鬼三のSM小説
女衒の國 その十一 日本編


フェミニスト集団の惨劇

この物語はフィクションであり、実在の人物、機関とは何ら関わりがありません。

 二〇二〇年夏至中元
 (この小説は2018年現在未来形です)
 民事党四百十二議席。葛城義和内閣が成立して約一年弱。二〇一九年の参議院選挙も民事党が大勝した。
 だがこれは娼国、R国の資本が日本を経済侵略する傀儡政権である。
 R国の国民はまったく関係ない。その経済を握る日系人、日本人が主力となっていた。
 戦前戦中に亜細亜に進出した女衒の末裔がR国の経済を握る。これが仁川の父である。仁川はそれを引き継ぎ経済さらに政権まで握った。
 湯野中の父は仁川の父に使えた女衒である。湯野中も仁川に使えてかなりの経済力を握った。
 娼国がR国から独立する。戦中に娼館が置かれた小さな島二つから成る娼館島を国家にした。今では世界中の本社が置かれ一京からの金が動く。
 独立した娼国が実質R国を支配している。
 仁川亡きあとR国は二つの資本に分裂した。R国には地図に無い世界が認識しない境界線がある。
 南半分は娼国を引き継いだ安形派。北半分は湯野中派がその経済力で実権を握る。
 R国首相村上は北側、南側合意の傀儡である。
 両国の資本は中国、北朝鮮を除いた亜細亜全域に忍び草の様に浸透する。昨今では大型ニューシティを東京、大阪を除いた県ごとに進出させた。
 完全にシティ内で経済が回せる。ここから娼国、R国が吸い上げる。
 さらに葛城義和の開発したサプライチェーンマネジメントが経済侵略パターンを確立した。
 非正規雇用を日本の派遣会社より高額でニューシティに集める。これを高層ビル下層階の寮に入れた。消費はニューシティ内で行われる。
 人口を集めることで市政を息の掛かった民事党で支配して住民税半額を実現する。
 住民税半額を謳い文句に資産家を高層ビル上層階に移転させて税収を集めた。
 やがて娼国、R国が侵出した市以外は経済が疲弊して県内で統廃合となる。後から侵出したニューシティも二年でそれが大方完了した。
 娼国、R国が懐柔した民事党議員が党内で政権をひっくり返し安田内閣は退陣する。
 平佐和暫定内閣で解散総選挙が行われ民事党及び野党新国民党の一部が寝返って民事党86%となった。
 平佐和総理が新規当選した葛城義和を総理に指名。葛城義和の日本経済改造論で抜本的に日本は経済大国に返り咲く。
 短期間に二段階の税制改革が行われた。
 直接税を上限税率20%に抑えた大幅引き下げに相続税廃止、一時所得税も廃止する。逆に下層の課税を免除するレベルを上げた。
 また子供手当てを廃止して生活保護費をアップする。
 海外に出ていた日本の資本、資産が日本に戻った。下層の実質収入が増えてそれが消費性向に回る。
 景気は破格の急上昇をした。バブル期以上と成ったのである。
 即断即決トランプ大統領並みの進め方に僅かに議席を残した野党は独裁政権と抵抗する。
 だが葛城義和はお構いなし。議論で野党をねじ伏せた。強行採決でも批判を躱して進める。
 そして消費税25%を強行した。
 マスコミは二種類に分裂する。
 インターネット配信の娼国系放送局が圧倒的視聴率を持つ。
 テレビ太陽は娼国資本に買収され旭放送と名を変えた。
 他局は野党と女性知識層の意見主流のままである。だがその最左派的存在であったテレビ太陽の買収による大転換により視聴率は低下していた。
 特に娼国、R国系ニューシティに住む独身層がテレビ受像機を置かずに国営放送を排除してブラウザでテレビを見るようになる。
 パソコンでもテレビチューナー等を使わないので国営放送の受信者対象外と成るのである。
 もちろん地上波や従来の放送を見るにはテレビ又はチューナー等を要する。
 これまでの野党と女性知識層の意見主流の日本の世論が両極に一変した。
 
 葛城義和は堅苦しい内閣総理大臣を早く降りてR国に逃れたい。
 総理官邸に住まず自身のマンションに住むと主張したが川越なので認められなかった。
 総理官邸では滝澤沙緒里と密会すら出来ない。夜は大方R国系湯野中系列の建てた永田町に隣接したホテルに泊まる。
 滝澤沙緒里も同じ階の隣の部屋に毎日泊まっていた。
 マスコミの取材などが出来ないよう高層階フロントが一階とは別にその階に置かれている。
 エレベーターも直通である。
 葛城義和や滝澤沙緒里以外の部屋も娼国系の息の掛かった民事党議員その他身元の掴める者で占領された。
 特別な配慮で葛城義和の部屋に滝澤沙緒里の部屋へ秘密の扉まで設置される。簡単に行き来ができた。SPは階のフロントまでしか来ない。
 SPと雖もその上司まで娼国の息の掛かった警察官である。
 そしてホテル地下には一階から入れない宴会場が造られた。
 葛城総理の宿泊する高層階フロントのある階とその上の階から直通のエレベーターのみが繋がる。
 更にそのエレベーターは客室に見せかけた部屋の中にある。
 政治家にも此処なら安全と娼国から派遣のコンパニオンが来ている。
 相変わらずこの政権を支える娼国の息の掛かった代議士、警察幹部らは宴会が好きである。
 コンパニオンはこのホテルには直接入らない。隣接した別の建物と地下で繋がっていた。
 本日は全員仲居に見える姿である。だが着物の合わせは浅い。下着は愚か襦袢も腰巻も着けてない。
 葛城総理に気を使って好まない女躰盛りは全部の席にない。
 娼国副主席北嶋真紀子、R国北の実力者湯野中も同席していた。
 R国から来ているスタッフが宴会場の畳を二枚上げる。ハッチが開いて拷問椅子と十字架が出て来た。
 座に期待感が奔る。
 娼国の息の掛かった代議士らはSMが好きである。だが今夜の生贄はハードコンパニオンではない。
 娼国CIC長官津島公明が部下に牽かせて女を連れて来た。
 「私は娼国警察員鄭淑徳少将です。この女は民間人ですが反政府組織を作ってフェミニズム主義革命を目指す過激派とみなし捕らえました」
 津島の部下鄭淑徳少将が宴席に説明する。
 「それは危険だ。娼国に幽閉しろ」
 新国民党から民事党に寝返った菱沼農林水産大臣である。
 女は竹内優子と言う。まだ二十代前半と見える。
 Gパン姿なので腰の線の美しさが良く解る。
 「既に幽閉しても危険よ。この女の仲間を全部逮捕して完全な処置が必要よ」
 真紀子は事を大きく観ている。
 現政権を大きく揺るがす危険がある。運動などはたいした問題ではない。だが娼国、R国の献金他賄賂支配を追及に動き出したのである。
 工作員らはその動きを見張る。さらに選挙に僅かに残った立憲国民党との接触も見張っていた。
 これまで十年以上掛けて積んで来た娼国の経済支配と政治傀儡を大きく瓦解させる危機さえある。
 そうなれば日本経済も瓦解する。
 「拷問して仲間を全部吐かせよう」
 警察庁長官後藤謙二である。
 「仲間はR国に誘導してR国で逮捕すべきよ」
