鬼三のSM小説
女衒の國 その十八


女躰売買復活

この物語はフィクションであり、実在の人物、機関とは何ら関わりがありません。

 二〇二十二年立夏上元
 (この小説は2021年5月現在未来形です。またこの二十四節気は平気法によるものです)
 
 娼国の空母二隻とイージス艦五隻がM国の領海を航行する。アメリカ第六艦隊第六十任務部隊と合流して合同演習を行う。
 アメリカ第六十任務部隊の長官はスコット少将である。
 大佐時代ベイソン中将の指揮下で空母アイゼンハワーの艦長としてT市に来ていた。
 第六十任務部隊は空母アイゼンハワーと駆逐艦五隻である。
 娼国第一機動部隊は加賀美少将が指揮を執っている。
 戦闘機の離着艦訓練と潜水艦索敵訓練が行われる。
 上野愛菜海軍大尉ら五名は南の基地から発進して上空警護を行いながら着艦する。
 燃料補給を終えて発艦する。曲芸飛行を見せながら潜水艦索敵に向かった。
 演習の報道への見せ場はここらしい。
 終わったら上野愛菜海軍大尉のインタビューに成った。
 スコット少将らは湯野中が迎えに来てジェットヘリでT市に向かう。
 T市秘宝館から平井莉緒と斑目栞里が連れ出された。
 
 T市秘宝館には新たにフリージャーナリスト伊久美愛琉と広瀬亜理紗元テレビ太陽アナウンサーが移送された。
 これまで娼国もR国もGPSを装着してなかった。伊久美愛琉と広瀬亜理紗には今回初めて体内埋め込み形のGPSが装着された。
 伊久美愛琉、広瀬亜理紗は柿崎一行に射殺された佐藤栞李ともども国民党衆議院議員木邑良乃らのテロ行動に加わり射殺されたと報道されていた。
 日本でも同じ報道がなされた。
 
 米軍の接待は湯野中だけが行う。真紀子らは参加せずD市の市江廣子が経営する温泉旅館に向かった。
 VIPルームの備え付け露天風呂である。
 北嶋真紀子娼国副主席、平佐和周一郎元日本国総理、葛城義和元日本国総理、柿崎一行R国諜報機関日本支部代表の四人で露天風呂会議を行っている。
 「今回は稲垣さんの機転で総て解決しましたね」
 柿崎一行は肩の荷がやや下りた心境でそう発言する。
 「本庄社長らも当分動けないな」
 平佐和も安堵の心境である。
 「次にやるべき事は」
 真紀子はいまだ衰えない躰を全裸で隠すことなく湯に晒している。
 「まだ野党を減らすか」
 「いいえ。今くらいは残した方が良いでしょう。煩い奴だけ排除する方向で如何でしょう」
 葛城義和が平佐和の言葉に答える。
 「静かにしていてくれたら一党独裁に見えない方が海外的には良いか」
 「そうです」
 「徳永は潰せるか」
 「次の選挙で落とせるでしょう」
 既に夏木陽一と盛高知里が動いている。さらに土地買収も進んでいる。
 「ねえ。日本に進出した街でオークションができないの」
 真紀子は日本への風俗の進出を強化したい。
 「帯広が一番やり易いです」
 帯広は完全に自治体を押えている。道警本部長も完全にR国の傀儡。反逆した小倉紘子元警部はいま平佐和の女である。
 「そうなの」
 帯広は湯野中資本の進出である。真紀子は娼国の進出した街でやりたい。
 「真紀子さん実験は無難な地域でやるべきですよ」
 平佐和も葛城義和の考えを支持する。
 「どっちにしても大船一家の稼ぎを優遇しましょう」
 「そうだな」
 話は纏まった。
 その後は宴席に移った。配膳は女将の市江廣子が自ら行う。
 
 S市セントラルホテル。大宴会場。本日はハードコンパニオンのオークションが行われていた。
 今回木邑良乃らのテロ行動阻止に多大な功績の有ったのは墨田会系大船一家である。
 これによって真紀子ら四人は襲撃の危険から開放された。
 大船一家には日本に新たに進出する娼国、R国の建造したニューシティでの風俗女性及び娼国、R国で働く現代のからゆきさんの発注が拡大された。
 本日のネタは六人用意されている。
 仕切るのは三田園矢一舎弟頭補佐である。
 「一人目は初実です」
 三田園矢一舎弟頭補佐がガウンを脱がす。初実は既に全裸で高手小手に縛られている。
 さらに躰のサイズを測定して読み上げる。
 「リクエストどうぞ」
 ハードコンパニオンである品定めにSMのリクエストを行う。
 「局部広げて蝋燭を」
 R国北と娼国合わせて十七軒の置屋が来ている。
 三田園矢一舎弟頭補佐は蝋燭に点火する。
 初実を拷問椅子に乗せる。太腿、膝、脛、脚首を固定する。
 蝋燭がある程度溶けて芯の周りに溜るのを待つ間に初実の事情、借金額、その他を説明する。
 初実は蝋燭に怯えだす。
 三田園矢一舎弟頭補佐はハンドルを回して拷問椅子を広げる。
 既にドテの黒い塊は品定めの為に剃毛されていた。
 初実は怯えた表情で三田園矢一舎弟頭補佐を見る。
 三田園矢一舎弟頭補佐は初実の女の部分を指で広げる。ピンクの粘膜が広がる。尿道の亀裂、膣口が露になる。
 「やめてーーーーーーーー。そこはだめーーーーーーーーーーー」
 初実は究極の部分に掛けられると分かって慌て叫ぶ。
 三田園矢一舎弟頭補佐は蝋燭を近付ける。
 「あーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーー」
 初実は泣き叫ぶ。
 三田園矢一舎弟頭補佐は容赦なく流すようにピンクの粘膜に掛ける。
 「う、うう、おーーーーーーーーーー。あ、あ、ああ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 初実は涙を飛ばし大口を破裂させて悲鳴を上げ続ける。
 「あ、ああーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん」
 初実は震えながら泣き続ける。
 控えの間で待つ残りの五人の女らもその悲鳴を聞いて怯える。
 初実は競には成らずリクエストした置屋が百万で一発落札した。
 百万は大船一家の手数料である。借金は日本の杉本金融が建て替える。売れた段階でR国の杉本金融が引き受ける。
 二人目は真由である。
 スレンダーボディ。乳房も手ごろな膨らみで容が良い。太腿に余分な肉は無く美脚である。
 「リクエストをどうぞ」
 「駿河問いと獣縛りで鞭打ちの悲鳴を」
 競の結果。娼国の置屋が五百万で落札した。
 真由は借金額が大きく美人でスタイル抜群である。指名が取りやすく長く働かせられる。
 初実は保険に入ってなかった自転車事故の賠償金である。R国で働く条件で杉本金融が融資した。
 日本の杉本金融の店頭では一度断る。出て来たところを杉本金融の無籍社員が呼び止める。
 埼玉信用の名目で条件を飲まして貸し付ける。
 真由は大船一家の準構成員が陥れたのである。それ専門の美男子の準組員を数名持っている。女を借金の保証人にして消えてしまう。
 それ以上に換わりに借金をさせてしまう場合もある。やくざのやり方は現代に合わせて変化はするが基本は古今東西変わらない。
 
 T市。湖畔のホテルである。
 今回はこのホテルを接待に使う。和式の宴会場ではなく突き出したテラスの付いたホールで行う。
 スコット少将配下の将校らも続々到着する。
 バイキングスタイルの宴会である。
 現地女性の躰にオードブルを載せた女躰盛も十体以上有る。全裸に前掛け一枚のコンパニオンがカクテル、ワイン、シャンパンを配る。
 躰は完全に弄くり放題である。
 それでもメインのお愉しみは平井莉緒と斑目栞里の無制限SM拷問による接待である。
 スコット少将と一緒に中佐の徽章を付けた女性将校が入って来る。四十くらいの女である。
 「お久しぶりです」
 湯野中に深く挨拶する。
 何回かベイソン中将に随伴してきた女性将校である。
 「ああ。どうも。二年ぶりですかな。お久しぶりです。中佐にご昇進されて」
 湯野中は女を持成すのは苦手である。真紀子以外自分に逆らう女は居ない。この中佐とて軍の中で猛威を振るっても湯野中には牙を剥かない。
 「今日の二人は加重死刑囚です。娼国に私らを狙って襲撃した生き残りです。私はズボンを打ち抜かれました」
 「まあ。お怪我は」
 「辛うじてすぼんだけで済みました」
 「ニュースに成っていたあのテロ事件の仲間ですか」
 スコット少将が報道を思い出して尋ねる。
 「そうです」
 「今日はたっぷりお仕置きしましょう」
 スコット少将は加虐心が滾っている。
 聞こえている平井莉緒と斑目栞里は震えるばかりである。既に元国民党衆議院議員木邑良乃らが全滅したニュースは観ている。
 自分らが解放されることは娼国が滅びてR国に革命でも起こらない限り永久に無い。
 女性将校は若い将校二人を呼ぶ。
 どちらも中尉の徽章である。
 女性将校が少佐時代に贔屓にしていた年配の下士官は居ない。定年で退役したらしい。
 女性将校は二人の若い士官に高手小手の縛り方を教える。
 平井莉緒と斑目栞里はもう騒いだり抵抗はしない。余計に叩かれるだけと判っている。
 女性将校は高手小手の次に膝を縛らせる。
 そのままテラスに運ばせる。既にクレーンが設置されている。
 クレーンのフックに逆さ吊るしにする。
 そのクレーンに吊るしたままテラスの外に突き出す。真下は渓谷である。渓谷の底には簡易プールが設置されている。
 水の深さは三メートルぐらい。落とすにはやや深さが足りない。
 クレーンのワイヤーを一気に下げる。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 二人の躰は一直線に水に落ちてゆく。頭から水に浸かる。
 直ぐにクレーが引き上げる。
 二人は顔を振って水を掃う。
 テラスではスコット少将が牛追い鞭を持って構えている。
 一発目が平井莉緒の腰に巻きつく。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 スコット少将はその鞭を引き戻す。
 次が斑目栞里の乳房に巻きつく。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 斑目栞里の躰は空中で逆さまのまま震撼する。
 そのまま平井莉緒からクレーンのワイヤーが一気に下がる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 平井莉緒の悲鳴が谷底に響く。
 大佐クラスが二人牛追い鞭を持っている。
 水に浸かって上がって来た平井莉緒をまた鞭で叩く。
 十人くらいが交代で叩いた。
 二人の躰は鳥肌の立った皮膚に薄く赤い筋が何本も浮いている。室内に運び込んで躰を拭いて拷問椅子に固定する。
 二人の躰は赤い筋に僅かに一部蚯蚓腫れが浮いている。割れたり血が滲むまでは行ってない。このあとの刺青に配慮している。
 金柑を搾った汁がボウルに入れて運ばれる。
 「少将。お愉しみの準備が」
 女性将校がスコット少将に報告する。
 スコット少将とアイゼンハワー艦長ストレーカー大佐が刷毛を持つ。
 スコット少将が平井莉緒にストレーカー大佐が斑目栞里に向かう。刷毛を金柑の汁に浸けて鞭で叩かれて薄く赤く成った部分に塗る。
 「う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 平井莉緒はサイレンの様に悲鳴を上げて躰を迫り上げて拷問椅子を揺すって暴れる。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー。ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 斑目栞里も強烈に暴れる。
 沁みた痛みが一気に襲う。神経を刺すように痛みが沁みる。じっと堪えられる痛みではない。
 「ううおおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「ううーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーー」
 二人は暴れ狂う。
 だが痛みは一分くらいで治まる。
 スコット少将は刷毛を金柑に浸ける。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーー。やめて。むりですーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーーー」
 平井莉緒はとても耐えられない。目を見開いた恐怖の表情を振って叫ぶ。
 スコット少将は平井莉緒の乳房に奔る赤い筋をなぞるように塗る。
 「ぎゃああーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 平井莉緒は涙を飛ばして泣き叫ぶ。
 その悲鳴を確認してストレーカー大佐が刷毛を金柑に浸ける。
 「やめてーーーーーーーーーーー。たえられないよーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 斑目栞里も泣き顔の表情を振って叫び許しを縋る。
 ストレーカー大佐も容赦は無い。
 「ぎゃあーーーーーーーー。ぎゃあーーーーーーーーー。ぎやーーーーーーーーーーーーー」
 斑目栞里も狂ったように涙を飛ばして泣き叫ぶ。
 それを何回か塗られて二人の顔は涙で無残に崩れている。
 絞った金柑が刷毛にすり取ってボウルの底を突いたので終了した。
 会場に二メートル四方の水を排水できるバットが二つ敷かれた。シャワースタンドも立てられ上水二本、排水一本が接続される。
 二人の拷問椅子はそのバットの上に移動された。
 さらにバットの周りに衝立が立てられ拷問椅子を囲んでしまう。
 「暫し休憩です。この二人を輪姦したいと思います。ご希望の方は抽選します。ドリンクカウンターの横のルーレットに並んで下さい」
 この女性将校の頭の中は拷問以外の時間は休憩らしい。
 囲いを付けてシャワーまで設置する。女の躰は容赦なく輪姦すが自分らは一人ずつソープランドのように洗ってプライドを守るのである。
 その間に次の拷問の準備が行われた。
 ライフル銃に蝋燭の弾丸を詰める。
 スコット少将と大佐二人。女性司会者も加わって刺青の原画を選ぶ。
 スコット大佐はベイソン中将とは趣味が違う。
 カラスや蜥蜴、蛇の絵よりもっとふざけた物で女躰を潰したい。どっちが残酷か分からない。
 選んだ画像はAV女優が女の部分を広げて小水を流し出すシーンである。
 「閣下。これは凄いです。自殺しますよ」
 ストーバル大佐が感激の評価をする。
 「湯野中さん。自殺したらどうします」
 女性司会者が湯野中に確認する。
 「構わんよ。所詮加重死刑囚だ」
 湯野中はまったく動じない。
 
 D市。市江廣子が女将を務める温泉旅館のVIPルームである。
 墨田会系大船一家の稲垣七郎と大谷彰浩若頭補佐が呼ばれていた。
 「そうですね。実験でしたら帯広が無難です。あそこは薄野の店も多く入っています」
 「北海道でも女性の確保はできるの」
 真紀子の単純な疑問である。大船一家の縄張り範囲ではない。
 「できますよ。でも内地から運びます。風俗嬢は地元では働きたがりません」
 稲垣七郎はきっぱり答える。
 「日本でオークションを行ってこっちへの供給が止まるような事はありませんか」
 葛城義和の疑問である。
 「いいえ。こっちに運ぶのは多額の借金を作って身動きが取れない女です。国内はこれからバンスをしたい女を充当します」
 「そうですか。需要は沢山有りますね」
 「社会が煩くなければもっと増えます。その分経済も良くなります」
 稲垣七郎は平佐和と葛城義和に笑顔を向けて答える。
 「そうですね」
 「葛城君。もっとマスコミを叩こう。非合法で良い」
 平佐和が週刊太陽に続いてマスコミ攻撃を主張する。
 「柿崎さん。どうでしょう」
 「実行はいたしますが。作戦は少し検討させて下さい」
 柿崎一行は含みを持たせている。
 取り敢えず帯広ニューシティでオークション開始の話は纏まった。
 
 T市ホテル宴会場である。
 将校十人以上に輪姦された平井莉緒と斑目栞里は拷問椅子のままテラスに出された。
 全裸で大股開きのままである。
 顔には強化ガラスのフェィスシールドを被せられている。
 躰にもジュラルミンを強化ガラスにした盾が被せられた。
 標的は股間だけである。刺青を行う都合から配慮されている。
 「これから女躰射撃を行います。命中は膣です。次が尿道です。命中したら湯野中オーナーから賞金が出ます」
 女性司会者が宣言する。
 「湯野中さん賞金を」
 ストレーカー大佐が促す。
 「尿道にめり込んだら五千ドル。膣にめり込んだら一万ドル」
 湯野中は淡々と当然のように答える。
 平井莉緒と斑目栞里も何をされるか分かったようである。
 怯えた表情で互いに顔を見合わせる。
 中佐の徽章を付けた将校二人がライフル銃を構える。
 もちろん実弾を撃てる銃ではない。蝋燭の弾丸を入れる専用である。最初から拷問道具として作られている。
 蝋燭の弾丸と雖も当たれば蚯蚓腫れには成る。時には皮膚を破る。
 若い将校が平井莉緒に近付く。平井莉緒の女の部分のびらびらにクリップを付ける。左右一個ずつ鋏む。
 右のクリップを糸で縛る。その糸を背中に回して左のクリップを縛る。
 平井莉緒の女の部分は広げられて尿道口と膣口が剥き出しに成った。
 斑目栞里も同じようにされている。
 強烈に痛いことが想像できる。
 恐ろしさに縮み上がる数秒間である。
 ボォーーーーーーン。
 一発目が平井菜緒の右股のくぼみに当たる。
 「うーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 平井莉緒の悲鳴が上がる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあん。ああ。ああ。あはあん」
 局部には当たってない。それでも騒然な苦しみ方である。
 ブォーーーーン。
 蝋燭の弾丸が斑目栞里の左の太腿を掠める。
 「うーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーー」
 時間が経つにつれ痛みが浸透する。
 将校らは嬉々として女の局部を狙う。
 ブォーーーーン。
 見事に蝋燭の弾丸は平井菜緒の尿道に突き刺さる。
 「ぐおーーーーーーーーーーーー。ぐお、おお、おーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーー。おーーーーーー」
 平井菜緒の躰は究極に震撼する。拷問椅子は軋むように揺れる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。がああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 平井菜緒の釣り上がった目。破裂した口。眉間の強烈な皺。その次の瞬間死んだように躰が拷問椅子に沈む。失神したのである。
 尿道口から血が流れ出ている。
 直ぐに衛生兵が麻酔を打つ。そして止血パットを当てる。
 局部麻酔のあとに全身麻酔も掛ける。
 将校が四人掛かって刺青プリンターの寝台に寝かせる。
 人が寝られるサイズの台。それに人の躰を囲む様にコの字を伏せた箱のような印字ケーターが左右のレールを動く構造である。
 平井菜緒の躰に刺青プリンターが作動して次の将校が斑目栞里にライフルの狙いを定める。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 斑目栞里は恐怖の悲鳴を上げる。
 たったいま平井菜緒が驚愕の悲鳴を上げて藻掻き失神する壮絶な光景を見たばかりである。
 それでも将校は引き金を引く。
 ボォーーーーーーン。
 蝋燭の弾丸は斑目栞里の右の内腿に当たる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐあーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴が止むころに斑目栞里は漏らしてしまう。
 蝋燭の弾丸は跳ね返されたが直ぐに蚯蚓腫れが浮く。
 次の将校の一発は右側の大陰唇に当たった。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーん」
 斑目栞里から涙が溢れ出る。痛みに躰を揺すって藻掻く。
 「あはあん。ああーーん。あはん。あはん」
 まだ次が構える。
 「やめてーーーーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー」
 斑目栞里は狂ったように泣き叫ぶ。
 二回目だが先ほどより強烈である。
 「うごくなーーーーーーー」
 斑目栞里の躰はがっちり固定されている。それでも僅かに動く。
 ブォーーーーーーーーーーー。
 蝋燭の弾丸は膣にめり込む。
 「う、うう、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 斑目栞里も躰を強く震撼させて拷問椅子に沈む。
 白目を剥いてしまった。
 同じ様に処置が行われる。
 平井菜緒と斑目栞里の刺青が終わって二人は一人ずつ眠ったままヘリで娼国の病院に搬送された。
 
 日本。帯広ニューシティ。スノータウン一号棟最上階。R国運営本部である。
 五十階建ての高層建物が二列で二十二棟ずつ二つのブロックで左右に伸びている。
 その接続部分にニューシティとT字に空港から繋がる新都市交通の終着駅がある。
 もう一本帯広駅からの新都市交通は二列の高層建物の真ん中を貫いている。その一列がスノータウンである。
 人も自転車も空中十五階を移動する。この新都市交通はそれぞれ十四階で運行する。
 帯広ニューシティ内は一階から出入りをしない。
 外に出るにはタラップのようなエスカレーターと階段が中心部の新都市交通の駅下に五階から伸びている。
 車に乗るには各棟のEVで地下に降りる。全棟繋がった地下駐車場から長いスロープを62号線に出る。
 高層階の南側がほぼ住居である。北側はオフィスが入る。十四、十五階が店舗でそれより下はオフィスだけになる。下層階は工場である。
 空港からの新都市交通が着く駅から左右に広がる片側の二十二棟が家族の町。一部下層階に病院、学校も存在する。
 もう片側が独身者の街である。歓楽街が盛況で遊技場、風俗店、ソープランドも入っている。
 日本の常識ではあり得ない面々が会議を行っていた。
 湯野中、道警本部長、帯広市長、一課長、管理官、柿崎一行。
 そして墨田会系大船一家から稲垣七郎組長、右田吾一若頭、東丸秀三郎若頭補佐、宇佐美伝吉舎弟頭補佐が出席していた。
 普通の会議ではない。
 料理と酒が提供されて全裸のコンパニオンが人数分呼ばれている。何処から見ても日本人だが日本人ではない。日系人である。
 R国で美人と美男子の掛け合わせをして体外受精で生む専門の女性から生まれた女である。
 だが通常のコンパニオンではない。相当の戦闘能力を持った訓練された工作員である。
 柿崎一行の部下の末端だがこのような接待任務も行う。
 VIPや上官、客人に躰も提供する。
 本日は帯広ニューシティで行われるオークションの意識合わせである。
 意識合わせと言っても最初から話は付いている。
 一号棟にはホテル設備もある。道警本部長、帯広市長、一課長、管理官は其処に泊まる。
 そして一号棟全体がR国領事館となっている。
 館内に警報が鳴った。
 暫くして柿崎一行の部下らが女を一人捕まえて来た。
 「何者だ」
 湯野中が激高する。
 「此処はR国領事館だぞ」
 柿崎一行も強く叱咤する。
 「この女はスパイです。福井旬報の記者です」
 捕まえてきた隊員の一人が説明する。
 「田舎の新聞が何しに来た」
 「・・・・・・」
 柿崎一行の質問に女は何も答えない。
 「身体検査は」
 「身分証を確認しただけです」
 「直ぐやれ」
 他の部下らが磔柱を準備する。
 「大胆不敵な此処に潜入するとは。まあよい。今日の肴だ」
 湯野中は拷問を示唆する。
 隊員らは女を押え付けて服を脱がしに掛かる。
 「なにするかーーーーーーーー。はなせーーーーーーーー」
 女は暴れる。
 隊員らの押さえを蹴飛ばして振り解く。
 コンパニオンだった女性工作員が入口を押える。
 女の髪を掴んで張り手する。
 「うおーーーーーーーーー。何であんたが」
 女は全裸の工作員に突っかかる。
 もう一人が後ろから髪を掴む。
 稲垣七郎がそれを磔柱に押し付ける。
 隊員が四人掛かって女の腕を十字架の柱に左右とも縛り付ける。
 一人が足錠を掛ける。
 女は横山美由紀と言う。
 隊員は鋏みでGパンとカットソーを切り落とす。
 「ああーーーーーー。やめろーーーーーーーーー」
 カットソーは直ぐ落ちる。
 Gパンは左右から二人で一気に切る。
 「やめろーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は躰を振って抵抗する。
 柿崎一行はそれを無視して横山美由紀の身分証から身元を確認する。工作機関のリストから照会して貰っている。
 女性工作員がブラとショーツを切り落とす。
 「あーーーーーーーーーーー。おのれーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は全裸に剥かれて怒りに叫ぶ。
 「何の目的で此処に入った」
 柿崎一行はもう一度詰問する。
 「ふん」
 横山美由紀は憮然とする。
 「此処はR国領事館だ。日本の法律は通用しない」
 柿崎一行が宣告する。
 「だからこんな事していいのかよ」
 横山美由紀はまだ抵抗する。
 「そうだ。お前らの良識とは違う」
 湯野中が淡々と宣告する。
 「何で警察幹部とやくざが一緒に裸のコンパニオン呼んで宴会するのよ」
 横山美由紀は全裸にされてもまだ真相に迫りたい。
 「その姿で真顔の質問か。こっけいだな」
 東丸秀三郎若頭補佐がからかう。
 「お前はそこまで知る必要は無い」
 柿崎一行はきっぱり断言する。
 「どうして領事館でこんな事が」
 横山美由紀はまだ止めない。
 「お前に答える必要は無い。そしてお前は今日から加重死刑囚だ」
 湯野中が宣言する。
 「此処で処刑すると言うの」
 横山美由紀はまだ毅然と抵抗する。
 「加重死刑とはな。その躰を肉体奉仕させて価値が無くなったら処刑だ」
 「なんと言う国」
 まだ横山美由紀はこの建物から出れば助かると考えている。
 「お前は今日の余興で玩具にする」
 湯野中がまた宣告する。
 「そのあと警察が此処から移送する。その後はR国の潜水艦が運ぶ」
 今度は道警本部長が宣告する。
 「なんですって。日本の警察が」
 「そうだ。領事館から潜水艦までは日本の警察が輸送する」
 「そうやって新見由香さん達を拉致したのね」
 横山美由紀は核心を得たと言わんばかりである。
 「どうであれお前はもう日の目を見ない」
 今度は一課長である。
 その間に柿崎一行は隊員らを引き上げさせる。あとは拷問のプロであるやくざに任せる。
 「東丸さん。この女。存分に泣かせて下さい」
 「へい。承知で」
 東丸秀三郎若頭補佐が立ち上がる。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間である。
 帯広の会議室の状況は柿崎一行の判断で葛城義和にも送られていた。
 本日は湯野中の代わりに指宿が来ている。
 真紀子、平佐和、葛城義和の四人でテレビ会議に繋いだ映像を見ていた。
 「この女。何のこのこ入って来たの」
 真紀子はローカル新聞の記者が何でと疑問を持つ。
 「問題だな。何か要らん事を掴んでいるな」
 葛城義和も危険を感じている。
 「柿崎氏もそれを考慮して送って来たか」
 平佐和も同じ様に警戒している。
 「そうでしょう」
 四人は東丸秀三郎若頭補佐の拷問の効果に期待する。
 
 帯広ニューシティ。スノータウン一号棟VIP会議室である。
 横山美由紀は一メートル四方の鉄板の上に立てられた十字架型の磔柱に両手を広げて縛り付けられている。
 東丸秀三郎若頭補佐を宇佐美伝吉舎弟頭補佐と右田吾若頭が手伝って片方ずつ横山美由紀の脚を持ち上げて脚首を手首の下に吊るす。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー。いやだあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はさらに恥ずかしい姿に喚き散らす。
 それでも三人掛かって横山美由紀の躰は恥かしいV字開脚にされてしまった。
 東丸秀三郎若頭補佐は横山美由紀のショーツを席に回す。
 「なんでそんなことするのーーーーーーーーーー。そんな物見てなんになるのーーーーーーー」
 横山美由紀は堪らず騒ぎ抗議する。
 「たいした価値は無いが、お前が恥ずかしければ良い」
 東丸秀三郎若頭補佐は断言する。
 「ちくしょーーーーーーーー」
 横山美由紀は悔しさに唇を噛む。
 宇佐美伝吉舎弟頭補佐が小型のカメラを床に跪いて構える。
 横山美由紀の女の部分が横山美由紀の後ろのスクリーンと正面のスクリーンに投影された。
 「あーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は顔を振って悲鳴を上げる。
 東丸秀三郎若頭補佐は横山美由紀の女の部分を広げる。薄ローズ色の内部が広がる。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。なんでそんなことするのーーーーーーーーーー」
 横山美由紀にはこれまでまったく見ない部分。想像も付かない事である。それが拡大されてスクリーンに公開されてしまった。
 「やめてーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は叫び続ける。
 東丸秀三郎若頭補佐は綿棒を取り出す。
 綿棒で広げた横山美由紀の女の部分の内側から粕を採取する。
 「え、えーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀にはさらに信じられない辱めである。
 東丸秀三郎若頭補佐は黒いプラスチック板に載せた粕を横山美由紀の目の前に翳す。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。いやあだあーーーーーーーーー。あーーーーーー。なんで。なんでそんな」
 横山美由紀の顔は土色である。恥ずかしさにどうにも堪えられない。
 東丸秀三郎若頭補佐はにんまり哂う。次はクスコとアナル開口器を持ち出す。
 「いやあーーーーーーーー。なにするのーーーーーーーーー」
 横山美由紀はクスコが差込まれると判って叫ぶ。
 「やめろーーーーーーーーーーー。いしゃですることだよーーーーーーーーーーーーーーーー」
 東丸秀三郎若頭補佐はローションをたっぷり塗って容赦なく捩じ込む。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーー。いやだーーーーーーーーー」
 喚き叫ぶ割には簡単に挿入されてしまった。
 東丸秀三郎若頭補佐はさらにアナルにも開口器を挿入する。それを宇佐美伝吉舎弟頭補佐が小型のカメラ二台でスクリーンに公開する。
 「うなぎの手配をお願いします」
 「蛇も用意されています」
 東丸秀三郎若頭補佐の席にコンパニオンとしてついていた工作員の女性が答える。
 「まあ。段階を経てからです。準備はして置いて下さい」
 東丸秀三郎若頭補佐は先程まで躰を触っていた女性が工作員と判って丁寧な対応になる。
 隊員が桶と水槽にうなぎと蛇を入れて運んで来る。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。なにするのーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は蛇を見てさらに強い悲鳴を上げる。
 東丸秀三郎若頭補佐は哂ってうなぎを掴む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。いやだあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーー」
 横山美由紀は恐怖に怯えヒステリックに喚き散らす。
 東丸秀三郎若頭補佐はアナルの開口器にうなぎを頭から突っ込む。
 「あーーーーーーーー。ああーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーー」
 横山美由紀の躰はぶるぶる震えて磔柱を揺さぶって暴れる。
 膣にも入れる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴はサイレンに成る。
 「あはーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は大口を破裂させて涙を飛ばしながら悲鳴を上げ続ける。
 ある程度の悲鳴を確認して東丸秀三郎若頭補佐は一回うなぎを二匹とも抜く。
 「あはあ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ。いやあ。いやあ。いや。いや」
 横山美由紀はぶるぶる震えて息遣いは暫く荒い。
 「そろそろ白状してもらおうか」
 東丸秀三郎若頭補佐は横山美由紀の息が落ち着いたところで宣告する。
 「・・・・・・・・・・」
 横山美由紀は躰をぶるぶる震えさせて無言である。
 「何で此処に入った」
 「ああ。はあ。はあ」
 横山美由紀は震えるだけである。
 「言わないと。今度は蛇をま○○こに突っ込むぞ。何で此処に入った」
 東丸秀三郎若頭補佐は追い詰める。
 「ああ」
 横山美由紀は恐怖に慄く。
 「蛇イレポンするか!」
 東丸秀三郎若頭補佐はさらに追い詰める。
 「ああ。わかったよ。ああ」
 横山美由紀は怯えた半べそ顔である。
 「何でこの建物に入った」
 「それは。福井で此処に来たら風俗のオークションで金を作れると情報が流れていて」
 「それで大胆にも取材調査に来たのか」
 「そうだよ」
 「おまえ。スクープが取れると思ったのか」
 「そうだよ」
 「ばかか。此処を何処だと思ってる」
 「そうだけど」
 「此処に来ると誰かに話したの」
 今度は工作員の女が詰問する。まだ全裸のままである。
 「話さないよ。止められるから」
 「どうします」
 工作員の女は湯野中にお伺いを立てる。
 「こちらの方々に遊んでもらえ」
 湯野中は道警本部長らに鞭打ちでお愉しみいただけと指示する。

 横山美由紀は道警の護送車で摩周湖の近く弟子屈町に運ばれた。着いたのは小さなタクシー会社である。
 横山美由紀は腰縄のまま婦人警官二人に両脇を抱えられて建物の奥に歩かされる。
 一階建の建物なのにその隠された部屋にEVが在る。
 EVは一気に地下三十階まで下がる。
 降りた所から鉄の扉を通って地下のトンネルを進んだ先が潜水艦桟橋である。
 道警は其処で横山美由紀を潜水艦に引き渡す。
 潜水艦は一時間くらい微速で地中の川を抜けて太平洋に出る。
 其処からは最大戦速で娼国に向かう。
 
 帯広ニューシティ。スノータウン一号棟最上階大宴会場である。
 女躰オークションが行われていた。
 仕切るのは大船一家。担当は三田園矢一舎弟頭補佐である。その手下の組員が十二名入っている。
 ネタの女は十二名用意されている。
 業者は二十一軒。帯広ニューシティ内の業者である。
 大方が薄野に路面店を持つ湯野中系列で夏木陽一配下の業者であるが一部古くから薄野で営業する日本の業者も含まれている。
 本日はバンス希望額が高いSM嬢のオークションである。
 「一人目は咲江です。身長百五十六、バスト八十五、ウエスト五十六、ヒップ八十六。希望額は一千万。ハードプレイは一部NGです。リクエストを」
 三田園矢一舎弟頭補佐の司会で進行する。
 リクエストした業者は必ず入札する約束である。
 此処での落札額は大船一家の儲けとなる。だが本人のバンスには乗せない約束とされている。
 バンスが高ければ長く働かせられる。業者はそのあたりを考慮して本人の容姿、プレイ内容で入札額を決める。
 これらのルールは大船一家ではなく帯広ニューシティとの約束事である。
 派遣するのは帯広ニューシティ内の客の部屋又は専用に用意したプレイルームで帯広ニューシティ在住者と限られる。
 警察の取り締まる予知は殆ど無い。
 咲江はガウンを脱ぎ捨てる。ブラを外してスリムな体形に似合ったバストを公開する。大きくはないが容は良い。ショーツも脱ぐ。
 台に上がって女の部分を広げる。
 商品価値は高い。応募してくる女とは雲泥の差である。
 「鞭打ち」
 一人の業者がリクエストを要求する。
 三十代の組員が咲江を磔柱に固定する。
 鞭を見て咲江の顔に緊張が奔る。
 組員は鞭を横に持つ。二本並んだ太腿を横に薙ぐ。
 「あ、あーーーーーーーーーーー」
 咲江はお尻を揺らして悶える。
 業者らは鞭の当たった皮膚の色を見る。赤みが浮いてきている。
 組員は乳房を狙う。
 一本鞭の先端が左の乳首を直撃する。
 「うおーーーーーーー。あ、ああうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 相当強い叩き方である。
 リクエストしなかった業者が二百四十万で落札した。
 九人目のオークションに成ったときである。
 「ちょっと待ってください。この女見覚えが有る」
 業者の一人が立ち上がる。
 「なに」
 三田園矢一舎弟頭補佐は真央美を見る。
 「こいつは福井県警の女刑事だ」
 組員全員が立ち上がる。
 真央美は全裸のまま戦闘態勢に成る。
 警報が鳴り響いて工作員も入って来る。
 真央美は捕まえようとするやくざ一人目に膝蹴りを食らわす。二人目はともい投げて畳に叩きつけられる。
 女性工作員が突っ込んで来る。飛び蹴りを掛ける。真央美はそれを躱す。もう一人が脚元を掬う。
 真央美は畳に転倒する。
 女性工作員二人と男性工作員五人で押える。
 最初に蹴りを食らったやくざは股間を押えて立てない。ともい投げを食らったやくざも起き上がれない。
 真央美はそのまま鉄格子に入れられた。
 この先はオークションが全部終わってからの対応である。
 
 三田園矢一舎弟頭補佐は湯野中のナンバーツーである指宿に連絡を取る。
 「申し訳ございません。オークションのネタに婦警が一人紛れ込んでしまいました」
 「何処の刑事です」
 「福井県警巡査部長森知治(もりちはる)です」
 「白状したのですか」
 「いいえ。荷物から身分証など確認しました」
 指宿は湯野中に報告する。湯野中が代わった。
 「娼国かR国に移送しますか」
 「最終的に移送しても構いませんが。その前にそっちで拷問して下さい。吐かせるだけ吐かせてから移送してください」
 湯野中はそっちの方が得意だと言いたい。
 
 森知治巡査部長は拷問ルームに移動された。
 R国の工作員も立ち会う。
 組員が森知治巡査部長を高手小手に縛る。
 工作員五人が周りを囲んで警戒する。婦人警官である。やくざだけでは暴れたとき簡単には押えられない。
 組員は森知治巡査部長の膝を縛り合わせる。そこにフックを付ける。天井から下がった滑車のフックに膝のフックを引っ掛けて引き上げる。
 森知治巡査部長の躰は膝で脚を後ろに折って逆さ吊るしにされ空中に吊るし上げられた。
 三田園矢一舎弟頭補佐は先ほどの格闘で森知治巡査部長に股間を蹴られた組員に鞭を渡す。
 先が細くなった一本鞭である。
 鞭を一人の組員に任せてあとのメンバーは他の準備に掛かる。
 三田園矢一舎弟頭補佐の得意は蛇拷問である。
 水槽が三つ運ばれる。一つには蛆虫が大量に詰められている。人工繁殖したものである。
 一つは縞蛇である。
 あと一つは毒蛇のように見える。強暴だが毒は無い。赤楝蛇である。
 鞭を任された組員は痛い思いをさせられた仕返しに嬉々として鞭を構える。
 逆さ吊るしの股間の隙間を狙う。
 振り下ろした鞭の先端がクリトリス付近を叩く。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の躰は震撼する。
 痛みに藻掻くので強く振り子のように揺れる。
 組員は構わず股間を狙う。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 女の部分の縦筋をもろに叩いている。
 森知治巡査部長は痛みに顔を歪めながら組員を睨み返す。
 組員は鞭の先端をもう片方の手で持って跳ね返る反動を加える。乳房を力の限り叩く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー」
 数秒で乳房に真っ赤な筋が浮く。
 組員は三十発くらい叩いて次の鞭に持ち換える。
 森知治巡査部長の躰はフロント面に鞭の痕が何本も奔っている。綺麗な白い肌が無残極まりない。
 「ああーーーーーー。あはあーーーー。あはあーーー。あはあーーーーー」
 森知治巡査部長の荒い息遣いは鳴り止まない。
 今度は先端が蝿叩きの様な革のチェップが着いた鞭である。
 それで森知治巡査部長の顔を叩く。
 「ぶおーーーーーーーーーーーーーー。おのれーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の小作りで細面の美人顔が叩かれた瞬間へしゃげる。
 これも一発では済ませない。立て続けに叩く。
 「ぶおーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の顔は真っ赤になりやや腫れている。
 組員が愉しんでいる間に森知治巡査部長を逆さ吊るしにした真下に大きなバットが敷かれた。
 水槽から蛆虫が半分くらいバットに投げ込まれる。
 鞭の痕だらけで無残な森知治巡査部長の躰にオイルに蜜を混ぜた液体を塗り始めた。
 「やめろーーーーーーーーーーーーー」
 組員らは股間もおっぱいも構わず弄くるように塗り捲る。
 「やめろーーーーーーーー。さわるなーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長はまだ態度だけ抵抗を続けている。
 吊るしを徐々に下げる。
 森知治巡査部長の躰は蛆虫がばら撒かれたバットに降りて行く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の躰は叫びながら頭から蛆虫の群集する上に降ろされる。組員が髪の毛を掴んで顔からバットに落とす。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は猛然と縛られた躰を揺すって藻掻く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は口を開けない。くぐもった悲鳴を鳴らし続ける。
 組員はその上から水槽に残った蛆虫をボウルで掬ってぶっ掛ける。
 「うーーーーーーー。うーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は堪らない不快感に藻掻き暴れ続ける。やがて固まったようにじっと動かなくなった。
 バットに排水が接続される。シャワースタンドも設置された。
 森知治巡査部長の躰に被った蛆虫をシャワーの水で洗い流す。
 さらに組員二人が長い柄の付いたブラシで森知治巡査部長の躰を撫で回して洗い落とす。
 ある程度背中から落としたらもう一度森知治巡査部長の躰を吊るし上げる。
 今度は躰のフロント面と股間をシャワーとブラシで洗う。もう一人加わってヘヤーブラシで髪に付いた蛆虫を落とす。
 もう森知治巡査部長から声一つ出ない。
 バットが移動され森知治巡査部長の吊るしの真下には躰がすっぽり入る大きな水槽が設置された。
 底には蛇が蠢いている。
 三田園矢一舎弟頭補佐がタオルで森知治巡査部長の顔を拭く。
 目を開けさせる為である。
 「よく下を見ろ」
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長はまた悲鳴を上げる。
 「答えろ。何処で情報を得た」
 「ふん」
 「蛇と一緒に寝るか」
 三田園矢一舎弟頭補佐が合図して吊るしが五十センチ下がる。
 「あ、あーーーーーーー」
 「答えろ」
 三田園矢一舎弟頭補佐がもう一度促す。
 さらに五十センチ下がる。
 「・・・・」
 「蛇と一緒に寝るか」
 三田園矢一舎弟頭補佐はもう一度警告する。
 さらに五十センチ下げる。
 既に森知治巡査部長の頭は水槽の中に首まで入っている。
 縞蛇は森知治巡査部長の頭の下には居ない。水槽の端に逃れている。
 「少し上げろ」
 三田園矢一舎弟頭補佐は状況から森知治巡査部長がそれほど蛇を怖がってないと悟った。
 三田園矢一舎弟頭補佐は赤楝蛇の水槽から一匹掴む。凶暴な蛇だが素手で掴んでしまう。
 森知治巡査部長は瞬時にアカマタを毒蛇と思った。
 三田園矢一舎弟頭補佐は掴んだ赤楝蛇を縞蛇の水槽に投げ込む。
 赤楝蛇は縞蛇に襲い掛かる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「あっちの水槽と替えようか」
 「・・・・・・・・・」
 森知治巡査部長の躰が微妙に震える。
 「あっちの蛇を棺桶に入れてあんたと一緒に蓋をして閉じ込めようか」
 三田園矢一舎弟頭補佐は森知治巡査部長をさらに追い詰める。
 「福井旬報の横山美由紀さんが情報を掴んで。私がオークションに出て彼女がその記事をスクープする手筈だったよ」
 「他に仲間は」
 「誰も協力なんかしないよ。みんな体制側だよ。下手に何も言えないよ」
 「福井旬報は」
 「福井旬報の何処にこんなスクープ載せるのよ。横山美由紀さんが動画配信サイトで流すのよ」
 「成程」
 三田園矢一舎弟頭補佐は湯野中と稲垣七郎組長に報告した。
 
