鬼三のSM小説
女衒の國 その十九


続女躰売買復活

この物語はフィクションであり、実在の人物、機関とは何ら関わりがありません。

 二〇二十二年小雪上元
 (この小説は2021年10月現在未来形です。またこの二十四節気は平気法によるものです)

 娼国、R国の経済侵略は静かに確実に侵攻していた。
 埼玉、宮崎、熊本のニューシティ進出が進み風俗が帯広なみに盛況に成りつつあった。
 日本列島を襲う気候変動に因る災害は年々顕著になってきた。逆に豪雨に因る災害はニューシティに人口を集めることに拍車を掛けたのである。
 ニューシティは豪雨、台風災害に無敵。一軒屋と比べて庭は無いがバルコニーが広い物件もある。
 埼玉は娼国の川越とそれ程離れてない。この土地は田圃か畑であったが入間川と越辺川が合流する部分に近く数年前大災害で家も畑も流された。
 娼国の川越が土地買収の行き詰まりで拡大ができなく成っていた。それで
こっちに追加する計画が進められている。
 新宿(あらじゅく)と川越、本川越を経由して伊佐沼を結ぶモノレールが本川越から新川越まで延長された。
 街の規模から付近の町名を跨ぐのでそれは使わず新川越とされた。
 五十階建十二棟が二列で二十四棟の街である。
 モノレールはその真ん中に着く。西半分が家族の町。東半分が独身者の街となる。モノレール駅から二列に並ぶ棟の間を新都市交通が走っている。
 風俗は東半分に展開する。
 売春、SMはプレイルームか客の部屋に宅配が主流だがソフトな風俗はコンコース階に店舗を展開する。
 モノレール駅の隣に位置する西側スカイタウン一号棟はR国領事である。
 早速その大宴会場で女躰オークションが行われていた。
 ネタの女は他所の地域から連れて来ている。市内の女は一人も入れてない。
 オークションを仕切っているのは隅田会系大船一家の宇佐美伝吉舎弟頭補佐である。
 帯広と同じ方式で行われた。
 一人目のネタは初美。金沢から来た女である。
 まったくでぶではなくスマートな範囲だがやや全体に肉を着けている。
 「リクエストを」
 「逆さ吊るしにして鞭」
 宇佐美伝吉舎弟頭補佐の呼びかけに一人の業者が要求をする。
 若い組員が初美を畳に倒して両脚首、両方の太腿の付け根にそれぞれ縄を掛ける。
 四本の縄は天井から下がった四本のフックに通され引っ張り上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 初美は悲鳴を上げる。
 大股開きのまま初美の躰は逆さ吊るしに引き上げられてゆく。
 宴会場は四十人くらいが入って見ている。
 初美には驚愕の羞恥である。
 若い組員がリクエストの通り鞭を持つ。
 先の細い一本鞭である。
 組員は初美の女の部分を外して内腿を叩く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴と共に初美の逆さ吊るしの躰は強く揺れる。
 「あーーーーーーーーーー」
 初美は初めて受ける強烈な痛みである。
 既に口から唾液を垂らしている。
 若い組員は次を構える。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 初美は泣き悲鳴を上げる。
 それでも若い組員は初美の女の部分の直ぐ横。大陰唇すれすれを叩く。
 「ぐう、ううーーーーーーーーーーーーーー。うう。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 初美の躰は瞬間空中で固まって究極に暴れる。
 「うーーーーーーうう、うーーーーーーーーーーーー」
 初美の目から涙が流れる。
 「局部を」
 先程の業者から非常な要求が飛ぶ。
 初美は恐怖の表情で若い組員を見る。
 「そのくらいは堪えてもらわないとな」
 宇佐美伝吉舎弟頭補佐は当然のように言う。
 若い組員は慎重に狙いを定める。
 鞭をやや短く持ち初美の閉じ会わせた女の部分の粘膜を叩く。
 「う・・・・・・」
 初美は般若の形相を硬く踏ん張って躰を迫り上げる。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに躰を振って暴れる。
 さすがにここで吊るしから降ろして貰えた。
 女の部分からはうっすら血が滲んでいた。鞭を短く持ったのが原因である。
 初美はリクエストした業者が百万で落札した。
 初美のバンスが五百万なのでそれ以上は利益が薄くなってしまう。
 落札レートは斡旋した組の利益となる。本人のバンスには追加されない。
 三十数名が落札された。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 本日もカウンターが設置されて津梨清吉が寿司を握る。
 これが娼国、R国の最高会議である。
 「遂に徳永議員の衆議院当選を許してしまったな」
 湯野中は平佐和の要請に努力した。杉並にR国の派遣による恩恵の多い層を送り込んだが徳永裕美の人気が勝っていた。
 「こっちの得票も迫ったが徳永の得票が例外的に多いな」
 平佐和もかなり得票が迫って努力の成果があったのは理解している。
 「あの答弁が人気を呼びます。そこが問題です」
 葛城義和も徳永裕美の人気を強く問題視している。
 結局対立候補に出た女性候補は比例で回復した。民事党は四百四十一議席を確保できていて全体では大勝利である。
 「仕方ないかな」
 「あの女が人気を集める限り油断はできません。蟻の一決という危険は内在します」
 葛城義和は強く懸念している。
 「しかし手段は無いな」
 平佐和も渋い諦めの表情である。
 
 神埼洋治一等海佐らの乗った潜水艦はR国沿岸に接近していた。海の深いT国側からの接近である。
 その地点から娼国の近くまで大陸棚が続いている。その大陸棚の下を深く航行する。
 「一佐。そろそろ娼国に近付きます」
 「うむ」
 「海上は何も居ないか」
 ソナー音波を一瞬だけ出す。
 「居ないようです」
 「潜望鏡深度」
 潜水艦はメインタンクブローして静かに上昇する。
 潜望鏡の内部がモニターに反映される。
 「南側の島が遮って本島は殆ど見えませんね」
 反対側に回るのは陸棚の上に出ないとなりません」
 「それは危険だな」
 「小型艇を偵察に出しましょうか」
 「映像は入手している。今は危険を犯したくない」
 林石流が観光用のクルーザーで撮影した映像がある。
 「一度ブルネー付近まで引き上げよう」
 遂に日本の自衛隊の一部分子が愛国心に燃えて動き出した。
 スナイパー林石流はR国セントラルホテルに滞在したままである。
 
 日本。埼玉新川越ニューシティ。帯広のようなプレイルームが居住棟の中に点在している。
 プレイを愉しみに来たのは道警本部長と埼玉県警本部長である。
 指名で呼ばれたのは佐々木鞘香である。
 佐々木鞘香は一つ前のオークションで在るクラブが落札した。本日は三回目のプレイである。
 埼玉でも湯野中の風俗遊びの薦めで警察幹部が極秘で遊ぶ。
 道警本部長は遊びを薦める役割を兼ねている。
 もちろん本人らの金ではない。
 湯野中はここに投資しても十分に儲かる。
 佐々木鞘香は怯えている。二人なので一.五倍になる。その分沢山虐められそうである。
 「○○でございます。本日はご指名ありがとうございます。どうぞ私の女の躰を全身でお愉しみください」
 床に正座して手を着いて源氏名で挨拶する。
 「随分簡略したな」
 道警本部長は不満を漏らす。
 「はあ」
 佐々木鞘香は怯えた表情で固まる。
 「よし。そこでストリップやってくれ」
 「え」
 「俺たちをそそらせる様に服を脱ぐのだよ」
 「あーー。はい」
 佐々木鞘香は立ち上がる。
 その程度ならまだ序の口である。
 ブラウスのボタンを外して上半身は純白のブラ一枚になる。純白の下着はクラブの規定である。
 何故かストッキングを脱いでからスカートを下ろす。
 乳房を片手で隠してブラを外す。
 「おい。おい。どうせ全裸と決まっているのや。一々恥らって見せんで良い」
 道警本部長はずけずけと追い立てる。
 佐々木鞘香は仕方なく手を離してトップレス姿からショーツを脱ぐ。
 道警本部長は手を出す。
 「・・」
 佐々木鞘香は道警本部長を見返す。
 「それを見せろ」
 「え、えーーーーーーー」
 「早く」
 佐々木鞘香はショーツを握り締めてまた固まる。
 「あのう。汚れています」
 佐々木鞘香は困惑した表情でそう言う。
 「それが見たいのだよ。SMだろ恥を見せるのもプレイのうちだよ」
 「ああ・・・・・・・・・」
 佐々木鞘香は仕方なく握り締めたショーツを渡す。
 「そんな事で固まるな。どうせま○この奥までじっくり見られるのや」
 道警本部長は容赦が無い。
 ショーツの二十布になった裏側を広げる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーん」
 佐々木鞘香は堪らない羞恥に悲鳴を漏らす。
 「おーーーーーーー。確り染みが」
 「ははは」
 埼玉県警本部長もにんまり愉しむ。
 「其処の十字架の前に立て」
 「はい」
 佐々木鞘香は言われた通りにするしかない。
 まず道警本部長が佐々木鞘香の左手を十字架の横柱の先端のフックに縛り付ける。
 革製の拘束具は使わない。
 それを見て埼玉県警本部長も同じ様に縛る。
 「えーーー。何で。縄で」
 佐々木鞘香は拘束具を使わないのが気になる。
 「確り縛らないと落ちるからな」
 「えーーーーーーー」
 佐々木鞘香は驚愕する。
 道警本部長は佐々木鞘香の左脚を持上げて脚首に縄を掛ける。そのまま手首を縛ったフックの下に吊るすように縛る。
 「えーーーーーーーー」
 股間が開いて女の部分が丸出しに成る。
 右の脚首にも縄を掛ける。
 そっちも持上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は大股開きと苦しい姿勢に悲鳴を上げる。
 右の手首の下に縛って吊るす。
 道警本部長は佐々木鞘香のお尻の下に座を持って来る。金属の枠が付いていて十字架の縦の柱に填る。それを螺子で押えて止める。
 お尻は支えられて少し楽に成ったが女の部分からアナルまで丸見えである。
 「さあ。たっぷり一番恥かしいところを愉しませてもらうぞ」
 道警本部長は佐々木鞘香の閉じ合わせた女の部分のびらびらを指で広げる。
 「あ。ああ」
 佐々木鞘香は恥かしさに声を漏らす。
 道警本部長は埼玉県警本部長にクスコを渡す。
 埼玉県警本部長は佐々木鞘香の尿道の小さな亀裂の下に複雑に閉じ合わせた膣口に押し込む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は金属の異物の侵入に悲鳴を漏らす。
 埼玉県警本部長は螺子を回して女の奥を広げる。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は女の奥が広がってさらに悲鳴を上げる。
 「お前。何日目や。こんなんで悲鳴上げて」
 「三回目です」
 「それじゃたっぷり羞恥責めを愉しむか」
 道警本部長はロングスプーンを埼玉県警本部長に渡す。自分は黒いアクリル板を持つ。
 埼玉県警本部長はロングスプーンで佐々木鞘香の膣の奥から濡れを掬い出す。
 「えーーーーーーーーーー」
 それを黒いアクリル板に乗せる。
 「いやあーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は自分の膣の奥から出た濡れ物に更なる悲鳴を上げる。
 「女。今度は痛みだぞ」
 「ああ」
 佐々木鞘香は鞭が飛んでくると身構える。
 だが道警本部長はスタンガンを持ち出す。
 クスコを指差してそれを埼玉県警本部長に渡す。
 「あ、あーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香はスタンガンがクスコに当てられると判って驚愕の悲鳴を上げる。
 埼玉県警本部長は容赦なくそれをクスコに当てる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は躰を震撼させて泣き悲鳴を上げる。
 「うがあーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 埼玉県警本部長は頃合を見て離す。
 「あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 佐々木鞘香は荒い息遣いを続ける。
 「まだまだこれからやで」
 道警本部長はまだまだハードな拷問を考えている。
 「帯広である女にここに蛇を入れると脅したのです。その女。それに堪えられずR国でスタントコンパニオンやって乳首斬られて借金清算しよりました」
 道警本部長は佐々木鞘香の膣に刺さったクスコを指差してそう話す。
 「えーーーーーーーー。へびーーーーーー」
 佐々木鞘香は恐怖に縮み上がる。
 「ところがその女。綺麗に整形してもらって謝金清算した上三千万くらい持って帰ってマンションも貰いよって店を出しましたよ」
 「ほう。怪我の功名ですな」
 「そんなーーーー」
 佐々木鞘香は恐怖に震えている。
 「しかし蛇を入れたら気が狂いませんか」
 「脅しですよ」
 「脅しでそこまで」
 「はい。それで湯野中氏から丁重にご注意されてしまいました」
 「えーーーーー。湯野中氏から」
 「まあ。そう言う訳で禁じ手です」
 「まあ。そうですな」
 埼玉県警本部長はさすがに嗜める表情である。
 「さあ。もう少し責めましょう」
 今度は道警本部長がクスコにスタンガンを当てる。
 「がああーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがあーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は表情を破裂させて躰を小刻みに震撼させて悲鳴を搾り出す。
 一度離す。
 「あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 道警本部長はもう一度スタンガンを当てる。
 「ぐうぐうぐうーーーーーーーーーーーーーーー。・・・・・・・・・・」
 佐々木鞘香から悲鳴は消えて躰がぶるぶる震え続ける。
 「あーーーーー」
 小さな悲鳴が漏れて失禁する。
 道警本部長はスタンガンを離す。
 「あはあーー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 「どうです。こうやって時々遊んでみては」
 「そうですな。だんだん病みつきに成りそうで」
 「これから幾らでも新しい子は来ますよ」
 「なかなか良い世の中に成りますな」
 埼玉県警本部長も満更ではない。
 「次はどうします」
 「少し弄って潮とか逝き顔が見たいですね」
 「そうですか。ではご存分に」
 「これ」
 埼玉県警本部長は十字架を指差す。
 「一度開放して拷問椅子か床に固定しますか」
 「拷問椅子が良いですね」
 佐々木鞘香は十字架から降ろされた。力なく床に座り込む。
 「自分の小便の上に座ってどうします」
 道警本部長は手を引くが佐々木鞘香は立てない。二人で抱き上げて拷問椅子に乗せる。
 縄は掛けないで革の拘束具で固定する。
 「これ入れたこと有るか」
 埼玉県警本部長はドリルバイブを翳す。
 佐々木鞘香は強く首を振る。
 「ローターと電マで充分でしょう」
 「そうですな」
 「その前に剃毛しては如何ですか」
 「あーーーーーーー。それは」
 佐々木鞘香はそこだけは違いを訴える。
 「別料金だな。生え揃っているから十万だよな」
 道警本部長は料金のことは充分に知っている。
 「はい。お願いします」
 道警本部長は直ぐに金を出す。
 「あんたのバッグの横に置いておくぞ」
 「はい。ありがとうございます」
 「なかなか剃り涯が有りますよ。大陰唇まで残っています」
 埼玉県警本部長は小型のバリカンでカットする。
 大方が一気に剃れてしまう。残りを一枚刃の剃刀でじっくり剃る。
 色白の肌だが陰毛の下は紅みが濃い。タオルで拭いて剥き出しに成ったその部分は紅く映えて美しい。
 埼玉県警本部長は膣にローターを突っ込む。
 「もう一個入れましょう」
 道警本部長は次のローターを渡して電マを掴んで用意する。
 埼玉県警本部長が二つ目を入れると電マを渡す。
 「あはあーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は一声泣くがあとは踏ん張る。
 埼玉県警本部長はクリトリスを包んだ包皮の上に電マを当てる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は三つの責めには堪えられないようである。
 一度失禁している。なかなか潮は噴かないと思われた。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーん」
 佐々木鞘香は予測に反して一気に潮を噴き上げる。断続的に何回も噴く。
 「はやいなあ」
 埼玉県警本部長はやや拍子抜けである。
 だが次には失神を狙う。
 「電マだけで行けますかね」
 埼玉県警本部長はドリルバイブを使うか迷う。
 「一気にやった方が良いのでは」
 道警本部長はハードが好きである。
 佐々木鞘香はもうぐったり拷問椅子に躰を預けている。
 埼玉県警本部長は佐々木鞘香の濡れた膣にさらにローションを流し込む。
 「一気に行きましょう」
 道警本部長はやや太目で回転運動をするドリルバイブを手に取って渡す。
 「いやあーーーーーー。そんなの入らないよーーーーーーーーーーーー」
 ぐったりしていた佐々木鞘香はドリルバイブを見て震えた声を絞り出して叫び抗議する。
 佐々木鞘香には見たことのない太さである。
 埼玉県警本部長は佐々木鞘香の叫びを無視してドリルバイブを膣にあてがう。
 「だめーーーーーーーーーーーー。壊れるよーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は泣き叫ぶ。
 それでも大量のローションと埼玉県警本部長の押し込み方でドリルバイブは佐々木鞘香の膣の奥まで入り込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香はさらに泣き叫ぶ。
 埼玉県警本部長は腰に力を入れてドリルバイブのスイッチを入れる。
 「うあ。うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は噛みしめた歯を剥き出して頭を振って藻掻く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香の顔は破裂している。
 道警本部長と埼玉県警本部長はドリルバイブを押さえながら佐々木鞘香の逝き顔を愉しむ。
 「あうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香はドリルバイブに翻弄される。
 「ぐあおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香から大きな悲鳴が轟く。
 次の瞬間首が倒れ大口を開けたまま白眼を剥いてしまう。
 二人はその姿を録画と画像に収めた。
 道警本部長はもう一度佐々木鞘香の膣をクスコで広げる。
 埼玉県警本部長は道警本部長が何をしようとしているのか下がって見ている。
 道警本部長はもう一度クスコにスタンガンを当てる。
 「あーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は瞬時に意識を戻した。
 「最高に痛いぞ」
 道警本部長は警告する。
 「え、えーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は怯えた表情をさらに凍らせる。
 「良いか。これで終わりだ。耐えろ」
 道警本部長は長めのブジーを取り出す。
 ペンライトでクスコの奥を照らして子宮口にブジーの先端を突っ込む。
 「ぐうおお。おおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は強烈な悲鳴を轟かせる。
 太腿の筋肉は怒張して躰は強く震撼する。
 これで終わりではない。
 道警本部長はブジーにスタンガンを当てる。
 「ぐう。・・・・・・・・・・・・・」
 佐々木鞘香からもう悲鳴はない。
 躰は小刻みに震撼し続ける。
 やがて口から泡が流れ出す。
 さすがに道警本部長はそこでスタンガンを離してブジーを抜き取る。
 佐々木鞘香はそのまま拷問椅子に躰を沈めた。
 二人はそのまま拷問椅子の拘束を解いて佐々木鞘香の躰を暫く弄くる。
 最後に軽いビンタで起こす。
 「少し休んで帰れ」
 そう言い置いて道警本部長と埼玉県警本部長は帰る。
 
 R国S市。
 林石流はセントラルホテルを出る。
 クルーザーを借りて娼国の南の島をさらに沖合に進む。
 海上に伸ばした潜水艦の潜望鏡を目指している。
 近付くと潜水艦は潜望鏡を下げてセイルを海面すれすれに上昇させる。
 林石流はセイルから潜水艦に乗り込む。
 代わりに乗員がクルーザーに乗り込み港に向かう。
 神埼洋治一等海佐は林石流を艦に迎え入れた。
 「この艦のセイルだけ海面に出して敵を狙えますでしょうか」
 神埼洋治一等海佐は林石流に確認をする。
 「その前に何処にセイルを出す」
 「東側では」
 「北の島のか」
 「そうですが」
 「あの辺りは海が浅い。直ぐに撃沈されてしまうぞ」
 「そんなに高い攻撃力がありますか。南の島には何度か侵入できていると聞きますが」
 「北側は違うぞ」
 「そうですか。クルーザーからも無理ですね」
 「標的をどうやって外に誘い出す」
 「一階のラウンジに間者が居ります」
 「ホテルに入って狙撃して退路を確保が確実だな」
 「どのような退路を」
 「小型潜行挺を港に待機させろ」
 「判りました」
 「間者は影武者の見分けが付くのか」
 「そこはまだ確認できておりません」
 「そこが問題だな」
 林石流はホテルに潜んでいて見分けがつかなかった。
 「俺はもう一度クルーザーで娼国のホテルに戻る」
 「判りました」
 神埼洋治一等海佐も了解する。
 クルーザーが戻って来て林石流は一度港に引き返してR国セントラルホテルに戻る。
 林石流は銃などを偽装して娼国のホテルに荷物を発送する。そして娼国のホテルに向かう。今度もクルーザーで娼国の港に入った。
 此処で影武者を見分ける観察を続けることとしたのである。
 
 埼玉。新川越ニューシティ。
 佐々木鞘香は五十年配の客に指名された。
 男は医者である。帯広で問題を起こして夏木陽一に慰謝料を請求された。それで帯広を離れてこっちで保険に入った。
 保険会社が違うので連携はされてないらしい。
 佐々木鞘香は警視監らの時と同じように床に正座して源氏名で簡略した挨拶をする。
 「かなり省略したな」
 医者はどの女も挨拶の文言の全部言いたくないことはよく分かっている。
 佐々木鞘香は何事もないように立ち上がる。
 医者は頭を踏みたかったが肩透かしとなった。
 肩を掴んで磔柱に佐々木鞘香の躰を押し付ける。
 手首を両方合わせて縛る。その縄を天井から下がったフックに通して手首を引っ張り上げる。
 爪先立ちになるまで引っ張り上げた。
 スカートを捲り上げる。
 ストッキングに包まれたショーツが丸出しになる。
 捲ったスカートの先端をストッキングの中に差し込み腰の上に丸める。
 佐々木鞘香はほぼ無反応である。
 本来SM嬢はプレイの最初に何をするのか確認したがる。
 娼国、R国系のクラブはそれを禁じていた。お客様本位が売りである。
 医者は佐々木鞘香のストッキングを下ろしショーツも下ろす。
 左の膝と脚首に縄を掛けて離れた場所に天井から下がったフックに通して引っ張り上げる。
 「あーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は女の部分が丸出しに成って初めて悲鳴を上げる。
 医者は佐々木鞘香のジャケットの前ボタンを外してブラウスのボタンも外す。
 背中に手を突っ込み手探りでブラのホックを外す。
 ブラを持ち上げて首に巻き背中に回す。
 丸出しに成った乳房を手でビンタする。
 「うーーーーー」
 佐々木鞘香は叩かれ顔を歪める。
 医者は右の乳首に細い銅線を巻き付ける。上から絆創膏で留める。
 銅線は反対側がトランスに接続されている。
 もう一本今度は先端が針に成った単線を引っ張る。
 それを左の乳輪の下に刺し込む。
 「うーー。うーーううーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は痛みに躰を硬くして眉間に強い皺を刻んで悲鳴を漏らす。
 次はクリトリスを包んでいる包皮を指で剥く。
 先端に針が付いた単線をもう一本引っ張る。それをクリトリスの下に刺して真横に貫く。
 「あ、ふぁあーーーーー。はああーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は眉間の皺を三重に刻み大口を縦に大きく破裂させて甲高い悲鳴を上げる。
 医者は細い銅線をもう一本引っ張る。
 クリトリスを貫いた針の下クリトリスの根元にそれを巻き付ける。
 「えーーーーー。何をするのーーーーー」
 佐々木鞘香は恐怖から叫ぶ。
 「電流責めだよ。失神するまで許さない」
 医者は診察するとき患者に威厳をもって断言するように言う。
 佐々木鞘香は恐怖に慄き震える。
 「行くよ」
 医者は声を掛けて乳首の針に電流を流す。
 「う、うう、うーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーー。うーー。うーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香の躰は強く震撼する。
 「うーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は痛みに目を大きく見開き顔を振って悲鳴を絞り出す。
 医者はその電流を止め乳首に巻き付けた銅線に流す。
 「ううーー。うーーーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は痛みに藻掻き躰を震撼させ続ける。
 「あはあ。ああ。あはああ。ああ。はあはあ。はあ。はあ。はあ」
 医者が電流を止めても佐々木鞘香の荒い息遣いは暫く修まらない。
 医者はその姿を少し観察する。
 次はクリトリスに巻き付けた銅線に流す。
 「うーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香はさらに形相を破裂させて悲鳴を絞り出す。
 医者はクリトリスを貫いた針にも流す。
 「あがああーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香の躰はさらに藻掻き小刻みに強く震撼する。
 「ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は口から泡を垂れ流し失禁してしまう。
 「あはあ。ああ。ああ。ああ。あはあ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 医者は電流を止めている。まだ佐々木鞘香の躰はガクガク震えている。
 やがて失禁は修まる。
 佐々木鞘香は力が抜けて縄にぶら下がってしまった。
 医者は手首を吊るしたまま脚首の縄を外す。さらに手首の縄を下げる。
 佐々木鞘香はそのまま縄が弛むとともに失禁尿の水溜まりに座り込む。さらに縄が弛むと床に倒れ込む。
 中途半端に脱がされた衣服は失禁尿に濡れてしまって無残である。
 医者は手首の縄を解いて佐々木鞘香の躰を抱き上げ開帳台に乗せる。
 佐々木鞘香の意識は有るがぐったりと躰を開帳台に沈めている。
 医者はクリトリスに刺した電線の針を抜き取る。
 血が細い線を描いて流れ出る。
 巻き付けた銅線は自然に落ちる。
 乳輪の下に刺した電線の針も抜く。
 既に血は流れ出ていた。さらに太く流れ出す。
 医者は一応の止血をする。
 今度はクスコを取り出す。佐々木鞘香の膣に挿入して螺子を回して奥まで広げる。
 医者はかなり興奮していた。
 佐々木鞘香に麻酔を当てる。
 卵子を取り出して採取する。
 どう使うかはこれから考える。
 医者は佐々木鞘香が眠ったまま挿入してしまう。妊娠の危険はない。構わず佐々木鞘香の中に果てる。
 医者はそのままビールを飲んで興奮を沈める。
 二時間くらい佐々木鞘香の回復時間を考慮してから微電流で起こす。
 「もう起きられるだろ」
 佐々木鞘香は目を細めながら辺りを見回す。
 医者が空けた数本のビール瓶が目に入る。
 「えーー。そんなに寝ていました」
 「止血を行ったし。痛みも修まっているだろ。もう躰も回復したはずだ」
 「はい」
 佐々木鞘香も痛みが修まっていることは判る。
 「もう起きられるだろう。濡れた服も干しておいた」
 「ああ」
 佐々木鞘香はそれを見て一挙に恥ずかしさが去来する。
 「服を着て帰りなさい」
 そう言い置いて医者はプレイルームを出て行く。
 佐々木鞘香にはここのところ恐ろしい客の連続であった。
 寮に戻るともう一度疲れに倒れ込む。佐々木鞘香には下層階の寮でも自分には豪華過ぎる美室である。
 バスタブだけでも賃貸マンションなどと比べ物に成らない。
 下層階と雖も周りの街が下界に見える。この街の中は一見天国。外は一つ気候が変動すれば地獄と化する。
 だが佐々木鞘香にはこの中も地獄である。借金が終わったら地獄は開放されるが此処を出て行く事に成る。
 明日は休業日である。それも疲れを休めて終わりかもしれない。
 
 早見朱莉は数日前のオークションで佐々木鞘香と同じクラブに落札された。
 本日は埼玉県警本部長とその席付けの警視正に指名された。
 早見朱莉は警察幹部とは全く聞かされてない。
 問題の道警本部長は居ないにせよ最初の客が超ハードで悲劇であった。
 早見朱莉は挨拶の文言を総て無視して床に正座だけして源氏名で名前だけの挨拶をした。
 埼玉県警警視正は怒って頭を踏み付ける。
 「お前クラブのホームページに書いてある挨拶の言葉忘れたか」
 警視正は強い言葉で叱咤する。
 「あーーーーーーー。済みません。覚えられなくて」
 早見朱莉は恐怖に慄きながら弁解する。
 「ならば。あの文言以上にお仕置きしよう」
 埼玉県警本部長が宣告する。
 「左様でございますな」
 警視正も賛成する。
 「えーーーーーーー。お手柔らかに」
 早見朱莉は埼玉県警本部長を見上げて泣きそうな声でそうお願いする。
 「甘いよ。これは真性ハードMコースだろ。どうぞ私の全身に日頃の憂さをお晴らしくださいじゃないのか」
 警視正は早見朱莉の髪を掴んで顔を持ち上げてそう言う。
 「二十五と書かれていたが結構大人の顔だな。泣かせ甲斐がありそうだ」
 埼玉県警本部長はそのまま椅子に腰掛けてしまう。
 巷の風俗では殆ど年齢は偽りである。此処のクラブは総てそれを許されてない。ホームページには実年齢が書かれている。
 「結構な美人顔です。たっぷり泣かせましょう」
 責めるのは警視正のようである。
 警視正は縄を何本も解して縛る準備をしている。
 「先にそこで全部脱げ」
 警視正は早見朱莉にそう命令する。
 「シャワーを使ってよろしいでしょうか」
 早見朱莉は恐る恐るそう確認する。
 「駄目だ。お前の様な大人の美人顔は躰の隅々まで汚れも観察しないとな」
 警視正はとことん恥ずかしめる意思を漲らせている。
 「ああ」
 早見朱莉は辛そうな表情を伏せて後ろを向いて脱ごうとする。
 「フロントをこっちに向けろ」
 また警視正の叱咤が飛ぶ。
 早見朱莉は顔を伏せて仕方なく前を向ける。
 顔を強張らせてジャケットを脱ぎブラウスのボタンを外す。
 伏せた顔は耳朶まで紅に染まっている。
 それでもブラウスを脱いでファスナーを下ろしてスカートも下ろす。
 ストッキングは履いてない。それでも外見からすっきり綺麗な脚である。
 顔を真紅に染めてブラを外す。
 早見朱莉は片腕で乳首を隠す。もう片方の手でショーツを下ろして膝を屈める。脚元からショーツを抜き取る。
 完全に全裸になる。
 警視正は早見朱莉の肩を下に押して膝を着かせる。
 その姿勢で高手小手に縛る。
 高手小手に縛って後ろに廻した手首の縛り目にフックを付ける。
 天井から下がった滑車のフックを下げて縛り目に付けたフックを接続する。
 脚先が爪先立ちになる程度まで引き上げる。
 一本の縄で片方の膝と脚首を縛る。その縄の先端を別の天井から下がったフックに通して引っ張り上げる。
 左脚が斜め上に引っ張り上げられた。
 右の脚も同じ様に縛り離れたフックに通して引っ張り上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大股開きにされて早見朱莉は悲鳴を上げる。
 早見朱莉の躰は空中に吊るされ胴体はうつ伏せに床と平行だが脚は斜め上に向けて大きく広がっている。
 「あーー。忘れて降りました。剃毛をしませんと」
 「そうだな。十万追加だな」
 埼玉県警本部長は財布から十万を出す。
 早見朱莉のバックのポケットに差し入れる。
 「ここに入れて置くぞ」
 「はい」
 早見朱莉は苦しい吊るしの姿勢から辛うじて返事をする。
 警視正は背中の後ろで縛った手首の吊るしをやや下げる。剃毛作業の為に高さを合わせたのである。
 その分だけ股間は大股開きでさらに上を向いた。
 早見朱莉にはこの姿勢での剃毛は苦しい上に怖い。
 警視正は鋏で陰毛をカットする。
 早見朱莉はまだ一度も剃毛されてない。陰毛は大陰唇の上まで続いている。
 警視正はそれを入念にカットしてゆく。
 一枚刃の剃刀を取り出してローションを掌でその部分全体に塗る。
 厳しい姿勢なので警視正は早見朱莉の膣に指を入れる。指で女の部分を掴んで躰を持つようにして剃る。
 「うう」
 早見朱莉は口に力を入れて辛い姿勢と異物の侵入に堪える。
 精悍かつ気丈に見える整った美人顔は紅に染まったままである。
 剃る警視正は早見朱莉の躰を持つ為に膣にもう一本指を入れて押さえを強化する。
 「う、うーー」
 早見朱莉は刺激に堪えられない。呻き声を漏らす。
 警視正は態と押え方を変えてやんわり刺激を加える。
 「あ、あ」
 赤に染まった美人顔が歯に力が入って軋む。
 警視正はじわじわ焦らすように指で刺激を与えながら剃る。
 早見朱莉の女の部分は濡れて指の押さえが効かなくなる。
 警視正は身振りで埼玉県警本部長に押さえの加勢を要求する。
 そして横幅の小さいT字剃刀に替える。
 それでじっくり形状の起伏がある大陰唇の部分を剃り最後にメインのドテを仕上げる。
 早見朱莉は初めて受ける股間の隠れた部分の陰毛を剃られる屈辱と羞恥に堪えられない。
 顔を真赤に染めたまま涙を溢す。
 埼玉県警本部長は気丈な美人のこの姿を満足げに見ている。
 警視正は剃り終わって早見朱莉の股間をガーゼで入念に拭いて細かく剃り残しを点検する。
 「綺麗に成りましたよ。見て下さい」
 警視正は埼玉県警本部長に大きな鏡の一枚を渡す。そして自分は早見朱莉の股間の後ろから反射させる。
 埼玉県警本部長の鏡は早見朱莉の眼下でそれを斜めに反射させる。
 「よく見ろお前の股間が綺麗に丸出しに成った。剥き出しに成った部分が赤く染まって綺麗だ」
 「いや。う、う、うーーーー」
 早見朱莉は目を叛けて涙を滲み出す。
 埼玉県警本部長と警視正は益々満足に浸る。
 「悲鳴も聞きたいがこの女なら浣腸も良いな」
 埼玉県警本部長は早見朱莉の羞恥の破局にさらに期待する。
 「そうですね。羞恥に追い込んでそれから逝かせ続けましょう」
 警視正も意識を合わせる。
 早見朱莉はそれを聞いて更なる羞恥の底に堕とされると知って恐怖と恥かしさに固まる。
 警視正は太い浣腸器を準備する。
 プレイルームに氷は無かったので注文された。
 それを待つ間。埼玉県警本部長と警視正は早見朱莉の女の部分を広げて鑑賞する。
 警視正はクスコを取り出す。
 早見朱莉に戦慄が奔る。
 警視正は早見朱莉の強張った表情を愉しみながら膣にクスコを挿入する。
 「・・・・・」
 早見朱莉は口を強く結んで無念さに堪える。目の輝きは気丈な美人顔が歪みいっそう強い怒りを放っている。
 埼玉県警本部長と警視正はご満悦する。
 警視正はペンライトで中を照らす。
 「えーーーーーーーーー」
 早見朱莉は恥かしさと怒りに震える。
 そこに氷が届いた。配達に来たのは若い男性店員である。
 「こっちへ来い」
 「いやあーーーーーーーー。だめですーーーーーー」
 早見朱莉は堪らず叫ぶ。
 店員は堪らず寄って来る。
 「どうだ。こんな美人の女の奥だ」
 「あーーーーーーーーーーー」
 若い男性店員は目を見開いて見る。
 「おっぱいに触って良いぞ」
 「ああーーーーーーーーー」
 若い男性店員はおっぱいと太腿に手を当てる。
 「やめてーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は金切り声で叫ぶ。
 「安心せい。今日は二人で一.五倍だがこれで二倍だ。お前の借金返済に大強力だ」
 確かに金は増えたが早見朱莉の精神的ダメージはそれ以上である。それでも文句は言えない。
 「わしらは金を払っている。たっぷり触って良いぞ」
 埼玉県警本部長は若い店員を促す。
 若い男性店員は体中が熱く成って太腿、股間、乳首と触り捲くる。
 「おい若いの。この女にキスして行け」
 早見朱莉に拒否はできない。
 若い男性は早見朱莉の首に腕を廻して唇を重ねて貪る。
 「すいません。戻りませんと」
 若い男性はやっと配達中と我に戻る。
 「そうだな。満足したか」
 「はい。もう」
 「良し良しご苦労さん。氷代だ。釣は良いよ」
 「ありがとうございます」
 早見朱莉にはこれまで以上の堪らない羞恥と屈辱のどん底である。
 涙はぽろぽろ零れる。
 警視正は氷に浸けた石鹸液を掻き回して一気に冷やす。それを浣腸器のシリンダーに吸い上げる。
 シリンダーは冷たさに白く濁る。
 クスコを一度抜く。
 膣内部の濁ったゼリー状の物質が付着している。それを早見朱莉の顔の前に翳す。
 「いーーーーーーやーーーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は崩れた涙顔を振って悲鳴を漏らす。膣の内部の分泌物を晒されてどうにも堪えられない。悶絶状態である。
 警視正の手でアナルに浣腸器が差し込まれる。
 「あ、あーーーー」
 早見朱莉は堪らない呻き声を漏らす。
 警視正はシリンダーを押して冷たい石鹸液を注入してゆく。
 「う、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 腹の痛みが一気に早見朱莉を襲う。
 「ぐうう、う、うーーーーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は歪めた表情を絞り苦しい悲鳴を絞り出す。
 痛みに吊るされた躰を捩る。腹を迫り上げ空中で苦しみにのたうつ。
 警視正はようやく浣腸液を注入し終えた。
 それでも腹を捩って苦しみ続ける早見朱莉にアナル栓を押し込む。
 「あ、ああーーーーー」
 早見朱莉は腹痛にどうにも堪えられない。
 「暫く放置しましょう」
 警視正は苦しむ姿を愉しむ目論見である。
 「いい表情だな」
 埼玉県警本部長もまたご満悦する。
 「だめーーー。助けてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は堪らず泣き叫ぶ。
 警視正は透明で大きなボウルを持って来て早見朱莉を吊るした真下に置く。
 「もう堪えられないな。これを抜いて欲しいなあ」
 埼玉県警本部長は焦らす。
 「う、う、うーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は顔を振って辛さを訴える。
 「私の排便をご鑑賞下さいと言え」
 警視正は強い口調で残酷な要求をする。
 早見朱莉はもう堪えられない。
 悔しさと辛さ、恨みの籠った表情を飲み込む。
 「わたしの・・・・・はいべんを・・・・ごかんしょう・・・・ください。あ、ああーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は言い終えて涙を溢れさせる。
 「では。抜くぞ」
 警視正は嬉しそうにアナル栓を掴む。
 じわじわ緩めて一気にに抜いて下がる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉の断末魔の悲鳴と共に茶色い水が噴き出す。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 どうにも成らない。苦しみのどん底で羞恥を受け入れざるを得ない泣き悲鳴である。
 早見朱莉はこれ以上の屈辱はないと羞恥のどん底に堕ちた崩壊状態を噛みしめる。
 苦しい腹の痛みが修まりながら恥ずかしさの極致の便が茶色い水に混じって断続的に落ちて行く。
 「あーーーーー。あーーーーーーあはあん」
 早見朱莉は排便しながら嗚咽する。
 警視正は一通り観賞してボウルを部屋の端に避ける。
 そして早見朱莉の股間を濡れタオルでじっくり拭く。
 早見朱莉は悔しさに涙を溢れさせて唇どうしを強く噛み合わせる。
 埼玉県警本部長は正面からそれをじっくり眺める。
 警視正は次の準備をする。
 「さあ。今度はいい声で泣いて貰いましょう」
 警視正はドリルバイブを持ち出す。
 「まあ待て。じっくり段階を踏もう」
 埼玉県警本部長はじっくり責めたい。そう言ってローターを四つ渡す。
 「それでは」
 警視正はさらに電マを手にする。
 「まあそれも待て。この女はそんなに開発されてない。小さいので責めてじっくり濡れを観察しよう」
 「分かりました」
 警視正は埼玉県警本部長の深い遊び心を納得する。
 「この女をうちらの気性の強い女刑事に置き換えますと責める気持ちが高ぶりまして」
 警視正は埼玉県警本部長の耳元で囁く。責める意識が滾っている。気丈に見える早見朱莉を部下の真から気丈な女性警察官に置き換えてしまう。
 早見朱莉の膣はさっきの濡れから渇いているので警視正はローションを流し込む。
 ローターを二個続いて入れる。
 早見朱莉は吊るされたまま責められることになる。
 警視正は二つのリモコンのスイッチを入れる。
 「あ、あ、う、うーーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉の躰は軋み顔も軋む。
 「あーー。あはああ」
 早見朱莉は必死に藻掻き躰を突っ張り耐えようと踏ん張る。
 「ああ」
 声を洩らしながらも必死に踏ん張る。
 警視正はローターを一個手に持ってクリトリスに当てる。まだ包皮の上からである。
 「うう。う、うーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は遂に大きく声を洩らす。
 膣の中に二つ。クリトリスに一つ。三つのローターが責め続ける。
 顔の表情は軋み切っている。
 「あうーーーーーーーー。あーーーーーー。あはあん。あーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は遂に堪えられなくなる。
 「拷問椅子の方が良いかな」
 埼玉県警本部長は吊るしのままよりその方が官能を引き出し易いと見る。
 一度ローターを止めて吊るしから下げる。
 早見朱莉は高手小手の縛りのまま一度床に降ろされた。その躰は床にぐったり沈んでいる。
 二人で早見朱莉の躰を持上げて拷問椅子に乗せる。
 高手小手の縛りのまま腰と膝、脚首を固定して股間を大きく広げる。
 警視正は拷問椅子を鏡の正面に移動する。
 「あ、ああ」
 早見朱莉は鏡に剃毛された自分の股間を大きく広げられた姿を映されてその恥かしさに目が眩む。
 埼玉県警本部長と警視正はこの美人の紅に染まった表情に加虐心を堪能させて見続ける。何度見ても艶かしい。
 年甲斐も無く腰の物は起立したままである。
 スタイル、皮膚の色、顔と総て絶品の女と言える。今回は赤達磨に染めて愉しむ。次回はハードに金切り声の悲鳴を愉しみたい。
 髪を後ろで束ねて額を全部出す。その姿がこの女の気丈感を引き立たせる。それがこの女への加虐心を滾らせる。
 警視正は早見朱莉の膣を指で探る。
 「う」
 早見朱莉は顔を背ける。
 もう一度ローションを流し込む。
 膣にローターを三つ入れる。
 警視正が三つ目を入れると早見朱莉は強く表情を歪める。
 奥から順にスイッチを入れる。
 「あう、うーーーーーーーーーー」
 さらにクリトリスを剥いて四つ目のローターを女の亀頭に当てる。
 「あーーー。はあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉にもう堪える精神力はない。
 責めに躰を預ける恍惚の表情に変化を見せる。
 警視正はクリトリスに当てたローターの先端を微かにローリングさせる様に動かす。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーー」
 早見朱莉の恍惚の表情は強くなりそれが断続的に軋む。
 「あーーーーーーーーーーー。だ、だめ、だめですーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉の断末魔の悲鳴と共に緩く水飲み口から出る様に潮が噴き出す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、あーーーーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉の悲鳴と共に潮は断続的に流れ出る。
 埼玉県警本部長と警視正はにんまり悦びの顔を見合せる。
 早見朱莉は恥ずかしさに顔を強張らせる。それを強く叛けてじっと堪える。
 警視正はローターを全部抜き取る。
 また股間をガーゼでじっくり拭く。
 いよいよドリルバイブを手にする。
 早見朱莉はその形状を見て恐怖に慄く。
 「えーーー。それを」
 早見朱莉の表情は怯えきっている。
 警視正はドリルバイブの疑似男根にたっぷりローションを塗る。
 警視正は腰に構えて指で早見朱莉の女の部分を広げる。
 「あーーーーーー」
 早見朱莉は怯えた表情をさらに崩して声を洩らす。
 疑似男根はゆっくり早見朱莉の膣の奥に侵入する。
 「あーーーーーーーーーーー」
 恐怖に早見朱莉の表情は吊り上がる。
 警視正はその表情を見ながらドリルバイブのスイッチを入れる。
 「ぐうああ、あーーーーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉の表情は一気に破裂する。
 「がーーーーーあーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 頭を後ろに逸らせ天井に向けて大口を縦に破裂させて逝き悲鳴を上げる。
 「ぐがあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうああ、あーーーーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は顔を右に左に振って藻掻き逝き悲鳴を上げ続ける。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一気に強い悲鳴が上がる。
 次の瞬間。首が倒れ迫上がっていた躰が拷問椅子に沈む。目は白目を剥いている。僅かな時間で失神してしまった。
 ドリルバイブが動き続けても早見朱莉の躰は沈んだままである。
 埼玉県警本部長と警視正は目的達成に握手する。
 早見朱莉をそのまま放置して二人はビールを出して乾杯する。
 警視正はビールのグラスを持ったまま早見朱莉の顔や躰に触る。
 完全に失神している。
 ドリルバイブを抜いたあとに膣液が流れ出てぐちゃぐちゃである。
 警視正はビンタで起こす。
 「あ、ああ」
 早見朱莉は怯えた目を見開いて警視正を見る。
 「どうだ完全に逝った感想は」
 警視正は意地悪く質問する。
 「・・・・」
 早見朱莉は真紅に染まった顔を伏せて何も言えない。
 「失神したのだから気持ち良かったはずだよ」
 警視正は顎を掴んで詰問する様に言う。
 「そうだよーーー。いっちゃたよ」
 早見朱莉は恥ずかしさに涙を溢れさせながら答える。
 早見朱莉は高い金を貰っている。鞭で叩かれ全身に蝋涙を掛けられる。もっと恐ろしいプレイも聞かされている。
 それに比べれば楽なのかもしれない。
 それでも恥ずかしさの極致に堕ちた無念感が鉛の様に早見朱莉に圧し掛かっている。
 「逝く姿を愉しませるのもサービスだろ。嬉しそうに逝ったと言ってくれないと」
 警視正は早見朱莉に言えないと解っていてそう詰る。
 「はい。すみません」
 早見朱莉は涙を溢しながら謝る。
 「今日はこれで赦してやるが次は痛いぞ」
 警視正は次を仄めかす。断る事はできないと分かっている。
 「シャワー使って休んで帰れ」
 埼玉県警本部長はそう言って警視正を促し出て行く。
 早見朱莉はそのあと直ぐに服を着けて寮で与えられている自分の部屋に引き上げた。
 部屋に飛び込み手前の部屋に倒れ込む。
 早見朱莉は今日のプレイだけで五十万を得た。だが気持ちは数十倍傷ついている。
 そのまま浴室にも入らず眠ってしまった。
 目が覚めたの時は翌日の正午を回っていた。
 起き上がって時計と外を見る。
 部屋に飛び込みそのまま倒れたと理解する。かなりの時間眠ったことになる。
 日付を見て今日の仕事は無いと安堵する。
 服を脱いでバスルームに入る。剃毛された自分の股間を見て羞恥の玩具にされた恥ずかしさと悔しさが蘇る。
 若いコンビニの配達が来た時の恥ずかしさには思い出すだけでくらくらと一瞬頭が白くなる。
 どうにも自分の中で精算がつかない。堪らない恥ずかしさと悔しさが全身を包んで圧し掛かっている。
 風俗で借金を返さなければならない辛さが身に沁みてくる。
 昨夜でバンスの二十分の一である。本来あの半分にしか成らない。
 絶望が早見朱莉の全身を包んでいた。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 「新川越は盛況らしいわね」
 真紀子は湯野中に儲かるでしょうと指摘する。
 「ようやくだよ」
 湯野中は投資が大き過ぎて資金繰りが大変と言いたい。
 「埼玉県警本部長から連絡が有りましたよ。愉しませて貰っていますと」
 葛城義和は順調な滑り出しを確認していた。
 「ほとんどの警察幹部はこっちに付いている」
 湯野中もそこは順調と見ている。
 「経済進出は順調でしょう」
 真紀子は北側が順調に儲かっていると決めつける。
 「ところで入山杏奈が言っていた自衛隊の一部だがまた動き出すのか」
 湯野中もそっちが気になる。
 「自衛隊はこっちに懐柔された幹部が少ないです。工作員の見張りだけでは動きは掴めません」
 葛城義和はそう答える。情報収集には力を入れている。
 「潜水艦で近づいて来る危険も有るな」
 平佐和は細野二等海将の時と同じパターンを警戒する。
 「退役艦の情報も入っていません」
 葛城義和は現状の調査を答えるしかない。
 「自衛隊の幹部がまだ関わっていれば相当極秘裏に動ける」
 平佐和は葛城義和以上に内情を知っている。
 「潜水艦で近付くと見るべきかな」
 湯野中はそっちの警戒を強めるか意見を確認する。
 「その必要もあります」
 葛城義和に確信はないがそう答える。
 「潜水艦はそっちの領域よね」
 真紀子は北で警戒を強めるべきと主張する。
 「そっちも潜水艦はある。奴等が潜水艦で来るならこの周りだ」
 湯野中は娼国で警戒しろと主張する。
 「判った。付近はこっちで警戒する。それ以外は見てよ」
 「ああ。そうする」
 湯野中はラドルフマレカル少将に連絡する。
 「娼国近海で潜水艦の航行は確認されています。推進音から自衛隊からB国に払い下げられた艦と思われます」
 「近海で何をした」
 「潜望鏡を上げて位置を確認したと報告されています」
 「それだけか」
 「そうです」
 現状問題なしの見解となった。
 「自衛隊は軍事機密の高い潜水艦を払い下げるの」
 真紀子は疑問視する。
 「払い下げたのは事実だろう。但し同形艦がどうなったかだ」
 平佐和は払い下げる事はあると認識する。
 「それでしたらその艦が隣国の潜水艦とは限りませんね」
 葛城義和は警戒を深める。
 「どうしたら良いのよ」
 真紀子も警戒を深める。
 「影武者を増やして狙われる確率を減らすしかないでしょう」
 「それには限界がある」
 湯野中は防ぎきれないと主張する。
 「此処より安全な場合は無いよね」
 「ないな」
 「潜水艦からホテルごと狙われるとかはないな」
 平佐和は捨て身のミサイル攻撃を警戒する。
 「それは出来ないよ。自動で迎撃される」
 真紀子は北の島の防備は固いと主張する。
 「ならば此処で影武者を増やそう」
 平佐和もそっちに結論を持って行く。
 「もっと自衛隊幹部の懐柔を進めたいが難しい」
 湯野中は細野二等海将の事件からそっちに手を回すがなかなか進まない。
 「既に潜水艦が近海に居ると言う事ね」
 真紀子も北の島の周囲を警戒する指示を出す。
 