 真紀子は日本での逮捕は危険と考えている。
 「どうやって誘導します」
 民事党幹事長平佐和周一郎である。
 「こっちの工作員を仲間に潜入させる。この女がR国に居ると触れ込み奪還に動かすのよ」
 真紀子は既にこういう対策に幾つもの作戦を用意していた。
 娼国は仁川を継いだ安形主席がトップだが実質行政を動かしているのは真紀子である。
 「ではまた痒み責めで」
 菱沼が確認する。本心は鞭叩きや蝋燭をぶっ掛けたい。
 「それだけじゃ駄目よ。じっくり何段階にも責めましょう。完全に全てを喋って貰いましょう。葛城総理」
 どうやら今回も葛城義和が拷問を担当するらしい。真紀子は葛城義和が虐めたいタイプを理解している。
 平佐和は真紀子の行動を見ていて日本赤軍の重信房子を思い出す。
 どちらも美人。しゃしゃり出るリーダー的素質。もちろん目的は正反対である。価値観もまったく違う。変わらないのはその恐ろしさである。
 そして竹内優子にも同じ怖さを感じる。
 ならば徹底的に組織を根絶やしにしなければならない。
 これまでのフェミニストグループネットワークとは違う。一つ間違えば政府と闘う非合法組織となり大型デモを呼びかけかねない。
 葛城義和と平佐和には事前に確保した状況が真紀子から知らされていた。
 葛城義和は娼国から出張の緊縛師二人に竹内優子の躰を押えさせる。
 暴れようと藻掻く竹内優子のGパンを剥ぎ取った。ショーツは丸出しになる。黒でもその汚れの斑が近目に鮮明である。
 葛城義和は十字架を指差す。
 緊縛師らが四人掛りで十字架に磔にする。
 「トイレは何時間ぐらい」
 葛城義和が津島の部下の一人に確認する。
 「五時間は行かせて無いです。既に要求されています」
 「結構です」
 葛城義和は予定通りと納得する。
 「御前。総理だろ」
 竹内優子は怒りの表情で噛みつかんばかりの口調である。
 「この女にビンタして貰います。最初は警察庁長官後藤謙二氏」
 葛城義和は竹内優子の抗議は無視した。
 「やめろーーーーーーーー。総理も長官も犯罪だろーーーーーー」
 竹内優子は宴会場に響き渡る大声で喚き講義する。
 「御前は国家反逆罪だ。御前に人権は無い」
 警察庁長官後藤謙二はそう言い切って竹内優子の左の頬をひっぱたく。
 「があーーーーーーー。やめろーーーーーーーー」
 もう一発叩く。
 「があーーーーーーーー。ふざけんなーーーーーーーー」
 竹内優子は宴会場全体を怒りに滾った目で見回す。
 「次は麻留防衛大臣」
 麻留大臣も立ち上がり口をへの字に竹内優子を睨む。
 「やめろーーーーーーーー。女を何だと思っているんだ」
 「煩い」
 左の頬を掌に反動を付けて力を込めてひっぱたく。
 「ぐがおーーーーーーーーー」
 竹内優子は睨み返す。
 麻留大臣はもう一度叩く。
 「次は菱沼農水大臣。叩いたら次をご指名下さい」
 葛城義和はそう言って真紀子の席に向かう。
 「簡単には吐きそうもないですね」
 葛城義和は相当に筋金入りで面倒と予想している。
 「何か重信房子を思い出すな」
 平佐和が横から口を挟む。
 「そんな感じですね」
 葛城義和もその一言に納得する。
 「辱めてから痒みと痛みの繰り返しね。既に尿意は限界。そこまでは予定通りでしょう。それ以上に羞恥の破局に堕とすのよ」
 真紀子も気性は強く粘り気もあると見ている。
 「おーーい。トイレいかせろーーーーー」
 竹内優子が大声で講義する。脚はぶるぶる震えていた。
 「そこでやるんだよ。その磔柱の下にちゃんと排水が繋がっている」
 警察庁長官後藤謙二が高圧な態度で言う。
 「ふざけんなーーーーーーー。これを解いてトイレいかせろーーーーー」
 竹内優子はあくまで講義する。
 「下着だけ取って。せっかくの染みが流れる」
 真紀子が近くに居る緊縛師に言う。
 緊縛師は脚の縛りを解こうとする。
 「そのまま切ってしまって」
 真紀子は染みを公開して羞恥心を傷付ければ良いと言う考えである。
 緊縛師ははさみでショーツを切り落とす。
 「やめろーーーーーーーーーーーーー。猥褻行為だ!」
 竹内優子はあくまで吼え続ける。
 会場上部の壁六ヶ所に大型モニターが設置されていた。
 竹内優子を磔た十字架の脚元は硝子板でその中にはカメラが仕込まれている。
 葛城義和は緊縛師に竹内優子の片脚の膝に縄を掛けて十字架の横柱に吊るように要求した。
 緊縛師は右脚の脚首だけを新しい縄で十字架の柱に固定し直す。脚首を縛り合わせてあった縄を解いて左脚を持ち上げる。
 「ああーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーーー」
 竹内優子の女の部分が丸出しに成る。竹内優子は暴れた。
 緊縛師三人で持ち上げて押さえる。葛城義和が膝に縄を掛けて十字架に付けられているフックに吊るす。
 壁のモニターに竹内優子の女の部分がくっきり映し出される。切ったショーツも内側を硝子面に置いたので染みが映し出された。
 「なにするのーーーーーーー。おろせーーーーーーーーー」
 竹内優子は自分の羞恥を大型スクリーンに拡大されて怒り狂う。
 襲って来る尿意に立っている右脚を震えさせ吊られている左脚を捩って藻掻き続けた。
 竹内優子の放尿の破局が来るのを座敷の全員が固唾を飲んで待ち続ける。
 「御前ら政治家がこんなことやって全員強制猥褻で刑務所行きだぞーーーーーーーーーーー」
 竹内優子は吼え続ける。
 「ああーーーーーーーーーーーーー」
 遂に羞恥の破局に悲鳴を上げる。
 尿は飛び散るように流れ出す。やがて一本筋になる。緊縛師が後ろから手を伸ばして女の部分のびらびらを広げる。
 尿道の亀裂から出る部分が克明にスクリーンに反映された。
 「やめろーーーーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーー」
 竹内優子は吼え続ける。
 長い放尿であった。相当に溜まっていた様子である。
 葛城義和は緊縛師に浣腸の準備を要求する。
 政治家と役人らは竹内優子の羞恥の姿を見ながらコンパニオンの裾や胸に手を入れる事も休めない。
 コンパニオンの衣装は着物の合わせが浅い。太腿が丸出しになり時々黒い塊も見えてしまう。
 襟もはだけて乳首が丸出しになる。
 竹内優子には有ってはならない光景である。
 緊縛師が二人で尿の飛び散った竹内優子の脚をタオルで拭く。
 一人の緊縛師はバケツに石鹸水を溶いてそこに氷を入れる。一気に冷たくして浣腸器で吸い上げた。
 緊縛師は容赦なく竹内優子のアナルに挿入する。
 「あ、あーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーー」
 冷たい石鹸水が一気に腸に入る。
 「ああーーーーーーーーーー。あわあ。あわあ。あわあ」
 一気に腹を痛みが襲う。
 緊縛師はアナル栓を捻じ込む。