 森知治巡査部長はスノータウン一号棟内の鉄格子に収容された。
 鉄格子は四十四階の北半分に設置されていて構造や条件は娼国の南の島の鉄格子に準じている。
 この一角に道警本部長が福井県警本部長を伴って入って来た。
 森知治巡査部長は福井県警本部長を見て心臓の鼓動が一気に早まった。
 「とんでもない事をしたな。森巡査部長」
 開口一番福井県警本部長の言葉である。
 後から柿崎一行が入って来る。
 「この女はR国で前に移送した横山美由紀と一緒に秘宝館の特別展示室行きです。ご存分に玩具にされて下さい」
 柿崎一行は福井県警本部長らにR国T市の秘宝館的な遊びを勧める。
 工作員が四人鉄格子に入る。
 通路を挟んで反対側の鉄格子が跳ね上げられ別の工作員が拷問椅子を運んで来る。拷問スペースである。
 森知治巡査部長は支給のバスロープとショーツだけの姿にされている。バスロープの胸は大きく肌蹴て乳首まで丸出しになる。
 森知治巡査部長は手で乳房を隠している。
 工作員は無理やりバスロープを剥ぎ取る。
 「やめろーーーーーーーーーーーー。はなせーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長はまだ抵抗する。工作員は二人加勢して強行に押える。両脚を四人で持ち上げあと二人が肩を持つ。
 「はなせーーーーーーーーーーーー。きょうせいわいせつだぞーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ショーツを脱がして拷問椅子に乗せる。
 「ちくしょーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーー」
 道警本部長と福井県警本部長は悦ばしそうにそれを見ている。
 柿崎一行が近付いてビンタする。
 工作員は森知治巡査部長の腕を拷問椅子の背の後ろで縛って強く固定する。
 他の工作員が脚首と膝を厳重に固定する。
 「やれやれ。このカモシカの様な細い綺麗な脚がここまで悪さするか」
 福井県警本部長が呟く。
 「まったくいい女なのですから。AV嬢にでも成れば沢山稼げたものを勿体無いな」
 道警本部長も此処だけの本音を言ってしまう。
 「どうぞこちらに道具を用意しました」
 柿崎一行はテーブルを示す。
 鞭、蝋燭、ドリルバイブなど拷問道具が並べられている。
 「何をしてもよろしいですか」
 福井県警本部長が確認を取る。
 「加重死刑囚です。お好きなように。足りないようでしたらリクエストして下さい」
 「この方はどういうお立場で」
 福井県警本部長は小声で道警本部長に確認する。
 「柿崎一行氏はR国諜報機関日本支部代表です。実質R国北側のナンバーファイブ以内に入ります。それに葛城先生とは昵懇です」
 「いやあ。その様なお方とは。福井には土地が充分あります。この様な街を進出してもらえないでしょうか」
 「そちらの言う事を聞かない婦警をお仕置きしてからゆっくりお願いしてはどうですか」
 道警本部長はお願いの前にR国に迷惑を掛けた不心得者に対してやるべき事をやってこちらの姿勢を示してからと指摘する。
 「そうですね」
 道警本部長は拷問椅子のハンドルを回して股間を広げる。
 「やめろーーーーーーーーー。警察幹部がやることかーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は怒り抗議する。
 「関係ない。お前は既にR国の加重死刑囚だ。そして此処はR国領事館。日本の法律も常識も通用しない」
 道警本部長は両手で森知治巡査部長の女の部分を広げる。
 「やめろーーーーーーーーー」
 「綺麗な性器です。これをどうします」
 中は薄い紅色に広がる。
 道警本部長は森知治巡査部長の抗議を無視して福井県警本部長に遊び方を確認する。
 「血が滲むまで叩いてやりたいですな」
 福井県警本部長も此処だけの本音である。
 道警本部長は福井県警本部長に先端が長方形で二枚の革を重ね合わせた一本鞭を渡す。
 福井県警本部長はそれを受け取って振り被る。狙いは森知治巡査部長の女の部分である。
 道警本部長が手を離したのでその部分の粘膜は再び閉じ合わせている。ドドメ色感はまったくない。薄紅と薄小豆色の間ぐらいである。
 「やめろーーーーーーーーーーー。はんざいだーーーーーーーーーー」
 それでも森知治巡査部長は正論で抗議する。
 「うるせーーーーーーーーーー。おまえにはもう人権は無い」
 福井県警本部長の振り下ろした鞭は森知治巡査部長の女の部分の粘膜を斜めにきっちり叩く。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は悲鳴を搾り出しその躰を固くして力を籠めて揺する。
 福井県警本部長はさらに振り被る。
 「うおーー」
 森知治巡査部長は鞭を見て反射的に叫ぶ。
 福井県警本部長は力を籠めて狙いを定めて叩く。
 クリトリスの真上付近を直撃する。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐう、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な痛みである。
 森知治巡査部長は顔を振って悲鳴を搾り出す。
 「ふっふっふっふ。溜飲が下がる悦びですよ」
 福井県警本部長は堪らない悦びと絶賛する。
 「そう言えば忘れていましたな。あの邪魔な毛を剃ってしまわないと効果が足りません。ドテと大陰唇に鞭の痕をきっちり付けませんと」
 道警本部長は剃毛の必要性を指摘する。
 「剃毛ですか」
 女性工作員がローションと剃刀をワゴンに載せて近くに置く。
 福井県警本部長は森知治巡査部長のドテから股間にローションを掛ける。
 「ちくしょーーーーーーー」
 森知治巡査部長は剃毛される屈辱に唸る。
 福井県警本部長は一枚刃の剃刀を手にするが使い方に倦ねる。道警本部長にそれを渡す。
 道警本部長は女性工作員を促す。
 「代わりましょうか」
 女性工作員が剃刀を受け取る。
 森知治巡査部長は女性工作員を睨み付ける。
 女性工作員は拷問椅子のハンドルを回して森知治巡査部長の頭を低くする。
 「やめろーーーーーーーーーー」
 「だまれ」
 女性工作員は履物を脱ぐ。膝を持ち上げて素足で森知治巡査部長の顔を踏んづける。
 足の裏で踏んづけたまま顔を撫で回す。
 「うぐ、うう、ううーーーーーーーーーーー。うぐーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は足の裏で踏んづけられて藻掻き呻き叫ぶ。
 「だまれーーーー」
 女性工作員は森知治巡査部長の頬をひっぱたく。
 剃刀を持ってドテの陰毛の根元から根こそぎ剃る。
 数分で剃毛を終えて濡れたタオルで股間を拭いて仕上げる。
 「どうぞご存分にお仕置き下さい」
 女性工作員はそう言って後ろに下がる。
 今度は道警本部長と福井県警本部長が二人並んで鞭を構える。
 二人揃って森知治巡査部長の股間を狙う。
 道警本部長が右側から叩く。閉じ合わせた女の部分を左上から斜めに叩いている。
 「うーーーーーーーーーー。うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は腹と股間を揺すって痛みに悲鳴を搾り出す。
 それが治まらないうちに福井県警本部長が左側から叩く。クリトリスを包んだ包皮を叩いて左斜めに逸れる。
 今度は陰毛が無いので股間の皮膚に赤い筋が浮かぶ。
 福井県警本部長は悦びの表情を浮かべる。
 その表情を工作員も柿崎一行も確りチェックする。拷問は福井県警本部長の踏み絵のような意味合いを兼ねている。
 ここから十発ずつ二十を数えるまで叩く。
 「そろそろあれを開いて」
 福井県警本部長はさらに残酷である。
 工作員二人が拷問椅子の左右に回る。トングで森知治巡査部長の女の部分のびらびらを両側から引っ張り薄紅色の部分を広げる。
 「いやあーーーーーーーーー。それはむりーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は遂に泣き叫ぶ。もう恥ずかしさどころではない。痛みに堪えられない。
 工作員は広げたまま確り押えている。
 道警本部長は福井県警本部長を促す。
 福井県警本部長は森知治巡査部長の薄い紅色の粘膜に狙いを定める。力と憎しみを籠めて振り下ろす。
 鞭の細い先端はクリトリスから尿道口、膣口、会陰までを縦に確り叩く。
 「がおーーーーーーーーーーーーーー。うぐうううーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の顔は大口を破裂させて悲鳴を搾り出す。躰を固くして腰を迫り上げ藻掻きやがて震撼する。
 「う、うう、ぐーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は堪えられない痛みに悲鳴を搾り出し続ける。
 薄紅色の粘膜から血が滲んでいる。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の目からは涙が流れる。
 福井県警本部長はさらに悦びの笑みを浮かべじっくり見る。
 「次はどうします」
 道警本部長は福井県警本部長に次の責めの希望を促す。
 「今度は辱めましょう」
 「どの様に」
 「浣腸して便を抜いてドリルバイブ二本で二穴責めて女の性を丸出しにしましょう」
 なんと福井県警本部長はこんなことまで詳しいのである。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ」
 森知治巡査部長は痛みにまだ藻掻き続けている。
 工作員二人が車の付いたバスタブを押して来る。それに湯と水と排水を繋いで湯を流し込む。
 工作員七人が囲んで森知治巡査部長を一度湯に浸ける。
 股間の真っ赤に腫れた鞭の痕が壮絶である。一応の調整を行う。
 浣腸器と冷水が既に用意されている。
 女性工作員二人が道警本部長と福井県警本部長に生ビールとつまみを休憩に持って来る。
 柿崎一行も加わって乾杯する。
 「柿崎さん。福井にも沢山土地は余っています。この様な街が進出していただけないでしょうか」
 福井県警本部長は恐る恐る言ってみる。
 「葛城先生に相談してみます。そういう話は湯野中に直接ではなく。葛城先生を通した方が」
 柿崎一行は湯野中の扱い方を心得ている。
 「あと日本にも秘宝館のような物ができませんか。超極秘に。その方が警察の指揮にも」
 今度は道警本部長が要求する。
 「そっちは葛城先生を通して北嶋副首席に相談します」
 柿崎一行はまんざら無理ではないと考えている。
 工作員の手で森知治巡査部長はもう一度拷問椅子に固定された。
 福井県警本部長は浣腸器に冷水を吸い上げる。
 それを確り構えて森知治巡査部長のアナルに差し込む。
 「うう」
 一気にシリンダーを押して注入する。
 「あ、うーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は一気に冷たい液が直腸に入って悲鳴を上げる。
 アナル栓はしない。
 「う、うう、う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 藻掻き暴れる。腹の痛みに腹から腰を捩る。
 一気に茶色い水が流れ出る。急激な苦しみに出す以外術はない。
 ズズズズズ、ズズーーーーーーーーーーーーーー。
 最後に僅かに柔らかい便が流れ出た。
 福井県警本部長は二回目の冷水を浣腸器に吸い上げる。
 「あ、あーーーーー」
 森知治巡査部長は冷たい水の恐怖に悲鳴を漏らす。
 福井県警本部長はもう一度森知治巡査部長のアナルを狙って突っ込む。一気のシリンダーを押す。
 「う、うーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は腹を震撼させて悲鳴を上げる。
 福井県警本部長が注入し終わって浣腸器を放す。一気に水が流れ出す。殆ど透明に近い。
 道警本部長は既にアナル用の細いドリルバイブを構えている。細い擬似男根にローションを掛ける。
 女性工作員が森知治巡査部長の股間周辺をタオルで拭く。
 道警本部長は森知治巡査部長のアナル口に指でキシロカインゼリーを塗す。キシロカインゼリーは皮膚表面麻酔である。
 「あ、ああーーーーー」
 森知治巡査部長は指が入って来て拒絶の悲鳴を上げる。
 福井県警本部長は膣に挿入するドリルバイブを準備している。
 道警本部長は森知治巡査部長のアナルに細いドリルバイブを捩じ込む。
 「う、う、おーーーーーーーーーーーーー。い、いい、いたあいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は挿入に藻掻く。ごく細いものでゼリーを使っているので殆ど痛くは無い。最初のショックだけである。
 道警本部長は構わず始動する。
 「うお、おーーーーーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長はドリルバイブのアナルへの責めに躰を引いて藻掻き悲鳴を上げる。
 福井県警本部長が工作員の手で森知治巡査部長の躰を押えてもらって膣に挿入する。
 「う、うう、うおーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は表情を破裂させて悲鳴を上げる。始めて二つの穴に異物が同時に入った。
 経験のない森知治巡査部長には恐ろしい責めである。
 それでも両方スイッチが入る。
 「ぐおーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は逃れんと藻掻き暴れまくる。
 「ぐおーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーー」
 既に股間は痙攣している。膣液とローションが混じって飛び散る。森知治巡査部長は逃れようと藻掻き続ける。
 道警本部長と福井県警本部長は容赦することはない。押し返してくるドリルバイブを押さえて責め続ける。
 森知治巡査部長の躰では何分も持たない。潮を撒き散らしながら失神してしまう。
 白目を剥いて無残な姿で動かない。ドリルバイブが空回りするだけである。
 「早いな」
 「こんな道具で責められる経験は無いでしょう。これでも充分良く持った方です」
 女性工作員が説明する。
 「そうか」
 「我々は素人ですな」
 「今夜は私達がお相手いたします。これからお部屋の方にご案内いたします」
 「お相手って。お二人はR国の職員でしょう」
 「そうです。私たち女性工作員はそういうお仕事も致します」
 二人の本部長は脳天を打たれた衝撃である。それでも悪くはない。
 道警本部長と福井県警本部長は言われるがままそれぞれ女性工作員に宿泊ルームに案内された。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間である。
 本日もカウンターが設えられて中で津梨清吉が寿司を握る。平佐和のご贔屓である。
 葛城義和は柿崎一行の提案を湯野中に確認する。
 「柿崎はそんな事を言って来ましたね」
 「どうします」
 「埼玉、宮崎、熊本に加えて東京、大阪もですよ」
 湯野中はもう充分投資していると言いたい。
 「帯広は莫大な利益では」
 「日本には空き家が増えたようですね」
 平佐和はシティの進出でさらに空き家が増加したと言いたい。
 「一気に過疎を進めることが好ましいです」
 葛城義和は作戦通りである。
 「日本で秘宝館はどうします」
 葛城義和は柿崎一行の提案を推し進めたい。
 「そっちは柿崎さんが日本の過激なマスコミ記者を沢山捕らえてくれたら実現するのではないか」
 平佐和はそっちの作戦を遂行すれば良いとの考えである。
 「あの福井旬報の記者。婦警とつるんでいたの」
 「そうだ。でもたいした勢力ではない」
 湯野中は怒って入るが福井旬報では何もできない。横山美由紀が動画配信サイトから公表するだけと確認している。
 「問題は日本で奪還されたり逃げられたら面倒ね」
 真紀子は南の島やT市での奪還と同じ事を心配している。
 「政治家や官僚が出国しないで行ければ良いのでしょう」
 「そうだな」
 平佐和も葛城義和の意見に賛成する。
 「無人島でも買うか」
 湯野中も乗り気である。
 「ねえ。秘宝館に置いてあるけど広瀬亜理紗と伊久美愛琉。一回大宴会場でお仕置きしない」
 真紀子は以前に散々邪魔をして来た元テレビ太陽アナウンサー広瀬亜理紗を拷問したい。
 「それは必要だな」
 湯野中もこの二人は苦々しい。
 
 日本では五代派の会合が行われていた。平佐和と葛城義和は娼国からリモートで参加する。
 解散総選挙を衆参同日で行う方向が採択された。
 五代派だけで両院合わせて三百議席に迫る。
 東京第八区の選挙戦が話し合われていた。一番煩い立憲国民党徳永裕美参議院議員の衆議院立候補当選を阻止する作戦である。
 参議院のまま立候補も視野に入れて対策を練った。
 徳永裕美の他にも煩い立憲国民党議員の落選を徹底対策する。それには人気を得られる女性候補の確保が必須である。
 
 娼国。昭和中期の高層ホテル。四十五階の宴会場である。
 広瀬亜理紗がヘリで屋上に到着した。
 T市秘宝館から本日の生贄として移送してきた。
 真紀子が費用を負担して抽選で百名が呼ばれた。一人に一人コンパニオンが付いている。
 女躰盛は無い。百名だとスペースの関係である。
 コンパニオンは既にほぼ全裸で将校らの玩具となっている。
 広瀬亜理紗はその宴会場の真ん中の開いた部分に投げ込まれた。鉄格子の中のバスロープとショーツだけしか身に着けてない。
 上座には真紀子、平佐和、葛城義和が居る。平佐和にだけコンパニオンが付いていた。
 広瀬亜理紗には始めてみる娼国の宴会場である。
 言葉に聞いていたが現実には始めて見る全裸コンパニオンの付く宴会に慄いている。
 平佐和と葛城義和を見て怒りがこみ上げた。
 「葛城先生。社長はどうなりました」
 それでも抑えてこの時と心配していた本庄真奈美社長の処遇を確認する。
 「ご心配なく。あのまま工場で生産を続けています」
 真紀子が答える。
 生方少将とその部下が後ろに近付いていた。
 「そうですか」
 広瀬亜理紗はやや安堵の表情に成る。
 「葛城先生が静かにこれまで通り生産を続けるように説得して受け入れたわ。だからそっちは心配しなくていいのよ」
 真紀子は笑みを浮かべている。
 「先生。どうします」
 生方少将が葛城義和にお伺いを立てる。
 「そっちに任せるよ」
 生方少将は広瀬亜理紗を高手小手に縛る指示をする。
 二人が押えてバスロープを脱がす。
 「ちくしょーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は二人を振り解く。
 一目散に葛城義和に向かう。頭を狙って飛び掛る。腕は葛城義和の頭に絡みつく。
 立ち上がった将校が後ろから片脚ずつ押える。その脚を持ち上げて引っ張る。
 広瀬亜理紗両腕は葛城義和の両肩を掴んでいる。
 葛城義和は立ち上がる。そのまま両手で広瀬亜理紗の首元を持ち上げる。
 「おのれーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗も葛城義和の首を掴む。
 将校二人が脚を強く引っ張る。
 「おのれーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は葛城義和の顔をひっぱたく。
 葛城義和はその胸を蹴り上げる。広瀬亜理紗は顔から畳に落ちる。
 「うおーーーーーー」
 生方少将の部下が加勢して六人で取り押さえて高手小手に縛る。
 「ちくしょーーーーーーーーーー。しねーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は叫び続ける。
 生方少将の部下は後ろ手に胸部を高手小手に縛り上げて膝と脚首もそれぞれ縛り合わせる。
 将校二人が後ろから広瀬亜理紗の躰を持って膝で畳に立たせる。
 「申し訳ございません」
 生方少将が葛城義和に不手際を謝る。
 「どうぞお仕置きを」
 将校が広瀬亜理紗の躰を葛城義和に向ける。
 葛城義和はスパンキングを持ってビンタする。
 「うおーーーーーーーーー」
 もう一発叩く。
 「ぐおーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は葛城義和を睨み返す。
 「あとはそっちで」
 葛城義和は席に戻る。
 仲居が数人入って散らされたお膳を片付けて取り替える。
 生方少将の部下がやぐらの様な大道具を運び込む。
 やぐらの天井部に外に一メートルくらい鉄柱が伸びていてその先端からフックがぶら下がっている。
 広瀬亜理紗の膝を縛り合わせた縄にフックを引っ掛ける。
 四人で広瀬亜理紗の躰を逆さに持上げる。
 「ちくしょーーーーーーー。やめろーーーーーーーー」
 やぐらから下がったフックに膝のフックを引っ掛ける。将校二人がやぐらの反対側に乗る。重さのバランスである。
 やぐらを四人の将校が押す。
 宴席の前を広瀬亜理紗の躰がお膳の真上に来るように横に移動させる。
 広瀬亜理紗の顔が逆さまに席に座った将校らの顔の高さである。
 将校らは顔をビンタしたり乳首を掴んだり立って後ろから女の部分に指を突っ込む。
 「あーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は叫びまくる。
 やぐらは一定の時間止まっては移動する。
 鞭も回される。
 それで乳房を叩く。
 「うおーーーーーーーーーーー」
 太腿を叩く。
 「うーーーーーーーーーー」
 次はビンタする。
 「う、ううーーーーーーーーーー」
 これもかなりの地獄である。そして全員が手を出せる。
 「ねえ。もっとお仕置きしないの」
 真紀子は飛び掛られてビンタ二回なのと言いたい。
 「あっちの方がお仕置きに成っています」
 「うーん。あの女。よっぽど葛城先生の政策に不満だったのね」
 「そのようだな。無駄な抵抗をしおって」
 平佐和が呟く。
 「私は徳永降ろしが心配です」
 葛城義和はこれが意外と難しいと見ている。
 「比例復活が問題だな」
 「参議院のまま立候補されたら東京選挙区六議席を立憲国民党ゼロはさすがに無理です」
 「選対も弱気で三候補と言って来た」
 「それが無難ですね」
 「葛城君の成果で四議席行けないかな」
 「組織票二つは不動です。一議席は立憲国民が取ります」
 「そうかな」
 平佐和は諦められない。
 「いやあーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん。あーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は突然強烈に叫ぶ。
 一人の将校が悪戯をした。
 逆さ吊るしの広瀬亜理紗の股間に蛇を引っ掛けたのである。
 蛇の尻尾は広瀬亜理紗のお尻に回って頭はへその近くである。
 「いやあーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は泣き喚き続ける。
 悪戯した将校が蛇を掴んで顔の前に持って来る。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈に叫ぶ。
 「これま○○に入れられませんか」
 将校は蛇を持って生方少将にお伺いを立てる。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーー」
 子供のように泣き喚く。
 「太腿の間に隙間があるからこのままクスコ入るぞ」
 生方少将が簡単に言う。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。ゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は涙をぽろぽろ零す。
 「これ毒は無いよ」
 将校は何とも無い事のように言う。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は半狂乱である。
 将校がクスコを持って来る。それを股間に挿入しようとする。
 広瀬亜理紗は遂に恐怖から失禁してしまう。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー」
 失禁尿は腹を伝って首から髪の毛に流れる。そして畳に静かに細く流れ落ちてくる。
 何処と無く拍手が沸く。
 失禁が収まるのを待って将校が広瀬亜理紗の躰を拭く。
 もう一人がクスコを入れようとする。
 広瀬亜理紗は頑なに膣の力を緩めない。
 将校は細い金属棒を捩じ込む。
 「う、ううああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 金属棒をスライドさせる。隙間にクスコの先端を捩じ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は強烈に悲鳴を上げる。
 クスコは広瀬亜理紗の膣にすっぽり納まってしまった。
 螺子を回して膣の奥を広げる。
 「あーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は女の部分が広げられた堪らない羞恥に悲鳴を上げる。
 小型のカメラで内部をモニターに映し出す。
 「ちょっと前に日本のゴールデンでメインだった美人アナ広瀬亜理紗のお○○この奥の院でございます」
 生方少将が素見す。
 拍手が沸く。
 「やめろーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は無駄でも叫ばずに居られない。
 「あんまり男性関係はございませんでした。だから綺麗なお○○こです。可愛くニュース読んでれば良いのに生意気な意見を言いました」
 「そうだ。生意気だ。たっぷりお仕置き」
 一人の将校が賛同の声を挙げる。大佐の徽章を付けている。生方少将の部下ではない。
 「そろそろ良いですか」
 蛇を持っている将校が確認する。
 「いいだろう。蛇イレポン行け」
 生方少将が了解する。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 蛇がクスコに近付くと広瀬亜理紗は強烈な悲鳴を上げる。
 その悲鳴を愉しみながら将校は蛇の頭ををクスコにゆっくり降ろす。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 サイレン以上の悲鳴が宴会場に響き渡る。
 広瀬亜理紗の躰は震えている。口からが涎が流れ出る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗の堪えられない悲鳴が鳴り響く。
 また拍手が沸く。
 将校は適度に愉しんで一度抜く。
 「あーーーーーー。あはーーーーーー。ああーー。ああーー。ああーー。あはあー。はあ。はあ。はあ」
 広瀬亜理紗は荒い息遣いを続ける。
 将校は蛇を運んできた水槽に戻す。
 「まだ泣いてないですよ。もっとやりましょう」
 大佐の徽章がまだ嗾ける。
 将校はまた蛇を掴む。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は堪えられない。泣き声で叫ぶ。涙がまだ出ていないだけである。
 まだクスコはそのまま挿入されている。
 「いやーーーーーーーーーーーーーー。もういやーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それでも将校の手は止まらない。
 この悲鳴をとことん愉しみたい。
 「いいぞ。リベラル寄りに報道したアナウンサーだ。徹底的に辱めて拷問して泣かそう」
 「そうだそれで我らの溜飲を下げよう」
 蛇の頭がそろりと入る。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は遂に涙を流しながら金切り声の悲鳴を鳴らし続ける。
 「俺は日本のテレビ見てむかむかしていた。この女の涙は本当に溜飲が下がるぞ」
 この大佐は相当に広瀬亜理紗が嫌いらしい。
 将校は蛇が辛くない程度にゆっくりピストンする。
 「あーーーーーーーーーー。ああ。あはあーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は躰を動く限り揺すり藻掻く。そして泣き喚き続ける。
 今度も適度に抜く。
 「どうします。棺桶に入れて蛇と同居させますか」
 また大佐の徽章である。
 「待て」
 葛城義和が立ち上がる。
 「葛城先生」
 生方少将が振り返る。
 「こいつはこれまでと違って簡単に狂う。だがそれでは楽に成ってしまう。正気で苦しんで貰わなければ意味は無い」
 「仰る通りで」
 生方少将も納得する。
 広瀬亜理紗は葛城義和の言葉に驚愕する。そして自分に特別な怒りを持っている事を実感した。
 「それでは次の責めは」
 大佐の徽章がお伺いを立てる。
 「私にやらせて」
 真紀子が立ち上がる。
 そのまま道具を載せたワゴンから一本鞭を持って来る。
 広瀬亜理紗は北嶋真紀子副主席の存在を見て恐怖に縮み上がる。
 真紀子は自分の手で広瀬亜理紗の女の部分に挿したクスコを抜き取る。
 一本鞭の先端は長方形に二枚の革が縫い合わされている。それなりに硬さはある。
 真紀子は広瀬亜理紗の乳首をピンポイントに叩く。
 「ぐごーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗の躰は一瞬固まる。そして強く震撼する。顔も大口を破裂させて一瞬固まった。そして悲鳴を搾り出す。
 真紀子は膝を縛り合わせて逆さ吊るしにされた広瀬亜理紗の内腿の間に三角に隙間のできた間から股間を狙う。
 鞭の先端は広瀬亜理紗の閉じ合わせた女の部分を長方形のチップの先端が真っ直ぐ叩く。
 「ぐううーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗の股間は震撼する。顔を持上げて大口を破裂させて悲鳴を絞り上げる。
 「うおーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な痛みである。狂ったように縛られた逆さ吊るしの躰を暴れさせる。
 目から涙が溢れる。
 「ふふ」
 真紀子は不適な哂いを浮かべる。
 もう一発同じ乳首を叩く。
 「ぐごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は涙をさらに溢れさせ固まった躰を強く揺すって震撼させる。
 真紀子はもう一発と股間にくっきり見える性器叩く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐごおおーーーーーーーーーーーーーーーーー。ごおーーーーーーーーーーーーー」
 一瞬固まった広瀬亜理紗の躰が強く震撼する。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は僅かにもう一度失禁した。
 僅かでも見逃さず拍手が沸く。
 「ああん。あはあ。ああん。ああ。ああ。あはあ。はあ。はあ」
 広瀬亜理紗の表情はぐちゃぐちゃに崩れて悲痛そのものである。
 「だれかあれの太い人。二人くらい居ない」
 真紀子が座に確認する。
 「極太のドリルバイブがございます」
 大佐が答える。
 「駄目。本物の男根で不本意に逝き顔を晒してその録画を見せるの。とことんこの女を傷つけるのよ」
 真紀子も相当に広瀬亜理紗に怒りを持っている。
 「あのう副主席。黒人の男優なら居りますが」
 生方少将が提案する。
 「呼んで」
 「畏まりました」
 生方少将は直ぐに手配する。
 「それじゃ浣腸して準備しましょう」
 真紀子の指示に将校が拷問椅子を搬入する。既に浣腸器はワゴンに載せて準備されていた。
 「グリセリンじゃなくて氷水よ」
 直ぐに仲居がバケツの水に板氷を入れて運んで来る。
 真紀子は大佐に手招きでやれと指示する。
 既に広瀬亜理紗は若い将校らの手で拷問椅子に固定されていた。
 大佐は浣腸器に冷たい氷水を吸い上げる。
 それを広瀬亜理紗のアナルに挿し込む。強くシリンダーを押す。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は冷たい水が直腸に浸入して悲鳴を上げる。
 真紀子はそのまま席に戻る。
 「真紀子さん。日本から新しい死刑囚の女が着くのですね」
 平佐和は相変わらずコンパニオンに酒を強いている。
 コンパニオンも平佐和の席は割増を貰える。我慢するしかない。苦しい翌日を楽にする方法も身に着けた。
 「数日で着きますよ。後から来た婦人警官も二日遅れで」
 「葛城君。もう危険な敵は動いてないだろ」
 「今のところは平穏に近いですが。まだまだ治まらないでしょう。リベラルの過激分子をテロと位置づけられました。それで今は安定しているだけです」
 葛城義和はまだまだ安定してないと言いたい。
 「うーーん。直接わしらの身の危険がなくなっただけか」
 「そうです」
 「いつ何が動くか分からんか」
 「そうです。完全に日本に街を進出して一般の人の利害がこっちを指示してくれてリベラルが知識階級だけの思想で空回りするまではまだまだです」
 「うーん。君の言う通りだな」
 平佐和はさらにコンパニオンに酒を強いる。
 コンパニオンは既に辛そうである。顔を赤らめてもう急性アルコール中毒の寸前と言える。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は浣腸による腹の苦しみに藻掻き続ける。
 「そろそろ抜きますか」
 真紀子が席に帰ったので大佐は生方少将にお伺いを立てる。
 「君の判断で苦しめたいだけ苦しめろ」
 生方少将は苦しむ表情が嬉しいらしい。
 広瀬亜理紗の苦しむ顔はなかなか男をそそらせる。
 男優は四人来て既に待機している。
 コンパニオンらはその一物を見て驚愕する。
 「あれが入ったらさすがに壊れるよ」
 「大丈夫。充分広がるよ。子供が出るのだから」
 「そんな」
 「日本人には厳しいよ」
 大佐は広瀬亜理紗に近寄る。
 「そろそろ抜いて欲しいか」
 「ううーーーーーーーーーーん。くるしーーーーーーーーーーーーーー」
 「お前の排泄をみんなで見ているぞ」
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 広瀬亜理紗は断末魔の涙を溢れさせる。
 「どうぞ私のうんこを見て下さいと言え」
 「だめーーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーー。くるしーーーーーーーーーーーーーーーーーい」
 「言え」
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗はさらに号泣する。
 「もう少し苦しめ」
 「あ、ああーーーーーーーーーー。わたしのーーー。うんこを。・・・みてくださーーーーーーーーいい。ああーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は苦しみ歪んだ顔にさらに涙を溢れさせる。
 大佐はアナル栓を左右にずらしながら引き抜く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗の猛烈な悲鳴と共に茶色い水が流れ出す。
 ブブオオーーーーーーーー。ブボーーーーーーーーー。ブブブブブブーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
 アナルが破裂するような勢いで殆ど水に溶けた便が弾き出て来る。
 羞恥極まりない。これ以上の惨めはない姿である。
 大佐が広瀬亜理紗の股間の汚れをタオルで入念に拭き取る。
 広瀬亜理紗は涙をぽろぽろ零す。
 大佐は満足そうにその顔を覗き込む。
 四人の黒人AV男優は既に戦闘態勢で待機している。
 大佐は二人の将校に手伝わせて広瀬亜理紗の拷問椅子の戒めを解く。
 四人が広瀬亜理紗の躰を捕まえて畳に押さえつける。
 一人がバックで膣に挿入する。
 「ぐあーーーーーーーーーーー。いーーーーーーーーーたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は大き過ぎるものが強引に入る痛みに悲鳴を上げる。
 一人が腕を押えて二人が脚を左右片方ずつ押える。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。むりーーーーーーーーーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗はでか過ぎる一物を突っ込まれて痛みに堪えられない。
 それでも黒人男優は一物をいきませる。
 「だめーーーーーーーーーーーーーー。いいたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は泣き叫び続ける。
 男優は一旦抜いて解放する。
 「あーーーーーーーはあーーーーーーーーーん。ああん。ああん。あはああーーーーーーーーーーーん。ああ。ああ。ああ」
 広瀬亜理紗は痛みに畳に伏せる。
 それを二人の男優が持上げる。
 一人の男優が畳に仰向けに寝る。
 男優二人が左右から広瀬亜理紗の太腿と腕を掴んで持上げる。下の男優がペニスを起たせて両手で持って構える。
 上から男優のペニスに広瀬亜理紗の女を被せる。
 「いやああーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は泣き悲鳴で訴える。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗の強烈な悲鳴と共に女の部分はペニスに被さる。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 男優は苦しむ広瀬亜理紗の躰を下の男優の胸に押し倒す。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーー。ぐう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は藻掻き続ける。
 二人の男優が広瀬亜理紗の肩を両側から押える。
 もう一人の男優がアナルに突っ込む。
 「あがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は表情をこの上もなく破裂させて悲鳴を上げる。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーー。きれるーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は瀕死の表情で叫ぶ。
 アナルの入口に止まってペニスは中に入らない。アナルからも膣からも切れて血が流れている。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「これは無理だよ」
 男優らも諦めて抜いてしまう。
 「ううおーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は痛みに藻掻き続ける。壮絶な光景である。
 衛生兵が呼ばれて局部麻酔を打つ。
 そのままストレチャーに乗せられて病院に運ばれた。
 「真紀子さんの思い通りには成りませんでしたな」
 平佐和も落胆気味である。
 酒を強いていたコンパニオンは急性アルコール中毒に落とされ看護婦二人が処置を始めていた。
 「諦めないよ。絶対あの女はとことん辱めないと」
 真紀子は病院から出てきたらまた虐める意志である。
 「今度は日本人の男優で良いのでは」
 葛城義和は普通サイズで充分だったと見積もる。
 「そうね。次はそれで行きましょう」
 真紀子も同意した。
 宴会はお開きである。将校らは席のコンパニオンをおみあげに部屋に引き上げる。
 
 日本。東京小石川後楽園集会室である。
 意外と目に付かない場所と言えるかもしれない。都会の真ん中にある大きな庭園。元水戸藩上屋敷である。
 元国民党衆議院議員大久保加世と山本真衣香、永野芽衣。そして数人の実業家が集まっていた。
 「木邑良乃の失敗は大きい」
 一人の実業家は失敗の不味さを唱える。
 「仰る通りです」
 大久保加世も神妙に詫びる姿勢である。
 「我々は大高氏以来協力して来た。今度こそ成果を上げてもらいたい」
 「あれではテロと呼ばれてしまったものをさらに上塗りした」
 「そうです」
 「一番の癌は葛城義和。奴が日本を大きく反動化した。月村はその分身のような存在だ」
 「このまま日本を昭和三十年代に戻されるのは何としても防ぎたい」
 「娼国の街がさらに日本に進出する。大阪と羽田沖で埋め立てが始まった。首都圏まで狙ってきたのだ」
 「選挙でさらに一党独裁を進める方策です」
 「民事党が総て悪い訳ではない。安田内閣の時代に戻せば良いのだ」
 「それでは」
 大久保加世はそれには納得できない。
 「政権交代など夢以前じゃないか」
 協力者はそこまで求めてない。
 「確かにそうです」
 「葛城と月村が居なければ五代などただの猪武者だ」
 「そうです」
 「とにかく葛城義和を抹消しましょう」
 「木邑良乃らは影武者に惑わされたのだな」
 「そうです。そして何らかの方法で協力していた中国の闇組織が寝返ったのです」
 大久保加世はある程度の情報を掴んでいる。
 「木邑良乃は立憲国民党参議院議員徳永裕美に協力を求めたから情報が漏れたのでは」
 「そうです」
 「徳永は議会での追及とR国の調査だけで打開できると考えているのですか」
 「あくまで正攻法との考えのようです」
 「それで勝てればね」
 「湯野中氏の経済力も大きいです。そして進出した街から合法的に吸い上げます」
 「警察幹部、官僚が娼国に付いてしまっている。ここが大問題だ」
 「官僚が政治家に忖度の状態では既にない。官僚そのものが娼国に従って仕舞っている」
 「葛城義和を抹消しても駄目と言うことですね」
 「国際社会のマスコミが正しく事態を見てくれなければならん。日本の過激派がダッカ事件の如くテロを輸出してM国が対処したでは困る」
 「そうです。でも葛城義和を抹消してその後で挽回策を考えるしかありません」
 「葛城義和一人ですかね。月村だけでも問題ですが」
 「何としても大高氏の意志を継いで日本独自の主権を戻さなければいけない。いくら元日本民族でも奴等は侵略者だ」
 「民事党のいまや巨大派閥五代派の実権は平佐和に有る。その平佐和とてR国に住む侵略者だ」
 「そうです」
 「その平佐和派を大きくしたのは葛城です。そしてそのバックは湯野中マネーと安形マネーです」
 「とにかく今は葛城を抹消するのが最善です」
 大久保加世の意志は固い。
 
 娼国。南の島五号棟四階である。
 R国北の潜水艦が横山美由紀を移送して来た。
 鉄格子に収監する前に取調べを行う。
 真紀子と葛城義和が懸念している事項を確認する。平佐和と湯野中は来ていない。
 代わりに柿崎一行が日本から戻っていた。
 正面に真紀子と葛城義和が居る。横山美由紀は葛城義和の存在に慄き怒りがこみ上げる。
 柿崎一行とは帯広で対面している。
 「長旅でお疲れ様。蛇イレポンのお好きな三流紙の記者さん」
 真紀子が立って迎える。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は蛇イレポンの言葉に震撼した。
 「まだ充分に真実を話してもらってないよね」
 真紀子は徹底的に拷問する構えである。
 「そんな」
 横山美由紀は拷問されると察して怯える。
 「柿崎さん。この件は北側よね」
 真紀子は帯広が北側の進出した街だと主張する。
 「左様で御座います」
 「貴方が拷問担当ね」
 「はい。私とマレカルで行います」
 柿崎一行の部下と一緒にラドルフマレカル少将が入って来る。
 ラドルフマレカル少将は横山美由紀を拷問台に大股開きで固定するよう部下に要求する。
 大きな拷問台が運び込まれる。
 二メートル四方は有る。高さ一メートル。その一つの面に公園の鉄棒のような物が立っている。
 柿崎一行の部下が四人掛かって横山美由紀の服を脱がす。
 横山美由紀は日本の警察が弟子屈まで移送したままの服装である。
 「やめろーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は抵抗する。
 「おとなしくしろーーーーー」
 柿崎一行の部下四人は強引に押え付ける。
 「やめろーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーい。元総理!なんでこんなことさせるーーーーーー」
 横山美由紀は葛城義和に講義する。
 葛城義和は立ち上がる。
 「お前はR国の加重死刑囚だ。此処は娼国だ。日本の法律も常識も通らない。そして私はもう日本の政治家ではない」
 葛城義和は横山美由紀の抗議を却下する。
 その間にも容赦なく柿崎一行の部下四人は横山美由紀の着衣を剥ぎ取る。
 「やめろーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はまだ抵抗する。
 「うるせーーーーーーー。おとなしくしろーーーーーーーーーー」
 四人で拷問台に押し倒す。暴れる横山美由紀の脚首を掴む。
 鉄棒の角に脚首を縛り付ける。股が広がり閉じ合わせた女の部分の粘膜が丸出しに成る。
 横山美由紀は拷問台にV字開脚に固定されてしまった。
 柿崎一行が鞭を持つ。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はそれで女の部分を叩かれると分かる。堪らず講義の叫び声を上げる。
 「確り懲らしめて白状させないと副主席に怒られる」
 容赦なく狙いを定めて閉じ合わせた女の部分の粘膜を叩く。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーー。う、うう、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は股間を震撼させ頭を振って大口を破裂させて悲鳴を上げる。
 「あ、ああーー。あはあ。はあ。はあ。はあ」
 横山美由紀は一発でもかなり辛い。
 「誰から情報を得て帯広の領事館に入った」
 柿崎一行はここからである。
 「知り合いのさらに知り合いが帯広に行って風俗で働いて金を借りると聞いたから。その後をつけたのよ」
 「その女は」
 「その人は何も知らないよ。バンスが借りられるから」
 本当に無関係なのである。世間話のように口コミが流れたに過ぎない。
 「風俗で働く奴を逮捕はしない。問題は情報の出所だ」
 柿崎一行は次の鞭を構える。
 「あーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は柿崎一行が鞭を構えただけで悲鳴を上げる。
 柿崎一行は一気に振り下ろす。
 鞭の先端は長方形の革のチップが二枚重なっている。閉じ合わせた粘膜を割るように鞭の先端が強く当たる。
 「ぐうわあーーーーーーーーーーーーー。う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の躰は瞬間固まって弾ける。
 「ぐうーーーーーーーーーーううーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は既に涙を溢している。
 「そいつの名前を言え」
 柿崎一行は追い詰める。
 「知り合いの知り合いだよ。安藤沙奈美という名前だよ。その人は私の知り合いにお金を借りに行って働くと言っただけだよ」
 「お前に伝えた知り合いは」
 柿崎一行はもう一発構える。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はそれを見ただけで泣き悲鳴に成る。
 「いえーーーーーーー」
 言葉と共に鞭を振り下ろす。
 「うおーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の躰は強く暴れる。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「言えーーーーーーーーーー」
 「あはあーー。ああ。あはあ。はあ。はあ。はあ」
 「誰がお前に伝えた」
 「あーーーーーー。いうよーーーーーーー。たたかないでーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は泣き声で訴える。
 「誰だ」
 バーーーーーーーーン。
 柿崎一行は拷問台を叩く。
 「ああーーーーーーーー。同級生の山添圭子。でも彼女は何も知らないよーーー。友達の事情を話しただけだよ」
 「お前が帯広の領事館に行くと誰に言った」
 「だから。福井県警の森知治巡査部長だよ。沙奈美をつけて帯広に来てから居場所を連絡していたよ」
 「森知治巡査部長はオークション会場に潜り込んだ。どうやって調べた」
 「分からないよ。彼女が調べたのだよ。あーーーーちがう。一緒の飛行機に乗ったよ」
 「それしか潜入はできないな。道中は引率者と一緒の筈だ」
 柿崎一行も納得する。
 「偶然業者が森知治巡査部長を知っていなければ面倒な事に成ったのね」
 真紀子が後ろに来ていた。
 「そうです。やくざを責めるわけには行きません。この程度は在り得ます。煩いマスコミを徹底的に無力化しかありません」
 「そうよ。こういった事に動かなければ良いのよ。こいつは徹底的に拷問しましょう」
 「副主席が叩きますか」
 「判った」
 真紀子は細いワイヤー状の一本鞭を選ぶ。
 これで強く叩いたら皮膚が破れそうである。
 横山美由紀はそれを見て恐々とする。
 真紀子は乳房を叩く。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一発で蚯蚓腫れが浮きそれが真っ赤に成る。
 横山美由紀の首が競り上がって頭が後ろに反る。大口を破裂させて躰は震撼する。
 「うう、ぐううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 相当な痛みである。
 「あんたは許さないよ」
 真紀子は女の怖さを滲ませている。
 「なんでよ。領事館に入っただけだよ」
 「オークションで金を借りに来た女性とオークションの実態を暴く。それを報道するためでしょう」
 真紀子の言い方には怒りが沸騰している。
 「日本では当然のことだよ」
 「領事館は日本ではないのよ。だから日本の警察も協力したでしょう。貴女は新聞社の記者。娼国とR国では取材目的の入国は禁止よ」
 「それだからって加重死刑は」
 「領事館の一階玄関には表示されている筈よ。マスコミ関連は特別な許可がない場合スパイ行為で加重死刑が適用されますとね」
 「えーーーーー。見てないです」
 「見る見ないは貴女の都合よ。日本でも建造物侵入には成るわね」
 「それとは余りにも。それでは森知治巡査部長は加重死刑ではないですね」
 「あらスパイ行為よ。福井県警本部長も認めているわよ」
 「ああ。何ということ」
 真紀子は鞭を構える。
 「やめてーーーーーーーーーー。もういやあーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 鞭は乳房に炸裂する。
 「うおーーーーーーーーーおおーーーーーーーーーーーーん。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いたいーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は躰を動く限り右に左に振って痛みに藻掻く。
 「私も昔ハードコンパニオンで叩かれていたの。だから痛みは充分分かる。風俗嬢には手加減するわ。でも貴女にはしないよ」
 「・・・・・・・」
 横山美由紀は恐怖に追い詰められた表情を崩して真紀子を見る。
 「貴女のように風俗を糾弾しようとする女はとことん許さないよ」
 真紀子は正面に回る。
 女の局部を狙って鞭を構える。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 叩く前から横山美由紀の恐怖に崩れきった顔から悲鳴が上がる。
 真紀子は憎しみを籠めて鞭を振り被る。
 般若の形相になり力を籠めて叩く。その鞭の先端は閉じ合わせた女の部分を斜めに叩いている。
 「ぐうおーーーーーーーーーおおーーーーーーーーーーーーん。う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーー」
 V字開脚の横山美由紀の腰は迫上がって躰は震撼する。口から食いしばった歯がこぼれ目から涙が溢れている。
 「いい。あと二十回叩いて。この女のお○○こを」
 真紀子は若い柿崎一行の部下に鞭を渡す。真紀子の目から柿崎一行の部下の中で一番残忍そうに見えた男である。
 既に横山美由紀の女の部分の粘膜からは血が滲み出ている。
 持っている鞭は細いビニール紐をワイヤー状に編んだ物だがかなり強い。二十回叩けば女の部分は血みどろになり粘膜が千切れそうである。
 若い部下はその鞭を受け取る。
 真紀子は席に戻って救急ヘリを手配する。
 既に葛城義和は横山美由紀の同級生山添圭子の身辺確認を日本の警察庁に依頼していた。
 福井県警本部長から葛城義和に連絡が入った。
 「葛城先生。横山美由紀と森知治巡査部長の身辺は洗っております。今のところ動きそうな者は居ません。引き続き警戒します」
 日本では横山美由紀と森知治巡査部長が海外テロに参加するべく出国したと報じられている。
 警察は堂々と捜査ができる。
 娼国、R国はマスコミ鎖国であり売春の自由国である。その批判は国際的にそれなりには存在する。
 だが香港やミャンマーの様な情勢ではない。そこは大きく一線が引かれる。
 その国に潜水艦や首脳殺害計画を持って侵攻すればテロとなる。マスコミも問題を感じつつも警察までを疑う報道は簡単にはできない。
 「横山美由紀と森知治巡査部長の周辺は問題なさそうです」
 葛城義和は真紀子に日本の確認状況を説明する。
 「日本からまだまだフェミニストとリベラルが攻めて来るのね」
 「終わりはないでしょう。日本を完全に経済手中に収めるのはさすがに無理ですよ」
 「そうね」
 「こっちの件より元国民党衆議院議員木邑良乃にまだ仲間が居ないかを心配しています」
 葛城義和はそっちを懸念する。
 「そうね。まだ居るかもしれないね」
 「あの女どうします」
 葛城義和は断続的に横山美由紀の悲鳴が聞こえる方を指す。
 「若いのに叩かせて。病院送りよ。その後はT市秘宝館で」
 「そうですね」
 横山美由紀は七回くらい叩かれて失禁して失神してしまった。女の部分は既に血みどろである。
 已む無く衛生兵が運び出した。
 
 広瀬亜理紗元テレビ太陽アナウンサーは肛門裂傷で入院していた。警備兵が二人病室を見張っている。
 完治には日数が掛かりそうである。
 娼国の大学病院教授がインターンを二十人くらい連れて回診に来る。広瀬亜理紗は学様患者の扱いと成っていた。
 肛門を開口器で開く為にキシロカインゼリーをインターンが指で塗る。
 「う、ううーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は顔を顰めて堪える。
 開口器で教授が広げるとインターンは一人ずつ必要のない女の部分に触りながら傷を確認する。
 日本では学用間者でもありえない光景である。
 広瀬亜理紗は顔をベッドに埋めて堪え続ける。
 だが此処に居る間の地獄は軽い方である。秘宝館に戻されれば三日に一日の地獄が数倍恐ろしい。
 
 帯広ニューシティ。R国の用意したプレイルームである。
 横山美由紀が領事館まで尾行した安藤沙奈美は客が付いてプレイルームに派遣されて来た。
 帯広ニューシティ内に住む人しか利用はできない。もとより道警が介入することはないがマスコミを警戒する。
 帯広ニューシティ内に住む人以外は薄野に行って貰う。
 客は医者であった。
 医者は一夜二十五万のプレイ代を払ってハードコース六時間で入った。プレイルーム代は別途一万掛かる。
 この医者はハードプレイができると聞いて帯広ニューシティに移転した。
 中で診療所も開業した。
 日本国内のSMクラブの大方がソフトである。ハードなプレイを謳っていても女の子はなかなか客の思うようにはさせない。
 此処ではやくざが引っ張ってきただけに充分な教育と調教がなされている。
 医者は麻酔の準備までして来ていた。
 医者は沙奈美がシャワーを使っている間に準備をする。
 沙奈美がシャワーから出て来ると拷問椅子に乗せる。他の日本のSMクラブのように女の子から何をするかなどと確認したりはしない。
 そこは東丸秀三郎若頭補佐の配下の組員が教育している。
 医者は沙奈美の膣にローションを流し込む。ローターを三つ用意している。順番に三つとも膣に突っ込んでしまう。
 一気にスイッチを入れる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ローター三つは地味なようでかなりの責めである。
 医者はローターを入れた膣口を粘着テープで塞ぐ。
 小型の電マを持つ。それでクリトリスを責める。その体勢でクリップを拾う。書類を挟む鉄板を三角に折った物である。
 挟む面が二センチくらいある。それで乳首を咥えさせ乳房を鋏む。
 「う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーー」
 喘ぎ声は一気に悲鳴に成る。
 もう一個鋏む。
 「あはあーーーーーーーーーーーーん」
 医者は小型の電マでクリトリスを包皮の上から責め続ける。
 次は蝋燭に点火する。
 乳房にゆっくり蝋涙を落とす。
 「う、ううーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーー」
 沙奈美は熱さに声を絞り出し続ける。だがそれほど熱くはない筈である。新人だが今日が初めてではない。
 責めは官能、痛み、熱さのミックスとなった。
 医者は蝋燭の炎を斜め下にする。
 「ううーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーー。う、ううーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーー」
 沙奈美の声は変化した。
 蝋燭の熱さが変わったのである。
 火傷する程ではない。蝋燭を並行から斜め下に向けると熱さは変わる。
 医者は乳首の痛みと熱さから逃れようと膣のローターと電マに沙奈美の意識が行ってもらいたい。
 失神が目的である。
 沙奈美の躰はゆっくり赤い蝋涙の雫が積もって赤く染まってゆく。
 医者は二時間ぐらいを失神の目安に考えている。
 
 R国TS市。港に近いビジネスホテルである。
 一同は日本の会社名で宿泊していた。
 大久保加世と山本真衣香、永野芽衣の他男性六名である。
 TS市に事務所を借りて魚類の買い付けを目的とする名目で入り込んだ。日本で倒産しかけた水産企業を買い取っている。
 名前は大久保水産と改名した。山本真衣香と永野芽衣が取締役である。
 直ぐに葛城義和暗殺には動かない。
 実際の買い付けから行う。
 これまでの状況から娼国やS市、T市に入ることは避けた。
 TS市の方が警備体制は緩いと言う調査からである。
 大久保加世らはR国の地図にない境界線も理解している。
 情報は吉岡理穂の時点から引き継がれ随時更新されていたのである。
 既にR国の弁護士は捕まり資格剥奪の上懲役刑に成っていた。M国の弁護士もM国で資格剥奪の上禁固刑である。
 娼国のホテルラウンジの女性バーテンは銃殺刑。その夫は終身刑とされた。見つかってないのはT市のホテルに潜入している間者である。
 R国の弁護士は居ないと断言した。居たとしても他のルートで自分は知らないと主張し続けたのである。
 吉岡理穂以来の情報源は壊滅したと言える。
 大久保加世はR国の日系人が経営する養殖場と取引を開始していた。日本ではスーパーへの卸売りルートが協力企業関連で確保できていた。
 事務所を決めたら住居をTS市に確保する。さらに娼国にサーバールーム確保の予定である。
 TS市警とTS市はまったく疑わなかった。
 以前の情報で滝澤沙緒里はT市の住居には殆ど帰らない。新日本空輸ホテルに多く泊まって葛城義和も其処に帰る。
 情報収集に別の仲間を新日本空輸ホテルに常時宿泊させた。
 準備はほぼ完成しつつある。
 
