稲垣七郎警視正が小日向奈央元少尉の縛り合わせた手首にフックを付けた。
 三田園矢一警部補が氷の真上に天井から下がった滑車のフックを下げて外に引っ張り出す。
 そのフックを小日向奈央元少尉の縛り合わせた手首に付けたフックに引っかける。
 三田園矢一警部補が滑車のロープを引いて小日向奈央元少尉の躰を引っ張り上げた。
 稲垣七郎警視正と木村草太警部が小日向奈央元少尉の躰を簡易浴槽の淵の高さに持ち上げる。
 小日向奈央元少尉の躰は縦に一本字に成って簡易浴槽の外から氷の真上に引っ張られて氷の上に高く吊るされてしまう。
 手首の縄だけで縦一本棒に吊るされた小日向奈央元少尉の躰はスリムで艶めいて美しい。
 積み上げられた氷の中心に角材が一本差し込まれている。それが氷から十センチくらい頭を出していた。
 三田園矢一警部補は小日向奈央元少尉の吊るしの高さを爪先がぎりぎり氷に着く高さに調整する。
 小日向奈央元少尉は冷たいので片脚の爪先を角材に載せるしかない。
 稲垣七郎警視正らは放水銃を用意していた。
 躰に傷が付かない範囲の威力で使用する。
 稲垣七郎警視正と右田吾一警視及び木村草太警部が三方から撃つ。
 稲垣七郎警視が角材に乗せた脚首を狙う。
 「うふおおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に冷たい。
 それを避けて脚をくの字に曲げて上げる。小日向奈央元少尉の躰は完全に空中にぶら下がった。
 木村草太警部が股間を狙う。
 「うーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は両脚をくの字に折っては伸ばして交互にばたつかせて空中で暴れた。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の顔は冷たさに蒼白である。
 右田吾一警視が乳房を狙う。
 「あーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は躰を振って藻掻く。
 一気に三方から腰を狙う。
 「う、うう、うーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーー」
 逃れんと膝を揃えて上げて強く藻掻く。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に冷たい。
 脚を下すと氷に爪先が着いて冷たさに飛び上がる。
 何とか角材の上に脚を着くがそこを三方から狙われた。
 「はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は慌てて空中で躰を丸める。
 今度は顔を三方から狙われた。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・・」
 強烈に悲鳴を上げるが途中から声が途切れる。
 やがて力尽きてぶら下がってしまう。
 三田園矢一警部補が縄を投げて小日向奈央元少尉の脚首に巻きつけた。
 吊るしを緩めながら脚首の縄を引っ張って躰を簡易浴槽の外に引き出し着地させる。
 小日向奈央元少尉は意識朦朧として青い唇は震えていた。
 そのまま床に大の字に磔にする。
 稲垣七郎警視正らは鞭を用意していた。
 いまの冷たい躰に鞭は壮絶に痛い。
 稲垣七郎警視正と右田吾一警視が大の字の磔られた小日向奈央元少尉を大股開きにした左右の脚首の外側に立つ。
 木村草太警部は小日向奈央元少尉の顔の左側に立った。
 稲垣七郎警視正がドテを狙って腰を叩く。
 「うぐううおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は腕に力を入れて腰を迫り上げる。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 腰を硬い動きで揺すって藻掻き続けた。
 小日向奈央元少尉の色白の肌には真っ赤な筋が直ぐに浮かぶ。
 右田吾一警視が反対側からドテを狙って腰を叩く。
 ドテに整えられた陰毛は水に濡れてその部分の美しさを放っていた。
 その陰毛の横から太腿の付け根に鞭の先端が炸裂する。
 「うごおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の肘が床に突っ張って腰から腹が迫り上がった。
 そのまま腰を震撼させて藻掻く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 小日向奈央元少尉は荒い息遣いで藻掻き続けた。
 その姿をじっくり愉しみながら右田吾一警視が木村草太警部を促す。
 木村草太警部は横から乳房を二つ並べて横に叩く。
 「あぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は顔を究極に軋ませて大口を破裂させて悲鳴を轟かせる。
 「あはあーーーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ」
 乳房にも無残な鞭の筋が深紅に浮かぶ。
 右田吾一警視が木村草太警部に小日向奈央元少尉の頭の上を指さす。次に股間を指差す。
 頭の上に立って女の部分に鞭の先端を当てろと言う指示である。
 木村草太警部はその通り移動して鞭を構えた。
 小日向奈央元少尉は顔を後ろに傾けて恐怖の表情を凍らせてそれを見る。
 「・・・・・」
 悲鳴を上げたが声が出ない。
 木村草太警部は真っすぐ力を込めて先端を女の部分に当てる。
 「ぐううううう。があああーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 鈍い濁った声の悲鳴が強烈な痛みを見ている者に焼き付けた。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーー。あはん。あはん。あはん」
 小日向奈央元少尉から涙が溢れ出る。
 「あはあーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはあん。あはん。あはあん。あはん。あはん。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ」
 小日向奈央元少尉は躰全体を震撼させて藻掻き続けた。
 右田吾一警視は木村草太警部に指でもう一回を示す。
 木村草太警部はもう一度構えた。
 小日向奈央元少尉の美人顔が究極に歪んで固まる。
 木村草太警部は一気に振り下ろす。
 鞭の先端は閉じ合わせた粘膜から包皮に包まれたクリトリスを直撃していた。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐう、があーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の美人顔にまた涙が溢れる。
 「あーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーん」
 小日向奈央元少尉は壮絶な痛みに震え泣き続けた。
 冷え切った柔肌に固い一本鞭は壮絶な痛みである。
 稲垣七郎警視正らは暫く小日向奈央元少尉の苦しむ姿を鑑賞した。
 右田吾一警視は小日向奈央元少尉の左の乳房を指差して横線を引く。左の乳房に横に鞭の痕を付けろと言う指示である。
 木村草太警部は小日向奈央元少尉の右横に回る。
 振りかぶった。
 「あはーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の顔は恐怖に固まる。
 木村草太警部は小日向奈央元少尉の左の乳房を横に強く薙いだ。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉の表情は歪み切って唇は真っ青である。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 今日は全員が日本酒でコップ酒。乾いた物をつまみながらモニターで状況を見ていた。
 「ねえ。この女の苦しみ顔が一番そそるのでしょう」
 真紀子が葛城義和のモニターを見る表情から指摘する。
 「可哀そうとか全く思わないタイプですよ」
 葛城義和も見透かされてあっさり認める。
 「此処で虐めたら」
 「今日で病院送りでしょう」
 葛城義和は七人だけでとことん潰すと見ていた。
 「この女の次は」
 平佐和は次の愉しみを心配する。
 「柿崎一行氏が柏木理佐と峰崎静香を確保しました。今週はその二人です」
 「そうか。葛城君を襲った二人がもう一度捕まったのだったか」
 平佐和は満足な表情である。
 カウンターが搬入されて夕食の準備が開始された。
 今日も津梨清吉が来るようである。
 「葛城先生。唐津の住民は三割を下回りましたがこの先どうします」
 湯野中は裏切り者を早く処刑したい。
 「奴らは必ず選挙をやるでしょう。その結果を待ちましょう」
 葛城義和はまだ状況を見たい。
 「ねえ。場合によっては唐津を回収するの」
 「残った連中はそのままでしょう。大方が家族棟です。後は四国と同じようにやって貰いましょう」
 葛城義和は家族棟に分離した国民を厄介者と言う考えである。
 「まさか全部家族棟を唐津に集めようと言う訳」
 真紀子はそれができたら良いとは思う。
 「できたらそうしたいですが。難しいですね」
 葛城義和は上手くやっても三分の一くらいは残ってしまうと見ていた。
 
 R国D市の報道スタジオ。
 小日向奈央元少尉の左の乳房には深紅の濃い横筋が浮いていた。
 右田吾一警視は小日向奈央元少尉の大股開きの太腿の間に立つ。
 左の乳房を縦に狙う。
 小日向奈央元少尉はその鞭の先端を睨み付けている。
 右田吾一警視は一気に振り下ろす。
 乳房に濃い十文字を刻むべく縦に叩きつけられた。
 「ぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は大股開きの脚を揺すって藻掻く。
 「ぐぁあーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーー。あはあーー。ああ。ああ。ああ。ああ」
 小日向奈央元少尉は苦しさに躰を震撼させて藻掻き続けた。
 乳房にはきっちり濃い深紅の十文字が刻まれている。
 三田園矢一警部補がバリカンを持って来た。稲垣七郎警視正の剃毛しろの指示である。
 小日向奈央元少尉のドテに僅かな黒い塊が残されていた。
 三田園矢一警部補は生唾を誘うくらい美しいその部分にバリカンを当てる。濡れているので何も塗らない。
 小日向奈央元少尉はそれを凝視する。
 三田園矢一警部補は横から一気に剃ってしまう。
 「娼国から凄いリクエストが来ました。三十六名の連名です。内容は何と乳首を処刑して下さいです」
 舛田警視正が公表する。
 東丸秀三郎警部と大谷彰浩警部が準備に掛かっていた。
 その間に三田園矢一警部補はバリカンだけで剃毛を終えてしまう。
 もとより形よく処理されていた。陰毛はドテにホームベースの形に残っていただけである。
 大陰唇の周りは既に綺麗にされていてやや紅が濃くなった皮膚が露出していた。殆ど時間を掛けずに美しいその部分が完全に露出してしまう。
 木村草太警部が放水銃を持ち出す。
 剃毛の終わったドテに掛ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は冷たさに悲鳴を上げる。
 木村草太警部はさらに十文字の痕が刻まれた乳房に掛けた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は暴れながらサイレンの様に悲鳴を上げ続ける。
 鞭の痛みの上から冷たい水の責めである。堪えられるものではない。
 「あはあーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー。あはあ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 小日向奈央元少尉は躰をブルブル震えさせ続けた。そのまま荒い息遣いはなかなか治まらない。
 宇佐美伝吉警部補と三田園矢一警部補が小日向奈央元少尉を床に磔にした戒めを解除する。
 小日向奈央元少尉にシャワータイムが許された。
 既に三方に高枝切り鋏が白い紙に巻かれて準備されている。横に日本酒の瓶も置かれて白無垢の浴衣も用意されていた。
 
 帯広。ニューシティ内の元屋台村であったバーカウンターである。今は個別に店舗形式と成っている。
 核戦争前は奈那緒と咲江が隣り合わせで屋台村のカウンターバーを営業していた。
 今は二つ合わせて一件の店舗に収まって寿美と奈緒が交代でカウンターに立っている。女性専用で男性客は入れてない。
 今夜は四人で飲みながら放送を見ていた。
 「あのおじさん達何か捜査とかするのかな」
 寿美は働かない叔父さん達が拷問だけやっていると言いたい。
 「でもね。核戦争前に娼国で北嶋副主席の影武者が二人殺された時。忍び草の様に潜入していた敵を炙り出したのだって」
 奈那緒が説明する。
 「拷問だけが仕事じゃないんだ」
 「普段はそうかもね」
 奈那緒も笑っている。
 「でも私達お金に成って窮地は逃れたけど。あの人達には虐められたよ」
 咲江はT市で乳首を斬られた時の事を忘れられない。
 「私も。乳首両方斬られて絶望だった。湯野中さんにお金とマンション貰ったけど。それでも包帯取るまでは」
 奈那緒もその時を思い出す。特に東丸秀三郎警部である。
 「でもあの女はお金もマンションも貰えなくて乳首斬られちゃうんだね」
 咲江はざまあみろとも言えないが同情もしたくない。複雑な感情であった。
 「でも病院で綺麗に成るでしょ」
 寿美は他人事に成っている。
 「湯野中総統と葛城先生を狙ったんだよ。R国のエリート公務員なのに」
 奈那緒は寧ろ当然と言いたい。
 実は此処にも鰻が届いていた。湯野中が特別に送ったのである。
 鰻の蒲焼がつまみなので日本酒をシェリーグラスで飲んでいた。
 一般のラウンジのバイキングに登場するのは大分先である。
 「ねえ。唐津はどうなったの」
 奈那緒はこっちに感心を持つ。
 「三割くらいの人が夕嵐に同意したみたい。脱出した人は空母の中よ。部屋ごと建物から抜いて輸送船で移転だって。暫くは空母の居住区で我慢してもらうみたい」
 奈那緒らの放送はない日だが情報は報道以前に聞いていた。
 「夕嵐の面々が唐津乗っ取って成功したの」
 「そうとは言えないよ。これからだよ。葛城先生も今は市民の動向を見ているのじゃない」
 奈那緒は何となく娼帝國の意向を読んでいる。
 