 入山杏奈は天葛少将の目論見の通り精神病院に送られた。
 他に生け贄はもう居ない。
 出稼ぎの風俗嬢を買うのは高い。愉しみが足りなくなってしまった。
 今は秘宝観にも生け贄は一人も居ないのである。
 金を集めて一回くらいはハードコンパニオンを買えるが続かない。
 「日本でフェミニストを浚うか」
 天葛少将は以前の強硬手段をもう一度との思い付きである。
 「葛城先生がそれには反対だ」
 加賀美少将は言下に否定する。
 「自衛隊の潜水艦が近海に居るらしいな」
 生方少将はそっちに目を付ける。
 「そいつを拿捕したら生け贄が確保できないか」
 天葛少将は話に乗る。
 「強行作戦と行くか」
 「戦闘機と小型潜航挺で追い詰めよう」
 「やってみて男ばかりかも知れないがこっちの防衛にはなる」
 「そうだな」
 話は纏まった。空母一隻とイージス艦一隻、小型潜航艇五隻を展開させる。
 その頃。自衛隊の退役艦はB国沿岸まで退避していた。
 天葛少将らのその日の作戦は不意に終わった。
 翌日は生方少将が作戦を展開する。
 
 神埼洋治一等海佐らはぎりぎりの乗員で航行していた。女性隊員も混ぜないと人員が確保できなかった。
 夜間は海底に着底する。
 魚雷、ロケットは装填している。戦闘になった場合次の装填は航行中にはできない。
 林石流から日本に残る岡崎安友海将補を通して警告して来た。空母の艦載機と小型潜航艇を使って沿岸警備を始めたという内容である。
 神埼洋治一等海佐は接近を控えるしかない。
 
 埼玉。新川越ニューシティ。
 医者は早見朱莉を画像指名した。
 早見朱莉は医者の男を見て瞬時に嫌な印象を受けた。
 埼玉県警本部長らのプレイは吊るし以外痛いことは無かった。究極の辱めだけであんなに辛く倒れてしまった。
 早見朱莉は心臓が張り裂けそうな想いで医者を見る。
 床に正座する。埼玉県警本部長に強く怒られたので両手を床に着いて紙に書いた挨拶文を極所だけ声を小さくして読む。
 「お前それじゃできるだけ躰を提供したくないと言っている様なものだぞ」
 医者は怒って頭を踏み付ける。
 「・・・・・・・・・・」
 早見朱莉はもう何も答えられない。ただ頭を床に擦り付けて堪える。
 「もっとサービス精神を持って欲しいな。まあ良い。お前らに拒否はできないのだ」
 医者は恐ろしい宣告をする。
 「はあ。なにとぞお手柔らかにお願いいたします」
 早見朱莉が気丈に見える表情で言うと切り口上に聞こえる。それは医者の加虐心を強く煽る。
 医者は虐める意志満々である。
 早見朱莉の画像を見た瞬間から虐めたい願望が滾っていた。
 医者は早見朱莉の肩を掴んで立たせる。躰を壁に押し付ける。
 ワンピースの背中のファスナーを一気に下げる。
 ワンピースを肩から外して床に落とす。
 ブラを外して丸出しにした容の良い乳房の感触を確認する。
 医者は自分が床にしゃがんで早見朱莉の腰を目の高さにして両手でショーツを脱がす。
 早見朱莉は既に蒼白の表情でシャワーの要求すら口に出せない。
 医者は早見朱莉を開帳台に押し倒す。
 腰の部分を開帳台のベルトで留めて上からさらに縄を掛ける。
 片方ずつ脚乗台に膝から下を乗せてこれもベルトと縄で固定する。
 手首を開帳台の上で縛り合わせてその縄の先端を開帳台の下のアームに縛り固定する。
 早見朱莉の心臓は恐怖感に強い鼓動を打っている。
 医者は診察するように早見朱莉の小陰唇を開いて膣口を確認する。
 さらにローターを三つ手にして指を二本膣に入れて濡れを確認する。
 スポイトで膣にローションを流し込む。
 医者はもう一度指を入れて中を掻き回した。
 「ああ」
 早見朱莉は小さく悲鳴を発する。
 医者はそのままローターを三つ順番に入れてゆく。
 三つともリモコンのスイッチを入れる。
 「あーーーーあはああーーーーーーーーーーーん」
 早見朱莉は直ぐに反応する。
 気丈に見える顔が既に紅みを差している。
 藻掻く様に腰は強く震撼する。
 「もう気持ち良さそうだな」
 「いやぁ」
 早見朱莉は責めに踏ん張るのがやっとである。
 医者はローターを振動させたままクリトリスを包んだ包皮を剥く。
 中指の折った関節を当ててクリトリスに刺激を与える。
 「いやぁ。ああ。いや」
 早見朱莉は刺激に充分反応していた。
 「あはぁ。あはぁ。ああ。あは」
 既に膣内で暴れるローターと敏感過ぎるクリトリスへの責めに蹂躙されてしまっている。
 「あーーーーあはああーーーーーーーーーーー。ああ。あはぁ。あはぁ。ああ。ああ」
 早見朱莉の表情は僅かな責めで歪み腰は微妙に上下に揺れる。
 「ああーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー」
 早見朱莉の閉じ合わせた女の部分から緩く小水が流れ出る。
 「あーーーーーーーーーー。だめ。あーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は焦るが小水は止まらない。
 「あーーーーーー。ああ、あん。」
 腰は微妙に震撼し続ける。
 医者は途中からその小水を洗面器に受ける。
 早見朱莉から小水は断続的に強くなり弱くなりして暫く流れ続けた。
 それでも早見朱莉への責めは続いている。
 排尿が完全に止まって医者は一度ローターを抜く。
 そして股間部分の濡れを拭き取る。
 次にクスコを挿入する。
 入口に小型カメラを当てて膣内部をプレイルーム備え付けのモニターに投影してしまう。
 「見ろ」
 医者はモニターを指差す。
 「いやーーーーーーーーーー。ああ」
 早見朱莉は強烈に叫ぶ。
 まだ二人目の客。早見朱莉はこの程度も堪えられないようである。
 医者はリモコンの先にアームが延びて先端に小さなローターの付いたアイテムを取り出す。
 クスコで広げた膣の奥に差し込み娼婦の泣き所に当てる。
 「うーーーーー。ううーーーーー。うーーーーーーーーーー」
 早見朱莉はまったく堪えられない。
 大口を破裂させて声を上げる。
 腰は藻掻くように大きく暴れる。医者は片方の太腿を押さえ付ける。
 「あーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーん」
 早見朱莉は大口を破裂させ続けて唾液を飛ばして顔を右に左に躱して襲って来る官能に藻掻き続ける。
 医者は愉快である。さらに押さえを強化して敏感な部分を責め続ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は失禁したばかりなのにまた少量を漏らしてしまう。
 「あーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーー。あはん。あはん。あはん。あはん。ああ。ああ。あは」
 医者はそれでも許さない。
 早見朱莉はこのアイテムの責めに僅かな失禁を何度か繰り返した。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は大きな悲鳴のあと遂に失神してしまった。
 白目を剥いた躯状態である。
 医者は失神している早見朱莉の両側の乳首に静かにクリップを鋏む。
 それでも早見朱莉は失神したままである。
 医者はそのまま麻酔を掛ける。
 まだ早見朱莉の膣にクスコは入ってままである。
 医者はまた卵子を取り出す。
 佐々木鞘香と同じ様に生で挿入する。妊娠の危険はない。
 医者は卵子を何に使うか残酷な思い付きを考えあぐねていた。
 クスコを抜く。そして一物を取り出して挿入する。
 医者は構わず早見朱莉の女の中に射精する。そのまま二時間待つことにしていた。
 冷蔵庫からビールを出す。つまみはコンビニに発注する。
 女性店員だったので中を見せずドアの外で受け取る。男なら中に入れるつもりでいた。残念である。
 早見朱莉の乳首にクリップを鋏んで二時間。医者はビールを三本空けた。
 医者は早見朱莉の開帳台への拘束を先に解く。
 眠っている早見朱莉の唇を貪ってからビンタで起こす。
 「うう」
 意識を戻した早見朱莉をクリップの痛みが襲う。
 「うーーーーーーーーーー」
 医者はクリップを指差す。
 「あーーーーーーーーーー」
 「自分で片方ずつ取れ」
 医者は残酷な指示を出す。
 早見朱莉はまだこの奥の深い痛みを知らない。拘束を解かれているので拷問椅子から躰を滑らせ床に降りる。
 無造作に右の乳首を鋏んでいるクリップを外す。
 痛みに躰が固く震撼する。
 「うぐーーーーーーーーーーー。う、うーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は片手で開帳台を掴んで片手は乳房を押さえて藻掻く。
 「うぐーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーー」
 床に倒れもんどり打つ。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに暴れ狂う。
 「もう片方も有るぞ」
 医者は予定していた残酷な一言を発する。
 早見朱莉は床に倒れたまま涙を溢れさせてクリップを掴んで外す。そのまま床に落とす。
 「くううーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は猛烈な痛みに両手で片方ずつ乳房を押さえて転げ回る。
 「ぐうおーーーーーーーーーー。くううーーーーーーーーーーーーーーー」
 出口のない痛みである。
 そして失禁してしまった。
 医者は早見朱莉を床に仰向けに倒す。腹に乗って乳房を両方掴んで揉む。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーー。」
 揉めば激痛である。
 「揉まないと痛みは去らない」
 医者は淡々と言う。
 「ううぐーーーーーーーーーー」
 揉む度に激痛がする。
 早見朱莉の気丈さを宿した美人顔は涙に崩れてぐちゃぐちゃである。
 医者は激痛に苦しむ早見朱莉を十数分愉しんで放置する。
 苦しみが大分緩和して愉しみは終了した。まだ痛みは取れてない。
 態と残して一週間くらい乳首の感覚のない状態で過ごして貰う目論みである。
 「これで終わりだ。シャワー使って帰れ」
 医者はそう言い置いて出て行く。
 早見朱莉はようやく起き上がる。乳首はまだ痛みの余韻である。
 クリップが鋏んでいる痛みが全てではない。二時間という時間が目安である。
 鋏まれ続けていた肉が戻る痛みは数倍となる。
 早見朱莉は二回目の客にこのハードなプレイを行われてしまったのである。
 それだけではない。もっと恐ろしい目論みが将来に約束されようとしていた。
 それは加害者である医者の頭にもまだない。
 医学の知識を使って人や命を弄ぶ事を愉しむ恐ろしい人物の遊びが大きな悲劇を呼ぶ。
 早見朱莉は痛みに耐えながらなんとか衣服を着けてプレイルームを出た。
 よろめきながら部屋にたどり着く。
 今度はバスルームに飛び込み浴槽に湯を出す。
 直ぐに服を脱ぐ。湯の溜まってない浴槽に躰を入れて湯の溜まるのを待つ。
 早見朱莉は恐ろしい六時間プレイであった。時間より早い終了だが内容があまりにも濃過ぎた。
 この先どうなるのか。あまりの辛さに何も考えられない。
 湯が胸まで溜まってきてとにかく揉み続ける。涙はぽろぽろ溢れる。
 最初から恐ろしい男に見えた。結果はその数倍であった。
 早見朱莉は二十分くらい湯で痛みを癒して躰を拭いてベッドに沈む。
 起きたのは翌日の午後であった。
 さすがに空腹が襲って来る。服を軽く着けて三階のコンコースに降りる。
 ファーストフードに入った。窓際の席で女性が手を振る。
 佐々木鞘香である。クラブの奴隷紹介頁に一緒に載せられていた。
 カウンターで食事を買って佐々木鞘香の横の席に座る。
 「ねえ。辛くない」
 佐々木鞘香は開口一番そう聞いてきた。
 「もう堪らない」
 早見朱莉もそう漏らす。
 その後ひそひそ話は続いた。二人は早見朱莉が食事を終えると佐々木鞘香の部屋に移動した。
 二人は話を詰めて行くうちに医者の男と埼玉県警本部長の人物像が一致した。
 肩書きなどは判らないままだが恐ろしい二人の客ということは共有した。
 佐々木鞘香と早見朱莉は暗い借金人生を噛みしめ合う。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 今日は大きな窓から南の島と南洋が綺麗に見渡せる。
 娼国で南の島が見渡せるのはこの座敷だけである。
 大きな填め殺し窓の横にカウンターが出され平佐和がご贔屓にする板前の津梨清吉が寿司を握る。
 「機動部隊の天葛少将ら周辺の警備行動を強力に始めたな」
 湯野中は軍が徹底行動に出たことが以外である。
 「生け贄が欲しくなったのよ」
 真紀子はそっちが目的と見抜いている。
 「生け贄か。だが自衛隊の潜水艦に手ごろな女が乗っているかな」
 平佐和は潜水艦の乗員は男だけの認識である。
 「潜水艦を拿捕したら出稼ぎの風俗嬢を与えてやるか」
 「それじゃ駄目よ。フェミニストでないととことん残酷に虐めるには至らないのよ」
 「病院送りにした二人まだ駄目か」
 「それだけじゃ足りないよ」
 真紀子は今度拷問したら二人は死ぬと見ている。
 「しかしいつまでも生贄に成るような連中が侵入して来ては堪らんな。秘宝館にも誰も居ないのが一番良い」
 「そうだけど」
 「大船一家のようにスタントコンパニオンで遊んで貰わないと」
 「まだまだ進入して来るように思いますが」
 葛城義和は完全に治まったとは見ていない。
 「まあ。警備に力を入れてくれるのは良いことだけど。スタントコンパニオンでは彼らにそんなに経費が出せません」
 「警備さえやってくれたらこっちで持ってどうだ」
 「お任せします」
 真紀子は湯野中側が日本に沢山進出して儲かっているからとの考えである。
 「そちらはオークションをやらないのか」
 「そっちでやれば。どうせ大船一家に丸投げでしょう」
 「そうだが。領事館借りてよいのか」
 「いいよ」
 真紀子はオークションにはあまり手を出したくない。
 
 埼玉。新川越ニューシティである。
 工藤美央は早見朱莉の次のオークションで同じクラブに落札された。
 クラブのホームページの画像から埼玉県警本部長と席付けの警視正が指名した。早見朱莉同様これが最初の客である。
 工藤美央は怯えながらプレイルームに入った。病的までは行かないがほっそりしてか弱さを感じさせる女である。
 だが表情は知的イメージが強い。
 二人は虐めたい期待感を強くしている。今回は羞恥と痛みを同時に与える目論みである。
 工藤美央はバックを床に置いて正座する。両手を前について挨拶文の怖い部分を省略して唱える。
 「こら。肝心な部分が省かれているだろ」
 警視正は工藤美央の顎の下に爪先を入れて顔を持ち上げる。
 工藤美央は怯えた表情を凍らせて警視正と埼玉県警本部長を交互に見る。
 「真性Mハードコースだろ。私の全身全てをご奉仕致します。私雌奴隷の躰に日頃の憂さの全てを手加減なくお晴らし下さいだろ」
 警視正は爪先で工藤美央の顎を持ち上げたままその部分を強制する様に確認する。
 埼玉県警本部長が三十万を差し出す。
 「真性Mハードコース二人分だ」
 工藤美央は震えた手で受け取る。
 「あ・ありが・とう・ございます」
 声と一緒に歯が震えている。
 警視正が工藤美央の後ろから手首を合わせて頭の上に持ち上げる。
 工藤美央はシャワーと言いたいが言えない。
 埼玉県警本部長は正面から工藤美央を全裸に剥いてしまう。
 工藤美央は部屋を出る寸前にシャワーを使い安物の新しい下着に替えて来た。
 クラブは純白の下着を強制している。
 工藤美央は普段から白い下着は着けない。仕事様に何枚か特売品をスーパーで購入した。
 埼玉県警本部長は真新しい下着と洗ったばかりの躰にやや落胆した。
 「サービス精神がないな。女の汚れを見せるのもサービスだぞ」
 「はい」
 工藤美央は顔を伏せて辛うじて返事をした。
 警視正は工藤美央の躰を高手小手に縛る。肩を掴んで躰を十字架の前に移動させる。その肩を下に押して十字架の根本にお尻を着かせた。
 高手小手で後ろに回して手首を縛り合わせた縄に別の縄を通す。そして十字架に縛り付ける。
 膝と脚首に縄を掛けて十字架の横柱の端に埋め込まれたフックに通して脚を引っ張り上げる。
 「あーーーーーーーーーー」
 片脚が斜めに吊るし上がって股間が剥き出しになる。工藤美央は恥かしい姿にされる事は分かっているが悲鳴を上げる。
 もう片方の脚も同じ様に縄を掛ける。それを十字架の反対側に引っ張り上げ両足がV字開脚にされた。
 「あ、あーーーーーーーーーー」
 完全に股間が丸出しになりアナルまで丸見えになった。
 工藤美央の躰は両脚を吊るされ大股開きである。十字架に船の錨を立て掛けた様な状態で磔にされた。
 工藤美央の表情は紅に染まっている。
 警視正は埼玉県警本部長に鞭を渡す。先端が蝿叩きの様な四角い革の面になった一本鞭である。
 埼玉県警本部長はそれで高手小手の縛りで突き出された乳房を狙う。
 工藤美央は細身なので乳房は掌に収まるが綺麗な胸である。
 その乳房を革の面で叩く。
 「うーーーー。ふうーーーーー」
 工藤美央は痛みに表情を強く歪める。
 もう片方の乳房も叩く。
 「うーーーーー。ぐうーーーーーーーーーー」
 埼玉県警本部長は二発目をさらに強く叩いている。あと二発叩いて乳房を叩く感触を満足して鞭を警視正に渡す。
 警視正は内腿を狙う。この部位も革の平面で叩かれるとかなり痛い。だが一時紅に染まるだけで痕には成らない。
 「う、ううーーーーー」
 たった五発で工藤美央の目は潤んでいる。
 警視正は乳首を平たい鞭の先端の側面で叩く。
 「うう、ぐうーーーーーーーーーー」
 鞭の側面は乳輪を掠めて乳首の突起した僅かな側面をビンタする様に叩いていた。
 警視正はもう一発反対側の乳首を同じ様に叩く。
 「うぐーーーーーー。うーーーーー」
 工藤美央の目から涙が溢れる。
 広げられた股間の真ん中に閉じ合わせた女の部分。警視正は次にその突起した粘膜を叩く。
 「うぐーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーー」
 強烈に痛そうである。工藤美央の目から涙が流れ落ちる。
 ここまでは慣れたSM嬢なら声は上げても堪えられる範囲である。
 二人は見合せて一度責めを変える。
 警視正はクスコを取り出す。
 工藤美央はそれを見て驚愕の表情になる。医療器具で恥ずかしい診察に使われることは知っている。
 警視正は埼玉県警本部長にも見える様に工藤美央の女の部分を指で広げる。
 「・・・・・・・・・」
 工藤美央の顔は究極に歪む。
 警視正は工藤美央の表情を観察しながら膣にクスコを挿入する。
 「いやぁ」
 工藤美央は堪らない辱しめに声を発してしまう。
 警視正は螺子を回して女の奥を広げる。
 ペンライトで中を照らす。
 埼玉県警本部長が前に鏡を立てる。
 「見ろ。お前の膣の奥だ」
 態と強い口調で言う。
 「いやあ。いや」
 工藤美央は顔を震撼させて拒絶する。
 警視正は小さなカメラの先端をクスコの口に翳す。
 それを反対側の壁に設置されたモニターに拡大して投影する。
 「あれを見ろ」
 警視正はモニターを指差す。
 「いやぁ。いや。いや」
 工藤美央は強く顔を振って拒絶する。
 「おい。見るのもプレイの内だぞ。それがサービスだろ」
 警視正は強く叱咤する。
 「・・・・・・・」
 工藤美央は情けない表情を崩してモニターを一瞥する。
 「よく見ろ。奥に子宮口が見えるだろ」
 「いやあ」
 工藤美央は泣きべそ顔を振って拒絶する。
 警視正はトランスから伸びた単線の先端に付いた鰐口グリップを二本引っ張る。その鰐口をクスコに接続する。
 「見ないと電流流すぞ」
 警視正は脅しと同時にトランスのボリュームを回す。
 「あーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーー」
 工藤美央の躰が震撼して悲鳴が上がる。
 警視正は直ぐに電源を切る。
 「どうだ」
 警視正はトランスに手を掛けている。
 「判りました」
 工藤美央はくらくらしながらモニターを見上げる。
 警視正はロングスプーンで膣の奥をしゃくる。
 「えーーーーー」
 工藤美央の拒絶の悲鳴である。
 「お前の膣の奥の汚れを取り出すのだ」
 「いやあーーーーーーーーーー」
 工藤美央は深紅に染まった泣きべそ顔を振って悲鳴を上げる。
 警視正はロングスプーンに取れた中身をガラス板の上に載せる。
 「・・・・・・」
 工藤美央は恥ずかしさに疲弊した表情でそれから顔を背ける。
 「こら。見ろ」
 警視正はまた電流を流す。
 「あーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 工藤美央の表情は破裂して躰は震撼する。
 警視正はまた直ぐに電流を切る。
 「ああ。あはあ。はあ。はあ」
 工藤美央は苦しそうに顔を歪めている。
 「そら。よく見ろ」
 警視正はガラス板を工藤美央の顔の前に晒す。
 「あはあーーーーーん」
 工藤美央は縄に吊る下がってぐったりしている。辛そうな表情で仕方なくそれを見上げる。
 初めて自分の子宮を見せられた。そして恥ずかしさと電流の痛みに襲われている。
 工藤美央にまったく動く力はない。
 逆に埼玉県警本部長と警視正にはまだたいして虐めた実感がない。
 警視正は尿道カテーテルを取り出す。そして工藤美央の膣に刺さったクスコの向きを横に倒す。
 膣天井部が下がり尿道口がクスコの二枚の金属の谷間に填まる。
 その小さな尿道の亀裂にカテーテルを挿入する。
 「うーーーーーーーーーー」
 工藤美央は挿入のショクに呻く。
 直ぐに尿は警視正がカテーテルの管を摘まんでいるところまで流れて出る。
 「えーーーーー。そんな」
 工藤美央は初めてカテーテルで尿を抜かれて衝撃に慄く。
 警視正はカテーテルの管の先をボウルに受ける。
 工藤美央の尿はカテーテルを通ってボウルに流れ出る。
 「えーーーーーーーーーー」
 工藤美央の頭は恥ずかしさと驚きに真っ白となっている。
 深紅の表情を伏せて耐え続ける。
 警視正は小さなローターを長いピンセットで掴む。
 それをクスコの奥へ侵入させる。そして膣天井部の一番敏感な部分に当てる。
 「あ、ああ、あーーーーーーーーーー」
 工藤美央には耐えられない刺激である。顔の表情を強く軋ませる。
 「あーーーーーーーーーー。あはあ、あーーーーーーーーーーん」
 耐えようとするがまったく抵抗できない。
 警視正は工藤美央の表情を愉しみながら責め続ける。
 「あーーーーー。だめーーーーー。だめーーーーーーーーーー」
 工藤美央は藻掻き怒張した太腿を痙攣させながら拒絶する。
 「いやーーーーーーーーーー。ああ。あ、ああーーーーーーーーーー」
 完全に股間は痙攣している。
 「あーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー」
 警視正は責め続ける。
 「あはあ。ああ」
 工藤美央の表情は一瞬間静かになる。
 股間は痙攣したままで躰は吊るしにぶら下がる様に沈む。
 警視正は逝ってしまったのを確信してさらに追い詰める。
 工藤美央は吊るされたまま胸を反らせて藻掻く。股間は強く痙攣する。
 「あはあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 さらに仰け反った躰は暴れる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 警視正はさらに二回目が強く逝った事を確信する。
 工藤美央は客の手で不本意に躰と官能と排泄を支配されている。全く抵抗はできない。客二人の女躰玩具である。
 今は恥かしさと悲しさの極地に堕ちてしまっている。
 やっとプレイ時間の一時間少々が経過したところである。工藤美央はどこまで責められるのか恐怖に何も考えられない。
 「二回も逝っただろう」
 警視正は恥ずかしさに固まった工藤美央に答えられないと分かっていて追求する。
 「・・・・・・」
 工藤美央は無言で首を振る。
 一月も経たずあっけらかんと逝っちゃたと言えるようになってしまう。今だけの貴重な愉しみである。
 まだ素人のうちに女の性をとことん剥き出しにして愉しむ。少し慣れたら拷問を愉しむ。
 ある程度慣れてしまうと下出に客を上手に扱うようになる。
 そうなると金を払う価値は下がる。
 埼玉県警本部長に教えたのは道警本部長である。
 「逝ってないか。ならもっとやらないとな」
 警視正は愉しそうに詰る。
 「分かったよ逝ったよ。そんなの言えないよ」
 工藤美央は深紅の表情を反らせて泣き声混じりに答える。
 「何回」
 「え、えー。二回」
 「正直に申告しないと。SM嬢なのだから。肉体の玩具なのだから。女の全身を心の内側まで遊ばせてくれないと」
 工藤美央の心の底まで電子杭を打ち込まれる様な警視正の言葉である。
 「はい」
 工藤美央は涙を溢れさせながら辛うじて返事を返す。
 「さあ。次は浣腸だ。じっくり苦しんで貰う」
 苦しむと言われて工藤美央には恥ずかしさ以外想像ができない。
 埼玉県警本部長は早見朱莉のときのように氷を注文する。
 若い男性配達員で来るよう指定もする。
 「もうじき休憩ですので私が参ります」
 何と同じ店員である。
 「この間のが来るぞ。休憩らしい」
 「それはじっくり愉しんでもらいましょう」
 警視正もその目論見に悦びの表情である。
 「えー。待ってください。それは」
 工藤美央は必死に抗議の姿勢である。
 「心配するな。お前に追加で十万払うのだ」
 埼玉県警本部長は財布から十万を取り出す。工藤美央が床に置いたままのバックのポケットに差し込む。
 「ここに入れるぞ」
 「はい」
 そう言われてしまえば文句は言えない。
 若い店員は悦んで氷を配達に来た。
 「こっちへ来い」
 埼玉県警本部長は手招きで呼ぶ。
 若い男は工藤美央が船の錨の様な形で大股開きに磔姿にされた前に来る。
 工藤美央は堪らず顔を叛けて伏せる。
 警視正は氷を受け取ってバケツに用意した石鹸水の中に入れる。
 工藤美央はそれを見て青ざめる。
 警視正はバケツの中の石鹸水を氷で掻き回す。
 「若いの触ってやれ」
 埼玉県警本部長が店員に指示する。
 若い店員は悦びを顔に出して両手で工藤美央の乳房を掴む。
 「ディープにキスしてやれ」
 若い店員は待っていましたとばかり床に両膝を着いて工藤美央の首に腕を回して唇を貪る。
 「下の口をクスコが開いている。中をじっくり見てやれ」
 埼玉県警本部長は若い店員がディープキスに満足する頃合いをみて指示する。
 若い店員は嬉々としてそれを覗く。
 「どうだ。この間の女と比べて」
 埼玉県警本部長は工藤美央の羞恥心を追い詰める言葉を若い男の口から引き出そうとする。
 「この子の方がやや色が濃いです。濡れかたは同じくらいですか」
 若い店員の言葉は工藤美央の脳天を突き抜ける。
 警視正はリモコンから伸びたアームの先端にローターの付いたアイテムを若い店員に渡す。
 「これでこの女の敏感な部分を刺激してやれ」
 警視正がクスコの手前で自分の指をL字にして膣天井部を示す。
 工藤美央は驚愕の表情でそれを見る。
 若い店員はもう一度クスコの中を覗き込んで蚯蚓千畳の部分を繁々見ながら小さなローターの先端を当ててスイッチを入れる。
 「あはーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー」
 工藤美央の太腿に力が入り顔は一気に軋む。
 若い店員の手に力が入り膣天井部をローターの先端でスライドさせる。
 「あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 工藤美央はローターの僅かな責めでも耐えられない。
 埼玉県警本部長は若い店員が判らず適当にやっても膣の中にローターならそれなりに効果は有ると見ている。
 工藤美央は躰を仰け反らせ表情を軋ませ藻掻き続ける。
 知的かつ清楚に見える工藤美央の崩れきった表情は埼玉県警本部長と警視正を堪能させる。
 「若いの時間が有ったらこの女の浣腸を見て行け」
 埼玉県警本部長がそう言っている間に警視正は浣腸器のシリンダーに冷えた石鹸水を吸い上げている。
 「はい。一時間は休憩ですので」
 若い店員は見て行く構えである。
 遂に醜い排泄までこの街の巷に働く若い店員に見られてしまう。
 仲間にべらべら喋るに違いない。この棟の近くでコンビニや飲食店にはもう入れない。
 警視正は浣腸器を若い店員に渡す。
 シリンダーの曇り方で冷たさが判る。
 若い店員はそれを受け取り工藤美央のアナルに先端を差し込む。
 「ゆっくり押せ」
 「はい」
 若い店員はシリンダーを押す。
 「う、うう、うーーーーーーーーーー」
 工藤美央は直腸に極端に冷たい浣腸液が入ってきて悲鳴を上げる。
 「うぐううーーーーーーーーーー。ううーーーーー」
 一気に痛みが襲って来る。
 工藤美央は注入している間の痛みに堪えられない。
 「うーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーー」
 痛みは増すばかりである。
 埼玉県警本部長と警視正は苦しむ工藤美央を観賞し続ける。
 若い店員が注入を終えると警視正はアナル栓を捩じ込んでしまう。
 「どうだ女。苦しいか」
 「痛いよーーーー。」
 工藤美央は痛みに表情を軋ませ目に涙が滲んでいる。
 「アナル栓を抜いて欲しいか」
 埼玉県警本部長は焦らす。
 「痛いよーーーー。許してーーーーー」
 工藤美央の痛みに軋んだ顔は深紅に染まっている。
 「抜いて欲しかったら私の排泄をご鑑賞下さいと言え」
 埼玉県警本部長はこのセリフが愉しみである。
 「・・・・・」
 工藤美央は苦しみに歪み切った表情の中から恨みの籠った目で埼玉県警本部長を見る。
 だが羞恥の極致でももう堪えられない。
 「わたしの。ああ。はいせつを。ああーー。ご鑑賞下さい。ああーー。あはああーーーーん」
 工藤美央は恨みを飲み込んで羞恥のどん底に堕ちた言葉を吐く。
 涙はぽろぽろ零れる。
 「若いの抜いてやれ。そしてこの女の羞恥心の破局をじっくり愉しめ」
 埼玉県警本部長の女のプライドを断絶させる言葉である。
 若い店員はアナル栓をじりじりずらしながら抜き取る。
 ぶーーーーうーーーーー。ぶぶーーーーーーーーーー。
 おならの音に続いて茶色い水が吹き出す。
 「あーーーーーーーーーー。あ、ああ、あーーーーーーーーーーーーーーー」
 工藤美央の悲鳴と共に断続的に便が流れ出る。
 辺りは強烈な臭気が充満する。
 工藤美央の精神は崩壊している。
 強い換気扇が回る。
 警視正はフェイスタオルとガーゼを若い店員に渡す。
 「そのタオルを濡らしてじっくり拭いてやれ」
 これも若い店員にやらせる。あくまで工藤美央に屈辱感を味会わせる目論見である。
 工藤美央には二人の親父より辛い。
 「若いのまだ時間は有るな」
 「はい」
 若い店員はもう勤務時間どころではない。
 「剃毛もやって行け」
 埼玉県警本部長は財布からまた十万を取り出す。
 「女。またここに入れるぞ」
 埼玉県警本部長はそう言って工藤美央のバッグのポケットに追加で捩じ込む。
 「はい。あ、ありがとうございます」
 工藤美央は辛うじて礼を言う。
 警視正は工藤美央の両脚の吊るしを下ろす。十字架に縛った縄も外す。
 高手小手の縛りはそのままである。
 警視正は若い店員に合図して工藤美央の躰を開帳台に乗せる。
 両脚を脚載せ台にベルトと縄で固定する。腹もベルトで固定する。
 警視正は工藤美央のドテの黒い塊にローションを流す。
 若い店員にT字剃刀を渡す。
 工藤美央は警戒心を強めて剃刀を目で追う。
 若い店員はぎこちなく剃り始める。
 工藤美央は神経質な眼差しでドテを見ている。
 メニューに書かれたプレイの内容は見ている。それでも実際にやられてその地獄の深さをいま実感させられている。
 いつ終わるともしれない恐ろしい一日である。
 若い店員は剃り終わって剥き出しに成った陰部の皮膚をガーゼで拭きながらじっくり観察する。
 工藤美央には堪らない屈辱である。
 警視正が横からさらに点検する。
 工藤美央は深紅に染まった表情を反らせてじっと堪え続ける。
 若い店員は時計を見て挨拶する。埼玉県警本部長の指示で一通り工藤美央の躰に触ってもう一度唇を貪って帰って行った。
 工藤美央はややほっとした。だがこれは忘れられない屈辱である。
 万一新川越ニューシティ内でこの店員に会ってしまったら。そう思うと限りない恐怖である。
 そして今の店員にクラブで遊ぶ金など有る筈がない。ただで遊ばれたのが口惜しい。
 警視正らは暫く工藤美央を開帳台に縛ったまま鞭で叩き続けた。
 数日痕が残る事がないよう先端が平たい革の一本鞭を使った。
 工藤美央は革の平面で叩かれる。悲鳴を絞り出し泣き続けた。
 警視正は開帳台の戒めを解く。
 「動くな」
 そう注意して最後に警視正が工藤美央の女の部分を両手で広げる。
 そして埼玉県警本部長が先が小さな長方形のチップになった鞭を持つ。
 「これで終わりにする。一発だけ堪えろ」
 埼玉県警本部長は最後のハードな責めを宣告する。
 「・・・・・」
 何が来るのか。警視正が手で敏感な部分を広げている。工藤美央にも恐ろしい一発が分かった。
 恐怖に戦慄する。
 埼玉県警本部長は狙いを定める。
 工藤美央は恐怖に歪み切った表情を反らせて身構える。
 鞭を振り下ろす。
 埼玉県警本部長は広げられた敏感な粘膜のクリトリスと尿道の亀裂付近をきっちり叩く。
 「うーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーー。ぐうううーーーーーーーーーーーーーーー」
 工藤美央は開帳台から床に滑り降りる。そのまま両手で股間を押さえて床を右に左に転げて痛みに藻掻き続ける。
 涙が溢れ出る。
 「湯を使って帰れ」
 そう言い置いて二人は出て行く。
 工藤美央は床で藻掻きながら暫く泣き続けた。
 やがて這って浴室に入ってバスタブに湯を出す。
 少し溜まったところで湯を出したまま患部を浸ける。
 湯が溜まる頃にようやく痛みが薄らぐ。
 躰を拭いて服を着けて早々に自分の部屋に逃げ帰る。
 四時間で解放してくれたが恐ろしい一日であった。
 通常の二、五倍稼げたことになる。だが二十万でも辛さは変わらないように思える。
 工藤美央は部屋に入って炭酸飲料を立て続けに流し込む。
 そのまま絨毯に倒れてしまった。
 気付いたのは翌日の早朝であった。一日休みなので歯を磨いてもう一度ベッドに寝てしまった。
 怖い夢にうなされて起きたのは夕方である。
 怖くてコンビニには行けない。ファーストフードも危険と思う。
 最上階の女性専用ラウンジに向かう。
 表に出されたメニューを見て入るのを躊躇う。
 そのまま家族の町ゾーンに入ってスーパーに向かう。
 食材を纏めて購入して逃げる様に部屋に戻った。街全体が恐ろしい場所に思える。
 借金を清算できるまでの不安が工藤美央に重く圧し掛かっていた。
 
 田原萌江は工藤美央と同時に落札された。同じクラブである。
 今度は医者が指名した。埼玉県警本部長と医者は新人ハードSM嬢の取り合いである。
 田原萌江は一千万を越えるバンスを背負っている。
 医者を見て佐々木鞘香同様嫌な印象を持った。
 クラブのマネージャーもこの医者と埼玉県警本部長が激ハードな客と知っている。
 バンスのないSM嬢には絶対に付けない。
 田原萌江は怯えながら部屋に入って床に正座する。
 頭を床に着けるが源氏名だけの挨拶で済ませる。
 「こら。真性Mハードコースの挨拶を習って来なかったか」
 医者は田原萌江の背中を踏んづけている。
 「・・・・・」
 田原萌江は言葉なく怯えた目で医者を見る。
 「どうした。言わないのか」
 「・・・・・」
 田原萌江には恐ろしくてとても言える内容ではない。
 正座して床に手を着いて固まってしまう。
 「脱げ。俺の方に躰を向けて」
 医者はそう言って肩を掴んで立たせる。
 田原萌江の躰は外から判るくらいに震えている。
 すっきりとした美人顔。長身ながら細身である。
 硬い美人の表情がサディストの加虐心を沸き立たせる。
 膝丈のスカート。白のブラウス。その上に赤いカーディガン。一時代昔の清楚な女性の姿である。
 田原萌江は唾を飲み込み躰の震えを揺すって気を持ち直す。
 カーディガンを脱ぎ覚悟を決めてブラウスのボタンを上から外す。
 クラブで指定されている純白のブラが姿を現す。
 田原萌江は震える手でブラウスを躰から抜き取る。
 神経質な目で医者を見ながらスカートの横のファスナーを下げる。
 腰のホックを外してスカートを脚から抜き取る。
 綺麗な女の腰の姿である。
 股間の下と両方の内腿の間に長い三角の隙間が美しい小股を表現している。
 田原萌江の手はブラに手を掛けて止まる。
 「隠さないで両手でそれを取れ」
 医者は躊躇う田原萌江に注文をつける。
 田原萌江の手はさらに震える。
 それでも震える手でフロントホックを外して乳房を丸出しにする。
 細い体型の割に膨らみは有る。容も良い。乳輪は三センチ位。乳首は強く突起して濃い赤で存在感を現している。
 医者はショーツを視線で指す。
 田原萌江は男一人しか見ていないと覚悟を決めて両手でショーツを下ろして爪先から抜き取る。
 医者は田原萌江が全裸になったところで躰を引き寄せ片手で乳房を掴み片手は後頭部を押さえて唇を貪る。
 田原萌江は堪らなく辛いが諦めるしかない。
 医者はなかなか唇を離さない。乳房を掴んでいた手は股間をまさぐる。膣口を探りあて指二本を挿入させる。
 田原萌江は一瞬藻掻くが強い抵抗はできない。
 医者は口だけ解放する。膣に指を入れたまま田原萌江の躰を開帳台に押し上げる。
 田原萌江は自分の手で開帳台を掴んでお尻を乗せる。
 医者は片方ずつ脚を脚乗せ台に固定する。
 ハンドルを回して股間の角度を目一杯広げる。
 「・・・・・」
 田原萌江は叫びを上げそうに成るのを抑えた。
 田原萌江の前職は看護師である。このような診察台に何人もの女性患者を診てきた。
 自分が乗るのは看護学校依頼である。
 医者はクスコを取り出す。何に使うか充分に判っている。
 全身に悪寒と緊張感が奔る。
 冷たい感触と共にクスコの金属の嘴が田原萌江の躰に侵入してくる。
 医者は螺子を回して女の奥を広げる。
 田原萌江はその仕草を見ていてこの男は医師ではないかと気付いた。
 医者はクスコの奥にロングスプーンを突っ込んで内部の汚れを取り出す。
 田原萌江は驚愕の表情でそれを見る。
 医者はそれをガラス板に載せる。
 内視鏡カメラの様なものでクスコの口から内部を撮影する。それをプレイルームに設置されたモニターに投影する。
 「どうだ。お前の女の奥だ」
 医者はモニターを指差す。
 田原萌江にそれほどの動揺はない。何度も女性患者のその中を見ている。遊びに使われることに嫌悪するだけである。
 「お前見たこと有るな」
 医者は田原萌江の反応が普通なのでがっかりしている。
 「はい」
 「此処が初めてではないのか」
 「いいえ」
 「お前。医者か看護師か」
 「看護師でした」
 「白衣の悪魔か」
 医者は看護師が嫌いらしい。
 「そんな」
 田原萌江は当然その言葉に納得は行かない。
 「それなら手を変えよう」
 医者はプレイルームに備え付けの十露盤板を持って来る。
 木製ではない。チタニウム合金で出来ている。
 医者は田原萌江の膣から一度クスコを抜き取る。
 床に降ろして高手小手に縛る。
 肩を掴んで十露盤板に座らせる。
 「きちんと座れ」
 医者は足で突いて田原萌江の膝を揃えさせる。
 田原萌江は座るだけでも痛い。
 十露盤板に七本置いた四角い材木の代わりの合金の角材は角を上にしている。だが脛の皮膚が斬れない範囲に角はやや丸めてある。
 医者は石が無いので石の代用としているタンクに水を入れる。
 それを田原萌江の膝に載せる。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は藻掻き苦しむ。その躰は強く震撼している。
 医者はもう一枚水を入れて準備する。
 「う、うーーーーーーーーーーーーー。うぐ、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は藻掻き苦しみ続ける。
 医者はもう一枚上に持って来る。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は悲鳴を上げる。
 それでも医者は確り上にタンクを重ねる。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は苦しみに顔を歪み切らせて躰を震撼させる。
 医者は二枚が限界と見て鞭を取る。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江はこの状態で叩かれると判って悲鳴を上げる。
 既に顔は汗を噴いている。
 医者は先端が長方形のチップ二枚重ねた一本鞭を構えている。
 「ううーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー。う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は藻掻き苦しみ表情を歪めて鞭を見る。
 医者は乳首を狙う。容の良い乳房に真っ赤な乳首が美しい。医者は乳癌の診断を下して切り落としたい衝動に駆られる。
 もちろんプレイではできない。
 医者は振り被って苦しみに藻掻き揺れる乳首を正確に叩く。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーん。ぐううーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーー」
 田原萌江はさらに痛みに藻掻く。顔の表情を引き攣らせ捩り苦しみ続ける。
 田原萌江の苦しむ表情は医者の加虐心をさらに滾らせる。虐めたい女の典型である。
 医者は容赦なく田原萌江の乳首を狙って乳房を叩き続ける。
 田原萌江は金切り声の悲鳴を上げ続けた。
 医者は十露盤板に座らせた膝に載せた水のタンクを片足で踏む。
 「うーーーーーー。うーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は顔の表情を捩って悲鳴を絞り出す。
 医者はさらに田原萌江の肩に両手を置いて片足と手で体重を掛ける。
 「うーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は躰を硬くして捩り藻掻く。
 「うぐううーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーー」
 医者は田原萌江の苦しむ表情を堪能して一度離れる。
 表情を診て限界と判断する。
 水のタンクを一つずつ退ける。
 田原萌江はそのまま床に倒れる。
 医者は高手小手の縛りを解かず田原萌江の躰を抱き上げてもう一度開帳台に乗せる。
 田原萌江は苦しそうに荒い息遣いを続けていた。
 医者は暫く開帳台に乗せたまま放置する。
 田原萌江の向う脛には赤い痣が等間隔で数本入っている。
 医者は脚首と膝を開帳台に固定する。続いてレモンを搾る。
 さらに刷毛を取り出す。
 レモンの汁を刷毛に付ける。それを田原萌江の向う脛に刻まれた赤い痣に塗る。
 「あーーーーーあーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 強烈に沁みる。田原萌江は台の上で躰を跳ねる様に迫上げて悲鳴を上げる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は泣き顔を振って悲鳴を上げ続ける。
 「もう一つ行くぞ」
 医者はレモンの汁を刷毛に付ける。
 「あーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は涙の溢れた顔を振って拒絶する。
 医者は構わず次の赤い痣に塗る。
 「うおーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 田原萌江は沁みる脚を振り上半身を強く捩って悲鳴を絞り出す。
 「あーーーーーあーーーーーー。あーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は顔を強く捩り涙を振り飛ばして悲痛にもう無理と訴える。
 「こっちにもう一回だけ」
 医者は反対側の脚の脛を示す。
 田原萌江は涙を溜めた顔を振って拒絶する。
 医者はそれでも塗る。
 「うおーーーーーー。ううおーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は沁みる辛さに猛然と暴れる。
 さすがに医者もそこまでで諦めた。レモンを搾った容器を片付ける。
 「辛かったなあ。気持ち良くしてやるから」
 医者はローターを四つ手にしている。
 これまで通りの失禁狙いである。
 田原萌江の女の部分を広げて指でローションを塗り込む。
 それからローターを三つまで田原萌江の膣に押し込む。
 スイッチを一気に入れる。田原萌江の躰が強く硬直して顔の表情が軋む。
 医者は最後の一個でクリトリスを包皮の上から責める。
 「うう。うう。うーーー。」
 田原萌江の表情は微妙な軋みを続ける。
 医者はじっくり責める。
 田原萌江はそれほど声を上げないようである。
 それでも腰は微妙に痙攣していた。
 医者は同じペースを続ける。状況からペースを変えない責めか効果的と見ている。
 田原萌江の膣痙攣は徐々に強くなって行く。
 医者はじっくり失禁を待つ。
 やがて静かに弧を描く様に潮が流れ出す。短く断続的に何回も流れ出る。
 医者は流れ切ったと見なしたところで膣からローターを取り出す。
 いよいよドリルバイブである。
 田原萌江はそれを見て慄く。
 「あーーーーー。そんなの。壊れます。駄目です。子宮と膣が壊れます」
 田原萌江はまた涙目で拒絶する。
 「壊れない。気持ち良く成り過ぎて頭が真っ白に成るだけだ」
 医者は威厳を持って宣言する。
 「そんなーーーーー」
 田原萌江は恐怖に震えるように首を振る。
 医者はまったく動じない。ドリルバイブにローションを塗る。
 指で田原萌江の膣を確認する。充分に濡れていた。
 田原萌江の上半身は高手小手の縛りだけで開帳台には固定されてない。
 膝と脚首だけ縄で固定している。
 医者は腰のベルトだけセットする。
 ドリルバイブを構えて一気に田原萌江の膣に押し込む。
 「あーーーーー。待って。待ってください」
 田原萌江は叫びながら藻掻く。
 それでも擬似男根は田原萌江の膣の奥に侵入する。
 「あーーーーーーーーーー。だめですーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は金切り声で叫ぶ。
 医者はまったく動じないでスイッチをスライドさせる。
 「あーーーーーーーーーー。だめ、ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江の表情は一気に破裂する。
 医者の目的は失神である。その後に麻酔を掛けてあくどい悪戯をする。
 「あーーーーーーーーーー。だめーーーーーー。ううおーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーー。ああーーーーーーーーーー」
 田原萌江は開帳台の上で大股開きの姿で十数分藻掻き続けた。長く耐えた方である。
 医者は白目を剥くまで二段階アップした。ピストン運動と振動から回転運動を加えた。
 そしていま田原萌江は失神した躯状態にされている。
 医者はさらに麻酔を掛ける。
 これまで通り卵子を取り出す。その後もこれまで通り生で挿入して中に出してしまう。
 眠らせたまま剃毛もやってしまった。
 乳首に黒いクリップを鋏み付けて二時間飲み続ける。
 これで三人目の被害者である。
 