 帯広ニューシティのプレイルームである。
 沙奈美が乳首をクリップで鋏まれたまま医者の予定する二時間が過ぎた。膣内のローター三個と電マの責めで何回も上り詰めた。
 膣を塞いだ粘着テープは過剰な濡れで泡状の膣液に剥がされかけていた。剥がれて浮いた粘着テープの横からどろどろで濁った膣液が流れ出ている。
 沙奈美の股間は隠微極まりない状態である。
 そして何回か失禁した。それでも粘着テープはかなり強い。片側はまだ剥がれてない。
 失禁尿は粘着テープのドアを押し開けるように何回か流れ出た。医者はその光景も愉しんだ。
 仕事上何度も見ている姿であるが女が違えばまた見たい。
 「さあ。クリップを取るぞ。覚悟しろ。気が狂うほどの痛みだ」
 医者の言葉が悦びに満ちている。
 「えーーー。どうして」
 沙奈美は不安ながら理解が行かない。外して貰えばいまの痛みは終わると思っていた。
 「まだ知らないか。これまで抓んでいた強烈に圧迫される痛みが総てではない。この肉が戻る時の痛みは数十倍だ」
 「えーーーーーーー」
 「SM小説に出口の無い痛みと書かれていた」
 「他にもやったのですか」
 「ああ。気が狂うような痛みだ」
 「ひょっとして痛みが止まらない」
 沙奈美の声は震えている。
 「揉めば三十分くらいで概ね楽に成る。今ローターが入っているだろ。これを入れておれば少しは堪えられる」
 「あ、ああ」
 沙奈美は深刻極まりない表情で天井を見上げている。
 「揉んでも激痛だが直ぐには揉まない。少し金切り声の悲鳴を愉しませて貰うよ」
 「え、ええーーーーー」
 沙奈美は泣き出しそうな表情で医者を見る。
 医者は今が至福の時間である。
 患者の痛みは沢山見ている。大概な事では悦びに至らない。この医者の残酷さは尋常ではない。
 「一回戒めを解くからな。苦しんで七転八倒する姿を愉しませてくれ。その後にもう一度ローター入れて揉みながら楽にしてやる」
 「・・・・・・」
 沙奈美は恐怖に躰を震えさせている。
 「床に座ったら自分で片方ずつ取ってくれ」
 片方ずつ取ればもう片方を取る時が更なる愉しみである。医者はその先にさらなる残忍な事を予定している。
 沙奈美は帯広ニューシティのクラブから五百万を借りた。使途は長男であり未成年の弟の示談金である。
 中古の原付バイクを購入して保険に入る前に事故を起こしてしまった。
 家に金はない。母親は何もできなかった。父は既に他界している。その墓も建ててない。
 弟は自殺を図った。それを止めたのは沙奈美である。自分が何とかすると言い切った。
 金融会社に相談した結果は断られた。だが外で金融会社の無籍社員に呼び止められオークションを紹介された。
 医者は沙奈美の戒めを全部外して床に座らせる。
 「ローターを抜くから腰を広げて」
 沙奈美はその通りにする。
 医者はローターを一個ずつ抜く。
 抜く度に膣からどろどろの液が流れ出る。沙奈美は今更でも恥ずかしそうに顔を叛ける。
 「さあ。右から取ろう」
 医者は悦びを殺して至福の一言を発する。
 「自分で」
 沙奈美は恐怖の表情である。
 「そうだ。覚悟を決めて」
 言葉にはこの先の究極の期待が零れている。
 「ええーー」
 沙奈美の手は震えている。
 「早く取ったほうが良いぞ。時間が経てば痛みが増す」
 医者は突き放すように言う。
 沙奈美は両方に手を掛ける。
 「右からだ!」
 医者は強い口調で咎める。
 「あーーーー」
 片方ずつ取れば究極の痛みが二度襲ってくるに違いない。それでも仕方なく右のクリップを掴む。
 「うがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー」
 沙奈美は強烈な痛みに床を転げる。躰を右に左に転がして堪えられない痛みに暴れ藻掻く。
 「あ、ああーーーーーああーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーー」
 狂ったように泣き喚く。
 「さあ。左も取れ」
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沙奈美は狂女の表情を破裂させる。表情には恨み怒りに堪らない苦しさが漲っている。それでも掴み取り投げ捨てる。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーー」
 沙奈美は堪えられず失禁してしまった。
 医者は沙奈美を床に仰向けに押し倒して両方の乳房を鷲掴みに揉む。
 「がああーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああがああーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーー」
 沙奈美の強烈な悲鳴が続く。
 医者は十分くらい揉んで沙奈美の膣にローターを三つ突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 医者はローターをフル回転にして痛む沙奈美の乳房を揉み続ける。
 
 R国S市新日本空輸ホテル。最上階のスイートルームである。
 葛城義和は滝澤沙緒里の宿泊する部屋に戻っていた。
 「ねえ。まだ危険があるの」
 滝澤沙緒里は木邑良乃らが射殺されてもう危険はなくなったか否かを心配している。
 「無いとは言えないよ」
 「そう」
 滝澤沙緒里は心配な顔を葛城義和に向ける。
 「だが、大船一家のお蔭で奴等の情報網は粉砕した。今度は独自で情報を掴まなければ成らないことになる」
 「それでは直ぐには動かないの」
 ルームサービスが運ばれた。
 女性の声だったので滝澤沙緒里が受け取った。
 「こっちの動きが分からなければ攻撃の仕様がない。まずは探りを入れると思う」
 「娼国に」
 「俺を狙うなら娼国のラウンジとこのホテルのラウンジだな」
 「私の家に移動する。ヘリ出してもらえるでしょう」
 「そうだな。此処の方が展望は良いが。いや一軒家は寧ろ危険かもしれない。これまでのT市での奪還劇もある」
 葛城義和は言い出して考えを変える。
 「それでは私のホテル使う」
 「そうしようか」
 「うん。最上階を確保するね」
 ホテルは滝澤沙緒里が真紀子から譲り受けた物件である。大方が日本人、日系人の売春宿泊に使われている。
 そしてこのホテルの存在は情報すら流れていない筈である。
 
 帯広ニューシティプレイルームである。
 沙奈美はローターからドリルバイブに換えられて失神した。
 医者は意識が戻らないうちに麻酔を掛ける。そのまま承諾のない不妊手術をしてしまう。
 この医者の加虐心は深い。
 もうSMではない。だがそれが判るのはいつか分からない。回復可能な手段だが既に犯罪である。
 医者は不妊手術を終えてから興奮の挙句に自分の情液を沙奈美の膣に流し込んでしまった。
 興奮度が高く二回流し込んだ。
 膣の中を洗浄して沙奈美を起こす。
 「もう時間だ。服を着けろ」
 「・・・・」
 沙奈美は何か違和感が有ると感じた。それでも服を着けてとにかくプレイルームを出た。
 この一本でバンスの二十分の一を返済することができた。
 稼ぎの総てを返済には回せない。訓練調教の時にやくざからプレイ代と数人に輪姦されて本番代を貰った。
 これが当面の生活費になる。住居は独身者の街の下層階に寮を与えられたので家賃、水道光熱費は要らない。
 食費と化粧品代があれば何とかなる。
 
 オークションで一千万のバンスを得た咲江も同じSMクラブから仕事に出ていた。
 昨夜安藤沙奈美が使ったプレイルームに来た。
 客は四十代後半の男と三十代の女である。二名なので割増を貰える。
 男は道警本部の警視監。本部長である。女はその部下で警視。不倫関係である。どちらも帯広ニューシティの家族棟に住んでいる。
 女性警視は警視監がSM好きと知っている。だが自身もS性である。自分が受けたくはないが一人で行かしたくもない。
 警視官も妻にはばれないと思っている。だが不倫相手の警視に隠すのは難しい。それで二人でプレイに入るのである。
 六時間のコースだが泊まりではない。
 床に正座して両手を着いて挨拶する咲江。警視の女が近付きその頭をスリッパで踏んづける。
 「・・・・」
 咲江はそれを黙って堪える。
 警視は咲江の腕を引っ張って立たせる。
 「さあ。全裸に成りましょうね」
 「あの。シャワーを」
 「駄目だ。お前の躰を汚れたまま隅々までチェックして辱めるのだ」
 警視監の男が強い口調で命令する。
 「ええーーーーー。そんな」
 「これは羞恥責めよ。SMプレイにそういう項目があるのよ」
 客二人は服を着たまま。咲江は全裸にされて弄られる。それだけでも堪らない羞恥である。
 数時間は洗ってない。汚れた性器を弄られる。粕が多少は付いているに違いない。
 警視は咲江の躰を後ろから持って男の方に向かせる。
 警視監は咲江のブラウスのボタンを上から外してゆく。
 純白のオーソドックスな安いブラが露になる。
 ブラを外すとスリムな体形に似合ったバストが丸出しになる。その容は良い。そして色は濃いが綺麗な乳首である。
 警視監は一度咲江のスカートを捲り上げる。股間の下に手を侵入させて感触を確認しながら女の部分を下着の上から弄る。
 捲ったスカートを一気に丸めて下ろす。ショーツも一気に脱がす。
 「お○○この当たっていた部分は綺麗かしら」
 警視は咲江の神経に刺さる言葉を浴びせる。
 警視監は裏返して咲江の前に晒す。
 「いやーーーーーーーーーーーーーー。ああ、あーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーー」
 咲江は泣き出しそうな表情で首を振る。
 「あらーーーー。染みが」
 警視は追い討ちを掛けて愉しむ。
 「・・・・・・」
 咲江は堪らない羞恥に追い詰められて言葉がでない。
 「さあ。ここに乗ってね」
 警視は診察台に咲江を押し付ける。咲江は脚を広げてそれに乗る。警視監と警視は片方ずつその膝を脚乗せ台に縛り付ける。
 「さあ。お前のお○○こを入念に調べるからな」
 警視監はにたり哂って咲江の顔を覗く。
 咲江は恥ずかしさに既に顔が紅潮している。男女二人で辱められる。男一人の数倍辛い。
 警視監は咲江の女の部分を指で広げる。面相筆で緋色の粘膜を撫でるように刺激する。
 「ああーーーーーーーーーー。ああはーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーー
 咲江は艶を含んだ悲鳴を上げる。
 濡れているまでは行かないが湿り気はある。それを刺激すれば直ぐに濡れる。
 「ああーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江はまだ新人である。これだけでも抑えられない。
 警視監は尿道の亀裂をなぞり膣口の周りを撫でる。
 「あーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 咲江の粘膜はどんどん濡れてゆく。
 警視監は粕を見つけて綿棒で採取する。警視がガラスのプレートを差し出して受け取る。
 それを咲江の前に翳す。
 「止めて下さい。私はまだ洗ってないと言いました」
 咲江は堪らず反論する。
 警視は咲江をひっぱたく。
 「うう」
 「何言っているの。貴女はSM嬢でしょう。辱められてそれを受け入れて泣くのが仕事でしょう」
 警視は強い口調で叱咤する。
 「はあい」
 咲江は年上の女性に強い口調で押えられて仕方なく納得する。
 警視監はクスコを取り出す。咲江の膣をクスコで広げる。
 咲江は恐々と辛い表情で女を抉じ開けられるのを見ている。医師と看護師でも堪らなく恥ずかしい。
 年配と年上だが男女が二人で咲江の一番恥ずかしい部分を弄っている。いくら仕事でも辛い。
 スケベな親父一人ならまだ堪えられる。
 「さあ。貴女の膣の中に虫の餌が居ないかしら。食べてもらいましょうね」
 警視はミルワームの入った瓶を取り出す。
 「待ってください。生物は別です」
 咲江は慌てて違いを主張する。
 「払えばいいのだろ」
 警視監は堂々と言う。
 「そうよ。二十五万追加でしょう」
 警視も当然の事のように言う。
 「違います。私は生物プレイNGです」
 咲江は泣き声で訴える。
 「何言っているの。お金払うのよ」
 警視はさらに強く押し切る。
 警視監は財布から金を出す。
 「違います。私、生物はできません」
 咲江はさらに否定する。
 「できない。黙って寝ていればいいのだよ。できなくないじゃないか」
 「そんなーーーーーーーー。気が狂います」
 「そんなこと知るか。それがSMだろ」
 警視監は強引である。
 「訴えますよーーーーー」
 咲江は堪らず叫ぶ。
 「訴える。俺たちが警察だよ」
 「えーーーーーーーーーー」
 「そうよ。貴女を何らかの罪で逮捕もできるのよ」
 警視は警察官の身分証を出す。
 警視監も出す。
 「えーーーーーーーーー」
 「訴えても駄目だ。そんじゅそこらのペーペーじゃないぞ。ここを見ろ」
 警視監は階級の部分を指差す。
 「・・・・・」
 咲江には判らない。
 「良いか。警察官の階級を下から言う。巡査、巡査長、巡査部長、警部補、警部、警視、こちらだ」
 警視監は警視の女を示す。
 「そして警視正、警視長、警視監、警視総監よ。こちらはその警視監よ」
 今度は警視が説明する。
 「ええーー」
 咲江は驚愕する。警察官が遊びに来ること自体が信じられない。
 「お前が訴えても誰も取り合わない。取り合う者が居てもいつでも捜査を止められる」
 警視監は強気である。
 「そんな」
 どうする事もできない。
 「諦めなさい。黙ってやられていればあと二十五万に成るのよ」
 「駄目です。気が狂います」
 「だからそんな事知らんよ。クラブのメニューに書いてある。上級ハードコースにオプション二十五万とな」
 「ですから。私の紹介メニューにNGプレイに成っています。クラブに電話させて下さい」
 「そう」
 警視が自分のガラ携からクラブの電話をプッシュする。
 「彼女。生物NGなのですって」
 警視はマネージャーを良く知っている。
 「少々お待ちください」
 警視は態と音声を大きくして咲江にも聞こえるようにしている。
 「はい」
 マネージャーは一度パソコンで咲江のページを開く。
 「お待たせいたしました。その様な記述はございません。追加二十五万でお願いいたします」
 咲江には信じられない言葉が返ってきた。
 「ほら。君のページだ。NG無しに成っているじゃないか」
 警視監はスマホで開いた咲江のページを見せる。
 「えーーーーーーーーー」
 「君はバンスだろ。バンスはNG立てられないよ」
 警視のガラ携の向こうからマネージャーが言っている。
 「えーーーーーーーー」
 咲江はパニックである。
 「大丈夫。終わってしまえば何ともないから」
 「俺たちはこれを見て来たのだからな」
 「そうですよ」
 警視は上官が部下を嗜める態度である。
 「・・・・・・・・・」
 咲江はもう何も言えない。
 警視はクスコで広げた咲江の膣の中にミルワームをピンセットで投げ込む。
 「あーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。いやあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江は泣き叫ぶ。
 「あーーーーー。何か食べていますね。膣には餌が有るのかしら」
 警視は態と面白そうにミルワームの動きを言う。
 「食べる物はないだろ」
 「でも。この動きは」
 「いやあーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーー。かゆいーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江は堪えられない。泣き喚く。
 「これ爬虫類の餌だよ」
 「だめーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーー」
 咲江は半狂乱である。
 「そんなに堪えられないの。それじゃカメレオンの舌で舐めて取ってもらいましょう」
 警視は残酷なことを淡々と子供をあやすように言う。
 「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江の躰は恐怖にぶるぶる震える。
 警視監は隠してあった水槽からカメレオンを取り出す。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江の躰はガタガタ震えている。叫ぶ声も震えている。目からは涙が溢れ出ている。
 「そんなに泣かないの。良い子でしょう。カメレオンが貴女のお○○この中のミルワームを食べて取り除いてくれるのよ」
 「だ、だめ、だ、だめ。いや。いや。だめ」
 警視監は恐怖に震えてどうにも成らない咲江を愉しみながらカメレオンを抱いて手首に載せる。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴を上げる。
 カメレオンは舌を伸ばす。
 クスコで広げた咲江の膣の中を長い舌で嘗め回す。
 「ぎゃああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江は堪らない感触に泣き叫ぶ。
 カメレオンは舌でミルワームを絡め取る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江の悲鳴を他所にカメレオンの舌はミルワームを取って膣から出る。
 「あはあーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江は号泣である。
 「もう大丈夫よ。貴女のお○○この中には何も居ないのよ」
 警視の言葉は咲江の恐怖をさらに煽る。
 「いやああーーーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あはああん」
 咲江は涙をぽろぽろ溢す。
 「カメレオン可愛いだろ。人間にまったく悪さはしないぞ」
 警視監はカメレオンの顔を咲江の前に近付ける。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江はどうにも爬虫類、虫は駄目らしい。
 「よし。これは引っ込めよう」
 警視監はカメレオンを水槽に戻す。
 「気が狂ってないでしょう。慣れてしまえば大丈夫よ」
 警視は恐怖にまだ震えている咲江を弄る。
 「これならまさか嫌とは言わないな」
 警視監はドリルバイブを持っている。
 「それはそうよね。コースの標準メニューに確り書いてあるものね」
 「はい」
 咲江はドリルバイブを受けるのは始めてである。怖そうなバイブレーターだが生物ではないので安堵して承諾する。
 警視監は咲江の膣からクスコを一度抜く。
 警視がローションを流し込む。
 警視監はドリルバイブを突っ込む。
 「うおーーーーーーーーーーーーー」
 咲江にはかなり太かった。それでも堪える。
 警視監は咲江の顔を覗きながらスイッチを入れる。
 「あーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江の顔は軋み躰も震撼する。
 咲江は藻掻きドリルバイブを押し出そうとする。
 「ぐあはあーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー。ぐああーーーーーーーーーーーーーー」
 警視監は腰に力を入れて押える。
 咲江の表情は強く揺れて異常に軋む。次の瞬間首が倒れる。僅かな時間で失神してしまった。
 警視監は暫くドリルバイブを動かし続ける。咲江の躰はドリルバイブの振動に揺れるだけである。
 警視監はドリルバイブを抜いてもう一度クスコを挿入する。
 網袋に入った蛇をスネークフックで取り出す。
 警視は動画を撮影する。
 警視監は蛇の頭をクスコに挿入する。
 咲江はまったく意識を回復してない。
 警視監は少しピストンして抜いてしまう。お愉しみは次でよい。
 警視は帰り支度をする。
 警視監がビンタで咲江を起こす。
 「起きろ。気持ち良いのは終わりだ」
 「ああ。はい。すみません」
 警視と二人で診察台の戒めを解く。
 「さあ。帰るぞ」
 追加の二十五万を渡す。
 「はい。ありがとうございます」
 咲江は素直に受け取る。
 今回録画は見せない。
 咲江はクラブに連絡して寮に与えられた部屋に戻る。精神的疲労でそのまま倒れてしまった。
 
 R国D市。滝澤沙緒里の経営するホテルである。
 葛城義和はその最上階に入った。
 「ロケーションは今一だな」
 「そう。D川の流れに沿って自然が見えるだけね。貴方の好きな都心と港は見えないよ」
 滝澤沙緒里は葛城義和の好みに合わないが安全を考えて仕方ないと言いたい。
 それでも特殊部隊がホテルの内外を警備している。
 新日本空輸ホテルより新しいだけに部屋は綺麗である。特に浴室の造りが良い。二人で入って濃厚なスキンシップに向いている。
 真紀子が連絡して来た。森知治巡査部長を移送した潜水艦が着くという連絡である。
 一時間後にヘリが迎えに来る。
 葛城義和はあと三十分だけ滝澤沙緒里の躰と逝き顔を愉しむ。
 
 R国TS市。港に近いビジネスホテルである。
 大久保加世らの会議に葛城義和の移動が掴めなくなったと報告が入った。
 「軍のヘリで空港から離陸して、そっちの見張りからは滝澤沙緒里の家には入ってないとの報告です」
 大久保加世が全員に説明する。
 既にT市内にも見張りが配置されたのである。
 「滝澤沙緒里と一緒に空港を離れたのなら滞在場所を変えたのですね」
 山本真衣香はこっちの動きを掴まれたと警戒する。
 「どっちにしても娼国には入るでしょう。それを狙いましょう。そして何処に動いたか突き止めるのです」
 大久保加世は強気である。
 「ヘリで移動されると追跡は難しいです」
 「そうでもない。人工衛星から追跡できるアプリが有るよ」
 「そうですね」
 一人の男性が同調する。
 「そうです。娼国を飛び立ったと判れば行き先は掴めます」
 さらに詳しい者も居る。
 
 娼国。最上階の座敷天昇の間である。
 森知治巡査部長が潜水艦で移送されてきた。
 本日はこの座敷で拷問を行う。
 真紀子と葛城義和の他に平佐和と湯野中も来ている。本日も寿司カウンターが入って津梨清吉が握っている。
 窓からは青い南海の中に南の島が綺麗に浮いている。
 柿崎一行が部下を連れて潜水艦から森知治巡査部長を引き取って来た。
 「随分美人でスタイルの良い婦警だな」
 湯野中が森知治巡査部長の躰を舐めるように見て評価する。
 森知治巡査部長は思わず睨み付ける。現代女性の感覚である。
 森知治巡査部長は平佐和と葛城義和を見てさらに顔を強張らせる。
 「畜生。あんたらが此処から不当に日本を支配しているのね」
 森知治巡査部長は二人を前にして怒りに滾っていた言葉を吐いてしまう。
 「そんな力は無いよ。わしらはもう隠居だ」
 平佐和はからかうように言う。
 「嘘だ」
 森知治巡査部長は口を歪める。
 「嘘でもなんでもない。わしらは此処でこの国の相談役をしているだけだよ」
 「そうだ。今は平佐和派ではない。五代派だ」
 葛城義和が横から付け足す。
 「此処から日本の政治家と官僚を支配しているのでしょう」
 森知治巡査部長はどうしても核心は突きたい。
 「いつまでもそんな議論していても始まらない。この女は拷問の上で秘宝館送りだ」
 湯野中が遮る。
 「おのれ」
 森知治巡査部長は湯野中に視線を向ける。
 「いいか女。日本に街を進出しているのは俺と其処の副主席の女だ。葛城先生には日本の総理に成る前にサプライチェーンの開発用件定義をして貰った」
 言いながら湯野中は真紀子を視線で示す。
 真紀子は森知治巡査部長を女の怖さを籠めた視線で射抜くように見る。
 「平佐和先生には総理と議員を引退されてこちらに移られてからアドバイスを得ています。葛城先生も同じよ」
 「そう。日本を侵略する相談役でしょう」
 森知治巡査部長はあくまでそれが核心と言いたい。
 「いいわ。どうせこの先は陽の目を見ないし。秘宝館で三日に一度将校や警察員の餌食になってもらうのだからあなたの質問に答えてあげる」
 真紀子は残酷な含み哂いを浮かべている。
 「この人はこの国の」
 森知治巡査部長は湯野中を視線で指す。
 「R国北側の全主権を持っている影の総統。帯広も。それから埼玉、宮崎、熊本、そして東京湾と大阪湾を埋め立てているのもこちらが進出される街よ」
 「北側」
 森知治巡査部長はR国に二つの勢力が存在することまでは知らない。
 「R国には地図に無い境界線が有るのよ。北がこちらの総統。南が娼国。私がその副主席です」
 森知治巡査部長は表情に奇怪さを浮かべる。
 「それでどっちが日本の政治家と官僚を賄賂漬けにしているの」
 「そんな事やってないのよ。政治家も官僚も合法的に娼国、R国の街から儲けられるだけよ」
 真紀子は涼しい顔で言う。
 「まあ。その構造は永久に判らないよ」
 湯野中も哂っている。
 「どうして日本で女性のオークションやるのですか」
 「おい。あそこは日本ではないぞ。領事館の中だ。お前のずっと上の上司も認めていただろ。お前が越権行為だと」
 「・・・・」
 確かに領事館に入ったのは日本の捜査範囲外である。
 「そろそろ始めましょう」
 真紀子は柿崎一行を促す。
 「横山美由紀はどうなったのですか」
 森知治巡査部長は最後に心配なことを確認した。
 「拷問でいま病院よ」
 真紀子は吐き捨てるように言う。
 森知治巡査部長に恐怖の戦慄が奔る。
 「横山美由紀という地方新聞の記者もお前と同じT市の秘宝館に運ばれる。其処で逢えるよ」
 湯野中が宣言する。
 「・・・・・・・」
 森知治巡査部長は恐ろしい運命に驚愕する。そしてこれから横山美由紀が病院に運ばれることになった拷問が行われる。
 「痛いことを想定しているのでしょう。でも横山美由紀が病院に運ばれたのは日本の警察本部長二人が貴女にやった事と同じよ」
 「・・・・・」
 森知治巡査部長は局部を鞭で叩かれた恐ろしい拷問を思い出す。
 「あんた蛇にも堪えたらしいな。大船一家の三田園矢一舎弟頭補佐が報告してきたよ」
 湯野中は三田園矢一舎弟頭補佐から直接報告を受けている。
 「だからそれ以上の方法を使うのよ」
 真紀子は女の怖さを滲ませながら哂っている。
 擦った山芋がボールに入れて運ばれる。
 「これがなんだか分かる」
 「山芋では」
 「そうよ。これを貴女のお○○こに流し込むのよ。どうなると思う」
 「・・・・・・・・」
 森知治巡査部長に意味が判らない。
 「どうなるか分からない」
 「ああーー。痒くなる」
 森知治巡査部長にようやく想像が付いた。
 「そうよ。気が狂うくらい痒くて堪えられなのよ」
 真紀子の言葉は森知治巡査部長を震え上がらせる。
 「何を聞きたいのですか」
 「貴女の仲間」
 「もう居ません。横山美由紀だけです」
 「そう。暫く苦しんで」
 柿崎一行の部下四人が森知治巡査部長を押えて脱がそうとする。
 森知治巡査部長は腰縄が付いたまま暴れる。
 部下の一人を蹴る。もう一人を膝蹴りで玉を蹴る。後ろの一人を踵で股間を蹴る。
 二人は畳に蹲る。
 柿崎一行が麻酔銃を撃つ。
 森知治巡査部長はその場に倒れた。
 加勢に呼ばれて柿崎一行の部下が四人入って来た。
 踵で蹴られた部下は直ぐに回復したが膝で蹴られた一人はストレチャーで病院搬送になった。
 婦人警官の膝蹴りである。警戒が甘かったと言える。
 森知治巡査部長はそのまま全裸にされて拷問椅子に厳重に数箇所縄で縛って磔にされた。
 柿崎一行は膣にクスコを入れて山芋のすり汁を流し込む。
 意識が戻るまで放置である。
 「これで暫くしたら痒みから意識を戻すのね。見物ね」
 真紀子は愉しそうである。
 「こやつらの危険は然程大きくない。間抜けなだけだ。余興のはずだったが馬鹿な暴れ方しおって」
 湯野中は余り警戒してない。
 「やはり警戒しなければいけないのは木邑良乃に仲間が居た場合ね」
 真紀子は葛城義和が先日指摘した危険を懸念している。
 「葛城先生の仰る通りかもしれない」
 湯野中も同感する。
 「暫く安全が確認できるまで影武者を動かしてかく乱すべきね」
 「そうです。この婦警の件は福井県警本部長から身近な同僚を全部洗ったが内部に同調する者は居ないと報告を貰っています」
 葛城義和は資料を持っていた。
 「それじゃ。こいつが目を覚ますまでゆっくりお寿司を頂きましょう」
 津梨清吉は注文を聞かずに握ってゆく。
 柿崎一行を除いて部下は別室に引き上げた。
 
 帯広ニューシティ。R国の用意したプレイルームである。
 警視監と女性警視はまた咲江を指名して呼んだ。
 咲江はプレイルームに来て二人を見てドアから後ずさりする。
 警視監は咲江の腕を掴んで無理やり部屋の中に引き込む。
 「逃げても駄目だ」
 「いやあーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーー」
 咲江は大声で叫ぶ。
 警視が外を確認してドアを閉める。
 「今日も沢山稼げるのよ」
 「もうあんなのは無理です」
 「無理じゃないでしょう。お○○この中をカメレオンの長い舌で舐めてもらったでしょう」
 「やめてくださーーーーーい」
 咲江は思い出すだけで恐怖である。夢に出て来て目を覚ます。まともに眠れない日が数日続いた。
 「お前のホームページはNG無しのままだぞ」
 「あーーーーーーーーー。どうして警察がこんな酷いことを」
 「お前は仕事だろ。俺たちはクラブのホームページに表記されている通りの金を払っているのだよ」
 「だから無理なんです。お願いです許してください」
 咲江はヒステリックに訴える。
 「貴女の方からキャンセル。そんなのクラブが許すかしら」
 「電話してみるか」
 「・・・・・・」
 咲江は無言で首を振る。無駄と分かっている。
 「お前。蛇イレポンもやったぞ」
 警視監は隠してあったさらに恐ろしい核心を暴露する。
 「なに。・・・それ」
 咲江は驚きの表情で警視監を見返す。
 「録画を見せてあげる」
 警視はノートパソコンを開く。プロジェクターで壁に動画を投影する。
 警視監が照明を消す。
 拷問椅子に縛り付けられた咲江の膣にクスコが挿入される。膣の周りは膣液が淫らに流れ出て隠微な状態である。
 咲江の失神した状態と分かる。
 スネークフックに掴んだ蛇が近付く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江はそれを見て驚愕の悲鳴を上げる。
 そのまま蛇の頭がクスコに侵入する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーー」
 咲江は半狂乱である。
 「どう。気が狂ってないでしょう」
 「ああ。・・ああ。・・ああ」
 咲江は口をガタガタ震わせて怯える。
 次の瞬間失禁してしまう。
 「あらあ。脱ぐ前にお漏らししちゃ。帰れないわね」
 警視のからかう言葉にも咲江は震え続ける。
 「今日は意識のある状態で入れるからな」
 警視監が究極の宣言をする。
 「今日のプレイ代も五十万よ。貴女のバックに入れておくわね」
 警視の言葉にも咲江は床にお尻を着いたまま震え続ける。
 「さあ。服を脱いで乾かせ。終わったら濡れたまま帰りはクラブに迎えに来てもらうか」
 「スカートびしょ濡れでしょう。ショーツの代わりは持っているのよね」
 女性警視だが風俗嬢が仕事に出ればそのくらいは持っていると知っている。
 「・・・・」
 咲江はまだ口が利けない。
 警視監と警視が二人で咲江を全裸にする。
 警視が咲江のスカートをエアコンの風が当たるところに置く。
 警視監が咲江を抱き上げて拷問椅子に乗せる。
 二人で掛かって脚首、膝、太腿を縄で固定する。
 手首を縛り合わせて耳の後ろに回す。その縄を拷問椅子の背の裏に埋め込まれたフックに引っ掛けて引っ張って張る。
 最後に腰にも縄を掛けて拷問椅子の背の後ろのフックに引っ掛けて縛る。
 警視監は網袋からスネークフックで蛇を取り出す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江は強烈な悲鳴を上げる。
 次の瞬間もう一度僅かに失禁した。
 警視がクスコを取り出す。
 「いやあはあーーーーーーーーーーーーん。ゆるしてーーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江は涙を溢して許しを訴える。
 それでも警視はクスコを挿入しようと突き刺す。
 咲江は膣口に力を入れている。
 「力抜きなさい。痛いだけでしょう」
 警視はきつい口調で叱る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーー。だめ。だめーーーーーー」
 咲江は号泣する。
 「泣かないの。もう一回入ったでしょう」
 警視は無謀極まりないことを当然のように言う。
 「だめーーーーーーーーーーー。だめ。だめ。あーーーーーーーーーー」
 涙はぽろぽろ零れて咲江は子供のように泣き続ける。
 咲江は立て続けにこの二人が来るとは思ってなかった。クラブは咲江の言い分をまったく聞いてくれない。
 できないなら金を返せである。
 さらに生物に慣れたら平気に成るよと言われてしまった。
 そして警視監は道警本部長だと教えられた。もうどうする事もできない恐ろしい現実が咲江を包んでいる。
 ローションを流されてクスコは強引に咲江の膣に入って行く。
 「あーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 それに咲江は悲鳴を上げる。
 警視は強引に螺子で膣の奥を抉じ開ける。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江は喚き続ける。
 「よーく録画を見なさい。この蛇が貴女のお○○こに一回ちゃんと奥まで入ったのよ」
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江は何処までもヒステリックに喚き続ける。
 警視監は蛇をクスコではなく乳房に近付ける。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江はまた強烈な悲鳴に成る。
 「おっぱいかませちゃおうかな」
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーーーー」
 「警視監。それは駄目ですよ。ここに入れましょう。私がちゃんと準備しましたよ」
 警視はクスコの口を指差す。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 咲江の顔は涙と汗でぐちゃぐちゃである。
 警視監は蛇をクスコに近付けてドテの上に置く。二本のスネークフックで掴んだままである。
 「あーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーん。あはあーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー」
 咲江はさらに泣き喚く。
 「警視監。駄目でしょう。この中に入れて下さい」
 警視は警視監が態とふざけていると分かっている。一番残酷なクスコの中に入れるよう要求する。
 「そうか。でも蛇殿が躰にくっつきたがっているのだよ」
 そう言って警視監は乳房の上に蛇の胴体をくっつける。
 「あはあーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江は顔から汗と涙を飛ばして喚き続ける。
 「もう。警視監。駄目ですよ。ちゃあんとここに入れて下さい」
 警視はふざけながらクスコを指差して真顔で要求する。
 「そうか。そろそろ行くか」
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーー。もう、もうやめてーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江はさらにヒステリックになる。
 「これじゃ無理だぜ」
 警視監は止めようとする。
 「そうですね。今回はカメレオンに舐めてもらいますか」
 警視も諦める。
 もとより今回は脅しの予定であった。気狂いにしては愉しみがない。じっくり玩具にする目論見である。
 警視監はそのまま網袋に蛇を仕舞う。
 「あーー。あはん。あはん。あはん。あはん」
 咲江は泣き続ける。
 
 娼国。最上階の座敷天昇の間である。
 「ううっぐうーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は山芋の汁の痒みに堪えられず藻掻き始めた。
 「このいい女の苦しみ顔は最高だな」
 湯野中は嬉しそうに森知治巡査部長の苦しみ藻掻く顔を覗き込む。好みのタイプらしい。
 「かゆいーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「お前の仲間は」
 「もういないよーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「だーめ。苦しみ続けなさい。さっき暴れて一人怪我させたのよ。到底赦せないのよ」
 真紀子が嘲るように言う。
 「そいつに拷問させるか」
 湯野中は玉を蹴られた柿崎一行の部下に拷問させてやりたい。
 「総統。今日は無理です。総統が代わりに責めて下さい」
 柿崎一行が病院に運んだ隊員は今日出てこられないと説明する。
 「おい。仲間を全部吐け。そうしたら酢で中和してやる」
 湯野中がしゃべれば助かる方法を示す。
 「もういない。もういない。たすけてーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーー。かゆいーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の美人顔は破裂して崩れきっている。それでも良い女である。
 「赦さないよ」
 真紀子は怖い女の口調で断じる。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーー」
 強い痒みは痛みより堪えられない。
 「真紀子さん。一気にやるより一度開放して何度かやった方が」
 葛城義和にはもっと目論見がある。
 「そうね」
 「柿崎さん。一度酢で中和して下さい」
 そう柿崎一行に頼んで葛城義和は何人かの顔写真をパソコンからプロジェクターで壁に投影する。
 柿崎一行は森知治巡査部長の膣にクスコを差し込んで酢を霧吹きする。そのあと水で中を洗う。
 「見ろ。あれは全部君の同僚だ。福井県警本部長が送ってくれた」
 「・・・・」
 森知治巡査部長は色のない目でそれを見る。
 「この中に貴女の仲間が居るでしょう」
 真紀子はしんねり口調で確認する。
 葛城義和は福井県警本部長から送られてきた調書を読んで仲間は居なかったと確認している。
 それでも万一を考えて拷問を続ける。
 そして抵抗して柿崎一行の部下を病院送りにしたお仕置きも兼ねている。
 「居ません。私一人で行動しました」
 森知治巡査部長はあくまで否定する。
 「そう。もう一回痒い思いをしてもらうしかないわね」
 「そうだな。我々はもう直ぐ休む。朝まで苦しんでもらおう」
 湯野中は絶対に堪えられない事を宣告する。
 「やめてーーーーーーーーーー。ほんとにいないですーーーーーーー。私一人で行動したのです」
 「もう一回痒みに苦しむあんたの顔を愉しませてもらおう」
 湯野中は擦った山芋をボールに入れて持っている。
 「やめてーーーーーーーーーー。ほんとに私一人ですよーーーーーーーー」
 森知治巡査部長はヒステリックに喚き訴える。
 「朝まで長いな」
 湯野中は柿崎一行に擦った山芋を渡す。
 真紀子がクスコを持つ。
 「よく全部顔を見て」
 葛城義和は一人ずつアップにする。
 真紀子がクスコを挿入する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーー。もうゆるしてーーーーーーーーーーー」
 「赦すわけないでしょ」
 真紀子は強引に押し込む。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 葛城義和は一人ずつアップを続ける。
 録音も始めている。本来此処で録音はしない。
 「一人ずつよく見ろ」
 葛城義和は誘導する方向である。
 森知治巡査部長はもう堪えられない。自分と一番仲の悪かった同僚を思い出す。その女の名を使って今を逃れようとの考えが頭を過ぎった。
 森知治巡査部長と横山美由紀の領事館侵入やその移送はまったくマスコミ報道されてない。警察内部で情報統制されている。
 木邑良乃らはテロリストとして北嶋副主席狙撃に侵入して射殺となっている。さらに広瀬亜理紗らも一緒に射殺となっていた。
 本庄真奈美社長にもそう知らされていたが何も言って来ない。本庄真奈美社長も恐怖に怯えながら生産を続ける毎日である。
 平井莉緒と斑目栞里も同様に他の仲間と一緒に射殺と報道されている。
 遺体は一部しか返されてない。テロリストなので日本政府も交渉はしない。
 新見由香、木崎綾乃、椋木美弥ら三名だけがテロリストとして海外潜伏と成っている。
 森知治巡査部長は一人の女性巡査部長の名前を挙げた。
 葛城義和はそれを福井県警本部長に報告した。
 福井県警本部長はこれを上手に利用する。
 
 大久保加世らは三つの系統で葛城義和の動きを掴んだ。
 一つはT市に帰る湯野中の部隊に同行している影武者。一つは市江廣子の温泉に帰る影武者。一つは滝澤沙緒里のホテルに戻る本人である。
 大久保加世らは滝澤沙緒里の居場所だけ掴めなかった。
 「この三箇所のどれかに帰るのよ」
 「滝澤沙緒里の居場所が掴めません。この三箇所のどれが本物か判別が付きません」
 「全部一気にやるのよ」
 「これまでの情報でT市は中国国境から入れますが後の二箇所はD市で銃を持って入るのは難しいです」
 「葛城は頭が良くても腕力は無いでしょ。殴り殺せば良いのです。そういう刺客を雇いました」
 「殴り殺す。丸腰で行かせるのですね」
 「そうよ。検問で武器は直ぐ捕まる」
 「どうやって移動させます。既に事務所が在りますからヘリを使えますが会社名が出ては」
 「T市まで密航したようにこっちのトラックに乗せます」
 「何の輸送ですか」
 「水槽の資材をT市の企業から買うのです」
 「T市からD市は」
 「ミニ新幹線があります。日本のパスポートが有れば乗れます」
 「何時やります」
 「目的地のホテルに待機してもらって三方向とも移動した時にやりましょう」
 「我々は娼国のホテルを見張ります」
 大久保加世らは遂に動き出した。
 真紀子はホテルから殆ど出ない。以前のように影武者をCICの建物とホテルの間を移動させている。
 既に真紀子の影武者二人が殉職している。真紀子はできるだけ移動を避けていた。平佐和もホテルから殆ど出ない。
 逆に平佐和の女と成って資産を得た小倉紘子元警部が常時ホテルに移動して来ていた。
 湯野中は北側が全力で護衛している。
 だから娼国は葛城義和の護衛に重点を置いていた。
 
 永野芽衣と仲間の男性一人が娼国のホテル一階ラウンジに居た。
 既に日本から追加で雇った男性が来ていてその内一人がカウンターのバーテンに就任していた。大久保加世の雇った刺客である。
 同じ人間がいつまでもラウンジに滞在すれば怪しまれる。何組も交代していた。この先は時々来るだけで良い。
 永野芽衣と仲間の男性は葛城義和の動きそうな時間を狙っている。
 ヘリの出発と到着はサーバールームに居る仲間が確認する。
 完全に監視体制は完成していた。
 三人の刺客は既にトラックで出発している。夕方にはそれぞれホテルに入り待機する。
 この日。葛城義和は滝澤沙緒里とホテルに居た。
 パソコンで平佐和と五代官房長官の二人にテレビ会議が繋がっている。
 「次の選挙は概ね問題なさそうです。徳永を落とせるかどうかは微妙です。衆議院転向もまだはっきりしていません」
 五代官房長官が見解を述べる。
 「衆参同日でも参議院東京選挙区から落とすのは無理ですね」
 「五代君は衆議院に鞍替えすると言う読みではなかったのか」
 「そうですが。動きが見えません」
 五代官房長官も自信が無い。
 「今の立憲国民党の情勢では徳永の衆議院転向がベストに見えます。衆議院一議席増やして参議院東京選挙区一議席はそのまま確保に出ると思いますが」
 葛城義和もそっちに期待して杉並で落選させたい。
 「月村君も相当嫌がっているからな」
 平佐和は何としても徳永を排除したい。
 「木邑良乃の仲間はもう出てきませんか」
 「今のところはな。葛城君はかなり警戒しているが」
 「先生は」
 「葛城君の意見に従ってわしはホテルから出ないよ」
 「それがよろしいです。資金提供するスポンサーはまったく突き止められていない状況です」
 「情報を持っているキーマンは全部死んでいる。捕まえた連中は小物でそこまで情報を持ってない」
 「本庄社長はおとなしくなりましたか」
 「さすがに広瀬亜理紗らがテロに加わって娼国で射殺ではな。まったく動かんよ」
 「葛城先生が広瀬亜理紗ら三名をテロに加わっただけで片付けてしまったのが成功ですね」
 「そうだよ。広瀬亜理紗ら三名は完全にテロリストについたで処理できた」
 葛城義和も本日は動かず影武者だけを移動させた。さらに影武者も乗らないヘリを娼国から二機飛ばした。
 