 R国D市の報道スタジオ。
 小日向奈央元少尉は純白の浴衣姿で座らされてその上から高手小手に縄を掛けられていた。
 浴衣の前を強くずらして縄の下の乳房を丸出しにして縄の間から突き出す。
 東丸秀三郎警部は高枝斬り鋏を日本酒で洗う。
 「判っているな」
 小日向奈央元少尉は胴震いしながら東丸秀三郎警部を見上げる。
 「・・・・・」
 「まあ。娼国の病院が綺麗に治してくれる。一時痛いだけだ」
 東丸秀三郎警部は簡単な事のように言う。
 「・・・・・」
 小日向奈央元少尉は何かを言い返そうとしたが声が出ない。
 「見ろ。三十六人のリクエストと署名だ」
 大谷彰浩警部がプリントアウトしたリストとリクエスト文を見せた。
 小日向奈央元少尉は驚愕の表情でそれを見る。
 「ひどい」
 小日向奈央元少尉は一般住民の非情なリクエストに怒りより慄いてしまう。
 「行くよ」
 東丸秀三郎警部は高枝斬り鋏を開く。それを小日向奈央元少尉の左の乳輪の外周に当てる。
 「やや左右がアンバランスだ。整形したら今より綺麗に成るぞ」
 東丸秀三郎警部は小日向奈央元少尉の心を踏んずける言葉を吐く。
 「ひ・・・・・」
 小日向奈央元少尉の目から涙が溢れた。
 東丸秀三郎警部はそれを無視して鋏斬る。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーー」
 乳首は小日向奈央元少尉の正座した膝の白い布を真っ赤にした上に落ちて床に転げた。
 「あわあーーーーー。あはあーーーーーーーーーあーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 小日向奈央元少尉は壮絶な表情を破裂させて悲鳴を上げる。
 血は流れ落ちていた。
 大谷彰浩警部が瀕死の痛みに藻掻く小日向奈央元少尉の肩を押さえて看護士が止血パットを貼る。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 小日向奈央元少尉の躰はブルブル震えていた。
 東丸秀三郎警部が肩の押さえを代わって大谷彰浩警部に高枝斬り鋏を渡す。
 看護士は既に止血パットを持って待機していた。
 「もうお前の血液は作ってあるからな」
 大谷彰浩警部もそんな言葉で女の大事な物を踏んづける。
 小日向奈央元少尉の躰は震えているが気丈に背筋を伸ばして構えた。
 大谷彰浩警部は一気に鋏む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 看護士が直ぐに止血パットを貼る。
 乳首は膝の上に落ちていた。
 看護士は落ちた乳首をピンセットで拾う。
 大谷彰浩警部は高手小手の縄も切り落とす
 看護士二人と東丸秀三郎警部が手伝って小日向奈央元少尉の躰をストレチャーに乗せる。
 看護士らは静かに慎重に搬送した。
 「連名のリクエストは娼国のインターンだぜ」
 東丸秀三郎警部はやや何と言う事と言わんばかりである。
 「学用患者が欲しかったようですね」
 大谷彰浩警部も最近乳首の再生が無かったなと思った。
 入院するとこの手の学用患者はトイレに行かして貰えない。排泄も入浴も看護実習の教材と成ってしまう。
 
 唐津。移設したローカル放送室。
 「家族棟と一般棟の切断を宣告してきました」
 藤香澄元中尉が全員に報告した。
 「もう病院設備は運び終わってます」
 浜田佳美元中尉が報告する。
 医者は残った住民の中で二人だけであった。夫婦で医者である。
 残った住人は一万五千人弱。議員の立候補を募ったが二人しか出なかった。夕嵐のメンバーは全員立候補したが定数に足りない。
 自動的に全員が当選と成る。
 退避した住民の居住部分の移転作業は格段に進展しつつあった。
 輸送船の他に空母の甲板に積んで輸送したのである。
 葛城義和の最初の予想より早く終わる見込みと成った。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 夜の七時。
 今夜も津梨清吉がカウンターで刺身を出してした。食事の握りは僅かで終わっている。
 今夜も鰻の蒲焼がつまみと成っていた。
 「三日で三分の一位の移転が完了した」
 湯野中が柿崎一行の報告内容を伝える。
 「早く終わりそうね」
 真紀子も安堵の表情である
 「葛城君。唐津の状況をどんどん放送に流しているが移転者を募る心算か」
 平佐和は葛城義和の方針を確認する。
 「できたらそうしたいです。まだ様子見です」
 葛城義和は前回と同じ回答をするがじっくり進める意志である。
 「R国諜報機関溝口少佐入ります」
 「同じく井上少佐入ります」
 呼んだのは平佐和である。
 だが平佐和はカウンターの端に移って湯野中と葛城義和の間に席を空けた。
 「鰻の養殖ができたのでな」
 平佐和は二人に鰻を薦める。
 津梨清吉は二人の分は重で出す。二人は純米酒をコップで貰った。
 それから平佐和は鰻重を一つ土産に貰って帰ってしまう。
 「あれ先生はどうして」
 平佐和の呼び出しなので溝口明日香少佐は多少覚悟して来た。
 「小倉元警部にお土産を持って帰ったのだよ」
 湯野中が答える。
 平佐和は鰻の養殖の成功が相当に嬉しいらしい。
 「ところで唐津はあのまま好きにやらせるのですか」
 溝口明日香少佐は下條あさひ元少尉らを許せない。
 「葛城先生はまだ考えが有るのだよ」
 湯野中が答える。
 「でもあのままでは。あの連中が」
 溝口明日香少佐はまだ食い下がる。
 「いつまでも放置はしません。市民の前で戦闘は避けたいです」
 「あのまま唐津の状況を全体に報道して問題ないですか」
 「葛城先生は唐津に家族棟を全部押し込みたいなのだよ」
 「ああ」
 溝口明日香少佐も葛城義和の意向は察した。
 「まあ。時期が来たら動いてもらうよ」
 湯野中もそう濁す。
 
 R国D市のスタジオ。
 予定通り柏木理佐と峰崎静香が引き出された。
 「こんばんは。舛田紗香です。今夜の生贄は葛城国家顧問を襲ったこの二人です」
 舛田警視正が登場して挨拶から始まる。
 「柏木理佐と峰崎静香は娼国の南の島に収監されていました。先日のテロで帝國の夕嵐を名乗る元工作員らに奪還されていましたがまた逮捕されました」
 高嶋波琉が解説した。
 続いて抽選で当たった十二名が紹介される。
 全裸にして輪姦すまではこれまで通りである。
 
 D市。川越奈津美らの鉄格子である。
 「隣から向こうの人数がかなり増えたみたいね」
 川越奈津美は隣のその先が騒がしくなったと言いたい。
 「今出ている二人もそうじゃない」
 森山雪路はそう憶測する。
 「ねえ。あの二人娼国の南の島に収監されていて仲間に奪還されてまた捕まったの」
 川越奈津美は恐ろしい結果に気付く。
 「そうみたいよ」
 東悠里も同じように思った。
 「だったら私達も救出されてもまたああ成ったのよ」
 川越奈津美は自分らは奪還されない方が助かったと言いたい。
 「そうだよね」
 森山雪路も同意する。
 「ねえ。でもあの人達のお蔭で私達暫く平穏かもね」
 川越奈津美はやや希望を抱く。
 「それだといいね」
 菅野瑞穂はしみじみと言う。
 あの辛い拷問からは少しでも逃れたい。
 