 娼国。昭和中期のホテル。
 林石流は未だに葛城義和と影武者を見分けられてない。ラウンジのカウンターに入り込んだ間者も同様である。
 潜水艦は娼国をかなり離れて待機したまま動かない。
 
 日本。姉ヶ崎ニューシティ。R国北の工作員本部である。
 柿崎一行らは娼国に近付いたとされる潜水艦に対して自衛隊関係者の洗い出しに重点を置いていた。
 そして潜水艦に乗艦している可能性の高い人物を特定しつつあった。
 「この領事館の一角でもオークションが行われるのですね」
 日本在住の工作員の中堅幹部である。
 「娼国は手を出さないと北嶋副主席が断言してしまったからな」
 「我々も遊べるようになりますかね」
 「日本ではまだ高いだろう」
 「そうですね」
 工作員の給料は高い。それでも一回数十万のハードコースは出費が大きい。
 「団体で宴会場と言うのは」
 「親父に相談しておくよ」
 「いえ。そこまでは」
 「いや。意外と良い返事が来るかもしれんぞ」
 柿崎一行はある程度自信がある。
 
 新川越。プレイルームである。
 医者は二時間丁度で麻酔の切れかける田原萌江をビンタで起こす。
 「うう」
 さらに叩く。
 「うーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー」
 意識を戻した田原萌江は乳首の痛みに究極に顔を軋ませる。
 医者は急いで脚首と膝の縄を解く。
 田原萌江の躰を抱き上げて床に降ろす。胸部は高手小手に縛ったままである。
 「どっちが痛い」
 医者は乳首のクリップを指差してそう言う。
 「どっちもーーーーーーーーー」
 田原萌江は顔を歪めて叫ぶ。
 「二時間鋏んでいた。取るとどうなるか分かるか」
 医者はやんわり田原萌江に知識が有ることを想定して尋ねる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は驚愕の表情に成る。鋏んでいた肉が開放される痛みを知っているのである。もちろん知識の範囲で体験はしてない。
 だがそれは相当の痛みと聞いている。
 医者は高手小手の縛りを解く。
 「さあ。自分で片方ずつ取りなさい」
 医者は至福の表情である。
 「・・・・・・」
 田原萌江は恨みの篭り切った目で医者を見上げる。
 両手で両方のクリップを一気に外して投げ捨てる。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐぐぐ、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーー」
 田原萌江は床を叩いて転げまわる。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに暴れ狂う。
 「ぐう。ううーーーーーーーーーー。うーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は両手で両方の乳房を押さえて揉みながら藻掻き続ける。
 医者は田原萌江が激痛に究極に顔を歪めて藻掻き苦しむ姿を観賞する。
 田原萌江は仰向けに寝たまま自分の手で賢明にマッサージを続ける。
 医者はその上に馬乗りになる。田原萌江の手を退かして乳房を掴んで揉む。
 「うーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は激痛に悲鳴を絞り出す。
 医者は十五分くらい揉んで悲鳴を愉しんで帰って行く。
 田原萌江は直ぐに衣服を着けて寮の部屋に引き上げる。
 バスタブに湯を出して衣服を脱ぐ。乳首の周りを点検する。
 クリップの痕は消えている。脛の痣はくっきり残っている。
 部屋に入って安堵すると涙がぽろぽろ零れる。
 そして二時間何をされたのか。強い不安が過る。
 湯に浸かる。まだ痛みが残っている乳房を揉む。
 膣の中を洗う。何か違和感がある。眠っている間に中に出されたに違いない。
 一番に妊娠の危険を疑う。
 剃毛もされている。あと十万貰わなくてはならない。
 だがその十万はバッグに突っ込まれていることに気付いた。金だけは払ってくれたようである。
 田原萌江はその後も数回湯に浸かって痛みを癒した。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 日本から五代官房長官がお忍びで来ていた。着いたのは最終便である。
 今日はお膳が出され珍しく若い仲居の手で懐石料理が運ばれる。
 「あの徳永。何とかなりませんか。総理も困っています」
 五代官房長官は平佐和と葛城義和にそう切り出す。
 民事党平佐和派は立憲国民党徳永裕美参議院議員の衆議院立候補当選を阻止できなかった。
 「確かに邪魔過ぎる存在だが。用心深く行動する。いま打つ手はない」
 平佐和も困っている。何度も落選させる策を練ったか効果は無かった。
 既に五代官房長官は罠に嵌まって失言を詫びさせられている。
 「人気があり過ぎる。下手に始末も危険だ。ねえ葛城くん」
 平佐和は葛城義和に話を振る。
 「そうです。何かが起これば用心深く沈黙しているマスコミを騒がせます」
 葛城義和も苦い表情である。
 週刊太陽が追い詰められた事件でマスコミはテロ事件加担と見做されたくない。娼国関連の動きには沈黙状態である。
 「立憲国民党をあそこまで減らしたのに面倒です」
 五代官房長官は何とかなりませんかの主張である。
 「もうじき杉並、世田谷、練馬、足立、葛飾の用地買収はそれなりの効果は出せる」
 湯野中は首都圏のミニニューシティ計画に期待して娼国の二次的国民層の増加に期待している。
 「確かにこっちの工法でやれば建築日数は掛かりません」
 葛城義和も湯野中と真紀子が都内の用地買収を進めてくれていることに期待している。
 同型の建物である。工法は基礎と鉄骨を組めばユニットごとに外で造った物を組み込んで固定するだけである。
 内装などは部屋ごとに外部の工場で造られた物を引き出しの様に差し込んで接続する。現場での工事を最小限にしている。
 数ヶ月で一棟が建てられてしまう。
 「解散して選挙をやるか」
 平佐和も期待をかける。
 「徳永の資金を断てませんか」
 五代官房長官である。
 「そっちは難しい。後援会が協力して選挙活動を行う。政党助成金だけで賄える」
 平佐和は事情をよく掴んでいる。徳永裕美は殆ど選挙に金を使ってない。
 「人口をこちらに有利に調整して解散総選挙が一番確実です」
 葛城義和はそっちの方針である。
 「徳永裕美に協力している面々をもう少し削げないの」
 真紀子は協力する女性活動家を浚って生け贄に出来ないかと考えた。
 「もう削げる者はかなり削いだ。此処で遺骨にした」
 ここは湯野中が状況を踏まえていた。
 「これ以上はどう抑えても騒ぎが大きくなります」
 葛城義和も同意する。
 「そうね。正攻法しかないか。女活動家が忌々しいけど」
 真紀子も感情的にそう思っただけと認める。
 「杉並以外のミニニューシティはそっちだよな」
 「そうね。用地買収してもらったからこっちで建てます」
 「まあ。杉並以外は急ぐ必要はないでしょう。野党を減らし過ぎるのも得策ではありません」
 葛城義和は完全な一党独裁に成らない方が良いとの考えである。
 「分かった。杉並だけ最優先で建造しよう。そして開発センターとコールセンターを移動させよう」
 湯野中も状況を理解して開発を急がせると約束する。
 「半年待てば解散できますか」
 五代官房長官は執拗に迫る。
 「あと解散理由です」
 葛城義和は解散には理由が必要と言う。
 「思いきった事をやりたいが逆効果の場合もある」
 平佐和も慎重になる。
 「その際。温暖化対策の一環として原発非常事態使用処置宣言を出してはどうでしょう」
 葛城義和は化石燃料使用を一時期原発全面再稼働が必要との見解である。
 「そうだよ。温暖化対策に日本は風力と太陽光では賄えない」
 平佐和も同じ見解である。
 「娼国とR国は」
 葛城義和は娼国が発電をどうしているか知らない。
 まさか建物の南面全面に設置された太陽光パネルだけとは思わない。
 「娼国の中は太陽光だけよ。R国の港に原子力発電艦が停泊している。かなりの大型よ」
 「そうだ。R国内はその六隻で賄っている」
 真紀子の説明に湯野中が捕捉する。
 「火力発電所は」
 平佐和は火力発電を主力と思っていた。
 「稼働してない。水力発電は動いているが」
 「娼国の分以外は全て原発」
 「南の電気は火力発電を止めて北の発電艦から買っているのよ」
 「津波が来たら潜ってしまうか」
 「そうだ。原発一個分の原子炉を搭載している。大陸棚を過ぎれば深く潜れる」
 「全て北側の所有」
 「そうだ電機を買って貰う条件で増強した」
 「電気料金は同じ。それでこっちの利益もあるよ」
 「それじゃ娼国もR国も化石燃料はゼロだな」
 五代官房長官は解散総選挙ができることに納得して翌朝の便で帰って行った。
 
 佐々木鞘香、早見朱莉、工藤美央はいつの間にか集まるようになっていた。
 そこに田原萌江も加わった。
 田原萌江は全員がプレイで指名されたその男を医師ではないかとの見解を主張する。
 何をされたか判らない危険が四人を不安に包んでいる。
 「全員失神させられたのね」
 田原萌江は全員が失神させられた状況を確認した。
 「そう。何か目的があったのよ」
 工藤美央も嫌な懸念を持っている。
 「中に出されたのは間違いないよね」
 佐々木鞘香も暗黙メニューの範囲だが失神させられては嫌な気分である。
 「それ以上に恐ろしい事をされたかも」
 田原萌江は失神だけでなく麻酔も使われたと解っている。
 妊娠の心配をして検索キットを使ったが反応は無かった。
 「そう言えばピル飲んでないよね」
 早見朱莉もその事を考えてなかった。
 「でも。スキン使う条件だよね」
 工藤美央もやられ過ぎに気付く。
 「その防衛は必要だよね」
 早見朱莉は飲んで置くべきと思う。
 「でも。マネージャー言ったよね。太る危険があるから飲むなって」
 佐々木鞘香はマネージャーの指示を思い出す。
 「何かあったら客は保険に加入させているって」
 工藤美央はそう言われても納得はできない。
 そのあと他の三名も妊娠検査キットを使ったが異常は無かった。
 とりあえずそっちは安心したが看護師の田原萌江が麻酔を使ったと言う発言に穏やかではない。
 そして早見朱莉と工藤美央が受けた埼玉県警本部長と警視正のコンビニ店員を中に入れるプレイ。それに残る二人は驚愕する。
 「酷いよもう。怖くてコンビニもファーストフードも入れないよ」
 工藤美央は恐怖を訴える。
 「そうだよね」
 「女性専用ラウンジが上に有るけど」
 「あれ入口のメニュー見たら高いの」
 工藤美央は入るのを断念した。
 「サングラスとマスク着けてスーパーで買い物して自炊しかないね」
 「そうしているよ」
 「何処かで検診受けた方が良いかな」
 早見朱莉も客の医者が麻酔掛けて行ったことが心配である。
 「でも。いま保険証無いよ」
 佐々木鞘香はそれに気がつく。
 「あーー。そうだよ私も」
 工藤美央も同じであった。勤め先を辞めて返したままである。
 この街に住民票はない。遠い自宅に戻らなくてはならない。
 四人とも条件は同じであった。
 田原萌江も看護師だが事情は同じであった。
 四人ともマネージャーに相談して解決するとは思えない。
 「これからどうなるのかな」
 佐々木鞘香は不安を口にする。
 「逃げられないよね」
 「逃げても今度は何もできないよ。バンス返さないと利息が増える」
 彼女らの金利は借りた元の金融会社にクラブが同額の保証金を入れている。
 保証金のある間に返済を完了すればその間は利息が付かない。
 逃げればクラブは保証金を引き上げる。
 彼女らが借りたのは全て杉本金融。これはR国が日本に進出した金融会社で全国に支店がある。
 本来ならこんなシステムはない。
 彼女らは此処で働けば元本だけ返せば終わる。逃げれば借りた時点から出資法の上限の金利に延滞損害金が掛かる。
 四人は二日続く休みの前日の夜を佐々木鞘香の部屋で飲み続けた。
 
 早見朱莉は翌々日客の写真指名を受けた。
 SMの動画に出てくる緊縛師にスタイルを真似たような男である。
 早見朱莉は床に正座して源氏名だけの挨拶をする。
 男は仁延頴娃(にのべえい)と言う。
 自分から名乗った。鋭い視線と細面の顔が早見朱莉に恐怖感を覚えさせた。
 本名である筈はない。緊縛師気取りに違いない。
 黒のジーンズ、黒のワイシャツ、黒のジャケットとその格好である。
 「脱げ」
 仁延頴娃の視線と言葉の両方が早見朱莉に突き刺さる。
 震える躰で立ち上がってジャケットを脱ぐ。
 仁延頴娃の視線は早見朱莉の躰の線を吟味している。
 早見朱莉は心臓の鼓動を早めながら全裸に成る。
 仁延頴娃は用意した縄を解いて縛りの準備をしている。
 手際が良い。それが早見朱莉をさらに恐怖に追い込む。
 「柱に立て」
 仁延頴娃は十字架を指差す。大きなバックから十本の縄を出して解いて床に並べていた。
 プレイルームに備え付けの鞭を数本取って来てソファーに投げる。
 早見朱莉に戦慄が奔る。
 仁延頴娃は早見朱莉の乳房が突き出るように強く高手小手に縛る。
 さらに早見朱莉の躰を十字架に押し付けて右の脚首だけをその根元に縛り付ける。
 態と左脚と上体は十字架に固定しない。
 仁延頴娃は先端の細い一本鞭と牛追い鞭を持つ。
 「あの。痕が一日で消えないと休業補償になりますけど」
 早見朱莉は震える口調でそう言う。
 「二日休んで一日だろ。向こう二回休んで四十万」
 仁延頴娃は四十万をテーブルに置く。
 早見朱莉は黙って頷く。歯が鳴りそうなのを強く噛んで押さえる。
 仁延頴娃は一本鞭を構える。
 顔と視線が行くと合図をしている。
 次の瞬間。鞭は早見朱莉の左の乳房を横に薙いでいる。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉の固定されてない左膝が強く蹴り上がる。
 仁延頴娃は片手で顔を右に避けろと合図する。
 一発目の痕が左の乳房に紅い横筋を刻んでいる。
 早見朱莉は恐怖に凍りついた表情で顔を避ける。
 仁延頴娃は鞭を縦に振り下ろす。
 「うぐうーーーーーーーーーーーー」
 また左の膝が跳ね上がる。
 早見朱莉の左の乳房に鞭の紅い痕が十字に刻まれた。
 仁延頴娃は右の乳房を指差す。こっちに行くと合図している。
 右の乳房に縦に一発入る。
 「う、うう。ううーーん」
 早見朱莉は膝を跳ね上げ背を丸めて躰を震撼させる。
 徐々にくっきり鞭の痕は紅い筋に浮いてくる。
 仁延頴娃は右の乳房も横に薙ぐ。
 「ぐううーーーーーーーーーーーー」
 相当に強く叩いている。早見朱莉は既に涙を滲ませていた。
 仁延頴娃はここで牛追い鞭に替える。そしてやや後ろに下がって鞭の長さの分だけ距離を空ける。
 早見朱莉はさらに怯えを強くする。
 仁延頴娃は牛追い鞭を流すように押し出す。鞭は早見朱莉の腰に巻き付く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーー」
 絞り出すような悲鳴と顔に汗を噴く。
 早見朱莉は二十回叩かれて躰中を鞭の紅い筋と痣、鬱血だらけにされた。
 涙を流しそれが渇いた。
 躰中から鞭による蚯蚓腫れの痛みが襲っている。
 仁延頴娃は早見朱莉の高手小手の縛りを解きベッドに寝かせる。
 柑橘類を絞った痒み止めを取り出す。その塗り口の部分を外して液をボウルに出す。
 三本分を取り出した。
 それを毛の部分がばさばさに広がった太い筆に付ける。
 早見朱莉の紅い筋になった乳房の蚯蚓腫れに塗る。
 一気に両方の乳房に塗り腹から太腿に筆を走らせる。
 沁みるまで一、二秒である。仁延頴娃はその間に塗れるだけ塗った。
 「うぐごーーーー。あーーーーー。がああーーーーーーーーーーーー。くうがあーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉はベッドの上で暴れ狂う。
 だが猛烈な沁みは十数秒で治まる。
 「あーーーーーー。あーーーーーー。あーーーーーー。あーーーーーー」
 早見朱莉は暫く荒い息遣いで藻掻き続ける。
 仁延頴娃はもう一度筆を構える。
 「いやあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は驚愕の悲鳴を上げて部屋の中を逃げ回る。
 「あと一回で修了にする。大人しくやらせろ」
 仁延頴娃は静かな強い口調で命令する。
 早見朱莉は床に崩れる。
 べったりお尻を床に付けて座り込んで仁延頴娃を見上げる。
 仁延頴娃は筆を横に流して一気に両方の乳房に塗る。
 「ううーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。くうがあーーーーーーーーーーーー。ぐうう、うう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は乳房を抱くように押さえて狂った様に床を転げる。
 そして耐えられずに失禁してしまった。
 「お疲れさま」
 仁延頴娃はそう言って部屋を出て行く。
 早見朱莉は床に仰向けに寝たまま立ち上がれない。沁みるのは治まったが鞭の蚯蚓腫れの痛みがほぼ全身を襲っている。
 一時間くらい倒れたままであった。
 何とか力を振り絞って立ち上がる。
 相変わらず鞭の痕の痛みが躰を襲っている。
 下着を着けないで衣服だけ着けて部屋に逃げ帰る。そのまま手前の部屋に倒れてしまった。
 取り敢えずスマホでクラブに連絡する。
 「朱莉です。鞭で叩かれた痛みが酷くて」
 早見朱莉はとにかくそう訴える。
 「判りました。救急と病院を手配します」
 「わたし。保険証有りません」
 「分かっていますよ。大丈夫です。娼国から出張している病院ですから。領事館の中に在ります」
 「はい。お願いします」
 そのままR国の救急隊が迎えに来た。ストレチャーで領事館の在る一号棟の病院に運ばれた。
 モルヒネが打たれて一瞬で痛みは止まった。そのあと処置が施されて病室で寝かされた。
 二十人近いインターンに裸を見られての処置であった。
 翌日夏木陽一が回診のドクターと一緒に現れた。
 「最近。中絶手術を受けましたか」
 ドクターはやや疑問を感じてその質問を投げてきた。
 「いいえ」
 早見朱莉はきっぱり否定する。
 それから田原萌江から出た発言で危険と分かった四人がプレイでその医者から受けた状況を説明した。
 夏木陽一はクラブに連絡してあとの三人を病院に呼び出す。
 三人とも診察を受けた。
 夏木陽一はその男のポートを取り寄せて四人に見せる。
 「その人です」
 四人は一致してそう証言した。
 「これは卵子を取り出したのですね」
 ドクターは夏木陽一にそう説明する。
 「避妊手術はしてないのですか」
 夏木陽一はドクターに確認する。
 「そこまでは行われていません」
 ドクターはきっぱり答える。
 「こいつは医者だ。帯広でプレイの間に女の子を失神させてさらに眠らせて避妊手術の悪戯をした」
 夏木陽一はその医者の罪状を説明する。
 「しかし。卵子を何に使うか。こっちの方が恐ろしいかもしれません」
 ドクターは診察した時から嫌な予感がしていた。
 「調査が必要だな」
 夏木陽一は直ぐに手配する。
 「それと君らは此処に居る間はこの病院で無料の診察を受けられるから安心して下さい」
 夏木陽一はそう言い置いて帰って行った。
 早見朱莉も痛みが治まったので四人で帰った。
 その日は早見朱莉の部屋で飲み明かした。
 そして仁延頴娃という新たなる脅威の客が現れたことを認識する。
 
 夏木陽一の要請を受けた工作員はその医者を突き止めた。
 医者から聞き出した内容は工作員でさえ陰湿さに呆れるものであった。
 医者は人に体外受精させたかったが手頃な希望者が見つからなかった。
 犬とカンガルーと猪に体外受精させたと供述した。
 幸い医者が外部から手術できたので工作員の手で中絶もできた。
 だがその危険は夏木陽一をとことん怒らせた。
 
 夏木陽一は四人を最上階のラウンジに呼んだ。
 「あの男は田原萌江さんの言う通り医者だ。フリーの産婦人科医でよく悪さをする。困ったものだ」
 夏木陽一はそう切り出して医者のやろうとした事を説明する。
 「えーーーー。酷い」
 佐々木鞘香が一番に驚きの言葉を発する。
 「それじゃ動物と人間のミックス」
 早見朱莉も驚愕する。
 「そんなの。生まれちゃったらどうなるの」
 田原萌江は恐ろしい結果がどう成るか、この先はさらにもっと恐ろしいのではないかと思う。
 「今の日本でそんな事が起これば大騒ぎだ。そしてDNAを突き止められる。警察は直ぐ君らに辿り着く」
 「えーーーー。そんなーーーーーー」
 佐々木鞘香は悲鳴を上げる。
 「今回はこっちの工作員が全部中絶した」
 夏木陽一は今回に関しては問題ないとを説明する。
 「良かった」
 田原萌江は安堵の言葉を漏らす。
 「娼国とR国の街に出入り禁止にした。そして入らない確約をさせた。暫く見張りも付ける」
 夏木陽一は徹底的に処置を行ってもう安全だと説明する。
 「でも。幾つかの偶然が重なって助かったけど。あのままだったら怖い」
 「警察が私達を突き止めてマスコミが騒いで名前が出たら。えーーーーーーー怖い」
 「そうだよ」
 「あの。事件が公に成ったらその医者はどう成ります」
 田原萌江はそっちが気になる。
 「逮捕される」
 夏木陽一はきっぱり答える。
 「私達は」
 早見朱莉は自分らがどうなるか不安を唱える。
 「警察は事情聴取で終わりだ」
 夏木陽一はあっさり答える。
 「問題はマスコミですね」
 工藤美央もそれが怖い。
 「さすがに此処で風俗がそんな問題を起こせばマスコミは殺到する。早く判って良かったのだ」
 夏木陽一自身胸を撫で下ろす内容である。警察は押えられるがマスコミにリークされる前に押えねばならない。
 「私が病院に運ばれなかったら」
 早見朱莉はその偶然で事が露見したと言いたい。
 「そして夏木さんが警戒して来てくれてなければ」
 工藤美央も恐ろしさに怯えている。
 「今後今回のような危険があればクラブのマネージャーではなくこの街の風俗業を統括するマネージャーに相談してくれ」
 そう言って夏木陽一は自分の名刺にその連続先を書いて四人に渡した。
 
 神埼洋治一等海佐らは日本に居る岡崎安友海将補と話し合いの末二人の女性乗員をB国の港から娼国に潜入させる事を決めた。
 日本から補充の乗員の到着を待って第三国のパスポートで一度R国に入り娼国に入る。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 早見朱莉らの卵子を採取して悪さをしようとした医者の件は夏木陽一から湯野中に報告された。
 「その医者。抹消した方が良くない」
 真紀子は危険を完全に断つべきとの考えである。
 「そうだな」
 湯野中も危険を強く感じている。
 「その医者は人との掛け合わせが生まれて自分に警察が辿り着くと考えないのか」
 平佐和は医者のくせにそんな事が分からないかと言いたい。
 「その医者。もう余命が無いのでは」
 葛城義和は死を知った奔放な行動と見ている。
 「益々危険だよ」
 真紀子は警戒を深める。
 こんな事件が起きれば北側だけの問題では済まない。
 「夏木は娼国とR国の街から追放して見張りを付けた」
 湯野中は夏木がそれなりの処置はしたと一応の弁明をする。
 「追放されて報復をしないとも限らない。それも警戒して工作員の見張りを付けてくれたのだが」
 平佐和も強く警戒する。
 「夏木さんの警戒と機転で未然に防げて良かったけど風俗女性をもっとサポートすべきよ」
 「そうだな。経済進出の重要な部分だ」
 湯野中も道警本部長の蛇の件でそれは強く感じている。
 真紀子は自分の過去を振り返って他人事では済まない。
 風俗で女性が稼ぐことを否定する気は全くない。仕事での安全と四つの外敵から護らなくてはならない。
 一つはその国の権力による制約。一つは非難する一般市民。一つは問題を起こす客。最後は病気である。
 湯野中は真紀子の数倍風俗、売春で稼いでいる。絶対に護らなくてはならない牙城である。
 「一気に拡大したから夏木さんが忙しく成り過ぎたのじゃない」
 「夏木に人を育てて貰うしかない」
 湯野中は出せる援軍を持っていない。
 今日も南面の窓の横にカウンターが設置されて津梨清吉が寿司を握る。
 湯野中は相変わらず日本酒を冷で飲む。
 夏木陽一に連絡を取る。
 「その医者は抹消する」
 「私もそれが安全と思います。そちらでやって貰えますか」
 「うん。こっちでやる。急激に進出したが風俗の管理は大丈夫か」
 「大船一家の手を借りていますが暫く柿崎さんをこちらにご協力願えませんか」
 「うん。少し検討する」
 湯野中は一度回答を保留した。そして指宿に連絡を取る。
 「潜水艦の乗員で幹部らしきは検討がついているようです」
 「暫く柿崎を外せるか」
 「大丈夫でしょう津島長官の方も動いていますから」
 「分かった」
 湯野中は柿崎一行に夏木陽一の支援を依頼した。
 
 佐々木鞘香は仁延頴娃に指名されてしまった。
 早見朱莉の惨状を見ている。恐怖に躰は震えたままである。
 仁延頴娃は黙って休業補償を含めた六十万をテーブルに置く。
 「えーーーー。あの鞭を」
 佐々木鞘香は床にへばって任延頴娃を見上げる。
 「見たのか。それなら悲鳴がもっと愉しめる」
 任延頴娃は悦びの表情を静かに示す。
 佐々木鞘香はそれを見て震え上がる。
 「お願い。赦して」
 泣き顔寸前の表情で赦しを乞う。
 「赦さない。今日はお前の綺麗な躰を真っ赤な鞭の痕で潰したい」
 「美央は病院に運ばれたのよ」
 「だから休業補償だ。マネージャーに確認してある」
 任延頴娃は淡々と普通の事の様に言う。
 「だ、だめ。だめ。耐えられない」
 佐々木鞘香の躰はガタガタ震える。
 それでも任延頴娃は佐々木鞘香の顎を掴んで立たせる。
 「まだバンスは大方残っているだろ。そんなのじゃ返し切れないぞ。六十万大きいのじゃないのか」
 「それでも」
 佐々木鞘香は拒絶し続ける。
 「あと二十万載せてやる。どうだ」
 「そんな。どうしても私をズタズタに鞭で叩きたいの」
 「ああ」
 任延頴娃は抑揚のない声で答える。
 佐々木鞘香はじりじり躰を後ろに引く。
 「良いことを教えてやろう。一発でバンスを返せる方法が有るぞ」
 「ええ。どうやって」
 「R国に行け。スタントハードコンパニオンと言うコースが有る。借金返して此処の上の階の部屋が貰えて二千万くらい残るらしい」
 「何されるのよ」
 佐々木鞘香はそっちが恐ろしい。
 「だいたい乳首を斬られるのが多い」
 「そんなーーーーーー。女じゃなくなるよ」
 「それが綺麗に整形される」
 任延頴娃は不気味に笑っている。
 「整形されても」
 「乳腺も綺麗に治ったらしい」
 「・・・・・」
 佐々木鞘香は考えてしまう。
 「今は俺の鞭で一日くらい苦しんで六十万だ。それより少し苦しんでも借金がなくなってマンションの部屋と一千万以上が残る」
 「それは何処に」
 「帯広のあんたと同業の女二人から聞いた。R国に渡航する。二人とも綺麗に整形されていた」
 「何処に連絡をすれば」
 「お前らのマネージャーに強く要望するしかない」
 「それじゃ無理だよ」
 「ならばこの街のマネージャーを調べろ」
 「知っている連絡方法は」
 「ならばそっちに交渉しろ」
 「分かった」
 「今日は堪えろ」
 任延頴娃は何としても今日は虐める姿勢である。
 「ああ」
 佐々木鞘香は壁まで下がっていたが任延頴娃に捕まえられる。
 そして任延頴娃の手で服を剥がされる。
 「・・・・・」
 佐々木鞘香は恐怖の表情を凍らせて為されるがままである。
 任延頴娃は下着姿の佐々木鞘香を高手小手に縛る。
 右の脚首を十字架の根本に縛り付ける。
 任延頴娃は鞭を持つ。先が四角い革で蝿叩きの様な形である。
 佐々木鞘香に緊張が奔る。
 任延頴娃は最初だけ下着の上から叩く。
 「うおーーーーーーーー」
 革の平面が純白のブラに包まれた乳房を強く叩いている。
 任延頴娃は続いて鞭を横に振り被る。
 ビンタする様に乳房を叩く。
 「く、ううーーーーーー」
 佐々木鞘香の表情が歪む。
 次は脚首を固定した右の太腿を叩く。
 「う、うおーーーーーーーーーーーー」
 叩かれた反対の左手の膝が強く跳ね上がる。
 叩かれた皮膚は薄く紅く成ってくる。
 任延頴娃は縄の下からブラを抜き取る。
 そして丸出しになった乳房をビンタする。
 「うーーーーーーーーーーーー」
 乳房が強くへしゃげるくらいに叩いている。
 任延頴娃は佐々木鞘香の乳首を抓む。
 「これを高枝斬りバサミで斬りたい」
 任延頴娃は抓んだ乳首を引っ張りながら言う。
 「えーーーー」
 佐々木鞘香は恐怖に見開いた目で任延頴娃を見る。
 「俺が二千万払っても良いが手術がこっちではできない」
 佐々木鞘香は任延頴娃の経済力に慄く。
 任延頴娃は抓んだ乳首の下に注射針を刺す。
 乳輪の下を貫く。
 「うーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香の表情は一気に軋む。
 もう片方も乳首を抓んで乳輪の下を貫く。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香の表情はさらに強く軋む。
 任延頴娃はスタンガンを取り出す。
 「えーーーー」
 佐々木鞘香は乳首の針に当てられると直ぐに分かる。
 任延頴娃はスタンガンを二台持っている。
 佐々木鞘香は顔を斜め後ろに逸らせて恐怖の表情で身構える。
 任延頴娃はスタンガンを右の乳房を貫いた針に近付ける。
 「あ、ああーーーーーー」
 佐々木鞘香は恐怖の表情を凍らせて悲鳴を上げる。
 任延頴娃は態と焦らす。
 一瞬スタンガンの端子を針に接触させる。
 「うーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は甲高い悲鳴を上げる。
 任延頴娃は体を寄せて今度はきっちり針にスタンガンの端子を押し付ける。
 「うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー」
 佐々木鞘香は顔を震撼させて悲鳴を絞り出し続ける。
 任延頴娃は一度スタンガンを離す。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ」
 佐々木鞘香は辛そうにスタンガンを見る。
 任延頴娃はスタンガンを二つ構える。
 「いやあーーーーーー」
 佐々木鞘香の表情はさらに恐怖に凍りつく。
 任延頴娃は両方同時にスタンガンの端子を接触させる。
 「うーーーーーーーーーーーー」
 任延頴娃は一瞬離したが体ごと迫りきっちりスタンガンの端子を両方の乳房を貫いた針に押し付ける。
 「うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー」
 佐々木鞘香は任延頴娃の首もとで顔を震撼させて藻掻き続ける。
 任延頴娃は手頃なところでスタンガンを離す。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 直ぐまた端子を当てて責めを繰り返す。
 「うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー。だめーーーーーー。あ、ああ、だめーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は遂に失禁してしまう。
 任延頴娃は直ぐに離れて失禁を観賞する。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 佐々木鞘香は辛そうに荒い息遣いを続ける。
 「抜くぞ。抜くときが痛いと知っているか」
 「え、えー」
 佐々木鞘香は怯えた表情で任延頴娃を見返す。
 任延頴娃は佐々木鞘香の右の乳首を抓んでゆっくり針を抜く。
 「うーうーーーーうーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は表情を破裂させて甲高い悲鳴を上げる。
 任延頴娃はその悲鳴を堪能してもう片方の針も抜く。
 「う、ううーーーーーー。うーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は痛みに藻掻く。
 「次はま○こを叩くぞ」
 任延頴娃は先端が長方形の革になった一本鞭を持つ。
 固定してなかった左脚の膝と脚首に縄を掛ける。
 そのまま十字架の横の先端に埋め込まれたフックに通して引っ張り上げる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香の股間が丸出しになる。
 上半身は高手小手に縛っただけなので不安定になる。
 任延頴娃は鞭を下から振りかぶってアンダーから叩く。
 閉じ会わせた女の子部分をきっちり叩いている。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香の吊るされた左脚は蹴るように強く跳ねる。
 「数えろ。二十回だ」
 任延頴娃は当然の様に言う。
 「えーーーー」
 佐々木鞘香は局部を二十回に慄く。
 任延頴娃は容赦なく叩く。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は壮絶な悲鳴を上げ続ける。
 瀕死の悲鳴を上げながら二十回を数えた。
 二十回終わると大陰唇の周りは鞭の痕で真っ赤に染まっていた。
 「次は乳房をずたずたにする」
 任延頴娃は先端の細い一本鞭に替える。
 左の乳房は針を抜いて僅かに血が細い線に流れている。
 佐々木鞘香は局部を散々叩かれて次は乳房を叩かれると聞いて恐怖に凍りつく。  任延頴娃は佐々木鞘香を高手小手に縛って突き出した乳房を横から狙う。横に薙ぐ様に強く一本鞭の先端を叩きつける。
 「ぐわーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香の躰が強く震撼する。
 次は鞭の先端が左の乳首を直撃する。右の乳房は蚯蚓腫れが真っ赤な筋に浮いている。
 「う、ぐうーーーーーーーーーーーー」
 任延頴娃は態と強く叩いて乳房に痕を付けたい。だが乳首を直撃して痕が乳房の半分にしか付かなかった。
 任延頴娃はもう一発振り被って左の乳房を叩く。
 「うぐうーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香の躰は固く強く震撼する。行き場の無い痛みに躰を固く揺する。そして顔の表情を破裂させて悲鳴を搾り出す。
 怯えた表情を吊り上げて任延頴娃を見る。
 任延頴娃は全く動じない。佐々木鞘香の辛そうに苦しむ表情をとことん愉しんでいる。
 任延頴娃はさらに狙いを定める。
 佐々木鞘香は恐怖の表情を凍らせてそれを見る。
 任延頴娃は左の乳房を縦に叩く。
 「うぐぐううーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は躰を強く振って藻掻き続ける。
 直ぐに蚯蚓腫れが紅い筋に浮いてくる。
 佐々木鞘香の乳房は真っ赤な十文字が刻まれた。
 「あはあー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 佐々木鞘香は堪らなく辛い。
 右の乳房に縦に鞭を入れるには首の位置がよろしくない。首筋に入ることは避けたい。
 任延頴娃は佐々木鞘香の右脚の縛りを解く。そして脚首を持ち上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は無理な姿勢にされてさらに股間が大きく開かれて堪らず悲鳴を漏らす。
 任延頴娃は佐々木鞘香の脚首を十字架の右端のフックに縛り付ける。
 佐々木鞘香の躰は十字架にV字開脚に磔にされた。
 任延頴娃は手で首を左に避けろと合図する。
 佐々木鞘香は顔を左に倒す。
 任延頴娃は鞭を振り被る。右の乳房を縦一文字に叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は強烈な悲鳴を絞り上げる。
 「あはあーーーー。ああーーーー。ああ。ああ」
 佐々木鞘香は痛みに躰を強く揺らして藻掻き続ける。
 右の乳房は鞭の筋で真っ赤な十文字が刻まれた。
 「次はま○こを叩かせてもらうぞ」
 任延頴娃は静かな声で宣告する。
 「えーーーーーーーーー」
 この無理な姿勢で局部を叩かれては到底堪えられない。
 任延頴娃は先端が長方形のチップに成った鞭に替える。
 今度は女の部分は正面を向いて丸出しである。まったく無防備に鞭に晒されてしまう。
 佐々木鞘香は恐怖に縮み上がっている。
 任延頴娃は鞭の狙いを定めて先端で閉じ合わせた女の部分の粘膜をきっちり叩く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は強烈な痛みに顔の表情が破裂したまま数秒間固まる。そして太腿を強く震撼させる。
 任延頴娃は全く動じない。加虐心が興奮した絶頂である。
 「もうゆるしてーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は泣き叫ぶ。
 それでも任延頴娃は二十回数えて叩き続けた。
 佐々木鞘香は狂乱の悲鳴を上げ続けて涙を溢れさせそれを振り飛ばす。顔は涙と汗に塗れている。
 大陰唇の周りは鞭の真っ赤な筋で染まった。
 任延頴娃は佐々木鞘香を磔から下ろして全部縄を解く。
 「さあ。最後だ。自分でお○○こを広げてくれ。二回で終わらせる」
 任延頴娃は当然の事のように言う。
 「えーーーーーー。この中を叩くのーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は悲痛な声である。
 「やらなければ縛り付けて何発も叩くぞ」
 任延頴娃は佐々木鞘香の悲痛な抗議に全く動じようとしない。
 「あーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は座り込んで躰をぶるぶる震えさせる。
 「どうした。縛った方が良いか」
 任延頴娃は構わず追い詰める。
 「判りました」
 佐々木鞘香は何発も叩かれては堪らない。観念して女の部分を指で広げる。
 「もっと上に向けろ」
 佐々木鞘香は震えながら股間をやや上に向ける。
 任延頴娃は鞭の狙いを定める。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は構えた鞭に悲痛な悲鳴を上げる。
 任延頴娃は鞭の先端にきっちり狙いを定める。緋色の部分を加虐心の限りを篭めて叩く。
 「ううーーーーーーー。ぐうーーーーーーー。ぐうーーーー。ぐうーーー。ぐぐううーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は横に倒れて躰を丸くする。局部を片手で押えて堪えられない痛みに狂ったように床を転げる。
 「うう、うーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーー。うふううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みはなかなか治まらない。佐々木鞘香は股間を押えて床を右に左に転げて藻掻き続ける。
 「あはあん。ああん。ああん。ああ。ああ」
 涙はぽろぽろ零れる。
 任延頴娃は暫く治まるのを待つ。
 佐々木鞘香はまだ苦しみ続けている。
 「あと一回だ」
 「ああーーーーーーーーん。もう。もう。むりですーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は涙声で訴える。
 「縛るか。あと一回で終わるか」
 任延頴娃は許さない。
 「おねがいゆるしてーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は床に崩れた土下座姿で手を着いて赦しを請う。
 任延頴娃は首を振る。
 「あ、ああーーーーーーーーん」
 佐々木鞘香は涙を溢しながら同じ姿勢に成って女の部分を広げる。
 躰はぶるぶる震えている。
 任延頴娃はこれで最後とじっくり狙いを定める。
 「うーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は悲痛な表情で身構えている。
 任延頴娃は振り被る。これで最後ときっちり狙いを定める。
 鞭の先端は尿道の亀裂付近を確り叩く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーー。ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は仰向けに転げて両手で股間を押えて痛みに藻掻く。そして押えた手の中から失禁尿が流れ出る。
 「あーーーーーーーーーーあはああーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーん。ああはああーーーーーーーーーーーーん」
 佐々木鞘香は泣き続ける。
 任延頴娃は佐々木鞘香の痛みに藻掻く姿を堪能するまで見る。そのまま失禁に満足して帰る。
 佐々木鞘香は局部と全身の鞭の痛みに這って浴槽に行き湯を出す。温めに調整する。
 クラブからコールが鳴る。
 「任延頴娃から連絡が入ったが大丈夫か」
 「駄目です。全身痛くて」
 佐々木鞘香は泣き声で訴える。
 「直ぐ救急を行かせる」
 佐々木鞘香は娼国系の病院に運ばれた。
 痛み止めが打たれて楽には成った。だがこれもインターンに囲まれての恥かし過ぎる全裸ケアである。
 
 川越市内。クレアモールに面したマンションの一室である。
 「新川越ニューシティで女性のオークションが行われています。一部がハードなSMクラブに売られたようです」
 フリーライターの河出夏海である。新川越ニューシティが建造されてからその動向を見張っていた。
 「それは領事館の中でしょう」
 立憲国民党市会議員黒田美優である。
 「そうです。でもSMクラブはシティ内の他の棟です」
 河出夏海はSMクラブの場所は日本の警察権が及ぶ範囲と言いたい。
 「駄目よ。R国の領事館が絡んでいたら。日本の警察は幹部が懐柔されていて絶対に動かない」
 黒田美優は市会議員と雖も状況を理解している。
 そして平佐和らが落選させようと画策して失敗した立憲国民党衆議院議員徳永裕美の系列である。
 「でも世論で対抗すれば」
 「週刊太陽がどうなったか分かるでしょう」
 「そうですが。海外メディアを使えばどうでしょう」
 河出夏海は何としても公開したい。
 「確り状況と証拠を押えないと駄目よ」
 黒田美優は充分やる気である。
 「そうですね」
 二人は新川越ニューシティをもっと調査することで一致した。
 
 杉原凜香と佐々木舞はR国国際空港に降りた。
 潜水艦から降りて来た二人である。
 そのまま高速船で娼国に向かう。
 そしてホテルの最上階から三つ下の階のツインルームにチェックインした。
 葛城義和らの滞在する一つ下の階である。だが武器は携帯してない。
 あくまで影武者と本物を見分ける事が任務である。
 二人は潜水艦に乗っていたが自衛官ではない。
 第三国のバスポートで入国してその国に支社を持つ法人のクレジットカードでチェックインしている。
 堂々とラウンジに降りる。
 暗殺する目標は真紀子、湯野中、平佐和を含めた四人だが第一目標は葛城義和である。
 真紀子の影武者と葛城義和の影武者が頻繁にラウンジの前を通る。
 三名の影武者が交代で来るが殆ど見分けは付かない。かなり精巧な影武者である。
 林石流は中層階に滞在している。
 取引先の様な振りをした来客が来てラウンジで対応する。
 来客も中国人である。そして林石流の仲間である。
 杉原凜香と佐々木舞は気づいても其処ではまったく対応しない。
 二人も数日間ラウンジに降りて来て確認を続けた。だが林石流同様に影武者を見分ける事はできなかった。
 潜水艦はB国沿岸に留まったままである。
 そしてR国の潜水艦が既にコンタクトしていた。
 神埼洋治一等海佐もそれに気付いていて海底に着低したままである。
 「このまま他国の沿岸にいる間は攻撃して来ない」
 神埼洋治一等海佐はじっくり待つ姿勢である。
 「しかし敵の潜水艦は交代します」
 「どうしろと」
 「公海に出て撃沈した方が」
 「いやそれは危険だ。相手はR国の最新鋭潜水艦だ。その性能は自衛艦より上だろう」
 「しかしこのままでは身動きが取れません」
 「もう少し事態が展開するまで待とう」
 神埼洋治一等海佐は慎重で辛抱強い。
 
 追尾しているR国の潜水艦にはラドルフマレカル少将が乗艦していた。
 「柿崎の調査の通りならあの艦の乗員は僅かな人数だ。二十四時間ずっとは動けない」
 「ゆっくり疲れ果てるのを待ちますか」
 「そうだ。寝ている間は見張り一人ぐらいだろう」
 「少し揺さぶりませんか」
 「第三国の沿岸だ。此処で戦闘はまずい」
 「そうですが。こっちは何隻か交代で来ます。その都度こっちの存在をちらつかせて上を通過するなど動きで揺さぶりましょう」
 「慌てなくてもよいが。どうせ自衛隊の老朽艦だ。まあやってみろ」
 「公海に押し出して撃沈しますか」
 「できたら艦ごと拿捕したい」
 ラドルフマレカル少将は乗員を娼国にお土産にしたいようである。
 
 新川越ニューシティ。R国領事館の会議室である。
 夏木陽一と柿崎一行が打ち合わせていた。
 「極端にハードな客が居るのですね」
 「まあそっちは問題の医者を除いて概ね問題は無い。風俗の進出を嫌う連中が監視の目を向けようとしてくる」
 「週刊太陽の廃刊で弱まったのではないですか」
 「弱まった。だが見張る目は常に身近に居る。そっちに目を光らせると内部が行き届かない」
 「あの医者のような所業が事件になればマスコミは一気にフラッシュを焚いてきますね」
 「そうなのだ。R国の内部ではない。逆に業者はオークションで買っているからハードで一気に稼ごうとする」
 「しかしオークションが無くても募集で入って来る以外はスカウト手数料が掛かります」
 「スカウトの手数料は安い。質はかなり落ちるが」
 「だからクラブはオークションの質の高い女性を導入して高額に払える客を確保して売上拡大を見込みますか」
 「そこが問題だ。早く調和をしないと危険だ」
 「R国直営店は」
 「直営といってもそんな調和は考えないよ」
 「渋谷正臣タイプが多いのですね」
 「そうだ」
 「私は何をすれば」
 「リベラル、フェミニストに対応して欲しい」
 夏木陽一はこっちが苦手である。
 「判りました」
 柿崎一行も了解した。
 
 新川越ニューシティ。佐々木鞘香の部屋である。
 早見朱莉、工藤美央、田原萌江の四人で集まっていた。
 「あいつの言う事。間違いないの」
 早見朱莉には忌々しい客である。
 「帯広でR国から戻った女の子を二人も見ているのだって」
 佐々木鞘香は三人に任延頴娃の言うR国のスタントハードコンパニオンの話しをした。
 「その二人は今どうして居るのかな」
 田原萌江はその後が気になる。
 「その二人は此処と同じ様な帯広ニューシティでコンコース階にある屋台村に並びで店を出しているのだって」
 「マンションの部屋も貰えたの」
 工藤美央は借金が解決してマンションと金を得られるのが不思議である。
 「それも高層階の高い部屋なのだって」
 「ねえ。乳房が綺麗に成ったて言ったわね。でも任延頴娃は何処でそれを見る事ができたの」
 早見朱莉は金を得て来たのなら風俗から足を洗うと思う。任延頴娃が見る機会はないと疑う。
 「奈那緒という子は開店資金にもう少し足そうと戻ってからも暫くクラブで働いていたのだって」
 「それでプレイして知ったの」
 「そう。あいつともう一組ハードな客から合わせて一千万得て目標達成したのだって」
 「もう一人は見てないのでしょう」
 「ううん。その話しを知って交渉して彼女達五人が岩尾別の温泉に行くとき費用を出すなら露天風呂で見せてくれたのだって」
 「ええーー。一緒に温泉なんか行くの」
 「同じホテルに宿泊するけど別行動だって。三人の子はバンスの最中だったからその条件で応じたらしいの」
 「要するに任延頴娃はそのもう一人のR国から帰った子の乳房を確認したくてお金を払ったの」
 「屋台村の店に来たとき女の子から持ちかけたのよ。あいつ相当に経済力有るから」
 「何をやっている人なの」
 「それは判らない」
 佐々木鞘香もそこまでは聞いていなかった。
 「夏木さんが名刺に書いてくれたこの街のマネージャーと言う人に言えばできるのね」
 「そう聞いたのだけど」
 「どうしよう」
 「でも。このまま全額返すまで耐えられないよ」
 工藤美央が最初に音を上げる。
 「確かに乳首斬られたら日本では表面的に容だけ治るまでよ」
 田原萌江は元看護師で現状を知っている。
 四人は考えながら飲み続けた。
 翌朝まで結論は出なかった。
 