 「ぐああーーーーーーーーーー」
 竹内優子は腹の痛みに顔を歪めて苦しみ始める。
 「やめろーーーーーーーーーーーー。強制猥褻だーーーー。やめろーーーーーーーーーーーーー」
 竹内優子は腹の苦しみから顔を歪めて躰を捩って声を出す。
 「苦しいだろ。抜いて排泄すれば楽に成るぞ」
 警察庁長官後藤謙二が近付いてまた高圧な態度で詰る。
 「ふざけるなーーーーーーーー。御前ら普段はもっともらしい事言ってーーーーーーーーーーー。女性にこんな事するかーーーーーーー」
 竹内優子は苦しみながら怒りの限り言葉を搾り出す。
 「馬鹿め。仕方が無いから建前論だ。これからはそれも要らなくなる。御前のような反逆分子は娼国では終身刑だ」
 警察庁長官後藤謙二自身が娼国に従う傀儡と表明していた。
 「このーー。ハゲタカの手先ーーーーーーーーーーーー」
 竹内優子の苦しみは架橋に達している。
 「いつまでも苦しめ!葛城内閣は日本経済を限りなく回復成長させた。生活困窮者は殆ど居ない。最後の仕上げは売春防止法廃止だ」
 娼国、R国のニューシティ進出で非正規雇用層がバブル期の様な高額かつホワイトカラーの範囲で派遣業務に就ける様になった。
 直接税の大幅減税で非課税レベルが上がり高額所得者の税率が20%で抑えられ消費が一気に拡大する。
 これで民事党はこれまで投票すらしなかった非正規層の大きな支持を得て国会の大方を独占した。
 それが葛城内閣の日本経済回復論を成功させたのである。
 既に風俗、特浴への取締りが保健所のみになり余剰価値がそちらに使われ稼いだ女性はブランド、ホスト三昧する。
 これが大きく経済効果となる。
 「ふざけ、る、なーー。女性を、ぎ、せ、い、にしてーーーーーーー」
 竹内優子は限界の苦しみにも反論を続ける。
 葛城義和は緊縛師にアナル栓を抜くよう要求した。
 竹内優子の脚元に薄く透明な四角い箱が置かれる。
 二人の緊縛師が腰を押えた。あと一人の緊縛師の手でアナル栓が抜かれる。
 ぐううーーーーーーーーー。
 空気がおならの様に吹き出る。
 竹内優子の顔が究極に歪む。
 バオーーーーーーーーーーーン。
 黒茶色い飛沫が透明な箱に飛び散る。
 ズズーーーーーーーーーーー。
 茶色い水が流れ出る。
 ズズズズーーー。
 繋がった弁がアナルを押し広げて流れ落ちる。
 「うううーーーーー。ちくしょーーーーーーーーーーーー。おのれーーーーーーーーーーーーー」
 竹内優子から苦しさと怒りと羞恥に大粒の涙が溢れる。
 座敷からは満場の拍手が沸く。
 竹内優子は屈辱極まりない拍手の渦の中で怒りにわなわな震える。
 だが見ている議員、役人はこれまでのフェミニストらの男性をとことん虐げる横暴に心底怒っても堪えてきた。これは溜飲が下がる光景である。
 遂に竹内優子は悔しさに号泣する。
 更に拍手と野次の坩堝となる。
 緊縛師は排泄の後始末をしていた。
 「さてそろそろ白状して貰いましょうか。貴女の仲間を」
 葛城義和が本題を宣告する。
 「言うわけ無いだろ」
 「どう有っても話して貰います」
 「拷問して喋らす魂胆ね」
 「拷問は痛みとは限りませんよ」
 葛城義和は余裕綽々した態度である。
 「何をするのよ」
 竹内優子は恐怖の表情になる。
 蜂蜜と広口瓶に入った多量の蟻が運ばれた。
 竹内優子は十字架に磔られていて下半身は既に丸出しにされている。だが上半身はタンクトップとその下にブラジャーが確り覆っていた。
 緊縛師らの手で十字架の横の畳が上げられる。床からシャワースタンドと浴槽が迫上がった。
 「最初は小手調べだ」
 葛城義和はそう呟いて竹内優子の胸に蜂蜜を流し込む。
 「ああーーーーー」
 竹内優子は気持ち悪さに唸る。
 背中にも流し込む。
 「ああーーーーーーーー」
 頭から掛ける。
 「ああーーーーーーーー。ああーーーー。ああーーー」
 竹内優子は目をきつく瞑って躰を震わせ暴れる。
 葛城義和は踏み台に上って竹内優子の頭から広口瓶に一杯に入った蟻を投げ掛ける。
 「えーーーーーーーーーーーーーーー」
 竹内優子には見えてない。だが、気持ち悪いものが一斉に躰を襲ったので驚きと藻掻きの悲鳴である。
 葛城義和は竹内優子の膝を吊るした縄を切る。左脚は開放される。高手小手の縄も手首の近くで切る。
 まだ完全に戒めは解けてない。
 「さあ。自分で縄を解いて服を脱いで隣の浴槽とシャワーで洗いな」
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーー。なにーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーー」
 竹内優子は目が開けられない。躰中を蟻が這っている。
 高手小手の縄は暴れて腕は自由に成る。脚元の縄を狂ったように喚きながらなかなか解けない。
 「ああーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーー」
 喚き叫びながら暴れ解こうとさらに藻掻く。
 「ああーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー」
 ヒステリックに喚き暴れながらようやく右脚首の縄が外れる。
 顔の蜂蜜と蟻を手で何度も払いのけ僅かに目を開いて浴槽を探す。
 タンクトップを破り捨てる。ブラも方紐が無いので乳房から引き摺り下ろして下に落とす。
 浴槽に頭を突っ込んで洗う。蟻は湯に浸かった分は一気に死滅した。
 シャワースタンドに立って狂った様に躰を洗い捲くる。
 強制ストリップとシャワーショーに宴会場は沸きに沸く。
 竹内優子は緊縛師が渡したフェイスタオルで躰を拭き宴会場から走り出す。全裸である。フロントに助けを求めればと考えた。
 当然この地下からの出口は娼国工作員の手で封鎖されている。
 竹内優子は直ぐに捕まった。
 「はなせーーーーーーーーーー。はなせーーーーーーーーー」
 全裸のまま担がれ座敷に戻される。
 「ふざけるなーーーーーーーーーー。こんな強制猥褻ゆるされないよーーーーーーーーーー」
 竹内優子は怒りの限り宴会場に向けて怒鳴る。
 葛城義和は次の責めを準備していた。
 緊縛師に駿河問いの吊るしを要求する。
 別の畳が持ち上げられ今度は小型のクレーンが迫上がった。
 工作員も混じって緊縛師と四人で竹内優子の躰をうつ伏せに押える。緊縛師が縛った。
 手首を揃えて背中の真上で縛り脚首も膝から上に曲げ脚首を揃えて縛る。
 縛り合わせた脚首と手首を合わせて更に縛り合わせた。その縛り目にフックを引っ掛ける。
 そのフックをクレーンのフックを下げて引っ掛けた。
 「あわあーーーーーーーーーーー。あわああーーーーーーーーーー」
 クレーンが上昇すると竹内優子は駿河問いの苦しさに躰を捩り悲鳴を漏らす。
