鬼三のSM小説
女衒の國 その二十


核戦争そして新たなる帝國

この物語はフィクションであり、実在の人物、機関とは何ら関わりがありません。

 二〇二十二年白露中元
 (この小説は2022年3月現在未来形です。またこの二十四節気は平気法によるものです)
 二○二十二年九月一日。
 ロシア軍は停戦になったウクライナにまた侵攻した。中国は中華民国に侵攻する。
 同じ日北朝鮮が行き成りアメリカに向けて数十発のミサイルを発射した。
 その数分後潜水艦からワシントン、ニューヨーク、北京、モスクワ、パリ、ロンドン、他の中枢都市がミサイル攻撃を受けた。
 何故か平城、東京も攻撃を受けていた。
 それから数時間後に核ミサイルがアメリカ、ロシア、中国、インド、中東、EUを襲った。
 
 R国D市。最新のニューシティである。
 娼国とR国を一括する国体として娼帝國を発足する。
 平佐和が総裁と成った。
 「日本に本拠地を移すべきだろうか」
 平佐和は迷っている。
 「今のところニューシティ内では何処も反発する市民は居ないよ」
 既に日本政府は崩壊している。ニューシティ内に住むには娼帝國の法律が適用されそれに従う意志確認を行っていた。
 購入者がニューシティを出る場合は購入時の日本円で返金する。
 「でもこの先新しい國の統治を打ち出せば揉めるよ」
 「それは各国の残存軍を一掃してからです」
 葛城義和はまだ早いと見ている。
 「統治は何処でもできるよ」
 「日本国内でさえ中国軍とアメリカ軍の戦闘で殆どが壊滅的です。アメリカ、ロシア、中国など完全に放射能で汚染されています」
 葛城義和は大国の脅威は無くなったという意識である。
 「六つの機動部隊は完全に制空権を押さえている」
 既に航空兵力の抵抗はなくなって爆撃に抵抗して来ない。湯野中は自信を持っていた。
 「殆どの核保有国は壊滅状態ね」
 真紀子も計画通りと評価している。
 「辺境に残った国の一掃をどうするかだ」
 平佐和は核もたいした軍も保有しない小さな国が残るのが心配である。
 「亜細亜民族以外残さない原則でしょう」
 真紀子は厳しく処分したい。
 「ロボット師団に処分させる方向だな」
 湯野中はロボットだけなら問題ないとのない考えである。
 国籍の判らないロボット兵が一掃作戦を行う。
 「日本はどうなったのだ」
 平佐和は東京を襲った核攻撃が心配である。
 「ニューシティは川越も姉ヶ崎も羽田も無事です」
 「配下の議員たちや官僚は」
 「全部無事に川越と姉ヶ崎に避難しています」
 柿崎一行が説明する。
 「他の議員は」
 「その安否は確認中です」
 「大方の避難者は新しい棟が増設するまで地下の駐車場と核シェルターに収容されています」
 葛城義和が補足する。
 「ニューシティは放射能汚染に完全に勝っているのか」
 「そうです」
 葛城義和の作戦はほぼ成功しつつあった。
 
 天葛少将の機動部隊はアメリカ西海岸から二十キロの海域に展開していた。
 大陸内の軍施設は完全に崩壊している。さらに都市の大方が瓦礫となり放射能に汚染されていた。
 AI化されたロボットが戦闘機を操縦する。
 離着艦から攻撃まで与えられた命令に従ってAI化されたロボットが行う。
 艦の操艦も通常はAI化されたロボットが行っていた。
 天葛少将の第二機動部隊では旗艦瑞鶴にのみ乗員が乗っている。
 司令部だけである。
 艦内には乗員の他に慰安婦も乗っている。だが慰安婦はSMまでは受けない。秘宝館から移送して本庄翼が乗せられていた。
 戦闘を監視しながらつれづれな時間はSMを愉しむ。
 本庄翼は乗員が慰安婦を輪姦すのと一緒に輪姦される。
 戦闘機が攻撃部隊で発艦してしまった格納庫でSMイベントが行われていた。
 本庄翼は太腿と膝にベルトを掛けられワイヤーで天井から両太腿を吊るされ膝は床の鉄板から引っ張られている。
 本庄翼は空中に船の碇を逆にした形に吊るされていた。
 女の部分もアナルも丸出しである。
 「あはあ。ああ。あはあ。はあ」
 本庄翼は行き成り恥ずかしい姿に吊るされて床に近い位置の顔から荒い息遣いが聞こえる。
 「今日はSMの玩具だ」
 天葛少将は上から目線で本庄翼を見下ろして宣告する。
 「・・・・・」
 本庄翼は何を言い返しても無駄と分かっている。
 大佐の徽章がクスコを持って来る。
 「海自は大方壊滅したぞ」
 大佐は本庄翼の希望を全部排除したい。
 「えーーーーー」
 大佐は本庄翼の女の部分にクスコを突っ込む。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー。い、いい、やーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 恥ずかしい部分のさらに女の奥を見られる。本庄翼には何度やられても堪らない屈辱である。
 「第七艦隊も海自も中国艦隊も壊滅だ」
 大佐はさらに状況を伝える。
 「えーーーーーーー」
 本庄翼は秘宝館に置かれていてあまり状況を知らない。既に多くの報道が機能しなくなっていた。
 「核爆弾で東京が破壊されたのは知っているな」
 「はい」
 「娼帝國とその街以外は大方か廃墟か放射能に覆われている」
 「一般市民は娼国の街に入れないのですか」
 「入れるよ。娼帝國に従うと制約を取られるが」
 「そうですか」
 上から小型のカメラが下がって本庄翼のクスコの中が照らされ女の奥がスクリーンに拡大された。
 「いやーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 本庄翼はもう何度も見られている。それでも悲鳴を上げる。
 「随分綺麗に洗ったな。昨夜は十人くらい相手をしたのだろ」
 大佐は膣の奥が綺麗に成っているのを確認して言う。
 「輪姦されたよ」
 本庄翼は堪らなく理不尽だがどうにも成らない。輪姦されたあと入ってきてはならない進入物を狂ったように洗い続けた。
 「みんなにサービス精神を発揮しないか。私のま○この奥を良く見てください。よく洗ってきましたと」
 大佐は詰り半分懐柔半分である。
 「そんな事言えません」
 本庄翼はまだ反論する。本庄翼が百八十度住む世界を変えないと言えない言葉である。
 「良く考えろ。もうお前の理想とする社会も国ももう存在しない。娼帝國が総てなのだ」
 「新しい社会では働かなくても衣食住は補償される。金が無くても生きては行ける。酒も飲める。だがな女はランク分けされるのだ」
 天葛少将が続いて説明する。
 娼帝國では医者を除いて女性はランクに分けられる。S、A、B、C、Dの五ランクだがCランクまで献身婦とされた。
 Dランクは子供を生む専門と成る。
 三十五歳まで献身婦を続けなくてはならない。Dランクは三十五歳以降も保母となる。
 「お前なら俺たちが推薦すればSランクに成れるぞ。こういう事はされるが給料が貰えて豪華な部屋で贅沢な暮らしができる」
 「そんな女は全部売春婦か産む専門」
 本庄翼には驚愕の世界である。
 「それでもSランクとCランクでは大違いだ」
 「Cに成ると」
 「切符制の献身婦だ。一般男性が働かなくても女躰の提供を受けられる。女には僅かな対価が国から払われる」
 「そんな」
 本庄翼は瞬時に封建主義より酷い社会だと思った。
 「Sランクになれば裸でニュースを読むアナウンサーとかドラマで脱ぐことや官僚クラスに献身は行わなければならないが高額な報酬がある」
 「・・・・・」
 本庄翼は措かれた状況を理解できる。だが即時に判断はできない。
 大佐は小さなローターで本庄翼のクリトリスを刺激する。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 本庄翼は全く堪えられない。
 「お前クリトリスが直ぐに勃起するぞ」
 大佐は詰る。本庄翼には制御できない。
 「いやあーーーーーーーーーー。散々弄られたからおかしく成っちゃったよ」
 本庄翼は言い訳どころではない。口惜しくてもどうにも成らない。
 「そんな事はない。これが自然だ。お前らは理性とかの鎧を着ているから感応に反応しなくなっていた。正直になれ」
 「いやあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本庄翼は自分の意思とは関係なく押し切られていく。
 何と大佐はその小さなマイクロローターを尿道の亀裂に突っ込んでしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーやめてーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ」
 本庄翼には有り得ない責めである。顔を真っ赤にして涎を流して悲鳴を上げる。
 大佐はそれをさらにカテーテルで途中まで押し込む。
 あーーーーーーーーーだめーーーーーーーー。ああーーーーーーーあああーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーー」
 本庄翼の躰は空中で震撼する。
 
 帯広ニューシティ。
 水田奈那緒らは道警本部長に呼び出された。
 天葛少将と同じ様な事が説明される。
 「俺はお前らをS又はAクラスに推薦したい。だがな昔のようなSMはやってもらう。アナウンサーに成って全裸でニュースを読んで貰う」
 「またSMしないといけないの」
 奈那緒にはやっとのことで逃れて掴んだ今の安泰である。
 「そうだ。それもテレビでな。女優だ。それとも此処から出て行くこともできるぞ」
 「そんな。放射能の真っ只中よ」
 死地に追い出される。それは避けるしかない。シェルターが有ってもその先は絶望である。
 「その通りだ。七割近く犠牲に成っている」
 「推薦してよ」
 奈那緒の声は震えている。
 「それじゃ今日は俺に従うな」
 「分かったよ」
 奈那緒は従うしかない。
 道警本部長は何としても奈那緒のおっぱいが叩きたい。
 道警本部長は先端が四角い革の一本鞭を持つ。蝿叩きの様な形である。奈那緒を叩きたいが痕は付けたくない。
 道警本部長はこれから奈那緒を売り込んで自分の出世に使いたい。
 その鞭の平たい平面で奈那緒の美しい乳房を叩く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 相当に痛い。奈那緒はその逆らえない理不尽さとその先の絶望に藻掻く。それでも少しでも無難な立場に自分を置くしかない。
 これまでも躰で総てを受けて堪えてきたのである。
 「俺たちは既に娼帝國に採用されている。そのままこの街の本部長だ」
 道警本部長は鞭の次は奈那緒をビンタする。
 「うーーーーーーー。うーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーー」
 執拗に叩く。至福のビンタである。
 「今度は綺麗な逝き声を聴かせてくれ」
 道警本部長は奈那緒の女を責める目論みである。
 道警本部長は卵バイブを三つと極小の卵バイブ二つを取り出す。
 「剃毛したいが献上するまえだからな」
 そう言いながら通常サイズの卵バイブ三つを奈那緒の膣に一つずつ順に挿入する。
 膣の中で三つの卵バイブが暴れるのは強烈である。
 奈那緒は直ぐには声を上げないが表情は究極に軋んでいる。
 「う、う、うう、うーー」
 道警本部長は奈那緒のクリトリスを包んでいる包皮を剥いてマイクロサイズの卵バイブを当てる。
 「あーーーーーはあーーーーーーー」
 奈那緒の躰は藻掻き始める。
 道警本部長はもう一つマイクロサイズの卵バイブをもっている。
 膣の中の三つは入れたまま中で動いている。
 道警本部長は最後のマイクロサイズの卵バイブを翳す。
 「これを尿道に入れる。良いよな」
 道警本部長は態と確認をする。
 「はいー」
 奈那緒は悔しさを呑み込んで応える。
 道警本部長は部下に合図をして奈那緒の女の部分を剥かせる。
 指先で尿道の小さな亀裂に差し込む。
 「うーーーーーーーうーーーーーー」
 さらにそれをブジーで奥に押し込む。
 「あはああーーーーーーーーーああーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒の色白の顔は真っ赤に染まる。
 「あーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒の表情は崩れきっている。
 「いい声だぜーーーーーーーー」
 道警本部長は納得の表情である。さらに尿道に入ったマイクロローターを引っ張りブジーで押す。
 「はあーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーはーーーーーーーーーーーーーーーーーはーーーーーーーーーー」
 奈那緒の表情はさらに艶かしく崩れる。
 クリトリスのローターは部下が代わって責めている。
 「あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒の躰は強く震撼し続ける。
 道警本部長は尿道のローターを抜く。
 奈那緒は静かに失禁した。
 「そっちの女。蛇入れさせろ」
 警視正が要求する。
 「いやあーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーー」
 咲江は強烈に拒絶する。従って現状を少しでも良くしなければ成らないと分かっている。それでも堪えられない。
 「駄目だ。今回だけだ」
 道警本部長が押し切る。
 「お前。もう一回やっただろ」
 警視正は許さない構えである。
 「えーーーーーーーーーー。でもだめーーーーーーーーーー」
 咲江は一回やったことでも堪えられない。
 「あたしがやるよ」
 奈那緒が執り成す。
 「お前じゃ効果が無いだろ」
 「違うよ私がやって見せてから」
 奈那緒は何とか妹分の様な咲江を護りたい。
 「お前が自分で入れてこの女にも入れてやるか」
 警視正も折衷案を呑む。前回と同じである。
 「うん」
 奈那緒は何とか宥めたい。
 咲江の躰はぶるぶる震えている。
 「この子も一緒に推薦してくれるよね」
 奈那緒は切実な条件を確認する。
 「その心算だよね」
 奈那緒は自分でクスコを膣に入れる。
 水槽から蛇を掴み取る。
 「ね。大丈夫よ」
 奈那緒は咲江を宥めて蛇の頭をクスコに飲み込ませる。
 少しだけピストンする。
 「さあ。こっちだ」
 警視正は早く咲江に入れるよう促す。
 「あ、あーーーーーーーーーーー」
 咲江は悲痛である。
 奈那緒は一度蛇を水槽に戻す。
 咲江の膣にクスコを入れる。咲江の躰は震えている。
 奈那緒は咲江の肩を片手で抱いて宥める。
 「大丈夫。私に入った蛇だから」
 奈那緒は蛇をもう一度掴む。
 「ああ」
 咲江は消え入りそうな声で悲鳴を漏らす。
 奈那緒は咲江の肩を強く抱いて蛇をクスコに流し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 「動かせ」
 仕方なく奈那緒は少しだけピストンする。蛇の頭は子宮口に当たっている。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああはああーーーーーーーーーーーー」
 咲江は泣き悲鳴に成る。
 「あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江の躰はぶるぶる震えて顔は真っ青である。
 「もう良いでしょ」
 奈那緒は確認を取る。
 「解ったよ」
 警視正もこのくらいで諦めてくれた。
 その後咲江も鞭で叩かれて泣き続けた。
 
 娼帝國D市。最新のニューシティである。
 此処が帝國首都に成るらしい。
 「まず報道を復活させましょう」
 真紀子の意見である。
 「そうですね。バイキングの食堂に誘導まではできて食事と衣料の配給は一応完了しつつあります」
 「報道を整備するか」
 「Sクラスの女をノミネートしてシティごとに行いましょう」
 これも真紀子の考えである。
 「そうです。内容は一括でも最初はシティごとが良いでしょう」
 葛城義和も納得する。
 「R国内は大体安定したらしいが日本や周りのアジアはどうかな」
 湯野中は進出した街を心配する。
 「それでも中国国境に近い北側が汚染されています」
 柿崎一行が報告する。
 「それにロボット師団が排除していますが中国から流民が流れています」
 指宿が付け加える。
 「かなり爆撃はしたのだろ」
 「それでも生き残った流民が流れます」
 「中国は絶対入れちゃ駄目よ」
 真紀子は中国が嫌いである。
 「それは判ってロボット師団を配置しています」
 「T国には流れ込まないのか」
 平佐和はそっちも懸念する。
 「大丈夫です。T国の国境近くに強力な汚染地帯ができて近付けません」
 指宿がきっぱり答える。
 「問題は日本だ」
 平佐和はそっちも気に成る。
 「夏木と繋ごう」
 湯野中が会議システムを繋ぐ。
 「いま何処だ」
 夏木陽一がモニターに出たので湯野中は居場所を確認する。
 「新青森です」
 「どういう状況だ」
 「米軍と中国軍でかなりの激戦に成りました。ロボット師団の上陸が早かったのでニューシティは全部無事です」
 「食糧などの流通はどうだ」
 「それがまだです。一番製造が大きいのが帯広ですが札幌、函館間が繋がりません。臨時に在来線の線路を広軌に改善していますが」
 「他の地域は製造が追いつかないか」
 「羽田、大阪湾、川越が厳しいです」
 「北海道は被害が無いのか」
 「帯広は問題ありません。稚内はかなり汚染されています」
 「日本人はかなり押し寄せているのか」
 「そうですが、大阪湾と羽田は受け入れを止めました」
 「川越は」
 「まだ余地がありますが人も来ていないようです。都心部の汚染が酷いです」
 「街はどうなのだ」
 「辛うじてニューシティの設備が護っています。外部の汚染は酷いです」
 「東京の一発だけでか」
 「そうです。それでも小型だったのです」
 「北朝鮮だな」
 「そうですが向こうは完全に壊滅です」
 「裸のアナウンサーの準備はどうだ」
 「そっちは凡そ集まっています。まあR国帰りが多いですが」
 「そうだったな。みな良い女だった。脱げるしそれが早いな」
 湯野中も納得する。
 「例えばこんな女です」
 夏木陽一は奈那緒のポートを送る。
 「これは素晴らしい」
 湯野中は絶賛する。
 「そうだな」
 平佐和も納得である。
 「放送の設備は問題ないな」
 「有りません。もとよりテレビもパソコンもインラインで繋がります」
 「それじゃアナウンサーを準備して来週から始めよう」
 「ところで家族棟への隔離は進んでいるか」
 「もとより街がそう出来ています。僅かな移動だけです」
 「ところで残存軍はどうです」
 平佐和が確認する。
 「それは問題ありません。ロボット師団には敵は殆んど無力です」
 「行き成りSMショーを始めるか」
 「娯楽番組で」
 「そうだ。こっちは全シティ同時で良いだろう」
 「脅かすのね」
 真紀子も納得の表情である。
 「誰を虐める」
 平佐和が確認する。
 「佐々木舞が残っている。あの女だけどの艦隊も連れて行かなかった」
 「それは良いですね」
 葛城義和も納得する。
 「早速準備に掛かろう」
 湯野中はやる気満々である。
 「そうよ。もう社会が百八十度変わったと宣言するのよ」
 真紀子は急進的に成りつつある。
 早速プレイルームが準備された。
 佐々木舞をT市のニューシティから新型の新幹線で移動させる。僅か三十分で着く。完全に放射能対応ができている。
 残念ながら湖畔のホテルは放棄された。またT市の日本人居住区もD市のニューシティに移動するしかない状況である。
 滝澤沙緒里の屋敷も放棄された。放射能汚染が安定するまで近づくこともできない。
 拷問のスタジオはD市に用意した。
 電波は使わない。全て有線で繋いでいる。
 衛星は全て撃墜した。娼帝國の衛星以外飛んでない。
 SMショーの前に報道番組を入れる。
 真紀子の考えではシティごとに行う予定であったがスタジオをその都度移して全部のシティに流すこととした。
 一回目は奈那緒と咲枝が担当となった。他の準備がまだなのでしばらくはこの二人で行う。
 全裸でニュースを読む。だが家族棟では一部合成で服を着せている。それ以外は軍の幹部が家族棟に放送する。
 「R国の放射能汚染は極めて軽度です。それでも娼帝國政府は絶対に外に出ないよう呼び掛けています」
 奈那緒はスクリーンの横に立っている。
 「他の亜細亜のニューシティでは中国、インドからの汚染が酷く出られる状況ではありません」
 咲枝は別のスクリーンの横に立っている。
 片方はR国内を映しもう片方は亜細亜の状況をロボットが操縦するヘリから中継していた。
 「日本は東京と稚内以外汚染は軽度ですがニューシティ以外国土の大方が破壊されました」
 ドローンが爆撃と地上戦で破壊された大阪上空を飛ぶ。
 「これが日本第二の都市大阪の現状です。米軍と日本の自衛隊の連合軍が中国軍と激戦の跡です」
 続いて咲江が読む。
 「中国軍は本土を大方核爆弾に破壊されて逃れた軍の一部が日本に上陸しました。各地で空爆と激戦が続きました」
 「月村総理は国家の崩壊を宣言しました。そして娼帝國に亡命しました。中国の残存軍はニューシティに迫りました」
 「最終的にはR国のロボット軍が中国軍を殲滅しました」
 奈那緒はカンペを読んでいるだけである。だがその読み方が女優並みである。
 「ここからは元日本の総理で娼帝國国家顧問の葛城義和氏にお話を伺います」
 葛城義和がスタジオ内のスクリーンに登場する。
 インターネットではない。D市からの有線接続である。
 「街によってはかなり入居できない人が地下のシェルターと駐車場に待っていますこの先入居はどうなるのでしょう」
 「娼帝國の法律に従うという確約の上で新規増築部分に配分しています」
 「娼帝國に従いたくない人はどうなりますか」
 「幾つか核シェルターを発見しています。希望を訊いてその何処かに送り届けます」
 「現実は滅亡するのですね」
 相変わらず奈那緒はカンペを読んでいるだけである。
 「そうとは限りません。核に汚染されてない部分はかなり在ります。戦闘で破壊されてない山間部で自給自足をできる可能性があります」
 スタジオでは咲枝がご開帳を披露し始める。男優が横から女の部分を広げる。ピンクの粘膜が広がり閉じ合せた膣口と尿道の亀裂が露に成る。
 これからこんな放送が定番となる。
 「それでは待っている人達に住居の配分はいつ頃になるのでしょう」
 「一月以内には完了します」
 葛城義和はきっぱり断言する。
 「そんなに早くできますか」
 奈那緒は既に一ヶ月掛からないと知っている。カンペの通り質問をしたのである。
 「R国は建築方法が抜本的に違います。全般的にロボットが建てるのも早い要因です」
 「ニューシティの進出してなかった国の救済は行わないのですか」
 「行いません。渡って来ても収容しません。収容はニューシティが進出したその国の人だけです」
 葛城義和の発言は総理の時代とは完全に変わっている。
 既に独裁政権の一員となっていた。
 「娼帝國の法律では今後結婚の制度がなくなるのですか」
 「そうです。現在既婚でニューシティに住んでいる場合その代だけ既存が認められます。但し家族棟からは出られません」
 「男性の義務は三十五歳までの兵役。女性は献身または子孫繁栄となっています。男性は軍に入って防衛戦争に従軍でしょうか」
 「違います。まず戦闘は殆んどがロボット師団が行います。艦船も司令部以外同様です」
 「実際にどのような事が強制されますか」
 「訓練だけです。銃や戦車、艦船、戦闘機の操縦になります。実際にニューシティが攻撃されて内部の防衛の予備です」
 「外の戦闘には従軍しないのですね」
 「そうです。外に出るのは住民の避難の場合の護衛と誘導程度です。但し毎年訓練は行います。その給料が僅かに支給されます」
 「衣食住は補償されていて身の回りの物を買う費用ですね。三十五歳以上はどう成りますか」
 「その八割の年金が支給されます」
 「現在三十五歳以上の人はどうでしょう」
 「今月順次支給されます。新しい預金口座が支給されます。各国の通貨は今後使えません。両替が必要です」
 そのレートがモニターに表示される。
 「この後はSMショーです。明日は女性の義務と待遇。明後日は職業に就く場合の法律について娼帝國国家顧問の葛城義和氏に伺います」
 「明日は奈那緒さんの凡てを見ていただきます。お愉しみに」
 続いて咲江がカンペを読む。
 「SMシューのスタジオはR国のD市です」
 そのままスタジオが切り替わる。
 「R国警察員の舛田紗香です」
 S役を担当する舛田警視正が挨拶する。
 既に佐々木舞が拷問椅子に磔にされていた。
 「この女佐々木舞は娼国の加重死刑囚です。要人暗殺のテロ行為を行うべく娼国に潜入しました。本日のショーが加重の部分です」
 舛田警視正は堂々と加重死刑囚と宣言してしまう。最早抵抗勢力も国際社会の介入も無い。
 佐々木舞は拷問椅子を六十度に倒されて百二十度に広げられた股間を斜め上に向けられていた。
 恥ずかしさに顔を逸らせて椅子の背に押付けている。
 「さあ。お顔を良く見せなさい」
 舛田警視正は強引に顔をカメラに晒させる。
 「いやあーーーーーー」
 佐々木舞はこの期に及んでも抵抗する。
 舛田警視正はビンタする。
 「うーーーーーーー」
 「抵抗しないの!」
 舛田警視正は強い口調で叱咤する。
 「・・・・・」
 佐々木舞は無言で舛田警視正を睨み返す。
 「生意気ね」
 舛田警視正は六本の蝋燭に点火する。和蝋燭ではない。白く太い蝋燭である。
 火傷にはならないが和蝋燭に比べて熱い。
 佐々木舞は舛田警視正のやり方を知っている。慄き身構える。
 舛田警視正は先に二本手に取る。
 佐々木舞の両方の乳首に落とす。
 「あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 舛田警視正は斜めに芯を下にして近くから落とす。熱さを最高にしたのである。蝋燭は落とす角度で熱さが違う。
 「二時間たっぷりこの加重死刑囚の悲鳴をお愉しみ頂きます」
 舛田警視正はスクリーンにそう宣言する。
 次は臍のくぼみに落とす。
 「あーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーー」
 オーバーなようだがそれなりに熱い。
 佐々木舞のドテの黒い塊はそれなりに咲いている。綺麗に整えてもある。
 舛田警視正はそれを櫛で靡かせる。
 蝋燭の炎を陰毛に直に当てる。
 「うーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーー」
 陰毛は一気に縮れて溶ける。
 舛田警視正は構わず焼き続ける。
 「うーーーーーーーーーううーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は顔を歪めて呻き続ける。
 舛田警視正は陰毛がチリチリに溶けてしまっても蝋燭の炎をドテに当てる。
 「あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の悲鳴は大きくなる。
 舛田警視正は女の部分を指で広げる。
 「よーく見てもらいましょうね。貴女の姿は全部のニューシティのテレビに映っているのよ」
 佐々木舞はまた顔を叛けて堪え続ける。
 舛田警視正は芯の周りに蝋涙が溶けて溜った蝋燭を二本持つ。
 それを佐々木舞の乳房にべっちゃり掛ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴が上がる。
 「あはーーーーー。ああーーーーーー。あはあーーーーーー。ああ。はあ。はあ。はあ」
 佐々木舞は荒い息遣いで藻掻き続ける。
 「次はもっと残酷です。お○○この中に流し込みます」
 舛田警視正はそう宣告して硝子のクスコを取り出す。
 「まずは中をじっくり見ていただきます」
 舛田警視正はクスコで膣を広げてカメラに数十秒アップにする。
 「あはあ。・・・・・ああ。・・・・・ああ。・・・・・ああ」
 佐々木舞の恥ずかしさに興奮した声が聞こえる。
 舛田警視正は蝋燭を二本翳す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は恐怖の悲鳴を上げる。
 舛田警視正は二本分一気にクスコの左右から流し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の躰がぶるぶる震えて強烈な悲鳴が上がる。
 舛田警視正はクスコの中に糸を垂らす。糸は天井のフックに結び付けて硝子のクスコの中まで落ちている。
 舛田警視正はバーナーを持ち出す。蝋燭をトングで掴む。バーナーでその蝋燭をクスコの真上で溶かす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の躰はさらに震撼する。そして緊迫した悲鳴が上がる。最初に流し込んだ芯の周りに溶けた蝋涙より熱い。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 舛田警視正が蝋燭一本分を流し込んでクスコは満タンに成った。舛田警視正は糸をクスコの口の直ぐ上で切る。
 それにライターで点火した。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 膣の中が蝋燭となって燃えている。
 「止めろーーーーーーーーーーー。きちがいーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は異常なプレイに堪らず抗議する。
 何故かこれまで観ていた娼国の男性には同情が沸かない。
 細面で色香の無い清楚な美人顔である。その表情が虐め心をそそる。
 クスコに火が点いたままにして舛田警視正は鞭を持つ。先端が長方形の四角いゴムに成った一本無理である。
 かなり強度が高い。叩かれれば確実に蚯蚓腫れに成る。
 舛田警視正はそれで乳房に被った蝋涙を叩く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乾いた蝋燭は割れて落ちる。
 舛田警視正は剥き出しに成った乳房をさらに叩く。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 白く肌理の細かい佐々木舞の乳房に蚯蚓腫れが浮く。
 舛田警視正はさらに叩く。佐々木舞の左の乳房にバツの字の蚯蚓腫れが浮きそれが直ぐに紅くなる。
 色が白いだけに無残さが際立つ。
 舛田警視正は同じ鞭で広げられた内腿を叩く。
 「あぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の躰が強く暴れ悲鳴を搾り出す。
 さらに叩く。
 「あうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 内腿にも真紅のバツの字が浮く。
 舛田警視正はクスコの火を鞭で叩き消す。蝋涙が股間に飛び散る。
 「あはーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は顔から汗を噴いて涙を滲ませる。
 舛田警視正はクスコを蝋涙の詰まったまま抜いてしまう。
 「あはあーーーーーーーー」
 舛田警視正は金属のクスコを挿入する。放水銃を弱めにして中を洗う。
 「あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 残った蝋涙をピンセットで取り出す。
 真っ赤な子宮口をもう一度画面に拡大してクスコを抜く。
 「これからこの加重死刑囚のお○○この中を焼きます。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。きちがいーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は驚愕の仕打ちに怒りの限り喚き散らす。
 舛田警視正は太目の半田鏝を温める。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞はさらに喚く。
 舛田警視正は半田を溶かして鏝の温まり具合を確認する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は泣き悲鳴になる。
 舛田警視正は半田鏝を構える。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は遂に失禁してしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の潮は噴出し続けた。
 「これは大サービスね」
 舛田警視正は佐々木舞の失禁ににんまり哂う。
 そして佐々木舞の股間の濡れを拭き取る。
 舛田警視正はもう一度半田鏝を持つ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は断末魔の悲鳴を上げる。
 舛田警視正は佐々木舞の女の部分を指で強く開く。そして半田鏝の先端を膣に突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は躰を揺すって強烈な悲鳴を上げ続ける。
 「あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 舛田警視正は膣から押し出された半田鏝を床に落とす。
 「大丈夫よ。ちゃんと医療実習で治るから」
 舛田警視正は簡単な事のように言う。
 「あーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーー。あははーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーー」
 「いまこの加重死刑囚のお○○この中は大火傷です。でも来週までに綺麗に治ります」
 舛田警視正は膣から抜けた半田鏝を拾う。それをコンセントから抜く。
 横から医療実習生が出て来て局部麻酔を打つ。さすがにこのままは堪えられない。
 「あーーーーーーーーーーー。きちがいーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は涙をぽろぽろ溢す。
 「感じなくなったら自分で慰められないものね」
 舛田警視正は意地悪の極地の言葉を吐く。
 「おのれーーーーーーーーー」
 「大丈夫。来週のショーで貴女のお○○こが感じるシーンをたっぷり上演しますよ」
 舛田警視正は自信満々である。
 「さあてこれからこの加重死刑囚の乳首を斬り落とします」
 舛田警視正はまた驚愕の宣言をする。
 高枝斬り鋏みが白い紙に巻かれて三方に載せられいる。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞はまた表情を破裂させて泣き叫ぶ。
 舛田警視正は高枝斬り鋏みの刃に酒を掛ける。儀式的な演出に過ぎない。だが佐々木舞は恐怖に縮み上がる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞はヒステリー状態である。
 「これで佐々木舞の乳首を鋏んで斬り落とします。来週出て来る時は綺麗に治っています。その感度もお見せします」
 舛田警視正は放送に向って公言する。全くの生放送である。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は声の限り叫び続ける。
 舛田警視正は高枝斬り鋏みを開いて構える。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の表情は歪み崩れて涙と汗で無残である。
 舛田警視正は高枝斬り鋏みを開いたまま乳房に当てる。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 舛田警視正は佐々木舞の悲鳴に全く動じない。一気に鋏む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳首が飛び血も飛び散る。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は号泣している。
 医療チームが止血パットで応急処理する。そして局部麻酔が打たれる。
 拷問椅子から降ろされストレチャーに乗せて運び出された。
 舛田警視正は落ちた乳首をピンセットで抓んで画面に翳す。
 「間違いなく加重死刑囚佐々木舞の乳首は斬れています。来週出て来る時は間違いなく綺麗に治っています。娼国の医療の偉大さをご確認ください」
 放送はここで終了した。
 日本のニューシティ内は壮絶に成った。女性の衝撃は尋常ではない。そして献身婦に従うかニューシティを出るかの選択に迫られた。
 ニューシティを出れば外は瓦礫か放射能。人外魔境では済まない。
 それでも娼帝國政府は汚染されてない山間部で自給自足生活はできるという。
 新しい法律と預金通帳、そして女性のランクが通知されたのはその日の朝であった。
 既に人間が製造業や建設業で作業をしなくて良い社会が出来上がっている。
 食事は無料である。コンコースの一つ上の階と二十五階のラウンジにてバイキング形式で誰でも利用できる。
 これまでの職業は大方が廃業となった。
 職業が全くないわけではない。だが職業に就くのは国の許可が必要である。
 三十五歳までと三十六歳以上ではその条件が変わる。
 女性の多くが騒ぎ始めた。
 騒いでも解決手段はない。この独裁国家が世界の総てと成ってしまったのである。
 そして革命や改革、デモなど等画策しようものならロボットの警察と軍が立ちはだかる。市民は全く無力である。
 世界は核汚染、日本でもニューシティ以外は瓦礫の山。抵抗を考える市民は非常に少ない。
 不満が有っても従う方が格段に無難と考える。
 R国はこれまで通りとあまり変わらない。T国もM国も大人しい。
 ニューシティで既に風俗嬢となっていた女性は逆にこれまでより安泰となる。
 特にR国から戻った面々は厚待遇に喜ぶ。
 A、Bランクになった女性は殆んど反発しない。
 だが大阪で山科穂香はAランクなのに仲間を募ってニューシティを出る決意をした。
 四国は局地戦闘以外何も起きてない。親戚の山が在る。
 其処には畑も生け簀も畜産もある。
 力を合わせれば生きて行けると考えた。
 近辺で加わる女性はかなりいた。
 だが男性は一人も加わらない。
 「献身婦と他人の子供を産ませられる。これはかつてない暴挙よ」
 大路七奈美は三十三歳に成る。二年我慢すれば良い。同じAクラスの評価を受けていた。
 出て行っても世界の大方が滅びたいま生きて行ける保障がないと大方の者が留まる事を選ぶ。
 親戚の山と言ってもその権利を保証する日本政府は崩壊していた。
 既にロボット部隊が国土を開拓し直している。
 いつか其処も侵略されるのではないかとの懸念は拭い去れない。
 それでも決意を決めた面々は女の尊厳と自由を護る意志である。
 周りの男性は彼女らを行かせたくない。説得に掛かっていた。
 平成、昭和と積み重ねてきたモラルは戦争と共に完全に崩壊している。男らは彼女らにも献身婦を期待する。
 
 汚染地域ではないので娼帝國はイージス艦で輸送した。あくまで海上警備行動の序でである。
 四国に上陸したとき総勢女性三十二名であった。
 艦から数日分の食糧と水をキャリーバッグに入れて渡された。
 其処から交通手段はない。
 線路が繋がっていて気動車が有れば使える。
 高松港は爆撃で破壊されていた。
 高松から予讃線の線路は寸断されている。電力もない。車両も破壊され車も破壊されていた。
 道路は爆撃で車両は通行できない。
 暫く徒歩で進むしかない状況である。
 娼帝國がニューシティを進出させた国は全体をドローンが自動航行で見張っている。彼女らの動きも監視されていた。
 
 R国D市ニューシティ中央棟。新天昇の間である。
 此処でも寿司カウンターが設えられ津梨清吉が寿司を握る。相変わらず飲みながらの会議である。
 真紀子らは高松に上陸した女性らの動きを見ていた。
 「あそこから徒歩で移動は無理」
 真紀子はそう呟く。
 「そうですね」
 葛城義和もやや悩む。
 「どうしてあんなところに降ろしたの。もっと近い港はないの」
 「海上警備行動の序ででしたから」
 柿崎一行が説明する。
 「出て行った奴等だろ」
 湯野中は苦しめば良いと見ている。
 「そうも行きません。これから抵抗が強くなります。それには捌け口と言う選択肢は重要です」
 「そうよ。今回は彼女らを助けるべきよ」
 「先生がそう仰るなら」
 「車両だけ提供しましょう。ある程度は自分らの力で独立した姿も見せるのです」
 「成程。アースの様な考え方だな」
 「土讃線はまだ大方繋がっています。鉄道と道路を走れる車両が有ります。それを提供しましょう」
 「それをドローンが撮影して報道するのね」
 「そうです」
 直ぐに指令は出された。
 
 帯広ニューシティ。報道スタジオである。
 本日も奈那緒と咲江が担当する。
 「昨日ニューシティを後にする女性の集団がありました。その先は四国の山間部です。無事に着けるかドローンが追いかけています」
 奈那緒は自慢の乳房と美しい躰の線を画面に晒してニュースを読む。
 「今回は娼国海軍のイージス艦が海上警備の序でに高松まで輸送しました。高松からは道路と線路の両方を走れる車両で土讃線を移動してもらいます」
 咲江も全裸で立っている。
 「ここからは元日本の総理で娼帝國国家顧問の葛城義和氏にお話を伺います」
 奈那緒が紹介する。
 また葛城義和がモニターに出演する。R国D市の新天昇の間から繋ぐ。
 ビールや刺身が置かれたカウンターからである。
 「山科穂香さんら三十人余りが大阪のニューシティから出てしまいました。問題はないのでしょうか」
 奈那緒が葛城義和に質問する。
 「ありません。出たい人は出て行って構いません。出て行くのは自由です。まだ地域によっては山間部など生活できる環境は残っています」
 「出て行く人が増えたらどうします」
 「そんなに増えるとは思えません。収容の方が大変です。そして娼帝國の体制に不満な人が残らない方が良いのです」
 「本日は女性の義務と職業の選択についてお伺いします」
 「それは北嶋娼国副主席からお答えします」
 葛城義和の回答と共にカメラは真紀子に移動する。
 「私が娼国副主席北嶋真紀子です。よろしくお願いします」
 真紀子が挨拶する。
 「それではまず恋愛の自由はありますか」
 「あります。結婚の制度がないだけです。但し献身婦の義務は果たしてもらいます」
 「もし献身婦の義務を拒否したらどう成りますか」
 「街から追放です」
 「この制度ではCランクでも女性の方に収入が多くなるように思われます。その点は如何でしょう」
 「そうです。男性にはラウンジで提供される範囲ですが飲むこととSEXが無料です。身の回りの物を買うのは女性の方が高額に成ります」
 「そうですね。どちらにしても文明生活を送るのに必要な範囲は補償されますね」
 「次に職業の選択ですが。職業に就くことはできますか」
 咲江が代わって質問する。
 「基本的に働く必要はありません。職業は国が認める範囲で許可が必要です。既に許可されている方々もあります」
 ここから葛城義和が答える。
 「例えばどの様な職業は認められますか」
 「食材の製造は認められません。飲食店、バーなどは認められます。製造は特殊なものに限ります」
 「税金とかはどう成りますか」
 「まずR国と娼国に直接税は存在していませんでした。今後消費税もなくなります。国が生産手段を管理します。紙幣も国が管理します」
 「税金を徴収しなくても成り立つのですか」
 「国が必要な紙幣を発行して物価も国が管理します。インフレもデフレもありません」
 「製造と社会インフラは全部国が行うので生活に困ることはないのですね。職業は製造と社会インフラ以外で許可制ですね」
 「そうです」
 その後も一時間くらい質問が続いた。
 「ありがとうございました。本日はここまでです。明日は今の世界状況に関してお伝えします」
 R国D市のスタジオに切り替わった。
 また舛田警視正が登場する。
 今日は将校が三人と緊縛師が二人手伝う。
 「この女は増田枝理那といいます。R国S市の住民です。献身婦に反対して警察員に抵抗しました」
 「やめろーーーーーーーーーーー。人権無視だーーーーーーー」
 増田枝理那はカメラに向って抵抗を叫ぶ。
 街を出てしまえば良いのだがR国内ではそれはできない。外で生活できる場所はない。
 S市は南側で娼国の政権下であった。此処には日本から出稼ぎの住民も居た。増田枝理那は日本人である。
 S市内の日系企業に勤めていた。
 「貴女は既に加重禁固刑二十年です」
 「ふざけるなーーーーーーーーーー。裁判も何も無いのか」
 増田枝理那はまだ事態を理解してない。
 「この国に民事の調停以外裁判はないのよ」
 舛田警視正は突っぱねる。そして緊縛師に合図する。
 緊縛師が脱がしに掛かる。
 「やめろーーーーーーーーーー」
 緊縛師はジャケットを剥ぎ取る。
 増田枝理那はさらに抵抗する。
 将校が躰を押えた。
 「いやあーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーー」
 緊縛師はタイトスカートを引き摺り下ろして下着も毟り取る。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那は怒りの限り叫ぶ。
 将校が手脚を押えて緊縛師が十字架に磔にする。
 横の柱には手首、肘、二の腕を縛りつける。脚首は左右別々に柱の根元に縛り付ける。
 腰の部分をベルトで押えた。
 増田枝理那の全裸の磔が公開されてしまった。増田枝理那の表情は真っ赤に染まっている。
 増田枝理那も昨日の佐々木舞とよく似た体形。長身かつ細身でややか弱さを感じさせるが表情は気丈さを宿している。
 舛田警視正は虐める意欲満々となった。
 緊縛師は鞭数本をテーブルに並べる。
 先端が長方形の革のチップに成った一本鞭を持つ。
 「まったく馬鹿ね。大人しく従っていたら要人の相手だけで良い生活ができたのに」
 「そんな。売春なんかできないよーーーーーーー」
 増田枝理那は真っ赤な顔をさらに紅くして気丈に言い返す。
 「献身よ。売春じゃないの。もう結婚制度は存在しないの。貞操を守ることも必要ないのよ」
 舛田警視正は強い口調である。
 鞭を横に振り被る。
 「あーーーーーーーー」
 左の乳首を鞭の先端が直撃する。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那の縛られた左脚が強く蹴り上がろうとして僅かに跳ねる。
 舛田警視正はさらに振り被る。
 増田枝理那は慄いて身構える。
 今度は右に乳首を直撃する。
 「うーーうーーーーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那は強烈な痛みに悲痛な表情で舛田警視正を睨み返す。
 「この真っ白な乳房と太腿に蚯蚓腫れ作って」
 舛田警視正は将校に要求する。
 将校らは叩けるぞと悦びの表情に成る。
 
 帯広ニューシティ。
 放送の出番が終わって奈那緒の部屋に仲間が集まっていた。
 奈那緒も咲江も以前に貰ったままの部屋である。
 「あの子。街から出てしまえば良かったのに」
 寿美が呟く。
 「R国では出られないのよ」
 咲江がスタジオでの情報からそう答える。
 「放射能汚染で」
 「S市は汚染されてないけど街の外では生活できないよ。食料も何もないし。自給自足は山間部でないと無理よ。其処は全部汚染されている」
 奈那緒が説明する。
 「そうか。日本に運んでくれないの」
 「その前に警察員に抵抗しちゃ」
 「そうか」
 R国内と日本では多少扱いは違うらしい。
 
 将校らは叩き続けた。
 増田枝理那の乳房も太腿も肌理の細かい白い肌に蚯蚓腫れが真っ赤に奔って無残極まりない。
 「今度はお○○こを叩いて」
 舛田警視正は非情な指示を出す。
 「この状態では」
 将校は両脚を揃えた磔の状態が適当でないと主張する。
 「好きなように縛り直して。そのままV字開脚でも拷問椅子に移しても逆さ吊るしにしても。どれでもご自由に」
 舛田警視正はやり方を提案して選ばせる。
 将校三人が相談して逆さ吊るしが選ばれた。
 緊縛師は指示を受けて脚首に金属棒を渡してY字開脚に吊るそうとする。
 「待って。もっと股間を広げて。太腿の根元を両方縛って大股開きに逆さ吊るしよ」
 舛田警視正がさらに過激な吊るしを要求する。
 将校らはにっこり納得する。
 緊縛師は直ぐに難しい吊るしに掛かった。将校らが喚き続ける増田枝理那の躰を押えて協力する。
 緊縛師らは増田枝理那の胸部を高手小手に縛る。
 それから太腿に二本に折った縄を巻きつけて左右の太腿二箇所の縄で吊るす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに膝から脚首に掛けた縄で離れた床から引っ張る。
 悲鳴と共に増田枝理那の躰は空中に船の碇を逆さまにした形に吊るされた。
 女の部分は斜め上を向いて綺麗な粘膜が丸出しである。
 「綺麗な色だな」
 「ドドメ色感はない」
 将校らは増田枝理那の二枚閉じ合わせてぴんと突っ張った女の部分の粘膜の美しさに感心する。
 舛田警視正は先端がホームベースの形をした一本鞭を将校らに渡す。
 「三十回よ」
 舛田警視正はハードな指示を出す。
 「一人十回ずつだな」
 舛田警視正は増田枝理那の女の部分のびらびらを広げる。
 「なかなか綺麗よ。血まみれにして」
 広げられた内側の緋色の粘膜も尿道の亀裂も膣口もカメラにアップで公開された。
 増田枝理那はどうにも堪えられない。恥ずかしさに高ぶった息遣いを漏らしている。
 一人目の将校が構えて振り被る。
 一本鞭の先端のチップが正確に増田枝理那の女の部分を叩く。
 「あうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那の躰が震撼して強烈な悲鳴が上がる。
 十発目くらいから涙が滲み始めた。
 将校らは交代して数を数えながら容赦なく叩き続ける。
 観ている者らは各々の違った意識で固唾を飲む。
 増田枝理那は涙をぽろぽろ溢しながら三十発の叩きが終了した。
 舛田警視正は叩かれたばかりの増田枝理那の股間の粘膜を抓って広げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 増田枝理那は痛みに藻掻く。涙が溢れる。強烈な痛みである。
 「あーーーーーーーーーーーーんああーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 舛田警視正は意地悪く抓って揺さぶる。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那は泣き暴れ藻掻き続けた。
 「昨日はこの中に蝋燭流したけど今日は何が良いかしら」
 舛田警視正は痛がる増田枝理那の女の部分を広げで弄くりながら将校らに意見を聞く。
 「蛇入れましょう」
 一人の将校が極限の提案をする。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那は聞いただけで悲鳴を上げる。
 「まあ。蛇は視聴者に刺激が大き過ぎます。次回と言う事で」
 「それでは電気で行きますか」
 「そうね。蛇は駄目だけどカメレオンに舐めさせましょう」
 「この体制で」
 将校はなかなか良いという表情に成る。
 「そうよ」
 舛田警視正はにんまり哂う。
 水槽に入れてカメレオンが運ばれた。
 「いやあーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那はそれを見て泣き叫ぶ。
 「それにしても馬鹿ね。抵抗なんかしなければこのプレイで高いギャラが貰えたのよ」
 舛田警視正はまた諦めを促している。
 「この女これで減刑仮釈放になるのでしょう」
 「一回は成るみたいよ」
 「次に抵抗すると加重死刑囚ですな」
 「そうね」
 舛田警視正らは本人と大衆に聞かせるべくしゃべっている。
 舛田警視正は逆さ吊るしにされている増田枝理那の膣にクスコを差し込む。
 螺子を回して内部を広げる。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は女の部分の奥を広げられた悲鳴である。
 容赦なく上からのカメラがアップで放映する。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那は恥ずかしさに堪えられない。
 将校がスポイトで蜜を流し込む。
 「えーーーーーーーーーー」
 「大丈夫蜂蜜よ。それに恥ずかしいのは慣れないとね。これからこういう事が当たり前の社会に成るのよ」
 舛田警視正は増田枝理那が到底受け入れられない事を諭すように言う。
 将校二人が水槽からカメレオンを一匹ずつ取り出す。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人の将校は増田枝理那の悲鳴を他所に増田枝理那の大きく拡げられた内腿に載せる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那は堪らない感触に藻掻き悲鳴を上げる。
 将校らはカメレオンの舌をクスコの中に誘導する。カメレオンの舌は増田枝理那の膣の奥に流し込まれた蜜を舐める。
 「あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 サイレンのように強烈な泣き悲鳴が続いた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 カメレオンは舐め続ける。
 将校はスポイトで膣の奥に蜜を足す。
 上からのカメラにはカメレオンの舌が真っ赤な子宮口付近を舐めているのが克明に映されていた。
 「いやあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那の切迫した悲鳴は何処までも続いた。
 二人の将校は適度なところでカメレオンを回収する。
 「あはーーーーーーーーー。あーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 増田枝理那は涙を流し荒い息遣いで震え続けている。
 「乳首を斬ったりはしないのですか」
 将校が態と脅しの心算で確認する。
 「まだよ。今度抵抗したらそれも有りよ」
 舛田警視正もその質問に脅しを追加する。まだ増田枝理那が従順になるように仕向けているのである。
 「判りました」
 将校ももとより判っていて了解を返す。
 「そろそろ降ろして」
 舛田警視正は緊縛師に指示する。
 吊るしから降ろされて増田枝理那は床に倒れこむ。
 ここで暫く休憩が入れられた。
 
 R国D市ニューシティ中央棟。最上階新天昇の間である。
 「かなり反発が来るのじゃないか」
 湯野中はやや警戒する。
 「来るでしょう。集団で反発されては面倒です」
 「でもロボットの警官が押えるでしょう」
 真紀子はややアルコールが効いている。
 「反発より出て行って貰うべきです」
 「でもR国では外に出て行けないぞ」
 平佐和も今の増田枝理那の様なケースが気に成る。
 葛城義和は帯広の奈那緒とテレビ会議を繋ぐ。
 「どうです。今のショーを観て周りでかなり動揺が起きていますか」
 「私の周りは疑問が出ても静かです。男性は全く反発してないようですね」
 「そっちの局への反響はありますか」
 「質問はかなり来ているようです。抗議は殆んど見当たりません。核戦争の後で助かる場所があったのですから。それだけ良かったという状況ではないでしょうか」
 奈那緒は差し障りなく対応している。
 「あなたはどうなの」
 真紀子は奈那緒の意識に突っ込む。
 「私は店を営んでいましてそれも許可されましたが今の立場に推薦していただいて格段に待遇が良くなりました」
 「今のを観てどうなの」
 「それ以前に私達もやってきました。帯広の上層階にお部屋を貰うまではもう大変でした」
 「そう。私の昔と同じね」
 「ええーー。副主席の昔とですか」
 「そう。私もハードコンパニオンだったのよ」
 「えーーーーーーーー」
 奈那緒も驚きと共に言葉を失ってしまった。
 「帯広は平和な様子ですね」
 葛城義和が話題を変える。
 「私達の周りは平和です。日本は弾圧などありませんでしたが香港やロシアを見ればそれほど驚かないのではないでしょうか」
 奈那緒は差し障りなく続けている。
 「女性専用ラウンジは如何ですか」
 「大変助かります」
 奈那緒らはもうタレント同然である。一般のラウンジには入れない。
 全裸で出演している。男性の視線は集中する。そしてもう日本の法律は適用されない。
 「出ていった人達はこの先どうなるのでしょう」
 「一回くらい直ぐに作れない必需品を一年分くらい支給します。その後は自力でやって貰います」
 「土地とか山は所有権がどうなるのですか」
 「どこかで線を引くしかないですね」
 「例えば」
 「四国を別の国家と扱うか。自由地域とするかですね」
 「食糧は自給自足してもそれ以外は大変ですね」
 奈那緒はとても生きて行けないと心配する。
 山の中の一軒家でもそれまでは街に出て買い物はできた。いまニューシティ以外に街はない。
 「具体的にはどう成るのでしょう」
 「それはまだ。四国に行った面々がこちらに反旗を翻さないとも限りません。対抗しないで静かに暮らしてもらえたら良いのですが」
 葛城義和は充分に警戒心を持っている。
 日本の本土には娼国に潜入してきた分子の仲間がまだまだ残っていると思われた。
 
 東京。羽田ニューシティ。
 吉村恵里ら元テレビ太陽系列の末端となる仲間が集まっていた。
 「出て行った人達この先どうなるのでしょう。娼帝國の法律はとても受け入れられない。でも受け入れる以外生きて行けない」
 勿来亜里沙も元テレビ関東ADである。
 「此処にとどまって革命のチャンスを待つしかないかな」
 吉村恵里も現状は堪えるしかないと語る。
 「献身婦をやるしかないのね」
 ここが最大の問題である。柳瀬香織も納得が行かないでは済まない。
 「生きる為に仕方ないよ」
 広中美沙も今は諦める。
 「出て行った三十二名の人達。食糧と住む家の当ては有るのでしょう」
 「爆撃で破壊されてなければ」
 「でも娼帝國のドローンが偵察したところ土讃線は大方繋がっているみたい」
 「四国は比較的戦禍を免れているのね」
 「農業と牧畜で食糧は自給自足しても着る物とか難しいよね」
 「そうだよ」
 「でも此処に居ても通信手段は全くないのね。コミュニケーションが取りにくい」
 「それにしても佐々木舞は酷いことされたよね。歴史を上書きする拷問だよ」
 志村恵里が噛締めるように呟く。
 「完全にみせしめを娯楽番組にしている。酷過ぎるよ」
 柳瀬香織も怒りを噴出させる。
 「まったくよ」
 「これから何も発言できないね。報道は国営だけ。印刷手段も無いよ」
 柳瀬香織は元アナウンサーである。
 「それとスポーツ施設も限られている。スケート場、卓球は有ったけど」
 「プールもあるよ」
 「でも娯楽の範囲よ」
 「でもあの人達口コミだけで三十二名も集まったね」
 「反対して止める人も多かったらしいけど」
 「殆どの女性は此処に残るよね」
 「いま出るのは自殺行為よ。病気に成ったら終わりよね」
 四国は爆撃を受けてもまだ軽微な状態であった。日本全国瓦礫の山だけではない。至るところにまだ遺体が転がっている。
 その遺体をロボット師団がローラーを掛けるように荼毘にして行く。
 
 山科穂香らは土讃線を一部道路に迂回して進んでいる。トンネル部分が無事なのがかなり助かっていた。
 それでも寸断された道路を進むのは至難の業である。
 何度も山道を迂回した。
 車輌と一緒に小型のドローンを提供されたので何とか進路を見出せる。
 トンネルの多い大歩危付近は順調に進めた。土佐山田の町は破壊され線路も寸断されている。
 それを大きく迂回した。
 道路は中国軍の戦車と装甲車の残骸が塞いでいる。
 町の外れまで来ると娼帝國が住民救済にヘリを発着させた広場がある。其処からなんとか後免への道が確保できた。
 破壊されてない建物も有ったので本日は此処で一夜を明かすこととする。
 食糧は多少残っているが冷蔵庫の電源が切れて大方が腐敗していた。高松港でもらった食料はできるだけ温存したい。
 米と僅かな野菜が確保できた。
 それを調理する為に薪釜の有る農家を探す。
 最早この先の大変さがのし掛かる一幕であった。
 「大丈夫よ私の山には電気が無くても暮らせる設備は有る」
 山科穂香は皆を安心させるべく言う。
 「でも。冷蔵保存はできないね」
 「それがね。天然の冷蔵庫が有るの」
 その山には小さな鍾乳洞があった。
 「でも山は爆撃されてないの」
 「大丈夫。ドローンで調べて貰ったよ」
 葛城義和の指示である程度の支援が行われていた。ニューシティから出ても生活手段があると立証するためである。
 
 R国D市のスタジオである。
 放送は暫くラウンジや有料部分の利用案内が流れていた。
 男性向けにはBクラス以上の優良コース。女性には美容系のクラブ案内が流れていた。
 Cクラスの収入では背伸びしないと行かれない料金である。
 増田枝理那は泣き続けていた。
 「まだ終わりじゃないのよ」
 舛田警視正は増田枝理那の髪を掴んで宣告する。
 「えーーーーーーーーーー」
 増田枝理那は悲痛な表情で見上げた。
 拷問椅子に乗せられる。
 腕は拷問椅子の背の裏に回して縛り合わせられた。
 膝と脚首を脚乗せ台に縄で固定されて股間は大きく広がり女の部分もアナルも丸出しにされてしまう。
 「これから恥ずかしい姿をもっと晒してもらうよ」
 浣腸器と氷水の入ったバケツが用意されていた。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那は冷たい水を見て悲鳴を上げる。
 将校が氷で冷やした水を浣腸器に吸い上げる。
 「やめてーーーーーーーーーーー。そんなのだめーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那は恐怖に歪んだ表情で拒絶する。
 将校二人が左右から増田枝理那の太腿を押さえる。
 「いやーーーーーーーーーーーーー。いやだあーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那は泣き悲鳴になる。
 浣腸器を持った将校が容赦なくアナルに先端を突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那の悲鳴を他所に冷水は直腸に注入される。
 「あーーーーーーーーーーーー。ぐああーーーーーーーーーー。ぐうあああーーーーーーーーーーーーーー」
 一気に腹の痛みが増田枝理那を襲う。増田枝理那は痛みに堪らず藻掻き悲鳴を絞りだす。
 将校らは嬉しそうに増田枝理那が苦しむ姿を見ている。
 舛田警視正はアナル栓を手にしていた。
 「あーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーいたいーーーーーーーーー」
 増田枝理那は苦しみ藻掻き喚き続ける。
 半分ぐらい注入したところで舛田警視正が止めた。その段階でアナル栓をねじ込んでしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーん。いたーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那はさらに泣き喚く。
 「これが刺さっている間は苦しみ続けるのよ」
 「やだあーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーー」
 増田枝理那は苦しくてどうにもならない。
 「抜いてほしい」
 「あーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーー」
 「抜いてほしかったら、私のうんこ見てくださいって言いな」
 「ああーーーーーーーーーーーーーーー。そんなあーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーー」
 「私のうんこを見てくださいと言うんだよ」
 今度は将校が増田枝理那を追い詰める。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーー。わたしのうんこみてください。あーーーーーーたすけてーーーーーーーーーー」
 増田枝理那はその部分を早口で唱える。
 既に拷問椅子の下には透明で大きな水槽が受けていた。
 将校が舛田警視正に目で確認してアナル栓を引き抜く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那の悲鳴とともに茶色い水が流れ出す。続いて繋がった便が一気に流れ出る。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 腹の痛みは直ぐには治まらない。
 将校二人が腹をマッサージして手の体温で温める。
 舛田警視正が浣腸を途中で止めたのは便を崩さない配慮であった。
 「全シティに公開されたよ。もうみんな貴女を見たら今の排泄を思い浮かべるよ」
 舛田警視正の残酷な一言である。
 「おっぱいもお〇〇こもみんな公開されたぞ」
 将校も詰る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 増田枝理那は号泣する。
 「これからはSM専門の献身婦ね」
 舛田警視正は残酷な宣告をする。
 「そんなーーーーーーーーーーーー」
 増田枝理那は悲痛な表情をさらに崩す。
 「素直に献身婦やっていれば良かったのよ」
 放映はここで終了した。
 
 R国D市。中央棟最上階の新天昇の間である。
 今日は寿司のカウンターではなく料理が運ばれていた。
 「なかなかやってくれるな」
 湯野中は舛田警視正の拷問に感心している。
 「早くこっちの体制を嫌う分子を炙り出したいの」
 真紀子は湯野中が濃い拷問を要求しているのでその本位を確認する。
 「せっかく葛城先生が出て行く女達を出やすくしてくれているからこっちも協力しようと」
 「そんなに出て行く人たち居るかな」
 「一番困るのが今は我慢して着々と組織しようとする奴らです」
 「そうだよな」
 平佐和もそれを懸念している。
 「ピンポイントにローラー掛けましょう」
 柿崎一行である。
 「どのように」
 「献身婦は追加料金でSMを受けることになっています。今すぐSM遊びを行いたい者はごく稀です。こっちで派遣しましょう」
 「北朝鮮で戦死した仁延頴娃の様な者を作り上げるか」
 「まあ。あそこまで行かなくてもそれなりに」
 「北海道警から警察庁長官に成った田村祥司にやらせたら」
 道警本部長は警察庁長官に警察庁長官後藤謙二は警備大臣に昇格していた。
 「ちょっとそれは」
 真紀子は今後報道に出る可能性の有る者は駄目と言う。
 柿崎一行のノミネートで早速五人の工作員が充てられた。
 
 土佐山田近辺の廃墟で一夜を明かした山科穂香らは土讃線に戻って高知の近くまで線路を走って来た。
 土讃線は高架の部分が壊されている。其処から市電の走っていた道路を進む。ある程度破壊されていても道は広く通ることができた。
 「この先窪川まで土讃線で行けないと厳しいね」
 大路七奈美がその先の進路をドローンで確認していた。
 「それとどこかの駅でこの車両の燃料を補給したいね」
 山科穂香は先も考えている。
 「そうよ。目的の中村までは行けるけど。その先も動ける方がいいよ」
 大路七奈美も賛成する。
 さすがに此処まで来ると町以外は破壊されてない。順調に窪川には一時間で着いた。土佐くろしお鉄道の駅である。
 燃料の補給もできて満タンにした。
 町の中に衣料品店が壊されないで残っていたのでできるだけ車両に積む。
 食料もカップ麺が確保できた。駅に石油ストーブが数台あったのでそれで湯を沸かして食べる。
 中村駅までも順調に着いた。
 だが中村の町はかなり破壊されている。奥まで行けばどうか分からないがここでの補給は諦めた。
 四万十川を渡って山道に入る。
 「この町に何も残ってないとちょっと厳しいね」
 「窪川まで行かないと駄目ね」
 山科穂香らが山の民家に辿り着いたのは葛城義和の直属がドローンで確認していた。
 大きな民家でその麓に小学校もある。
 取り敢えずは民家で集団生活となった。
 竈もあり露天風呂もある。だが薪は当面の分が有るが作らなくてはならない。
 過酷な作業が始まった。
 「中村のスタンドが破壊されていたね。海まで出て魚取りたいけどガソリンがネック」
 「そうね。毎回窪川で補給しないと」
 「それにどこかでガソリンは行き詰まるよ。他にも手段考えないと」
 「そうだよね」
 彼女らの前途は暗澹としていた。
 
 羽田ニューシティ。
 勿来亜里沙は柿崎一行の部下の工作員に指名されてしまった。
 「えーーーー。エスエムですか」
 勿来亜里沙は驚愕の表情になる。
 「追加料金で受ける事に成っている。拒否はできない筈だ」
 柿崎一行の部下は小柴雄二という。強い口調で強要する。
 「はい」
 勿来亜里沙もここで戦ってはならないと観念する。
 小柴雄二は勿来亜里沙の躰を捕まえて服を脱がしに掛かる。
 「えーーーーーーー。まってよ。シャワー使わせて」
 勿来亜里沙は少し抵抗する。
 「駄目だ」
 小柴雄二は強引に勿来亜里沙の躰を壁に押し付ける。
 勿来亜里沙は強張った表情で何とか堪える。
 小柴雄二は荒々しくスーツを脱がしてブラジャーも外す。
 乳房をじっくり弄って唇を強引に重ねる。
 「うーーーーーーーー」
 勿来亜里沙はこれも我慢するしかない。
 小柴雄二は最後のショーツを下ろそうとする。
 「待って。汚れているから」
 勿来亜里沙は抵抗する。
 「それが見たいのだ」
 小柴雄二はびんたする。
 「あーーーーーーー」
 そして強引にショーツを下す。
 「あーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は叩かれて強張った表情が泣きそうな表情になる。
 小柴雄二は下着の裏側をひっくり返して露にする。
 「いやーーーーーーーーーーーー」
 「確り染みが。撮影しておこう」
 小柴雄二はそう宣告して顔、全裸、下着の染みを撮影する。
 「えーーーーーーーーー。そんな」
 勿来亜里沙は悲痛な表情で見ている。
 小柴雄二は全く無視して勿来亜里沙の躰を高手小手に縛ってしまう。
 そのまま勿来亜里沙の躰をプレイルームの拷問柱に押し付ける。
 その柱に高手小手に縛った縄に通した別の縄で縛り付けてしまう。
 右脚首を柱の根元に縛り付ける。さらに膝も縛って片脚を完全に固定する。
 左脚の膝に縄を掛ける。そのまま引っ張り上げた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は股間が丸出しに成って悲鳴を上げる。
 その縄を十字架の横柱の先端に埋め込まれたフックに縛ってしまう。
 小柴雄二はさらに脚首に縄を掛けて強く引っ張って脚を高く上げた状態で天井から下がったフックに結び付ける。
 勿来亜里沙の女の部分とアナルは丸出しに成った。
 勿来亜里沙は困った表情で目を他所に逸らしてうろたえている。
 小柴雄二は鞭を手にする。六条鞭だが革が分厚く二ミリくらいある一本ごとの幅も太く十五ミリはある。
 「ああ」
 勿来亜里沙は叩かれると分かって恐々とする。
 小柴雄二はまず乳房を狙って叩きつける。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳房が強くへしゃげる。顔の表情は痛みに強く強張る。
 小柴雄二は三十回くらい叩いて竹の鞭に替える。
 それで太腿を叩く。
 「うーーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーー」
 強烈に痛い。直ぐに蚯蚓腫れが浮く
 「うぐーーーーーーーーーーー。ううっぐうーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーー」
 小柴雄二は五本蚯蚓腫れを作った。メモリの様に均一に五本の蚯蚓腫れが並ぶ。それが数十秒で真紅に染まった。
 「次はま〇〇こだ」
 「えーーーーーーーーーーーーーー」
 「いたいぞーーーーーー」
 「あーーーーーーーーーーーーーん。それはゆるしてーーーーーーー」
 勿来亜里沙は泣き声混じりである。
 小柴雄二は容赦なく鞭をサイドに構える。
 勿来亜里沙の左脚が大きく吊るし上げられている。閉じ合わせた女の部分はくっきり正面を向いてしまっていた。
 小柴雄二はその部分を狙って鞭の先端を強く当てる。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は躰を強く揺すって悲鳴を絞りだす。
 「ああーーーーーーーーーーーーーん。い、いたあいーーーーーーーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は一発で涙を溢す。
 小柴雄二は叩いた女の部分を抓んで広げる。
 「いやーーーーーーーーーーーー。そんなとこみないでーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は悲鳴混じりで抗議する。
 「ばかやろーーーーーーーー。AVじゃここは全部公開だ」
 小柴雄二はそう怒鳴ってまたビンタする。
 「あーーーーーーーーーん。そんなあーーーーーーーーー。法律違反だよ」
 勿来亜里沙はまだ日本の心算でそう叫ぶ。
 「どこの法律だ。帝國ではそんな法律はない。それに昔の日本でも海外サイトのAVはそこ丸出しだ。SMクラブでは当然広げる」
 小柴雄二は当然の如く言う。
 「ああ」
 勿来亜里沙は悲痛な表情でそれを認識するしかない。
 「昨日のSM動画放映はなかなかハードだったな」
 「あれは酷いよ」
 「言う事を聞かないとあれに推薦するぞ」
 「えーーーーーーーーーーーーーー」
 「俺は元R国の工作員だ。いつでも推薦できる」
 「わかったよーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は受け入れるしかない。
 小柴雄二は勿来亜里沙の女の部分をもう一度広げて絆創膏で止める。
 その状態で鞭を構える。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は悲痛な声になる。
 小柴雄二は容赦なくピンクの粘膜を叩く。
 「うーーーうーーーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は痛みに躰を強く迫り上げる。そして吊るされた左脚を強く蹴る。
 「ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は強烈に躰を捩って暴れる。
 そして失禁してしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は失禁に悲鳴を上げる。
 小柴雄二はそれを撮影する。
 「尿道口から直にお漏らしが見られたな」
 小柴雄二は愉しそうに詰る。
 「ひどいよーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙はまた涙を溢す。
 「放映されるよりましだろ」
 「そうだけど。いたいよーーーーーーーーーー。堪えられないよ」
 勿来亜里沙はぽろぽろ涙を溢れさせる。
 「臨時収入に成ったじゃないか」
 「えーーーーーーーーー。それでもーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙から涙はぽろぽろ溢れ続ける。
 小柴雄二は勿来亜里沙を十字架から降ろす。そして拷問椅子に乗せる。
 「今度はいい声で泣いてもらう」
 小柴雄二は哂っている。
 「まだなにするのーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙はヒステリー状態である。
 小柴雄二はドリルバイブを翳す。
 「えーーーーーーーーー。そんなの入れたらこわれちゃうよーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は恐怖に慄く。
 「それが壊れない。失神はするけどとことん気持ち良くなる」
 「えーーーーーーーーーー。そんな」
 勿来亜里沙は失神と聞いてさらに怯える。
 小柴雄二の目標は失神である。
 擬似男根にローションを掛ける。
 「やだあーーーーーーーーーーーーーー。だめだよーーーーーーーーーーーーー。緩くなちゃうよーーー」
 勿来亜里沙は既に泣き顔である。
 小柴雄二は容赦なく突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は拷問椅子の上で固定された躰を藻掻き続ける。
 