 娼国。四十六階の大宴会場である。
 加賀美少将らは病院で回復したばかりの森知治巡査部長を宴会場に引っ張り出す。
 森知治巡査部長の表情は凍り付いている。前回受けた恐ろしい仕打ちが脳裏に焼き付いている。
 病院で回復に一月近く掛かった。だが寧ろその間が拷問の無いやや安らかな休息である。
 宴会場には三百人くらい入っている。囲む様に設置された席は段にして座るだけで飲食なしである。
 中央の二十畳くらいが席に囲まれたコロシアムとなる。
 森知治巡査部長は鉄格子の中で配給されるバスローブとショーツだけの姿で連れて来られた。
 当然の如く全裸にされ天渇少将の手で高手小手に縛られる。
 森知治巡査部長は騒いでも喚いても無駄と分かっている。
 元女性警察官と雖も躰は震えている。
 十露盤板と石が運び込まれた。
 十露盤板は角材が七本角を上に向けて台座に打ち込まれている。
 森知治巡査部長は十露盤板と石を見てさらに怯え青ざめた。
 生方少将と天渇少将の二人で森知治巡査部長の躰を押して十露盤板に正座させる。
 「う、ううーーーーーー」
 座るだけでも痛い。
 天渇少将は森知治巡査部長の正座した膝を踏む。
 「う、うう、うーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の躰は藻掻き震撼する。表情は究極に軋む。
 若い将校が二人で石を持ち上げる。
 「あーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は恐怖に叫ぶ。
 若い将校らは二人で担いで森知治巡査部長の膝の上に持って来る。
 「あーーーーーーあーーーーーーー」
 森知治巡査部長はさらに悲鳴を上げる。
 二人の将校はそろりと石を膝の上に載せる。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の躰は藻掻きさらに震撼する。
 天渇少将は若い将校に次の石を合図する。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は藻掻き苦しみ叫ぶ。
 見ている将校らには生唾の興奮である。
 「やめてーーーーーーーーーーーーー。だめですーーーーーーーーーー。むりですーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は狂ったように叫ぶ。
 それでも将校二人は石の上に石を重ねる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうああーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の躰はぐらぐら揺れる。
 「あ、はああーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は圧迫された痛みと尖った十露盤板の痛みに藻掻き続ける。
 天葛少将も二枚が限界と見做して将校らに鞭を渡す。
 森知治巡査部長はそれを見て震える。
 もう石と十露盤板の痛みに堪えられない。
 将校は鞭を振り被る。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長はそれに悲鳴を上げる。
 将校は躊躇い無く乳房を横に薙ぐ。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の目から涙が滲み出る。痛みに躰はぐらぐら揺れる。
 膝に載せられた石は左にずれて一枚は十露盤板の上にずれ落ち上の一枚は畳に滑り落ちる。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の躰は右に倒れる。
 既に脛には十露盤板の突き当たった痕が痣に成っている。
 天葛少将はこれまでと十露盤板を諦める。
 拷問椅子が運び込まれた。
 森知治巡査部長を将校四人が担ぎ上げて拷問椅子に磔にする。
 「さあて。怪我の痕を見せてもらおう」
 天葛少将は蝋燭の弾丸を撃ち込んだ局部がどの様に治ったか確認しようと言うのである。
 「やめてーーーーーーーー。どんなに痛かったか」
 森知治巡査部長は堪らず恨み言を吐き出す。
 「そうか。そう言ってくれると我々の心も満たされる」
 天葛少将はにんまり哂いを浮かべる。
 「なんて事。人じゃないよ」
 森知治巡査部長は抑えられず言葉を返してしまう。
 「我々からお前らも人じゃない」
 天葛少将は笑ってない。怒りを篭めている。
 「何でよ」
 「領事館に入ったスパイ。我が国に反旗を揚げる者。そしてフェミニスト。風俗を潰す様な報道をする奴等とそれを指示するお前らは人として扱わない」
 横から生方少将が宣言する。
 天葛少将が女の部分を広げてカメラで写してスクリーンに反映する。
 さらにクスコを挿入して内部を確認する。
 「綺麗に治っているな」
 スクリーンに内部を拡大して評価をする。
 「娼国の医療の素晴らしさだな」
 加賀美少将も評価をする。
 森知治巡査部長は病院で常に二十人近くのインターンから全裸はもちろん女の奥まで見られ続けた。
 さらに尿道カテーテルの実習を一日数回やられた。
 今は三百人近い人数に女の中を見られている。
 数ヶ月前帯広の女躰オークションを調べるべくR国領事館に足を踏み入れただけである。
 それはずっと上の上司福井県警本部長に拷問される運命となる。
 それから娼国とR国の息の掛かった道警の手でR国に引き渡される結果となった。
 森知治巡査部長にはR国こそ日本に人身売買を復活させる犯罪国家である。
 だが事態は西側国際社会の論理の逆と成っている。
 「では拷問のリクエストを」
 天葛少将が会場にリクエストを募った。
 専用アプリで全員がリクエストを送る。
 答えは圧倒的に蛇拷問であった。
 森知治巡査部長はスクリーンの表示に怯える。
 帯広では蛇に耐えられず喋らされた。
 直ぐに水の無い水槽に入れて縞蛇が運び込まれる。
 森知治巡査部長は恐怖に目を見張る。
 「まずは蛇イレポンから行きたいと思います」
 会場から拍手が沸く。
 生方少将の手で森知治巡査部長の膣に挿入されていたクスコが抜き取られる。
 天渇少将はもう一段大きいクスコを持っている。
 それを横向きに森知治巡査部長の膣に挿入する。
 「うーーーーーーーーーーーー」
 天渇少将はクスコの螺子を回して金属の嘴の様な物を左右に強く広げる。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 膣の天井部と低部はクスコの二枚の金属の間に上下から半円形に迫出す。
 ペンライトを当てると奥にはペニスの先端の様な子宮口が見える。
 天渇少将がスネークフックで縞蛇を掴む。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は恐怖の表情を破裂させて悲鳴を上げる。
 天渇少将は蛇の頭を森知治巡査部長の顔に近付ける。
 「あーーーーーーあーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は怯えに吊り上がった表情で逃げられる限り顔を逸らせる。
 元女性警察官でも蛇には耐えられない。
 天渇少将はそのまま森知治巡査部長の胸の谷間に蛇の頭を当てる。
 「あはーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長から甲高い悲鳴が上がる。
 天渇少将は蛇の頭を内腿に近付ける。
 蛇の舌が内腿の柔らかい皮膚を舐める。
 「あ、あーーーーーーーーーーーー」
 また甲高い悲鳴を上げる。
 「さあ。蛇殿に婦警さんのお○○こを気持ち良くしてもらいましょう」
 天渇少将は愉しそうに言う。
 「だ・・・・・・・」
 森知治巡査部長はダメーーーーーーーーーーーーと叫んだが声が出てない。
 天渇少将は森知治巡査部長のその表情をじっくり愉しみながらクスコの口に蛇を近付ける。
 「あーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は限りなく情けない表情に崩れて悲鳴を上げる。
 天渇少将は一気に蛇の頭をクスコの奥に突っ込む。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は狂った様に叫び続ける。
 満場の拍手が沸く。
 天渇少将は一度抜く。そして一度水槽に戻す。
 「ああ。あはあ。ああ。あはあ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 森知治巡査部長は荒い息遣いを続ける。
 天渇少将はスネークフックを生方少将に渡す。
 生方少将もスネークフックで縞蛇を掴む。
 「えーーーーーー」
 森知治巡査部長はまたやられると悟って恐怖に縮み上がる。
 生方少将も容赦はない。
 縞蛇の頭を一気にクスコに突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は狂った様に喚く。
 生方少将は縞蛇を水槽に戻す。スネークフックを加賀美少将に渡そうとする。
 「抽選で希望者に」
 加賀美少将は希望者に譲る。
 だが自分でやりたい希望者は三人しか居なかった。
 出て来た三人は三人とも残酷である。一人目がクスコの中で蛇の頭をピストンさせると三人とも同じ様にピストンさせた。
 森知治巡査部長の狂乱の悲鳴が鳴り響く。会場は異常な空気のまま加虐心の坩堝と化した。
 「口にも入れたいです」
 「アナルも入れませんか」
 一人目の少佐の徽章が残酷な提案をすると大尉の徽章も乗る。
 「死んでいる」
 水槽の底で過激に扱われ過ぎて縞蛇はお亡くなりになっていた。
 直ぐに追加の蛇三匹とアナルと口の開口器が運び込まれた。
 アナル開口器は天渇少将が指でローションを塗り込んで簡単に入った。
 口は森知治巡査部長が歯を強く噛んで首を振って入れさせない。
 「ラジオペンチ」
 生方少将が要求する。
 若い将校がラジオペンチ二本を掴んで戻って来る。
 二人掛かってラジオペンチの細く成った先端を左右の糸切り歯の隙間に突っ込んでこじ開ける。
 「ぐぐぐぐぐーーーーーー」
 空かさず加賀美少将が口の開口器を捩じ込む。
 「うお。うお。うお」
 森知治巡査部長は藻掻き続ける。
 三人が順にスネークフックで縞蛇を掴む。
 「誰が口に入れる」
 「言い出した奴だよ」
 そう言って中佐の徽章は膣に挿入する。
 「ふうーー。うーーーーーー。うーーーー」
 続いて大尉の徽章がアナルに挿入する。
 「ふうーーーーー。ぐふうーーーーー。ぐふうーーーーーーーーーー」
 最後に少佐の徽章が口に突っ込む。
 「ごぼごぼごぼごぼ」
 森知治巡査部長は恐怖に凍った表情で天井を見ている。
 三匹の蛇が森知治巡査部長の全部の穴を犯す。恐ろし過ぎる。絵には良くあるかもしれないが現実にはできない光景である。
 「あはあ。あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 森知治巡査部長の躰はぶるぶる震えている。
 「そろそろ狂ったか」
 「いや。まだ目が正気だ」
 将校らは森知治巡査部長の顔を覗きこむ。
 「おまえらーーーーーーーー。それでもにんげんかーーーーーーーーーー。女にこんな酷い事してーーーーー」
 森知治巡査部長は拷問椅子から躰を迫り上げて叫ぶ。
 「俺たちはな!お前らのようなのが多いから日本を捨てたんや」
 口に蛇を突っ込んだ少佐の徽章が怒りを篭めて言い返す。
 「婦警さんまだまだ気丈だな」
 「あっちの福井旬報とかの記者とは大違いだな」
 横山美由紀のことである。
 「美由紀どうなったの」
 森知治巡査部長は福井旬報の記者と聞いて直ぐに反応する。
 「どうなったかな」
 天葛少将もその後は聞いてない。
 「調べてやろう」
 加賀美少将が病院に連絡する。
 「まだ退院してない。お前も同じ所に送ってやるよ」
 今度は蝮が運び込まれた。
 「しかしな。あの記者よく気が狂わなかったな」
 生方少将は横山美由紀の精神力が強かったと感心する。
 「入山杏奈とか言うテロリスト。南の島から仲間を奪還したが蛇にはもろかったな」
 入山杏奈は精神科に送られたままである。
 「お前ら。まだ仕事があるぞ」
 天葛少将が森知治巡査部長に蛇を突っ込んだ三名に次の作業を宣言する。
 天渇少将の指差すところは蝮の入った水槽である。
 三人は全く動じない。
 中佐の徽章が最初にスネークフックで掴む。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長にも蝮と解る。
 天渇少将の手で既にクスコも開口器も抜かれている。
 「どこに」
 中佐は何処に入れるか天渇少将にお伺いを立てる。
 「乳首だ」
 衛生兵は血清の準備をして待機している。
 意向を悟った二人もスネークフックで蝮を掴む。
 中佐は蝮の頭を森知治巡査部長の左の乳首に押し出す。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 蝮は確り咬み付く。
 「あおーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー」
 中佐は直ぐに引き離す。
 「ああ、ああーーーーーー。あーーーーーー」
 森知治巡査は恐怖に振るえている。
 続いて一人が右の乳首を咬ませる。
 もう一人が女の部分のびらびらを咬ませる。
 「あ、ああ、あーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は凍りついた顔を破裂させて悲鳴をあげる。
 衛生兵が直ぐに血清を打つ。
 森知治巡査部長の拷問椅子の縛めが解かれストレッチャーに乗せられる。
 そのまま病院に運ばれた。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 「工作員をもっと強化しなければならん」
 柿崎一行の部下が総てのニューシティに張り付いた。湯野中はこっちの兵力が足りないと嘆く。
 「軍はAI化がもう一段階進められます。機動部隊も一部を除いてAI型無人機です。北の軍ももう一段AI化を進めましょう」
 葛城義和はサプライチェーンマネジメントの開発で娼国、R国に来た。今はAI関連の開発を握っている。
 「軍をAI化してさらに人員を減らすか」
 「参謀本部を除いて完全ロボット化で良いでしょう」
 「師団数を強化するか」
 「そうです。そして工作員を格段に増強します」
 「葛城くん。日本は」
 平佐和は民事党四百議席余りのいま日本のAI支配を固めて置きたい。
 「そろそろ行きますか」
 「うむ」
 平佐和はまだまだ実権を握りたい。
 そして葛城義和は日本の娼国、R国化を強く進めたい。
 最後の仕上げは自治体の完全廃止。売春防止法の廃止。税制の消費税一本化である。
 「真紀子さん。そっちも工作員を増やしてくれますね」
 「やるよ」
 真紀子も平佐和と葛城義和の意向を理解した。
 「葛城先生。核は持たなくて良いのでしょうか」
 湯野中は核を持たないことに一縷の不安を感じる。
 「要りません。何れ核は核の力同士で処分してもらいましょう」
 葛城義和は予てよりの目論みの片鱗を吐き出した。
 「葛城くん。恐ろしい事を言うね」
 平佐和はやぶさかではない。
 「この座敷の意向を忖度しただけです」
 葛城義和は自分だけの意識ではないと主張する。
 「反対ではないけど」
 真紀子が最初に認める。
 「その準備行動に工作員の拡大と軍のAI化だな」
 湯野中も納得する。
 
 新川越ニューシティ。R国領事館の会議室である。
 夏木陽一は四人のスタントコンパニオン希望に落胆していた。
 「クラブのメニューをある程度抑えないと駄目だな」
 「スタントコンパニオンの待遇を削った方がよろしいのでは」
 「それは上手くない。稼ぎの象徴として必要だ」
 「オークションの数を増やせば問題ないのではありませんか」
 「そうです。需要はかなり見込めます」
 他のマネージャーもそっちを押す。
 「問題はハード過ぎる客だ」
 「その一人で県警本部長は湯野中総統マネーです」
 「そうだな」
 「警視監はハードな分高額に落としています」
 「そういう湯野中氏の要望だからな」
 「事件に遭ったその四人を最後に当分スタントコンパニオンの受付は停止としましょう」
 「そうです。四人行かせれば当分消化はしません」
 「クラブのルールも休業補修で大方が防げます。一回に五十万以上落とせる客はそんなに居ません」
 「補償をもう少し伸ばすのはどうか」
 「それが良いかもしれません」
 話は何とか纏まった。
 早見朱莉、佐々木鞘香、工藤美央、田原萌江の四人はR国に向った。
 水田奈那緒らがどの様に終了したかは詳細に説明された。四人はその上で渡航を選択した。
 
 新川越。
 河出夏海はスナックに勤めて寮の一室を得た。ニューシティ内のSMクラブの情報は外部から検索できない。
 河出夏海は調査の為にスナックに勤めたのである。
 ニューシティ内に住まないと利用できないのだが警視監などは例外的に領事館の建物内のシステムを利用する。
 河出夏海にはSMクラブのメニューはどれも過激過ぎた。日本社会にこのようなものが存在して良いとは思えない。
 巷のSMクラブも検索した。ハードな部分を除けば内容は変わらない。
 もとより日本に存在した世界だが娼国、R国の進出で過激化され拡大したことも見逃せない。
 河出夏海の働くスナックも過激である。客は平然と触ってくる。ピンクサービスは無いが触るのは暗黙の了解らしい。
 服の上からおっぱいに触る。太腿に触る。スカートの中に手を入れる程度である。
 触った客は僅かにチップを置いてゆく。
 面接の時点でその事は注意された。怒ったりはしないで欲しい。あまりやり過ぎるのはやんわり収めて欲しいと言われた。
 昭和中期に戻った印象である。
 河出夏海の寮の部屋に立憲国民党市会議員黒田美優も確認に来た。
 「新川越も川越もシティの中は治外法権同然ね」
 黒田美優も想像した通りだが非合法な部分は領事館の中である。
 だが立憲国民党市会議員黒田美優の侵入は防犯カメラで柿崎一行の部下の工作員らが確認していた。
 
 宮崎。此処もR国湯野中マネーが進出した。
 プレイルームに呼ばれたのは植村彩である。本日が初日ではない。十二回プレイに付いている。
 バンスが大きいのでまだ一割も戻してない。本日のショーは客が十名。かなりの収入に成る。
 宮崎県警本部長が道警本部長を迎えての余興である。
 道警本部長は部下の女性警視を伴っている。あとは宮崎県警本部長とその部下七名である。
 今夜の植村彩のプレイ代は休業補償を含めて二百万となった。
 植村彩は相当のハードを覚悟して来ている。
 「よし脱いでくれ」
 挨拶無しで行き成りプレイに入る。
 「さあ。此処に立ってあっちに躰を向けて隠さないで脱ぎなさい」
 女性警視が近付いて宮崎県警本部長の方を示して命令する。
 「はい」
 植村彩も今更裸を躊躇はしない。あっさり躰を警視監の方を向けて全裸に成る。既に三十女である。
 躰の線はまだ崩れてない。脚の線もややボリュームはあるが綺麗である。
 乳房の容も良い。大きさも手ごろである。片手にはやや収まらない。乳首と乳輪は赤が濃い。
 陰毛は大方無い。剃られてやや生え始めている。
 道警本部長が手で脱いだ下着を要求する。
 「これですか」
 植村彩は脱いだショーツを差し出す。
 「汚れてないな」
 道警本部長は二十布の部分を逆さまにして残念そうに言う。
 「申し訳ございません。出掛けにシャワーを使って新しいのに着替えて参りました」
 「サービス精神がないな」
 道警本部長はからかう様に言う。
 「その様に予約の時にリクエストしていただけましたら前日から履いたもので参ります」
 植村彩は切り口上でそう答える。二百万でまた来てもらえたら一気に借金が減る。
 「そうか。では今後はそうしよう」
 「はい。お願いいたします」
 「誰が縛る」
 道警本部長は部下に縛れるのが居るか宮崎県警本部長に確認する。
 「二人それなりにできるのが居りますが」
 「お願いしましょう」
 道警本部長は縛る重労働はしたくない。
 「どの様にしましょうか」
 宮崎県警本部長の部下がお伺いを立てる。
 「逆さ吊るしにできるか」
 「はい」
 四十代のが二人で植村彩を床に倒す。
 一人ずつ縄を二本に折って太腿の付け根に巻いて二つ折りの部分に先端を通す。もう一回り巻いて縛る。
 天井から吊るされた滑車のフックを下げる。フックを縛った縄に引っ掛ける。太腿の付け根二箇所で吊るし上げる。
 手は縛ってない。植村彩は床に掌を着いている。
 二人は各々膝から脚首を縄で縛って離れた床のフックから引っ張る。
 植村彩は大股開きで逆さ吊るしにされてしまった。
 女の部分は大きく広がり閉じ合わせた粘膜は目の高さでほぼ上を向いている。
 女性警視が近付いてそれを指で広げる。
 「お○○この粘膜は半分ドドメ色だけど。中は綺麗な薄橙ね。皆さんよおく見てあげましょう」
 道警本部長が宮崎県警本部長を押し出す。全員が順番に立ってびらびらを広げて鑑賞する。
 植村彩は床に手を着いたまま下から覗かれる姿を見る。
 植村彩は中学生の時に虐めで同じ様なことをされた。四人の同級生の女に下半身を脱がされて男子全員にそこを見られた。
 恥かしくて数日登校できなかった。それからも他のクラスに連れて行かれて同じ事をされた。
 辛い中学時代であった。
 今はなんとも思わない。多額の金を貰っている。
 植村彩は事業に失敗した。二千万の借金を抱えた。此処で稼いで清算してさらに稼いで再起したい。
 女性警視はクスコを持ち出す。
 冷たい金属が膣に差し込まれた。
 「う、ううーーーーーーーーー」
 植村彩は声を出さなくても堪えられる。態と声を漏らす。
 「中は綺麗よ。子宮口が奥にぱっくり」
 女性警視は態と恥かしさを煽るように言う。
 リモコンから延びたアームの先にL字に小さなローターの付いたアイテムを二本取り出す。
 「これで良い声で鳴いてもらいましょう」
 膣の中を責めようと言うのである。時間はたっぷり有る。鞭は膣の中を責めた後で良い。
 植村彩はそのアイテムにぎくりとする。そんな物で膣の中の敏感な部分を目視で責められたらとても堪えられない。
 女の言葉通り逝き声を晒すことになる。
 客一人なら女の性を見せてやっている。十人はやはり恥ずかしい。女はもっと嫌である。
 一組目は道警本部長が宮崎県警本部長に譲る。宮崎県警本部長は五十年配の部下と二人で掛かる。
 「この部分が一番逝きそう。ここを狙って下さい」
 女性警視は娼婦の泣き所を指定する。
 「あとは何処を」
 「この辺りよ」
 女性警視は五十年配の警視長にマドラーの様な金属の棒で示す。
 娼婦の泣き所の反対側である。
 「・・・・・」
 植村彩は声を洩らして生き恥を晒すサービスもやむを得ないと思う。だが躰は抵抗してしまう。
 埼玉県警本部長と警視長は一気に掛かる。
 「うーーーーーー。うーーーーーーうーーーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーー」
 小さいローターが膣内にピンポイントに当たっている。
 植村彩は思った以上に堪えられない。
 「あーーーーーー。あーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 植村彩の逆さ吊るしの顔は床に向かって大口を破裂させ声を絞り出す。頭は強く震撼する。
 馴れてきた植村彩にもこれまでにない恥ずかし過ぎる姿である。
 「あーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー」
 植村彩の逆さ吊るしの股間は何度も強い痙攣の波を繰り返した。
 県警幹部らは順に交代して責め続ける。
 「あーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は遂に逆さ吊るしのまま失禁してしまう。
 「あーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーだめーーーーーーーーーーーー」
 究極の恥に塗れた悲鳴である。
 「まあ。気持ち良くなり過ぎてお漏らしまでしてしまって。もういい歳なのに耐えられないのね」
 女性警視は詰るように言う。
 「最高に嬉しいじゃないか」
 埼玉県警本部長はその姿を悦ぶ。
 「それではお仕置きしましょうね。漏らしてしまったのですもの」
 女性警視は階級が上の幹部らの前で虐めを仕切る体勢である。
 先端に長方形のチップが付いた一本鞭を配る。
 この体勢で一本鞭は何処を狙ってくるか植村彩は想像するだけで縮み上がる。
 警察幹部らの視線は上を向いて閉じ合わせた女の部分の粘膜に集中している。
 女性警視はガーゼを取り出す。
 それを五十年配の警視長が受け取り股間の周りから前面の濡れを拭きとり躰を点検する。
 植村彩は恥に塗れた表情を曇らせて堪え続けた。
 道警本部長が一本鞭を構える。植村彩に緊張が奔る。
 「さあ。お〇〇こも、おっぱいも、この奇麗な太腿も、蚯蚓腫れが破れて血が滲むまで叩きましょうね」
 女性警視は恐ろしい事を当然の如く言う。
 道警本部長はいつもの乗りで振りかぶる。鞭の先端は閉じ合わせた粘膜を叩き割る様に中心にきっちり入る。
 「うぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は躰を硬くして震撼させ悲鳴を絞り出す。
 「う、ううーーーーーー」
 痛みに藻掻き続ける。
 道警本部長はもう一発構える。
 植村彩は悲痛な目で下から見上げる。
 道警本部長は加虐心が滾っている。
 一番痛い部分に狙いを集中させて鞭の先端を叩き付ける。
 「うぐぐおーーーーーーーーーーーー」
 植村彩の躰は一瞬固まり背中を丸め股間を庇うように手を伸ばす。
 「うーーーーーー。うーーーーーー」
 痛みに躰を硬く震撼させる。
 九人の男性幹部全員回って最後に女性警視が鞭を構えた。
 植村彩は辛い表情を振るえさせてそれを見る。
 女性警視が一番残酷である。鞭の先端を斜めにして角が当たるように調整する。
 クリトリスに狙いを定めて振り下ろす。
 「うーーぐーーおーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーおーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は硬くした腰を強く斜めに振る。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーー」
 さらに上半身を捻るように暴れさせ腰を強く振って痛みに藻掻く。
 既に粘膜から血が滲んでいる。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 戒めを解くと植村彩は股間を両手で押さえて床に蹲る。
 相当な痛みに動けない。
 さすがに湯に浸かる休憩が許された。
 植村彩はやや温めの湯に浸かる。この後も散々甚振られる。鞭をたくさん受けると全身の痛みで眠れない。
 娼国の日本出張病院で痛み止めは打って貰える。またそれに頼るしかない。
 植村彩は十五分で浴室から呼び戻された。
 今度は拷問椅子に磔にされる。
 植村彩は十字架に磔にされて乳房を叩かれると思っていた。何か他の目論見があるらしい。
 女性警視は植村彩の女の部分を点検する。
 「血は少し滲んだけどまだ軽微ね」
 女性警視はたいした事はないと決めてしまう。
 「そんなあ。まだ痛いですよ」
 植村彩は辛いと訴える。
 「そう。それでは別の傷みをあげるわね。これから彼女のお○○こを解剖しましょう」
 女性警視は植村彩と男性幹部に宣言する。
 「何をするのですか」
 解剖と聞いて植村彩もさすがに抗議する。
 「大丈夫。斬ったりはしないから。痛いだけよ」
 女性警視は涼しい表情で言う。
 道警本部長が大型のクスコを持ち出す。
 それを植村彩の膣に横向きに挿入する。
 螺子を回して強く広げる。
 尿道の亀裂は膣天井部の柔らかい粘膜ごとクスコの二枚の金属の間に垂れ下がる。
 膣の低部は下から盛り上がる。
 女性警視はブジーを二本手にする。
 「これ一本は尿道責め。一本は子宮よ」
 女性警視は二人の警視長の前にそれを差し出す。
 植村彩はぎくりとする。子宮に刺されたら強烈に痛い。
 一人目が尿道の亀裂にブジーを差し込む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー」
 まだ序の口の傷みだが植村彩は悲鳴を上げる。
 女性警視は手真似でブジーを動かす動作をする。
 責めている警視長がその通りにブジーをピストンする。
 「うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー」
 植村彩はまたオーバーに悲鳴を上げる。
 女性警視は細く長い綿棒を渡す。
 警視長はブジーを抜いて綿棒を差し込む。
 「う、う、く、うーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は強烈に甲高い悲鳴を上げる。
 警視長はさらにピストンする。
 「あはあーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー。ううああーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーー」
 これは強烈に痛い。
 女性警視はまたブジーを渡す。
 警視長は綿棒を抜いてブジーを差し込む。
 女性警視はスタンガンを渡す。
 警視長はスイッチを入れてスタンガンの端子を植村彩の尿道に刺さったブジーに当てる。
 「あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 植村彩の躰は小刻みにびりびり震撼する。
 「あーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は叫びながら失禁してしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーー」
 警視長は直ぐにブジーを抜く。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーー」
 綿棒でピストンしたので失禁尿が沁みるのである。
 失禁が治まって植村彩の悲鳴が止むと女性警視はもう一本のブジーを宮崎県警本部長に渡す。
 宮崎県警本部長はブジーの先端をクスコの奥の子宮口に当てる。
 植村彩は恐怖に縮み上がる表情でそれを見下ろす。
 宮崎県警本部長は加虐心を込めてそれを子宮口に突き刺す。
 「うーーぐううーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーー」
 強烈な傷みである。
 植村彩は拷問椅子の上で藻掻く。
 女性警視はスタンガンを渡す。
 「やめてーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は恐怖の表情を破裂させて叫ぶ。
 宮崎県警本部長は容赦なくスタンガンの端子を植村彩の子宮に刺さったブジーに当てる。
 「あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は躰を震撼させて甲高い声で狂った様に叫ぶ。
 次の瞬間首が倒れ失神してしまった。
 女性警視は子宮口にブジーが刺さったままもう一本を尿道に突き刺す。
 植村彩はまだ意識を回復しない。
 女性警視は滅菌梱包された注射針を取り出す。
 指でクリトリスの包皮を剥いてクリトリスの下から横に注射針を潜らせる。
 「うーーーーーー」
 植村彩はようやく意識を回復した。
 女性警視は次の注射針をクリトリスの上から縦に突き刺して潜らせる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は強烈に甲高い悲鳴を上げる。
 「やめてーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は泣き声で訴える。
 「なに。まだまだよ」
 女性警視はまったく動じない。
 植村彩の女の部分は恐ろしい状態に成っている。
 金属の嘴が膣口を左右に大きく開いている。その上でクリトリスの包皮が剥かれて突き出した豆粒の下を横串に注射針が刺さっている。
 さらに上から注射針が剥いた包皮と豆粒の間に突き刺さり豆粒の下からクスコの金属の谷間に突き出ている。
 女性警視は細長く口径の小さいクスコを取り出す。
 それを宮崎県警本部長に渡す。残忍な事を愉しむ気持ちを篭めた表情の笑みを浮かべて尿道の亀裂を指差す。
 植村彩は女性警視の表情に凍りつく。
 クスコの金属が左右に割れた谷間に薄橙の粘膜が垂れ下がっている。その中心に尿道の亀裂がくっきり確認できる。
 宮崎県警本部長はクスコで広がった生々しい女の内部を鑑賞しながら尿道の亀裂に小さなクスコの先端を突き刺す。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。う、うう、うふうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は強烈に甲高い悲鳴を上げる。割り切っていても恥かしさと痛みに生きた心地ではない。
 女性警視はもう一本もっと長細いクスコを取り出す。
 「四人ほど彼女の太腿押えていただけます」
 そう言って一番若い男の腕を掴んでそのクスコを渡す。若いと言っても四十代後半である。
 「この奥に見えるでしょう。あそこにぐさあーーと」
 女性警視の加虐心の篭った言葉は植村彩の心臓に突き刺さる。
 四十代後半の警視長は中を覗いてじっくり狙いを定める。
 女性警視が横からペンライトを照らす。
 女性警視の要求通り四人の幹部は確り植村彩の太腿を押えている。
 四十代後半の警視長は慎重に子宮口に突っ込む。
 「あーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー。ああ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー」
 植村彩は押えている幹部らを跳ね飛ばさんばかりの勢いで暴れんとする。猛烈な痛みに悲鳴を噴き上げる。
 小型のクスコを広げて内視鏡カメラで内部をスクリーンに投影する。
 暫く鑑賞して二つの小さなクスコを抜いて大きいクスコも一度抜かれた。だが注射針はそのままである。
 「今度はお○○こに電流を流しましょうね。貴女の悲鳴でお偉方のお○○○んを起たせてあげましょうね」
 今度は女性警視の手で植村彩の女の部分の粘膜を二枚合わせて抓む。それを注射針で貫く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は繊細な痛みに悲鳴を搾り出す。
 女性警視は続けざまに四本刺す。
 クロス型に針の先端が接触するように刺している。
 女性警視はスタンガンを二本持ち出す。
 「さあ。彼女のお○○こを拷問しましょう」
 女性警視はもろに言ってしまう。
 二人の警視長がスタンガンを受け取る。
 植村彩は怯えた表情でスタンガンを目で追う。
 スタンガンの電源を入れる。バチバチ音が鳴る。
 植村彩はさらに怯えて表情を震えさせる。
 一人がクリトリスを横に貫いた注射針にスタンガンの端子を当てる。
 「あはあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー。ああはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は強烈に悲鳴を上げる。
 股間は小刻みに震える。
 「はあ。・・・はあ。・・・はあ。・・・はあ。・・・はあ」
 植村彩の顔は紅く染まっている。
 一人目がスタンガンを離す。
 もう一人が植村彩の女の部分を突き刺した注射針に当てる。
 四本の注射針に電流が流れるように当てている。
 「あはあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 植村彩はまた一頻り強烈な悲鳴を上げる。
 二人の警視長は交互に責める。
 植村彩の股間は小刻みに震撼し続ける。
 「いくぞ」
 一人が合図して両方一気に当てる。
 「う、ううおーーーーーーーーーーーー」
 植村彩の頭が究極に後ろに反る。
 「あーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーー。あーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーー」
 植村彩の閉じ会わせた女の部分から潮が流れ出す。
 失禁したばかりてある。
 「あはあ。ああ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 植村彩は崩壊した表情で荒い息遣いを続ける。
 暫くの休憩のあと十字架に磔にされた。
 両腕を広げて十字架の横柱に各々四ヵ所ずつ縛り付けられる。
 植村彩は力なく八ヶ所の縄に全身がぶら下がった状態である。
 乳房と太腿に数十回鞭を受けた。
 十字架から降ろすと床に倒れ込んでしまう。
 女性警視が娼国の救急を呼んで全員引き上げる。植村彩は大きな収入に成ったが恐ろしい一日であった。
 
 R国T市湖畔のリゾートホテルである。
 佐々木鞘香ら四人は大船一家の宴会にハードコンパニオンとして呼ばれた。
 四人の内一人がスタントコンパニオンにされる。
 それ以外はハードコンパニオンのプレイ代で責めを受ける事になる。
 座敷に入った四人を恐怖に突き落とす事態が起きた。
 其処には任延頴娃が居た。
 連れて来たのは東丸秀三郎若頭補佐である。
 東丸秀三郎若頭補佐は任延頴娃を緊縛師として稲垣七郎組長に紹介する。
 佐々木鞘香らはこれが自分らをオークションで売ったやくざ組織の宴会と理解した。
 逃げた相手にまた捕まって仕舞ったのである。
 まさかこの宴会が四回。そんな恐怖が四人の脳裏を過った。
 あの鞭を四回受ける。到底耐えられない。それでも此処まで来て逃げ道はもうない。
 佐々木鞘香は自分が任延頴娃に騙されて他の三人まで巻き込んでしまったと悔やむ。
 早見朱莉も任延頴娃の鞭を直接受けて入院した。
 尋常な恐怖感ではない。
 「お前ら異常に怯えているじゃないか」
 稲垣七郎組長が四人に確認する。
 佐々木鞘香と早見朱莉が同時に任延頴娃を指差す。
 「俺が此処に行くよう薦めたのです。その俺と此処で会ったものだから騙されたと思っているのでしょう」
 任延頴娃はあっけらかんと事情を話してしまう。
 「お前どういう嘘をついたのや」
 東丸秀三郎若頭補佐が確認する。
 「嘘はついてないです。ただ日本で俺の指名から逃れたくて此処に来たのに俺が居たからです」
 任延頴娃は全く悪びれてない。
 「お前。ハードAVの拷問をクラブでやったんやないよな」
 東丸秀三郎若頭補佐でもその内容はハードである。
 「そのまんまです。でも高額です。こっちが五十万で、ごねたこっちが七十万です」
 任延頴娃は早見朱莉、佐々木鞘香の順に指差し当然の如く言う。
 「それは安いぞ」
 東丸秀三郎若頭補佐もやや呆れる。
 「安くないです。鞭の痕は消えます」
 任延頴娃は大真面目である。
 「あれはハードだぞ。二百万くらいは払わないと」
 「AVは三千万でしょう。沢山販売されて社会に残ってしまいます。こっちは室内のプレイですよ」
 「お前ら。入院しなかったか」
 「入院しました。もう立てなかったです」
 佐々木鞘香が辛かったのを訴える。
 「まあ。レートの事はなんとも言えんがな。入院まではない程度に虐めてやるよ。ちゃんと四人とも最終的には金を持って日本に帰れるから」
 右田吾一若頭が話に終止符を打つ。
 「まあ。こいつには今日は座っていてもらうから」
 東丸秀三郎若頭補佐がそう付け加える。
 四人は一応安心した。
 「だがハードはハードだぞ」
 東丸秀三郎若頭補佐が念を押す。
 三田園矢一舎弟頭補佐が大きなトレイに載せて凧糸の両端に洗濯バサミが縛り付けた小道具を搬入してくる。
 四人は三田園矢一舎弟頭補佐を見て自分らのオークションを仕切っていた人物と思い出す。
 宇佐美伝吉舎弟頭補佐が直径一メートルくらいの縄で作った輪っかを四つ座敷の中央に一メートルの間隔で置く。
 「その縄で出来た輪の中に一人ずつ立て」
 東丸秀三郎若頭補佐が四人に命令する。
 早見朱莉と佐々木鞘香を向かい合わせる。もう一組は工藤美央と田原萌江を向かい合わせる。
 東丸秀三郎若頭補佐らが四人に四人掛かって凧糸に繋いだ洗濯バサミの片方を一つずつ鋏み付ける。
 左の乳房から乳首、腹の横を通して太腿まで五センチ置きに鋏み付けてゆく。反対側の洗濯バサミは垂らしたままである。
 片側付け終わると向い合わせの女の右側に凧糸の反対側に縛り付けて垂らされている洗濯バサミを鋏み付ける。
 一本の糸の両側に結びつけた洗濯バサミで二人の躰を繋ぐ形になる。一本ずつ並列に並べた状態で禁則的に二人の躰を繋いでいる。
 「さあ。これをせーので引っ張り合ってもらう。これで一個でも多く躰に残った方が勝ちだ」
 東丸秀三郎若頭補佐が宣告する。
 これが一気に飛んだら相当なダメージである。
 四人の躰に緊張が奔って想定される痛みに慄く。
 「ゲームは全部で三つだ。一番点数を取った者が今回乳首を提供して貰う」
 東丸秀三郎若頭補佐はさらに過酷な内容を宣言する。こんなゲームを三つもさせられるのである。
 「こっちから行くぞ」
 三田園矢一舎弟頭補佐が工藤美央と田原萌江に声を掛ける。
 「三田園が合図したら引けよ」
 東丸秀三郎若頭補佐が宣告する。
 「せーの」
 二人は引き合うがそんなに力は入ってない。
 躰を揺すり合う。
 東丸秀三郎若頭補佐と三田園矢一舎弟頭補佐が各々後ろに付く。
 三田園矢一舎弟頭補佐が田原萌江の肩を強く引く。東丸秀三郎若頭補佐が工藤美央の肩を手で確り掴んで押える。
 洗濯バサミは大方が一気に空中に飛ぶ。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「ぐうわああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ほぼ同時に工藤美央と田原萌江から悲鳴が上がる。
 残ったのは工藤美央の太腿の一本だけであった。
 工藤美央の勝ちである。工藤美央に一ポイントが入る。
 橋下五郎本部長が上座の斜め横に運ばれた白板に四人の名前を書いて工藤美央の下に横棒を一本書く。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ」
 工藤美央は畳に躰を横たえて痛みに藻掻く。
 田原萌江は両手で胸を押えて躰を丸めて畳に伏せる。
 「あはあん。ああん。ああ。ああ。ああ」
 両名ともなかなか痛みは治まらない。
 早見朱莉と佐々木鞘香は洗濯バサミで凧糸が何本も繋がったまま不安そうに二人を見ている。
 「さあ。君らの番だ」
 東丸秀三郎若頭補佐が佐々木鞘香の肩を掴む。佐々木鞘香は震えている。三田園矢一舎弟頭補佐が早見朱莉の肩を掴む。
 「いくよ」
 「あ、ああーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香が泣き叫ぶ。
 今度は東丸秀三郎若頭補佐と三田園矢一舎弟頭補佐が同時に引く。
 「がああーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香が畳に崩れる。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は東丸秀三郎若頭補佐に肩を掴まれたまま藻掻く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーー」
 そのまま前に倒れる。
 「あはああーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香は泣きながら畳を仰向けに右に左に躰を捩って藻掻く。
 「ぐうーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉はうつ伏せに畳に手を着いて躰を揺する。
 洗濯バサミは早見朱莉の太腿に二本。佐々木鞘香の腹部に三本連なって残っていた。
 佐々木鞘香の勝ちである。
 さすがに東丸秀三郎若頭補佐も痛みが治まるまで休息を与えた。
 四人はホテルの宴会場専用の浴室に浸かって痛みを癒す。
 「これでも任延頴娃の鞭よりましだよ」
 早見朱莉が痛みを癒しながらもそう呟く。
 「そうなの」
 工藤美央はその鞭を受けてない。
 「そうだよーーーー」
 佐々木鞘香が強く肯定する。
 「あの禿の叔父さんハードに見えるけど。あの叔父さんがそれはハードだと言うのだから。あいつは凶器だよ」
 早見朱莉が恐ろしさを強く誇示する。
 「あの禿の叔父さんの言う通り今日は静かに座って居て貰うように成っていてくれるのかな」
 この場に居なければ彼女らには東丸秀三郎若頭補佐は禿の叔父さんである。
 「静かにしていてほしいね」
 「そうだよ。それでなくても後どんな事されるか」
 「こわい」
 「こわいよーーーー」
 「早くお金貰って帰りたいね」
 この間に宴会場では拷問設備の設営が行われていた。
 アクリル板を何枚か並べた上に女を全裸で寝かせる。アクリル板の幅は二百ミリ。一枚ずつ外せる。
 台の高さは一メートル五十。アクリル板が何枚か外れると女の躰は下に落ちる。下には台より大きな箱が受けている。
 箱には紙のカバーが掛けられていて中は見えない。女躰が落ちてくればその紙は破れる。
 その先には一台に一つバットが敷かれシャワースタンドと浴槽がセットされている。湯も張ってある。
 「お前らはあの上に寝てもらう。横に番号が書いてある。これからルーレットを回す。出た目の板を外す」
 番号は不規則に台によってそれぞれ異なる。場所が違って同じ番号も有る。
 「下に強化ダンボールの箱が有る。その中には蟻、ゴキブリ、蛆虫、蛇が入っている。何に当たるかは乗った台次第だ」
 東丸秀三郎若頭補佐が宣言する。
 「えーーーーー。蛇はだめーーーーー」
 一番に佐々木鞘香が拒絶する。
 「だめだよーーーーーーーーーーーーーーー」
 工藤美央も震えながら拒絶する。
 「噛む蛇じゃないぞ」
 東丸秀三郎若頭補佐は何ともないという態度である。
 「それでもだめーーーーーーーーー。だめーーー。そこに落ちたら気が狂うよーーーーーー」
 佐々木鞘香が泣き叫ぶ。
 「四人のうち一人は残る。落ちないところの下が蛇なら助かるぞ」
 東丸秀三郎若頭補佐の言葉は宥めにならない。揶揄っているだけである。
 「私が乗った下に蛇がいて落ちたらもうだめーーーーーーーーー」
 「まあ。とにかく登れ。蛇に落ちたら直ぐ助けてやる」
 「え、えーーーーーーー」
 仕方なく早見朱莉から上に登る。
 残りの三名も登るが佐々木鞘香は途中で止まる。
 東丸秀三郎若頭補佐が躰を抱えて押し上げてしまう。佐々木鞘香の躰は震えている。
 「おい東丸。湯野中総統に怒られるぞ」
 稲垣七郎が注意する。
 東丸秀三郎若頭補佐が稲垣七郎組長に近付いて耳打ちする。
 「そうか」
 稲垣七郎も納得する。
 パソコンの画面でルーレットを回す。それを座敷の壁に設置された四枚のモニターに投影する。
 スイッチは任延頴娃が押す。
 任延頴娃を見るだけで四人は青ざめる。
 ガラスの板が一枚抜かれても変化はない。
 工藤未央のお尻の下が二枚続けて抜かれた。
 七回目のルーレットで田原萌江の背中の三枚が続けて抜かれた。かなりバランスは苦しい。
 佐々木鞘香は五枚抜かれているがばらばらで続いて抜かれてない。今は安定している。
 ルーレットが十四回回ったところで早見朱莉が転落した。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 紙の蓋が破れて中は蟻の大群である。
 「あ、あーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 早見朱莉は慌てて箱から這い出して浴槽に飛び込む。
 頭と顔の湯と蟻を掃う。シャワーを出して頭と躰を洗い続ける。
 次は工藤未央が転落した。こっちはゴキブリの大群である。
 「あはあ。あーーーーーーーーーーーー」
 工藤未央も箱から這い出して浴槽に頭ごと躰を沈める。
 浴槽から強力にお湯をかき出してゴキブリをバットに追い出す。
 工藤未央も半狂乱に喚きながらシャワーを被る。
 さらに進んで次のルーレットで数字が当たれば田原萌江と佐々木鞘香のどちらかが確実に落ちる。
 二人のどちらかの真下が蛇である。
 佐々木鞘香は完全に震えている。
 次のルーレットが回る。
 「14」
 東丸秀三郎若頭補佐が読み上げる。
 「あーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香が泣き叫ぶ。
 佐々木鞘香の背中が乗った部分の板が抜かれる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木鞘香の強烈な悲鳴が轟く。そしてその躰は箱の上に被された紙を破る。
 だが、その下には強いビニールが貼られている。そのビニールが佐々木鞘香の体重で伸びた分だけ中に落ちる。
 蛇はそのビニールの下である。
 東丸秀三郎若頭補佐が佐々木鞘香の躰を引っ張り出す。
 「見ろ。蛇はビニールの下だ」
 「あーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それでも佐々木鞘香は強烈な悲鳴を上げる。落ちた時に蛇は見えなかったのである。
 「お前。これま〇〇こに入れたら直ぐ帰れるぞ。マンションは既に湯野中さんから配分されている。金も夏木氏が日本で払ってくれる」
 東丸秀三郎若頭補佐は揶揄うように説明する。
 「だめ。だめ。だめ」
 佐々木鞘香の躰は震えている。
 このゲームは田原萌江に一ポイントが入った。

 娼国。林石流はクルーザーで港に着いた。
 「林さん。何しに来た」
 津島である。
 「津島。俺を捕まえるか」
 「スナイパーの林さんが何の目的で島に入った」
 「仕方ない。葛城義和射殺依頼だ」
 瞬間体を倒して銃が火を噴く。津島も同時であった。どちらも急所を外れた。津島は足を撃たれている。
 林石流は海に飛び込んだ。
 泳いで自分のクルーザーに戻る。そのまま高速で発進した。
 この事態をホテルの客室から見ていた杉原凜香と佐々木舞は日本と潜水艦に報告する。
 これが傍受された。
 鄭淑徳少将の部下が杉原凜香と佐々木舞を確保した。
 津島は病院に収容され林石流の追跡は行われなかった。津島が止めたからである。
 「奴はもう戻ってこない。追跡すればこっちに被害が出る」
 それで追跡は行われなかった。その後林石流は救援を呼んで中国の艦船に収容された。