 R国D市のスタジオ。
 最後の一組がまだ輪姦していた。
 「今日はこの二人に同じ拷問を同時に行いたいと思います。リクエストを出して貰って可能な範囲で残酷な順に採用します」
 舛田警視正がやり方を宣言する。
 「鞭打ちとかはこれまで通り全員に回ってきますね」
 三十代の男が確認した。
 「そうね。でもそれを含めたもっと斬新な提案も有りです」
 舛田警視正はとにかく残酷な提案に期待している。
 男らは考え込む。
 「人間ポンプと言うのはどうでしょう」
 六十代の男である。
 「何それ」
 舛田警視正は人間ポンプを知らない。
 「昔の芸で口から小さな魚か何か生き物を入れて胃まで入って口からまた出します」
 六十男は単調な説明をする。
 「直ぐに病院送りで終わるかもね」
 舛田警視正は乗り気でない。
 「躰中に蜜を塗って蟻を撒いて湯に投げ込むのはどうでしょう」
 四十代のやせ型の男である。
 「有かも」
 舛田警視正は哂う。
 「鞭で蚯蚓腫れが割れるまで叩いて塩レモンを塗るのは如何でしょう」
 四十代のがっしり体系の男である。
 「一番最後かな」
 「さっきの人間ポンプなのですが。口から食堂まで縦に真っ直ぐにして蛇を胃袋まで飲ませて引っ張り出すのはどうでしょう」
 三十代のイケメン男が提案する。
 「それは良いかもね」
 舛田警視正は納得顔である。
 「うん」
 六十代の男も成程と納得した。
 「どこまで耐えられるか六人ずつ口にしょん便流し込みましょう」
 二十代の男である。二人とも理知的な美人だけにこの屈辱がやりたいらしい。
 「六人連続はやってなかったね」
 「それ。口か膀胱か選べる事にしませんか」
 これも四十代マッチョな男である。
 「いいわね」
 舛田警視正も納得する。
 「他にない」
 なかなか答えが出ない。
 六人目が輪姦のを終わってスタッフが二人の膣を洗っていた。
 「それでは蛇から行きましょう」
 二人の躰をT字の柱に磔にする。
 水のない水槽に入れて体長の長めの蛇が運ばれた。
 まず柏木理佐の口に開口器を嵌め込む。
 後ろから髪を引っ張って口を真上に向けた。
 上からゲージ棒を突っ込む。
 「ぐごーーーーーーーーーーー」
 真っ直ぐに食堂まで繋がったところで柏木理佐の髪を柱の後ろに埋め込んだボルトに縛り付けて口の角度を固定した。
 同じように峰崎静香も開口器で口を開けて固定される。
 「誰か二人スネークフック二本使って蛇を掴んで」
 舛田警視正が指示する。
 六十代の男がスネークフックを手にした。
 「あとは居ないの」
 舛田警視正が呼びかけても誰も反応しない。
 「それじゃ一人ずつ行きましょう」
 舛田警視正は一人で両方やらせる意向である。
 六十代の男は二本のスネークフックで蛇の頭から五センチくらいの部分と胴体の三分の二くらいの部分を掴んだ。
 口から蛇の頭を柏木理佐の口に突っ込む。
 一本目のスネークフックの掴みを離す。
 「ご、ご、ご、ご、ごごーー」
 ゲージ棒は奥まで入って行ったが蛇の頭は口の中で止まってしまう。
 一本目でもう一度蛇の胴体の中程を掴んで突っ込もうとするが喉から入って行かない。
 「ご、ご、ごーー、ご、ご、ごーー、ご、ご、ごーー」
 「企画倒れかな。こっちもやって見て」
 舛田警視正は半分諦め始めたが口に入れるのは責めとして価値がある。
 六十代の男は蛇を抜き取りながら一本目を離したまま手で掴んで峰崎静香の口に突っ込む。
 「ぐごぐご。ぐごご。ぐごごごーー」
 やはり喉から先は通って行かない。
 「そこまで。失敗ね。でも口に入れたから成功よ。相当に辛そうよ」
 舛田警視正は半分満足と言う。
 六十代の男は悔しそうに蛇を抜く。
 だがそこで峰崎静香は失禁してしまった。
 「ふーん。まあ良いのじゃない」
 舛田警視正はさらに少し評価を上げる。
 二人は戒めを解かれてシャワータイムが許された。
 その間に舛田警視正は次の蟻責めの要領を説明する。
 「まずアナルとお○○こはガムテープで塞いで。蜜を塗るのはおっぱいから太腿まで入念に塗って。蟻に?まれると療養期間が長く成るので避けたいです」
 舛田警視正は今回二人を病院送りにしないで他のショーに使いたいらしい。
 「あのう。それでは透明な水槽の中で指を突っ込むシーンが見られませんよ。アナル栓と子宮口だけ塞ぎましょう」
 五十代の男がそう意見する。
 「あの。鞭で蚯蚓腫れ作ったら暫く療養ですよ」
 三十代のイケメン男である。この男が一番残酷かもしれない。
 「判ったよ」
 舛田警視正は中依美緒元少尉と逢見由愛元少尉が病院から戻っていることを思い出した。
 他にも河出夏海、杉原凜香、黒田美優、来栖美香三等海尉が戻っていたが舛田警視正には関心の強い者しか浮かばない。
 「一人ずつ行きましょう。お漏らししたからこっちからね」
 舛田警視正は峰崎静香を指差す。
 スタジオには大型のバットが敷かれて浴槽とシャワースタンドが設置されている。
 そのバットの上に峰崎静香を仰向けに寝かせて四人が押さえた。
 残る二人が蜜を塗ろうと構える。
 「その前に」
 舛田警視正はクスコと水絆創膏を渡す。
 「・・・・・」
 受け取った二十代後半の男は舛田警視正を見る。これをどうするのと言う表情である。
 「それでお○○こを広げて。水絆創膏を奥に流し込んで子宮口を塞いで」
 舛田警視正が指示すると三十代のイケメン男がクスコを取って膣に突っ込んで広げてしまう。
 そして水絆創膏を持っている二十代の男を促す。
 二十代の男は説明書きを見て備え付けの綿棒で膣の奥に塗り込む。
 「あーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に沁みて痛いのである。
 峰崎静香は藻掻き暴れた。それを慌てて四人でがっちり押さえる。
 「あーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ」
 三十代のイケメンの男が蜜を峰崎静香の躰に流す様に撒く。
 押さえている男らが片方の手を伸ばして峰崎静香の躰を触りまくるように塗り回す。
 三十代のイケメン男はクスコの中にも流し込む。
 舛田警視正は少し顔色を変えたが何も言わない。よく考えると問題ないようである。
 ここで舛田警視正がクスコを抜いてしまう。
 それから舛田警視正が広口瓶に入った大量の蟻を差し出す。
 二十代の男が受け取って峰崎静香の躰に掛ける。
 「あーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーー。ああ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 峰崎静香は躰を揺すって暴れ藻掻く。
 「もう少しだけ押さえて」
 舛田警視正はまだ離すなと指示する。
 「あーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーはなせーーーーーーーーーーーー」
 既に蟻は首に近付き股間を這い廻っていた。
 「はなせーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーー。はなせーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は暴れ喚き続ける。
 「良いよ。突っ込んで」
 四人で持ち上げて透明な浴槽に投げ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香躰は一度湯に沈んで浮く。
 峰崎静香は慌てて湯から頭を上げる。躰を振って顔を手で払う。躰の蟻を手で払い続ける。
 顔を手で拭って目を開けてシャワーに飛びつく。
 狂ったように躰を洗う。
 さらに立ったままシャワーで股間を洗う。
 既に恥も外聞もない。蟻を洗い落とすに手一杯である。
 もう一度湯に浸かって中で指を突っ込んで膣を洗う。
 男らの期待通りに成った。
 蟻は殆ど浴槽の外に流されて排水に流れている。
 舛田警視正がバスタオルを渡す。
 「シャワールームに誘導して」
 舛田警視正はスタッフに指示する。
 さらにスタッフは浴槽と下のバットをきれいに洗う。
 次は柏木理佐の番である。
 別の六人が交代して柏木理佐をバットに仰向けに寝かせて押さえつける。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーー。はなせーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は狂ったように暴れ抵抗する。
 さらに六人が加勢して押さえる。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーー。おのれーーーーーーーーーーーーーはなせーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さすがに柏木理佐がいくら暴れても全く動かない。
 四十代のマッチョな男が太腿の間に入り股間の前に座ってクスコを挿入する。
 「ちくしょーーーーーーーーーーーやめろーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香がやられていたのを見ていた。それでブチ切れたのである。
 それでも四十代のマッチョな男は水絆創膏を膣の奥に塗り込む。
 「あーーーーーーーーーーーーあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。い、いいたいーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は強烈に叫び藻掻こうと全身に力が入る。
 完全に以前より短気に成っていた。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐はさらに暴れ続ける。痛みが尋常ではない。
 舛田警視正が蟻の入った弘口瓶を差し出す。
 これも四十代のマッチョな男が受け取った。
 まずは躰に撒く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーー。お、おお、おーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐はさらに暴れる。
 四人でX字開脚の脚を持ち上げた。
 今度はクスコを抜いてない。
 柏木理佐は腰を振って暴れ続ける。
 「腰も押さえて」
 脚を持ち上げていた一人が早急に要求する。
 さらに二人が両側から腰を押さえた。
 瞬間を逃さず四十代のマッチョな男が蟻を流し込む。
 「うがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は全身の力を使って暴れる。
 男らを払い除けて浴槽に脚から突っ込む。
 まだ蟻は柏木理佐の首まで来てない。目を開いていられる。
 柏木理佐は透明な浴槽の中でクスコを抜いて浴槽の外に落とす。
 膣の中の蟻を強固に掻き出し続けた。
 男らは見ているだけである。
 既に躰の蟻は湯に浮いている。柏木理佐は躰の蜜を洗い落としてシャワーを出す。
 浴槽の蟻を外に流し出してから躰にシャワーを流して立つ。
 期待したほどの拷問にはならなかった。
 柏木理佐にはシャワー休憩を与えない。
 床に畳一畳の鉄板が二枚繋がれた物が敷かれた。
 その上に柏木理佐の躰を大の字に磔にする。
 強烈に暴れたので舛田警視正がやり方を変えた。
 さらに口には開口器ではなくギャグボールを突っ込む目論見である。
 ラジオペンチの先の様な物を螺子を回して広げる器具が用意されていた。
 それを二本強引に顔を押さえて歯の隙間に差し込む。
 強引に口を開いてやや大きめのギャグボールを突っ込んでしまう。それを頭の後ろで縛る。
 そのギャグボールの上からさらにゴムでできた幅三センチで輪っか上の網を被せてギャグボールが外れるのを防止した。
 今回は前回苦戦した尿道カテーテルを男性のペニスには入れなくて良い物が用意されている。
 尿道カテーテルの抜く側の部分に深く長い漏斗が取り付けられた。
 これを男性六人に配る。
 口も尿道も同じ物を使う。
 さらに柏木理佐の顔の両側にL字の鉄板を当ててボルトで押さえる。
 これで顔を動かせず口の中の尿を流すことが殆どできない。
 さらに尿道口を見せる為に女の部分のびらびらを左右からクリップで抓んで広げる。
 そのクリップをタコ糸で引っ張って鉄板に埋め込んだボルトに結び付けた。
 一人目は尿道を狙ってカテーテルの先端を柏木理佐の尿道の亀裂に刺し込む。
 「うごう、うーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は痛みにギャグボールの奥から呻き声を絞りだした。
 男は長い漏斗に小水を流し込む。その部分はモザイクを掛けている。
 一気に漏斗の中は満タンに成ってしまう。カテーテルから小水はゆっくり柏木理佐の膀胱に流れ込む。
 柏木理佐は何ともできない。怒りの篭った目で男を睨み付けていた。
 二人目がギャグボールの穴から突っ込む。
 一人目の尿が全部柏木理佐の膀胱に収まるとカテーテルを抜く。
 一気に小水が尿道の亀裂から流れだす。
 股間の部分にタッパンを置いてそれを受ける。
 二人目が流した尿が柏木理佐の口の中に流れ込む。
 口の中が一杯に成ると舌で押し出すが殆ど効果はなく苦しいだけである。
 男らは嬉々と悦ぶ。
 三人目も口に流す。既に溢れ出て首筋の下に流れていた。
 その間に四人目は尿道に突っ込む。
 波状攻撃である。
 男らは屈辱極まりない小水をどうしても柏木理佐に飲ませたい。
 尿道と口の両方に男らの小水が流れ込んでいる。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 真紀子らは飲むペースもほとんど止まっていた。
 「短い間に責め具を大分考慮したな」
 湯野中は舛田警視正の虐めの念の入り方に感心する。
 「平佐和先生が帰ってしまって残念ね」
 真紀子がそう呟く。
 「録画でいいでしょう」
 「葛城先生。先生を絞め殺そうとした二人よ」
 「あのまま自殺するまで玩具でしょう。今は唐津に集中しましょう」
 葛城義和はこっちは舛田警視正任せで良いと言う考えである。
 「唐津の原子力発電艦からの送電止めないの」
 真紀子は電気がそのままである事に気付いた。
 「市民も居ます。この先他のシティから家族棟で移民する者が増えたら必要です。今の規模なら奴らの乗って来た原潜から送電しても問題ないですが」
 葛城義和は電気は供給する考えである。
 「太陽光と風力を提供でどうかしら」
 真紀子は原子力発電艦は提供したくない。
 「葛城先生。確かにそうです」
 湯野中も珍しく真紀子に同意する。
 「ならばそうしましょう」
 葛城義和もそれでも問題ないと考えた。
 
 R国D市のスタジオ。
 柏木理佐は尿を二人に尿道から膀胱に流し込まれて四人に口に流し込まれてそのまま放置されていた。
 膀胱で受けさせられた尿は大方排出されたが口の中は残ったままである。
 その間に別の鉄板が敷かれて峰崎静香が大の字に磔にされて柏木理佐と同じように準備された。
 一人目が峰崎静香の口に流し込む。
 直ぐに口から溢れ出た。
 グフォーーン。
 行き成り破裂した。
 グフォーーン。グホーーーン。グホン。グフォン。
 峰崎静香は咳き込んでしまう。
 二人目はそれを見て尿道に差しこむ。
 峰崎静香は声を出さず痛みに藻掻く。
 残る五人とも膀胱に流し込んだ。
 タッパンに逆流した尿を二人の顔に掛けてしまう。
 二人は目をきつく瞑って堪え続ける。
 ようやく戒めを解かれてシャワールームに誘導された。
 別々のシャワールームだが二人は口を洗い頭と顔を洗い女の部分を洗いながら泣き続けた。
 何回嗽しても不快感は去らない。涙はぽろぽろ零れる。
 まだ許される訳ではない。
 拷問椅子が二台用意されていた。
 二人並んでそれに固定される。
 極太の浣腸器が用意されていた。
 それに氷の入った冷水を吸い上げる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香が悲鳴を上げた。
 柏木理佐には三十代のイケメン男が浣腸器を差し込み峰崎静香には四十代のマッチョな男が差し込む。
 担当が逆に成ってしまったが問題はない。
 三十代のイケメン男が間違えたのである。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香が直ぐに苦しみだす。
 「うーーーーーーーーうぐううーーーーーーーー」
 柏木理佐も耐えられない。直ぐに悲鳴を絞りだした。
 アナル栓はしない。
 二回洗って苦しむ姿と排便の羞恥を愉しんだ。
 既にドリルバイブが二本用意されている。
 アナル用から先に差し込む。
 「う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐はローションをたっぷり塗っても悲鳴を絞りだす。
 最初はアナルだけでドリルバイブを始動する。
 「うおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香も堪えられない。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐もアナルへの責めに悲鳴を上げた。
 続いて太い方のドリルバイブを膣に挿入する。
 そのまま二人並べて失神するまで責め続けられた。
 柏木理佐が先に倒れる。
 峰崎静香も程なく失神してしまう。
 そのままストレチャーで鉄格子に戻された。
 
 翌朝。
 唐津ニューシティ。
 朝から太陽光発電と風力発電の工事が始まった。
 さらに病院区画のユニットのみ下條あさひ元少尉ら帝國の夕嵐の占拠する家族棟の空いた一角に挿入された。
 「原子力発電艦を引き上げようと言う事ね」
 田川真琴元中尉はその工事の状況を見てそう呟く。
 夕嵐の全員が放送設備の一角の会議室に居た。
 「発電設備は提供してくれたのね」
 藤香澄元中尉もやや安堵である。
 「昨夜の放送で峰崎静香と柏木理佐が物凄い拷問されていた」
 藤香澄元中尉はその内容に慄いていた。
 「何とかしたいけど奪還は無理よ」
 そう説得しながら下條あさひ元少尉は荒木祐子に二人の救出を約束した後ろめたさに苛まれる。
 既に提供された耕運機などで田畑の開墾と魚の養殖池の設営が班を分けて開始されていた。
 何もしない社会よりこの作業を望む者が多かったのである。
 もとより農業や養殖の経験者もいた。これらをリーダーに進めてゆく。
 調理ロボットは残っていたが徐々に停止した。調理の班も分担する。
 そして酒造りも徐々に進行してゆく。
 
 R国D市。中央棟最上階一つ下の会議室である。
 指宿五十八、柿崎一行、井上貴江少佐、溝口明日香少佐他工作員が集まっていた。
 既に各ニューシティの家族棟の住民に唐津に移転の有無を問うチラシが撒かれている。
 体制が安定してから帝國の夕嵐の面々を逮捕する会議であった。
 原子力発電艦から太陽光等に電力を切り替えるタイミングで停電を起こし一斉攻撃して帝國の夕嵐の面々を捕らえる案が主流である。
 溝口明日香少佐がこれに強く反対した。
 総攻撃では捕らえる前に自決される可能性が高い。
 「私は全員捉えて刑罰に処するべきと思います」
 「私も同感です」
 井上少佐も溝口明日香少佐の意見を指示した。
 「私も同感です。あの連中は特別加重死刑囚として徹底的に拷問を行うべきです」
 柿崎一行である。
 「そうだな。自決などさせてはならない」
 指宿も納得する。
 「一回シティ全部を眠らせるのはどうでしょう」
 溝口明日香少佐の案である。
 「電源の切り替え時にできないかな」
 柿崎一行は作戦の修正で催涙ガスを使用して軍は動かさない考えを示した。
 「葛城先生の作戦通り移転を終了させたら電源を切り替えて決行しよう」
 指宿が結論を出す。
 