 帯広ニューシティのスタジオである。
 「こんにちは。水田奈那緒です。遂に山科穂香さんの一行は目的の部落に辿り着きました」
 今日も奈那緒が全裸でニュースを読む。
 ドローンがその山を上空から放映する。
 「木内咲江です。町は破壊されていますが山間部は戦火を逃れています。斜面の畑も田圃も生簀も無事でした」
 咲江もモニターの横に全裸で立っている。
 「麓に小学校の校舎もあります。まだ住む余裕は有るとのことです。この山には小さな鍾乳洞が有って天然の冷蔵庫になり電力がなくても生活できます」
 奈那緒の解説は出て行くことを薦めているようにも聞こえる。
 だが大方の市民は冷ややかに見ていた。出て行っていつまで生きられるか極めて不確定である。
 「食料の生産は全体では概ね追い着いていますが、輸送は芳しくありません。関東近辺は核攻撃を受けて生産設備の増強がまだできません」
 「千葉の工場は核戦争の前に増強されていましたのである程度追い着いていますが関東は帯広、新青森からの輸送に頼っています」
 奈那緒と咲江が交互に読んで行く。
 「東北新幹線は娼国の軍が護ったので幸い寸断されずに済んでいました。大宮までは繋がっています」
 「大宮からは川越線の線路を新幹線サイズ変更しました。単線であり在来線の線路で札幌、新函館北斗と同じでここの運行がネックになっています」
 「東京は破壊されていますが核戦争前に造られた新川越、姉ヶ崎間の直通線は地下深く建造されていましたので運行可能です」
 「羽田ニューシティだけは木更津から駆逐艦が輸送しています」
 「大阪も製造ができません。それ以外の西日本は自給ができています。山陽新幹線の線路も無事残りましたので新幹線で輸送しています」
 「あの。新幹線が使えるのに山科穂香さん達はイージス艦が輸送したのですか」
 「それは新幹線を人の輸送に使ってないのです。動いている車両が相互乗り入れしていた娼国の車両だけで荷物輸送専門にしています」
 「JRの車両は破壊されたのですか」
 「核汚染地帯を走れるのは娼国の車両だけなのです。外の空気を入れないで車内の二酸化炭素を酸素に換えて走行します」
 「この先も人の輸送は行わないのですか」
 「行わないとの事です。東海道新幹線も新横浜、東京間が破壊されていますがその修繕も行わないようです」
 「ニューシティ間の移動は無しですね」
 咲江が質問を提示して奈那緒が答える形式でカンペを読んできた。国民が移動できないことをやんわり伝えている。
 
 勿来亜里沙はドリルバイブの責めで二回失神させられた。
 失神したままぐったり躰を拷問椅子に沈めている。
 小柴雄二は失神した勿来亜里沙にあくどい悪戯をした。
 山芋を擂ってさらに潰して細かくした。これを失神している勿来亜里沙の尿道と膣に流し込んだ。
 やがて勿来亜里沙は強烈な痒みで意識を回復する。
 「あーーーーーーーーーー。ううああーーーーーーーーーーー。ううあああーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーー」
 一気に痒みが勿来亜里沙を襲う。
 「洗ってやるよ」
 「ああーーーーー。なにをしたのーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は苦しみに歪んだ顔を破裂させて叫ぶ。
 小柴雄二はクスコを挿入して膣を拡げる。
 中に細いカテーテルで水を強く流す。暫く膣の中を洗う。
 勿来亜里沙は痒みに藻掻き続けている。
 さらに酢を霧吹きで散布する。
 膣は洗って楽に成っても尿道の痒みは去らない。淋菌の痒みどころではない。
 「尿道は小便を出さないと洗えないよ」
 小柴雄二は哂っている。
 「おのれーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は恐ろしい仕打ちに怒りを剥き出す。
 小柴雄二は拷問椅子の下に大きなバケツを置く。
 「出して洗え」
 そう言ってクスコを抜く。指で勿来亜里沙の女の部分を広げる。尿道の小さな亀裂が剥き出しである。
 「ふざけるなーーーーーーーー。といれいかせろーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は事態が不利なことを判っていてもあまりの仕打ちに怒りを破裂させる。
 「馬鹿も休み休み言え。俺の前で尿道から直に出して見せるのだよ」
 小柴雄二は強行である。強い口調で押し被せる。
 勿来亜里沙はもう痒みに堪えられない。股間を捩って苦しみ続けている。
 「ううーーうーー」
 勿来亜里沙は涙を溢しながら小水を排泄する。
 「ああ。あはああ」
 勿来亜里沙はどうにも堪らない息遣いを漏らす。
 「一回じゃ足りないな。まだ痒いだろう」
 小柴雄二はさらに詰る。
 「う、ううーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は確かに痒みが去ってないと悟る。
 小柴雄二は尿道カテーテルを取り出す。
 「俺のしょん便で洗ってやるよ」
 小柴雄二はカテーテルにキシロカインゼリーを塗る。自分のペニスを出してカテーテルを挿入する。
 カテーテルの真ん中を抓んで勿来亜里沙の尿道の亀裂に反対側を挿入する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。なにするのーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は堪らず喚き散らす。
 小柴雄二の小水は勿来亜里沙の膀胱に流れ込む。
 「気持ち良いぞ」
 小柴雄二は愉しんでいる。
 「やめろーーーーーーーーーーーーー。きちがいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は藻掻くがどうにも成らない。
 「うーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーー」
 勿来亜里沙は不快感極まりない。小柴雄二の興奮した息遣いと体臭から顔を逸らして喚き続ける。
 小柴雄二が小水を全部出し終わって尿道カテーテルを抜く。
 勿来亜里沙は堪らず小水を流し出す。
 小柴雄二は排泄の終わった勿来亜里沙に挿入して中に果てる。
 「お前の部屋のパソコンからここに書いてある通りに請求しろ。娼帝國が金額を算定して振り込んでくれる」
 小柴雄二はそう言い渡して拷問椅子の拘束を一部開放して部屋を出て行く。
 
 R国D市。ニューシティ中央棟最上階。新天昇の間である。
 「T市国境から流民が流れていてロボット大隊を配置していましたが後ろに軍が居たようです。已む無く日本から戻した軍を配置しました」
 指宿が報告する。
 「現在どのくらいの兵力が着いていますか」
 葛城義和は状況を案じている。
 「まだ一個師団と元から護っていた大隊です。北の空軍基地には百機近くが配置されています」
 「向こうには戦闘機は無いのか」
 「確認されていません。ただし有ってもこっちの戦闘機が優勢で制空権は取れます」
 「そうだな」
 「えーーーーー。まだ軍が残っていたの」
 真紀子も驚きを隠せない。
 「ロシア軍は簡単に殲滅できたが中国軍はしつこいな」
 平佐和も驚いている。
 「日本にロボット師団を二十四個上陸させてやっと殲滅した。アメリカ軍と自衛隊は弱小だった」
 湯野中も梃子摺っている意識である。
 「もう少し遅ければ新幹線が寸断されていたな」
 平佐和は日本の状況を危惧していた。
 「中国軍は日本に逃れたのが総てではなかったのか」
 「違ったようですね。五つの機動部隊が空から偵察と爆撃を行ってきましたがまだ漏れが有りますね」
 葛城義和は予断を許さない構えである。
 「日本国内は安定したのか」
 「纏まった兵力は居ないはずです。ロボット師団がローラー掛けて死体を荼毘にして車両を片付けています」
 柿崎一行が説明する。
 「道路は繋がないのだろ」
 「そうです。全部壊して森林に戻します」
 「東京は」
 真紀子の質問である。
 「あれは当分どうにも成りません。爆心地には近付けません」
 「五つの機動部隊はまだ作戦を終えないのね」
 「まだです。完全に破壊しきるには数ヶ月掛かります」
 鄭淑徳少将が答える。機動部隊は娼国の指揮下である。
 「燃料は問題ないの」
 「給油艦が運んでいます。油田は確保しました」
 空母は原子力だが戦闘機は燃料が必要である。
 真紀子は姉ヶ崎ニューシティの盛高知里に繋ぐ。盛高知里は実質上姉ヶ崎のTOPである。
 「千葉はどうですか」
 「大方は落ち着きました。半島は殆んど焼け野原です。屋内農場や養殖場は無事です」
 「姉ヶ崎の周りは汚染されていませんか」
 「こちらの汚染は軽微です。でも新都市交通は使っていません」
 住民をコンコース意外には出さない。
 「川越への輸送は問題ないの」
 「川越への輸送は特別な車両ですから内部は問題ありません。毎回姉ヶ崎の手前で車両を洗浄します」
 姉ヶ崎の手前で車両の外部を洗浄する区間を作って五キロの徐行運転で其処を通過する。
 ロボット乗務員が一人だけ乗ってCSATOの自動運転である。
 「京葉線と内房線は破壊されなかったの」
 真紀子はその部分が核汚染されていると案じていた。
 「いいえ。寸断されていました。ロボット工事で復旧させました。今は単線です」
 「街の中で娼帝國に抵抗は無いの」
 「表面的には有りません」
 反抗すればロボット警察が捕まえる。働かなくても生活の不安は無いが核戦争前の中国より恐ろしい社会である。
 いまは完全に娼国に服従しているが盛高知里にも納得が行かない社会と成ってしまった。
 反抗の懸念がないとは言えない。盛高知里にはそう答えるしかなかった。
 「そうだな。炙りだすしかない」
 盛高知里の言葉に平佐和は内在する危険を心配する。
 
 東京。羽田ニューシティ。
 吉村恵里ら元テレビ太陽系列の末端となる仲間同士が吉村恵里の部屋に集まっていた。
 勿来亜里沙は小柴雄二から受けたSMプレイの恐ろしさと怒りを噴出させている。
 「えーーーーーーーー。それも受けないと成らないの」
 吉村恵里は驚愕の表情に成る。
 「そうなのよ。そいつ元R国の工作員だって。言う事聞かないと昨日のSMショーの出演に推薦するって言うの」
 「えーーーーーーーーーーーー」
 一同驚きの悲鳴となる。
 全員がこの先の暗雲に包まれた。
 「奴の言う通り部屋のパソコンから請求したの。やられた事を一つずつ入力するの。項目にないのはその他で別途入力した」
 「それでいくらになったの」
 献身婦はCクラスで一回五千円個人支払いなし。Bクラスで二万円。Aクラスで五万円である。勿来亜里沙はAクラスである。
 A及びBクラスは男性の個人払いである。
 娼帝國は衣食住が基本部分を國持ちなので女性でも月五万で基本生活には困らない。
 「評価額十二万だけど判定外項目が有って全体三割増。十五万六千円振り込まれた。判定外は厳重注意しますだって」
 「厳重注意で済まされるのね。お金は國が払うの」
 吉村恵里は納得行かない。
 「ううん。本人の口座から引き落とし。金額をAIが査定するの」
 「でも酷いよ」
 柳瀬香織も憤慨している。
 「そんなこと時々受けさせられたら此処に居られないよ」
 広中美沙は限りない不安を抱いてしまう。
 「そうだよね」
 志村恵里も怒りより怯えた表情に成る。
 「私達も四国に行く」
 柳瀬香織が突然言い出す。
 「無理よ。野菜と魚で生活できても衣服や下着まで作れない。それに病気になったら終わりよ」
 吉村恵里が否定する。
 「ねえ。原子力で動く軍艦が残ってないかな」
 「それで」
 「その中では電力の心配は無い。軍艦なら病院設備は絶対有る」
 柳瀬香織はさらに提案する。
 「医者を仲間にするか」
 勿来亜里沙も少し希望を感じる。
 「無理。薬が製造できない」
 吉村恵里はそれも否定する。
 「どうやって軍艦を探すの」
 志村恵里はそれが難しいと思う。
 「山科穂香さん達のように四国の何処かまで運んでもらえば」
 「軍艦が何処に有るの」
 「ドローンの映像で漁船は有った。軍艦が座礁していたけど潜水艦か何か残っていたら。録画も撮ってある」
 パソコンはローカルのアプリか国のサーバーに用意されたシステムにアクセスしかできない。
 ホームページのアップロードは当然できない。メールも提供されてない。テレビでもパソコンでも國の放送は見られる。そして録画機能は使える。
 柳瀬香織は映像を詳細に見ていた。
 全員で柳瀬香織の部屋に移動する。
 その録画の再生速度を落として確認する。
 「座礁した軍艦では無理ね」
 「ねえ。あれ。潜水艦のセイル」
 勿来亜里沙が指摘する。柳瀬香織はそこで映像を止める。
 「そうだけど。攻撃を受けて此処に辿り着いて脱出したのでは」
 志村恵里の憶測である。
 「そうね。軍港でもないし港でセイルだけは不自然よ」
 吉村恵里も希望は持てないと主張する。
 「動かなくても原子炉が有って電力が使えれば」
 柳瀬香織はまだ希望を持つ。
 「もう少し様子を見ましょう。薬がネックよ」
 吉村恵里は反対であった。
 
 R国に隣接した中国奥地である。
 国境警備のロボット大隊の偵察ドローンに発見された中国軍の残存連体。これが核汚染領域を逃れて野営していた。
 歩兵連隊で約三千名。移動用のトラックとジープのみである。戦車や装甲車はない。
 女性兵士は既に全員に輪姦されていた。女性兵士も受け入れざるを得ない。
 最高幹部は連隊長の朱伯承大佐である。
 連体は流民と成っていた元下着モデルのグループを捕まえた。
 小隊長以上の士官で輪姦した。
 此処でも戦争前のモラルは崩壊している。中国も国そのものが崩壊していて法律も何も無い。
 一番抵抗した蘭玲が拷問に掛けられている。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーー」
 蘭玲の長身でスレンダーな躰は空中で五角形に吊るされていた。
 手首どうし脚首どうし縛られてそれを背中の真上で纏めて吊るされ腹を真下にして緩慢に折られている。
 頭だけがべこの様に五角形からはみ出して藻掻く。
 「苦しいかこれは日本の昔からある駿河問いという拷問だ」
 朱伯承大佐は全裸にした蘭玲を玩具にしている。大尉二人に鞭を持たせた。六畳鞭だが革は硬い。
 「叩け」
 一人の大尉が斜め下に向いて垂れ下がった乳房叩く。
 「うおーーーーーーーーーーーー」
 白く綺麗な三角系の乳房がへしゃげる。
 もう一人の大尉が後ろから太腿の間に鞭を叩き込む。股間の隙間に露にされた女の部分を叩いている。
 「お、おお、おお、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 蘭玲の躰は空中で震撼する。
 朱伯承大佐は竹の鞭を持つ。それで乳房を叩く。
 「うーーううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 直ぐに蚯蚓腫れが浮く。
 一人の大尉が横から乳房を叩く。もう一人が股間を叩き込む。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 朱伯承大佐らは構わず蘭玲の躰を叩き続ける。
 
 R国の空軍基地では戦闘機と重爆撃機の発進準備ができていた。AIが攻撃プランを弾き出す。
 中央AIの攻撃許可を取る。大概の作戦はAIだけで実行していた。
 空中給油は行わない。航続距離は確保している。
 
 蘭玲の躰は朱伯承大佐が竹の鞭で叩いた蚯蚓腫れが真っ赤な筋に成って無残である。
 下着モデルの綺麗な体形と肌理の細かい躰が傷だらけに成って朱伯承大佐らは興奮の坩堝となった。
 最早殺すまで衝動は止まらない。
 その蘭玲の躰に乳房から太腿までクリップを鋏み付けた。クリップは凧糸でを結び付けて床のフックから引っ張っている。
 全部で五十本になる。四人の中尉が担当した。乳房、腹、太腿はもちろん女の部分のびらびらも鋏んでいる。
 「覚悟しろ。いま吊るしを引っ張り上げたらどうなる」
 朱伯承大佐は恐ろしい宣告をする。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 蘭玲は恐怖の悲鳴を上げる。
 「構えろ」
 二人の中尉が縄を掴んで準備する。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 蘭玲は恐怖に喚き散らす。
 「ひけーーーーーーーーー」
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 蘭玲の悲鳴を聞きながら二人の中尉は一気に引っ張り上げる。
 「ぐおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 クリップは一気に外れて飛ぶ。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 蘭玲の躰は空中で暴れ捲くる。そして失禁した。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴はなかなか治まらない。
 蘭玲の躰は空中で藻掻き震える。
 朱伯承大佐は吊るしの真下に火気を準備する。
 一斗缶にコークスを詰めて火を点ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 クリップの飛んで鋏んだ痕に血が滲んだ躰。その下から焼くような熱を与えて藻掻く姿を愉しむ思考である。
 「ゆっくり狐色に焼いてやる」
 朱伯承大佐は残酷である。一人の大隊長が玉を脚蹴りされてまだ軍医の手当てを受けている。
 どんどん火は強くなる。
 「あーーーーーーーーー。ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーー」
 完全に強い熱が蘭玲の躰を襲っている。
 朱伯承大佐は中尉らに指示して一斗缶の位置をずらして焼き具合を調整する。
 「あーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 蘭玲は躰を迫り上げ汗を垂らして藻掻き続ける。
 やがて力尽きて縄に垂れ下がってしまう。
 「爆撃機接近」
 見張りが叫ぶ。
 「何でR国が」
 「中国軍が日本に上陸したからです。奴等は日本の護りに入りました」
 「なんと」
 その時重爆撃機の爆弾が一気に投下された。
 部隊全体が炎を含んだ爆煙に包まれる。
 さらに戦闘機が破壊し残した部分に小型爆弾を落とす。
 数分で一個連体が壊滅した。
 その地一帯が山火事の様に燃え続けた。流民の多くも巻き込まれる。
 その一時間後にもう一派の爆撃機がR国の空軍基地から飛来した。今度は火災を消火する娼国製消火カプセルが投下された。
 その後で数回戦闘機が飛来して消火カプセルで消火を続けた。中国軍の壊滅と火の鎮火を確認して終了である。
 状況はR国D市の中央棟にも報告された。
 
 四国四万十市中村。
 山科穂香、大路七奈美らは四万十川下流の下田漁港を探検した。動く漁船を探して油をかき集める。
 灯台付近にセイルだけ浮上した潜水艦を発見した。
 柳瀬香織が映像で発見したものである。
 「潜水艦よ」
 「中に入ってみる」
 「危険じゃない」
 「でも必要なものが確保できるかもしれない。武器と医療器具と薬品は絶対必要よ」
 大路七奈美は検証を主張する。
 漁船を潜行陀の横に接続する。
 山科穂香ら五人がセイルで待機する。大路七奈美が賛成した三人を連れてハッチから降りる。
 司令室から後ろは防水扉で閉鎖されていた。
 医務室、食堂、艦首の居住区は浸水してない。薬品や冷凍庫の食料も確保できた。
 原子炉は無事なのかバッテリーが残っていたか艦内の照明は点いている。
 艦長室に日誌が残っていた。
 『R国の潜水艦らしきから攻撃を受けた。スクリュー音から間違いない。推進器をやられた。補助推進器で近くの港に向う。直ぐそこが日本である。
 何故攻撃を受けたのか。友軍ではなかったのか』
 アメリカの潜水艦である。
 「アメリカの潜水艦がR国の潜水艦に攻撃を受けて此処に辿り着いたのね」
 「乗員は」
 「上陸して戦闘に飲まれたのじゃない」
 「誰か病気になった時この設備は使えるね」
 「医者が居ないよ」
 「原子炉が破壊されて無いなら多少は使えないかな」
 「そうだね」
 大路七奈美らは自動小銃など小型の武器を確保して漁船に積む。
 「この船で魚釣れるの」
 「網掛けは私達じゃ無理よ。一本釣りくらいしかできない。それに漁船の油が確保できないよ」
 「そうか。生簀だけだね」
 そのあと大路七奈美らは漁船で奈半利まで来る。
 港の近くで停泊したままのアメリカ軍艦を発見した。
 やや沖に離れた桟橋にタラップを降ろしている。人影は見当たらない。
 その反対側に漁船を接岸する。武器を携帯して大路七奈美が半分の人数を連れてタラップから乗り込む。
 「この船は何。軍艦にしては攻撃設備が無いよ」
 「ヘリポートが有る」
 ヘリは着艦してない。
 一行は艦橋に入る。
 「やっぱり軍艦よ」
 大路七奈美の報告から漁船に二名だけ残して軍艦に乗り込む。
 「これは揚陸指揮艦よ」
 司令部、病院など設備は充実していた。
 
 R国D市ニューシティ中央棟。新天昇の間である。
 本日は四人だけでカウンターの内側で津梨清吉が寿司を握り刺身を出す。
 柿崎一行はTS市、鄭淑徳少将は娼国からテレビ会議が繋がっている。
 「山科穂香らは漁船の燃料を確保して乗り捨てられていたアメリカの揚陸指揮艦を発見しました」
 岡山ニューシティからの報告である。
 「武器を手に入れたか」
 平佐和がやや唸る。今日は湯野中に合わせて日本酒を冷で飲んでいた。
 「心配ないですよ。揚陸指揮艦の設備は良いですが兵装はほぼ何も有りません。搭載ヘリも乗っていません」
 葛城義和は問題ないとの見解である。
 「あの艦であちこち動けるよね」
 「無理です。燃料がないです。原子力艦ではありません。病院設備と調理設備が使えるくらいです」
 「電力も無いね」
 「いや四万十に辿り着いていた潜水艦からバッテリーの充電はできます」
 「だから病院とキッチンは使えるか。問題ないね」
 真紀子は白身の刺身と白ワインである。
 
 新川越。ニューシティ内のスタジオである。
 今日から早見朱莉、佐々木鞘香、工藤美央、田原萌江の四人も放送を担当することとなった。
 田原萌江がMCを勤める。
 帯広の奈那緒らと違って全員がスーツ姿である。
 「夜の報道番組です。私が番組MCを勤めます田原萌江です」
 そして早見朱莉、佐々木鞘香、工藤美央を順次紹介する。
 全員がSクラスかと思えたが田原萌江だけがSクラスである。AIの判定なので娼帝國幹部が再設定することもできる。
 「私達は着衣の状態ですがこのままと言う事はありません。まずは早見朱莉さん、佐々木鞘香さんで野球拳を行います」
 「この野球拳は本来と逆です。勝った方が脱ぎます。先に全裸に成った方が勝ちです。負けると罰ゲームです」
 代わって工藤美央が説明する。
 スーツ姿と言っても下着の先端ぎりぎりのミニスカートである。
 二人が野球拳で脱ぎながらニュースを読んで行く。
 「昨夜R国奥地の中国国境に中国残存軍一個連体が発見されました。完全AI管理のR国北の空軍が二時間で完全に殲滅しました」
 野球拳に勝った佐々木鞘香が脱ぎながら読む。
 「山科穂香さんらは漁船で四国の太平洋側を航行して病院設備の有る揚陸指揮艦を手に入れました」
 早見朱莉は下着姿に成っていてブラを外して乳房を公開する。
 
 姉ヶ崎ニューシティ。
 娼帝國の体制に反対する面々が集まっている。
 森山雪路の部屋に五十名近くで集会が行われていた。
 娼国のニューシティが広く造られているとは言え2DKにぎっしりである。
 「全員一丸となって献身婦を拒否しましょう」
 菅野瑞穂三十二である。十年近く娼国系企業に派遣で働いていた。
 「民主的選挙を要求すべきです」
 東悠里二十八である。菅野瑞穂同様八年くらい娼国の派遣で働いている。
 派遣の仕事は戦争と共に崩壊した。そのまま寮で生活していて無職の状態である。
 「そこまでは難しいのではないでしょうか。ニューシティ自体が娼国の資産です。嫌な者は出て行けという姿勢です」
 香山芳美三十である。戦争のどさくさにニューシティに収容された。
 一同は献身婦を全員で拒否して様子を見ることで一致した。
 
 大路七奈美らは艦橋の資料を探して艦の航行方法を書いたマニュアルを見つけて翻訳しながら操艦の勉強をした。
 炊事設備は有るが電気が無い。艦内の食料で使えるのは米だけであった。肉などは全部腐敗している。
 漁船で魚を釣る。炊飯器を使わず残っていたガスのボンベを使って鍋でご飯を炊く。
 一部のメンバーが港から重油を集める。揚陸指揮艦を四万十まで移動して原子力潜水艦からバッテリー充電して艦内を使えるようにする。
 山科穂香は二班に分かれて農業と漁業、そして医療の学習を続けることとした。問題は薬品である。
 山と港の移動は市内から動かせる自転車を確保した。
 二十名が山科穂香をリーダーに山で農業を続ける。十二名が大路七奈美をリーダーに釣りと艦の設備を使う訓練を行うこととした。
 
 森山雪路らが献身婦を集団拒否して直ぐに盛高知里から警告が出た。
 『二十四時間以内にシティを出てください。多少移動の援助は致します。何処に移動するか決めてご相談ください。強制退去になると支援はありません』
 さらに内容を深く全娼帝國に知らせる為に奈那緒らがスタジオから放送を開始した。
 「姉ヶ崎で献身婦を集団で拒否しました。全部で四十九名です」
 今回は奈那緒も咲江も一般的なスーツ姿である。家族棟にも変換しないで放送を流す。
 「姉ヶ崎ニューシティの最高責任者である盛高千里氏からメッセージが出されました」
 「二十四時間経って出ない場合はどう成るのでしょう」
 「強制退去です」
 「強制退去になるとニューシティの外に出されて終わりですか」
 「外に出されると移動手段は有りません。一日くらい歩けば核シェルター施設が在ります。数日分の食料は有るでしょうけどその先はどうにも成りません」
 「この四十九名にはどんな手段が有るのでしょう」
 「行き先に当てがあれば運んでもらうことです。無ければ四国に行ったメンバーに合流です」
 「または考え直すかですね」
 「そうです」
 
 翌朝に成って十三名が撤回してソープルームに出勤した。
 香山芳美以下二十二名が四国行きを希望する。
 森山雪路ら残り十四名は部屋に篭って抵抗を続けた。こっちは警備課が引き継ぐ。容赦なく突入して逮捕してしまう。
 盛高千里はドローンを使って四国の山科穂香らに収容の確認を取る。
 山科穂香と大路七奈美はアメリカの軍艦から確保した無線機で連絡を取って相談する。
 山の電力は僅かな太陽光発電が確保できていた。
 
 R国D市ニューシティ中央棟。新天昇の間である。
 「盛高さんから四国への輸送の確認が来ています」
 「向こうで直接依頼してもらえばどうだ。軍には依頼を受けるよう指示して」
 真紀子の確認に平佐和はそう答える。篭城した十四人の方が気に成る。
 娼国の艦艇なので真紀子が指示を出す。
 四国のグループに医療設備が整ったことと仲間に看護師が二人居たことが香山芳美を決断させた。
 今度は盛高千里の指示でイージス艦が四万十川の河口まで輸送する。
 
 捕らえられた十四名は五名ずつ献身婦を受け入れるかの確認をされ拒否したので銃殺された。
 次の五名も拒否したので銃殺となった。
 最後の四名は仲間を先導したとして加重死刑となる。
 舛田警視正がTS市からジェットヘリで姉ヶ崎に来た。拷問の担当である。
 東悠里と菅野瑞穂が先に引っ張り出される。
 四人は葛城義和国家顧問との対話を要求していた。
 舛田警視正は敢えてそれを葛城義和に確認する。
 「公開討論でもしてこっちの方針を聞かせますか」
 「いいえ。私はご意向をお伺いしただけです」
 「いいじゃない。公開で彼女らの希望を押さえつけましょう」
 真紀子はやる気満々である。
 「北嶋副主席が討論されますか」
 「一緒にやりましょう。いいえ。四人でやりましょう」
 だが湯野中は後ろに下がった。
 平佐和総裁を真ん中にしようとしたが平佐和は葛城義和を真ん中に押して右に座った。
 「そちらで紹介しなさい」
 真紀子が舛田警視正に進行を要求する。
 「R国警察員の舛田紗香です。この四人は娼帝國に反旗しました。献身婦を拒否してシティから退去せず篭城して逮捕されました」
 舛田警視正はそう前置きして森山雪路、東悠里、菅野瑞穂、川越奈津美の四人を紹介した。
 四人は椅子に脚首と腰を固定されて後ろにはロボット警察員が待機している。
 「今回は葛城義和国家顧問が特別に公開討論に応じました。右から平佐和周一郎総裁、葛城義和国家顧問、北嶋真紀子娼国副主席です」
 舛田警視正は真紀子の指示に従いながら自分の方針で紹介した。
 「どうして民主的選挙をやらないのですか」
 開口一番リーダー格である森山雪路がありきたりの台詞を国民の代表の如く唱える。
 「此処は私有地です。娼帝國は私有国家です。民主国家では有りません」
 葛城義和はそう宣告して帯広他湯野中資産と安形、村上、北嶋の共有資産の範囲を述べる。
 「私達は寮の延長ですが部屋を買った人たちはどうですか」
 「まず本来のマンションの共有部分はこっちの私有財産です。購入された部分は核戦争後総て娼帝國の通貨で返還しています」
 「出て行っても生活できる近代的環境がないのに従わなければ出ろというのは暴言です」
 「それを言われるなら全世界行く所はありません。核シェルターに逃れてもその先は食料が尽きて終わりです。でも四国では生活圏ができつつあります」
 「それでも医療はどうするのですか」
 「一から文明を立て直してゆくべきでしょう」
 「支援はしないのですね」
 「しません。それは娼帝國のニューシティの進出してない国に対しては総て同じです」
 葛城義和はきっぱり断言する。
 「何で女だけ献身婦のような理不尽な事を強制するのですか」
 「性の自由化と平等なSEXの供給よ。そして家族と言う概念、貞操という概念の廃止よ」
 今度は真紀子が答える。
 「何で女の貴女が」
 「私は葛城先生の女。でも平佐和先生ともSEXします。戦略上必要な男性と躰を重ねて意識統一もします。貴女方の常識と常識が違うの」
 「これまでの西側のモラルは崩壊した。東側のモラルも崩壊だ。君らとは常識の違う国家が戦闘の中で生き残った。従わない者は出て行くのだ」
 今度は平佐和が強く断言する。
 「日本の国土をこの先どうするのですか」
 「一つは田畑を広げます。人の手要らずに農業ができる農地にします。あとは計画森林です」
 「いま農産物や魚類はどうしているのですか」
 「放射能の影響を受けない屋内農場と陸地で生簀を作ってきました。戦争の起こる危険から計画的に建造して今日に備えました」
 「女性たちが移った四国はどう成るのですか」
 「開拓範囲外です。但し武器を持って反旗を翻せば排除します」
 「四国は自由圏として残るのですね」
 「まだ移り住む人たちも有るでしょう」
 「これで打ち切りよ。貴女方は反旗を翻して何人も先導したので加重死刑囚よ。あとは舛田警視正に任せます」
 真紀子が一方的に終了を宣言した。
 東悠里と菅野瑞穂が残されて拷問が開始される。
 若い将校が四人呼ばれた。若い将校らは大悦びである。
 舛田警視正は既に蛇の準備を要求していた。
 「一人ずつ裸にして拷問椅子に磔にして」
 舛田警視正は若い将校に要求する。
 若い将校らが東悠里から躰を押えて脱がしに掛かる。
 「おのれーーーーーーーーーー」
 東悠里は怒りに表情を歪めて藻掻く。
 四人はプルオーバーとGパンを一気に脱がす。さらにブラを毟り取ってショーツも一気に下ろす。
 拷問椅子に押付けて大股開きにする。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は恥ずかしさに堪らない悲鳴を上げる。
 将校らは構わず脚首、膝、腰を固定する。腕を拷問椅子の後ろに廻して縛り合わせる。
 「完了です」
 一人が舛田警視正に報告する。
 「次」
 舛田警視正は一通り点検して東悠里の顔をビンタする。
 「うーーーーーーーーーー」
 「あーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂も服を脱がされて声を上げる。
 将校らは躰にべたべた触りながら同じ様に拷問椅子に固定する。
 「中を公開して」
 舛田警視正はクスコを一つずつ渡す。
 目の前にカメラが構えている。生放送である。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はクスコに悲鳴を上げる。
 スタッフが水槽に入った蛇を台車で運んで来る。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 それを見て東悠里が悲鳴を上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂も恐怖に表情が釣り上がる。
 「さあ。蛇拷問よ」
 舛田警視正は恐ろしい宣告をする。
 若い将校が菅野瑞穂の膣にクスコを差し込む。
 「あーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 菅野瑞穂は泣き悲鳴に成る。
 若い将校はクスコの螺子を回して内部を広げる。
 「あはあーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は恥ずかしさに堪えられない呻き声を漏らす。
 カメラからレーザーで内部に光を直撃する。
 後ろのモニターに放映内容が映し出されている。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それに気付いた菅野瑞穂は驚愕の悲鳴を上げる。
 全部のニューシティにこの映像が公開されている。
 「あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は堪らない羞恥に高ぶった呻き声のような悲鳴を漏らし続ける。
 間もなくこの金属のクスコの中に蛇の頭が入るのである。菅野瑞穂は震え続ける。
 続いて別の若い将校が東悠里の膣にクスコを突っ込む。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーー」
 入れ方が乱暴なので痛い。
 こっちも容赦なく螺子を回して膣口を広げる。
 「あーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーー」
 舛田警視正が少し位置をずらす。
 痛みは治まった。
 「あはあーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーー」
 東悠里も目の前のカメラとレーザーの光に羞恥極まった呻き声を漏らす。
 「恥ずかしいくらい何ともないわね。ここに蛇の頭が入るのよ。蛇イレポンよ。じっくり中でピストンしましょうね」
 「ひえーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里はその言葉に躰を震えさせて悲鳴を上げる。顔は恐怖に引き攣っている。隣で菅野瑞穂も震え続けていた。
 待機させられていた川越奈津美と森山雪路も凍った表情で震えながら画面を見続けている。
 
 R国D市中央棟。新天昇の間である。
 「最初から蛇か」
 平佐和が湯野中の表情を伺う。
 「あの女のことだからじっくり脅かしながらやるよ」
 真紀子は舛田警視正のやり方を見透かしている。
 「気が狂うのじゃないか」
 「まあ。それはそれも」
 真紀子はそういう見せしめも良いとの考えである。
 
 「さあ。貴方たちその蛇を掴んでここに入れましょう」
 舛田警視正は菅野瑞穂のクスコの口を指差す。
 若い将校らは手を横に振って後ずさりする。
 「あらあ。誰もやらないの。それじゃプロを呼びましょう」
 既に三田園矢一舎弟頭補佐が待機していた。
 「じっくり怯えさせてからお願いします」
 舛田警視正は確り残酷な要望をする。
 三田園矢一舎弟頭補佐は日本ではやくざであった。舛田警視正は北海道警の本部長席付けであった。だが前から良く知っている。
 「了解です」
 三田園矢一舎弟頭補佐は蛇を水槽から掴み取る。毒のない縞蛇である。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はそれを見ただけで悲鳴を上げる。
 「さあ。蛇殿とキスしましょう」
 三田園矢一舎弟頭補佐は菅野瑞穂の顔に蛇の頭を近付ける。
 「あーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は顔を強く逸らせて狂ったように叫ぶ。躰はさらに震えている。
 三田園矢一舎弟頭補佐はさらに菅野瑞穂の顔に近付ける。
 「あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 悲鳴はサイレンと成る。
 三田園矢一舎弟頭補佐は僅かに菅野瑞穂の頬に蛇の舌を触れさせた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は遂に失禁してしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーー」
 失禁はなかなか治まらない。
 「あーーーーーら。失禁。お仕置きね」
 舛田警視正は嬉しそうに詰る。
 若い将校は蛇の所在を気にしながら菅野瑞穂の失禁尿をモップで拭き取る。
 舛田警視正はスパンキングで菅野瑞穂の乳房を叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 平たい革の平面で柔らかい乳房を叩かれてこれも強烈に痛い。
 三田園矢一舎弟頭補佐は続いて東悠里の顔に蛇を近付ける。
 「いやーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーいやーーーーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーー」
 東悠里は拷問椅子の上で暴れ藻掻く。
 三田園矢一舎弟頭補佐は東悠里の唇の近くに蛇の口を押付ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 こっちも悲鳴がサイレンと成る。
 「いやあ。いや。いや。いや」
 東悠里の歯はがちがち震えている。
 今度は首に近付ける。
 「ううああーーああーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーあーーーーー」
 東悠里は狂ったように暴れ藻掻く。
 そして東悠里も失禁してしまう。
 三田園矢一舎弟頭補佐は蛇の首と尻尾を掴む。
 蛇の腹の部分を東悠里の首に当てる。
 「うーーーーーーーーあーーーーーーあーーーーーーあーーーーーー」
 東悠里は涙と汗を降り飛ばして泣き叫ぶ。
 三田園矢一舎弟頭補佐はそのまま菅野瑞穂の拷問椅子の方に移動する。
 菅野瑞穂は恐怖に慄き拷問椅子に拘束された躰を動く限り逃れようと強く逸らせる。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それでも三田園矢一舎弟頭補佐は蛇の腹を菅野瑞穂の首に押し付ける。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーー。うーーーーーーー。うーーーーーーー」
 菅野瑞穂は歯を剥き出し藻掻く。汗を噴き目は涙を滲ませて呻き続ける。
 三田園矢一舎弟頭補佐は蛇を持ち直す。頭をクスコに近付ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂の表情は恐怖に破裂する。
 三田園矢一舎弟頭補佐は蛇の頭をゆっくり菅野瑞穂の膣を広げているクスコに挿入する。
 「あおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーおーーーーーーーおーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は強烈な悲鳴を上げて白目を剥いてしまう。
 それでも三田園矢一舎弟頭補佐は蛇をクスコの中でピストンさせて子宮口に押し付ける。
 見ていた東悠里は躰をがたがた震えさせ僅かに失禁してしまう。
 舛田警視正は若い将校に拭くように促す。
 三田園矢一舎弟頭補佐は拭き終わるのを待って蛇の頭をクスコに近付ける。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里も情けない表情を崩し切って大口を破裂させる。
 三田園矢一舎弟頭補佐は容赦なくクスコに挿入する。
 「あわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里もそのまま白目を剥いてしまう。
 
 R国D市。ニューシティ中央棟最上階。新天昇の間である。
 「あのまま精神病院送りか」
 観ていた平佐和が呟く。
 「そうだ。娼国に送って教材だ」
 湯野中は相変わらず純米酒を冷でコップ酒である。
 「あれで狂ったかどうか分からないけど教材は必要よ」
 真紀子はこの四人に怒りを込めている。
 「あとの二人は」
 「今日はやらないでしょう。舛田は何日か怯えさせる心算よ」
 舛田警視正のやり方は真紀子の意志と一致していた。
 『投稿があります』
 姉ヶ崎の局からである。
 「なんだ。苦情か」
 「苦情ではありません。要望です。二件あります」
 『何人かで輪姦すのはないのでしょうか』
 『抽選で参加できるシステムを考えていただけないでしょうか』
 「苦情は抑えて言わないけれど。要求は出たか。以前の日本ならあり得ない投稿だな」
 湯野中は満足そうである。
 反発する女性もあれば本来の欲望を解放されて剥き出しにする者も現れてきたのである。
 「二つ目の提案。考えましょう」
 真紀子は乗り気である。
 
 菅野瑞穂と東悠里は拷問椅子の上で失神したまま動かない。
 舛田警視正は菅野瑞穂の膣に刺さった金属のクスコの縁にスタンガンの端子を押し付ける。
 「あうーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は直ぐに意識を戻す。
 「あーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「こら。もう蛇は入ってないよ」
 「あーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はぶるぶる震えている。
 「さあーあ。蛇の舌でクリちゃん舐めてもらいましょうね。
 舛田警視正は恐怖を煽る様に詰る。
 「あーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はヒステリー状態である。
 本来弱々しい女ではない。表情も気丈さが充満していた。そんな女でも蛇の責めには耐えられないらしい。表情は無残に崩れきっていた。
 Bクラスだがこの程度が主演女優に成っていることもしばしばある。それ以下さえ美人の役をしている場合もあった。
 此処では正確にスタイル、顔で判断される。
 「あーら。蛇がお〇〇こに入っても蛇の舌でクリちゃん舐められても病気になったり死んだりしないのよ」
 舛田警視正の言葉は菅野瑞穂の精神を宙に徘徊させる。
 「おまえがやれーーーーーーー」
 菅野瑞穂は怒りの限り叫ぶ。
 舛田警視正は強い力でビンタする。
 「うーーーーーーーーー」
 「あんたにお前と呼ばれるか」
 怒りの限り数発叩く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は顔を真っ赤に腫れさせて涙を流す。
 「三田園さん。もっとハードに蛇で虐めて」
 舛田警視正はさらなる過激ハードを三田園矢一舎弟頭補佐に要求する。
 三田園矢一舎弟頭補佐は次のハードを考えていた。
 スタジオを移動した。二フロアをぶち抜いた天井の高いスタジオである。
 大きな透明な壺が用意されていた。
 壺の底には蛇が十数匹蠢いている。
 三田園矢一舎弟頭補佐は将校らに押さえさせて菅野瑞穂の膝を合わせて縛って逆さ吊るしにした。
 腕は縛らず敢えてフリーにする。
 菅野瑞穂の躰は高い高さから蛇の壺に真っ逆さまである。
 三田園矢一舎弟頭補佐はじりじり吊るしの高さを下げて行く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 また菅野瑞穂の悲鳴はサイレンと成る。
 菅野美穂は両手を胸に当てて首を丸めて固まったままである。
 三田園矢一舎弟頭補佐は壺の底まで降ろす。
 「あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 そしてやや上昇させる。
 「こんなもので」
 三田園矢一舎弟頭補佐は舛田警視正の意図を組んでか確認する。
 「そうね。今日は四人で好きに雑談させましょう」
 充分に意志は通じていたようである。
 ここで画面は帯広のスタジオに切り替わった。
 「帯広スタジオの水田奈那緒です。香山芳美さんら二十二名を乗せたイージス艦は大路七奈美さんらの揚陸指揮艦に接舷しました」
 「この先は艦内で暮らす人と山で暮らす人に分かれるようです。船のベッドでは酔ってしまう人は山に住むようです」
 娼国のイージス艦から移る状況が放映される。
 「週に一回船で全員の食事会があるようです。線路と道路を走る車両がガソリンと電力の両方が使えますので今回太陽光発電機が提供されました」
 「これまでは車両のガソリンが限られていますので自転車で山と港を行き来していました」
 太陽光パネルが港に降ろされマニュアルも渡されて設置は大路七奈美らが行うようである。
 
 R国D市。ニューシティ中央棟。新天昇の間である。
 「三田園とあの警視正が知り合いだっとは」
 葛城義和も驚きである。
 「そうだ。帯広以来だ。道警本部長の席付けだったからな」
 平佐和はよく覚えている。そのとき平佐和らが餌食にした小倉紘子元警部はいま平佐和の女としてC市に居る。
 小倉紘子元警部は平佐和の経営する現地風俗企業のCOOとなっていた。
 娼帝國に成ってからはA、Bクラスの風俗業及びホテル、レストラン、遊技場経営となっている。
 一般の市民はニューシティから外に移動を認められない。しかし移動もできて高収入の特権市民もある。
 「そうですか」
 葛城義和はそのころ平佐和に紹介されてサプライチェーンマネジメントの要件定義に娼国に来たばかりであった。
 「あそこで終了か」
 平佐和は中途半端に終わったと言いたい。
 「その方が次の拷問に向けて怯え続けさせる効果がなかなかよ」
 真紀子は残酷な狙いを評価する。
 「そうだな。あの女はとことん残酷だ」
 湯野中も感嘆する。
 
 東悠里、菅野瑞穂、森山雪路、川越奈津美の四人は姉ヶ崎のスカイタウン一号棟の内部に造られた娼国の南の島と同じような鉄格子に収容された。
 一つの部屋に十字に通路を刻んで四つの独房が有る。
 お互いの姿も見えて会話もできて、バス、トイレ、テレビも設置された。だが監視からは丸見えである。
 娼国同様バスロープ、ショーツのみが支給された。
 食事はバイキングに出されるメニューの範囲で希望を聞いてもらえる。
 「ねえ。他の十人は全員銃殺されたの」
 森山雪路が不安に怯える。
 「そうよ。恐ろしい國よ」
 東悠里も怯えと怒りに震えている。
 「これからどうなるの」
 川越奈津美も不安を口にする。
 「加重死刑囚だって。ずっと躰を晒し物にされて拷問されるのよ」
 菅野瑞穂はまだ拷問の余韻に声が震え躰は萎縮して固まっている。
 『テレビを見なさい。貴女方の仲間が四国に着いた放送をやっている』
 警備室からメッセージが入る。
 「ねえ。病院設備も確保されたし医者は居ないけど医学のマニュアルも提供された」
 川越奈津美は瞬間だけ四国に逃げた面々がかなり安泰したように思えた。
 「太陽光パネルが大きいよ」
 東悠里も香山芳美らの受け入れの代償に太陽光パネルの支給が行われたのが以外であった。
 「一緒に出れば良かったのかな」
 川越奈津美はやや後悔した。
 「そうね。もっと香港のように改革に立ち上がる人が居ると思ったのに」
 森山雪路は呼びかけに立ち上がる女性が少なかった敗北を嘆く。男性は誰も乗って来なかった。
 「日本人は長いものに巻かれる民族なのよ」
 川越奈津美は諦めの境地である。
 「国の管理体制で戦争に従軍しても革命に立ち上がる事は無いのね」
 森山雪路も事態を思い知るしかない。
 「出て行く人さえ少ない」
 菅野瑞穂も嘆く。
 「葛城の政策が衣食住を完全に確保した事で抵抗より従う選択をさせるのよ」
 川越奈津美は葛城義和が総理の時から大多数の大衆の内閣指示率に疑問を持っていた。
 「待っている人ももうじき収容されるね」
 ニューシティの一挙な増設拡大に戦乱の避難民も解決しつつあった。
 「あの蛇の壺でよく耐えたね」
 東悠里は自分以上に蛇で責められた菅野瑞穂を案ずる。
 「気が狂いそうよ。きっと毎日夢に出て来る」
 菅野瑞穂は恐怖と不安を呟く。
 「私達いつ殺されるの」
 森山雪路は完全に絶望している。
 「多分。奴等から見て若さが無くなって女躰として価値が低くなったらよ」
 川越奈津美の見解である。
 「ねえ。お酒自由でしょう。ビールがばがば飲んで太ったら終わりにしてくれるかな」
 菅野瑞穂はもう堪えられない。
 「うーーん」
 川越奈津美も辛い。宥めようがない。
 「助かる可能性はもう無いね。死んだ方が楽かな」
 菅野瑞穂はさらに絶望を口にする。
 「革命でも起きない限りね」
 東悠里も助かる可能性は難しいと思う。
 「でも太陽光貰っても手術設備がある船が有っても移動するバス鉄道両用車が有っても修理はできない。壊れたら、寿命が来たらそれまでよ」
 川越奈津美は考え直して四国に渡ったメンバーも良い選択とは言えないと主張する。
 「そうね。五十人やそこらで一から文明は作れないよ」
 森山雪路もそこは同じ考えである。
 「やっぱりこの國を改革しないと生きる道はないよ」
 川越奈津美は戦うべきと思い直す。
 「改革といってもただ抵抗では駄目だったのよ。きちんと組織して水面下で拡大して行かないと」
 東悠里も行動を振り返って失敗を噛み締める。
 「でも此処はこれまでの国家と違うよ。衣食住が全部国家持ち。税金はないが社会主義社会でもない」
 森山雪路は娼帝國の異常な体制がまだ理解できない。
 「此処を抜け出せないの」
 菅野瑞穂は恐怖から冷静さを失っている。
 「無理だよ。例え抜け出してもICカードが無いと何処にも入れないよ」
 川越奈津美が状況を説明する。
 「そうだね」
 菅野瑞穂は言われて直ぐ状況を思い返す。
 「でも処刑されてしまうまでチャンスは待ちましょう。もしかして他で立ち上がる人が居て私達より上手に立ち回るかもしれないよ」
 川越奈津美はまだ諦めるべきでないと主張する。
 「そうだね」
 それから四人はアルコールを注文して飲み捲くった。
 
 翌日。森山雪路がスタジオに連行される。
 今回も舛田警視正と若い将校四人、さらに緊縛師が三名待っていた。
 「今日は貴女の逝き顔を晒し者ね。インテリぶったその顔が逝き撒くって崩れる姿。大衆はお悦びよ」
 舛田警視正は開口一番詰る。
 この女が一番嫌いらしい。日本が健在だったら将来野党の政治家に成るような女に見えるのである。
 森山雪路は鉄格子から移送されるときリクルートスーツに着替えさせられた。態とインテリ女に見せる目論見である。
 「ふざけないで。私達は女性の権利を主張したのです」
 森山雪路は無駄と分ってもその言葉に反論してしまう。
 「煩い!それなら警告した時に出て行け。お前らは篭城したのだ。盛高娼国日本代表が警告したはずだ」
 舛田警視正は森山雪路をビンタする。
 「うーーーーーーーーー。ちくしょーーーーーーーーー」
 「気丈ね。徹底的に泣かせてやる」
 舛田警視正はやる気満々である。
 将校四人が森山雪路の躰を押える。
 「膝で縛って逆さ吊るしにして」
 舛田警視正は緊縛師に要求する。
 森山雪路は藻掻く。それを緊縛師二人が押えに加わって残る一人が両膝を合わせて縛ってフックを付ける。
 縛った緊縛師が天井に吊るした滑車を下げてそのフックに膝のフックを引っ掛けて引く。
 一気に引っ張り上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路の躰は膝で脚を折って逆さ吊るしになる。
 膝上丈のスカートは捲れて腰で裏返しに重なった。ショーツは半分丸出しに成る。
 普段はGパンかパンツしか履かない女である。この姿だけで堪らなく恥ずかしい。
 「ショーツ脱がして逆さ吊るしのまま剃毛して」
 舛田警視正は面倒な要求をする。
 幸い森山雪路は余分な肉を付けてないので内腿の間に隙間はある。
 若い将校がショーツを縛った膝まで引き上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は強烈に叫ぶ。
 緊縛師がローションを掛けて若い将校二人に一本刃の剃刀を渡す。
 下の方で二人の将校がジャケットを脱がしブラウスも脱がして上半身をブラ一枚にする。
 緊縛師が真下にぶら下がった手首を縛り合わせる。
 上では二人の将校が剃毛に掛かる。二十代半ばの若い将校である。森山雪路は三十二に成る。極めて屈辱感が強い。
 一人は森山雪路の突起した女の部分の粘膜を片手で掴んで大陰唇の部分を苦慮しながら剃って行く。
 一人は片手で腰の部分を掴んでドテを剃る。
 カメラは究極の部分をアップでジリジリ剃る状況を公開していた。
 森山雪路は顔を上に向けて神経質な視線でモニターを監視する。
 
 R国D市。ニューシティ中央棟。新天昇の間である。
 「昨夜の警備からの報告です。四人はまだチャンスを伺って待つと同意したようでそれから飲み明かしたとのことです」
 盛高千里がテレビ会議から報告する。
 「鉄格子の中は野放しでいいです。放送を見てどれだけの人が反応するかが問題です。そっちの情報を拾って下さい」
 真紀子が答える。
 「判りました」
 「姉ヶ崎の入居待機はもう片付くの」
 「川越で打ちきりになって待機の人達があと少しです」
 「食糧の供給は追い付いていますか」
 葛城義和の質問である。
 「生のお肉の要求が満たされていません。殆んど代替肉です」
 「製造ラインは順調ですね」
 「川越は帯広からの輸送を合わせて賄っているようです。こちらは羽田への分を含めて賄えています」
 「それは良くやっていただけています。ありがとうございます」
 葛城義和は盛高千里の業績に感謝を述べる。
 
 姉ヶ崎のスカイタウン一号棟のスタジオである。
 舛田警視正は森山雪路への鞭打ちを命じた。
 四人の将校が鞭を手にしている。
 二人は先端が蝿叩きの様な四角い革の鞭を持つ。後の二人は先端が小さな長方形の革を二枚重ねた鞭である。
 一人が蝿叩きの四角い部分で逆さ吊るしの乳房目掛けてラケットをアンダーから跳ねるように叩く。
 「うーーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路の躰は後ろに強く反って震撼する。
 もう一人が同じ様に蝿叩きタイプの鞭で横から斜め下に反対側の乳房に平たい面を叩き付ける。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は強烈な痛みに躰を揺すって暴れる。
 次は先端が小さな長方形の鞭を持った将校の一人が剃毛された股間にくっきり咲いている閉じ合せた女の部分の粘膜を叩く。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路の躰は強烈かつ繊細な痛みに藻掻き震撼する。
 先端が長方形の鞭を持ったもう一人の将校が続いて森山雪路の閉じ合せた粘膜を叩く。
 「うーーーぐううーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は痛みに強烈に藻掻く。
 そして目から涙が溢れる。
 森山雪路はさらに数十回乳房と女の部分を叩かれて遂に失禁してしまった。逆さ吊るしの失禁で尿が躰のフロント面を流れて顎から首筋を後ろに流れる。
 森山雪路は痛みに振るえ続ける。
 「あーーーーーーーーーーら。お漏らししちゃったね」
 舛田警視正はオーバーに詰る。
 「・・・・・」
 森山雪路は唇を噛んで口惜しさと怒りにわなわな震える。
 「拷問椅子に移して」
 舛田警視正が緊縛師らに要求する。
 森山雪路はようやく逆さ吊るしから解放された。
 床に降ろされて膝を縛ったまま将校四人で持上げて拷問椅子に乗せられる。
 そのまま緊縛師が腰をベルトで固定する。
 縛り合わされた手首にフックが付けられて天井から下がった滑車のフックに引っ掛けられた。腕は頭の上に吊るされた状態になる。
 緊縛師と将校が二人ずつ掛かって膝の縄を解いて無理やり脚を広げる。
 「い、いいやーーーーーーーーーーーーーーー」
 押えて脚首と膝を拷問椅子の脚乗せに縄で固定する。
 「さあ。痛かったでしょう。今度は気持ち良いわよ」
 舛田警視正はじっくり辱める宣告をする。
 そして若い将校に大き目のクスコを渡す。
 若い将校は意を悟ってそれを森山雪路の膣に挿入する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに螺子を回して目一杯広げる。
 舛田警視正は四人に細い面相筆を渡す。
 「四人で一斉に中を責めましょう」
 四人は体制を分担して二人がしゃがみ二人が太腿より外から面相筆の先をクスコに侵入させる。
 「まだ濡れてないからじっくり動かして」
 舛田警視正は若い将校らに手解きする如くである。
 舛田警視正は離れたところから細い金属棒を突っ込む。
 「解る。貴方達はこの部分を下から見て両側からじわじわ筆を廻すように責めるのよ」
 舛田警視正はしゃがんだ正面下の二人の筆を指して、さらに膣天井部の女の一番敏感な部分を示す。
 「貴方達は奥に見える子宮口の下ね。この部分をじっくり筆の先端を緩く当てるように責めて」
 舛田警視正の言葉と声は責められる森山雪路の神経の底を抉る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 森山雪路は堪らず声を上げてしまう。
 将校らは真剣な目つきで舛田警視正の指示通り責め続ける。
 「あーーーーーーーーーーーあはーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーあはーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 森山雪路は大口を破裂させ表情を引き攣らせて声を上げ続ける。受けたことの無い刺激である。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。おねがいやめてーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は焦って叫び続ける。
 「ペースを変えないで。じっくり責め続けるのよ」
 舛田警視正は若い将校らが焦らないように言葉を掛ける。
 森山雪路のクスコで広げた膣口からは大量の膣液が流れ出していた。
 「いやあーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーー。あーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーー」
 森山雪路は緊迫した声を上げ続ける。
 「あーーーーーーーーら。たっぷり濡れてきたわよ」
 舛田警視正はそれを詰る。
 指で濡れを掬って顔に擦り付け膣の濡れを示す。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーー。あーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 森山雪路は若い男四人に女の奥の部分を弄られている。堪らない屈辱に藻掻き続けた。
 踏ん張ろうとしても堪えられない。舛田警視正は女の泣き所をきっちり指定して若い男に弄らせている。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路の躰全体が震撼する。股間は痙攣している。
 「あーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーー。だめ。だめ。だめーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーだめーーーーーーーーーー」
 森山雪路は躰を振って藻掻き叫ぶ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 遂に失禁してしまった。
 「あーーーーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん」
 森山雪路は潮を漏らしてしまった恥ずかしさに泣き喚く。
 「あーーーーーーーーーーら。気持ち良くなり過ぎて潮噴いちゃったわね。男性はみんなテレビに釘付け。大興奮しているわよ」
 舛田警視正は言葉を極めて詰る。
 「酷い。酷過ぎるーーーーー。あーーーーーーーあはあーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 森山雪路は涙をぽろぽろ溢す。
 「手を休めないの。まだまだよ」
 舛田警視正は潮で怯んだ若い将校を叱咤する。
 若い将校らは直ぐに責めを再開した。
 「あーーーーーーーーーーあはーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーやめてーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 森山雪路の躰は藻掻き震撼し続ける。
 「やめてーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーー」
 さらにクスコの口から膣液が流れ出る。
 「そこまで。クスコ抜いて」
 舛田警視正はドリルバイブと電マを持っている。
 若い将校がクスコを抜くと膣液が一気に流れ出た。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は会陰に流れ出た膣液に悲鳴を上げてしまう。堪らない恥ずかしさである。
 「びっしょり濡れているから君はこれを突っ込んで。君は電マよ。くりちゃんを責めて」
 舛田警視正は二人の若い将校にドリルバイブと電マを渡す。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。やだあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路はドリルバイブを見て悲鳴を上げる。先端が物凄い力で膣の中を責めてくると分るのである。
 若い将校は容赦なくそれを突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー。いやあ。いやーーーー」
 森山雪路は恐怖に躰を振って藻掻き叫ぶ。これまで見た事のない恐ろしい道具である。
 二人の将校が腰を押える。
 ドリルバイブは森山雪路の膣に奥深く入ってしまう。濡れていたので制御は利かない。
 「あーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーーーー」
 容赦なくスイッチが入る。
 「ああ。ああ。ああーーーーーーー。ああーーーーーーーん。ああーーああーーああーーああーー。あーーーーーん。あーーーーーーん。ああーーーーん」
 森山雪路は一気に究極に藻掻く。
 胸を迫り上げ太腿は力が入って筋肉が怒張する。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 急激な逝き声と共に森山雪路の躰は強烈に固まる。次の瞬間その躰は拷問椅子に沈む。
 森山雪路は一分と耐えられなかった。
 「やったわね。暫く休憩しましょう」
 
 東京。羽田ニューシティ。
 吉村恵里ら元テレビ太陽系列の末端となる仲間の集まりである。
 「酷い。毎日見せしめの拷問放送よ」
 勿来亜里沙は怒りを沸騰させる。
 「でも彼女らも軽率よ。もっと水面下に準備すべきだよ」
 吉村恵里は森山雪路らの動くのは早かったとの見解である。
 「そうだけど。酷いよあの舛田紗香という女は」
 勿来亜里沙は舛田警視正に怒り心頭である。
 「小母さんの僻みで虐めているのかな」
 広中美沙も怒りを汚い言葉で吐き出す。
 「でも献身婦は辛い。何でも許されるルールだよね。これまで優しかった男共がみんな獣に成って行くよ」
 勿来亜里沙は恐ろしい社会と不安を訴える。
 「國のモラルが代わったから男の意識も昭和初期に戻ったのよ」
 志村恵里も恐ろしい反動と怒りを吐き出す。
 「男の子は十六歳から性教育だって。それもBクラスの仕事なの。希望者を募っていた」
 勿来亜里沙はさらに驚きの制度を語る。
 「ふーん。希望が無ければ強制」
 柳瀬香織は誰も希望しないと思っていた。
 「それが希望者多数で打ち切りだって」
 勿来亜里沙は呆れたように言う。
 「そういう女も居るね。本性表わしてきたか」
 柳瀬香織が強く非難する。
 「この先どうしよう」
 志村恵里が不安を唱える。
 「いま動けないよ」
 吉村恵里は慎重姿勢を変えない。
 「でも四国は潜水艦の電源と揚陸指揮艦の設備と太陽光も得たよ」
 柳瀬香織はそっちに希望を見出す方向に傾いている。だが一人で行く意志は無い。
 「もう少し大人しくして様子を見ましょう」
 吉村恵里はそう言って柳瀬香織の動きたがる気持ちを抑える。
 
 R国D市。ニューシティ中央棟。新天昇の間である。
 本日は柿崎一行を含めた五名で夕食に会席料理が運ばれていた。
 「SMで不満分子の炙り出しはどんな調子だ」
 湯野中が確認する。
 「今のところ強い反発は起きていない模様です」
 柿崎一行も問題のある報告は受けていなかった。
 「執拗に炙りだしましょう。必ず反逆分子は居ます」
 葛城義和は慎重である。
 「しかしBクラスから性教育の担当を募ったら応募者多数らしいな」
 平佐和は訝しがる。
 「不思議ないよ。そういう女の願望が解放されたのよ。だって若い男の性教育だもの。そういう趣味の女はそれなりに居るよ」
 真紀子はそういう女の体質もあると断言する。
 「n対nで自由に遊べる世界に変わったのだからな」
 湯野中も女が貞操から解放されたと納得する。
 「それでも献身婦の制度は必要か」
 平佐和がふらりと疑問を呈する。
 「必要です。女性が選ぶ人以外は女躰にありつけなくなります。年配者も大方がそうなります」
 葛城義和は全部の男性に女躰が行き渡らない事を強く懸念する。これまでの民主主義社会ではこの落ち零れが犯罪を生んでいた。
 「それでは不満分子もまた居るということだな」
 湯野中はやはりそっちも警戒すべきと考えを強める。
 「相当にいる筈よ。その不満度は人に依るけど」
 真紀子はさらに警戒している。
 「もっと人員を出して抜き打ちテストを強化しますか」
 柿崎一行は工作員によるSMリクエストの強化を確認する。
 「そうよ。あの五十数人だけでは絶対ないよ。問題なかった子には少し手当てを増やしてあげましょう」
 真紀子は強硬姿勢である。氾濫分子がいつ自分らを狙ってくるとも限らない。既に真紀子は影武者を二人殺されていた。
 
 姉ヶ崎のスカイタウン一号棟のスタジオである。
 舛田警視正らは次の拷問の準備ができていた。
 若い将校が森山雪路をビンタで起こす。
 緊縛師が森山雪路を高手小手に縛る。
 「やめろーーーーーーーーー」
 森山雪路はまだ藻掻いて抵抗する。若い将校四人が加勢して躰を厳重に押えてしまう。
 変わった大道具が用意されている。一メートル四方の鉄板の台に垂直にアームが立っている。
 アームの長さは七十センチくらいだが長さは調節できる。アームの先端には擬似男根が上を向いて聳えていた。
 緊縛師と若い将校が協力して森山雪路の躰を持ち上げてアームの上に持ってきて跨がせる。
 アームの長さを調整して擬似男根を膣で加える様に挿入した。爪先立ちで抜けない長さに調整して固定する。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は怖い大道具に震え藻掻く。
 擬似男根は一センチくらい自動で上下する。さらに振動と回転もリモコンで変えられる機能になっている。
 森山雪路は自分で抜けることはできない。踵を台に着くと擬似男根が子宮口を圧迫する。
 「これで無限に逝き放題。放置よ」
 舛田警視正は恐ろしい宣告をする。
 緊縛師はスイッチを入れる。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路の躰に力が入り顔は究極に軋む。脚を揺すろうとするがドリルバイブの責めが強い。
 爪先立ちで踏ん張るのがやっとである。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 上体は激しく揺れるが擬似男根はしっかり膣を突き刺して中で暴れる。僅かにしかピストンしないが回転と振動が強烈である。
 「あーーーーーーーーあはーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 官能は理知的だった森山雪路の脳天を襲っている。顔を歪み切らせ躰を捩り藻掻き続ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーー。あーーはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路の表情は失神しかけるが踵が台に着いて擬似男根が子宮を突く。直ぐ爪先立ちに戻り顔を歪ませ躰を振って藻掻き続ける。
 森山雪路は何度も失神して倒れかけては爪先立ちに成って藻掻く。
 「だーーーーーーーめーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は断末魔の様な叫びを繰り返す。
 「良いよ」
 舛田警視正は終了の指示を出す。
 電源を切ると森山雪路の躰は擬似男根が膣に深く刺さったまま前に二つ折れに倒れるように撓る。
 緊縛師二人が躰を抜き取るように持上げると森山雪路の股間から膣液がだらりと内腿に流れ出た。
 隠微極まりない光景が画面に焼き付いて終了である。
 