 R国T市。湖畔のリゾートホテルの宴会場である。
 「今度はお前らの我慢比べだ」
 四人は高手小手に縛られて運ばれてきた拷問椅子に磔にされた。
 「これからお前らの一番敏感な部分を責める。この柄の先の小さなローターだ。お漏らし、失禁、失神で勝負ありだ。それで最後に残った者が勝者だ」
 東丸秀三郎若頭補佐が宣言する。
 これは長丁場のゲームである。

 杉原凜香と佐々木舞が娼国に確保されて林石流が撃たれた事は神埼洋治一等海佐らの乗った潜水艦にも知らされた。
 この潜水艦を監視していたR国の潜水艦が交代した。偶然ラドルフマレカル少将の艦が現場を離れたのである。
 着底していた神埼洋治一等海佐らの乗った潜水艦は日本に進路を取った。
 交代した潜水艦も海底から上昇する。
 神埼洋治一等海佐は魚雷ではなくスクリューを破壊する小型水中ロケット弾を発射する。
 R国の潜水艦に躱す余裕はなかった。
 神埼洋治一等海佐の艦は全速でその場を離れる。
 R国の潜水艦は浮上して救難と応援を呼ぶしか手段はなかった。
 ラドルフマレカル少将は潜望鏡深度で航行していた。通信を傍受して引き返したが神埼洋治一等海佐の艦を発見できなかった。

 神埼洋治一等海佐らの乗った潜水艦は日本に逃げ帰るように見せかけて娼国に進路を取っていた。
 「娼国に進路を取って奪還できますか」
 「まず南の島を占拠しよう」
 「・・・・・・・」
 「これまでの調査で南の島の防衛は甘い。この艦ごと接舷して乗り込む」

 娼国。南の島五号棟の四階拷問会議室である。
 杉原凜香と佐々木舞が連行された。
 待っていたのは真紀子と平佐和である。
 湯野中はT市のホテルに向かった。葛城義和は林石流が中国に帰ったので安全が確保されて出水茉里元巡査部長の家に向かっていた。
 拷問を担当するのは本来なら鄭淑徳少将とその部下である。
 鄭淑徳少将の防衛範囲が広がっていた。湯野中の護衛は北の空軍が行うが葛城義和の護衛と南の島の警戒も必要になる。
 拷問には天葛少将と生方少将が呼ばれた。
 杉原凜香と佐々木舞は奥に構える平佐和を見て強い怒りの表情を示す。
 二人はやはり平佐和元総理と葛城元総理が此処で総ての糸を引いていたと実感した。
 「貴女たち自衛隊ではないわね。いったい何者」
 真紀子が立ち上がって近付く。
 「私たちは何も関係ありません」
 佐々木舞が反論する。
 「何で国際的テロリスト林石流の逃走を報告したの」
 「・・・・・・・」
 佐々木舞はそれ以上答えない。
 「裸にして縛り上げて」
 真紀子が天葛少将らに要求する。
 天葛少将と生方少将の部下が直ぐに係る。
 「やめろーーーーーーーーーーーーー。これが国家のやることかーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香が抗議する。
 「やめろーーーーーーーーーーーー。人権無視だーーーーー」
 佐々木舞も叫ぶ。
 「貴女たちの人権はないよ。スパイとして拘束されたらそれまで」
 真紀子はあっさり宣言する。
 「既に日本で国際的テロリスト林石流が逃亡して分解偽造したライフルが宿泊した部屋で発見されてその協力者の日本人二人が逮捕と報道されている」
 平佐和が横から宣告する。
 「おのれーーーーーーーーー」
 佐々木舞が怒りを露にする。
 天葛少将と生方少将の部下は委細構わず押さえ付けて脱がす。
 「やめろーーーーーーーーーーー」
 いくら騒いでもお構いなし。高手小手に縛り上げて磔柱に背中の縄を引っかけて根元に右の脚首を固定する。
 「さあ。貴女たちは何者。マスコミそれとも活動家」
 真紀子は一応追及する。
 「・・・・・・・」
 二人とも何も答えない。
 「躰に聞いて」
 真紀子にしては月並みな言い方である。

 神埼洋治一等海佐らの潜水艦は南の島の南側から近付く。
 潜望鏡深度で状況を確認する。
 すり鉢状の岸壁に縄を打ち上げる。一人の隊員が攀じ登って縄梯子を垂らす。
 艦には女性隊員二人を残して全員が突入する。
 女性隊員二人で艦を着底させる。深度は深くない。
 隊員らは一気に二号棟と三号棟に突っ込む。中には五百人余りの女性が生活している。
 突入した部屋の女性を人質にした。
 警備員が気付いて非常通報する。
 二号棟も三号棟も二階以上に居た女性は非常口から脱出できた。
 鄭淑徳少将の部下は五号棟の護りにつく。
 パラシュート部隊が直ぐに編成された。南の空軍基地から向かう。
 真紀子と平佐和は五号棟の裏から鄭淑徳少将の部下に誘導されて小型潜水艦で脱出するべく桟橋に向かう。
 潜水艦の隊員はこれを見つけて発砲してくる。
 鄭淑徳少将の部下がジュラルミンの盾で警護する。
 真紀子と平佐和は無事小型潜水艦で脱出した。
 海中には自衛隊の退役潜水艦の襲撃を警戒して娼国の特殊潜航艇が警戒についている。
 洋上の空母から発信した上野愛奈海軍大尉以下八名の戦闘機が南の島の上空警護に就いた。
 五号棟の四階が指揮本部となった。指揮官は鄭淑徳少将である。津島CIC長官は林石流に足を撃たれて入院していた。
 「二号棟。女性二十一名。警備員一名が人質です」
 「三号棟。女性十三名が人質です」
 「一号棟と四号棟は全員無事です。脱出して一号棟で救助を待っています」
 本部に状況報告が順次入る。
 鄭淑徳少将は逃れた女性五百人弱を大型ヘリで空港に避難させる考えでいた。
 先にパラシュート部隊が降下して建物を囲む。潜水艦から攻撃がある可能性を考慮して戦闘機が上空を警護する。
 「脱出用に確保できるのは二十機です」
 「パラシュートが降下したらそれも使えるだろう」
 「それを入れてです」
 「何機か二往復すれば終わる。問題は人質だ」

 四階では天葛少将と生方少将が杉原凜香と佐々木舞を拷問していた。
 「吐け。潜水艦の乗員は何人だ」
 「・・・・・・・」
 「頑張っても我々は人質交換に応じないぞ」
 杉原凜香と佐々木舞は乳房を一本鞭で叩かれて鞭の痕が蚯蚓腫れになりそれが真っ赤に染まって無残である。
 「日本の工作員から調査報告が入りました」
 二人は大学生であった。まだ二十一歳である。
 「吐かせるのだ。鞭では不十分だ。究極の痛みを与えろ」
 天葛少将が強く命令する。
 「そいつの脚を上げて横の柱に縛り付けろ」
 生方少将が杉原凜香を指さす。
 部下が三人で杉原凜香の脚首を持ち上げる。
 「あーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は股間が丸出しになって悲鳴を上げる。
 部下二人が注射針を滅菌袋から出して準備する。
 「クリトリスを剥いて直に斜めに突き刺せ」
 生方少将が矢継ぎ早に命令する。
 一人の部下が杉原凜香のクリトリスの包皮を指で剥いてピンクの女の亀頭を剥きだしにする。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は恥ずかしさに悲鳴を上げる。他人に見られた事など一度もない部分である。
 ピンクの粒に斜め下から注射針を突き通す。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香は強烈に甲高い悲鳴を上げる。
 もう一人が反対側からクロス状に突き刺す。
 「あーーーーーーー、あはあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大口を破裂させた強烈な悲鳴が上がる。
 杉原凜香は既に涙を溢していた。
 隣で佐々木舞は恐怖に慄いている。
 「スタンガン」
 生方少将が要求する。
 「はい」
 別の部下がスタンガンを持ってくる。
 「押し付けろ」
 部下はスタンガンのスイッチを入れてその端子をクロスしてクリトリスに刺さっている注射針に当てる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に高い悲鳴が上がる。
 部下は直ぐに離す。
 「おい。奴らは何人いる」
 状況を見て天葛少将が佐々木舞に問い質す。
 「・・・・・」
 「やれ」
 今度は天葛少将がスタンガンを持った将校に命令する。
 将校は杉原凜香のクリトリスに刺さった注射針にスタンガンの端子を押し付ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 狂ったように高く大きな悲鳴である。
 「どうだ」
 天葛少将が佐々木舞に問い詰める。
 「私にやってよ」
 佐々木舞は強気である。
 「構わず責めろ」
 天葛少将は要求を無視する。
 将校はもう一度スタンガンを当てる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あははあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香の顔は口を大きく破裂する。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 将校は一旦離す。
 「ピンクの肉に直に当てろ」
 天葛少将はさらにハードな要求をする。
 将校はにんまりする。杉原凜香の真ピンクのクリトリスの真上にスタンガンの端子を当てる。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああ。あは。あは」
 杉原凜香は目をしょぼしょぼさせる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 行き成り大きな悲鳴とともに遂に失禁してしまう。
 「どうする」
 天葛少将は佐々木舞を追い詰める。
 「私にやれよ」
 佐々木舞はまだ強気である。

 パラシュート部隊は降下の必要なしとみなして一号棟の裏に着陸する。隊員が降りると女性を乗せる。体重が軽いので二十五名一度に乗せてしまう。
 潜水艦の乗員から攻撃はない。
 続いて次のヘリも同じ場所に着陸する。
 その次は一号棟の屋上にパラシュート降下する。潜水艦の隊員らは自動小銃なので無駄な射撃はしない。

 「よし。こいつの脚を持ち上げて縛れ」
 天葛少将が部下の将校に命令する。
 部下三名が佐々木舞の脚を持ち上げる。
 「ちくしょうーーーーーーーー」
 佐々木舞は股を広げられた怒りに叫ぶ。
 「クスコ」
 天葛少将が要求する。
 部下三人は佐々木舞の脚首を十字架の横の柱に縛り付けている。佐々木舞が暴れるので加勢して押さえて縛り付ける。
 「おのれーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞はさらに怒りを剥きだす。
 他の隊員がクスコを持ってくる。
 「突っ込め」
 天葛少将も待てない。急かせる。
 将校は他の将校らが脚首を縛っている最中にクスコを膣に押し込む。
 「うう、おおーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の悲鳴とともにクスコは膣に突き刺さる。
 「誰かブジーを持ってこい」
 生方少将が命令する。目的は共有しているようである。
 その間にクスコを挿入した将校はクスコの螺子を回して中を広げる。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーー。ひろげるなーーーーーーーーーーーーー」
 「おい。ブジーの前に中をスクリーンに映せ」
 天葛少将が割り込みの命令をする。
 別の将校が小型のカメラを持ってペンライトで中を照らす。クスコの内部がくっきりスクリーンに投影される。
 「ちくしょーーーーーーーーー」
 佐々木舞はまた怒りを噴出する。
 羞恥責めの方が効くのかもしれない。だがそんな余裕はない。
 「ブジー」
 生方少将が急かす。
 将校はクスコの奥にある子宮口にブジーを突っ込む。
 「ぐぐぐうーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーー」
 痛みに佐々木舞の躰全体が藻掻く。
 将校はブジーをピストンする。
 「ぐうーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 躰が痛みで破裂しそうで破裂はしないが藻掻き続ける。繊細かつ痛烈な物凄い痛みである。
 杉原凜香は顔を逸らせてまともに見られない。
 天葛少将も生方少将も究極の拷問と満足である。
 「ぐぐううーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううがあーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の表情は究極に軋む。そして痛みに崩壊して不覚にもおならを漏らしてしまう。
 「ぐうーーーーーーーーーーー。ちくしょーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の顔は涙を滲ませながら歪み絞り続ける。
 「どうだ。しゃべるか」
 生方少将は杉原凜香を問い詰める。
 杉原凜香は見ていられない。そして自分も既に堪えられない。
 「全部で二十人です」
 杉原凜香は無念の涙を溢してそう答える。佐々木舞の辛さを見ていられないが自分もこれ以上堪えられない。
 「ロボットは何体だ」
 天葛少将は次も問い詰める。
 「そんなもの」
 杉原凜香は最初から有る訳がないといった対応である。
 「凄いな。ロボットが有っても二十人は必要だ。これじゃ俺たちはロボット操艦なら二人でやらないとな」
 生方少将は乗組員の操艦なら少なくとも五十人は居ると見ていた。
 「二人では艦長と副長だけか」
 「それじゃ食事はどうする。毎日カップ麺か」
 主計係りも必要だし応急処置をする衛生兵も必要である。
 「しかし二十人で魚雷の装填はどうするのだ」
 生方少将は杉原凜香に問い質す。
 「着底して何人かで装填します」
 杉原凜香はもう仕方ないと答えてしまう。
 「そうなると一回撃てば暫くは攻撃能力がないということだな」
 「どっちにしても隠密裏に進んで来る意外対潜能力はないだろう」
 天葛少将の見解に生方少将はもとよりそんな心配はすらないと馬鹿にする。
 「そうだな。自衛隊の退役艦だからな」
 天葛少将もそんなものと納得する。
 「鄭少将が緊急でお話が有るそうです」
 鄭淑徳少将の部下が呼びに来る。
 「人質交換を要求してきました」
 鄭淑徳少将は二人の将軍に状況を告げる。
 「何と。奴等がこっちの国民を人質にしてスパイを返せか。それが報道されたらどうなる」
 天葛少将は元自衛隊に人質は殺せまいと鷹を括る。
 「その覚悟だろう」
 生方少将はスナイパーを雇った時からテロリストの汚名は覚悟していると見ている。
 「副主席は」
 「こっちで考えろとの事だ」
 「交換しても奴等は逃げられないぞ」
 「こっちの島から外に通信はできない。一度返しても問題ないぞ」
 「こっちの人質は三十四人と警備員一人か」
 「もし奴等が一人でも人質を殺せば完全にテロリストとして国際的に烙印を押せるな」
 「突入してはどうだ」
 生方少将は強気である。
 「奴等は西面の窓に集中している。東の廊下から突入だ」
 「通気口から狙撃が可能です」
 中佐の徽章が横から発言する。
 「やりましょう」
 鄭淑徳少将が決断する。
 「二人を窓から奴等が見える位置に展示しましょう」
 生方少将である。
 佐々木舞と杉原凜香は四号棟の四回の窓辺に展示された。それで時間稼ぎして攻撃部隊が回り込む。
 
 R国T市。湖畔のホテル最上階の宴会場である。
 早見朱莉、佐々木鞘香、工藤美央、田原萌江の四人は散々逝き顔を晒した。
 湯野中も着いてその状況を鑑賞していた。
 「この四人ではもったいないな」
 湯野中は夏木陽一が送って来たのは仕方ないと思う。本来ならスタントに使わず長く風俗で働かせたい。
 「総統。客が悪過ぎました」
 稲垣七郎は仁延頴娃を差し出す。そしてこれまでの成り行きを説明する。
 「困ったお人だ。潰さない程度に遊んで貰わないと」
 湯野中はそれくらいしか言わない。
 「君ら安心しろ。金は俺が用意している。マンションも既に上層階の部屋を割り当ててある」
 湯野中は四人を慰める。新川越で商売して暮らして欲しい。
 この日は田原萌江がスタントコンパニオンに決まった。
 湯野中は娼国からの連絡で帰った。
 田原萌江は純白の長襦袢に着替えさせられた。白無垢の乳首を斬り落とす嗜好である。
 三方の上に高枝斬り鋏みが白い紙に巻かれていた。
 田原萌江の胸部をカメラの角度を変えて撮影する。整形後と比較するためである。
 「お前の乳房を斬る前に撮影しておく。手術の後で比較するも良い。撮影は医者に元の形を示す為だ」
 東丸秀三郎若頭補佐が説明する。
 白い肌襦袢の上から高手小手に縛る。田原萌江の躰は微妙に震えている。
 高手小手に縛ってから肌襦袢を縄の下でずらす。
 縛った縄の間で乳房がやや突起する。
 「斬るのは私だ」
 仁延頴娃が立ち上がる。
 「えーーーーーーーーーーー」
 田原萌江は仁延頴娃の言葉に悲鳴を上げる。
 「俺が斬るには多めに斬ってやる」
 仁延頴娃は残酷な表情に哂いを浮かべている。
 「そんなーーーーーーーー。貴方が綺麗に直るって鞘香に言ったでしょーーーーーーー」
 田原萌江は悲痛な表情で抗議する。
 「そうだ。鞘香にだけ言った。お前には言ってない」
 「そおんなーーーーーーーーーー」
 田原萌江の泣き悲鳴混じりである。
 「おい。湯野中さんの言葉忘れたか。直系三センチ以内だ」
 稲垣七郎組長が強い口調で叱咤する。
 仁延頴娃は鉛筆をセットするタイプのコンパスを持ち出す。幅を十五ミリに調整する。
 鉛筆ではなく細い油性マジックをセットした。
 針の部分を乳首に刺す。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーん」
 田原萌江は痛みに悲鳴を上げる。
 仁延頴娃はコンパスで乳房に円を描く。
 反対側の乳首にも刺す。
 「あはあーーーーーーーーーーーん」
 仁延頴娃は確り悲鳴を愉しむ。
 高枝斬り鋏みの刃の部分を酒で消毒する。
 それを見ている田原萌江の躰は周りから見ても震えているのが感じ取れた。
 仁延頴娃は開いた高枝斬り鋏みの刃を乳輪の上下に当てる。
 「あ、ああ」
 田原萌江のやや田舎色を感じさせる美人顔が悲痛に歪む。
 仁延頴娃は高枝斬り鋏の刃で乳房を挟み突き出す。やや潰れた乳輪を一気に鋏斬る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江の強烈な悲鳴が座敷の空気を斬るように轟く。
 白無垢の肌襦袢に血が飛び散る。乳首は膝に落ち畳に転げ落ちる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 田原萌江は涙声の悲鳴を上げる。
 看護士が早急に止血パットを当てて応急処置をした。
 東丸秀三郎若頭補佐が田原萌江の肩を後ろから支えて崩れるのを止めた。
 仁延頴娃は田原萌江のもう片方の乳首に高枝斬り鋏の刃を当てる。
 田原萌江は静かに痛みに躰を突っ張る。そして仁延頴娃を睨み返す。
 仁延頴娃は力いっぱい鋏斬る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 田原萌江のやや田舎色を感じさせる美人顔が究極に赤紫に染まって悲惨さを強く印象付けていた。
 直ぐに看護師が止血パットを当てて局部麻酔を注射する。
 既に屋上にヘリが待機していた。
 そのまま担架で運び出される。
 早見朱莉、佐々木鞘香、工藤美央の三人は震えながら泣き崩れていた。
 
 娼国。南の島である。
 「敵は交渉に応じませんね」
 「人質を連れて潜水艦に戻りましょう」
 何人かが作戦失敗と退却を提案した。
 「無理だ」
 神埼洋治一等海佐は玉砕を覚悟して潜水艦に逃げるよう指示した。
 四号棟の二階の窓。三号棟の西側。さらに建物の影と土嚢を積んだところから一斉に射撃が始まる。
 通気口から進入した娼国の空挺部隊が人質を見張る隊員を射殺した。
 待機していた部隊が一気に東側から突入して人質の前をジュラルミンの盾で遮断する。そのまま人質を廊下に出す。
 銃撃戦で元自衛隊員らは一気に射殺された。
 二号棟でも通気口から娼国の空挺部隊が人質を見張る隊員を射殺する。
 こっちもジュラルミンの盾で一気に空挺部隊が廊下側から突入する。人質と日本の元自衛隊員を遮断した。
 西面の窓からも突入する。元自衛隊員らは一気に射殺された。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 総てが終わってから湯野中、葛城義和の順に戻って来た。
 「あっけなかったようですね」
 葛城義和は涼しい顔である。
 「スナイパーが引き上げたからでしょう。それに五号棟が留置場所と知らなかったのよ」
 真紀子の見解である。
 「でも、もし五号棟に向って来ていたらかなり危険でしたね」
 葛城義和はそっちを警戒する。
 「そうだな」
 湯野中も同調する。
 「とんだ邪魔が入ったが今日の議題に掛かろう」
 平佐和が宣言する。
 「世界戦争を起こしますか」
 葛城義和の核で核を処分する提案の続きである。
 「その計画段階に入ろう。既に葛城内閣から月村内閣にかけて日本の省庁のIT化は進んでいる。どこかで行政にAI導入ができそうだ」
 平佐和は日本、亜細亜の院政支配に意欲を出し始めている。
 「こっちの深海艦隊を使う手もある」
 湯野中は始めてR国の極秘兵器の話をする。
 「何よそれ」
 真紀子は警戒心の深い表情に成る。
 「なに。核は積んでない。積むこともできるが実験ができないからな。世界中の要衝を破壊するミサイルを積んで深海に潜んでいる」
 「どっちにしても工作員を強化しないとまだまだです」
 「日本の省庁AI化はできるだろ」
 「そっちは早く隠密裏に進めないと駄目です」
 「自衛隊を上からAI化しないとな」
 平佐和は自衛隊に犯行分子が多いのを警戒している。
 「スイッチ一つで娼国とR国の軍隊に切り替わる準備をしましょう」
 葛城義和はかなり計画を持っている。
 「アメリカも中国もロシアも核を持つ国は全部要らないな」
 「そうです。EUも韓国も要りません」
 平佐和が司令官、葛城義和が参謀と言ったような関係。だが葛城義和の方がシビアである。
 
 帯広ニューシティ。プレイルームである。
 高城怜美は寿美の直ぐ後のオークションで落札された。水田奈那緒らが居たクラブである。
 道警本部長と女性警視は宮崎から帯広に戻っていた。
 高城怜美はこの二人の指名を受けてしまった。
 あと百万で何とかバンスを終わらせられる。最後の客がこの二人に成ってしまった。
 高城怜美はあと少しの安堵感もあって気軽な気持ちでプレイルームに入った。
 二人分のプレイ代と聞かされていたが女性の出現にやや緊張する。
 女性警視のイメージがさらに怖さを増幅させる。
 それでも高城怜美は源氏名だけの挨拶をした。
 「こら。挨拶の内容忘れたか」
 「えーー」
 起こられたのは初めてである。
 「まあ。ホームページに書いた挨拶通りの内容で行きましょう」
 「えーーー」
 高城怜美は怯えた表情に成る。
 警視監は百万の束を床に投げる。
 高城怜美の目は点になる。
 「あのう。五十万ですが」
 高城怜美は契約内容と違うので確認する。
 「内容が強化されたのだ」
 警視監は当然のように言う。
 高城怜美は恐怖に慄く。だが手遅れである。ここで断ることはできない。
 「どの様なことをするのですか」
 「生物拷問よ」
 女性警視は真顔できっぱり言う。
 「えーーーーーー。そんな。私蛇駄目です」
 高城怜美は恐怖の表情を凍らせて訴える。
 「そうね。だったら蛇以外はいいわね」
 女性警視は交換条件で押さえつける。
 「えーーーーーー。蛇以に外何を」
 「あら貴女あれもこれも駄目は通らないわよ。あとはお任せよ」
 「えーー。そんな」
 高城怜美は床に尻を着いたまま後ろに下がる。
 警視監がその首を捕まえる。
 「さあ。服を脱ぐのだ」
 そう言って警視監は高城怜美のスカートを引き摺り下ろす。
 「ああーーーー」
 女性警視が正面から躰を掴む。そしてジャケットを剥ぎ取る。タンクトップも捲り上げる。
 「ああーーーーーー。いやあーーーーーーーー」
 警視監はストッキングを毟り取る。
 「あーーーーーーーーだめーーーーーーーーーー」
 高城怜美は慌てふためいている。
 女性警視は高城怜美の顔をビンタする。
 「駄目じゃないでしょう」
 強い口調で叱る。
 「あーーーーーーー」
 高城怜美は慄くばかりである。
 「脱がされたくなかったら自分で下着を取りなさい」
 既に下着姿である。
 高城怜美は泣きべそ顔でブラを外す。
 「あら。見かけより大きいわね」
 女性警視は大きくて容が良いのが気に入らない。益々虐めるテンションが上がる。
 「それも取れ」
 警視監はショーツを指差す。
 高城怜美は床にしゃがんでショーツを脱ぐ。手は震えて顔は泣く寸前である。
 それでも警視監は腕を?んで十字架の前に立たせる。
 女性警視が後ろから高城怜美の腕を十字架の横柱に押え付ける。警視監が手首を縛りつける。肘と二の腕も縛る。
 反対側も女性警視が押えて縛る。
 「さあ。画面を見て」
 女性警視がパソコンから映し出したモニターを指差す。
 「・・・・・」
 「いい。あのルーレットが回るからストップと言って。止まった刑罰が当たるのよ」
 鞭で叩く部位が書かれている。
 「えーーーーーーーー」
 高城怜美は内容を見て驚愕する。
 何と性器が三割。乳房が三割。さらに残りのどれに当たっても痛そうな部位である。
 「さあ。スイッチオンとストップよ。それぞれ言って」
 女性警視が要求する。
 「スイッチ・・・オン」
 高城怜美は怯えながら仕方なく小声で言う。
 スクリーンでルーレットは回る。
 「さあ。止めて」
 女性警視が急かす。
 「ああ。・・・ストップ」
 高城怜美は震えている。
 止まったのは無情にも性器に鞭二十回である。
 「あーーーーーーーーーーー」
 高城怜美は悲鳴を上げる。
 早速警視監が脚首を持上げる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美は股間が開いたのと苦しい姿勢に悲鳴を上げる。
 女性警視が十字架の横柱に縛り付ける。
 警視監はもう片方の脚首も持上げる。
 高城怜美は十字架にV字開脚に磔にされた。女に部分は丸出しでやや斜め上に向いている。
 今日は女性警視が鞭を構える。
 この女が叩くなら容赦はないと観念するしかない。
 構える姿勢が男の客より怖い。
 先端が四角いチップの一本鞭である。
 きっちり高城怜美の閉じ合わせた女の部分の粘膜を叩く。
 「ぐうああーーーーーーーーーはああーーーーーーーーーーーーん」
 強烈な泣き悲鳴に成る。
 「なに。一発でそんな悲鳴に成るの。もっと我慢しなさい」
 女性警視は叱咤する。
 「まあこの悲鳴も愉しめる」
 警視監は一向に気にしない。
 女性警視はもう一度振り被る。
 「あーーーーーーーーーー」
 高城怜美は恐怖に叫ぶ。
 女性警視は含み哂いを浮かべて叩きつける。
 きっちり鞭の長方形の先端はクリトリスを包んだ包皮を叩いている。
 「うぐうーーーーーーーーーーーー。ぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美は強烈な悲鳴を搾り出す。
 「あと十八回よ。まだ他の部位も叩かれるのよ」
 女性警視は非情である。
 「・・・・・」
 高城怜美は何も答えられない。恐怖に震える。
 女性警視は警視監に鞭を渡す。
 警視監は鞭を斜めに持つ。
 振り被らず狙いを定める。
 先端を確実に当てる。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美の躰は震撼する。
 それでも女性警視の叩いたのよりは軽い。
 仁延頴娃が無修正SM動画で叩いた内容はもっとハードである。局部鞭三十回は毎回のプレイでは堪えられない。
 早見朱莉と佐々木鞘香が受けたのは相当なハードと言える。
 二十発目の時点で女性警視が横から女の部分のびらびらを広げる。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー。それはーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 警視監は狙いを定める。
 「まってーーーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美は悲痛に訴える。
 だが警視監は確りピンクの粘膜を尿道の亀裂付近に狙いを定めて叩く。
 「ぐうーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわあーーーーーーーーーー」
 高城怜美は吊るされた躰を強く固く震撼させ暴れながら悲鳴を搾り出す。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーー。う、うう、う、うーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 なかなか治まらない。
 僅かな休憩で次のルーレットは乳房二十回である。
 だが脚首の苦しい吊るしは外してもらえた。
 女性警視は鞭を構える。先端が長さ七センチ、幅、厚み七ミリのゴムのチップが付いた一本鞭である。
 女性警視は乳首の真下の膨らみ部分を横に薙ぐ。
 「うーーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な痛みである。
 高城怜美は膝を強く跳ね上げ躰を振って涙を滲ませる。
 やや大きめの乳房に蚯蚓腫れが浮く。
 「うーーーーーーーーーーー。うう、ううーーーーーーーーーーーーーーん」
 高城怜美は手で庇うことのできない痛みに藻掻く。
 女性警視はもう一発上段に構える。
 「・・・・・」
 高城怜美は悲痛な涙目でそれを見る。
 女性警視は乳首すれすれに縦に叩く。
 「うぐーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーー」
 高城怜美は顔をうつ伏せに丸めて頭を振って藻掻く。
 十数秒で高城怜美の左の乳房にくっきり十文字の痕が浮かぶ。
 R国から輸入した特別な鞭である。尋常な痛みではない。
 「ねえ。貴女。堪えられなかったら蛇をお○○こに入れない。そうしたら今日は終了。このままでもあの蜥蜴が入るのよ」
 女性警視は残酷に揺さぶる。
 水の入らない水槽に日本の庭などでたまに見かける小さなグレーの蜥蜴が蠢いている。
 高城怜美は泣き出す。蛇どころか蜥蜴も堪えられない。それが女の一番敏感な部分に入るのである。
 「どうしたの返事しないなら続けるよ」
 女性警視はさらに煽る。
 警視監は蜥蜴をピンセットで掴む。通常は素早く逃げて掴めないがなかなか要領が良い。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美は見ただけで悲鳴を上げる。
 女性警視はさらに鞭を構える。
 「決めなけれ鞭打ち続行だよ」
 女性警視は強い口調である。
 「いやーーーーーーーーー。もうかえらしてーーーーーーーーーー」
 高城怜美は泣き出してしまう。
 「お前らからキャンセルはできない規則だろ」
 警視監が叱咤する。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーん。あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美は号泣する。
 女性警視は鞭を構える。
 高城怜美のもう一方の乳房を横に薙ぐ。
 「うぐおーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーー」
 先端がゴムの鞭は強烈に痛い。高城怜美は躰をぶるぶる震わせて痛みに藻掻き続ける。
 「どうするの蛇より蜥蜴と鞭がいいの」
 女性警視かさらに追い詰める。どうあっても蛇イレポンがしたい。
 「どっちもだめーーーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美は追い詰められて悲痛に叫ぶ。最早、客も自分の立場もクラブの規則もない。
 「そんなのは通らないよ。お前はこれまで楽をし過ぎたのじゃないか」
 「そうよ。それで卒業は許されないよ。延長指名しましょう」
 「えーーーーーー。なんですかそれ」
 高城怜美は恐怖の表情で聞き返す。
 「指名が入っている間は辞められないよ」
 警視監がダメ押しのように宣言する。
 「えーーーーーそんな」
 女性警視はさらに振り被るように鞭を構える。
 「あーーーーーーーーーーー」
 高城怜美は構えた鞭に悲鳴を上げる。
 女性警視は乳房を縦に鞭のゴムの先端を叩きつける。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美は涙を溢れさせて藻掻く。
 「まだあと十六回叩かれるぞ」
 今度は警視監が追い詰める。
 「むりーーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美はまた号泣する。そんの両方の乳房に真っ赤な十文字の鞭の痕がくっきり刻まれた。
 「あ、ああーーーーーーーーーん。ああ。あはあん。ああ。ああ」
 高城怜美は鞭の痛みと女性警視の理不尽な要求に藻掻き泣き続ける。
 「どうするーーーーーーーー」
 警視監は強い口調である。そして鞭を構える。
 「えーーーーーーーーーー。もうむりですーーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美は悲鳴の様な声で訴える。
 「それじゃ蛇を受け入れると言えば」
 「あ、ああーーーーーー。判りました」
 高城怜美は遂に唯々諾々承知させられてしまった。
 その先は有無も言わさず拷問椅子に磔にされる。
 女性警視が高城怜美の膣にクスコを挿し込む。
 「・・・・・」
 高城怜美は唯々震える。
 女性警視はその震えが伝わってきて良い気分を愉しむ。容赦なくクスコの螺子を回して女の部分を広げる。
 「あ、ああーー。ああ。あはあ。はあ」
 高城怜美は恐怖に堪えられない呻き声を上げている。
 警視監はスネークフックで蛇を掴む。
 「あーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美は泣き声で悲鳴を上げる。
 警視監は目を逸らす高城怜美の表情を愉しみながらゆっくりクスコに蛇の頭を挿入する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美は蛇の頭が膣の奥の粘膜に直に触れて強烈な甲高い悲鳴を上げる。
 警視監は少しだけピストンする。
 「あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美の顔は真っ赤に染まり大口を破裂させている。
 適度に抜いて一瞬顔に押し付ける。
 「あーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 高城怜美は恐怖に弾ける。
 警視監は蛇を水槽に戻す。
 「あーーーーーーーーー。だめーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーん」
 また号泣する。
 女性警視が膣からクスコを抜く。
 「躰洗って帰れ」
 警視監が約束通りの終了を告げる。
 高城怜美は急いで服を着けて寮の部屋に逃げ帰った。
 部屋の浴室で泣きながら膣を洗い続けた。
 なんとか気が狂うのは免れた。借金はこれで消えた。それでも重い気分が伸し掛かっている。
 高城怜美はコンコースの屋台村に向かった。行く先は水田奈那緒の店である。
 「どうしたのもう直終わりでしょう」
 「今日の客で終わりました」
 「それじゃ直ぐに部屋を出ないとね」
 「それが予約を一本入れられてしまったのです。酷い客です」
 「どうしたの」
 「蛇入れられました。物凄い鞭で。蜥蜴も入れると言われて。蛇を入れたら終了だと交換条件で」
 高城怜美は震えている。
 「予約はその客」
 「はい」
 「ひょっとして女性と二人」
 「そうです」
 「それ北海道警本部長とその席付けの警視よ」
 「え、えーーーーーーーーーーーーーーー」
 高城怜美は驚愕の表情になる。
 「R国の息が掛かっているから」
 「ええーー」
 高城怜美は自分らを支配している裏の力を感じ取った。
 「でも迂闊に言っちゃ駄目よ。工作員に持っていかれるかも」
 「ああ。はい」
 「バンス終わったのならその予約は断れるよ。明日直ぐ寮を出ないとならないけど」
 「実は他の予約は取りたいのです。すごくソフトで済むお爺ちゃんが来てくれて。縛りと逝くだけで許してくれるのです」
 「それじゃ。本部長の予約をキャンセルして寮にとどまったら。家賃半額で済むはずよ」
 「ありがとうございます」
 高城怜美の躰は辛そうである。
 「ねえ。具合悪いの」
 「凄い鞭で叩かれて」
 「ちょっと来て」
 奈那緒は高城怜美を店の奥に引っ張る。鞭の痕を確認する。
 「病院行きなさい」
 「でも。わたし保険証が」
 「大丈夫。マネージャーに連絡して娼国の病院なら無料よ」
 直ぐに病院から救急が迎えに来た。
 奈那緒は納得が行かないので咲江を呼ぶ。直ぐ隣のカウンターである。
 「また始まったのね。一応連絡してみる」
 夏木陽一は帯広に居た。そのまま奈那緒の店に来た。
 夏木陽一は病院から処置を終えて痛み止めをもらって戻って来た高城怜美から話を聞いた。
 「困ったな」
 夏木陽一はそう言いながら湯野中に連絡を取る。
 「その女を切り離せばよい。道警から娼国に派遣してもらおう」
 「成程。拷問要員ですか」
 だが真紀子は断った。北側で逮捕したスパイの拷問に使えというのである。
 女性警視は舛田紗香という。
 柿崎一行が新川越のR国領事館に侵入した二人を捕らえた。河出夏海と立憲国民党市会議員黒田美優である。
 娼国系マスコミは一気にテロリストの仲間が領事館に潜入と報道してしまう。
 舛田警視は警視正に昇格してR国赴任となった。
 そして二人を潜水艦でR国に護送する。

 娼国。ホテル最上階の座敷天翔の間である。
 「また。二人侵入されたみたいね」
 真紀子がぼやく。
 「日本の警視正がR国赴任になって護送してくるよ」
 湯野中が状況を説明する。
 「潜水艦はどうなった」
 平佐和はそっちを心配している。
 「乗員が女二人なのにどうやって逃げたのだ」
 「逃げたのでしょうか。どっか海底に潜んでいるのでは」
 葛城義和は潜んでいる可能性もあると考える。
 「しかし。こっちの特殊潜航艇が隈なく探したのだろ。艦隊の間をすり抜けたのじゃないか」
 湯野中は逃げられたと見る。
 「そうね。そっちの潜水艦は居なかったし。娼国の艦隊と特殊潜航艇だけなら逃げられないと言い切れないね」
 真紀子は相手が海中だと娼国海軍は穴だと見ている。
 ホテルで捕まえた二人はどうした。
 「当分将校らの玩具ね」
 真紀子はもう吐かせるものはないと無関心である。
 「それで潜水艦の追尾は」
 「?国とT国にも追尾を依頼した」
 平佐和は何としても気になるらしい。
 「こっちの潜水艦も追いかけている」
 「あの二人は何も吐かないのか」
 「B国で自分らが降りて代わりがそのあとで乗ったので知らないと」
 真紀子が聞き出したのはそこまでである。
 「B国に送った工作員の答えを待っている」
 だが湯野中は既に指宿に手配していた。
 「南の島に上陸して奪還できなかったのはその一等海佐の判断ミスだが命知らずが多いな」
 「そのミスがなかったら先生と真紀子さんも危険でした」
 葛城義和も平佐和の懸念が分る。
 「フェミニスト族と違って海自は海軍同然だ。この中にどれだけの分子が居るかだ」
 平佐和は自衛隊が相当気に入らないらしい。
 「五代官房長官が防衛大臣に指示を出しています」
 葛城義和はそう言っても期待しているわけではない。所詮政治家の命令は二階から目薬と理解している。
 「葛城君。上からの命令がどこまで確信に浸透したか」
 平佐和は公務員の末端に不満を持っている。
 「そうです。だからAI化ロボット化が必要です。まずは自治体の廃止からです」
 「そうだが。自衛隊は何とかならんか」
 平佐和は今夜かなり酒が回っている。
 「こっちの船を日本に売り込んだら」
 真紀子はロボット化した艦船を売り込めと言う。
 「今は危険です」
 「そうだな」
 酔っていても平佐和に葛城義和の考えは分かる。
 日本の自衛隊から危険分子を排除が先である。
 「まだ海将クラスに大高の遺志を継いでいる者が居るとしたら。事は容易に収まりません」
 「それに支援金を出す者も居る」
 「そうです。そっちが問題です」
 葛城義和は強く断言する。
 「軍をもっとロボット化AI化を進めて工作員の強化を急ぐしかないよ」
 真紀子も状況を飲み込んだ。
 
 帯広である。
 道警本部長がまた暴走した。
 部下も数名引き連れて奈那緒と咲江を拉致した。
 警察に逮捕したことにして帯広署の取調室に連行する。
 「やめろーーーーー。ふざけるなーーーーーーーーー」
 奈那緒は青筋を立てて怒る。
 「無駄だ。湯野中氏と話はついている。命まで取らんよ。黙ってハードプレイを受け入れたら帰してやる」
 警視監が宣告する。
 「だがな。夏木氏に泣きついても駄目だ。騒げばR国の工作員が動く」
 警視正の一人が宣言する。
 「湯野中氏が葛城元総理に言って内閣から指示が出れば俺は更迭される。だがR国と娼国は俺を道警に残した方が得策と考えた」
 「なんと」
 奈那緒は事態に驚愕した。
 「バランスは必要だ」
 警視監は勝ったように宣言する。
 奈那緒も事態を理解するしかなかった。
 「判ったよ。あたしが絶えればいいのだろ」
 開き直るしかない。
 「そっちは」
 警視監は咲江にも確認する。
 「仕方ないよ。私が連絡したのだから」
 咲江も奈那緒の姿勢から事態を悟った。
 「良いか最初は縄を掛けない。まずはこのメンバーと気落ちよくやらせろ」
 警視監はさらに深い要求をする。
 「いいよ。どうせ何人にもやられた躰だよ」
 奈那緒はすっぱり諦める。
 「服を脱いでもらおう」
 両名ともあっさり脱ぐ。若い刑事も居る。彼らには生唾のヌードである。
 若い刑事が簡易ベッドを二台転がして来る。
 奈那緒が警視監をベッドに引っ張る。
 ネクタイを外してジャケットを脱がせる。警視監は瞬間慌てるが女の手も悪くはない。
 奈那緒は警視監をベッドに寝かせて男根に自ら女を被せる。
 男根を膣で加えて四分の一位の回転を交互に繰り返す。
 最大に固くなるのを確認してペニスの長さぎりぎりに上下させる。速度は上げないゆっくりどこまでも繰り返す。
 奈那緒はこの方が果てる時に男の気持ち良さが長いと知っていた。
 警視監が果てても最後まで搾り取るように同じペースで動き続ける。
 奈那緒は警視監の情液を総て膣で抜き取った。
 「もう一回上に成っていく」
 奈那緒は娼婦の様に警視監に二回目を確認する。
 「いいや。次と代わるよ」
 警視監も年齢的に一回で充分である。そして格段に気持ち良過ぎた。
 「そう。この先来たらやらせるからお金払ってよ。それと私たちのやる事に目を瞑って」
 奈那緒は逆転交渉に出る。
 「良かろう。そのように出れば何も揉めることはない」
 警視監は奈那緒の豹変に驚くが納得する。
 「女性警視が異動に成って怒っているのね」
 「いいや。あれは返って良かった」
 なんと警視監は舛田警視が居なくなって助かったのである。
 「そうなの」
 奈那緒は警視監が若い女にしか関心が無いと悟った。
 「個人的には感謝だが。体制としてはそうは行かない。今日はあんたのおっぱいを気の済むまで叩かせてもらう。病院には交渉する」
 警視監は奈那緒の乳首が斬られてから整形後に良くなり過ぎた乳房がどうにも叩きたい。
 「判った」
 そのあと何人かの道警幹部が奈那緒に抜かれた。全員が奈那緒の躰と抜群の性戯に陶酔した。
 行けばやらせてくれるその条件は嬉しい。水田奈那緒はそのくらい抜群に良い女である。
 さすがに取調室に拷問椅子はない。奈那緒と咲江は手首と脚首を縛り合わされてV字開脚にされた。
 クスコが挿入される。
 此処に居る誰もがこの二人の女の奥は見たい。

 元自衛隊の潜水艦は大西洋をアメリカに向かっていた。
 アメリカのマスコミに訴える目的である。
 潜望鏡深度で海上にアンテナを出して岡崎安友海将補に連絡を取る。
 それがアメリカと娼国の衛星に感知された。
 アメリカ第六艦隊が拿捕に向かう。二名しか乗っていなければ航行する以外は何もできない。戦闘能力はない。
 第六十任務部隊のイージス艦が高速で海域に向かった。

 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間。
 「第六艦隊スコット中将から拿捕か撃沈かと言ってきたよ」
 第六十任務部隊の連絡は湯野中に来る。
 「拿捕よ。こいつらを拷問して主某者を聞き出すのよ」
 真紀子の意見である。
 「そう答えた」
 湯野中は既に判断していた。
 岡崎安友海将補は潜水艦がアメリカ西海岸に到達したらアメリカのリベラル寄りの局に交渉すると回答していた。
 それは暗号通信だが筒抜けである。

 帯広警察署。取調室である。
 奈那緒と咲江は小型の柄付きローターで女の奥の敏感な部分を責めまくられた。抵抗せずAVの様に二人は逝き顔を晒した。
 「さあて。奈那緒は鞭だが、こっちの女は〇〇こに蛇だな」
 警視監は恐ろしい宣告をする。
 「だめだよーーーーーーーーーーー。きいくるうよーーーーーーーー」
 咲江は恐怖に引き摺った表情で抗議する。
 「駄目だ。夏木にちくったお前が代わりに蛇を受けるのだ」
 警視監は許さない。
 「あたしが代わりにやるよ」
 奈那緒がそう交渉する。
 「駄目だ。お前じゃ効果がない」
 警視監は奈那緒が自分の手で蛇を掴んだのを覚えている。
 「それじゃあたしの手で咲江に入れるよ」
 「・・・・・」
 「ねえ。咲江。大丈夫だから。私を信じて」
 「うん」
 咲江は奈那緒の言葉に辛うじて返事する。
 「ねえ。そのくらい許して」
 「まあ良いでしょう。これからもやらしてくれるのですから」
 警視正の一人が執成す。
 「そうだな。それで良いか」
 警視正らはこの先が重要らしい。
 奈那緒が水槽から蛇を掴む。
 「あ、ああーーーーーーーーーー」
 咲江はそれでも悲鳴を上げる。
 「大丈夫よ。私が持っているから」
 奈那緒は強い口調で宥める。
 「ああーー」
 それでも咲江は恐怖に表情を歪めて震えている。
 奈那緒はゆっくり蛇の頭をクスコに滑り込ませる。
 「あ、ああ。ああーー。ああーーーー」
 咲江の顔はぶるぶる震える。
 奈那緒は咲江の腕を掴んで蛇の頭を奥までゆっくり入れる。
 「あはあ。ああ。ああ。ああ」
 咲江は真っ青な表情で奈那緒を見ている。
 「これでよろしいですか」
 奈那緒は警視監を振り返って確認する。
 「いいだろう」
 警視監も納得した。
 奈那緒は蛇を水槽に戻す。
 咲江は恐怖に失禁していた。
 「さあ。お前の番だ」
 警視監は奈那緒を叩きたい。
 奈那緒の躰をベッドに寝かして腕を頭の上で縛り合わせる。それをベッドの頭の下にアームに固定する。
 脚は開いて各々ベッドの脚に膝から下を折って縛り付ける。
 股間は六十度近く開いている。
 警視監は先が細長いゴムに成った一本鞭を持つ。
 奈那緒の表情に戦慄が奔る。高城怜美はこの鞭で叩かれたのだと瞬時に理解する。物凄い痕であった。
 警視監は片方の乳房を狙う。
 乳首を避けて振り下ろす。奈那緒の白く肌理の細かい乳房に痕を付けたいのである。
 「ぐう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は剥き出した歯を噛みしめて悲鳴を絞り出す。
 「ううーーーーーーーー」
 奈那緒は躰を揺すって藻掻く。
 もう一発構える。
 奈那緒は唇を歪めて警視監を見返す。尋常な痛みではない。
 警視監はもう片方の乳房を狙う。
 「・・・・・」
 奈那緒は躰を固くして身構える。
 警視監は加虐心の滾る限り振り下ろす。
 「ぐううーーーーーーーーーー。ぐわああーーーーーーーーーーーーー。あーーはあーーーーーーーーーー」
 奈那緒の表情が強烈に破裂した。悲鳴を絞りだしたその目は警視監を刺すように睨んでいる。
 「凄い叩き方」
 奈那緒は警視官の表情を見ながら逆に指摘する。
 「・・・・・」
 警視監は薄哂いを浮かべる。そして益々加虐心が滾る。
 今度はベッドの脚元に立つ。
 警視監は奈那緒の乳房を縦に狙う。
 「う、うう、ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は胸を迫り上げて痛みに藻掻く。
 「お、おのれーーーーーー」
 奈那緒は怒りを剥き出す。
 警視監は奈那緒を平手打ちする。
 「うーーーーーーーーーーーー」
 さらに叩く。
 「う、うーーーーーーーーーーーーーーーー」
 警視監は至福の表情である。
 さらに叩く。
 「う、うーーーーーーーーーーーーーー」
 かなり強い叩き方である。
 奈那緒の顔は紅く腫れていて目には涙が滲んでいる。
 警視監はまた一本鞭を構えた。女の部分を狙っている。
 今度は先端が細い革の一本鞭である。
 「・・・・・」
 奈那緒の表情に戦慄が奔る。
 警視監はその表情に強い加虐心を込めて鞭を振り下ろす。
 「ぐううーーーーーーーーーー。ぐううーーーおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーー」
 繊細かつ強烈な痛みである。そして警視官の叩き方が普通のプレイの鞭叩きではない。
 「うーーーーーーーーーーーーーぐーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は痛みに藻掻き苦しむ。
 そして両方の乳房に十文字の真紅の鞭の痕がくっきり付いている。
 警視監が生唾を飲んで切望した奈那緒の姿である。これ以上に気持ちを熱くするものはない。
 警視監に奈那緒への特別な憎しみは無い。このように責めて愉しみたいタイプなのである。
 さらに強い女である。虐めても罪悪感は無い。
 警視監は部下に両手で広げる合図をする。
 「・・・・・」
 何をされるか判った奈那緒は驚愕する。
 警視正が二人ベッドの両側にしゃがみこむ。左右から奈那緒の女の部分のびらびらを広げる。
 「あ、ああーーーーーーーーー」
 奈那緒の表情は恐怖に歪む。今回が初めてではない。
 「ねえ。縄だけ解いてよ」
 縛られていれば叩かれたあと痛む部分を庇う事も押える事もできない。
 「良いだろう」
 警視監はその方が痛みに藻掻く姿を愉しめると納得した。
 縛りを全部解いても奈那緒は脚を開いたまま身構えている。二人の警視正がもう一度奈那緒の女の部分を尿道口と膣口がくっきり見えるまで広げる。
 警視監は真剣に狙いを定めて鞭の先端に加虐心を込めて奈那緒の女の部分の粘膜に叩き付ける。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は二人の警視正の手を振り飛ばしてベッドの上で躰を丸めて股間を両手で押さえる。そして悲鳴を搾り出す。
 「うーーーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 藻掻き蹲る奈那緒の顔から涙が溢れる。
 警視監は心の底から満足した。
 二人に百万ずつ払って奈那緒は病院へ送り咲江は部屋に帰した。
 