 娼国。建て直しが完成した娼国セントラルホテル。四十六階の大宴会場である。古い昭和中期のホテルが娼国セントラルホテルとして建て替えられた。
 今日は機動部隊の宴会である。
 核戦争前と違って軍の宴会は料理と酒が無制限に注文できる。
 加賀美少将、天葛少将、生方少将とその部下で六十名余の宴会である。
 帝國に潜む仲間を吐かせる拷問で病院に収容され戻って居た二人が生贄に引き出された。
 コンパニオンも人数分呼ばれている。
 この女性らは核戦争以前からコンパニオンである。
 核戦争後は國と個人の何れかからBクラスの花代が支払われる。
 機動部隊は戦力温存の海外待機と唐津の移転作業が終わって兵員へ褒美の宴会である。
 コンパニオンは腰巻一枚のトップレス。殆どが女の部分に指を入れてディープにキスを貪られていた。
 今日の宴会には工作員は含まれてない。全員が純然たるコンパニオンである。
 だが天葛少将は溝口明日香少佐を呼んだ。当然潜入コンパニオンとしてではない。虐める役割である。
 「今日はR国の裏切り者工作員で特別加重死刑囚の二人をR国の幹部工作員ンにお仕置きして貰います」
 天葛少将が座に宣言する。
 生贄は中依美緒元少尉と逢見由愛元少尉である。
 二人は舛田警視正の拷問でクスコで広げた膣の奥を蝋燭の弾で射撃され入院していた。
 「天葛。昨夜は今一あまかったな。今日は何をしてくれる」
 加賀美少将はやや物足りないらしい。
 「天葛少将。裏切り者やどんな拷問しても飽き足らないよ」
 「だから溝口少佐だ」
 会場から拍手が沸く。
 溝口明日香少佐の部下が四人で中依美緒元少尉と逢見由愛元少尉を連行して来た。
 「まずは恥ずかしめからです。工作員は女の性を責められるのに相当に堪える訓練を受けています。それでも手薄な部分を責めようと思います」
 溝口明日香少佐がマイクを受取って宣言した。
 溝口明日香少佐の部下が二人を全裸に剥いてしまう。
 そのまま拷問椅子に磔にして固定する。
 山芋の擂り汁が運ばれた。
 中依美緒元少尉も逢見由愛元少尉も声は出さない。抑えられている。
 溝口明日香少佐は山芋の擂り汁をスポイトで吸い上げた。
 それを中依美緒元少尉の尿道に注入する。続いて逢見由愛元少尉の尿道にも注入した。
 さらにドリルバイブが四本運ばれる。
 「これらの効果は限定的です。尿道の痒みが効くまでの繋ぎと思って下さい。一本はアナル用ですが浣腸はしません」
 溝口明日香少佐は順次解説しながら進めてゆく。
 「何故。浣腸しないでできますか」
 若い将校である。
 「この二人は朝に便を抜いています。直腸を洗うのは後でいいです」
 部下が一人ずつアナル用のドリルバイブを持つ。溝口明日香少佐がその細い疑似男根にたっぷり山芋の汁を塗る。
 「いいよ」
 溝口明日香少佐の指示で二人が各々中依美緒元少尉と逢見由愛元少尉のアナルに挿入する。
 二人の階級は准士官である。溝口明日香少佐は態と格下にやらせている。
 二人はアナル用ドリルバイブのスイッチを入れた。振動と僅かにピストン運動をするタイプである。
 二人とも顔を歪めるが大きな反応はない。
 残る二人がクスコを取る。それを各々中依美緒元少尉と逢見由愛元少尉の膣に挿入して螺子で奥まで広げてしまう。
 内部はスクリーンに拡大されていた。この程度では元女性工作員は動揺する事はない。
 溝口明日香少佐がまず中依美緒元少尉からスポイトで山芋の汁を膣に流し込む。そして中を習字の先のバサバサに成った筆を突っ込んで掻き回した。
 「あは、ああ、あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は堪らず声を漏らしてしまう。
 「だめねーーーーーーー。そんなので声出しちゃ」
 溝口明日香少佐は嘗ての教官の様に叱咤して詰る。
 「もう工作員ではありません」
 中依美緒元少尉は開き直る。
 「そうね。鉄格子の中ではオナニーし放題ね」
 「・・・・・」
 中依美緒元少尉は何も答えない。
 溝口明日香少佐は続いて逢見由愛元少尉の膣を広げたクスコの中に山芋の汁をスポイトで流す。
 同じように先端のがバサバサで乾いた筆を突っ込んで回す。
 「う、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉も初めて受ける刺激である。
 「ふふ」
 溝口明日香少佐は含み哂いをする。
 既に尿道の痒みが効いて来る状況である。
 溝口明日香少佐は二人のクスコを一度抜く。
 二人の部下がドリルバイブを構えた。
 溝口明日香少佐はその疑似男根に山芋の汁を塗る。
 二人は同時に膣に挿入する。こっちもスイッチが入った。
 「う、ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「ぐううーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉も逢見由愛元少尉も声は抑えられない。二人は今更無理に抑える必要はないと考えている。
 「ここからね」
 溝口明日香少佐はある程度膣の山芋の汁を掻き回して拡散したところで抜かせる。
 二人に尿道バイブを渡す。
 溝口明日香少佐は中依美緒元少尉を担当する部下にだけ合図する。
 その准士官は中依美緒元少尉の尿道にスイッチを入れて振動している尿道バイブを押し込む。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は尿道の中を掻き回されて声を上げてしまう。
 「あーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーはーーーーーーーーーー」
 明らかに違和感の強い反応である。
 「いい。じっくりゆっくり責めるのよ」
 溝口明日香少佐はそう指示する。
 「はい」
 准士官はゆっくり尿道バイブを出し入れさせる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は受けた事のない刺激である。
 躰は強く突っ張っている。顔は軋み刺激に藻掻いていた。
 「はあーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーー」
 突っ張った中依美緒元少尉の躰は微妙に震撼している。
 「あーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉の躰が突っ張り頭は斜め上に反り返って藻掻き続ける。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉の躰はさらに強く震撼する。
 そして一気に弾けた。
 「あはあーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いに成る。
 溝口明日香少佐の合図で尿道バイブとアナルのドリルバイブを抜く。
 ここでもっと残酷な刑に入る。逢見由愛元少尉の方は痒みに藻掻く姿のまま放置である。
 溝口明日香少佐は中依美緒元少尉のアナルをアナル開口器で広げる。
 中依美緒元少尉は力なくそれを見ていた。
 かなり強く逝ってしまったようである。
 続いて細いクスコを取り出して尿道に突っ込む。
 「あ、ああーーーー」
 中依美緒元少尉は怯えた目でそれを見る。
 溝口明日香少佐は弘口瓶に入った虫をスプーンで掬う。それを中依美緒元少尉のアナルを広げた開口器の中に入れる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 虫は直腸の中で動き回る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 さすがに中依美緒元少尉は堪えられない。
 溝口明日香少佐はさらに尿道を広げたクスコにも流し込む。
 「ふっふぁあーーーーーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は強烈な悲鳴に成る。
 「画面を見てください」
 溝口明日香少佐は座に向かって案内する。
 中依美緒元少尉の体内の虫の位置が光る点で表示された。内部の構造もAIが輪郭を復元している。
 「あはあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は体内を動く虫に藻掻き暴れ悲鳴を上げ続ける。
 恐ろしい拷問である。
 六十人余りの宴会場は静まり返る。
 見ている逢見由愛元少尉は痒みに堪え躰はぶるぶる震えながら恐怖の表情に固まっていた。
 これは生きた虫ではない。人工的に精工に作られたミクロの体内診察ロボットである。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は膀胱に入った虫の動きに躰を揺すって藻掻く。開帳台はグラグラ軋む。
 溝口明日香少佐は態と膀胱の中の虫を暴れさせていた。
 天葛少将は恐ろしい拷問に満足顔である。
 やがて中依美緒元少尉は白目を剥いてしまった。
 そのまま放置する。
 溝口明日香少佐は逢見由愛元少尉の前で尿道バイブを持つ准尉に合図した。
 その准尉も逢見由愛元少尉の尿道に小さな尿道バイブを突っ込む。
 「ふうーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉は強烈な違和感に声を漏らしてしまう。
 溝口明日香少佐は尿道の訓練は行われていなかった事を認識していた。
 逢見由愛元少尉は膣と直腸が痒みに塗れている状態で尿道を責められるのである。
 「ふぁあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あっふああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 意識は尿道の刺激の方に逃げざるを得ない。
 「ゆっくり責めるのよ」
 溝口明日香少佐はさらに指示を飛ばす。
 准尉は指示された通り振動する尿道バイブをじっくり進めてしばらく奥に止めてまたじっくり引く。
 「ふぁふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふぁふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉は官能を抉られて堪らずおかしく成りそうなのを抑えんと顔を振って藻掻いて狂ったような悲鳴を上げる。
 躰は微妙に震撼していた。
 顔は斜めに逸らせて仰け反っている。
 「あーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 腰は大きく迫り上がった。そして女の部分付近は微妙に痙攣している。
 小刻みに藻掻くように躰は震撼した。
 「あーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふっふぁーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 痙攣したまま逢見由愛元少尉の躰は拷問椅子に沈む。
 それでも准尉は同じペースで責める。
 大きな波を三度演出した。完全に尿道で逝ってしまったのを確認する。
 逢見由愛元少尉が逝ってしまったのを将校らもモニターの拡大映像から確認してしまう。その度に満場の拍手が沸いた。
 溝口明日香少佐は逢見由愛元少尉の膣をクスコで広げる。今度はアナルではない。
 逢見由愛元少尉は放心した表情でそれを見ていた。
 こっちもさらに細いクスコを取り出して尿道に突っ込む。
 「あ、ああーーーー」
 逢見由愛元少尉は怯えた目でそれを見る。
 溝口明日香少佐はまた弘口瓶に入った虫をスプーンで掬う。それを逢見由愛元少尉の膣を広げたクスコの奥の真っ赤な子宮口目掛けて流し込む。
 「お、ぐほおおーーーーーーーーーーー。おおーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐほおーーーーーーーーーーー。おおーーーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉は拷問椅子を揺すって暴れる。
 虫は逢見由愛元少尉の膣の中で動き回っていた。
 「ぐあはあーーーーーーーーーー。がはあーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーがはあーーーーーーーーー」
 さすがに逢見由愛元少尉は堪えられない。
 溝口明日香少佐はさらに尿道を広げたクスコにも流し込む。
 「ぐふっふぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があふぁあーーーーーーーーーーーーー。ぐあっふぁあーーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉は強烈に暴れ破裂したような悲鳴に成る。
 しかし長くは続かない。失神してしまった。
 モニターに逢見由愛元少尉の膣の中と膀胱の中で動き回るミクロの体内診察ロボットが映し出されている。
 恐ろしい拷問に場内は静まり返っていた。
 溝口明日香少佐の指示で准尉らは中依美緒元少尉と逢見由愛元少尉の躰に刺さったクスコと開口器を全部抜く。
 溝口明日香少佐は二人の体内から無線操作でミクロの体内診察ロボットを体外に誘導した。
 中依美緒元少尉の尿道からミクロの体内診察ロボットが虫が穴から湧き出るように一匹ずつ出て来る。
 アナルからも出て来た。
 逢見由愛元少尉の膣と尿道からも湧き出て来る。
 隠微極まりない光景である。
 「これで終わりではありません。これから全身蚯蚓腫れの鞭打ちを行います。その痛みの挙句に三つの穴を責めます」
 オーーーーーーーーーー
 歓声が沸く。
 「さらに三つの穴で逝きかけて上り詰めるタイミングで電子鞭をお見舞いします。強烈に狂います」
 「それじゃ。虐めよりも善根じゃないか」
 生方少将は納得しない。
 「いや違う。生方。何度もその拷問をやれば自慰では満足できなく成るらしい。そうなれば」
 天葛少将が説得する。
 「良くお分かりで。そしてまだ痒みは治まっていません。意識を回復すれば鞭と両方の責めです」
 溝口明日香少佐は笑みを浮かべた。
 大道具の十字架が運ばれる。
 若い将校の手を借りて二人を磔にさせた。
 腕を広げて十字架の横柱に手首、肘、二の腕の三か所ずつ縛る。右脚の脚首と膝を縦の柱に縛ってしまう。左脚は態とフリーにする。
 溝口明日香少佐は鞭を配ろうとした。
 「それ抽選で」
 天葛少将が止める。
 画面上に座席表が表示されて席番が打たれた。画面上のルーレットが回る。
 当たった順に鞭が渡されて行く。
 最初は先端の細長い一本鞭である。
 次は二本のワイヤーがU字に成った狂暴な鞭を渡された。
 既に磔にされる間に中依美緒元少尉も逢見由愛元少尉も意識を回復している。
 尿道と膣の痒みに藻掻いていた。
 この状態での鞭打ちである。
 最初に溝口明日香少佐が鞭を構えた。
 中依美緒元少尉の乳房を横に薙ぐ。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉の躰は膝を腹の高さまで蹴り上げて大口を破裂させて十字架を揺すって震撼する。
 溝口明日香少佐は続いて逢見由愛元少尉の乳房を横に薙ぐ。
 怒りをぶつけただけである。
 直ぐに若い将校が立つ。
 中依美緒元少尉の乳房に向かって狙いを定める。
 中依美緒元少尉は痒みに躰を歪めながらそれを睨み見た。
 中尉の徽章を付けた若い将校は横に振り被って強く叩きつける。
 中依美緒元少尉の乳房を横に並べて溝口明日香少佐の叩いた一本目の痕とほぼ並ぶように叩いた。
 「う、ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は腰で十字架を強く揺すり左脚の膝を高く蹴り上げて痛みに暴れる。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーー。うふうーーーーーー。うう。あはあ。はあ。はあ。はあ」
 中依美緒元少尉は苦しみ荒い息遣いで藻掻き続けた。
 次に大佐の徽章を付けた空母の艦長が逢見由愛元少尉の前に立つ。
 こっちも横に振り被って逢見由愛元少尉の乳房を横に薙ぐ。
 「ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉は痛みに背中を丸め十字架を背負って倒さんばかりの力で揺すって膝を高く乳房の手前まで蹴り上げた。
 「ぐ、ぐ、うう、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉は顔を振って汗を飛ばして藻掻く。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いで苦しみ続ける。
 中依美緒元少尉の前に二人目が立つ。大尉の徽章を付けた三十代で長身の将校である。同じ先の細い一本鞭を持っている。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ」
 中依美緒元少尉は荒い息遣いでそれを見上げた。
 将校は斜めに構えて左の乳首に狙いを定めて叩きつける。
 「うぐぐ、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は磔られた腕で十字架にぶら下がって腰を振って藻掻く。
 「うぐううーーーーーーーーー。う、ううーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は躰を揺すり腰を捩って藻掻き続ける。
 痛みと痒みのミックスである。
 逢見由愛元少尉の前に二人目が先の細い一本鞭を持って構えた。
 少佐の徽章を付けた小太りの将校である。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 逢見由愛元少尉は痛みに藻掻きながらその姿を見る。
 その将校は鞭を横に振り被ってかなりの力を込めて太腿を斜めに叩く。
 鞭は左の太腿の上から右の膝上に斜めに炸裂した。
 「ぐうごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉の躰は脚を真っ直ぐ揃えて爪先立ちに瞬間固まる。そのまま膝を高く蹴り上げた
 「ぐぐ、ごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 逢見由愛元少尉も汗を振り飛ばす。
 中依美緒元少尉に三人目が構える。
 今度は二本U字に成ったワイヤーの鞭である。
 中依美緒元少尉は恐怖に震えながらそれを見る。
 躰は痛みに堪えられず十字架に腕を縛った縄にぶら下がっていた。
 将校は二本真っ赤な鞭の筋が浮いた中依美緒元少尉の乳房を叩く。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は猛烈に藻掻く。
 目からは涙が溢れていた。
 数秒で乳房に深紅の鞭の痕がU字に浮かぶ。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉から汗が飛び散りさらに涙が溢れる。
 それから二人に十数人ずつが交代して叩いた。
 躰のフロント面全体に深紅の鞭の筋が十数本奔っている。
 続いて五人ずつ掛かってそれぞれ拷問椅子に移された。
 中依美緒元少尉も逢見由愛元少尉も痛みと痒みに侵されてぐったりしながら藻掻き続けている。大方傷みが支配していると思われた。
 溝口明日香少佐が二本の電子鞭を少将らの前に翳す。
 天葛少将と生方少将が受け取った。
 最初は中依美緒元少尉に掛かる。
 溝口明日香少佐が拷問椅子の斜め左側にしゃがんでアナル用の細いドリルバイブを中依美緒元少尉のアナルに挿入する。
 続いて一人の准尉が膣にドリルバイブを挿入する。
 尿道バイブを使っていた准尉がそれを持って構えて待つ。
 生方少将は横に立って電子鞭を持っていた。
 二本のドリルバイブを一気に始動する。
 「あーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉はもう官能を押さえようとはしない。痒みを積極的に疑似男根に抉らせる。痛みからは官能に逃れんとしてしまう。
 「あーーーーーーーーーーはあ、ああーーーああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉は一気に表情を破裂させて逝き顔を晒してしまった。
 「いいよ」
 溝口明日香少佐が尿道バイブを持った准尉に合図する。
 准尉は拷問椅子の正面にしゃがんで手を伸ばして尿道バイブを挿入する。
 またゆっくり動かし始めた。
 「ふふぁあーーーーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉の躰は拷問椅子の背に斜めに沿って顔を真上に反らして躰を震撼させて藻掻く。
 「あーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーー」
 中依美緒元少尉の躰は拷問椅子の上で迫り上がって斜めに成ったまま強く力が入って固まる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 生方少将がタイミングを掴んで電子鞭を左の乳房に当てた。
 「ぐぎゃああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぎゃあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴が上がって中依美緒元少尉の躰は目を瞑ったまま一気に沈む。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 中依美緒元少尉の官能が沈んでゆく息遣いが暫く続いた。
 この責めが三時間くらい続いて中依美緒元少尉も逢見由愛元少尉も何度も究極の逝き顔を晒した。
 二人とも拷問椅子に沈んだまま動かない。
 さすがに尿道、膣を酢で洗ってやった。
 