 新川越ニューシティ。生放送二時間前のスタジオに隣接した会議室である。
 柿崎一行の部下大谷仙一は田原萌江、早見朱莉、佐々木鞘香、工藤美央の四人と相談していた。
 反逆分子を炙りだす対策についてである。
 「良い作戦とは思えません。私達も本当に辛かったのでR国でスタントコンパニオン一回を受け入れました」
 田原萌江が強く反対する。
 「そうです。本当に辛かったです。そんな手を使ったら反逆の意思が無い人が暴れて反逆者になってしまいますよーーー。ううーーーーー」
 工藤美央は嗚咽してしまう。
 「SMと言ってもこの街のクラブは内容がハード過ぎます。核戦争前の六本木辺りのクラブはもっとソフトです。限界をもっと低いレベルにすべきです」
 早見朱莉が代わって発言する。
 「うーん。無料の部分ではないし金を払う人はハードを求めるからな」
 大谷仙一は困った表情である。
 「問題は強制です。金額を高く払えば何でもありは堪えられません」
 田原萌江は強く主張する。
 「そうです。無理な事を強制すれば氾濫しないで受け入れる人も弾けて反乱に加わりますよ」
 今度は佐々木香苗が主張する。
 「私。今もスタジオで全裸を見せています。体制が変わってAVも女優もアナウンサーも同等に成りました。今の待遇には納得します」
 田原萌江は今は不満は無いと主張する。
 「私は今終わった森山雪路さんの内容なら最後の機械責めを除いて耐えられます。でも菅野瑞穂さんや増田枝理那さんの拷問内容は堪えられません」
 早見朱莉がきっぱり断言する。
 大谷仙一は柿崎一行に連絡を取る。
 柿崎一行はR国D市ニューシティ中央棟の新天昇の間に居た。
 話を聞いて柿崎一行は葛城義和と相談する。
 葛城義和は大谷仙一から直接話しを聞く。
 葛城義和は真紀子と湯野中に相談してテレビ会議の接続を指示した。
 「葛城先生がお話しを聞かれるので」
 大谷仙一は四人にそう説明して一人ずつテレビ会議に接続する。
 「娼国副主席の北嶋です。強制しないは難しいわね。でもSMのプレイ範囲とプレイ料金を明確にすべきね」
 開口一番真紀子は強い発言をする。
 「はい」
 田原萌江は真紀子の言葉におくびれて仕舞う。
 「貴女たちの辛かったのは分ります。私も以前に同じ事をハードコンパニオンで受けてきました」
 真紀子は奈那緒の時と同じ爆弾発言をする。
 「ええーー」
 四人は異口同音に驚く。
 「それでもSMをまったく受けないとバランスが崩れるの。SMのプレイ範囲とプレイ料金を明確にするのよ。それでどうかしら」
 真紀子は譲れない範囲と見解を示す。
 「それではプレイ料金が高く提示されたら全部受けないとなりません。そうなったら反逆者は増えますよ」
 早見朱莉は強気で意見する。だが声は震えていた。
 「そうね。その限界を見極めるべきね。葛城先生」
 真紀子はやや認める姿勢を示して葛城義和に振る。
 「貴女は大谷仙一氏に森山雪路への拷問なら最後の無制限鬼逝かせ以外耐えられると答えましたね。羞恥責めと失神までなら容認できますね」
 葛城義和が早見朱莉に確認する。
 「今の体制では仕方ないです。その分女優的待遇も頂いています。私の恥ずかしい姿を晒したドラマも撮影中です」
 「でも鞭とかハードな責めは駄目なのですね」
 「まず蛇は論外です。鞭の場合撮影と個室のプレイでは全く違います」
 葛城義和の質問に早見朱莉は切実に訴える。
 「佐々木舞さんの拷問内容を見ても舛田警視正の言う通りの結果を充分知っています。それを容認しても個人のハードプレイを何回もは耐えられません」
 佐々木香苗が横から付け加える。
 自分らも乳首を斬られて整形した。それはクラブのハードコースを毎回は堪えられなかったからである。
 「料金を高くして普通の人の限界レベルを設定するのよ。そして加重禁固刑とか加重死刑囚だけハードを追加するのよ」
 真紀子が湯野中と葛城義和に提案する。
 「どうでしょう」
 葛城義和は四人に確認する。
 「そうですね。それでも反発者は増えないとは言えませんが、炙り出しは羞恥責めだけで充分だと思います」
 早見朱莉が強く意見した。
 「ご協力ありがとうございます」
 葛城義和が礼を述べてテレビ会議を終了する。
 真紀子は田原萌江だけがSクラスで三名がAクラスなので葛城義和にSクラス昇格を提案した。
 そのあと真紀子ら四人で話し合って基準が変更された。
 一般の女性はソフトコースが基本。ソフトコースの基準は別途に定めることとする。
 ハードコースはプレイ代を高くする。一本鞭は一回いくらでオプションとする。敷居が高く簡単には申し込めない設定。
 真性Mコースは加重禁固刑以上か本人の承諾とする。
 細かく基準設定と料金を公開する準備が行われた。
 
 翌日。D市のスタジオである。
 舛田警視正と若い将校らは緊縛師も伴ってジェットヘリで戻っていた。
 佐々木舞が娼国の病院から退院して移送されて来てスタジオに入れられる。
 既に拷問椅子が置かれていた。
 佐々木舞は舛田警視正を見て戦慄が奔る。
 「本日は一週間前に此処での極めつけ拷問で乳首を斬られてお○○こを焼かれた佐々木舞さんです。娼国の病院で手術した成果を見ていただきます」
 舛田警視正が自信たっぷりの宣言をする。
 「十字架に磔て」
 舛田警視正は緊縛師に命令する。
 緊縛師らは佐々木舞の躰を十字架に押付けて両腕を広げて手首と肘を縛る。
 さらに十字架の根元で脚首を二本揃えて縛る。
 「それではまず斬ってしまった乳首から公開します。前回斬ってしまったのは左の乳首です」
 舛田警視正はブラウスを引き千切る様に前を広げる。
 ブラのフロントフォックを外す。
 そこには右の乳首と変わらない左の乳首が咲いていた。
 「どうでしょう。綺麗に治っています」
 二つの乳房が画面にアップになる。
 「全く違和感は無いと思われます」
 舛田警視正は強気で公言する。
 左の乳首がアップになる。
 まったく自然な皮膚の状態が確認される。乳癌の手術で乳首を切って再生したような違和感は無い。
 暫く二つの乳首を比べるようにアップで角度を変えて放映された。
 「それではこれから一週間前に無残に焼かれてしまった女の部分の内側を公開します。そして感度が戻った証明に逝き顔を晒してもらいます」
 舛田警視正はそう宣言して緊縛師に逆さ吊るしを要求する。
 緊縛師に若い将校が手伝って佐々木舞を全裸に剥く。
 まず緊縛師らは胸部を高手小手に縛ってしまう。
 両脚の太腿の付け根に縄を掛けてフックを付ける。それを天井から下がった二本の滑車のフックに引っ掛けて吊るす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は苦しく恥ずかしい吊るしに悲鳴を上げる。緊縛師はそのまま股間部分が目の高さに成るよう調整して固定した。
 佐々木舞の両脚は左右に大きく広がる。股間部分が斜め上を向いて丸出しに成ってしまう。
 緊縛師らはさらに両方の膝から脚首に縄を掛けた。広がった脚を斜め下に引っ張っる。その縄の先端を離れた床のフックに固定した。
 佐々木舞の躰は空中に船の碇を逆さまにした形で吊るされている。
 舛田警視正が上を向いた膣にクスコを突っ込む。今日のは透明な強化プラスティック製である。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーん」
 佐々木舞は何度やられても恥ずかしい。
 カメラがクスコの中に光を当てて拡大投影する。
 「あーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の膣の中は全く自然な女の内部に成っている。生々しい女の奥が展開されていた。
 「あはあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。・・・・・あーーーーーーーーー。・・・・・あーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は恥ずかしさに興奮した呻き声を漏らし続ける。
 病院でもモニターに投影してインターンらに囲まれて見せられた。
 スクリーンは焼く前の佐々木舞の女の内部と比較して投影される。
 「どうでしょう。焼く前より綺麗なお○○こです」
 舛田警視正はいま初めて手術結果を見る。それでも結果を信じて堂々と公言してきた。
 焼く前の方が生々しい。整形後は自然のものに見えながら綺麗である。
 「さあ。貴方たち昨日と同じ様に筆で中を濡らすのよ。そして逝き声を漏らすまで責めるのよ。この後も別の生贄が待っているからね」
 既に川越奈津美がもう一機のジェットヘリで着いていた。帰りは娼国の病院送りを予定している。
 若い将校四人が面相筆を持つ。
 二人が佐々木舞を吊るした後ろに回る。二人が前に立つ。カメラは上から撮影する。
 四人は森山雪路と同じ様に佐々木舞を責め始めた。極細の面相筆の先端は四本ともクスコの奥に侵入している。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は一気に声を上げた。
 完全に感度が戻っていることは明確である。
 既に病院では何回もインターンの玩具にされテストされて来た。深夜に鉄格子の中でも自分で慰めてしまったのである。
 日本の刑務所のように女囚にオナニーを禁じたりはしてなかった。
 「あはあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーあはーーーーーーーー」
 佐々木舞は顔を真下に向けて逝き声を上げ続ける。既に全く抑えようとはしてない。
 「完全に中は濡れているよ」
 舛田警視正が指摘する。
 「あーーはああーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は艶を宿した表情で何も言えない。
 「もう良いよ」
 舛田警視正は中止を指示する。
 緊縛師がクスコを抜く。濡れが流れ出る。透明なクスコに白く濁った膣液が多量に付着していた。
 「あーら。凄い」
 舛田警視正はさらに詰る。
 緊縛師らはゆっくり吊るしを降ろしてゆく。
 佐々木舞はさらに艶を宿した真っ赤な表情を逸らせて恥ずかしさに悶える。
 床に降ろされた佐々木舞の躰は震撼を続けて股間は痙攣状態である。
 「充分に感度の回復をご理解いただけたと思います」
 舛田警視正がそう宣告して佐々木舞は終了となった。
 続いて川越奈津美が引き出される。
 「ここからが本編です」
 舛田警視正の合図で若い将校が四人で暴れ騒ぎ抵抗する川越奈津美を全裸に剥いてしまう。
 「ここからはご要望の有ったリクエストにお応えします」
 舛田警視正が宣言する。
 最初のリクエストはドリルバイブ二本で二穴挿入。それで失神したら蛇の挿入であった。
 それを見て舛田警視正は読み上げずやや苦笑した。
 将校四人は川越奈津美を拷問椅子に乗せようと持上げる。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は躰を揺すり捩り脚を蹴るように動かして抵抗する。
 舛田警視正は横から蝿叩きの様な鞭でビンタする。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーー。なんでこんなことまでするのーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は堪らず抗議する。
 「加重死刑囚だと言っただろ。その加重部分だ」
 若い将校が横から言葉を叩き付ける。将校は暴れる川越奈津美の拳骨が顔に当たっていた。
 「この國から出て行けば良かったのよ。香山芳美のように。太陽光も提供したし」
 舛田警視正も怒りを吐きつける。
 「彼女たち病気になったらどうするのよ」
 川越奈津美は反論する。
 「医療設備は見つかったし。もう政府は無いから資格は要らない。マニュアルは提供したから自分らで勉強するのよ」
 「薬はどうするの」
 「当面は大丈夫でしょう。そのうち葛城国家顧問と相談すれば妥協案ができるよ」
 「お前ら四人が先導して抵抗したから加重死刑囚だ。出て行った者とこの國に従う者はお咎めなしだ」
 また若い将校が横から宣言する。
 その間に緊縛師らが川越奈津美の躰を拷問椅子に磔完了した。
 緊縛師が浣腸の準備をしている。
 「氷水よ。一気に片付けて」
 二穴挿入の為の浣腸である。早く片付けたい。
 緊縛師がアナル開口器を突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 「便は抜かれていますが」
 緊縛師が浣腸は不要と進言する。
 「そのまま行くか」
 舛田警視正も納得する。中を洗いたいが余分な時間は掛けたくない。リクエストを多く消化したい。
 緊縛師がローションをアナルに流し込んで開口器を抜く。
 ドリルバイブが二本用意されている。
 「やめろーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美はドリルバイブの強烈な姿に悲鳴を上げる。
 「大丈夫よう。すうぐきもちよくなるわよーー」
 舛田警視正の逆撫でするような言い回しが川越奈津美の心臓を抉る。
 最初に細いドリルバイブをアナルに挿入する。
 「あーーーーーーーーー」
 続いて膣に太い方を挿入する。
 アナルは入れたまま動かさない。
 膣のドリルバイブもスイッチを入れないでゆっくりピストンする。
 「いや。ああん。ああーーーーーーー。あっはーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーー」
 川越奈津美はこれだけで充分に反応してしまう。
 続いてアナルに刺さったドリルバイブを振動させる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は顔を天井に向けて逸らし大口を破裂させて声を上げる。
 さらに膣に挿入したドリルバイブに回転運動と振動を掛けた。
 「あはーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあはーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあはーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は全く堪えられない。サイレンの様に声を上げ続ける。
 
 四国。大路七奈美らの確保した揚陸指揮艦の艦内である。食堂に全員が集まっていた。
 「潜水艦とこの艦の医薬品は一年くらいなら持ちます。治療や手術道具も当面は問題ありません」
 大路七奈美が報告する。
 「医学書とマニュアルだけで何とか医療ができますか」
 「私を入れて六人が当たっています。かなり設備が優秀なので勉強を重ねたら徐々に良くなると思います」
 「問題は医薬品」
 「それと衣類です」
 「衣類はあちこちの街に残っています。それを集めれば何とかなります」
 「医薬品は次に何人か受け入れがあったらその時に葛城国家顧問に交渉してみましょう」
 山科穂香は交渉して娼帝國から貰うしかないと考えていた。
 「魚はそれなりに釣れます。農作物はどうでしょう」
 「今は戦争前に作られた物と収穫して蓄えられたものだけですが八ヶ月以内に安定供給は可能です」
 こっちは山科穂香が管理している。
 「お酒は山の麓に地酒の酒蔵が有ったのですがビールはどうしたのでしょう」
 「窪川に小さな地ビールの工場が有りました」
 「でも製造しないと限界は直ぐだよね」
 「製造設備は健在でした。窪川で壊れてない電気自動車が見つかりました。それを使えば何人か製造に通えます。問題は電力です」
 「あのう。この街から窪川まで既存の電線は繋がっていませんか。多少切れていても繋ぐ工事をするとか」
 「それ行けるかも知れない」
 「何としてもビールを飲めるようにしましょう」
 彼女らの環境は徐々に安定し始めていた。
 
 R国D市。ニューシティ中央棟。新天昇の間である。
 本日はバーベキュー用の鉄板が運び込まれて肉と魚介、野菜を焼いていた。
 生ビールのサーバーが持ち込まれて全員がビールである。
 「山科穂香ら徐々に生活環境を整え始めたね」
 真紀子はドローンの監視映像を見ていた。
 「その方が良いです」
 葛城義和は問題無いとの見解である。
 「どんなに生活環境ができても女しか居ないだろ」
 湯野中は一代限りで終わると見ている。
 「しかし男が出て行かないとは限らないよ」
 「いまのところゼロだが」
 「今の待遇では多分行かないでしょう」
 だが葛城義和に自信は無かった。
 「ところで医薬品を要求してきたらどうする」
 「舛田警視正の言う通りに補給してやれば良いでしょう」
 「まだどの機動部隊も戻ってこないな」
 「後始末に時間が掛かっています。この間の中国軍の件もあります」
 「そうだな。軍が残っていたら面倒だ」
 平佐和もそっちは強く警戒していた。
 
 R国D市のスタジオである。
 川越奈津美はドリルバイブ二本の責めであっという間に失神してしまった。
 失神した川越奈津美の女の部分をまず開いてカメラにじっくり公開する。
 終わって緊縛師が大型のクスコを膣に挿入して目一杯広げた。その内部をペンライトで照らしてじっくり公開する。
 一人が素手で水の無い水槽から蛇を掴み出す。
 緊縛師はカメラに蛇を翳してから一気にクスコに頭を突っ込んでしまう。
 スタジオ内は生唾を飲む。
 舛田警視正は右の乳房に乳輪を潜らすように注射針を指す。
 「スタンガンで起こすから。蛇を確り押えていて」
 舛田警視正は緊縛師にそう要求して乳輪の下を貫いた注射針にスタンガンの端子を当てる。
 「あうーーー。うーーーーーーー」
 川越奈津美は直ぐに意識を回復する。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。やだーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は直ぐに蛇に気付いて慌てふためき喚く。
 緊縛師はゆっくり蛇をピストンする。
 「やめてーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は半狂乱である。
 「大丈夫よ。毒は無いから」
 舛田警視正は哂っている。
 「あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は直ぐに白目を剥いてしまう。
 「次のリクエストは何」
 「全身ピンチです」
 「そのやり方は」
 「書いてありません」
 「どうしようかな」
 「一番残酷なのは駿河問いに吊るして。床から糸で繋いだピンチを三十個くらい付けます。吊るしを高く上げて一気に飛ばすのですが」
 緊縛師自身がこれまでにやった一番残酷な方法を提案する。
 「もっと残酷にできない」
 舛田警視正はそれをさらに強化したい。
 「そうですね。糸の長さを三段階位にしてゆっくり高さを上げながら三段階に飛ばすのはどうでしょう」
 「強烈な悲鳴が三回ね。いいじゃ無い」
 舛田警視正も納得する。表情には残酷さが滲み出ていた。
 「それでは気絶しているうちに駿河問いに吊るしましょう」
 直ぐに糸の長さを三段階にして十五本ずつ作る。
 川越奈津美の躰を拷問椅子から外して床に俯きに降ろす。
 緊縛師が手首と脚首を縛り合わせる。その手首と脚首を纏めて縛って天井の滑車から下がったフックに引っ掛ける。
 川越奈津美の躰を吊るし上げると直ぐに意識を回復した。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 苦しい吊るしに川越奈津美は悲鳴を搾り出す。蛇の拷問に精神は耐えた様子である。
 緊縛師と若い将校が協力してピンチを鋏み付ける。
 「ううーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は乳首を鋏まれて悲鳴を漏らす。
 
 帯広ニューシティスノータウン一号棟のプレイルームである。
 元道警本部長で現在警察庁長官の田村祥司は奈那緒を抱きたくなって帯広に来ていた。
 一般市民と違って移動の自由がある。
 だが警察庁長官とて奈那緒抱くのは金を払う。
 奈那緒は警察庁長官田村祥司の情液を生で受けて一緒に湯に浸かっていた。避妊手術は受けている。
 既にCクラス以上が順次避妊手術を受けることに成っていた。
 浴室でもテレビは見られる。
 「凄い拷問だな」
 「貴方もやったでしょう」
 「俺は叩く方だな。君が女優でなければその乳房を叩きたい」
 「もう散々叩いたでしょう」
 「もっと叩きたいよ」
 「もう」
 「しかし。これは凄いよ。糸の長さを変えている。物凄い修羅場になるぞ」
 「えーーーーーーー」
 奈那緒は人事ではない。自分がR国の座敷で乳首を両方落とされた時を思い出すたび魘される。
 「やっているのが舛田紗香だからな。まだまだ残酷な事が起きるぞ」
 「そう言えば。貴方のパートナーだったものね」
 「俺の監視役だよ。あいつが近くに居たら君を抱く事さえできなかった」
 「奥さんは」
 「とっくに出て行ったよ」
 「そうなの。でももう全部関係無しね」
 「俺がハードSMで遊んだ女があちこちでアナウンサーに成っているよ」
 「貴方の虐めで耐えられなくなってR国に行った女の子達でしょう」
 「全部俺ではないよ。仁延頴娃の方が俺の上を行く」
 「ああ」
 奈那緒も覚えていた。直接プレイはしてない。乳首の再生手術の成果を見に来たのである。
 「始まるぞ」
 駿河問いに吊るされた川越奈津美の躰は空中に五角形を描いている。
 その下を向いた乳房から太腿まで躰のフロント面は四十五個のピンチに鋏まれていた。
 ピンチに繋いだ糸は床の一箇所のフックに結び付けられている。吊るしの高さが上がれば一気にピンチが飛ばされると想像に難くない。
 ぴんと張った糸と弛んだ糸が確認できる。
 「さあ。この吊るしを上げたらどうなるか分るよね」
 舛田警視正は態と恐怖を煽る。
 「ああーー」
 川越奈津美は驚愕の表情で下を見る。
 「行くよ」
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の悲鳴と共に緊縛師はゆっくり吊るしを引っ張り上げる。
 三分の一くらいのピンチが皮膚を引っ張るように外れて飛ぶ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴が上がる。
 さらに次の三分の一が飛ぶ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーあがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあがあーーーーーーーーーーーーー」
 さらに悲鳴は強烈に成る。川越奈津美は躰を揺すって暴れる。
 さらに残りが徐々に続けて飛ぶ。
 「あーーがーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーがあーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は狂ったように暴れ悲鳴を上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は痛みに藻掻き暴れ続ける。
 「あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 遂に吊るされたまま失禁してしまった。壮絶な光景である。
 大きな台車に乗った浴槽が運ばれた。緊縛師は一旦吊るしを降ろす。床で縄を解いて湯に浸からせる。
 取りあえず休憩が入れられた。
 「あれで終了じゃないの」
 奈那緒は壮絶過ぎた光景に震えている。
 「あの女はあのくらいじゃ許さないよ」
 警察庁長官田村祥司は奈那緒を湯から引っ張り出す。
 「えーー。なに」
 「いいだろ。もう一回」
 「興奮したのね」
 警察庁長官田村祥司は奈那緒をベッドに倒して脚を持ち上げる。V字開脚にして興奮した雄叫びを突っ込む。
 
 新川越。報道スタジオである。
 休憩の間に川越のスタジオからニュースが始まった。
 「コンコースの店舗が徐々に営業を始めています」
 佐々木鞘香が全裸でニュースを読む。
 「本庄下着はR国で以前から製造していましたがこの度日本国内に再び出荷が承認されました。その本庄下着がいま大人気です」
 早見朱莉も全裸である。
 「シルク製で以前の日本では五万円程でした。娼帝國のレートに変わって二万円以内で購入できます」
 販売価格は國が定めた範囲と成る。一度価格を決めると勝手に変える事はできない。
 過当競争を防止して物価を安定させる。インフレもデフレも起きない厳重な対策である。
 工藤美央が下着を着けて出て来る。直ぐにそれを取って硝子テーブルに置く。
 「でもCクラスだと四人相手をしないと買えないですね」
 田原萌江がやや失言してしまう。対象はAクラス以上である。それでもこの社会ではお咎めは無い。
 だがCクラスでもSMコースの指名を受ければ充分手が届く。
 「葛城国家顧問から直接承認が降りまして各シティに無人店舗が開設されました」
 二年前R国に進出した本庄真奈美のナインユニオンである。
 部下の広瀬亜理紗らが娼国に侵入して国家反逆とテロ行為に問われた。
 だがその当時の海外的な事情を含めて葛城義和の計らいで会社は許されたのである。
 戦争後に工場はC市のニューシティ内に移って生産を再開した。
 高額商品なので特別に製造業を許可されたのである。
 「もう一つ。SM用品専門の大人の玩具が承認されました。こちらも各シティの無人店舗で販売されます」
 無人店舗でも盗難は一切無い。防犯カメラはもとより娼帝國のニューシティ内はセキュリティカードなしで通行できない。
 セキュリティカードのIDから自動的に会計されて口座から落とされる。残高がなければマイナスの残高と成る。
 「その他にも寿司店、バー、スナックが徐々に開店しています」
 佐々木鞘香が続けて読む。
 「開業するにはどうすれば良いのでしょう」
 田原萌江が質問を投げ掛ける。
 「申請して審査が通る必要があります」
 「献身婦と兼業もできますか」
 「一応できることには成っています。でも三十五歳以上より審査は厳しくなります。その他に最初一年分の家賃を前払いと成ります」
 「家賃はどのくらいなのでしょう」
 「一ヶ月坪一万円です。ある程度お金を貯めないとできません」
 「店舗の造作はどう成りますか」
 「それは企画書を出せば國が工事します。でも企画書が審査の対象です。企画が良くないと審査は通りません」
 SMショーの休憩時間を利用して市民の関心が深い内容の解説が行われた。
 
 R国D市のスタジオである。
 「次のリクエストは」
 「三角木馬です」
 「娼国のAタイプを使うよ。完全に病院送りね」
 「本当は蛇で精神科が宜しかったのでは」
 「そうね。次に考えましょう」
 四人の将校が川越奈津美を押えて緊縛師が高手小手に縛る。
 娼国の三角木馬はA.Bの二タイプである。概観は全く変わらない。
 一メートル四方の鉄板の上に直径十センチのアームが立っている。
 そのアームの上に底辺が二十センチ、高さ二十センチ、奥行き一メートルの三角の木製の鞍が乗っていた。
 アームの高さはハンドルで調節できる。
 木製だが頂点だけは金属になっていて尖っていた。AタイプとBタイプの違いは尖り方である。
 Aタイプは頂点が零点三ミリくらいである。僅かに鑢が掛かっているが上に乗って動けば直ぐに会陰が斬れてしまう。
 Bタイプは一ミリくらい鑢で丸めてある。だが激しく動けばやはり斬れてしまう。
 Bタイプは日本から出稼ぎのハードコンパニオンに使用していた。
 AタイプはR国他のハードコンパニオンに使用していて血を出すサービスが安易に行われていたのである。
 女の敏感な部分が斬れて痛みに藻掻き血を流して蒼白な表情が客の加虐心をとことん満足させた。
 斬れた女性は入院して手当てを受けて回復するとまたハードコンパニオンに出る。入院期間の補償は客の負担となる。
 三角木馬の高さを下げて川越奈津美に跨がせた。若い将校四人が確り躰を押えている。
 高手小手に縛った縄にフックを付けて縄を通す。天井から下がったフックにその縄を通して下から引く。
 三角木馬のハンドルを廻して鞍の高さを上げる。
 川越奈津美の会陰が鞍の頂点に突き上げられ躰が爪先立ちになりやがて宙に浮く。
 天井から下がった縄を引きながら四人の将校が川越奈津美の躰を下から押えて徐々に上昇させる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 脚が浮くと金属の頂点に乗った会陰に全体重が掛かる。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、あああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は激しく悲鳴を上げる。
 舛田警視正は非情にも鞭を取り出す。
 四人の将校に一本ずつ渡す。
 既に川越奈津美は上で藻掻いている。乗っているだけでかなり苦しい状態である。
 まず二人の将校が左右の下から鞭を構える。
 右に立った将校が下から伸ばして川越奈津美の乳房をラケットの面で打つように叩く。
 「う、う、うう、うーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の躰は台座の上で揺れる。金属の尖った頂点を会陰で擦るように滑ってしまう。
 「ううーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は痛みに表情を究極に歪める。
 左に立った将校が同じように反対側の乳房を叩く。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」」
 川越奈津美は強烈に悲鳴を上げる。
 「うぐううーーーーーー」
 川越奈津美は顔を強く軋ませ瞬間木馬の上で固まる。
 既に内腿に血が流れていた。
 それから数回叩いて木馬から降ろす。股間部分は血で真っ赤に染まっている。木馬のその部分も血に濡れていた。
 「う、ううああーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は床に降ろされて傷みに藻掻き苦しむ。戒めを解かれた両手で股間を押さえて床を転がる。
 壮絶な光景が展開された。
 看護士が入って来て痛み止めを打って患部に止血パットを貼る。
 そのままヘリで娼国の病院に搬送された。
 
 東京。羽田ニューシティ。
 吉村恵里の部屋に勿来亜里沙、柳瀬香織、広中美沙、志村恵里らが集まっていた。仲間は口コミで徐々に増えつつある。
 「拷問して身体を破損させて最先端の医療が直す。医療も凄いけど恐ろしい玩具だよね」
 勿来亜里沙は驚愕している。
 「娼帝國はこれまでの国家よりAIも医療も軍備も一段階上なのよ。以前の中国の様な管理体制に思えるけど何もかも一段階上よ」
 吉村恵里は娼帝國の国体の恐ろしさに慄いている。
 「そうよ。デモなんかやったらロボット警官が直ぐ排除よ」
 勿来亜里沙は何もできないと嘆く。
 「でも他のところにも私たちの様に思っている人は居るよね」
 柳瀬香織は仲間が絶対に居ると確信している。
 「でも次の世代は完全に民主主義を知らない教育をされてしまうよね」
 勿来亜里沙は家族から離されて教育されるか生む専門の女性が産めば一から国が教育すると恐れていた。
 封建時代と同じ価値観が共有されてしまうのである。
 「だったらいま民主化を勝ち取らないと」
 柳瀬香織は急進的に成っている。
 「そうでなければ出て行くかね」
 「僅かな人数で一から文明を築くのは無理よ」
 「葛城義和のやり方よ。日本で民事党が四百議席を超えた時。経済を格段に改善させたけど最下層の生活水準を上げたのが大きかったのよ」
 「今度も絶対に此処の法律に従えば生活は完全に保証されている。仕事は制限されているけど失業の心配はない」
 「だから大方の人は抵抗しないのね」
 「特に男性は全く抵抗しないね」
 「核戦争が強烈過ぎるのよ。日本政府は崩壊したし」
 「何とかして娼帝國を民主化できないの」
 柳瀬香織は何としても民主化を取り戻したい。
 「無理だと思う。この政府は総て報道まで握っている。食料も原材料も政府管理。農産物も肉も魚も加工品まで」
 「昨日報道で田原萌江さん達が交渉してSMコースのプレイ内容に制限を設けたと言っていたよね」
 「彼女らの交渉は通るんだよね」
 「脱ぐ女優の意見は聞くのね」
 志村恵里は思わず蔑みの言葉を吐いてしまう。
 「SMコースは緩和されたけど。献身婦はこれからもずっと続けるしかないのだよね」
 勿来亜里沙は嘆く。
 「昨日の川越奈津美の拷問を見たら抵抗する者は少ないよ」
 吉村恵里は何をするも現状では難しいと考えている。
 
 姉ヶ崎のスカイタウン一号棟の内部に造られた鉄格子。
 森山雪路、東悠里、菅野瑞穂の三名だけである。
 川越奈津美は戻って来ない。
 「奈津美病院送りだよね」
 菅野瑞穂は恐ろしい拷問に嘆く。
 「そうだよ。あそこの粘膜が斬れて壮絶な痛みだよ」
 森山雪路も恐ろし過ぎる光景を思い出す。
 「でも病院で治って佐々木舞さんの様に戻ってくるよね」
 東悠里は川越奈津美の回復を願う。
 「多分。でも医療用の人間モルモットだよ」
 菅野瑞穂が怒りと不安を込めてそう答える。
 「そうだよね。私達いつまで生かされるの」
 「人間モルモットの価値がある間かな」
 「ねえ。お酒いくら飲んでも太らないね」
 「そういうところも改善されたのじゃないかな」
 「そうだよ。太ったら献身婦に成らないものね」
 「四国に出て行った人達。上手くやっているね」
 二日前に四国の状況が報道された。彼女らもそれを鉄格子に設置されたテレビで見ている。
 「葛城国家顧問はあの女性達を生かさず殺さずぎりぎりのサポートだけするのね」
 「女だけ一代限り。静かに暮らして終わってもらおうという考えよ」
 「男は出て行かないのね」
 「一人行ったら何人も種植えられるよ」
 「それを防ごうと何か対策するのでは」
 三名は抵抗した恐ろしさを徐々に悟っていた。
 
 R国D市。ニューシティ中央棟新天昇の間である。
 カウンターが設置されて津梨清吉が寿司を握る。
 本日は柿崎一行が加わって五人。津梨清吉は何も聞かず寿司を握り刺身を出す。全員の好みを知っている。
 「不穏分子の炙り出しは進みません。大人しい者ばかりです」
 柿崎一行が報告する。
 「簡単には尻尾を出さないのじゃない」
 真紀子はまだ警戒すべきと主張する。
 「そうですね。エリアを跨いで集まるようなグループごとにピンポイントにやって見ませんか」
 「それは既に行っています」
 「ハードは行わないまでもかなり恥ずかしさを炙り出すようなえげつないソフトで責めてみましょう」
 葛城義和も警戒を緩めてない。
 「しかし葛城君。どう抵抗しても無駄なのじゃないか」
 平佐和は護りが厳重と言いたい。
 「いくら厳重でも思想が広まるのは長い目で見て面倒です」
 「そうですよ」
 真紀子が葛城義和に強く同意する。
 「今の世代が終わるまでは警戒か」
 「判りましたもう少し作戦をじっくり展開します」
 柿崎一行も了解した。
 
 唐津ニューシティに潜水艦が三隻近付いていた。
 潜んでいた中国海軍の潜水艦である。
 殆ど食料が尽きていた。
 「今がチャンスだ。ロボット警察は市民の管理だけだ。軍は残存兵を探して日本中にローラーを掛けている」
 「必要なのは女と食料だ」
 「総勢三百余名。操艦に最低必要な人数を残して全員上陸する」
 この指揮官は大佐の艦長である。残る二隻は中佐の艦長が乗艦していた。
 指令潜水艦は少佐の副長を残して大佐が上陸して指揮を執る。
 攻撃隊を降ろすと潜水艦は三隻とも潜望鏡深度まで潜る。
 ニューシティは外から入れない。ロケット砲で入り口を破壊して突っ込む。
 五号棟一戸に集中する。
 この時点で非常警報が鳴った。
 ロボット警官が応戦するが数が少ない。
 中国軍は倒された者を顧みず突っ込む。目標は三階の食堂。戦前にニューシティの構造情報は得ていた。
 食堂で半数は女を浚う。半数は冷蔵庫と倉庫に突っ込む。
 帰りもロボット警察が構えている。だが女性が人質である。警視監が攻撃を止める。
 ヘリが発信して潜水艦の黒い影に爆雷を投下する。一隻が被弾した。残る二隻が浮上して対空ロケットで応戦する。
 女性と食料を奪った水兵らが甲板に乗り込む。女性が人質なのでもう攻撃は出来ない。
 中国軍も潜水艦一隻と百名近くを失った。
 R国南側の空軍基地から上野愛奈海軍大尉以下十五名が発信する。ヘリも上空からソナーで追っていた。
 人質が乗っているので至近弾で威嚇を続ける。
 人質に連れ去られた女性らは潜水艦の中で既に輪姦されていた。
 上野愛奈海軍大尉らは潜水艦が何処に行くか追尾を続ける。
 
 R国D市。ニューシティ中央棟新天昇の間である。
 「中国の潜水艦がまだ居たのか」
 平佐和は唖然としている。
 「まだ大陸の処分すら終わってないです。潜水艦が隠れているのは想定内ですよ」
 葛城義和はまだまだ処理は終わってない。機動部隊も戻って来てないとの見解である。
 「人質を取られたね」
 真紀子も沈痛な表情である。
 「上野大尉からの報告です。敵は南シナ海の中国軍の人口島に入りました」
 鄭淑徳少将が報告してきた。
 「島はかなり爆撃したのだろ」
 「そうです。潜水艦が隠れていただけでしょう。だから食料を奪いに来たのです」
 「食料と女か」
 平佐和は忌々しい表情である。
 「セキュリティカードの反応で拉致されたのは十二名です」
 「現状。上野大尉らが上空コンタクトしています。津島長官がイージス艦二隻と潜水艦にロボット大隊一個を積んで向かいました」
 
 中国の潜水艦隊は島で壊されてない建物に司令部が上陸した。
 大佐は輪姦し終わった女の内から一番良いのを選んで生贄にする。
 奪った肉を焼いて酒盛りが始まった。
 生贄は坂口加奈である。
 既に全裸にされていた。大佐はそのまま逆さ吊るしにするよう指示する。
 「いやあーーーーーーーーーーーーー」
 大股開きにして太腿の付け根両側に縄を掛ける。
 暴れるので手首も縛り合わせた。そのまま吊るし上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 女の部分とアナルが上を向いて丸出しである。
 
 上野愛奈海軍大尉らは小型で鳥に見せかけたドローンで偵察する。ドローン等と言う呼び方がない時代から娼国に有る偵察鳥である。
 偵察鳥はガラスの壊された窓に止まって映像を送る。
 その映像は新天翔の間にも送られていた。
 「大佐の徽章が一人。中佐が一人。少佐も一人。あとは大尉以下です」
 柿崎一行が中国軍の過去データから照合して映像を分析する。
  
 大佐が憂さ晴らしに鞭を持つ。
 先端が長方形の革のチップを二枚重ねた一本鞭である。
 それで乳首を叩く。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 
 偵察鳥は坂口加奈の悲鳴も拾っている。
 「この女性は坂口加奈です。一度工作員がSMコースでテストしています」
 柿崎一行が報告する。
 「それなら暫くは堪えられるか」
 湯野中は達観している。
 「奴等の会話から人質と食料の交換を企んでいます」
 また柿崎一行が分析する。
 「奪って行っただけではそんなに持たないからな」
 湯野中も足りなければさらに取りに来ると推測する。
 「同じシティはもう襲わないでしょう。ただ工場を襲われる危険はあります」
 葛城義和は工場や農場、養殖場を心配する。
 「そっちにも軍の護りが必要か」
 「ロボット兵の生産をこれ以上できません」
 葛城義和はいつまでもロボット兵士はたくさん要らないと考えていた。大陸から戻ってきたら生産と警察に転用か休止、スクラップである。
 「でもロボット警官だけでは護りが」
 真紀子は当面の護りが心配である。
 「大陸から一部を引き上げるか、日本、亜細亜の国内整備を後回しにするかです」
 「大陸から二個師団を引き上げよう」
 平佐和が結論を出す。
 
 大佐は坂口加奈の乳房を数十回叩いた。坂口加奈の泣き悲鳴が続き大佐はさらに加虐心を滾らせ女の部分を叩いた。
 坂口加奈は涙を流し遂には失禁してしまう。
 少佐の徽章が坂口加奈の乳首にクリップを鋏み付ける。
 「あーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に痛い。
 少佐は坂口加奈の女の部分を開く。薄い緋色の粘膜が広がる。尿道の小さな亀裂と膣口がくっきり確認できた。
 少佐は薄小豆色の粘膜の縁にもクリップを鋏み付ける。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈は強烈に躰を揺すった。悲痛な表情を破裂させ大声を絞りだして痛みを訴える。
 少佐は容赦ない。反対側のびらびらにも鋏み付ける。
 「あは、あは、あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈は痛みに壮絶に喚く。
 「たすけてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈の叫びは上空の上野愛奈海軍大尉にも、イージス艦で向かう津島にも、天翔の間にも響いた。
 大佐は嬉々としている。
 逆さ吊るしの坂口加奈の乳房は大佐の腰よりやや下の高さ。そこに上から鞭の先端を照準に定めて狙う。
 乳房のクリップの根元を叩く。
 「ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴が轟く。
 クリップは飛んでない。鋏が浅くなってさらなる痛みである。
 「うーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈は涙を振り飛ばして泣き叫ぶ。
 大佐はさらにもう一発そのクリップを叩く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 クリップは床に叩き落される。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈は痛みに藻掻き続ける。
 壮絶だったが乳首に損傷はない。
 大佐は中佐に鞭を渡す。
 中佐は坂口加奈の女の部分の粘膜を鋏んだクリップを狙う。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーやめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈は恐怖に叫ぶ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈は狂った様に叫び続ける。
 中佐はそれを上から叩く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈の躰は震撼するがクリップは全く動かない。
 中佐はさらに構える。
 「・・・・・」
 坂口加奈は恐怖に叫ぶが声は出ない。
 中佐は容赦なく振り下ろす。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 狂った様に絞りだす叫びと共に坂口加奈はまた失禁してしまう。
 量は少ないが股間から乳房の谷間を首まで流れ落ちる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあん。あはん。あはん」
 坂口加奈は泣き続ける。
 中佐はクリップが落ちないと悟って引っ張り取る。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈は藻掻き続ける。
 中佐はもう片方のクリップも引っ張る。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーー。あはあーーーーーーー。ああーー。ああ。ああ」
 坂口加奈はさらに涙を振り飛ばして藻掻き続ける。
 中佐は少佐に鞭を渡す。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈は堪えられず泣いて許しを請う。
 それでも少佐は鞭を構える。
 「中国海軍の恨みだーーーーーーー」
 少佐の鞭の先端は坂口加奈の乳房を鋏んだクリップの口を直撃する。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 クリップは一発で飛んだ。
 「ぐうおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈は狂った様に暴れ藻掻き続ける。
 少佐はクスコを取り出す。
 真上を向いた坂口加奈の膣に差し込んで広げる。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈の女の奥が広がる。
 少佐らは交代でその中をペンライトで照らして覗く。
 
 新天昇の間でもそれは見えている。
 各ニューシティにもテレビ放映された。
 中国軍の残存部隊が唐津ニューシティから食料を奪って女性十二名を拉致した事は既に報道を開始していたのである。
 「ふふ。中国軍の残党は娼帝國を恨んでいるのね」
 真紀子は中国が嫌いである。
 「中国が核で汚染されて一部の軍が核汚染の軽微な日本に上陸して米軍を追い出して占拠しようとした。それを娼帝國が一掃しましたからね」
 「食料要求は坂口加奈と交換か」
 人質を取られている。従っている市民は何としても奪い返さなくてはならない。娼帝國の治安力の問題である
 
 少佐は坂口加奈のクスコの中に炭酸を流し込む。
 内部を洗う目的である。
 しばらく待ってスポイトで吸い上げて捨てる。
 続いてビールを流し込む。
 大佐と中佐がストローで吸い上げて飲む。
 坂口加奈の膣がグラス代わりである。
 この間に少佐は坂口加奈と交換の食料リストの要求を発信する。
 太陽光発電、冷凍庫、冷凍の肉、魚、野菜、及び米を要求していた。
 
 内容は新天昇の間にもイージス艦で急行中の津島にも伝わる。そして中国を一掃に向かった生方少将の第三機動部隊にも伝わった。
 生方少将は津島に戻るかどうか打診した。
 津島はこっちでやると回答する。
 僅かな兵力に機動部隊が動く必要はない。
 そして新天昇の間に倍の量を提供して最初に六人を返す交渉を進言する。交渉を拗らせ時間を稼いで突入する目算である。
 
 少佐は次に坂口加奈のクスコで広げた膣にウイスキーを流し込む。氷も入れて水割りにする。
 「あーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈は冷たさに悲鳴を上げる。
 そして中国軍もその状況を録画で娼帝國に送った。
 娼帝國側でメール通信を提供したからである。
 少佐は坂口加奈の尿道の亀裂にカテーテルを挿入した。抜くためではなく流し込むためである。
 「ちょっと危険過ぎないか」
 大佐が注意する。
 既に坂口加奈はかなりアルコールが回っていた。
 大佐がタッチペンでクスコの嘴の間に嵌ったクリトリスを包皮の上から刺激する。
 「あはあーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈の顔は真っ赤に染まっている。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 既に強い官能に包まれている。
 「殺してしまっては人質にならない」
 大佐は強く忠告する。
 「アルコール中毒で」
 少佐はやや不満だが留まる。
 「そうだ」
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー」
 僅かな責めで坂口加奈は強く躰を震撼させる。上を向いて剥き出しの膣はクスコを飲み込んだまま痙攣して逝き顔を晒してしまった。
 
 「一回目は一人と回答してきました。次に等分の量とイージス艦を要求しています」
 柿崎一行が報告する。
 「イージス艦は渡せないな」
 平佐和は憮然としている。
 「渡してもこっちでリモート操艦できます」
 葛城義和は一時渡しても問題ない考えである。
 「そうだったな」
 平佐和も納得する。
 「その前に津島長官の攻撃に期待しましょう」
 取り敢えず要求の食料を娼国で用意してイージス艦に積んで出発させる。
 津島は同航の潜水艦に中国の潜水艦二隻のスクリューを破壊する命令を出していた。
 「破壊されている人口島の此処に建物がある。この建物の影に接岸してロボット部隊が上陸する」
 津島は突入する作戦を指示する。
 「しかし人質が」
 副官は不動の姿勢に成る。
 「俺がこの艦橋からいま逆さ吊るしに成っている坂口加奈の周りの敵を射殺する。ロボットは囮だ」
 津島は断言する。
 「この位置から八百は有りますよ」
 副官はまだ不動の姿勢である。副官は本来津島の側近ではない。津島の射撃能力を話でしか知らないのである。
 「大丈夫だ」
 津島は自信を持っている。
 「それからスクリューを破壊した潜水艦に催涙ガスを注入しろ。一か八かの作戦だが」
 「人質の完全回収は断念ですか」
 「この際止むを得ない。じりじり時間を掛けると何人かは犠牲に成る。一気にやるしかない」
 津島は覚悟を決めている。
 「娼国から要求の食料を積んでイージス艦が出発しています」
 「油断させる囮だ」
 「解りました」
 副官も納得した。
 
 南シナ海の破壊された人口島の建物の中である。
 「食料を積んでイージス艦が娼国を出たと通知して来ました」
 「よし暫く休もう」
 また逆さ吊るしの坂口加奈のクスコで広げた女の中に水割りを作る。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂口加奈はかなり疲弊していた。
 顔は真っ赤に染まって悲惨である。
 
 ロボット部隊がイージス艦から上陸して建物に突進する。
 津島のライフルが火を噴く。
 一発目は坂口加奈の近くに居た少佐の眉間を貫く。
 二発目は大佐の心臓を貫いた。
 三発目は中佐の米神に当たる。
 残った将校らが潜水艦の方に走りだす。
 津島はそれを全部撃ち殺す。
 SMプレイが艦内では狭いと建物に移った大佐らの油断であった。
 その時潜水艦二隻の艦尾で水柱が二本上がる。
 接近していたR国の潜水艦が津島の命令通りロケット弾でスクリューを破壊したのである。
 ロボット兵が潜水艦のハッチに突進して催涙ガスを注入する。
 一隻は内部に完全に充満して全員が倒れた。
 一隻は航海長の判断で内部のハッチを遮断して空気を浄化して逃れてしまう。
 ロボット兵がハッチから突入する。
 一隻は空気を抜いて人質女性を眠らされたまま救出する。
 こっちの人質は七人であった。
 もう一隻は乗り込めない。内部のハッチが閉鎖されている。
 その艦からメールで人質の女性の画像を送ってきた。
 テーブルに据わらせ股を強制的に広げて女の部分にピストルを当てている画像である。
 坂口加奈を収容してイージス艦に搭載されたヘリが娼国の病院に緊急搬送する。かなり危険な状態であった。
 残りはイージス艦に収容している。
 もう一隻の中国の潜水艦に残った人質は四名となっていた。
 
 R国D市。ニューシティ中央棟。新天昇の間である。
 「四人残ってしまったね」
 作戦は半分しか成功してない。真紀子は消沈していた。
 「あの艦に百人近く残っているな」
 平佐和も苦い顔をしている。
 「でもあの艦は動けないよ」
 「艦尾から浸水している。だから徐々に艦尾が下がっているな」
 湯野中は偵察鳥の映像から確認する。
 「奴等はまたイージス艦を要求しています」
 柿崎一行が報告する。
 「人質を連れてイージス艦に乗り移る目算だろ」
 平佐和は憮然としている。
 「そこまで手を出さず乗せてしまいましょう」
 葛城義和はイージス艦に移してから手段が有ると言いたい。
 
 娼国からイージス艦が到着して潜水艦に接岸した。
 最初に一人の人質女性に三人が付いて乗り込む。
 残りの乗員が潜水艦から略奪した食料を運び出す。
 津島らは人数をカウントしていた。総勢六十二名である。
 最上官が大尉の航海長。将校は残り二人であった。
 操艦して来たロボットの乗員は降りてしまう。
 中国海軍残存軍の乗ったイージス艦は準備にかなり時間を掛けて人口島から出航した。
 彼らは大佐の乗っていた艦の乗員である。
 出航して早速艦内の広い場所を使ってSMプレイを開始した。
 航海長らは今迄上官に押えられていたが今度は自分らの好きにできる。加虐心は滾りきっていた。
 一人目の生贄は中西有理二十八歳である。大尉の航海長の指示で吊るしの準備をしていた。
 
 帯広ニューシティ。放送スタジオである。
 奈那緒と咲江がキャスターでニュースを読む。
 舛田警視正による拷問は状況から中止となっていた。
 奈那緒が津島CIC長官による戦闘状況を読み上げる。
 今夜はスーツ姿である。
 「催涙ガスから逃れた一隻の乗員が四名の人質を連れて逃げています。救出された内の七名はイージス艦で唐津に向っています」
 咲江もスーツ姿で読み上げる。
 「拷問を受けていた坂口加奈さんは娼国の病院に緊急搬送されました。何とか命に別状は無いようです」
 画面は坂口加奈の搬送場面になる。破壊された中国の人口島も上空から映し出される。
 「中国の水兵が乗ったイージス艦は娼国の衛星とR国の潜水艦が追尾しています」
 中国兵に渡した娼国のイージス艦の艦影と中国兵が四人を人質に乗り込むシーンが公開された。
 「この度の出来事で娼帝國では大陸に派遣した軍の中から二個師団を戻して各シティの警護に当たらせる方針です」
 「葛城国家顧問はまだまだ中国軍他の残存軍、特に潜水艦が残っている事を警戒しています」
 そのあと娼帝國の強大な海軍の配置が公開された。
 それは核戦争前のアメリカ海軍の八割にも匹敵する兵力である。
 これまでR国の国民にも公開されてなかった軍事力。日本人はさらに驚いた。
 公開したのは国民を安堵させるためである。
 
 中国軍の残存兵に渡ったイージス艦の中である。
 中西有理はホールに獣縛りにされていた。
 駿河問いは背中で手首と脚首を縛り合わせてそれを四本合わせて吊るす。腹は外側で真下になる。
 獣縛りは腹が内側で脚首を揃えて吊るす。手首も縛り合わせて躰を二つ折りに空中に吊り下げる。
 この場合脚首を揃えて吊るしているが腕を膝の外側に交差させて躰は二つ折りである。手首は脹脛の後ろで縛り合わされていた。
 アナルが真下に向き膣が斜め下を向く。
 腰が水兵の腰の高さに吊るされていた。
 二人の水兵が中西有理の躰の両面からアナルと膣に挿入して順次交代で責め続ける。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中西有理の意志は抵抗を続けている。
 だが膣もアナルもぐちゃぐちゃで躰は感じてしまっていた。
 二穴挿入を続けられて壮絶な快感が中西有理を襲っている。水兵らは中で果てれば交代して責め続けていた。
 大尉の航海長ら将校は死んだ少佐らが要求したリストにあったビールと干し肉で乾杯して飲み始めている。
 挿入の終わった水兵らもビールと干し肉を受け取って飲み始めていた。
 中西有理の消耗が酷くなったら次は中西真知子を準備している。
 中西有理の妹である。
 「食料と女を交換はできないな」
 機関長の少尉である。
 「四回貰ったら終わりだ」
 航海長もそれを懸念していた。
 「食料はあの国以外に無い」
 「二番艦の乗員はどうなったのだ」
 主計長の少尉である。
 「殺されたのじゃないか」
 航海長は潜水艦から人質の女性以外救出されないのを確認していた。
 「万一降伏しても死刑か」
 「そうだな」
 「人質が居れば攻撃はしてこないだろ」
 「ただで食料はくれないよ」
 「そうだな」
 艦内の中国兵の行動は隠しカメラで娼国のCICに送られていた。
 「それなら捕まえた女をとことん玩具にしよう」
 主計長はこれで終わりなら女を愉しみまくって道連れにしたい。
 「なあ。この艦で娼国に突っ込んだらどの位戦えるかな」
 機関長がぼやく。
 「娼国は娼帝國の本拠地だぞ」
 「日本の娼帝國の街なら」
 「まあ。討ち死にだな」
 「街を占拠できないか」
 機関長はどうせ死ぬならの意識である。
 「討ち死に承知ならやってみるか」
 航海長も決断する。
 「それまでに心行くまで女を愉しもう」
 主計長が一番女を責めたい。サディストである。
 
 東京。羽田ニューシティ。
 吉村恵里ら元テレビ太陽系列の末端となる仲間の主力メンバーが勿来亜里沙の部屋に集まっていた。
 「そのグループと接触したの」
 吉村恵里らは勿来亜里沙から報告を受けていた。
 「ええ。有料ラウンジで」
 無料の一般ラウンジは三階も二十五階も居住範囲の住民しか入れない。
 コンコースの店舗と有料ラウンジは家族棟と管理棟以外ならば居住階には入れないが自由に動ける。
 「臨海タウン八号棟にそのグループが居るわけ」
 吉村恵里が確認する。
 「そうよ。代表二人ずつで何処かでお話しましょうと言う事になったの」
 勿来亜里沙は既に約束を付けていた。
 「恵里と亜里沙で行けば良いよ」
 柳瀬香織である。
 「亜里沙は必須だけど抽選で決めない」
 吉村恵里は自分がリーダーに立ちたくない。
 結果は勿来亜里沙と柳瀬香織が行く事に成った。
 「しかし娼帝國の防衛網も穴が有ったね」
 柳瀬香織は何か突破口を開けないかとの思惑を持っている。
 「でもラウンジで人質を取られなければ全部殲滅されていたよ。ロボット警察官は二十体だったよ」
 「それで百人近く倒している」
 「最後の四人の人質女性がどうなるかだね」
 
 中国軍の残存兵に渡ったイージス艦の中である。
 二人目の中西真知子が生贄にされていた。
 イージス艦の医務室には開帳台も設備されている。
 中西真知子は全裸で大股開きにされ開帳台に固定されていた。
 主計長の少尉は尿道にブジーを突っ込む。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 中西真知子は痛みに悲鳴を上げる。
 航海長は浣腸器の準備をしていた。
 中西真知子はそれに慄く。
 姉の中西有理は散々アナルを犯されて便が流れ出ていた。
 獣縛りのまま性器を何発も鞭で叩かれ小陰唇が血に塗れ大陰唇とバリカンで剃毛されたドテは鞭の真っ赤な痕だらけである。
 吊るされたまま空中で意識が無い。
 機関長の少尉は航海長の浣腸に待ったをしてバリカンで剃毛を始めた。
 主計長の少尉はブジーで尿道を責め続ける。
 「あ、ああーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーー」
 中西真知子はまだ痛そうである。
 下士官らが中心になって航海長らが放置した中西有理を吊るしから降ろして一度風呂に浸けた。股間部分を良く洗う。
 中西有理は意識を戻して抵抗する。
 「うおーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーー」
 四人の水兵が押えて下士官らが輪姦す。
 「あーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーー。がああーーーーーーーーーーーー」
 中西有理は轟音のように悲鳴を上げ続ける。
 機関長の少尉はバリカンで中西真知子の剃毛を終えてさらに電動剃刀で仕上げていた。
 航海長はブジーに尿道カテーテルを被せる。バルーン型ではなく尿を抜くだけの細いカテーテルである。
 それをブジーで尿道を責める主計長の少尉に渡す。
 「先に尿を抜いてしまおう」
 主計長の少尉はもう一本カテーテルを要求する。
 航海長はカテーテルを滅菌梱包から出して渡す。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中西真知子は恥ずかしい導尿をされると悟って悲鳴を上げる。
 主計長の少尉は小陰唇を指で開いてカテーテルの先端を中西真知子の尿道の亀裂に刺し込む。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度はカテーテルが入った衝撃に悲鳴を上げる。
 薄橙の女の部分の内側が広がり弄られた濡れが生々しい。膣口は何枚かの襞が閉じ合わせている。
 小陰唇の裏側の縁に厚みは無く薄小豆色で綺麗な女の部分である。
 航海長が尿瓶でカテーテルの反対側を受ける。
 主計長の少尉はカテーテルの途中を抓んでいた指を離す。
 中西真知子の膀胱の尿が尿瓶に流れ出る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 中西真知子は男に囲まれて小水を垂流す恥ずかしさに悲鳴を上げ続けた。
 続いて航海長がアナルに浣腸器を刺す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。やだあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中西真知子は泣き声混じりに叫ぶ。
 航海長は容赦なく浣腸液を注入し続ける。
 主計長の少尉はカテーテルを被せたブジーを尿道に挿入する。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 アナルからは浣腸液が注入され続けている。
 中西真知子は真っ赤に崩れた表情で藻掻き続けた。
 
 娼国の津島が乗艦するイージス艦の艦橋である。
 「奴等やりたい放題です」
 「仕方ない。大方が眠るまで待つのだ。アルコールは入っているし強姦で体力は消耗している」
 「そうですが」
 「人質に銃を突き付けられない状態で人質を確保だ。怪我や性器の傷は娼国の病院で治す」
 「はい」
 艦橋では状況を見守りながら艦は唐津に向っている。逆に中国人残存兵が奪ったイージス艦は南半球に向って進んでいた。
 
 中国軍の残存兵に渡ったイージス艦の中である。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー。う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。うーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中西真知子は浣腸液を注入されて腹の痛みに藻掻いている。
 「あがあーーーーーーーーーーーー。がああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 姉の中西有理は数十人に輪姦されて死に物狂いの悲鳴を上げていた。
 「おい。そっちの二人も輪姦せ。その女今日はもう限界だ躰洗って縄掛けておけ」
 航海長が水兵らに命令する。
 二人の女は将校らが手を出すまで御預けと成っていた。
 兵曹長が何人か率いて田村五月を引っ張り出す。曹長も何人か率いて二宮朱莉を引っ張り出して縛り上げる。
 どっちも中西真知子に比べるとやや落ちる。
 航海長らは中西真知子の方が良いらしい。
 二等水兵二人が中西有理の手首と脚首を縛って隅の方に寝かせてタオルを掛けておく。
 「ぐう、うーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中西有理は膣の痛みに瀕死の状態である。
 中西真知子は腹の痛みに瀕死の状態と成っていた。航海長がアナル栓に手を掛ける。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中西真知子は苦しさに排泄を受け入れざるを得ない。
 航海長は一気に抜く。開帳台の下には金属の容器が接続されている。
 「あ、ああ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 茶色い水が流れ出て中西真知子が藻掻きながら便が押し出される。
 臭いは物凄い。
 「あはん。あはん。あはん。ああ。あはん。ああ」
 中西真知子は泣き続ける。
 航海長はもう一度水を注入して中西真知子の直腸を洗う。
 「この女逆さに吊るしたらいいぜ。ま○こを杯にしよう」
 航海長はかなり中西真知子が好みの様子である。
 中西真知子を開帳台から降ろす。
 床に座らせてまず高手小手に縛る。
 そして中西真知子の躰を床に倒す。太腿の付け根に両側とも縄を掛ける。華奢な躰なので縛り易い。内股に充分な隙間が有る。
 乳房は片手にややはみ出る標準サイズで形は良い。
 両方の内股に掛けた縄二本で吊るし上げる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 中西真知子は恐怖に悲鳴を上げる。
 左右調整して股間が将校らの胸の高さに成るよう調整した。
 さらに両脚の膝から脚首にそれぞれ縄を掛けて少し離れた床に固定する。
 中西真知子の躰は空中で脚を斜め下に広げて船の碇を逆さまにした形に吊るされた状態である。
 女の部分もアナルも上を向いて丸出しに成っている。
 航海長は中西真知子の女の部分を閉じ合せた粘膜を広げた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 航海長はさらに指を突っ込む。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん」
 中西真知子は堪らず躰を捩って藻掻く。
 主計長の少尉がクスコを手にする。
 それを中西真知子の膣に挿入した。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーー」
 中西真知子には堪らない恥ずかしさである。薄くしか化粧をしない。清楚な顔立ちで美人とは言わないが不思議と色香もある。
 航海長は螺子を回して膣を大きく広げた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。もういやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中西真知子はさらに泣き悲鳴を上げる。
 主計長の少尉がペンライトで中を照らす。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中西真知子は恥ずかしさに躰を捩って藻掻く。
 三人の将校が覗き込む。
 「あーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 中西真知子は恥ずかしさに興奮度が込み上げる。
 機関長はビールとウイスキーを準備していた。
 まずはビールで膣の中を洗う。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一杯目はスポイトで抜いて捨てる。
 二杯目を注ぐ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 泡が溢れる。
 航海長がクスコに口を付けて飲む。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 中西真知子の顔は真っ赤に染まっている。
 機関長の少尉はさらに注ぐ。
 「・・・・・」
 中西真知子はもう声も出ない。
 航海長はそれも口を付けて飲みさらにストローで飲む。
 「あううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ストローで子宮口を吸われていた。
 次は氷を入れてウイスキーを流す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は冷たさに悲鳴を上げる。
 水を入れて膣の中で水割りを作る。
 それを三人でストローを刺して飲む。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 中西真知子はさらに藻掻く。本来肌理細かく極めて白い顔が真っ赤に染まる。それが色香と艶を出す女である。
 やがて顔は蒼白になる。
 中西真知子はさすがに冷たさに堪えられない。
 航海長らは坂口加奈の搬送状態を見ていた。適度なところで吊るしから降ろして診察台に寝かせる。
 膣にアルコールが残ったまま二穴挿入に掛かる。
 中西真知子も航海長らも感度は物凄く良い。
 飲んだアルコールも回っていた。
 下士官らも飲み続けて輪姦し続けて大方がだれて床に転がっている。居住区に入って寝てしまった者も二割くらい居た。
 この時点で津島の作戦が開始される。
 イージス艦の進路は既にリモート操艦で娼国に進路を変えていた。
 金属の箱状態に変身したロボット兵が本来の姿に変わる。全部で二十五体。最初に人質の女性四人を確保してヘリに運んで発艦してしまう。
 銃は使わない。ロボット兵は腕を剣に変形させて中国の水兵を刺し殺して海に捨てる。
 総て片付けて点検して終了である。そのままイージス艦は娼国に帰還する。
 
 帯広ニューシティ。報道スタジオである。
 「中国の潜水艦乗組員の水兵らに人質にされていた女性四名は全員救出されました」
 奈那緒が状況を伝える。
 「四人ともかなり重体ですが生命に別状は無いようです」
 続いて咲江が読む。
 「中国軍の水兵らに渡ったイージス艦は単独航行していました。どの様に救出したかはこちらの動画をご覧下さい」
 金属の箱がロボットに変身して女性を救出する録画が放映される。
 水兵らがロボットに刺し殺されて海に捨てられる光景もそのまま放映された。
 イージス艦を提供した時点でヘリは搭載してない。上野愛菜海軍大尉とその副官がタイミングを見計らって接近していたのである。
 
 東京。羽田ニューシティ。勿来亜里沙の部屋である。
 吉村恵里ら元テレビ太陽系列の末端となる仲間が集まっていた。
 「全部救出したね」
 勿来亜里沙は驚いている。
 「軍事力が完全にAI化されていて半世紀くらい進歩のレベルが違うのよ」
 「半導体技術がアメリカ、日本のずっと上を行っていたの」
 「そうよ。医療も」
 「何としてもこの國を民主化よ。それしか未来は無い」
 柳瀬香織は急進的である。
 「今は人の輪を広げるしかないよ。向こうのグループと打ち合わせて」
 吉村恵里はまだ慎重である。
 
 新青森ニューシティ。スノータウン七号棟のトルコ風呂。
 トルコ風呂それは若い世代には聞き慣れない死語である。ソープランドと名を変えて半世紀になんなんとしている。
 その昔ソープランドはトルコと呼ばれていた。
 たった一人のトルコ青年の抗議で業界が名前を変えたのである。
 湯野中の強い意思で核戦争後R国湯野中系資本のニューシティは名前を元に戻した。
 今では献身婦が娼帝國の義務を果たし小遣いを稼ぐ施設である。
 菅原一美は嫌な客にぶち切れた。
 男は小柳秀征という。五十年配である。執拗に菅原一美の躰を責めた。菅原一美は早く終わってもらいたい。
 それなのに膣に指を入れて潮を噴かせられた。
 「あーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーいやああーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美は藻掻き叫ぶ。
 「いやあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一分近くやられてしまった。レザーのベッドに敷いたタオルがびしょ濡れである。
 「もういやーーーーーーーーーーーーーーー。あんたなんか。いやよーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美は怒ってベッドから飛び出す。そのまま下着を着け始める。
 「まだ終わってないぞ」
 小柳秀征は怒鳴る。
 「返すよーーーーーーーーー」
 菅原一美は貰ったBクラスの料金を突っ返す。
 「返せば良い訳じゃないだろ」
 小柳秀征はさらに詰め寄る。
 「いやだよーーーーーーーーーーーー。なんでこんなことまでするのよーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美はベッドの潮を指差す。
 「それが何だ!性戯の範囲だろ!!」
 小柳秀征はさらに強く言葉を叩き付ける。
 それでも菅原一美は服を着て出て行く。
 小柳秀征は管理事務所に苦情を言った。
 「そのお怒りはご尤もです」
 「ならばどうしてくれる」
 「そうですね。それでは菅原一美で真性ハードSMクーポンを発行いたします。ご存分にお愉しみください」
 係員は含み笑顔で丁寧に答える。
 小柳秀征はその日は代わりに別の女を献身婦に指名した。
 
 宮崎ニューシティ。報道スタジオである。
 植村彩と久慈彰子が放送を担当する。
 「本日は娼帝國の電力についてお伝えします」
 植村彩はスーツを脱ぎ始める。
 「娼帝國では娼国のみが太陽光発電で賄われています。それ以外は大方が原発で賄われています」
 久慈彰子もスーツを脱ぎ始める。
 「でも日本国内では原発は総て停止しています。動いているのは太陽光発電だけに見えますが」
 「そうです。日本の原発は全部停止して燃料棒などは半島の地下核実験場に処分しました」
 「それでは原発は何処に有るのでしょう」
 「陸上には有りません。十万トン級の大型潜水艦のエンジンが原発一機分です。これが港から送電に繋いでいます。津波が来たら外して潜ります」
 「いつからそんな」
 「R国では以前からです。娼国、R国ではニューシティの分だけ準備していました。それを核戦争で電力を失った時に緊急で切り替えました」
 此処でも植村彩が質問して久慈彰子が答える形式でカンペを読んで行われていた。彼女らも初めて知ったのである。
 