 枡田警視正がR国の潜水艦で河出夏海と黒田美優を移送して着いた。
 着いたのはR国の海底の潜水艦基地である。何故かR国でも南側の地下に存在する。
 そこからヘリでTSに移送された。
 R国の工作員本部の有る建物である。
 柿崎一行も其処に戻っていた。
 「柿崎さん。この二人に何かを吐かせる必要はないのね」
 枡田警視正は既に聴取は終わっているとの認識である。
 「そうです。既に加重死刑囚です。此処の面々に見せしめに愉しんでもらって後はT市の秘宝館で展示物です」
 「何よ。加重死刑囚って」
 黒田美優が反論する。
 「この国で女躰奉仕を強制されてその価値が無くなったら死刑執行よ」
 枡田警視正はさらりと言う。
 「展示物って何ですか」
 黒田美優は潜水艦の中で死刑囚と聞かされ裁判も無いと断言されてきた。説明は総て日本の枡田警視正であった。
 信じられない体制に驚愕した。
 枡田警視正はスパイ、フェミニスト、リベラルに対してスパイは国家反逆罪。フェミニスト、リベラルは思想犯で無条件と言い続けた。
 「お前らはT市の女躰展示館に一日置きに全裸で展示される。命の危険のある公務員が対象で自由に弄る事ができる」
 ラドルフマレカル少将が宣告する。
 「そして日本ではテロリストとして報道される」
 柿崎一行がそう付け加えた。
 黒田美優には信じられない。何処で狂ったのだろうか。この国は西側。民主主義国家では有り得ない事である。
 将校四人が黒田美優を奥の十字架に磔にする。
 「やめろーーーーーーーーー。人権無視だーーーーーーー」
 黒田美優は抵抗する。
 将校らは押えてビンタする。
 「うーーーーーーーーーー」
 強引に十字架に両腕と脚首を縛り付けてしまう。
 「お前からだ」
 ラドルフマレカル少将は河出夏海の肩を引っ張る。そして部下の将校に合図する。
 二人が押えて服を脱がす。
 「やめろーーーーーーーーーーーーー」
 将校は肩を?んでビンタする。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「やめろーーーーーーーーーーー」
 後ろの十字架から黒田美優が叫ぶ。
 今度は将校が二人黒田美優をビンタする。そして猿轡を咬ます。
 「静かにしてろーーーーーーーー」
 「うぐぐうー」
 黒田美優は藻掻くだけである。
 河出夏海は藻掻きながら全裸にされ拷問椅子に磔にされた。
 「みんなで輪姦して良いぞ」
 ラドルフマレカル少将は部下らに遊ばせる。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間である。
 「アメリカ第六艦隊のスコット長官からよ。潜水艦を確保したと連絡が入ったわ」
 真紀子が全員を招集した。ホテル内に居るので直ぐに集まれる。
 「乗員は」
 「女が二人。こっちのイージス艦が引き取りに行きました」
 「これで暫くは安泰か」
 湯野中はやや安堵する。
 「葛城君どうかね」
 平佐和は葛城義和の意見を聞く。
 「そうですね。自衛隊側は簡単には動かないでしょう。そんなに何人も自衛隊にこっちに対立する分子は居ないでしょう」
 「フェミニスト連中は」
 「そっちは何とも言えませんが。こっちの工作員が日本に充実しています。それにこれまでと違ってテロリストの汚名が着せられています」
 「暫くは動かないと見て良いか」
 「多分」
 葛城義和は警戒を怠ってない。
 「少しは動けないとな」
 平佐和は刺客を警戒してホテルに篭るのに疲れていた。
 「R国内なら概ね問題ないでしょう。でも我々はもう日本には入らない方が良いでしょうね」
 「そうかもう日本には帰れないか」
 平佐和はややがっかりしている。
 「暫くこっちの将校の玩具には困らないな」
 湯野中は加重死刑囚が増えて問題無しの見解である。
 「私達の暗殺計画は断念したのかしら」
 真紀子はまだ不安である。二人も自分の影武者を殺されている。
 
 R国TS市。工作員本部の有る建物である。
 河出夏海は八人の将校に輪姦された。女の部分はぐちゃぐちゃである。
 そして堪えられず涙を流している。
 「さあ。お前に拷問を選ばしてやる。日系人のペニス三本か。黒人の二本が良いか」
 ラドルフマレカル少将は完全にからかっている。
 「どっちも選べるわけ無いだろ」
 河出夏海は涙を飛ばして反論する。
 「選ばなければ両方だ」
 「そんなの無理だよ。裂けちゃうよ」
 「そうしたら医療実習のモルモットだ。娼国の医療は世界一だ」
 「・・・・・」
 河出夏海はただ怯えるばかりである。
 黒人のAV男優が二人呼ばれた。
 それほど図体は大きくない。だがマラは大きい。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海はそれを見て悲鳴を上げる。
 まずは浣腸からである。
 直径八センチくらいの浣腸器が運ばれて来た。
 「あ、ああーーーーーーーー」
 病院などで見る通常の浣腸器の倍の太さに見える。
 バケツに板氷を入れて運ばれて来た。
 それを浣腸器に吸い上げる。
 「えーーーーーーーーーーーー」
 その冷たい水で浣腸される。河出夏海は驚愕する。
 将校は容赦なくアナルに浣腸器を刺し込む。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 冷たい水が一気に直腸を襲う。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は腹の痛みに究極に藻掻く。
 それでも将校はアナル栓を捩じ込む。
 「ぐうーーーーーーーーーーー。だめですーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は腹の痛みに堪えられない。究極に藻掻く。
 将校らと二人の黒人男優はその姿を無慈悲に眺め続ける。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間である。
 あれから夕食を兼ねて板前が呼ばれた。平佐和ご贔屓の津梨清吉である。
 南面の窓の左側にカウンターが設置され津梨清吉が注文を聞かず四人の寿司を握ってゆく。
 湯野中は日本酒を冷でコップ酒。真紀子はワイン。平佐和は冷酒。葛城義和は麒麟クラシックラガーである。
 「葛城君。日本はまず月村君がIT化を一気に進めて来たのをAI化する。R国はどうするのだ」
 平佐和は名倉山の吟醸酒を飲みいさきの刺身をつまむ。
 ここからが本日の主題である。
 「そうです。先生。工作員を強化。戦闘機の無線操縦からAIによるロボット操縦。R国の内部はどう成りますか」
 湯野中は貝柱の刺身に海栗を乗せてつまみながら末広の純米酒を飲む。
 「まずは地べたの住宅に住む国民をニューシティに移します。そして農業、漁業、工場をAIロボット化します」
 「国民はなかなか一軒家から出ないぞ」
 「国有の畑、畜産、漁業を増やしてニューシティ内の衣食住をほぼ無料にします。食事はバイキング形式で三食提供します」
 「働かなくて生活できるようにするか」
 「そうです。土地を国に提供すれば賃料が入ります。ソープランドも一部無料にします」
 「ニューシティに国民を移すのは核戦争の避難ですか」
 「そうです。ニューシティは放射能から逃れる構造にできています」
 「日本もそうだよな」
 「そうです」
 「そうなるとニューシティが進出しない国は全滅か」
 「そうです」
 葛城義和は握ってもらって中トロ、赤身、帆立、平貝、海栗、いくらと二巻ずつ食べてゆく。
 「おいおい。俺は冗談の心算だぞ」
 「その準備は必要です」
 「こっちの息の掛かった国民だけ護るのね」
 真紀子はほぼ納得している。
 
 R国TS市。工作員本部の有る建物である。
 河出夏海は苦しみの末にようやく透明なボウルに排泄が許された。二回目はさすがに微温湯で直腸を洗って済ます。
 ここで河出夏海は拷問椅子から降ろされて高手小手に縛られる。そのままマットに俯きに倒された。
 後ろに回った腕の縛り部分にフックを付ける。天井から滑車を下げて床から二十センチくらい吊るす。
 河出夏海の上体はやや浮かされてマットの間に隙間が作られた。
 片方ずつ膝から脚首に縄を掛けて離れた柱から引っ張って股間を広げる。
 下に黒人男優がマットと河出夏海の躰の間に仰向けに入り込む。
 将校が四人掛かってその男優のそそり立ったペニスに河出夏海の女の部分を強引に被せる。
 男優は下から突き上げるように動く。抜けないように将校が太腿を掴んで押えている。
 「あがあーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は太い一物に突き上げられて痛みに悲鳴を搾り出す。
 もう一人の男優は状況を見てアナルに入れるべくさおを起立させて待機している。
 河出夏海は瀕死の表情である。
 それでも男優は河出夏海の腰を?んで下の男優の腿を跨いで中腰でアナルに挿入する。
 「うぐおーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いーーーーーーーたいーーーーーーーーー」
 河出夏海は強烈に叫ぶ。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は表情を究極に歪めて悲鳴を搾り出す。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーー。ううごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおーーーーーーーーーーーーーー」
 目から涙は溢れている。
 「だめーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーー」
 河出夏海は藻掻き続ける。アナルの男優が外れ、膣の男優も外れてしまう。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それでも河出夏海は号泣しながら藻掻き続ける。
 壮絶な光景である。
 黒田美優は見ることができない。顔を伏せて目を瞑っている。
 河出夏海のアナルは血が滲んでいた。
 ラドルフマレカル少将は病院搬送を許す。
 これは軽症のようでなかなか治らない。
 次は黒田美優に掛かる。
 既に黒田美優は縛られたまま涙を流していた。河出夏海の受けていた仕打ちに堪えられなかったのである。
 黒田美優は既にジャケットを剥ぎ取られて上半身はブラウスとその下に透けているブラだけである。
 ラドルフマレカル少将は将校らに鞭を配る。先端が細くなった一本鞭である。
 「叩いて服を引っぺがせ」
 恐ろしい命令である。鞭で叩いて服を剥ぎ取る。服を破るような叩きでは肌はずたずたにされる。
 一人が胸を狙って横に薙ぐ。
 「うおーーーーーーーーーーー」
 もう一人がスカートを叩く。
 「う、ううーーーーーーーーー」
 服の上からでも相当に痛い。
 スカートは直ぐ横に裂け目ができる。
 ブラウスもブラの膨らみの下で破れる。
 両側から二人が交互に叩く。
 ブラウスの前が破れてブラが半分覗く。
 スカートは半分以上股間の付近で切れてショーツの先端が覗いている。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の悲鳴を愉しみながら将校らは交代しながら叩き続ける。
 ブラウスは完全に落ちてブラの肩紐も千切れた。
 乳房ごと強く叩く。ブラのカップ本体が千切れる。素肌も叩いている。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴はどんどん強烈に成る。
 太腿は真っ赤な鞭の筋が何本も奔って無残である。
 ベルトの直ぐ下でスカートを千切ろうと叩く。
 もう一人はブラを強く叩く。
 「ううおおーーーーーーーーーーーー」
 ブラの周りは既に痣だらけである。一部鬱血している。
 ブラが二つに割れて乳房が丸出しに成る。肩紐が千切れているのでブラはそのまま床に落ちた。
 スカートもベルトの下で破れて片方の腰に垂れ下がっている。ショーツも既に破れてお尻の方は割れている。
 一人が前から斜めに叩く。
 ショーツが割れてお尻に側に垂れ下がる。
 将校は股間を叩く。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 もう一人は乳房を横に薙ぐ。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳房は蚯蚓腫れが真っ赤に腫れて無残である。
 将校はさらに股間を叩く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は遂に失禁してしまった。
 「あーーーーーーーーーーーー。ああはあーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーん」
 暫く女の立ち小便を見物である。
 ラドルフマレカル少将はレモンを搾っている。
 「叩き方止め」
 ラドルフマレカル少将は刷毛を将校に配る。
 ボウルにたっぷりレモンが搾られていた。それを黒田美優の躰に付いた鞭の痕に塗るように指示する。
 「えーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は恐怖に慄く。
 八人の将校が刷毛にレモンの汁を付ける。
 全員が一斉に塗る。
 「うーーーーーーーーーーーおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おお、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は暴れ藻掻く。
 「うおーーーーーーーーーーーうおーーーーーーーーーーーーーーーーうおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は狂ったように藻掻き暴れる。
 理知的に見えていた気品と気丈さは完全に崩れている。目からは涙が溢れ流れ落ちる。
 「うおーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーー」
 沁みる痛みはなかなか治まらない。そしてもう一度僅かに失禁した。
 ラドルフマレカル少将は将校らに縛り直しを命じる。
 十字架に縛った両腕は肘と二の腕を縛って横柱への縛りを強化した。
 片脚を持上げて手首の下に脚首を縛る。
 「やめてーーーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーー」
 黒田美優は堪えられず訴える。
 もう片方の脚も持上げて手首の下に縛る。
 「あーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー」
 股間とアナルが丸出しになって黒田美優には生まれて初めて受ける恥かし過ぎる姿である。
 ラドルフマレカル少将は自ら鞭を持つ。先端が長方形のチップに成った一本鞭。叩くのは女の部分である。
 振り被って閉じ合わせた粘膜を強く叩く。
 「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴が上がる。
 ラドルフマレカル少将は黒田美優の知的表情が気に入らない。そして若くして市会議員なのも腹立たしい。
 表情が血走っている。
 「あーーーーーーーーーー」
 黒田美優は構えた鞭に悲鳴を上げる。
 ラドルフマレカル少将は力と憎しみを篭めて鞭を振り下ろす。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の躰は十字架に吊るされたまま強く震撼する。
 「う、ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 相当に痛そうである。目から涙が一気に溢れる。
 「あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 たった二発なのに荒い息遣いが続く。
 「二人。両側から女を広げろ」
 ラドルフマレカル少将は非情な命令を出す。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーー。やめてくださいーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーー」
 黒田美優は遂に泣き叫ぶ。
 将校二人が十字架の左右に膝を着いて黒田美優の女の部分を広げる。ピンクの尿道口と膣口が剥き出しに成る。
 「ああーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーー」
 ラドルフマレカル少将は鞭を振り被る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優はそれを見て悲鳴を上げる。
 じっくり狙いを定めて振り下ろす。
 「ぶおーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーーーーー。ぐううおーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は顔を急激に振り強く躰全体を震撼させて悲鳴を搾り出す。
 一本鞭の先端がクリトリスから尿道口、膣口に掛けて縦一文字にきっちり叩いている。
 「うぐううおーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は堪えられない痛みに躰を庇うこともできない。狂ったように躰をがたがた振って吊るされたまま暴れる。
 「うわあーーーーーーーーーーーーーーん。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーん」
 黒田美優は目から涙が溢れて号泣状態である。
 これまで何回か此処の面々はこの拷問を見ている。だがその中でも一段と壮絶である。
 「電流準備」
 ラドルフマレカル少将はまだ責める意志である。
 「あはあ。ああ。あはあ。ああ。あはあ。ああ」
 黒田美優は治まらない痛みに藻掻き続ける。荒い息遣いも治まらない。
 トランスが運び込まれる。強電用である。
 トランスの海式ターミナル六本に電線を接続する。
 その内の三本は先端に長さ五センチくらいの針が延びていて残りは金属の枷が付いている。
 金属の枷二つを脚首に嵌める。あと一つは大きめで首に嵌める。
 針が突き出た一本を左の乳輪に下から突き刺す。乳輪の下を潜らせる。
 「あ、ああうーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優は恐怖に凍った表情で悲鳴を上げる。
 容赦なくもう片方にも刺す。
 「あうううーーーーーーーーーーーー」
 さらにもう一本はクリトリスを下から貫く。
 「ああううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に甲高い悲鳴に成る。
 「処刑してしまいますか」
 電気椅子で処刑するのと同じレベルの処置なので柿崎一行が横で見ていて確認する。
 「いやいや。寸前には止めます」
 ラドルフマレカル少将は脅しの目論見であった。
 それでも十字架に磔状態のままで電流責めである。かなりハードで苦しい体制になる。
 将校はスイッチに手を掛けて指示を待つ。
 黒田美優にさらなる怯えが奔る。
 「十六時十五分。やれーーー」
 ラドルフマレカル少将は時間を計って号令する。
 「ううおおーーーーーーーーーーーー」
 一頻り悲鳴のあと黒田美優の躰は声なくがくがく震撼し続ける。
 ラドルフマレカル少将は黒田美優と時計を交互に見続ける。
 一分で止める。
 黒田美優の首は斜めに倒れる。
 ラドルフマレカル少将は黒田美優の顔をビンタする。
 「ふあーー」
 黒田美優は直ぐに意識を回復する。
 怯えた表情でラドルフマレカル少将と他の将校を見る。
 「どうだ。死刑の予行演習だ。死ぬ寸前を体験してもらった」
 ラドルフマレカル少将はこの先黒田美優が今の状況を夢に見て苦しむのを目論んでいる。
 「次は絞首刑だ」
 ラドルフマレカル少将は部下に号令して同時に黒田美優に宣告する。
 将校二人が二つ折りにした縄を輪っか状にして黒田美優の首に掛ける。
 脚首の吊るしを外す。
 十字架の横の柱に縛った両腕の縛り三箇所も解く。同時に首に掛けた縄を吊るし上げる。
 「ぐう」
 ラドルフマレカル少将は時計を確認する。
 黒田美優は瞬時藻掻いたが目を閉じたまま真っ直ぐぶらさがっている。
 ラドルフマレカル少将はまた一分で止めて床に降ろす。
 縄を外してビンタする。
 「あ、ああ、あーーーーーーーーーーーーーーー」
 黒田美優の意識は直ぐに戻る。
 「どうだ。死ぬ寸前の気分は」
 「あはあーーーーーーー。ああーーーーーーー。ああ。ああ」
 黒田美優はただラドルフマレカル少将を見返すだけである。
 ラドルフマレカル少将は黒田美優の女の部分に血が滲んでいたので病院に搬送させた。
 
 帯広。スノータウン一号棟。R国領事館の建物内に在る病院である。
 奈那緒の激しい鞭の痕は整形の必要なく綺麗に回復した。
 咲枝と沙奈美が見舞いに来ていた。
 咲枝らがR国領事館の建物に入っても黒田美優らのように逮捕される事はまったくない。
 「警察幹部の人達ね早速来たよ。あっちで一回十万と決めたのよ」
 咲枝が報告する。
 「いいじゃない。もう金払ってくれたら。その言い分は聞いてくれたのだから。奴らには逆らえないよ」
 「でもね店には出入りしないと約束してくれた」
 「そう。そっちは困るよね」
 大衆店に警察幹部の出入りは確かに困る。
 「帯広。もっと巨大タウンになるみたいよ」
 咲江が道警幹部から得た情報である。
 「ニューシティの中は日本じゃないのね」
 奈那緒は合理的に娼国が支配を進めて来るのを悟っている。
 「でも金回りは良くなっていく」
 咲江はそれを実感していた。
 「亜細亜全体の経済的が娼国に支配されて行くのよ」
 「だからこの街に居た方が良いのね」
 「そうだよ。核戦争が起きても安全構造らしい」
 「あの幹部もそう言っていた」
 「既に官僚も警察も支配されているのね」
 「政治家も」
 「そうよ。だって今の民事党で大方が五代派、元は平佐和派よ。そのナンバーワンの平佐和元総理とナンバーツーの葛城元総理が娼国に居るのよ」
 「あの二人が隠居と称して日本を実質支配しているの」
 「そうよ」
 「警察も官僚も金で支配されているの。それ収賄に成らないの」
 「それを裁く権力の総てが収賄されていたら」
 「そうなの」
 「日本だけじゃないよ。ニューシティを進出させて巨大な資本を撒いてその中だけで巨額の回収をする。それが巨大な支配を生んだのよ」
 「誰がそんな計画をしたの」
 「元々娼国に有ったのよ。平佐和元総理は以前から娼国に付いていた。そこにいつの日か葛城元総理が加わったのよ」
 「それが」
 「今まで政治家は与党も野党も読み書き電卓の古い人間ばかりだったのよ。そこにIT屋が加わったのよ」
 「それが葛城内閣と月村内閣」
 「そうよ」
 「中国は」
 「娼国は中国には進出しないのよ。所詮は日系人。中国、韓国は対象にしてないのよ。支配が難しいから綻びを出したくないのよ」
 「ひょっとして総ての知恵袋は葛城元総理」
 「多分そう思う」
 咲江も当てずっぽうだが奈那緒にもまだそこまでの見解は無い。
 「奈那緒はそっちの支配下に居た方がお得と思うのね」
 「そうよ。お得だけじゃない。反対側に成ったら今後は危険かもしれないよ」
 奈那緒は予知能力があるのか。良く危険を悟っていた。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 五代官房長官が最終便で着いた。
 月村総理とはテレビ会議が繋がっている。
 核戦争挑発の話などはまだまだしない。今夜は各省庁のAI化の作戦会議までである。
 されど意見を聴くなどはない。既に月村総理はAI化を理解している。官房長官との意識合わせだけである。
 その代わり五代官房長官を悦ばす催しが準備されていた。
 生贄はアメリカ海軍の空母からイージス艦が受け取って来た来栖美香三等海尉である。
 「この女ですか。潜水艦に乗り込んでいたのは」
 「元から海上自衛隊の潜水艦乗員らしい」
 平佐和は苦々しい。吐き捨てるように言う。
 「何と。自衛隊の隊員がテロリストですか」
 「今日はあんたに任すよ」
 平佐和は五代官房長官一人に拷問をさせる意向らしい。
 五代官房長官は久々なので加虐心が滾っている。
 来栖美香三等海尉は既にバスロープ一枚で手錠を掛けられて足枷を付けられていた。
 一応緊縛師が二人呼ばれている。
 「開脚した逆さ吊るしに」
 五代官房長官は緊縛師に要求する。鞭で女の部分を叩きたいのである。
 「葛城先生。ニューシティの進出がかなり速度を上げていますね」
 五代官房長官はそっちの計画は具体的に聞いてない。
 「五代君。選挙を有利にする為だよ」
 平佐和はそれ以上語らない。
 まだまだである。月村内閣を中心に日本の省庁にAI化を確立する。その後亜細亜全体に浸透させる。
 ニューシティの進出も中国、韓国、インドを切り捨ててもまだまだ亜細亜全体では足りない。
 さらに政治と警察、検察及び軍の懐柔を進めなければならない。
 工作員の浸透はそれからである。それにはかなりの期間が必要になる。五代官房長官でさえまだ極秘なことは知らせない。
 さらに海外で戦闘に動員するロボット師団を充実させなければならない。この製造は総てR国内で行う。
 潜水艦も機動部隊も世界と戦える兵力を持たなければならない。それを極秘裏に進める。
 まずは日本、そして亜細亜の国民の三割をニューシティに収める。それを経済的にR国か娼国の二次的国民にする。
 日本をAI化で娼国とR国の四首脳の完全指揮下に置くのが当面の作戦。さらに亜細亜をAI化で実質四首脳の完全指揮下に置くことである。
 最終的にアメリカも裏切らなければならない。完全な核廃絶が必要である。
 そしていつでも中止、延期可能な進め方が必要とされる。とくに工作員の浸透は慎重でなければならない。
 中国でさえ簡単にスパイの侵入がばれてしまっている。
 月村総理でさえAI化以上はまだ打ち明けられてない。
 「そうですね」
 五代官房長官は選挙の為という平佐和の言葉にそれ以上疑問さえない。
 緊縛師は来栖美香三等海尉を高手小手に縛る。
 「おのれーーーーー。日本の元首脳と官房長官まで寄って集って。女一人を」
 来栖美香三等海尉は五代官房長官を見て怒りが沸騰した。
 「ほう女一人か。随分アメリカ海軍に抵抗したらしいな」
 湯野中は直接報告を受けている。
 緊縛師は来栖美香三等海尉の膝と脚首に縄を掛けて滑車のフックに引っ掛ける。躰が脚から逆さに引っ張られる。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 そのまま二本の滑車を同時に引く。一気に逆さ吊るしに引っ張り上げる。
 「おーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーー」
 来栖美香三等海尉は躰を振って藻掻く。
 股間は六十度に開いて女の部分もアナルも上を向いて丸出しである。
 来栖美香三等海尉の脚にやや鍛えた筋肉感はあるがスタイルは良い。顔は細面の美人である。
 五代官房長官は鞭を二本持つ。一本は先端が蠅叩きの様な平たいスパンキング型の革鞭。もう一本は先端が細い一本鞭である。
 平たい鞭で逆さ吊るしの乳房を叩く。
 「う、ううおーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香三等海尉の躰は空中で反り返り強く揺れる。
 細い一本鞭で女の部分を叩く。
 「あーーーーーーーはあーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香三等海尉は局部をきっちり叩かれて強烈な痛みに藻掻く。
 五代官房長官は憎き徳永議員を叩いている心境である。
 続いて左手に持った鞭で乳房を叩いて右手の鞭で女の部分の閉じ合わせた粘膜を叩く。
 「ぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴になる。
 来栖美香三等海尉の逆さ吊るしの目から涙が溢れている。
 五代官房長官は数回立て続けに叩いて悲鳴を愉しんで蝋燭に点火する。
 その炎で来栖美香三等海尉の陰毛を焼く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香三等海尉の土手の黒い塊は一気にちりちりに溶ける。
 さらに五代官房長官は来栖美香三等海尉の女の部分のビラビラを指で広げて鑑賞しながら蝋涙を垂らす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 これも強烈に甲高い悲鳴になる。
 五代官房長官はクスコを手にする。
 それを来栖美香三等海尉の膣に強くぶっ刺してしまう。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 五代官房長官は悲鳴を愉しんでいる。
 加虐心はどこまでも沸騰する。
 五代官房長官はクスコの中に蝋涙を垂らす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香三等海尉はとても耐えられない。泣き悲鳴になる。
 葛城義和が何本か蝋燭に点火する。溶けた蝋涙をたくさん作る目論見である。
 敏感な膣の奥に雫で落としても耐えられない。それなのに流し込む残酷さである。
 「五代。その蝋燭が溶けるまで待て」
 葛城義和が命令する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香三等海尉も一気に溶けた蝋涙が流し込まれると分かる。
 「おいおい。今日で病院送りだぞ」
 平佐和がやや慄く。
 「いいんじゃない。もう一人も抵抗して米軍に銃弾撃ち込まれて病院送りよ」
 真紀子は達観している。
 「判った。好きなだけ遊べ」
 平佐和も納得する。
 「はい。誰かフェミニストかリベラルを甚振らないことには日頃の怒りが溜った気分が修まりません」
 「よいよい」
 平佐和も吟醸酒を飲みながら寿司をつまむ。
 五代官房長官には鰻重が搬入されているがまだ食べるどころではない。
 そんな間に蝋燭の芯の周りに蝋涙が透明に溶けて溜まっていた。
 五代官房長官はそれを二本持つ。
 「あーーーーーーーーーーーーーやめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 もう一度追い詰められた来栖美香三等海尉の泣き悲鳴が轟く。
 五代官房長官は容赦なく二本の?燭でクスコに左右から流し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 これ以上ない空気を劈く甲高い悲鳴になる。
 その悲鳴は五代官房長官を心の底から満足させた。
 「あがああーーーーーーーーーーーー。あっがあーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーーーーーー」
 空中で来栖美香三等海尉の躰は狂ったように震撼する。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー」
 悲鳴はなかなか治まらない。
 「本来ならその拷問はクスコに糸を垂らすのだ。そしてクスコの中に蝋燭を作る。それに点火する。膣灯篭と言うのだ」
 湯野中が解説する。
 「それは知りませんでした」
 五代官房長官は中に流し込むだけで悦びに陶酔している。立場上日本ではなかなか遊べない。
 「五代君。鰻重が冷めて鰻弁当に成っているぞ」
 平佐和は夢中に成り過ぎた五代官房長官に食事を勧める。
 「あとこの女の尿道に流し込んだらいただきます」
 五代官房長官はまだ加虐心が滾っている。
 「やめろーーーーーーーーーー。きちがいーーーーーーーーーーーー」
 それを聞いて来栖美香三等海尉は恐怖にまた叫ぶ。
 「お前らテロリストに手加減はない」
 湯野中は毅然と言い放つ。
 「テロじゃない。この国がおかしいのだ。日本を汚染するな」
 来栖美香三等海尉はまだ自らの正論を主張する。米軍に捕まった時も散々主張したが相手にされなかった。
 「いい加減にしろ!既に亜細亜の経済は中国以外我々の手中にある」
 湯野中は堂々と宣言する。五代官房長官でさえ現実はまだまだと理解している。ただのはったりである。
 真紀子が五代官房長官に細いクスコを渡す。
 「やはりこの様な物が有るのですね」
 五代官房長官は満足そうである。
 「やめろーーーーーーーーーー」
 来栖美香三等海尉は恐怖である。
 五代官房長官は容赦なく来栖美香三等海尉の尿道の亀裂に突っ込んで広げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 来栖美香三等海尉の躰はぶるぶる震えている。
 緊縛師二人が両側に立って来栖美香三等海尉の太腿をがっしり抱えて動くのを押さえる。
 五代官房長官は細いクスコの口を持って慎重に蝋涙を流し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香三等海尉は遂に失禁してしまった。失禁尿が尿管を塞いだ蝋涙の塊を押し流す。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 来栖美香三等海尉は失禁とあまりの仕打ちに号泣する。
 「まだ病院送りにならずに済んだぞ」
 湯野中は尿管が詰まると見ていた。
 「やめろーーーーーーーーーーーー。酷過ぎるよーーーーーー」
 来栖美香三等海尉は涙を降り飛ばして抗議する。
 今度は真紀子がブジーを渡す。
 「尿道をお掃除してあげましょう」
 五代官房長官の加虐心をさらに煽る。
 「この場合綿棒が良いのでは」
 葛城義和はさらに残酷である。
 五代官房長官もそれを悟って綿棒を受け取る。
 だが少し考えてブジーも受け取る。
 五代官房長官は来栖美香三等海尉の女の部分を指で開いて尿道の亀裂に先にブジーを刺し込む。
 「う、うう、ううーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香三等海尉は強烈に甲高い悲鳴を上げる。
 五代官房長官はそれをピストンする。
 「うーーーーーー。うーーーーーー。うーーーーーー」
 相当に痛いらしい。
 五代官房長官はブジーを抜いて綿棒を刺し込む。
 「うーーーーーーあーーーーーーあーーーーーー」
 さらにピストンする。
 「あーーーーーー。があーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーー」
 来栖美香三等海尉の表情は真っ赤に染まり強烈な叫びに破裂している。
 それでも五代官房長官はまだ虐めたい表情である。
 「膣を鏝で焼いてしまえ。医療チームの実習になる」
 湯野中はさらに五代官房長官を悦ばせる提案を出す。
 「感度も戻るのですか」
 「娼国の医療では戻る」
 娼国のことなのにそこも湯野中が断言する。
 真紀子が小型の半田鏝を渡す。
 緊縛師が衛生兵を呼ぶ。
 搬送の準備とさすがに局部麻酔が必要である。
 来栖美香三等海尉は怯えきった表情で座敷を見回す。
 躰はぶるぶる震えている。
 五代官房長官は半田鏝の熱く成ったのを確認する。
 「やめろーーーーーー」
 来栖美香三等海尉はどうでも叫ぶ。
 もう一度緊縛師二人が来栖美香三等海尉の太腿を抱えて押さえる。
 五代官房長官は来栖美香三等海尉の女の部分を広げて膣口を剥き出す。
 「やめてーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 五代官房長官は来栖美香三等海尉の断末魔の悲鳴を愉しみながら半田鏝の先端を膣口に刺し込む。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 焼ける臭いと強烈な悲鳴の坩堝に五代官房長官は我を失うくらい熱く成った。
 さすがに衛生兵が局部麻酔を射つ。
 吊るしから降ろされストレッチャーで病院に搬送された。
 五代官房長官は弁当になってしまった鰻重を旨そうに食べて泊まる部屋に引き上げた。
 翌朝の一番機で日本に帰る。
 「総理交代はまだまだだよ。葛城くん」
 平佐和はそう葛城義和に念を押す。
 「まずはR国の国民をニューシティに収容だな」
 これは湯野中と真紀子の仕事である。
 「戦闘用ロボットの製造もロボットが総て行う工程にして下さい」
 葛城義和はR国内にも戦闘ロボットの量産は知られたくない。
 「先生。これからは潜水艦を増やすのですね」
 湯野中は遅れている軍の強化を確認する。
 「軍よりニューシティの亜細亜進出と政治の懐柔が先です」
 葛城義和は亜細亜の進出がまだまだと言いたい。
 年齢的に湯野中には焦りが出ていた。
 「しかし葛城君。軍備の増強も」
 平佐和はやや異論ともなる。
 「無論。軍備の増強も必要です。遅れているのはニューシティの亜細亜進出と政治の懐柔です」
 葛城義和は亜細亜進出の遅れを指摘する。そして北側の潜水艦隊は既にかなりの兵力を持っている。
 R国沿岸に活動する対潜攻撃型の原潜はそれほど多く見えない。
 だが世界中の要衝を破壊するミサイルを積んで深海に潜んでいる海底艦隊の兵力がかなりの規模である。
 葛城義和は湯野中の持つ兵力が相当の規模であると知っていた。
 「まだまだ。ニューシティに投資が必要ですか」
 湯野中は北側がたくさん投資していると言いたい。
 「いいじゃない。その分儲かっているでしょう」
 真紀子は利益も膨大と主張する。
 「そっちはどうなっている」
 湯野中は南側の投資を確認している。
 「資金が足りないから投資の低くて済む国に投資します」
 娼国は軍に投資し過ぎていた。路面風俗とニューシティでオークションを展開する湯野中マネーが圧倒的に日本から吸い上げている。
 R国内も同様である。
 「村上副主席にもっと投資していただけませんか」
 葛城義和は村上マネーがかなり有ると見ている。
 「呼びましょうか」
 真紀子は葛城義和に交渉させたい。
 「どうします」
 葛城義和は平佐和に確認する。
 「交渉しよう」
 平佐和も期待を懸けている。
 
 宮崎ニューシティ。領事館内の中会議室である。
 県知事、県会議員、市長、県警本部長他湯野中系列の企業関係者を集めたパーティが開かれていた。
 R国の行政、警察懐柔目的のパーティである。
 既に市会議員は無給に成っている。県会議員も給与返納議員が増えている。無給化にしてR国、娼国に繋がった議員で占めるのが目標である。
 料理はそれなりに出されている。
 だがメインはSMである。
 本日の生贄は植村彩と久慈彰子がクラブから呼ばれている。
 二人は同時にオークションされた。
 オークションが行われるのはハードSM嬢だけである。ソープランドやソフトな風俗は杉本金融が融資のときに風俗就業を確認する。
 風俗嬢は店からバンスを受けるとどうしても客の付け方で差別される。だから杉本金融から借りて働いて返す。
 杉本金融は就業の確認だけで融資する。さらに顔出しをすると金利が下がり返済期限も長く取れる。
 逆に顔出しできない女性の為に両親などから確認時のアリバイ電話のコールセンターまで存在する。
 この二人はどうしても多額な仕事が取りたい。二十名のパーティなのでそれぞれ二百万になる。
 二人は当初から全裸で吊るされた。どちらもスレンダーで綺麗な体形をしている。
 吊るすのは渋谷正臣の配下で渋谷土建の社員である。
 植村彩と久慈彰子は参加メンバーに慄いている。こんなパーティが有って良いのかと思う。
 植村彩は駿河問いに吊るされている。
 背中の裏で脚首どうし手首どうし縛り合わされそれを合わせて縛られその縛り目にフックを付けて吊るされている。
 植村彩の躰は腹と乳房を真下に向けて空中で五角形を描いている。
 久慈彰子は躰を腹で二つ折りに吊るされた。脚を片方ずつ膝から脚首に縄を掛けられ股間を三十度に開かれて脚先を上に向けて吊るされている。
 さらに胸部は簡易な高手小手に縛られていて顔は両方の膝の間辺りに嵌め込まれている。
 久慈彰子の方は獣縛りに近い吊るし方である。
 どっちもそれなりに女の部分は丸出しに成っている。
 鞭が会議テーブルに並べられ鞭打ちから始めるようである。
 渋谷土建の尾賀次長が司会役で緊縛も行う。同じ渋谷土建の坂崎課長が鞭を並べ終えて吊るしの高さを調整する。
 一人目が枕崎県知事である。
 尾賀次長が鞭を薦める。
 枕崎県知事は自分で取らず手を出して選んでくれと促している。
 尾賀次長は先端が細くなった一本鞭を渡す。
 「全身蚯蚓腫れにして頂いて問題ございません。ギャラに休業補償まで見ております」
 二人は尾賀次長の言葉に旋律が奔る。
 枕崎県知事は植村彩から狙う。アンダーから乳房を狙って叩く。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩の躰が反動で迫上がる。
 続けて乳房を狙う。枕崎知事は叩き難そうである。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴は上がるが痕が付く程ではない。
 今度は久慈彰子に掛かる。
 正面を向いた内腿を叩く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 肌の柔らかい部分でそれなりに痛い。久慈彰子の躰は痛みに震撼している。
 「知事。お○○こも叩いて下さい」
 尾賀次長がもっとハードな局部鞭を薦める。
 久慈彰子にまた旋律が奔る。
 枕崎知事は正面に立って久慈彰子の女の部分を叩く。
 「あーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 悲鳴は大きいが殆んど大陰唇を叩いている。閉じ合せた女の部分の粘膜は外れていた。
 枕崎県知事はもう一発叩く。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久慈彰子の躰は吊るされたまま震撼する。今度は確り剥き出しの粘膜を叩いている。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーー」
 表情は究極に歪んでいる。
 枕崎県知事は満足して市長に鞭を渡す。
 市長はその鞭を置く。
 植村彩の髪を掴んで上体を持上げてラケットの形をした革のスパンキングで乳房を叩く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーー」
 連打する。
 「うーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 気持ち良さそうに十回くらい叩く。
 次は久慈彰子の前に立って太く短い革の鞭を持つ。
 それで局部を叩く。
 「あがあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 久慈彰子も痛みに躰が空中でぶるぶる震撼する。
 「もっと強く叩いていただいてよろしゅうございます」
 尾賀次長はさらにハードを薦める。政治家、警察幹部をSMに心の底から浸らせる目的である。
 久慈彰子は恐怖に表情を凍らせる。
 その言葉に市長は奥に潜んでいた加虐心を滾らせて行く。
 鞭を持つ手に力が入り構える。
 「あーーーーーーーー」
 久慈彰子は市長の表情に悲鳴を上げる。
 市長はさらに加虐心を滾らせる。自ずと手に力が入って鞭を久慈彰子の女の部分目掛けて叩き付ける。
 「あ、あ、うぐぐおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久慈彰子の表情は一挙に破裂する。そして腹の底から悲鳴を搾り出す。
 市長は満足そうにもう一発振り被る。
 「う、うーーーーーーーーー。まってーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久慈彰子は堪えられず一時待ったを訴える。
 市長は既に止まらない。叩き付ける。
 「あ、あがあーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久慈彰子は破裂した顔の表情を搾って悲鳴を搾り出す。
 久慈彰子の美しい顔が般若の様に崩れる。それは市長の奥から湧き出した加虐心を心底満足させた。
 宮崎県警本部長に交代する。
 「こっちのおっぱい叩けませんか」
 本部長は久慈彰子の獣縛りの様な形で吊るされて乳房が太腿に隠れているのを指摘する。
 「畏まりました」
 両脚の吊るしはそのままで高手小手の縛りも解かない。縄を一本解くだけで久慈彰子の躰は股間を三十度に開いたY字の逆さ吊るしに成った。
 髪の毛が床に着く程度である。
 本部長は先端が四角い革の蝿叩きの様な一本鞭を持つ。
 その四角い革で久慈彰子の乳房をスパンキングする。
 「あ、ああうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 本部長は乳房を叩くのが気持ち良さそうである。
 「あうーーーーーーーーーーーー。ああうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あうーーーーーーーーーーーーー」
 本部長は立て続けに叩く。
 「こっちの女も叩いて下さい」
 尾賀次長は植村彩を指す。
 「この間あっちの本部長の席付けのアドバイスでこの女とはかなり濃いプレイをさせてもらった」
 そう言いながら本部長は市長の使った太く短い革の鞭に持ち替えて植村彩の女の部分を叩く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は吊るされた躰を迫り上げて痛みに藻掻く。
 本部長はまた立て続けに叩く。
 「ううおーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーー」
 植村彩は狂ったように悲鳴を上げ続ける。
 宮崎県警本部長は道警本部長と女性警視の教育で過激なSMマニアに成ってしまった。
 そのまま順番に鞭打ちが続いた。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 真紀子に呼ばれて村上副主席が入って来た。娼国に居なかったのでヘリで屋上に着いた。
 直ぐに村上副主席の好みの銘柄の日本酒と刺身が切って出される。
 真紀子があらましの説明をする。葛城義和からの要求と言う前提での話としてである。
 「それは真紀子さんが仕切っているのだから。要請が有れば話し合うよ」
 「葛城先生は娼国の分担でやっている他に投資できないかと仰っているの」
 「できるよ。やって稼いで良いと言うならやるよ」
 村上は湯野中と商売方針が近い。充分に内外で稼いでいる。葛城義和もそこに目を付けていた。
 湯野中は日本に進出したニューシティからさらに吸い上げも増えて充分余裕がある。
 「そう。それじゃ平佐和先生、葛城先生と打ち合わせして」
 「分かった」
 「湯野中さんと進出範囲を分担して下さい」
 葛城義和は湯野中と話し合う方向で促す。
 「そうしよう」
 湯野中も納得した。
 娼国とR国北の開発レベルが近付いて湯野中も納得して投資を約束する。
 平佐和と葛城義和の計画はまだまだ先は遠いが新たな進展を見るに至った。
 