 翌日。
 R国D市。中央棟最上階。新天昇の間である。
 本日はカウンターが無くテーブルに座ってマグロと牛のしゃぶしゃぶで飲んでいた。
 「葛城くん。家族棟で唐津への移住希望者は確認できてないか」
 平佐和が冷酒をコップで飲みながら確認する。
 「期待してなかったよりは来ています。でも五割以上は残ります」
 葛城義和は期待してなかったよりと言いながらもやや落胆していた。
 「電気も農業と畜産、養殖まで設備して医者も居て五割以下か」
 平佐和はもっと期待していた。家族棟が消滅するのを待つのは長い。
 支配が及ばない唐津を提供して自由にさせれば娼帝國から離れると期待していた。
 「まだ何か不満。いや足りない物が有るのかしら」
 真紀子も少ないのが意外と思うらしい。
 既に近い所から輸送船が移転作業を開始していた。
 「足りないより不安が大きいのだろう。何と言っても核戦争のあと唯一残った文明だからな。外に出て自治の下で頑張るには勇気が要る」
 湯野中が日本酒を冷で飲みながらしみじみ語る。
 「魚の養殖も酒の製造も始めたらしいです。経験者が居たようです」
 葛城義和はあくまでビールである。
 マグロのしゃぶしゃぶをポン酢と紅葉おろしで食べる。
 「まだ夕嵐の面々を泳がすしかないの」
 真紀子は早く裏切り者を逮捕して拷問に掛けたい。
 「移転の希望者をもう一度募ってそれが完了するまでは」
 葛城義和はもっと家族棟の移転者を募りたいのである。出してしまえばそれまで。人口が減っていつかは衰退するのは確実である。
 「若者は殆ど居ないから人口増加はあり得ないですね」
 湯野中もそう考えていた。
 「R国諜報機関井上少佐入ります」
 「同じく溝口少佐入ります」
 二人はドローンや工事その他で唐津に入るロボットのデータから唐津の内情を探っていた。
 その報告に来たのである。
 葛城義和は二人にも酒としゃぶしゃぶを勧めた。
 
 唐津。最上階。放送設備を置いた隣の会議室である。
 「また移転作業が始まりました」
 浜田佳美元中尉が全員に報告する。
 「残った住民が家族棟九割以上だったから葛城は味を占めてこっちに家族棟を押し付ける考えよ」
 下條あさひ元少尉はやや怒りを剥き出していた。
 「子供を増やさないと若い労働力が足りないです。核戦争前の日本の少子化問題どころではないです」
 藤香澄元中尉も危機を強く感じている。
 「何故。若い女が出て行ってしまったの」
 下條あさひ元少尉はそこに理解が行かない。
 「四国と手を組めませんか」
 田川真琴元中尉である。
 「難しいよ。観音寺はまだ僅かに話す余地があるかもしれないけど。中村は絶対無理ね」
 「そっちも難しいと思います。荒木さん達も夕嵐に加わって犠牲に成ってしまっています。荒木さんか黒田さんが無事だったら余地は有りましたけど」
 藤香澄元中尉も難しさを感じていた。
 「それに観音寺は人数が少ないです」
 「中村は男が居ないです」
 「こっち。男は居るよね。年配でも子孫繁栄はできるね」
 下條あさひ元少尉は今はできなくても時間を掛けたら交渉の余地は有ると思い直した。
 「距離が問題ですね。潜水艦しか移動手段はないです」
 「そうよ。潜水艦は何としても確保しないと」
 「そうですね」
 藤香澄元中尉も同感する。
 「交代で泊まり込んで確保しましょう」
 「そうですね」
 全員が異論はない。
 「葛城は中村と観音寺には子孫繁栄を認めましたね」
 「いいや。それと此処とは」
 下條あさひ元少尉は簡単ではないと考えていた。
 「誰か四国に行ってみましょうか」
 藤香澄元中尉が提案する。
 「まだ危険だと思うけど。柏木理佐と峰崎静香が柿崎に捕らえられたのが気に成る」
 下條あさひ元少尉は慎重に成っていた。
 