 新青森ニューシティ。スノータウン一号棟のプレイルームである。
 菅原一美は管理事務所から呼び出された。
 小柳秀征に発行した真性ハードSMクーポンの受け入れを宣告される。
 「何故ですか!私はお金をお返ししました」
 菅原一美は反論する。
 「拒否はできない」
 係員はがんと言い張る。
 「そんなーー」
 「これを受けなければもっと厳しいことになる。それでも嫌ならニューシティから出て行け」
 係員の態度は高飛車に成る。
 「はい」
 菅原一美は不承不承プレイルームに残る。
 小柳秀征は係員から連絡を貰ってプレイルームに入った。
 「何で私をとことん責めるのよ」
 「昨日管理事務所に文句言ったらその様に手配してくれた」
 「他の子にすればいいじゃない」
 「お前の態度は気に入らない。昨日の子はデープキスを何度も受け入れて何回も潮を噴いた。逝きまくり過ぎてふらふらで帰ったぞ」
 「その子にすれば良いでしょ」
 「お前の態度は許せない。だからお仕置きだ。管理事務所もそれを推奨していたぞ」
 「ああ」
 菅原一美はどうにも納得が行かない。それでも受けざるを得ない。
 「こっちを向いて服を脱げ」
 小柳秀征は命令口調である。
 菅原一美は立ったまま動けない。
 「拒否するなら事務所にそう言うぞ」
 小柳秀征は苛立つ。
 「はい」
 菅原一美は仕方なくプルオーバーを脱ぎ短パンも脱いで下着姿に成る。
 ブラも外す。既に昨日全裸は見せているそっちの躊躇いは無い。
 乳房はやや大きさが有る。その分僅かに垂れるが形は良い。
 小柳秀征は平手で乳房をビンタする。
 「うーーーーーーーーー」
 菅原一美は小柳秀征を睨み返す。
 小柳秀征はさらに顔を叩く。
 「うーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーー」
 菅原一美は抵抗して制止する。
 「真性ハードSMだぞ」
 小柳秀征は強い口調で押え付ける。
 「ああ」
 小柳秀征は菅原一美のショーツを引っ張り降ろす。
 菅原一美の躰を十字架に押付ける。腕を引っ張り縄で手首を十字架の左右端のフックに縛ってしまう。
 左の膝に縄を掛けて引き上げる。そのまま十字架にその縄を巻く。二重に巻いて縛る。
 女の部分が丸出しに成る。
 小柳秀征は構わず指を突っ込む。掻き回して奥を強く責める。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 潮がびちゃびちゃ飛び散る。床には水溜りができた。
 「いやーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小柳秀征は構わずまだ責め続ける。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 潮はさらに飛び散る。
 菅原一美は表情を歪めきって藻掻き続けた。
 小柳秀征は床の濡れをモップで拭く。
 菅原一美は顔を逸らせて堪え続ける。
 小柳秀征は鞭を持つ。
 菅原一美に戦慄が奔る。
 先端がハート型のチップに成った一本鞭である。
 小柳秀征は洗濯バサミを十数本取り出す。
 右の乳首を鋏む。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美は乳首を鋏まれて悲鳴を上げる。
 小柳秀征は構わず反対側の乳首も鋏み乳房に無造作に鋏みつけてゆく。
 菅原一美の躰は震えている。目は乳房の洗濯バサミを見下ろす。
 小柳秀征は鞭を構える。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美は驚愕の表情に成った。乳首と乳房を鋏んでいる洗濯バサミを鞭で叩き落されると判る。
 小柳秀征は振り被って叩く。
 「おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 洗濯バサミ二本が飛び散る。
 小柳秀征はさらに構える。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 左の乳房に叩き付ける。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 洗濯バサミは飛ばない。
 次も飛ばない。
 一本だけ鋏が浅くなる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美は甲高い悲鳴を上げる。
 小柳秀征は鞭を短く持つ。右の乳首を鋏んでいる洗濯バサミ一本を狙う。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーあ、あ、はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 洗濯バサミは乳首の先端だけを鋏んだ状態で止まった。
 菅原一美の躰はぶるぶる震えて顔は恐怖に怯えている。
 小柳秀征はバラ鞭に持ち換えた。
 一気に横から乳房全体を叩く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 数本が一度に飛び散る。
 さらに叩く。
 「おーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに飛び散る。残りは右の乳首に引っ掛かった一本だけである。
 今度は先端が長方形の革が二枚重なった鞭を持つ。
 乳首の一本を狙って叩く。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 洗濯バサミは飛び散る。
 菅原一美の乳房は無数に鋏まれた痕が残っていて一部血が滲んでいた。菅原一美の目からは涙が溢れ出ている。
 小柳秀征は菅原一美を十字架の磔から降ろす。
 床に拘束具が埋め込まれた場所に寝かせる。
 拘束具で手首、脚首、膝を固定した。菅原一美の躰は床に両手を開いて大股開きで大の字に磔にされている。
 小柳秀征は上から重なった。自分の一物を持って挿入する。
 唇を執拗に奪いながら十数分で果てた。
 菅原一美は何度も唇を躱して逃れたが小柳秀征は執拗に何度も唇を貪る。
 小柳秀征は菅原一美の中に生で果てて立ち上がった。
 口の開口器を持ってくる。
 それを菅原一美の口に押し込む。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーー」
 小柳秀征は菅原一美の乳房を跨ぐように胸の両側に膝を着く。
 左手で菅原一美の耳を掴む。
 右手でさおを持って小水を顔から口の開口器に掛ける。
 「ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごーーーーーーーーーー。ぐごーーーーーーーーーーー」
 耳を掴まれた菅原一美は口を振って藻掻く。
 小柳秀征は構わず小水を顔から口の開口器に流し続ける。
 「ごーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美は脚首も手首も細い。革の拘束具の絞め方があまかった。
 脚首が片方ずつ抜ける。手首も強引に引き剥がす。
 菅原一美は一気に飛び上がる。そして小柳秀征の頭を蹴ってしまう。
 「おーーーーーーーーーーーーーー」
 小柳秀征は菅原一美の脚を掴む。
 菅原一美はもう片方の膝で小柳秀征の玉を蹴る。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーー」
 小柳秀征はもんどり打って蹲る。
 菅原一美は短パンを履いてプルオーバーを被った。下着を掴んでバックに仕舞って逃げ出す。
 小柳秀征は管理事務所に電話を掛ける。
 「菅原一美に逆切れされて金玉蹴られて逃げられました」
 管理事務所の係員は救護班を連れてくる。
 小柳秀征はストレチャーに乗せられて病院に運ばれた。
 新青森警の警察員がロボット警官を引き連れて菅原一美の部屋に向う。
 
 東京。羽田ニューシティ。四十八階の女性専用ラウンジである。
 勿来亜里沙と柳瀬香織が別のブロックの代表二人と密会していた。
 「R国は以前から売春が盛んな国です。湯野中氏は太平洋戦争中に亜細亜に出稼ぎした女衒の末裔です」
 本多千秋というグループの代表である。
 「生む専門の女性も昔からです。体外受精させた容姿スタイルの良い女性を毎年四つ子ぐらい産ませます」
 こっちは今田美央という。
 「元からそういう国なのですか」
 勿来亜里沙は完全には娼国、R国の内情を把握してなかった。
 「でも葛城は総理を引退してから加わったのでしょう」
 柳瀬香織の認識である
 「そうです。でも平佐和派はかなり昔から娼国に関わっています。仁川主席の時代からです」
 「葛城は平佐和が娼国とR国に紹介しました。サプライチェーンマネジメントの要件定義技術者としてです」
 今田美央の説明に本多千秋が続けた。
 「それがいつか総理に」
 「そうです。滝澤沙緒里は裏切って葛城の女になりましたけど私達の先輩の仲間でした」
 今田美央らは昔娼国に潜入した内山莉緒警部補と木村史乃警部補らの仲間から繋がる末裔である。
 吉岡理穂らもこの系列でありその資料も引き継いでいた。
 「加重死刑も前からR国と娼国に存在します」
 「娼国の法律をそのまま持って来たのですか」
 「そうとも言えません。献身婦などは娼帝國に成ってからです。以前の平佐和はただの国賓でした。トップに立ったのは今度が初めてです」
 「首謀者は誰ですか」
 「四人が中心ですが方針をリードしているのは葛城国家顧問です」
 「ニューシティの進出も以前からですが葛城が加わってかなり顕著になりました」
 「以前からニューシティだけ生き残る準備ができていたのですか」
 「そうでなければ今日はありません」
 「二度目に戦争を始めたのはロシアと北朝鮮です。それに中国も後から参戦しました。でも最終的に世界を葬ったのは娼帝國だと思います」
 「娼国もR国も核は無かったのでしょう」
 「そうです。核戦争は東西がやった事です。娼帝國はそのあと世界の残存都市と軍を一掃しました。それだけの軍事力を準備していたのです」
 「ロシアと北朝鮮が核を使う機会を狙っていたのですね」
 「そうだと思っています」
 「それで核戦争の少し前から急激に街を増やしたのですね」
 「そうです。新幹線も延長させました。発電設備も陸上の養殖場も屋内の畑もです」
 「それで私達日本人はR国と同じ様に滅亡は免れたのですが娼帝國の独裁社会が残ったのです」
 今田美央の説明に本多千秋の見解を加えた。
 「ロボット技術がかなりの進歩ですね。AIも半導体も世界の上を行っていますね」
 「軍艦や戦闘機がロボット操作に成ったのは十数年前からです」
 「娼国とR国を連合体にして娼帝國ですが、元から娼国がR国を支配していたのではないのですか」
 勿来亜里沙はそこが疑問であった。
 「仁川主席亡きあと娼国が支配していたのはR国の南半分です。北側は湯野中氏の勢力圏です。R国には地図に無い境界線が有るのです」
 「それは今でも」
 「そうです。北は湯野中氏が各市に補助金を出しています。南は安形氏が。税金が消費税十パーセントだけです。税金では市の財政が賄えません」
 「だから選挙の立候補者は常に一人です。北は湯野中系列。南は安形。それ以外が当選しても病院も学校も維持できません」
 また今田美央の説明に本多千秋が付け加える。
 「高額所得者から高い納税をさせないで独裁資本が補助金で支配しているのですね」
 「でもR国に貧困は有りません」
 「そこが他の独裁国家と違って国民が反発しないのですね」
 勿来亜里沙も本質を理解した。
 「それでは村上首相はどっちの」
 「いいえ。二つの勢力が話し合った上での傀儡です。国会も五十対五十議席です。全部満場一致です」
 「議論はないと」
 「総て国会の外で北嶋副主席と湯野中氏の話し合いです。最初は深く対立していましたが葛城が加入して円滑になりました」
 「四国に行った人達はどう成るのでしょう」
 勿来亜里沙がここで話題を変える。
 「今は上手くやっているようですが。次の世代が創れません。何れ此処に戻って来るしかないでしょう」
 「そうですね」
 「これからどうやって闘いますか」
 柳瀬香織が先の方針を確認する。
 「この街では連絡一つ取れません。ブロックごとに隔離同然です。外のラウンジか飲食店でじっくり仲間を繋いで行くしかありません」
 「当面此処で合う日を決めておきましょう」
 「そうですね」
 
 R国D市。
 菅原一美は逮捕されてその日の内にR国D市に移送された。中央棟地下に特別刑務所が存在する。最近その工事が完成したのである。
 東悠里、菅野瑞穂、森山雪路も三日前に移送された。
 佐々木舞もTSから移送されている。
 海外に遠征している機動部隊が戻って来たら以前の加重死刑囚も全員此処に収監される予定である。
 菅原一美は加重無期禁固刑とされた。小柳秀征に怪我をさせたので無期とされてしまった。
 房の構造は娼国の南の島と同じである。一区画に独房が四つ。十字に通路が切ってある。
 横の通路はドアで隣の区画に繋がっている。
 南の島との違いは区画と区画が扉一枚で繋がらず空室が挟まれていて何も無い空きスペースである。
 テレビ、バス、シャワー、トイレは同じ様に中に設置されている。
 ショーツにバスロープ一枚の条件は変わらない。
 食事は希望を聞いてもらえてアルコールも許される。
 菅原一美は一人だけで区画に入れられた。
 舛田警視正が緊縛師を連れて前に来る。
 菅原一美は驚愕した。テレビで何度も残酷拷問をする舛田警視正を見ていたからである。
 「馬鹿ね。あそこまで抵抗したから無期加重禁固刑ね。明日は愉しみにしてなさい」
 舛田警視正は明日の拷問を予告する。
 「・・・・・」
 菅原一美は何かを言い返すことさえできない。一気に今の立場に落ちてしまった。
 小柳秀征に指名されたことが運の尽きであった。
 「怪我さえさせなければ一回の拷問だけで仮釈放で済んだのに」
 そう言って舛田警視正は立ち去った。
 菅原一美は食事も摂らなかったので医療班が来て点滴をセットして行く。この独房は自殺防止を考慮してない。
 だが一応生かさず殺さずの姿勢はその侭である。
 菅原一美はこの先どう成るのか自問自答しながら眠れない夜を過ごして明け方に眠りに付いた。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 今日は生ビールのサーバーが運ばれて鉄板が設置されていた。バーベキューで生ビールの遅い昼食から夕食流れタイムである。
 「葛城君。中国残存軍は完全に凶器だな」
 平佐和が葛城義和に呟く。
 鉄板では肉と魚介類が焼かれている。
 「中国残存軍が日本に上陸した時から略奪、強姦戦争だったのでしょう」
 葛城義和は想定の範囲である。
 「ねえ。日本人と中国人どっちが残酷なの」
 真紀子はタンを焼きながらユッケを摘まんでいる。過去に日本では禁止に成っていたが此処では関係ない。
 「日本人かな」
 葛城義和は控えめに言う。
 「だがな。葛城君。中国人は権力を守るのに残酷だよ。後宮と宦官を知っているだろ」
 平佐和は中国人と主張する。
 「確かにそれは知っています。司馬遷も宦官と同じ刑を受けていたようです。でも日本軍の三光の方が強烈です」
 「我々日本民族が一番残酷らしいな」
 湯野中も納得する。
 「また一人反逆する女が捕まったみたい」
 真紀子が今夜の放送内容に気付く。
 「早速日本民族の残酷さを発揮して貰おう」
 湯野中は残酷を肯定する。
 「一度放送で四国に渡る希望者を募ったらどうかしら」
 真紀子は出たいものは早く追い出したい。
 「やってみるのは良いと思いますが効果は低いと思います」
 葛城義和は期待しない。
 「核戦争の地獄のあと此処の平和と安全を捨てて出て行くには相当な勇気が要るよ」
 平佐和は不満でも出て行かないと見ている。
 「一番困るのは虎視眈々と民主化を狙う連中が徒党を組み始めることです」
 葛城義和はそっちに強い懸念を持っている。
 「SMコースの抜き打ちで炙り出しだな」
 「そうですね」
 どうしてもその手段に行き着く。
 
 R国南の空軍基地である。
 『迎撃戦闘機発進用意。搭乗員位置に付け』が掛かる。
 上野愛菜海軍大尉以下八機が緊急発進した。
 衛星が中国軍機の離陸を捕らえたのである。
 中国軍機に戦闘能力は殆んどなかった。上野愛菜大尉らが二十機近くを全機撃墜して報告する。
 「飛び立ったのは成都付近です」
 中国内陸部奥地である。
 直ぐに重爆撃機が発進する。
 偵察機が滑走路を発見した。さらに陸上部隊の駐屯も確認された。
 爆撃機が編隊で接近すると対空ミサイルを打ち上げて来る。
 爆撃機は小型ロケットでミサイルを打ち落とす。
 絨毯爆撃で戦車、車両の大方を破壊する。
 滑走路も破壊した。民間の空港に軍用機が居ただけである。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間。
 「まだ中国軍が居たか」
 平佐和は苦い表情である。
 「核が残ってなければ良いのですが」
 葛城義和は軍だけではなく核装備が残っている事を警戒する。
 偵察機の映像がモニターに入って来た。
 爆撃隊の第二波が破壊残しを爆撃する。
 状況は全部天昇の間で確認できていた。
 「そんなに規模は大きくなかったな」
 平佐和も安堵している。
 「中国奥地に軍を派遣するべきですね」
 「葛城先生。インド、パキスタンがもう直片付くでしょう。その二個師団をそっちに回しましょう」
 湯野中も中国を警戒する。
 
 R国D市。報道スタジオである。
 予定通り菅原一美が鉄格子から引っ張り出された。
 スタジオでは舛田警視正が準備を整えて待ち構えている。さらに小柳秀征まで手伝いに呼ばれていた。
 恐怖に怯える菅原一美に怒りと戦慄が奔る。
 「小柳秀征さんは菅原一美に睾丸を蹴られました。でも娼国の病院の医療で無事に修復ができました」
 アシスタント兼アナウンサーが紹介する。帯広で村上晴久の三年契約の妻であった高嶋波瑠である。
 真紀子の計らいで晴久とは別れてモデルをしてD市に住んでいた。
 緊縛師二人が菅原一美の躰を押える。震えがはっきり伝わってきた。緊縛師は悦びの表情を舛田警視正に向ける。
 「全裸にして拷問椅子に磔」
 舛田警視正が緊縛師に指示する。
 菅原一美は鉄格子ではバスロープとショーツ一枚だが今日はスーツを着せられていた。
 ストッキングも履かされて視聴者に脱がす工程を愉しませる。
 既にこの番組は大方の大衆が期待していた。
 菅原一美は運悪く嵌り込んでしまったのである。
 全裸にされて緊縛師四人に拷問椅子に乗せられた。脚首、膝、腰を縄で固定される。
 手首を縛り合わせてフックを付けて天井から下がったフックに引っ掛ける。
 拷問椅子のハンドルを回して股間を百二十度に開く。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーー」
 女の部分とアナルが丸出しに成った。
 菅原一美は恥ずかしさに強く顔を逸らせる。目の前のカメラは娼帝國のほぼ全国民が見ているのである。さらに録画もできてしまう。
 菅原一美は悔しさがこみ上げてくる。
 「小柳さん。潮を噴かせて貰って宜しいかしら」
 舛田警視正は意地悪く要求する。
 「畏まりました」
 小柳秀征はにんまり哂ってローターと電マを手にする。
 菅原一美は小柳秀征に潮吹きされたところから事態が急転直下に悪化したのである。
 小柳秀征は菅原一美の女の部分を広げてカメラに公開する。さらにクリトリスを剥く。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美は恥ずかしさの込み上げた息遣いを漏らす。
 小柳秀征は菅原一美の膣に指を二本奥まで突っ込む。クリトリスにローターを当てる。
 「あはあ」
 小柳秀征はクリトリスにローターを軽く当てながら指を回すように膣内を動かす。
 「あはあ。はあ。あはあ。はあ。あはあ。はあ」
 菅原一美は堪えられず声を漏らし続ける。
 小柳秀征は菅原一美の股間が震撼するまでじっくり責め続けた。
 「あはあ。ああ。あはあ。ああ。あはあ。ああ。あはあ。ああ」
 小柳秀征は股間の微動な動きと内部の濡れを確認してローターを電マに持ち換える。
 「あはあーーーーーーーーー。ああーーーー。ああはあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー」
 声はさらに激しく切迫する。
 小柳秀征は膣天井部の奥を指先で掻き出す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 一気に潮が噴き上げる。
 菅原一美の表情は歪み切って躰は震撼する。股間の痙攣も確認できた。
 「あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 小柳秀征はなかなか手を休めない。とことん掻き出す目論見である。
 菅原一美の恥ずかしさに横に逸らし崩れきった表情が画面に長く焼き付いた。
 「お見事。でも気持ち良さだけではお仕置きにならないわね。次は貴方の叩きたいところをとことん叩いて。どれでもお好きな鞭を」
 舛田警視正は次に鞭打ちを要求する。
 小柳秀征は鞭を選ぶ。
 先端が四角い蝿叩きの様な鞭と先端が長方形の革二枚重ねのチップに成った一本鞭を選ぶ。
 蝿叩きの様な一本鞭で菅原一美の顔をビンタする。
 「うーーーーーーーーーーーーーーー」
 小柳秀征はまだ怒りが修まってない。構わずビンタする。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーー」
 小柳秀征は構わず往復ビンタを続けた。五発目で菅原一美の目から涙が零れ落ちる。
 女の顔に革の鞭でビンタ。核戦争前の日本のSMクラブでは絶対にできないプレイである。
 「泣いても怯まないで。次はお○○こ叩いて」
 舛田警視正は檄を飛ばす。
 「はい。畏まりました」
 小柳秀征は全く怯んでない。
 「ああ」
 菅原一美に怯えが奔る。
 小柳秀征は二枚閉じ合せた薄小豆色の粘膜に狙いを定めた。
 菅原一美は顔を逸らせて視線だけ小柳秀征を見て身構える。
 小柳秀征は振り被って鞭の先端に神経を集中させて叩く。
 「う、ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美の躰が強く震撼する。顔を強く振って藻掻く。
 小柳秀征は次を構えた。
 菅原一美は怯え躰を固くする。
 鞭の先端は斜めに閉じ合せた粘膜をきっちり叩く。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美の躰は手首を縛った縄にぶら下がるように揺れて震撼する。
 小柳秀征はさらに構える。
 「あはあ」
 菅原一美の躰は固くなる。目は鞭の先端を追う。
 
 宮崎ニューシティ。植村彩の部屋である。久慈彰子と放送を見ている。
 「あの子。あの男にさえ指名されなかったらあんな事に成らなかったよね」
 植村彩には人事ではない。随分厳しい目に遭って来た。まして舛田警視正は見るだけで躰が震える。
 「そうだよね。献身婦で潮噴かされては抵抗しちゃうね」
 久慈彰子も怯えながら言う。
 「管理事務所の係員も一気に真性ハードSMでなくてもう一段緩くしてあげればね」
 植村彩も二人だけの話と言ってしまう。
 「きっと仁延頴娃みたいな残酷なのが居たのよ」
 久慈彰子は悪魔以上のSM男と伝説で聞いていた。
 「わたし。仁延頴娃に乳首斬られたよ」
 植村彩は聞くだけでおぞましい名前である。話にも出したくない。
 「あーーーーーーーーーー。凄いもう三十回くらい叩いて。股間の部分が真っ赤よ」
 久慈彰子は見るに堪えない。充分痛みを知っている。
 「わたしあの警視正に拷問された。直接じゃないけど。男性にあの警視正が指示して男性の手で拷問された。エグイやり方だった」
 植村彩は舛田警視正の顔も見たくない。だが何をするのか確認せずには居られない。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 「さあ。小柳さん。次は何をしたいの」
 舛田警視正はまだ小柳秀征に虐めさせる目論見である。
 「うーん。一昨日は口に小便入れて玉蹴られたからな」
 小柳秀征は少し考える。
 「そう。それじゃ今度は膀胱におしっこながしちゃおーーーーー」
 舛田警視正は小柳秀征の後ろから肩に手を乗せて囁く。
 「どうやるのですか」
 小柳秀征は興味を示して色めき立つ。
 舛田警視正は白板に図を書いて示した。
 「貴方がまず自分の尿を抜くカテーテルを挿入するの。その管を摘まんで出るのを止めたまま反対側をこの女に入れるの」
 恐ろしいプレイである。舛田警視正はそれを墨田会系大船一家の東丸秀三郎若頭補佐から教わったのである。
 「はい」
 小柳秀征は納得する。
 「えーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美は驚愕して騒ぐ。
 小柳秀征はカメラに背を向けて一物を出す。
 自分で尿道カテーテルを入れるにはやや痛いので舛田警視正が小柳秀征の尿道に入れてやる。
 そのまま舛田警視正が小柳秀征の一物を扇子で隠して反対側を菅原一美の尿道の小さな亀裂に突っ込む。
 「あーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美は泣き叫ぶ。
 小柳秀征の尿は容赦なく潮を噴いた後の菅原一美の膀胱に入ってゆく。
 恐ろしいプレイである。
 「あーーーーーーーーーやめろーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美は表情を破裂させたまま離れた天井を見ている。
 注入が終わってカテーテルを抜く。直ぐに菅原一美の尿道口から一気に逆流するように排泄する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美が喚きながら丸出しの尿道口から排泄が続いた。
 
 宮崎ニューシティ。植村彩の部屋。
 「わたしR国で同じ事された。あれは酷いよ。娼国の病院で消毒されて何日か薬のみ続けた」
 「えーーーーーー。やられたの」
 「あれだけじゃ無い。何通りもおしっこのプレイをされたの。その後であいつに乳首斬られた」
 植村彩は恐ろしい記憶に涙を浮かべている。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間。
 「ねえ。これ少し行き過ぎじゃない」
 真紀子が疑問を呈する。
 「そうですね。無期加重禁固刑に今の内容は妥当ですが、それ以前に行き成り真性ハードMコースはやり過ぎでしょう」
 葛城義和も行き過ぎに同意する。
 「そうよ。この経過は反逆を招くよ」
 「AIの判断か」
 平佐和も疑問を持つ。
 「違う。管理事務所よ。新青森の」
 真紀子は湯野中を見て言う。
 「マニュアルはないのですか」
 葛城義和も新青森の体制を確認する。
 「ないな」
 湯野中も抜けていると実感はしていた。
 「だからよ。係員が勝手にやっては駄目よ」
 真紀子は怒っている。
 「ならば統一見解を出せよ。この女が客の小柳秀征を怒らせ係員も怒らせたんだろうけど」
 湯野中はこの女も態度が悪いと言いたい。
 「まあ。小柳秀征に怪我をさせるまで行っているからな」
 平佐和は何とも言えないとの見解を示す。
 「AI判断に任せればいいのよ」
 真紀子はそれなりに共通見解が有ると言いたい。
 「それではそれを徹底させましょう」
 葛城義和が結論を出す。
 「今回この女はどうする」
 「拷問はこのままやらせて病院から出たら一旦恩赦で行きましょう」
 これも葛城義和が結論を出す。
 「この直ぐあと放送で修正させましょう」
 真紀子は急いだ方が良いと考えている。
 宮崎のスタジオの当番なので担当を呼び出す。
 アナウンサーの植村彩と久慈彰子に繋がれて植村彩がモニターに出る。
 行き成り葛城義和と真紀子の前に出て植村彩は狼狽していた。
 真紀子が会議の経過を説明する。
 「それではあのケースでは行き成り真性ハードSMと言うことにはならないのですね」
 植村彩は恐る恐る確認する。
 「そうよ。青森の事務所の係員がAIの判断を確認しないでやってしまったの。だから今回のショーだけで一回は恩赦になるの」
 「判りました」
 「植村彩さん。湯野中です」
 「はい。その節はありがとうございました」
 植村彩はR国で湯野中から二千万とマンションの権利を貰って帰った。
 「すまんがこの件。君もこの内容を聞いて何か思うところがあっただろ。君が私に抗議したことにしてくれ」
 「そうそれで私が激怒したと」
 真紀子が付け加える。
 「葛城です。台本はこっちで書きます。緊急で不安を取り除きたいのです。お願いします」
 「はい」
 「今夜の拷問ショーはこのままですか」
 植村彩は自分の受けた拷問と酷似していて堪えられない。うっかり言ってしまった。
 「それは怪我をさせているので仕方有りません」
 真紀子もそこまでは正当化した。
 
 R国D市。報道スタジオ。
 菅原和美は十分ほど休憩が与えられ湯に浸からせて貰った。股間の真っ赤な状況から湯で一時癒させたのである。
 その間に宮崎のスタジオからお知らせが流れる。
 娼帝國を出て四国に合流したい者を募るお知らせである。
 三日以内に申請して五日後の出発。女性のみの集落なので三十五歳までの女性に限定されている。
 菅原一美は浴室から戻ると十字架に磔にされた。
 舛田警視正は細い教鞭のような竹の鞭を小柳秀征に渡す。
 「おっぱい叩きたいでしょ」
 舛田警視正は悪魔の囁きのように小柳秀征の加虐心を煽る。
 菅原一美の乳房はやや大きさが有る。その分僅かに垂れるが形は良い。色が白く肌理の細かい乳房の皮膚。それと逆に乳首は紅が濃く乳輪は小さい。
 この乳房を叩けば蚯蚓腫れが真っ赤になる。柔らかく弱々しい分無残極まりない。
 小柳秀征の加虐心は究極に滾る。
 乳首の真下の柔らかい膨らみを強く叩く。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美の躰が十字架にぶら下がるように沈む。
 顔を振って痛みに藻掻く。
 小柳秀征は乳首のすれすれを斜めに叩く。
 「ぐーーうーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーー」
 さらにもう片方の乳房を横に薙ぐ。
 「ぐーーーーーーーーーー。あはん。あっはん」
 菅原一美はさらに強く顔を左右に振って藻掻く。
 右の乳房は僅かな蚯蚓腫れが浮いてそれが紅く細い筋に成っている。
 小柳秀征はさらに左の乳房を叩く。
 「あはははあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 白い膨らみに細い鞭の蚯蚓腫れが紅く並ぶ。
 既に菅原一美の目には涙が溢れている。
 次は左の乳首を直撃する。
 「あーーーーーーーーーーあはんあはあーーーーーーーーーーーん」
 菅原一美は痛みに十字架にぶら下がるように躰を前に倒して藻掻く。
 小柳秀征はさらに右の乳房の乳首の真上を横に薙ぐ。
 「ふはあーーーーーーはあーーーーーはああーーーーーーーーーはあーーーーーーーー。あーーーーーーあはん」
 菅原一美は十字架に躰を突っ張らせて頭を前に倒して藻掻く。
 二十発くらい叩かれて乳房は真っ赤な細い筋が何本も乱れて奔り無残極まりない。
 その姿はさらに小柳秀征の加虐心を煽る。
 「ねえ。何か致命傷を負わせたくない」
 舛田警視正は小柳秀征の加虐心を見透かすように提案する。
 「顔を斬りたいです」
 小柳秀征は残酷な要望を剥き出しに答える。
 「それは駄目ね。乳首なら直径三センチまで斬って良いよ。あとはクリトリスを煙草で焼くか。躰に焼印。ま○○この中を焼いても良いわよ」
 小柳秀征は涎が垂れそうな表情で乳首を指差す。
 高枝斬り鋏が用意された。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーー。きちがいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美は堪らず叫ぶ。
 舛田警視正は思いっきりビンタする。
 「黙りなさい!」
 緊縛師が細いマジックで乳首の周りに弧を描く。斬る範囲を示したのである。
 「両方斬って良いのですか」
 小柳秀征は既に常軌を逸している。
 「整形するから大きさを揃えるのよ」
 舛田警視正は当然のように言ってしまう。
 ラウンジで無料のビールを飲んでいる男性らも画面に釘付けである。微動もしない。頭の中は興奮の坩堝である。
 小柳秀征は高枝斬り鋏みを持って刃の部分を開く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーたすけてーーーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美は断末魔で半狂乱に叫ぶ。
 固定した躰がさらに動かないように緊縛師が二人で肩を強く押えた。
 小柳秀征は乳首の外側に刃を当てる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 小柳秀征は一気に乳首を鋏み斬る。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 血が飛び散る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー。あはあん。あはん」
 菅原一美は土色の表情で十字架に縛られたまま腰から崩れた。
 看護士がガーゼを当てて押さえ直ぐに止血パットを貼る。
 「さあ。こっちも一気に行くのよ」
 舛田警視正は叱咤する。
 「あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 菅原一美は狂ったように泣き叫ぶ。
 小柳秀征も空かさず高枝斬り鋏みを残った乳首に充てる。そして一気に鋏み斬る。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 同じように看護士が処理して全身麻酔を打つ。ストレチャーに乗せて屋上に上げる。
 そのまま待機していたヘリが娼国の病院へ搬送した。
 
 宮崎ニューシティ。報道スタジオである。
 植村彩と久慈彰子が放送を担当する。
 「こちらのスタジオに代わりました。久慈彰子です。植村キャスターがR国企業連合代表に抗議しましたところ葛城国家顧問から修正指示が出ました」
 久慈彰子が放送の口火を切る。
 「私が核戦争以前にR国でお世話に成りました湯野中企業連合代表に菅原一美さんの真性Mハードコース適用について質問しました」
 植村彩が湯野中の要望通りに述べる。
 「北嶋真紀子娼国副主席がAIの判断ではなく新青森の献身施設運営事務所の係員が自分の判断で行ったと確認しました」
 久慈彰子が衝撃の展開部分を読み上げる。
 「但し小柳秀征氏に怪我をさせているので加重無期禁固刑までは行かなくても加重禁固刑は免れないとのことです」
 植村彩が加重禁固刑は妥当であり今のショー出演は間違いでないと補足する。
 「菅原一美は加重禁固刑で一度は恩赦になり仮釈放される見込みです」
 「この國で恩赦は二通りです。何らかのお祝いで元日本国のように恩赦される場合と執行猶予的恩赦が有ります。今回は後者です」
 「菅原一美が今度このような事件、抵抗を行いますと今度は加重死刑囚と成ってしまいます」
 久慈彰子が菅原一美は充分に反省と今後の姿勢が問われる事を述べて放送を終了した。
 
 東京。羽田ニューシティ。広中美沙の部屋である。
 「ねえ。口に小便入れられたらああ成るよね」
 志村恵里は菅原一美が減刑に成ったが到底納得行かない。
 「無駄よ。この國のルーツが良く解った。娼国を知る人ぞ女衒の國と呼ぶのだって」
 勿来亜里沙は娼帝國の過去の正体を知って驚愕した。じっと堪えて仲間を増やしてこの國に革命を起こすしかないと決意しつつある。
 今田美央らとの打ち合わせ内容は柳瀬香織が報告した。
 「行き成り真性ハードSMまでは行かないけど献身婦ではどんな前技も断れないのね」
 柳瀬香織は憤懣やる方ない。
 「今は我慢するしかないよ」
 吉村恵里は今は抑えて時期を待つしかないと思う。
 「でもSMまで強制じゃ。ソフトまでと改善されても堪えられないよ」
 志村恵里は自分が堪えられるかかなり不安である。
 「これから私達は此処のラウンジに来る人達の中からじわじわ密かに仲間を集める事よ」
 勿来亜里沙は今できることを進めると主張する。
 「あと十年もすれば娼帝國の教育しか受けない世代が増えてくる。その前に実現しないと駄目よ」
 広中美沙は限界が迫っていると主張する。
 「そうよ。R国、娼国ではもう何世代も産む専門の女性が体外受精で美人と美男子の掛け合わせを産ませて売春女性を造っているのよ」
 柳瀬香織は国際社会が知らなかった内情を聞いて恐ろしい制度は今に始まった事ではないと悟った。
 「そうそれで独自の性教育も行われていて男子には女性講師が実際に挿入させて教育するのだって」
 勿来亜里沙も驚愕した内容を語る。
 「でも。今の体制が素晴らしいと言う女も居る。どうでもよい男から稼いで好きなタイプとは遊び放題。結婚して不倫が非難されたら一人しかセックスできないだって」
 広中美沙は娼帝國の体制を誉める女に出会った。
 「でもそれって核戦争前の日本でもできたよ」
 柳瀬香織は娼帝國に強制されるのは絶対に嫌だが女が遊ぶのは自由という考えである。
 「とにかくこっちのグループを拡大しましょう」
 勿来亜里沙は闘う事を主張する。
 「ところで北嶋副主席いったいいくつなの」
 吉村恵里がポツリと疑問に思っていた事を言う。
 「もう十年以上副主席なのに若いよね」
 広中美沙も不思議である。
 「それね。不老不死とは行かないけど。娼国の医療が発展していてかなり老化が抑えられるのだって」
 「えーーーーーーーーー」
 「自分らだけ寿命を延ばして一般には普及しないのね」
 志村恵里は政府の狡さを指摘する。
 「それがね。人工授精した世代には適用されるのだって。民主主義を知っている世代は早く消耗させる方針よ」
 柳瀬香織はさらに憤懣を吐き出す。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 今日は寿司カウンターが出されて津梨清吉が同じように寿司を握って刺身を出す。
 「葛城先生の言う通りだったね。四国に移る希望者は日本全国で僅かに十二名よ」
 真紀子は不思議に思う。
 「向こうは受け入れ条件に医薬品を要求して来たな」
 平佐和は特に気にしてはいない。その関連が困っているのだろうという見解である。
 「あとドローンね」
 真紀子は珍しく日本酒の吟醸を冷酒で飲んでいる。
 「どうします」
 葛城義和は平佐和に確認する。
 「君が判断しろよ」
 平佐和は葛城義和に判断を戻してしまう。自分は君臨するだけという意志である。
 
 四国。揚陸指揮艦の会議室である。
 「向こうから受け入れを要求して来たのは僅か十二名です」
 山科穂香はややがっかりしている。
 「こっちで医薬品を作るにはもっと人数が居ないと無理ね」
 大路七奈美も医薬品が一番の悩みである。食料は山と海でそれなりに確保できていた。
 「そうですね。今回は葛城娼帝國国家顧問が提供を承諾してくれましたがこの先の移住者はあまり期待できないですね」
 山科穂香が不安な状況を報告する。
 「民主化革命を起こす意思を持っている人達が内在しています。文明を捨てて合流は不安が大きいのです」
 最後に加わった香山芳美が報告する。
 「革命の可能性は有るのですか」
 「無いと思います」
 香山芳美は断言する。
 「そうですね。私達も無理だと思いました。AIも軍事力もロボット開発も核戦争前の国際社会より二.三十年先を行っていました」
 大路七奈美も良く現実を分析していた。
 「核戦争のあと生き延びる準備が有ったのは核保有国でなく娼国とR国だけだったのよ」
 「男性が来ないなら体外受精している精子を要求したらどうかな」
 一人がこんな意見を出す。
 「応じないと思う」
 大路七奈美はきっぱり否定する。
 「そうね。葛城国家顧問は私達が生きる範囲の支援は応じてくれていますが子孫繁栄は許さないと思います」
 山科穂香も同じ見解である。
 娼国のイージス艦が十二名の女性を送って来た。会議中の揚陸指揮艦に接続する。
 医薬品とドローン二機が引き渡された。四国全土を飛べる航続距離がある。
 移住の十二名の女性以外イージス艦に人は乗っていない。ロボット操艦の艦である。
 医薬品はかなり保存を考慮した状態で引き渡された。ここでも技術の差が歴然である。
 
 東京。羽田ニューシティ。
 志村恵里は指名されプレイルームに呼び出された。
 指名したのは柿崎一行配下の工作員小柴雄二。勿来亜里沙を泣かせた工作員である。
 志村恵里は心臓が破裂しそうな状況を堪えてプレイルームに入った。
 如何にも女を玩具にしそうな男である。
 小柴雄二は志村恵里を疑いがある集まりに関係する一人と見ていた。
 現在責めはソフトまでと制限されている。それでもソフトの範囲でそれ相当に責めようはあると目論んでいた。
 小柴雄二は志村恵里の躰を押す。そして十字架の前に押し付けてしまう。
 カットソーを捲り上げて頭から抜き取る。
 上半身は薄紫のブラ一枚になる。
 小柴雄二はブラのフロントフォックを外して乳房を剥き出しにした。志村恵里の鼓動が感じ取れる。
 後ろに手を回してスカートのファスナーを降ろす。
 志村恵里は普段スカートを履かない女である。
 献身婦の時だけ已む無くスカートを履く。その部分を弄られるだけで嫌悪である。
 スカートを落とされストッキング超しにショーツがくっきり確認された。
 小柴雄二はストッキングを抜き取りさらにショーツをじわじわ降ろす。
 志村恵里は不快感の極致である。
 ここで逆らったらどうなるか十分に分かっている。何としても耐えなければならない。
 小柴雄二はディープに志村恵里の唇を貪る。
 志村恵里は献身婦で慣れさせられているが不快感極まりない。口付けの強制は限りなく嫌であった。
 小柴雄二は志村恵里の躰を床に倒す。
 「ああ」
 志村恵里は辛い息を漏らす。
 小柴雄二は志村恵里の股を大きく広げて両脚とも太腿の付け根に二重に縄を掛けた。
 志村恵里は警戒心の強い表情で小柴雄二の所作を凝視している。
 小柴雄二は太腿に掛けた縄にそれぞれフックを付けた。
 天井から下がった二つの滑車から吊るされたフックを下げて太腿のフックに引っかける。
 そのまま滑車を引っ張り上げて十字架の横柱の高さに太腿を吊るした。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は吊るしに堪らず悲鳴を上げる。
 小柴雄二は志村恵里の脚首をそれぞれ十字架の横の柱の左右端に設えたフックに縛り付ける。
 志村恵里の躰は十字架に大股開きで逆さに磔の状態に成った。
 股間の内側が上を向いて剥き出し状態。女の部分を閉じ合わせた粘膜とアナルが丸出しである。
 志村恵里は自分の恐ろしい姿に驚愕している。助けてーーと叫びたいのを辛うじて抑えていた。
 小柴雄二は女の部分のびらびらを広げて薄いピンクの内部を露出させる。粘膜の縁全体が薄小豆色である。
 膣口から尿道の亀裂付近は透明感をやや感じさせる粘膜が光る。膣口はぱっくり開く。
 膣の内側は襞が密集している。
 小柴雄二はカテーテルタイプの小型カメラを十字架の天井部にセットしてその部分をモニターに拡大した。
 「よく見ろお前の〇〇こだ」
 小柴雄二は素見す。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は堪らず悲鳴を上げる。
 「自分の〇〇こをよく観察するのだよ」
 「そんなーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーーーー」
 小柴雄二はさらにクスコを挿入する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「いまお前の子宮口を見せてやる」
 「いいよーーーーーーーーー。みなくてーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は辛そうな声である。
 「膣の中も襞が密集している。これを責めると気持ち良いぞ」
 小柴雄二はさらに詰る。
 さらにクリトリスを剥いて女の亀頭を見せる。
 志村恵里もこっちは自分で見ているのかあまり反応しない。
 小柴雄二は洗濯鋏みを取り出して志村恵里の乳首を両方鋏む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は痛みに悲鳴を上げる。クリップはハード。洗濯鋏みまではソフトで許される規定となっていた。
 小柴雄二は綿棒を取り出す。クスコの金属の嘴が割れた間に露出している粘膜の皺の窪みを掃除する。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里には堪えられない恥ずかしめである。
 「粕があるぞ」
 小柴雄二の言葉が志村恵里に突き刺さる。
 「どうしてそんなことするのーーーーーーーーー」
 志村恵里は恥ずかしさの極地である。
 「お前の恥ずかしさを引っ張り出すのだよ。羞恥責めだ」
 「えーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は堪らない地獄と噛締める。何としても無事に今日を乗り切らなければならない。
 小柴雄二は志村恵里の膣と性器から掬い取った粕を黒いプラスチックの板に載せる。
 それを志村恵里の目の前に翳す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーはあん」
 志村恵里には堪らない羞恥。女の一番恥ずかしい部分を白昼に晒されその部分の汚れを採取されたのである。
 男が一人だけと雖も恥ずかしさに堪えられない。心は宙を彷徨っている。
 小柴雄二は普通サイズのローターを片手に持つ。もう片手には柄の先にL字にマイクロローターの付いたアイテムを持っている。
 そのマイクロローターを膣の中に差し込む。
 「え、ええーーーーーーーーーーーーーーーー」
 何をされるのか志村恵里の躰は恐怖に縮み上がっている。
 小柴雄二は志村恵里の膣の奥にローターを当てる。もう一つのローターはクリトリスを責める。
 「あーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は大口を破裂させて声を上げる。
 強烈な刺激である。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は吊るされ固定された躰を究極に捩って藻掻く。
 小柴雄二は淡々と責める。
 洗濯鋏みに摘ままれた乳首の痛みよりローターの責めによる感度がはるかに勝っている。
 小柴雄二はクリトリスに当てていたローターを絆創膏で貼り付ける。
 もう一本柄付きのマイクロローターを取り出す。それで膣天井部と反対の奥を責める。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里はさらに躰を捩って藻掻く。
 「あーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー。出ちゃうよーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は切羽詰まって叫ぶ。
 小柴雄二は目標通りと責め続ける。
 「だめーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーだめーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーー」
 藻掻く志村恵里の尿道から潮が噴き上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は潮を噴き上げながらサイレンの如く悲鳴を上げる。
 「ああーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。あはあ。はあ。はあ。はあ」
 潮が治まっても志村恵里の躰は震撼し続ける。
 志村恵里の股間部分はびっしょり濡れている。潮は逆さ吊るしの躰を伝って首まで流れていた。
 小柴雄二がクスコを抜き取るとぬめりが付いてくる。志村恵里の膣の中はぐちゃぐちゃである。
 小柴雄二は棘付きのローターを三個取り出す。
 それをぐちゃぐちゃに濡れた志村恵里の膣に続けざまに三個とも突っ込んでしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーあはああーーーーーーーーーーーーーん」
 余りにも刺激が強い。
 志村恵里は数分轟音のような逝き声を上げ続けた。
 「あはーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに一条大きな逝き声が轟いた。そのまま静かになり白目を剥いてぶら下がったままと成る。
 志村恵里は失神してしまった。
 小柴雄二は志村恵里を吊るしから降ろして縛り直す。床に倒したまま両腕を背中に廻して手首を縛り合わせておく。
 左脚首に縄を掛けた。その縄をややゆとりを持たせて手首を縛った縄に縛りつける。
 小柴雄二は志村恵里をそのままにして氷を入れた水に石鹸液を溶かした。それを浣腸器に吸上げる。
 失神したままの志村恵里のアナルに浣腸液を注入してゆく。
 志村恵里は冷たさと腹の痛みに意識を回復する。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーー。うううぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 究極に腹が痛む。志村恵里は悲鳴を搾り出す。
 百CCで充分である。小柴雄二は浣腸液の注入を終えて志村恵里にアナル栓を捩じ込む。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は究極の状態に藻掻く。
 小柴雄二は志村恵里の両手首と左脚首を縛った縄にフックを付ける。
 そのフックを天井から吊るしていた滑車の一本を下げてそのフックに引っ掛け接続する。
 滑車の縄を引っ張って志村恵里の躰を吊るし上げてゆく。
 「あ、ああ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 駿河問いと違って手首二本と片脚の三本で吊るされた。右脚の爪先がぎりぎり床に着くところで止める。
 「う、うううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は浣腸の苦しみと吊るしの二重の苦しみである。
 三本で吊るしているので股は大きく広がっている。アナルも女の部分も丸出しになった。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 小柴雄二は志村恵里の脚元に四角形で深く透明なケースを置く。
 「此処で排泄はできないよーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーー。ひどいよーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は泣き悲鳴で訴える。
 「何言っている。SMだよ!!。浣腸で排泄を見せるのはソフトSMの範囲だろ」
 小柴雄二は強い口調で押え付ける。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーん」
 志村恵里はどうにも堪えられない。躰を振って藻掻き泣き悲鳴を上げる。
 「そうやっていつまでも苦しめ」
 小柴雄二は椅子に座って見物体制である。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーー。いたあいいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は苦しみ藻掻く。
 「抜いて欲しかったら。私の排泄見てくださいと言うのだ」
 小柴雄二はじっくり待つ姿勢である。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーん。いえないよーーーーーそんなのーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーー」
 志村恵里は泣いている。
 「いくら泣いてもそれを言わないとアナル栓は抜かないぞ」
 小柴雄二は強気で構えている。
 「うーーーーーーーーーーーぐううーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーぐううーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーー」
 志村恵里は躰を究極に捩って藻掻き続ける。
 小柴雄二はじっと座って志村恵里の苦しむ姿を愉しむ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「私の排泄見てくださいはどうした」
 「あーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーー」
 志村恵里は苦しさと理不尽さに涙をぽろぽろ溢す。
 「どうしたいくらでも待ってやるぞ」
 小柴雄二は椅子から動かない。
 「あはあーーーーーん。私のーーー排泄。見て・・・・ください。あはあーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーん。ああーーーん」
 志村恵里は苦しさに藻掻き涙を溢れさせながら泣き声混じりに言えない台詞を吐き出した。
 洗濯鋏みが乳首を鋏んでいる。小柴雄二は片手でその乳房の下半分を掴んでアナル栓に手を掛けた。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーー。はやくーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は小柴雄二の焦らしに藻掻く。
 小柴雄二はゆっくりアナル栓を抜く。
 ぶおーーーーーーーーーーーーーー。
 一気に茶色い水が流れ出る。続いて断続的に切れた便が飛び出してバットに落ちる。
 「ぐうあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は苦しさに呻き続けた。
 「ぐうーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーー。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 志村恵里から涙が流れ続ける。
 「まだ災難は終わってないぞ」
 小柴雄二はぼそり恐ろしいことを言う。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は泣き濡れた顔を恐怖に引き攣らせて小柴雄二を見る。
 「ふっふっふ」
 小柴雄二は両方の乳首を鋏んでいる洗濯鋏みを指差す。
 「え、ええーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は意味が判らないが恐怖に駆られた。
 「それを片方叩き落とすから。取るとそのあと物凄く痛いぞ」
 小柴雄二は志村恵里の悲鳴を愉しみにしている。
 「えーーーーーーーー」
 志村恵里は驚愕した目で小柴雄二を見返す。
 小柴雄二は鞭を構える。先端が長方形の革二枚を縫い合わせた硬めの一本鞭である。
 それで左の乳首を鋏んだ洗濯鋏みを叩く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 洗濯鋏みは落ちる。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわああああーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわああーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は強烈な痛みに襲われて躰を固くして藻掻く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は力の篭った硬い動きで躰を揺すって藻掻く。拷問椅子に固定されて患部を摩る事もできない。
 「さあ。揉んでやるよ」
 小柴雄二は志村恵里の乳房を掴む。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 揉めば激痛である。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は拷問椅子の上で暴れ藻掻き涙を溢れさせる。
 小柴雄二は揉む手を離して鞭を構えた。
 「えーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里は右の乳首のクリップを叩かれると悟って泣き叫ぶ。表情は恐怖に破裂している。
 「良いのか。付けたままだとどんどん痛みは増すぞ。二時間なら鋏んで痛みを導くに丁度良い。鋏んだままだと三日くらいで乳首は落ちるぞ」
 小柴雄二は悦びを含んだ口調である。
 「おのれーーーーーーーーー。なんて酷い事を」
 志村恵里は恨みを込めて小柴雄二を睨み返す。そして搾り出すように怒りの言葉を吐き出す。
 小柴雄二はその表情を叩き割るような勢いで鞭を振る。鞭はほぼ空を斬って先端が乳首を鋏んだ洗濯バサミの尻を僅かに叩く。
 乳首の挟みが僅かにずれる。
 「うーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里から歯が浮き上がるような強烈に甲高い悲鳴が上がる。その目は半分瞑って怒りに震えていた。
 小柴雄二はもう一回構える。
 「・・・・・」
 志村恵里の躰は恐怖に固まる。
 鞭の先端は強い力で洗濯鋏みを弾き飛ばす。
 「はあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳首から飛ぶ痛み。続いて鋏まれていた肉が戻る痛みが強烈に襲う。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村理恵は拷問椅子を震撼させて藻掻き暴れ続ける。
 小柴雄二は志村恵里の究極に苦しみ堪えられず藻掻く姿を限りなく悦び愉しんでいる。
 「ぐぐがああーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な悲鳴である。
 小柴雄二は志村恵里の二つの乳房を両手で?んで揉む。
 「ううおおーーーーーーーーーーーー。うおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 志村恵里の悲鳴は何処までも続く。
 小柴雄二は三十分くらい揉んで拷問椅子から開放した。志村恵里は泣き続けている。
 小柴雄二は志村恵里をそのまま置いてプレイルームを出て行った。
 
 東京。羽田ニューシティ。勿来亜里沙の部屋である。
 志村恵里が泣きながら飛び込んで来た。
 勿来亜里沙は柳瀬香織と広中美沙を呼びに行く。さらに柳瀬香織は吉村恵里を呼びに行った。
 「あの男はソフトの範囲のぎりぎり。それを上手くアレンジして酷過ぎる拷問ばかりするの。物凄いハードだった」
 志村恵里は涙混じりに語る。
 勿来亜里沙はその男の人相を確認する。
 「それ私が呼ばれた男よ」
 「そいつSMばかりやっているのね」
 柳瀬香織はとんでもない男と言いたい。
 「こんなのがちょくちょく起きたら堪えられないよ」
 「待って。あの男。俺は元R国の工作員だ。いつでも推薦できると言っていたよ。そんなにSMを受けた人は多くない。私達見張られているの」
 勿来亜里沙は強い懸念を持つ。
 「それだったらやばいよ」
 志村恵里は慄いている。
 「まだ探りじゃない」
 柳瀬香織はまだ確信には行ってないと見ている。
 「そうね。その男は私達を探っているのよ。菅原一美のように成らなければ大丈夫よ」
 吉村恵里も現状はまだ無難と見る。
 「私達が集まっているから疑われるの」
 勿来亜里沙は集まるのを既に勘繰られていると懸念する。
 「それだったらあちこちで集まっているよ。私達だってたった五人よ」
 柳瀬香織はそれだけで自分らが目を付けられるとは考えない。
 「個人の部屋にマイクやカメラは無いよね」
 「通路には有るよ」
 「ラウンジも」
 「全ての会話をAIが管理するの」
 柳瀬香織はそこまではしないと考えている。
 「核戦争前の中国はそんな管理社会だったよね」
 志村恵里は中国の管理社会が究極に進んだ事を恐れている。
 「でもそれは画像による行動管理でしょう」
 柳瀬香織は会話まで完全に分析はされてないと言う。
 「でも娼帝國の批判をする声はあんまり聞こえないよね」
 「献身婦が無ければ収入生活の不満はそんなに無いもの」
 「そうだよ。献身婦にされるのは全人口の一割から二割だよ」
 「昔のように違法でなければそれで稼げば良いと考える女性も居るよね」
 広中美沙である。
 「生活の不安も災害の不安も無い。これが大きいよ」
 吉村恵里は今の体制の磐石さに口惜しいながら感嘆している。
 「今度あっちのメンバーとの打ち合わせ誰が行く」
 勿来亜里沙が確認する。
 「亜里沙は必須。恵里が行くべきよ」
 柳瀬香織の意見である。
 「そうだね」
 「うん」
 広中美沙と志村恵里も賛成する。
 
 R国D市。SMショーに使われていた天井の高いスタジオである。
 D市の新しい鉄格子に移送されていた東悠里と菅野瑞穂が引っ張り出された。
 鉄格子に残った森山雪路と川越奈津美も恐々としている。
 川越奈津美は娼国の病院を退院したばかりである。
 スタジオには舛田警視正が待ち構えている。その外に緊縛師が四人だが一般と見られる男性が十数人居た。
 「今夜は加重死刑囚の二人を生贄にして抽選で選ばれた男性参加でSMショーを行います。男性の参加は投票結果によるものです」
 舛田警視正が説明する。
 東悠里と菅野瑞穂は一般参加者の出現に恐々としていた。
 「さあ。皆さん。今夜はこの二人が生贄です。目と頭に損傷を与えなければ何をしても良いのよ。存分に遊んで頂戴ね」
 舛田警視正は男性の加虐心を煽るように言う。
 「こっちから六人は東悠里死刑囚。残りは菅野瑞穂死刑囚。そっちのマットに運んで全裸に剥いて下さい」
 緊縛師の一人が指示する。
 男性らは一斉に二人に向う。
 「あーーーーーーーーーーー」
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人が悲鳴を上げる。
 緊縛師は戒めを外して既に押さえに掛かっている男性らに東悠里と菅野瑞穂の躰を解放する。
 二人は喚き散らす。
 男性らは二人のスーツを引っぺがす。スカートは捲れ上がってストッキングは破られショーツは一気に引っ張り取られてしまう。
 東悠里の躰には腹にスカートが丸まってブラがずらされて残っている。
 男性らはスカートを抜き取りブラも引っ張る。ブラを輪っか状のまま頭から抜き取って全裸にしてしまった。
 菅野瑞穂も握っていたショーツを擽って取られる。
 「あーーーーーーはあっはっは。あはあーーーーーーーーーーー」
 こっちも一糸纏わぬ全裸にされた。
 「はい。ストップ」
 緊縛師は二人が全裸にされたところで止める。
 「それでは順番を決めてあとの人は押さえに回ってください。挿入しましょう。一人終わったら膣を洗浄します」
 緊縛師が男性らに手順を説明する。
 「それでは暫く輪姦ショーをお愉しみ下さい」
 舛田警視正はまず参加男性の性を落ち着かせる目論見で二人を輪姦させたのである。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 本日は会席料理が順番に出されていた。津梨清吉のお品書きである。
 柿崎一行が報告に来ていた。
 「二十五くらいのグループに絞って二人ずつSMの指名で虐めたのですが反逆に至る者は居ませんでした」
 「この先はどうするの」
 「次のグループをノミネートします」
 「定期的に部分的に揺さぶるのね。一般のSM希望者は居ないの」
 「それが少ないです。SM専門の献身婦にされた増田枝理那にも一般の献身婦の指名ばかりです」
 「男性の収入設定が少ないかな」
 真紀子は懸念する。
 「仕事に就いていれば遊べるが」
 平佐和は不思議がる。
 「男性は殆んどが働きません。女はチケットで遊べて食べるにも飲むにも困りません。好きな仕事が見つからないと駄目ですね」
 柿崎一行は多くの男性が働きたがらないと説明する。
 「それに昔のように借金の女が居ないです。だからハードコースが皆無ですよ。遊んでいた面々はソフトでは不満です」
 葛城義和も問題点を感じていた。
 「SMの過激派を呼んで会議を開くか」
 平佐和が切り出す。
 「それが良いな」
 湯野中も納得する。
 「ところでテレビのSMショー今日は何か緩慢ね」
 真紀子が詰まらないと指摘する。
 「本日は縛り方とかを一般に教授する目的でね。暫く初心者向けだ。この後は一気に過激に成るよ」
 湯野中だけが舛田警視正と打ち合わせていた。
 「そう。それも方法ね」
 真紀子もやや納得する。
 
 R国D市。SMショーが行われているスタジオである。
 「それでは一通り縛り方の勉強をして頂きました。二人の死刑囚も何とか亀甲縛りの上から高手小手に縛られています」
 舛田警視正の説明である。
 「それではこれから逆さ吊るしにします」
 緊縛師が二人ずつ掛かって膝を縛り合わせる。亀甲縛りの縄は次のプレイに邪魔なので解いて抜き取ってしまう。
 膝の縄にフックを付けて天井から下がった滑車に吊るす。
 縛り合わされた膝を折って太腿を揃えた単純な逆さ吊るしである。
 「前回この二人は蛇拷問に耐えました。今日はもっと過激に行きます」
 舛田警視正が宣言する。
 「はい。その前に吹き矢のショーです」
 そう言って緊縛師らは二人の生贄に透明な硝子の面を被せる。
 既にスタジオには水槽に入れて蛇が運ばれていた。
 如何にも毒蛇に見える。凶暴そうである。
 二人は既にその存在に怯えていた。
 「それでは吹き矢のルールを説明します」
 「まず縄に刺さったらゼロ点です。躰の通常の部分に当たると一点です。躰の局部、ま○○、乳首は十点です。乳房には円を描いています」
 円の外から三、五、七、乳輪が九点と成る。但し顔を覆っている硝子に当たると持ち点が押収されてしまう。
 一人目が狙う。
 ただの吹き矢ではない。先端に微毒が塗られている。数秒間猛烈な痛みを発する。
 菅野瑞穂の股間を狙ったがドテの陰毛の茂みに刺さる。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は逆さ吊るしの躰を急激に左右ジグザグに揺すって藻掻く。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は大口を破裂させて悲鳴を上げる。
 「オーバーに見えますね。実は刺さると物凄く沁みるのです。微毒です。でも一瞬で消えてしまいます」
 舛田警視正が藻掻く理由を説明する。
 二人目が東悠里の乳首を狙う。
 乳首の突起の側面に斜めに命中した。
 「うーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーー。ぐうっがああーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーー」
 東悠里も猛然と空中で藻掻く。男は十点獲得である。
 「はあい。十点おめでとう。一点が一万円です。でも十点の次は一点が十点です。十点は百点と成ります」
 舛田警視正は高額賞金が獲得できると説明する。
 三人目が菅野瑞穂の女の部分を狙う。
 「あーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は辛い悲鳴を漏らす。
 吹き矢はクリトリスを包んだ包皮に刺さる。
 「う、ふうーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は頭を振り躰を強く小刻みに揺すって藻掻き続ける。
 「ううーーーーーーーーううーーーーーーーううーーーーーーーーーーうーーーーーーうーーーーーーーーーーーうーうーーーーーーーーーーーーー」
 沁みる痛みに堪えられない。狂ったようにどこまでも藻掻き続ける。
 次の男は東悠里の女の部分を狙う。
 東悠里は恐怖に身構える。
 女の部分は何人にも輪姦されてぐちゃぐちゃに成りやや緩く広がっている。その割れた部分に掠るように刺さった。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに東悠里は躰を揺する。そして失禁した。血が滲み失禁尿が流れ出て腹を伝う。
 それが乳房の部分を縛った高手小手の縄に掛かり分散して流れる。
 目からは涙が流れていた。
 「あはあーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーん。ああーはあーーーーーーーーーーーーん。ああははあーーーーーーーーーーーん」
 東悠里は泣きさらに藻掻き続ける。
 刺さりが浅かったので吹き矢は流れ落ちた。
 舛田警視正が股間の血を止血して躰に流れた尿をタオルで軽く拭く。
 次が菅野瑞穂の股間を狙う。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はまた先に悲鳴を上げる。
 矢は弧を描いて女の部分のびらびらの片方に刺さる。
 「うふうーーーーーーーーーーーーーーーー。うふはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ふううーーーーーーーーーーーーー」
 甲高い悲鳴がスタジオを劈く。
 まだ失禁はしてない。
 抜くと僅かに血が浮き上がる。
 菅野瑞穂は蒼白な表情で顔を歪めて痛みに堪える。
 東悠里はかなり疲弊している。
 次が乳首を狙って乳房に刺さる。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 東悠里から涙と涎が流れる。矢を抜いた乳房から血が浮き出す。それが一本筋に肩に流れる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーん」
 東悠里は顔を究極に軋ませて涙を二回溢れさせて泣き喚いた。
 次が菅野瑞穂の緩く閉じた女の部分のびらびらを割って中の粘膜に刺さる。
 「うーーーーーふうーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうああーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は躰を揺すりながら失禁してしまう。矢は失禁尿に押し出された。
 尿道の亀裂に突き刺さっていたようである。
 「あーーーーーーーーーーーはあん。あはん。あはん。あはん」
 菅野瑞穂は泣き続けた。
 六人ずつ二回転して一番点数の多い者は百二十万を得た。これでかなりの遊びができる。
 東悠里も菅野瑞穂も逆さ吊るしから降ろされて床に倒れこんでしまった。
 暫く休憩となる。
 バスタブが二台運ばれて二人は湯に浸けられた。
 
 帯広ニューシティ。報道スタジオである。
 「水田奈那緒です。ニュースをお伝えします」
 休憩時間だけこっちのスタジオに切り替わった。
 「姉ヶ崎、川越、新川越間に高速鉄道が整備されました。また東海道新幹線が整備されまして新川越に繋がる予定です」
 木内咲江が読む。
 「陸上の養殖場は北海道、東北に大方が集中しています。今回の整備で鮮魚の輸送が順調になりました」
 「空港は軍用基地以外整備しない予定です。日本大陸でヘリポート以外帯広空港を覗いて空港は破壊されています」
 「娼帝國には空母が有ります。それで空港は後回しのようです」
 現在空軍基地はR国の二箇所だけである。旅客機は一機も残ってない。全部中国軍に破壊された。
 「陸上養殖も新たな養殖場が建設されています。いまだ充実されてないのが畜産で。大方は代替肉で賄われています」
 ここが娼帝國の不完全な部分である。だが葛城義和は肉食をあまり広げたくない考えを持っていた。
 本人が肉を食べないからである。
 さらに暫く状況報告のニュースは続いた。
 
 R国D市。SMショーが行われているスタジオである。
 東悠里と菅野瑞穂は三十分の休憩で疲弊した状態からようやく首が起きた。
 相変わらず水の無い水槽の中に毒蛇らしきが蠢いている。
 二名とも失禁までしたがたいした傷は負ってない。
 一時的に沁みる痛みのショックが大きかっただけである。
 「次は六人ずつで話し合って頂きました。討論の結果で二人にそれぞれ責めを行って頂きます」
 舛田警視正が宣言した。
 幾ら話し合っても素人にできるショーは限られる。
 それでもそれぞれ六人の主体性を損なわない範囲で舛田警視正がアドバイスを行う。
 最初の六人は菅野瑞穂を先ほど習った通り亀甲縛りにする。その上から高手小手に縛った。
 亀甲縛りは簡単である。高手小手に縛るのは一回くらいの指導では難しい。緊縛師が横からアドバイスしながら行う。
 今回の参加者は日本で希望者を募ってイージス艦が輸送した。
 何故か日本ではこういう遊びを知らない男性が多い。希望者と雖もAVやゲームで知っているだけである。
 SMプレイは愚か女性経験も少ない。娼帝國に成ってソープランド、トルコが配給チケットに成った。それで女性経験がやや増えた程度である。
 日本では四十代以下に女性経験が少ない傾向が顕著と言える。
 葛城義和と真紀子はこれを強く懸念していた。
 昔の日本にはソープランド以前のトルコ。さらにそれ以前は全国至る所の街に遊廓が存在した。
 核戦争前の日本はそれらが下火となり主婦層のモラル的綺麗な社会に成り過ぎていたからである。
 逆にR国は売春風俗の自由国。さらにSMのメッカであった。
 六人の男らは亀甲縛り、高手小手に縛った縄、さらに膝を縛っている縄。その縄の膝と背中三箇所フックを付けた。
 これを天井から下がった四本の滑車で吊るし上げる。
 菅野瑞穂の躰は空中で横に俯きに吊るされた。
 その下に大型の水槽が運ばれて来る。
 運ばれて来た大型水槽は人の身長がすっぽり入る長さ。深さ七百ミリある。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は強烈な悲鳴を上げる。
 中には蛇が泳いでいた。水の無い水槽に蠢く蛇ではない。別の種類である。
 「ふふ。心配しなくても毒は無いわよ」
 舛田警視正は嘲るように言う。
 「やだあーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は吊るされた躰を揺すって半狂乱である。
 男らは四人が滑車を動かす斜めの縄を掴む。一人が傾きを見て合図をする。一人が水槽の横に座って別の準備を始めた。
 ゆっくり吊るしを下げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は恐怖に表情を破裂させて叫ぶ。
 「大丈夫よ。毒は無いのよ」
 舛田警視正は菅野瑞穂の恐怖心を鼻で笑う。
 「だめーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂の躰はがたがた震えていた。
 菅野瑞穂の真下に水槽。その中に蛇が泳いでいる。
 男の一人が合図する。
 四人が縄を緩めて少しずつ吊るしを下げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は強烈な悲鳴を上げる。
 六人目の男が準備していたのはクリップである。床に埋め込んだフックから凧糸を伸ばしていた。
 その先端に書類を挟む黒いクリップが結び付けられている。
 五十本近く準備されていた。
 「そんなに蛇の水槽が嫌ならあっちの拷問に変えようか。あのクリップ五十個を貴女の躰に鋏みつけて吊るしを一気に上げるのよ」
 舛田警視正は代わりの拷問を提示する。
 「あーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーーーーーん」
 菅野瑞穂はそれにも悲鳴を上げる。躰を五十個のクリップに鋏まれそれが一気に飛ぶのである。
 「どうするの」
 舛田警視正は追い立てる。
 「・・・・・」
 菅野瑞穂は返事どころではない。震えが止まらない。
 舛田警視正が高さを見ている男に目配せする。その男が合図して四人が縄を少し緩める。
 吊るしの高さが二十センチくらい下がった。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は恐怖に大口を破裂させて悲鳴を上げる。
 「どうする」
 舛田警視正はさらに追い詰める。
 「あっち。あっち」
 菅野瑞穂は顔を振ってクリップに向けて怯えながら叫ぶ。
 「クリップね」
 舛田警視正は強く念を押す。
 「あーーーーーーー。はい」
 菅野瑞穂の唇は震えている。
 その真下から水槽が撤去された。
 クリップを準備していた男が凧糸の束をボルトごと外して菅野瑞穂の真下に埋め込まれたナットに移す。
 六人が掛かって菅野瑞穂の躰にクリップを鋏み付ける。乳房、乳首、腹、女の部分、内股と各々残忍な目論見を持って鋏み付けて行く。
 その間にもう一組の六人が東悠里の準備に入った。一人一本短めの縄を掴んで来る。
 「あーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 六人が近付くと東悠里は悲鳴を上げる。
 横で菅野瑞穂が蛇の水槽に浸けられる寸前を見て震えていた。
 「これから彼女を駿河問いにします。今回はやや簡易にした吊るし方になっています」
 緊縛師の一人が宣言する。
 二人が東悠里の躰を押えて四人が手首、脚首に一本ずつ縄を掛ける。二つに折った縄の輪っか状の部分に通して縛るので合計八本に成ってしまう。
 これを緊縛師がフックに通して八本を縛り付ける。そのフックは鎖に繋がり鎖を巻き上げるチェーンブロックに吊るされていた。
 東悠里は恐怖に震えて緊迫した息遣いを漏らし続けている。
 手首、脚首の四本がやや離れて吊るされた形になるがこれでも一応駿河問いである。
 男が一人でチェーンを巻き上げる。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里の躰が藻掻きながら吊るし上げられて行く。
 その躰は空中に歪んだ六角形を描いていた。本来腕と脚首四本が束ねられているのが離れているのである。
 怖そうな毒蛇とは別の蛇が水の無い水槽に入れて運ばれて来た。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里も強烈に叫ぶ。
 緊縛師が六人にスネークフックを配る。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は震えている。声も震える。
 「貴女は逃げられないよ。彼女がクリップ選んだから貴女は蛇。分るよねえ。仕方ないよね」
 舛田警視正は意地悪さを込めて言う。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は半狂乱に訴える。
 緊縛師のアドバイスを受けながら男らは二人で一匹の蛇を頭の近くと尻尾の手前を持って掴む。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は男らが蛇を掴んだのを見てヒステリー状態に成って叫ぶ。
 男らはそれを駿河問いに吊るされて海老反りに成った背中に持ってくる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な悲鳴である。甲高い声が恐怖に掠れていた。
 もう一人が反対側から蛇の頭の手前を掴む。最初に掴んでいた男が離す。尻尾を掴んだ男はそのまま。二人で東悠里の両側から蛇を掴んでいる。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 そのまま蛇を背中に放す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴はサイレンと成る。
 適度にタイミングを見て緊縛師が蛇を掴んで水槽に戻す。
 「あーーーーーーーーー。あはあーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ」
 東悠里の躰は強く震え荒い息遣いは暫く続いた。涎が落ち目からは涙が溢れて流れ落ちる。
 男の一人がクスコにローションを塗って東悠里の膣に押し込む。
 「あーーー。・・・・・・あ。・・・・・いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は恐怖に震えて声もまともに出ない。
 クスコに蛇が入ると充分に想定できる。
 ガチガチ歯を晴らして震え続けた。
 「大丈夫よ。毒はないし。貴女のお○○こを刺激してくれるのよ」
 東悠里は顔を振ってさらに歯をガチガチ鳴らし続けた。躰は強く震撼している。そして遂に失禁してしまう。
 クスコが入っているので尿は飛び散る。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は血の気の引いた顔で震え続ける。
 「あらーーーーーーーーーー。おしっこしちゃ蛇が入れられないわね。代わりにこれね」
 舛田警視正は細い電線の先に付いたマイクロローターをピンセットで摘まんで翳す。
 「あはーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ」
 東悠里は恐怖が溶けるように息遣いを漏らす。
 緊縛師がモップで床の失禁尿を拭いている。
 各地のラウンジでは一部の男性が東悠里の失禁に沸いて歓声を上げていた。現代日本の硬いモラルから開放されて本性が丸出しと成っている。
 昭和中期には中学生、高校生までもこんな状態であった。年配者はその様に記憶している。
 男が一人マイクロローターを長いピンセットで受け取る。それをクスコで広げた東悠里の膣の奥に突っ込む。
 一人がカテーテルタイプのカメラで中を照らしパソコンに映像を映す。
 舛田警視正が責める位置を細かく指示する。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああはああーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は蛇の恐怖のあとで最早抵抗する気力は無い。為されるが儘に官能を受け入れてしまう。
 隣では菅野瑞穂の乳房、乳首から股間、太腿までクリップ五十個が鋏み終わっていた。
 菅野瑞穂は表情を究極に歪めて涙を流しなら苦しみに藻掻いている。
 「痛いでしょう」
 舛田警視正は菅野瑞穂を詰る。
 「うう、ぐううーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は苦しい呻き声を搾り出して藻掻くのみである。
 「一挙に飛ばすよ」
 舛田警視正が究極の拷問を宣告する。
 「ああーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は恐怖から究極に表情を崩す。
 「行くよ」
 舛田警視正が縄を掴む四人に顎で合図を送る。
 四人は一気に引っ張り上げた。
 「あーーーーーーがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぐっがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は空中で藻掻き躰を強く揺すって暴れる。
 「ぐごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は全身の痛みに堪えられない。何処までも暴れ藻掻き続ける。そして失禁してしまった。
 今度は拷問を担当していた六人から拍手が沸く。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂はまだ藻掻き続けている。
 隣では東悠里が逝き顔を晒して責められていた。
 「さあ。痛そうよ。これで慰めてあげましょう」
 舛田警視正は菅野瑞穂を責める電マを翳す。
 その言葉に従って緊縛師が六人に電マを配る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は苦しい全身に渡る痛みからその責めを受け入れてしまう。
 その躰のフロント面はクリップに鋏まれた無残な痕だらけに成っている。一部血も滲んでいた。
 舛田警視正は二人の逝き顔を晒し者にさせる。それからもっと残酷な刑を予定していた。病院に訓練患者を送る目的からである。
 