 竹内優子のスリムな躰は空中に五角形に丸めて吊るされている。
 首だけが髪の毛に顔を隠してベコの頭のようにはみ出す。髪の毛に覆われた中の美形の表情は苦しみに歪んで加虐心をとことんそそらせる。
 だが葛城義和には気丈な美人の竹内優子なら幾ら虐めても罪悪感は微塵にも起きない。見ている代議士らも同様である。
 葛城義和は苦しむ竹内優子の髪を左手で掴む。右手でビンタする。
 「ぐおーー。ちくしょーーーーーーーーーー。くずやろーーーーーーー」
 竹内優子は苦しみながら怒りに罵声を返す。
 「喋ってもらいますよ。貴女の仲間を全部」
 葛城義和は薄笑みを浮かべて詰るように言う。
 後ろに回って膣にクスコを挿入する。
 「やめろーーーーーーーーーーーー。強制猥褻やめろーーーー」
 この姿にされて無駄でも気丈にまだ叫び抗議する。
 内部を一通りスクリーンに拡大投影した。
 葛城義和はチューブのマスタードを流し込みクスコはそのまま抜いてしまう。
 「このまま痒くなるのを待ちます。まだ第一段階です。マスタードを注入しました。暫く開放しますのでご自由に弄ってください」
 数名の代議士が立って近付き触り始める。
 葛城義和はそう宣言して真紀子の隣の席に戻った。
 「東京、大阪の賃貸系住人の人口はかなり地方のニューシティに移りました。問題は沖縄です」
 葛城義和は真紀子に意見を要求する。
 「反対分子は後回しよ。あそこをハブ空港にして完璧に基地と物流の街にするべきよ」
 「土地買収が難しいらしいです」
 「分った」
 真紀子は何か戦略があるらしい。無論はじめから葛城義和はそれに期待している。
 竹内優子が痒みに暴れだすまでそのまま待つ姿勢である。
 「簡単には吐かないぞ」
 平佐和も竹内優子の気丈さを懸念している。
 「虐め甲斐があるでしょう」
 先程まで難しいと言っていた葛城義和は達観していた。とことん苦しめたい。加虐心が沸騰したのである。
 駿河問いの苦しい姿勢の中でマスタードの痒みは直ぐに効いて来る。
 「うぐうーーーーー。うぐぐぐううーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーー。うぐううーーーーー」
 竹内優子は吊るされた腰を捩り太腿を上下に動かし躰を迫り上げて痒みに藻掻き続ける。
 「痒いだろう」
 「かゆいよーーーーーーーーー。あらわせろーーーーーーーーーーー」
 「駄目だ。お願いすればこいつで掻き回してはやる」
 ぶるーーん。ぶるーーー。ぶるーー。
 葛城義和はドリルバイブを翳して始動して見せる。
 「ふざけんなーーーーーーーーーーーーー」
 「そうか。ならそのままだ」
 「あらわせろおーーーーーーーーーーーーー。ここからおろせーーーーーーーーー」
 竹内優子は藻掻きながら叫び続ける。
 「御前の仲間を全部話したら洗ってやるよ」
 葛城義和はいつまでも続ける姿勢である。
 「うぐううーーーーー。ううぐぐううーーーーーーー。ぐうーーーーーーーーー。うぐうううーーーーー」
 竹内優子の藻掻くのを暫く愉しむ。
 「くそーーーーーーー。なんとかしろーーーーーーーー」
 葛城義和はドリルバイブを構える。
 後ろに回って挿入する。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーー」
 女の入口に異物の入った悲鳴である。
 スイッチが入る。
 「ああーーああーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーああーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 駿河問いに吊るされた躰が空中で究極に震撼する。腰が暴れ捲くる。
 葛城義和は腰を落として押え続けた。
 「ああーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーーー」
 竹内優子の表情は破裂している。
 マスタードが膣液に流れるので適当に止める。
 「ああ。ああ。ああ。ああ」
 「止めたらまた痒くなるぞ」
 葛城義和は荒い息遣いの竹内優子に追い討ちを掛ける。
 既にマスタードは流れていた。一度は痒みを治めて次は山芋のすり汁を使う。
 こっちの方が効く事は過去に確認済みである。
 「答えるまで何処までも責めますよ」
 葛城義和の言い方は恐ろしく冷たい。国会答弁でも同じである。だが景気が格段に良くなった為あまり抵抗を受けてないのであった。
 竹内優子らはこの総理がこれまでのどの総理より許しがたい。
 景気の背景で女性の社会進出は抑えられた。
 娼国、R国のニューシティ進出で保育園は風俗向けの託児所に保母を奪われてしまう。そして自治体の統廃合で原発の大方が再稼動した。
 電気料金は震災前に戻った。大方の大衆はまったく非難しない。
 その総理がいま竹内優子の目前に居て理不尽な拷問をする。
 葛城義和は緊縛師と工作員に竹内優子の躰を吊るしから拷問椅子に移すように要求する。
 「やめろーーーーーーーーーーーー。はなせーーーーーーーーーー」
 竹内優子は五人掛りで躰を担がれても暴れ抵抗する。
 それでも緊縛師と工作員は竹内優子の躰を拷問椅子に磔にしてしまう。
 葛城義和が自らもう一度クスコを竹内優子の膣に挿入する。
 拷問椅子のハンドルを回して四十五度に倒してクスコの口を真上に向ける。
 その中に山芋のすり汁を流し込む。そのままクスコを抜いて零れたすり汁は躰に流れて放置する。
 「今度は痒く成っても答えるまでそのまま放置ですよ」
 葛城義和は冷たく言い放って席に戻った。
 平佐和はまたコンパニオンに酒を無理強いしている。いつもの事と周りも達観して何も言わない。
 平佐和は他の代議士同様膝に抱いたコンパニオンの着物の裾を割って中に指を入れて日本酒を水差しで飲ませる。
 昔の芸者とは違う。酒にはそんなに強くない。そして平佐和の指名を受けることで既に諦めている。
 直ぐに看護師が呼ばれた。座敷に寝かされカテーテルを挿入されて利尿処置が取られる。
 実に隠微な光景である。看護師も心得ていて陰部を隠さない。
 当然このコンパニオンには娼国からこれまでも特別手当が出されている。
 「経済効果をもっと上昇させるべく日本の天候を護る政策を考えています」
 葛城義和は麻留防衛大臣、菱沼農水大臣、平佐和幹事長に提言する。
 「大方の地域がニューシティに飲み込まれたではないか」
 急性アルコール中毒にしたコンパニオンを弄っている平佐和が答える。
 「日本の中央の山脈を全部削って盛り土を強化して河川の氾濫を防ぎます。その工事で経済効果を上げます」
 「そんな直接税を減らして消費税を上げてないうちに」
 菱沼農水大臣が咎める。
 「だから消費税増税と共に経済効果を上げて税収を増やします」
 「ついでに売防法と風営法を廃止するか」