 翌週。
 R国D市。報道スタジオ。
 今夜の生贄は杉原凜香と来栖美香である。
 「こんばんは。舛田紗香です。今夜の生贄はこの二人です。もうお馴染みですね。そして男性は十八歳の十二人です。性教育を兼ねて行います」
 舛田警視正の挨拶が流れて一週間に一回のSMステージが始まった。
 「今夜の若い男性は全員R国出身の警察員教育生です」
 高嶋波琉が一人ずつ紹介する。
 「今夜は輪姦す前に女躰教育を行います」
 舛田警視正の指示で一人ずつ解剖モデルにするので来栖美香から全裸にして産婦人科診察台に磔にした。
 来栖美香は若い男らに辱められるので格別に嫌な表情である。
 直ぐにキャスター付きのワゴンテーブルに載せて女躰を検査する道具が運ばれた。
 「さあ。貴方。ハンドル回してこの女の股間を思いっきり開いて」
 若い男性は来栖美香の躰をじっくり見ながらハンドルではなくリモコンを操作して開帳台の脚乗せ部分を広げる。
 「貴方と貴方は剃毛して」
 来栖美香は娼国の病院で剃毛されたが今は完全に生え揃ってやや濃い塊に成っていた。
 二人で小型の鋏を使ってじっくりカットする。
 来栖美香は真っ赤に染まった顔を寝台の端に逸らせて羞恥に堪えている。
 カメラは正面から大股開きにされた来栖美香の股間を撮影していた。
 二人の若い男性はローションを指で塗って一人がドテを剃り一人が大陰唇を剃って行く。
 来栖美香は真紅の表情を歪めて剃る部分を神経質そうに凝視していた。
 「さあ。貴方達。これからこの女の性器関係を奥まで露にして感度とかのテストをします」
 舛田警視正は来栖美香の担当と成る残りの四人に説明する。
 説明しながら剃毛の終わるのを待つ。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 既に平佐和は帰って三人だけであった。
 「R国諜報機関溝口少佐入ります」
 葛城義和は津梨清吉が帰って刺身も終ってかわき物とチーズの盛り合わせだけのカウンタに招く。
 「本当に何も無いがビールで良いか」
 そう言って冷やしたグラスを出して娼帝國で麒麟のクラシックラガーの味に調整したビールを注ぐ。
 「下條あさひ等は四国と提携しようと狙っているようです」
 溝口明日香少佐は開口一番危険な情報を伝える。
 「柿崎らも見張っているだろ」
 「柿崎R国諜報機関日本支部代表の配下も見張っています」
 「何も報告して来ないが」
 「実は偵察用の蟻を仕掛けています。会議室の会話は全部確認できます」
 「君はよっぽど夕嵐の連中を叩きたいのだな」
 「はい」
 「ならば観音寺と中村にも仕掛けられるか」
 「親バードを夜間に降ろして仕掛けます」
 「中村は大路七奈美を見張れば良い。観音寺は大方の中枢が夕嵐に合流した。いったい残った誰がリーダー格だ」
 「確認します」
 溝口明日香少佐は注がれたビールを飲み干した。
 帰ろうとするのを葛城義和がもう一杯注ぐ。
 「ゆっくりして行け。大路七奈美にこれ以上こっちを騒がせる意思はないと思う。問題は観音寺だが唐津に合流して闘うかな」
 「そうではありません。唐津に若い層が少ないので今後の労働力を心配しています」
 「いずれ滅びるからな」
 「唐津に残った市民の意識はどうだ」
 「そっちは生産関連にしか興味がなさそうです」
 「しかし家族棟なら子供が居たのではないか」
 「そうでもないです。娘、息子と唐津に残った人は僅かです。既に十八以上は家族棟を出る規則でしたね」
 「一般棟から残った人が少ないのはそういう事か」
 「そうね。だから五割くらいしか移住しないのよ」
 真紀子も納得した。
 「それでは一般棟の子息も移住して良いと条件を出したら増えるかな」
 「いいえ。若い人は動きたがらないです」
 溝口明日香少佐はきっぱり否定した。
 「現状は四国の意識を探る事だな」
 「下條あさひ等の動きは」
 「様子を見よう」
 葛城義和は達観していた。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 来栖美香の剃毛は終了してガーゼで股間を入念に拭いていた。
 「それじゃ貴方と貴方。クリトリスとお○○こを広げて。汚れをじっくり採取しましょう」
 舛田警視正は綿棒ではなく金属の耳かきの様な器具を渡す。
 「よーく取ればそれなりに汚れは採取できます。採取したらマイクロローターで徐々に周辺から責めましょう」
 一人の若者はクリトリスの包皮とピンクの玉の隙間から採取する。
 「ああ、はーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は微妙なところを弄られて堪らず声を漏らす。
 もう一人は薄小豆色のびらびらの内側から採取する。
 「う、うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は何度も責められていてもまだ堪らないらしい。そして執拗に女の性を弄って来そうな舛田警視正の姿勢に強く怯えていた。
 舛田警視正は二人の若者にリモコンの線の先に付いた金属皮膜抵抗くらいの大きさのマイクロロータを渡す。
 「それを指で抓んで左右からクリトリスを横から挟むように責めて。診察台のこっちに両側に立って」
 そう説明して二人を来栖美香の腹の両側に立たせる。
 「貴方達はこれでこの女の膣の奥を責めるのよ。大きく広げた太腿の下にしゃがんで。お漏らしして潮吹いて何回も失神するまで責めるのよ」
 長いアームの先に小さなマイクロロータがL字に付いていた。アームの中から線が繋がったリモコンは腰のベルトに留める。
 来栖美香は既に同じ責めを受けていた。堪えられないことは分かっている。恐々とそれを見ていた。
 舛田警視正はクスコを来栖美香の膣に差し込んで螺子を回して広げてしまう。
 「あっちのモニターを見ながら確りポイントを責めるのよ。貴方はここ。貴方はここよ」
 舛田警視正はピンセットの先で娼婦の泣き所とその反対側の奥を示した。
 モニターにはクスコの奥が拡大されている。
 「貴方はカメラの後ろから私が合図したらこれを尿道に突っ込むのよ」
 カメラと産婦人科診察台の中間くらいにスタンドが立っていて長いアームが載っていた。
 アームの先端に細く柔らかい尿道バイブが付いている。操作する側にはスコープが付いていて尿道バイブの先端で尿道口を狙えるように成っていた。
 舛田警視正は最後の一人にやや小さめのローターを二つ渡す。
 「さあ。貴方はこれで頭の上に立って耳を責めるのよ。ここから柔らかく温かい空気が出るの。これでじっくり責めて」
 ローターには無数の穴が有ってそこから生温い空気が出る。
 「それじゃ耳とクリトリスからよ」
 舛田警視正の合図で診察台の横の二人と頭の上の一人が責めに掛かった。
 「うふうーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は直ぐに反応してしまう。
 一人がクリトリスを包んだ包皮を指で剥いてピンクの玉に左右からマイクロローターを当てている。
 頭の上に立った男はローターを両方の耳に軽く当てていた。
 どの男も来栖美香より八つ以上若い。
 全員がスタイル、顔ともに綺麗な男性である。計画的な出産で美男子と美女の体外受精で生む専門の女性から生まれていた。
 これが中年の女社長の遊びなら悦ばれるかもしれない。だが来栖美香には堪えられない恥ずかしさである。
 「あーーーーーはあーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーー。あふぁふぁふぁあーーーーーーーーーーーーーーー」
 腰を捩る。顔を振って藻掻く。それでも若い男は確り耳に当てる。股間は捩っても逃れられない。
 「あふああーーーーーーーーーーーーあはあふぁあーーーーーーーーーーー。あふぁふぁふぁああーーーーーーーーーーーーーーー」
 泣きべそ顔で藻掻き続ける。
 「お○○この奥責めて」
 舛田警視正の指示で二人の若い男がクスコの奥に柄の先のローターを突っ込む。モニターを見ながらピンポイントに当てる。
 モニターは三枚。三つの角度から膣の奥を映していた。どれも一部に真っ赤な子宮口がくっきり映っている。
 正面のカメラから内部を拡大しても狭い範囲しか映らない。内部はもっと広い。それを角度を変えて責める場所を投影したのである。
 「あーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あははあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香の躰は責めに完全に蹂躙されていた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は危急の如く喚き散らす。
 男らは全く動じない。
 「あーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 クスコの金属の嘴の谷間に挟まった尿道口から失禁尿が一条強く噴き出してしまった。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 続いてもう一発噴きあげる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香はサイレンの様に声を上げながら止まらず尿を垂れ流した。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 溝口明日香少佐は四国の中村と観音寺にバードを飛ばして偵察用の蟻を仕掛ける為戻った。
 「あのイケメン六人に責めて貰ったら拷問よりサービスじゃない。でもあの女には堪えられない羞恥なのね」
 真紀子は女の性の大きな差を言いたい。
 「こういった責めは年配の男に受けるな」
 湯野中は評価する。
 「元自衛隊員でしたね。上野大尉とは逆に成ったのですね」
 「そうどっちも大高の流れよ」
 真紀子は皮肉な運命と言いたい。
 「杉原凜香も青い顔で見ているな」
 湯野中は二人への責めを愉しそうに見ていた。
 「まだまだ生贄は足りないのですね」
 軍人の宴会に生贄として使う。まだまだローテーションは足りないのである。
 「反乱起こした四人も使えるよね」
 真紀子は川越奈津美らの事を言っている。
 「夕嵐の奴らのお仕置きが先だよ」
 湯野中は溝口明日香少佐なみに夕嵐に怒っていた。
 「そうですね」
 葛城義和も同意する。
 「あーーーーーーーー。失神しちゃった」
 真紀子がモニターを見て愉しそうに言う。
 「まだ責めるでしょう」
 葛城義和は達観して見ていた。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 「はい尿道」
 カメラの後ろに構えていた若者が狙いを定めて尿道バイブをクスコの谷間に落ちた尿道に突っ込む。
 スイッチが入ると振動と僅かにピストン運動をする。
 「あふぁあーーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーーー。あふぁあーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーー」
 来栖美香は強烈な違和感に一気に意識を回復した。
 「いやあーーーーーーーー。いや。いやあー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーん」
 来栖美香は尿道の責めに慌てふためく。
 膣の奥の責めもクリトリスの責めも止まっていた。
 全員が来栖美香の尿道に集中している。
 「あふぁああーーーーーーーーーーー。あふぁふぁふぁあーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香の躰は迫り上がって首は大きく反って藻掻き続けていた。
 「尿道だけで逝かせて」
 舛田警視正が指示する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。へんになっちゃうーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は無駄なのに叫んでしまう。
 「変態女に教育してんだよ」
 舛田警視正は容赦なく宣言する。
 「あふぁああーーーーーーーーーー。あふぁふぁあーーーーーーーーーーーー。あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香の躰は究極に反り返って震撼していた。
 次の瞬間産婦人科診察台に沈んでしまう。
 「尿道で逝ったのよ。分かるよね」
 舛田警視正は強い口調で指摘する。
 「・・・・・」
 来栖美香は真紅の表情で何も答えられない。
 「気持ち良くなったでしょう。テレビの前で一般公開されていたのよ」
 舛田警視正はさらに詰る。
 「やめてーーーーーーーーーー」
 来栖美香は真紅の顔を涙こそないが泣き顔に崩して叫ぶ。
 「全部責めて」
 舛田警視正は続行を指示した。
 「やめてーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーー。むりですーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は拒絶する。
 「大丈夫よ逝くだけでしょう。女は何回逝っても死なないよ。失神するまでよ。気持ち良いだけじゃない」
 舛田警視正はからかう。
 若い男らは責めを開始する。今度は全部一斉である。
 「あふぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香の表情は一気に破裂する。
 汗を噴いて破裂した大口から涎が飛んでいた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 また来栖美香の躰は究極に迫り上がって一瞬固まる。そのまま静かに沈んだ。
 「あはあーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 来栖美香は逝ってしまった後の荒い息遣いを続けた。
 「それじゃ。逝ってしまったお○○この中をよーく見分しましょう」
 「えーーーーーーー。はあ。はあ。はあ」
 来栖美香の躰はまだ震撼している。
 「貴方はスポイト。貴方はロングスプーンでお○○このの中の濡れを取り出して」
 舛田警視正は膣を責めていた二人の若者に指示した。
 スポイトで抜いた膣液をグラスに受け取る。
 ロングスプーンで掬ったやや固まったクリーム状の液もグラスに受けた。
 「どう。貴女のお○○この中はこんなに濡れたのよ。外にもいっぱい零れているわね」
 舛田警視正はそれを来栖美香の目前とカメラに翳して詰る。
 「どう。貴方達。女性のこんな姿」
 「いやあーーーーーーー。生々しくてもう」
 「彼女のお○○こどう」
 「いやあ。中の色が神秘的で」
 「子宮口がくっきりね。それもぱっくり口を開けているわね」
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーんいやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「どう。彼女恥かしそうだけど。貴方達は嬉しい」
 「はいもう」
 「もう。興奮の絶頂ね。それじゃこれから彼女輪姦しましょう。大丈夫よお○○〇んはAIが自動モザイク掛けてくれるから」
 舛田警視正は強姦して輪姦す指示を出してしまう。
 「ちくしょーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香はもう何度も輪姦されている。それでも拒絶してしまう。
 舛田警視正は来栖美香をビンタする。
 「こんなイケメンの若い子よ。喜びなさい」
 来栖美香はどんなにイケメンでも輪姦されることに限りなく怒りを感じるだけである。納得することはあり得ない。
 「解る。貴女の理想の社会はもうこの世に存在しないのよ」
 舛田警視正は強く叱咤する。
 「やって」
 そして若者らに命令した。
 六人の若者らは順番を決めて掛かる。
 舛田警視正は続いてもう一台の産婦人科診察台の準備に掛かった。杉原凜香を責める準備である。
 「貴女は爬虫類の舌で逝って貰うね」
 舛田警視正はぼっそっと宣告する。
 直ぐにカメレオンとイグアナ、蛇が運び込まれた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は蛇を見て悲鳴を上げる。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 隣では来栖美香が強姦されて叫んでいた。
 