 D市。鉄格子に残った森山雪路と川越奈津美は蒼い顔で震えていた。
 「いやだ。あのクリップの数。もう強烈に痛いよ。瑞穂の空中で暴れるの凄かった」
 川越奈津美は鉄格子に掴まって森山雪路の方を横目で見て訴える。
 「見てられない。恐ろしいよ」
 森山雪路も首を振って恐怖を訴える。
 「いつに成ったら終わるのかな」
 「終わるときは殺される時よ」
 「病院に居る時が一番平和かな。でもね。死刑に成るとは限らないって。立場が全く変わった人や安定生活を得られた人も居るのだって」
 「病院で聞いたの」
 「うん」
 「でも私達四人以外殺されたね」
 森山雪路は最後まで抵抗した仲間が処刑されたと言う。
 「処刑される時は早いのだって。安定生活を得られるのは大方が北嶋副主席の判断らしいけど」
 
 R国D市。SMショーが行われているスタジオである。
 東悠里と菅野瑞穂は責められ続けて逝き顔を晒し捲くった。
 今は拷問椅子に乗せられぐったりしている。
 舛田警視正は菅野瑞穂の顎を掴む。
 「気持ち良くなったでしょう」
 「・・・・・」
 菅野瑞穂は顔を叛ける。
 「正直に言いなさい。気持ち良くなって逝き顔を見せたでしょう。全部の街に貴女の何回もアクメを晒して逝く姿が公開されたのよ」
 「・・・・・」
 菅野瑞穂は言葉なく首を振る。嫌だと言う表現らしい。
 「あら。気持ち良くなかったの。嘘を言っちゃ駄目ねえ。そうか拷問の方がいいのね」
 舛田警視正は執拗に詰る。
 「いやーーーーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は泣き声に成る。
 「どうして認めないの。あんなに逝き顔を晒して」
 「はい。気持ち良くなりました」
 「そうでしょう。貴女のお○○こ。こんなに濡れているのよ」
 舛田警視正は菅野瑞穂の膣に指を突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は涙を滲ませる。
 「そんな事で泣くの。まだプライドが高いのねーー。もっともっと調教が必要ね」
 舛田警視正は残忍な笑みを浮かべる。
 「ああーー」
 菅野瑞穂は恐怖に震えるのみである。
 舛田警視正は緊縛師に合図する。
 緊縛師らは菅野瑞穂の躰を押えて拷問椅子から降ろす。両手首を縛り合わせてフックを付ける。
 東悠里を駿河問いに吊るしていたチェーンブロックにそのフックを引っ掛ける。そのまま爪先が床に着かない高さに吊るし上げてしまう。
 舛田警視正は菅野瑞穂を担当していた六人に牛追い鞭を配る。
 菅野瑞穂は牛追い鞭を見て震え上がった。
 「よく見ていて」
 舛田警視正が一発叩いて手本を見せる。鞭は長く伸びて菅野瑞穂の腰に巻き付く。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐうーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は両脚の膝を折って引き上げ藻掻き悲鳴を轟かせる。
 「はい」
 舛田警視正は一人目を指差す。
 その男は鞭を強く振る。
 鞭は腹に巻き付く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は痛みに空中で暴れる。
 「あんまり上を狙わないで。目に入ると駄目よ。お腹もあまり良くありません。腰の辺りを狙って」
 舛田警視正が注意を促す。
 二人目が鞭を振り出す。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は太腿に巻き付く。あまり問題はない。
 既に舛田警視正が一発目を叩いた腰の蚯蚓腫れが紅く鬱血していた。
 牛追い鞭はさすがに一人一発である。
 最後の一人が鞭を振り出す。それが乳房に巻き付く。
 「ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は空中で脚を振って藻掻く。全裸で吊るされて空中で藻掻く姿はなかなか良い。
 「貴方。駄目よ。そんなに上を狙っては。この女は加重死刑囚だけど。普通のプレイでやっちゃ駄目」
 「はい」
 男は舛田警視正に怒られて直立不動に成る。そのくらい怖いらしい。
 舛田警視正は次に東悠里の横に来る。
 「貴女は気持ち良かった」
 同じ詰問を始める。
 「あ、あ、はい」
 東悠里は震え上がっている。
 「どこが気持ち良かったの」
 舛田警視正はさらに詰る。
 「え、ええ」
 「はっきり言いなさい。躰のどの部分が感じて気持ち良かったの」
 舛田警視正はさらに追い詰める。
 「あーーーーーはい。ち・つ・が」
 東悠里は泣きそうな声である。
 「どこそれ。お○○こじゃないの。ちゃんと言いなさい」
 膣で間違ってない。舛田警視正はもっと恥ずかしい言い方をさせたい。
 「はい。お○○こです」
 「そう。お○○このどの辺が気持ち良いの」
 「あーーーーーーーん。そんな。上の方です」
 東悠里は消えそうな声である。
 「お○○この天井部の奥の一番感じるところと言いなさいよ。もうお嬢ちゃんじゃないでしょう」
 舛田警視正は既に鞭を手にしている。
 「はあーーーーーーーー。はい。お・○・○・この一番感じる奥の方です」
 東悠里は恐怖に声が震えている。
 「何とか言えたわね。貴方達残念ね。叩けないわね」
 舛田警視正の言葉に男らは落胆のどよめきに成る。
 「鞭は許してあげるから。もう一言言ってもらうよ」
 舛田警視正はさらに辱めたい。
 「・・・・・」
 東悠里は唯々慄いている。
 「この通り言うのよ」
 舛田警視正はメモを渡す。
 メモを見て東悠里は驚愕する。
 「さあ」
 「は、はい」
 「言わなければ彼達が悦ぶか。鞭打ちできるものね」
 「あーーーー。めちゃくちゃ・・・感じて・・・濡れてしまった東悠里のお○○この・・・奥まで良く見てください。あーーーーーーあはあん」
 直ぐに緊縛師がハンドルを廻して開帳台の脚乗せ部分を広げて東悠里の膣にクスコを挿入する。
 「あーーーーーーーーーー」
 緊縛師は螺子を回してクスコを目一杯広げる。
 「ふはぁーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は恥ずかしさに吐息を漏らす。
 緊縛師らはペンライトで内部を照らしてアップで公開する。
 ラウンジでは男性らが沢山飲んでいた。何処でも歓声が上がっている。
 R国では普通だが核戦争前の日本ではありえない光景。既に国民が娼帝國の体質に馴染んでしまっていたのである。
 年配女性は社会が五十年戻ったと感じていた。
 
 R国C市。ニューシティを少し離れた山間部。その先はT国との国境に成る。既に滅びた国である。
 本来此処に人は住んでない。だがその山荘には十数人が隠れ住んでいた。
 娼国、R国を非難して仲間の所在を案じて核戦争前に日本から渡航した集団である。
 かなり武器も準備していた。
 狙うのは平佐和周一郎、葛城義和である。
 生活は山に段々畑が在りT国側の川で魚を釣る。
 多少の放射能汚染は覚悟している。だが今のところ影響はない。
 低空で小型ドローンを飛ばして無人になった旧市街地を偵察する。航続距離がないが廃墟の市街地にバッテリー充電ポイントを幾つか作った。
 廃墟に残った太陽光パネルを流用してドローンに充電する設備を開発した。
 弁当を持って徒歩で街の中を移動して工事する。D市に首脳部が移った事を確認するまでかなりの期間を要した。
 現状はD市に一番近いポイントにドローンを待機させて中継ポイントを幾つかリレーして監視を行っている。
 リーダーは荒木祐子という。三十七歳である。
 男性が六人。女性が九人の総勢十五名から成る。
 此処の面々はもう何処に帰る事もできない。討ち死に覚悟で隠れて訓練を積んでいたのである。
 T国が大方核で汚染されていて中国軍に破壊されていた。R国の警備はT国国境より中国国境に集中していてこっちは手薄に成っている。
 それゆえこの集団は生き延びていた。
 「葛城義和と平佐和修一郎はD市中央棟に居ます。これは間違いないです」
 柏木理佐が報告する。
 「ニューシティはもう何処も外部から進入はできないよ」
 荒木祐子は正面から突破するのは不可能と言いたい。
 「葛城義和は二人の愛人に合うため移動します」
 柏木理佐の調査である。
 「滝澤沙緒里か」
 黒田定は吐き捨てる口調である。
 「もう一人。出水茉里元千葉県警巡査部長」
 こっちは小柴文香の調査である。
 「そいつも裏切り者か」
 「単独で娼国に進入したと聞いています」
 「平佐和はC市に愛人が居ます。これが元道警警部で小倉紘子」
 「なんと。一緒に捕らえられた部下の笛木祐子巡査部長は殺されたのに。そいつは鞍替えか」
 黒田定はさらに呆れる。
 「要するにその三つの移動が狙い目ね。それに絞って調査を続けましょう」
 荒木祐子は目的を絞る。
 
 R国D市。SMショーが行われているスタジオである。
 放送が帯広のスタジオからの放送に切り替わっていてこっちのスタジオは暫く休憩していた。
 東悠里と菅野瑞穂も拷問椅子に固定されていたが手の戒めだけ外されている。
 この二人にも冷たいドリンクが配られていた。
 「さあ。最後に病院の医療実習のご協力と行きましょう」
 舛田警視正が恐ろしい宣言をする。
 緊縛師がモニターにルーレットを表示させる。
 ルーレットの項目は乳首、クリトリス、小陰唇の三つである。
 「さあ。お二人さん。あそこに蛇が居るでしょう」
 舛田警視正はやんわり話しかける。そして最初から待機している凶暴そうな蛇を指差す。
 「ぎゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里と菅野瑞穂はほぼ同時に悲鳴を上げる。
 「そんなーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂が堪らず叫ぶ。
 「大丈夫よ。綺麗に直すから。それにこの蛇強暴だけど毒はないよ。ハブを食べることもあるけど」
 舛田警視正の宥めはさらに恐怖を煽る。
 「あーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 東悠里は号泣してしまう。
 「どう。抽選でなくて自分で選んでも良いのよ」
 舛田警視正は菅野瑞穂に向って言う。東悠里は顔を両手で覆って泣いてしまっていた。
 「あ・・・・・・」
 菅野瑞穂は恐怖で口から泡を噴いてしまう。
 既に看護士が止血パットを持って待機している。
 「ふあーーーーーーーーーー。はーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーー」
 震える菅野瑞穂の口から泡が垂れ落ちる。
 緊縛師の一人が二本のスネークフックでアカマタを掴む。この蛇は沖縄、奄美に生息する。非情に強暴だが毒はない。
 「ふあ、あ、あ、あ、あーーーーーーーーーーーーー」
 菅野瑞穂は首を振って震えながら悲鳴を漏らす。
 「何処にする」
 舛田警視正がまだ追い詰める。
 「あーーーーーーーーいやあーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーいやああーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーいやあーーーーー」
 菅野瑞穂は震え続ける。首を振って拒絶する。
 ここで字幕が出る。そのまま報道が切り替わった。
 『映画の時間に成りました。時間切れです。後日改めてお愉しみ下さい』
 
 D市。鉄格子に残った森山雪路と川越奈津美は直前のシーンに鉄の棒にしがみ付いていた。
 「どうなったの」
 川越奈津美は振るえ涙を流しさらに漏らしてしまっていた。
 森山雪路は浴槽の横で縁にしがみ付いて躰は床に座り込んで震えていた。
 「あーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーん」
 森山雪路は号泣してしまう。
 「雪路。悠里と瑞穂どうなったの」
 川越奈津美は泣き悲鳴になる。
 「わかんないよーーー。もうなにもわかんないよーーーーーーーー」
 森山雪路は泣きながら何も答えられない。
 東悠里と菅野瑞穂は放送が終わってストレチャーで運び出された。
 菅野瑞穂はクリップの傷痕を手当てするためジェットヘリで娼国の病院に搬送された。
 東悠里はそのままR国の警察員が鉄格子に運んで来た。
 「瑞穂はどうなったのですかーーーーーーーー」
 川越奈津美は心配で堪らず警察員に向って叫ぶ。
 「あーーーー。躰にクリップの痕が残ったから。見ていただろ。病院で皮膚を綺麗にケアするのだよ」
 「あれで終わったのですか」
 「最初から脅しだよ。時間の配分で最後の方は時間切れと薄々解っていたよ。警視正殿が時間の配分を行っていたからな」
 四十年配の警部補はあっさり状況を話してしまう。
 「あの総て舛田警視正の判断で行われているのですか」
 「湯野中総統が何も言わない限りはそうだな」
 「総統」
 川越奈津美はその呼び方に強い疑問から聞き返す。
 「企業連合代表と成っているがR国北側の総統だ。日本の帯広、新青森、宮崎なども勢力圏だ」
 警部補らはそう言い置いて立ち去った。
 
 D市。滝澤沙緒里の経営するホテル最上階である。
 D市ニューシティの拡大によりこのホテルも地下で接続された。さらに特別な移動車両で輸送も行われている。
 このルームはオーナーの滝澤沙緒里の住居となっていた。
 葛城義和は夜の時間だけ何日かは此処に戻る。
 滝澤沙緒里は三十を優に超えている。だが二十代の躰と全く変わらない。娼国の最先端医療のお蔭である。
 葛城義和はルームサービスが運ばれ次第滝澤沙緒里を脱がしてしまう。
 部屋の窓からはR国の広大な国土が望める。市江廣子の温泉旅館も眼下に望めるが今は日本庭園や露天風呂が硝子ドームの中に成ってしまった。
 娼国、R国合わせてホテルは六軒しか残ってない。
 S市の新日本空輸ホテルもセントラルホテルも廃業している。
 核戦争でR国、娼国資本の日本企業も大方が存続できてない。
 必要な物は國が製造する。
 娼帝國が緊急で生産設備を整備した。核戦争で民間の製造業は大方が生産手段を使えなくなっている。
 移動する者も少ない。だからホテルを利用する者も限られていた。一般市民は一つのシティから出る事を許されない。
 葛城義和は必ず滝澤沙緒里と一緒に風呂に入る。
 明るい部屋でいつも全裸にしてしまう。滝澤沙緒里はまったく嫌がらない。もう何年も見ている躰である。
 それでも滝澤沙緒里の躰は良い。小柄で細身だが乳房は大きい。
 巨乳ではないが体型の割には存在感がある。垂れているとまで行かないが柔らかさを感じる。
 乳輪は小さく薄紅色である。
 股間に隙間はあって細く綺麗な太腿が艶かしさを漂わせる。
 お尻を持ち上げ股間を湯に浮かして女の部分を近寄せる。黒い塊は程よく手入れされていた。
 綺麗な縦筋を広げる。薄い小豆色でドドメ色感はまったくない。ごく薄い小豆色の縁の裏側から内部は薄橙である。
 中心部分との左右の谷間だけ薄橙がやや濃くなる。美しい女の部分である。
 顔も体型も乳房も太腿も女の部分も申し分ない。絶品と言える。
 葛城義和は湯の中で女の部分の奥に指を入れる。膝で腰を持上げて湯の表面に浮かせてしまう。
 滝澤沙緒里は湯船の縁に頭を乗せて手は底に着いている。
 この体制で潮を噴かせてしまう。
 「あはあーーー。あっはあーーー。あはあーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーー」
 葛城義和は滝澤沙緒里の躰を湯の中で抱いて軽く挿入してしまう。
 だがここまでで湯から出る。
 ルームサービスで運ばれたビールで喉を潤す。
 「味が全く変わらなくて太らないビールができて良かったね」
 「腸を綺麗にして腹が出るのを防ぐ方法も有ったがこの方が良い」
 「貴方の計画通りに行っているの」
 「概ねそうだが。革命分子が内在してないとは言えない」
 葛城義和は相当に警戒していた。
 「核戦争前のように狙われる危険はないの」
 「アメリカ軍と自衛隊を撃退した中国軍をR国陸軍が一掃した。その時生き残った日本人を全部ニューシティに収容した」
 「その中に娼帝國の体制に反旗する分子が混じっているの」
 「その可能性がある。さらにR国も心配している」
 「そうね」
 「機動部隊もまだ任務を完了してない」
 「此処に来るのに危険はないの」
 「D市に危険分子が居ない限りは問題ない」
 「そっちの捜査は行っているの」
 「他と同程度には」
 「D市を重点的にやるべきじゃない。真紀子さんも平佐和先生も此処から移動するでしょ」
 滝澤沙緒里は何か危険な予感がしていた。
 「そうだな」
 首脳部がD市とは公開してない。だが葛城義和も警戒は必要と思った。
 
 五人の元R国警察員らは任務を解かれていた。
 ロボット警察官が一般任務をこなす。巡査部長以下の警察員は解任された。解任されても新体制では生活に困ることはない。
 恩給が出て三十五歳以上の年金に追加となる。Bクラスの有料まで遊ぶこともできた。
 ただ暇を持て余すだけである。
 寺門一、玉川亮、東秀雄、池田明、羽鳥卓の五名は四十を大きく過ぎても昇進してなかった。
 十数年前の事である。
 内山莉緒警部補と滝澤沙緒里をD市の市江廣子の温泉旅館からT市に移送するヘリの中で輪姦してしまった。
 T市に着くのが遅れて犯行がばれてしまう。
 湯野中の裁量で不問にされたが出世は絶たれた。
 だから昇進がなく解任の対象となって無職である。
 本来ニューシティから出入りはできない。彼らはその出入りの手段を不正に得てしまった。
 現役の警察員も暇である。そんな事に暇を使ってしまっていた。
 R国内はニューシティ以外への立ち入りは禁じられている。だが核に汚染されている部分は国境付近だけである。
 それも殆んど危険はない。
 五人は無人の街に出歩いてしまった。シティ内より外に出たいと言う単純な要求である。
 
 柏木理佐と峰崎静香ら五人はD市付近の村まで来ていた。
 全員が拳銃と自動小銃を携帯している。
 偽装ドローンを低空で飛ばしてニューシティの進入方法を調べていた。
 既に滝澤沙緒里の居る部屋も出水茉里元巡査部長の部屋も確認されている。
 侵入する方法を探していた。
 それと要人が外を移動する場合を探ってもいる。
 無人に成った農家の中からドローンを操っていた。
 玉川亮らはこの偽装ドローンの動きに気付く。
 低空を飛ばしていて偽装がばれなかった。無人の農村で地上から見れば蝙蝠を上から被せた偽装が見えてしまう。
 「あれはドローンじゃないか」
 玉川亮が最初に気付いた。
 「そうだよ。上手にカメラからは解らない低空を飛んでいる」
 羽鳥卓にも直ぐに解る。
 「何処に戻るか追跡しよう」
 寺門一が先導しようとする。
 「無理だよ徒歩じゃ」
 「そうだな」
 「いや違う」
 玉川亮の指差す先の農家の軒下にドローンは着地した。
 中から女が二人出てきて回収する。
 「おい」
 女二人は自動小銃を背負っている。五人が一斉に飛び掛った。
 玉川亮らは油断している女二人の躰を押えて自動小銃を奪い取る。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 「うおーーーーーーーーーーー」
 女二人は叫び声を上げた。
 中の三人が身構えて銃を取る。
 だが遅い。玉川亮らは二人の女に銃口を突きつけて中に進む。
 「あーーーーーーーーーーー」
 「武器を捨てろ」
 玉川亮が叫ぶ。
 「R国の警察」
 「元警察員だ。今は解任されて恩給と年金生活だ」
 「私達をどうするの」
 「お前ら日本人だな。ドローンを蝙蝠に偽装して何を偵察していた」
 「・・・・・」
 「D市の侵入口か。そんな物は幾ら偵察しても無駄だが」
 「連行されたら終わりよ。私達に構わず戦って」
 玉川亮らに掴まっている柏木理佐が叫ぶ。ここで掴まるわけには行かない。
 だが三人は二人が自動小銃を突き付けられて既に銃を捨てていた。それを拾おうとする。
 「まあ。待て。わし等も無断外出で連行する訳には行かない。もう少し話をしよう」
 三人が銃を拾って銃撃に成るのを池田明が制する。そして拾おうとする方に銃口を向けて発砲する。
 「場合によっては取引もできる」
 東秀雄も奪った自動小銃を構えたまま説得する。
 中に居た三人は投げ出していた武器を拾うのを断念した。
 玉川亮がその武器を回収する。
 「その前にやらせろ」
 玉川亮が有利な状況を見て要求する。
 「あたしが受けるよ。だから他の子は赦して」
 東秀雄らに押えられている柏木理佐である。既に形勢は五人の男らに押えられている。
 まだピストルが有るが三人の女が撃ち合いをしても勝てない。
 柏木理佐は自分が犠牲に成ってもこの場を切り抜ける意志である。
 躰を要求するなら躰を提供すれば男は油断する。何処かに活路が見出せると目算した。
 「お前が一番良い女だ」
 「私が躰を提供したらみんな見逃してくれるの」
 柏木理佐は慟哭するように叫ぶ。自分の油断がいけなかった。事態の回避に必死である。
 「場合によっては協力するが。誰を狙っている」
 「平佐和と葛城よ」
 柏木理佐があっさり答えてしまう。
 無断で抜け出してきたと言う言い分と警察員にしては五人とも姿が崩れている。上手くすれば取引できると踏んだのである。
 そしてその答えは五人の男らの今面白くない感情を刺激した。
 「ねえ。私を五人で輪姦したら手引きしてくれる」
 柏木理佐は自分だけ身を捨てる覚悟で一か八か交渉に入る。玉川亮の表情に手応えを感じたのである。
 「内部の状況を説明するよ。その前に脱げ全員だ」
 「判ったよ。でも他の子は赦してよ」
 「脱ぐのは全員だ。こっちも脱ぐのだ」
 「いいよ理佐」
 峰崎静香が脱ぎ始める。柏木理佐の意図が理解できていた。
 「お前らが考えているより護りは堅いぞ」
 玉川亮が宣言する。
 「葛城は滝澤沙緒里のホテルに何処から移動するの」
 柏木理佐が薄いブルゾンを脱ぎ捨てた。相手が乗って来たと見て自分の躰に引きつけて核心の質問を投げる。
 既にブルゾンの下はブラだけである。
 他の三人も脱ぎ始める。
 「まず。D市の中から外に出る必要はない。総て地下で繋がっている」
 「うーん」
 柏木理佐はその情報に唸りながらGパンも下ろす。幾ら探っても無駄だったのである。
 少しでも情報を得たい。
 「中を移動するのに棟ごとにセキュリティカードがないと移動できない。さらに一般のカードは限られた範囲しか移動できない」
 「ホテルとの通路は制限がないぞ」
 東秀雄が口を挟む。
 「そうだな。だが其処までが難しい」
 「滝澤沙緒里を押えさせたらどうだ」
 池田明である。
 「俺達には因縁の女だからな。加重死刑囚だったのに。いつの間にか日本の元総理の女に成っていた」
 ここまで進めばもう一息。覚悟を決めてブラを外す柏木理佐に五人の目が集中する。
 柏木理佐の目はやや怒りを秘めていた。その躰は震えている。それでもあっさり乳房を丸出しにする。ショーツも下ろす。
 「確かにそっちがやり易いが。葛城自身が動く事はないよ。動くのは工作員と警察員と軍だけだ」
 玉川亮がそっちは無駄だと否定する。
 「平佐和は」
 峰崎静香がもう一つの核心事項を確認する。男らから情報を得ようとこっちも乳首丸出しでショーツに手を掛けていた。
 核戦争以前なら絶対にできることではなかった。だが今の状況では捨て身で目的を果たすしかない。
 「C市にヘリで移動だよ。普段首脳部の四人は滝澤沙緒里のホテルに滞在している」
 二人の女の躰に生唾を飲みながらこれも玉川亮が答える。
 「玉川。方法は有るぞ。カードさえ有れば俺達が中から手引きしたら入れる。コンコースと地下交通は誰でも通れる」
 「ホテルのアッパーフロアには行けない」
 「そうだが移動中は狙える」
 「地下交通か。だがロボット警備も厳重だ。武器を持っては無理だ」
 「武器は要りません。絞め殺します」
 全裸の柏木理佐が答える。その答えには決死の覚悟が漲っていた。核戦争後の今と成ってこの國に勝つことはできない。
 だが日本を経済侵略してきた今の指導者を命と引き換えでも倒したい。そして無駄かもしれないが少しでも体制を変化させたい。
 「カードはどうする」
 玉川亮が池田明に確認する。
 「だから知らない誰かの番号をセットしてコピーする。再発行システムにもう一度入ればよい」
 池田明がきっぱり答える。外へ出るカードもこの男が細工した。
 核戦争前から持っていたシステムが役に立っている。池田明は核戦争以前から不正発行などで稼いでいたのである。
 「さあて協力するからにはあんたやるだけでは赦さないよ」
 奪った自動小銃を持っている池田明と東秀雄が構えている。
 玉川亮が五人の全裸を撮影する。
 「スマホの使い道はカメラにしかならない」
 「通信はできないの」
 「一切基地局がない。幹部は衛星電話を使っている」
 羽鳥卓と寺門一が柏木理佐の肩を押して床に倒す。
 農家に有ったビニール紐で柏木理佐の手首を後ろ手に縛る。さらに内腿と脹脛を縛り合わせてしまう。
 玉川亮は柏木理佐の躰を部分的に撮影する。
 柏木理佐は恥ずかしさに顔を逸らして堪えていた。
 峰崎静香以外の三人は奥に引いて怯えている。峰崎静香は柏木理佐の近くにしゃがんで様子を見ていた。
 「広げて」
 玉川亮が二人に要求する。
 羽鳥卓と寺門一が両側から柏木理佐の女の部分の小陰唇を開く。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 「おい。危ない橋を渡って協力するのだ。躰ぐらい提供しろ」
 玉川亮が強く言い放つ。
 「ああ。はい」
 柏木理佐は彼らが本当に約束通りやってくれるか判らない。だがこれに賭けるしかない。そして情報が得たい。それには自分が犠牲に成るしかない。
 柏木理佐の小陰唇はぴんと二枚重なって綺麗に突っ張っている。
 それを割ると小陰唇の内側は薄橙。内部はやや透明感を感じさせる白に近い色である。
 尿道口はくっきり中心部に窪んでいる。
 膣口は何枚もの襞が被さって塞いでいた。色の変化が何とも艶かしい。
 「もっと奥を開いて」
 玉川亮はさらに要求する。
 二人は柏木理佐の膣口に両側から指を突っ込んで膣壁を強く広げる。
 「あーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は堪らず悲鳴を上げる。
 奥に真っ赤な子宮口が確認できる。内部は全く濡れてない。
 「唾で濡らして弄って」
 また玉川亮が二人に要求する。
 羽鳥卓が唾液を膣の中に流し込む。指で膣壁を弄くる。
 「あーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は堪らず声を上げてしまう。ここまでされるとは思ってなかった。
 峰崎静香は泣きそうな表情でそれを見ている。
 「濡れてきたよ」
 羽鳥卓がにんまり哂って言う。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー」
 膣液が会陰に流れ出てくる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 見ていた峰崎静香が堪らず悲鳴を上げてしまう。
 羽鳥卓と寺門一が膣責めをしている間に玉川亮が農家の中から長い箸を見つけて来る。
 「もう一回広げて」
 玉川亮は残酷な目論見を持って要求する。
 二人は玉川亮のやりたい事が直ぐに判った。
 また強く膣口を広げる。
 「あーーーーーーーーーー」
 柏木理佐が箸を構える玉川亮を見て慄く。
 「えーーーーーーーーーー」
 峰崎静香も驚きの声を上げる。
 玉川亮は柏木理佐の子宮口に箸の先端を突っ込む。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は強烈な悲鳴を上げる。強烈な痛みである。
 「りさーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香が柏木理佐を心配して声を上げる。
 「大丈夫だ。暫く動けないだけだ」
 玉川亮が恫喝する。
 柏木理佐は痛みに藻掻いている。
 羽鳥卓と寺門一が峰崎静香を押えて床に倒す。
 「待って。彼女は止めてーーーー」
 それを見て柏木理佐が叫ぶ。
 「いいよ。理沙だけ辛い目に遭わせられないよ。私が半分受けるよ。だからあっちの三人は赦して」
 玉川亮らも二人意外には関心がなかった。
 「約束は守る。ちゃんとシティの中に入れるようにする」
 玉川亮が宣言する。
 羽鳥卓と寺門一が峰崎静香を柏木理佐と同じように縛ってしまう。
 「ああ。静香」
 柏木理佐は縛られる峰崎静香を見て情けなく呟く。
 玉川亮が奥に逃れている三人の手と脚を縛ってしまう。
 「まってよーーーーーーーーー。そっちの三人は」
 峰崎静香が抗議する。
 「縛るだけだ。お前らを輪姦す間に暴れられたら困るからな」
 玉川亮がそう宣言して治める。
 そして峰崎静香の躰を撮影してゆく。
 他の四人は柏木理佐を輪姦す順番の抽選を始める。
 順番が決まって羽鳥卓と寺門一が峰崎静香の女の部分を開く。
 「あはーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は辛い息遣いを漏らす。
 小陰唇はやや小豆色で細く二枚並んでいる。広げると中は緋色である。女の部分の周りの皮膚はやや紅が強い。
 尿道の亀裂は小さい。膣口は単純に閉じている。
 同じように羽鳥卓と寺門一が両側から強く膣口を広げて子宮口を奥に剥きだしてしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は恥ずかしさに悲鳴を漏らす。
 玉川亮はそれを撮影する。
 「はあーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は恥ずかしさに高ぶった息遣いを漏らす。
 玉川亮はじっくりその部分のアップから顔が入るまでズームして撮影する。
 「あーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香の顔は恥ずかしさに紅潮していた。
 池田明が一人自動小銃を構えている。
 一番の権利を得た東秀雄が柏木理佐の縛り合わせた大股開きの内腿に両手で体重を掛けて乗った。
 そのまま東秀雄が柏木理佐の躰に被さって挿入してしまう。
 「ああ」
 柏木理佐は一物が入ってきて声を漏らす。スキンは着けてない。生で入れられてしまった。
 「うぐうーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は抵抗する心算は無くても藻掻いてしまう。
 東秀雄の一物は柏木理佐の奥まで強く突く。
 「あはーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は強く噛んだ唇を綻ばせて声を漏らす。
 羽鳥卓と寺門一が柏木理佐に行ったのと同じように峰崎静香の膣口を弄り続ける。両側から二本の指が膣口を広げてさらに奥に進入する。
 「ああーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーー。ああーーーーーーーーー」
 峰崎静香も責めに堪えられない。
 寺門一が指を抜く。羽鳥卓が正面から指二本を膣の奥に突っ込む。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 一気に天井部を指先で掻きだす。寺門一がびらびらを指で広げる。尿道口がやや突き出た。
 「あーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 尿道口が広がって断続的に潮が弧を描いて飛び出す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それを見て東秀雄に乗られている柏木理佐が悲鳴を上げる。
 「ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 峰崎静香の荒い息遣いはなかなか治まらない。
 東秀雄は一気に柏木理佐の中に果てた。
 「あはーーーーーーーー。ああーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 柏木理佐も辛い息遣いを漏らしていた。
 五人は銃の構えを交代して容赦なく柏木理佐と峰崎静香を輪姦して行く。一人終わったら膣を水で洗う。
 終わって二人はぼろぼろの躯姿である。
 五人の男のザーメンがじかに躰に入ってしまった。ニューシティに入れる条件で承諾した合意だが衝撃は甚大である。
 「お前ら夜に手引きする。今から図を書いた場所に来い。夜は真っ暗だ。セキュリティカードの順に入らないと駄目だ。名前と血液型を書け」
 玉川亮が説明する。
 横で池田明が略図を書いて入る場所を示す。
 「良いかこの順番にカードを渡す。真っ暗な中で順番通りに受け取れ。絶対にペンライトなど使うな」
 池田明が注意する。
 「殆んど街灯はない。深刻の闇だ。0時15分に開ける。待機していろ」
 玉川亮がさらに宣告する。
 「一つ教えて。この街の発電は何処でやっているの。あの太陽光だけでは無理ですね」
 柏木理佐が大きな疑問を確認して仕舞う。
 「教えてやるから。着いたら俺の部屋に隠れてもらう。その時にSMプレイをさせろ」
 玉川亮は条件を付ける。
 「判ったよ」
 柏木理佐が情報を仲間に送る為に覚悟して承諾する。
 「お前は」
 玉川亮は峰崎静香にも確認する。
 「判りました」
 峰崎静香もその情報が欲しかった。
 「港に原子力発電艦が潜っている。大型潜水艦の原子炉が原発だ。送電線から流してくる。太陽光は予備電源だ」
 「あーーーーーー。港に電気を送っているのではなくて。あっちから送電なのねえ」
 柏木理佐は深く納得する。これまで発電所を探し続けていた。それが大きな疑問であった。
 五人はニューシティに戻った。そして直ぐに池田明が偽造カードに掛かる。柏木理佐と峰崎静香はAランク。残りはDランクとした。
 
 柏木理佐は得た情報や状況をドローンに文書を添えて山荘に送った。五人で葛城義和暗殺に向う報告である。
 放棄されたコンビニから貰ってきた食品で夕食を摂る。幸い火は農家が薪式の竈だったので電気、ガスが来て無くても何とかなる。
 柏木理佐は零時十分に略図の場所に待機した。月明かり以外照明は無い。
 零時十五分丁度にハッチは開いた。扉の厚さは十センチ有る。
 池田明は順番通りにセキュリティカードと鞄を渡す。
 「此処で着替えて入れ。その服装で入ったら一発で御用だ」
 玉川亮が指示する。
 五人はセキュリティカードを首にぶら下げて暗闇で着替えを行った。武器は携帯してない。仲間に農家から回収を依頼した。
 内部に入るとそのままEVで三階に上がる。コンコースを抜けてまたEVで玉川亮の部屋に移動する。
 柏木理佐と峰崎静香が膝上丈のスーツ。他の三名がアジャスターの付いたアンクルパンツと薄いブルゾンである。
 「この服装の違いは何ですか」
 「あとで説明する。そうでないと此処の風俗に合わないのだ」
 「風俗」
 「この街では女をSとAからDのランクに分ける。容姿とスタイルだ。Dは生む専門だからその格好だ」
 「何と言う」
 峰崎静香が怒りを剥きだす。
 「怪しまれないのはそれしかない」
 「判った」
 峰崎静香も納得しなくても目的を優先する。
 「パンツの三人こっちへ来い」
 二枚の小型モニターの前に三人を座らせる。
 「これは俺たちが此処のセキュリティに割り込んだ映像だ。ホテルに向う地下交通で中央棟の地下だ。此処からホテルに繋がっている」
 「ああ。はい」
 「良いかお前らは交代でこれを見張れ」
 「・・・・・」
 三人は無言で頷く。
 「狙うのはこの場所だ。お前ら三人は地下交通に乗れば怪しまれる。此処にロボット警官が居る。囮に成って出口から逃げろ」
 池田明が説明する。
 「襲うのはそっちの二人だ」
 玉川亮が付け足す。
 「絶対に三人一度に逃げろ。先に出たらドアを持って待て。一度閉めたら一分は開かない」
 「はい」
 三人のうち一人が返事する。
 「ロボット警官を囮で引き付けても護衛も居る。かなり手強い。一人が制御して瞬時に飛び掛れ」
 玉川亮が柏木理佐と峰崎静香に説明する。
 「・・・・・」
 「まずロボットは戦っても勝ち目は無い。だが人間も同じだ。葛城を絞め殺す時間は無い。針で首の後ろを刺せ」
 池田明が玉川亮の説明にさらに強化して説明する。
 「そして非情コックで車両を止めて次の出口から逃げろ。絶対に同じところから出るなよ」
 「・・・・・」
 峰崎静香らは無言で頷く。
 「さてここまで協力するのだ。お前ら二人は約束通り愉しませてもらうよ」
 「はい」
 柏木理佐は覚悟して答える。
 「ねえ。私達の躰だけで何でここまで協力するの」
 峰崎静香が不自然だった疑問を投げ掛ける。
 「そうだよな。お前らが居なくてもBクラスまで女なら今の年金と恩給で遊べる。だが俺たちは元警察員だったのに冷や飯食わされているのだ」
 「何で」
 峰崎静香はさらに突っ込む。
 「今は葛城国家顧問の女だが加重死刑囚だった滝澤沙緒里をヘリで移送中に輪姦しちゃったのよ」
 東秀雄が答える。
 「お前らが失敗して捕まったら俺たちも逃げるしかないのだ」
 羽鳥卓が付け加えた。
 「ふーん」
 峰崎静香はとんでもない奴等と思うが言葉には出さない。
 その日は交代で眠った。
 三人の女も翌朝から監視を開始する。
 朝食は玉川亮が購入して女性らに支給した。玉川亮らは交代でラウンジに降りる。
 食料を購入してその後は女性らに自炊させる。元々玉川亮の住居なので設備は問題ない。
 昼からSMプレイを始めた。
 レストランなどで使うような四角く背の高い椅子が二台用意されていた。さすがにプレイルームに行かないと拷問椅子や開帳台は無い。
 その椅子に躰を逆さまに乗せる。
 椅子の座に背中が乗る。頭が手前である。椅子の前脚に腕を手首と肘で縛り固定する。
 脚は椅子の背の裏側に廻して脚の裏を合わせて縛る。それを椅子の背の横に渡した本来凭れる木の部品に固定する。
 股間は斜め上を向いて広がる。頭は椅子の座からはみ出して逆さに下がっていた。
 恥ずかしく辛い姿である。
 二人を同じように縛って比べる。
 女の部分も全裸も乳房も顔も並べて比べられてしまう。比べて見られる恥ずかしさは尋常ではない。
 二人にSMの経験は無い。あまり内容も知らないが鞭、蝋燭、縛りくらいは理解している。
 覚悟を決めた強気の姿勢だが既に何をされるか解らない恐怖に二人の精神は震えていた。
 交代で玉川亮が拳銃を構えて他の三人を見張っている。
 「剃毛からだ」
 玉川亮が後ろ向きでそう宣言する。
 
 R国C市。ニューシティを少し離れた山間部の山荘である。
 柏木理佐の送ったドローンが何箇所かの中継点を通って着いていた。
 「理佐達五人で乗り込んだのよ」
 荒木祐子が内容を見て叫ぶ。
 「罠じゃないの」
 小柴文香は不安そうに言う。
 「でもかなりの情報を得ている」
 松坂太一である。
 「そうだよ。原子力発電艦から電気が送られている。この情報使い道が有るかもしれない」
 黒田定はそっちに目を付ける。
 「でもあの鉄塔に登らないと」
 小柴文香は難しさを主張する。
 「そうだ梯子さえ付いてない」
 松坂太一も同意見である。
 「何か方法を考えよう」
 黒田定も難しさを感じている。
 「中に入った理佐たちの状況を知る方法が無いね」
 荒木祐子はそっちが心配である。
 「そうですよ」
 小柴文香も心配である。
 「こっちは平佐和が乗って来るヘリの動きを探りましょう」
 荒木祐子が方針を決める。
 「そうだな」
 黒田定も納得する。
 
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香の悲鳴が轟く。
 剃毛ではない。毛抜きされていた。強い粘着テープを大陰唇に貼り付けて強く擦って一気に剥がす。強烈に痛い。
 そして纏めて陰毛が抜かれてしまった。
 柏木理佐は陰毛を整えていたので早く抜かれて既にほぼパイパンになってしまっている。
 寺門一が毛抜きで残りを抜く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐も悲鳴を上げてしまう。理不尽過ぎる玩具にされている。
 二人は僅かな時間で完全なパイパンにされてしまった。女の部分が永久に剥き出しである。死を覚悟した二人だがこの屈辱は辛い。
 「どうだ向こうのモニターを見ろ。お前ら二人のパイパン姿だ」
 見張りを東秀雄に交代した玉川亮が詰る。
 「・・・・・」
 柏木理佐は口惜しさに唇を噛む。そして必死に涙を抑える。
 「酷い」
 峰崎静香は一言発してしまった。そして涙を溢れさせてしまう。
 柏木理佐と峰崎静香は此処に入る前に他の三人に注意していた。
 自分らがどんなに酷い仕打ちを受けても一切講義したり手を出したりしないように戒めたのである。
 「どっちも躰は肌理が細かく白いがお前の方がこの部分の紅が濃いぞ」
 寺門一が峰崎静香の股間を指差して詰る。
 「いやあーーーーーーーー。どうしてそんな事を」
 峰崎静香は堪らず反論してしまう。恥ずかしさと怒りが込み上げる。顔は羞恥に堪らず紅に染まっていた。堪らずさらに涙が溢れる。
 「二つ並べると生々しいぞ。はっはっはっは」
 羽鳥卓も詰りを愉しむ。
 柏木理佐の小陰唇は薄小豆色の粘膜がぴんと二枚重なって綺麗に突っ張っている。
 峰崎静香の小陰唇は細い粘膜がやや小豆色で二枚並ぶ。まだドドメ色感まではない。
 二人のその部分も並べて二枚のモニターに反映されている。
 「あーーーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香はそれを見てまた堪らず悲鳴を漏らしてしまう。
 「あはーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐も恥ずかしさに高ぶった息遣いを漏らす。
 玉川亮が柏木理佐の小陰唇を指で広げる。モニターに薄橙の内部が広がる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐も堪らず悲鳴を漏らす。
 池田明が峰崎静香の小陰唇を指で広げる。こっちもモニターに緋色の内部が広がる。
 「あーーーーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は泣き声交じりの悲鳴に成る。
 「どっちも綺麗だが色が違うぞ」
 玉川亮が女性には堪らない羞恥を比べてまた詰る。
 「やめてーーーーーー。どんなに恥ずかしいか。判らないでしょう」
 峰崎静香は堪らず講義する。さらに涙を溢れさせる。
 「判る判る。その恥ずかしさに懊悩する姿。それを剥き出しにさせて愉しみたいのだ。それが羞恥責めだよ」
 玉川亮は当然のように言う。
 「あーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐も恥ずかしさに堪らない吐息を漏らす。
 池田明と羽鳥卓がクスコを取り出す。
 「いやあーーーーーーーーーーーーー。なにするのーーーーーーーーーー」
 峰崎静香がそれを見て悲鳴を上げる。
 池田明が峰崎静香に羽鳥卓が柏木理佐にローションを掛けて挿入する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「あはーーーーーーーーーーーーーー」
 二人とも堪らない恥ずかしさに悲鳴を漏らす。
 遂に女の奥が二つのモニターに並べられた。
 「あはーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人は恥ずかしさに高潮した息遣いを漏らす。
 玉川亮が小さなローターと中くらいのローターを配る。
 小さいローターはピンセットで抓む。玉川亮と寺門一がそれを持ってクスコの奥へ入れて膣天井部の一番敏感な部分に当てる。
 池田明と羽鳥卓が中くらいのローターを持ってクリトリスを責める。
 「あーーーはあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐と峰崎静香は表情を破裂させて声を上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 これまで固く生きて来た女には堪えられる責めではない。
 既に不本意な膣液が流れ出ていた。
 奥の部屋の三名もモニターを見張りながら二人に目をやる。
 厳重に二人が何をされても目的達成が優先と戒められていた。それでも強烈な逝き声にそっちに釘付けになる。
 「こらーー。モニターに集中しろ」
 東秀雄がどやす。
 三名はモニターに目を戻す。
 「良いか。葛城が移動するタイミングと状況をよく観察しろ。何時出て来るか判らない。警護の数に注意しろ。失敗は死だぞ。」
 三名は無言で頷く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香が堪えきれず先に無念の潮を噴き上げてしまう。
 クスコの嘴に挟まれてその間に垂れ下がった尿道口から潮が飛び散る。周りは飛沫でびしょ濡れである。
 「あーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は潮が止まらず藻掻く。躰は震撼して股間は痙攣を続ける。
 「あはあーーーーーーーーーーん。ああん。ああ。ああ。ああ。ああ」
 峰崎静香は悶え続ける。
 東秀雄と池田明が交代する。
 峰崎静香が潮を噴いた後でも交代した東秀雄と寺門一がそのまま責め続ける。寺門一の腕は潮を被ってびしょ濡れである。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーー」
 今度は柏木理佐が潮を噴き上げる。
 「あはあーーーーーーーー。ああ。あはあ。ああ。あはあ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ」
 こっちは叫び声が大きかったが噴くのは短かった。
 「あはあーーーーーー。ああーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 峰崎静香はさらに強く悶え続けた。
 そして僅かに二回目の潮を噴いてそのまま白目を剥いてしまった。股間は痙攣を続けている。顔は斜め下に垂れたまま動かない。
 柏木理佐も数回強く悶えたが失神には至らなかった。
 東秀雄が峰崎静香をビンタする。
 「う、うう。うーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は四発で意識を回復した。
 「蛇イレポンしてやりたいが。残念ながら手に入らない」
 玉川亮が恐ろしい事をぼそりと言う。
 「えーーーーーーーーーー」
 柏木理佐が蛇という恐ろしい言葉に悲鳴を上げる。
 「イレポンて判らないか」
 「・・・・・」
 峰崎静香は首を振る。
 「イレポンはお○○こにお○○○ん以外を入れるのだよ」
 東秀雄が淡々と言ってしまう。
 「えーーーーーーーーー。蛇を入れるの」
 柏木理佐と峰崎静香は驚愕する。声は震えていた。
 「安心しろ。此処には無い。今夜の帝國放送でやるかもしれないな」
 「えーーーーーーーー。国家の放送で」
 二人はまた驚愕する。
 「そう言う國なのだよ。ずっと昔から」
 池田明が当然の如く言う。
 「まあ。二十一時からだ。加重死刑囚のショーが始まる」
 玉川亮は女性らに見せる目論見である。
 「その時間に成ったらゆっくり見せてやる」
 東秀雄は嘲ている。
 玉川亮は一度二人を解放した。食事の準備ができたので見張りを交代しながら食事をさせる。
 その日葛城義和はなかなか降りて来なかった。
 
 R国D市。報道スタジオである。
 今回は森山雪路と川越奈津美が引き出された。
 舛田警視正が待ち構えている。
 森山雪路と川越奈津美は舛田警視正を見て瞬時に視線を逸らせた。
 今夜も水の無い水槽に蛇が運ばれている。
 鉄格子では東悠里が一人でテレビを視聴する。菅野瑞穂はまだ病院から戻ってない。
 
 柏木理佐らは玉川亮の部屋で視聴する。
 女性らにもビールが配られ刺身の盛り合わせと乾き物が用意された。スーパーで購入したものである。
 ラウンジではビールもつまみも無料だがテイクアウトはできない。
 部屋での飲み食いは購入しなければならないのである。
 しかしビールは本来二百円近くしていた。此処では百円を切る。酒税がなくなったからである。
 日本の老舗メーカーの味をそのまま引き継いで内容は改善されてロボット化された日本の工場で製造される。
 「味は引き継いでいるが内容は変わって太らなくなった」
 池田明が説明する。
 柏木理佐らは核戦争前にR国に入ったのでこのところ暫くビールには縁がない。市中のコンビニに放置された物は総て飲んでしまっていた。
 
 スタジオには今夜も公募した男性が十二名呼ばれている。
 六人ずつ森山雪路と川越奈津美に掛かる。
 全裸に剥いて六人で輪姦すところから始まった。
 
 「なにこれーーーーーーーーー」
 峰崎静香は衝撃である。
 「これが加重死刑囚だ」
 「そんな。国家のやる事。中国やミャンマー以上よ」
 峰崎静香は場を忘れて非難の言葉を吐いてしまう。
 柏木理佐は何も言わない。深刻な表情で画面を見ている。
 「この國に貞操、家族、結婚、夫婦という概念はない。ABCランクは献身婦を義務付けられている。Sクラスは女優、アナウンサー他だが全裸は拒否できない」
 池田明が説明する。
 「何ですか献身婦とは」
 峰崎静香は何となく許せないイメージを感じるが敢えて反発するようにたずねる。
 「まあ。売春婦を言い換えただけだな」
 池田明は全く悪びれてない。
 「Dランクは」
 「生む専門だな」
 「あの。それでは」
 峰崎静香は美人が居なくなると言いかけて留まる。
 「違うよ。合理的に体外受精した他人の子供だ」
 「あーーーーーーーーもう。人類のモラルが全滅ね」
 峰崎静香はもう堪えられない。先進国が積み上げた国際社会のモラルが全滅と絶望に浸る。
 「だがこの國しか残ってない」
 玉川亮はダメ押しを宣言する。
 「・・・・・」
 柏木理佐は深刻な表情で床を見詰めていた。
 
 R国D市中央棟。新天昇の間である。
 今夜はカウンターで会席料理が運ばれた。いまは四人で飲み続けている。
 「葛城先生のご要望でした中央棟から滝澤さんのホテルまでの警備強化の件ですが、女性工作員二十六人を交代でEVと地下交通の警備に投入します」
 柿崎一行の報告である。
 D市は北側の市。警備と軍、工作員は指宿五十八、柿崎一行の指揮下となる。
 「沙緒里さんが気にすると何かと危険な事が多いからな」
 湯野中も滝澤沙緒里の懸念を考慮した。
 「R国に核戦争以前に侵入したこの國に反逆する分子。それが静かに潜んで居る可能性は否定できないわね」
 真紀子も警戒すべきという見解である。
 「日本ばかり警戒していたからな。俺なんかこっちは安全と思っていた」
 平佐和は大方滝澤沙緒里のR国戌亥ホテルを利用するがC市までヘリで向う日もある。
 C市には平佐和の経営する現地風俗企業が有る。そのCOOと成っていた小倉紘子元警部はC市に居る。
 「柿崎。何故女性の工作員なのだ」
 湯野中が自分の部下に確認する。
 「はい。これまで女性の刺客が多いです。だから女性を配置しました」
 「そうですね」
 葛城義和も納得する。
 
 R国D市。報道スタジオである。
 川越奈津美は床に大の字に磔にされていた。
 六人の男が鞭を構えている。川越奈津美は六人に輪姦されて股間を洗っただけである。
 川越奈津美を固定しているのは手首、脚首の四箇所。手首は真横に強く広げられている。
 脚首も股間を百二十度くらいに広げられていた。それを川越奈津美は膝で強く内側に引っ張って少しでも閉じようと藻掻いている。
 六人の男の持っている鞭は先端が細くなった一本鞭である。かなり先端の革は硬い。
 それを二人ずつ一気に振り下ろす。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーー。ぐごーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は躰を迫り上げ揺すって藻掻く。
 「いい。顔は叩かないで。横っ腹も避けて。おっぱいもお○○こも叩いていいのよ。蚯蚓腫れ沢山作って」
 舛田警視正が注意しながら男らの加虐心も煽る。
 男らは応募して来ただけに叩きたい気持ちが滾っていた。自ずと鞭に力が入てしまう。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 鞭は二人が同時に片方の太腿を両側からクロスするように叩いていた。
 白く艶かしい川越奈津美の太腿にバツの字の痕が刻まれる。
 次は二人が同時に股間を叩く。
 女の部分の突起した粘膜。一人が斜めに叩いた上から被さるように次の鞭がクロスする。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうごおおーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は顔の表情をひしゃげて大口を破裂させて痛みの極地から壮絶な悲鳴を搾り出す。
 痛みに腰を強く振って藻掻き暴れる。
 次の二人も示し合わせた。
 一人が左の乳房を指差す。二人が同時に振り被る。
 「あーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は顔を叛けて身構える。
 一人目と僅かなタイミングの差で二人目が叩く。
 これも左の乳房の上で鞭がクロスする。
 「ぐうーーーーーーーーーーーごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な悲鳴である。
 ラウンジで飲んでいる男性らは画面に釘付けになっていた。
 玉川亮の部屋で柏木理佐と峰崎静香はテレビの前で固まっている。
 鞭打ちは暫く続いた。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーーーー。あなたたちはひとじゃないのーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は苦しさから涙を溢れさせヒステリックに叫ぶ。
 その躰は鞭の蚯蚓腫れが乳房、ドテ。股間、太腿に幾重にも真っ赤に腫れて無残極まりない。
 この姿はサディストの男性自身を究極に起立させる。
 「人だよ。だがお前には別だ」
 「そうよ。あんただけは許さないよ」
 男性の一人が答えたのに続いて舛田警視正が宣言する。
 さらに舛田警視正はレモンの汁を用意していた。
 それを六人の男の手に掛ける。
 男らは一斉に川越奈津美の乳房、ドテ、股間、太腿に擦る。
 「ぐごーーーーーーーーーぐごーーーーーーーーぐごーーーーーーーーーーーぐうごーーーーーーーーーぐぐごおおーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は躰を狂ったように揺すって暴れ悲鳴を上げる。
 「あーーーーーーーーあーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーー」
 なかなか収まらない。まだ迫り上げた躰を強く振って暴れ続ける。壮絶な光景である。
 
 「ひどいよーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーん。ううーーーーーーーーーーーーーーー」
 見ていた峰崎静香は泣き出してしまう。
 柏木理佐も声は出さないが涙を溢れさせていた。
 「まだまだこんなものじゃないぞ。舛田警視正はとことん残酷だからな」
 玉川亮が宣告する。
 「どうしてこんな事まで」
 峰崎静香には考えられない國の放送内容である。
 「一つは医療機関の実習だ。そして不満分子を炙りだす。さらに国民にSM思考を植え付ける」
 玉川亮はこれがこの國の現在の当たり前という言い方である。
 「誰がそれを推進しているのですか」
 「あの四人だよ。湯野中企業連合代表、平佐和総裁、葛城国家顧問、北嶋娼国副主席だよ」
 「誰が主体なの」
 「難しいな。平佐和が総裁でも。合議だろ。核戦争後に生き残れる街の改革を推進したのは葛城国家顧問だが」
 「葛城は核戦争から生き延びる手段を構築したけど民主主義社会を撲滅したのね」
 峰崎静香は深い怒りを滲ませる。
 「女衒の國に元から民主主義はない」
 玉川亮は笑っている。
 
 スタジオでは森山雪路が苦しい駿河問いにされていた。
 参加者の男性が吊るしたので東悠里の時のようにチェーンブロックに吊るされている。
 二人が躰を押えて四人が手首、脚首に一本ずつ縄を掛けた。二つに折った縄の輪っか状の部分に通して縛る。縄は合計八本に成ってしまう。
 これをフックに通して八本を縛り付けてフックをチェーンブロックの大きなフックに引っ掛けている。
 吊るしの真下に蛇の蠢いている水槽が運ばれた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は悲鳴を上げる。
 蛇の蠢いている水のない水槽は森山雪路の駿河吊るしの躰が丁度入る大きさである。
 舛田警視正が合図する。
 男が二人チェーンブロックのチェーンを引いて吊るしを下げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路の躰は吊るしで一番下に成った腹が水槽の縁の高さに下がった。
 「いやーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は恐怖に震えている。そして藻掻く。
 「この間は楽だったでしょう。随分逝ってしまったよね。お漏らしもして膣液が流れ出るまで気持ち良くなったでしょう」
 舛田警視正は容赦なく詰る。
 「・・・・」
 森山雪路は反論の言葉も出ない。ただ涙を滲ませる。
 「どう貴方達見たでしょう」
 「はい。確り録画しております」
 「あーいう動画がソープで流れるとCクラス相手でもびんびんに成りますよ」
 核戦争前なら音声にピー音が入る答えである。
 「もう少し下げますか」
 六人の一人でチェーンを握っている男が確認する。
 「ねえ。いいよね。もっと下げて」
 舛田警視正は笑顔で森山雪路に確認する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は涙と汗を振り飛ばして叫ぶ。
 それでも舛田警視正は合図する。
 男がチェーンを引いて吊るしが十センチ下がった。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路の躰は小刻みに震えている。
 「あはあーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 森山雪路はさらに涙と汗を振り飛ばす。
 「どうする。貴女が蛇イレポンする。それともあっちの彼女に譲る。あなたが拒否したら彼女に入れるのよ」
 「そ。そんなーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は驚愕の表情を舛田警視正に向ける。
 理不尽極まりない条件提示である。
 「それじゃ彼女にやらせる。いーのよ。でもどっちも駄目なんて言ったら両方に入れるのよ」
 「ひ・・・・」
 森山雪路は汗を流しながら酷いと言い掛けて留まる。
 「酷いのは承知よ。貴女方にはとことんやるのよ」
 「早く殺して下さい」
 「駄目ね。加重死刑囚の加重部分が終わらないと」
 「いつ終わるのですか」
 「さあ。自然に終わるみたいよ。処刑されたのは少ないけど。仲間が助けに来て逃げて殺されたのが多いわね。でも生きている人も何人か」
 「どういうことですか」
 「滝澤沙緒里さん。知っているよね。加重死刑囚だったのよ」
 「え、えー」
 森山雪路は滝澤沙緒里が日本でAV女優からバラエティ系タレントに成ってその後は知らない。
 「シティの外れにドームに囲まれた日本旅館が有るでしょう。あそこの女将さんで市江廣子さんもそうよ」
 「どういうことですか」
 森山雪路は川越奈津美からそんな話を聞いた。
 「まあ今後次第ね。どうするのあっちの彼女にお願いする」
 「そんな。わたしに」
 森山雪路は蒼白な表情で答えた。
 「そう。受けるのね」
 舛田警視正は強く念を押す。
 「はい」
 森山雪路の躰も唇も震えている。
 「この女にクスコ突っ込んで」
 六人の一人がクスコを取る。ローションを掛けて森山雪路の女の部分を指で広げる。
 「あーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は恥ずかしい部分を広げられた悲鳴である。
 男二人が手伝って両側から太腿を押える。
 クスコを持った男が挿入する。
 「あはあーーーーーーーーーーーーー」
 螺子を回して内部を大きく広げる。
 舛田警視正がペンライトで中を照らす。
 「あはあーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は恥ずかしさが込み上げている。
 「綺麗な色よ。色の変化は少ないわね。全体的に薄橙。子宮口の周りが盛り上がってないね。尿道の亀裂がもう一個奥にあるみたいよ」
 舛田警視正は態と解説を入れて詰る。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は恥ずかしさにどうにも堪らない。
 「よおく内部を皆さんに見てもらいましょうね」
 「いやあーーーーーーーーー。どうしてそんなところまで」
 「だって核戦争でみんな何もできないでしょう。こんな癒しが必要よ。貴方達彼女だったらこの奥みたいでしょう」
 「はい。もう」
 全員が明るい返事をする。
 「暫く長めに公開しましょうね」
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「そうやって恥ずかしがると見ている男性は嬉しいわよ」
 「あーーーーーーーーーー。そんなーーーーーーーーー」
 「さあて誰か蛇をスネークフックで」
 舛田警視正が要求する。だが六人とも後ろに下がる。
 「そっちのグループに居ない」
 舛田警視正は川越奈津美の担当の六人に呼びかける。
 「俺がやらしてもらいます」
 一人の男が縞蛇を手で掴む。
 「行きますよ」
 「その奥に綺麗な子宮口が見えるでしょう。それに当たるまで入れて」
 「はい」
 その男は両手で蛇の躰を二箇所掴んでいる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路から悲鳴が上がる。
 頭をクスコの口に突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は顔を強く振って汗を飛ばして泣き悲鳴を上げる。
 「動かして」
 舛田警視正の要求に男はゆっくりピストンする。
 「あはあーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 森山雪路は狂ったように藻掻き悲鳴を飛ばし続ける。
 「どう。なんともないでしょ」
 舛田警視正は蛇が膣に入ったままの森山雪路の顎を掴んでそう言って詰る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーんだめーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 森山雪路は殆んど号泣状態である。
 舛田警視正は男に顎で合図する。
 男は静かに蛇を抜き取って水槽に戻した。
 「あーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーん。あはあん。あっはん。あはん。あはん。あはん。いやあーーーーーーーーーん。いやあーーー」
 森山雪路は躰を振って涙をぽろぽろ溢す。
 そのまま森山雪路は床に降ろされた。そして暫く泣き続けた。
 
 玉川亮の部屋では柏木理佐も峰崎静香も画面を見られない。
 「お前ら二人。よく見ておけ。万一捕まったらお前らもこう成るぞ」
 池田明が注意する。
 「どうして二人なの」
 峰崎静香はそこが気に成る。
 「向こうの三人は即刻銃殺だ。だから囮で先に逃がす」
 「ああ」
 「これまでもそうなの」
 今度は柏木理佐が食い下がる。
 「きっちりとした基準が有る訳ではない。だがこれまでそうなっている」
 玉川亮が答える。
 「あそこに出して見る者が悦ばなければな。核戦争前は娼国の軍人の生贄だったのだ」
 今度は東秀雄が付け加えた。
 「ふーん」
 柏木理佐は不快感を露にするがそれ以上は言わない。
 「捕まったら舌を噛み切るのね」
 峰崎静香はこんな事をされるなら死ぬ方がましと思う。
 「それも無理だな。その程度は娼国の医療で蘇生させる」
 池田明がきっぱり否定する。
 