 平佐和が付け足す。
 「それはまだです」
 「なぜ」
 「ニューシティ関連の風俗がもっと独占してからです」
 「うむ」
 平佐和も否定はしない。
 「既に自然を護るなどはまったく不可能です。自然災害を防がないと多大な災害損失が経済を後退させます」
 「そうよ。各県のニューシティを拡大して一軒家を廃墟にすべきよ」
 真紀子も納得した。
 竹内優子は痒みが効いて来て藻掻き始めている。
 拷問椅子の上で縛って固定された脚を強引に暴れさす。左右互い違いに痒い股間を捩り続ける。膣痙攣の如く股間は乱れ動く。
 葛城義和が遠目に見ながらまだもう少しと様子を見る。
 宴席の代議士らはコンパニオンを弄くりながら興味深く愉しんでいた。
 「交通機関の在り方を見直します」
 「鉄道整備は簡単ではないでしょう」
 菱沼が疑問を呈する。
 「廃止駅、廃止線を増やします。都市部のみ移動速度を上げるため新線を増強します」
 「各県のニューシティに更に人口を集中させるか」
 平佐和が補足する。
 「そうです。そして都心部を貫通させます」
 「貫通ですか」
 菱沼は怪訝そうである。
 「要するに周りの県から都心部へ通勤時間を短縮やな」
 麻留防衛大臣は理解していた。
 有楽町線は毎日遅れる。和光市、飯田橋間が遅れの元凶である。
 昔の中央線快速など201系時代は新宿、四谷間ですれ違うと殆どのドアに何か挟まったまま走っていた。
 現在では少しでも引っ掛ると最開閉になる。ホームドアまで開けるので更に乗り込む者まで居て何度も最開閉になってしまう。
 だから毎日十分以上遅れるのである。
 所要時間が長くなれば更に混雑は悪化してゆく。
 所要時間を短縮すれば区間ごとの密度は下がって混雑は緩和する。
 川越市発で和光市、飯田橋、永田町、有楽町、豊洲停車の急行線を単線で開業させる。
 朝は上りのみ。夕方は下りのみである。
 川越には娼国進出のニューシティが三十四棟二つの街に別れて存在する。
 この通勤時間を凝縮して都内から人口を移す計画である。
 千代田線、半蔵門線も同じ事が計画される。
 千葉県姉ヶ崎ニューシティ、他神奈川県、栃木県からも同様の路線を開業する計画もあった。
 逆にローカル線は停車駅を減らす。過疎地を更に過疎にして山を崩してしまう。
 自然破壊との猛反対は起こる。それでも葛城義和は災害対策が最善と乗り切る所存である。
 「ああーーーーーーーーーー。もうだめーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーーーー」
 竹内優子は遂に断末魔の叫び声を上げる。
 「だめーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーーーーー」
 葛城義和が近付く。
 「いうよーーーーーーーーーーー。いうーー。いうーー」
 「よおし。中和してやる」
 葛城義和は再度クスコを挿入する。
 酢の瓶を翳す。
 「いいか。もしリストを書き出さなかったら。同じ状態で一晩放置だ。判ったか」
 「判ったよーーーーーーーーー。はやくーーーーーーーーーー」
 竹内優子はの断末魔の情けない顔は究極に溜飲を下げる。
 「いいな。次は容赦ないぞ」
 葛城義和は更に念を押す。
 「わかったよーーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー。はやくうーーーーーーーーーーー」
 竹内優子は号泣状態で叫び続ける。
 クスコに酢を注入してクスコを抜く。
 緊縛師が戒めを解く。
 透明なバスタブには湯が張られている。
 「自分で洗え」
 葛城義和はバスタブを指差す。
 竹内優子はそのまま飛び込む。中で膣に指を突っ込んで狂ったようになりふり構わず洗い捲くった。
 透明な湯船からは完全に丸見えである。竹内優子には既にそれどころではない。痒みから逃れたい一心で両手の指を使って洗い続けた。
 娼国工作員らはまた逃げ出すことを考慮して完全警戒している。
 竹内優子は涙をぽろぽろ溢しながら痒み責めの恐ろしさに仲間の名前他の情報を渡された用紙に書く。
 「こうやって全員何か理由をつけて逮捕するのね」
 拷問に屈してしまった。痛みなら堪えられたかも知れない。だがあの痒みを一晩放置にはどうにも堪えられない。
 「日本で逮捕などしないよ。あんたを人質に娼国に誘導する。そこでスパイ容疑か取材禁止違反で逮捕だ」
 葛城義和は余裕綽々である。
 「ちくしょーーーーーーーーーー。きたねーーーーーー。こんなひれつなことしてーーーーーーーーーーーー」
 竹内優子は膝を叩いて悔しがる。
 だが生き延びることは諦めてないようである。
 竹内優子は仲間が救いに来て全てを国際社会に明るみに出せる機会があると信じている。
 「私をこのまま娼国に移送するの」
 「そうだよ。それも潜水艦でな」
 警察庁長官後藤謙二が横に来ていた。
 「こいつ剃毛したいな」
 菱沼である。
 「髪の毛も剃って坊主にして娼国に送りましょう」
 警察庁長官後藤謙二の提案である。
 「それはいいね」
 麻留防衛大臣も賛成する。
 「良いと思います。こいつはAVには出来ません」
 葛城義和も納得する。
 「ふざけんなーーーーー。全部回答しただろーーーーーー」
 竹内優子は再び叫び吼える。
 一切容赦はない。緊縛師らが躰を掴んでもう一度拷問椅子に固定する。
 「やめろーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーー」
 竹内優子は叫び続ける。
 「剃毛からだな」
 言い出した菱沼が取り掛かる。
 警察庁長官後藤謙二は後ろに回って竹内優子の髪を切り落とす。
 緊縛師三名と工作員が躰を押える。
 「あーーーーーーーーーーーーーーー」
 髪をばっさり切り落とされた悲鳴である。
 警察庁長官後藤謙二は大方切り落としてバリカンを使う。
 竹内優子は全身無毛の完全全裸で娼国に移送された。
 
 娼国、R国には竹内優子らのグループとは別の二系統のフェミニストグループが拘留されている。
 R国T市の日本人居住区に抑留されている三名は葛城義和の彼女滝澤沙緒里の元の仲間である。
 特に内山莉緒警部補と木村史乃警部補は滝澤沙緒里がかつて苦楽を共にした。
 滝澤沙緒里は内山莉緒警部補他三名の仲間と一緒にR国に入った。
 現代のからゆきさん。男に騙され借金を作って日本のやくざと現代の女衒に売らる。ハードコンパニオンとしてR国の外国人居住区で働く。
 それはもっとも悲惨なSMのコンパニオンであった。
 これを追って国際世論に訴えるべく女性フリージャーナリストが海外取材鎖国のR国に潜入したがT市警察に射殺された。
 元ジャーナリストの滝澤沙緒里らはこれを調査に入って掴まったのである。
 内山莉緒警部補と滝澤沙緒里はT市に監禁され凄惨な拷問を受けた。