 R国D市。中央棟七十二階の会議室。
 井上貴江少佐と溝口明日香少佐はパソコンのモニターで確認して中村と観音寺に偵察用の蟻を仕掛けていた。
 どっちも寝静まっている。
 「明日の朝から情報が取れますね」
 溝口明日香少佐は葛城義和の指示に貢献しようと懸命である。
 「でも下条が呼びかけても中村は応じないよね」
 井上少佐は下条あさひ元少尉が呼びかけても何も進展しないと言いたい。
 「多分。そう思うけど。葛城先生は何か見張りたいのでしょう」
 溝口明日香少佐も中村は応じないし観音寺はもう価値が無いと見ている。
 井上少佐も葛城義和の指示なら逆らわず動くのはやぶさかではない。
 「葛城先生は観音寺のリーダー格は誰かと仰るの。中村は大路七奈美だけ見張れば良いと」
 「そう」
 準備だけ行って明日からは部下に監視させる。
 「唐津。男は居るけど若い女が少ないのよね」
 「そうだけど」
 「だから」
 「唐津に合流させようと」
 「そう」
 「まあ。応じないでしょう」
 「葛城先生は万一の心配をしているのよ」
 「そうか」
 井上少佐も無駄でも見張る事には納得した。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 「お○○この中綺麗に治ったね。たっぷり悦ばしてあげるからね」
 舛田警視正はクスコの中を覗いて愉しそうに言う。
 「や、やめ、てーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香の声は震えている。
 「さあ。貴方と貴方は膣の奥にスポイトで蜜を流してカメレオンに舐めさせるのよ」
 まず二人にそう指示してスポイトを渡す。
 「はい」
 二人の若者は手でカメレオンを水槽から取り出した。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は悲鳴を上げる。
 「貴方と貴方はクリトリスを剥いて指で蜜を塗ってカメレオンに舐めさせるのよ」
 「はい」
 その二人も水槽からカメレオンを取り出す。
 「え、ええーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は四匹を見てさらに慄く。
 「貴方は暫く待って。この女が逝っちゃったら蛇イレポンよ」
 若い男は蛇と聞いても全く動じない。既に訓練を受けていた。
 「貴方は最後にこれで仕上げね」
 舛田警視正は最後の一人に尿道バイブを渡す。
 そして産婦人科診察台への杉原凜香の躰の固定を強化した。
 「さあ。掛かって」
 四人に指示する。
 一人が杉原凜香のクリトリスを?いて蜜を塗る。
 一人がクスコの中にで蜜を流し込む。
 四人一斉にカメレオンを嗾ける。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は強烈な悲鳴を上げた。
 カメレオンの舌は容赦なく杉原凜香の敏感な部分を舐め続ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は泣き叫ぶ。
 「あーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 杉原凜香の顔は破裂して躰を震撼させて藻掻き続ける。
 若い男らは蜜を追加して責め続けた。
 
 R国D市。鉄格子の部屋である。
 吉丘蓮実元中尉らの区画は五人用に改造されて黒田穂美元少尉一人が病院から退院して此処に入れられていた。
 吉丘蓮実元中尉、中依美緒元少尉、逢見由愛元少尉、小日向奈央元少尉は娼国の病院である。
 その隣は河出夏海と黒田美優が病院から戻って居た。残る二つはいま拷問されている杉原凜香と来栖美香の鉄格子の房である。
 「夕嵐の何人かが逮捕されたけど。私達の拷問は続くのね」
 黒田美優はかなり辛い。
 「どうにもならないよ。人数が増えて回数が減るくらいね」
 河出夏海は絶望している。
 「今日は凜香に蛇入れるみたいね」
 「美香はあれで済んだの」
 河出夏海は来栖美香だけまだ軽微で済んだかと思った。
 「そんな訳ないよ。舛田は残酷だよ」
 黒田美憂はしみじみと言う。
 「生かさず殺さずの拷問よね」
 二人はテレビで拷問を観ながら恐怖に震えていた。
 「あーーーーー。凜香失神しちゃったよ」
 「あーーーーーーーーー。蛇」
 画面では若い男が蛇を手掴みで杉原凜香の膣を抉じ開けているクスコの中に挿入した。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は他人事ではない。自分も突っ込まれている。
 「失神しているから素面よりはね」
 「この後で録画見せて嬲るのよ」
 「そうだね。酷いよね」
 
 R国D市。報道スタジオ。
 杉原凜香に蛇を突っ込んだ男は適当に出し入れを繰り返して水槽に戻してしまう。
 「次は尿道」
 舛田警視正は最後の一人に指示する。
 来栖美香は隣の産婦人科診察台で震えながら見ていた。
 その若者はクスコを抜いて尿道バイブを突っ込む。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は強い違和感に直ぐに意識を戻した。
 「あーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 尿道の違和感の強い責めに究極の悲鳴をサイレンの様に流す。
 若者は面白いように責める。
 「もっとゆっくり。じっくり責めて」
 舛田警視正が注意する。
 「はい」
 若者は責めに滾りながらペースを落とす。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香も堪えられない。
 躰を強く震撼させて逝き顔を晒してしまった。
 「貴女も尿道で逝ってしまったのよ」
 舛田警視正は強く決めつける。
 「変に成っちゃう」
 杉原凜香は首を振りながらそう呟く。
 「これから鉄格子の中で尿道オナニーもして良いのよ。明日お二人にこれを差し入れしてあげるよ」
 「そ、そんな」
 杉原凜香は首を振る。
 「それじゃあっちを見て」
 舛田警視正はモニターを指さす。
 気絶している杉原凜香に蛇を掴んだ若者が近付く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香はそれを見て悲鳴を上げる。
 若者は蛇の頭をクスコに突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は躰を振って泣叫ぶ。
 「気絶している間でお○○この中で蛇の感触味わって無いわね」
 「そ、そ、そんな」
 杉原凜香の躰も唇も震えていた。
 「この次は直に入れましょうね」
 舛田警視正は恐ろしい宣告をする。
 そして来栖美香の方を向く。
 「貴女も蛇を入れましょうね」
 舛田警視正は笑顔でそう宣告した。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーだめーーーーーーーーー」
 来栖美香も泣き叫ぶ。
 若い男がもう一度素手で蛇を掴む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴である。
 「この蛇ね。毒持って無いよ」
 舛田警視正は簡単に言う。
 「だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香は号泣する。
 「最初から素面じゃね」
 そう言って舛田警視正は若い男を制する。
 「次に入れましょうね」
 そう言って放送時間は終了である。
 舛田警視正は二人に次回の恐怖を植え付けて終了した。
 
 翌朝。
 唐津。最上階。放送設備を置いた隣の会議室である。
 「四国には若い女性が沢山います。男性は観音寺に五人だけ。大路七奈美さんと交渉しましょう」
 田川真琴元中尉が強く提案する。
 「でも今動くのは」
 下條あさひ元少尉はまだ慎重に成る。
 「でも。待っていても敵は私達だけを狙うよ」
 藤香澄元中尉も強く意見する。
 「そうね。でも相手が応じる可能性は」
 「低いとは思う。でもやって見ないと。此処はそのまま老化して終わりよ」
 田川真琴元中尉はさらに主張する。
 「他に方法はないかな。やって見るしかないかもね」
 下條あさひ元少尉は迷う。可能性が低い上にリスクが高いと分かっているからである。
 「私と真琴で行く。潜水艦使わせてください」
 藤香澄元中尉がそう主張する。
 「仕方ないわね」
 下條あさひ元少尉も仕方なく了解した。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 溝口明日香少佐は唐津のカメラからの映像と音声をモニターに流した。
 「動き出すようですが。二人を潜水艦ごと捕らえますか」
 「いいや。少し泳がそう。成功率は低い。それに唐津に移動する市民が入って体制を作るまでは奴らにやらせよう」
 葛城義和は朝食のサンドイッチを食べながらモニターを見ていた。
 「しかし万一四国が協力か合流したりしますと」
 溝口明日香少佐はさらに具申する。
 「あいつらを捕らえてしまえば潜水艦は動かない。交流のしようがない。交流しても子孫は目減りする」
 「問題はないですか」
 「例え中村の奴らが応じても家族棟の男らがその種付けを行うのに夫婦間の問題が残る。目論見通りには行かない」
 「見張るだけですね」
 「それでよい」
 溝口明日香少佐は了解した。
 続いて娼国のCICからの報告を真紀子が受け取る。
 「衛星が中国奥地の残存軍を発見したよ」
 全員に伝える。
 「まだ居たのか」
 平佐和はやれやれと言う表情である。
 送られて来た映像を確認する。
 「これはかなり乱れているが海軍の制服みたいです」
 葛城義和が分析する。
 「次は第六機動部隊からよ」
 また真紀子が伝えた。
 「なに。南シナ海で中国海軍の物らしき潜水艦を発見して追尾中」
 湯野中が仰天する。
 「湯野中さん。直ぐに北の潜水艦を応援に」
 葛城義和が要求した。
 「判りました」
 湯野中はラドルフマレカル少将に直ぐに指示を出す。
 「一隻だけじゃないかもしれんね」
 「そうです。海から上がった海軍が比較的核汚染の低い成都に向かったようですね」
 葛城義和がまた分析する。
 「食料不足からか」
 平佐和は潜水艦隊の食料が尽きたと見た。
 「葛城先生。容易ならないですね」
 湯野中も強く危険を感じていた。
 「でも成都まで行って食料が確保できるの」
 真紀子は中国軍が得る物は無いと見ている。
 「そうなるとこっちに食料の略奪に来る」
 平佐和はそれを警戒していた。
 だがこの時。既に敵は動いていたのである。成都で部隊が見つかったのも第六機動部隊が潜水艦を発見したのも囮であった。
 娼帝國側も全部の艦隊に警戒配備が発令される。
 中国残存海軍の本体は海から近く警戒の薄い新青森を狙っていた。
 大陸に退避していたロボット師団も順次日本とR国に再配備が指令されたのである。
 新青森にはロボット軍一個中隊しか配備されて無かった。
 空港が再建されてないので飛行機による大量輸送はできない。輸送手段は船だけである。
 ラドルフマレカル少将は第六機動部隊の応援に南シナ海に展開した。
 警戒配備で機動部隊も娼国沿岸と日本の外周に展開を始めたが東北へは第一機動部隊が宗谷海峡に展開しただけである。
 「新青森の警備が手薄ね」
 真紀子はそれに気付く。
 「いま一個連隊船で向かわせる準備中だ」
 湯野中もそれに気付いて配備を指令してはいた。
 第六機動部隊の哨戒機とラドルフマレカル少将の潜水艦部隊が索敵行動を行ったが潜水艦は発見できない。
 衛星が発見した中国軍部隊も一個小隊にも満たない兵力と断定された。
 「まさか囮で既にこっちの何処かの街を狙っているとか」
 真紀子は報告に目を通しながらそう呟く。
 「その危険性が無いとは言えません」
 葛城義和も警戒は解かない。
 
 帯広。報道スタジオである。
 「本日九時ころ衛星が成都付近で中国残存軍の姿を捕らえました。海軍の制服姿のようで食料を求めて大陸に上陸したと考えられています」
 奈那緒が読む。
 「また本日十時ころ第六機動部隊が南シナ海で中国の潜水艦らしきを発見して追尾しています。娼帝國首脳部は警戒体制の強化を発令しました」
 続いて咲江が読んだ。
 第一機動部隊の索敵機と戦闘機は日本海側を新潟辺りまで警戒飛行している。
 だが既に中国の潜水艦部隊は陸奥湾に着底していた。
 水深が浅いので発見されたら逃げられない。夜を待って攻撃に出る予定で待機していたのである。
 
 その頃。四国中村に向かった藤香澄元中尉と田川真琴元中尉は山科穂香と大路七奈美に交渉はしたが強く拒絶されてしまう。
 仕方なく帰途に着いた。
 また下條あさひ元少尉が議員に名乗り出た二人に相談したが此処に残っている市民はその話には乗らないと説明されたのである。
 総て葛城義和の見解の通りであった。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 警戒態勢で昼食は弁当が届けられた。
 四人とも酒は控えている。
 弁当は六人分。柿崎一行と溝口明日香少佐が呼ばれていた。
 「中国軍が相手では諜報機関の仕事ではない。この状況下で夕嵐の連中に内部から脅かされても居られない」
 湯野中は二人にそう切り出した。
 「はい。確かに諜報機関で中国軍には対応できません。それで夕嵐を」
 「葛城先生は時期を早めて全員逮捕しろと仰る。唐津の生産体制は概ねできているようだな」
 「そうです。あの連中が指導して仕事を振り分けました。経験者も居てそれを中心に順調なようです」
 「この先は柿崎と溝口に一任する。速やかに任務を遂行しろ」
 湯野中は二人にそう命令した。
 こっちも夜間に作戦行動に出る。
 