 スタジオでは川越奈津美が空中に真上を向けて寝かせるように六本の縄で吊るされていた。
 胸部を乳房の上と下で縛っている。乳房の谷間に結び目ができていた。それにフックをつけて天井から下がった滑車に引っ掛けて吊るされている。
 次は腰の縄である。二週縛った縄に結び目を二つ作る。それぞれにフックを付けた。
 その二つを合わせて天井から下がった滑車のフックに引っ掛けている。
 次は膝を片方ずつ縛っていた。
 それぞれフックが付けられていて天井から下がった滑車のフックに引っ掛けられている。
 その滑車のフックを壁からの縄で引っ張っていた。
 膝を閉じられない配慮である。
 さらに脚首を片方ずつ縛られ同じようにフックが付けられて天井から下がった滑車のフックに引っ掛けられている。
 川越奈津美を吊るした真下に大きな水槽が運ばれた。その中には蛇が二匹泳いでいる。
 「えーーーーーー。なにーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美からは蛇の姿は見えない。
 「水槽の中は蛇が二匹よ」
 舛田警視正が宣言してしまう。
 川越奈津美は首を動かして中を見ようとするが角度的に見えない。
 「大丈夫よ毒はないから。落とされたら水槽からさっと出れば触れる事はないのよ」
 舛田警視正は愉しそうに囁く。
 川越奈津美の躰はぶるぶる震える。
 「さあ貴方達お仕事に掛かって」
 舛田警視正は六人の男に指示する。
 男らは愉しそうに凧糸に繋いだクリップを持ち出す。凧糸は均一の長さで竹竿に結び付けて吊るされていた。
 その竹竿の両端を天井から下がった二本のフックに縄で縛り付ける。
 二系統用意されていた。
 「貴女には一番残酷なメニューを用意したのよ。でもお○○こに蛇を入れるのはあっちの彼女が引き受けてくれたのよ」
 「えーーーーー。さっきの悲鳴は」
 川越奈津美は鞭で蚯蚓腫れの痕にレモン汁を塗られてから休憩が与えられ浴室で躰を癒していた。
 だから森山雪路が蛇を入れられたのは見ていなかったのである。
 男らは竹竿に凧糸で吊るされたクリップを川越奈津美の躰に鋏み付けてゆく。
 五センチ置きに一系統が二十五本吊る下がっている。
 乳房の上、乳首、乳房の下、臍の横を順に鋏んでドテの横、次は女に部分の粘膜の片側に三つ鋏み付ける。
 男らはこの部分を鋏むとき加虐心を露に剥き出してしまう。物凄い興奮度が画面からも充分に感じ取れる。
 さらに太腿を順に鋏んで膝上まで来た。
 「痛いでしょう。これが一気に飛ぶのよ。貴女を吊るしている縄を落とすのよ。クリップだけでは体重を支えられないから外れて落ちるでしょう」
 滑車のフックは総て引っ掛ける部分をボタンで外せる構造に成っている。川越奈津美の躰はクリップが外れた痛みのまま水槽に落ちる。
 「え、ええーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は驚愕の表情に成る。
 「そして落ちた下は蛇の泳いでいる水槽なのよ」
 舛田警視正はわくわくした表情でそう告げる。
 「あ、ああーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の躰は震える。
 その表情を暫く愉しむ。
 森山雪路は泣いたまま背凭れが深く倒れる椅子に寝かされている。
 舛田警視正が近付く。
 「気が狂わなかったでしょう」
 「そんな。夢に出てきますよ」
 「あそこは監獄なのにお御酒飲み放題よ。飲んでも太らないお酒だし。沢山飲んで寝ちゃえば」
 「あはん。あはん。あはん」
 森山雪路はまた嗚咽する。
 「泣いても良いけど。まだ終わりじゃ無いのよ。向こうの彼女はあの状態で暫く放置」
 森山雪路は上体を起こして川越奈津美の吊るしを見る。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の状況に森山雪路は驚愕する。
 「彼女を床に磔て」
 舛田警視正は森山雪路の担当六人に指示する。
 四人が森山雪路の躰を持上げて川越奈津美が磔にされて鞭で叩かれた場所に運ぶ。
 森山雪路は川越奈津美と同じように床に大股開きの大の字に磔にされた。
 「貴方達この女のお○○こ叩きたかったでしょう」
 舛田警視正は男らの加虐心を煽る。
 「それはもう」
 男らは待っていましたとばかりである。
 川越奈津美を散々叩いた同じ一本鞭が配られた。
 先端は長方形の二枚の革が重なっている。かなり硬い革である。
 森山雪路の上段の両脇に立った二人が最初に振りかぶる。
 二人一緒に叩くのはかなりきつい責めである。
 両側から左の乳房を一呼吸ずらして叩く。
 「うぐーーーーーーーーーーーー。うぐおおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は上体を迫上げ躰を硬くして藻掻く。
 瞬時に白く肌理の細かい乳房にバツの字にミミズ腫れが浮かぶ。
 森山雪路の躰は痛烈な痛みに微妙に震え続ける。
 次が振り被った。
 下段に立つ一人が待ったを掛ける。
 その男は森山雪路の股間の真上で両手の人差し指でクロスを描く。
 「四方からま○○こを叩くか」
 「・・・・・」
 手振りで示した男は無言で頷く。
 中段の一人が振り下ろす。
 「ぐがあーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は腰を振って藻掻く。
 クリトリスを包皮の上から直撃していた。
 次が反対方向から同じところを直撃する。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわあーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路の股間は強烈に震撼する。
 三人目と四人目が閉じ会わせた女の部分の粘膜を一呼吸差で叩き下ろす。
 「ぐごおーーーーーーーーーーーー。ぐうががああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は手首を固定された両手の拳で床を突っ張る。そして躰を硬く振って藻掻く。
 玉の様な涙を溢れさせ狂ったように顔を振って泣き続けた。
 男らは鞭打ちの手応えに強く呼応してさらに加虐心は沸騰する。
 上段に立つ一人が左の乳首を指差す。
 他の五人が呼応する。
 最早六人全員が加虐心の坩堝である。
 上段に立つ者から順番に一呼吸置きに森山雪路の左の乳首を叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーー。うがあーーーーーーーーーーーー。ぐうわあーーーーーーーーーーーーぐがああーーーーーーぐがああーーーーー」
 森山雪路が躰を揺すっても鞭は的確に乳首を叩く。
 「ううおおーーーーーーーーーーーー。ぐうわあ。うおおーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は涙を振り飛ばし痛みに藻掻き続ける。
 一人の男が女の部分の粘膜を指差す。
 「やめてーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は泣き声混じりに叫ぶ。
 「広げて叩きましょう」
 一人がそう言って女の部分の粘膜を剥く。もう一人も直ぐに反対側から剥く。
 「やめてーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーー。それは赦してーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は泣き叫ぶ。
 一人目が振り被る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路の悲鳴を無視して連続して四人が叩く。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーー。うぐおおーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路の目からさらに涙が溢れる。
 広げる役を交代して二人が構える。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森山雪路は恐怖に表情を破裂させて悲鳴を上げる。
 二人は容赦なく鞭を振り下ろす。
 「ぐぐうう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐおおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴と共に森山雪路は失禁した。
 男らから拍手が沸く。
 森山雪路の粘膜から僅かに血が滲んでいた。
 舛田警視正はそこで止める。次は川越奈津美を指差す。
 「さあ。貴女の躰を水槽に落とす時間よ」
 そう言って舛田警視正は背中の裏で縛り合わせた手首の縄だけ解いてやる。
 「はい。行くよ」
 舛田警視正は六人の男に合図する。
 六人が一斉に滑車のボタンを押す。
 「あはーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の躰は脚から堕ちる。
 衝撃に蛇は水槽の隅に逃れてしまう。
 川越奈津美は水槽にすっぽり堕ちてしまった。だが淵を掴んで慌てて外に転げ出る。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。くがああーーーーーーーーーーーーぐうわああーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は床で藻掻き暴れ続けた。
 股間に手を当て乳房を押えて蹲る。
 「ぐうあああーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーん」
 床に突っ伏して藻掻き泣き続ける。
 そして川越奈津美も失禁してしまう。
 クリップの鋏んだ痕の皮膚が剥けて無残である。血も滲んでいる。
 それでも二人はたいした怪我ではない。だが一応娼国の病院へ搬送と成った。
 
 玉川亮の部屋では見張りの三人の一人がセキュリティに割り込んだ映像から中央棟の地下でホテルに向う葛城義和を確認した。
 録画を全員で確認する。
 ホテルに向う一般客も乗車していた。日本のSPの様な存在は見当たらない。ロボット警官は車両には乗り込まないようである。
 「やはり襲撃は車両の中ね」
 峰崎静香は其処が一番手薄と思った。
 「R国のSPは工作員だ。日本のSPのように判別は付かない。制服はホテルの従業員だ。地下交通はホテルの所有だ」
 玉川亮が説明する。
 「やはり車両の中では」
 「そうだがもう少し観察しないとどこまでがSPかだ」
 玉川亮は峰崎静香の結論を否定しないがさらに忠告する。
 「ロビーは」
 「駄目だ。EVは葛城義和の乗る時は他の人は乗せない。他の階にも止まらない。ロビーも最上階もSPだらけだ」
 「地下交通はあの距離を五分で着く。二分以内に片を付けて非常停止を押して中間付近の脱出口から出ないと逃げられない」
 玉川亮の説明に池田明が付け加える。
 「ロビーからは」
 「脱出口は有るが確実に工作員に捕まる」
 池田明がロビーからの脱出は無理と断言する。
 「暫く毎日葛城の出て来るタイミングを観察するべきだ」
 柏木理佐と峰崎静香は納得した。
 
 中央棟。新天昇の間である。
 今日はヘリで屋上から出発する。
 行く先は直ぐ近くの市江廣子が経営する日本旅館である。
 上空には警護のヘリが数機飛んでいる。硝子のドームが開いて中に着陸する。
 ヘリポートからVIPルームに入る。
 「一般客はどうやって入るのだ」
 平佐和が疑問を呈する。
 「ホテルのバスが送迎しています」
 真紀子が答える。
 核戦争前と変わらない。放射能を避ける設備が加わっただけである。
 専用露天風呂に二重底の桶を浮かべて生ビールとつまみが出された。女将の市江廣子も一緒に入る。
 「機動部隊はまだ帰って来ないのだな」
 「先生。範囲が広過ぎますよ」
 葛城義和は問題ないとの見解である。
 「それと先生。C市の警備も強化したとのことです」
 真紀子が報告する。
 「今朝から護衛のヘリも増えていたよ」
 平佐和もやや実感していた。
 「そうですね。何処に危険が潜んでいるかまだまだ判らないですね」
 女将の市江廣子である。
 「日本もまだ危険なのか」
 「不満分子は燻っているでしょう。通信手段を無くしたのがかなり功を奏しています」
 「そうだよな。あれで一つの区画以外仲間を募れないからな」
 「さらにシティ間の移動手段も絶ったのも大きいよ」
 真紀子がそこを評価する。
 「どうにも抵抗はできないと思えるがな」
 「いやそれでも油断はできません」
 葛城義和は警戒を解かない。
 
 玉川亮らは夜の食事が済むと柏木理佐と峰崎静香を輪姦す。さらに椅子に縛って女躰玩具にする。
 「今日は色々アイテムを買ってきたぞ」
 SMの道具は充実して販売されている。
 東秀雄がドリルバイブを翳す。
 「なにーーーー。それーーーーーーーーー」
 峰崎静香は驚愕する。
 二本用意されていた。
 「見れば解るだろう。お○○この中を気持ち良くさせるのだよ」
 「そんなーーーーーーー。壊れちゃって気持ち良くならないよ」
 寺門一と玉川亮が浣腸器で二人の膣にローションを注入する。
 ブルブルブル。
 東秀雄がドリルバイブを始動する。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香が悲鳴を上げる。
 東秀雄が柏木理佐にドリルバイブを挿入する。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 池田明が峰崎静香にドリルバイブを挿入する。
 「ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香の方が辛そうである。
 「あーーーーーーーーああーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人とも強烈な声を上げる。
 「先に失神した方が膣でカメレオンの餌付けだ」
 玉川亮が宣告する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人には聞く余裕すらない。
 藻掻き抵抗して擬似男根を押し出そうとする。
 東秀雄と池田明は腰に力を入れて押え続けた。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強く藻掻いていた峰崎静香がさらに強烈に藻掻く。次の瞬間静かに首が倒れて白目を剥いてしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は失禁してしまった。
 池田明が峰崎静香をビンタで起こす。
 「ぐうーーーーーーー」
 峰崎静香は瞬きしながら意識を戻す。
 「さあ。お前のま○○でカメレオンの餌付けだ」
 池田明が嬉しそうに宣告する。
 「えーーーーーーーーーーー。なにーーーーーーーーーーーーーーーそれーーーーーー」
 峰崎静香は驚愕する。
 玉川亮がドリルバイブでぐちゃぐちゃに成った峰崎静香の膣口にクスコを挿入する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は椅子に頑丈に縛られたまま泣き悲鳴を上げて藻掻く。
 池田明が水のない水槽からカメレオンを取り出す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は恐怖に縮み上がる。そして表情を破裂させて叫ぶ。
 玉川亮が虫を入れるケースからカナブンを取り出す。
 「これが餌だ」
 「えーーーーーーーーー」
 玉川亮はカナブンを峰崎静香の膣を広げたクスコに投げ込む。
 「えーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は顔を振って喚き散らす。
 「大丈夫カメレオンが食べてくれる」
 「あーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は半狂乱である。
 池田明がカメレオンを嗾ける。
 カメレオンの舌がクスコの中に延びる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 カメレオンの舌は峰崎静香の膣の奥を舐める。
 「ぐああーーーーーーーーーーーーーーーーー。がああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーーーー」
 カメレオンは舌でカナブンを絡め取る。
 「あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーー。ああー。ああ。ああ。ああ」
 カメレオンの舌が外に出ても峰崎静香の悲鳴はなかなか止まない。
 「今度はお前だ」
 玉川亮が柏木理佐にボウルに入れたナメクジを見せる。
 「いやあーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐も悲痛な表情で悲鳴を上げる。
 「養殖したナメクジだ。SM用に売っている」
 「・・・・・」
 柏木理佐は声を出さずに顔を振る。
 「ナメクジは塩で溶ける。それをお前の膣の中で溶かすのだ」
 「・・・・・」
 柏木理佐は恐怖に固まる。
 その間に池田明と寺門一が峰崎静香の縄を解く。
 峰崎静香は床に倒れこんで泣き続けた。
 東秀雄が柏木理佐の膣にクスコを挿入する。
 「あはあーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は辛さと恥ずかしさの吐息を洩らす。
 東秀雄がボウルのナメクジをロングスプーンで掬う。
 「あ、ああーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は泣きそうな声を上げる。
 東秀雄はそのまま膣の粘膜の上にナメクジを置く。
 「・・・・・」
 柏木理佐は声なく悲鳴を洩らす。
 「さあ。溶かすからね」
 東秀雄が粗塩をロングスプーンで掬う。
 「あは」
 柏木理佐は僅かに声を洩らす。
 東秀雄は柏木理佐の膣の中に置かれたナメクジに粗塩を掛ける。ナメクジは半分くらい溶けて萎んだ。
 柏木理佐は涙を溢れさせる。
 東秀雄は半分に溶けたナメクジをロングスプーンで取り出す。それを柏木理佐の目の前に翳す。
 柏木理佐の目に溢れ出ていた涙は目尻から米神に流れ落ちる。
 「もう一個溶かしていいかい」
 玉川亮がどうなるか要求してみる。
 柏木理佐は涙を流しながら首を縦に振った。
 玉川亮がナメクジをロングスプーンで掬う。
 柏木理佐は涙を振るって身構える。
 玉川亮は東秀雄と同じように柏木理佐の膣を広げたクスコの奥の粘膜にナメクジを置く。
 続いて粗塩を掛ける。
 ナメクジは同じように小さく窄む。
 柏木理佐の涙は乾いていた。
 羽鳥卓が最後の順番となりラウンジで食事を済ませる。帰りにビールとつまみを多量に買い込んで来た。
 玉川亮が二人にセペを渡す。二人はその場で膣の中を洗う。
 柏木理佐が峰崎静香をいたわりながら二人で服を着ける。
 二人は配られたビールを飲み続けた。
 見張りの一人が真紀子、湯野中、葛城義和の順に地下交通で移動するのを確認する。昨夜より時間は早い。
 その日以降柏木理佐と峰崎静香は輪姦されるだけで済ませてもらえた。
 そして葛城義和が地下交通で移動するタイミングが安定しているのは舛田警視正の拷問番組がある日との見解に至る。
 番組表から決行日が決められた。
 放送の終了時間から十五分後に合わせて中央棟のコンコースに待機する。
 玉川亮らはスタジオの近くに待機した。
 最上階から葛城義和を乗せたエレベーターは地下交通の走る地下三階まで直通で降りる。工作員のSPが二人同乗する。
 地下のコンコースで二人が出迎える。其処にはロボット警官も二体配置されていた。
 地下交通には女性工作員のSPが一人先に乗っている。さらに乗務員の女性も此処で工作員に交代した。
 その間に静かに柏木理佐と峰崎静香が乗り込む。
 女性乗務員が近付く。
 「VIPが乗ります。身体チェックをさせていただきます」
 スカートの中まで手を入れてチェックする。
 「結構です」
 武器がないことを確認して下がる。
 エレベータの下で葛城義和を出迎えた二人がそのまま地下交通に付き添う。
 この瞬間パンツの女三名が囮の爆竹を投げて非常口に走る。ロボット警官が追いかける。
 一人が非常口を飛び出す。次の瞬間二人がロボット警官に射殺された。
 逃げた一人は二人の射殺を確認して非常階段を一階に駆け上がる。
 ロボット警官は追わない。コンコースの警護に戻る。
 地下交通は直ぐに発車した。
 峰崎静香が葛城義和に突進する。柏木理佐が男性工作員の前に立つ。
 女性工作員が峰崎静香に飛び掛る。
 峰崎静香はそれを辛うじて躱して葛城義和の首に腕を掛ける。それを乗務員姿の工作員が後ろから飛び付く。
 乗務員姿の工作員が峰崎静香の首を押える。
 葛城義和の首を絡めた峰崎静香の腕をもう一人の女性工作員が引き剥がす。
 男性工作員二人は柏木理佐を床に取り押さえていた。
 「殺すな逮捕しろ」
 葛城義和が荒い息遣いで命令する。
 「どうします」
 工作員らは確り柏木理佐と峰崎静香を取り押さえていた。
 「車両を引き返して中央棟尋問会議室に運べ」
 葛城義和はそう指示して真紀子らに連絡を取る。
 
 この間に事態を不正に設置したカメラから玉川亮らが監視していた。
 コンコースに戻った地下交通から柏木理佐と峰崎静香が捕まってエレベーターで連行されるのを確認する。
 直ぐにスタジオに飛び込んで舛田警視正を確保した。五人とも拳銃を持っている。
 警官時代の所持品である。それを不正に持ち続けていた。
 スタジオに居たスタッフを威嚇射撃で追い出す。
 玉川亮がヘリを要求する。直ぐ上が屋上へリポートに成っていた。
 スタジオはツーフロア貫きの構造。上の階に一部デッキ部分がある。柿崎一行が部下を連れて其処から銃を構えた。
 予告なしで担当する標的を決めて五人を一気に射殺する。
 瞬時に全員が頭を撃ちぬかれた。
 舛田警視正にスタッフが病院搬送を薦めた。だが舛田警視正はそれを断って中央棟の尋問会議室に向う。
 ヘリでC市に向った平佐和も戻って来た。
 柏木理佐と峰崎静香は尋問会議室に連行されて別々にガラス張りの尋問ボックスに入れられて手錠は外されている。
 平佐和、真紀子、湯野中、葛城義和が正面に座った。柿崎一行と部下五人がボックスの周りを固める。
 舛田警視正は柿崎一行の横に付いた。
 「貴女方の仲間五人と二人は死んだよ。一人は逃亡したけど」
 真紀子が切り出す。
 「五人の男性は仲間ではありません。三人の女性は仲間です」
 柏木理佐が答える。
 「それじゃ私を狙った事件は関係ないと言うの」
 舛田警視正は強い口調で詰問する。
 「その五人は私達を中に入れる手引きをしてくれただけです。以前はR国警察員だが解任されたと言っていました」
 「貴方達は何処から来たの」
 舛田警視正が質問を続ける。
 「核戦争の前に日本から来て隠れていました」
 この発言には全員驚愕した。
 「玉川達と何処で知り合ったの」
 「私達の隠れていた農家に突然現れました」
 「奴等は外に出たのか」
 湯野中は驚きの表情である。
 「何で玉川らは貴女方に協力したの」
 今度は真紀子が確認する。
 「葛城の女滝澤沙緒里を移送中に輪姦してその後冷遇されていたと。それと私達の躰と引き換えに中に入る協力をしてくれました」
 「・・・・・」
 葛城義和は怪訝な表情である。
 「葛城先生がいらっしゃる前です。沙緒里さんと内山莉緒元警部補をD市の廣子さんの旅館からT市に移送する時です。この五人が輪姦したのです」
 湯野中が説明する。
 「私も知らなかった」
 真紀子も輪姦した話は聞いてなかった。
 「知里が連絡してきて。不問にするが出世は無しと答えた」
 湯野中は思い出したように言う。
 「葛城国家顧問。あの五人はセキュリティカードを偽造して出入りも自由にしたのです」
 舛田警視正は重大問題を指摘する。
 「何と言う事」
 湯野中は驚嘆する。
 「奴らはセキュリティに改造を加えたのだな」
 葛城義和は忌々しさを露にする。
 「元警察員よ。ある程度構造を知っていたのね」
 真紀子も偶然の重なった襲撃に寒気を覚える。
 「今日は取調べを柿崎さんに任せましょう。我々は一通り状況を整理して貰って明日にしましょう」
 葛城義和は一度解散して休む選択をする。
 「そうだな」
 平佐和も納得する。
 「舛田警視正。貴女も休んで」
 真紀子が舛田警視正にも休むように勧める。
 柿崎一行は交代の工作員二人を尋問に当たらせて玉川らの籠城に対応した部下は仮眠を取らせた。
 「無理をしなくて良い。聞き出せるだけやんわり聞き出せ。葛城先生らが始めるのは昼くらいだ。明け方には二人に仮眠を取らせろ」
 柿崎一行は夜勤の工作員にそう指示した。
 
 翌朝。新天昇の間である。
 朝食は麦ごはんにとろろ。温玉その他である。
 「一人逃げたのね」
 真紀子は逃げた一人が気に成る。
 「あの場合ロボット警官の判断はあくまで要人警護優先です。追跡は非常通報で他の部署に任せます」
 柿崎一行が説明する。
 「それは判る。問題はまだ仲間が居るのでは」
 湯野中は言い分の正当を認めた。そして進入した五人の女以外に仲間の存在を警戒する。
 「そうです。そしてあの二人は自決を図る可能性があります。それを防止してできるだけ情報を得るべきです」
 葛城義和はじっくり尋問する姿勢である。
 
 仮眠から起こされた柏木理佐と峰崎静香は娼国の病院に輸送された。自殺防止の処置を行う為である。
 夜勤の工作員からは玉川亮らから柏木理佐と峰崎静香らがかなり娼帝國の情報を得たことが報告された。
 R国の何処に隠れていたか、他の仲間、逃げた一人の行き先は答えないとの事であった。
 
 R国C市。ニューシティを少し離れた山間部の山荘。娼国、R国を非難して核戦争前に日本から渡航した集団である。
 D市から逃げた一人は荒木祐子に状況を報告した。
 この女は農家に隠した蝙蝠に偽装したドローンで偵察しながら追っ手に気付かれないよう此処に辿り着いた。
 「そこまで独裁國家に成って昭和以前に戻ったのね」
 荒木祐子は怒りを剥き出す。
 「だがかなりの収穫だ」
 黒田定は持ち帰った情報に満足である。
 「でも驚きよ通信手段が解放されてないのよ。核戦争をきっかけに軍と政府だけの物にしたのね」
 小柴文香は恐ろしい体制に驚愕する。
 「放送も政府だけだと思想は完全に統制される」
 黒田定も恐ろしさは充分認識した。
 「他のシティとの交通手段も解放されてない。それでは団結して活動ができないよ」
 「私は何よりも容姿による女性のランク付けや献身婦は絶対に許せません」
 荒木祐子の息は荒い。
 「とにかく移動する手段が必要だ」
 「四国に出た人達がアメリカの放置された軍艦を手に入れたのなら我々も何処かで放置された軍艦を手に入れるべきよ」
 「四国に出た面々と協力関係を作れないかな」
 「それは簡単には行かないよ。我々との連携が判ったら葛城は総攻撃を掛けるよ」
 荒木祐子は危険も充分有ると言いたい。
 「とにかく海上を移動手段ともっと強力な武器を手に入れましょう」
 「柏木理佐と峰崎静香は捕まったてしまったか殺されたのね」
 「そのどっちかです。最初から二人は逃げられないと覚悟は決めていました」
 逃げて来た女が答える。
 「幾つかの事業や商売は認められているのなら受発注に通信や運搬、商談は行われるだろう」
 黒田定の疑問である。
 「いいえ。物流は國が管理して各シティの店舗は無人です。価格は國が決めます」
 「販売段階から國」
 「例えばナインユニオンという高級下着メーカーですが店舗のディスプレイコージネイトはメーカーが行います。造作から補充まで國のロボットがやります。売上は全額ナインユニオンに還元されます」
 「物流経費も手数料も無し」
 「そうです。税金も有りません」
 「国家はどうやって維持する」
 「必要なだけ國は通貨を発行します」
 「それではインフレ」
 「違う。もう他に国家はない。國が価格を決めるから競争もない。だから國が許可した事業しか開業させないのよ」
 荒木祐子は大方事態を理解した。
 「驚だな」
 「なら飲食店は」
 「チェーン店は有りません。一オーナー一店舗でそのシティだけです」
 「仕入は」
 「國からと限られます」
 「それじゃ原材料は全部國が製造」
 「いいえ。製造業者は存在します。國が一度全部買い取って業者に卸します」
 「三十五歳以上は働いても働かなくても生活は保障されている。三十五歳以下の男の義務は形だけの兵役。女は献身婦か産む担当ね」
 荒木祐子は状況を分析する。
 「娼帝國のニューシティ以外の総てが破壊されてなければ抵抗する者ももっと出てきただろう」
 「それだけではないのです。國営テレビ放送で國に反抗した女性がSM拷問されるのです。それはもう凄惨な内容でした」
 「二人が捕まったとしたら此処に居るのは危険よ」
 「そうだな」
 「此処の武器をどうする」
 「それを運べるようにT国側で使える大型車両を探しましょう」
 荒木祐子が結論を出す。
 
 娼国。南の島五号棟の四階拷問会議室である。
 真紀子らは此処に移動した。
 柏木理佐と峰崎静香も病院から此処に搬送される。
 「此処は貴女たちの仲間が核戦争の前に不法侵入とかで拷問された場所よ」
 真紀子は女の怖さを滲み出している。
 柏木理佐と峰崎静香は凄絶な拷問を受けると覚悟していた。
 そして目の前に殺し損ねた葛城義和がいる。
 既に二人とも柔らかい歯に手術されて舌を噛む事もできない。
 「少し教えて下さい。核戦争の前から核戦争後に放射能に耐える街を準備していたのですか」
 柏木理佐が拷問される前にと尋ねる。
 「そうよ。プーチンという独裁者が世界一の核を保有して最初にウクライナに進攻した時から準備に掛かったわ」
 「何故こんな社会体制にしたのですか。何故!女性に!献身婦を強制するのですか」
 柏木理佐は状況を忘れて抗議する。
 「性の平等よ。全ての男性に美しい女躰を平等に提供する為よ」
 真紀子は淡々と答える。
 「何故女性の貴女がその様な」
 「貞操という概念と家族という制度を廃止したのです。もう戦争も貧困も性の貧困もない社会が確立します」
 真紀子は正しい制度と言いきっている。
 「独裁政権を確立してこんな社会を作って」
 峰崎静香は泣きながら抗議する。
 「独裁政権以外には根本的に社会を変えられないわ。貴女たちの理想と思っていた社会は自ら瓦解したのよ」
 「もう二十年も教育が変わればそれが正当に成る」
 横から湯野中が揺ぎないと断言する。
 「さあて。貴女方には逃げた一人以外に仲間が居るようね」
 真紀子は尋問に入る。
 「居ません。逃げた一人が何処に言ったかも判らない」
 柏木理佐はきっぱり否定する。
 「そう。それじゃ貴女方五人はこれまで何処に隠れていたの」
 「廃虚になった村や町でコンビニに残った食料を移動しながら食べ尽くして農家を転々と移動していたよ。その中で偶然玉川らに出会ったよ」
 「そう。でも貴女方に仲間が居ないと不自然ね」
 真紀子は強引に決めてしまう。
 「葛城君。狙われたのは君だ。どうする」
 平佐和は葛城義和の意思を確認する。
 「暫く鉄格子に入れて様子を見ましょう。R国北側で起きた事件です。柿崎さん直下の特別工作部を呼んでそっちに任せましょう。こいつらの仲間は日本を含めたシティ内で市民に混じっている可能性も有ります」
 「行動を共にしてないが本来の仲間か」
 湯野中も日本に残った仲間が潜在していると懸念している。
 「そうです。そっちに拷問を見せて炙りだしましょう」
 「葛城君。その通りだ」
 平佐和も納得する。
 「廃墟の町に仲間が居たらどうするの」
 真紀子はそっちの対策を確認する。
 「R国内に仲間が居たら軍に任せましょう。彼女らが仲間と一緒に居たとしても既に其処にいる可能性は低いです」
 葛城義和は無駄な事はしない。
 「この二人。特別工作部が来るまで此処に監禁する」
 「元仲間らの血と涙の染みた鉄格子です。此処でゆっくり考えてもらいましょう」
 そのまま柏木理佐と峰崎静香は因縁の六号の房に収容された。
 「問題は警備員だけど」
 真紀子は過去の苦い経験を思い出す。
 「ロボット警官二体ぐらいなら回せるでしょう。警備員は食事等サービス担当ですよ」
 葛城義和は笑っている。
 「そうか。それに昔のようにこの島には入れないね」
 真紀子も納得する。
 核戦争後は潜水艦でもなければ接近もできない。生む専門の女性から生まれた五百人くらいの女性は同じように存在している。
 
 柏木理佐と峰崎静香は鄭淑徳少将の部下らに全裸にされ隣り合わせの鉄格子に入れられた。戒めは解かれている。
 既に中にはバスタブとトイレがセットされていた。
 壁にテレビも設置されている。
 警備員が視線を合わさないようにバスロープとショーツを搬入した。
 「食事を持って来ます。アルコールも注文できますが」
 警備員は横を向いたまま確認する。
 「お願いします」
 この際出る物は頂こうと柏木理佐が答える。
 「ビール、日本酒、ワイン、ウイスキーなどありますよ」
 二人はショーツを履いてバスロープを羽織る。
 まったく乳房も乳首も隠せない。裾はショーツがはみ出る長さである。
 「今日はビールを下さい」
 峰崎静香が要求する。
 「私も」
 「承知しました」
 警備員は立ち去った。
 「此処に戻って来ない人たちの何人かが監禁されていたのかな」
 柏木理佐は古くなった鉄格子の房に同志らの苦しみの跡を思い浮かべる。
 「なんか暗いね」
 峰崎静香も地獄の跡を噛み締める。
 「あの酷い動画。日本にも放映されているのだね」
 「日本にまだ私達と同じ同志が居たら炙り出せるって言っていたね」
 「うーん。どうにも成らないよ」
 その時警備員二人がワゴンで食事とビールを運んで来た。どっちのワゴンも生ビールが樽ごとである。
 「すみません。以前に新井絵里、岡村一美と言いますが。この二人が此処に居たことが有りますか」
 柏木理佐は消息の解らない二人の事を聞いてみる。
 「岡村一美さんはその部屋に居ました」
 警備員は峰崎静香の房を指差す。
 「新井絵里はどうでしょう」
 「内山莉緒元警部補や木村史乃元警部補と一緒にT市の奥に居たのだが仲間が救出に失敗して死んだよ」
 警備員は気の毒そうな言い方である。
 「岡村一美は」
 「何処かで生きていると思うが。R国北側の潜水艦隊の長官に引っ張られて妾同然だ」
 「それって本人は納得しているのですか」
 「唯々諾々だよ。出水さんは希望して出て行ったが、岡村さんは此処に居て拷問されるより楽と諦めたのかな」
 警備員の言い方は到底此処の管理者とは思えない。
 「そうですか」
 「明日から食事に希望があったら早めに言ってください。隣の島のホテルから取り寄せなので。アルコールは大方此処に有りますが」
 警備員はそう言い置いて出て行った。
 「一美さん生きているのだ。やっぱりAVは嘘だったのだよ」
 「そうだね。殺人容疑は日本の警察の丁稚上げよ。AVは強制的に製作されたのね」
 「酷い國だよ」
 二人はそのまま有りっ丈のビールを飲んで眠ってしまった。
 
 娼国。昭和中期のホテル。二十畳の宴会場。
 特別工作部が移動して来ている。
 彼らは平佐和、真紀子、湯野中、葛城義和の暗殺に娼国とT市に日本から刺客が入り込んだ時の防衛で大活躍をした。
 葛城義和の計らいでR国工作部直属の特別工作部に就任したのである。
 現在はTSのニューシティに生活している。
 稲垣七郎警視正を上座に右田吾一警視、橋下五郎警部、木村草太警部、東丸秀三郎警部、大谷彰浩警部、宇佐美伝吉警部補、三田園矢一警部補である。
 稲垣七郎警視正が部長。右田吾一警視が管理官で残りが各地域の班長だが実際はAI任せである。
 峰崎静香だけが昼食の後で鉄格子から連行された。
 一応下着を着けてスーツを着せられる。ストッキングも履いた。
 広い宴会場に料理が出されてコンパニオンに偽装した女性工作員が全裸に近い状態で一人ずつ席に付いている。
 撮影カメラもスタンバイしていた。
 座敷の下座の片側には拷問椅子と十字架、大きなバットに浴槽とシャワースタンドが設定されている。
 上水が二本で湯と水、排水ともに接続されていた。
 鄭淑徳少将の部下は峰崎静香の腰縄を外して手錠も外す。
 「後はよろしく」
 峰崎静香を座敷に残して退出する。
 制服は着ているが全員が強烈な風貌である。
 三十年くらい前の日本で戸部署など一部警察署の刑事が制服姿でもこんな風貌だったかもしれない。
 東丸秀三郎警部と三田園矢一警部補が立ち上がった。
 「脱げ」
 東丸秀三郎警部が命令する。
 「嫌よ」
 峰崎静香の答えに三田園矢一警部補が行き成りビンタする。
 「うーーー」
 「脱げ!」
 東丸秀三郎警部はさらに強い口調で命令する。
 「嫌よーー」
 峰崎静香はまだ抵抗する。
 三田園矢一警部補が躰を膝で蹴る。
 「うおーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は座敷に叩きつけられた。
 三田園矢一警部補が峰崎静香の躰に乗る。
 もう一人宇佐美伝吉警部補が加勢した。
 峰崎静香の両方の脚首にフックが接続された太いベルトを装着する。
 天井から下がった二本の滑車のフックに片方ずつ脚首のフックを接続した。
 そのまま宇佐美伝吉警部補と東丸秀三郎警部が滑車の縄を引いて峰崎静香の躰を逆さ吊るしにする。
 スカートは完全に捲れてストッキングとその下のショーツが丸出しに成った。
 東丸秀三郎警部は宇佐美伝吉警部補の手を借りてバットに乗った浴槽を峰崎静香を吊るした近くに持って来る。
 浴槽に湯を張る。
 三田園矢一警部補が広口瓶に入れた大量の蟻を持って来た。
 東丸秀三郎警部は逆さに捲れて下がっている峰崎静香のスカートを持ち上げる。その中に三田園矢一警部補が広口瓶に入れた大量の蟻を落とす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 直ぐに吊るしを下げて峰崎静香の躰をバットの上に降ろす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は喚き散らす。
 両方の脚のフックを外す。
 峰崎静香は湯に躰を突っ込む。
 ジャケットを脱ぎスカートを脱ぎショーツも脱いで浴槽の外に捨てる。
 さらにブラも脱捨ててシャワーを頭から被った。完全に全裸に成ってしまって狂ったように躰を洗う。
 三田園矢一警部補が峰崎静香の脱いだ衣類をトングで?んで蓋付きのゴミ箱に投げ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は狂ったように喚きながら膣に指を突っ込んで中に入った蟻を取り出す。
 「あはあーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーん。ああん。ああん。ああん。ああ」
 峰崎静香は泣き喚き続ける。
 三田園矢一警部補がバスタオルを二枚渡す。
 「素直に脱げばこんな事に成らなかったぞ」
 東丸秀三郎警部が言葉を吐き付ける。
 峰崎静香はそれで頭を拭いて躰を拭く。そのまま躰に巻いて乳房から股間を隠す。
 三田園矢一警部補がそれを毟り取る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東丸秀三郎警部と宇佐美伝吉警部補が峰崎静香の躰を畳に押し倒して押さえる。
 三田園矢一警部補が片方ずつ太腿の付け根に二重に二回転縄を掛けてフックを付けた。
 東丸秀三郎警部と宇佐美伝吉警部補が峰崎静香の躰を引き摺って天井から下がった二本の滑車の下に持って来る。
 太腿の縄に引っ掛けたフックを滑車のフックに接続する。
 三田園矢一警部補が峰崎静香の躰を持つ。
 東丸秀三郎警部と宇佐美伝吉警部補が一本ずつ滑車の縄を引いて峰崎静香の躰を大股開きの逆さ吊るしにする。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は強烈に悲鳴を上げる。
 三田園矢一警部補はさらに峰崎静香の両方の脚首に錘をぶら下げた。峰崎静香の躰は上向きの矢印の形に空中に吊るされている。
 宇佐美伝吉警部補が畳に垂れて着いていた両腕を?んで後ろ手に縛ってしまう。
 「一番恥ずかしい部分とアナルが上を向いて丸出しだぞ」
 東丸秀三郎警部が詰る。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は堪らない羞恥である。
 「今日はお前の乳首を斬り堕す」
 稲垣七郎警視正が上座から宣告する。
 「何ですって」
 峰崎静香は逆さまに成った顔から稲垣七郎警視正を睨み付ける。
 「心配は要らんよ。此処の病院が綺麗に治してくれる」
 稲垣七郎警視正はコンパニオン役の女性工作員の乳首を抓んで淡々と言う。
 「表面だけ綺麗に成れば良い訳じゃないよ」
 「違う。前より容は良くなって乳腺も繋がる。感度もアップする。帯広のスタジオのアナウンサーも乳首斬られて綺麗に成った」
 稲垣七郎警視正は自信満々に公言する。
 「そんなーーーーーーーーーーー。女の大事なものを玩具にしてーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は怒りの限り叫ぶ。
 「もう時代は変わった。それにお前らは加重死刑囚だ。その昔お前らの日本は至る所に遊郭が存在した。その時代と変わらない」
 稲垣七郎警視正は女性工作員の女の部分に指を突っ込んで中を掻き回しながら淡々と宣言する。
 「裁判無しで刑が確定するか」
 「この國で国家に反逆した者に裁判は無い」
 「そんなーーーーーーーーー」
 「もうこの國しか世界に残ってない。お前らの称える民主国家は全部滅びた」
 稲垣七郎警視正は勝ち誇った言い方である。
 三田園矢一警部補がクスコを持ち出す。嘴が四本。四方に広げるタイプ。それを突っ込んで中を大きく広げる。
 宇佐美伝吉警部補がペンライトで中を照らす。
 「あーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は恥ずかしさに息遣いを漏らす。
 東丸秀三郎警部が小型のカメラで四方の壁のモニターに投影する。
 「あーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は堪らない屈辱に恥ずかしさの高潮した悲鳴を漏らす。
 三田園矢一警部補は次の拷問アイテムを取りに行く。
 木村草太警部と大谷彰浩警部が立ち上がって加わる。
 東丸秀三郎警部が小型カメラで撮影しながら四人で指を一本ずつクスコの割れ目で内部の粘膜が露出した部分に突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香はその刺激に堪えられない。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は突然強烈に叫ぶ。
 三田園矢一警部補が蛇の蠢いている水の入ってない水槽を台車に載せて運び込んで来た。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は狂ったように叫ぶ。
 「何をされるか分ったようだな」
 東丸秀三郎警部が逆さ吊るしの峰崎静香の顔の高さにしゃがんで言う。
 「いやあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香の唇は震えている。
 「蛇イレポンや。気持ち良くして貰え」
 東丸秀三郎警部は恐ろしい事を簡単な事のように言う。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は強烈に叫ぶ。
 顔は真っ青で唇は震え続けている。
 「蛇が嫌だったら仲間が居るか話せ」
 稲垣七郎警視正が交換条件を出す。
 「しらないよーーーーーーーーーーーーー。何処に居るかーーーーーー」
 峰崎静香は追い詰められて叫ぶ。
 「居場所は知らないが仲間はいるのだな!」
 稲垣七郎警視正は強い口調で突っ込む。
 「逃げた一人が何処に居るかしらないんだよーーーーーーーーー」
 峰崎静香は慌てて繕う。
 「よし。山芋の擦り汁だ」
 稲垣七郎警視正は作戦を変える。
 山芋の擦り汁はお膳に出されていた。これをクスコで広げた峰崎静香の膣に流し込む。
 「蛇じゃないよ」
 東丸秀三郎警部は哂っている。
 クスコを抜いて吊るしを畳に降ろす。
 三田園矢一警部補が腕は後ろ手に縛ったまま両脚とも脹脛と内腿を密着させて縛り合わせる。
 そのまま畳に放置である。
 「もう一人は明日か」
 稲垣七郎警視正は料理と飲みに掛かる。工作員のコンパニオンを弄る事も忘れない。
 「そうです」
 橋下五郎警部が答える。
 コンパニオンの振りをしている女性工作員は相当の戦闘能力が有る。もし峰崎静香の仲間が襲撃してくれば戦闘員と成る。
 逆に特別工作部と言ってもこの一行にはたいした戦闘能力はない。
 「苦しみ出すまでじっくり待とう」
 稲垣七郎警視正はじっくり苦しむのを待つ。
 「あの痒みは痛みより堪えられない」
 東丸秀三郎警部は山芋の摺り汁で苦しむ姿を何度も堪能している。
 
 東京。羽田ニューシティ。最上階女性専用ラウンジである。
 勿来亜里沙と広中美沙が別のブロックの代表今田美央、本多千秋と密会していた。
 「昨日葛城を狙ったの柏木理佐と峰崎静香。戦争の前にR国に潜入した仲間よ。行動したのが五人だからあと十人くらい居るはず」
 今田美央は柏木理佐を以前から知っていた。
 「核戦争で犠牲に成ったと思ったけどR国に潜んでいたのね」
 本多千秋も以前のその状況を把握していた。
 「あの報道内容ではニューシティの外に居たのですね」
 勿来亜里沙の推測である。
 「そうね。どうやって入ったのかしら」
 玉川亮らの射殺は報道されてない。
 「何か出入りの方法が有るのよ」
 「彼女らに会えば分るかもしれない。でもR国に行く手段がない」
 本多千秋は嘆く。
 「本当に街と街の寸断の仕方がこれまでの国家ではあり得ない」
 今田美央もどうにも抵抗の仕様のない状況に藻掻く。
 「四国に出た人達のように外に出てしまえば動きやすいのかな」
 広中美沙はふっとそんな考えが沸く。
 「駄目よ。中に居ないと仲間を増やせないよ」
 勿来亜里沙は反対である。
 
 娼国。昭和中期のホテル。二十畳の宴会場。
 峰崎静香は痒みに絶えられず藻掻き始めた。
 「う、ううーーー。うぐううーーーーーーーーーー。おのれーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は狂ったように藻掻く。
 「ううぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーーー」
 股間を強く捩って痒みに藻掻き続ける。膣の中の痒みには堪えられない。猛烈な痒みである。
 大谷彰浩警部が酢の瓶を翳す。
 「これで洗ったら痒みは治まるぞ」
 そう言って峰崎静香の手の届かない所に置く。
 峰崎静香は縛られた躰で畳をムカデの様に這う。
 「うぐうーーーーーーーーーーー。ううぐううーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐぐううううーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香の形相は汗に塗れて口を歪めて藻掻き瓶に向かって顔を突き出している。
 大谷彰浩警部は酢の瓶を峰崎静香の顔の目前に蹴って転がす。
 「瓶が有っても自分じゃ洗えないぞ」
 峰崎静香は手の縄を解こうと藻掻く。
 「しゃべれ。直ぐ洗ってやる」
 後ろから稲垣七郎警視正がどやす。
 「知らないよ」
 「何処に居るかは聞いてない。お前らが捕まって一人が逃げた。もうその場所には居ない」
 「うう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「何人居る」
 「全部で十五人だった。二人やられて。二人捕まった」
 「残り十一人だな」
 「そうだよーーーーーー。ううーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「首謀者の名前は」
 稲垣七郎警視正は強く問い詰める。
 大谷彰浩警部は酢の瓶を開けてスポイトで吸い上げて待つ。
 「ううーーぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香はもうどうにも堪えられない。気が狂いそうである。
 「首謀者の名前は」
 稲垣七郎警視正はさらに強く追い詰める。
 「あらき・・・・ゆ・う・こ。あーーーーーーーーーーううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「直ぐに調べて」
 稲垣七郎警視正は全裸のコンパニオン姿の工作員に指示する。
 「一度中和してやれ」
 稲垣七郎警視正は続いて酢を準備している大谷彰浩警部に指示する。
 女性工作員は荷物からパソコンを取り出す。専用のルーターに接続して検索を掛ける。
 「荒木祐子。元テレビ太陽報道部主任。現時点で三十七歳です」
 女性工作員が報告する。
 大谷彰浩警部は峰崎静香に酢を注入した。そのあと自分の席のコンパニオンを呼ぶ。
 「セペ」
 指示されたコンパニオンはセペで峰崎静香の膣を洗ってやる。
 「あはあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は涙をぽろぽろ零す。
 「まだ終わりじゃないぞ」
 東丸秀三郎警部が近付く。
 「えーーーーーーーー」
 峰崎静香は恐怖の表情を破裂させて東丸秀三郎警部を見る。
 「まだ蛇が残っているよ」
 東丸秀三郎警部は薄哂いを浮かべている。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は強烈に悲鳴を上げる。
 「別に毒も何もないよ」
 東丸秀三郎警部は自分の席のコンパニオン役の工作員を呼ぶ。
 こちらも全裸である。
 女性工作員は自分で膣にクスコを突っ込んでしまう。
 東丸秀三郎警部は水槽の中の蛇を掴む。
 女性工作員はそれを受け取る。そのまま自分の膣に挿入してしまった。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は恐怖に震えている。
 「何ともないですよ」
 女性工作員は淡々と言う。
 「そ、そんなーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は震えが止まらない。
 「それが駄目ならこっちを見ろ」
 稲垣七郎警視正がパソコンから投影したスクリーンを指差す。
 何人もの顔写真が並べられている。峰崎静香が知っている顔も含まれていた。
 「荒木祐子。元テレビ太陽報道部だから関係者がこんなに検索された」
 稲垣七郎警視正の説明に続いて女性工作員がスクロールバーを動かす。かなりの人数が収録されていた。
 「お前の仲間がこの中に何人かは居るだろう。右下に赤い点が付いているのはニューシティ内に居場所が解る人物だ」
 「黒い点は」
 「死亡と看做されています」
 女性工作員が答える。
 「これは」
 峰崎静香は黒い点の右下に僅かに線の延びた印を指差す。
 「四国に出て行った人です」
 「ふふ。私も理佐も死んでいる。祐子さんも。何も答えなくても」
 峰崎静香が答えさせられるまでもなく集計結果が出ていたのである。ならば時間の問題で判明する。隠しても無駄と理解した。
 「そうですね」
 女性工作員も理解した。
 「二人だけ違う人が。この人とこの人」
 女性工作員はそれをチェックする。
 峰崎静香は仲間を庇う以前に関係のない人は巻き込みたくない。
 「さあ。それじゃ蛇イレポンだ」
 東丸秀三郎警部は当然の事のように言う。
 「なんでーーーーーーー。全部話したでしょーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は驚きの抗議に成る。
 「取調べはここまで。これからは生贄遊びだ。お前らは加重死刑囚。玉川らが説明したのじゃないか」
 東丸秀三郎警部はまったく悪びれてない。
 「おのれーーーーーーーーーーー。それでも警察官か」
 峰崎静香は怒りを爆発させる。
 「無駄や。これから軍も任務を終えて戻って来る。お前らはその生贄だ。今の内に蛇に慣れておけ。毎回やられるぞ」
 東丸秀三郎警部は諦めろと言う説明である。
 「そんなーーーーーーーー」
 峰崎静香の唇は震えている。
 「今このお姉さんが何ともないとやって見せただろ」
 東丸秀三郎警部はどうでもやる姿勢である。
 峰崎静香の腕は後ろ手に縛ったまま。両脚とも脹脛と内腿を密着させて縛り合わせられている。
 抵抗はできない。
 女性工作人が三人立ち上がる。
 東丸秀三郎警部と三田園矢一警部補が一匹ずつ蛇を水槽から取り出す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は恐怖に歪んだ表情を振って叫ぶ。
 女性工作員二人が三田園矢一警部補から蛇を受け取る。
 二人で頭の少し下と尻尾を掴む。
 畳に寝かされた峰崎静香の乳房の上に載せる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香はサイレンのような悲鳴を上げる。
 直ぐに持ち上げて離す。
 「あはあーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ」
 峰崎静香は震えたまま荒い息遣いである。
 「大丈夫よ」
 女性工作員は蛇の頭を自分の乳房に押し付ける。
 「だめーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー。だめですーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は涙を振って叫ぶ。
 もう一人の女性工作員が東丸秀三郎警部から蛇を受け取って頭の下を持って尻尾を峰崎静香の股間に垂らす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香はまた大口を破裂させてサイレンのような悲鳴を上げる。
 女性工作員はそれでも尻尾をドテから股間に垂らして擦り続ける。
 「あ、ああ、ああーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香の悲鳴は止まない。
 女性工作員は仕方なく離す。
 「あはあーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん。ああ。ああ。ああ。ああ」
 峰崎静香の荒い息遣いと震えはなかなか治まらない。
 「大丈夫よ。この子は何もしないのよ」
 女性工作員は泣く子を宥めるように言う。
 東丸秀三郎警部はローターと電マ、ドリルバイブを女性工作員らに渡す。
 「一度気持ち良くさせて」
 東丸秀三郎警部のこれまでのやり方である。
 女性工作員の一人が指にローションをたっぷり塗る。それで峰崎静香の膣の中を入念に慣らす。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 女性工作員は執拗に中を掻き回す。
 「あ、ああーーーーーーーーーん。あはああーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーん」
 峰崎静香は刺激から逃れようと藻掻く。
 女性工作員は適度なところでローターを突っ込む。続けて三つ入れてスイッチを入れる。
 「あはあーーーーーー。あはあーーーーーー。ああ。・・・・ああ。・・・・ああ。・・・・ああ」
 峰崎静香は眉間に強い皺を刻んで官能に引き込まれるのを抑えようと藻掻く。だが堪えられない声を漏らしてしまう。
 別の女性工作員が電マを手にしてスイッチを入れる。
 そのまま峰崎静香の包皮に包まれたクリトリスにあてがう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は大口を破裂させて声を上げる。
 太腿の筋肉は怒張して躰は震撼していた。股間は微妙に痙攣している。
 「あーーーーーーーーーーあはん。あーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は顔を右に左に振って藻掻き続ける。
 暫く責めると峰崎静香の股間が震える。さらに太腿に力が入る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 電マの下から失禁尿が断続的に噴き上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 何回も噴き上げる。
 「あはあーーーーーーーー。あはあ。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 暫く峰崎静香の股間は痙攣を続けた。
 ローターを挿入した女性工作員がそれを抜き取る。
 三人目の女性工作員がドリルバイブを構えていた。
 もうローションを塗る必要はない。そのまま挿入する。かなり大きな擬似男根が先端に装着されていた。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は太い物を挿入されて呻き声を上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーあ、あ、あ、あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーー」
 峰崎静香の表情は究極に軋む。大口を破裂させて堪えられない声を轟かせる。
 「があはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐああああーーーーーーーーー」
 峰崎静香は上体を暴れさせ藻掻く。股間は強く震撼している。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大きな声が上がって白目を剥いて首を横たえてしまう。峰崎静香は数分で失神してしまった。
 女性工作員は押さえていたドリルバイブを抜く。
 峰崎静香のぐちゃぐちゃに成った膣口から濁った膣液が流れ出る。
 東丸秀三郎警部は失神している間にクスコを挿入する。
 女性工作員が蛇を取り出して東丸秀三郎警部に渡す。
 東丸秀三郎警部は蛇の頭の手前を握ってクスコに差し込む。
 ゆっくり奥に到達するまで押し込んで数回ピストンする。
 女性工作員は至近距離でそれを撮影していた。奥に峰崎静香の顔が映るように構図を調節している。
 東丸秀三郎警部は十秒くらいで蛇を抜いて峰崎静香の乳房の谷間に置く。蛇はその乳首に舌を伸ばして舐める。
 東丸秀三郎警部はそこまで撮影して蛇を水槽に戻す。
 三田園矢一警部補が峰崎静香に馬乗りに成る。ビンタで起こす。
 「うーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は目を開いて横目で三田園矢一警部補を睨むように見る。
 「気持ち良過ぎて失神してしまったぞ」
 東丸秀三郎警部が詰る。
 「ううーーーーーーーー」
 峰崎静香は辛そうに周りを見る。
 「スクリーンを見ろ」
 東丸秀三郎警部は含みを湛えた言い方である。
 女性工作員が動画を再生する。
 膣液が流れ出たところから再生である。
 東丸秀三郎警部が峰崎静香の膣をクスコで広げて蛇を近付けた。
 「あーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は表情を破裂させて大声で喚く。
 東丸秀三郎警部はそろりと蛇をクスコに流し込む。
 「あーーーーーーーーーーん。いやああーーーーーーーーーーーーん。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は涙を溢れさせて取り乱して喚き続ける。
 蛇はすっぽり峰崎静香の膣を押し開いたクスコに納まっている。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーん」
 峰崎静香は狂ったように泣き喚く。
 「さあ。大丈夫よ。今度は意識のあるままでやりましょうね」
 女性工作員は優しく言う。
 「やだよーーーーーーーーーーーーーー。やだあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香はもはや子供と同じである。駄々をこねる様に喚き続けた。
 知的美人のこの醜態はある種の男性をとことん悦ばせる。
 「駄目よ。諦めなさい」
 女性工作員は今度は強く宥める。
 「貴女達コンパニオンはそこまでやるの」
 峰崎静香はパソコンを使ったり東丸秀三郎警部との連携のスムーズさが気に成っていた。
 「ただのコンパニオンだと思う」
 「・・・・・」
 峰崎静香はやはりと思うが言葉は出ない。
 「貴女の仲間がもし襲撃して来たら私たちが戦うのよ」
 「だって刑事が」
 「刑事でも拳銃持って柔道くらいはやっていてもたいした戦力はないわ。私たち工作員は護りを兼ねているのよ」
 「それが何でこんな躰のサービスを」
 「その方が油断するでしょう」
 「私達は任務遂行の為に敵の要人と寝ることも有るのよ。貴女達の良識とはまったく違う世界よ」
 別の工作員が付け加えて説明する。
 「ねえ。私達全員がお○○こに蛇を迎えたら貴女も入れる」
 もう一人の女性工作員が確認する。
 「えーーーーーーーーーー。むりーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香はどう言われても受け入れられない。
 「でもね。いま海外に遠征している機動部隊が戻って来たら絶対にやられるよ。いま慣れておいた方が無難よ」
 女性工作員は最後の説得をする。
 「・・・・・」
 峰崎静香は無言で首を振る。
 「それまでか」
 稲垣七郎警視正が女性工作員に確認する。
 「そうですね」
 女性工作員も断念した。
 「それじゃ姉ちゃん乳首斬らして貰うよ」
 東丸秀三郎警部が横から宣言する。
 既に三田園矢一警部補が高枝斬りバサミを用意していた。
 「えーーーーーーーーーー。えーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は恐怖に縛られた躰を捩って後退りする。
 「諦めろ。娼国の病院が綺麗に治してくれる」
 東丸秀三郎警部は強行宣言である。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーん。もうだめーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は泣きだす。
 「姉ちゃんその気丈な顔で泣いたらサディストが悦ぶでーーーーー」
 東丸秀三郎警部は嬉しそうに詰る。
 女性工作員は止血パットを用意していた。
 座敷の隅には看護士チームが待機する。屋上にヘリも待っていた。
 三田園矢一警部補が高枝斬りバサミに酒を掛けて消毒する。
 女性工作員らが全員立ち上がって峰崎静香の周りに来る。
 四人が押さえて残りの面々で縄を全部解く。
 「仁延頴娃以来ですね」
 東丸秀三郎警部が三田園矢一警部補から高枝斬り鋏みを引き継ぐ。
 三方の上に高枝斬りバサミがもう一本白い紙に巻かれていた。
 これまで何人の女の乳房を斬ったか知れない高枝斬り鋏みである。その中でも仁延頴娃が一番たくさん斬った。
 搬送のタイミングを考慮して縄を解いた峰崎静香の躰を女性工作員らが押さえている。
 さすがに女性工作員らの東丸秀三郎警部を見る目は凍り付いていた。
 東丸秀三郎警部はもう一度日本酒で高枝斬りバサミを清める。
 峰崎静香は東丸秀三郎警部が自分の乳首を斬る行為を愉しんでいると思う。恐ろしい警察員らである。もう人ではない別の生き物のように見える。
 壮絶な痛みに襲われると思う。それでも峰崎静香は今の苦しみを終わりにしたい。もうどうでも早く病院に運んで欲しい。
 東丸秀三郎警部は仁延頴娃がこれまでやった通り鉛筆を付けるコンパスに油性マジックをセットする。
 峰崎静香の乳首を中心に乳房に半径十五ミリの円を描く。
 それを見る峰崎静香の表情は青く凍り付いていた。
 円にぴたりと高枝斬り鋏みを当てる。軽くて挟む。
 「・・・・・」
 峰崎静香の躰は明らかに震えている。
 「斬るぞ」
 東丸秀三郎警部は残酷な表情で一こと言う。
 「・・・・・」
 峰崎静香から声は出ない。
 東丸秀三郎警部は峰崎静香の乳輪を高枝斬り鋏みの刃で軽く引く。血が浮き出る。一気に引いた刃を戻すように鋏む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳首は千切れ落ちて血が飛び散る。そして流れ落ちる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー」
 看護士がガーゼで止血するように拭いて素早く止血パットを貼って局部麻酔を打つ。
 峰崎静香の躰は震えている。
 東丸秀三郎警部は容赦なくもう片方の乳首にもう一本用意した高枝斬り鋏みを当てる。
 峰崎静香は目を瞑る。
 東丸秀三郎警部は一気に鋏んで斬り落とす。
 「あーーーーーーーーああ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲痛な悲鳴と共に血が飛び散る。
 峰崎静香の顔は血の気が引いていた。
 これも直ぐに看護士がガーゼで押さえて止血パットを貼る。そのまま局部麻酔を打つ。
 そしてストレチャーに乗せて看護士らが屋上に上げる。そのまま待機していたヘリが娼国の病院に搬送した。
 僅かな距離を屋上から屋上へ移動である。
 
 羽田ニューシティ。今田美央の部屋である。
 古くからの仲間が数人集まっていた。勿来亜里沙らはこの区画に入ることはできない。
 「これ過激なAVより酷くない」
 今田美央は怒りと非難の言葉を吐く。
 「これ脅しなの。この国家に人権はないの」
 本多千秋も叫ばずに居られない。
 「加重死刑囚に人権は無いときっぱりやくざと区別の付かない禿の警部が言っていたね」
 こっちのグループの細村麻里という女である。
 「この國には裁判もないのね。行き成り加重死刑の加重部分の拷問が始まったのね」
 今田美央はあまりの拷問に涙を流している。
 菅野瑞穂らの拷問も大きくは変わらない。佐々木舞に至っては今以上かもしれない。それでも仲間だった峰崎静香の拷問には怒り嘆く。
 「私達もちょっとでも抵抗すると見られたらああ成るのよ」
 「そうだね」
 「ねえ。とろろってあんなに痒く成るの」
 「成るみたいよ。大昔日本の特高警察が使ったのだって。殆ど白状するみたいよ」
 「特高警察もあいつらもまったく変わらないね」
 「権力はその時代に戻ったよ」
 「それ以上に酷いよ」
 「峰崎静香どうなちゃうの」
 「病院で綺麗に治すと思うけど。佐々木舞のように」
 「斬られた乳首は治るかもしれないけど。失神している間にあそこに蛇入れられたら精神異常に成ってしまわない」
 「そうだよ。そっちが恐ろしいよ」
 「ねえ。仲間を募ったら荒木祐子と合流できないの」
 「現状では無理に近いね」
 「でもどこかで実現しないと」
 本多千秋は何としても実現したいと思っている。
 荒木祐子を最高リーダーにして民主化運動を起こして現体制と戦って行くべきであると考えていた。
 
 娼国。南の島の鉄格子の部屋である。
 柏木理佐は荒木祐子の拷問を見ながら泣き寝入りしてしまった。
 食事はまったく喉を通らない。
 警備員が見かねて栄養ゼリーを保冷バックに入れて置いてくれた。
 到底荒木祐子の名前をしゃべった峰崎静香を責めることはできない。恐ろしい拷問であった。
 何れ自分も呼び出されて同じ目に合わされる。もうしゃべる秘密はない。同じ病院に運ばれると思う。
 
 荒木祐子らはT国内を散策して動く軍用トラックを見つけた。
 「ガソリンが殆どないです」
 「破壊されている車両でもガソリンタンクが無事な車両を探しましょう」
 「山小屋からどうやって武器を運び出す」
 黒田定は運び出すに山の斜面を降りなければ成らないと案じていた。
 「筵に撒いて使われてない電線で吊るして斜面を降ろしましょう」
 「そうだな。電流の流れてない電線を外そう」
 小柴文香らはガソリンの残っている車両を探し回る。
 男性六人と荒木祐子で武器を運び出して軍用トラックに積み込んだ。
 「これ中国軍のトラックね」
 「多分燃料が切れて放射能汚染から徒歩で逃げたか救援のヘリで逃げて乗り捨てられたのだろう」
 「燃料はまだ足りないですね」
 「途中で補給しましょう」
 「進みながら車両を探すか」
 「どっちに向かいます」
 「とにかく港に向かいましょう」
 T国も日本と変わらない瓦礫の山である。R国内は廃墟でも戦火で破壊されてはいない。
 T国内は中国軍の侵攻で大方が焼け野原である。
 「中国軍は国内が核で破壊され尽くしてT国に侵攻したのだな」
 「そのT国も核攻撃に曝されて退却しかなかった」
 「そうだな」
 黒田定が運転していた。荒木祐子と小柴文香が助手席であとは荷台サイドの座席に座っている。
 途中放置された戦車からガソリンを抜いて軍用トラックに補給した。
 さらに破壊されてないコンビニが見つかって停める。
 前の駐車場にはT国の兵隊と中国の兵隊の死体が転がっていた。
 コンビニには長期保存の効く食料も残っている。
 幸いコンビニにはプロパンガスが残っていた。カップ麺の湯を沸かす。あとはお菓子類で済ませた。
 薪が見つかったので外の遺体を荼毘にしてやる。
 積めるだけの長期保存の効く食料を軍用トラックに積み込む。
 海岸線までは二日くらい掛かる見込みである。荷台に居るメンバーから交代で眠ってもらう。
 夜間の走行は危険なので控える。街灯が殆どなく有っても電気が来てない。
 見張り三人を残して眠る。
 娼帝國の戦闘機が上空を通過した。見張りの三人に戦慄が奔る。
 戦闘機はトラックの近くに高度を下げて来た。
 見張りは身を隠して通過を待つ。
 トラックの周りに人影がないので去って言った。
 翌朝それを聞いて全員に戦慄が奔った。
 「無人やロボット操縦でなくパイロットの姿が見えた」
 見張りの一人がそう報告した。
 「T国まで偵察するのね」
 荒木祐子も警戒心を深める。
 さらに進むと殆どが焼け野原である。
 止まって湯を沸かして食事をしたいが菓子類で済ませた。此処で停めるのは危険である。
 さらに進むと滑走路が完全に破壊された空港に出た。
 ビルの一部が破壊されないで残っている。飛行機の燃料タンクは壊されていて燃料は全部燃えてしまっていた。
 車両用のガソリンタンクが無事である。さらにガソリン携行缶も見つかった。
 さらに動くトラックがもう一台見つかる。二台に分譲する事にした。携行缶に入れられるだけガソリンも積む。
 食料は見つからなかったが建物の中で湯を沸かしてカップ麺を食べる。
 此処から二台とも運転は女性に代わった。
 黒田定らは夜間の見張りを行うので先に眠る。夜間の見張りは男性六人が一日交替と決めていた。
 
 娼国。南の島四階の拷問会議室である。
 平佐和、真紀子、湯野中、葛城義和の四人の他に女性工作員四人が制服姿で構えていた。
 鄭淑徳少将の部下が鉄格子から柏木理佐を引っ張って来る。だが女性工作員に引き渡して引き上げてしまう。
 平佐和ら四人は正面の机に並んで座っていた。
 「座って」
 真紀子が自分らの正面に置いた椅子を指す。
 女性工作員二人が両横に立つ。
 真紀子らの席の両側に二人が立っている。柏木理佐が突撃した場合の護りである。
 「静香はどうなったのですか」
 柏木理佐は座るなりそう質問を投げる。
 「北の島の病院の中よ。もう手術は終わっているから後で彼女らが案内してくれるよ」
 真紀子はあっさりそう答える。
 「精神異常に成らなかったのですか」
 柏木理佐は堪えられずそう確認する。
 「魘されてはいるみたいだけど。精神異常ではないみたいよ」
 また真紀子はあっさり答える。
 「そうですか」
 そう答えながら柏木理佐の声は震えている。
 「どう。鉄格子の居心地は」
 真紀子はややからかう。
 「警備員の方が親切にしてくれます。あのバスロープで目のやり場に困っていらっしゃいます」
 「しょうがないわね。じっくり見れば良いのに」
 「そんな女性の貴女が」
 「あーら。私は平気よ」
 真紀子はワンピースを脱捨てる。さらにブラも外してショーツも脱ぐ。
 「えーーーーーーー。どうして。男性が」
 「だって始めてみる裸じゃないもの。私達露天風呂で裸で会議するのよ」
 真紀子はそのまま下着を着けないでワンピースだけを羽織る。
 「他に聞きたいことはないか」
 平佐和が確認する。
 「岡村一美どうしてます」
 柏木理佐は意を決して聞いてみる。
 「ああ」
 真紀子はテレビ電話を衛星通信で繋ぐ。
 「ラドルフマレカル邸です」
 警護の女性下士官が出る。
 「岡村一美さんを」
 「畏まりました」
 モニターに岡村一美が出る。以前と若さがそんなに変わらない。真紀子らと同じ手術を受けている。
 真紀子はカメラを柏木理佐に向ける。
 「岡村さん。この人覚えている」
 「はい。理佐。柏木理佐さんです」
 岡村一美は真紀子の前なので親しげな態度は取らない。
 「岡村さん。ご無事だったのですね」
 「ええ。いろいろ有りましたけど。今はおかげさまで落ち着いています」
 岡村一美は明らかに迷惑そうである。
 柏木理佐もそれを強く感じ取った。
 「はっきり言っていいよ。日本で冤罪着せられて娼国に流されましたって。そしてAV女優にされました。今は強制的に軍人の妻ですって」
 真紀子はあっけらかんと日本とR国の罪状をばらす。
 「最後が違います。夫は強制していません」
 岡村一美は自分の意思だときっぱり言う。
 五年くらい前に日本から消えた岡村一美は元テレビ太陽で荒木祐子の先輩であった。
 その後テレビ太陽は娼国に買収され旭日放送と成る。荒木祐子はその時点で退社した。
 「そうね。奥さんにしてもらえたのね」
 真紀子はあまり納得してないかもしれない。ラドルフマレカル少将が岡村一美を気に入ったようである。
 「結婚の制度は無いのではないですか」
 柏木理佐は制度との矛盾を確認せずには居られなかった。
 「核戦争前に結婚していれば継承されます。一般には家族だけの隔離棟が配分されます」
 真紀子の言い方はやや柏木理佐の神経に刺さる。
 その間に岡村一美は衛星通信テレビ電話を切ってしまう。画面が真っ黒に成ってしまった。
 「ああ」
 柏木理佐は落胆の声を漏らす。
 「よっぽど迷惑そうね」
 真紀子は苦笑いする。
 「わしと同じ棟の同じ最上階に住んでいるよ」
 平佐和があっさり現状を言ってしまう。核戦争後邸宅には住めない。C市のニューシティに移動した。VIP待遇である。
 「それじゃ本題に入るわね。山荘のアジトが見つかったよ。もぬけの殻だったけど。どっかへ逃げたみたいね」
 「私は知りません」
 「判ってるよ。逃げた一人が報告したのでしょう。貴女が知る訳がないでしょう」
 真紀子はそんなことは聞いてないという口ぶりである。
 「よく見ろ。昨日偵察機が見た映像だ」
 湯野中がスクリーンを指差す。
 「ああ」
 焼け野原を移動するトラックが映っていた。
 「拡大した運転席を見て」
 「ああーー」
 そこには黒田定と荒木祐子、小柴文香が映っている。
 「これが夜間に上野大尉が撮影した写真。位置は此処よ」
 別のモニターにT国の地図が表示されている。
 「解る二つの位置関係」
 「はい」
 「良く見て。この赤い範囲表示」
 「まさか核汚染地域」
 「そうよ」
 「・・・・・」
 柏木理佐は深刻な表情に成る。
 「放射能検知器は持っているの」
 「持っていると思います。いいえ。持っていました」
 「そう。港に向かっていると思うけど危険は避けるかな」
 「もういつでも捕まえられるのですか」
 「ううん。此処で捕まえるのは危険。既にこの破壊された空港は汚染されています。たいしたこと無いけど」
 真紀子は地図で空港を指す。それは軍用とラックの進路方向に在る。
 「大方港に出て放置された潜水艦を得ようと考えていると思う。だがR国寄りでないと危険だ」
 平佐和の推測である。
 「それと米軍が乗り捨てた潜水艦とT国の老朽艦が確かに有るわよ」
 今度はドローンの映像を見せる。
 「・・・・・」
 柏木理佐は息を飲み込む。荒木祐子らが此処に来ると想定が着く。
 「上手に進めば放射能をたくさん浴びないで済む」
 湯野中も今後の進み方だと言う。
 「此処で捕まえるのですね」
 柏木理佐はもう堪えられない。
 「捕まえになんか行かないよ。この國の都市に侵入しなければ何処に行こうと日本民族はご自由によ」
 真紀子はきっぱり宣告する。
 「だがあんたと峰崎静香は違うぞ。街に不法侵入して葛城先生を狙った」
 湯野中はその違いを宣言する。
 「はい」
 「そしてシティ内で國に反旗を翻す場合も過重死刑囚よ。私が警戒しているのは内部よ。外に出るなら四国に行った面々と同じでご自由にです」
 「内部に居る限りは娼帝國に従えと」
 「そうよ。でも貴女は侵略者よ。国民でもないの」
 真紀子は女の怖さを滲ませてそう宣告する。
 「いつ処刑されますか」
 「貴女が脱走するか、抵抗した時よ」
 「いつまでも拷問されるのですね」
 柏木理佐は峰崎静香の拷問を見て殺された方がましと思っていた。
 「どうかしら。一番長かったのが市江廣子」
 真紀子は明るく笑う。
 「そうだな。それでも二年。今では我々の協力者だが」
 平佐和も笑っている。
 「どうする。貴女が彼女たちに警告に行く。ロボット操縦の飛行機に乗せてあげるよ」
 「私が行っても信用しません」
 柏木理佐は荒木祐子が勝手に侵攻して捕まった今の自分が何を言っても信じないと判っていた。
 「そう。それじゃ上野大尉にやらせましょう。彼女を病院に案内して」
 真紀子が女性工作員にそう指示すると四人は部屋を出て行った。
 