 娼国。昭和中期の高層ホテル。四十五階の宴会場である。
 T市秘宝館から伊久美愛琉が搬送された。
 真紀子と平佐和が上座に居る。湯野中も来てない。
 天葛少将が拷問を担当する。
 真紀子が費用を負担して抽選でまた百名が呼ばれた。一人に一人コンパニオンが付いている。
 今夜も女躰盛は無い。百名入れるとスペースの関係で女躰盛を寝かせられない。それに来賓ではない。そこまでのサービスはしない。
 コンパニオンは既にほぼ全裸で将校らの玩具にされている。これでも料理共々将校らにはご馳走である。
 天葛少将の部下が伊久美愛琉のバスロープを脱がす。ショーツも脱がす。鉄格子の中のままの姿で連れて来られていた。
 既にヘリの中でも隊員らの玩具にされている。
 最早精神は麻痺状態である。それでも平佐和を見て怒りの視線を向ける。
 平佐和はコンパニオンを膝に寝かせて飲酒を強制している。この趣味は永久に止められないらしい。
 天葛少将は伊久美愛琉を獣縛りにする。手首どうし脚首どうし縛ってさらにそれを縛り合わせる。
 駿河問いの逆である。腹が内側になる。四本縛った部分にフックを引っ掛けて吊るし上げる。
 頭は後ろ向きに倒れお尻はアナルから小陰唇まで丸見えである。
 天葛少将は浣腸の準備をしている。
 氷水に石鹸水を溶かした冷たい液がバケツに準備されている。
 伊久美愛琉は極太の浣腸器に冷たい液が注入されるのを見て慄いている。
 天葛少将の部下二人が両側から空中に吊るされた伊久美愛琉の太腿を抱えて押える。
 天葛少将が浣腸器を持上げる。
 持ち替えて伊久美愛琉のアナルに差し込む。部下が交代してシリンダーを押して注入する。
 「う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は直腸に入って来た冷たい液に悲鳴を漏らす。
 百人近い人が見る座敷のど真ん中で空中に吊るされて排泄させられる。堪らない羞恥の晒し者である。
 「ううーーー。ううっぐうーーーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は既に腹の痛みに藻掻いている。
 天葛少将は浣腸が注入し終わって苦しみ藻掻いている伊久美愛琉のアナルに一度アナル栓を差し込む。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は空中で躰を震撼させて藻掻き続ける。
 天葛少将は部下と二人でバケツの板氷を取り出して伊久美愛琉の二つ折りになった腹に当てる。
 「あーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は腹の痛みの上に冷たさに堪えられない。
 「あ、ああーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は泣き喚き散らす。
 他の部下は既に次の拷問の準備を行っていた。
 「さあ。女。漏らすか」
 天葛少将は伊久美愛琉に破局を宣告する。
 「もうだめーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は痛みに堪えられない。
 真下の畳には大きな透明なバットが敷かれている。
 天葛少将はアナル栓を握って一気に引っ張って体を躱す。
 伊久美愛琉のアナルから茶色い水が流れ出す。
 最初は静かに流れ出てバットに落ちる音だけが響く。
 ぶるぶるぶるぶる。
 やや溶けた便が流れ出す。
 伊久美愛琉は恥ずかしさに顔を隠すこともできない。目を瞑って堪える。
 終わった伊久美愛琉の股間を若い将校がフェイスタオルで拭く。
 伊久美愛琉は堪えられない羞恥に固まったままである。
 天葛少将の部下が四人掛かって伊久美愛琉を獣縛りの吊るしから拷問椅子に下ろす。
 まず手首を拷問椅子の後ろで互い違いに合わせて縛る。それを椅子の背に埋め込んだフックに固定する。
 続いて脚首の縛りを解いて股を広げて拷問椅子の脚乗せ台に固定する。続いて膝も固定した。
 腹の部分は拷問椅子のベルトで固定する。
 伊久美愛琉の女の部分はスクリーンに拡大されている。さらにクスコを挿入して中まで広げる。
 「この子宮口はこれで見納めです。よく記憶に留めて下さい」
 天葛少将がそんなアナウンスを流す。
 伊久美愛琉は何を言われているのかさらに怯える。
 「これから痛みと悦びを味わってもらいます。まず究極の痛みです。籤に当たったお一人様どうぞ」
 宴会場の六枚のスクリーンは伊久美愛琉の股間のアップだがその全部に四分の一だけルーレットが表示される。
 天葛少将がスイッチを押すと回る。もう一度押すと止まる。
 なんと表示は1である。平佐和の席を指している。
 「平佐和先生。当たりました」
 天葛少将が呼びかける。
 「俺か。俺に当てなくても」
 「これは偶然です」
 「何をするのだ」
 平佐和は見ていなかったのである。
 「この女の子宮にこの金属棒を突っ込みます。究極の痛みです」
 天葛少将は最高に愉しいですと言わんばかりである。
 「広瀬亜理紗とか言った元テレビ太陽のアナウンサーの仲間だな」
 平佐和は如何にも苦々しげである。
 「そうです。フリージャーナリストです」
 「それなら」
 平佐和は金属棒を握る。
 「あはーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は何をされるか分かって恐怖に縮み上がる。
 平佐和はクスコの中をペンライトで照らしながら金属棒を突っ込む。
 「うおーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーおーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は厳重に固定された躰を揺すって躰を震撼させながら強烈な痛みに悲鳴を轟かせる。
 「うーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な痛みがなかなか治まらない。
 平佐和はその表情を満足げに見て席に戻る。またコンパニオンを膝に乗せて飲ませようとする。
 「いやあーーーーーー。もうむりです」
 コンパニオンは泣き声で訴える。
 「駄目だ」
 平佐和は許さない。
 看護婦が歩いてくる。
 「先生。このくらいですよ」
 看護婦は平佐和を嗜める。
 「ならば処置しろ」
 看護婦はコンパニオンを長い座布団に寝かせて利尿剤の点滴をセットする。さらにバルーンカテーテルを挿入する。
 「ううぐううーーーーーーーーーーーーーー」
 コンパニオンは太いバルーンカテーテルの挿入に悲鳴を上げて藻掻く。
 看護婦は格闘の末に何とか挿入してカテーテルを尿袋に接続した。
 天葛少将は五人抽選してその内の四人に超小型のローターがアームに直角に付いた小道具を渡す。残る一人には電マを渡す。
 「今度は失神するまで気持ち良くなって貰います」
 二人が膣の中に先端のローターを入れて天井部を狙って責める。二人は乳首を責める。残る一人が電マでクリトリスを責める。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は頭を後ろに強く反らして大口を破裂させて抑えられない逝き声を上げる。
 躰は究極に震撼して拷問椅子が軋んでいる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉はクリトリスと膣天井部の責めに堪えられず失禁してしまう。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 膣の中を責めていた二人が体を躱す。
 潮が治まったらまた責め続ける。
 「あーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーー。ああがあーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は頭を右に左に躱して悶え続ける。十分と持たず失神した。白目を剥いて拷問椅子に頭を横に垂れて動かなくなった。
 伊久美愛琉は両方の乳首をクリップで鋏まれた。それでも白目を剥いたままである。
 暫く休憩が入れられた。
 この間に天葛少将の部下が大道具を用意する。
 ショーが休憩になると将校らの欲望は手元のコンパニオンに集中する。
 伊久美愛琉の失神を見て将校らはコンパニオンの膣に指を突っ込んで唇を貪りながら責め続ける。
 宴会場はコンパニオンの逝き声と悲鳴で狂乱の状態に成っていた。
 宴会場の真ん中に高さ二メートルの足場が組まれている。天井まであと一メートルは無い。
 その横に滑り台が立てられる。
 滑り台の上に天井から長方形の金属の枠が吊るされた。枠から太い糸が二系統に禁則的に垂れ下がってクリップが吊るされている。
 禁則的に吊るされたクリップは滑り台の角度に合わせて順に高さが下げられていた。
 伊久美愛琉の躰を拷問椅子から一度降ろす。まだ失神したままである。
 手首を頭の上で縛り合わせ膝と脚首をそれぞれ縛り合わせる。
 伊久美愛琉の躰は三箇所縛り合わせて一本の丸太状態にされた。手首にフックを掛けて天井から吊り上げる。
 滑り台に乗せて手首の縄を滑り台の天辺に縛り付ける。
 乳首のクリップは鋏んだままである。
 これの時間も二時間を計っている。
 天葛少将の部下が滑り台の横に組んだ足場に上って伊久美愛琉の躰に金属の枠から下がったクリップを二系統で鋏んで行く。
 乳房の上から乳首の横を鋏んで乳房の下、五センチ置きに腹の横を通ってドテのあたりで二系統が近付く。股間に隙間があるので小陰唇の片側ずつ二系統がそれぞれ鋏む。内腿から膝までやや斜めに太腿を上に流して鋏んで行く。
 「皆さん。滑り台に斜めに吊るされた伊久美愛琉嬢の躰を沢山のクリップが鋏んでいます。手首を吊るした縄だけでぶら下がった状態です」
 おーーーーーーーーー。
 会場から歓声が上がる。
 スクリーンには上からのカメラが伊久美愛琉の躰をクリップが縦に二系統鋏んだ状況をアップで投影している。
 誰が見ても壮絶な光景である。
 このクリップが一斉に飛ぶ時の壮絶な悲鳴が誰にも想定できる。堪らない生唾シーンである。
 「手首を吊るした縄を切り離します」
 天葛少将の部下が手首の縄に導火線を巻く。焼き切る準備である。
 「上から糸で吊るしてないクリップが乳首を鋏んでいます。これは縄を切っても外れません」
 乳首のクリップがアップになる。
 おーーーーーーーーーーーー。
 また歓声が上がる。
 「これをひとまず伊久美愛琉嬢の苦しみが治まった時に二時間を計って鞭で飛ばします」
 場内を無言の生唾を飲む歓声が包む。
 「この伊久美愛琉嬢は既に海外的には死亡したことに成っています。何をしても問題ありません」
 天葛少将は残虐さの極地に立っている。
 そう説明しながら心の底でこれが森川優紀巡査部長だったらという気持ちが過ぎる。
 「それでは第一の刑を執行します。まず電気ショックで起こします」
 天葛少将の部下がスタンガンを取り出す。手前の乳首を鋏んだクリップの先端に当てる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 気付いた伊久美愛琉は恐ろしい状況に置かれた自分を瞬時に悟った。堪らず恐怖の悲鳴を上げる。
 「点火します」
 天葛少将のアナウンスで足場の上に居る部下が銅線に点火する。
 縄が徐々に焼き切れてゆく。
 「えーーーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は上で縄が切り落とされると悟って驚愕する。
 縄が千切れて伊久美愛琉の躰が一気に落下する。瞬時にクリップが全部空中に飛ぶ。
 「ぐぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉の躰は滑り台を一本棒の状態で滑って畳に落下する。
 躰のフロント面はクリップの飛んだ傷と鋏んだ痕だらけである。
 「う、ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううう、ううーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は縛られた躰を振って震撼させて強烈な痛みに泣き喚き続ける。壮絶な光景である。
 スクリーンはその藻掻く姿をアップで投影し続ける。
 場内はその姿を無言で見続ける。
 物凄い衝撃の光景であった。
 天葛少将の部下が二人掛かって伊久美愛琉の躰を三箇所で縛り合わせた縄を切る。伊久美愛琉は立ち上がったり大きく動いたりすることができない。
 躰を横に倒して痛みに藻掻き続ける。顔は涙と汗でぐちゃぐちゃである。
 「二段目の処刑です」
 天葛少将は先端が小さな長方形のチップに成った一本鞭を持つ。
 二人の部下が後ろから肩を?んで腰から上を持ち上げて立たせる。
 天葛少将は鞭を振り被って左の乳首を鋏んだクリップを叩き飛ばす。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は猛烈な悲鳴を上げて肩を押えている天葛少将の部下を振り切って畳を転げる。
 天葛少将はその動きを追ってタイミングを見て右の乳首を鋏んだクリップを叩き飛ばす。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに伊久美愛琉は苦しみ乳首を両手で押えて畳を転げる。そして次の瞬間暴れながら失禁した。
 潮は畳の上にばら撒かれ飛び散っている。
 「三段階目です」
 天葛少将は日本刀を構える。
 部下四人が伊久美愛琉の躰を畳に尻を着かせ肩と脚首の四箇所で押える。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉は日本刀を見て泣き叫ぶ。恐怖に声は掠れている。
 部下四人は厳重に押える。
 天葛少将は伊久美愛琉の左の乳首を狙って日本刀の先端を振り下ろす。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 伊久美愛琉の悲鳴と共に血が飛び散り乳首が畳に落ちる。
 構えて待機していた衛生兵が止血パットを貼る。
 待機していた医療チームが座敷に入って来る。
 教官一人とインターン四人。麻酔医が一人。看護婦が二人である。娼国では看護士と看護婦は区分されている。
 「これからこのテロリストで加重死刑囚伊久美愛琉の子宮摘出手術を行います。その前に子宮を焼きます」
 天葛少将がマイクで宣言する。
 既に麻酔の他に野戦病院レベルの手術に必要な機材が運び込まれていた。
 スクリーンでルーレットが回る。
 「四十二番の方」
 天葛少将の呼び出しに若い将校が立ってくる。
 天葛少将の部下が伊久美愛琉の躰を診察台に固定している。
 クスコが挿入される。
 天葛少将が若い将校に熱くなった半田鏝を渡す。
 若い将校はペンライトで伊久美愛琉の膣の奥をじっくり確認する。
 「子宮口が解るか」
 「はい」
 若い将校はきっぱり答える。
 狙いを定めて半田鏝の先端を膣の奥に突っ込む。
 「う、う、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 悲鳴と共に伊久美愛琉は気絶した。
 教官は顔を叩いて意識を確認する
 麻酔医はそのまま直ぐに麻酔を掛ける。
 そのまま座敷で乳房を縫い合わせる。さらに子宮摘出手術が行われた。
 コンパニオンの何人かは気持ち悪さにトイレに飛び込んだ。
 この日はヘリが一機だけT市に向かって飛んだ。
 だが大久保加世らはこれをダミーか影武者と断定して行動を見合わせた。

 帯広ニューシティ。そのスノータウン十一号棟。三十七階。三七二〇号室は水田奈那緒の部屋である。
 奈那緒は湯野中系の風俗からR国に現代のからゆきさんで出稼ぎをした。
 湯野中系ではハードコンパニオン恒例のご褒美に中古のマンションを提供された。4LDKの美室である。
 水田奈那緒は借金をR国で綺麗に清算できた。帯広ニューシティに店を持ちたい。それにはいま少し資金が必要である。
 SMクラブの生物責めOKの真性ハードSコースに出ている。
 本日は男女二人組みの客が付いた。少し嫌な気がしたが断らなかった。
 咲江を散々泣かせた二人である。
 奈那獅ヘ膝上二十五センチのミニスカートで自慢の生脚を丸出しにしている。上はタンクトップとその中は方紐のないブラである。
 乳房はやや垂れ気味であった。それが硬い美人顔に反して柔らかさを感じさせていた。
 R国の宴会で斬られて整形されたらさらに抜群に良い容になった。
 乳房も容良く脚もスレンダーな美脚。肌理の細かい綺麗な肌。抜群に洗練された良い女と成った。
 ただチャンスと学歴が無い。これまで借金を作る不幸な人生の繰り返しであった。
 奈那緒は時間丁度にプレイルームに入る。
 待っていた二人のオーラに違和感と恐怖を覚えた。
 公務員のイメージだが高飛車な感じを受ける。
 「真性ハードSM嬢の○○でございます。本日は私をご指名くださいましてありがとうございます。どうぞ私の躰でご存分にお遊びください」
 奈那緒は床に正座して源氏名でクラブの指導通りの挨拶をした。
 女性警視がその頭を踏んづける。
 三十代半ばぐらいのインテリ系の女である。学のない奈那獅ノはもろに高圧感を覚えさせる。
 「今日の五十万よ」
 警視は目の前に差し出す。
 「はい。ありがとうございます」
 奈那獅ヘかなりの屈辱感に耐えねばならないと観念した。
 警視監が奈那獅フタンクトップを脱がす。警視がそれを受け取りハンガーに掛ける。
 警視監はスカートも一気に下ろす。
 「綺麗な立ち姿を撮らせろ」
 撮影もコースの料金に入っている。拒否はできない。
 スマホではない。デジカメを用意していた。
 「綺麗な下着姿だ」
 警視監は満足そうである。
 ブラを外されショーツも下ろされた。
 全裸の立ちポーズを三通り要求され撮らせた。
 「パイパンじゃないか。プレイで剃られたか」
 警視監はドテに陰毛のないことを指摘する。
 「いいえ。海外で焼かれました」
 奈那緒は正直に言ってしまう。
 「娼国かR国でスタントハードやったか」
 警視監は奈那獅フ事情を察した。
 「そうです」
 奈那獅ヘそれもあっさり認めてしまう。
 「まだ足りないのか」
 「もう少し稼いでお店を持ちたいのです」
 「あんたバンスじゃなくて生物OKか」
 「はい」
 「見ろ。この蛇をお○○こに入れるぞ」
 警視監はずばり確認する。
 「はい。自分でできますけど」
 奈那緒はあっけなく答える
 「お、お。それじゃ責めにならないな」
 警視監は奈那緒の言葉に面食らってしまう。
 「まあ。試しに持ってもらいましょう」
 警視が奈那緒の言うことの真意を確認する。
 「はい」
 警視監がスネークフックを渡そうとする。奈那緒はそれを制して水槽の蛇を素手で掴む。
 「おーーー」
 「まあ」
 奈那緒は床に尻を着いて脚を広げる。蛇の頭を持って直に膣に押し込む。
 「これでよろしいですか」
 「うーーーーーん」
 警視監は奈那緒の蛇を自在に扱う姿に唸ってしまった。
 「仕方ないね。他の責めを考えましょう」
 警視も不満顔である。
 「今回はこの綺麗な躰を鞭で蚯蚓腫れにしよう」
 警視監はプレイを変更する。
 「待って下さい。蚯蚓腫れまで行ったら休業補償を頂きます。その前にクラブと相談しないと」
 奈那緒は休業補償が高くなるのでやらないと思っている。
 「いいよ。クラブと相談してよ」
 警視監は金ならどうにでもなる。
 奈那緒はクラブに連絡する。
 「一週間と見積もって休業は四日です。二百万貰って下さい」
 「いいよ。二百万で」
 スマホの音声は聞こえている。警視監は淡々と答える。
 寧ろ奈那緒に緊張が奔る。
 警視が既に鞭を準備している。
 教鞭の様な竹の鞭である。
 奈那緒はこれで叩かれれば直ぐに蚯蚓腫れに成ると知っている。既に蒼白な表情である。
 警視監が奈那緒の躰をプレイルームに設えた十字架に腕を広げて磔る。
 鞭は警視が持っている。奈那緒は女の手で叩かれるようである。
 十字架は角度を変えて倒せる構造に成っている。警視監は後ろへ四十五度倒して固定する。
 奈那緒の躰が余りにも良いので警視は叩く意志が滾っている。欲望ではない憎らしいのである。
 奈那緒は震えている。クラブは簡単に四日分を請求したがこの女はそれに見合う拷問をしてくるに違いない。
 警視は十字架の左側に立ち肩に力を篭めて鞭を振り被る。
 正確に右の乳首を叩く。
 「うごーーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は強烈な痛みに躰を揺する。
 一発でも尋常な痛みではない。躰から汗を噴いている。
 鞭を振り被る警視の形相には冷たい怒りが篭っている。
 奈那緒はその表情に怯える。
 既に拷問椅子の背に乗った奈那緒の背中は汗に濡れている。
 容赦なく乳房を叩く。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーー」
 直ぐに蚯蚓腫れが浮く。
 奈那緒の躰は痛みに藻掻く。
 蚯蚓腫れは少しずつ紅が浮いてくる。
 さらに乳房全体を狙って振り下ろす。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒の目尻から涙が零れる。
 警視は容赦なく無表情な顔に残忍性を浮かべて叩き続けた。
 十数回叩かれて奈那緒の美しいバストは無残極まりない。蚯蚓腫れの他にも肌理の細かい肌に鬱血が数箇所確認できる。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 奈那緒は荒い息遣いを続ける。既に痛みは尋常でない。
 警視は冷たい表情でそれを見下すように見下ろす。
 今度は太腿に力の限り振り下ろす。
 「うう、おーーーーーーーーーーーーーーーー」
 二本合わせて縛られた太腿の隙間を跨いで蚯蚓腫れが一筋入る。
 太腿も二十回以上叩かれた。
 今度は警視監が教鞭のような鞭を受け取る。
 奈那緒は斜めに倒された十字架に広げて縛られた腕の他に二本の脚を揃えて脚首と膝で縛って柱に固定されている。
 警視監は十字架を完全に横に倒す。
 奈那緒の太腿の間に長い三角の隙間が開いている。股間の隙間には閉じ合わせた女の部分のびらびらが覗いていた。
 警視監は奈那緒の左横に脚の方を向いて立つ。
 「えーー。何処を叩くのですか」
 奈那緒は辛そうな表情で眉間に皺を寄せて尋ねる。
 「お前のお○○こを叩くんだよ」
 警視監はあっけらかんと恐ろしい事を言う。
 「えーーーーーーーーー」
 奈那緒は悲痛な表情である。
 警視監は奈那緒の股間の隙間に狙いを正確に定めて教鞭のような鞭の先端で強く叩く。
 「うう。ぐごおおーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 神経に強烈に沁みる痛みである。
 「ううーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒の顔は痛みに歪み切っている。目尻からまた涙が零れる。そして顔全体が汗を噴いている。
 叩かれた場所が場所だが先程の女性警視の叩き方より力は篭ってない。
 警視監は奈那緒の右側に回る。
 警視は奈那緒の脚元に立つ。腰を曲げて奈那緒の股間の隙間から見える女の部分を覗き込んでいる。
 奈那緒の苦しみに相当な快感を覚えるている様子である。
 残酷なのは女の方。奈那緒はそう確信した。
 警視は奈那緒の良過ぎる躰が気に入らないのである。警視監が絶賛したのでさらに虐め心が滾っている。
 警視監はもう一発振り下ろす。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわあーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は躰を震撼させ藻掻き腰を迫り上げる。その腰を僅かに引いて捩って藻掻く。
 「あーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーん」
 堪えられず号泣してしまう。
 「泣いても駄目ね。もう一回」
 なんと警視から追加要求である。
 奈那緒は泣きながら身構える。
 警視監はやや威勢が削げながらもう一発振り下ろす。
 「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は堪えられず躰を動く限り右に左に捩って暴れんと藻掻く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 「何で手加減するの。こういう女はとことん泣かすのよ」
 警視から恐ろしい台詞がまた飛び出しす。
 今度は警視が別の一本鞭を取り出す。先端が長方形の革のチップで二枚縫い合わされている。
 それを斜め左から叩き下ろす。
 二枚閉じ合わせた小陰唇とクリトリスに被った包皮、そしてドテの下の部分にきっちり叩きつけられる。
 「うぐ、う、う、お、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は躰を固くして膝を強く閉じ合わせて迫り上げる。
 次の瞬間。遂に失禁してしまう。小水は十字架の下に流れ落ちる。
 ここで休憩が入って警視が浴槽に湯を張りに行く。警視監が十字架の戒めを解き始める。
 警視はバスタブに微温湯を張ったが次の残酷な責めを準備している。
 警視監は縄を解いた奈那緒をバスルームに引っ張る。
 「お湯は用意したけど。その前にもう一回泣いてもらうわね」
 警視はプラスチック製の薬品の瓶を持っている。それを翳す。
 「これを貴女の蚯蚓腫れに塗るのよ。水絆創膏。凄く沁みるのよ。でも傷口を護ってくれるからね」
 警視の言葉は加虐心が腹の底から篭っている。
 奈那緒は恐怖に縮み上がる。
 それでも躰に害がないことだけは安堵する。痛いのは堪えるしかないと言い聞かせる。
 「塗ったら直ぐに湯に飛び込ませてやるよ」
 後ろから警視監が半分宥める。
 警視監が奈那緒の肩を押してタイルに座らせる。
 警視が手に流した水絆創膏を乳房に塗りつける。
 「うおーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は躰を引いて藻掻き逃れんとする。
 警視監が肩を押える。
 警視はもう片方の乳房に塗る。
 「ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は振り解いて浴槽の淵を掴んで逃れようとする。
 警視監が後ろから抱きつく。
 警視が一気に太腿に塗りつける。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー。ううおおーーーーーーーーーーーーーー。い、い、たあいいーーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は堪えられず暴れる。
 警視監は藻掻く奈那緒の躰をやっと離す。
 奈那緒は躰を浴槽に転がしこむ。
 「あーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は堪らず喚き続ける。
 「直ぐ治まるわよ。十五分経ったら出てらっしゃい」
 警視は冷たく言い放つ。
 奈那緒はなかなか治まらない痛みに湯の中で躰を丸める。
 涙はぽろぽろ零れる。
 警視監と警視は拷問椅子の準備をしていた。
 警視がなかなか出てこない奈那緒を引っ張り出しに行く。
 奈那緒は仕方なくバスから出て警視の差し出すバスタオルを受け取って躰を拭いた。
 「今度はカメレオンの長い舌で貴女のお○○この中を確り舐めてもらいましょうね」
 警視は意地悪そうに言う。
 だが奈那緒はやや安堵した。
 奈那緒は警視監と警視の手で拷問椅子に大股開きに固定される。
 警視監が奈那緒の膣にクスコを突っ込む。
 警視が面相筆で膣の中に蜜を塗りこむ。
 「いやあーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は面相筆の動きに感じてしまった。
 警視監はカメレオンを水槽から取り出す。
 「さあ。この子に舐めてもらいましょうね。気持ちいいわよう」
 また警視は意地悪さを篭めた口調で言う。
 「この間の蛇で狂ったように泣き喚いた女。これでも凄かったな」
 「・・・・」
 奈那緒は自分でなかったら狂いそうに泣き喚いたに違いないと思う。
 「ねえ。失神している間に蛇をお○○こに入れたのよ。次の時に動画見せたらもう凄かったのよ」
 警視の言葉は嬉しそうでも静かに真顔で言っている。その言い方が奈那緒に女の恐ろしさを覚えさせる。
 警視監はカメレオンを奈那緒の膣に塗った蜜に嗾ける。
 カメレオンは舌を伸ばして奈那緒の膣の中を舐めまわす。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーん」
 カメレオンの舌は奈那緒の敏感な部分を執拗に舐める。警視は面相筆を横から入れて蜜を追加する。
 「あーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーん。はああーーーーーーーーーーーーーーん。あーーあーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 奈那緒は気持ち良さを受け入れている。
 警視は何処までも責め続けてカメレオンが飽きたら面相筆で膣の中を責める。
 奈那緒は何処までも逝き続けてくたくたにされた。
 鞭で打たれた痛みが続いていてそれから逃れんと奈那緒は官能を受け入れ続けた。
 最後に警視監が残金の二百万を取りに行く。戻ってきて奈那緒に渡して終了と成った。
 
 奈那緒は倒れそうな躰を壁に寄り掛かりながら二百五十万をバックに入れて部屋に辿り着いた。
 そのまま玄関を入った板の間に倒れてしまった。
 それでも鞭の痛みに眠れない。這って浴室に行く。湯を出して溜るのを待つ。温めの湯に浸かって鞭の痛みを癒したい。
 用心深く首までは浸からない量で湯を止める。躰中蚯蚓腫れである。それが真っ赤な筋に成っている。
 大方綺麗に治る範囲だが何度もここまでやられたら徐々に皮膚も体形も劣化してしまう。
 蛇で怯えてどうにも成らなかった女の子の話を思いだした。自分も同じ様に怯えた振りをしていればそれで済んだかもしれない。
 一日で二百五十万に成った。だが代償はきつ過ぎた。
 蛇に怯えて二回呼ばれた女の子はどうなったのか。気が狂ってしまうかもしれない。
 湯に浸かっていてある程度痛みは引いた。そのまま躰を拭いてベッドに横に成る。
 暫くするとまた痛みが襲ってくる。
 堪えられずバスタブに温めの湯を張る。朝まで何回か繰り返した。
 奈那緒は明け方近くに深い眠りに着いた。起きたのは夕方だった。
 辛い痛みはようやく引いていた。
 
 R国。大久保加世の雇った刺客は各々待つホテルで仕事を果たしてからの退路の準備をしていた。
 その日も葛城義和は動かなかった。三つのホテルからヘリだけが娼国に向かって数時間後にまた戻って来た。
 葛城義和の影武者一人がホテルのラウンジの前を出入りした。真紀子の影武者も噴水の前をCICの建物との間で移動する。
 大久保加世らもまだ葛城義和の動きを読み倦んでいた。
 
 咲江はいつ警視監らに呼ばれるか恐怖の毎日であった。
 十二号棟最上階の女性専用ラウンジに居た。
 このラウンジはただ単に女性を護っているのではない。それでは湯野中配下のニューシティらしくない。風俗嬢の利用しやすい配慮である。
 奈那緒が一人で入ってくるのを見て咲江が呼びかける。
 「○○さん」
 クラブのサイトに紹介されている源氏名である。
 奈那緒もクラブのサイトで顔の出ている女の子と分かって近くに来る。
 「一人」
 「ええ」
 奈那緒はウエイトレスにスタインラガーを注文する。
 「○○さん生物OKに成っていますよね」
 「ねえ貴女。五十代の親父とインテリ系の小母さんに蛇入れられたの」
 奈那緒は可愛そうな犠牲者はこの子だと確信する。
 「そうなのです」
 咲江は泣きそうな表情で答える。
 「私は昨日鞭で全身叩かれて蚯蚓腫れだらけ」
 「えーーーー。そうなのですか。それは大変。あの人たち警察ですよ」
 「え、ええーー」
 「それも北海道警本部長とその席付けです」
 「それって道警のトップ」
 「マネージャーも知っています」
 「良くお金が。私昨日休業補償含めて二百五十万貰った」
 「○○さん。蛇が怖くないのですか」
 「奈那緒です。私は平気。自分で掴んでイレポン見せたから。鞭打ちに切り替えられちゃった」
 「私は咲江です。私は蛇駄目です。気が狂いそうです」
 咲江は耐えられないと訴える。
 「何で生物NGにしないの」
 「バンスがある子は駄目だと言われました」
 「えーーーーー。そんな酷い。それは無いでしょう」
 奈那緒はクラブの酷さに驚愕する。
 「酷いです。一千万借金しています。まだ百万しか返していません」
 咲江は辛そうに語る。
 「私バンスじゃないけど。R国で借金清算して稼いで来たの。両方乳首斬られてドテ焼かれちゃった」
 「えーーーーーーー」
 咲江は驚愕の悲鳴を上げる。
 「でも大丈夫」
 「えーーー。おっぱいはどうなったのですか」
 「綺麗に整形してもらって前より容良くなちゃた」
 「えーーーーー。そうなのですか」
 「一千万なんて一発で消えるよ。私はそれ以上有ったけど二千万以上持って帰って中古のマンションも貰った」
 「えーーーーー。此処にですか」
 「スノータウン十一号棟。三十七階。三七二〇号室。来る」
 「いいですか」
 「いいよ。おいで」
 二人はラウンジを出てコンコースを移動して十一号棟の高層階エレベーターに乗る。三十七階はぎりぎり高層階である。
 「4LDK。いいですね。襟裳まで見えるのですね」
 「そうよ」
 奈那緒はタンクトップを脱いで肩紐の無いブラを外す。
 「どう。あいつらに叩かれたけど。容は良くなっているでしょう」
 「えーーーーー。素晴らしい躰です」
 咲江は奈那緒の躰に絶賛する。
 「それにしても酷い叩き方ですね」
 「そう。あの女。私に憎しみを篭めて悪魔の形相で力一杯叩くの。もう凄かった」
 「私も考えます。蛇は耐えられません」
 咲江もR国にからゆきさんを決意する。
 
 咲江はクラブに交渉した。
 「あんたを入札したレートが解消されてないよ。借金が一千五百万に成って良ければ手配はするが」
 マネージャーは半分怒っている。
 「お願いします。蛇だけは堪えられません」
 咲江はきっぱり答える。
 
 娼国。T市湖畔のリゾートホテル。二十畳の宴会場である。
 湯野中を中心に北側の重鎮が集まっている。
 指宿五十八、ラドルフマレカル少将、柿崎一行他数名。そして帯広市長、道警本部長がテレビ会議オンラインで繋がっていた。
 「帯広の入居率は90%です。新規建造計画を進められますか」
 帯広市長の要求である。
 「資金の配分がピークに成っています」
 指宿が現状を答える。
 「そうだな。進出する先が多過ぎる」
 埼玉、宮崎、熊本さらに東京湾と大阪湾である。
 「帯広からの吸い上げを見ますと無駄では有りません」
 柿崎一行は効果を主張する。
 「娼国はもっと儲かってないのか」
 湯野中は娼国が姉ヶ崎、川越、新青森、唐津など大きく進出していて莫大に儲かっていると言いたい。
 「そんなに風俗が大きく進出していません。帯広ほどには」
 柿崎一行は現状を分析している。
 「そうですよ。今では遊ぶのは帯広と言われつつあります。私も大いに愉しませてもらっています」
 道警本部長である。
 「しかし娼国はまだ沢山あるだろう。儲かっているのだ。あっちから借りられないか」
 湯野中は真紀子らに押されて一気に進出を進めた。足りない金を借りたい。
 「後は小さいです。それに融資の話は沢山あります」
 娼国の進出した街の数は多いが姉ヶ崎、川越、新青森、唐津以外その大方は規模が小さい。
 さらに日本の銀行は融資したがっている。
 「うーーん」
 「総統。ここで帯広を拡大した方が先々収益は上がります。内地からの移動が増えています」
 「ならば一気に進めよう」
 湯野中も納得する。
 「しかし帯広はSMクラブの女の子が増えてそれはより取り見取り。なかなか良いですよ」
 道警本部長である。
 「お好きですね」
 「ええ。もうこれ以上の愉しみはないです。この間蛇が怖くない女が居まして鞭打ちしたら休業補償を取られました。良い女で叩き甲斐がもう堪りません」
 「オークションの女ですか」
 「いやR国で乳首斬られて整形したと言っていました。その乳房がまた抜群でうちの席付けが鞭で叩くのに燃えていました」
 「それ大船一家の組長の襲名式で斬られた女では」
 指宿はそれが水田奈那緒と分かった。
 「多分」
 柿崎一行も思い当たる。
 「あれはスレンダーで良い女ですよ」
 どこまでも道警本部長のSM談は尽きない。
 
 娼国のホテル屋上とCICの屋上から合計五機のヘリがほぼ同時刻に出発した。どれも葛城義和を輸送している可能性がある。
 大久保加世らは葛城義和襲撃に決行の判断を下した。
 三つのホテルに待機する刺客に指令が飛んだ。
 この日ホテルに戻る葛城義和の護衛に津島が同行した。真紀子に何か予感があって津島に護衛を頼んだのである。
 津島の乗ったヘリが前方を行く。他のヘリの襲撃を警戒している。
 ホテルには津島のヘリが先に降りて津島が屋上で待つ。屋上には特殊部隊が警護している。
 続いて葛城義和を乗せたヘリが降りて来る。
 刺客は最上階の角の部屋に隠れている。刺客の泊まっている部屋ではない。部屋の客は奥で縛られていた。
 階段を下りて来たところを狙う。
 屋上から最上階の階段は狭い。一人しか通れない。
 特殊部隊が二人続いて降りて来る。三人目が葛城義和である。津島はその後ろで階段を降りた所で距離を空ける。
 刺客が部屋から飛び出す。そのまま葛城義和に殴り掛かる。
 その瞬間津島の体が斜めにずれて刺客の米噛みを撃ち抜く。刺客の拳は葛城義和の肩ぎりぎりに崩れる。
 津島が滝澤沙緒里の待つ部屋に先に入って内部を点検する。さらに窓の外を確認した。
 屋上と下にいる特殊部隊の隊員の存在を確認する。
 「異常は無い」
 津島は安全を確認した。
 T市でも同じD市の日本旅館でも刺客が葛城義和の影武者を襲ってきた。どっちも瞬時に影武者が殴り殺された。
 T市の刺客は崖から逃げた。日本旅館では特殊部隊が射殺した。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 「まだ敵は何処かに潜んでいるのね」
 真紀子は自分の予感が当たった危機一髪に驚愕している。
 湯野中はリモート参加である。柿崎一行もリモートで繋がっている。
 「ますます動けないな」
 平佐和も驚愕している。
 「津島がホテル関係を徹底して洗っています」
 真紀子は娼国側の捜査状況を説明する。
 「津島氏が居なければ完璧に殴られていたな」
 葛城義和も驚きを隠せない。
 それでも葛城義和を護衛していたホテルの特殊部隊は優秀な隊員が配置されていた。津島が居なくても防げた可能性はある。
 驚くのは殴り殺す奇襲。銃器を持たなければ警備の網は潜れる。これが盲点であった。
 「木邑良乃の仲間は全部始末したのだろ」
 「その筈です」
 平佐和の質問にリモートで柿崎一行が答える。
 「本庄社長は指宿さんが見張っているよね」
 「そっちはまったく動きは無い」
 湯野中がきっぱり答える。
 葛城義和もそっちは疑ってない。
 「新たに娼国、R国に進出した企業を洗うしかないでしょう」
 「それですがこっちが街を進出しますと日本からの企業の進出も一気に増えます」
 柿崎一行は葛城義和の指摘に難しさを表明する。
 「こう成ると滝澤沙織さんの近辺も危険ね。下手に動くと人質に取られるよ」
 真紀子はさらに懸念する。
 「しかし何故葛城くんだけ」
 平佐和は葛城義和だけに狙いを定めたことに疑問を持っている。
 「その連中はあくまで日本の事しか考えてない。今の月村総理に指令を出しているのが葛城先生だと思っているのよ」
 「うん。日本経済改造論は葛城くんの掲げたものだ。それを月村くんが実行しているからな」
 「やはり日本から新たに来たのですね」
 葛城義和はそのように状況判断する。
 「そう成ると日本で資金提供する企業を炙り出さないと」
 平佐和は資金源を絶ちたい。
 「大高の頃からやっていますが。今のところ手がかりは」
 柿崎一行もそっちは芳しくないと状況を分かっている。
 「葛城くんは影武者が二人殺されて身動きが取りづらいな」
 「困りました」
 「どうする」
 「もう居場所を眩ますのは止めます。堂々と動いて警護を厳重にしてもらいます」
 葛城義和は腹を括った。
 
 滝澤沙緒里は娼国のホテルに移動した。四十九階のスイートルームが提供されて暫く此処に住むことになる。
 ホテル経営はリモートに成った。
 そしてT市の滝澤沙緒里の家には囮の警備が付いた。かなりの厳重警戒である。さらに毎日囮のヘリを飛ばす。
 当分葛城義和はホテルを動かないこととなった。
 
 娼国。昭和中期の高層ホテル。四十五階の宴会場である。
 将校ら百人が退院した広瀬亜理紗を引っ張り出した。百人でやれる限界まで広瀬亜理紗を輪姦す。
 言い出したのは天葛少将である。
 「抽選で順番に入れさせる。痛みで悲鳴が頂点に達したところで中止だ。真っ赤に腫れた膣に金柑の汁を流し込む。なかなかの拷問だぞ」
 天葛少将は数年前日本のテレビで意見を言いまくるこの女性キャスターに怒り心頭していた。今こそ虐め抜きたい。
 「まあ。死亡したことに成っているから問題ないか」
 生方少将も賛成である。
 広瀬亜理紗は鉄格子から出される時にかなり抵抗した。それでクロロフォルムで眠らされて運ばれてきた。
 宴会場の真ん中に拷問椅子が用意されている。
 その周りを衝立が囲んでいた。カメラからスクリーンには表示される。だが将校らのプライバシーだけ護って広瀬亜理紗の胸から上だけ映す。
 コンパニオンも配膳も呼ばれてない。
 生ビールサーバーとウイスキー、焼酎が置かれセルフで飲む。つまみは乾き物だけである。
 広瀬亜理紗は全裸で拷問椅子に厳重に固定された。
 膣を洗う簡易シャワーと排水設備が接続されている。キシロカインゼリーとローションが用意されていた。
 最初はローションを使う。
 「なにするのーーーーーーー。もうやめてーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は拷問椅子の上で意識を回復した。
 「お前を百人で輪姦すだけだ。何人堪えられるかな」
 広瀬亜理紗の叫びを聞いて天葛少将が衝立の中に入る。
 天葛少将を見て広瀬亜理紗に戦慄が奔る。
 「そんな。百人なんて」
 「みろ。みんな準備して抽選で順番決めているぞ」
 最初だけ気持ち良くなって何回も逝かされてしまうことになる。広瀬亜理紗が不本意でも今は責めに堪えられないと見ていた。
 そして天葛少将はだんだん粘膜が擦り切れて痛みに堪えられなくなるのを期待している。
 「うう、うーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は苦しさに堪えられず強引な責めに抵抗できず受け入れてしまう。気持ち良さから痛みが徐々に増してくる。
 やがて逝き声は呻き声に変わる。
 「い、いいたいーーーーーーーーーーー。もうむりーーーーーーーーーーーーー」
 三十八人目で堪えられず叫びだす。
 天葛少将らは既に待ちくたびれている。アルコールも既に底を突いていた。アルコールは二人のポケットマネーである。
 「そろそろ良いか」
 天葛少将が金柑の汁を手にする。
 「そうだな。狂乱の叫びを愉しもう」
 生方少将も納得する。
 既に衛生兵をストレチャーで待機させている。
 「ここまでだ」
 天葛少将は次の番を制して終わった将校を衝立から出す。将校はもとより抽選だから仕方ない。
 天葛少将は広瀬亜理紗の膣にクスコを挿入する。
 金柑の汁をそのまま流し込もうとした。
 「それは無理だ。筆で塗っても相当に沁みる」
 さすがに生方少将が止める。
 直ぐに筆が準備された。
 「えーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は塗られる前から悲鳴を上げる。
 それをにんまり哂いながらクスコの中に筆を突っ込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーー。あーーーーーーーーー。あーーーーーーーーあーーーーーーーーあーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗はサイレン以上の悲鳴に成る。
 拷問椅子を沁みに耐えられない腰を揺すって震撼させる。
 「ああーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーああーーーーーーーーーーーあーーーーーーあーーーーーーーーあーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は気が狂ったように悲鳴を上げ続ける。
 衛生兵が麻酔を当てて事態を収拾した。
 ストレチャーに移して病院に運ぶ。
 天葛少将らには僅かな愉しみだが広瀬亜理紗には途轍もない拷問である。だが病院的には軽症でと言える。
 広瀬亜理紗が堪えられない強烈過ぎる痛みを一時的に味わっただけである。
 
 D市。ホテルの宴会場である。此処のオーナーは市江廣子。本来加重死刑囚だが真紀子に協力したことで国内の経営を許されている。
 大宴会場で約二十名の宴会が行われている。
 日本の墨田会系大船一家の宴会である。
 本日は新組長稲垣七郎。昭和三十年生まれ六十六歳の誕生日となる。
 一人に二人のコンパニオンが付いている。一人は恒例の女躰盛コンパニオンである。もう一人は横の座布団で全身奉仕する。
 全身奉仕と言うと客が受身の全身サービスを連想される方も居られる。此処での全身奉仕はコンパニオンの躰を全身提供するサービスである。
 日本とは違う。何処をどれだけ弄って責めても一切文句は言わない。コンパニオンはその様に教育されている。
 女躰盛のコンパニオンは全裸だが全身奉仕のコンパニオンは全裸にされる前提でも最初はコスチュームを着けて席に着く。
 配膳は別に五人のコンパニオンがエプロン一枚で行う。
 本日のコンパニオンは総てが出稼ぎの日本人またはR国在住の日系人である。
 さらにハードコンパニオンが呼ばれている。全部で四人。この内三人が咲江と仁美そして沙奈美である。
 この国にスーパーコンパニオンと言う中途半端な言葉はない。コンパニオンは昔の枕芸者以上のサービスをする。
 ハードコンパニオンはこれにハードSMが加わる。
 今日のハードコンパニオンはスタントハードコンパニオンと呼ばれている。ハードの上に躰の一部を表面的再生可能な範囲で損傷を受け入れる。
 沙奈美はクラブのプレイで医者に虐められたあと道警本部長と席付けの警視にも虐められた。
 沙奈美も蛇に堪えられなかった。
 今日も四人のうち一人が当選して躰の一部を損傷して二千万が貰える事に成っている。
 その治療再生は客の負担で行われる。保険は適用されない。
 だが彼女らに奈那緒のような幸運があるかどうかは判らない。
 SM拷問を担当するのは東丸秀三郎若頭補佐である。
 既に三種類の蛇が用意されている。
 宴会場の中央にリングが設えられた。マットだけのリングである。
 戦うのは四人のハードコンパニオンと男のボクサー。このボクサーは日本で理由があって引退した元プロボクサーでトムという。
 この国にスポーツ競技は無い。だから日本から訳有りの元プロが呼ばれていたのである。
 女はヘッドギアを着けてパンチ、キック何をしても良い。
 ボクサーは大きく制限がある。パンチはおっぱいのみ。キックは股間のみ。それ以外は防御しかできない。
 女はダウンしたら終了。
 ダウンするまでにボクサーを何発殴るか蹴るかで点数が決まる。
 そのあと女同士で戦わせる。こっちは総当たりリーグ戦である。
 一人目は沙奈美である。
 沙奈美はボクサーに向かって出鱈目に暴れる。
 ボクサーは乳房に一発お見舞いする。
 沙奈美は後ろに飛ばされマットにお尻を着く。
 立ち上がって恐々責めようとするところを股間に爪先を下から突っ込まれ蹴り上げられる。
 沙奈美はもう一度その場に崩れた。
 もう立ち上がれない。たいした衝撃は無い。股間を蹴られたショックである。
 「おい。トム!少し手加減しろ誰も点数にならんぞ!」
 稲垣七郎組長が注意する。
 そのあとトムは残る三名に三発ずつ叩かせる。それから同じように乳房を叩いて股間を蹴った。
 総当たりリーグ戦では顔は叩かないルールとなっている。
 仁美は咲江の腹へのパンチでダウンした。
 残る二人は咲江に一回ずつ反則をしてしまう。沙奈美はトムとの対戦で点数が無いのが響いて最下位である。
 咲江が反則に浮いて勝利した。
 
 「本日はこの赤楝蛇に乳首を噛み斬らせたいと思います」
 東丸秀三郎若頭補佐が驚愕の宣言をする。
 咲江はそれを聞いて恐怖に縮みあがった。
 宇佐美伝吉舎弟頭補佐と三田園矢一舎弟頭補佐が咲江を十字架に磔にしようとする。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いや。いや。いや。蛇はだめーーーーーーーーー」
 咲江は泣きながらごねる。
 「諦めろ。これは契約の範囲だ」
 東丸秀三郎若頭補佐が叱咤する。
 「蛇はやめてーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江はそれでも堪えられないので抗議する。
 「駄目だ。北海道警本部長から特別なリクエストだ」
 東丸秀三郎若頭補佐が蛇を選択した理由を暴露してしまう。
 「えーーーーーーーーーーーーー。あのおやじ。そこまでーーーーーーーーーー。ひどいよーーーーーーーーーーーー」
 「そういう事だ。諦めろ」
 三田園矢一舎弟頭補佐が非情宣告する。
 「そうだ。蛇は俺が持っている。乳首噛み切られるだけだ。直ぐ終わる」
 東丸秀三郎若頭補佐が宥める様に押し切る。
 宇佐美伝吉舎弟頭補佐と三田園矢一舎弟頭補佐が咲江を強引に十字架に磔にしてしまう。
 「あーーーーーーーーーーん。あはん。あはん。あはん」
 咲江は泣き崩れる。
 「一瞬で終わる」
 三田園矢一舎弟頭補佐が素手で赤楝蛇を掴む。それを東丸秀三郎若頭補佐に渡す。東丸秀三郎若頭補佐も素手で受け取る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江はそれを見て狂ったように泣き叫ぶ。
 東丸秀三郎若頭補佐は赤楝蛇の首を咲江の乳首に押し付けて噛ませる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江のサイレンのような悲鳴を聞いて赤楝蛇を引き離す。
 三田園矢一舎弟頭補佐が直ぐに止血パットを乳房に貼る。
 「あーーーーーーーーー。あーーーーーーーー。あーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーん。ああん。ああん」
 咲江はショックに泣きじゃくる。
 東丸秀三郎若頭補佐は赤楝蛇をもう片方の乳首に寄せる。
 「えーーーーーーーーーーーーーー」
 咲江は顔の表情を破裂させて叫ぶ。
 「両方取らないと形が揃わないからな」
 東丸秀三郎若頭補佐はからかう様に言う。
 「いやあーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーん。ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 咲江の顔は駄々をこねる子供のように爆発している。
 東丸秀三郎若頭補佐は一瞬だけ噛ませる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 直ぐに宇佐美伝吉舎弟頭補佐が止血パットを貼る。
 「あはあーーーーーーーーーん。ああん。ああん。ああん」
 咲江は泣き続ける。
 宇佐美伝吉舎弟頭補佐と三田園矢一舎弟頭補佐が十字架から縛りを解いて咲江の躰を降ろす。
 咲江はお尻から崩れて畳に倒れる。
 「うーーーーーーーーーーーー」
 そのまま失禁してしまった。
 年配の仲居が二人呼ばれて雑巾で畳を拭く。
 「女!もう終わったぞ」
 稲垣七郎組長が強い声で叱咤する。
 「ひどいよーーーー。ひどすぎるよーーーーーーー」
 咲江は畳に伏せたままぽろぽろ涙を溢す。
 「さあ。病院で蛇に食われちゃった乳首は整形してくれる。表面的には綺麗に成る」
 東丸秀三郎若頭補佐は宥めるようにまだ脅しを掛けている。
 「それじゃ。赤ちゃんにおっぱいあげられないの」
 咲江は悲しそうに言う。
 「乳腺まで直すとは契約に書いてないぞ」
 「あーーーー。もう。ひどいよーーーーーー。あはあーーーーーん。ここまで辛い思いばっかりしたよ。あの警察のボスのせいだよ」
 咲江はまは涙を溢れさせる。
 「そうだな。酷い警察だな」
 東丸秀三郎若頭補佐は哂っている。
 「そうだよ。これじゃやくざよりあの警察の幹部が悪人だよ」
 咲江は悟ったように怒りを吐き出す。
 「世の中そんなものだ」
 稲垣七郎はそれが当然という言い方である。
 「何でーー。奈那緒は乳腺まで治ったのに」
 咲江は自分だけ何故と納得が行かない。
 「あっはっはっは。大丈夫。この国の手術ではちゃんと直せるの」
 東丸秀三郎若頭補佐は手の内を明かす。
 「ええ。治るの」
 咲江は東丸秀三郎若頭補佐の悪戯を理解した。
 「その前に食われてはいないよ」
 宇佐美伝吉舎弟頭補佐が止血パットを剥がして見せる。
 噛まれた歯の痕に血が流れていただけである。
 「ああ。斬れてない」
 「はっはっはっはっは」
 東丸秀三郎若頭補佐は嬉しそうに哂う。
 「でも毒が」
 咲江は次の心配をする。
 「これ強暴だけど。毒は無いよ」
 東丸秀三郎若頭補佐は自分の手首に一瞬だけ噛ませて直ぐ離す。僅かに乳首から血が出ている。
 「ほら」
 東丸秀三郎若頭補佐は手首を咲江の目の前に翳す。
 「ああ」
 咲江は呆然と見ている。
 「女。お前これで二千万貰えるのだぞ」
 稲垣七郎組長はまた強い口調で叱咤する。
 「うん。でも今日までほんとに辛かったよーー。ああーーん。あはあーーーーーーーーーーーん」
 咲江は安堵してまた泣く。
 「借金返して五百しか残らないけど。この国の湯野中氏がハードコンパニオンには二千万別途にくれる」
 「それと中古だが帯広にマンションも貰える」
 「えーーーーーーー。本当」
 咲江は急に明るい表情に成る。
 「だが、その本部長やり過ぎやないか」
 稲垣七郎組長は風俗嬢が帯広から逃げてしまうのを懸念している。
 「なんとも申し上げかねます」
 東丸秀三郎若頭補佐は蛇を使ったお座敷芸がご家業である。風俗嬢をこっちにハード教育したい。
 稲垣七郎組長は湯野中に連絡を取る。
 湯野中も咲江の生々しい告白から会議で聞いた以上のハードに警戒する。
 「その席付けの女警視が問題だな」
 「風俗嬢が堪えられなくなって逃げてしまいますよ」
 「バンスが無ければ辞めるな。バンスが有っても他で借り直しもできる。それでは風俗嬢が護られる街を造っても駄目だな」
 「どうします」
 「取り敢えずそっちに行くよ」
 「判りました。お待ちしております」
 湯野中は事を重く捉えた。稲垣七郎組長と同じ見解である。
 「軽症だが女を病院に行かせなくても大丈夫か」
 稲垣七郎は東丸秀三郎若頭補佐に確認する。
 「病院に行く必要はありませんよ。此処で医者が手当てすれば充分です。痕にも成りません」
 東丸秀三郎若頭補佐は自信を持っている。
 娼国の病院から医者が呼ばれた。
 医者が手当てをしている間に湯野中が空軍に護衛されてジェットヘリで到着する。
 湯野中はまず二千万を置く。
 さらに帯広ニューシティの部屋を咲江に譲渡する権利書の写しとカタログを渡した。
 「金は全部TS市の此処で入金して行けば日本で受け取れる。部屋の引渡しは日本に着いてから帯広空港に夏木と言う者の部下が迎えに来る」
 湯野中は入金場所を図で示し日本での金と物件の受け取り方を説明した。
 咲江はパンフレットの部屋を見て喜びの表情に成る。奈那緒の部屋と比べて遜色はない。
 「女。相手が道警本部長だ。強くは言えないがやり過ぎをわしから注意はしておく」
 湯野中は控えめに約束する。
 「はい」
 咲江はやや怯えながら返事をする。
 「警視と名乗った女はもっと面倒だが警察庁にわしの娘で木下警視正と言うのが居る。そっちから言わせる」
 湯野中の妾の一人に生ませた娘である。
 「はい」
 「東丸さん。警視監から態々蛇を使えと要請が有ったのですな」
 湯野中は態々確認する。
 「へい」
 「風俗嬢を態々潰されては商売に成りませんよ」
 湯野中は東丸秀三郎若頭補佐に遠回しに苦情を言う。
 「申し訳ございません」
 稲垣七郎組長が代わりに謝罪する。
 東丸秀三郎若頭補佐も仕方なしに頭を下げる。
 「女。我々は女性専用ラウンジまで作って女を護る為ではない。風俗嬢を外で誘いを掛ける客や軟派から護っているのだ」
 「はい」
 「もう安心せい。優雅に暮らしてくれ。もう借金は無いだろ」
 「はい」
 「本当は二千万出せば赤字だ。だがなハードコンパニオンで来て貰った者には渡している。この国に来て稼いで帰って優雅に暮らす姿が必要なのだ」
 「え」
 「ハードSMで帰った者が優雅に暮らせばハードはやらなくても稼ぎたい者が増える」
 「ああ」
 「もう何も辛い事は起きない。安心して日本で暮らせ」
 「はい。ありがとうございます」
 「東丸さん。この子は訓練しても蛇は使えませんぞ」
 湯野中はさらに念を押す。
 「はい」
 東丸秀三郎若頭補佐も畏まって頭を下げる。
 