 宮崎ニューシティ。領事館の建物内の会議室である。
 鞭打ちのあと二人は吊るしから一度降ろされて入浴休憩が許された。
 「ねえ。この先どうなるの」
 久慈彰子はハード過ぎる内容に不安に成り植村彩に確認する。
 「前回は一週間入院したよ」
 「ええーー」
 「だって休業補償それだけ出ているよ」
 植村彩はもう諦めている。怖いのは変わりない。治らないまでのことはしないと知っている。
 後遺症が残ったらもっと金を取れる。
 「そんな」
 「此処でプレイをするには客は保険に入ると知っているでしょう」
 「そうだけど。病院の入院費は」
 「無料よ。娼国の病院だから」
 「何で」
 「聞いた話しでは娼国もR国も一般の派遣は保険に入らないのよ。正確には雇用ではないのよ。業務委託契約で個人事業と同じなの」
 植村彩が病院で入院中に得た情報である。
 「だから娼国から病院が出張して来ているの」
 「そう。娼国もR国も個人の医療は国が持つので無料なの。日本の労災に当たる場合は企業が持つの」
 その場合企業は保険に入ることができる。入らない場合企業の全額負担だが風俗業界は企業負担無しとなっている。
 「それでこの中でのプレイなら無料なのか」
 「普通に病気になっても娼国かR国の派遣会社かこの中の風俗に働いていたら無料よ」
 「でもこの街で一般業種の派遣で働いて医療は無料でも年金はどうなるの」
 久慈彰子はそこが疑問である。
 「日本の加入義務は分からないけど。その人たちは国民年金には入らないみたいね」
 もう既に娼国、R国の進出は日本の制度を無視して展開している。葛城義和は日本の年金制度、皆保険の制度を崩す目論見である。
 「そう」
 ここで二人は尾賀次長に呼ばれてしまった。休憩は終わりである。
 植村彩と久慈彰子はもう一度高手小手に縛られ並べて吊るされた。
 高手小手の縛りで乳房の谷間で六方から引っ掛けて交差する縄目に付けたフックで上体を吊るされている。
 両名は股を開いて別々に膝に掛けた縄で吊るされ三本の縄でやや斜め上に躰のフロント面を向けて大股開きの姿である。
 膣には膣圧計が挿入されていた。これはパソコンを介在してトランスの電源と連動している。
 さらにクリトリスの真下をトランスから引いた線の先端に装着された針が縦に潜って貫いている。
 それ以外にもトランスから何本も線が延びていて先端には針が装着されて準備されいた。
 「これから二人に膣相撲を行ってもらいます。二人のお○○この中には膣圧計が挿入されています。これを絞めてもらいます」
 尾賀次長が一同に説明する。
 「スタートで膣圧計がパソコンに連動します。圧が高く上がった方が相手のクリトリスの針に電流を送ることができます」
 坂崎課長が続いて説明する。
 「悲鳴を上げた方が負けです。負けると電流に繋がった針が一本増やされます。さらに失禁か失神でアウトです」
 「アウトになりますと抽選で当たった五人で輪姦してもらいます」
 また坂崎課長が追加説明する。
 「おい。此処でか」
 市長である。
 「幕を張ります」
 吊るしの周りに幕を張って一人ずつ洗って行う。
 「スタート」
 尾賀次長の合図で膣圧計の電源が入る。
 二人は一気に膣を絞める。
 久慈彰子のクリトリスに刺さった針に電流が流れる。久慈彰子の顔が軋む。声は何とか抑えている。
 次に植村彩の表情が軋む。
 直ぐに植村彩が巻き返す。
 久慈彰子の表情がまた軋む。なかなか挽回できない。植村彩の締めが強いようである。
 久慈彰子の表情がさらに強く軋む。
 「う、ううーーーーーーーー」
 カーン。
 坂崎課長が金を鳴らす。電流は一度切られる。
 久慈彰子の乳房に電線の先に接続された針を刺して乳輪の下を潜らせる。これで久慈彰子は二箇所に電流を流される。
 植村彩の方は膣に入れた膣圧計をやや細い物に換えられた。若干久慈彰子が有利になる。
 「スタート」
 また尾賀次長の合図で膣圧計のスイッチが入る。
 久慈彰子の表情が先に軋む。久慈彰子の太腿に力が入って筋肉が怒張する。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩が悲鳴を上げる。
 一気に形勢が逆転した。
 今度は植村彩の乳房に針が刺される。針は乳輪の下から乳首の下を潜って乳輪の上に突き出す。
 久慈彰子の膣圧計もやや細い物に換えられた。
 また同じ条件になってスタートである。
 また植村彩の表情が軋む。さらに強くなる。
 「う、う、うう」
 カーン。
 坂崎課長が鐘を鳴らす。
 電源は切られたが植村彩が失禁してしまう。
 輪姦されるのは植村彩となった。
 植村彩だけ吊るしから降ろされて縄を解かれる。休憩が入れられてシャワーに向った。
 だが久慈彰子の無罪休憩とは行かない。
 「お前はこっちで逝ってもらう」
 ドリルバイブが準備されている。この吊るし状態で強烈に動き振動する擬似男根が膣に入るのである。
 「そんなーーーーーーー。勝ったのに」
 「だから生のペニスじゃなくてシリコンだよ」
 尾賀次長は当然のように言う。
 「そんなーーーーーーーーーー。お○○○んの方が楽だよ」
 久慈彰子はやられてしまうのは覚悟している。強烈な道具で掻き回されるよりはそっちが良い。
 「諦めろ。そういう設定だったのだ」
 尾賀次長は取り合わない。
 ドリルバイブは直ぐに抽選に当たった市会議員に渡された。
 尾賀次長が指にローションを付けて久慈彰子の膣に塗り込む。
 「う、ううーーーーーーーー」
 市会議員もドリルバイブの先端に装着された擬似男根にローションを塗る。
 久慈彰子は納得が行かないがプレイの時間内である。受けるしかない。
 市会議員は容赦なく久慈彰子の膣に挿入する。
 そのままスイッチが入る。
 「あーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーー」
 久慈彰子の表情は一気に破裂する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な逝き声が上がって久慈彰子は首が倒れてしまう。
 実に早く二分くらいで失神してしまった。ドリルバイブは初めてだったのである。
 ここからが拷問である。
 ドリルバイブは三段階用意されていた。どうであれ失神させる目論見であったのである。
 久慈彰子の膣に金属のこけしが挿入された。
 幕の中では植村彩が二人目の挿入を受け入れている。
 金属のこけしに電源からのコード二本が鰐口クリップで接続される。
 まだ久慈彰子は失神したままである。
 坂崎課長が電流を流す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久慈彰子は瞬時に意識を回復して躰を微妙に震撼させながら強烈な悲鳴を上げる。
 暫く電流を流し続ける。
 「はあーーーーーーーーーーーーーーーふぁあーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久慈彰子は首を廻しながら恍惚の表情に成る。またそのまま首が倒れてしまった。
 今度は金属の洗濯ばさみを持ち出す。
 金属の洗濯ばさみを久慈彰子の躰に二系統鋏み付ける。
 乳首からスタートして三センチ置きに臍の横を通って女の部分のびらびらの片側を鋏んで終点となる。
 金属の洗濯バサミに金属のボディ部分に細い穴が開いている。その穴に裸の銅線を通す。その銅線はトランスに繋がれる。
 植村彩は幕の中で四人目の挿入を受けていた。
 また坂崎課長がトランスのスイッチを入れて電流を流す。
 久慈彰子の躰が強く震撼する。
 「ぐがーーーーーーーーーーーーーがーーーーーーーーーーーーーがーーーーーーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーーーー」
 久慈彰子からさらに強烈な悲鳴が轟く。
 今度は直ぐに電流を切る。
 「なにーーーーーーこれーーーーーーーーーーーーーー」
 久慈彰子は信じられない二回の失神と二回の電流責めにわけが分からず叫ぶ。
 「あっはっはっはっは。早く失神し過ぎたのだよ」
 「そんなーーーーーーーーーーーー。これなにーーーーーーーーーー」
 久慈彰子は躰を鋏んでいる無数の金属の洗濯バサミに慄いている。
 「これから一挙に引っぺがす」
 銅線をトランスから外して二本の銅線を四人が片方ずつ持つ。
 「一斉に引きますよ」
 尾賀次長が宣告する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーー。こんなのだめーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー」
 久慈彰子は恐怖に断末魔の叫びを上げる。
 「痛いのと暫く痕が消えないだけだ」
 尾賀次長は淡々とそう言う。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久慈彰子は驚愕の表情で叫び続ける。
 植村彩は幕の隙間からその光景を覗き見て恐怖に震えた。自分もこの先ただでは済まないと思わざるを得ない。
 「構えて。よおーーい。はい」
 尾賀次長はかなりふざけ気味である。
 四人が一気に下に引っ張る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 金属の洗濯バサミは毟る様に皮膚から順に外れてゆく。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 久慈彰子の強烈な悲鳴が鳴り続ける。
 事態はちょっとやり過ぎでは済まない。
 久慈彰子の皮膚は金属の洗濯バサミが飛んだ部分の皮膚が剥けて血が滲み一部流れて無残に成っている。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 久慈彰子はあまりの痛みと真っ赤に剥けた皮膚を見て号泣してしまう。
 直ぐにニューシティ内の救急が呼ばれた。
 救急係りの指示で吊るしから降ろされ縄も解かれる。
 ストレチャーが運び込まれてそれに乗せて娼国系の病院に運ばれた。
 通常のプラスチックか木製の洗濯バサミ又は小さなクリップなら問題なかった。金属は重過ぎたのである。
 緊急事態からSMは中断されて全員で植村彩を輪姦して終了した。
 
 翌日。
 また夏木陽一が新幹線と特急を乗り継いで宮崎に着いた。
 「サンプルを提供して遊びに誘う役割だろ。それが事故を起こしてどうする!」
 夏木陽一は渋谷土建の宮崎支社の会議室に入るなり怒りを叩きつけた。
 「申し訳ございません」
 謝ったのは渋谷土建の会長渋谷正臣である。急遽R国を発ち先に飛行機で着いていた。
 夏木陽一は湯野中系企業の日本に於ける総帥である。
 この対応に娼国から医師団が来日することとなった。
 休業補償の植村彩も久慈彰子の病床に付き添っていた。
 久慈彰子は娼国から医師団が来れば綺麗に整形されると聞いてやや安堵したが塞いだ気分は変わらない。
 夏木陽一が見舞って厳重注したことを伝えてやや落ち着いた。
 
 新川越ニューシティ。
 早見朱莉を最後に全員がR国から戻って来た。結果的に早見朱莉が一番虐められた。表情が虐め心を誘うのである。
 四人が全員高層階の美室を得ることができた。四人とも同じ階で同じ区画の中である。
 最後に戻って来た早見朱莉の部屋で四人が集まった。
 「お金と自由と住居は得たけどこれから何をするかな」
 佐々木鞘香はまだ何も目標を決めてなかった。
 「今の部屋賃貸で貸して安い所に住んで家賃収入で生活できないかな」
 工藤美央は当面生活費が出来れば良いという考えである。
 「でも此処は女性専用棟よ。簡単には貸せないよ」
 「でも世帯ならは入れるのでしょう。独身男性が駄目なだけで」
 「それって奥さんが死んでご主人が残ったらどう成るの」
 「どっちも駄目。この棟は単身でないとは入れないのよ。単身でなくなったら他の棟に等価で移転と決められているのよ。読まなかった」
 田原萌江は詳細に確認していた。
 「そうか」
 「わたしSMは嫌だけど風俗を続ける。ソープで稼いでもっと資金を作る。それでブティック始めたい」
 早見朱莉は希望を持っている。
 「そうよね。ここまで男の玩具にされたのよ。男から稼げるだけ稼いで幸せになるべきだわ。私は此処で看護師をして働く」
 田原萌江は堅実である。
 「私もソープで働く。何も資格無いから」
 工藤美央も賃貸が難しいと悟って早見朱莉の考えに傾いた。
 「帯広で私達のようにR国から戻った人の話思い出した。コンコース階に屋台村が在る。あそこなら店出せる」
 佐々木鞘香は奈那緒らと同じ選択をした。
 田原萌江は看護師に戻ってしまったがニューシティから出ることはなかった。二名は風俗を続けて一人は店を出したが湯野中の手中である。
 そしてその選択はこれから彼女らの将来に悪くない結果となる。
 
 R国TS市。工作員本部の在る建物の大宴会場である。
 民事党五代派の主な面々が最終便でR国国際空港に着いた。
 佐々木舞と杉原凜香の拷問会が行われる。
 先に日本の省庁をAI化する意識合わせが行われた。その後に残酷なスパイ拷問ショーを共有する。
 これが真の意識合わせとなる。
 真紀子、湯野中、平佐和、葛城義和の四人で対応した。
 月村総理だけはテレビ会議で対応となる。さすがにマスコミに知られずに日本を動くことは出来ない。
 佐々木舞と杉原凜香は集まった面々を見て驚愕した。そして葛城義和の存在に怒りが沸騰する。
 拷問は日本から赴任した舛田警視正が行う。
 「日本の先生方。私は北海道警から此処に赴任しております舛田紗香でございます。今夜はこの二人のテロリストの拷問を担当させていただきます」
 緊縛師が四人待機している。
 舛田警視正の指示で緊縛師が吊るしなどを行う。
 佐々木舞と杉原凜香の二人は娼国南の島の鉄格子からバスロープとショーツ一枚の姿で移送されて来た。
 屋上にヘリで到着してこの宴会場に連れて来られたのである。
 「あなたは北海道警の田村警視監の元席付け」
 警察庁長官後藤謙二である。
 「その節は」
 舛田警視正は軽く挨拶してそのまま待機していた緊縛師を呼ぶ。
 緊縛師らに難しい吊るしを要求した。
 佐々木舞と杉原凜香の二人は宴会場の天井から壮絶な形で吊るされている。
 基本は二本の縄を使って片方ずつ太腿で逆さに吊るされ一本の縄で柱から脚首を引っ張られていた。
 佐々木舞の左脚は脚首と太腿を縛り合わされている。また杉原凜香の右脚も脚首と太腿で縛り合わされている。
 佐々木舞の右脚と杉原凜香の左脚は膝と脚首に掛けた縄で柱から真っ直ぐ引っ張られていた。
 股間が空中で八の字に開かれて女の部分もアナルも正面からはっきり見える。
 それを並べて見比べられる恥かしさの極みと言える逆さ吊るしである。
 どちらも胸部は高手小手に縛られている。
 かなり抵抗するので一人ずつ四人係で縛って吊るした。
 客の代議士らにはなかなかの見ものである。
 特に佐々木舞が抵抗した。今も逆さに吊るされながら藻掻いている。
 舛田警視正は高手小手の縛りで上下の縄に挟まれ突き出された佐々木舞の乳房を六畳鞭で叩く。
 バシャーーーン。
 バラ鞭だが頑丈な太い革製である。それが束で乳房に当たる。これも強烈に痛い。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の躰が背中を丸めて空中で揺れる。
 次はもろに内腿を叩く。
 ビシャーーーーーーーーン。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の躰は強く震撼する。
 ここまでの鞭は佐々木舞が執拗に抵抗した事への舛田警視正の怒りである。
 「それでは開始いたします。まずは二人の女の奥を。真っ赤な子宮口をご鑑賞ください」
 舛田警視正は淡々と宣告して佐々木舞の膣にクスコを刺し込む。
 「うーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞はまだ抵抗する。
 舛田警視正はもう一度乳房を六畳鞭で叩く。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 続いて杉原凜香にもクスコを挿入する。
 「うーーーーーーーーーーー」
 二人の股間は壁のスクリーンに拡大して投影されている。
 「生物責めです。女の敏感な部分を爬虫類に舐めてもらいます」
 舛田警視正は二人のクスコに蜜を流し込む。
 「やめろーーーーーーーーーーーー。ふざけるなーーーーーーーー」
 佐々木舞は堪らない屈辱と理不尽に無駄でも怒りの限り叫ぶ。
 緊縛師が水槽に入れてカメレオンを四匹運んで来る。
 それを二匹ずつ二人の左右の内腿に乗せる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人は気持ち悪さに喚き散らす。
 カメレオンは長い舌をクスコの中に伸ばす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香が強烈な悲鳴を上げる。
 「あーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞も堪えられない。
 二人の狂乱の悲鳴が続いた。
 会場は面白さに沸きに沸く。
 コの字に置かれた椅子とテーブルの席に料理と酒が出されていた。食べる手は概ね休めて飲みながら鑑賞している。
 カメレオンの舌は二人の敏感な膣内を舐め続ける。
 「あーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーー」
 堪らない刺激と違和感。そして屈辱である。二人から狂いそうな悲鳴が何処までも轟く。
 舛田警視正はスポイトで蜜を追加する。
 「あーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーー」
 「うおーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーー」
 カメレオンの舌はさらに活発に動く。
 二人とも悲鳴を奏でながら畳に涎が流れ落ちている。
 狂いそうな悲鳴が何処までも続く。
 舛田警視正は狂乱の悲鳴を愉しんだと見て緊縛師に合図する。
 緊縛師らがカメレオンを回収して水槽に戻す。
 「次は尿道責めです」
 舛田警視正は尿道カテーテルを滅菌袋から取り出す。その真ん中あたりをクリップで抓む。
 それを佐々木舞の女の部分を指で開いて尿道の亀裂に刺し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーー」
 カテーテルの管にクリップの手前まで尿が流れ出る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は藻掻き暴れる。
 舛田警視正はしゃがんで佐々木舞の顔をひっぱたく。
 「ぐーーーーーーーーーーー」
 舛田警視正は佐々木舞の『やめろーーーー』の叫びに怒っている。
 続いて杉原凜香の尿道にも挿入する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香も強烈に甲高い悲鳴を上げる。
 こっちも尿が途中まで流れ出ている。
 舛田警視正は二人の吊るしの真ん中に立って両方に手を伸ばす。そして二人のカテーテルを一気に抜き取る。
 「あーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香の悲鳴と共に小水が噴水の様に溢れ出る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞も悲鳴を上げる。
 小水は勢いよく流れ出て畳を濡らす。
 緊縛師らがカッパキと塵取り、モップでその尿溜りを掃除する。
 舛田警視正は長さ一センチくらいの小さなローターを緊縛師に一本ずつ渡す。
 責める場所をブジーの先で示して細かく指示する。
 一人が佐々木舞の尿道口を責める。一人はクスコの中に垂らして膣天井部の奥に微妙に触れるように責める。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は艶のある悲鳴を上げる。
 杉原凜香も同じ様に責められている。
 直径三ミリくらいのローターである。究極にピンポイントに責める。
 二人ともこのような責めに免疫はない。まだ大学生である。遊んでいてもまだまだ若い。しかしこの二人はそっちに固い女であった。
 堪えられず直ぐに逝き声と逝き顔を晒してしまう。
 「次は子宮を広げます」
 舛田警視正は小さく細く長いクスコを取り出す。
 「これをクスコの奥に男性の亀頭を天辺から見た形をした部分があります。その中心の穴に刺し込んで広げます。物凄い悲鳴が愉しめます」
 舛田警視正の言葉は声共々残忍さが滲み出る。
 「ちくしょう。何処まで陵辱するんだーーーーーーーー」
 佐々木舞は怒りを噴出す。
 「この挿入を希望される方」
 周りの動きを見て五代官房長官と警察庁長官後藤謙二が立ち上がった。
 「おのれ五代」
 佐々木舞は五代官房長官を見て怒りを剥き出す。
 五代官房長官は舛田警視正が抓んで渡した小さなクスコの根元を指三本で掴む。舛田警視正が横からペンライトで奥を照らす。
 五代官房長官は怒りを篭めて先端を突き刺すように佐々木舞のクスコの奥に刺し込む。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうごごおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の躰は強い力が入って捩るように藻掻く。
 「う、ううぐううーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な痛みである。
 五代官房長官は片方の太腿を腕で掴んでクスコを広げる。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞はまだ抗議する。
 警察庁長官後藤謙二は佐々木舞への責めをじっと見ていた。
 佐々木舞への五代官房長官の責めが終わったのを見て舛田警視正から小さなクスコを受け取る。
 今度は杉原凜香に戦慄が奔る。佐々木舞の苦しみを見たばかりである。
 警察庁長官後藤謙二は杉原凜香の膣に入ったクスコの口を指で掴む。
 舛田警視正が横からペンライトを照らす。
 杉原凜香の躰は微妙に震えている。
 警察庁長官後藤謙二も小さなクスコの先端を奥の子宮口目掛けて刺し込む。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香も猛然と痛みに躰を震撼させて悲鳴を搾り出す。
 目から涙が溢れ出て悲痛である。
 「・・・・・」
 五代官房長官は残酷な笑みを浮かべて二人の苦しむ表情を愉しむ。
 「これからR国に反旗を翻す美人のテロリストをもっと屈辱します。この小さいクスコで広げた女性にとって神聖な子宮に可愛い蚯蚓を侵入させます」
 舛田警視正は言葉と声に慇懃かつ丁寧に悦びを篭めている。
 緊縛師がボウルに細い蚯蚓を入れて来る。人工繁殖したもので衛生面は問題ない。
 舛田警視正は五代官房長官にピンセットを渡そうとする。
 五代官房長官は総理補佐官を手招きする。
 蚯蚓を垂らす愉しみは譲るようである。
 総理補佐官が蚯蚓をピンセットで抓み取る。
 「やめろーーーーーーーーーーーーー。きちがいーーーーーーーーーーーーーーー。ふざけるなーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は吼えるように喚き散らす。
 総理補佐官はそのプライドを踏み付ける満足感を満喫するようにそろりと抓んだ蚯蚓を近付ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーー。きちがいーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞が叫べば叫ぶほど総理補佐官は加虐心が燃え上がる。
 小さなクスコの口に蚯蚓の先端を落とす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の強烈な悲鳴を聞きながら総理補佐官はクスコの入口にピンセットが当たるまで下げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあはああーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 強烈な悲鳴はいつまでも続く。
 座からは拍手が沸く。
 総理補佐官は少しだけ蚯蚓を上下して抜く。
 「ばかやろーーーーーーーーーーーー。人間のすることかーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は怒りを篭めて叫ぶ。
 「はっはっはっは。お前らにしかやらないよ」
 五代官房長官が横から言葉を叩き付ける。
 「おのれ!政治家がこんな事やって」
 「だからお前らだけだ」
 五代官房長官は完全にからかっている。
 舛田警視正がしゃがんでまたビンタする。
 「黙りなさい」
 「うーーーーーー」
 警察庁長官後藤謙二はピンセットを法務大臣に渡す。
 法務大臣は杉原凜香のクスコで広げられた女の奥を鑑賞してピンセットで蚯蚓を抓む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 法務大臣も小さいクスコの口に蚯蚓を垂らす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香も強烈な悲鳴を上げる。
 「そうですな。テロリスト、リベラル、フェミニスト意外にはこんな事はやってはいけませんね」
 法務大臣の言葉はテロリストの後は言わない方が良い。だが誰も嗜めない。此処は日本ではない。
 「鞭で叩かせて」
 経済産業大臣がリクエストする。
 「それは最後に致しません。ずたずたに叩いて病院に送りましょう」
 舛田警視正は番組を仕切るベテランメインキャスターのような笑みを浮かべて雲の上の大臣に説明する。
 「それは良い」
 経済産業大臣も納得する。
 「それでは次は究極の痛みです。まだ子宮に小さいクスコは刺さっています。これに細い綿棒を突っ込みます」
 舛田警視正は恐ろしいことを淡々と宣告する。
 杉原凜香は辛さと恐ろしさに震えながら涙を流していた。
 それを見ても舛田警視正は全く動じない。
 二人とも顔は汗を噴いている。
 舛田警視正は綿棒を翳す。
 誰も立たないので経済産業大臣が立つ。
 他に立たないのでもう一人は五代官房長官が引き受ける。
 さすがに佐々木舞もぶるぶる震えていた。
 五代官房長官は佐々木舞の太腿に腕を廻して掴む。小さなクスコに綿棒を強く突っ込む。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞の躰は強烈に震撼して涙を飛ばしてサイレンの様に高音の悲鳴を上げ続ける。
 その直後に僅かに失禁してしまった。
 満場の拍手が沸く。
 五代官房長官はその失禁尿をスーツの袖に被ってしまった。
 「後で鞭のお仕置きだ」
 五代官房長官はそのまま席に戻る。
 隣で杉原凜香ももう一度失禁していた。躰はぶるぶる震えている。
 「あーら。入れる前から漏らしちゃった」
 舛田警視正はそれを見て詰る。
 そして佐々木舞の尿道にも綿棒を突っ込む。
 「ううおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 これも強烈に痛い。
 「お漏らししたお仕置きよ」
 お漏らしはみんな悦んでいるのにお仕置きである。
 「うーーーーーーーーーーー」
 佐々木舞は唸りながら涙をぽろぽろ溢す。
 軍人らの拷問より怖い。
 「貴女もお漏らししたわね」
 舛田警視正はそう脅かしながら経済産業大臣に綿棒を二本渡す。
 経済産業大臣は悦ばしそうに指で子宮の小さいクスコと大きなクスコの金属の嘴の谷間に歪んでいる尿道口を示して確認する。
 「そうです。両方ですよ」
 舛田警視正はにんまり笑顔で答える。
 「・・・・・・・・・・」
 杉原凜香は悲鳴を上げたが声が出てない。
 経済産業大臣はまず尿道の亀裂に綿棒を刺し込む。
 「う、う、ううーーーーーーーーうーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴になる。股間に力が入ってそれが藻掻く。
 経済産業大臣はそれだけで許さない。その綿棒を上下させる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に甲高い悲鳴が上がる。
 経済産業大臣は手が震えるくらい満足感を得た。
 「こいつらが釈放される事は無いよな」
 経済産業大臣は舛田警視正に確認を取る。
 「ございません。加重死刑囚又は終身女躰奉仕刑です」
 舛田警視正はきっぱり答える。
 「それなら安心した」
 経済産業大臣は納得する。
 「そんな心配は要らんよ。加重死刑囚だ」
 平佐和が正面の席から叱咤するように言う。
 経済産業大臣はもう一本を子宮に刺さったクスコに突っ込む。
 「ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香の顔は大口を破裂させ涎が飛び散って目から涙が溢れている。壮絶な光景である。
 経済産業大臣は満足して綿棒を抜く。
 「う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 杉原凜香の顔はこれ以上なく醜く歪む。
 「それでは最後に全員で鞭打ちと参りましょう。病院に運ぶヘリは待機しています。
 佐々木舞と杉原凛香は一時間近く激しい鞭打ちを受けて全身蚯蚓腫れにされ無惨な姿で気絶したまま病院に運ばれた。
 
 宮崎ニューシティ。
 植村彩は仁延頴娃に指名された。
 プレイルームに入るなり嫌な恐怖感に見舞われた。
 仁延頴娃も新川越では遊びにくいのでこちらに移動したのである。
 鞭はある程度控えめにする。それよりも陰湿な痛みを考えて追い込み愉しむことにした。
 もっと撮影の仕事が来てくれれば究極にハードができて良いのだがそんなにAVは製作されない。
 植村彩はとことん虐めたい女の典型であった。
 仁延頴娃は直ぐに全裸を要求する。植村彩も今更素人ではない。躊躇せずに脱ぐ。
 植村彩は仁延頴娃の手で十字架に手を広げて両腕を手首、肘、二の腕の三箇所で縛られ磔にされた。
 「最初の儀式だ。両方の乳房に十文字の痕を付ける」
 抑揚のない声である。
 植村彩も鞭は仕方ないと分かっている。だが何か怖い。
 仁延頴娃は左の乳房を横に薙ぐ。
 「うーーーーーーーうおーーーーーーーーーーーーーー」
 叩き方が違う。強烈に痛い。
 植村彩の左脚が膝で蹴るように跳ね上がる。
 仁延頴娃は次を縦に構えた。手振りで首を右に倒せと合図する。
 植村彩は全身に戦慄が奔りながら頭を右に傾けて身構えた。
 仁延頴娃の鞭は縦に裂くように奔る。
 「うーーーーーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は強烈な痛みに腰を引いて仁延頴娃を睨み返す。
 仁延頴娃は不敵な哂いを浮かべて鞭を構える。そのまま首を左へ倒すように手振りで合図する。
 植村彩の乳房には鞭の痕の蚯蚓腫れが両方十文字に強く真っ赤に成って浮かんでいる。
 既に植村彩は目に涙を浮かべていた。
 仁延頴娃はもう一度薄い哂いを浮かべる。
 「どうだ」
 「いたい」
 植村彩の目に溜った涙が流れ落ちる。
 また仁延頴娃が哂いを浮かべた。
 仁延頴娃は植村彩の左脚を持上げて十字架の横柱の先端に縛り付ける。
 「・・・・・」
 植村彩は股間を広げられて顔を歪める。一番弱い部分に鞭が来ると躰に戦慄が奔った。
 仁延頴娃はトランスを持って来る。
 そこから線を延ばす。先端は太い剥き出しの銅線である。それを五センチくらい尿道に刺し込む。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は痛みと衝撃に悲鳴を上げる。
 さらに金属の網状にできたカップだけのブラを乳房に当てる。その金属のブラの網目から乳首の下に針を通して金属のブラが落ちないようにした。
 それにも銅線を接続する。
 植村彩は恐怖に震える。
 仁延頴娃は僅かな微電流を流す。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 植村彩の躰は微妙に震え続ける。
 仁延頴娃は電流を流したまま尿道に刺した銅線を抜く。
 植村彩の尿道の亀裂から潮が流れ出す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は奇怪なプレイに発狂寸前である。
 「漏らしたな」
 仁延頴娃は顔を覗きこむ。
 「・・・・・」
 植村彩は何も答えられない。
 「ならば追加のお仕置きだ」
 また抑揚のない声である。
 植村彩は唇まで震えていた。
 鞭で叩かれた乳房は痛みが沁みてくる。何をされるか得たいの知れない男である。
 仁延頴娃は膣に金属のクスコを突っ込む。目一杯広げて落ちないようにする。これもトランスの電源に繋ぐ。
 「行くよ」
 「ええーー」
 植村彩に戦慄が奔る。
 仁延頴娃は容赦なくスイッチを入れる。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩の表情は痛みに究極に軋む。眉間と頬に三重に皺を刻んで顔を捩って藻掻き躰中の筋肉が張って躰を突っ張り続ける。
 仁延頴娃は適度にスイッチを切る。
 「ふああーーーーー。ああ。ああ」
 植村彩の躰は一気に崩れ十字架にぶら下がる。
 「いたい。いたいよ。ああ」
 辛そうに痛みを訴える。
 それでも仁延頴娃はまた電流を流す。
 「う、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うう。うう。うう。うう。うう」
 植村彩の躰は強く突っ張ってぶるぶる震える。顔の表情は堪えられない痛みに崩れきっていた。
 仁延頴娃は満足そうにその表情を覗き込む。
 「ううーーーーーー。うう。いたいよ。うう。うう。だめーー。もうだめーー。ううーーー。うう。うう」
 全身の筋肉を突っ張らせて藻掻き続ける。
 仁延頴娃は一度電流を切る。
 今度は乳房に被せた網に流す。
 「あーーーーーーーーーーーー。あうーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーー。うう。うう。うう。うう」
 植村彩は苦しみに顔を振って藻掻く。
 「どうだ。あと一時間ぐらい堪えられるか」
 仁延頴娃はまた抑揚の無い声で当然のように言う。
 「むりーーーーーーーーーーーーー。むりですーーーーーーーーーー」
 植村彩は強烈に否定する。
 「それじゃ代わりの条件だ」
 「蛇イレポンさせてくれ」
 「だめだよーーーーーーーーーーー。そんなのできないよーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩はまた猛烈に否定する。
 「あれもこれもだめじゃなあ」
 仁延頴娃は不気味な哂いを浮かべて近付く。
 片手を植村彩の頬に充てる。もう片方の手でビンタする。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーー」
 五発ぐらい叩くと植村彩は涙目になる。ビンタは口惜しい。
 「蛇がま○こに入ってもペニスと代わらないぞ」
 仁延頴娃は相変わらず不気味な言い方である。
 しかし蛇が何処かに用意されているとは思えない。
 「そんな気が狂うよーーーーーーー」
 植村彩はぶるぶる震えている。
 仁延頴娃は益々愉しみが増してきた。
 「乳首斬らせろ。二千万払う」
 仁延頴娃はまた抑揚に無い声でさらりと言う。
 「な、何言っているの」
 「二千万だぞ。乳首を斬り堕すだけだ」
 「だめ。だめ」
 植村彩の声は震えている。
 仁延頴娃はもう一度電流を流す。今度は乳房に被ったブラの容をした網とクスコの両方に流す。
 「あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 また植村彩の全身が突っ張る。
 「あーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーー。あ。あ。あ。あ」
 また僅かに失禁した。
 仁延頴娃は直ぐに電流を切る。
 「ああ。ああ。ああ。ああ。あはあ。ああ。あはあ。はあ。はあ。はあ」
 植村彩は荒い息遣いで震え続ける。
 仁延頴娃は鞄から百万の束を二十個出す。
 「どうだ」
 仁延頴娃はその二千万を視線で植村彩の方に押す。
 「駄目よ」
 植村彩は震えながら首を振る。
 「斬っても娼国の病院が治してくれるよ」
 仁延頴娃は簡単なことのように言っている。
 「駄目よ。治しても容だけよ。乳腺も感度も戻らないよ」
 「それがな大きさが変わるだけなのだよ。乳腺も繋がる。感度ももっと良くなるらしい」
 「そんな戻らなかったらどうしてくれるのよ。貴方の言葉だけで信じられないよ」
 植村彩は泣き出す。
 「まあ。二千万は同じだがもっと良い条件が他に有る」
 「ええ」
 植村彩は怪訝な表情に成る。
 「札幌でプレイした女はR国で乳首斬られて二千万と此処のようなマンションの上層階の部屋を貰って帰って来た。乳房は前より容良くなったらしい」
 「そんな」
 「俺がやるのじゃない。R国のスタントハードコンパニオンのコースだ。整形は娼国の病院がやる」
 「ふーん」
 植村彩は複雑な表情に成る。
 「そう言う訳で乳首斬は無しだ」
 仁延頴娃は二千万を鞄に仕舞う。
 植村彩はやや安堵した。
 仁延頴娃はアナル開口器を取り出す。
 また植村彩に戦慄が奔る。
 仁延頴娃はたっぷりワセリンを塗ってアナルに挿入する。それにも電線を接続する。
 植村彩はまた震えだす。
 「行くぞ」
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩の恐怖の慄いた悲鳴が轟く。
 それでも仁延頴娃はスイッチを入れる。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーー、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 仁延頴娃は植村彩の突っ張って震える躰を暫く鑑賞する。
 「うーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩のアナルを広げた開口器から便が漏れ出す。
 「あーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーー」
 仁延頴娃は直ぐに電流を切る。
 「あはあーーーーーー。あはあ。はあ。はあ。はあ」
 植村彩の目が吊り上がり躰は震え続ける。
 仁延頴娃は十字架の縛りを解く。
 「シャワー使って来い」
 仁延頴娃は一度休憩を与える。
 
 娼国。北の島の病院である。
 佐々木舞と杉原凜香はインターンの実習に躰を提供させられながら鞭の痕を癒す日々であった。
 完全監視で自殺すら出来ない。監視しているのはAIである。
 「私達どうなるのかな」
 杉原凜香が絶望的な状況を呟く。
 「駄目よ。若い間だけ玩具にされて躰に価値が無くなったら処刑よ」
 「そうか。そうだよね」
 二人はトイレに行くことは無い。小水は定時的にインターンがカテーテルで導尿してゆく。これが実習である。
 便も浣腸で抜かれる。
 「私達と交代で潜水艦に乗った海自の二人此処に居るみたいね」
 「なんとなくインターンの会話からそう思えるよね」
 「医療もAIも発展しているのに恐ろしい国ね」
 「それだからもっと怖いよ。このまま日本だけでなく亜細亜中を征服しかねないよ」
 「やっぱり葛城が黒幕かな」
 「そうよ。権力は北嶋副主席と日本は平佐和、金は湯野中よ。そして計画を主導しているのが葛城よ」
 佐々木舞の見解ではない。日本を出発するとき自衛隊幹部にそう吹き込まれたのである。
 「日本から仲間が助けに来てくれないの」
 「無理よ。日本の与党の大半が娼国に繋がっているのよ。いくら日本の主権を取り戻すと言っても平佐和派を崩さないと」
 「日本に残った仲間も潰されちゃうかな」
 「地下に潜って生き延びてくれないと」
 「世界情勢も厳しいよね。ウクライナが第一次世界大戦のバルカンに成るかもしれないね」
 「戦争は避けるでしょう」
 「もしNATOとアメリカ対ロシアと中国で戦争になったら娼国はどうするのかな」
 「日本も娼国も補給以外やらないよ」
 「あれだけの海軍力があって」
 「そんなに世界に知られてないよ。日本はアメリカに付かざるを得ないけど娼国とR国は動かないと思う」
 「娼国の軍は威嚇だけであくまで経済侵略か」
 「だと思う」
 そこに天葛少将が入って来た。
 「何を考えているのかな。小母さんに虐められた割には元気やな」
 「あまかつ」
 佐々木舞は思わずそう呟いてしまう。
 「呼び捨てか」
 二人に一気に緊張が奔る。
 「・・・・・」
 「まあ良い。お前らの潜水艦でアメリカまで行こうとした二人ももう直快復する。そうしたらT市の秘宝館送りだ」
 「何ですかそれ」
 「むかし日本の温泉街にそんな施設がところどころに有った。それを実際の女躰で展示しているのがT市秘宝館や」
 「其処に私達を展示しようと」
 「そうや。恥ずかしい責めはたくさん有るが。ハードな鞭まではない。南の島よりはソフトだ」
 「それを態々言いに」
 「まあ。わしらも遊ばせて貰う。ところでお前の見解正しいぞ。娼国もR国もどっちの戦争にも加担しない」
 天葛少将はそう言い置いて出て行った。秘宝館にいつ移動させられるか状況を見に来たのである。
 
 宮崎ニューシティ。そのプレイルームである。
 植村彩は微温湯に浸かって乳房に受けた鞭の痛みを癒していた。
 殆んど立ち上がれないくらい消耗している。
 「どうしたもう湯から立てないか」
 仁延頴娃が入って来てやんわり確認する。
 植村彩も休憩が長くなったことは気になってはいた。
 「はい」
 仁延頴娃は植村彩を抱き上げてベッドに寝かせる。目的はR国送りである。R国では東丸秀三郎若頭補佐らに叱られながらも四人の乳首を斬った。
 もちろん二千万は仁延頴娃が負担した。
 マンションは湯野中が提供してハードコースのプレイ代は大船一家が負担している。持ち帰る二千万は湯野中が別途に提供していた。
 仁延頴娃はその快感が忘れられない。次の犠牲者を送り込んでその悦びにあり付きたい。
 「どうだ。R国に行かないか」
 仁延頴娃はやんわり提案する。
 「うーん。それも怖い。お金は欲しいけど。でもわたしは借金返して殆んど残らない」
 「そんなに残っているのか」
 「ええ」
 「借金返していくら残れば良いのだ」
 「うーん。マンションが貰えたら借金はあと一千二百万。事業を取り戻したいの」
 「相当な額が必要になりそうだな」
 「二千万そのまま残ればいいのにな」
 「多分大丈夫だ。スタントハードの二千万は借金返済だが他に湯野中さんというR国の闇総統が二千万持たせてくれる」
 「そうしたら私は二千八百万残るの」
 「そうだ」
 「考えてみる」
 「この街の風俗を統括しているマネージャに言えば良い」
 仁延頴娃はそう言い置いて帰って言った。
 植村彩は仁延頴娃が帰って安堵したのと疲れが一気に出てプレイルームのベッドでそのまま眠ってしまった。
 翌朝になって鞭の痛みで目を覚まして娼国出張の病院に向った。植村彩はもう常連の如くお世話になっている。
 植村彩の渡航は直ぐに決まった。
 夏木陽一はこれまで難色を示していたが湯野中が受け入れの見解を出した。どの街にもR国で稼いで豊かに成った象徴が必要との事である。
 
 R国T市。秘宝館の鉄格子である。
 佐々木舞、杉原凜香、来栖美香三等海尉、本庄翼三等海尉の四人が移送されて来た。
 展示は二人ずつ週に二日である。夜間は鉄格子を挟んでだが自由に会話は出来る。食事も希望を聞いてもらえる。
 見張りはロボットと成った。この方が二十四時間厳重に管理できる。
 「酷い国だよ。西側の国とは思えない。中国どころじゃないよ」
 佐々木舞は改めて同じ事を愚痴る。
 「私は五代に拷問されたよ。平佐和も葛城も居た」
 来栖美香三等海尉も天昇の間で受けた拷問をぶちまける。
 「米軍が完全にR国の味方とは驚いたよ」
 本庄翼三等海尉である。米軍に捕まった時に暴れて銃撃を受けて駆逐艦の艦内で応急手当されて娼国の病院に運ばれた。
 四人が置かれた状況は絶望である。
 葛城義和、平佐和周一郎、北嶋真紀子、湯野中匡史を殺害する以外に活路は無かった。それに失敗した。
 十年足らずで日本が大きく変化した。葛城義和が平佐和に引き上げられ娼国に渡ってからである。
 サプライチェーンマネジメントの要件定義で日本、亜細亜から経済を吸い上げるシステムが完成して娼国、R国は経済侵略を強化した。
 葛城義和が日本に戻って平佐和から内閣を引き継いだ。民事党四百余議席の奇跡が起きてしまった。
 葛城内閣の経済政策が当たったからである。
 日本は再び経済力を大きく回復した。それから今日までリベラルは徐々に隅に追いやられた。
 テレビ太陽は娼国に買収され旭放送と成った。最後の砦であった週刊太陽は廃刊に追いやられた。
 娼国、R国のマネーで日本の政治も官僚も警察も懐柔された。最早抵抗する勢力はテロリストの汚名まで着せられてしまった。
 「日本に残ったメンバーもこの先動けないよ。じっと潜むしかないと思う」
 佐々木舞は病院の時と同じ見解である。
 『なんとか此処を脱出して戦えないかな』
 本庄翼三等海尉は日本で出発前に勉強した手話を使う。
 『そう私達は死んでも葛城と平佐和を葬るべきよ。それ以外現状は打開できない』
 来栖美香三等海尉も目的を遂行する意思を捨ててない。
 
 大阪湾、東京湾の埋め立てが終わってニューシティの建設が始まった。湯野中マネーがさらに拡大進出する。
 昔の日本で人材派遣が始まったころは正社員より派遣の給料が高かった。まだ年配者の派遣は無かった。
 娼国、R国関連の派遣は正規雇用と収入面では変わらないか逆転も見られる。
 それでも娼国、R国系企業は利益部分を国内で賄う。関連日本企業では人件費を落とすだけである。
 その人件費もニューシティ内で循環して回収する。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 今夜は会席料理が運ばれ真紀子、湯野中、平佐和、葛城義和の他に夏木陽一と盛高知里が来ていた。それで滝澤沙緒里も呼ばれている。
 日本、亜細亜へのニューシティ進出と売春、風俗進出の戦略会議である。
 「かなり日本の人口はニューシティの進出した県に動いています」
 夏木陽一が報告する。
 「そうだ。収入の高い仕事が有る方に人口は動く」
 湯野中も良い傾向と称える。
 「徐々にニューシティの進出しない県は過疎にしましょう。自治体を破綻させて農地と森林に戻しましょう」
 葛城義和の作戦は徐々に実ってきた。
 「もっとニューシティを拡大するべきかしら」
 真紀子も効果に期待している。
 「いま進出している県に拡大が良いでしょう。川越のように多少離れても県内が良いです」
 「そうだな。葛城君の作戦が正しい」
 平佐和も成果を喜んでいる。
 盛高知里と滝澤沙緒里は旧交を温めるように二人で話が弾んでいた。
 「村上副主席と話し合ったのですが千葉はまだ拡大可能です」
 葛城義和は姉ヶ崎ニューシティの更なる拡大を目論む。
 「そうですね。姉ヶ崎から内陸部に大原の方に伸ばして行くのが良いと思います」
 盛高知里もその案に賛成である。
 「鉄道をもっと合理化すべきよ」
 真紀子は姉ヶ崎が首都圏から時間が掛かり過ぎると言いたい。
 「JRと交渉して君津まで快速を増やしてもらっていますが、直通がほしいです」
 盛高知里が答える。
 「何れはニューシティを中心に鉄道を見直さないと成りません。まだ時期ではないです」
 葛城義和はこっちも先のビジョンを検討している。
 「自治体をかなり整理しないと難しい。リニア新幹線でさえ静岡で工事が止まっている」
 平佐和も葛城義和の真意を納得している。何れはニューシティ間だけで鉄道を繋ぐ事が望ましい。
 