 R国南の空軍基地である。
 指示を受けた上野愛菜海軍大尉が単機で出撃した。
 T国国境を越えて低空で飛行する。二台で進むトラックを発見した。
 高度を落として接近する。
 「東南に進行するトラックに告げます。その先は放射能汚染が拡大します。進路を変えてください」
 機体のスピーカーで通告する。
 「なに」
 運転席の小柴文香が後ろを振り返る。
 「私は娼国海軍大尉上野です。貴方々の進行方向は放射能汚染が強く成ります。国境沿いに進路を変えてください」
 「確かに汚染されているよ」
 荒木祐子も気付く。
 「貴方々の求めている潜水艦は娼国との国境に近い港に二隻あります。娼帝國に侵攻しなければ攻撃はしません。進路を変えて下さい」
 そう告げて上野愛菜大尉は機体をバンクさせて上昇して去って行く。
 「攻撃しないって。充てに成る」
 「従うしかないよ」
 荒木祐子は已むを得ないと言う。
 小柴文香は後ろの車に合図して進路を変える。
 
 娼国。国際病院インターン養成部。
 「R国諜報機関溝口大尉。入ります」
 女性工作員はそう名乗ってインターン養成部に入る。
 「奥の2203よ。時間は三十分以内です」
 女性工作員はそう告げて柏木理佐を一人で峰崎静香の病室に向かわせる。
 「理佐。ごめんなさい」
 峰崎静香は白状した事を詫びる。
 「仕方ないよ。あの拷問では。私だって耐えられない」
 柏木理佐はそう宥めて真紀子から説明された内容を話す。
 三十分調度でインターン数名と女性工作員が入って来る。峰崎静香の乳房の包帯を解く。
 「綺麗に成っていますよ」
 医師らしきがそう言って鏡を見せる。
 「ああ」
 峰崎静香が感嘆するほど綺麗に治っていた。
 「ふーん。確かに綺麗に治っているよ」
 柏木理佐も気を使って以前よりとは言わないが認めざるを得ない。
 
 夕方遅く成って荒木祐子らの二台のトラックはT国の古い港に着いた。
 太陽は沈んでいるがまだ明るい。
 「あそこに一隻」
 小柴文香が双眼鏡で潜水艦のセイルと潜航蛇を発見する。海面にぎりぎり頭を出していた。
 男性らは上空と後方を警戒している。
 「もう一隻いる」
 荒木祐子が発見する。
 「うーん。日本が払い下げた老朽艦だな」
 黒田定がそれを見て評価する。
 「ボートが無いと近付けないよ」
 「探しましょう」
 
 娼国。南の島の鉄格子。
 柏木理佐は食事のあと二十時を過ぎて鄭淑徳少将の部下らに引き出された。
 純白のブラとブラウス、ミニスカートが渡される。柏木理佐は仕方なくそれに着替えた。
 ヘリでD市のスタジオに移送される。
 スタジオには舛田警視正が待っていた。
 柏木理佐の心臓は張り裂けんばかりに強い鼓動を打っている。
 応募した一般男性も六人居た。
 「今夜は貴女をもっとも恥ずかしい姿にしてあげるわね」
 舛田警視正は残忍さを込めた口調で言う。
 「・・・・・」
 柏木理佐は声も出ない。
 「脱がして」
 舛田警視正は男らに指示する。
 四人が柏木理佐の躰を押さえた。残る二人がブラウスとスカートを脱がしに掛かる。
 「あーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーー」
 男らは興奮度が上がっていて乱暴である。柏木理佐は藻掻き悲鳴を上げる。
 「いやーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 男らはブラを引き剥がしてショーツを引き摺り下ろす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「床に磔にして輪姦して」
 舛田警視正は堂々と指示してしまう。
 男らは柏木理佐を床にフックのアナが空けてある位置に押さえ付けてU字金津で手首、脚首を床に固定する。
 柏木理佐の躰は床に両手を広げて脚を開いた大の字に磔にされてしまった。
 男らは籤引きで順番を決める。
 一人目が柏木理佐の躰に挑む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーぐううーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は膣に異物侵入で藻掻く。
 
 D市中央棟。新天昇の間である。
 真紀子らは既にこっちに戻っていた。
 「葛城君。あれで問題ないのだな」
 とっくに夕食は終わって平佐和は湯野中の日本酒に付き合っている。
 寿司のカウンターはそのままで津梨清吉はつまみだけ出していた。
 「ないです。泳がすのが一番良いです。もしかしたら合流するものが出てくれればしめたものです」
 葛城義和の狙いはあくまでシティ内に残る彼女らの仲間の分子である。
 「しかし。ある程度稲垣警視正らの拷問でその人脈が出たのだろ」
 湯野中はもう対象は絞られたとの見解である。
 「葛城先生はそれ以上に炙り出したいのよ」
 真紀子はだからあそこまでやったと言いたい。
 「葛城君。潜水艦はどっちか使えるのか」
 平佐和はそれで日本に行けるのか気に成っている。
 「柿崎氏の部下が調べたところどっちも運行は可能です。原潜の方でないと燃料の限界がありますが」
 既に調査済みなのである。
 「暫くは舛田を使ってあの二人を拷問して炙り出し作戦か」
 湯野中は舛田警視正の責めに期待している。
 「そうよ。それで動かなければあまり心配はないけど」
 「大方が羽田だな」
 平佐和はデカンタで少し冷やした日本酒に生海栗だけをつまんでいる。
 「大方が元テレビ太陽か」
 湯野中は冷でコップ酒である。いさきの薄造りをつまんでいた。
 「一応羽田は柿崎さんの屈強な部下が見張ってくれています」
 「動きはないのか」
 「二つの違う区画のグループが最上階の女性専用ラウンジで会合を行っているようです」
 総て状況は掴んでいた。
 
 柏木理佐は床で六人に輪姦されて精気を奪われた躯の姿を晒していた。女の部分からは六人目の情液が流れ出ている。
 ここで舛田警視正は一度戒めを外してシャワーに行かせた。
 その間に縛り方を指導する。
 柏木理佐は玉川亮ら五人にも輪姦されていた。だがその時より数倍悔しい。シャワーを浴びながら泣き続けた。
 輪姦されたと言ってもこの國では献身婦が義務付けられている。いくら核戦争でこの國だけが残ったと雖も柏木理佐には受け入れられない。
 「やり方は簡単でしょう。この女には絶対に効く」
 舛田警視正は柏木理佐を恥ずかしさの極地に堕とす自信に満ちている。
 柏木理佐はバスタオルを躰に巻いて出て来た。
 四人で床に押し倒す。二人が腕を押さえて二人が脚を押さえる。残った二人が太腿の付け根に縄を二重に掛けてフックを填め込む。
 天井から下がったチェーンブロックのフックを下げて太腿の縄に引っ掛けたフックに接続した。
 二機のチェーンブロックの鎖を引いて四人で巻き上げる。残る二人が吊るし上げられる柏木理佐の躰を支え持つ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐の悲鳴が響きながらその躰は股間を真上にして大股開きで吊るし上げられてゆく。
 四方からカメラが撮影している。それは柏木理佐の正面のモニター四枚に投影されていた。柏木理佐には恥ずかしさの極地である。
 上からのカメラは柏木理佐の女の部分をもろに拡大していた。
 「貴女の一番美しい部分が丸見えよ」
 舛田警視正は素見す。
 柏木理佐は目をきつく瞑って藻掻くように首を振る。
 「綺麗な小陰唇よ。色も」
 舛田警視正はさらに素見す。
 柏木理佐の薄小豆色の小陰唇はぴんと二枚重なって綺麗に突っ張っている。その周りの大陰唇は一段浅い紅である。
 それがその周りの白く肌理の細かい肌と調和して美しい。
 その小陰唇を割るとその内側は薄橙。膣口はやや透明感を感じさせる白に近い色である。
 尿道口はその中心部にくっきり窪んでいる。
 膣口は何枚もの襞が被さって塞いでいた。この部分全体の色の変化が何とも艶かしい。
 「お○○この奥を開いて」
 舛田警視正は男の一人にクスコを渡して指示する。
 クスコを受け取らなかった二人の男が柏木理佐の膣口に両側から指を突っ込んで膣口を横に大きく広げる。
 「あはあーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は堪らず強い息遣いを漏らす。
 クスコを受け取った男が挿入しようとしても指が邪魔に成る。
 「指を入れなくていいの。後でゆっくり弄らせてあげます」
 舛田警視正の厳しい口調の言葉を受けて二人は慌てて指を離す。
 クスコを持った男が挿入して螺子を回して強く広げる。
 「あはあーーーーーーーーーーーー」
 また柏木理佐は強い息遣いを漏らす。
 奥に真っ赤な子宮口が確認できる。内部はあまり濡れを感じさせない。子宮口の手前の膣壁が波打って薄橙と赤の斑に成っていてなかなか生々しい。
 「あーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーー」
 それが柏木理佐の目前のモニターに拡大されている。強張った表情で見ながら興奮度の上り詰めた息遣いを漏らす。
 柏木理佐は恥ずかしさにどうにもできない。これが娼帝國全体に国営放送で公開されているのである。
 「中も綺麗よ。子宮口が奥にばっちり」
 舛田警視正は態と恥かしさを煽るように言う。
 リモコンから延びたアームの先にL字に小さなローターの付いたアイテムを二本取り出す。
 「これで綺麗な声で妖しく鳴いてもらいましょう」
 膣の中を責める目論見である。
 柏木理佐はそのアイテムに驚愕する。こんなに広げられてそんな物で膣の中の敏感な部分を責められたら恐ろしい。
 舛田警視正の言う通り逝き声を晒してしまう。
 一人目の男がアイテムを受け取った。
 「この部分が一番敏感そう。ここを狙って」
 舛田警視正はブジーを中に突っ込んで娼婦の泣き所を示す。
 「・・・・・」
 柏木理佐は声を洩らしそうに成って抑える。
 男は一気に掛かる。
 「あーーーーーー。ああーーーーーーあーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーー」
 小さいローターの先端が膣内の敏感な部分にピンポイントに当たっている。
 柏木理佐は思った以上に堪えられない。
 「あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐の逆さ吊るしの顔は床に向かって大口を破裂させ声を絞り出す。頭は強く震撼していた。
 これまでに絶対なかった恥ずかし過ぎる姿である。
 「あーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐の逆さ吊るしの股間は何度も強い痙攣の波を繰り返す。
 男らは強姦の時の籤引き順に交代して責め続ける。
 「あーーーーーだめーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐の逆さ吊るしの躰から失禁尿が漏れてしまう。
 「あーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーだめーーーーーーーーーーーー」
 漏れては止まる。また漏れる。小刻みに数回噴き上げてしまった。
 「あーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーん」
 究極の恥の極地に塗れた悲鳴である。
 「あら。気持ち良くなり過ぎてお漏らしまでしてしまったのね。もういい歳なのに恥ずかしいわね。この國の男の人みんな見て悦んでいるわよ」
 舛田警視正は徹底的に詰るように言う。
 「最高に嬉しいです」
 男の一人がその姿を賞賛する。
 舛田警視正はガーゼを取り出す。
 それを次の順番の男が受け取り柏木理佐の股間と躰のフロント面の濡れを入念に拭きとる。
 柏木理佐は恥に塗れて堪えられず曇った表情を逸らせて固まる。
 「これは録画もできるのよ。Cクラスの女では起たない男でも今のを何回も見て頭に焼き付けたらビンビンに成るのじゃない」
 舛田警視正は柏木理佐の羞恥心を抉るべく言葉を極める。
 「確かにそれはそうなりますよ。彼女はAクラスで通ります」
 男の一人が舛田警視正の言葉に同意を表明した。
 「まったく永久保存版です」
 この男も絶賛する。
 柏木理佐は酷い仕打ちに声なく涙を流す。
 舛田警視正はここで一旦柏木理佐の躰を吊るしから降ろしてやる。
 二回目のシャワータイムを与えた。
 
 シャワーから出て来ると柏木理佐は拷問椅子に磔にされる。
 「これから彼女のお○○こ解剖しましょうね」
 舛田警視正は柏木理佐と男性らに宣言する。
 「何をするのですか」
 解剖と聞いて柏木理佐もさすがに抗議する。
 「大丈夫。斬ったりはしないから。痛いだけよ」
 舛田警視正は涼しい表情で言う。
 そしてクスコを自分の手で柏木理佐の膣に横向きに挿入する。
 螺子を回して強く広げた。
 尿道の亀裂が膣天井部の粘膜ごとクスコの二枚の金属の間に垂れ下がる。逆に膣の底部は下から盛り上がる。
 舛田警視正はブジーを二本取り出して次の順番の二人に渡す。
 「一本は尿道責め。一本は子宮責めよ」
 柏木理佐に怯えが走る。子宮に刺されたら強烈に痛いらしい。
 「ここに尿道のおしっこ穴が開いているでしょう。貴方はここにゆっくり差し込んで」
 舛田警視正はゆっくりを強調して説明する。
 一人目が尿道の亀裂にブジーを差し込む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー」
 「ゆっくり、ゆっくり」
 舛田警視正はさらに注意する。
 「うーーーーーーーーーーーーーーー」
 確かに痛い。だがまだ序の口の傷みである。それでも柏木理佐は悲鳴を上げてしまう。
 「それじゃゆっくり動かして」
 舛田警視正は手真似でブジーを緩くピストンする動作を示す。
 責めている男はその通りにブジーを持つ力を抜いてゆっくり前後させた。
 「うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー」
 柏木理佐はまた悲鳴を上げる。
 「はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐から甲高い悲鳴が上がって尿道から潮が僅かに流れ出てしまう。堪らない羞恥である。
 「次は暫く動けなくするの。そのブジーをクスコの奥の子宮口に差し込むのよ。ものすごーーく痛いの」
 舛田警視正はブジーを渡した二人目の男を嗾ける。
 「・・・・・」
 柏木理佐も恐ろしいことと想像は付く。全身に戦慄が奔る。
 男はブジーの先端をクスコの奥の子宮口に当てる。
 「・・・・・」
 柏木理佐は知識人的批判の篭った視線で男を見返している。
 その視線は男の加虐心を沸騰させた。
 男は哂いを浮かべる。そして加虐心を込めてクスコの奥を覗き込んで子宮口にブジーを突き刺す。
 「うぐーーぐううーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な傷みである。
 柏木理佐は拷問椅子の上で躰が破裂するくらい藻掻く。
 舛田警視正は次の男にスタンガンを渡す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は恐怖の表情を破裂する。ブジーが子宮に刺さった痛みに悶絶している最中である。
 その男は容赦なくスタンガンの端子を柏木理佐の子宮に刺さったブジーに当てる。
 「あはーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は躰を強く震撼させてサイレンのように叫ぶ。
 次の瞬間首が横に倒れて失神してしまう。
 「もう一度尿道に入れて」
 舛田警視正は子宮口にブジーが刺さったままもう一本を尿道に突き刺すように指示する。
 指示されたブジーを持っていた男はゆっくり尿道の亀裂に差し込む。
 柏木理佐はまだ意識を回復しない。
 尿道と子宮口にブジーが刺さったアップを暫く放映した。
 ラウンジで飲んでいた男性らは不動の姿勢で画面に釘付けに成っている。勿論大方の者が部屋のテレビに録画をセットしていた。
 「いいわ。抜いて」
 舛田警視正はブジーを抜かせる。そしてスタンガンを柏木理佐の乳輪の外側に当てた。
 「あううーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は直ぐに意識を戻す。
 「物凄く恥ずかしいのが撮れたわよ」
 舛田警視正は長めに公開したアップをスクリーンで見せる。
 「ああ」
 柏木理佐は恥ずかしさに目を細めて顔を逸らせる。
 「これからもっと貴女を解剖します」
 舛田警視正はそう宣告して細長く口径の小さいクスコを取り出す。
 それを次の順番の男に渡す。舛田警視正は残忍な辱めに期待した笑みを浮かべて尿道の亀裂を指差す。
 「・・・・・」
 柏木理佐は舛田警視正の表情に驚愕して表情を強張らせる。
 クスコの金属が膣口で二つに割れてその谷間に薄橙の粘膜が垂れ下がっていた。その中心部に尿道の亀裂がくっきり確認できる。
 男はクスコで広がった生々しい女の部分を監察しながら尿道の亀裂に小さなクスコの先端を突き刺す。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。う、うう、うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は強烈に甲高い悲鳴を上げる。尋常な痛みではない。恥かしさとその痛みに殆ど思考能力はない。
 舛田警視正はもう一本もっと長細いクスコを取り出して翳す。口径は変わらない。
 柏木理佐は恐怖に凍りついた表情でそれを見る。
 舛田警視正はそれを次の順番の男に渡す。
 「いまクスコを持ってない人四人。彼女の太腿押えて」
 舛田警視正は痛みに暴れるのを考慮してサポートを指示する。
 男らは四人で柏木理佐の太腿を確り掴んで押さえる。
 「この奥に真っ赤な子宮口が見えるでしょう。あそこにじくうーーと刺して広げて」
 舛田警視正の加虐心の篭った言葉が柏木理佐の心臓を抉る。恐ろしい指示である。
 男は中を暫く覗いてじっくり狙いを定める。舛田警視正が横からペンライトを照らす。
 「あそこの小さな穴。解るでしょう」
 舛田警視正は長い綿棒でその場所を示す。
 「はい」
 男は慎重に子宮口に小さなクスコの先端を突っ込む。
 「あぐうーーーーーーー。ああぐうーーーーーーーーーー。ああはああーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーん」
 柏木理佐は押えている男らを跳ね飛ばさんばかりの力で暴れんと藻掻く。強烈な痛みに悲鳴を絞り出し続けた。
 男は小型のクスコを広げる。
 舛田警視正は内視鏡カメラで内部をスクリーンに拡大投影する。
 そのまま暫く長めに公開する。
 「いいわ抜いて」
 「はい」
 男らは螺子を緩めようとする。
 「駄目。そのまま抜いて」
 螺子を緩めてクスコの口を閉じると粘膜を金属の口が抓ってしまう。その痛みは舛田警視正の予定に無かったのか止めたのである。
 二つの小さなクスコを抜いて大きいクスコも一度抜かれる。
 「あはあ。ああ。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 柏木理佐は堪らない屈辱と痛みに崩壊した表情で荒い息遣いを続けた。
 「それでは痛い事はこれ迄でいい声で鳴いて貰いましょう」
 舛田警視正は次の辱めを宣言する。
 「二人ずつ両側から彼女の小陰唇を引っ張って広げて」
 舛田警視正は四人を指名した。
 二人は拷問椅子の後ろから手を伸ばして太腿に置いてその指先で小陰唇を引っ張る。
 あとの二人は前側で太腿の下に座って内腿に片手を当てて下から小陰唇に指を掛けて引く。
 柏木理佐の女の部分は四方向から広げられた。薄橙の内側。さらにはやや透明感を感じさせる白に近い色の襞が密集した膣口がアップに成る。
 「あはあーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は恥ずかしさに高潮した息遣いを漏らす。
 「貴方はこれよ。その真下にしゃがんで。カメラをさえぎらないでね」
 舛田警視正は一人の男にローターを三つ渡す。
 柏木理佐は三つ入れられると知ってぎくりとする。どう藻掻いても恥ずかしい逝き顔を晒してしまう。
 「いい。三つ入れて三つとも動かして順番に一つずつ交代で止めて行って」
 舛田警視正は細かい指示までする。
 「はい」
 男は正面に低く座って三つのリモコンを並べて持つ。下から手を伸ばしてローターを一個ずつ柏木理佐の膣に挿入する。
 「貴方はこれ。解る。これを剥いたクリトリスに当てて吸引するように責めるのよ」
 クリトリスに被せてゴムの吸引部分で吸い付くように責めるアイテムである。
 「はい」
 男はそれを三本の指で掴む。
 「その人の後ろに立って片手でおっぱいを?んで片手を伸ばして」
 舛田警視正は微妙な立ち位置を説明する。
 下の男がローターのスイッチを入れる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 もう一人が吸引器でクリトリスを抓む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーん。うう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は顔を強く逸らして藻掻きながら声を漏らし続ける。
 「うふううーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーー。ううふううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐の躰全体が震撼している。股間は上下に揺れ吸引機の男は乳首を抓みながら藻掻く股間の上でクリトリスを押さえ続ける。
 「うう、ううーーーーーーーーーーーーーー。うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふううーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐の股間は痙攣しながら上下に揺れる。逃れんと拷問椅子の瀬に押し付けた逝き顔が画面に焼き付く。
 四人の男が引っ張る小陰唇が微妙に形を変えて揺れてなかなか艶かしい姿である。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は遂に失禁してしまう。
 弧を描いて失禁尿が飛ぶ。
 正面の男は真下に隠れて逃れる。
 「あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ」
 柏木理佐は逝ってしまった恥ずかしい顔を逸らせて荒い息遣いを続けた。
 「なかなか綺麗な声と逝き顔だったよ。鉄格子のテレビに録画入れておいたからじっくり鑑賞して」
 舛田警視正はきっぱり詰る。
 
 荒木祐子らはアメリカの原潜に移った。トラックは安全な箇所に木々の枝で隠す。
 原潜の冷蔵庫は稼動していた。相当の食糧も残されている。トラックからも運び込んだ。
 原潜の調理室も使えて調理ができる。米も有ったのご飯を炊いてレトルトカレーの夕食を取った。
 三名の見張りをセイルに残して今夜は眠って明日から操艦の勉強をする。
 「本当に攻撃してこないのでしょうか」
 小柴文香が不安を漏らす。
 「大丈夫と思う。R国側に入らなければ良いのよ。もし攻撃するならさっきの飛行機一機で殲滅されていたよ」
 荒木祐子はあれを信じるしかないとの見解である。
 「対空ミサイルは残ってないかしら」
 「それも英語のマニュアルで確認しましょう。そうしたら何処に装填されているか解るよ」
 「食料がだいぶ手に入ったけどまだまだ足りないですね」
 小柴文香は畑や魚が取れなくなったので心配している。潜水艦の食料は二隻分合わせて使えるものだけで人数から半年分と見ていた。
 「一度落ち着ける無人島を探しましょう」
 荒木祐子は一度落ち着ける娼帝國と関係ない場所を得ようと考えている。
 「どこに行くのですか」
 小柴文香は無人島と聞いて行き先が気に成った。
 「明日話し合いましょう」
 荒木祐子はみんなで決める考えである。
 
 娼国。南の島の鉄格子。
 柏木理佐は鉄格子に戻されたが峰崎静香はまだ病院のようである。
 自分の恥ずかしい拷問場面を放映された動画。見たくなくとも確認しないでは居られない。
 柏木理佐の動画が終わるともう一本USBに入っていた。
 無人ドローンが撮影したものである。
 荒木祐子らがT国の港で潜水艦を手に入れて食料などをボートで運び込むシーンが収録されていた。
 そこに警備員が衛星テレビ電話を持って来る。
 「副主席がお出に成られています」
 そう言って鉄格子の前に置いて行く。
 「どう。荒木さん達。潜水艦を手に入れたわ」
 「動かせるのでしょうか」
 「捜査マニュアルくらい有るでしょう。もう何処の国の法律にも規制されないの。彼女らは国家に属さない日本人。総て自前で勉強して動かすのよ」
 真紀子の言い方には厳しく投げ捨てる響きがある。
 「潜水艦ごと始末するのですか」
 柏木理佐はそっちが心配である。
 「こっちの艦船を攻撃したり娼帝國に進入しない限り攻撃はしません。前にも言ったでしょう。日本人が何処で何をしようとご随にと」
 「日本人以外でしたら」
 「娼帝國のニューシティが進出した国以外は直ちに軍が抹消します」
 「何故ですか」
 柏木理佐には意図が分らない。
 「二度と戦争を起こさない為よ。他の民族は完全に抹消します」
 「ええーー」
 柏木理佐は暫く驚愕の表情で固まる。
 「あのー。それではもし荒木らが四国に入ったらどうなりますか」
 柏木理佐はもう一つ引っ掛かる事を確認してしまう。
 「そう。その情報も玉川らから得たのね。ちょっと待って」
 真紀子は葛城義和に相談する。
 四人とも新天昇の間に居た。
 「問題はないそうよ。向こうが受け入れるかは解らないけど」
 「男性が六人居ます。子孫も繁栄しますよ」
 「それで良いらしいわ。それより貴女自身の心配をした方がよろしいわよ」
 「そうですね」
 「荒木さんは無駄な争いは避けたようね」
 「そうですね」
 「潜水艦が動いたら何処か無人島にでも落ち着くのでは」
 「ああ。そうですか」
 「潜水艦二隻に相当の冷凍食料と米が有ったけど半年が良いところ。何処か食料を製造できる島に落ち着くしかないわね」
 「はあ。でも見張っているのですね」
 まだ柏木理佐の不安は去らない。
 「何処かに落ち着いたら娼帝國内の不満分子を引き受けて貰えればと考えているの。元テレビ太陽系がまだまだ居るのよ」
 総て四人の首脳の決定である。
 柏木理佐はそれなら当面はと落ち着いた。
 
 天葛少将の第二機動部隊がアメリカ沿岸から帰還した。本庄翼元三等海尉もやっと苦しい航海から開放である。
 何故かD市には移送されなかった。
 柏木理佐と同じ六号の房に入れられた。縦に貫通する通路を挟んで反対側の鉄格子の房である。
 本庄翼はT市の秘法館より古い造りに驚いている。
 「貴女はどうして」
 柏木理佐は同じような立場と思って話しかけた。
 「私は核戦争前に捕まりました。日本の元自衛隊三等海尉で本庄翼と申します。今日戻って来ました」
 「えーー。何処から」
 「娼国の機動部隊に慰安婦と一緒に乗せられていました。毎日輪姦されるだけではなく叩かれ辱められて地獄でした」
 本庄翼は涙を零している。
 「機動部隊が遠征していたのですか」
 「核戦争の生き残りを一掃する任務と言っていました」
 「それでは戦闘で亡くなる人も」
 「いいえ。無人機をAIが指揮して将校たちは毎日酒盛りです。私と慰安婦で遊び続けていました」
 「私も昨日拷問を受けました。葛城義和を狙ったのです」
 警備員が食事を運んで来た。生ビールも樽で積んでくれている。
 二人は食事をしながら生ビールを飲みこれまでのお互いを話し続けた。
 「それでは娼帝國が核戦争を誘発させて世界を破滅させた可能性もあるのですね」
 柏木理佐もそんな気がしていた。
 「将校の話ではそんな気がしたのです」
 本庄翼も定かに確認したわけではない。
 
 娼国。昭和中期のホテル六十畳の宴会場である。
 天葛少将らの軍が柏木理佐をSM拷問して乳首を斬る権利を得た。
 凱旋したので酒、料理、コンパニオンも提供される。
 娼国の艦隊なので真紀子の奢りである。
 特別に東丸秀三郎警部も同席していた。蛇を扱う都合からである。
 鄭淑徳少将の部下が鉄格子から宴会場に柏木理佐を連行する。
 珍しくコンパニオンが付いた宴会である。峰崎静香の時のような女性工作員ではない。
 空母二席、イージス艦十隻、軽巡洋艦一隻の機動部隊が僅か二十名の軍人だけである。
 コンパニオンは長襦袢姿だったが殆ど脱がされて腰巻も紐以外腰から外れていた。
 殆どの将校の指がコンパニオンの女の部分に侵入している。
 柏木理佐は隠微過ぎる宴会に怒り心頭に成るがそれどころではない。真紀子の自分の心配をしなさいという言葉が突き刺さる。
 三田園矢一警部補が蛇を入れた水の無い水槽を台車に積んで来た。
 柏木理佐に驚愕の戦慄が奔る。
 「どうされます」
 東丸秀三郎警部が天葛少将に進行を確認する。
 「大股開きで吊るして」
 「輪姦さないんで」
 「あとで抽選だな」
 天葛少将はコンパニオンの膣を責めている。当たったコンパニオンが気に入ったらしい。
 東丸秀三郎警部は若い将校二人を手招きする。
 若い将校らは柏木理佐のスーツを脱がしに掛かった。
 柏木理佐はもう抵抗してもどうにも成らないので力を抜く。それよりも蛇が気に成る。
 東丸秀三郎警部は若い将校が全裸に剥いた柏木理佐を畳に大股開きで寝かせて四箇所に縄を指示する。
 若い将校らは太腿の付け根の両側に二重に二つ折りの縄を掛けて縛った。
 さらに両脚首に長い縄を二つ折りで巻き輪っかの部分に先端から通して二重に縛る。
 太腿の付け根の縄にフックを嵌め込む。
 東丸秀三郎警部が天井のフック二箇所に滑車を吊るす。
 滑車のフックを下げて股間の縄に付けたフックに接続する。
 若い将校二人に滑車の縄を引かせて柏木理佐の躰を吊るし上げてゆく。
 脚首の縄を左右の壁の下の方に埋め込まれたフックに引っ張って縛る。
 柏木理佐の躰は股間の内側を斜め上に向けて剥き出しにした局部を頂点に逆さ吊るしにされた。
 脚は斜め下から引っ張られて強く広げられいる。
 腕は頭の後ろで互い違いに手首を合わせて縛られた。
 上座を正面に下座の天井から吊るされていて全員に恥ずかしい姿が丸出しである。
 三田園矢一警部補が水の入ったキャスター付の大きな水槽を押して来た。中には蛇が三匹泳いでいる。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 逆さ吊るしの柏木理佐の目にそれが入って強烈な悲鳴が上がる。
 「いやあーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 気丈だった柏木理佐でも駄目らしい。
 だが会場の将校らをとことん癒す悲鳴である。
 「これ毒無いよ。咬まないよ」
 東丸秀三郎警部が軽く言う。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は頭を振って叫ぶ。
 峰崎静香が喚き散らして許されたので自分も喚けば済むと思っていた。
 東丸秀三郎警部は水の無い水槽に蠢いている蛇を両手で二箇所掴む。
 そのまま柏木理佐の乳房に蛇の腹の部分を当てる。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーー。いや。いや。いや」
 柏木理佐は躰を振って藻掻く。
 「何ともないだろう」
 東丸秀三郎警部は乳首を擦るように蛇の腹をスライドさせる。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、あ、あ、あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐の躰も唇もぶるぶる震えている。
 「コンパニオンの誰か。この女のお○○こに蛇入れられないか」
 東丸秀三郎警部が座敷に呼び掛ける。
 誰も反応しない。東丸秀三郎警部と目が合った者は首を振る。
 三田園矢一警部補が逆さ吊るしの柏木理佐の後ろに踏み台を置く。それに乗って柏木理佐の膣に上からクスコを挿入する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は泣き声混じりに叫ぶ。
 「まだクスコだけや。スクリーン見ろ」
 上からのカメラが照準を変えてスクリーンにクスコの中を拡大投影する。
 「あはーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は強烈に恥ずかしさが込み上げる。
 三田園矢一警部補がロングスプーンを入れて膣の奥から白く濁った膣液を掬い出す。
 「お前の膣液だ良く鑑賞しろ」
 三田園矢一警部補はそれをカメラに翳す。
 「あーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーーー」
 恥ずかしさの極地に悲鳴を漏らす。
 「どうや。お前のお○○こに入れていいやろ」
 東丸秀三郎警部が柏木理佐の目の前に蛇を翳す。
 「だめーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は首を振り躰を震撼させて叫ぶ。
 三田園矢一警部補が水が入って蛇が泳ぐ水槽を柏木理佐の頭の下に移動する。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は躰を捩って恐怖に藻掻き叫ぶ。
 「いいだろう。水槽に頭入れて」
 三田園矢一警部補が当然のように言う。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーー。いやだあーーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーー。いやあ。いや。いや。いや。いや」
 柏木理佐は藻掻き躰は振るえ唇を震撼させて喚き散らし拒絶する。
 それでも東丸秀三郎警部は若い将校に合図した。
 若い将校二人が同じペースで吊るしをゆっくり下げる。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐の髪の毛が水に浸かる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーー」
 喚き散らすがまだ下げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 眉毛の手前まで浸ける。
 「ストップ。上昇」
 東丸秀三郎警部の指示で止めて引っ張り上げる。
 「あはーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーー。はあ。はあ。はあ。はあ」
 柏木理佐は震え続けた。
 髪の毛から水が流れ落ちている。蛇は底の方に逃れたままである。
 「いやあーーーーーー。いや。いや。いや」
 柏木理佐の震えは治まらない。
 「おーーい。蛇は底の方やで」
 東丸秀三郎警部は騒ぐ程ではないと嗜める。
 「あーーーーーーーーーー。だめーーーーーだめーーーーーだめーーーーー」
 柏木理佐は完全にパニックである。
 今度は三田園矢一警部補がクスコの中をもう一度ペンライトで照らしてモニターに内部の奥までくっきり見せる。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は堪らなく恥ずかしい。コンパニオンまで確り見ている。同性でも興味はある。
 「見たことないやろ」
 東丸秀三郎警部が逆さ吊るしの顔の前で詰る。
 「玉川にやられたよ」
 柏木理佐は悔しさを吐き出す。
 「玉川らも散々お前らで愉しんだのか」
 東丸秀三郎警部は哂っている。
 「そうだよ。みんな下劣だよ」
 柏木理佐は堪らず瞬時に怒りを吐き出してしまう。
 三田園矢一警部補は毛が乾いてばさばさの太い筆をクスコに突っ込む。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐はこの異物に強烈に反応する。
 「ただの筆だよ。これから蛇を入れるのにお掃除しないとな」
 東丸秀三郎警部はさらに追い詰める。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーー。いやよーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐はまた泣き悲鳴に成る。
 三田園矢一警部補はその筆を中でゆっくり回す。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 柏木理佐は今度は刺激に堪えられない。
 「気持ち良いだろ」
 「あーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐はこの刺激にまったく堪えられない。
 躰をくねらせて悶える。
 「さあ。三田園。蛇行くぞーーーーーーーーーー」
 東丸秀三郎警部はまた水槽から蛇を掴む。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐もどうにも堪えられないようである。
 「東丸。駄目なら交換条件だ。あんたの得意なうんとえげつないの出せよ」
 天葛少将が蛇が駄目なら交換条件の要求を出す。少将と警部では少将が上である。
 東丸秀三郎警部は自分の席のコンパニオンを引っ張って来る。
 「全部脱いで」
 東丸秀三郎警部の席に着いていたコンパニオンは長襦袢が崩れないまま座っていた。
 直ぐに長襦袢と腰巻を脱捨てる。
 他のコンパニオンらがほぼ全裸で奉仕しているので恥ずかしさは無い。
 「ええか。こいつでこの女の尿道から膀胱にお前のしょんべん流し込め」
 東丸秀三郎警部は滅菌梱包された尿道カテーテルを翳す。
 えげつないという言葉にぴったりの提案である。
 尿道カテーテルの出口の方を柏木理佐の尿道口から膀胱に突っ込まれる。恐ろしいプレイである。他人の尿が自分の膀胱に注入されてしまう。
 「・・・・・」
 柏木理佐は驚愕の表情で怯える。
 東丸秀三郎警部はまだ片手に蛇を持っていた。
 「こいつがお○○こに入っても何ともないぞ。どっちを選ぶ」
 東丸秀三郎警部はさらに哂いながら詰る口調である。
 「そ、そんなーーーーーーーー。だめよーーーーーーーーーーーー。う、ううーーーーーーーーーーん」
 柏木理佐は泣き出す。
 「ちょっと頭の後ろ手首の縄解いてやれ」
 東丸秀三郎警部はコンパニオンに指示する。
 コンパニオンは全裸でしゃがんで美しい太腿で片膝着く。実に艶めいた姿である。そして柏木理佐の手首を縛った縄を解いた。
 「これ掴んで見ろ」
 東丸秀三郎警部はカテーテルを畳に置いて蛇の頭の手前と尻尾の手前を持っている。
 「ええーー」
 「三田園が渡して葛城先生も握ったぞ」
 「・・・・・」
 柏木理佐は震えながら手を出す。
 「他人のしょんべんが膀胱に入っても病院で消毒してくれるけどな。お前がやらないと退院して来た峰崎静香が同じ目に遭うぞ」
 東丸秀三郎警部は諭しているのか詰っているのか解らない口調である。
 そして柏木理佐の震える手に蛇の腹を当てる。
 「力を入れないで握ってみろ」
 東丸秀三郎警部は強い口調で促す。
 柏木理佐は恐々握る。額から髪に汗が流れている。
 「毒も無い。咬む事もない」
 東丸秀三郎警部は強引に押し切る姿勢である。
 「ああ」
 柏木理佐は蛇を見て息遣いを漏らす。
 東丸秀三郎警部は頭の手前を握っていた手を離す。
 「あ、ああーーーーーーーーーーん」
 また怯えて悲鳴を上げるが手を離せない。
 「こっちも離すぞ」
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 蛇は空中で柏木理佐が片手で持った状態に成る。
 東丸秀三郎警部は手頃なところでその蛇を受け取って水槽に戻す。
 「さあ。どうする」
 東丸秀三郎警部は追い詰める。
 「どうした決着付けろよ」
 天葛少将が席から出張って来る。
 「まあまあ」
 東丸秀三郎警部はじっくり構えている。
 「早く決着付けてこの女を鞭で叩かせろ。ま○こ叩いて金切り声の悲鳴が聞きたいな」
 天葛少将は柏木理佐を見て理知的な表情から悲鳴を絞りだしたくてうずうずしていた。
 「ねえ。私が蛇入れたら静香は許してくれる」
 柏木理佐は峰崎静香を護りたい。断腸の思いで確認する。
 「俺から他の提督には伝言できるがな。舛田警視正は無理だな」
 天葛少将は完全に保障はできないという姿勢である。
 「・・・・・」
 柏木理佐の表情は固まる。
 「まあ。言うだけは言っとくが。俺の方が階級が上だ。でもあの女王様は警視の時代に官房席付けなのに道警本部長に命令する。そういうお方やからな」
 天葛少将は哂っている。
 柏木理佐にも充分理解できる。
 「私が蛇入れます」
 柏木理佐は思い詰めた口調でそう告げた。
 「ふふ」
 東丸秀三郎警部は悦びの笑みを浮かべる。
 「三田園。この女の膣の奥行き図って」
 若い将校が踏み台の上の三田園矢一警部補に膣計を渡す。
 先端が丸くなった円筒形のスケールである。
 「百十ミリ」
 三田園矢一警部補が読み上げる。
 「よし降ろして」
 三田園矢一警部補が一度クスコを抜き取る。
 水槽を退かして東丸秀三郎警部が柏木理佐の頭の下に体を差し込む。
 若い将校二人が吊るしを下げる。
 東丸秀三郎警部が柏木理佐の躰を自分の体で受け止める姿勢である。
 静かに畳に降ろして戒めを全部解く。
 若い将校二人が柏木理佐の脚を広げて押さえる。
 三田園矢一警部補が柏木理佐の肩を持ち上げて背中の下に自分の下半身を入れて上体を押さえた。
 東丸秀三郎警部がもう一度クスコを柏木理佐の膣に挿入する。
 「さて。お前の膣は今の状態で約百十ミリ。俺が入れたら子宮の奥に当てる。自分でやったら頭から九十ミリで許してやる」
 東丸秀三郎警部はまた恐ろしい要望を出す。
 「・・・・・」
 また柏木理佐の表情が固まる。
 東丸秀三郎警部は水槽から蛇を取り出す。頭の手前を持って長さを図る。九十ミリの位置に白いマジックで線を引いた。
 「どうだ」
 蛇を柏木理佐の前に突き出す。
 柏木理佐は覚悟を決めて白い線の手前を両手で掴む。
 躰は若干震えているが覚悟を決めた様子である。そのままクスコに頭を入れて白い線で止める。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴を上げて慌てて抜く。蛇が舌を伸ばして子宮口を舐めたのである。
 座敷は爆笑に成る。
 東丸秀三郎警部は蛇を受け取って水槽に戻す。
 「十五分やる。躰洗え」
 既に座敷に大きなバットが設置され浴槽とシャワースタンドが設置されていた。湯と水、廃水が繋がっている。
 東丸秀三郎警部がそれを指差す。
 三田園矢一警部補がクスコを抜く。
 暫くシャワータイムを鑑賞である。浴槽は透明で柏木理佐が膣に指を入れて洗う姿も鑑賞されてしまった。
 天葛少将は鞭の準備をしている。
 二メートル四方の鉄板が二枚に分割して運び込まれた。
 畳の上で二枚を繋ぎ合わせる。
 その上に大の字に磔にして鞭で叩く準備である。
 「そろそろ躰を拭いて出ろ」
 三田園矢一警部補がバスタオルを二枚渡して促す。
 準備に二十分以上掛かっていた。
 天葛少将の一本鞭を見て柏木理佐に旋律が奔る。
 将校らは鞭があと四人の抽選と成って籤引きを行っていた。
 鞭に外れた中から抽選で五人が輪姦すことに成る。東丸秀三郎警部と三田園矢一警部補は対象外である。
 若い将校と東丸秀三郎警部と三田園矢一警部補で柏木理佐を鉄板に大の字に磔にする。
 天葛少将は柏木理佐の女の部分の粘膜が叩きたい。
 柏木理佐は理知的かつ気丈に見える。その顔から涙を搾り出したい。加虐心が滾っている。
 先端が長方形の革二枚を縫い合わせた固めのチップに成った一本鞭を持っていた。
 「東丸。剃毛してくれ。バリカンで良い」
 天葛少将には陰毛が邪魔である。ドテにも鞭の痕を付けたい。
 柏木理佐の陰毛は綺麗に処理されていた。ドテだけなので直ぐに剃れる。
 東丸秀三郎警部はコンパニオン二人に鋏みとバリカンで剃らせた。
 
 T国。港の潜水艦の中である。
 夕食を摂りながら港のコンビニに残っていたビールを運び込んで会議を行っていた。ビールは昨日から潜水艦で冷やしている。
 積めるものは全部積み込むべきである。
 本日は英語のマニュアルで操艦の学習を行う。パソコンにデータが有ったのでそちらを使って手分けした。
 冷凍ハンバーグとポタージュ。そしてコンビニに残っていたかわき物をつまみにビールを飲む。
 「食料に限界があります。一度日本近海の島に落ち着きたいと考えています。魚を釣って畑を耕して水が有ればと思います」
 小柴文香が全員に説明する。
 「何処の島を」
 「みんなで案を出しましょう」
 荒木祐子が意見を求める。
 「娼帝國のニューシティの近くでない場所ですね」
 「そうです。でも大陸に近いと汚染が」
 「瀬戸内海に細かい島がたくさんあります。中国軍が上陸していなければ荒らされてない島も有るのではないでしょうか」
 「瀬戸内海に行って見ますか」
 「そうしましょう。波の静かなところがいいですよ」
 ほぼ瀬戸内海の島で一致した。
 まだ艦を動かせるまでは数日掛かる見込みらしい。
 
 娼国。昭和中期のホテル六十畳の宴会場である。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐の表情を強く歪めた悲鳴が轟く。
 天葛少将は鉄板に大の字に磔にされた柏木理佐の胸の横に立っている。そこから大股開きの股間を叩いた。
 柏木理佐は痛みに手を強く握って躰を迫上げて痛みに藻掻く。
 天葛少将は次を振り被る。
 柏木理佐は警戒して悲痛な横目でそれを見上げていた。
 「・・・・・」
 天葛少将はドテからクリトリスを狙って振り下ろす。
 「ぐう、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は目をきつく瞑って顔を絞るように歪めて悲鳴を搾り出す。
 股間は迫上がって瞬間固まる。それが震撼しながら沈む。
 まだ二発なの相当に痛そうである。
 天葛少将に情け容赦はない。三発目を構える。
 「はあーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は怯えた表情をそれを見る。
 柏木理佐の小陰唇はぴんと二枚重なって綺麗に突っ張っていた。それが一発目の鞭で崩れてやや開いている。
 その部分に鞭の先端が叩き付けられた。
 「う、うう、ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藻掻く柏木理佐の目尻から涙が玉に成る。痛みに歪み藻掻く顔から滲み出る涙である。
 それでも天葛少将は四発目を構える。残忍な笑みも浮かべていた。この女ならいくら虐めても罪悪感はない。
 今度は柏木理佐の躰を跨ぐ。顔の上に立っている。
 真っ直ぐ崩れた小陰唇を先端にクリトリスからドテの盛り上がりの斜面までを引くように叩く。
 「うぐ、ぐぐ、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐の躰全体が震撼する。股間を強く捩って藻掻く。
 涙は流れ落ちる。
 天葛少将はその藻掻く姿と涙を悦びの目でじっくり鑑賞していた。
 「東丸」
 天葛少将は東丸秀三郎警部の広げるジェスチャーをする。
 「だめーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐はジェスチャーの恐ろしい意味が瞬時に解った。
 東丸秀三郎警部と三田園矢一警部補が柏木理佐の腰の両側にしゃがんで手を伸ばす。
 柏木理佐の女の部分の粘膜を両側から引っ張る。尿道口と膣口が露に成ってしまった。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だあーーーめーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は今以上の堪えられない痛みと悟って叫び拒絶する。
 天葛少将は満足な表情で鞭を振り被る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐の断末魔に近い悲鳴を叩き割る様に振り下ろす。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおおーーーーーーーーーーーー。ぐおおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は磔にされた腰を右に左に力の限り強く振って痛みに藻掻く。
 目から涙は溢れている。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 遂に失禁してしまった。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は繊細過ぎる強烈な痛みと失禁の羞恥に呻き声を漏らし続けた。
 天葛少将の五回はこれで終了である。
 さすがに休憩が入れられた。
 
 D市。ニューシティ中央棟。新天昇の間である。
 「今日はこの放送じゃないでしょ」
 真紀子らは宴会場の内容をリモートで見ている。
 「病院で峰崎静香の手術結果を公開してインターンの産婦人科検診の研修を報道する予定です。軍人の宴会は放送しません」
 葛城義和はきっぱり答える。
 「診察実習の公開ね」
 「そうです」
 今夜は鉄板が設置されて海鮮バーベキューである。生ビールはいつもより冷やしている。
 「ねえ。あの女。天葛の怒りに触れる嫌いなタイプね」
 真紀子は天葛少将の満足そうに虐める姿が理解できる。
 「私も嫌いです。溜飲が下がります」
 平佐和は冷た過ぎる生ビールを一杯で止めて日本酒に切り替えていた。
 「天葛少将でなくても美人であの主義主張が確り表現された面構えはむかつく。核戦争前にロシアに抵抗した首相に似ているな」
 湯野中は相変わらずコップ酒である。
 「あの首相より美人よ。機動部隊の将軍たちには打って付けの生贄ね」
 真紀子は六人の将軍らに丁度良い玩具と考えている。
 「しかしアメリカに遠征した第二機動部隊が一番早かったな」
 平佐和は一番任務の重い第二機動部隊が一番早かったのが理解できない。
 「アメリカが一番破壊されていたのですよ。三つの核保有国から攻撃されています。西海岸に集まっていた空母が全滅していました」
 葛城義和が状況を説明する。
 「そうか。日本に居た米軍だけが戦ったのだな」
 平佐和も理解した。
 「荒木祐子らの行動も報道するのでしょう」
 真紀子は太らないように改善された生ビールを美味そうに飲んで焼いた平貝をつまむ。今が旬ではない。
 「そうです。旨くすれば反逆分子を炙り出して向こうに合流させられます」
 葛城義和は何とか追い出したい。うかうかしていれば周りを民主化に感化する危険が高いと警戒していた。
 
 娼国。昭和中期のホテル。六十畳の宴会場。
 柏木理佐があまりにも痛みに藻掻くのでもう一度入浴が許された。
 また透明な浴槽の中で股を開いて痛む小陰唇を庇うように揉むしかない。
 柏木理佐は湯から上がって躰を拭いて同じように磔にされた。
 残り四人も鞭打ちを行ったが半分は乳房を叩き太腿を叩いて女の部分は一人一回で済ませてやる。
 天葛少将ほどには残酷にならないらしい。
 鉄板の周りに衝立が運ばれた。東丸秀三郎警部が天葛少将の指示で柏木理佐の両方の乳首をクリップで鋏む。
 この状態で五人が輪姦す。
 丁度二時間くらいは掛かるとみられる。
 一人目は大佐の徽章を付けていた。主力艦の艦長である。
 「キスさせろ。咬んだら眼を突くぞ」
 そう脅して無理やり唇を貪る。
 乳首にはクリップが付いているのでそっちは責められない。美しい内腿と女の部分を責める。
 唇を貪ったまま内腿にローションを流す。股間付近の肌理の細かい皮膚をじっくり撫でて愉しむ。
 女の部分の周辺から時間を掛けて弄る。
 クリトリスを弄りながら閉じ合わせたままの小陰唇を外から暫く入念に弄くり続けた。
 股間の反応を見ながら指をゆっくり挿入する。
 柏木理佐は堪らなく嫌である。それでもこの國に潜入してから弄られ続けていて濡れてしまう。
 大佐の徽章の将校は膣の奥を一気に責める。
 「あはあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 強制的に潮を押し出される。
 「あーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 大佐の徽章は徹底的に潮を搾り出す。
 玩具にしてからじっくり挿入して中出しで果てた。後始末は娼国の病院が行うことと成っている。
 柏木理佐は五人に輪姦されている間に乳首の痛みが架橋に成りつつあった。
 衝立の囲いが撤去される。
 柏木理佐の全裸で大股開きの躰が丸出しとなった。
 一応若い将校が二人で柏木理佐の躰を拭く。
 「さあて。痛みを実感してもらおう」
 天葛少将が立って来ていた。
 散々玩具にされてぐったりしている柏木理佐に戦慄が奔る。
 天葛少将は乳首のクリップに手を掛けた。
 「痛いぞーーーーーーー」
 天葛少将の目が柏木理佐とぴったり合う。
 柏木理佐は恐怖の表情で見る。
 「・・・・・」
 瞬間クリップごと乳首を?がれると思った。
 天葛少将はクリップを指で挟んで乳首から外す。
 「うぐうあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうあああーーーーーーーーーーーーーーーーー。があああーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は強烈に顔を顰め鉄板の上で躰を強く捩って藻掻く。
 今まで二時間鋏まれて圧迫されていた肉が戻る痛みである。それはこれまでの痛みの数倍では済まない。
 「うぐうううーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐぐううーーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は涙を溢れさせて強烈な痛みに藻掻き続ける。
 天葛少将はもう片方のクリップを指で掴む。開いて外す。
 「ぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐううーーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐は顔を究極に引き攣らせて藻掻く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーー」
 柏木理佐はもう一度失禁してしまう。
 天葛少将は柏木理佐の腰に馬乗りに成って両方の乳房を一気に揉む。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーー。ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 揉んでも激痛である。
 天葛少将は十五分くらい続けた。
 その間に東丸秀三郎警部と三田園矢一警部補が二つの三方を置いて高枝斬り鋏み二本を白い紙に巻いて準備していた。
 日本酒も二本用意されている。
 下座の隅に看護士が二人待機していた。
 「東丸と三田園。最後はよろしく」
 天葛少将は最後の乳首斬りを二人に任せて席に戻ってしまう。
 東丸秀三郎警部と三田園矢一警部補は高枝斬り鋏みを日本酒で消毒する。
 二人は両側から高枝斬り鋏みを一気に当てる。
 乳輪ぎりぎりに開いた刃を当てた。
 「行くよ」
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人は一気に鋏む。血が飛び散り吹き上げる。
 看護士が二人を退けてガーゼを当てながら止血パットを貼る。
 局部麻酔を注射してストレチャーに乗せて運び出す。
 屋上のヘリで娼国の病院に移送した。
 
 娼国の病院には別のジェットヘリで帯広から奈那緒と咲江が着いていた。峰崎静香の術後を報道する担当である。
 二人はカメラを伴って峰崎静香の病室に入る。
 「本日は先週両方の乳首を斬り落とされました加重死刑囚の峰崎静香さん。その病院での手術結果をお見せいたします」
 一度包帯を取っていたが放送用にもう一度巻いて同じ事を行う。
 画面に斬る前の乳房が映し出される。
 「それでは包帯を取っていただきます」
 奈那緒のコメントでインターンが二人包帯を解く。
 美しく作り直された乳房が露になる。
 「どうでしょう。斬り堕とされた乳首が綺麗に治っています。乳腺も繋がって感度も再現されています」
 咲江が解説する。
 綺麗に治る事は咲江自身が充分に良く知っていた。
 「私達も核戦争の前にこの病院で綺麗にして貰いました。以前より形が良く成りました。感度も問題ありません」
 今度は奈那緒が解説する。
 「どうですか。前と比べてより綺麗に成ったと感じますか」
 咲江が峰崎静香にマイクを当てる。
 残酷な質問だが咲江はカンペの通り読む。
 「ああ。はい。そう思います」
 峰崎静香は歯切れが悪いながら怒りを飲み込んで答えた。
 画面が二つに分割されて以前の乳房と現在が比べられる。
 峰崎静香の前のモニターにも映し出されていた。
 峰崎静香は柏木理佐が面会に来た時に包帯を解いて確認してなければ泣き出すところである。
 さらに奈那緒の『私達も核戦争の前にこの病院で綺麗にして貰いました』という言葉に抑えられていた。
 「それではこれからインターンによります診察自習を中継致します」
 咲江がカンペを読むと峰崎静香は産婦人科診察台に移された。
 「まずは導尿の実習からです」
 物凄く恥ずかしいものである。峰崎静香は入院中トイレには行かせてもらえてない。排泄は総てインターン及び見習い看護士の自習であった。
 看護士が薄い処置用手袋を掛けてカテーテルを滅菌梱包から取り出す。
 それを手袋を掛けた手で抓む。
 診察台に股間を大きく広げられた峰崎静香の女の部分を指で開く。先端を尿道の亀裂に差し込む。
 カテーテルの真ん中を強く抓んで奥に挿入した。
 指で抓んだ部分まで尿がカテーテルに流れ出る。
 看護士はカテーテルを抓んだままその口に透明な尿瓶をあてがう。抓みを離すと尿が尿瓶に流れ出る。
 峰崎静香は恥ずかしさにカメラから顔を強く逸らして手で覆っていた。
 「次は感度を見て行きます」
 インターン二人の手で峰崎静香の躰に幾つもの心電図が着けられた。
 まずはクリトリスを剥く。医療用手袋を填めた手で剥き出したクリトリスを刺激する。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーー」
 画面の下に心電図の波形が表示される。
 次に医師が乳首を刺激する。声は出ない。だが表情は動く。心電図は確り反応を示している。
 手術の結果乳首が感じる事は証明された。
 「次は内診です」
 奈那緒が読む。
 次の順番のインターンの手でクスコが挿入された。
 奥を広げて子宮口がくっきり浮かぶ。
 長い綿棒で濡れを採取する。
 「次は子宮を測定します」
 咲江が読む。
 クスコで膣口を開いたまま小さなクスコで子宮口を開く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 峰崎静香は究極に顔を歪めて声を漏らす。お尻が診察台を強く押していた。
 そこにまっすぐ子宮計を挿入する。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 終わって計測値まで表示される。
 其処へ柏木理佐が運ばれて来た。別のチームが掛かる。
 カメラと奈那緒らは手術室に移動した。
 今回は最初の処置だけが公開されてその先は次週となる。
 
 羽田ニューシティ。勿来亜里沙の部屋である。
 「信じられない。こんな人に見せられないところを放送するなんて」
 柳瀬香織は憤懣やるかたない。
 「でも葛城を狙った柏木理佐と峰崎静香。戦争の前にR国に潜入した仲間。行動したのが五人だからあと十人くらい居るはずと言っていたね」
 勿来亜里沙は今田美央の言葉を思い出した。
 「解るよ。荒木祐子のグループよ」
 吉村恵里は知っていた。
 「他の仲間はどうしたのかな」
 柳瀬香織も十人位いたと言う今田美央の言葉が気になる。
 「何処かに潜んで狙っているとか」
 広中美沙もそれが気に成る。
 「二人射殺されて一人逃げたと報道されていたね」
 勿来亜里沙は柏木理佐と峰崎静香が捕まったが逃げた一人がR国内でどうなったか気になる。
 「何処かR国の村の中に十一人潜んでいるのかな」
 柳瀬香織はR国内と見ている。
 「でも柏木理佐たちどうやってD市のニューシティに入ったの」
 吉村恵里の疑問である。そこは報道されてない。
 「そうだよね。外からなら簡単に入れるのかな」
 「そんなはずはないよ。セキュリティカード無しで動けないよ」
 「そうだよね。そこもクリアしたのね」
 「ますます謎よ」
 「それは今田さん達も不思議に思っていた」
 「誰か協力者が居たとか」
 「でも外に居る彼女らとどう連絡を取るの」
 「どう考えても無理だよね」
 「何か盲点があるよきっと」
 柳瀬香織は希望を見出したい。
 「ねえ。こう言うのは。國の上層部の人は外に出たりシティ間を移動したりできるでしょう。それを何処か外で襲ってセキュリティカードを奪ったとか」
 勿来亜里沙は想像を巡らせる。
 「でもシティ間を移動できても外はヘリで移動じゃない」
 「あと新幹線」
 「どっちも無理よ」
 吉村恵里は否定する。
 「調査に出た警察幹部を襲ったとか」
 柳瀬香織の意見である。
 「不意を突かれたたか」
 「警察幹部のカードなら何処でも動けるね」
 「そうだと徹底的に拷問されるね」
 「だから報道されないのじゃない」
 「そうか」
 吉村恵里もなんとなく納得した。
 
 R国D市。ニューシティ中央棟。新天昇の間である。
 報道が終わった奈那緒と咲江が呼ばれた。
 二人は全員に挨拶して湯野中には特に丁寧に挨拶する。核戦争前に莫大な援助を受けていたからである。
 「辛い仕事をさせてすみません」
 真紀子が二人に詫びる。
 「いいえ。あの二人は許せない人達です。核戦争でこの國が特別な対策で生き延びてまだ乱そうと言うのですから」
 「そう理解してもらえたら」
 湯野中も二人の理解に感謝する。
 「ところであの二人はどうやって侵入したのですか」
 奈那緒も報道されてない疑問を素朴に確認する。
 葛城義和が玉川亮らの事を説明した。
 「その十一人を潜水艦で自由にさせたのですか」
 「そうだよ。娼帝國の街に接近しなければ自由にという事だ」
 湯野中が答える。
 「葛城先生は内部に残っているテレビ太陽系不穏分子を荒木祐子らに合流させて放出したいのよ」
 真紀子がさらに説明を付け加えた。
 「そうですか」
 「そっちの報道もやってもらいたい」
 湯野中が二人にその先を依頼指示する。
 「はい」
 奈那緒は快く引き受けた。
 そのあとビールとワインが出されて二人を交えてバーベキューで飲み会を続ける。
 「どうだね。AIが味を抽出して腹が出ないように改善したビールだ」
 湯野中が新しいビールの味を確認する。
 「これ日本の麒麟ですよね」
 「そうだよ。AIが分析して同じ味を作った。もう真似てもメーカーも裁く国も存在しない。腹が出る成分だけ改善されている」
 「合成で作った味ですか」
 「そうよ。でもアルコール分も味も同じよ」
 「私達が仕入れる物もそうですか」
 「そうよ。R国の工場で作ったのよ。昔の日本の工場は完全に破壊されて使えないわ」
 「そうなのですね」
 「好きな物を焼いて食べてよ」
 湯野中が焼けた肉を前に移動しながら好きな物を焼いてセルフで食べるように薦める。
 「ありがとうございます。遠慮なく」
 咲江が礼を言ってカウンターに立ち上がる。
 「ところでもう少しビールの種類は増えないのですか」
 奈那緒は店に出す種類がもっと欲しい。
 「葛城先生の趣味なのよ。リクエストすれば」
 真紀子はあっさり内情を言ってしまう。
 「日本酒は俺の趣味だ」
 日本酒は湯野中の趣味で末広、名倉山の純米酒が出回っている。
 「店にも出ているのですか」
 葛城義和はスタジオで時間がないと見ている。
 「寿美と奈緒が交代で」
 奈那緒らは核戦争前と違って男性客は入れない。女性専用カウンターにしていた。
 もう屋台村はない。完全に一軒の店舗が割り当てられている。
 「なぜ戦争が起こったのか。それがなぜ核戦争に成ったのか。その問い合わせが多いのです」
 局に来る質問の内容から奈那緒の報告と質問である。
 ニューシティに通信手段はない。問い合わせができるのは一号棟の国民課、警備部、放送局の質問、意見箱だけである。
 「そうだな」
 湯野中もその問い合わせ統計は見ている。もっとも多い問い合わせは通信手段の復旧である。
 だがそれに対応しないことは奈那緒らも理解していた。
 「特集を組んだりしませんか」
 咲江が要求に近い提案をする。
 「葛城先生が出演して説明しますか」
 湯野中は葛城義和に振る。
 「誰か軍人にやって貰いましょう」
 葛城義和はやりたくない。
 「何でロシアはウクライナに侵攻したのですか。建前は核戦争前に報道されていました。でも本音が解りません」
 奈那緒が葛城義和を見て質問する。
 「それは一部で報道されていました。私的には旧ソ連の一部だった国が西側にひっくり返ったことです。二代前の大統領の儘なら戦争は無かったはずです」
 葛城義和は淡々と他所事のように答える。
 「ウクライナがベラルーシのようであれば問題なかったのですね」
 「そうです」
 「何故核戦争に成ったのですか」
 「西側と東側の勢力圏がはっきりして反NATOの国が明確に団結してその経済圏が確立しました。そして独裁者の旗色が悪かったからです」
 「それだけで核を使ったのですか」
 「独裁者は国民の代表ではありません。自分の権力が危うくなれば世界と心中します。自分の権力より大切なものは無いのです」
 「そこまで追い詰められていたのですか」
 「中国が台湾に侵攻した時点でNATO対東側です。核以外の軍備が劣勢だったからではないですか。あくまで私の想定の範囲です」
 「そうですか」
 奈那緒はもっと他に要因があると思っている。
 だが嘗ての日本のマスコミのように追求する心算は無い。答え方を聞いておきたかったのである。
 その日は奈那緒と咲江に滝澤沙緒里の経営するR国戌亥ホテルのスイートルームが用意されていた。
 
 T国の港。潜水艦の中である。
 荒木祐子は操艦を男性六人に任せる事にした。
 既に出港準備ができて港を離れる。
 黒田定は荒木祐子と小柴文香を前に進路を説明していた。
 「潜水艦が横付けできて農業が可能な島の候補だ。問題は娼帝國の手が付いて無いかだ」
 「娼帝國はニューシティだけではないの」
 「国土を整備する事はやるだろう」
 「彼女の情報では四国は手を付けてないとの事だったよ」
 D市から逃げ延びてきた女の証言である。
 「この船に偵察ドローンが積まれている。近くに行って偵察して島を選ぼう」
 黒田定は既に瀬戸内海に進路を取っていた。
 潜行して最大戦速五十ノットで航行している。深度を五百メートルまで下げる。娼帝國の潜水艦との遭遇は避けたい。
 その日は出航に慌しくコンビニで積み込んだカップ麺とお湯が配られた。米だけは炊いたのでライスは配給される。
 「田畑の有る島は少ないね」
 小柴文香は航空地図を見ながら落胆する。
 「因島なら畑が残っている」
 黒田定は既に眼を付けていた。
 「あーーーーーーそうだね。でも道路が繋がってない方が」
 「それが無い。漁業の島ばかりだよ」
 「一から畑や田んぼは作りたくないよ。と言って道路が繋がっていると警戒しないと危険だし」
 小柴文香は独立した離れ島を選びたかった。
 