 娼国。南の島の鉄格子の中である。
 浴槽の後ろに設置された身だしなみを整える鏡に口紅で大きく文字が書かれていた。
 『亜理紗ごめん。私もう駄目』
 元フリージャーナリスト伊久美愛琉の収監されていた鉄格子である。
 浅い猫脚の浴槽の縁に頭を倒して伊久美愛琉は死んでいた。浴槽の湯は真っ赤に染まっている。
 食事に出されるミートナイフを鉄格子で磨いで手首を切ったらしい。
 最初に気付いたのは隣の鉄格子で朝遅く目を覚ました広瀬亜理紗元テレビ太陽アナウンサーである。
 伊久美愛琉の躰は鞭の痕が鮮明に確認できた。恐ろしい拷問を長時間受けてきたに違いない。
 広瀬亜理紗はその場に泣き崩れた。
 暫くして広瀬亜理紗は呼び鈴で警備員を呼ぶ。
 警備員が来る前に将校らが広瀬亜理紗を迎えに来た。今日も拷問されるようである。
 「愛琉に何をしたの」
 広瀬亜理紗は伊久美愛琉の鉄格子を指差す。
 将校らも伊久美愛琉の自殺を確認した。
 そこに呼ばれた警備員が入って来た。
 将校らは処置を警備員に任せて広瀬亜理紗を連れ出す。
 「何をしたか我々は知らない。その時のメンバーに聞かないとな」
 将校らは上官の指示通り広瀬亜理紗を連れて行くだけである。
 
 娼国。昭和中期の高層ホテル。四十五階の宴会場である。
 広瀬亜理紗を待っていたのは加賀美少将と関谷少将。関谷少将は大佐から昇進したばかりである。
 新設第五機動部隊を指揮している。
 他の将校は二十名ほどであった。
 「愛琉に何をしたの」
 広瀬亜理紗は同じ言葉を加賀美少将にぶつけた。
 「我々は関与してない。天葛少将らだ」
 加賀美少将はにべもない。
 「病院ではたいした傷ではないと消毒して帰したらしい」
 大佐の徽章が答える。
 「鞭で叩いて金柑塗ったでしょう」
 広瀬亜理紗は自分が受けた壮絶な拷問を指摘する。短い時間だが壮絶に沁みる痛みであった。
 「それ。天葛がやりそうだな。ハードSM嬢にやって物凄い悲鳴を愉しんでいたよ」
 加賀美少将もそれを良く覚えている。
 「やはり一番のサディストですな」
 関谷少将が笑っている。
 「この女はどう責めます」
 大佐の徽章は残酷な刑に期待している。
 「さっさと殺せよ」
 広瀬亜理紗は開き直っているのではない。既に死しかもう逃れる道はないと感じていた。
 伊久美愛琉の死が決定的であった。
 木崎綾乃らの奪還を主張したのは自分である。
 広瀬亜理紗は自分の目論みに二人を巻き込んで失敗した。佐藤栞李は柿崎一行にその場で射殺された。
 そして伊久美愛琉を絶望のどん底に落としてしまった。
 「痒み責めだな。痛みより苦しい」
 加賀美少将は天葛少将とは別のやり方をしたい。
 「早く殺してよ」
 広瀬亜理紗はもう堪えられない。
 「そう簡単には殺さない。もっと苦しんで貰わないと。俺たちは日本に居た頃からあんたに怒り心頭だ」
 「そうだ。あんたのニュースにな。事実だけ読んでいれば良いのに勝手な意見ばかり言って大衆を洗脳する」
 「だから俺たちはこの国に移った」
 加賀美少将は怒りを吐き出す。
 「この国が異常なのよ。それが政治家と官僚、警察を買収して日本を侵略して権力を歪めたのよ」
 広瀬亜理紗は黙って聞けない。
 「黙れ!お前らの報道の通りじゃ女は神様だ!女が小遣い欲しいか気に食わないで痴漢にしたり強姦されたと主張したりで男は一生終わりだ」
 加賀美少将は昔の怒りを何処までも燃え上がらせる。
 「そんな法律作ろうとしたよ」
 大佐の徽章も怒りに滾っている。
 「どうして女が嘘をつく前提でやるのよ」
 広瀬亜理紗はもうどうせ拷問される。自分が助かる道はこの先ない。まったく怯まず言い返す。
 「疑わしきは罰せずだ。冤罪ができないことが絶対条件だ」
 加賀美少将が断言する。女性の訴えだけで強姦罪などを逮捕できるようにしろという要望が世論を圧倒し始めた。
 以前日本では知識階級とマスコミ、野党の圧倒的な押さえ込みで押し切られつつあった。反論する議員はならず者扱いにされた。
 葛城内閣で非正規層の収入と待遇、生活が圧倒的に改善されて日本経済も格段に改善された。
 GDPは世界三位のままだが国民一人当たりのGNIが世界二十二位から世界一位に飛躍した。
 それが民事党四百議席を上回る結果を生むこととなる。
 そして政治家も官僚も娼国とR国に追従する層に蹂躙された。
 若い将校が拷問椅子を押して来る。
 広瀬亜理紗のバスロープとショーツを脱がす。その躰を拷問椅子の上に押さえつけようとする。
 「はやくころせーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は躰を突っ張って抵抗する。
 若い将校らは五人まで掛かって広瀬亜理紗を拷問椅子に強引に固定した。
 加賀美少将は山芋を摺っている。
 関谷少将はクリップと電源を用意していた。
 加賀美少将は部下に指示してカメラを設置してモニターに繋がせる。別の将校が広瀬亜理紗の女の部分にクスコを挿入しようとする。
 だが広瀬亜理紗は強く力を入れて抵抗した。
 指を入れようとするがそれも入らない。
 「二人で両側から」
 加賀美少将の指示に将校二人が左右から指を入れて広げる。
 「あ、はあ、ああ」
 さらに一人が山芋の汁にクスコを浸ける。二人が指で強引に開いた膣口に捩じ込む。
 「ううーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は歪む表情で将校らを睨み付ける。
 関谷少将は一人で電流の準備を整えた。
 どうやら此処に居るのは全部加賀美少将の部下らしい。
 関谷少将は行き成り広瀬亜理紗の乳首をクリップで鋏む。
 「うぐうーーー」
 左右一つずつ鋏む。
 そのクリップに電源から伸びた鰐口クリップを接続する。こっちは電流責めともう一つの目論見がある。
 加賀美少将はクスコに山芋を流し込む。
 「どうなるか知っているよな」
 加賀美少将は含み笑いを浮かべて言う。
 「おのれーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は唾を吐きかける。
 加賀美少将はそれを手で制して手に掛かった唾を広瀬亜理紗の顔に塗る。さらにビンタする。
 「うーーーーーーー」
 関谷少将がトランスから電流を送る。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は悲鳴を搾り出す。
 関谷少将は唾に驚いて一気に強い電流を流したのである。
 「う、うう、ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 関谷少将は適度に電源を切る。
 「痒みが効いてくるまで責めをお任せしますよ」
 加賀美少将は関谷少将に電流責めを任せて飲みに入ってしまう。
 本日も天葛少将の時のように生ビールサーバー及びウイスキーなどの水割りセットと焼酎が用意されている。
 つまみは乾き物だけである。
 本日は加賀美少将の自腹で用意していた。
 広瀬亜理紗の苦しむ姿を飲みながら愉しむ。広瀬亜理紗の躰は隅々まで鑑賞し尽くした。
 幹部は殆ど味見もしている。
 「ううおおーーーーーーーーーーーーー」
 関谷少将は適度に電流責めを続ける。
 広瀬亜理紗は拷問椅子の上に全裸で縛られ大股開きのうえクスコで女の奥まで晒されている。その躰が電流で震撼する。
 将校らはその広瀬亜理紗を肴に飲み続ける。
 関谷少将が電流責めに飽きて加賀美少将に薦められて飲み始めた。
 広瀬亜理紗は徐々に痒みに苦しみ藻掻き始める。
 暫くはそれを眺める。
 「T市の三人処分が決まったらしいです」
 大佐の徽章が小声で報告する。
 「あの三人か」
 伊久美愛琉らの事である。
 「そうです」
 「誰がやるのだ」
 「副主席は北に振りました」
 「そうか」
 加賀美少将はやや残念そうである。
 「う、うーーーーーーーーーーー。うーーーーーふうーーーーーーーーーーーーーーん。う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 もう広瀬亜理紗は痒みに堪えられない。拷問椅子に固定された躰を動く限り捩って太腿を交互に動かして膣の痒みに藻掻いている。
 全裸の女が大股開きで痒みに藻掻く。隠微極まりない。
 加賀美少将が大佐の徽章と一緒に近付く。
 「痒いだろう」
 「あ、ああーーーーーーーーん。だめーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は悶絶した表情である。
 「痛みがまだだな」
 加賀美少将は乳首を鋏んでいるクリップを指差す。
 「ああーーーーーーー」
 広瀬亜理紗はさらに恐怖の表情に歪む。
 「痒みを止めて欲しいか」
 加賀美少将は酢の瓶を翳す。
 「あ、ああ。おねがいーーーー」
 広瀬亜理紗は堪えられない。泣き悲鳴状態である。
 「だったら私は間違った報道をして来ましたと認めろ」
 「そんな。きたないよーーーーーーー。こんなにくるしめてーーーーーーー。それで認めさせるのーーーーーーー。そんなの」
 「そうか。まだ堪えられるな」
 加賀美少将は立ち去ろうとする。
 「まってーーーーーー。だめーーーーーーー。いうーーー。いうよーーーーーーーーーー。あはああーーーーーーーん。あはあーーーーーん」
 広瀬亜理紗は泣き悲鳴で哀願する。とても今の痒みに耐え続けることはできない。
 加賀美少将は笑顔で踵を返す。
 「それじゃ言え。私は間違った報道をして自分の意見まで言い。大衆の一部を洗脳して皆様にご迷惑をおかけしましたとな」
 加賀美少将は紙に印字した原文を広瀬亜理紗の目の前に晒す。最初から計画されていたのである。
 広瀬亜理紗は悔し涙を流しながらそれを読み上げた。
 読み終わったら満場の拍手である。
 広瀬亜理紗はさらに嗚咽する。
 「さあて。痛いのを先に何とかしないとな」
 加賀美少将は愉しそうである。
 「あーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーん。もおーーーーーーーーー。だめーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗はその痛みを知っている。二時間近く挟まれた今の段階ではあの痛みを逃れる術はない。涙がぽろぽろ零れる。
 「まあ取ったら直ぐに揉んでやる」
 加賀美少将は将校二人を拷問椅子の両側に立たせる。
 「少し悲鳴を愉しんでから揉んでやれ。合図したら取れ」
 恐ろしい指令である。
 「あーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は悲鳴を愉しむという加賀美少将の指示に驚愕する。
 「はい」
 将校二人が構える。
 「てーつ」
 二人の将校が一斉にクリップを掴む。
 「う、ううおーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は壮絶な痛みに躰を振って藻掻く。
 「だめーーーーーーーーーーー。はやくたすけてーーーーーーー」
 これまで抓んでいた肉が戻る痛みである。それは抓まれていた痛みの数十倍となる。
 「ううぐううーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗は拷問椅子の上で痛みに藻掻き暴れる。
 二人の将校は乳房を左右から片方ずつ掴んで揉み拉く。
 「うう、おーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーーーーーー」
 揉んでも激痛である。
 「あはあーーーーーーーーーーーーん。ああはあーーーーーーーーーん」
 痛みが引くには個人差は有るが三十分くらい揉む。
 加賀美少将は山芋の摺り汁の残りを広瀬亜理紗の目の前に翳す。
 「やめてーーーーーーーーーーーーー」
 広瀬亜理紗には痛み以上の恐怖である。
 「もう一回やらないか」
 「いやあーーーーーーーーーー。いや。いや。だめ。もう。もうむりーーーー。たすけてーー」
 広瀬亜理紗は拷問椅子の上で躰を突っ張らせて拒絶する。
 「今から戒めを解く。二十人でお前を輪姦す。抵抗しないで気持ちよくやらせるか」
 加賀美少将は条件を突きつける。
 「え。戒めを」
 将校が畳にマットを敷いている。囲いはしてない。
 関谷少将は昇進する前は加賀美少将の旗艦の艦長。他の将校も同じ艦の乗員である。
 「そうだ。開放しても気持ち良くやらせるか」
 「判ったよ。マットの上でおとなしく寝ているよ」
 広瀬亜理紗にもう抵抗する気力はない。
 「それじゃあ駄目だ。素直に何回も逝ってしまって女の性の極限までとことん見せるのだ」
 加賀美少将はどこまでも広瀬亜理紗が意地を張る事を許さない。
 「判ったよ。どうせ死ぬから。最後に気持ち良くして」
 広瀬亜理紗はこの前執拗な責めによる強制的な官能に抵抗し切れなかった。意地を通しても通せなかったと諦めているのである。
 そして力を抜いて受け入れなければ濡れなければ痛みに堪えられない。
 加賀美少将を除いて抽選が行われた。
 二十人が順番に広瀬亜理紗に挿入した。
 広瀬亜理紗は暫く静かな逝き声だった。
 三回くらい小さく逝ってしまった。それからは轟音のような逝き声を上げ続けた。
 不本意な男らを全部受け入れてしまった。娼婦は男を受け入れても逝きはしない。それ以下の意識に堕ちてしまったのである。
 広瀬亜理紗は何度も逝きまくった。倒れて躯のような姿を晒して横たわったままである。
 かなり濡れていたがそれでも膣は炎症していた。動けないので一応病院に運ばれた。
 
 広瀬亜理紗は夜になって病室を抜け出した。まったく警備は居なかった。
 診察室でメスを盗み出す。
 患者用の浴室の場所は覚えている。其処も施錠されてない。中に入っている者が施錠するだけである。
 浴槽に湯は張られたままであった。広い浴槽なのでそんなには冷めてない。病院なので浴衣と下着は支給されている。
 そのまま湯に入って手首を斬った。
 一番楽な死に方である。
 
 広瀬亜理紗と伊久美愛琉の遺体は娼国の南の島で火葬された。
 遺骨は前に射殺された佐藤栞李の遺骨と合わせて本庄真奈美に引き渡された。
 本庄真奈美はそれを受け取り日本に帰す。葛城義和と北嶋副主席を狙ったテロは日本でも報道されていた。
 
 娼国。ホテル最上階の和食の奥座敷天昇の間である。
 本日もこの部屋だけ開放された大きな窓から南洋に浮かぶ南の島の全容が望める。
 本日は湯野中も来ていた。
 大きな窓の左側にカウンターが設えられて板前の津梨清吉が寿司を握る。いつもの光景である
 「まだ刺客を放った連中は捕まらないのだな」
 平佐和は恐れている。
 「そうよ」
 真紀子も捜査が進展して居ないのに困っていた。
 「広瀬亜理紗らの遺体は本庄社長を通して日本に帰したがT市に本来居てはいけない三人が残っている」
 「そうだな。また奪還に来られては困る」
 平佐和も湯野中の懸念を理解する。
 「米軍に提供して処分してもらいましょう」
 真紀子は湯野中側に押し付けたい。
 「この際それも止めた方が良いのではないでしょうか」
 葛城義和は反対である。
 「葛城先生それじゃ北側の将校に遊んでいただいては」
 「それがよろしいかと」
 葛城義和も納得する。
 
 翌日T市秘宝館から木崎綾乃、椋木美弥、新見由香の三名が湖畔のホテルに移送された。
 三名の拷問は渋谷正臣に任された。
 いろいろ問題を起こす人物だがこの手の役割には向いている。
 誰もやりたがらない。湯野中も柿崎一行も参加しない。
 指宿が最後の確認だけ引き受けた。
 大宴会場だが参加者は二十名ほどである。さすがにコンパニオンは呼ばれてない。
 自動で注げる生ビールのサーバーとウイスキー、日本酒のサーバーも置かれている。
 水割りも自動である。
 料理もバイキングで補充はない。
 拷問を行うスペースはブルーシートで完全に養生されていた。
 木崎綾乃、椋木美弥、新見由香の三名は厳重に縛られて座敷に搬入される。担いできた兵士が畳に降ろす。
 既に刺青プリンターが搬入されている。
 「生え揃っている。剃毛から行こう」
 渋谷正臣が指示する。
 渋谷正臣は日本で渋谷土建を経営する元会長である。今はこの国に留まって院政を行なっている。
 以前に日本での競争入札に扱いにくかった独立行政法人の女性職員を二人ばかり工作員を派遣して殺害した。
 そのとき柿崎一行が目撃者と成るが証言を見合わせて姿を眩ました。証言に名乗り出ないので検察庁捜査事務官合原朋子の追及を受けることとなる。
 柿崎一行らの調査で渋谷土建のやり過ぎが発覚した。
 真紀子はこれを強く問題視して追及する。
 湯野中の配下なので湯野中と柿崎一行が説得に当たったが渋谷正臣は突っぱねた。
 葛城義和も説得に加わる。それでようやく渋谷正臣も従った。
 その時も検察庁捜査事務官合原朋子に追従して日本からR国に不正入国した婦警二名の拷問を渋谷正臣が行なった。
 過激なことが好きな人物である。
 渋谷正臣に指名された羽賀課長がまず木崎綾乃を担当する。
 一人目に木崎綾乃が刺青プリンターに固定された。
 刺青プリンターに竿が一本横に通される。
 木崎綾乃の股間を広げて脚首がその両端に固定された。
 ドテの陰毛に櫛を両側から充てる。陰毛にオイルを塗す。その状態で蝋燭の火でオイルを塗した陰毛を炙る。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 木崎綾乃の悲鳴と共に陰毛は一気に溶ける。
 椋木美弥と新見由香の二人も縛られたまま刺青プリンターに乗せられていた。今の光景を蒼い表情で恐々としながらも怒りを篭めて見ている。
 焼け残った陰毛は羽賀課長がT字剃刀で剃ってしまう。
 「お前らに施す刺青だ」
 渋谷正臣は壁のモニターを指差す。
 そこに投影されているのは女躰のフロント面に施された刺青の画像である。
 左の乳房を龍の口が噛んでいる。その尻尾は太腿の半ばまで伸びている。
 さらにもう片方の乳房をニシキヘビが巻いている。
 その尻尾は腰まで伸びていて腹のやや上に蛇の卵が彫られていて龍がそれを狙って蛇はそれを護る体勢である。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 「やめろーーーーーーーーーーーー」
 三名ともその画像に驚愕する。
 「やめろーーーーーーーーーーーー。私たちは日本で拉致されたのだーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 新見由香が無駄と承知でも抗議する。
 「そんなこと我々は知らん。お前らの処分を命じられただけだ」
 渋谷正臣が答える間に部下は木崎綾乃にクロロフォルムを当てる。
 「なんだってーーーーーーーーーー。葛城を呼べーーーーーーー」
 さらに新見由香は抗議し続ける。
 「それは無理です。元日本の総理で雲の上のお方です」
 渋谷正臣は取り合わない。
 刺青プリンターが始動する。
 刺青プリンターは一人分の寝台の上にプリンターが乗っている。寝台の両側にレールが埋め込まれて片側はギヤレールも埋め込まれている。
 女躰を寝台に固定して眠らせてプリンターが上を移動して刺青を行なう。プリンターが動く前後でフレームががっちり女躰を押える。
 バブルジェットプリンターの様な構造でインジケーターが刺青の針数本になっている。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーー」
 「やめてーーーーーーーーーーーーー」
 刺青プリンターが動き出すと椋木美弥と新見由香の二人が騒ぎ出す。
 渋谷正臣は部下に指示する。
 部下らはギャグボールを猿轡の中に包んで二人の口を厳重に塞ぐ。
 渋谷正臣らは一気にやらないで一人ずつ愉しむようである。
 「おい。この女どう拷問したい」
 渋谷正臣が指名した羽賀課長に確認する。
 「今回は如何なる残酷も許されると言う事で。女躰を横に吊るして乳房、太腿、卵巣のあたりに串刺しして電流責めで行きたいですが」
 「中々良いのう」
 渋谷正臣は満面の笑顔である。
 「はい」
 羽賀課長も認められて笑顔になる。
 「では刺青が終わり次第できるよう準備しろ」
 「判りました」
 「坂崎。次の剃毛に掛かれ」
 渋谷正臣は二人目を指示する。
 「はい。今度は全部抜いてよろしいでしょうか」
 「構わんよ」
 渋谷正臣はどうせ処分の構えである。
 仲間数人が手伝って新見由香の脚を広げて竹竿に脚首を縛る。
 ガーゼに強い接着剤を塗って伸ばす。
 「おい。それで皮膚も剥けないか」
 「大丈夫です。実験済みです」
 坂崎課長は自信を持っている。
 此処に居る全員が渋谷土建のR国勤務の者たちである。
 「猿轡を外して悲鳴を愉しもう」
 坂崎は手伝っている仲間に指示する。
 「ふあーーーーーーー。おのれーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーー」
 猿轡が取れると新見由香は強烈に叫ぶ。
 渋谷正臣が近付いてビンタする。
 「うおーーーーーーーーーーーー」
 新見由香は怒りに滾った目で渋谷正臣を睨み返す。
 坂崎は接着剤を塗ったガーゼを満遍なく陰毛に擦り付ける。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーー。じんけんむしだーーーーーーーーーーー」
 新見由香はこれまで秘宝館で嬲られ続けていた。相手が代わるごとに怒りを破裂して抗議する。
 「死刑囚に人権はない」
 「死刑囚!かってにきめるなーーーーーーーーーーーー。私らは日本でお前らの工作員に拉致されたのだぞ」
 「さあ。私共は加重死刑囚と聞いています」
 坂崎課長は淡々と当たり前の事のように答える。
 「おのれーーーーーーーーーー」
 「この国では思想犯に人権はない。お前らはマスコミの優位を利用して国民をリベラルに洗脳してさらに女性優遇社会を作った」
 渋谷正臣が横から横柄に宣告する。
 「日本では報道の自由がある」
 「知るか。女性優遇者社会を作って。まだジェンダー不平等という。こっちの手の中の政治家の邪魔をする。だから逮捕だ」
 「ふざけるなーーーーーーー。国際社会が許さないぞーーーーーーーー」
 「いくらほざいても二度とペンは持てない」
 渋谷正臣は嘲け哂っている。
 その間に坂崎が接着剤で擦り付けたガーゼを一気に剥がす。
 「うーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 新見由香は陰毛が一気に抜ける強烈な痛みに悲鳴を上げる。
 それでもまだまばらに残っていた。
 坂崎は毛抜きを数本持って来る。
 手伝っている三人にも渡す。
 四方から立て続けに抜く。
 「うおーーーーーーーーーーーー。う、ううおーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーー」
 新見由香は狂ったように顔の表情を究極に絞って悲鳴を上げ続ける。
 この面々は新見由香らのこの表情と搾り出す悲鳴が愉しみなのである。
 そのころ羽賀課長の担当していた木崎綾乃の刺青が完成した。
 羽賀課長を手伝う面々が木崎綾乃を刺青プリンターから降ろす。
 鏡の前に連れて行ってビンタで起こす。
 「ううーー」
 木崎綾乃は目を覚ます。
 「よく見ろ」
 「あーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー。うああ、あ、あはあーーーーーーーーん」
 木崎綾乃は自分の変わり果てた姿に一気に泣き崩れる。
 そのまま四人掛かって木崎綾乃を高手小手に縛り上げる。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーー」
 木崎綾乃は涙声で叫ぶ。
 騒ぎ藻掻く脚首を三人が押えて一人が無理やり縛った。
 さらに腹と膝も縛り高手小手に縛ったフロント側と腹、膝の縄にフックを付ける。
 天井から吊るしたフックを三本下げる。躰の縄に付けたフックに引っ掛けて吊るし上げる。
 木崎綾乃の躰は真横に空中に吊るし上げられた。
 その間に新見由香は刺青プリンターに固定され眠らされる。そしてプリンターが刺青を開始した。
 猿轡を掛けられて刺青プリンターに寝かされた椋木美弥は恐ろしい光景に震え続ける。
 羽賀課長はサーベルを固くしたような突き刺す為の細い針を用意している。
 一本目で木崎綾乃の片方の乳房を横から針の先端で突き刺す。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーー。い、いいたいーーーーーー」
 木崎綾乃の顔は大口を悲鳴で破裂させている。
 そのまま乳首の真下を貫いて反対の乳房に突き刺す。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーー」
 木崎綾乃は強烈に絞った表情で目を剥いて悲鳴を上げる。
 それも乳首の真下から外に貫く。
 「ぐわああーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー」
 木崎綾乃は恐怖に凍り付いた表情を振って悲鳴を搾り出す。
 羽賀課長は二本目を取り出す。それを部下に渡す。
 「この太腿を横に二本両方貫いて」
 羽賀課長は太腿を串刺しにするよう指示する。
 部下は構える。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳房の横からは血が流れ落ちている。
 白く肌理の細かい肌に赤い血が艶かしい。
 木崎綾乃は太腿の容も良い。その皮膚に大きな長い針の先端を突き刺す。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーー」
 力の限り貫く。反対側から突き抜けて一気にもう片方の内腿に刺さる。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーー」
 そのまま強く貫く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーー」
 木崎綾乃は蒼白な表情である。
 太腿の外側と内腿から血が細く流れ出ている。
 「最後の一本だ。これで腰を卵巣か子宮を貫くように突き刺せ」
 「はい」
 部下は長い針を受け取る。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーー」
 木崎綾乃の声は掠れている。
 「お前は電源の準備だ」
 羽賀課長は残った一人に命令する。
 長い針を受け取った部下は木崎綾乃の腰を突き刺す。
 「ぐうわあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 針は性器の内側を通って反対側の腰に突き抜ける。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 木崎綾乃の顔は汗を噴いて涙が溢れている。
 電源の指示を受けた部下がトランスに繋いだ鰐口を木崎綾乃の躰に突き刺した長い針が横に突き出した部分に鋏んで行く。
 左が赤、右が黒である。
 「よし。処刑開始だ」
 渋谷正臣が号令する。
 「一気に行きますか」
 「いいや。あっちの刺青が終わるまでじりじり行け」
 渋谷正臣の残酷な指示である。
 「やめろーーーーーーーーーー。何で正当な裁判もなくころされるのーーーーーーーーーー。葛城を呼べーーーーーーーーーー」
 「駄目ですよ。日本の葛城元総理は貴女方がテロ行為に出て捕まったと信じております」
 渋谷正臣の出任せである。
 「そんなーーーーーーーーーーー」
 部下が電流を流す。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 木崎綾乃は一気に苦しみ躰を震撼させ悲鳴を搾り出す。
 一度電流を切る。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 荒い息遣いになる。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーー。こくさいもんだいだーーーーーーーーーーーーーーーー」
 木崎綾乃は電流が切れて息遣いが治まると行き成り叫ぶ。
 国際問題で全員が哂い出す。
 「そんなこと叫んでも何も変わらない。苦しんで死んでゆけ」
 渋谷正臣が強い口調を叩きつける。
 木崎綾乃の躰からさらに血が流れ出る。
 新見由香の刺青はやっと腹まで来たところである。太腿に掛かると片方だけになるので刺青の速度は早くなる。
 坂崎課長らは刺青に潰されてゆく新見由香の肌をじっくり見詰めていた。
 
 娼国CIC本部。津島長官の公室である。
 日本の工作員らで柿崎一行の部下と津島の部下が協力して確認続けていた。
 TS市に入った日本企業の中に元国民党議員が四人偽名で含まれていることが確認され報告される。
 場所がTS市なので柿崎一行らが対応することとなった。
 だが大久保加世側も既に警戒態勢ができている。
 ドローンを常に偵察飛行させて警察の接近を警戒していた。
 二階建てのビルである。居住区も兼ねている。
 二階には機関銃が設置されていて戦闘態勢が敷かれていた。
 柿崎一行も少ない人数では乗り込まない。
 ロボット部隊を一個小隊手配した。これで周りから囲ませる。
 
 「うおおーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 羽賀課長のグループは断続的に電流責めを掛ける。
 木崎綾乃の躰からはかなり血が流れ出ていた。顔面は既に蒼白である。
 新見由香の刺青は既にプリンターが太腿に掛かっていた。
 「もう良いだろう」
 渋谷正臣が処刑の命令を下した。
 最後の電流を流す。
 既に木崎綾乃は動かない。
 衛生兵が呼ばれた。
 衛生兵は脈を診て首を振っている。
 木崎綾乃の躰はそのまま湯灌に降ろされた。
 さすがにこのまま火葬ではない。
 最後の椋木美弥も丁寧に剃毛を終えて女の部分の赤みの強い皮膚を晒して刺青プリンターに固定された。
 「坂崎こいつはどうする」
 渋谷正臣が新見由香の処刑方法を確認する。
 「同じ様に串刺しで火炙りは如何でしょう」
 坂崎課長は愉しそうに答える。
 「それも良いか」
 渋谷正臣も納得する。
 新見由香が刺青プリンターから降ろされた。
 これも坂崎課長が至福の表情でビンタする。
 「ぐうーーーーーーーーーー」
 新見由香も目を覚まして坂崎課長を睨み返す。次の瞬間鏡に目が行く。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おのれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおおーーーーーーーーーーーー」
 新見由香は号泣してしまう。
 殺すのに態々刺青するのはこの愉しみである。
 暴れ狂う新見由香を見ていた他の部下も加勢して高手小手に縛る。木崎綾乃と同じ様に四箇所縛って空中に横に吊るす。
 キャスターの付いた鉄板に四角い石のブロックを囲い枠に積んだ大道具が運ばれた。
 その中で火を炊く。
 一人が薪の準備をして残る三名で長い針を分担する。
 やはり乳房を貫くのが一番の醍醐味である。
 坂出課長が新見由香の乳首を掴んで乳房の横から構える。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やだーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 坂出課長は新見由香の悲鳴を眺め降ろして突き刺す。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 構わず反対側の乳首も掴んで真っ直ぐ貫く。
 「ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 新見由香は強烈に顔の表情を破裂させて目を剥き悲鳴を轟かせる。
 「うぐうううーーーーーーーーーーーーーーー」
 既に血が噴出して玉に成っていた。
 続いて部下が太腿を貫く。新見由香は蒼白な表情で悲鳴を上げ続ける。
 最後の一人は腰ではなく女の部分を下から閉じ合わせたびらびらを割るように突き刺しドテに向けて突き上げた。
 針は膣からドテを突き破って斜め上に突き出ている。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 新見由香は狂ったように泣き喚く。
 既に薪の準備はできている。
 新見由香の股間から小水が流れ出した。
 「あーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 失禁してしまった。新見由香は慌てるが止まらない。
 「はっはっはっは。最後の羞恥の姿だ」
 渋谷正臣は悦ぶ。
 坂出課長の部下は手招きで点火の許可を求める。
 「行け」
 渋谷正臣は点火を許可する。
 薪はゆっくり燃え始めた。
 「ううーーーーーー」
 新見由香の躰が藻掻き始める。まだ火は高く上がってない。それでも熱は背中に上ってくる。
 「うふーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーー」
 新見由香は僅かな時間で脱水状態に成っている。
 最後の椋木美弥の刺青はまだ半分。時間が余ってしまう。
 「こっちはどうする」
 渋谷正臣は椋木美弥の担当尾賀次長に確認する。
 「鞭で叩き殺しが良いですね」
 残酷性がさらにデットヒートしている。
 「これが一番良い女だ。徹底的に玩具にしよう」
 渋谷正臣も納得する。
 
 大久保加世らはドローンの偵察で娼国の警察部隊の接近を察知した。
 「戦闘準備」
 大久保加世は男子スタッフに命令する。
 「おー」
 既に機関銃が設置されている。
 「貴女方は裏から輸送車で逃げて」
 大久保加世は山本真衣香と永野芽衣に逃げるよう指示する。
 「大久保さんは」
 山本真衣香らは大久保加世を気遣う。
 「私はいいです。早く」
 大久保加世は覚悟を決めている。山本真衣香と永野芽衣を強く促す。
 既に屋上に上がった男性スタッフが機関銃を乱射する。
 柿崎一行は周りを囲んで侵攻を止める。
 「裏からの脱出を警戒しろ」
 既に裏に部下をまわしてある。
 柿崎一行は戦闘を避けてロボット部隊を前に出す。
 ロボット百体ぐらいが徐々に包囲環を詰めてゆく。
 大久保加世はロボット相手の無駄な銃撃を止める。
 裏口から出た山本真衣香と永野芽衣の輸送用車両は既にその包囲環の外に出ていた。
 だが柿崎一行もこれを見逃さない。
 ジープ数台がこれを追いかけた。
 山本真衣香と永野芽衣の逃げる前方には装甲車二台が道を塞いでいる。
 山本真衣香と永野芽衣は車から飛び出しても無駄と判断した。
 そのまま後ろから来たジープの隊員に確保され迎えに来たヘリで娼国に移送されることとなる。
 大久保加世らは篭城したがロボット部隊の包囲は予期してなかった。
 「ダイナマイトは有ります。あの中に投げては」
 「無駄よ」
 大久保加世は首を振る。
 「そうです」
 他の隊員も同調した。
 「自爆した方が余分な捜査をされません」
 「そうしましょう」
 ロボット部隊は包囲したまま動かない。
 急いで自爆装置が準備された。
 「その前に娼国のサーバー室に逃げるように連絡して」
 「判りました」
 「準備できました」
 一階から男性隊員が上がってくる。
 「サーバー室は出ません」
 連絡を取ろうとしていた男性隊員の報告である。
 「判った」
 大久保加世は覚悟を決める。
 今回得た情報を日本に報告して通信設備を破壊して証拠関連を焼く。
 「行きます」
 男性隊員がスイッチを掴む。
 「みなさん。敵が迫っています。申し訳ありません。これまでです」
 大久保加世が号令する。
 ロボット舞台が囲む中一気に建物はすっ飛んだ。
 
 渋谷正臣らは刺青の終わった椋木美弥を刺青プリンターから降ろす。
 あとの二人木崎綾乃と新見由香は既に湯灌の上である。
 同じ様に鏡の前でビンタする。
 「はあーー」
 椋木美弥は目を開く。鏡に焦点が合うのにやや間がある。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー。おのれーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は髪を振り乱して狂ったように吼える。
 「酷過ぎるよ。こんな姿にして殺すなんて」
 椋木美弥の怒りの篭った表情に涙はない。
 直ぐに四人で十字架に磔るべく押えた。
 右脚を十字架の柱の根元に固定して両腕を広げて手首と肘を固定する。
 左脚は持上げて手首の下に吊るす。
 股間は広がって性器は丸出しである。
 最初から傷は付けない。柄の付いたスパンキングを使う。尾賀次長の部下二人が左右斜め前から構える。
 まずはじっくり悲鳴を愉しもうという目論見である。
 先端の細い一本鞭。教鞭のような竹の鞭。先端が長方形のチップに成った一本鞭と各々二本ずつ用意されている。
 左に立つ部下が椋木美弥の右の乳房を叩く。
 「ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は痛みに悶える。
 鞭の先端に付いた四角いスパンキングが乳房に被さるようビンタしている。
 今度は右に立った部下が左の乳房を叩く。
 「ぐう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は表情を絞って悲鳴を漏らす。
 乳房のビンタは強烈に痛い。
 「しかし刺青で潰しても綺麗な躰だな」
 渋谷正臣が感心しながら乳房に視線を這わせて詰る。
 「破壊するのがわくわくします」
 尾賀次長も嬉しそうである。
 
 娼国。南の島五号棟四階の拷問会議室である。
 湯野中、真紀子、平佐和、葛城義和が奥の席で待ち構えている。
 山本真衣香と永野芽衣がヘリで到着した。
 連行して来たのは柿崎一行である。
 鄭淑徳少将も部下を連れて来ている。
 「この二名ホテルの防犯カメラに何度も映っています」
 鄭淑徳少将が報告する。
 「葛城先生暗殺の指令を送ったのはこの二人なの」
 真紀子が怒りの篭った表情で二人に視線を投げ掛ける。
 「その可能性が」
 鄭淑徳少将の見解である。
 「二人を真裸にして磔て」
 真紀子は強い口調で命令する。
 「そうだよ。私が向こうの島のラウンジから連絡したよ」
 永野芽衣はどうせ解っていると開き直っている。
 「認めるのね」
 「ああーー。認めるよ。はなせーーーーーーーーーー」
 永野芽衣は鄭淑徳少将の部下を振り払う。
 五人で押える。
 「やめろーーーーーーーーーー」
 鄭淑徳少将がビンタする。
 「うぐう」
 永野芽衣は鄭淑徳少将を睨み返す。
 その間に山本真衣香は柿崎一行の部下に全裸にされ磔柱に固定された。
 「やめろーーーーーーーー。自分で脱ぐよ」
 「そうか。じゃ脱げ」
 鄭淑徳少将は部下を引かせる。
 永野芽衣はタンクトップを投げ捨てパンツを下ろす。周りを睨み返しながらブラも外す。ショーツも下ろして脚から抜き取る。
 「これでいいだろ」
 鄭淑徳少将の部下らが押えて磔にしようとする。
 「少し話し聞かせろよ」
 またそれを振り払う。
 山本真衣香の方が表情は気丈そうだが永野芽衣の方が強気である。
 「何が聞きたいの」
 真紀子が立ち上がる。
 「大久保水産はどうなったの」
 永野芽衣は仲間のことが一番に気になる。
 「建物ごと自爆した。生存者無しだ」
 柿崎一行が答える。
 「ああ」
 永野芽衣は瞬時に証拠や情報を隠滅したと把握した。山本真衣香も同様であった。
 「誰があなた方に資金援助しているの」
 真紀子が第一の核心を聞く。
 「知りません。一人でないことは確か。それ以外は大久保しか知りません」
 永野芽衣はきっぱり否定する。
 柿崎一行の部下らが手伝って永野芽衣を強引に磔柱に押す。
 「やめろーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーー。おらーーーーーーーーーーーー」
 永野芽衣は暴れる。
 それでも強引に押さえつける。
 八人くらいが掛かっている。
 「お前ら!女一人に寄って集って」
 それでも鄭淑徳少将と部下らが一気に固定してしまう。
 葛城義和が立ち上がる。
 「貴女方二人は元国民党議員だな。それが知らないのは不自然だよ」
 葛城義和と永野芽衣の視線がぶつかる。
 葛城義和は刺客の殴り殺し作戦に怒っている。
 「ならば躰に聞くしかないな。こっちからだ」
 葛城義和は山本真衣香を指差す。
 「どの様にします」
 柿崎一行がお伺いを立てる。
 「最初ハードに拷問して。次に痒み責めで行こう」
 「畏まりました」
 柿崎一行のグループが準備に掛かる。
 
 T市。湖畔のホテルの宴会場である。
 次は交代して尾賀次長ともう一人の部下が先端の細い一本鞭を持つ。
 先端はかなり硬い。
 スパンキングで乳房を叩いて痛みに藻掻き続ける椋木美弥の悲鳴を散々堪能した。
 今度は椋木美弥の乳房に鞭の痕をつける目論見である。
 「その綺麗な乳房を蚯蚓腫れにして蚯蚓腫れが割れるまで叩け」
 渋谷正臣の指示である。
 椋木美弥の乳房は弾力が強そうである。下半分が綺麗な弧を描き膨らみはやや下に寄っている。
 垂れ気味とまで行かない。体型の割に大きく存在感がある。刺青で潰されても白さが映えて美しい乳房と言える。
 乳倫は大きくも小さくもない。乳首はやや色が濃い。綺麗な円筒形に突起している。
 尾賀次長が鞭を構えて片手で先端を引っ張る。反動をつけて一気に横に乳房二つを薙ぐ。
 「ぐう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 数秒で蚯蚓腫れが薄く浮いてくる。それが徐々に赤い色に変化する。
 反対側に立った部下が同じように横から薙ぐ。
 「うぐぐうーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は腰を引き顔に汗を溢れさせて藻掻く。
 容赦なく左右から叩き続ける。
 気丈な椋木美弥も痛みに歯を剥き出し目に涙を溢れさせる。
 乳房は左右とも無残な鞭の真っ赤な線が不規則に奔っている。
 「クロスで叩け」
 蚯蚓腫れの真っ赤な筋の上を叩けという指示である。
 尾賀次長は渋谷正臣の要求に鞭を短く持つ。右の乳房に奔った濃い目の紅い筋を狙って叩く。
 「ぐうーーーーーーーーー」
 狙った分痛みはやや緩慢らしい。悲鳴には至らない。
 もう一人が強く叩く。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は力が入っている。椋木美弥は強く腰を引いて藻掻く。
 蚯蚓腫れをクロスした上をさらに強く叩いている。
 完全に蚯蚓腫れは割れていた。椋木美弥の乳房の一角が石榴の割れ目を小さくした様相である。
 「う、うう、ううーーーーーーー」
 椋木美弥は痛みに顔の表情を強く絞って苦しむ。
 渋谷正臣は半分に切ったレモンを乳房の上から絞る。
 さらにその割れた蚯蚓腫れに擦る。
 「うぐわああーーーーーーーーーーーーーーー、ぐっわーーーーーーーーーーーー。ぐううわああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は躰を振って暴れる。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐわあーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は沁みる強烈な痛みに堪えられない。磔柱を揺すってどこまでも暴れ捲くる。
 そして遂に失禁した。
 「おーーーーーーーー。極上の美人の失禁。堪りませんなあ」
 渋谷正臣が嬉しそうに詰る。
 「おのれーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーー。こんな汚い。うぐうーーーーーーーーー。手で女を辱めてーーーーーー」
 椋木美弥は苦しみながら声を絞り出して怒りの言葉を叫ぶ。
 「無念の限り心の底からの叫びですな。貴女のその表情と怒りは我々の加虐心をとことん満足させてくれます」
 渋谷正臣は満足さに浸りながらさらに詰る。
 満場の拍手が沸く。
 「おーーーーーーーーのれーーーーーーーーーーーーー。こんな国いつかきっとほろぶぞーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は無念さの中で怒りの限りを篭めて叫ぶ。
 「今や日本、アジアは半分近くこの国の経済的植民地です。この国が滅びたらそっちは経済的瓦礫の山です。失業者が溢れますぞ」
 渋谷正臣は自信を持って嘲け笑っている。
 「ふざけるなーーーーーーーーーーーー。絶対国際社会が乗り込む」
 椋木美弥は殺されると解っている。無念の限りを吐き出す。
 「そんな事には成らない」
 渋谷正臣は先端が長方形のチップに成った鞭を持って椋木美弥の乳房の割れた部分を直撃する。
 「ぐうおーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーー。ぐぐぐうーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は堪えられない痛みにさらに藻掻き暴れる。
 「もっと失禁しろ。見たいぞ。フェミニストでなければ本当に良い女だ。ふぁっはっはっはっは」
 渋谷正臣は愉快そうに詰って哂う。
 尾賀次長の次の部下が教鞭のような竹の鞭を持つ。
 今度は横に引っ張り上げられた左の太腿を狙う。
 「うぐーーうふーーーーーーーーーーーー」
 瞬時に蚯蚓腫れが浮く。
 さらに二センチくらいずらして叩く。
 「ぐうふううーーーーーーーーーーーーーー」
 SM嬢なら軽い呻き声程度か無言で唇を強く噛む程度の痛みである。レモンの汁に比べたら僅かと言える。
 椋木美弥は日本に居ながら傀儡政権に逆らう思想犯として拉致されもうじき理不尽に殺される。
 怒りの極地に追い詰められ恐怖が尋常ではない。
 日本では傀儡政権などと殆どの者が思わない。経済が良くなり非正規層の収入が上がって独身者は遊び放題である。
 数年前の娼国系マスコミの介入で自分らの報道が非主流になった。それでも椋木美弥らは戦い続けた。
 五代官房長官が機に乗じて強行策にでた。拉致なのにテロ活動に海外に出たテロリストと報道されている。
 椋木美弥らの現実は人権問題と国際社会が騒ぐ香港と変わらない。
 渋谷正臣は今の椋木美弥の追い詰められたヒステリックな悲鳴をどこまでも愉しみたい。
 
 娼国。南の島五号棟四階拷問会議室である。
 山本真衣香は磔にされて水を掛けられ柔らかく調整した竹刀で叩かれている。責めはまだ序の口だが水はそれなりに効果がある。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん」
 山本真衣香は髪を振り乱して悲鳴を搾り出す。
 「どうだ。お前らのスポンサーは誰だ」
 柿崎一行は責め続ける。
 「私は知りません。永野の言った通りです」
 山本真衣香はまだ頑としている。
 また葛城義和が立ち上がる。
 「そっちの女。身体検査だけして鉄格子に入れて閉じ込めて置いて下さい。そっちは明日にしましょう」
 葛城義和は鄭淑徳少将に依頼する。
 「畏まりました」
 葛城義和は無駄でももう一人が居ない方がしゃべる可能性が少しは有ると考えた。
 「そうね。今日はじっくりこっちの女を甚振りましょう」
 真紀子も納得した。
 鄭淑徳少将らは永野芽衣を磔から外して腰縄をつけて応援を呼んで一階に連れて行く。
 鉄格子は全部空だがこれまで使ってなかった五号のブロックに入れる。
 身体検査は既に全裸なので膣とアナルを開口器で確認するだけである。
 それでも永野芽衣は抵抗した。
 拷問椅子を運び込んで固定しての作業と成った。
 「ばかやろーーーーーーーーー。どんな国でも男が女に身体検査するかーーーーーー」
 「この国でも一般にはない」
 鄭淑徳少将は笑っている。
 四階では電流責めの準備が行なわれていた。
 柿崎一行の部下が電源の準備をしながら山本真衣香の躰に鰐口を挟むべく何本も分岐して伸ばす準備をしていた。
 「裸の銅線を用意してクリップで躰を鋏んでそれを銅線で繋いで下さい」
 葛城義和が指示を出す。
 「ふぁあん。元総理が拷問の指示」
 山本真衣香は怒りを篭めて言葉をぶつける。
 「総理を押し付けられる前からSMが趣味だよ。過去が露見しないように工作員に上手に動いてもらったよ」
 既に加重死刑囚である。何を言っても問題はない。
 直ぐにクリップと裸の銅線が搬入された。
 柿崎一行の部下はまずクリップで乳房を鋏む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 山本真衣香は初めて受ける強烈な痛みに唸る。
 そこから下に三センチ置きに鋏んで行く。剥き出しの銅線と皮膚を一緒に挟んでいる。
 山本真衣香は悲鳴を上げ続けた。
 左右二系統乳首から太腿まで十五個ぐらい並んでいる。
 「ここにも」
 葛城義和は女の部分を指差す。
 「はい」
 柿崎一行の部下は直ぐ準備する。
 股間にできた三角の隙間に手を入れて小さく覗かせた女の部分の粘膜をクリップで抓む。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーー」
 大事な局部を鋏まれた山本真衣香の悲鳴である。
 さらにクリップに鰐口を二つ接続する。
 「なにするのよーーーーーーー」
 山本真衣香は恐怖に唇を震えさせて抗議する。
 それを無視して葛城義和は柿崎一行の部下に電流の流し方の手順を説明する。
 「こらーーーーーー。独裁元総理。なにするんだよーーーーーーーーーー」
 山本真衣香の語気は強くなる。
 「私は民事党に雇われた臨時の総理です。独裁権力などございません」
 「電流責めだよ」
 柿崎一行が横から宣告する。そして部下に合図する。
 部下は葛城義和の指示通り右の一系統に電流を流す。
 「うう、ぐ、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山本真衣香は頭を横に倒して躰を仰け反る様に悲鳴を搾り出す。
 「うぐううーー。ううーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーー」
 山本真衣香の躰は小刻みに震撼している。
 柿崎一行の合図で一度電流を切る。
 「あ、ああーーーーー。あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 山本真衣香の躰の震えは暫く続く。
 「どうだ。お前らのスポンサーは誰と誰だ」
 柿崎一行が詰問する。
 「知らないです。私も永野も」
 山本真衣香は震えた声で叫ぶ。
 柿崎一行は合図する。
 今度は二系統に電流が流れる。
 「あ、あはあーーーーーーーーーーー。あ、ああ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐああーーーーーーーーーーー」
 山本真衣香の躰はさらに震える。
 「しゃべらないと電圧を上げるぞ」
 柿崎一行はさらに強く詰問する。だがこの程度でしゃべるとは思ってない。長い拷問の過程である。
 予定通り電圧を上げて流す。
 「あ、ああ、ううーーーーーーーーーーー。しらないーーーーーー。しらないよーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーー」
 山本真衣香はさらに苦しみ震える。
 もう一度電流を切る。
 「あ、あーーーーーーー。ああ。ああ。はあ。はあ」
 「どうだ。今度はそこにも流すぞ」
 柿崎一行は女の部分を指差す。
 「やめろーーーーーーーーーー。しらないよーーーーーーーーーー」
 蒼白な表情で山本真衣香の躰はまだ震えている。
 柿崎一行はまた合図する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーー」
 「どうだ」
 「しらないよーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーー」
 「ふっふ」
 柿崎一行は構わず合図する。
 電流は全部に流れる。
 「あがああーー。あーーーーーーーー。あがあーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーー」
 山本真衣香の躰は強烈に小刻みな震えを続ける。
 