 木村史乃警部補は滝澤沙緒里らが連絡を絶った一部始終に疑念を抱いて仲間らとR国に入る。
 内山莉緒警部補と滝澤沙緒里は駐留米軍幹部のSM接待に出されていた。理不尽な拷問の末、滝澤沙緒里は日本向け無修正AVまで製作されてしまう。
 女衒の末裔でR国北側の影の権力者湯野中。その元愛人でR国内に於いて物流業を営む社長盛高知里が湯野中を裏切る。
 滝澤沙緒里の仲間らは盛高知里の協力を得て二人を救出して漁船で日本に逃れようとした。
 だが娼国副主席北島真紀子と湯野中の腹心指宿の機転で公海に出たところで捕まった。
 男性、年配者は殺され残る五人に陰湿な拷問が再開されることになる。
 見せしめの様に盛高知里の拷問が娼国新鋭空母の甲板で行われた。
 その後事態は一変する。
 無修正AVを創られた滝澤沙緒里だけが条件付で解放された。さらにAVのギャラとしてR国に現在の豪邸、日本に高級マンションを与えられる。
 既に作られた日本での社会的立場はジャーナリストから人気AV女優と成っていた。
 滝澤沙緒里が一人選ばれたのは正規査証で入国していたからとされている。もちろん選んだ真紀子の考えは他にあった。
 R国に滝澤沙緒里らが入る時点で協力した元娼国警察員久保田奈緒子及び内山莉緒警部補、木村史乃警部補が人質である。
 久保田奈緒子もR国でAV女優にされた。
 そして盛高知里は娼国系の日本法人社長として監視の付いたまま滝澤沙緒里と日本に帰される。
 滝澤沙緒里が盛高知里の紹介で葛城義和に会った時に二つの事を頼む。
 それは岡村一美と新井絵里の処刑の回避及び内山莉緒警部補と木村史乃警部補への現金の援助であった。
 そして葛城義和に交際を求める。
 葛城義和はかなり警戒したが真紀子の付き合えという指示に従う。
 滝澤沙緒里は葛城義和と付き合うと共に娼国に寝返った。
 真紀子の勧めでD市にホテル経営などを行い。売春経営も始め完全に娼国、R国の経済戦略の一部と成る。
 もう一つのグループは滝澤沙緒里のAV転向に疑念を抱いた別のグループである。
 だがこの中に滝澤沙緒里のグループだった新井絵里が混じっていた。既にその行動は娼国工作員に見張られていたのである。
 彼女らは姉ヶ崎ロイヤルホテルで会合を開く。
 新井絵里と岡村一美以外全員娼国工作員の手で抹殺された。
 既に警視庁、千葉県警とも娼国、R国の息の掛かった幹部が何人も居る。新井絵里と岡村一美がこの一連の事件の容疑者にされた。
 二人は潜水艦で娼国に運ばれ岡村一美は娼国南の島の鉄格子の中である。
 新井絵里と岡村一美を容疑者にした県警の決定に疑念を抱いた出水茉里巡査部長は単身娼国に潜入する。
 千葉県警ははこの行動を逆に娼国に通知した。
 出水茉里巡査部長も娼国の鉄格子の中である。
 続いて小倉紘子警部と笛木祐子巡査部長が娼国に幽閉された。
 政治家、警察の中枢を懐柔して手先に侵出した帯広ニューシティ。
 其処は住民税半額の帯広市に高額所得者と非正規労働で人口と金を集める排他都市である。
 R国日系人資本の日本に置かれた持ち株会社オーナー村上晴久の家では政治家、傀儡市長、警察幹部に全身奉仕の肉体接待が行われていた。
 旧姓高島波琉は正妻ながら三年契約で接待に使われる。
 波琉は外と連絡の取れない籠の鳥であった。所持金は持たされてない。豪邸だがR国から来た工作員の召使に監視される生活を続けていた。
 前妻は自殺。その前の二人も行方不明となっている。
 道警は既に本部長以下大方がR国の支配下である。その中で正義を正すつもりの小倉紘子警部と笛木祐子巡査部長がこの不審な村上家に立ち向かう。
 広大な村上家の敷地に自殺した前妻より前の妻二人の遺体を捜して任意で捜査に入る。だが何も出ない。任意捜査に応じたのは罠である。
 逆にR国の息の掛かった道警本部長以下の手で村上家の地下室に監禁された。二人に怒り心頭の政治家と警察幹部はとことん女躰SM玩具にする。
 本部長や一課長の支持に従う若い部下たちは羞恥極まりない拷問を続けた。
 だが二人の婦警が行方不明のままでは問題である。婦警らを玩具にした後始末に二人を気狂いにする計画となる。
 その拷問は本部長らと同じく娼国、R国に大きくゆかりのあるやくざに委託された。
 やくざは蛇を使った残酷拷問を何段階も手を変え行う。特注の棺に躰を固定して蛇を投げ込まれ蓋をされる。
 だがどこまでも堪え続けた。已む無く政治家、警察、やくざは次なる手段を考案。二人はAV女優にされ社会的に葬られてしまう。
 見込み違いの捜査をして署に戻らずR国に逃げてAVに転向したと強引に筋書きを作られた。
 実質AVが公開されて誰も異論を唱えるものは居ない。
 娼国の鉄格子には五人が監禁されている。
 最後の一人は娼国が買収する前の元テレビ太陽記者小林由美子である。
 R国の息の掛かった官房長に不倫交際紛いの取材を仕掛けたテレビ太陽女性記者。これをR国北側の工作員が捕まえる。
 この記者は娼国に反旗するフェミニストネットワークの一員である。
 真紀子は宴会場でSM拷問に掛ける。局内の仲間を白状させるべく痒み責めを敢行する。
 フェミニスト寄りに世論操作をする中心人物とその人脈が明らかになった。その女性記者は宴会場で人間ミキサー処刑される。
 だが既に手は打たれていたのである。
 半年後事件が起きた。官房長がセクハラで槍玉に上がる。週刊誌に送られた女性記者の録音テープから記事が公開された。
 野党と女性政治家はセクハラけしからんと一方的に捲くし立てる。マスコミが応援して徹底抗戦。これらは一方的に厳重処罰を求める。
 テレビ太陽は広報部長が自社の記者と公表してセクハラは事実と訴える。全て黒だと押し切ってしまった。
 真紀子側も反撃する。女優が惨殺死体で発見された。ネットワークの一員である。警視庁はテレビ太陽枝野制作部長を逮捕した。
 殺害したのは娼国工作員である。枝野制作部長に関連する証拠を偽造した。そして枝野制作部長のアリバイを崩してしまう。
 さらに制作部長の局内の仲間だった女性記者小林由美子が工作員に捕まった。
 川越の会合で録音の全容が公開される。
 怒りに狂う議員らに小林由美子が究極の拷問を受ける。それでも命乞いしたので小林由美子は娼国に収監された。
 いま娼国には合計五人のフェミニストグループの女が収監されている。
 その中から真紀子は出水茉里巡査部長を選んだ。
 本人を出す訳ではない。イメージの近い女を整形してそっくりさんを創ったのである。
 女の任務は竹内優子が書いたフェミニスト仲間のリストに接近して娼国に誘導することである。
 竹内優子は娼国に移送されて来て他の五人とは別のブロックに収監された。
 工作員は竹内優子を二、三日観察して出水茉里巡査部長として日本に向う。もちろん入管、警察関連には手が回っていた。
 竹内優子の仲間は工作員と日本の警察の手で居場所、日常が既に突き止められている。
 