 新青森周辺は帯広同様に室内の生け簀養殖、農業、畜産が大規模に行われていた。
 此処で生産された食料が新幹線車両で他のニューシティに輸送されている。
 此処の倉庫には食料が大量に備蓄されていたのである。
 中国軍はある程度それに当たりを付けていた。
 夜の帳が降りると潜水艦が十隻くらい浮上する。
 最初に二隻の乗員が正面から突っ込む。
 ロボット中隊は二個小隊がそれに向かう。一個小隊は後ろで護る。
 潜水艦はロケット弾を発射した。
 新青森ニューシティの出入り口三か所を破壊する。さらにロボット部隊に三発が落ちた。
 その間に別の潜水艦から出た部隊が一気に破壊した入口二か所に向かう。
 中国軍の目標は食料と女である。
 一気に略奪は行われた。
 大胆にも倉庫に有ったフォークリフトで潜水艦まで食料を運ぶ。
 一隊はシティ内の若い女性を捕らえてクロロホルムを当てて運び出した。
 五分の一の隊員だけでロボット中隊を引き付けている。
 だがロボット中隊は大方が潜水艦から発射したロケット弾で殲滅された。
 シティ内ではロボット警察官が闘うが中国軍の人数が圧倒的である。
 それでも中国軍も百人くらいの犠牲を出した。
 食料と女を積み込み終わると全艦直ぐに潜航してしまう。
 そのまま津軽海峡深く潜ってしまった。僅か二十分足らずの出来事である。
 第一機動部隊から戦闘機が飛来した時には総てが終わっていた。
 正面を護ったロボット中隊はロケット弾で三分の二が殲滅している。
 女性を浚いに来た部隊に対峙したロボット警察官は善戦した。倒した中国兵の遺体が百七人である。
 浚われた女性は十二名。
 食糧倉庫の防衛は全く手が回らなかった。
 ロボット軍が歩兵中隊だけであったのが痛恨である。潜水艦から一方的にロケット攻撃をされてしまった。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 「十二人浚われたか」
 湯野中も落胆していた。
 「日本から中国軍を駆逐するのにかなりの戦車を消耗したからな」
 平佐和は核戦争のあとの整理戦争で消耗した軍の再建を後回しにしていた事を悔いている。
 「仕方ないですよ。国民を全部収容するシティの増強が優先でしたから」
 真紀子は優先順位の通りだったと言う。
 「食料はくれてやっても仕方ないが。女性は何のために浚って行ったかな」
 湯野中はその目的を測る。
 「軍だから男ばかり。慰安と子孫繁栄では」
 葛城義和の推測である。
 「後者が問題だな」
 人質を取られては簡単に撃沈はできない。
 「問題は食料を奪うに中国軍は犠牲を出してないです。女性を奪うに百名以上の犠牲を出しています。そこまでの被害を出して女性を奪ったのです」
 葛城義和は何故そこまでしたか。そこが懸念である。
 「ロボット警官二十人足らずで百人以上倒したか」
 平佐和はやや感心している。
 「ねえ。完全に手薄な所を狙われたね」
 真紀子はかなり落胆していた。
 「何処もそれなりに手薄です。内部の反乱しか想定していません」
 葛城義和は全面的な手薄さを悔いているが現状の生産ラインから如何ともし難い。
 「姉ヶ崎だったらどうなったの」
 真紀子は娼国の街の方が気になる。
 「姉ヶ崎なら一個師団配備していました。ですが機甲部隊は一個中隊です。歩兵だけでは潜水艦から護れません」
 葛城義和も痛恨である。
 「第一機動部隊の加賀美少将から中国の潜水艦隊を見失ったとの連絡だ。深々度に逃げたらしい」
 娼国CIC津島長官が知らせて来た。
 「索敵は続けているの」
 真紀子が確認する。
 「当然だ。天葛の第二機動部隊も日本海に展開している。北の潜水艦隊は」
 津島は湯野中に確認する。
 「南シナ海だ。八時間は掛かる」
 湯野中も囮に誘導されて苛立っていた。
 「こっちの前路警戒艦ではどうにも成らないよ」
 真紀子もR国の潜水艦に期待するしかない。
 「どうであれ問題は人質です」
 葛城義和はそっちに悩んでいた。
 
 溝口明日香少佐らは原子力発電艦から太陽光と風力に切り換えるタイミングで停電を起こして通風口から催涙ガスを流した。
 大方の居場所が蟻の形に作られたカメラで確認している。
 極力な催涙ガスで街全体を眠らせてしまう。
 溝口明日香少佐は三十二名の隊員を動員して夕嵐の面々を確保した。
 その日の内にR国D市に運び込む。
 だが二人足りない。
 溝口明日香少佐は潜水艦と睨んだ。
 潜水服で五人ずつ潜水艦のハッチに近づく。
 「シュノーケルの吸気弁を海上に引っ張って催涙ガスを流し込もう」
 水深は極めて浅い。潜望鏡深度くらいである。
 シュノーケルの吸気弁を海面に引っ張り上げた。そのままシュノーケルから催涙ガスを流す。
 そこからが大変である。
 潜水艦救難艦を呼んでレスキューチャンバーをハッチに接続して内部に入って乗員一名ずつを捕らえた。
 これで夕嵐の面々と核戦争前から娼国R国に楯突いてきた面々を全部確保したのである。
 溝口明日香少佐は葛城義和に報告を入れた。
 翌朝の会議で一部この件も議論することと成ったのである。
 
 中国残存海軍の海底基地。
 中国の潜水艦は途中着底してR国の潜水艦をやり過ごしている。
 「なかなかの成果だ。張陵将軍良くやった」
 王双元外相は絶賛して褒めた。
 この人物が最高権力者である。
 「百七名失いました」
 「已むを得ん」
 確保した女性十二名が連れて来られた。
 全員海底基地に驚き恐怖に震えている。
 王双元外相は一人ずつ顔を見て行く。
 女性らは中国外相が生きていた事にさらに慄いた。
 王双外相は一人を選んで自分の部屋に連れて来るよう指示する。
 残る十一名は他の幹部らが犯してさらに輪姦すことと成った。
 
 翌朝指宿五十八が新青森にジェットヘリで訪れる。
 状況を視察してR国D市に戻った。
 真紀子ら四名も朝食を摂って新天昇の間から会議室に降りる。
 中央棟七十二階の大会議室に大方の面々が集まった。
 最初に夕嵐の死刑囚の対応が議題と成る。
 下條あさひ元少尉と増田瑛梨奈元大尉の公開銃殺刑が決定された。
 残る夕嵐の面々は特別加重死刑囚。娼国の南の島から奪還された加重死刑囚はそのまま加重死刑囚とされる。
 拉致された十二名の奪還はかなり難しいと思われた。
 「しかし十二隻も一体何処に潜んでいたのでしょう」
 鄭淑徳少将が疑問を唱える。
 「どちらにしても防衛が手薄だ。機動部隊と潜水艦隊は交代で警備すべきだ」
 津島も防衛が手薄だが即座に強化は難しいと認識していた。
 「潜水艦の食料が無くなったから奪いに来て序に女性も持って帰ったのでしたらまだ問題が低いのですが子孫繁栄に女性が居ないからだとすると」
 葛城義和はこれからも女性を浚いに来ると警戒する。
 「中国海軍にも女性兵士はかなり居ました。寧ろ食料を要求する為に人質を持って行ったのではないでしょうか」
 加賀美少将はこれから先の食料の為と見ていた。
 「食料だけなら。女性を返してくれたらくれてやれば良い。そうとは思えん」
 平佐和も葛城義和と同じ見解を示す。
 「私は人質に構わず見つけ次第撃沈すべきと思います。これ以上の被害者を出さないことが重要です」
 ラドルフマレカル少将の意見である。
 「何とか拿捕できんものかな」
 平佐和はそこまで要求する。
 「スクリューを破壊して拿捕も努力しますが撃沈は許可して頂きたいです。十二隻も居ればこっちの危険もあります」
 ラドルフマレカル少将は強く反論した。
 「確かに撃沈已む無しはラドルフマレカル少将の言い分の通りです」
 葛城義和もラドルフマレカル少将の言い分を認めざるを得ない。
 「どこかに中国軍の基地が在るのではないでしょうか」
 生方少将の意見である。
 「その可能性が無いとも言えません」
 葛城義和もそれを懸念していた。
 「前に中国の潜水艦が向かって来た時は南沙諸島の人口島に逃げたな」
 津島はその程度と考えていた。
 「どっちにせよ。警戒の強化と戦闘設備の強化を図らなければならん。新青森が歩兵だけだったのが痛恨だ」
 湯野中は新青森の手薄な防衛を嘆いている。だがどうにもならないことも現実である。
 「しかし機甲部隊の配備は追いつきません」
 鄭淑徳少将は現実を言う。
 「取り敢えずイージス艦を配備しよう」
 イージス艦なら娼国もR国も持っていた。
 「そうですね。イージス艦を海に面した各シティに配備しましょう」
 葛城義和も同意する。
 「葛城先生。これから機甲部隊の増強に掛かるか」
 津島は葛城義和の方針を確認した。
 「いいえ。イージス艦の増強が有効でしょう」
 津島も納得した。
 
 中国残存軍の海底基地は南シナ海の中国の紅い舌エリアに在った。
 この海底基地は核戦争より前に作られている。
 中国が南シナ海を西側に奪われた時の最後の基地である。
 「娼帝國と言っても元は日本だ。そして娼帝國は我々の軍を日本から駆逐した。この女達は積年の恨みに拷問だ」
 王双元外相が宣言した。
 其処はたいして大きくは無いがコロシアムの様な会議室である。
 中央のテニスコート四分の一位の場所で拷問を行う。
 一人目の犠牲者が連れて来られて全裸にされた。
 中井睦という。二十五歳の女性である。
 中井睦は床に蹲って恥ずかしさに堪えている。
 残る十一名の女性もコロシアムの一角に連れて来られていた。
 「良いか。食料と交換する大切な人質だ。殺さない範囲で拷問しろ。この女らの悲鳴が死んだ百七名の水兵の供養だ」
 王双元外相がまた宣言する。
 中井睦は中国軍の幹部に強姦された直後である。
 二人の将校が担当するらしい。
 将校は松明に火を点けた。
 もう一人が部下を呼んで中井睦を十字架に磔にする。
 将校は松明の火を中井睦の躰に近付けて表面を触らない程度に撫でる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中井睦は悲鳴を上げた。
 構わず将校は中依睦の躰を火で炙る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中依睦の躰から汗が噴き。涙を溢れさせていた。
 将校らは松明を消して床に置く。
 そして鞭を持つ。
 長い牛追い鞭である。
 それが長く伸びて十字架に磔にされた中井睦の躰に巻き付く。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 コロシアム内に中井睦の悲鳴が轟く。
 「おっぱい狙えーーーーーーーー」
 ヤジが飛ぶ。
 もう一人が鞭を投げ伸ばした。
 今度は中井睦の乳房に巻き付く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中井睦の片脚が蹴り上がって表情を破裂させた悲鳴が轟いた。
 残った十一名は青い顔で恐々と見ている。
 
 娼国。南の島の処刑場である。
 下條あさひ元少尉と増田瑛梨奈元大尉の公開銃殺刑を行う。
 井上少佐が増田瑛梨奈元大尉に銃を構える。
 そして溝口明日香少佐が下條あさひ元少尉に向けて銃を構えた。
 増田瑛梨奈元大尉は工作員でもコンパニオンに扮するなどもとよりできない。また娼国の工作員はそこまでしない。
 下條あさひ元少尉は警護の為コンパニオンに混じった事もあった。だが最近僅かに太り始めていたのである。
 処刑内容は帯広の放送の隙間に入れられた。
 僅か十分で終了である。
 
 娼国の病院。その特別室。
 この日娼国主席安形寛一が死去した。
 真紀子らが見送る。
 国葬の日程は一週間後と決められた。
 一介の風俗嬢から伸し上がった真紀子が主席を引き継ぐ。元より決められていた。
 安形の資産は唯一生き残った愛人の大田多岐江が引き継いでその権力の行使権は真紀子が預かることとなる。
 元より安形の資産は管理を真紀子が預かっていた。
 安形は主席でありながら政務には係わらない。その参謀の真紀子に総てを任せて自分は商売に徹していた。
 核戦争の少し前に病の床に付いてる。
 核戦争後の事は平佐和、真紀子、葛城義和に託した。
 仁川前主席が死後その資産と権力は安形派、湯野中派、村上派、北嶋派、津島が、3.5対3対1.5対1対1で引き継いている。
 湯野中は元々仁川の使用人。仁川について徐々に自己資本を伸ばしていた。
 娼国内の売春は仁川資本で湯野中管理である。ここは津島が引き継いだ。その分、湯野中がR国内の仁川資本を引き継ぐ。
 R国は民主主義国家だが議員は百パーセント仁川配下の企業に所属する役員である。
 R国内の娼国資本の比率は安形派、湯野中派、村上派、北嶋派で4:3:2:1となった。だが議員は湯野中派が四割である。
 更に、北部のゲリラゾーンは湯野中派のみで押えていた。
 安形が主席に成れば湯野中は娼国から手を引く。だが、R国を始め亜細亜にその広大な勢力は残った。
 その後R国は北と南に分かれて地図に無い境界線ができる。
 当初対立していたがR国の議席を五十対五十にして湯野中と真紀子の話し合いで全てが決まった。
 平佐和が二つの勢力の日本進出に民事党幹部として力を発揮する。さらに葛城義和を紹介して葛城義和共々その力を強大にした。
 その後は女衒の國その十九以降の通りである。
 
 女衒の國 その二十一 帝國の夕嵐 完 
 
 女衒の國 その二十二 怪しき海底艦隊 続く



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