 T市湖畔のホテルの宴会場である。
 椋木美弥の吊り上げられた左脚は竹の鞭で叩かれ蚯蚓腫れが何本も真っ赤に奔って無残である。
 渋谷正臣はレモンを手に絞ってその掌で太腿に塗りつける。
 「あ、あがーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうがああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわあーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は吊るされた脚を強く振って十字架を揺らして藻掻く。そしてまた僅かに失禁した。
 「ぐうああーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーー。あ、ああ、があーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は強烈に沁みる痛みに涙を振り飛ばして藻掻き続ける。
 「うおーーーーーーーーーーー。ううおーーーーーーーーーーー」
 なかなか沁みるのが治まらない。
 「また漏らしたぞ」
 満場の拍手が沸く。
 「おーーーーーーーのれーーーーーーーーーー。こんあひどいことしてーーーーーーーー。おんなをはずかしめるかーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は怒りを腹の底から搾り出すように叫ぶ。
 「それじゃ。ま○こ叩いてやれ」
 渋谷正臣が竹の鞭を持った尾賀部長の部下に命令する。
 「はっ」
 その部下は悦んで元気に返答する。
 竹の鞭をアンダーに振り被って斜め下から斜めに広がった股間に閉じあわせて突き出た女の部分の粘膜を叩く。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は吊るされた脚を強く蹴り上げて躰を震わせて悲鳴を上げる。
 「もういっぱあつーー」
 渋谷正臣が豪快な掛け声で要求する。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は部下の男が振り被った鞭に悲鳴を上げる。
 鞭はきっちり先端で閉じ合わせた女の部分を叩く。
 「ぐうあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥の躰が強烈に震撼する。顔は汗を噴く。涙を溢れさせている。歯を剥きだして悲鳴を轟かせ涙を振り飛ばす。
 壮絶な光景である。
 「ころせーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は涙を一気に溢れさせて叫ぶ。
 「まだ苦しんでもらうよ」
 渋谷正臣は哂っている。
 「おのれーーーーーーーーーーーーー。あくまーーーーーーーーーーー」
 インテリ女なのに極限では以外と単純な言葉しか出てこない。
 「二人で広げろ」
 渋谷正臣は部下二人に椋木美弥の女の部分の粘膜を広げてピンクの部分を剥き出すよう指示する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーー。もうころしてーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥はもう堪えられない。
 
 咲江は日本に帰って帯広ニューシティの新しい部屋に案内された。
 水田奈那緒と同じ棟の同じ階である。
 水田奈那緒が南側なのに対して咲江は東側の部屋であった。
 部屋に落ち着いたら奈那緒の部屋に挨拶に向かう。
 「お部屋貰えたの。良かったね。もう倶楽部はやめるでしょう」
 「はい。二千万と借金の残金で三千万に成りました」
 「私お店出したよ。コンコースの広場の屋台村だけど。隣のカウンターも開いている。一緒に隣同士でお店出さない」
 「うん」
 それは屋台村の小さなカウンターバーである。咲江も女一人より知り合いと隣通しなら心強い。
 帯広ニューシティ。そのスノータウン十一号棟三十七階三七二〇号室は水田奈那緒の部屋。三七四五号室は木内咲江の貰った部屋である。
 この階は三つの区画に分けられている。
 北側の部分は深く中央までオフィスが占めている。残りが南面の中央で分割されて区画ごとのオートロックに成っている。
 水田奈那緒と木内咲江の部屋は同じ区画に在る。
 スノータウン十一号棟の東から南面及び十二号棟の西から南面にR国から帰国した元風俗嬢が多く入っている。
 十二号棟最上階には女性専用ラウンジがある。
 水田奈那緒と木内咲江は苦労したがR国から帰って安全かつ安定した収入と生活環境を得ることができた。
 
 娼国。南の島五号棟四階拷問会議室である。
 山本真衣香は電流責めで躰を小刻みに強く震えさせている。顔の表情は蒼白である。
 「あがーーーーー。あーーーーーーーー。あがーあーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あがああーーーーーーーーーーーーー」
 湯野中、真紀子、平佐和、葛城義和は奥の席でその姿を確認している。
 「あーーーーーーーーー。だめーーーーー。あーーーーーーー。やめてーーーーーー。もれるーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーー」
 とくに股間から太腿が震えている。
 「あーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーー。もれるーーーーーー。もれるーーーーーー。やめてーーーーーーーーーー」
 柿崎一行は頃合を見た心算で合図した。
 トランスを担当していた部下は電流を切る。
 「ああーーーー。あはあ。はあ。ああ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 山本真衣香の股間は震えながら荒い息遣いになる。漏らしそうで漏れずに耐え抜いた。
 「早かったか」
 柿崎一行は残念がる。
 「柿崎さん。そのまま放置して休憩しましょう」
 葛城義和が声を掛ける。
 生ビールのサーバーと料理が運ばれる。
 九人で酒盛りとなった。
 「領事館でオークションを開始して帯広は盛況ですか」
 「夏木氏の話では風俗関連の女性の質が格段に上がって街も四期工事に入るようです」
 柿崎一行が答える。湯野中の決済を取ったばかりである。
 「いやーー。資金繰りが大変だよ。安形氏と真紀子さんに融資を仰ぎたかったよ」
 湯野中は先の莫大な利益は棚に上げて資金繰りの大変さだけを言う。
 「とんでもない。こっちが資金繰りに四苦八苦よ。でもそちらは幾らでも銀行が融資してくれません」
 真紀子は取り合わない。
 「東京湾と大阪湾が完成すれば相当な利益が見込めますよ」
 「そうですな。先生のお蔭です」
 湯野中は葛城義和の言葉には礼を述べる。
 雑談の最中に隊員が山本真衣香を指差す。
 腰に力が入って微妙に動きながら踏ん張っている。
 「いよいよだな」
 柿崎一行が失敗したがもう直自然に我慢できなくなる。破局のお漏らしが期待できるのである。
 「あーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山本真衣香は溜息のような悲鳴を漏らして小水を垂れ流す。
 小作りで派手目の美人顔。細身で脚が長い。太腿に筋肉感が有るのがやや欠点だがスタイルの良い美人の全裸のお漏らし姿。
 歳は三十の一つ手前である。
 一同は拍手を送る。
 山本真衣香はわなわな怒りと無念さに震える。
 さらに次なる拷問が控えていた。
 山本真衣香の躰を鋏んでいて電流を流していたクリップと銅線。柿崎一行がその銅線を一気に引っ張る。
 山本真衣香の躰を鋏んでいた黒いクリップ十五個が順次ドミノ倒しの様に弾けて飛ぶ。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴が轟く。
 山本真衣香は躰を強く固く震撼させて痛みに藻掻く。痛みに堪えられず暴れる。そして涙は飛び散る。
 「うおお、おお、おーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 壮絶な痛みに山本真衣香は何処までも躰を震撼させて藻掻き続ける。
 クリップはもう一系統残っている。
 柿崎一行はそれを指差し部下を促す。
 部下がそれを持つ。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 山本真衣香は狂ったように叫ぶ。
 部下は一気に引っ張る。
 「ぐわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーーーーーーーーー」
 山本真衣香はさらに狂ったように暴れる。
 さすがに小陰唇を鋏んでいた二個のクリップは単体で繋がっていないので柿崎一行が手で取る。
 「うぐうーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それでも強烈に痛い。
 鋏まれていた肉が戻る痛みである。それでもまだ一時間は経ってない。痛みはまだ軽微な筈である。
 柿崎一行の部下が全員で乳房から太腿までのクリップの痕を揉む。
 「うおーーーーーーーーーーーーー。ううおーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーー」
 柿崎一行の部下らは山本真衣香の肌理の細かい肌の感触を愉しみながら暫く揉み続けた。
 「そろそろ行きますか。浣腸してから痒み責めで」
 葛城義和が先を促す。
 柿崎一行の部下が三人掛かって山本真衣香の左脚を持上げる。
 一人がタオルで漏らして濡れている股間から脚首までを拭く。
 山本真衣香は恥ずかしさに目をきつく瞑って顔を逸らせて堪える。
 一人が山本真衣香の脚首に縄を掛けフックを付ける。天井から下がったフックにそのフックを引っ掛けて引っ張る。
 山本真衣香の股間は大きく広がった。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん」
 山本真衣香は股間が広げられた衝撃に悲鳴を漏らす。
 一人が浣腸液をバケツに板氷を入れて準備している。極太の浣腸器に氷で冷やした石鹸水を吸い上げる。
 山本真衣香にもそれで何をされるか解る。浣腸液の冷たさを見て恐怖に震える。あれが入ったら強烈に痛くなる。
 柿崎一行が床にしゃがんで自ら浣腸液を山本真衣香のアナルに注入する。
 「うーーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーー」
 山本真衣香は冷たさに唸る。
 柿崎一行は注入し終わって苦しむ山本真衣香にアナル栓を捩じ込んでそのまま放置した。
 
 T市湖畔のホテルの宴会場である。
 尾賀部長の部下が椋木美弥の女の部分を広げたまま全員で鑑賞して弄くる。渋谷正臣は鞭を構えたままである。
 椋木美弥の恐怖に震える時間を態と引き延ばしていた。
 椋木美弥は見られることに堪えられない。真紅の顔を逸らせて目をきつく瞑っている。
 指を突っ込む者も居た。
 「あ、ああーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥はここまで堕とされても屈辱に反発する。
 こうなると見るだけではなく数人が指を入れる。
 「やめてーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は喚き続ける。
 「御姉さん。それでも濡れているよ」
 尾賀部長が詰る。
 「ふざけるなーーーーーーーーー。弄るから傷つかないように濡れるのだ。お前らが不当に弄るからだーーー」
 椋木美弥は屈辱に堪らず反論する。
 「一発叩いたら。逝き顔も愉しみたいですな」
 尾賀部長が渋谷正臣に進言する。
 「良かろう」
 渋谷正臣も残酷な哂いを浮かべて了承する。
 椋木美弥の膣の中を掻き回していた部下が離れると渋谷正臣が鞭をアンダーに振り被る。
 椋木美弥の女の部分を広げていた二人の部下がその広げを強化する。
 「あーーーーーーーはあーーーーーーーーーーーん」
 椋木美弥は恐怖に泣き声交じりの悲鳴を漏らす。
 渋谷正臣は狙いを定めて椋木美弥のピンクの粘膜を叩く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ごーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は躰を強く揺する。涙を溢れさせて強い悲鳴を搾り出す。そしてまた僅かに失禁した。
 満場の拍手が沸く。
 「おのれーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーー。ちくしょーーーーーーーーーーー。ぐう、うーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は躰を固く強く揺すって藻掻き続ける。
 「痛かったでしょう。今度は気持ち良くして差し上げますよ」
 渋谷正臣が詰るように言う。
 「やめろーーーーーーーーー。おもちゃにするなーーーーーーーーーー」
 椋木美弥はまだ抗議する。
 「どうです。これ」
 渋谷正臣はドリルバイブを翳している。
 尾賀部長の部下が拷問椅子を押して来る。
 他の部下も協力して椋木美弥を磔柱から外して拷問椅子に移す。
 「やめろーーーーーーーーー。陵辱するなーーーーーーー」
 椋木美弥は躰を捩って暴れ抵抗する。
 八人掛かって一気に固定する。革の拘束具で固定してさらに縄で強化する。
 渋谷正臣はドリルバイブの擬似男根にローションを塗る。
 尾賀部長が椋木美弥の膣にローションを流し込む。
 「うーーーーー。ううーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーー」
 椋木美弥は無駄でも抗議を続ける。
 渋谷正臣はドリルバイブを尾賀部長に渡す。尾賀部長もそれを部下に渡す。
 尾賀部長の部下がドリルバイブを椋木美弥の女に挿入する。
 「うぐうーーーーーーーーーーー」
 一気にスイッチが入る。
 「ううおーーーーーーーーーーーーーーーーー。うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーー」
 椋木美弥の表情は一気に破裂する。
 大口を開けて顔を右に左に仰向けに倒す。
 「う、うう、ううおーーーーーーーーーーーーー。ぐうう、ううーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐううーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は太腿の筋肉を怒張させて腰を踏ん張りながら震撼させて襲ってくる官能に藻掻き続ける。
 椋木美弥が拒絶してもローションが飛び散ってやがて膣液が飛び散る。雌臭が漂う。
 椋木美弥は娼国、R国に連れて来られて何度もこの責めを受けている。どんなに不本意でも抵抗できない。
 毎回逝き姿を晒し者にされて来た。
 椋木美弥は悔しさと嫌悪に苛まれる毎日であった。
 「ぐう、お、おおーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうお、おお、おーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は拷問椅子の上で腰を震撼させて上体を右に左に捩って暴れ捲くる。
 渋谷正臣らはなかなか許さない。女は上り詰めてもまた直ぐ逝く。
 そして次の準備をしていた。
 ドリルバイブを抜き取り股間の周りを綺麗にする。
 「なかなかの濡れ具合ですよ」
 また渋谷正臣は詰る。
 「そんな物で責めたら誰だって」
 椋木美弥は逝き顔を数回晒してもまだ反論する。
 「どんなに否定しても躰は正直です。気持ち良く成るのですよ」
 渋谷正臣はさらに詰る。
 「強制的にやられて女は納得しないよ。こんな屈辱」
 椋木美弥はなんとしても認められない。
 渋谷正臣は椋木美弥の膣に開口器を横向きに挿入する。
 「ちくしょーーーーーーー。こんなことして」
 さらにアナル開口器を挿入する。
 「なにするのーーーーーーー」
 椋木美弥はヒステリックに叫ぶ。初めてではない。だが絶対に許せない。
 大きく広げて中に便はない。
 「さあ。これから上の穴と下の穴から敏感なところを挟み撃ちです」
 渋谷正臣は電動歯ブラシの様な形をして先端が小型の卵バイブになったアイテムを二本翳す。
 「ちくしょーーーーーーーーー。おもちゃにするなーーーーーー」
 椋木美弥はどうにも成らない怒りに叫ぶ。
 渋谷正臣は椋木美弥が怒って反論するほど愉しみが増す。見ている面々も同様である。
 渋谷正臣は膣から差し込む。子宮口がくっきり見えるくらい大きく広がっている。
 アームからL字に付いた小さな卵バイブの先端を膣天井部の一番敏感な部分の反対側に充てる。
 アナルからもう一本差し込んでアナルの天井部に充てる。
 「あーーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は直ぐに藻掻き始める。
 だが躰は不本意に感じてしまっている。
 「う、うーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーおーーーーーーーーーーーーーーーおおーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥の腰は微妙に震撼している。
 「う、うーーーーーーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は抵抗できない。一気に頭を大きく反らせて逝き顔を晒す。
 「あはあーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーあはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 遂に椋木美弥の逝き顔は架橋になる。
 
 娼国。南の島五号棟四階拷問会議室である。
 山本真衣香はアナル栓で止められた浣腸液に藻掻き続けていた。苦しみに堪えられず涙を流している。
 柿崎一行の部下四人が掛かって山本真衣香を磔から降ろす。そのまま拷問椅子に乗せる。
 拷問椅子には透明な便器が設置されている。
 柿崎一行が横から手を出してアナル栓を抜く。
 ズブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ジューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
 一気に茶色い水が流れ出す。
 本来浣腸で焦らしてしゃべらせる方法も有る。だが葛城義和が痒み責めを優先する指示をした。
 葛城義和と湯野中が山芋を擂っている。
 柿崎一行の部下が山本真衣香の股間、アナルを洗ってタオルで拭く。
 山本真衣香には不快極まりないがもうそれどころではない。苦しみからようやく解放されてぐったりしている。
 この状況で痒み責めは言語を絶する。
 柿崎一行がアナルに開口器を挿入して広げる。続いて膣にクスコを挿入する。
 拷問椅子のハンドルを廻して股間を上に向ける。
 二つの穴をスクリーンに拡大する。
 山本真衣香は顔を叛ける。
 湯野中がスプーンで擂った山芋をアナルの開口器と膣を広げたクスコに流し込む。
 「お嬢さん。痒くなりますよう。とても堪えられません。この酢で直ぐに中和します。でも資金提供企業の名前を言ってもらわないと駄目です」
 湯野中は酢の瓶を離れたテーブルに置く。
 
 T市湖畔のホテルの宴会場である。
 「あーーーーはん。ああーーはん。あはん。あはん」
 椋木美弥はさらに深く逝ってしまった。股間部分は膣液で濡れている。気丈さは完全に崩れている。
 「どうです。気持ち良くなったでしょう」
 渋谷正臣は嘲るように言う。
 「はあ。はあ。はあ。ちくしょーーーーーーーーーーーーーーーーー。とことんおもちゃにしやがって」
 椋木美弥は悔しさに怒り喚く。
 その姿は渋谷正臣らを真から悦ばせた。
 それでも渋谷正臣は許さない。もう一本追加してクリトリスの責めを加える。
 「あはあーーーーーーー。あーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーー。はあーーーーーーーー」
 顔の表情は究極に歪んでいるが逝き声はくぐもっている。
 椋木美弥の表情はさらに恍惚に成る。
 渋谷正臣と尾賀課長はペースを変えず淡々と責め続ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 白く濁った潮が尿道から強く飛び出す。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ。はあ」
 椋木美弥は荒い息遣いで朦朧とした状態である。
 何かを言う力はなく。目の焦点は定まってない。
 「どうです。とうとう本物の潮を噴きましたよ」
 渋谷正臣は床に飛び散った潮をカメラでスクリーンに投影して見せる。
 「ああ」
 椋木美弥は茫然自失状態である。
 「鞭では処刑不可能だな」
 「電気で行きますか」
 「そうだな。思いっきり残酷な電気椅子だ」
 「畏まりました」
 尾賀部長は含み哂いを浮かべて畏まる。
 直ぐに動力電源がトランスに接続される。
 太い線に針が繋がった物が何本か電源に接続されている。針も太い。さらに金属の蝶番になった拘束具を付けた物もある。
 椋木美弥の脚首に電線が繋がった円形の蝶番タイプの拘束具を着ける。
 さらに電線に繋がった太い針を椋木美弥の乳首の下に刺し込む。
 「う」
 そのまま乳首の下を貫く。
 「う、ううーー」
 もう片方の乳房も刺し込み貫く。
 「う、うぐぐ」
 次は包皮を剥いて椋木美弥のクリトリスに刺し込む。
 「うう。ぐううーーーーーーーーーーーーーー」
 血が流れ出る。クリトリスは貫かれ潰されている。
 さらに直径二ミリ位の太さの長い針で乳房を右から貫く。
 「うう、おーーーーーーーーーーーーーーーー。い、いたいーーーーーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は強く表情を歪めて尾賀部長を見上げる。
 左も続けて貫く。
 「うーーーーーー。ぐうーーーーーーーーー」
 その針に充電クリップを接続する。
 「何か言いたい事はあるか」
 渋谷正臣は最後まで椋木美弥を詰りたい。
 「絶対にこの国は滅びる。国際社会が許さないぞ。民主主義に従えーーーーーーーーーーー」
 椋木美弥は残った力の限り叫ぶ。
 「我が国は選挙も有ります。立派に民主主義国家でございます」
 「どこがーー」
 「民主主義、主権在民など永久の詭弁ですよ。殆ど一般市民に意見を言う機会はありません。マスコミで一部知識階級の意見だけが正当化されいてます」
 渋谷正臣ならず娼国、R国首脳の本音である。そしてリベラルが社会を制覇するのを阻止している。
 「葛城先生はアメリカ国民の半数前後がリベラルに反対していると仰います。それでも貴女はマスコミの権力を行使して国民をリベラルに洗脳しようと報道して来ました」
 「違う。トランプも葛城元総理も私から見たら犯罪者よ」
 「でもその支持が半数前後ではね。日本は民事党が四百を越えました。国民党は一回の政権交代で信用を失いました。今や微数野党です」
 「おのれーーーーーーーーー。この国だけの言い分だ!!。殺されたら化けて出てやる」
 椋木美弥は自分らの無力をつくづく実感する。
 日本の昭和の親父残党世代も逆の立場で女性優遇社会に強く不満を持っている。だがつくづく無力である。
 一般に当然の如く年配女性は一般男性を強く見下す。若い女性は好き放題がまかり通っている社会である。
 「貴女のお化けでしたら大歓迎ですよ」
 渋谷正臣はまだ茶化す。
 数年前渋谷土建の強引な日本戦略で真紀子、湯野中、葛城義和に強く咎められた渋谷正臣である。
 本日はその溜飲を下げる一日であった。
 トランスの電流が入る。
 「・・・・・・・・・・・」
 椋木美弥の躰は拷問椅子の上で一気に震撼する。
 揺れたままの状態が数分続く。手も脚首も爪先も震えている。
 やがて椋木美弥の口から泡を噴く。それが流れ出る。そして乳房、腹に流れ落ちる。
 電流を切る。
 次の瞬間椋木美弥の股間から僅かな小水が流れ出た。
 衛生兵が脈を確認する。
 椋木美弥の躰は拘束を外され湯灌に移された。尾賀部長の部下が椋木美弥のの躰を軽く洗う。
 そのまま三名の遺体は病院に運ばれ医療実習の解剖献体にされる。
 その後D市の外れに有る無縁寺に骨壷のまま埋葬されて日本から要求の内容によって返還される場合に備えることとなる。
 
 娼国。南の島五号棟四階拷問会議室である。
 山本真衣香は拷問椅子の上で汗を噴き藻掻き続けている。
 「痒くなったでしょう。さあ白状しなさい。誰が貴女達に資金提供していますか」
 湯野中は酢の瓶を掲げて詰問する。
 「しらないーーーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーー。かゆいーーーーーーーーーー」
 山本真衣香は堪えられず泣き叫ぶ。
 「知らなければそのまま狂って死んでもらうか」
 湯野中は席に引き返す。
 「しらないよーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山本真衣香は大声で喚く。
 顔は汗を噴いて脚を左右交互に揺すって股間の痒みに藻掻き続ける。苦しみが架橋になっている様子である。
 「葛城先生。どうします」
 湯野中は限界と見て葛城義和に相談する。
 「これまで通りにやりましょう」
 真紀子が答える。
 「そうですね」
 葛城義和も同意を示す。
 真紀子が酢の瓶を持って近付く。
 「一度楽にしてあげるわね。次は話さないと駄目よ」
 真紀子のやんわり言う言葉は山本真衣香を恐怖に縮み上がらせる。
 そして山本真衣香にもう何かを言う気力が無い。
 真紀子は酢をクスコとアナル開口器に注入してクスコを抜いて中をセペで入念に洗う。
 直腸も腸カテーテルで洗う。
 「もう一人を同じ拷問してこの女にしゃべらせましょう」
 葛城義和は永野芽衣の拷問を山本真衣香に見せてしゃべらせようと提案する。
 「これから永野芽衣も拷問して痒みの辛さを教える。時間は掛かるけど逆に山本真衣香の拷問を永野芽衣に見せた方が良くない」
 真紀子は二人の状況をみてそう提案した。
 「はい。そうかもしれません」
 葛城義和も納得する。
 「これからやりますか」
 湯野中は葛城義和に確認する。
 「明日にしましょう。隣り合わせの鉄格子で二人を一晩話し合わせた方が山本真衣香の今日の辛さが永野芽衣に伝わって良いのではないですか」
 「そうですか。ならば明日と言う事で」
 湯野中もあっさり納得する。
 柿崎一行の部下が山本真衣香を鉄格子に連行する。
 
 TS市。その海に面した高層ビル。ホテル階の宴会場である。
 令和のからゆきさんとしてR国に渡った沙奈美。本日はスタントハードコンパニオンとして企業の宴会に呼ばれた。
 この企業は湯野中系でも過激なサービスに乗り出している。その第一弾が近日帯広ニューシティに進出する運びであった。
 R国から愛人を日本に密輸する。
 僅かに東南アジア系の血が入るが見た目はスタイルの良い日本人。R国内で生む専門の職業の女性から生まれた風俗嬢である。
 日本に正規に入国しない。潜水艦で地下の基地から入って帯広ニューシティ内に運ばれる。
 五年契約で二十六歳に成ると国に戻される制度である。
 この契約を終えればR国内で住居を与えられ家賃収入または株の配当で生涯の生活を保障される。
 SMがOKな辛い愛人。日本に入国してないので逃げることはできない籠の鳥である。
 男性は愛人を飼う為に帯広ニューシティに部屋を買う。性交や躰を弄るのは毎日でも受ける。
 ハードSMは月に二回と制限されている。他人に提供することや第三者と一緒に遊ぶことは認められない。
 日本国内なので秘密厳守である。
 病気怪我はR国から来ている医師団が往診で対応する。万一の場合の移動用に共通使用する戸籍を幾つか会社が確保している。
 本日の宴会はこの会社のR国に在住する社員二十名くらいが列席する。
 一人に一人のコンパニオンが付いている。女躰盛は無い。コンパニオンは全裸である。
 料理はバイキング形式で座敷の下座にセットされている。
 コンパニオンは全裸で料理を席まで運ぶ。
 R国内のコンパニオンは日本に出稼ぎに行く女性より働く期間は長い。それでも三十五歳で引退してそれ以降の生活は保障される。
 日本から来る現代のからゆきさんとその制度は違う。
 殆どの席でコンパニオンは女の部分に指を突っ込まれて乳房を掴まれるか乳首を抓んで弄られディープにキスをされている。
 中には社会の窓からさおだけ出して腰に乗せられて性交までされているコンパニオンも数人いる。
 一切文句を言ったり拒絶したりしないよう教育されてきた。
 この会社は本来コンパニオンを娼国、R国内で派遣する会社である。この会社に呼ばれると他で呼ばれるよりサービスはハードになる。
 一通りコンパニオンを全員が味わった段階で下座に待機していたメインの花である沙奈美が緊縛師の手で中央に引き出される。
 沙奈美は恐怖に震えていた。本日が終われば病院に運ばれ回復したら総て辛い事が終わる。だがその内容は限りなく恐ろしい。
 「全裸にして縛って開脚した逆さ吊るしにしてくれ」
 行き成り上座に居た客が緊縛師に注文する。
 緊縛師は沙奈美のワインカラーのスーツを脱がして下着も一気に脱がす。
 沙奈美の肩を押して畳にお尻を着かせる。座敷全部に見えるよう後ろから膝を抱えてその躰を一回転させる。
 さらに女の部分に手を伸ばし開いてもう一回転させる。此処では定番的なサービスである。
 それから緊縛師は沙奈美を高手小手に縛る。続いて脚を大きく広げて脚首に竿を渡して開脚縛りにする。
 竿にフックを縛り付けて天井から下がった滑車のフックを下げて竿のフックに引っ掛ける。
 そのまま逆さに吊るし上げる。
 沙奈美はこの程度ではもう悲鳴を上げない。
 鞭が数種類用意された。
 叩きたい者がコンパニオンを席に残して真ん中に出て来てじゃんけんをする。
 
 娼国。南の島五号棟の鉄格子の中である。
 山本真衣香が柿崎一行の部下に連れて来られ永野芽衣の隣の鉄格子に収監された。
 柿崎一行の部下が去って行くと直ぐに警備員が二人に夕食を聞きに来た。
 ついでにバスロープと下着を搬入口から入れる。
 バスとトイレがセットされていてテレビも置かれていた。警備員はやさしくその使い方を説明する。
 下着にバスロープ姿と言う問題を除けば日本の刑務所より格段に良い。毎日風呂が専用で使えるのである。
 二人は食事どころではない。
 「食べないと医療チームが点滴に来ますよ」
 「え、えっ」
 それも嫌である。
 「何でも良いです」
 永野芽衣は投げやりに言う。
 「私も」
 「何でも注文できますよ。お酒も如何です」
 警備員は親切に二人を宥める。
 「飲みながら話す」
 永野芽衣が山本真衣香に確認する。
 「どうせ死ぬなら。飲んで気分転換するか」
 「何でも準備できます」
 二人は話し合ってワインと料理を注文した。
 「ねえ。何された」
 警備員が去ると永野芽衣が状況を聞く。
 「凄かった」
 山本真衣香は床に座り込んでいる。もう殆ど躰に力が入らない。精神と肉体の両方が疲れ切っている。
 「鞭で散々叩かれたの」
 「その方がましよ」
 「えーー。なにを」
 山本真衣香の言葉に永野芽衣は目が点になる。
 「痒みで責められた。どうにも耐えられない。気が狂いそう」
 「そんな」
 「やっぱり葛城元総理が一番の曲者よ」
 「そうね。北嶋副主席と」
 その後二人はとことん飲み明かした。警備員は追加を聞いてくれる。
 
 娼国。ホテル最上階天昇の間である。
 そのまま四人と柿崎一行は此処に引き上げた。
 「ひょっとして名前は知らないけど顔は見ているとか」
 葛城義和は一縷の可能性を考えた。
 「会議に出てはいても何処の誰とは紹介されてないのかな。上野愛菜大尉も知らなかったよね」
 「いや上野大尉は顔も見てないでしょう」
 「そうだよね。今回も総てを知っているのは大久保だけかな」
 真紀子も情報を得る難しさを感じる。
 「それであの二人だけ逃がして自爆か」
 湯野中も苦々しい。
 「金を出すスポンサーを絶たなければきりがないな」
 平佐和は困り果てた表情である。
 「明日予定通り拷問して可能性の有りそうな人物の写真を並べてみませんか」
 葛城義和が顔だけでも知っていたらと望みをかける。
 「そうね。やるだけやってみましょう」
 真紀子も望み薄は感じている。
 
 TS市。海に面した高層ビル。ホテル階の宴会場である。
 最初のうち沙奈美は鞭打ち、蝋燭、ドリルバイブの拷問を受けた。前座に一通りのSMメニューが花代の範囲と行われたのである。
 「さあ。ここからがスタントコンパニオンのお愉しみです。幹事役がそう説明する」
 沙奈美は恐々としてそれを聞いている。
 「圧倒的にリクエストは膣の中を焼くでした」
 「えー」
 幹事役の言葉に沙奈美は驚愕する。
 「ちがうよーーーーーーーーー。そこまできいてないよーーーーーーー」
 沙奈美は堪らず抗議する。
 「規約の範囲だよ。よく読め。外傷には成らない。外見が治る範囲と成っている。火傷は回復する。感度が無くなるだけだ」
 上座の男がたたみ掛けてくる。
 「そんなあーーーーーーー。感度無くなったらわたしどうするのーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あ、ああーーーーーーーーーーん」
 沙奈美は完全に取り乱している。
 「その犠牲に金払っているのだろ」
 男は押し切る姿勢である。
 「そんなの無いよーーーーーーーー。みんな乳首だけで整形で治ったよ」
 沙奈美は日本に帰った奈那緒や咲江と条件が違うと主張する。
 「それじゃ意味が無いのだよ」
 上座の男は完全に何かを失わなければ大金の価値がないと主張している。
 「そんなーーーーーー。行き成りそれはないよーーーーーーー」
 沙奈美はぽろぽろ涙を溢す。
 「だからちゃんと書いてある」
 上座の男は強く断言する。
 「まあまあ。会長。ここは少し条件をつけて」
 幹事が仲裁のような姿勢に成る。
 「どうする」
 この人物が会社のトップらしい。
 「どうでしょう。会長の小便をグラスに一杯飲んだら乳首を両方焼くだけで許しましょう」
 「俺の小便かアルコール飲んでいて臭いぞ」
 会長は笑っている。
 「それを飲ませましょう」
 最初から脅しだったのである。
 「女。判ったか」
 「判りました」
 沙奈美は躊躇なく承諾する。膣を焼かれてはもう感じることができない。乳首は整形で治る。
 小水を飲むのは辛いがプレイでも口に注がれた。それ以上に飲まなければ成らないが仕方がない。
 会長は立ってトイレに向かう。
 幹事は半田鏝を二本用意している。座敷では沙奈美の乳首を焼く権利の抽選が始まった。
 地位、立場を考慮して六人が抽選に参加する。
 「さあ。飲んでもらおう」
 紙コップに入った会長の小水が三方の上に置かれている。
 「はい。飲んだ後にお水は頂けませんか」
 沙奈美は恐々要求する。
 「いいだろう。だが水よりビールが良いぞ」
 既に全裸のコンパニオンが冷えた生ビールを運んできている。
 「先にビールを一口飲め」
 「それから一気にその紙コップを空にしてビールで口直しだ」
 会長の言葉のあと幹事がやり易いようアドバイスする。
 沙奈美はそれに従う。
 一口ビールを飲んで紙コップを持って目を瞑る。一気にそれを飲み干す。続いてビールを流し込む。
 宴席から拍手が沸く。
 幹事が沙奈美を立たせる。抽選に当たった二人が二本ずつ半田鏝を持っている。既に座敷の中央に十字架が運ばれていた。
 緊縛師が両手を十字架の横の柱に縛り付ける。
 両脚揃えて脚首を十字架の根元に固定して処刑の準備が完了した。
 半田鏝は丁度良く熱く成っている。
 一人目が二本の半田鏝で沙奈美の左の乳首を鋏んで乳輪に押し付ける。乳首と乳輪、乳房の皮膚の一部が焼けてしまう。
 「がああーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沙奈美の断末魔の悲鳴が轟く。
 既にヘリは待機している。
 もう一人も直ぐに右側の乳首を二本の半田鏝で挟む。これも完全に乳輪から周囲の皮膚の一部まで焼いている。
 「あーーーーーーーーはーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 沙奈美の躰は悲鳴と共に十字架にぶら下がる。そのまま焼かれる恐ろしさに失禁してしまった。
 既に担架が横に来ている。
 緊縛師は脚首から縄を解いてゆく。さすがに焼いた二人が手伝って両腕を縛った縄も解く。
 救急隊員が局部麻酔を打って出発する。
 座敷のプレイで重傷の生贄を救急隊がヘリで病院に運ぶ。まるで格闘技で倒れて負傷した選手を運ぶような光景と勘違いする。
 この国でなければ有り得ない光景である。
 そのまま沙奈美は娼国の病院に搬送された。
 
 娼国。南の島五号棟四階の拷問会議室である。
 今日は永野芽衣が昨日の山本真衣香と同じ拷問を受けていた。
 「だめーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーー。かゆいーーーーーーーーーーーーーーー。かゆいよーーーーーーーーーーー」
 気丈だった永野芽衣も堪えられず喚き散らしている。
 「痒いでしょう。全部名前を言ってしまいな」
 真紀子近くに来る。
 真紀子の言い方は言葉が永野芽衣の心臓を貫くような怖さを感じさせる。
 「しらないのです。ほんとうです。あーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーー。かゆいーーーーーーーーーー」
 永野芽衣は股間を捩って渦を描くよう動かし藻掻き続ける。
 「だからお姉さん。話してしまえばいいのだよ。お前らのスポンサーの名前と会社を。この御酢で直ぐ中和しますよ」
 湯野中は無駄と判っても酢の瓶を翳して詰問を続ける。
 「知らないのです。大久保が自爆したのは資料を全部葬る為です」
 永野芽衣は藻掻き苦しみながら必死に訴える。
 「あはーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーー。おねがあいーーーーーーーーーーー」
 永野芽衣は完全に崩壊状態である。
 真紀子の視線はその表情をじっくり舐める。
 「ころせーーーーーーーーーーーー」
 永野芽衣は遂に痒みに断末魔となる。
 「葛城先生」
 真紀子は葛城義和の判断を聞く。
 「このタイミングじゃないでしょう。一回開放しましょう」
 葛城義和は計画通りという考えである。
 「そうしますか」
 湯野中が瓶から酢をクスコと開口器に流し込む。
 続いて真紀子がクスコと開口器を抜いて膣はセペで洗う。アナルには湯野中が腸カテーテルを入れて洗う。
 「ああーーー。あーーーーーーーーー。あはあーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー。ああはあーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ」
 永野芽衣はようやく痒みが消えたようである。
 「まだ終わりじゃないのよ」
 永野芽衣は怯えた表情で真紀子を見る。
 「・・・・」
 そこへ山本真衣香が連れて来られる。
 「判る。今の拷問をあっちの女に行う。貴女がしゃべらないと彼女がいつまでも今の拷問を受けるのよ」
 「そーーーーーんなあ。知らないのに助けようがないでしょう」
 永野芽衣はヒステリックに泣き声交じりに訴える。
 その間に連れて来た柿崎一行の部下が山本真衣香を拷問椅子に固定する。
 また湯野中が擂った山芋をボウルに構えている。
 「いやあーーーーーーーーーーーー。無理です。彼女も知りません」
 山本真衣香も泣き声交じりの悲鳴を上げて抗議する。
 柿崎一行がクスコを挿入する。
 「やめてーーーーーーー」
 湯野中がスプーンで山芋の汁を流し込む。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーあはあーーーーーーーーーーん」
 その時葛城義和が大型スクリーンに沢山の人物像を投影する。
 「見ろ。どっちが答えても良い。この中に居ないか」
 葛城義和がそれを指差す。
 「そんな有名な人は居ません。確かに会議で会って顔は見ていますけど。代理人です。会社名は聞いていません」
 永野芽衣が必死に説明する。
 「やはり。代理人か弁護士だな」
 葛城義和がぼやく。
 「弁護士バッチの人も居ました」
 永野芽衣はさらに必死に言い訳する。
 「葛城先生」
 「引き上げましょう。そのくらいの用心はしているでしょう」
 「この二人は」
 「天葛少将らに渡しましょう」
 葛城義和は二人の供述からこれ以上の追及は無駄と断念する。
 その後洗う作業は柿崎一行の部下が行い二人は鉄格子に戻された。
 
 娼国。昭和中期のホテルの一室である。
 「サーバールームの二人は逃げ遅れて射殺。大久保らは全員自爆。残ったのは我々三名と雇った刺客二人だな」
 なんと娼国がサーバールームを押えても残党が居たのである。
 「それと山本真衣香と永野芽衣が南の島に捕らえられている」
 既に二人の監禁場所も確認されていた。
 「刺客二人はそのまま今の位置に置いておいた方が良いよ。山本真衣香と永野芽衣を我々三人で奪還しましょう」
 この女は入山安奈と言う。元議員ではないジャーナリストである。
 「二人をどうやって奪還するの」
 入山安奈は奪還方法が有るかと確認する。
 「一つこれまで使われなかった盲点があります」
 男性隊員は娼国の地図を広げる。
 「航空写真から作った地図ね」
 「そうです。こっちの島の奥に四階建ての建物があります。この建物の裏側も他の建物も南側に窓が有りません」
 「そうね」
 「実はこの四階建ての建物の裏から南の島まで僅か二メートルです」
 「この建物に隠れて崖を登るの」
 四階建ての建物に隠れてその部分だけ崖は見えない。
 「そうです」
 「ふーん。そう」
 入山安奈は半信半疑なんとなく納得の状況である。
 「この二メートルはどうします。かなり深いようなことは」
 もう一人の男性隊員は狭い海峡の深さが気になる。
 「実はこの下に古い橋が沈んでいます」
 男性隊員は四階建ての建物の裏に回ってフェンスに登ってそれを越えて確認してきた。
 「この建物は何」
 「コンパニオンの寮です」
 以前は真紀子もハードコンパニオンで娼国に来た。そのとき此処の四階に住んでいたのである。
 「へえー。これだけの部屋数で足りるの」
 「あとはR国から呼んで来るのでしょう」
 此処に住んでいるのは日本から出稼ぎのハードコンパニオンだけである。
 「ならばこの建物に危険はないわね」
 入山安奈も概ね納得する。
 「島の中の警備はこれまでの調査資料で厳重ではないようですが、二人を奪還してこっちの島に戻るのはどうでしょう」
 もう一人の男性隊員が疑問を呈する。
 「これまでの資料であっちの島に小型潜航艇が係留されているはずです」
 「確実ではないね」
 入山安奈は不安を呟く。
 「ならば我々だけ日本に帰りますか」
 提案している男性隊員は諦めて引き上げるか確認姿勢になる。
 「うーん。それも」
 入山安奈は決め兼ねている。
 「それは駄目ですよ」
 もう一人の男性が自分らだけ帰ることは否定する。
 「そうね」
 入山安奈も覚悟を決める。
 「問題は潜水艦が無かった場合ですね」
 提案している隊員である。
 「そうです」
 「潜水服は有ります。これまでの調査で確認されています。それで海中をこっちの島の小型潜水艦のある桟橋まで来ます」
 提案者は最悪を考慮していた。
 「それで何処に逃れるの」
 「TS市の方です」
 「大久保水産は大久保が爆破したのよ。日本のテレビでも放送されていたと聞いています」
 「TS市の外れに上陸してC市には廃墟がかなり有ります。娼国が日本に進出しているような新都心に人が移りつつあります」
 「気候変動の影響ですか」
 「それと国の方針です。気候変動を逆に国が利用しています。災害が来ても安全な街。そういう考え方です」
 娼国、R国に経済発展を止める意志はまったくない。
 R国内や日本、亜細亜に進出する禁則的に建てられた高層ビル群は自然災害に強く対応する。
 温暖化が進行して人類が滅び掛けても生き残れる街としても計画的に建造されている。
 「その空き家に隠れて作戦を続行しますか」
 「そうしましょう」
 「丁度良く軍事演習があります。島は手薄に成ります。その日を利用しましょう」
 大久保加世の残党らは娼国、R国警備に新しい盲点を見出した。
 