 今年も集中豪雨の災害が日本の各地を襲った。
 水上を発車した上越線E129系電車は豪雨の中を四両編成ワンマン運転で長岡に向かう。
 訓練期間も終わって単身乗務をする女性運転士が一人で四両編成の電車を運行していた。
 越後湯沢で新幹線、ほくほく線他に接続する。
 此処で乗客は大方が降りてしまった。
 乗客は先頭車に男性が六人お年寄りの女性が一人である。
 八色駅を出て暫く走った。トンネルに差し掛かる手前で土砂崩れが起きる。
 女性運転士は急停車させる。
 だが先頭車は土砂の上に乗ってしまう。
 パンタグラフが外れて予備電源になった。
 運転手は運輸指令所に連絡を取る。
 土砂崩れの範囲は広いらしい。後方も遮断されていた。
 運転手は状況を放送する。
 怒った客の一人が乗務員室を叩く。他の五人も女性運転士の躰の線をじっくり観察している。
 乗務員室を叩いた技術者風の客が女性運転士を客室に引きずり出す。
 「なにするのおーーーーーーーーー」
 女性運転士は抵抗するが通路に投げ倒される。
 「あーーーーーーーーーー」
 女性運転士は客を睨み返す。
 他の五人が取り囲む。
 一人も止めようとはしない。
 「戸田さんあんたの運転が下手だからこうなったんだよ」
 客の一人は胸のネームプレートを読んで文句を言う。
 「違います。災害です」
 戸田枝理名と言う運転士は反論する。
 「嘘だ。遅れていたじゃないか。今頃トンネルに逃れているんだよ。御前の運転がへぼだから遅れたんだよ」
 商店主風の客が怒りをぶつける。
 「すみません」
 戸田枝理名運転士は遅れを指摘されて謝る。
 「脱がしちまえ」
 労務者風の男が制服を掴む。
 乗客はこの六人とお年寄りの女性だけである。
 他の三両に人は見当たらない。
 「やめてーーーーーーーーーー」
 戸田枝理名運転士は恐怖に叫ぶ。
 会社員風の男二人が戸田枝理名運転士の躰を後ろから羽交い絞めにする。
 「やめてーーーーーー。やだ」
 最早。乗務員と客ではない。
 戸田枝理名運転士は逃れようと暴れる。客の一人が乗務員室に入った。
 労務者風の男がベストのボタンを外しブラウスのボタンを引き千切る。
 残る商店主風とGパンの男がスラックスを脱がす。
 「やめてーーーーーーーー。やだあーーーーーー。やだ」
 戸田枝理名運転士は暴れ抵抗する。だが労務者風にブラを毟り取られ乳房が丸出しになる。
 「・・・・・・・・・・・・」
 戸田枝理名運転士は恐怖に叫び続けるが声が出ない。
 乗務員室を覗いた技術者風が戸田枝理名運転士のスラックスのベルトごと乗務員室の鍵を奪い取る。
 逃げられない様に乗務員室を閉めてしまう。
 Gパンの男がショーツも脱がす。
 「ああーーーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーーーーーー」
 戸田枝理名運転士はショーツを取られまいと掴んで抵抗する。既に膝まで下がって土手の黒い塊は丸出しである。
 太腿に余分な肉はない。陰毛に隠れながらその下に閉じ合わせた女の部分の僅かな突起が見え隠れする。
 戸田枝理名運転士の顔は土色に強張り歯を食いしばって抵抗する。
 「いやあーーーーーーーー。いやあーーーーーーーーー。いや。いやーーーーーーーー」
 戸田枝理名運転士はGパンの男が抜き取ろうとするショーツを掴んでいる。躰を振って脚を暴れさせ抵抗した。
 一人が車両のロングシート座席を外して床に二本並べて敷く。
 そこに戸田枝理名運転士を寝かせ四人が腕と脚の脹脛を抱え大の字に躰を広げて押さえる。
 「やだーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーー。やだあ。やだ。やだあーーーー」
 あと一人が後ろに回って首に腕を回して頭を押えた。
 「ぎゃおーーーーーーー。うおーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーーー。やだあーーーーーーーーーーー」
 戸田枝理名運転士は土色の表情から唾液を飛ばして叫び抵抗し続ける。
 遂にGパンの男が戸田枝理名運転士に挿入する。
 「ああーーーーーーーーーーーーー。あはあーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 一人同じ車両に居たお年寄りの女性はシートに体を隠していた。
 E129系電車は一両の構造が運転席から前半分がロングシートで後ろ半分がボックスシート二列に成っている。
 そこに隠れたのである。
 六人は強姦を終えると乗務員室を空けて前の貫通路から線路に降りた。そのまま土砂を乗り越えてトンネルに逃れる。
 救援が着いて戸田枝理名運転士の無残な姿に事件が確認された。
 お年寄り女性の断片的な証言から六人はバラバラに乗って来たと確認する。電車が土砂に乗り上げるまでは何も問題は起きてない。
 六人が偶然居合わせてその行動に至ったそんな状況にも思われたのである。
 お年寄りの女性から似顔絵は作成出来なかった。戸田枝理名運転士からも乗務員室を叩いた男とあと一人だけ似顔絵が作成出来ただけである。
 非常線は張られたが六人の行方は掴めない。
 無人駅が多く監視カメラの映像なども確認できなかった。
 どう検証してもこの六人に関連性は見当たらない。まったく面識のない六人が強姦に加わったのか。計画性を持って乗り込んだのではないか。
 だが土砂崩れに計画性はない。
 そして豪雨の中六人の男は何処に消えたのか。
 さらに病院に運ばれた戸田枝理名運転士から梅毒の感染が確認された。そこはマスコミ報道されていない。
 病院関連も捜査されたが該当者は無かった。
 謎の多い事件となって膠着する。
 葛城義和内閣の山を削る政策及び過疎地切捨て大都市集中化を促進する政策には利用された。
 
 葛城義和は相変わらず夜間はR国系ホテルに滞在して隣接する滝澤沙緒里の部屋に移動していた。
 「ねえ。この事件も工作員なの」
 滝澤沙緒里はテレビのワイドショーを見ながらふらりと尋ねる。
 「俺には何も知らされてない」
 葛城義和は多分そうだと分かっても追求はしない。
 「そう」
 「多分北側の工作員が売春の進出を援護する策だろう」
 「一般に犠牲が出ないようダミーの売春が必要と言うことね」
 滝澤沙緒里は皮肉のように言う。
 「そういう考えもあるのだろう」
 葛城義和は過疎地切捨て政策には利用したがそっちは乗り気ではない。
 「逆効果にならないの」
 滝澤沙緒里は今更フェミニストの主張でもジャーナリストの主張でもない。葛城義和の政策に影響するのを心配している。
 「何とも言えない」
 葛城義和も困ったとは言いたくない。
 葛城義和の政策は山を削り土砂災害を防ぐと同時に盆地などが暑くなる現象を解消したい。