 R国D市のスタジオ。
 軍人の宴会は放送には使えない。週一回お約束のSM放送の準備がなされている。
 川越奈津美が鉄格子から引っ張り出された。
 リクエストで川越奈津美を虐めて欲しい要求が多かったのである。
 舛田警視正が待ち構えるスタジオに連れて来られた。
 「お久しぶり」
 「・・・・・」
 そう言われても虐められた川越奈津美にはついこの間の事である。
 「まだ乳首斬られてないし蛇もまだよね」
 舛田警視正は満面の笑顔で言う。まだ番組開始五分前である。舛田警視正は既に川越奈津美に蛇を入れたのを忘れていた。
 「舛田紗香です。本日は一番リクエストの多かった川越奈津美さんのSMショーを行います。こちらは抽選で当たった六人の男性です」
 カメラが川越奈津美から移動して六人を順次映して行く。最後に川越奈津美に戻る。
 「本日はこれまで以上にハードに成ります。それで他の部署から私の応援に来ていただきました。特別工作部の東丸秀三郎さんと三田園矢一さんです」
 舛田警視正は東丸秀三郎警部と三田園矢一警部補を紹介する。
 川越奈津美に戦慄が奔る。川越奈津美はこの二人が峰崎静香を拷問した番組を見ていた。
 まずは抽選に当たった六人が川越奈津美を輪姦す。
 
 R国D市。鉄格子の中である。
 川越奈津美が引っ張り出されて残った東悠里、菅野瑞穂、森山雪路らはテレビ画面に釘付けになっている。
 蒼白な表情で状況を見続けていた。
 「奈津美。今度は酷い事に成るかもしれないよ」
 東悠里は胸騒ぎがする。
 「後ろに鞭が」
 森山雪路がテーブルに何本も置かれた鞭に気付いて嘆く。
 「あれ痛いよーーーーーーー」
 菅野瑞穂も無残に叩かれた。
 「でもそんな事では済まないね」
 「そうだよ。あの女は残酷だよ」
 
 R国D市のスタジオ。
 川越奈津美は六人目の男に不本意にも三回逝き声を絞り上げさせられる。男は川越奈津美の三回目と同時に果てた。
 「あはああ。あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 川越奈津美は悔しさに顔を歪めながら荒い息遣いで涙を零す。
 「気持ち良かったわね」
 舛田警視正は川越奈津美の顎を持ち上げて言う。
 「・・・・・」
 川越奈津美は悔しさに何も言えない。逸らせた顔から涙が流れ落ちる。
 「まだおプライドが高いのね。調教が必要です。たっぷりお仕置きしましょうね」
 舛田警視正は川越奈津美を拷問椅子に乗せる。
 「さあ。がっちり固定するのよ」
 そして六人に指示を出す。
 川越奈津美の股間は百二十度くらいに広げられた。
 舛田警視正がハンドルを回して川越奈津美の股間を真上に向ける。
 「お○○こを広げて」
 二人の男が両側からビラビラを引っ張る。薄い緋色の部分が広がり膣口付近はやや濡れていた。
 「二人は乳首、四人はたっぷりお○○こを弄って」
 舛田警視正が指示を出す。
 手前に居た二人は乳首を抓んで弄る。小陰唇を広げていた二人は膣に指先を突っ込む。一人はクリトリスを剥く。残る一人は尿道口を摩る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は堪らず悲鳴を上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 男らはその顔を見下ろしながら弄くり続けた。
 舛田警視正はクスコを取り出す。
 「さあ。次はこれよ。中を責めましょう」
 舛田警視正は一人の男にクスコを渡す。
 男は川越奈津美の膣口が充分に濡れているのでそのまま挿入してしまう。
 舛田警視正は次の一人にペンライトを渡す。四人に筆を配る。乾いたばさばさの筆である。
 「ペンライトで中を照らして」
 舛田警視正はペンライトを渡した男に要求する。
 「貴方はこれ」
 クスコを挿入した男に長めのブジーで先端が亀頭の様に成った物を渡す。
 「この膣の天井部。ここが一番敏感なの。これを責めて」
 舛田警視正は同じブジーを持ってその部分を指して説明する。
 「二人は奥に盛り上がって居るでしょう。真っ赤な部分が。その周りを筆で責めて」
 小さい面相筆を渡した二人に指示した。
 「二人はその筆で乳首を包むように乳輪の上で回して」
 男らは直ぐに掛かる。
 「あーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーー」
 川越奈津美はまったく堪えられない。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 一気に潮が噴き上げる。
 男らは後ろに下がって体を躱す。
 「もっと責めて」
 潮が修まったので舛田警視正はさらに要求する。
 「気持ち良過ぎちゃった」
 舛田警視正は川越奈津美の顔の上から覗き込んで詰る。
 「やめてください」
 川越奈津美はまた涙を流していた。
 「まだ素直に官能を受け入れないのね」
 舛田警視正はさらに虐める姿勢である。
 男らは直ぐに同じ責めを始めた。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 逝ってしまったばかりで直ぐに強い官能が川越奈津美を襲う。
 クスコの中は膣液でどろどろである。
 「あーーーーーーーーーーーーーーあはーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の躰は拷問椅子から腰を迫り上げて藻掻く。股間は強く痙攣している。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美はもう一度潮を強く噴き上げてしまう。
 「あはあーー。ああーー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 川越奈津美の躰全体が強く震撼している。
 「それまでね」
 舛田警視正は辱めはここまでと次に移る。その前に川越奈津美にシャワー休憩が与えられた。
 
 荒木祐子らの潜水艦は夜遅く瀬戸内海に入った。
 「因島は直ぐ近くだ。偵察は明日で」
 黒田定は艦を海底に着艇させた。
 その上を高速スクリュー音が通過する。
 全員に緊張が奔った。
 海上を通過したのは娼帝國のイージス艦である。
 T国の港を出港した近くの海上からずっと探知していた。乗員は乗ってない。完全なロボット操艦である。
 荒木祐子らの潜水艦から少し離れて佐島の港に停泊した。潜水艦の頭上の海面には監視するブイを流している。
 「何だったの」
 全員にまだ戦慄が奔っている。
 「日本近海だから娼帝國の軍艦がパトロールしているのじゃないか」
 黒田定の憶測である。
 「だったら因島に落ち着けないね」
 小柴文香は不安になる。
 「私達が何処に落ち着くのか確認しているだけかもよ」
 荒木祐子はまだ何とも言えないとの見解である。
 「とにかく予定通りやってみよう。核汚染地域に入るのを警告してくれたのだから因島に上陸してまずければ警告くらいはするのじゃないか」
 黒田定も行き成り攻撃はしてこないと見ていた。
 「明日は予定通りやりましょう」
 荒木祐子がきっぱり結論を出す。
 
 R国D市ニューシティ中央棟。新天昇の間である。
 「イージス艦から報告よ。荒木祐子らの潜水艦は瀬戸内海に入って着艇したみたい」
 真紀子が報告を確認する。
 「漁業の島が多い。だが漁船は燃料が確保できない。魚は近くで釣れる。必要なのは農作物だが田畑は殆どない」
 平佐和は生活できるのかと見る。
 「因島でしょう。多少田畑が存在します。瀬戸内海の島の中では平地面積があります」
 葛城義和が核戦争前の地図データから確認していた。
 「そうか」
 平佐和もその地図を確認する。
 「多分残っている畑を使いたいのでしょう。一から耕すのは大変です」
 葛城義和には荒木祐子らの計画がおぼろげに見えた。
 「そうだな。あの辺りなら海は静かだ」
 平佐和も納得した。
 「もうガソリンや重油はタンクに残っているだけで使えるのは壊れてない電気自動車くらいよ」
 「耕運機は全部駄目だな」
 「電気で動く耕運機が必要ね。それと太陽光発電と蓄電池」
 「葛城君。昔の仲間がシティを出て行くなら受け入れる条件でプレゼントしてやるか」
 平佐和が真紀子につられて提案をする。
 「もう少し状況を見ましょう」
 葛城義和はもろ手で賛成ではない。
 「もう少し様子を見るか」
 「そうです。合流する分子が見つかってからでも」
 「まず彼女らのここまでを報道するのね」
 「その揺さぶりを先にやりましょう」
 葛城義和はこの面々がいつ反逆するか判らないと思っていた。余計な支援は控えたい。
 
 R国D市のスタジオ。
 川越奈津美のシャワータイムが終わってスタジオに戻された。
 既に舛田警視正から六人の男らに指示が出ている。
 六人は川越奈津美をマットを敷いた床に俯きに倒して縛りに掛かった。
 四人が躰を押さえる。
 一人が脚首を持ち上げて尻の上で合わせて短い縄で縛る。
 さらにもう一人が手首を背中の上で縛り合わせ脚首を縛った縄と合わせて背中の後ろで四本束ねた。
 その中心にフックを付ける。
 今回も鎖を巻き上げる方式のチェーンブロックである。それから下がったフックに川越奈津美に付けたフックを引っ掛けて吊るす。
 チェーンを巻き上げて川越奈津美の躰を風呂敷包みを吊るし上げるように引き上げる。
 「うう、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の躰は空中に五角形を描くように吊るされた。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は苦しさに藻掻く。
 「一度降ろして」
 舛田警視正はさすがに無理と判断する。
 チェーンを逆に引いて一度川越奈津美の躰をマットに降ろす。
 「縛り直して」
 手首、脚首を合わせた縛りを解く。
 「脚首はそのままで問題ない。手首を短い縄で縛り直して」
 結局手首どうし脚首どうし別々に縛り合わせる。
 それをもう一本の縄で縛った脚首と縛った手首をやや余裕を持たせて縛り合わせた。それにフックを付ける。
 もう一度チェーンブロックから下がったフックに引っ掛けそのままチェーンを引いて吊るし上げた。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それでも川越奈津美は呻き声を漏らす。
 「いいわよ」
 舛田警視正は表情を見て大丈夫と確認した。
 「貴方達。彼女を鞭で叩きたいでしょう」
 舛田警視正はテーブルの上の鞭を指差す。
 「はい。もう」
 男らは笑顔で頷く。
 「一本ずつ取って」
 舛田警視正の指差すテーブルには鞭は四本しかない。
 「先端が大きく四角いのはおっぱいよ。先端が小さな長方形二枚合わせがお○○こ。持ってない人はビンタね」
 舛田警視正は駿河問いの吊るしで鞭と言うハードな要求をする。
 川越奈津美は恐怖に慄いていた。
 「何発叩けますか」
 長方形のチップの鞭を持った男が加虐心を剥きだして確認する。
 「一人二回ね」
 さすがに十二発でも厳しい。
 だが舛田警視正はもっと残酷な刑を準備していた。病院のインターン訓練の為である。
 四角い蝿叩きの様な鞭を持った男が構える。
 「えーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は驚愕の表情で身構える。
 駿河問いだけでも苦しい。その上に鞭は堪えられない。
 男は左の乳房を平たい鞭の先端で強くビンタするように叩く。
 「ぐう、ううーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の躰は吊るされた腰が迫り上がって空中で藻掻く。
 男は悦びを込めて左の乳房に二発目を叩きこむ。
 「ぐうああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は躰を揺すって藻掻く。乳房にビンタは痛い。だが叩く男は気持ち良い。
 川越奈津美は二人目に構える男を睨みつける。
 男は同じ左の乳房を強く叩く。
 乳房に平たい革のスパンキングが強烈に痛い。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は躰を振って藻掻く。
 男は次の一発を左右の乳房を流すように薙ぐ。
 「うーーーーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに藻掻く川越奈津美の左の乳房は叩かれた部分が薄っすら赤く染まってそれが美しい。
 次の男は川越奈津美の後ろに構える。
 内腿の間に見える小陰唇を狙って叩く。強くきっちり打ち付けた。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美はもろに女の部分を叩かれて空中で痛みに悶える。
 男は続いて二発目を叩き込む。これも小陰唇を縦斜めに叩いている。
 「ぐうーーーーーーーーーううーーーーーうーーーうーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美から涙が溢れる。
 次の男も構える。
 「だめーーーーーーーーーまってーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美はもう堪えられない。泣き悲鳴に成る。
 男はそれでも嬉々として叩く。閉じ合わせた粘膜二枚を割るように先端がめり込む。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーぐうあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーはああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 川越奈津美から悲鳴とともに僅かな失禁尿が漏れる。
 「おーーーーーーーーーーー」
 叩いた男から悦びの歓声が上がる。
 男は自分の前に女の部分を叩いた男にゼスチャーで女の部分を広げる要求をした。
 頼まれた男は駿河問いの内側から手を突っ込む。
 川越奈津美の女の部分を指で広げる。
 「だめーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。それはだめーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は泣き叫ぶ。
 正面にはビンタの順番を待ち構える二人が立っている。
 男は既に加虐心の塊であった。
 振り被った鞭の先端に思いを込める。川越奈津美の女の部分を狙う。態と鞭の先端をやや斜めにする。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の恐怖に震えた悲鳴が上がる。
 男は鞭の角を斜めに川越奈津美の尿道口付近の粘膜に叩き付けた。
 「ぐぼーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーぐううーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の躰は空中で一瞬固まる。そして強く揺する。力の限り藻掻き暴れた。
 「あーーーーーーーーーーあはああーーーーーーーーーーーん。あーはあーーーーーーーーーーーーーーん。ああん。ああ。ああ。ああ」
 川越奈津美は泣き悲鳴を上げてまた僅かに失禁してしまう。
 涙は溢れ出ていた。
 叩いた男は満足そうな表情で下がる。
 次の男が泣き濡れた川越奈津美の髪を?む。顔を正面に向けてもう片方の手でビンタする。
 「うーーーーーーーーーおーーーーーーーーー」
 川越奈津美は涙目で男を睨み返す。
 男はもう一発ビンタする。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美からさらに涙が溢れる。
 次の男は川越奈津美の顎を掴む。
 「・・・・・」
 川越奈津美は無言で顔を逸らす。
 男は哂いを浮かべて川越奈津美の頬を手に力を込めて叩く。
 「ぐーーーーーーーーうーーーーーーーーーー」
 逸らした川越奈津美の顔からさらに涙が流れ落ちる。泣き声のない号泣状態である。
 男はそれをもう一発叩く。
 「ぐーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美から何処までも涙が溢れる。
 「吊るしを降ろして拷問椅子に」
 舛田警視正は六人の男と東丸秀三郎警部と三田園矢一警部補に要求する。
 川越奈津美を男らが床に降ろす。
 東丸秀三郎警部と三田園矢一警部補の手で縄が解かれる。
 「みんな押さえて」
 舛田警視正は六人の男らに躰を押さえるよう指示する。
 川越奈津美は拷問椅子に脚首、太腿、腰を固定された。
 「三つの内から選んでもらう」
 東丸秀三郎警部が宣告する。
 「一つ。あの蛇だ。自分の手であんたの女に入れてもらう」
 三田園矢一警部補が蛇を指して唱える。
 「できるわけないよーーーーーーー」
 川越奈津美は目を吊り上げて拒絶する。
 「二つ。あんたの膣の中で蛞蝓を溶かす」
 東丸秀三郎警部が唱える。
 「・・・・・」
 「三つ。膣の中をカメレオンの舌で舐めてもらう」
 三田園矢一警部補が水槽の中のカメレオンを指差す。
 「えーーーーーーーーーー」
 「どれも毒も何もないぞ。蛇もカメレオンも蛞蝓も養殖だ」
 東丸秀三郎警部は安全だとふざけながら諭す。
 「それでもだめーーーーーーーーー。どれもだめです」
 川越奈津美は震えた声で拒絶する。
 「選ばないと全部だぞ」
 三田園矢一警部補が追い詰めるべく宣告する。
 「えーーーー。そんなーーーーーー」
 「お前どうせ。この蛇一回入っただろ」
 東丸秀三郎警部は手で?んで蛇を取り出す。
 その間に三田園矢一警部補が川越奈津美の膣にクスコを挿し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は切羽詰った悲鳴で拒絶する。
 「大丈夫だ。握ってみろ」
 東丸秀三郎警部は蛇の頭の手前と尻尾を掴んでいる。それを川越奈津美の目の前に翳す。
 態と手は拷問椅子に固定してない。
 「あーーーーーーーー」
 「掴め」
 東丸秀三郎警部は強い口調で蛇を近付ける。
 「・・・・・」
 川越奈津美は躰を震えさせながら首を振る。
 「柏木理佐も掴んで入れたぞ」
 三田園矢一警部補が川越奈津美の腕を掴んで蛇に寄せる。
 「あーーーーーーーーーーー」
 三田園矢一警部補は両手で川越奈津美の手を広げて蛇に当てる。
 「何ともない。握れ」
 川越奈津美は震えた手で掴む。
 「そうだ何ともないだろ」
 次の瞬間東丸秀三郎警部は頭の方を持っていた手を離す。
 「あーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は慌てて手を離した。
 東丸秀三郎警部は蛇の頭を川越奈津美の太腿に落とす。
 「あーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は泣き悲鳴に成る。
 三田園矢一警部補がその蛇を掴んでクスコに挿入してしまう。
 「あーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん」
 川越奈津美は強烈に泣き叫ぶ。また僅かに失禁してしまう。
 三田園矢一警部補は蛇を抜いて水槽に戻す。周りをモップと雑巾で拭く。
 「どうだ自分で入れたら三つの刑はこれだけだ。さもなければあと二つの刑も実行だ」
 三田園矢一警部補が理不尽な条件を宣告する。
 「そら掴め」
 東丸秀三郎警部がクスコの前に代わりの蛇を持って来る。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は震える手を伸ばす。
 泣き顔で東丸秀三郎警部を見る。
 「大丈夫だ掴め」
 川越奈津美は仕方なくそれを掴む。あと二つの恐ろしい刑を避けたい。
 「さあ。中に迎えろ」
 東丸秀三郎警部はその手を押す。
 クスコの中に蛇の頭が入ってしまう。
 「もっと奥に」
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東丸秀三郎警部は川越奈津美が蛇を掴んだ手を持って二、三回動かす。
 「あ、ああーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の表情は究極に崩れて涙を溢れさせている。
 その間に舛田警視正は六人に抽選を行っていた。
 東丸秀三郎警部は蛇を水槽に戻してクスコを抜き取る。クスコにはクリーム状に成った膣液がたっぷり付着していた。
 それを画面に拡大して翳す。
 川越奈津美は恥ずかしさに顔を強く逸らして堪える。
 「さあ当たったのは二人。貴方はこのM字の焼き鏝で綺麗な乳房を焼いて。貴方は半田鏝でお○○この中を焼いて」
 舛田警視正が宣言する。
 「・・・・・」
 川越奈津美の表情が恐怖に凍り付く。悲鳴すら出ない。
 「この加重死刑囚の乳房もお○○こも焼きます。ですが娼国の医療で必ず綺麗に治ります」
 また舛田警視正は自信満々の宣言をする。
 指示を受けた看護士が四人待機して居た。
 「籤に外れた四人は腕を押さえて」
 舛田警視正は腕が固定されてない事に気付いて慌てて指示を出す。
 M字の焼き鏝を持った男が構える。既にコークスの中で真っ赤に焼けていた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美はそれを見て恐怖の悲鳴を上げる。
 男は容赦なく色白で肌理の細かい川越奈津美の乳房にM字の先端を押し付けてしまう。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうう、あああーーーーーーーーーーーああーーーーーーああーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の表情が限りなく破裂して轟音の悲鳴を轟かせた。
 看護士が濡れタオルを当てて局部麻酔を注射する。
 「さあ次」
 舛田警視正は半田鏝の男を追い立てる。
 男は指で膣口を広げて半田鏝を一気に刺し込む。
 「うぐおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美の躰が震撼する。
 「うおーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーー」
 川越奈津美は躰を震撼させて悲鳴を上げ続けた。
 また看護士が局部麻酔を打って応急処置をする。
 東丸秀三郎警部と三田園矢一警部補が急いで拷問椅子の戒めを解く。
 看護師らが川越奈津美の躰をストレチャーに移して屋上に運ぶ。そのまま待機していたヘリで娼国の病院に運ばれた。
 
 羽田ニューシティ。勿来亜里沙の部屋である。
 全員が怒りと恐怖に固まっていた。
 「どんどん残虐に成るよ」
 柳瀬香織は怒りと恐怖に震えている。
 「ちょとでも反発したら駄目なのね」
 「一週間に一回お約束になったのよ。ラウンジで男性はみんな興奮して見ているって年配の女の人が言っていた」
 広中美沙がラウンジでグループ以外の女性から聞いた話である。
 「それじゃ人気が有るから定着させたのね」
 柳瀬香織は憤懣を剥き出しである。
 「あの六人が交代で虐め抜かれるのね」
 勿来亜里沙あまりにも酷い仕打ちと嘆く。
 「でもシティの住民の意識も核戦争前と一変してしまったよ。反対意見とか批判がまったく出ないよ」
 柳瀬香織は焦りを感じている。
 「言えないからだと思うけど。逆に満足している人も多いよね」
 吉村恵里もラウンジの雰囲気を感じ取っていた。
 「香織。SMコースで指名されたら堪えられる」
 勿来亜里沙はそれが心配である。もしも弾けて抵抗したらあのスタジオ送りに成って一気にグループの事態も悪化する。
 「堪えるよ。亜里沙の心配は解るよ」
 柳瀬香織は怒っていてもその時の事態の重要さは解っていた。
 「まだ指名が来るのかな」
 吉村恵里も不安になる。
 「ねえ。美央さん達のグループは大丈夫なの」
 広中美沙がそっちも心配する。
 「うーーん。何も聞いてないけど。目を付けられてなければね」
 勿来亜里沙も不安である。自分自身が絶えるのが厳しかった。いまだに夢に出てきて魘される。
 「亜里沙次の会合はいつ」
 吉村恵里が確認する。その部分の意識合わせが気に成る。
 「来週の火曜日」
 「誰が行く」
 「抽選にしない」
 勿来亜里沙はそう主張する。
 結果は柳瀬香織と吉村恵里が行く事に決まった。
 
 翌朝。瀬戸内海の因島に近い海底である。
 黒田定は潜水艦を潜望鏡震度まで上昇させる。
 潜望鏡で百八十度見回す。イージス艦の姿は見えない。
 セイルだけ浮上する。
 セイルのハッチから男性隊員二人が出て来た。ドローンを発信させる。
 そのまま男性隊員がハッチから降りて潜水艦は潜望鏡震度まで下がった。
 司令室のモニターで全員が確認する。
 最初の光景で島と島を渡る高速道路は寸断されていた。
 「かなり破壊されているね」
 小柴文香は地上の状況に嘆く。
 「ああーー。太陽光パネルも駄目ね」
 「畑は無事だけど。戦車が三台」
 「使える畑だけでいいよ」
 「高速道路は島の中も壊されているね」
 「人が居ないか確認したいですね」
 「町は爆撃で破壊されています。こっちの町は焼け野原です」
 ドローンは因島の東側から入って西側まで来た。工場の破壊された跡が続いている。
 「北の方は」
 黒田定は荒木祐子の要求でドローンを北に向ける。
 集落よりは町と言える建物、民家の集まりが点在していた。畑もそれなりにあるが大方が壊されている。
 「水と電気はどうでしょう」
 「川が在ります。水は流れていますね」
 「電気は駄目そうね」
 「それは無理でしょう。発電自体行ってないでしょう」
 男性隊員はそう答える。
 「人も住まないのね」
 「それは何とも言えない」
 黒田定は島には残った人がいないとは限らないと思う。
 「中国兵が残っていたら」
 小柴文香はそっちが心配になる。
 「とにかくドローンで偵察して異常がなければ武器を持って上陸しよう」
 黒田定は軍が駐屯している事はないと思う。狙撃兵が居ても僅かと看做していた。
 「今日一日偵察しましょう」
 荒木祐子がそう決める。
 食事当番の女性がモニターの前を離れて朝食に掛かる。
 メニューは米を炊いてコンビニに残っていた味のり、冷凍の魚の切り身を焼いた物、味噌汁である。
 味噌はコンビニに残っていて常温でもまだ使えた。
 「艦を何処に接岸するかだな。電気は艦から取るしかない」
 「そうね」
 「港の近くに壊されてない建物があれば良いのだが」
 ドローンは因島の南側に来る。造船所のドックが破壊されていた。
 「最初の方に見た太陽光発電。あれ何台か使えないかしら」
 黒田定はドローンを島の東岸に沿って進める。やがて最初に侵入した部分に来る。
 低空で太陽光パネルを観察するが殆ど絶望であった。
 潜水艦のセイルを浮上させてドローンを収容する。
 深夜見張りだった二人が起きて来た。
 既に昼食の時間である。
 二人は女性隊員からドローンの偵察状況を説明された。
 「午後は港で建物を探しましょう」
 荒木祐子が決める。
 「潜水艦で出よう。島を一周して港を検分しながら建物を探そう」
 黒田定は艦を動かす事を提案する。
 「そうね」
 荒木祐子も納得する。
 昼食はカレーが配給された。
 艦は破壊された高速道路を迂回して北に回る。
 
 R国D市。ニューシティ中央棟新天昇の間である。
 荒木祐子らの行動はこの部屋のモニターで監視していた。
 ドローンの動きも潜水艦の動きも衛星が捉えている。
 「順調に動いているね」
 真紀子はこの島に落ち着くと見ていた。
 「しかしこうしてみると荒れているな」
 平佐和も離れ島の割りに中国軍が入り込んでいたのに驚いている。
 「付近の島の中で平地が多いですからね。戦場に成ったのでしょう」
 葛城義和はそう分析する。
 女性工作員が昼食を運んで来た。
 本日はミニ解析である。
 「畑の中で放置されているのは何処の戦車だ」
 平佐和は破壊されて国籍が見えない三台の戦車を見て言う。
 「日本のヒトマルですよ」
 葛城義和には直ぐに判った。
 「奴らは使える建物でも探しているのかな」
 湯野中はなかなか上陸しないのでそう呟く。
 「残存兵とか住人が残っているのを心配しているのじゃない」
 真紀子は無人の島かどうか不安になるのはよく判る。
 「今夜これを報道するのだろ」
 平佐和は報道の予定を確認する。
 「そうよ。取り合えずここまで」
 真紀子が答える。
 「早く炙り出して此処に合流してもらいたいな」
 平佐和は葛城義和と同じように不穏分子を追い出したい。
 「もう一つ手を打っています」
 葛城義和は柿崎一行と打ち合わせて追い出し作戦を展開していた。
 
 羽田ニューシティ。プレイルーム。
 本多千秋が小柴雄二にSMコースで指名されてしまった。
 勿来亜里沙から話は聞いている。理不尽な強制に怒りが込み上げてきた。だが何とか自分を落ち着かせて無難に終わらせなければ成らない。
 客は小柴雄二一人ではなかった。
 もう一人は溝口明日香大尉。柏木理佐を峰崎静香の病室に案内した女性工作員である。
 本多千秋は女と二人なのにさらに驚き警戒を深める。
 溝口明日香大尉は荒木祐子との繋がりを知っての行動である。
 「さあ。全部脱いで」
 溝口明日香大尉は冷たい口調で要求する。
 本多千秋は心臓が破裂しそうに緊張していた。
 震える手でワンピースを脱ぐ。
 後ろを向いてストッキングを降ろす。
 「前を向いて」
 溝口明日香大尉は強い口調で命令する。
 本多千秋は顔を真っ赤にして前を向く。
 「さあ。ブラ外して」
 溝口明日香大尉はさらに追い立てる。
 本多千秋は溝口明日香大尉の言葉に怯えながら震える手でブラを外す。
 「それも」
 ショーツを指差す。
 「ちゃんと白い下着は着けていたわね」
 規定を確認する言い方である。
 本多千秋は献身婦の時だけ着ける白い下着で来ていた。規定を守らない者が多くいる。そこは用心深くしていた。
 「十字架の前に立って」
 小柴雄二が本多千秋の手首を合わせて縛る。それを天井から下がったフックに通して引っ張り上げ腕を上から吊るす。
 十字架の根元に右の脚首を縛り付ける。
 本多千秋は心臓が旋律を打っていた。
 「いい。これバラ鞭。一本鞭はハード。バラ鞭はソフトの範囲。いいわね」
 溝口明日香大尉は態々ルールに念を押す。
 「はい」
 本多千秋は仕方なく答える。
 バラ鞭と言っても革は二センチの幅が有り厚さも一ミリは有る。分散した六条鞭だがかなり痛い。
 乳房は無防備に晒されていた。
 溝口明日香大尉は鞭を小柴雄二に渡す。
 小柴雄二はその六条鞭を束で本多千秋の乳房に叩き込む。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋の顔が究極に歪んで悲鳴を絞り出す。
 次は左の乳房に鞭の束を叩きつける。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋の白く柔らかい乳房がへしゃげる。
 小柴雄二は十数回叩いて悲鳴を愉しむ。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーー」
 本多千秋は躰を揺すって痛みに堪える。乳房は薄っすら赤く成っていた。
 小柴雄二は溝口明日香大尉にその鞭を渡す。
 本多千秋はこの女が叩いてくるのかと恐々とする。
 小柴雄二は十字架に固定してない左脚の膝と脚首に縄を掛けて持ち上げた。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋は股間が広がって悲鳴を上げる。
 そのまま縄を十字架の横の先端に設えたフックに固定した。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋は辛い声を漏らす。
 溝口明日香大尉は本多千秋に近付く。広がった股間に咲いている女の部分の突起を指で広げる。
 洗ってないその部分の臭いが広がる。
 溝口明日香大尉は態と臭そうな表情を示す。
 「いやあーーーーーーーーーー」
 小柴雄二もそこを広げてへらで汚れを掬い取る。それを硝子版に載せて本多千秋の目の前に翳す。
 「いやあーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋は既に涙を溜めていた。
 「結構汚れているよ。ショーツはどうかしら」
 溝口明日香大尉は本多千秋が脱いだ下着を抓み上げる。
 「あーーーーーーーーーーー」
 「残念。染みは無いよ」
 それを小柴雄二に渡す。
 小柴雄二も股間に当たる二重布の部分を確認して元に戻す。出掛けに履き替えて来たのである。
 小柴雄二は六条鞭をもう一度取る。片方の手で先端を束ねて持って構えた。
 アンダーに斜め下から股間を叩く。
 「あ、ううーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 本多千秋は女の部分を行き成り叩かれて恐怖の表情で見返す。
 「一本鞭が欲しいな」
 小柴雄二は不敵な哂いを浮かべてもう一発叩く。
 「うおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 分散したバラ鞭でもかなり痛い。本多千秋の表情は破裂している。
 「まだまだ序の口よ」
 そう言う溝口明日香大尉は尿道カテーテルと浣腸器を準備していた。
 バケツには板氷を入れた水が用意されている。
 溝口明日香大尉の目的は本多千秋に堪えられず反逆させる事である。
 峰崎静香をお座敷で拷問して吐かせた荒木祐子の存在。
 その荒木祐子に関連するリストの女性を調査した。その中で切れやすい本多千秋を選んだ。
 柳瀬香織も候補に上がった。
 だが吉岡理穂に繋がりの有った本多千秋と決めたのである。
 小柴雄二はバラ鞭で力を込めて本多千秋の乳房を横から薙ぐように二十回くらい叩いた。
 本多千秋の乳房は蚯蚓腫れまでには成ってないが薄く紅に染まっている。
 その睫毛はやや涙に滲んでいた。
 溝口明日香大尉は小柴雄二に石鹸水の入った浣腸器を渡す。
 本多千秋は十字架に磔にされて左脚を吊るし上げられたままである。小柴雄二はしゃがんで本多千秋のアナルに浣腸器を差し込む。
 「うーーーーーーーーーーーーーー」
 常温なので直ぐに腹が痛む事はない。本多千秋は始めての浣腸に悲鳴を上げたのである。
 小柴雄二は浣腸器のシリンダーを押して容赦なく本多千秋の直腸に石鹸水を注入する。
 本多千秋は辛そうな表情で浣腸器を見下ろす。
 溝口明日香大尉が股間の真下に深く透明なバケツを置く。
 「・・・・・」
 本多千秋は堪らない羞恥に恐々としながら躰を揺すって藻掻く。
 「貴女の恥ずかしい姿。その第一弾ね」
 溝口明日香大尉は態々詰る。
 その言い方はまだまだ辱めると予告していた。
 本多千秋は限りなく不安で堪らなく辛い。だが堪えるしかないと自分に言い聞かせる。
 もし自分が此処で反逆と決められたら仲間にも手が及ぶ。
 「うぐうーーーーーーーーーーー」
 本多千秋は直腸の圧迫に限界である。
 「いいのよ。出して。ちゃんと受けているでしょーーーー」
 溝口明日香大尉は透明なバケツを指差す。徹底的に本多千秋を辱める姿勢である。
 「う、うう、うう」
 本多千秋はもう耐えられない。
 アナル栓はしていない。
 本多千秋のアナルから耐えられず便が流れ落ちる。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 本多千秋の表情は真っ赤に染まって顔を逸らして恥ずかしさに固まる。
 普通の人なら絶対に見られてはならない姿である。
 本多千秋は涙を浮かべる。
 「悔しいの。お客様に私の排泄を見てくださいと思わないと。躰を奉仕しようと言う精神がないのね」
 溝口明日香大尉はさらに無理な意識を要求する。完全に虐めである。
 「そこまで」
 本多千秋はそう呟いてさらに涙を落とす。
 「貴女の部屋にもテレビ有るよね」
 「はい」
 本多千秋は視線を外して答える。
 その間に小柴雄二は本多千秋の股間を拭く。
 「葛城先生を峰崎静香が襲った時。峰崎静香を私が押さえたのよ。あの時の乗務員が私」
 「貴女は」
 本多千秋は驚愕する。
 「R国工作員よ。要人が乗る時だけ乗務員も私達に交代するのよ」
 「それが私と」
 本多千秋は自分に関係ないと主張する。
 「お前は荒木祐子と過去に繋がりが有るよ。峰崎静香は荒木祐子とR国に隠れていたのよ」
 「私に関係有りません」
 本多千秋はきっぱり否定する。
 「そう。この國に革命を起こそうなんて考えはないのね」
 溝口明日香大尉はさらに核心に突っ込む。
 「有りません。此処を出たくないから我慢してこの部屋に来ました」
 本多千秋は何としても否定したい。
 「そう。今日の夜ね。荒木祐子らが潜水艦を手に入れて瀬戸内海の因島に上陸した事が放送されるわ。そっちに合流したら」
 溝口明日香大尉はさらに追い詰めようとする。
 「荒木祐子さんと過去に繋がりが有ったら此処に居てはいけないのですか。もう他に人の住めるところは無いのです」
 本多千秋は堪らず抗議する。
 「葛城先生はいけないとは言っていません。合流するなら移送しますということです」
 「しません」
 本多千秋はきっぱり否定する。
 「そう。ならいいのよ。今日はたっぷり遊ばせて貰います。後はお好きなように」
 溝口明日香大尉は小柴雄二に後半を言う。そしてそのまま後ろのソファーに下がってしまった。
 小柴雄二は一度本多千秋の戒めを解く。
 そのまま拷問椅子に促す。
 本多千秋は従うしかない。
 娼帝國は自分らに照準を合わせて来た。出て合流すべきかは自分だけで判断する事はできない。
 本多千秋は拷問椅子に大股開きで固定されてしまった。本多千秋には堪らなく恥ずかしい姿である。
 小柴雄二は容赦なく本多千秋の女の部分を広げる。
 「・・・・・」
 本多千秋は辛うじて悲鳴を押さえた。
 「ビラビラは綺麗な小豆色だな。内部は薄いピンクだ。襞が透明感があって綺麗だ。この膣口に密集した襞を弄ると気持ち良さそうだぞ」
 小柴雄二は本多千秋の神経に刺さる言葉で詰る。
 本多千秋にも小柴雄二が自分がぶち切れるのを狙っていると分っている。無言で絶え続けていた。
 小柴雄二は膣内に指を入れて弄くる。
 「ううーーーーーーー」
 小柴雄二はさらにもう片方の手の指も進入させた。
 「あはあーーー」
 本多千秋は堪らず悲鳴を漏らす。
 小柴雄二は両手の指で膣口を強く広げる。
 「奥まで襞がびっしりだ。入れると気持ち良さそうだな。もっと献身婦をたくさんやれば指名が付いて稼げるぞ」
 「やめてーーーーー。静かに暮らしたいのです」
 本多千秋は堪らず抗議してしまう。
 「もったいない。たくさんの男に提供すべきだ」
 小柴雄二はさらに詰る。
 「そんな」
 本多千秋はまた堪らず言葉を漏らしてしまう。
 「この穴には棘付きバイブがぴったりだ。じっくり掻き回したら良い声が聞けそうだな」
 「・・・・・」
 本多千秋は小柴雄二がとことん逝き顔を晒させようとしていると思う。堪らなく理不尽である。これを堪えるしかない。
 溝口明日香大尉が棘付きバイブを取り出して渡す。
 本多千秋の膣の中は指で弄った程度では濡れてない。
 溝口明日香大尉が先端が注入口に成ったローションのボトルを渡す。
 小柴雄二はそれをたっぷり流し込む。
 「あーーーーー」
 本多千秋は息遣いを漏らす。
 小柴雄二は棘付きバイブをゆっくり挿入する。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋は既に刺激に堪えられない。
 小柴雄二はスイッチを入れる。
 「あはあーーーーーーーーーー。あーーーはあーーーーーーーーーーー」
 本多千秋は強い息遣いを漏らしてしまう。
 棘付きバイブをくねらせながらゆっくり膣内で動かす。
 「ああはーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーー。はああーーーーーーーーーーー」
 本多千秋は表情を微妙にくねらせて堪らず官能の声を漏らしてしまう。
 小柴雄二はじっくり動かし続ける。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 膣口からローションに混じって濁った膣液が流れ出てくる。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋は拷問椅子の上で藻掻く。
 股間は痙攣していた。
 小柴雄二は同じペースでじっくり動かし続ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーー」
 ローションは流れてしまって膣液だけが棘付きバイブを引く動きに合わせて流れ出る。
 「あはあーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋の躰は拷問椅子に浮き上がり強く捩って震撼する。
 「あはーーーーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ」
 本多千秋の躰は拷問椅子に沈む。逝ってしまったのである。
 暫く躰全体が小刻みに震撼を続ける。
 小柴雄二は一度ゆっくり棘付きバイブを抜く。膣液がたっぷり流れ出た。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 本多千秋は恥ずかしさに泣き悲鳴を上げる。
 もう一度挿入する。
 「あーーーーーーーーーーーーだめーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 小柴雄二は同じペースで責め続ける。
 「あはあーーーーーーーーーー。あーーーーはあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーー」
 本多千秋はさらに藻掻く。拷問椅子の上で腰を迫り上げてそれを強く捩って躰を硬直させる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 本多千秋の表情はさらに恍惚になる。
 「あはあーーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 本多千秋は逝った上からさらに逝ってしまった。
 小柴雄二は棘付きバイブを抜いてしまう。
 ぐちゃぐちゃに成った本多千秋の膣にクスコを突っ込む。
 「あ、ああーーーーーーーーー」
 本多千秋は冷たい金属の侵入に呻く。
 小柴雄二は螺子を回して膣の中でクスコを広げる。
 「えーーーーーーーーーーー」
 本多千秋は眉間に皺を強く寄せて顔を背ける。恥ずかしさの極地である。
 小柴雄二はルームに設えたモニターにカテーテルカメラから内部を投影する。
 「見ろ。お前の女の奥だ」
 小柴雄二はモニターを指差す。
 「いやあーーーーーーーーーーー。いや。いや。見たくない」
 本多千秋は真っ赤に染まった顔を振って藻掻き嫌々をする。
 「見て恥ずかしさを噛み締めるのもサービスだろ」
 小柴雄二は強い口調で言う。
 「・・・・・」
 本多千秋は固まる。
 小柴雄二は本多千秋の顎を掴んでモニターに向かせる。
 「みろーーーーー。奥に真っ赤な子宮口が盛り上がっている。この手前を小型の柄付ローターで責めてやる」
 小柴雄二はクスコの向きを九十度動かす。膣天井部の粘膜が広がる。そこに小さな柄付きローターを当てる。
 女の一番敏感な部分である。
 「あーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 溝口明日香大尉がもう一個通常サイズのローターを渡す。
 小柴雄二はそれをクリトリスに当てる。
 「いやあーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋の表情は一気に破裂する。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋はまったく堪えられない。
 「あーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 本多千秋は遂に失禁してしまう。潮がクスコの二枚の金属の間に下がった尿道口から弧を描いて流れ出た。
 小柴雄二は腕に被っても腕の位置をずらして柄付ローターとローターで膣の奥とクリトリスを責め続ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋の声とともに断続的に何回も流れ出る。
 小柴雄二は満足したところで二つのローターを離す。
 「ああーー。はあーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 本多千秋の荒い息遣いは暫く続いた。
 小柴雄二はまだクスコを抜いてない。滅菌袋に入ったブジーを二本取り出す。
 一本目を尿道に突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋は表情を絞って悲鳴を上げた。
 小柴雄二は少しだけピストンする。
 「あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 ブジーを抜くと本多千秋の尿道口から僅かに尿が流れ出る。
 「あはあーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーん」
 本多千秋はどうにも堪らない。
 小柴雄二はもう一本を取り出す。カテーテルカメラを外してペンライトで中を照らす。
 「いやーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーー。はーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋は恥ずかしさに堪えられない。
 「痛いぞ。堪えろ。これで終わりだ」
 小柴雄二はもう一本のブジーを膣の奥の子宮口に刺し込む。
 「あーーーーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーー。ぐうわああーーーーーーーーーーーー」
 本多千秋は強烈な悲鳴を上げた。
 小柴雄二は直ぐに抜き取る。
 「あはあーーーーーーーーーーーん。ああーーはあーーーーーーん。ああーーーーーーーーーん。ああん。ああん」
 本多千秋は泣き続けた。
 「これで終わりだ。二時間ぐらい寝ていたら動ける。一人で帰れ」
 小柴雄二は拷問椅子の戒めを解いて本多千秋を抱き上げてベッドに移す。そのまま溝口明日香大尉を伴って出て行った。
 
 帯広ニューシティ内の報道スタジオである。
 「R国に隠れていた日本人集団が居ました。元テレビ太陽報道部主任の荒木祐子さんとその仲間です」
 奈那緒がスーツ姿でニュースを読む。
 「核戦争の前から娼国とR国に反旗を持ってR国の山間部に隠れていました。柏木理佐と峰崎静香も一緒でした」
 咲江がスクリーンの横で読む。
 スクリーンには荒木祐子らの抜け跡の山荘が映し出されていた。
 「柏木理佐らは五人で葛城国家顧問の暗殺計画を実行しました。二人は射殺され二人は逮捕されました。そして一人が逃亡しました」
 奈那緒はジャケットを脱ぐ。ブラウスは半透明。真っ赤なブラがほぼ確認できる。そそらせる姿である。
 「その後。荒木祐子さんとその仲間はこの山荘を捨ててT国内に乗り捨てられた中国軍のトラックで逃亡しました」
 そのドローンからの映像が流される。
 咲江もジャケットを脱ぎスカートも脱ぐ。半透明のスリップ姿である。コバルトブルーのブラとショーツがくっきり見える。
 「その後この十一名は潜水艦を手に入れました。そして瀬戸内海の因島にたどり着きました。明日にも上陸すると思われます」
 奈那緒と咲江は同時にブラを外す。
 美しく再生された乳房を公開する。ほぼ毎回のお約束である。
 「因島に定住と思われます。四国太平洋側の中村付近には山科穂香さんが引き連れて行った女性の集団が居ます」
 咲江が先にショーツを脱ぐ。まったく何も隠さない。猥褻という概念がない国家と成ったのである。
 「合流した方が良いと思われますが瀬戸内海側に入りました。この先の動きに注目して行きます」
 奈那緒も全裸に成る。
 「今シティ内に居る人で合流したい方は一週間以内に申し出てください。申請はラウンジの申請箱に申請書を入れてください」
 この後は奈那緒と咲江でレスビアンショーが行われた。
 両側のバイブレーターを使ってのマットの上で女二人の絡み合いである。
 
 羽田ニューシティ。今田美央の部屋である。
 帯広の放送が始まる寸前にやっと立ち上がれた本多千秋が飛び込んで来る。
 細村麻里も来ていた。
 本多千秋はSMプレイで指名されたあらましを泣きながら説明する。
 「その溝口明日香大尉が貴女を狙って小柴雄二に指名させたの」
 今田美央が確認する。
 「そう。私達が荒木祐子の関連リストに載っているのだって」
 本多千秋は恐ろしい確信を伝えた。
 「それじゃ」
 細村麻里も恐々とする。
 「でも関係者でも献身婦に従えば居ても良いらしいの。ただその踏み絵にSMに駆り出されたの」
 三名は帯広からの放送が始まったのでそっちを確認する。
 「あれじゃ。潜水艦だけだよ」
 本多千秋はやや絶望する。
 「因島の畑は有ったけど大方が焼け野原。潜水艦に残っている医療器具と薬品が無くなったら終わりよ」
 細村麻里も絶望的な状況と見ていた。
 「荒木さん達が此処に入る事はできないよね」
 本多千秋は荒木祐子をリーダーに内部から改革運動を起こしたい。
 「あの放送内容では四国に合流する事は許されるのでは」
 今田美央は荒木祐子らが四国に合流して子孫も繁栄して国家を形成することが望みと考える。
 「誰かが合流してその様に意見する事はできるけど。もう此処には戻れないよね」
 本多千秋も出て行くには躊躇う。
 「ねえ。向こうのグループと話し合おうよ」
 「でも次の約束は先よ」
 「あの女性専用ラウンジに居たらそのうち来ないかな」
 本多千秋は待てない。
 「そうだよ。ラウンジで待ってみようよ」
 細村麻里も賛成する。
 「でもお金が掛かるよ」
 今田美央は待つのに毎日女性専用の有料ラウンジの代金を払うのは高いと躊躇する。
 「今回のSMでちょっと多額に入ったの。内容を入力して申請したらソフトの範囲外のプレイが有るから割り増しに成ったの」
 「えーーー。ただ割り増しだけ。それじゃハードやっても追加料金で何でもできるよね」
 細村麻里はとんでもない男性優遇と怒る。
 「そういうシステムなのよ」
 本多千秋は怒りに滾っている。
 
 翌朝。荒木祐子らは因島に上陸する。
 黒田定以下二名が艦に残った。
 ドローンを飛ばして先導しながら武器を携帯して進む。
 潜水艦を島の東側の港に寄せる。そこからゴムボートを手漕ぎで二回に分けて上陸した。
 「これじゃ一つも使えないね」
 小柴文香が落胆する。
 太陽光パネルの破壊状況を確認して進む。
 建物もドローンで見た通り破壊されていた。
 「潜水艦から出て寝泊りできる建物が欲しいね」
 荒木裕子が呟く。
 車も道も破壊されていた。
 既に雑草が生い茂っている。
 町は全滅であった。
 荒木祐子の判断でそのまま潜水艦に戻る。
 少し北に移動して再上陸した。
 「使える畑は有るよ」
 「そうね。一つか二つ使って野菜を育てたら充分ね」
 荒木裕子が見積もる。
 「やっぱり米は無理ね」
 小柴文香は米が無いと辛いと思う。
 「時間を掛けて田圃にするしかないよ」
 荒木祐子はできない事は無いと思っている。
 「あまり島の真ん中まで行かないで建物を見つけないと」
 小柴文香は潜水艦からの移動距離を心配する。
 「そうね。潜水艦からの移動が徒歩に成るからね」
 一行は適度なところで島の中央まで進まずに北へ向かおうとした。
 「まって」
 一番後ろに居た小柴文香が何か見つけて一行を止める。
 一部破壊されてない工場が見つかった。
 中に入ると一区画だけ爆撃を免れて火災も起きてない。
 「発電機が有るよ」
 「ガソリンが無ければね」
 「寝られるところを確保しようよ」
 「あと水です」
 小柴文香はそれが重要と思っている。
 「水道は無理だからね」
 荒木祐子も水道は枯れていると予測していた。
 「井戸を掘るか。山から水を引くしかないです」
 若い男はそう意見する。
 「そうね」
 荒木祐子も同意する。
 「一度艦に戻りましょう」
 「どうして」
 「ドローンでもっと偵察したほうが。一度川を見つけたでしょう。この状態で排水は無い。山から流れているよ」
 「そうね。その上流をドローンで探って上陸し直しましょう」
 荒木祐子が結論を出す。
 
 R国D市中央棟。新天昇の間である。
 モニターに荒木祐子らの動きは全部捉えていた。
 本日も寿司カウンターが出されて津梨清吉が寿司を握る。
 「なかなか住める環境は難しいね」
 真紀子が達観して言う。
 中トロと平目を四巻ずつ握ってもらっていた。
 「四国に一緒に合流が一番良いがな」
 湯野中は平目の刺身をつまみながらコップで冷酒である。
 「そのうち自然にくっつくのじゃないか」
 平佐和は達観していた。
 「R国諜報機関溝口大尉入ります」
 溝口明日香大尉は葛城義和に報告に来たのである。
 「お疲れ様。こちらへ」
 葛城義和が一つ席をずれて真紀子との間に招く。
 津梨清吉がカウンターの上の笹とグラスをずらして新しい笹とグラスを置く。
 「失礼いたします」
 「その女はどうでした」
 既に溝口明日香大尉を応援に出してグループの一人に炙り出しを掛けた事は真紀子らに説明してあった。
 津梨清吉はビールと日本酒を翳して会話を妨げないように飲み物を確認する。
 溝口明日香大尉は日本酒を指差した。
 「出て行きたくない希望を唱えていました」
 「大人しく娼帝國に従う様子ですか」
 「あれだけ虐めて跳ね返らないのが寧ろ含みを感じます」
 溝口明日香大尉はもっと抵抗するのが自然と見ていた。
 「そう。思った以上に面倒ですか」
 葛城義和は事態を悟った。
 「そうです。監視が必要なのは今田美央、本多千秋、細村麻里、そして別グループで吉村恵里、勿来亜里沙、柳瀬香織、広中美沙、志村恵里です」
 「その周りは」
 「二、三十人は影響があると思います」
 「それらを出て行くように仕向ける方法は無いか」
 平佐和が確認する。
 「強引な事をしない限りは」
 溝口明日香大尉は難しいという姿勢である。
 「それは寧ろ仲間を増やす危険が大きいな」
 平佐和も強行策は好ましくないと思っていた。
 「羽田ニューシティだけだな」
 湯野中は他には起きてないかと思う。
 「今の所は羽田だけです」
 溝口明日香大尉はきっぱり答える。
 「彼女達。水源を見つけたね」
 真紀子がスクリーンを見ながら言う。
 「水と畑が確保できて雨露防ぐ建物も確保した。魚を釣って野菜を作って何とか生活できるな」
 平佐和はまた達観する。
 「いいえ。電気が無いと駄目です。太陽光は諦めたでしょう」
 葛城義和はまだ無理と言う。
 「ううん。水源が見つかったからちょっと努力したら水力発電が可能よ。モーターぐらい何処かに有るでしょう」
 真紀子の見解である。
 「そうか。暫く監視していれば良いな」
 平佐和は楽観している。
 「溝口大尉。取り合えずその面々を見張れば良いのだな」
 湯野中が確認する。
 「そうです」
 溝口明日香大尉もその見解であった。
 
 羽田ニューシティ。上層階の女性専用ラウンジである。
 今田美央らは勿来亜里沙らと一日目で遭遇できた。
 勿来亜里沙らも前日の報道で打ち合わせを狙っていた。
 本多千秋が状況を説明する。
 今回は勿来亜里沙と柳瀬香織が来ていた。
 「いま出て合流は疑問です」
 勿来亜里沙は留まる考えである。
 「でも絶対に出て行けとは言ってないのでしょう」
 「そうだけど。SMルームが従うか否かの踏み絵よ」
 本多千秋は工作員が現れた恐怖とSMの屈辱が去らない。
 「向こうと常にコンタクトできないよね」
 今田美央は荒木祐子とコンタクトする方法を模索したい。
 「絶対に無理よ」
 柳瀬香織は散々考えて無理と結論を出していた。
 「祐子の意向も分らないしね」
 今田美央は何とか話し合いたい。
 「そうだよ。昨日の状況じゃ四国より厳しいよ」
 柳瀬香織は何か突破口を開きたいが絶望的に見えていた。
 「問題はこの先どのくらいSMの踏み絵に堪えなければ成らないかよ」
 「私もやられたよ。同じ小柴雄二よ。元工作員だと言ってた」
 勿来亜里沙もかなりハードなSMプレイを受けていた。
 「私達が目を付けられて監視対象に成っている事は確かね」
 柳瀬香織は状況が厳しいと見る。
 「持ち帰って他のメンバーの意見も聞きましょうよ」
 勿来亜里沙は自分らのグループで話し合って見たい。
 「そちらのグループで行く人は居ないですね」
 柳瀬香織は本多千秋らのグループの意向を確認する。
 「いや未定です。全員で動くならという考えも有ります」
 「とにかく明日もう一度此処でお会いしましょう」
 勿来亜里沙は持ち帰ってその結果で話し合おうと提案する。
 「判りました」
 本多千秋が了解した。
 
 R国D市中央棟。新天昇の間である。
 平佐和は溝口明日香大尉に酒を飲ませ始めた。
 「酔わせて良いかい」
 平佐和の昔からの遊びである。コンパニオンを急性アルコール中毒にする。
 「また酔わせて遊びたいですか」
 溝口明日香大尉は初めてでない。前にも要人なので希望に応じた。
 葛城義和は平佐和と席を入れ替わる。
 「私を酔わせて苦しむのを愉しみたいのですね」
 溝口明日香大尉はきっぱり結果を口に出してしまう。
 「口で飲ませて良いかい」
 平佐和は溝口明日香大尉が好みらしい。
 「はい。先生のご要望でしたら」
 要人なので溝口明日香大尉は一切受け入れる。
 平佐和は日本酒を口に含んで溝口明日香大尉に口移しで飲ませる。
 真紀子らはモニターに映った島の状況に注目する。
 
 荒木祐子らの潜水艦の中である。
 昼食はカップ麺。T国のコンビニに残っていた物でもう残り僅かである。島の探検が目的なので作る時間の掛からない昼食に成った。
 潜水艦は島の東に移動してドローンを発進する。
 そのまま見つけた川に沿って水の流れを逆流して行く。
 だが途中で道路に埋まって上流には行けなかった。
 「駄目だな。上流が見えない」
 黒田定が落胆する。
 暫く索敵すると池が見つかった。この水はさすがに飲めない。
 だが井戸が見つかった。
 「この井戸だったら」
 男性隊員がやや期待する。
 「でも水力発電は無理よ」
 小柴文香は電力には及ばないと言う。強い川の流れを探さなければ成らない。
 だが暫く飛んで壊されてない太陽光発電パネルを発見した。
 何とか期待を掛けて北側の港から上陸する。
 壊されてない車を発見した。ガソリンが残っている。四人だけで太陽光と井戸を確認に行く事にした。
 井戸は水が出てそれなりに綺麗である。
 太陽光パネルは壊されてない工場の屋根に有った。
 何とか生活できる可能性が出て来たが井戸から水を引かなければ成らない。
 「娼帝國のニューシティを出たグループは四国の太平洋側だったよね」
 小柴文香が思い出したように言う。
 「そうだ」
 黒田定が答える。
 「四国のこっち側に上陸した方が良くない」
 小柴文香が提案する。
 「どうしよう」
 荒木祐子は黒田定の方を見る。
 「車は今日明日くらいしか使えないよ。水を太陽光の下の建物まで運べれば良いけど」
 小柴文香がさらに四国の偵察を押す。
 「一度ドローン偵察して見るか」
 黒田定も調査して見る気に成った。
 「行きましょう。潜水艦の航続距離に制限は無いし」
 小柴文香は強く主張する。
 「ならばそうしましょう」
 荒木祐子も納得した。
 もう一度潜水艦に戻る。
 
 羽田ニューシティ。勿来亜里沙の部屋である。
 全員本多千秋が齎した報告に驚愕した。
 「それでは二つのグループとも見張りの対象に成っているの」
 吉村恵里は大衝撃である。
 「葛城国家顧問は溝口明日香大尉を通して私達に出て行く事を強く進めているのね」
 広中美沙である。
 「そうよ」
 「こうなると残るも針の筵。出て行けばかなり絶望的ね」
 吉村恵里は絶望に困り果てる。
 「益々革命は起こせないね」
 志村恵里もこの先の難しさを感じる。
 「葛城は体制に反発する者を追い出したいのよ」
 柳瀬香織は怒りにぶるぶる震えている。
 「どうすればいいの」
 吉村恵里はややパニックである。
 「此処に居ても何れ処刑されるかもしれないよ。外に出て戦うしかないよ」
 柳瀬香織は急進的になる。
 「あっちのグループは」
 志村恵里は向こうはどうするのかと言う。
 「未定よ。全員で動くならという考えも有りますとの事よ」
 柳瀬香織が答える。
 「私は動かない」
 勿来亜里沙はきっぱり表明する。
 「亜里沙。行くならみんなで行こうよ」
 柳瀬香織が勿来亜里沙に要求する。
 「香織は出たいの」
 「だって此処に居てもそのうち川越奈津美さん達のように成ってしまうよ」
 「ねえ。因島に上陸したグループに合流しかないの」
 吉村恵里は四国の方が無難と言いたい。
 「あっちのグループは娼帝國の民主化の意思は無いよ」
 柳瀬香織はそれも無理と言いたい。
 「そうだよね」
 吉村恵里はもっと絶望する。
 「二つの合流は認めていたのでしょう」
 吉村恵里は二つが合流すればと考えた。
 「四国のグループが受け入れるかどうかよ」
 柳瀬香織はそっちも警戒されるか拒否されると見ていた。
 「ねえ。荒木さんのグループには男性が六人。四国は女だけ。これで交渉できないの」
 吉村恵里は合流交渉ができたらと言いたい。
 「交渉方法が無いよ」
 広中美沙も無理と言いたい。
 「こっちが半数ずつ合流して出てから話し合うのは」
 柳瀬香織の折衷案である。
 「あちらと話し合いましょう」
 「誰と誰で行く」
 「同じで良くない」
 「私は行かない」
 勿来亜里沙はニューシティに留まりたい。
 「亜里沙」
 柳瀬香織は何としても一緒に行きたい。
 結局のところ柳瀬香織と吉村恵里で行く事に成った。
 
 R国D市中央棟。新天昇の間である。
 平佐和は溝口明日香大尉に口移しで三升の二本酒を飲ませた。
 さすがに溝口明日香大尉も倒れてしまう。
 看護士が呼ばれた。
 溝口明日香大尉は平佐和の手で全裸にされてしまう。
 真っ赤な表情で敷かれた布団の上で藻掻く。かなり苦しそうである。
 平佐和は満足そうにその躰に触りまくる。
 看護士が来て利尿剤を投与して点滴をセットしてゆく。
 カテーテルは溝口明日香大尉の股間を広げて平佐和が挿入する。
 「うーーーーーーーーーーー」
 尿を受ける袋をバルーンカテーテルに接続して放置だが、平佐和は苦しむ溝口明日香大尉を鑑賞しながら躰に触る。
 それを無視して真紀子と葛城義和で話し合う。
 葛城義和はビールで刺身をつまむ。
 刺身だけでしゃりはまったく食べない。
 「荒木祐子ら四国に向かったよ」
 「おお」
 葛城義和もモニターを確認する。思う方向に動いてくれた。
 「ねえ。一度山科穂香か大路七奈美と話し合って見ない」
 真紀子が提案する。
 瀬戸内海に待機していたイージス艦から通信ドローンを飛ばす。かなりの高速性能を持っている。
 暫く山に居る山科穂香と揚陸指揮艦に居る大路七奈美で話し合って大路七奈美が対応した。
 「そう言われましても。その人達は娼帝國と闘おうとしているのではないですか」
 大路七奈美は警戒する。
 「その可能性が無いとは言えないね」
 真紀子もやや考えてしまう。
 「いまそのグループは因島から四国の瀬戸内海側に向かっています」
 葛城義和が現実を説明する。
 「瀬戸内海側なら簡単にはこっちに来れないですね」
 「確かにそうですが。協力し合う気はないですか。向こうには男性が六人居ます。今後の事を考えたらどうでしょう」
 「私達が子孫繁栄しても問題ないのですか」
 大路七奈美は思わぬ希望を賭けて確認する。
 「関係有りません。寧ろ老人だけに成ってこちらの街に戻りたいと言われるのは困ります」
 「判りました」
 「一度話し合って見ませんか」
 「暫く時間を下さい」
 大路七奈美は内部で話し合う時間を要求した。
 葛城義和が了解して通信ドローンはイージス艦に戻る。
 
 荒木祐子らの潜水艦である。
 潜水艦は浮上して今治港に接岸した。
 直ぐにドローンを飛ばす。
 「まったく焼野原よ」
 小柴文香は唖然としてスクリーンを見ていた。
 因島とは破壊され方が違う。
 中山川の水は確認できた。太陽光発電は見当たらない。畑も田圃も数面確認できる。
 使える部分は海からかなり遠い。
 諦めてドローンを収容して観音寺市に向かった。
 同じようにドローンを飛ばす。灯台のすぐ近くに一部破壊されてない太陽光発電が確認できた。畑と田圃も確認できる。
 豊浜駅の近くに壊れて無いマンションが見つかった。
 問題は飲める水である。
 川の水は飲むに難しい。
 上陸を決意した。
 だが接岸はできない。ゴムボートで六人だけ上陸する。
 豊浜駅の駐輪場に自転車が残っていた。これの鍵を壊して乗る。
 まずは井戸を探す。
 
 翌朝。
 R国D市。中央棟最上階。新天昇の間。
 真紀子らは夕べ帰ったままである。
 平佐和は急性アルコール中毒にした溝口明日香大尉と深夜を過ごした。
 溝口明日香大尉はかなり回復している。
 だが平佐和は迎え酒のように口移しで飲ませる。
 普通のコンパニオンなら到底堪えられない。
 葛城義和はさすがに溝口明日香大尉の戦闘能力が不安なので別の女性隊員を二人隣の間に待機させた。
 平佐和の安全の為である。
 平佐和は溝口明日香大尉の尿道にバルーンカテーテルが挿入されたままその膣に挿入してしまう。
 さすがに点滴は外してある。
 溝口明日香大尉はそれも受け入れていた。
 「あはあーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 平佐和は相当にご執心である。
 溝口明日香大尉は平佐和の情液を生で受け入れた。当然避妊はしている。
 平佐和は満足して横に成ってしまう。
 溝口明日香大尉は自分でバルーンの水を抜いてバルーンカテーテルを抜いて衣装を着けて帰って行った。
 溝口明日香大尉は数日後平佐和の権限で少佐に昇格された。
 
 羽田ニューシティ最上階の女性専用ラウンジである。
 吉村恵里と柳瀬香織が本多千秋、今田美央、細村麻里らと最終的な話し合いを行っていた。
 「私達は全員で四国に合流したいと思います」
 本多千秋が自分らのグループを代表して宣言する。
 「私達も同じ結論になりました」
 柳瀬香織が宣言する。
 「問題は四国に入れて貰えるかです。今回の募集は我々元テレビ太陽関連の者達に出された荒木さん達との合流案です」
 本多千秋もそこが不安である。
 「昨夜話し合った結論はこのまま居ても何れ川越奈津美さん達と同じようにされてしまうと思うのです」
 柳瀬香織はこれが決断理由と述べる。
 「そうです。出て行くしかありません」
 本多千秋も同意見である。
 「今日勿来さんは」
 今田美央はこれまで勿来亜里沙が代表の様な立場で来ていたので不審に思い確認する。
 「亜里沙は一人だけ残ると言っています。
 柳瀬香織は散々説得したが無駄であった。
 「そうですか」
 「ところで四国がNGと成ったらどうします」
 今田美央が確認する。
 「もう私達は此処に居られません。荒木さんと合流しましょう」
 柳瀬香織が断言する。
 「とにかく全員一気に申請を出しましょう」
 「そうですね。それぞれのラウンジで今夜」
 話は纏まった。
 
 四国。揚陸指揮艦の会議室である。
 全員がこちらの朝食に集められた。
 真紀子と葛城義和からの要請に対しての確認の会議である。
 「男性は将来の為に必要ですが荒木裕子さん達は核戦争前からR国に潜んでいたと聞きます。万一娼帝國に刃向かったら巻き添えに成ってしまいます」
 大路七奈美はきっぱりと危険を表明する。
 「葛城氏は私達の子孫繁栄を許したのですか」
 「そうです。寧ろ老人ばかりになってニューシティに戻るのは受け入れないとの事でした」
 「荒木祐子さん達と話し合うのですか」
 「山科さんどうします」
 大路七奈美は山科穂香の意見を確認する。
 「話し合うのは良いと思う。でも合流は大路さんの言う通り反対です」
 山科穂香と大路七奈美は昨夜の真紀子と葛城義和からの要請のあとに話し合った。
 「もし四国に上陸なら境界を決めて向こうから男性の派遣とこちらから医療の提供だけ行ったらどうでしょう」
 交換条件の提案である。
 「どうします。山科さん」
 また大路七奈美は山科穂香の意見を確認する。
 「良いと思います。でも交渉は大路さんにお願いします」
 話し合いの結果は線を引いて一部交流で荒木祐子らとの話し合いは大路七奈美と香山芳美で行うことと決められた。
 
 四国香川県観音寺市。
 荒木祐子らは豊浜駅付近に上陸した。
 当面住めるマンション、水を汲める井戸、田畑、太陽光発電、使える自転車を確保した。
 食事は当面潜水艦に戻るしかない。
 
 四国。揚陸指揮艦の艦橋。
 太平洋側に居たイージス艦から発信したドローンが真紀子らと通信を始めた。
 大路七奈美と香山芳美が対応している。
 「合流、受入はしたくないと。一部の交流と話し合いはすると言う事ね」
 真紀子が大路七奈美らの言い分を確認する。
 「はい」
 「今回の羽田ニューシティからの受入もノーね」
 「申し訳ございません」
 大路七奈美はきっぱり詫びてしまう。
 「いいわよ。話し合いはするのね。男性は貸して欲しいと。医療は提供するのね。コンタクトができたら繋ぎます」
 
 四国の二つの勢力が話し合うことに成る。
 荒木祐子は本多千秋ら二十二名の受入を承諾した。
 娼帝國から荒木祐子らには鉄道と道路を走れる車両と食料、薬品及び太陽光が提供された。
 既に太陽光パネルが大量に発見されていたが工事が大変である。
 さらに両方の集団に水道整備が提供された。
 山科穂香らには山の湧き水がある。
 だが揚陸指揮艦まで運ばなくては成らない。
 双方から土讃線で土佐山田まで移動して駅で会合を行った。
 観音寺側からは荒木祐子と黒田定が対応した。中村側からは大路七奈美と香山芳美が向かう。
 大路七奈美の定義した通りの内容で落ち着いたのである。
 娼国のイージス艦が二十二名を潜水艦と接舷して引き渡した。
 娼帝國は今回の受入で観音寺と中村にそれぞれ十階建て百室の居住棟の建設を約束した。
 
 R国D市。中央棟最上階新天昇の間である。
 勿来亜里沙が呼ばれた。
 真紀子はその意志を確認したが葛城義和共々問題無しと見た。好きな男ができただけである。
 男が引き止めただけであった。
 
 女衒の國 その二十 核戦争そして新たなる帝國 完 
 
 女衒の國 その二十一 帝國の夕嵐に続く


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