 R国T市。湖畔のホテルの宴会場である。
 植村彩はスタントコンパニオンとして渡航した。
 宴会場は墨田会系大船一家の宴会である。
 植村彩は其処に仁延頴娃の存在を見て驚愕した。
 仁延頴娃は不気味な笑みを浮かべている。
 「姉さん。スタントコンパニオンで来て貰ったがハードもあるぞ。そっちは別途だ」
 東丸秀三郎若頭補佐が宣言する。
 「女。何処かで見たのじゃないか」
 右田吾一若頭である。
 植村彩に戦慄が奔る。
 確かに座の中に見覚えのある顔が居る。
 「お前が倒産で逃げた。我々は損害出したぞ」
 大谷彰浩若頭補佐である。
 「そうだ」
 右田吾一若頭も同調する。
 植村彩は追い詰められた。
 「だからと言ってお前は躰を犠牲にして稼ぎに来た。金を出さない訳でも取り上げる訳でもない」
 稲垣七郎組長が宣言する。
 「金は一切影響ない。お前から今更取りはしない。だがなハードの拷問は格別だ」
 大谷彰浩若頭補佐がやんわり宣告する。
 植村彩は金の面では安心したが何をされるか目の前が恐怖である。
 「脱げ」
 東丸秀三郎若頭補佐が命令する。
 仁延頴娃は下座に控えている。目的は女の乳首を斬る事である。
 三メートル四方の大きなバットが座敷に敷かれた。
 その片隅にシャワースタンドと浴槽が設置される。
 さらに大きな樽を半分にした大道具がバットの中に置かれた。
 植村彩はその樽に腹を上にして寝かされ樽の両側の根元にボルトで埋め込まれた手枷と脚枷で躰を樽の外に丸めて固定されてしまう。
 頭はバットの底に着いている。
 上を向いた口に東丸秀三郎若頭補佐の手で開口器が突っ込まれる。
 座敷には植村彩の他にコンパニオンが一人に一人ずつ付いていた。
 東丸秀三郎若頭補佐が植村彩を磔にした樽の前に全員を集める。
 全員が全裸か和装の湯文字一枚である。
 この国にスーパーコンパニオンと言う呼び方はない。
 コンパニオンは枕芸者以上のサービスをする。ハードコンパニオンはこれにSMが加わる。
 「良いかお前ら樽に向ってこのハードコンパニオンの頭の上に中腰でしょんべんしろ」
 東丸秀三郎若頭補佐は非情な命令をする。
 コンパニオンの表情にも動揺が奔る。排泄を見せなくては成らない。だが花代は高い。従うしかない。
 植村彩は不快感と屈辱感極まるがどうにも成らない。
 一人目のコンパニオンが東丸秀三郎若頭補佐に押されて樽に手を着いて植村彩の顔の上で中腰になる。
 だがなかなか出せない。
 コンパニオンは中腰のまま躰の力を抜いて静かに股間に神経を集中させる。
 一分くらいが過ぎてまだ出ない。
 「次ぎ代われ」
 東丸秀三郎若頭補佐は痺れを切らして交代を命じる。
 二人目が同じ様に中腰で植村彩の顔を跨ぐ。
 これもなかなか出ない。上座にお尻を向けた位置だがこれだけ見られては出せない。
 「よーし。出したら一人十万だ」
 稲垣七郎組長が宣言する。
 それでも二人目は出ない。
 三人目が代わる。
 威勢よく流れ出た小水は植村彩の眉間に跳ねる。そのまま醤油を掛けるように口の周りに掛かり開口器の中に落ちる。
 ぐぼーーーーーーーーーー。ぐぼーーーーーーーー。ぶぼーーーーーー。
 植村彩は堪らず押し出す。
 究極に臭いは酷い。
 次が跨る。
 稲垣七郎の隣で大谷彰浩若頭補佐が十万円を細く丸めて準備していた。
 大谷彰浩若頭補佐は出し終わったコンパニオンを手招きする。
 「女を広げろ」
 見せるのは花代の範囲である。
 大谷彰浩若頭補佐は直径一センチの太さはある十万を重ねて縦に丸めた束を膣口に突っ込む。
 次のコンパニオンは腰を動かして植村彩の目の上から顔全体に掛ける。
 植村彩はきつく目を瞑って堪えるのみである。
 東丸秀三郎若頭補佐は五人目が終わったところで次を止めて植村彩の膣にクスコを刺し込む。
 目一杯に広げてそこに管の曲がった漏斗を挿しこむ。
 宇佐美伝吉舎弟頭補佐が台を持って来てその前に置く。
 植村彩は自分らのオークションを仕切っていた男と気付く。この宴会が墨田会の二次組織大船一家の宴会と分かっている。
 そしてR国が対応しきれない部分を大船一家の三次組織に委託していたと悟った。
 「そこに乗れ」
 東丸秀三郎若頭補佐が六人目のコンパニオンに命令する。
 コンパニオンは台に上がるが漏斗には届かない。
 東丸秀三郎若頭補佐は尿道カテーテルを取り出す。
 「えーーーーーーーーー。それはハードです」
 コンパニオンは泣きそうな声で抗議する。
 「お前から二十万だ」
 稲垣七郎組長が宣言する。
 「はい」
 そう言われてコンパニオンは金で納得してしまう。
 東丸秀三郎若頭補佐は後ろから潜ってカテーテルをコンパニオンの尿道に挿入する。
 それを抓んだまま前から宇佐美伝吉舎弟頭補佐が受け取って先端を漏斗に落とす。抓みを緩めてカテーテルから尿をクスコの中に流し込む。
 植村彩は悲鳴すら上げられない。
 さすがに口の開口器は宇佐美伝吉舎弟頭補佐が外してやる。
 植村彩は口の中に残った尿を吐き出す。
 東丸秀三郎若頭補佐は膣の開口器を抜く。
 今度は植村彩の尿道にカテーテルを挿入する。
 「うう」
 先に膀胱から尿を抜く。
 植村彩には何をされているのか恐々と身構えるのみである。
 東丸秀三郎若頭補佐はそのカテーテルを一度抜く。新しい物で長めの物を取り出す。もう一度そのカテーテルの反対側を挿入する。
 「ううーー」
 次のコンパニオンを台に上がらせる。
 そのコンパニオンには植村彩に反対側を挿入したカテーテルの尿道に入れる側を挿入する。
 恐ろしいプレイである。他の女のおしっこを植村彩の膀胱に流し込む。途轍もない感触である。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は強烈に叫ぶ。
 コンパニオンが出し終わると両方カテーテルを抜く。
 新しいカテーテルを植村彩に挿入して今流し込んだ尿を抜き取る。
 五人それを繰り返した。
 抜いた尿はバケツに溜めてある。
 それを植村彩の顔にぶっ掛ける。
 植村彩はきつく口と目を瞑って堪え続ける。
 それでようやく植村彩は手首と脚首の戒めを外されて躰を洗わして貰えた。
 公開の場でのシャワーと入浴シーンである。見られていても膣の中まで指を入れて洗わずには居られない。
 植村彩は何度も嗽をして湯に浸かったまま動かない。静かに泣き続けていた。浴槽は透明である。
 これで許されるわけは無い。
 植村彩は暫くの休憩の後に湯から出されて長い台に乗せられ頭の上で手首を縛られ股を開かれ膝を折って台の脚に脚首と膝下を縛られた。
 「女達。この女を剃毛しろ」
 東丸秀三郎若頭補佐はコンパニオンらに植村彩の剃毛を命令する。
 コンパニオンらは寄って集って植村彩の股間を剃る。
 植村彩にはコンパニオンらの嬉しそうな表情が堪らない。
 その間に東丸秀三郎若頭補佐はバターを熱くならない程度に柔らかく溶かしている。
 剃毛が終わったら東丸秀三郎若頭補佐が点検する。
 残っている部分をさらに剃らせる。
 植村彩には剃毛と言う屈辱は軽い方である。これから何をされるかそっちが恐ろしい。
 植村彩は東丸秀三郎若頭補佐の指示でコンパニオンらに全身に柔らかくなったバターを塗られた。
 犬が数匹座敷に連れて来られる。
 三田園矢一舎弟頭補佐が犬の調教師から引き取ってリードを離す。
 犬は植村彩の躰に塗られたバターを一斉に舐める。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は狂ったように悲鳴を上げる。
 犬達はバターが無くなるまで舐め続けた。
 三田園矢一舎弟頭補佐が一度犬を引き上げさせる。
 東丸秀三郎若頭補佐はもう一度バターを塗る。今度は女の部分と内腿、乳房にだけ塗る。
 犬の調教師らは今度大型犬を連れてくる。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は獣姦されるのではないかと悲鳴を上げた。
 だが犬は雌である。この後で挿入する予定が有るのでそれはしたくない。犬の一物が入ってしまえばやる気は無くなる。
 「あーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーー」
 犬の舌は敏感な部分を総攻撃している。
 「あーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は堪えられない。
 犬の舌は閉じ合せたびらびらの間に侵入している。
 「あーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は堪えられない屈辱に藻掻き続ける。
 東丸秀三郎若頭補佐はさらに局部にバターを追加する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーやめてーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩の目からは涙がぽろぽろ零れる。
 「姉さん感じているよな。三十にも成って」
 東丸秀三郎若頭補佐は愉しそうに詰る。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は号泣している。
 やがてバターが無くなると犬は離れた。
 三田園矢一舎弟頭補佐が次のネタを運んで来る。
 水を入れない水槽にカメレオンが二匹入れられていた。
 東丸秀三郎若頭補佐は植村彩の膣をもう一度クスコで広げる。
 中にスポイトで蜜を流し込む。
 「あーーーーーーーーーーー。なにーーーーーーーーー」
 犬は引き上げたが植村彩は何をされるのか堪らない。
 「見ろ。こいつの舌でお前のま○この中の蜜を舐めてもらうのや」
 東丸秀三郎若頭補佐はカメレオンを腕に載せて翳す。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩の顔は汗と涙でぐちゃぐちゃである。
 東丸秀三郎若頭補佐は二匹のカメレオンを植村彩の広げられた太腿に載せる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 カメレオンの舌は植村彩のクスコで広げられた膣の奥に侵入する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーいやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は泣き叫ぶ。
 カメレオンの舌は植村彩の膣の奥の蜜を舐め捲くる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 植村彩はサイレンの様に悲鳴を上げ続ける。
 東丸秀三郎若頭補佐はまた蜜を追加してしまう。
 さらに追加のカメレオンが用意されている。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は僅かに失禁してしまう。
 満場の拍手が沸く。
 カメレオンを水槽に戻して植村彩の股間と台の上を拭く。
 交代のカメレオンを水槽から出す。
 東丸秀三郎若頭補佐はクスコの奥に蜜を流し込む。
 「やめてーーーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーーーーー。くるちゃうよーーーーーーーー」
 植村彩は涙声で許しを請う。
 「狂ったら金持って帰ってもどうにも成らんぞ。頑張れ。狂うまで行かないで屈辱を噛み締めろ。そして生涯思い出すたび魘されるのや」
 東丸秀三郎若頭補佐はとことん残酷である。
 植村彩はこの先絶対に忘れられないと自覚している。だが金は取られたくない。何としても持って帰りたい。ここは泣き続ける一手である。
 東丸秀三郎若頭補佐はもう一度二匹のカメレオンを植村彩の広がった太腿に載せる。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それでもカメレオンの舌は植村彩の膣の奥を舐め続ける。
 さらにカナブンが用意されていた。
 東丸秀三郎若頭補佐は蜜がなくなった頃に三田園矢一舎弟頭補佐に合図する。
 三田園矢一舎弟頭補佐はカナブンを植村彩の膣を広げたクスコに投げ込む。
 東丸秀三郎若頭補佐は右の太腿に載ったカメレオンだけ下ろす。
 「あーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーあーーーーーーーーあああーーーーーーーーーあーーーーーーーーーああーーーーーーーー」
 植村彩は狂ったように泣き叫ぶ。
 カメレオンの舌は植村彩の膣の中でカナブンを舌で絡め取る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーあーあーーーーーーーーーーーーああーあーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 植村彩の悲鳴は切迫する。
 それでも東丸秀三郎若頭補佐は三田園矢一舎弟頭補佐に合図する。
 三田園矢一舎弟頭補佐はもう一匹カナブンをクスコに投げ込む。
 東丸秀三郎若頭補佐は右の太腿から下ろしたカメレオンをもう一度載せる。
 二匹の舌が植村彩の膣の中でカナブンを奪い合う。
 「あーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーあーーーーーーあーーーーーーーー」
 植村彩の切迫した悲鳴がサイレンの如く轟き続ける。
 「あーーーーーーあーーーーーあーーーーーあーーーーーあーーーーあーーーーーあーーーーーーあーーーーーあーーーーーーあーーーーーー」
 植村彩の狂った悲鳴は何処までも続く。
 ようやく右のカメレオンの舌がカナブンを奪い取って膣の外に引く。
 左のカメレオンの舌が自然に植村彩の一番敏感な膣天井部の奥を執拗に舐め続ける。
 「あーーーーーーあはあーーーーーーん。あーーーーーー。あはあーーーーーーーーーん。いやああーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は艶の混じった泣き悲鳴で叫び上げる。
 「やめてーーーーーーー。ほんとに狂っちゃうよーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は泣き悲鳴で赦しを訴える。
 東丸秀三郎若頭補佐はまだまだ哂っている。植村彩のずるい計算を充分に理解している。まだ余裕はあると見ているのである。
 「ああーーー。ああーーああ。ああ。ああ。ああ」
 植村彩の躰の震えは収まらない。
 東丸秀三郎若頭補佐はクリトリスの包皮を剥く。向いた包皮に注射針を刺して留める。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩はこの程度成れていても悲鳴を上げる。
 東丸秀三郎若頭補佐は膣の中とクリトリス、尿道口に蜜を塗り込む。そしてもう一度太腿の上のカメレオンを嗾ける。
 さらに水槽に戻したカメレオンを植村彩の腹の上に載せる。
 四本の舌が植村彩を責めに掛かる。膣の中を二本の舌が舐める。そしてクリトリスと尿道口を一本ずつ舐めに掛かる。
 「いやああーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 東丸秀三郎若頭補佐は次々とスポイトで蜜を流し続ける。
 「はあーーーーーーーーーーー。ああーーーーはあーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー」
 植村彩の股間は震撼している。
 「やめてーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーー」
 植村彩は堪えられない。
 これ以上の屈辱はない。何とか踏ん張りたい。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩はもう一度失禁してしまう。股間は痙攣していた。
 座からは拍手より好奇の視線が突き刺さっている。
 東丸秀三郎若頭補佐は失禁が収まるとさらに蜜を追加する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩は強烈に泣き叫ぶ。
 カメレオンの舌は一斉に襲い掛かる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーー」
 植村彩はもうどうにも堪えられない。逝き顔を晒してしまった。
 「あはあ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 カメレオンを水槽に戻しても植村彩の痙攣と荒い息遣いは収まらない。
 涙はぽろぽろ零れる。
 シャワーと浴槽をセットしたバットの上にビニールのマットが敷かれる。
 植村彩をその上に寝かせて東丸秀三郎若頭補佐と三田園矢一舎弟頭補佐躰が膣の中まで入念に洗う。
 「姉さん。もう少し良い声で鳴いて貰いますよ」
 東丸秀三郎若頭補佐がさらに宣告する。
 今度は宇佐美伝吉舎弟頭補佐が褌一枚で座に戻って来た。
 植村彩を抱き上げて座敷に強いた布団に寝かせる。
 「ねえ。逝ったら許してくれる」
 植村彩は宇佐美伝吉舎弟頭補佐の耳元で囁く。
 宇佐美伝吉舎弟頭補佐は答えない。
 指で膣の中を責め続ける。
 一物は巨大に太い。
 何処までも責め続ける。逝くだけでは許さない。
 植村彩は失神を二回繰り返した。
 仁延頴娃は自分の目的を待ってじっくり構えていた。
 コンパニオンに潮を噴かせ指で何度も逝かせて待ち時間を消耗した。
 仁延頴娃は今まで通りでは済ませたくない。
 植村彩は座敷に接続した浴室で休憩を与えられて湯に浸かっていた。このあと乳首を斬られる予定である。
 
 娼国。最上階の座敷天昇の間である。
 「真紀子さん。鉄道は駄目でも高速船は運航できないか」
 湯野中は姉ヶ崎と川越を繋ぎたい。
 「既に運行しているわよ」
 真紀子は何を今更と言わんばかりである。
 「川越から横浜に高速地下鉄道を引っ張りたい」
 「駄目よ。一本で繋がないと。それに姉ヶ崎から東京に向う人はそんなに多くない」
 「確かにニューシティの中で総てが賄える。だがな。ニューシティ間で移動もしてもらわなければこの先経済の拡散には成らない」
 「そうだけど船では駄目よ。それに横浜に運んでは逆効果よ」
 真紀子はあくまで直通を造りたい。
 「そうだがな。土地買収は難しい」
 「買収しないのよ。川越から新木場までは繋がっている」
 「あの鈍足の地下鉄か」
 「そう。でも複々線にしたら」
 「うーん。東上線から有楽町線に入って京葉線から姉ヶ崎か」
 「それを全部複々線にするの」
 「一切止まらずか」
 「そうよ。どう葛城先生」
 真紀子は葛城義和の意見を聞く。
 「鉄道の造り方を検討しなければなりませんが。土地買収はほぼ要らないですね」
 「何故。葛城君」
 平佐和は理解が行かない。
 「地下区間はさらに下を通します。地上部分は東京駅に入る中央線のように二階建ての高架にします」
 「成程」
 平佐和も納得する。
 「ただどうスピードを上げるかです」
 「止まらないだけでは駄目なのか」
 「ミニ新幹線にしても和光市と新木場の運転停車は避けられません」
 鉄道が違うのでジャンクションで乗務員は交代する。
 「うーん。そうだな」
 「取り敢えず今は百三十キロ運転でも一時間くらいよ。将来直せば」
 「そうだな。それで行こう」
 話は纏まった。
 
 R国T市。湖畔のホテルの宴会場である。
 植村彩は全裸の姿で仁延頴娃の手で高手小手に縛られ宴会場の座敷の真ん中に座らされていた。
 従来の白無垢の衣装ではない。
 三方の上に高枝斬りバサミが白い紙に巻かれている。
 何人の女の乳房を斬ったか知れない高枝斬りバサミである。その中でも仁延頴娃の回数が一番多い。
 仁延頴娃はそれに満足してさらに多くの女の乳首を斬りたい。
 コンパニオンらの仁延頴娃を見る目は凍り付いている。
 既に看護士は座敷に来てヘリも屋上に待機していた。
 仁延頴娃は日本酒で高枝斬りバサミを清める。
 植村彩は仁延頴娃が自分の乳首を斬りたくて此処まで引っ張ったと理解している。恐ろしい男である。人ではないと思う。
 それでも植村彩は金を得て今の苦しみを終わりにしたい。もう一度事業を再開したいのである。
 仁延頴娃はこれまで通り鉛筆を付けるコンパスに油性マジックをセットして植村彩の乳首を中心に乳房に半径十五ミリの円を描いていた。
 円にぴたりと高枝斬りバサミを当てて鋏む。
 「・・・・・」
 植村彩の躰は微妙に震えている。
 仁延頴娃は一気に鋏む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳首は千切れ血が飛び散る。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー」
 看護士が止血パットを貼って局部麻酔を打つ。
 植村彩の躰はぶるぶるえている。
 仁延頴娃は容赦なくもう片方の乳首に高枝斬りバサミを当てる。
 植村彩は目を瞑る。
 仁延頴娃は一気に鋏んで斬り落とす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴と共に血が飛び散る。
 植村彩の顔は土色である。
 直ぐに看護士が止血パットを貼って局部麻酔を打つ。
 仁延頴娃は搬送に待ったを掛ける。
 そのまま座敷の畳に植村彩を押し倒して膣に指を突っ込む。
 仁延頴娃でも異常な興奮度から強制的に潮を噴かせる。
 さらにドテに強力な粘着テープを貼る。それをバレンで強く擦る。一気に引っぺがす。既に剃毛されている。それでも僅かに陰毛の根元が付いている。
 「剃毛してもこんなに残っている」
 仁延頴娃はにたり不気味に笑う。そして何回か繰り返した。仁延頴娃は病院を見舞うのが愉しみである。
 そのまま看護士らが娼国の病院に搬送した。
 異常な光景であった。コンパニオンらは蒼ざめた表情で無言である。
 
 TS市。工作員本部の会議室である。
 「姉ヶ崎から新川越に高速鉄道を敷きたい。北嶋と葛城先生が言うには東上線から有楽町線、京葉線、内房線を複々線にして繋げばどうかと」
 湯野中はR国にて計画を進めるべく会議を招集した。
 「まず東上線には今以上の用地確保は難しいです」
 柿崎一行は複々線にするは難しいとの見解である。
 「だから横に敷くのではない。高架か地下に二段にする」
 「営業権は既存の鉄道のままですか」
 「そうだ」
 「最低限ジャンクションには停めて乗務員は交代ですか」
 「そうだ」
 「営業権はそのままにして運行と車両をこっちで持って利益は向こうに還元で行けませんか」
 指宿は方法が有ると考えている。
 「そうできればな。将来核戦争に備えて外の空気を取り込まないで走行できる車輌を走らせたい」
 「理想は途中停車無しですね」
 「そうだが駅は作っても良い」
 「そうですね。いつでも通過にできますからね」
 「ニューシティ同様に核から護れる構造を目指すのですね」
 「そうだ。こっちの進出した街だけが安全な街となるのだ」
 湯野中は目標がはっきりした強い口調である。
 既に娼国の医療では強力な老化防止ができつつあった。湯野中も平佐和も元気を取り戻している。
 「親父。将来的にR国と娼国が進出したニューシティ間を直接高速鉄道で繋ぐか」
 指宿は湯野中の意図をさらに葛城義和の戦略を理解した。
 「そうだ」
 「それは東京と大阪を外すか」
 「東京湾も大阪湾も支線で良い」
 「完全に日本経済の中心を変えるか」
 「日本だけではない」
 徐々に湯野中さらに後ろに居る葛城義和、真紀子、平佐和の作戦が明確化してきた。
 「R国内はどうする」
 「同じだが今のT市とD市間の高速鉄道と同じだ。一般国民には開放しない」
 さらに魚の養殖を屋内で行う大型施設も整備されつつあった。それはR国内だけではなく日本、亜細亜にも進出しつつある。
 さらに極秘裏に放射能の混じった雨を濾過する装置の開発も進められていた。
 「親父。帯広はどうする」
 「いま札幌から帯広に来る人も少なくない」
 「新青森まで一本で繋ぐか」
 「そうしたいが今は札幌に止めないわけには行かない。そう成ると帯広、札幌間だけの方が良い」
 「そう成ると札幌から引っ張れる代わりに帯広から札幌に流すことになる」
 「仕方ない。この間をこっちで敷く事が重要だ」
 「帯広、札幌間が一番実現しやすいな。車輌はどうする」
 「こっちで設計だけして日本の車輌会社に丸投げだ。最初はその方が早い」
 「政治を動かして強引に掛かるか」
 「そっちは五代にやらせれば良い」
 「車輌会社もそのうち日本に創るか」
 「こっちで作って輸出が良い」
 「JR北海道は問題ないか」
 「政治を動かしてみる」
 「分かった」
 「五代の持て成しが先だ」
 「何とか準備しましょう」
 柿崎一行が答える。
 「三連休のなか日が良い」
 「畏まりました」
 「親父。娼国は大丈夫か」
 指宿は真紀子の突っ込みを心配する。
 「開発はこっちに委ねると言っている。直通で繋ぐだけがあの女の条件だ」
 「海外も全部整備するのだな。それなら最初は日本の車輌会社に造らせるが良いかのしれないな」
 「早く進める事が重要だ」
 ニューシティの進出と鉄道の再編。最早R国の海外経済侵略のレベルではない。戦争誘発準備である。
 湯野中は葛城義和を参謀とした計画を活き活きと進行していた。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 五代官房長官が呼ばれて最終便で着いていた。
 「今日来てもらったのはやってほしい事がある」
 話しは平佐和が切り出す。
 内容は数日前この座敷で話し合われたことと湯野中が指宿五十八、柿崎一行と話し合った内容である。
 五代官房長官は平佐和の要求の総てを許諾した。
 「今日は官房長官に私共からプレゼントが有るのです」
 湯野中が丁重な表情で提示する。
 ミニドレスの綺麗な女が一人入って来た。
 限りなく日本人に見える。日本の美男子と美女の掛け合わせで作られたR国籍の女である。
 「どうだ」
 「綺麗ですね」
 「日本に持って帰るのは上手くないだろうがこっちに現地妻で置けば良い」
 平佐和はどうだ嬉しいだろうという表情である。
 「ありがとうございます」
 五代官房長官にとって難しい根回しは全くない。相手の利益になる話しばかりである。
 役人は命令一つで済む。元より五代官房長官は強引に推しきる。
 「こちらに滞在する別荘もご用意しています」
 五代官房長官の家でその女が住むことになる。そのお手当ても湯野中が振り込む。
 湯野中は今夜ヘリで案内して女を其処に運ぶ。
 「葛城先生この計画では将来帯広から熊本、宮崎まで一本で繋がりますか」
 五代官房長官は先のビジョンが知りたい。
 「五代くん。それは未定だよ。今は天変地異に備える事が優先だ」
 平佐和が代わりに答える。
 「天変地異」
 五代官房長官は何故と言う表情である。
 「よく考えてみろ。国際情勢は緊迫して温暖化ももう止められない」
 「周りがどうなってもニューシティの中だけ平穏を保とうと」
 「それもある」
 「経済圏の移行もですか」
 「そう言う事だ」
 「それならなおのこと帯広から熊本、宮崎ではないですか」
 「まだまだ進出計画は途中だよ。それよりも国際情勢と温暖化の対応が先だ」
 「そうですか」
 五代官房長官は平佐和の胸中を計りかねている。
 「五代さん。まだニューシティの計画は途中なのです。その完成前に国際情勢と温暖化の対応をしないと危険なのです」
 葛城義和が五代官房長官の猜疑心を悟って補足してやる。
 「当面は温暖化の災害対応だ」
 平佐和もそっちに押し切ってしまう。
 「五代さん。物流がニューシティ間で補えないと駄目なのです。生産物が行き渡らないニューシティもあります」
 「それで山を買い取って崩して高台の室内で野菜の畑ですか」
 「そうだよ。R国ではかなり進んでいる」
 本音は放射能対応である。
 「それを日本に適用したのですか」
 「そういう事だ。温暖化対策は絶対に追いつかない。災害はどんどん増える。だからR国ではニューシティに国民を移動させている」
 平佐和はさらに念を押す。
 「分かりました。早速ご対応致します」
 五代官房長官は半分理解、半分は上手に丸められた。
 極上の美人の贈り物を貰ってTS市の海沿いの高台に作られた別荘に向う。
 三連休の三日目には日本に戻らなければならない。
 
 熊本。ミッドナイトタウン一号棟R国領事館の建物内の会議室である。
 宮崎県警本部長が出張して来ていた。
 熊本市長、熊本県警本部長、熊本県知事、熊本選出の衆議院議員まで居る。
 幹部を遊び漬けにするSMパーティである。
 生贄は君島杏奈という。二十五歳の女。オークションで落札されたのが二日前である。
 札幌から来ていた。
 宮崎県警本部長が接待役だが緊縛師を二人呼んでいる。
 君島杏奈は既に緊縛師ら手で十字架に大股を開いて座る形に磔にされて準備を終えていた。
 手首は縛り合わされて十字架の天辺に縛られている。
 両方の膝が広げられて十字架の横柱のそれぞれ左右の先端から吊るされて下半身は相撲の四股の形を描く。
 お尻は十字架の縦柱にセットされた台座に乗っていてお腹の部分が太いベルトで十字架の柱に固定されている。
 「本日はR国のスポンサーから接待を頂きましてこのハードコンパニオンに性的拷問を愉しみたいと思います」
 宮崎県警本部長が挨拶する。
 「何をしても良いのですか」
 熊本市長が確認する。
 「はい。治らない傷をつけない範囲です」
 「髪を切っても良いのですか」
 熊本県警本部長である。
 「それは長い期間の補償になります。下手をしますとこの一回で全部バンスが終わってしまう危険がございます」
 「それでは返って悦ばすか」
 「左様でございます」
 「まずこいつの女をよく観察しよう」
 熊本県警本部長である。
 熊本市長が手を出して熊本県警本部長と一緒に両側から君島杏奈の女の部分を広げる。
 「・・・・・」
 君島安奈は顔を逸らせて恥ずかしさに堪える。
 女の部分の内側は綺麗な薄橙である。縁も上部に僅かな薄小豆色が掛かっているが若々しい性器で美しい。
 「どうぞこれをお使いください。奥まで確り見てください」
 宮崎県警本部長がクスコを渡す。
 「これを突っ込んで」
 熊本市長がぎこちなくクスコを君島杏奈の女の部分に刺し込む。
 「あ、ああーーーーーーーーーーー」
 君島安奈は病院以外では始めてのクスコに悲鳴を漏らす。
 「奥まで入ったら螺子を回して開いて下さい。
 「これだな」
 熊本市長は螺子を抓んで回す。初めてのSM遊びである。
 「あはあ」
 君島安奈は恥ずかしさに呻く。
 内部が大きく広がる。宮崎県警本部長はペンライトを照らす。
 さらにカテーテルタイプの小型カメラをクスコの口に接続する。
 会議室の大型モニターに内部が拡大されて投影された。
 「ええーーーーーーーーーーー」
 君島安奈は堪らず悲鳴を上げる。
 「これが子宮口ですな」
 熊本市長は態々それを確認する。
 「そのようですな。中には分泌物もありますよ」
 熊本県警本部長が同調する。
 「あはあーーーー」
 君島安奈は恥ずかしさに息遣いを漏らす。
 宮崎県警本部長はロングスプーンと綿棒を差し出す。
 「ええーーーーーーー」
 何をされるのか君島安奈は既に怯えきっている。まだまだハードSMでは序の口以前である。
 熊本市長は綿棒を受け取って君島杏奈の尿道に突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島安奈は強烈な悲鳴を上げる。
 市長は悪びれず悦びの表情を崩していた。
 熊本県警本部長はロングスプーンで膣の奥を掬う。
 「いやあーーーーーーーーーーーー」
 汚れが全くないということはない。
 宮崎県警本部長は熊本県警本部長がロングスプーンで取り出した濁った液を黒いプラスティック板で受け取る。
 「あ、ああーーーーーーーーーーー」
 君島安奈は既に泣き声である。
 「もっとこの奥を弄れないかな」
 熊本県知事である。
 「どうぞ何なりと」
 緊縛師が並べた道具を示す。
 熊本県知事は金属の軸から全方向に延びる円柱型の刷毛を手にする。
 「何かなこれは」
 「そのまま中に入れてお愉しみください。究極の声がお愉しみいただけるかもしれません」
 「こうか」
 熊本県知事はクスコで広げられた君島杏奈の膣に真っ直ぐ突っ込む。
 「そのままゆっくり廻して下さい」
 「うん」
 熊本県知事は指先で廻す。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島安奈は刺激に急激に反応する。
 「全く素人に近いです。存分に弄りましょう」
 宮崎県警本部長はリモコンの先に延びたアームの先端に小さなロータの付いたアイテムを提示する。
 それを熊本市長が受け取る。
 緊縛師がクリトリスを指差しその包皮を剥く。
 熊本市長はそのピンクの玉に小さなローターを当てる。
 「あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーあーーーーーーーー」
 君島安奈は全く堪えられない。
 「このまま失神するまで頑張ろう」
 熊本県警本部長は君島杏奈の乳首を弄くりながら激励する。
 熊本県知事はさらに思いを込めて刷毛のようなアイテムを廻す。
 「あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーあーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 君島安奈は緊迫した逝き声を上げ続ける。
 市長らは真剣な表情で責め続けた。
 やがてクスコの金属の嘴二枚に挟まれその間に歪められた尿道口から失禁尿が噴出する。
 「おーーーーーーーーー」
 熊本県知事は驚いて躰を躱す。
 「ああーーーあんーーーーーーーーー。あはあんーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーー。あああんーーーーーーーーーーーーーーーー」
 既に君島杏奈の股間部分は震撼している。
 「しかし温泉でスーパーコンパニオン呼んで裸にしただけでわしらは非難される。この今の世の中に夢のようですな」
 「全くです」
 「これから宮崎から熊本に新幹線がR国の手で敷かれるようです」
 熊本県知事である。
 「そうですね。私共にも根回しが」
 熊本市長も知っていた。
 「R国の目的は宮崎から帯広まで直通運転を繋ぐことですか」
 「その様です」
 「しかし。東京で分断されますよ」
 「まあそこは何か計画があるのでしょう」
 「まさか金沢周りとか」
 「それはないでしょう。葛城元総理が知恵袋です」
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な逝き声が轟いて君島杏奈は失神してしまった。
 「おーいっちまたようです」
 「良い表情です」
 「今のうちに剃毛とか」
 「良いですよ。十万追加で彼女の返済額にも貢献します」
 宮崎県警本部長は今回プレイ代を任されている。そして剃刀とローションを渡す。
 熊本市長が剃毛に掛かる。
 「宮崎県警本部長。新幹線はどうやって帯広から宮崎まで走るのですか」
 「簡単ですよ。R国設計の車両が直通すれば良いだけです。新幹線は全部交流ですから。五十と六十サイクルを切り替えれば良いのです」
 「しかし東海道と東北は」
 「だからR国設計の車両が北陸新幹線のように東京で五十と六十サイクルを切り替えれば良いのです」
 「成程。宮崎から出る車両が全部直通すれば良いのですね」
 「そうです。でも東京は通したくないようです」
 「ふーん」
 「まあ。我々に有利な方に付きましょう」
 「そうですね。こんな夢のようなプレゼントをいただけるのですから」
 熊本県知事は満足そうである。
 剃毛は終わって緊縛師が土手をガーゼで拭いている。
 「さあ。皆さんこれから何をしますか」
 緊縛師が声を掛ける。
 「この綺麗なおっぱい叩けませんか」
 「行けますよ」
 緊縛師が蝿叩きの様なスパンキングを渡す。
 「おーー。これは」
 熊本市長が構える。
 反対側で熊本県知事も構えている。
 失神したままの君島杏奈の乳房を熊本市長が叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島安奈は一発で意識を取り戻す。
 熊本県知事が反対から叩く。
 「うーーーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 かなり強く叩かれた。
 今度は熊本県警本部長が横から叩く。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島杏奈は顔を究極に搾って痛みに藻掻く。
 「しかしウクライナ近郊はどう成りますかね」
 「一度収まりかけましたが。この先はロシア軍が突入間違い無しですねな」
 「そうなると」
 「ウクライナが第一次大戦のバルカンに成り兼ねません」
 「既にニューシティは核戦争に備えられています」
 「それでは新幹線は」
 「向こうで設計してくる車両は核防止が考慮されています」
 「ふーーん」
 熊本県知事も複雑な表情である。
 「どうです今度は電流を流してお漏らしを愉しみませんか」
 「それは良い」
 君島杏奈は県知事や市長や警察幹部とは全く知らない。
 クスコに電極が繋がれた。
 「しかし飛行機なら帯広から二時間ぐらいですよ」
 「他に事情があるのでは」
 「温暖化配慮では」
 「それはR国、娼国らしくないですよ」
 「そうですか。R国の首脳が護りたいのはニューシティだけです。空の輸送が確実でない配慮でしょう」
 「熊本はどうなる」
 「此処だけが安全地帯ではないでしょうか」
 「戦争は止まらないのか」
 「それができない場合をR国と娼国は警戒しているのです」
 「どうぞ。このスイッチを」
 また熊本市長が受け取る。
 嬉々とスイッチを入れる。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴が一条轟いて君島杏奈の躰はがくがく揺れ続ける。
 緊縛師は適度にスイッチを止める。
 熊本市長は県知事にスイッチを渡す。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ」
 君島杏奈は荒い息遣いを続ける。
 熊本県知事もスイッチを押す。
 君島杏奈は死にそうな表情で究極に顔を軋ませて首を捩り続ける。
 「もっとハードなことが可能ですが」
 緊縛師は料金に見合う虐めを促す。
 「どんな事ができる。提案しろ」
 熊本市長は虐め方を知らない。他の二人も同じである。
 「それでは宮崎で少々失敗して問題になったプレイですが。そのときは渋谷土建の社員が金属の洗濯バサミを使いました」
 そう説明して宮崎県警本部長は竹の洗濯バサミを取り出す。
 洗濯バサミは太い糸で繋がれている。
 「これを躰に付けて引っ張りましょう。なかなかの悲鳴が愉しめます」
 宮崎県警本部長はそのまま三人に一系統ずつ計三本を渡してしまう。
 好きにやらせるのが良い。この連中が自ら事故は起こさない。その方が極端に過激にはならない。
 熊本も宮崎もR国、娼国に追従した方が利益になる。そしてその恩恵で適度に遊ぶが良い。
 宮崎県警本部長は夏木陽一と意識合わせができていた。
 
 娼国CIC会議室である。
 娼国とR国北の主力面々が集まった。日本の月村総理だけオンライン参加である。
 これまで議論されていた内容が確認されさらに電力の確保が話し合われた。
 「日本、亜細亜の総てのニューシティにR国内のニューシティ同様に地中電力ケーブルを港から引っ張ります」
 真紀子が説明する。
 「原子力発電艦を各国に派遣しますか」
 夏木陽一が確認する。
 「だから増産が必要になる」
 湯野中が断言する。
 それは北側が行うことになる。四人の巨頭の間で話し合いはついていた。
 「しかし莫大なコストだ」
 津島が疑問視する。
 「完全ロボット化された工場を持つことで周辺国の労働力を使うよりコストは大幅下がります」
 これは真紀子が説明する。
 「問題はその艦を現時点では日本などには置けないのではないでしょうか」
 天葛少将である。
 「海底に大型ドームを建設する」
 今度は湯野中が宣言する。
 「何処に造られますか」
 これも天葛少将である。
 「娼国の大陸棚の向こうだ」
 「此処から日本まで十一時間要します」
 天葛少将は緊急時に時間が掛かると言いたい。
 「太陽光だけで通路の電力は確保できる。蓄電棟にほぼ一日分は確保できている」
 新規建造されたニューシティは港迄の地中ケーブルも蓄電棟も完備している。
 「ニューシティは自然災害には強いです。唐津は津波の直撃にも耐えました。ですがニューシティがミサイルの直撃を受けたらどうなります」
 柿崎一行の質問である。
 「それはどうにもならないです」
 葛城義和はそう答えて以下のように説明した。
 日本やニューシティの進出している国で戦争に加わるところは想定外。
 中国、ロシアとアメリカの地上戦が波及するか駐留するアメリカ軍への空爆が想定範囲。
 直撃の確率は極めて低いと思われる。
 「ニューシティの外からその国に居る一般国民や外国人が退避して来る場合どのように対応しますか」
 これも柿崎一行の質問である。
 「その有事の状況に寄ります」
 葛城義和の答えである。
 「自然災害の場合は」
 「避難場所はその国の政府の対応範囲です」
 「戦争の場合は」
 「核戦争に発展しなければその国の政府の対応範囲です。いまニューシティの進出国で局地戦は殆ど考えられません」
 「それでは核戦争に成りましたら」
 「その国の政府に統治能力が有るかどうかに寄ります。統治能力が有る間は同じ答えです」
 「政府が崩壊した場合ですか」
 「娼国又はR国、又はその統一した国の政府に従うとの確約を取ってその国の元国民のみ収容します」
 「それ以外の人は」
 「その状況により判断しますが原則ニューシティの外に難民キャンプを作るくらいです」
 「葛城先生。もっと突っ込んで伺いたいのですが。いまニューシティが進出している国以外は原則オミットですか」
 加賀美少将である。
 「我々はNATOでも東側でもない。どちらに着く必要もない。リベラルでも共産主義でもない」
 「娼国、R国の日本人、日系人、R国の国民、ニューシティが進出した国の二次的国民以外は排除です」
 葛城義和の回答に真紀子が付け加える。
 「生き残った軍はどうします」
 「残った核も軍も一掃しなければならない。その先はラドルフマレカル少将、加賀美少将らのお仕事となる」
 津島がきっぱり答える。
 
 植村彩は退院して宮崎に帰って来た。約束の物は全部貰うことができた。もうSMで泣く事はない。
 四十七階に4LDKの部屋を貰えた。
 だが股間だけはパイパンにするしかない状態であって仕方なく綺麗に整形してもらったのである。
 夏木陽一は仁延頴娃にあと五百万請求したくれた。
 植村彩はそれで泣き寝入りとするしかない。
 事業を取り戻そうと奔走するがそっちもなかなか上手く行かない。これも再検討となった。
 仕方なしに当面の収入を得るため屋台村の店を賃貸で借りる。
 其処に仁延頴娃がやって来た。
 植村彩は心臓が破裂しそうな恐怖に駆られる。
 「酷い人。私を斬りたくてあそこまでしたのね」
 植村彩は堪らず恨み言を言う。
 「そうだ。何回やっても熱くなる」
 仁延頴娃は植村彩の恨み言に全く動じてない。
 「信じられない。人じゃ無い」
 植村彩は言い足りないがそれしか出て来ない怒りの言葉を吐く。
 「結構だ。結果が見たい。プレイルームに行こう」
 「嫌よ。裏に回って」
 植村彩は直った乳房を見せる。
 「綺麗に直ったじゃないか」
 「そうだけど。何かやっぱり違うよ。ショックは一生消えないよ」
 「そんな言葉を聞くと益々次が斬りたくなる」
 仁延頴娃は植村彩の恨み言葉が快感である。
 「・・・・・」
 植村彩の唇は震えたまま言葉は出ない。
 
 熊本。ニューシティーのプレイルームである。
 仁延頴娃はこっちに目をつけた。
 君島杏奈が写真指名されプレイルームに入る。
 市長らにぼろぼろに虐められた五日後であった。
 君島杏奈は仁延頴娃を見るなり恐怖に駆られる。
 仁延頴娃は五十万を渡す。
 「少し多いのでは」
 君島杏奈は恐々確認する。
 「休業補償込みだ」
 「えーーーーー」
 君島杏奈は躰を後ろに引く。
 「諦めて観念しろハードコースだ」
 仁延頴娃は当然のように言う。
 「あ・・・ああ・・・」
 君島杏奈の唇は震えている。
 「金をバックに仕舞え」
 仁延頴娃は君島杏奈の躰を掴んでいる。
 その躰は強い鼓動を刻んでいた。
 君島安奈は震える手で金をバックに仕舞う。
 仁延頴娃の目的はハードにして堪えられなくしてR国のスタントコースに追いやることである。
 そしてまだ女の乳首を斬り落としたい。
 仁延頴娃は十字架の柱の根元に縄を繋ぐ。その縄一本で君島杏奈の脚首と膝を縛る。
 君島杏奈の躰は十字架に繋がれ百八十度一メートル範囲しか動けない。
 仁延頴娃は先端が細い一本鞭を持つ。
 乳房を横に薙ぐ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島安奈は躰を躱し鞭に背を向ける。
 仁延頴娃は鞭の先端が前に回るように叩く。
 「ああうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島杏奈は背を丸めて両腕で乳房を護る。
 仁延頴娃は君島杏奈の頭の側に移動する。背中を踏んづけて君島杏奈の躰を前に倒す。
 君島杏奈の躰は乳房を両腕で庇ったまま床に崩れる。
 仁延頴娃は腰から太腿の横を叩く。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島杏奈の脚が伸びアナルが上を向く。
 仁延頴娃は股間にできた隙間を狙って瞬時に正確に鞭の先端を叩き込む。
 「ううーーーーーぐうおーーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島杏奈は腰を振って藻掻く。
 仁延頴娃はその内腿に叩き込む。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーー」
 君島杏奈は躰を横にして片手で乳房を庇い股間に手を当てる。
 仁延頴娃は強く閉じ合せた太腿を二本揃えて横に薙ぐ。
 「うーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島杏奈のきつく瞑った目から涙が浮いている。そして太腿の綺麗な部分に蚯蚓腫れが浮く。
 仁延頴娃は股間を庇っている手を狙う。先端を強く当てる。
 「あーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーー」
 さらに叩く。
 「うぐーーーーーーーーーーーーーー」
 君島杏奈はお尻を上にフロント面を床にべったり着ける。叩かれた手をもう片方の手で摩る。
 仁延頴娃はお尻の谷間と内腿の間にできた隙間に鞭の先端を叩き込む。女の部分の粘膜をもろに先端で叩いている。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島杏奈は躰を丸めて藻掻き震え続ける。
 仁延頴娃は君島杏奈の腕を掴む。二本併せて縛り合わせる。次に十字架に繋いでない左脚の膝から脚首に縄を掛ける。
 その縄を離れた壁に設えたフックに固定する。君島杏奈の股間は大きく広がってしまった。
 仁延頴娃は君島杏奈の後ろに立つ。腕を縛った縄を短く持って上体を引っ張る。乳房も女の部分も無防備に晒される。
 仁延頴娃は上から乳房を叩く。
 「あうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに力を込めて叩く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 左の乳房に縦に蚯蚓腫れが浮く。それが数秒で紅く染まる。
 次は局部を叩く。
 「うーーーーーぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島杏奈の躰は震え続ける。
 「もうゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーー。むりですーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島杏奈は泣き悲鳴を上げて赦しを請う。躰は蹲って痛みに震えている。
 「まだだ。お前の乳房に十字の痕を付ける」
 君島杏奈は仁延頴娃の声だけで振るえ上がってしまう。
 仁延頴娃は君島杏奈を十字架に磔る。
 君島杏奈は怯えきっていた。
 仁延頴娃は右の乳房を乳首の下すれすれに薙ぐ。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島杏奈の乳房はこれまでの被虐者と同じ十字の鞭の痕が真っ赤に刻まれた。
 仁延頴娃は君島杏奈を十字架の根元に尻を着かせる。
 「自分でま○こを広げてくれ」
 「・・・・・」
 君島杏奈は首を振る。
 「やらなければ固定するだけだ」
 仁延頴娃は構わず進行する。
 君島杏奈は十字架にV字開脚に固定された。
 仁延頴娃はクリップの糸の先端に錘の付いた物を取り出す。
 君島杏奈の女の部分を閉じ合せたびらびらに左右とも片方ずつ黒いクリップで鋏む。
 「あーーーーーーーーーー」
 鋏まれただけで痛い。
 仁延頴娃は錘を君島杏奈の太腿の後ろに垂らす。
 君島杏奈の女の部分は広がりピンクの粘膜を晒してしまう。
 躰全体がぶるぶる震えている。
 仁延頴娃は先端が小さなチップに成った一本鞭で正確にピンクの粘膜を叩く。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 君島杏奈は堪えられない痛みに強烈に暴れる。
 そして失禁してしまった。
 仁延頴娃は君島杏奈の手首以外の戒めを外す。その手首を縛り直して背中に廻す。
 雑巾を口に咥えさせる。
 「それで掃除しろ。口でやるのだ」
 仁延頴娃は非情な命令を出す。
 君島杏奈は口に咥えた雑巾で床を拭く。
 「これがハードコースだ。まだまだ先は長いな」
 「えーーーーー。そんな」
 「まだ二回だろ。終わるまで逃げられないな」
 「・・・・・」
 君島杏奈は震えたまま何も言えない。
 「一つだけ良い方法が有るぞ」
 君島杏奈は驚きの表情で振り返る。
 「R国にスタントコンパニオンというのがある。それだとギャラが二千万で借金清算して残る。さらに此処の高層階の部屋と別途二千万が貰える」
 「ええ」
 君島杏奈の表情がやや明るくなる。
 「この間も宮崎で一人帰って来た」
 「でも何をされるの」
 君島杏奈も不安に駆られる。
 「乳首を斬り落とす」
 仁延頴娃はボソッと言う。
 「えーーーーーーーーーーーーーー。そんなーーーーーーーーーーーー。おんなじゃなくなっちゃう」
 君島杏奈の言葉は悲鳴に成る。
 「そうだが。それが綺麗に整形して直る」
 「でも子供におっぱいやれない。感じなくなる」
 「それも大丈夫だ。感度も乳腺も確り繋いで貰える。今の娼国の医療は日本以上だ」
 「えーーーーーー」
 君島杏奈も即座には納得できない。
 「一回五十万に成っても二十回はやらないと借金は消えない。大概は二十万で内容はいま位にきつい。痕に成らないで休業補償なしでも痛みは相当だ」
 「痛みだけじゃないよ」
 君島杏奈は先週を思い出す。
 「ゆっくり考えろ。休業補償で五日は休みだ。必要になったら此処のマネージャに相談しろ」
 仁延頴娃は突き放す。そのまま帰ってしまった。
 
 夏木陽一は娼国のホテルに入った。一階の小会議室である。湯野中と幾つかの打ち合わせを行う。
 「ロシアは再びウクライナに進行した。北朝鮮は挑発ミサイルを発射する。中国は中華民国にそのうち進行する。こっちはどう出る」
 「葛城先生と直接話せ」
 「判りました」
 湯野中は葛城義和を呼ぶ。
 「ところで仁延頴娃という男が何回もスタントコンパニオンを送り込んで乳首を斬って遊んでいます」
 「仁延頴娃か。奴は北朝鮮がこっちに放ったスパイだ。そしてこっちの二重スパイだ」
 「はあ」
 「問題なかろう。死を覚悟した任務を果たして貰う」
 「判りました。好きなようにさせれば良いのですね」
 そこに葛城義和が降りてきた。
 「はっきりしておきましょう。我々はNATOにも東側にも付きません。護るのは我々が進出したニューシティだけです」
 「それは伺っております」
 「もうじき総てが整います。工場や工事をドーム農業と同じ様に総てAI搭載ロボットに替えましょう」
 「核戦争は起こると」
 「起こすのです」
 葛城義和は夏木陽一に作戦のベールを剥がす。
 「そういうことですか」
 「核も戦争もない世界を作るのは核保有国を総て核ごと抹消します。娼国とR国の街以外は必要ありません」
 「核戦争が起きても街の建造は続ける。それには放射能の中でもロボットが工事するのですね」
 「そうです」
 「ニューシティにソープランドを増やす指示が出ていますが」
 「まず路面店を内部に取り込みます」
 「それは難しくないですか」
 「今はそのまま路面で続けたくても事態が変われば直ぐ動くでしょう。また日本が直ぐに放射能に汚染される事はないでしょう」
 葛城義和は説得するタイミングと時間は有ると言いたい。
 「そうですね」
 「先に受け入れ態勢を作っておくのです」
 「ひよっとしてトリガーを引くのは仁延頴娃ですか」
 「夏木。それはトップシークレットだ」
 「判っています」
 僅か半年で体制は確立しつつあった。
 
 君島杏奈は悩みに悩んで仁延頴娃の言葉を思い出して宮崎に向った。
 偶然にも植村彩の店に入った。
 「この街にR国から最近帰った女性が居ませんか」
 「私がそうよ」
 「私。熊本の同じ街でSM嬢やっています」
 君島杏奈はどう質問するか言葉を選ぶ。
 「スタントコンパニオンの話ね」
 植村彩は直ぐに目の前の女性が数週間前の自分と同じ辛さに置かれていると理解する。
 「はい」
 「ひょっとして仁延頴娃に嗾けられたの」
 「ええ」
 やはり何か問題が有るのだ。君島杏奈は愕然とする。
 「あいつの言っている結果は保証されたよ。おっぱい前より容良く綺麗に成ったけど」
 「けど何でしょう」
 「乳腺は解らないけど。感度は問題ない。医者は乳腺も繋いだと言っていた」
 「問題は」
 「私の乳首を斬りたかったのはあの男仁延頴娃よ。気分の問題だけよ」
 「はあ。ああ。ありがとうございます」
 植村彩は君島杏奈を店の裏に促す。
 「どう」
 ブラを外して乳房を見せる。
 「ああ。はい。凄く綺麗です」
 君島杏奈は決心をした。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 カウンターが設置されて飲み物と刺身が出されていた。南の島と南洋が窓の下に綺麗に輝いている。
 真紀子と葛城義和の二人だけである。
 板前の津梨清吉は料理を出して座を外した。
 「ねえ。ロシアが二度目の侵攻をすると分かっていたの」
 「追い詰めれば昔のドイツになる」
 「ふーん」
 「中国、ロシアが強引に来るのと西側国際社会のリベラルは両極端過ぎる」
 この二つは対立ではない。矛盾する関係と言いたい。妥協点はない。
 「どうあっても戦争に成ると」
 「いや違うよ。局地戦と経済制裁の域は何処までもそのままだ。こっちがトリガーを引かない限り」
 葛城義和はロシアが侵攻しても中国が中華民国を併合しても世界戦争にはならないと見ている。
 「そう。引き金を引くのね」
 「うん」
 「ねえ。こっちは二つの国のままで良いの」
 「良いのでは。二つの連合体を上に被せれば良い」
 「貴方がリーダーに成る」
 真紀子は葛城義和を押したい。自分か湯野中が成れば上手くは行かない。
 「いいや。平佐和先生が一番問題ない」
 「そう。でも平佐和先生が嫌と言ったら」
 「言わせない。もしそうなったら村上首相を立てれば良い」
 「そう。でもそれは弱くない」
 「そうだ。だから平佐和先生に嫌とは言わせない」
 葛城義和はあくまで参謀で居たいのである。
 
 遂に娼国とR国の手で第三次世界大戦のトリガーが引かれる寸前と成った。
 R国の海底艦隊は主要国の中枢をピンポイント破壊する海域に展開した。乗員は乗っていない。AI化されたロボットが操艦する。
 そしてピンポイント破壊だが核弾頭に見せかけた弾道ミサイルを発射するのである。
 四つの機動部隊の空母八隻は全部海中に潜った。空母なのに潜行できる構造である。さらに第六、第七機動部隊が増強されていた。
 天葛少将は北アメリカに向う。加賀美少将はロシアに向う。中国は生方少将が担当する。第五機動部隊はインドに第六機動部隊は南アメリカに向う。
 第七機動部隊は娼国、R国の護衛である。
 仁延頴娃はぎりぎり君島杏奈の乳首を斬り落として北朝鮮に戻る。
 もう後戻りは利かない。世界は自らの核に滅びる。
 
 女衒の國 その十九 続女躰売買復活 完 
 
 女衒の國 その二十に続く。


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