 娼国。昭和中期の高層ホテル。四十五階の宴会場である。
 永野芽衣と山本真衣香の二人が一緒に宴会に引き出された。演習の二日前の宴会である。
 特別にバイキング形式の料理と酒が提供された。
 今日は日本から将校だけである。天葛少将がその範囲で呼びかけた。
 「この二人は一回きりの元国会議員です。十数年前の間違った政権交代の波に乗った国民党の人数稼ぎで当選しました」
 天葛少将が宣言する。
 「これから二人の女を比べます。羞恥の限りを晒し者にしてもらいます」
 加賀美少将である。
 その間に大佐の徽章の将校二人が永野芽衣と山本真衣香を部下に押えさせてバスロープとショーツを脱がして高手小手に縛る。
 二人は喚いているが押えは頑丈である。
 「我々はリベラルとフェミニスト中心の知識層が独占したマスコミ主導の日本社会を捨ててこの国に来ました。でも葛城内閣以降日本は元に戻りつつあります」
 生方少将である。
 公共放送を除いて知識層の意見を強く反映して放送される。大方の知識層はリベラルが正当とする。さらにフェミニストを擁護する。
 一般庶民でもマスコミに毒されてない非正規、労働者、自営業そして独身者は女性優遇社会に不満が溜る。
 マスコミで知識層は外国人難民受け入れを主張する。さらに入管難民で移民と言うべき対象まで受け入れるべきと主張する。
 それはある程度の地位と収入を得ている知識層の意識である。
 下層階級は外国人より自分らの境遇こそ改善してほしいと思う。
 さらに日本には難民同様のホームレスがまだまだいる。これすら対応できてない国である。
 競争社会で負け組みを自己責任と言う者もあるがそれは違う。自由競争で稼ぐのは自由である。
 だが社会の中で富を取り合って負け組みも多くできる。自己責任とは言い切れない。その最下層とホームレスは国が保護すべきである。
 もし福祉に使う予算を削れば裾野の購買力が下がって経済はもっと悪くなる。稼げない者は消費だけやってくれれば良い。それで経済は回る。
 格差の問題と言うが多い方から取り過ぎれば牽引力がなくなる。
 格差の問題だけではない。低所得層には税金、年金、保険料の負担が大きい。寮を出されると住居が借りられない低所得層さえいる。
 低所得層に住民税は異常に高い。生活保護費より低い所得からも徴収されてしまう。
 下層階級は意見を言うと知識階級の意見で直ぐ袋叩きにされる。知識階級の意見だけで蹂躙されていると言える。
 言論の自由と叫ぶが報道にしか言論の自由はない。
 生方少将らは政権交代の時に日本を捨てたのである。
 葛城義和は低所得層の収入改善に娼国の進出を利用した。それが民事党四百余議席を呼んだのである。
 アメリカでも半数前後がトランプ支持者であった。一般国民は半分前後しかリベラルを支持していないのである。
 「本日は二人をとことん辱めてフェミニストを本来の女に戻して女の性をとことん晒してもらいます」
 新鋭第五機動部隊を指揮する関谷少将である。
 永野芽衣と山本真衣香を高手小手に縛った乳房の谷間の下。二人の大佐はその六方から縄が交差して縄が強く引き合った部分にフックを付ける。
 そのフックを天井から下がった滑車のフックに引っ掛ける。そのまま胸を上に向けて吊るし上げる。
 高さ一メートルくらい仰向けの躰が宙に浮く。脚はだらりと弓なりに曲がって爪先は畳に着いている。
 片方ずつ膝に縄を掛ける。それをやや離れた天井から下がったフックに通す。
 山本真衣香の膝を両側から引っ張り上げる。閉じていた股間が引っ張られる。
 「う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山本真衣香は膝に力を入れている。膝は宙に上がるがなかなか股間が広がらない。
 両方の縄に二人ずつ加勢して引っ張る。さらに二人が左右別々に膝を外に押して広げる。
 「ちくしょーーーーーーーーーーーーー」
 山本真衣香の怒りの叫びと共に股間は引っ張られ広がる。八人の将校が掛かってようやく空中に大股開きになった。
 「やめろーーーーーーーーー」
 永野芽衣も膝に縄を掛けられて無駄でも叫ぶ。
 それでも将校らは一気に引っ張る。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は一気に股間が広がって空中に大股開きになってしまった。
 「みるなーーーーーーーーーーーー」
 永野芽衣は恥かしさ怒りに叫ぶ。
 「数年前日本は我々の住めない硬い社会に成りつつありました。葛城内閣以降それを逆転して帯広では女躰オークションが始まりました」
 天葛少将が公言する。
 「逆転じゃない反動だ」
 永野芽衣が反論する。
 「だまれーーーーーーーー」
 天葛少将が行き成り鞭で永野芽衣の股間を叩く。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永野芽衣の躰は強烈に揺れる。痛みに藻掻き続けた。
 「今の日本で反動とはな立憲君主制から君主制に戻る時を言うのだ。葛城先生の民事党は保守政党だ」
 天葛少将は異論も唱える。
 「議論はそのくらいで女比べに掛かりましょう」
 生方少将である。
 カメラが設置されて二人の女の吊るされた全裸が股間に照準を合わせて六枚のスクリーンに並べて投影された。
 これまで通り女の部分がご開帳される。
 准尉の徽章が二人引っ張り出された。日本から来たばかりの若い見習士官である。
 「お前らに愉しませてやる。剃毛しろ」
 生方少将が命令する。
 若い二人は表情を綻ばせて悦ぶ。
 永野芽衣と山本真衣香には若い男はさらに恥かしい。十歳近く若い准士官である。
 剃毛など有り得ない社会に生きてきた。堪らない屈辱である。
 「さあ。絶対にこんな姿になることはなかった女らです。風俗嬢やコンパニオンの剃毛ではありません」
 生方少将は態と二人の尊厳を刺激するように公言する。
 その間に二人の若い将校は永野芽衣と山本真衣香の陰毛を短くカットし終えていた。
 加賀美少将が山本真衣香に関谷少将が永野芽衣にローションを掛ける。ドテから股間に流す。
 永野芽衣は自分の躰に掛けている関谷少将ではなく加賀美少将を睨み付ける。
 加賀美少将は山本真衣香の躰を入念に点検して掛ける。永野芽衣はその視線に怒りを覚えたのである。
 女を性的満足の対象としか見てない。女遊びを愉しむ男性の典型と見た。
 若い准士官は永野芽衣の太腿に片手を置いてT字剃刀で永野芽衣の五ミリくらい残った陰毛をぎこちなく剃る。
 関谷少将はそれを横から点検している。
 スクリーンには剃られて露出してゆくドテと大陰唇の紅い皮膚がアップで二人を比べるように拡大されている。
 比べれば山本真衣香の方が肌は白い。逆にその部分の赤みは濃い。
 加賀美少将は一通り剃毛の終わった山本真衣香の股間からドテをガーゼで入念に拭く。
 山本真衣香は怒りの目で加賀美少将を見るだけである。
 加賀美少将は剃り残しを見つけて若い准士官に指摘する。若い准士官はそれを一つずつ剃る。
 「次は浣腸です」
 天葛少将が宣告する。
 二人はそんな事を想定していた。便は鉄格子の中で完全に出している。
 また若い将校が指名され極太の浣腸器が渡された。
 「浣腸は開口器を使うためです。今回は苦しめるのは省略します」
 天葛少将の説明である。
 「この度。我が国とR国に滞在する葛城元総理を狙ったこの二人以外のテロリストは全員自爆してサーバールームの二人も射殺されました」
 生方少将が公言する。
 「残った二人は加重死刑囚です。この先も秘宝館で充分に虐めることができます。宴会にも駆り出せます」
 加賀美少将が続いて説明する。
 生方少将らは永野芽衣と山本真衣香へこの先の運命を間接的に説明しているのである。
 浣腸液の注入が終わりアナル栓を捩じ込まれると二人は苦しみ始めた。苦しむ顔を見合わせながら希望のあることを確信し合った。
 まだ殺されてない仲間が居ると判ったのである。
 二人は腹痛に腹を捩り腰も揺する。
 「抜け」
 天葛少将が若い将校に命令する。
 二人とも茶色い水だけを流し出した。
 「うーーーーーー。ああーーーーーーーー」
 永野芽衣は最後に僅かに崩れた便を輩出した。
 「見てください。観衆の前で排便の破局です。美人フェミニストの排泄です」
 宴会場から拍手が沸く。
 永野芽衣と山本真衣香を羞恥のどん底に落とす拍手である。
 大佐クラスが二人前に出る。
 「今度はこの小さなローターで二人の女の逝き顔をとことん比べます」
 天葛少将がローターを翳す。
 大佐は山本真衣香の腰の斜め後ろに立ってクリトリスを包んだ包皮を剥く。
 「やめろーーーーーー」
 女の部分のびらびらも広げる。
 「やめろーーーーーーーーー。そんなことしても逝かないよーーー」
 山本真衣香は堪えられないと分かっている。それでも抵抗する。
 大佐は卵型のローターの先端を剥いたクリトリスと尿道口の上の粘膜に斜めに当てる。
 「うーーーーーーーーーーー」
 山本真衣香には堪らない刺激である。
 もう一人永野芽衣を責める大佐は広げられた股間の左側にしゃがんで潜りこんでいる。
 指でクリトリスを剥いてローターの先端を微妙に当てる。
 「・・・・・・・・・・・・」
 永野芽衣は顔の表情を歪めて堪える。
 「これから二人の濡れの量を採取します」
 天葛少将が宣言する。
 二人は暫く喘ぎ声を漏らし藻掻きながらもやめろーを連発していた。だがやがて喘ぎ声に蹂躙される。
 その先二人はクリトリスへの執拗な責めに逝き顔を晒し続けた。既に若い士官が二人の股間の下に潜り込んでボウルを構えている。
 「あーーーーーーーーん。あはあん。あはん。あっはん。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永野芽衣はローターの責めだけで逝ってしまっている。
 「あーーーーーーーーーーはあーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーー」
 山本真衣香も藻掻き続けるが逝ってしまっていた。
 天葛少将と加賀美少将がそれぞれ二人の膣をクスコで抉じ開ける。二人とももう抵抗能力はない。
 若い士官が流れ出る女の液をボウルで受ける。
 スクリーンに二人の量が比較された。
 永野芽衣の方が目で判るくらい多い。
 「またフェミニストでテロリスト女の生き恥が晒されました」
 生方少将が座に宣言する。
 ボウルで受けていた若い将校に新しいボウルが渡される。
 尿道用の細い小さなクスコが用意されていた。
 若い将校二人が呼ばれる。
 「え、えーーーー」
 その小さなクスコを見て永野芽衣は悲鳴を上げる。
 永野芽衣も山本真衣香も恐ろしい事に使われると想像が付く。二人は何をされるのか震え上がった。
 「それで尿道口を広げろ」
 生方少将が命令する。
 「いやーーーーーーーーー」
 「いやあ、あーーーーーーーーーー。やめてーーーーーー」
 二人は拒絶の悲鳴を上げる。
 一人目の若い将校が永野芽衣の膣に刺さったクスコを横向きに直す。その金属の口二枚の間に垂れ下がった尿道口に小さなクスコを刺し込む。
 「あ、あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永野芽衣は強烈な悲鳴を上げる。
 「広げろ」
 生方少将の命令で若い将校は螺子を回して尿道口を広げる。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーん」
 僅かに尿が流れ出す。
 若い将校がボウルで受けている中に流れ落ちる。
 「スポイトで抜き取れ」
 また生方少将がスポイトを渡して命令する。
 若い将校は数回に渡って抜き取る。
 クスコを抜くと永野芽衣は残りを漏らしてしまう。
 続いて山本真衣香の尿道口にもう一人の若い将校が細く小さなクスコを刺し込む。
 「ううーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーー」
 山本真衣香も悲鳴を搾り出す。
 若い将校は直ぐにクスコを広げる。こっちも尿が飛び出す。
 「いやあーーーーーーーーー」
 さらにスポイトを生方少将に渡されて吸い取る。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 こっちの将校も何度も吸い取る。
 一部流れ出てボウルに直接落ちる。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーー」
 山本真衣香はスクリーンに映った自分の姿に悲鳴を上げる。
 これは色の濃さを比べられた。
 終わった後クスコの中がペンライトで照らされ小型カメラを入れて内部が詳細にスクリーンに投影された。
 「よく見ろ。お前らのお○○この中だ」
 天葛少将が二人の頭を小突いて宣告する。
 女の部分は十人十色に違う。その内部も個人差が大きい。子宮口の色の違いまでじっくり鑑賞された。
 「時間も迫ってきました。明日は機動部隊全艦で演習です。最後の悲鳴を愉しみましょう」
 加賀美少将がそう宣告してブジーを二本翳す。
 若い将校がまた二人引き出された。
 加賀美少将はブジーを一本ずつ渡す。
 「それをクスコの奥に見える子宮口に突っ込め」
 加賀美少将は驚愕の命令を出す。
 一人目の若い将校が構える。
 三人が加勢して吊るされた山本真衣香の躰を押える。
 若い将校がペンライトで中を照らしながらブジーの先端を真っ赤な子宮口に強く押し込む。
 「うおーーーーーーー。ごおお、お、おお、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 山本真衣香の躰は押えている三名を振り解くように力の限り震撼する。
 「う、ううおおーーーーーーーーーーー。う、ううぐううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な痛みである。
 続いて三名の将校が永野芽衣の躰を押える。
 二人目の若い将校がブジーを構える。
 「あ、ああーーーー」
 永野芽衣は恐怖に崩れきった表情でそれを見る。
 若い将校はにたりと哂ってペンライトでクスコの中を照らす。じっくり見て薄紅色の子宮口に突っ込む。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うぐおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永野芽衣の躰も強く震撼する。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 永野芽衣は涙を飛ばして悲鳴を搾り出す。
 そのあと永野芽衣も山本真衣香も吊るしから降ろされて歩けない。担架に乗せられヘリで南の島の鉄格子に運ばれた。
 二人は数時間ベッドの上で倒れて過ごした。
 
 沙奈美は病院で目を覚ました。
 インターン二十名くらいと教授が囲んでいた。
 「乳房の整形手術は終わったよ」
 教授が宣言する。
 胸の包帯をインターが二人で外す。
 「火傷の範囲が広いのでやや小さくなったがね」
 沙奈美にもおっぱいの大きさが変わったと解る。
 やや悲しいが綺麗にはできていた。
 「ところで君は避妊手術をしているね」
 「いいえ」
 教授の突然の言葉に沙奈美は驚いて否定する。
 「近い時期に避妊手術が行われている」
 「ええーー。そんな。覚えはありません」
 「手術をされるような状況に思い当たる事は無いかな」
 教授は確信を持って執拗に確認する。
 「ああ。そう言えばプレイの途中で暫く気を失ったことがあります」
 沙奈美は辛かったプレイを思い出した。
 「手術を戻してやろうか」
 教授はやさしく提案する。これもインターンらの実習になる。
 「はい」
 沙奈美は恐怖に震えながらも教えてもらって助かったのである。乳房の整形以外にも医療実習に躰が使われたことは今のことで解ってしまった。
 文句が言えないことと分かっている。
 そしてこれで辛いことの総てから開放されたのである。
 
 娼国の軍事演習が予定通り行われた。
 空母八隻を展開しての演習と成った。中国が南シナ海に赤い舌を伸ばしても娼国は対応しない。それ以上侵攻すれば備えは有るとの構えである。
 今回も上野愛菜海軍大尉が飛行隊のスターと成った。
 上野愛菜海軍大尉以下八名の九機編隊で曲芸飛行を見せて全部の空母への離着艦を披露した。
 大方がリモート操縦かAIによる自動操縦になっている。パイロットが乗る飛行はそれ程多くはない。
 
 大久保加世の残党らは演習の最中に行動を起こした。
 コンパニオンの宿舎の裏に入り込む。
 北の島と南の島の間に開いた僅か二メートルの海峡。男子隊員が其処に沈んだ橋の欄干の上を歩く。
 一人が渡って南の島側で縄を張る。入山安奈が渡り男性隊員が渡る。
 男性隊員が一人岩を登る。上から結び目を五十センチ置きに付けた縄を垂らす。後の二人はそれを使って登る。
 先頭を行くのは陸上自衛隊員である。
 カメラが設置されていることは分かっている。だが死角があるばかりか警備員は殆ど見ていない。
 軍から警備を派遣していたが演習日であったのと大久保加世らの自爆で娼国は油断していた。
 自衛隊員の男はその隙を突いたのである。
 三名は警備室に突っ込む。
 自衛隊員が警備員の体を押えて銃を奪う。入山安奈がそれを受け取ってもう一人に突きつける。
 「鍵は其処だ。二人は4号房だ」
 警備員は抵抗する意志はまったくない。顔で鍵の位置を教える。
 もう一人の男が警備員の手を縛る。
 入山安奈が4号房に走る。
 自衛隊の男は潜水艦の確保に向かう。
 入山安奈は永野芽衣と山本真衣香を確認して鉄格子の鍵を外す。
 持って来た丈の長いTシャツを渡す。
 二人はバスロープを脱ぎ捨てる。丈の長いTシャツを頭から被って入山安奈に続いて逃げ出す。
 自衛隊員の男は潜水艦を確保して警備室に戻って来た。
 「潜水艦は使える」
 「其処にバッテリーの予備が有る。持って行け」
 警備員が声を掛ける。
 「ありがとう」
 自衛隊員の男は警備員に礼を言って走る。
 五名は桟橋から潜水艦で脱出した。
 「予備のバッテリーがないと目的地まで行けないところだった」
 自衛隊員の男は警備員の協力に感謝した。
 「あの人達は私達に親切でした」
 山本真衣香も警備員の親切に感謝している。
 小型潜水艦は演習地域を避けて海岸線すれすれの海中をT国の国境手前まで向かった。
 海中に潜水艦を残したまま浜の岩場から上陸する。
 TSは危険なのでC市まで山道を進む。
 自衛隊員の男はC市内の空き家に幾つか目星を付けていた。夕方に一軒目の空き家に辿り着いた。
 人が住んでないことは間違いない。少し離れた斜面の畑に野菜は残されていた。窓から見える範囲に小川がある。
 ガスは通ってない。何故か電気は来ていた。
 「此処に隠れて葛城を狙おう」
 自衛隊員の男である。
 「もう一回刺客を呼びましょう」
 入山安奈は日本から呼ぶ心算でいた。
 「それは無理だ。R国は一定の場所以外携帯電波は通じない」
 自衛隊員の男はそれを承知していた。
 「この三人は面が割れてない。もう一度娼国に入る」
 自衛隊員の男は永野芽衣と山本真衣香の安全を確保したら再進撃する予定でいた。
 「それも無理。防犯カメラに映っている」
 確り山本真衣香が否定する。
 「俺一人で行く」
 自衛隊員の男はそう主張する。
 「それも無理よ。潜航艇は既に発見されている。それもリモート操艦で回収される」
 今度は永野芽衣が否定する。
 永野芽衣は以前に木邑良乃らが中国の組織から提供された潜航艇をリモート操縦された事態を知らされていた。
 
 娼国では演習の終了後に事態が判明して直ぐに処置が取られた。
 小型濳行挺はリモート操縦で即座に回収する。
 T国に逃れた場合も考慮して処置が取られた。
 TS市全体に非常線を張る。軍が道路で数箇所の検問を行う。警察が戸別訪問を開始した。
 まずはビジネスホテルからである。
 警備員の供述と防犯カメラの映像から入山安奈ら三人がまだ娼国に潜伏していたことが判明する。
 そして永野芽衣と山本真衣香が逃げた事実が確認された。
 TS市の外れに上陸したので北側の警察が担当する。連絡を受け指宿が直ぐに陣頭指揮に就いた。
 指宿はC市の捜査も必要と判断して警察と軍に指令を出す。
 C市は中心部とニューシティを除いて途上国さながらの集落が点在していた。その中に無人と成った集落もいくつか存在する。
 指宿はそれを一つずつ当たるよう指示した。
 
 帯広ニューシティ。そのスノータウンで営業するSMクラブの事務所である。環奈はクラブに抗議していた。
 プレイ中に客の手で避妊手術をされてしまったのである。
 だがクラブのマネージャーはまったく対応しようとしない。客に交渉すらしてくれない。
 それどころかその方が仕事で妊娠しなくて良いじゃないかと笑って言われてしまった。
 環奈は怒りを聞いてもらいたくて屋台村の奈那獅フ店に入った。店には咲江も居た。
 咲江は湯野中の言葉を思いだした。泣き寝入しないで相談するべきと思った。
 咲江は奈那獅ニ相談して夏木陽一の部下に連絡する。
 折り返し夏木陽一から連絡が入り相談に乗るとのことであった。
 娼国の病院でインターンの実習を兼ねて避妊手術を戻してもらった沙奈美も帰国した。そのまま奈那獅轤ニ合流する。
 そこで避妊手術をされた二人の状況が一致した。
 夏木陽一は事を重く見た。
 クラブのマネージャーに厳重注意して問題の客に賠償を求める。
 刑事訴訟もあると脅かし保険を適用させた。この街でSプレイするには保険に入ることが条件である。
 事故を起こすと保険の料率が上がる。それでも刑事訴訟よりは軽い。医者の男は已む無く夏木陽一に従った。
 
 C市山間部の集落に属さない一軒家である。入山安奈らは取り敢えず生活環境を整えた。
 「日本と連絡を取って援軍と刺客を呼ぶしかない。俺が一人でニューシティの近くまで行く」
 入山安奈らと娼国から逃げた男性隊員である。
 「あんたが。俺が行くよ」
 自衛隊員の男は自分が行くと主張する。
 「いやあんたは此処でみんなを護ってくれ」
 「拳銃以外武器がない。これじゃ戦いにならない。それに山越えだ俺の方が慣れている」
 「そうだが」
 自衛隊員の男と比べれば山越えは時間が掛かる。
 「あとホテルに残した刺客のバーテンだ。あっちからも情報を得たい」
 「どの位掛かる」
 「一昼夜だ。交信は夜の方が良い」
 「食事してから行きなよ。何とか野菜と魚は確保できたから」
 永野芽衣が食事の準備をしていた。
 魚は小川で獲り野菜はやや下った無人の民家の畑から貰った。
 「ねえ来て。此処地下室が有るよ」
 山本真衣香が急に騒ぎ出す。
 「えーー」
 皆を連れて来た自衛隊員の男が驚く。
 「こんなところに地下室か」
 もう一人の男も驚く。
 床の一部が蓋の様に成っていて開けると真っ暗な階段である。
 山本真衣香がペンライトを照らしている。コンクリートの階段らしきが続いて見える。
 入山安奈は他の明かりを探す。
 「ここにスイッチがある」
 自衛隊員の男が床の真裏にあったスイッチを発見した。スライドすると電気が点く。
 地下室の中が一気に照らされた。
 「これは」
 武器弾薬がたっぷり貯蔵されている。
 「此処はゲリラのアジトじゃないのか」
 自衛隊員の男の推測である。
 「そうらしいな」
 「まさか誰か居たりしないの」
 入山安奈が不安を呟く。
 「降りてみよう」
 自衛隊員の男が先に降りる。
 内部は弾薬と武器庫である。
 「大丈夫だ。一人だけ上に残れ」
 追っ手に対して外の見張りが必要である。
 「貴方が残って」
 入山安奈はもう一人の男性隊員に言う。
 「判った」
 自衛隊員の男は内部を点検する。一応拳銃を構える。
 「奥に扉があるよ」
 永野芽衣が気付いて指差す。
 「みんな下がって」
 自衛隊員の男が扉の横に立ってノブを外して蹴飛ばす。
 「人が倒れている」
 自衛隊員の男は扉の裏のスイッチをスライドするが電気は点かない。
 「死んでいる。全部で五人だ」
 「戦闘で死んだのじゃないよ。銃撃の跡も何もないよ」
 山本真衣香がペンライトを照らして遺体を確認する。
 戦闘服姿に見えるが腐って遺体は白骨化している。性別も判らない。かなり年月が経っていると思える。
 机の上にファイルが有った。
 中を開けると隊員のデータをファイリングしている。
 「これ日本人」
 「統合赤軍だ」
 五十年近く前ハイジャックや自爆テロを先駆けとして行った日本人のテロ集団である。
 「こんなに兵器を持って。この国に逃げ込んだのだ」
 「五十年くらい経っていると言うこと」
 山本真衣香が歴史を手繰っての推測である。
 「そうだ。武器も古いものだ」
 自衛隊員の男が確認する。
 「何故地下室で全員死んでいるの」
 「襲撃されたような戦闘の跡はないな」
 「そうですね。何故五人が此処で亡くなったのでしょう」
 「今それを考えても」
 「そうですね」
 「とにかく遺体を荼毘にして戦闘準備をしましょう」
 隠れ家の戦闘準備はできた。だが移動手段と通信手段がない。自衛隊員の男はC市のニューシティ付近に向かって出発した。
 
 娼国。ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 演習が終わって酒を酌み交わす会議のはずであった。だが深刻な会議と成ってしまった。
 会席料理が運ばれ座敷にお膳を並べてのスタイルである。
 「警備会社を代えるしかないの」
 真紀子は困った表情でぼやく。
 「民間の警備に戦闘は要求できないでしょう」
 葛城義和は警備が悪いわけではないと言う。
 「軍を常駐させていたのではないのか」
 「演習日で何処かで命令が変更されたのよ」
 「そうだが問題はホテルに居た三名がまったく警備に引っ掛からなかったことだ」
 湯野中はこの時とばかり追求する。
 「問題は誰が指令を変更したかです」
 葛城義和はそっちを追求すべきと主張する。
 鄭淑徳少将が呼ばれた。
 「既に津島長官が追求しております」
 鄭淑徳少将はCIC長官津島公明と通信モニターを繋ぐ。
 「浅尾少佐だ。日本の自衛隊で一等海尉だった。調査で追って行くと細野剛志二等海佐と何処かで繋がりがあった可能性が考えられる」
 「可能性」
 真紀子が不確定かと確認する。
 「今調査を依頼している。柿崎にも伝えた」
 津島は上位者に常にこの言い方である。仁川時代から変わらない。信頼が厚いので文句を言うものは居ない。
 「内部に入り込んでいる間者はこの間一掃したと思ってのですがそうではないのかも知れませんね」
 容易ならない事態である。
 「何処まで続くのや。ここまで押えてもまだ駄目か」
 平佐和の焦りから来るボヤキである。
 湯野中は指宿とパソコンでモニターを繋ぐ。
 「TSに居る可能性は低いです。C市の捜査を要求しました」
 指宿は現状報告をした。
 「C市に隠れても其処から何もできないでしょう」
 葛城義和はC市では場所的に活動が不可能と思う。
 「移動手段まで無いしな。通信も市街地とニューシティ以外携帯の基地局も無い」
 湯野中も同じ見解である。
 「既に日本から援軍を呼んでいたのではない」
 真紀子は敵の計画性を懸念する。
 
 帯広ニューシティ。
 医者の男の被害者は沙奈美と環奈だけではなかった。やや以前の話になる。
 此処ではSMクラブと宅配風俗が大盛況である。
 寿美は二回目のオークションで一千万のバンスを得た。咲江らと同じSMクラブで客を取る。
 医者の男とプレイをしたのは二週間前である。
 寿美はハードコース六時間で一夜二十五万のプレイ代を貰った。
 床に正座して土下座する姿勢で挨拶する。
 医者は寿美の横顔を爪先で小突く。屈辱極まりないが堪えるように指導されていた。
 寿美は辛い挨拶なので多少言い方を丸くする。違う箇所を一々小突いて指摘された。
 冷たそうで尊大に威張っている。嫌な男である。何をされるか解らない。非常に怖かった。
 寿美は二十八歳。小柄で細身である。大人っぽい表情が虐めても罪悪感を起こさせない。
 医者は寿美を柱に立たせる。
 行き成りビンタする。
 「う、うーーーーーーー」
 寿美は思わず見返す。
 医者は怒りの篭った表情で睨み返してさらに叩く。
 「う、うーーーーーーーーー」
 二発目で寿美は涙を滲ませる。
 「かなり気が強いな」
 感情の無い声であった。
 「そんなことは」
 寿美は顔を伏せて否定する。
 「私の目の前で服を全部脱いで躰洗って来い」
 寿美は派手ではないビジネススーツスタイルである。派手な服装より脱ぐ姿は愉しみと言える。
 「はい」
 寿美は辛そうな表情でジャケットのボタンを外す。
 「後ろ向いたり躰逸らすなよ」
 「・・・」
 寿美は声を出せず無言で頷く。
 スカートのファスナーを下げる手が震えている。
 それでも伏し目がちに顔を逸らせてスカートを落とす。
 やや丈が長めのブラウスの裾でサニタンブラウンのストッキングに包まれたショーツは隠れている。
 医者の視線を浴びながら寿美はブラウスのボタンを上から外す。
 純白のブラが露になり腰の部分も丸出しに成る。
 寿美は耳朶まで真っ赤に染まっていた。
 医者は寿美の赤達磨の表情に興奮して手を引っ張って引き寄せる。
 ブラの上から乳房を触って背中のフォックを外した。丸出しに成った乳房の感触を味わって暫く唇を貪る。
 そのままストッキングを抓む動作で取れと命じた。
 寿美は仕方なくショーツを残してストッキングを爪先から抜き取る。
 医者の手でショーツを丸めるようにして股間からじわじわずらして下ろされた。女の部分が当たっていた二重布の裏側が剥き出しになる。
 寿美は堪らない恥かしさに顔を伏せる。
 医者はそのまま寿美を開帳台に乗せて脚を広げさせた。女の部分を広げてピンクの粘膜と尿道口、膣口を鑑賞されてしまう。
 その部分の臭いが充満して寿美は恥かしさに一瞬思考が止まる。
 ようやくシャワーに行かせてもらえた。
 その間に医者は麻酔の準備を済ませる。寿美にそんなことは全く想定されてない。
 寿美はシャワーから出て躰に巻いて来たバスタオルを取られて全裸で開帳台に乗らされた。
 膝を片方ずつ脚乗せ台に確り短い縄で縛られる。腹は開帳台のベルトで止められた。
 腕は頭の上で二本合わせて縛られる。その先端を開帳台の裏で金属のアームに縛り固定された。
 卓球のラケットを柔らかくした革製のスパンキングで乳房を叩かれる。
 「うう、あはううーーーーーーーーー」
 寿美は眉間に濃い皺を刻んで悲鳴を搾り出す。
 反対側の乳房も叩く。スパンキングの柔らかい表面で被せてビンタするように乳房を叩いている。
 「うう、うあううーーーーーーーーーー」
 医者は乳房と内腿を数回叩いてスパンキングを離した。
 寿美は顔から既に汗を噴いている。
 医者は卵バイブを三つ取り出す。それを寿美の女の部分を指で広げて膣口から押し込む。
 三つ入れて中は満タンになる。三つ全部順番にスイッチを入れる。
 「あはーーーーーーーーーー。はーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーーーーーーー」
 膣の中に卵バイブ三つは強烈である。
 医者はスイッチを入れたまま膣口をガムテープで塞いでしまう。
 「あーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 寿美は喘ぎ続けた。
 医者は電マを取り出す。
 クリトリスを包んでいる包皮を指で剥いて電マを掌に握ってその指の関節を当てる。
 「あーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーー。あ、ああはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 寿美はさらに堪えられない。官能に首を強く左右に躱して藻掻く。
 医者は寿美が何回も逝き顔を晒して挙句のはて漏らすまで続けた。
 「あはあ。はあ。はあ。はあ」
 寿美の荒い息遣いはなかなか治まらない。
 医者はそのままクリップを取り出す。乳房、乳首、その下さらに五センチ置きに腹の横を通って内腿を膝の手前まで鋏み付ける。
 左右二系統である。
 さらにクリップの抓み手と黒い金属の間に細い銅線を乳房のクリップから挟み付けて繋いでゆく。
 その銅線の先端をスタンガンの端子に巻きつけた。
 「痛いだろ」
 「い、いたいですーーーーーー」
 寿美は悲鳴混じりに痛みを訴える。
 医者は一度スタンガンの電流を入れる。
 「あーーーーーーーーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーー」
 寿美は躰を震撼させて強烈な悲鳴を上げる。上品そうな美人の小作りな顔が一気に歪み破裂する。
 医者は満足しながらスイッチを切ってはまた入れる。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーー。あがあはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーー」
 「官能をあげるよ」
 医者はドリルバイブを取り出す。
 膣にローションを流し込む。ドリルバイブにもローションを掛ける。
 それを寿美の膣に押し込む。
 「う、うう、おーーーーーーーーーーー」
 ドリルバイブの擬似男根は寿美の膣の奥まで差し込まれた。
 スイッチが入る。
 「あーーーーーはあーーーーーーーーーーーー。ぐあはあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーはあーーーーーーーーーーー」
 寿美はドリルバイブの強烈な責めに藻掻く。
 そのままスタンガンの電流を入れる。
 「あーーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーー」
 寿美の顔は強烈に破裂する。
 医者はドリルバイブを入れっ放しにしたままスタンガンのスイッチを断続的に入れては切る。
 寿美の表情の違いと声の違いを暫く愉しむ。
 「あーーーーーーーがあはーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーがあはあーーーーーーーーーーーーーーー」
 寿美の躰は強烈に震撼して太腿の筋肉が怒張したまま失禁する。
 「あーーーーーーーーーーーがあーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーー」
 寿美の強烈な悲鳴は轟き続けた。
 失禁が治まると悲鳴が止まる。寿美の躰は開帳台に沈んだ。首は斜めに垂れ目は白目を剥いている。
 失神してしまったのである。
 ドリルバイブとスタンガンの電流を切る。寿美の躰は全く動かない。
 医者はこれまで通り意識が戻らないうちに麻酔を掛ける。そのまま承諾のない不妊手術を行ってしまう。
 この医者の加虐心は深くこれが堪らない快感となっていた。
 もうSMの領域は遥かに超えて犯罪である。だがそれが判明するのはいつか分からない。
 医者は不妊手術を終えて興奮の坩堝となる。興奮度に乗って自分の情液を寿美の膣に流し込む。
 当初は失敗であったが既に常習化していたのである。
 膣の中を洗浄して寿美をビンタで起こす。
 「あはあ。ああ」
 寿美は朦朧とした目で医者を見た。
 既に戒めもクリップも外されている。
 「躰洗って帰れ」
 医者は終了を告げた。
 寿美はふらつきながら浴室に入る。シャワーを浴びている間に医者は道具を片付けて帰った。
 寿美は不妊手術については全く気付いていなかった。
 水田奈那緒と咲江は屋台村で並んで店を出している。寿美もいつか其処に来るようになっていた。
 だが不妊手術の話も医者の話も当分出なかった。
 奈那緒は咲江らを岩雄別温泉に誘った。他に沙奈美と寿美ともう一人が誘いに乗った。自然の中に十数個の露天風呂が点在するホテルである。
 
 娼国。昭和中期の高層ホテル。四十五階の宴会場である。
 その宴会場には仁美が連れて来られた。
 湯野中は娼国の海軍上層部に仁美を提供した。
 スタントコンパニオンで借金を清算して日本に帰りたい仁美だがなかなか順番が回ってきてなかった。
 そろそろ日本に帰してやりたい。その場合身内で対応するのだが今回はその先を娼国海軍に当てた。
 山本真衣香と永野芽衣が逃げてしまって愉しみのなくなった天葛少将らにプレゼントである。
 宴会場には料理が運ばれ機動部隊の長官四人と空母の艦長八人が呼ばれて鄭淑徳少将もそこに加えられていた。
 だが津島は出席を遠慮した。
 「本日はR国北の影の総統湯野中氏から大きなプレゼントをいただきました。スタントコンパニオンの仁美さんです」
 直接湯野中から受け取った天葛少将が説明する。
 仁美は既に全裸にされて宴会場の真ん中に座らされている。
 正座した太腿は実に綺麗である。
 「この子に何をしても良いの」
 生方少将は加虐心が滾っている。
 「何でもOKではないぞ。最低限服からはみ出す部分に傷が消えても変化が残るのは駄目だ」
 「他には」
 加賀美少将が促す。
 「表面的に直らない怪我も駄目だ」
 「それじゃ乳首斬れないな」
 生方少将は不満そうに言う。
 「それは大丈夫だ。大きさは多少変わっても整形すれば綺麗に成る」
 天葛少将は当然の如く言う。
 「お○○この中焼いて感じなくしたら」
 「それもOKだな」
 「まってそれはーーーーーーーー」
 仁美は泣き言を言う。
 「お前に選ぶ権利は無い」
 天葛少将はにべもない。
 「えーー。ゆるしてーーーーーーーーー」
 仁美は泣き顔で訴える。
 「だが娼国の医療で感度が回復する可能性もある」
 加賀美少将である。
 「そんなに娼国の医療は進んでいるのか」
 生方少将はやや驚きである。
 「進んでいる。他所の国から手術に来る」
 加賀美少将が断言する。
 「あのう。お○○この中焼かれて直らなかったらどうなるの」
 仁美は堪らず聞いてしまう。
 「それはルールの範囲だ。契約書よく読め」
 「え、えーーーーーーーーーーー」
 仁美は半分泣き顔である。
 「やってみようよ。この国の医療がどんなものかあんたの躰で実験しよう」
 天葛少将は苦笑いながら非情な実験宣言をする。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー。ゆるしてよーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーあはん。あはん」
 仁美は追い詰められて涙声で訴える。
 
 浅尾少佐は任務に見せかけてヘリで出発した。C市の山間部から低空飛行で電線を垂らす。かなり細いものである。
 それをニューシティの手前まで垂らして最後に小型のパラシュートを付けて電線の先端に付けられた機材を落とす。
 そのまま浅尾少佐は南の空軍基地に引き上げた。
 空軍基地からジープで出発する。
 入山安奈らの隠れている山間部の一軒家に向かったのである。
 
 知床。岩雄別温泉。
 山の斜面に点在する天然に近い露天風呂である。水田奈那緒ら五人の女が全裸で羽を伸ばしてはしゃぐ。
 奈那緒、咲江、沙奈美はようやく辛いSM嬢から抜け出した。平穏な人生が始まった喜びに旅を満喫する。
 志村寿美と石坂奈緒はまだSMクラブに出ている。借金が消えるには数ヶ月掛かる。束の間の休みに心を癒す。
 夜は奈那緒らの部屋に食事が運ばれビールを沢山注文した。カラオケもレンタルして盛り上がった。
 会話はなんとなく奈那緒ら三人と寿美と奈緒に別れる。
 「三週間くらい前。私怖いお客に付いたの」
 寿美が愚痴る。
 「どんな人」
 寿美と奈緒は同じクラブではない。
 寿美が医者の人相とプレイ内容を語った。
 「それだめ」
 「そいつ」
 寿美が人相を言うと三人で会話していた咲江と沙奈美が一気に反応する。
 寿美は咲江と沙奈美を交互に見る。
 「私達そいつに眠っている間に避妊手術されたのよ」
 咲江がその客の罪業を言う。
 「えーーーーーーーーー」
 「眠るというか失神させられて」
 沙奈美が補足する。
 「あ、あーーーーーーーーーー」
 寿美はその状況を思い出して悲鳴を上げる。
 「それはいつの事」
 奈那緒が確認する。
 「三週間前」
 直ぐに対策が協議されて咲江がもう一度夏木陽一の部下にまだ犠牲者が居たと連絡した。
 夏木陽一から連絡待ちである。
 
 娼国。昭和中期の高層ホテル。四十五階の宴会場である。
 天葛少将らは仁美を泣かせた。
 それでも容赦なく高手小手に縛る。
 乳房の谷間に六方から縄が交差した部分にフックを付ける。そのフックに天井から下がった滑車のフックを引っ掛ける。
 山本真衣香らと同じ様に横に寝かせた躰を吊るし上げる。仁美の躰は乳房の谷間を基点に一メートルの高さに吊るされた。
 脚は畳に着いている。
 さらに片方ずつ膝に縄を掛ける。その縄の先端を離れた天井のフックに引っ掛けて引っ張る。
 仁美の股間は大きく広げられた。山本真衣香らとは違ってこの程度では悲鳴を上げない。
 女の部分は丸見えになって宴会場のスクリーンにアップにされた。
 天葛少将が仁美の窒にクスコを横向きに挿入する。スクリーンに女の奥が公開される。それでも仁美はやや顔を反らすだけでほとんど動じない。
 天葛少将がは内部をペンライトで照らす。濡れてはいない。
 ロングスプーンで内部を掬うが綺麗である。
 天葛少将はアナル開口器を取り出す。たっぷりローションを塗る。自分の指にも掛ける。
 その指を仁美のアナルに突っ込む。何度か指に掛けて塗り込む。
 入念に柔らかくしてアナル開口器を挿入する。
 「どうだ。お前の奥が両方丸見えだ。恥ずかしくないか」
 「恥ずかしいです」
 仁美はやや顔を反らせるが建前の言葉でしかない。それどころではない恐ろしい事が迫っている。■
 「誰か濡らさないか」
 天葛少将が呼び掛ける。
 指輪に装着した小さなローターとリモコンから伸びたアームの先端にやや小さなローターが付いたアイテムが用意されていた。
 指輪に装着したローターのリモコンは腕輪に装着されている。責めやすさを考慮されたアイテムである。
 天葛少将は二人の艦長を指名する。
 仁美は抵抗しない。官能を自然に受け入れる。昔の風俗嬢や売春婦のように意地は張らない。
 そして逝かされるのもサービスのSM嬢である。
 二人のベテランの責めに内部は直ぐに濡れてしまう。
 「あーーーー。あはあーーーん」
 二人の大佐は責め続ける。
 その間に天葛少将はパソコンでスクリーンに投影するルーレットの画面を編集する。
 仁美はそれなりに逝き顔を晒した。窒液もそれなりに採取されたがありきたりのAVの域である。
 宴席に遅れてコンパニオンがついたので他の面々はその躰を弄る方に専念していた。
 スクリーンにルーレットが表示される。
 「抽選を行います」
 天葛少将はルーレットを指差す。
 「いやあーーーーーーーーーーー。蛇はダメーーーーーーーーーー」
 仁美はそれを見て恐怖に凍り付いた表示で叫ぶ。
 「お前がルーレットを回すのだ。問題ないだろう」
 天葛少将は笑っている。
 「だめだよーーーーーーーー。蛇が当たったらーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーー」
 仁美は追い詰められて悲鳴のような声で喚き抗議する。
 「スタントコンパニオンだろ。二千万貰えるのだろ。やんないと」
 天葛少将はまだ笑っている。
 生方少将がスネークフックで縞蛇を掴む。
 「これ毒ないよ」
 生方少将も笑っている。
 「これ入れたらお○○こ焼くのを乳首と太股で赦してやるよ」
 「・・・・・・・・」
 仁美は涙を流して固まる。
 「グスン。グスン。グスン。グスン」
 唇はわなわな震えている。
 仁美は暫く泣き続けた。
 衛生兵が呼ばれて入って来る。精神安定剤を注射する。
 「蛇は怖くない。みんなで押さえていてやる」
 加賀美少将が仁美の躰を抱えて励ます。
 「判ったよ。四人でわたしの躰持っていて」
 遂に仁美は観念した。
 女の感度を殺されるよりは一時の恐怖の蛇を受け入れるしかない。
 もう一度生方少将がスネークフックで縞蛇を掴む。
 「誰か入れないか」
 生方少将は座に残っている者に呼び掛ける。
 仁美の躰を支えるのは直ぐに立ち上がったがこっちは誰も立たない。
 「生方がやるしかないな」
 天葛少将は仁美の太腿を抱えている。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 仁美は震えだす。
 「少しで赦してやるか」
 生方少将はスネークフックで掴んだ蛇の頭をクスコに近付ける。
 「あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 仁美は泣き悲鳴に成る。
 蛇の頭がクスコに入る。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 仁美の躰はぶるぶる震えて悲鳴はサイレンの如く狂ったように叫ぶ続ける。
 生方少将はクスコの中で蛇の頭を数回ピストンして直ぐに抜いてしまう。
 「あはあーーーーーーーーーーあはん。あはん。あはん」
 テロリストではない。思想の敵でもない。天葛少将も生方少将も自然に手加減している。
 「あ、ああーーーーーーん。あはあーーーーーーーーん。あはあはあは。ああ。ああ。ああ。ああ」
 仁美は震えながら泣き続けている。
 「テロリストじゃないから今一加虐心が薄いな」
 生方少将が呟く。
 「そうだよ」
 天葛少将もそれを実感する。
 「そうだ。リベラル系テロリストと言うこの国に来るスパイとテロこそ徹底拷問すべきだ。そして葛城先生を護るのだ」
 加賀美少将が強く宣言する。
 宴席の誰もが知識階級のリベラルとマスコミに個人の利益が追い詰められた日本を捨てた同胞である。
 「どうだ。大丈夫だっただろ」
 天葛少将が確認する。
 「うーーん」
 仁美はまだ涙を溢している。
 そのあと周りに幕を張ってその中で仁美を輪姦した。
 仁美は怒らせては駄目と思って気持ち良くさせる努力をする。
 天葛少将は半田鏝を用意していた。
 「待て。焼くと広範囲になる。斬った方がこの容なら手術後が綺麗になる」
 生方少将が提案する。
 天葛少将は日本刀を持ってくる。
 その間に加賀美少将らが仁美を吊るしから降ろして畳に正座させる。
 「良いな。斬った方が後で処理しやすい。怖いけどな」
 生方少将がやんわり説明する。
 「うん」
 仁美も少将らの話を聞いていて納得する。
 何処も損傷無しでは二千万は貰えない。これを貰って早く日本に帰りたい。
 加賀美少将が三方の上に剥き身に白い紙を巻いた日本刀を手に取る。白刃に酒を掛ける。
 「最小限にしてやる。動くなよ」
 加賀美少将が注意する。
 仁美は顔を引いて目を瞑って躰を硬くする。高手小手に縛ったまま乳首は突き出している。
 加賀美少将は日本刀の先端をゆっくり乳輪に当てる。
 一気に振りかぶって斬り落とす。
 血が飛び散る。
 仁美から悲鳴はない。
 加賀美少将は衛生兵を促す。
 衛生兵は止血パットを当てる。
 「もう片方もゆくぞ。片方たけだとバランスを崩すからな」
 また加賀美少将はやんわり説明する。■
 「うん」
 仁美は震える躰に気合いを入れて身構える。
 加賀美少将は一気に斬り落とす。
 直ぐに衛生兵が止血パットを当てる。
 血は仁美の正座した太股と畳に飛び散っている。
 直ぐに衛生兵がストレッチャーに乗せて搬送する。
 宴会場はそのままコンパニオン遊びとなった。
 
 娼国CICでは浅尾少佐が消えた事実が判明していた。
 ホテル最上階の座敷天昇の間である。
 浅尾少佐が逃げたことが此処の面々に報告された。
 「やられたな。泳がす前に逃げられた」
 湯野中は遠回しに失敗を指摘する。
 指宿はC市の山狩りを行っていた。その報告も入っていた。
 「浅尾少佐はコンマ4の単線を持ち出しました。山中から電波の届くところまで引っ張ったと思われます」
 葛城義和は通信手段を確保されたと見なした。
 「何か無策じゃないの」
 真紀子は山奥で何をしたいのか理解が行かない。
 「日本と通信を確保したことは確かだ」
 葛城義和は充分危険は有ると言いたい。
 「次の刺客が来るの」
 真紀子もそれは判る。
 「多分奴等の同士はそんなに続かないでしょう。ゲリラ化してしまっては同士が集まりにくい」
 「そうだな。リベラルを装っていた民事党の一部は葛城内閣でそれを脱ぎ捨てた。リベラル政党が再び蔓延らなければ昔の学生運動から波及したゲリラと変わらない」
 平佐和も体制が万全に成りつつあると見ている。
 「日本にて正攻法で闘おうとする徳永議員らが問題ですね」
 葛城義和は圧倒的議席数を護ることが最善との考えである。
 「それでテロ化した勢力はこっちに居る影の首脳を殺してしまえば逆転できると言う事だな」
 湯野中は敵が平佐和周一郎と葛城義和が居なくなれば勢力が弱まると見て刺客を送ってくると懸念している。
 「確かに葛城、月村内閣の前の勢力に直ぐに戻りかねない。さらに五代が無謀な策を取れば過半数ぎりぎりまで落ちる」
 平佐和は日本に居る党の長老層の無能さを懸念している。
 国民党の政権交代時の酷い政権に比べればましと無策ながら三分の二を維持して来た。
 葛城内閣が池田内閣の農地改革以来の大改革で低所得層の収入を改善した。これが圧倒的支持に繋がった。
 しばらくは安泰と雖も無能な幹部ばかりに変わりは無い。
 
 浅尾少佐は入山安奈らと合流した。
 充分にジープのタイヤの跡が残らないよう迂回してきた。
 既に戦闘体制が出来て通信も繋がっていた。
 「此処はいったい何ですか」
 浅尾少佐は戦闘態勢に驚いている。
 「五十年くらい前の統合赤軍の隠れ基地よ」
 浅尾少佐は瞬間テロリストの基地と知って嫌な気が去来した。自分らもテロリストに落ちた感触である。
 「武器が残っていたのですか」
 「そうです」
 自衛隊員の男である。
 「どうして此処に電気が来ていますか」
 浅尾少佐はそれを訝しがった。
 「上から電線が繋がっているけど」
 入山安奈は外に出て電線の先を指差す。
 「上がってみようか」
 自衛隊員の男が動く。
 だが電力会社の電力ではない。小川の上流に古い水車による水力発電が設備されたまま繋がっていた。
 「しかしよくも四十年以上発電し続けたね」
 浅尾少佐は感嘆している。
 既に日本からスナイパーを呼んでいた。今日到着する予定である。
 浅尾少佐が積んで来た肉とビール、川の魚を焼いて乾杯した。
 野菜は少し下がった無人の農家に放置された畑から持って来た。
 つい最近其処までR国の警察が来た。
 それ以上登って来なかったので彼女らは寧ろ安全を確信した。
 スナイパーは中国からT国を斜めに縦断してC市に入った。
 「林石流と言う。岡崎海将補の依頼で来た」
 六十を過ぎた男である。
 「此処がよくわかりましたね」
 入山安奈は林石流が何の案内もなしに現れたのに驚いている。
 「四十五年くらい前に来た。日本に協力していたB国の指揮官をゲリラに混じって射殺した。此処で死んだ総合赤軍の依頼だ」■
 「どうして此処の人達は死んだのですか」
 「どうしてかは解らない。全員が亡くなった事はずっと後に大阪で逮捕された首班の女から聞いた」
 「そうですか」
 「俺は何をすれば良いのだ」
 「葛城義和を」
 「日本を動かす真の権力者を倒せということだな」
 「そうです」
 スナイパーの真の権力者という言葉に動揺しながら入山安奈が答える。
 「失礼ながらいまお幾つですか」
 浅尾少佐が年齢を心配して聞いてしまう。
 「七十だ。俺を試すか」
 男は抑揚の無い声である。
 「よろしいですか」
 「いいだろう。其処に的を掲げろ」
 男は銃を構える。
 的の十点から百点まで縦一文字に撃ち抜く。
 「どうだ。こんな真似ができるか」
 「いいえ。でも娼国には恐ろしい射撃の名手が居ます」
 浅尾少佐は驚きながらも状況を伝える。
 「津島か」
 「ご存知で」
 「仁川主席時代に俺が教えた」
 一同は驚愕の表情に成る。
 「葛城義和の居場所は」
 「今は娼国のホテルと思われます」
 「どの部屋だ」
 「それは解りません」
 「判ったそのホテルに行く」
 「どうやって移動されます」
 「一度戻って空港から入るよ」
 林石流はそのまま山を越えた。
 
 翌々日夏木陽一から咲江に連絡が入った。
 医者は既に帯広ニューシティを去っていた。寿美の治療費と慰謝料は夏木陽一が負担することで決着がついた。
 
 娼国。昭和中期の高層ホテル。四十五階の宴会場である。
 娼国第三機動部隊の宴会が行われていた。
 横山美由紀と森知治巡査部長はT市の秘宝館から移送されてCICが入ったビルの四十二階の鉄格子に収監されていた。
 そこから横山美由紀が引き出された。
 宴会場にコンパニオンは居ない。横山美由紀一人が肴である。
 娼国第三機動部隊は生方少将の指揮下にあるが全将兵ではない。六十人くらいの宴会である。
 横山美由紀はバスロープ姿で連れて来られた。
 「今日の生贄です。日本で帯広の領事館に侵入した記者です。我が国で加重死刑囚です。存分に遊べます」
 生方少将が宣言する。
 拍手が沸く。
 横山美由紀はT市の秘宝館で三日に一度将校や警察員の玩具にされていた。今日はそれ以上の仕打ちにされることが想像できる。
 若い将校が四人で横山美由紀を全裸にする。
 「やめろーーーーーーーーー」
 腰縄を外されて横山美由紀は抵抗する。自分より若い男に触られる。反射的に躰が動く。
 バスロープから乳首は既にはみ出している。それを剥ぎ取られてショーツ一枚になる。
 そのショーツも躰を押えられて下ろされる。
 「やめろーーーーーーーーーーーー」
 生方少将が縛り方を指南する。
 四人が押えて若い将校が手首を背中で互い違いに合わせて縄を掛ける。
 首の横から前に出して乳房の谷間で折る。腕の外から背中を廻して反対側から来た先端を乳房の谷間でクロスさせる。
 生方少将の指示通り高手小手に縛って畳に仰向けに寝かせる。
 山本真衣香に行ったように乳房の谷間で縄が六方から交差した部分にフックを付ける。
 天井から吊るした滑車のフックを下げて胸の谷間のフックに引っ掛けて吊るし上げる。
 横山美由紀の躰は横に成ったまま空中に一メートルくらい浮く。
 膝に片方ずつ縄を掛ける。離れた天井から下がったフックに通して引っ張り上げる。
 「やめろーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀に叫びと同時に股間が大きく広がる。
 女の部分もアナルも丸見えに成ってしまう。
 スクリーンにその部分が拡大される。
 横山美由紀は六十人近くに女の一番恥かしい部分を見られている。堪らない羞恥である。
 生方少将は蝋燭を何本も立てて点火していた。芯の周りに溶けた蝋涙を溜めているのである。
 鞭も用意されているがもっと怖いものが運び込まれていた。
 生方少将は再び病院送りを目論んでいる。
 水の無い水槽に蛇が入っていた。横山美由紀が帯広で入れられたものとは違って見るからに毒蛇である。
 抽選ではなく生方少将が指名する。
 大尉クラス四人に蝋燭を渡す。
 「構わずべっちゃり掛けろ」
 二人が乳房に一気に流す。
 「う、うう、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うふうーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀には始めての衝撃である。
 次の二人が太腿に一気に流す。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は躰を揺すって藻掻く。
 両方の乳房は完全に真っ赤な蝋涙が包んでいる。太腿も両方一番美しい部分が蝋涙を被っている。
 股間は剃毛されていて薄紅色に染まった陰毛の下の皮膚が丸出しである。
 生方少将は残った二本を持って一本を腹に掛ける。
 「う、うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は衝撃に堪えられず躰を揺する。生方少将は膝で吊るした縄を掴んで動きを押える。
 そして最後の一本をドテから股間に流す。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は女の部分に掛けられて強烈な悲鳴を上げる。
 「あはあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーん。ああ。ああ。あはあ」
 横山美由紀はぶるぶる震えながら暫く泣き悲鳴を上げる。
 生方少将は中佐クラス五人を指名する。空母の副長及びイージス艦の艦長である。
 「あの蝋燭を叩き割れ」
 先端が長方形のチップに成った一本鞭である。
 一人目が乳房の蝋涙を叩き割る。
 「ぐううーーーーーーーーーーーーーーー」
 蝋涙は割れて大方が落ちる。
 横山美由紀の悲鳴を愉しみながら殆どの蝋涙が叩き落とされた。
 残るは股間だけである。
 横山美由紀は恐々と身構えている。
 蝋燭の割れたあとに素肌を叩かれる鞭が異常に痛い。横山美由紀はそれに悲鳴を搾り出した。
 五人目が股間目掛けて振り被る。
 横山美由紀は目を細めて眉間に皺を刻んで身構える。
 五人目の中佐が振り被る。
 「あ、はあーーーーーーー」
 一気に叩き割る。
 「うおーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一発で大方が割れて落ちる。
 二発目が閉じ合わせた女の部分の粘膜目掛けて振り下ろされる。
 「ぐわああーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐがああーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な悲鳴を上げて痛みに股間が空中で固まる。次の瞬間強く右に左に腰を振る。
 横山美由紀は暫く空中で痛みに藻掻く。
 少し治まるまで待って中佐は鞭を振り被る。
 「あーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は恐怖に叫ぶ。
 中佐は構わず閉じ合わせた女の部分を叩く。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の顔から涙が飛び散る。
 「うおーーーーーーーーーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の躰は行き場の無い痛みに強烈に暴れる。
 生方少将は若い将校二人に太腿を押えさせる。
 もう一人にクスコを渡す。
 「その女の奥を広げろ」
 またカメラの照準が股間に絞られてスクリーンに拡大される。
 若い将校は女の部分を指で広げて薄橙の粘膜を剥き出して膣口をじっくり確認してクスコを挿入する。
 「いやあーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は堪らない表情で喚く。
 若い将校はじっくり中を見ながら螺子を回してクスコを大きく広げる。スクリーンに奥の子宮口がぼんやり見える。
 生方少将がペンライトで照らす。
 「やめてーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は秘宝館で沢山弄られてきて今更でも喚く。
 生方少将は一人の大佐にスネークフックを渡す。そして赤楝蛇の水槽を指差す。よく見ると蛇の水槽はもう一つ有った。
 もう一つは蝮である。
 大佐はやや躊躇する。
 「毒は無いよ。お○○こに蛇イレポンして」
 生方少将は当然のように恐ろしい事を言う。
 大佐は空母の艦長である。恐る恐る暴れる赤楝蛇を二本のスネークフックで掴む。掴んでも赤楝蛇は暴れる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀の表情は恐怖に破裂する。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は断末魔の悲鳴に成る。
 それでも赤楝蛇の頭がクスコの中に入る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は狂ったような悲鳴をサイレンのように上げ続ける。
 大佐は適度に抜いて水槽に戻す。
 「あはあーーーーーーん。ああん。あはん。ああ。ああ。ああ」
 横山美由紀はぽろぽろ涙を溢して失禁した。
 「あーーーーーー。はあーーーーーーん。ああーーーーーーん。ああ」
 横山美由紀は失禁しながら泣き続けた。
 修まったところで若い将校が股間をタオルで拭いてクスコも軽く拭く。畳もモップで拭く。
 生方少将はローソク三本に点火していた。
 「さあ。蛇が入ったから熱湯消毒してやろう」
 横山美由紀は目を剥いて首を振る。
 「膝をもっと上げろ」
 生方少将は若い将校に膝の縄を引かせて股間を上に向けさせる。
 もう一人の艦長を呼ぶ。
 「その溶けた蝋涙を流し込んで消毒してやって」
 「やめてーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は泣き悲鳴を上げる。
 大佐は蝋燭を二本持つ。
 「あーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーー」
 大佐は横山美由紀の悲鳴を他所に蝋涙を流し込む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は流し込まれる間サイレンのような悲鳴を轟かせる。
 「あーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーあはん。あはん。あはん。ああ。ああ。ああ。ああ」
 横山美由紀の躰はぶるぶる震える。顔は汗を噴き躰からも汗が流れ出て畳に落ちる。
 大佐は三本全部流し込んでいた。
 乾くのを待って大佐はクスコごと抜き取る。
 別のクスコを差し込んで奥に残った蝋涙の欠片をピンセットで拾う。さらに中を洗う。
 生方少将はまだ残酷なメニューを予定している。
 ボウルに入った蛆虫をスプーンでしゃくる。それを横山美由紀の胸の谷間から腹に撒く。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀は甲高い悲鳴を上げる。
 生方少将は他の水槽を指差す。そしてあと一人の大佐を呼ぶ。機動部隊の参謀である。
 水槽には蜥蜴が蠢いている。参謀はそれをトングで掴む。蜥蜴には糸が付けられている。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 横山美由紀はそれを見て泣き悲鳴を上げる。
 それを横山美由紀の腹に載せる。
 「いやあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーー」
 蜥蜴は横山美由紀の腹の上で蛆虫を食する。
 参謀は次々に蜥蜴を載せる。
 横山美由紀は泣き喚き続けた。
 抽選で希望者に鞭叩きをさせる。さらに横山美由紀の躰の周りに幕を張って抽選で希望する者十人で輪姦した。
 「さあ。最後のメインイベントだ」
 生方少将はそう言って蝮の入った水槽を引っ張る。
 「希望者」
 生方少将が挙手を呼び掛ける。
 誰も挙手しない。
 「誰かこの女のま○○こを蝮に噛ませないか」
 生方少将は再度挙手を要求する。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あはん。あはん。あはん」
 横山美由紀は泣き喚く。
 仕方なしに生方少将がスネークフックで蝮を掴む。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 生方少将はスネークフックの先に突き出した蝮の頭を横山美由紀の股間に押し付ける。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 蝮は横山美由紀の股間に閉じ合わせたびらびらに噛み付く。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 生方少将は直ぐに引き離す。
 待機していた衛生兵が血清を打つ。
 泣き喚く横山美由紀の躰は宙吊りに成ったままである。その躰の下にストレチャーを転がしてきて差し込む。
 若い将校が数人掛かって膝の吊るしを下ろす。
 乳房の谷間の吊るしも下げられストレチャーの上でフックを外す。
 そのまま衛生兵が病院に運んだ。
 
 林石流は一度中国に戻った。
 変装を凝らして偽造パスポートで福岡を経由してR国国際空港に着く。三十年以上経っているが津島には自分が判ると警戒している。
 フェリーを使わずクルーザーをレンタルして娼国に入った。
 銃はホテルに先に送った荷物に分解偽装して入っている。そのまま部屋に運び込まれていた。
 窓の下には噴水が見える。
 浅尾少佐から葛城義和の影武者が居ると伝えられていた。その画像も貰っている。
 部屋から狙えば脱出手段が無いことになる。
 まずは本物の葛城義和を特定しなければならない。それをどう狙うかである。検討を重ねるしかない。
 娼国では浅尾少佐の件もあって葛城義和の影武者がさらに強化されていた。
 
 指宿の配下にある北の警察部隊はC市をどんなに捜査しても浅尾少佐らの居場所は掴めなかった。
 少し下に見える無人の農家までしか建物は登録されてない。
 浅尾少佐らの居る建物は森林の中に隠れて上空からは見えないのである。
 指宿は津島に相談すた。北と南に分れる前の仁川時代には津島がR国全体を娼国から管理していたからである。
 「一つだけ思い当たる。だがテロ連中が其処に入ったのなら相当な戦闘能力が有ると見なければならない」
 「どう言う事でしょう」
 「四十数年前世界を騒がせた日本のテロリストが国境を幾つか越えて来て隠れたアジトだ」
 「武器弾薬がそのままですか」
 「そうだ。機関銃くらいを警戒しなければならない」
 「判りました」
 指宿は部隊を編成した。
 ロボット分隊を先に行かせる。戦車は通行不能である。機関銃をセットしたジープで進む。
 ロボット分隊が近付くと迫撃砲を撃って来た。
 迫撃砲でロボットの足場を崩してくる。
 ロボット数体が山の斜面を落ちてしまった。
 指宿は空軍基地に連絡を取る。空からの攻撃が有効と判断した。
 この場所に隠れて居ると判れば良い。空軍が来るまで後方に引く。
 位置は津島から正確に確認している。二百五十キロをピンポイントに落とせば充分である。
 
 建物の中では戦闘機の接近を確認した。
 浅尾少佐が脱出を叫ぶ。
 自衛隊員の男が機関銃に掛かる。
 「みんな逃げろ」
 自衛隊員の男は無駄でも対空射撃を続ける。入山杏奈を先頭に小川の横を逃げる。
 戦闘機の爆弾で建物周辺が吹っ飛ぶ。
 先頭を逃げた入山杏奈以外全員が巻き込まれる。
 入山杏奈は指宿らに山を包囲されて捕らえられた。
 そのまま空軍基地からヘリが迎えに来て娼国に搬送される。
 
 娼国。ホテル四十六階の宴会場である。
 森知治巡査部長が鉄格子から引き出された。
 本日は加賀美少将ら第一機動部隊の宴会である。
 加賀美少将は若い将校に森知治巡査部長を全裸にして十字架に磔るよう要求する。
 若い将校四人が掛かる。
 腰縄を外すと森知治巡査部長は若い将校に飛び掛かった。
 若い将校らは押さえに掛かる。
 森知治巡査部長は膝で若い将校の急所を蹴る。一人の将校が畳に崩れる。
 残る三人に更に二人加わって強行に押さえつける。
 加賀美少将が森知治巡査部長の顔を爪先で蹴る。
 「うおーーーー」
 五人が押さえたまま脚首、手首に一本ずつ縄を掛けた。
 そのまま五人で引き立たせて十字架に押さえつける。
 一人が左の脚首を十字架の根元に縄で固定した。
 二人が十字架の横柱の各々先端に手首を縛りつける。
 最後に右脚を三人で持ち上げる。
 「やめろーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は堪らず叫ぶ。
 それでも将校らは手首を縛った直ぐ下の十字架に設えたフックに右脚首を縛りつける。
 六十人くらいが見ているスクリーンに丸出しの女の部分が投影された。
 「おのれーーーー」
 森知治巡査部長は堪らない羞恥に怒り叫ぶ。
 「さっき蹴られたの。大丈夫か」
 加賀美少将は若い将校を気遣う。
 「はい。多分」
 若い将校はまだ股間を押さえている。
 「立てるか」
 「はい」
 若い将校は畳に手をついて立ち上がる。
 「好きなだけ叩け」
 加賀美少将は長い牛追い鞭を渡す。
 若い将校は手に唾を掛けて気合いを入れる。
 二メートルくらい離れて鞭を回す。一気に振り突き出す。
 鞭は伸びて森知治巡査部長の乳房の真下に巻き付く。
 「ぐごおーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の表情は破裂して悲鳴を絞り出す。
 若い将校は笑みを浮かべる。
 鞭を引き戻して手繰り寄せて再び突き流す。
 広げられた股間の真下へ左の太股に十字架の柱ごと巻き付く。
 「ぐうおーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の躰は強く震撼する。強烈な痛みである。
 数回叩いて若い将校はスパンキングに切り替える。
 ラケットの様な革の表面で乳房をビンタする。
 「うぐううーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 牛追い鞭とは違った痛みである。
 構わず叩き続ける。
 「ううぐーーーーーーーーーーーーーーー。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ううぐうーーーーーーーーーーーーー」
 若い将校は右、左と交互に憎しみを篭めて乳房を強く叩き続ける。
 痕には成らないが乳房は薄紅色に染まる。
 若い将校は次に先端が長方形のチップに成った一本鞭を持つ。
 アンダーに斜め下に構える。
 森知治巡査部長の右脚を吊るされ広がった股間を下から叩き上げる。
 「ぐうおーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は強く躰を揺すって藻掻く。
 次は内腿を薙ぐ。
 「うーーーーーーーー」
 また斜め下から振り被る。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーー」
 若い将校の鞭はきっちり森知治巡査部長の閉じ合わせた粘膜を叩く。
 「ぐうあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 さっきよりさらに痛い。
 究極に敏感な部分を強く叩いている。そして鞭が硬いのである。
 「ううおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は硬く躰を突っ張り強く震撼させる。
 「うーーーーーーーーーーーーー」
 相当に痛そうである。
 「満足したか」
 加賀美少将が玉を蹴られた若い将校の納得度を確認する。
 「どこか破壊したいですね」
 若い将校はまだ怒りが修まってない。
 「何か案はあるか」
 「躰に的を書いて吹き矢は如何でしょう」
 「よし書け」
 加賀美少将はコンパスにマジックをはめ込んだ文具を渡す。
 若い将校はその基点と成る針を森知治巡査部長の左の乳首に刺す。
 「うーーーーーーー。やめろーーーーーー」
 若い将校はビンタする。
 「おのれーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は怒りを剥きだす。
 若い将校はコンパスの針を森知治巡査部長の乳首に押付けたまま乳房に円を書いて的を描いてゆく。
 森知治巡査部長は若い将校を睨み続けている。
 「賞品は無いぞ」
 加賀美少将は的に当たったらどうすると若い将校に聞く。
 「乳首に当たった人だけで輪姦すというのは」
 「良いな。お前は出世する」
 ふざけたものである。
 さらに若い将校は反対側の乳首に描くか確認のため指差す。
 加賀美少将は首を振る。
 今度は女の部分を指差す。
 「そっちはもっと効果のある事をしたい。ドテに書け」
 若い将校はその通りにする。
 申し訳程度に森知治巡査部長にメガネを掛けさせる。目だけ防御である。
 吹き矢が配られた。
 三メートルから吹く。
 「うーーーーーーーーーーーーーーーー」
 乳首は逸れる。それでも乳輪に当たっている。
 「おのれーーーーーーーー」
 次の将校が構える。
 森知治巡査部長はそれを睨み返す。
 これも乳輪の外に当たる。
 「うーーーーーーーーーー」
 細く血が流れ出る。白く肌理の細かい肌に血の赤が美しい。
 森知治巡査部長は次の将校を睨む。
 今度は乳首を直撃する。
 「ぐうーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長はその将校を強く睨み返す。
 乳首を傷付けたこの男に強制的に入れられる。森知治巡査部長は怒りがこみ上げるのである。
 六十三人の中で乳首に当たったのは八人だけであった。
 森知治巡査部長を磔にした十字架の周り三方に衝立が立てられる。
 的は乳首とドテであったが大方が乳首を狙った。
 森知治巡査部長の乳首と乳房から血が三本流れ出ていた。
 衝立を立てていた将校らがそれをガーゼで拭く。所詮吹き矢の針が刺さっただけでたいした傷ではない。
 加賀美少将は若い将校に最後の責めで女の部分を銃で撃つ案を説明する。銃で撃つが弾丸は蝋燭である。
 森知治巡査部長は八人の将校が森知治巡査部長の女に入ってくるごとに怒り抗議の言葉を吐き続けた。
 将校らは怒り森知治巡査部長にビンタする。
 それが将校らの興奮を誘う。結果将校らは早く果ててしまう。
 「電流責めだ」
 加賀美少将は次の指示を出す。
 中尉の徽章が二人トランスと単線の先に針の付いた物を三本持ってくる。
 その針を乳輪の下を潜らせるように刺し込む。
 「う、ううーーーーーーーーーーーーー」
 両方の乳房に刺し込み次はクリトリスの下から潜らせて縦に貫く。
 「うーーー、う、う、うーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は甲高い呻き声を絞り出す。
 加賀美少将と玉を蹴られた若い将校は愉しそうにほくそ笑む。
 「行くぞ」
 加賀美少将は電流を流す号令を掛ける。
 森知治巡査部長は加賀美少将と若い将校を睨み続ける。
 その若い将校が電流を流す。
 「う、う、う、う、う、う、うーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長の躰は小刻みに震撼する。
 何度も電流を入れては切る。
 「うーーーーーーーう、う、う、う、う、うーーーーーーーーーー」
 一同は森知治巡査部長の躰が小刻みに震撼し続ける姿を愉しむ。
 「う、う、ううーーーーーーーー。あーーーーーだめーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は断末魔の悲鳴を上げる。そして閉じ合わせた女の部分から失禁尿が流れ出す。
 「あーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーー」 それでも加賀美少将は若い将校に電流のON、OFFを続けさせる。
 やがて森知治巡査部長の口から泡が出て流れ出す。
 直ぐに電流を切る。
 森知治巡査部長はぐったり首を垂れて十字架にぶら下がる。
 他の若い将校らが針を抜いて口をタオルで拭く。
 加賀美少将がビンタで起こす。
 「やめろーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は目を見開いて恐怖に叫ぶ。
 「まだまだ。先は長いぞ」
 加賀美少将は次の準備をしている。
 「V字開脚にしろ」
 指示を飛ばして若い将校六人くらいを指す。
 若い将校らはまず胸部と肩を縛り十字架の固定を強化する。
 十字架の根元の縛りを解いて暴れようとする森知治巡査部長の左脚を四人で持ち上げる。
 十字架の左端に近寄せる。
 脚首の縄を一人が掴んむ。その先端を十字架の左端に手首を縛った下に設えたブックに通す。
 「やーーめろーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は苦しく羞恥の極みの姿にされて叫び抗議する。
 「クスコと開口器」
 加賀美少将が若い将校らに要求する。
 一人の将校が森知治巡査部長の大股開きのど真ん中に突き出された女の部分を開く。窒口を確認してクスコを挿入する。
 スクリーンにその部分が拡大される。
 「あ、ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長はそれを見て堪らず叫ぶ。
 「長官。浣腸は」
 アナル開口器を手にした将校が確認する。
 「どうせ朝に抜いている」
 若い将校はローションを塗って開口器をアナルに挿入する。
 「あ、あーーーーーーーーーー。やめろーーーーー」
 森知治巡査部長の窒とアナルまで大きく広げられた姿がスクリーンにアップになる。
 「ちくしょーーーーー。やめろーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は無駄でも堪えられず叫ぶ。
 一人が森知治巡査部長のお尻を持ち上げる。一人がペンライト二本で中を照らす。
 「おのれーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長はまだ叫ぶ。
 加賀美少将の手に吹き矢が掲げられる。
 「希望者」
 加賀美少将はクスコの中を指さし希望者を募る。
 数人が立ってくる。
 クスコの奥に見える子宮口を狙えという指示である。
 「やあーーめろーーーーー。ふざけるなーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は恐ろし過ぎる仕打ちに驚愕の叫びを上げる。
 若い将校はお構い無しに吹き矢の狙いを定める。
 「やめろーーーーーーーーーー。だめだーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長が叫んでも通じる訳はない。
 コン。
 吹き矢は飛んでクスコの縁に当たる。
 「やめろーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長はまだ叫ぶ。
 次が構える。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は飛んでくる吹き矢に悲鳴を上げる。
 今度はクスコの中にすっぽり入る。
 「う、う、ううーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は呻くがそれほどの痛みはない。
 クスコの壁を擦って威力は弱まっている。
 何人か続けたが子宮口に刺さったのは一人だけであった。
 僅かに森知治巡査部長の悲鳴が強かったが然程の衝撃ではない。
 加賀美少将は銃を取り出す。
 「中は蝋燭の弾丸だ。遠慮なくこの女の子宮を撃ち抜け」
 これがメインイベントである。加賀美少将は残酷な哂いを浮かべて玉を蹴られた若い将校に銃を渡す。
 「あーーーーー。やめろーーーーーーーーーー。やめろーーーーー」
 森知治巡査部長の声はうわずっている。
 吹き矢と違って今度は照準を合わせられる。
 若い将校はじっくり構える。
 呼吸を止めて引き金を引く。
 ボオーーーーーーーーーン。
 「ぐおーーーーーーーーーーーーーーー。うお、お、おお、おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 森知治巡査部長は太股の筋肉を怒張させて十字架を震撼させる。
 「うぐお、おおーーーーー。おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 次の瞬間。森知治巡査部長の躰は十字架にぶら下がり首が斜めに倒れる。そのまま失禁尿が流れ出る。
 加賀美少将の要求で待機していた看護士らがストレッチャーを押して来る。
 若い将校数人が森知治巡査部長の躰を十字架から降ろしてストレッチャーに乗せる。
 
 日本を初め各国では浅尾少佐らの籠城を『R国に潜入した元自衛隊員ら日本のテロリストは葛城元総理を狙って昭和のテロリストが残した山荘のような建物に武装して籠城。戦闘の末R国空軍がピンポイント爆撃。殲滅した模様』と報道された。
 
 娼国。昭和中期のホテルの中央広場に面した西向きの客室である。
 林石流は浅尾少佐らに連絡が取れなく成ったので日本の依頼人に連絡を取る。
 依頼人は一時R国S市のセントラルホテルに移るように指示してきた。
 作戦は延期である。
 
 娼国。南の島五号棟四階拷問会議室である。
 入山杏奈が移送されて来た。
 北の空軍が移送して来たので柿崎一行が引き取り此処に連行した。
 いつもの通り奥の席に湯野中、平佐和、葛城義和、真紀子が構えていた。
 入山杏奈は怒りと恐怖の混じった心境でそれを見る。
 目の前に居るのは日本を自分らの不本意な方向に変えた敵と日本の経済と権力を侵略する娼国、R国の首脳である。
 いま武器が有れば何でも殺したい。
 だがそんな衝動と事態は逆である。
 いまの入山杏奈は拷問に曝される寸前と成っている。
 「貴女は何者。自衛隊でも、国民党議員でもないね」
 真紀子は娼国のホテルに滞在していて警戒に値しなかったことが気になった。
 「フリーのジャーナリスト」
 入山杏奈はぶっきらぼうに答える。
 「リストに載らないのね」
 「・・・・・・」
 入山杏奈は何も答えない。
 そして平佐和と葛城義和を交互に怒りの目で見る。
 「貴女たちはあそこに隠れて何をするつもりだったの」
 「・・・・・・」
 入山杏奈は無言で葛城義和を指さす。
 「どうやってあんな場所から葛城先生を狙うの」
 真紀子の口調は強くなる。
 「・・・・・・」
 入山杏奈は無言で首を振る。
 「刺客を手配したのね」
 「私達は逃げただけだよ」
 「何で通信を繋いだの」
 真紀子は追及する。
 「浅尾一等海尉がやったのだよ。自衛隊と通信するため」
 入山杏奈は怯えて逃げ腰である。
 「お前と一緒に南の島から永野芽衣と山本真衣香を逃亡させた一人で大畑保も陸上自衛隊だな」
 葛城義和が矛盾点を突っ込む。
 「元国民党衆議院議員木邑良乃の仲間だったのよ。名前すら知らないよ。自衛隊って呼んでいたよ」
 「浅尾少佐とは別のグループなの」
 「協力関係にあったけど。目的は別だよ。自衛隊はあんたがたの国が日本に経済侵略して政治家と官僚を傀儡化するのと闘っているのよ」
 「大高貞夫の流れだな」
 平佐和が断定して念を押す。
 「そうだよ」
 「そしてお前らの目的は民事党の勢力を削ぐことだな」
 ここも平佐和が断定する。
 「そうだよ。葛城を殺せば民事党は昔の烏合の集団に戻る」
 入山杏奈は本音をずばずば言ってしまう。
 「それはテロ以外の何者でもないわね」
 真紀子はこの時とたたみ掛ける。
 「・・・・・・・・」
 入山杏奈はまた黙ってしまう。
 真紀子は柿崎一行に合図する。
 柿崎一行の部下が入山杏奈の腰縄を外して服を脱がしに掛かる。
 「やめてーーーーーーーー。いやーーーーーーーーー」
 入山杏奈は暴れる。
 それ程に力は無い。直ぐ取り押さえて拷問椅子に磔にしようとする。
 「いやだあーーーーーーーーー」
 入山杏奈は拷問されると既に判っている。それでもいざとなると叫ぶ。
 「さあ。白状しな。貴女たちの次は誰が来るの」
 真紀子は問い詰める。
 「そんなの私に解らない。自衛隊が決めるよ」
 「そっちは良いけど。貴女たちの仲間は」
 「大久保の自爆で誰も動かないよ」
 「そうね。テロリストとして報道されるとなれば動く者は少ないね。でも貴女たちは身の程知らずにやって来たね。まだ仲間がいるでしょう」
 真紀子は女の怖さを滲み出している。
 「そんな。末端の私に解らないよ」
 入山杏奈は恐怖に怯えている。
 「まあ。躰に聞いて見るだけね」
 真紀子は無駄と分かっている。
 「この中に仲間は居るな」
 葛城義和がスクリーンに元国民党系とリベラル系ジャーナリストのリストを投影する。
 「居るよ」
 入山杏奈は拷問の恐怖から話す方に流されている。
 「スクリーンの前で指させ」
 葛城義和が強い口調で要求する。
 入山杏奈は柿崎一行に押されてスクリーンの前に進む。
 一人ずつ指さしてゆく。
 「殆ど全部だよ」
 入山杏奈はもう拷問を逃れたい一心である。
 「その中で誰が動くの」
 真紀子はさらに問い詰める。
 「誰も動かないと思う。動くのは自衛隊だよ」
 入山杏奈は嘘を言ってない。
 「そう。躰に聞くべきね」
 真紀子は柿崎一行に合図する。
 柿崎一行の部下が湯灌を押して来る。
 葛城義和の要求で拷問椅子から湯灌に換えられたのである。
 「やだあーーーーー、いやあーーーーーーーーーーーーーーー。嫌よ。嫌」
 入山杏奈は泣き叫ぶ。
 「あーら。みんな此処で頑なに根性見せて抵抗するのに。貴女は命が惜しい以前に痛みが怖いのね」
 真紀子は態と入山杏奈の神経を煽る。
 「だって。私は末端よ」
 入山杏奈は裾野的存在の自分は加勢しただけと言いたい。
 「それでは痛み以外にしましょうね」
 真紀子は哂っている。
 柿崎一行の部下らは容赦なく藻掻き叫ぶ入山杏奈を全裸にする。
 湯灌の上に寝かせて手首を頭の上で縛り合わせる。
 脚首は片方ずつ縛って湯灌の隅に埋め込まれたフックに固定する。
 手首を縛った縄は湯灌の下のフックに縛り固定した。
 「やめてーーーーーーーーーー。話したよーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は往生際が悪く泣き叫ぶ。
 柿崎一行は入山杏奈の腹に蜜を流す。
 「いやーーーーーーーーーー」
 柿崎一行は蟻の詰まった瓶を翳す。
 「あ、あーーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は必死に叫ぶ。
 「駄目よ。次は誰が来るの」
 真紀子は女の怖さをさらに滲み出す。
 「分からないよ」
 入山杏奈は泣き声で答える。
 真紀子は柿崎一行にまた合図する。
 入山杏奈の腹に掛かった蜜の上から蟻が落とされる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は強烈な悲鳴を上げる。
 柿崎一行はホースの湯で直ぐに洗い流す。
 「あはあ。あは。ああ。あは。ああ」
 入山杏奈は震え続ける。
 「どう。今度は躰中に掛けるけど」
 真紀子はやんわり宣告する。
 「だめーーーーー。だめーーーーー。本当に分からないよーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は必死に叫ぶ。
 「行くわよ」
 真紀子は押し切る。
 「まってよーーーーーーーーーーーーーー。あの部落に隠れて日本に連絡を取ったよ。自衛隊がC市の近くまで行って。それに何も答えは無かったよ」
 自衛隊の大畑保は二度C市に行った。二回目にも答えは無かった。
 「大畑保は誰に連絡したの」
 真紀子は核心に近付いたと追求する。
 「大久保先生の元秘書だよ」
 入山杏奈は恐怖に震えている。
 「まあ。いいわ。でもこの先貴女はこの国の将校の玩具よ」
 真紀子はそう言い置いて引き上げた。得るものは得られたと納得したのである。葛城義和も納得の表情である。
 
 日本。横須賀。ビジネスホテルの会議室である。
 「国民党の残党と組んでも上手くは行かないな」
 岡崎安友海将補である。
 「刺客は行ったままです」
 神埼洋治一等海佐である。
 「林石流か」
 「そうです」
 「支援に潜水艦を準備するしかないな」
 「退役艦を上手く使えば何とか成ります」
 武藤匡海将補である。
 「細野英二二等海将の記録が残っています。この海域の航行には小型潜航艇が必要です」
 「そうだな」
 「我々の目的は日本の主権を護ることです。リベラルなどは関係ありません。我々の力で解決すべきです」
 神埼洋治一等海佐は力説する。
 「そうです。娼国の金に繋がって傀儡となっている議員と官僚を一掃することです」
 武藤匡海将補も同意権である。
 「平佐和と葛城が居なくなれば良いのだな」
 「いや。娼国、R国の実質的首脳である湯野中と北嶋も葬るべきです」
 「大高氏や細野二等海将の見解の通りか」
 「そうです」
 「林石流はクルーザーをレンタルして娼国に入る方法を取っています。クルーザーの舵しを一人送り込んで海上から援護してもらいましょう」
 「奴に撃たせるのではないのか」
 「一人で四人は無理です。援護に回ってもらった方が効果的です。それに津島というCICの長官が互角の腕です。そっちに対応してもらいましょう」
 「うむ」
 岡崎安友海将補も納得した。
 「ところで娼国は帯広で領事館の建物を使ってオークションまで始めたらしいな」
 岡崎安友海将補はそっちの懸念も指摘する。
 「その噂は聞いています」
 「そっちはどうする」
 「今は難しいです。道警が完全にあっちの傀儡です」
 「その通りだな」
 岡崎安友海将補も苦い表情である。
 
 帯広ニューシティ。屋台村の奈那緒のカウンターである。
 「北海道警の本部長がまだ来るのよね」
 寿美は二回呼ばれて超ハードな拷問プレイを受けた。
 「湯野中さんというR国で力の有る人が注意すると言っていたけど」
 咲江はR国の座敷で態々来てくれた湯野中の話をする。
 「そうなの。だから蛇は使わなくなったと宣言していたの」
 寿美はそれで警視監は蛇を自粛したがハードはそのままだと訴える。
 「あいつか」
 奈那緒も嫌なプレイを思い出す。奈那緒が蛇に動じないのでハード鞭に切り替えた。休業補償を追加で確かに金には成った。
 「何で警視監ともあろう人があんなところで遊ぶの」
 沙奈美は正論で不満を唱える。
 「でもあの本部長は湯野中って人の協力者だよね」
 奈那緒は娼国、R国と道警幹部の繋がりをやや理解している。
 「そうなの」
 沙奈美にはそこまで分かっていない。
 「日本でオークションができてここまで風俗を進出させるのは政治家や警察官僚と太いパイプが有るのよ」
 奈那緒は憶測だが間違ってはいない。
 「それだからクラブのマネージャーは私達に犠牲を強いてあっちに気を使うのね」
 咲江もこれまでの経過が理解できた。
 「でもやり過ぎだよ」
 寿美は憤懣遣る方無きである。
 「休業補償貰った」
 奈那緒は貰っている。貰える内容で寿美が貰ってなければと気になる。
 「貰ってないけど休業はしなかったよ」
 寿美はかなり鞭の痕が強かったが休業はしなかった。多少は加減していたのか二日ぐらいで消えた。
 中一日はもとより休みである。二日目はかなり消えていた。
 客はそれを見て興奮度が上がって沢山叩いてきた。だが警視監と女性警視のような痕には成らなかった。
 「ぎりぎりね。でも何度もやられたら続けられないね」
 奈那緒も対策は無いが気持ちは心配する。
 「夏木さんに相談しても駄目だよね」
 咲江も駄目と思っている。
 「そうだよ。ルールの範囲は範囲だし。それを制限するにはシステムを変えないとならないし。客の拒否はクラブが認める訳には行かないだろうね」
 「その警視監をマスコミに投書したら失脚しないの」
 沙奈美は現代の表社会に於ける正論を言う。
 「そうしたら今度はこっちが叩かれるでは済まないよ」
 「そうか」
 「十年近く前だったら投書したら勝てたと思う」
 奈那緒は呟くように言う。
 「何で今は駄目なの」
 沙奈美は理解が行かない。
 「娼国がテレビ太陽買収してから報道が変わったよ」
 奈那緒はなんとなく世相を理解していた。
 「今は堪えるしかないの」
 「一応始まる前にクラブに休業補償の交渉をするかね」
 「でも金を払うからともっとハードにならない」
 寿美はそっちが心配である。
 「それもあるね」
 奈那緒もそれは充分考えられる。自分は補償を貰って超ハードにされてしまった。
 暗い話のまま五人は飲み続けた。
 そんな中で次のオークションでは倍以上の女躰売買が行われた。
 女躰売買は令和の現代に完全に復活の兆しを徐々にではあるが確実に濃厚になりつつあった。
 
 娼国。昭和中期の高層ホテル。四十五階の宴会場である。
 本日は天葛少将の指揮する機動部隊の宴会が行われた。
 こっちも酒類と軽いつまみのバイキング形式である。
 生贄には入山杏奈が鉄格子から引き出された。
 「やだよーーーーーーーーーー。ぜんぶはなしたよーーーーーーーーー」
 入山杏奈は宴会場に引っ立てて来られてごねる。
 「うるさーーい」
 天葛少将がビンタする。
 「あ、ああーーーーーーーーーん」
 「よいか。お前は加重死刑囚だ」
 天葛少将が断言する。
 「なにそれ。判決も何も無いよ」
 入山杏奈は涙目で抗議する。
 「スパイとテロリストに裁判は無い。加重死刑囚の加重は肉体提供だ」
 「そーーーんなあ」
 「お前テロリストだろ。往生際悪いぞ」
 「ちがうよーーーーーーー。日本を傀儡化する葛城を倒しに来たのだよ。テロじゃない」
 入山杏奈は自分の理屈で正当化する。
 「ふざけるなーーーーーーー」
 天葛少将は竹刀でぶっ叩く。
 「うおーーーーーーーーーーーーーー」
 入山杏奈はバスロープ姿で畳に転げる。バスローブは殆ど脱げて躰は丸出しに成る。
 若い将校らが数人掛かってそれを剥ぎ取る。押さえつけてショーツも脱がす。
 「やめて。やめてーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は喚き散らす。
 若い将校らは入山杏奈を畳に尻を着かせて四人で押さえて高手小手に縛り始める。
 入山杏奈は若い将校らの押さえに躰を捩って抵抗する。
 天葛少将が近寄ってビンタする。
 「うおーーーーー。やめろーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は涙目で天葛少将を睨み返す。
 天葛少将はさらに叩く。
 「う、うーーーーー。う、うーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は往復ビンタを数発食らって涙を溢れさせる。
 「良いか。お前のこれからはこういう宴会の生け贄と秘宝の展示物。さらに医療自習の献体だ」
 天葛少将は強い口調で宣告する。
 「人権無視だ!」
 入山杏奈はごねる。
 「往生際が悪いな。テロに加担すればこうなると分かっているだろ。テロリストに人権は無い」
 天葛少将は立ち上がってもう一度竹刀を取る。
 「やめてーーーーーーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は悲痛な表情を振って叫ぶ。
 天井から滑車に吊るしたフックが下がってくる。
 高手小手に縛った乳房の谷間に縄が六方からクロスした部分。そこに滑車のフックを引っ掛けてそのまま滑車を引っ張り上げる。
 入山杏奈の躰は一メートルくらい仰向けに寝かせた状態で宙に浮く。
 爪先はまだ畳に着いている。
 若い将校らはこれまで通り膝に片方ずつ縄を掛ける。
 「やだよーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーー」
 入山杏奈はまだ叫ぶ。
 「煩い」
 若い将校が腰を蹴る。
 「うーーーーー」
 入山杏奈は涙目で若い将校を睨む。
 他の将校らが膝に掛けた縄を引っ張る。その先端を離れた天井のフックに通して引く。
 股間が大きく広がり女の部分が丸出しに成る。
 「あーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は情けない声で悲鳴を上げる。
 「潮」
 天葛少将は座に向かって潮噴きを要求する。
 中佐が二人立ち上がる。
 二人はじゃんけんしようとする。
 「順番にやれ」
 天葛少将は二人ともやれと指示する。
 一人目が入山杏奈の女に指を二本突っ込む。
 「あはーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は指の侵入だけで悲鳴を上げる。
 中佐の指は入山杏奈の敏感な部分を弄る。
 「あーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーー。そこだめ。だめーーーーー」
 入山杏奈は殆ど抵抗力がない。
 反射的に敏感な部分を教えてしまっている。
 中佐はこれなら簡単と一気に責める。
 「あはーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 入山杏奈の女の部分から断続的に噴水のように潮が噴き上げる。
 「いやーーーーーーーーーー。いやーーーーーーーーーー。あ、あーーーーーーーーーー」
 何処までも止まらない。
 中佐は適度に止めて交代する。
 代わった中佐も指を突っ込み敏感な部分に指を当てる。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーー」
 今度はびらびらを広げて尿道の小さな亀裂から飛び出すところを鑑賞する。
 「あーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は真っ赤な顔を震撼させて藻掻く。だが成されるがまま玩具である。
 「あーーーーー。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。ああ」
 畳も股間もびしょ濡れになる。
 入山杏奈の荒い息遣いは暫く続いた。
 「やめてーーーーーーーーーー。辱しめないでーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は泣き声で抗議する。
 「クスコ」
 天葛少将が要求する。
 若い将校がクスコを手に取り入山杏奈の女の部分を広げて挿入する。
 「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。いや。いや」
 若い将校は嫌がる入山杏奈を無視して螺を回して女の奥を広げる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は必死に叫ぶ。
 「煩いな。子宮口にブジー突っ込んでやれ」
 天葛少将は非情な命令を出す。
 若い将校はブジーを翳す。
 「あーーーーーーーーーー。なにするのーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は恐ろしいことをされると感じて叫ぶ。
 若い将校は悦びの表情を綻ばせてクスコの中をペンライトで照らしながら奥の子宮口にブジーを一気に押し込む。
 「ぐうおお、おーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐおーーーーーーーーーー」
 入山杏奈の躰は強く硬直して究極に震撼する。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー。なにするのーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は強烈な痛みに藻掻き叫ぶ。
 顔は涙が溢れている。
 堪え性のない入山杏奈にはまったく堪えることはできない。
 「ああ、ああーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーん」
 痛みに藻掻き泣き続けた。
 天葛少将の指示で将校らは水のない水槽に蛇を入れて運んでくる。
 入山杏奈の膣にはクスコが刺さったままである。
 「誰か蛇イレポンやれ」
 天葛少将がまた恐ろしい命令を出す。
 少将らは誰も立たない。
 「やれ」
 天葛少将は大佐の徽章を付けた将校を指す。
 大佐はなんなく蛇をスネークフックで掴む。
 「あ、あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 それを見て入山杏奈は恐怖の叫び声を上げる。
 「だめーーーーーーーーーーーーーーー。だめーーーーーーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は狂ったように泣き叫ぶ。
 将校二人が加勢して入山杏奈の太股を片方ずつ掴んで躰の動きを押さえる。
 入山杏奈にもう抵抗する力はない。
 大佐は蛇の頭をクスコの口に近付ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は強烈な悲鳴を上げる。
 それでも大佐は天葛少将の方を伺いながらゆっくり蛇をクスコに入れる。
 「あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は首を強く振って泣き叫び続ける。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーだめーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーー」
 狂ったように泣き叫び続ける。
 大佐はその蛇をピストンする。
 「うおーーーーーお、おーーーーーーーーーーーーーう、うーーーーーーーーーーう、うーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は嬌声を上げる。
 「あわーーーーーーーーーーああーーーーーーーーーー。あわーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は狂ったように喚き続ける。
 大佐もこのくらいでと抜く。
 「あはーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー。あはーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー」
 入山杏奈は荒い息遣いで呻き声を流し続ける。
 衛生兵が精神安定財を注射する。
 入山杏奈はぐったり倒れ込んでしまう。
 そのまま吊るしから降ろして衛生兵らがストレッチャーで運びだす。
 「ついに医療チームに精神異常患者を提供できたな」
 天葛少将はそう言って宴会場を出た。
 
 日本。帯広ニューシティ。屋台村の奈那緒のカウンターバーである。
 俊美は強い疲れから焼酎のレモン割り一杯で倒れ掛けていた。
 沙奈美と奈那緒は顔を見合せる。
 酔っているのではない。疲弊しているのである。
 「大丈夫」
 沙奈美が横から寿美の躰を支える。
 「うん」
 寿美は倒れてはいない。
 「また警視監に指名されたの」
 「うん。酷かった。もう躰中蚯蚓腫れ。でもこれで終わったの。一気にバンス返済できた」
 寿美は辛うじて気力でカウンターに座っている。二時間くらい風呂に入っては出て痛みを静めてきた。
 「良かったね」
 奈那緒は素直な喜びの言葉を掛ける。
 「だからこれでお別れなの。福岡に帰るの。明日寮を出ないと」
 「ああ。そうか」
 沙奈美も寮は直ぐに出ないとならないと知っている。
 「私の部屋に泊まって。お別れ会しよう」
 奈那緒がそう薦める。
 「いいの」
 寿美もお別れをしたい。今日は無理して部屋から出てきた。
 「いいよーー」
 奈那緒は明るく歓迎する表情である。
 「うん」
 寿美はそのまま崩れるようにカウンターに置いた腕に頭を乗せてしまった。
 その日は奈那緒と沙奈美で辛うじて立つ寿美を奈那緒の部屋に運んだ。
 寿美は絨毯の上に倒れ込む。
 奈那緒は予備の布団を敷く。沙奈美と二人でその上に移動する。
 下半身はパンツに履き替えたので外見からは判らない。
 だがブラウスのボタンが外れて胸の蚯蚓腫れが覗いている。
 凄惨な状況が窺える。
 奈那緒と沙奈美は寿美の状況を見ながら飲み始めた。
 「私のときより酷い」
 奈那緒は自分の受けたプレイを思い浮かべる。
 「奈那緒はそのときどうだったの」
 沙奈美は今の寿美の状況が気になる。お互い人事では済まない。
 「とにかく部屋に倒れ込んで翌日の夕方にやっと起きたよ。痕が消えるのに五日くらいだったかな」
 奈那緒はその二百五十万で貯め続けた資金が満たされ開店に漕ぎ着けた。
 寿美も同じように今の境遇から抜け出した。皮肉である。
 乳首を斬られ借金を消したこと。警視監と女警視の拷問以上のプレイは絶対に忘れられない。
 奈那緒は寿美のことが心配になり胸の中を覗く。見た瞬間奈那緒は固まる。
 「え、えーーーーー」
 沙奈美も奈那緒の表情を見て不安な声を上げる。
 「酷い」
 奈那緒が寿美のブラウスの襟を離すと沙奈美も覗く。
 「あ、ああーーーーーーーーーー」
 沙奈美は驚愕の声を上げてしまう。
 「あいつら本当にサディストどころじゃないよ」
 奈那緒は怒りを露にする。
 「撮影でもここまでしないよね」
 沙奈美も青ざめた表情でそう言う。
 翌日も眠ったままなので奈那緒は沙奈美と一緒に寿美の荷物を片付けて奈那緒の部屋に回収する。
 代わりにクラブに鍵を返した。
 寿美は翌々日まで眠り続けた。
 お別れ会は延ばされ四日後に奈那緒の部屋に岩尾別に行った五人が集まった。
 「鞭も凄かったけど。蚯蚓腫れに蝋燭流されて。それを叩き割られて。その後が」
 寿美はそこで嗚咽した。
 「・・・」
 誰も言葉が出ない。
 「その後。蚯蚓腫れにレモンの汁を流されたの。全身沁みて。一瞬痛みがどうにも堪えられなくて。息ができないと言うか。暫く気を失ったみたいなの」
 寿美は涙をぽろぽろ溢す。
 「酷いよね」
 沙奈美もその酷さを噛みしめている。
 「気を失っていてその間何をされたか分からないの」
 寿美は堪らない恐怖と不安を訴える。
 「でもさ。警視監といってもそんなに遊ぶお金が有るものかな」
 咲枝は疑問を強く感じている。
 「そこは娼国とかから何らかのお金が流れているのよ」
 奈那緒はR国に行ったときそれを強く感じた。だがそれをリークして自分が帯広ニューシティに居られなくなるのは避けたい。
 それ以上の危険すら感じる。
 「この街まだ増築工事するらしいね」
 咲枝は客からそんな話を聞いていた。
 「それって娼国やR国が投資して日本から吸い上げると言うこと」
 沙奈美も奈那緒の言う事が分かりかけてきた。
 「それじゃ娼国とかが進出した街は警察とか役人はみんな息が掛かっているのかな」
 そうは言っても咲枝も湯野中マネーに助けられた。
 「詮索するより此処で稼いだ方が利口だよ」
 「そうね。でも私は福岡に帰るだけ」
 寿美は借金を清算して終わりである。
 「唐津にも巨大な街が有るよ。絶対にこの系列の街で稼ぐ方が利口だよ」
 奈那緒は苦労しただけに処世術が身に付いていた。
 「でも。まったく伝手もないし」
 寿美は借金を返しただけで自由の身になったが蓄えはまったくない。
 「確かに此処で開業資金を一から作るのは難しいよね」
 R国で躰を斬られて借金の清算以上にマンションと開業資金を得た奈那緒、咲枝、沙奈美は特別である。
 この三人は追い詰められて行ったのである。決して薦められる話ではない。
 「この街で寮に入って派遣で働く方法もあるけど」
 咲枝が派遣でこの街に出稼ぎに来た客の話を思い出した。
 「そうしたら」
 奈那緒もそれを薦める。
 「他所で働くよりこの系列の街の方が収入は良いらしいよ」
 咲枝もそれを押す。
 「うん。でも直ぐ見つからないと住むところが」
 「それまで此処に居ていいよ」
 奈那緒はそう引き止める。
 「いいの」
 寿美はそれに縋る。
 「いいよ全然」
 奈那緒の言葉で寿美の帯広滞在は決まった。
 湯野中が日本に最初に進出した街。十数年前下火に成るかソフトに成りつつあった風俗、売春は徐々にではあるが確実にハードに拡大しつつある。
 
 女衒の國 その十八 女躰売買復活 完



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