 人間の住む部分を少ないコンクリートゾーンに集約する。残りを計画森林と農地に戻す。
 そして家族の町と独身者の街を分けた娼国の策を引き継いで静かに売防法を廃止したい。
 現代日本では売春がダミーは既に通らなくなってしまっている。強姦などで下手に批判議論を沸騰させたくないのである。
 古くから残るソープランド以外に売春は無い。娼国、R国に行く船が日本を出港してから済州島で折り返しの売春がメッカである。
 葛城義和は滝澤沙緒里の服を脱がす。滝澤沙緒里は成されるがままである。
 何故か今日は葛城義和が貪るように求めた。
 どんなAV嬢と比較しても綺麗な躰である。
 「今日は剃ってもいいかい」
 葛城義和は衝動が込み上げていた。
 「うん」
 滝澤沙緒里はすんなり頷く。数年前の彼女には有り得ない事である。
 柔らかい陰毛がドテだけを五角形に覆っている。その下にはグレーの混じった薄小豆色の粘膜が閉じ合わせていた。
 広げると薄小豆色のびらびらの薄い縁の内側は皮膚より薄い薄橙である。
 シェービングクリームを塗らずローションで剃ってしまう。
 剃毛するとその下の皮膚は周りよりやや紅が掛かっているが綺麗である。
 滝澤沙緒里の陰毛は有っても美しい。だが剃っても股間は綺麗である。AVは爆発的に売れた。
 乳房も細い体型にはボリュームがある。僅かに垂れ気味なのが柔らかさを感じさせる。
 葛城義和はドリルバイブを用意していた。
 これで責めて反応を試したいのである。だが滝澤沙緒里はこれの効果を良く知っている。滝澤沙緒里には忌まわしい道具である。
 ルームの電話が鳴った。
 真紀子である。
 「葛城総理はそちらでしょう。打ち合わせをしたいのですが」
 「あなた副主席よ。打ち合わせがあるみたい」
 「はい。葛城です。私の部屋でお待ち下さい」
 「判った。沙緒里さんも一緒に」
 プレイはお預けである。直ぐ身支度を整える。
 葛城義和が先に部屋に戻った。
 真紀子はリビングに鎮座している。
 「湯野中の配下が余計な事をしたみたいで」
 「湯野中氏は何でそんな指示をしたのでしょう」
 「してない。いまやった部隊を調べているって。後日総理にお詫びに来るそうよ」
 「勝手に動いたのですね」
 「どっちにしてもこの件の穴埋めはして貰いましょう」
 「どの様に」
 「沖縄よ。土地買収が進まないのでしょう」
 「そうだが」
 「市政は統廃合したのだから。もう一箇所進出してもらいましょう。そして空港を広げるのよ。沖縄はハブ空港に出来るでしょう」
 「それは考えています」
 「もっと外から人口を増やせばいいのでしょう」
 「そうです」
 「やっぱり工作員の仕業なのですか」
 滝澤沙緒里が身支度を整えて来た。
 「こんな馬鹿な事をするとは思えないけど。工作員しか出来ないよ」
 「確かにこの事件はそれ以外に説明が付かない」
 葛城義和は公には何も発言しないが確信を持っている。
 「沙緒里さん。あなた廣子さんと協力して葛城総理の代理人として湯野中に要求してくれない」
 「判りました」
 滝澤沙緒里に真紀子の要求は理解できた。
 真紀子の言い分を理解していても真紀子から言えば湯野中は拒否する。
 市江廣子にも滝澤沙緒里にも利益に成る話である。
 R国に一番近い沖縄のハブ空港化はR国D市の新空港へ路線を増やし遊行客を誘致できる。
 D市は市江廣子も滝澤沙緒里も投資していた。
 
 竹内優子がナンバーツーと指名したのは田中道子である。
 娼国で指令を受けた女性工作員は田中道子に接近する。
 田中道子は千葉市の職員であった。
 出水茉里巡査部長に扮した工作員は田中道子を千葉市内のビジネスホテルに呼び出す。
 「出水さんはAV女優に成ったのではなかったのですね」
 「はい違います。あれは強制的に創られたのです。数日前まで娼国に監禁されていました」
 「開放されたのですか」
 「いいえ。脱走しました」
 「ええ」
 「つい最近竹内優子さんが捕まえられて来ました」
 「ええ。彼女娼国に」
 「そうです」
 「出水さんはどうして娼国から日本に帰れたのですか」
 「協力者を見つけました。R国のパスポートで日本に入りました」
 「優子の救出方法は有りますか」
 「難しいけど潜水艦を持っている人が居ます。その協力を得られたら。あとはR国で武器を手に入れます」
 「どのくらい費用があれば」
 「お仲間は何人」
 「デモに参加しているだけの人は連れて行けない。主力は七人です」
 「旅費は別にして武器と潜水艦のレンタルで三千万位です」
 「判りました。相談してご連絡します」
 「携帯は危険です。どこかのホテルのルームに入って其処の電話からこのホテルに外線でご連絡下さい」
 工作員は用心深い連絡方法を告げる。
 「分りました」
 田中道子も理解した。
 
 田中道子は錦糸町のファッションホテルのパーティールームに仲間を集めた。
 「竹内優子が娼国工作員に捕らえられて娼国に移送されました」
 田中道子は出水茉里巡査部長に扮した工作員から得た情報を説明する。
 「AVは強制的に創られた丁稚上げ」
 「拷問されてその内容がAVにされインタビュー部分は他の人質を盾にやらされたのです」
 「そこまで」
 「岡村一美さんも小倉警部も監禁されているとのことです」
 「えーーーーーー。それじゃあのAVも」
 「警察に容疑者にされたり、捜査に失敗した逃走にして、滝澤沙緒里が成功して莫大に稼いだ真似をしたように見せかけたのよ」
 「そのようにも見えたけど。あの本人出演のシーンでは」
 「とにかく一挙に奪回して全てを公開するのよ」
 そのあと出水茉里巡査部長に扮した工作員も加わり話し合う。そして各自別々にR国に渡航する事に成った。
 一行はR国S市のセントラルホテルに別々にチェックインする。R国中央駅を鋏んで建つ同じ五十階建ての新日本空輸ホテルに比べてかなり古い。
 昭和中期から変わらない老朽ホテルである。
 田中道子の部屋に全員が密かに移動して集まった。
 「ホアンと言うこちらの人物が潜水艦と武器を提供してくれます」
 工作員の情報に基づいて仲間の一人が南の島をCADで図面作成した。それを元に作戦の説明か行われる。
 島の表面に出入り口は無い。海中の洞窟から小型潜水艦で進入する。それ以外はヘリで上から進入となる。
 「この島には五百人近い女性が住んでいます。建物は五棟。竹内優子が監禁されている五号棟以外に現地の女性は住んでいます」
 「五号棟は」
 「警備員が常時六名と彼女ら六人だけです」
 工作員が答える。
 「随分手薄では」
 「でもこの南の島からの脱出は手引きがない限り無理です。潜水艦の出入りする洞窟からは潜水服が無い限り不可能です」
 「深いのですか」
 「潜水艦は海中から縦洞を上昇します。周りは断崖で周囲は深い海で囲まれています」
 「出水巡査部長はどうやって」
 「私はTS市のにパーティに引っ張り出されて拷問されました。其処から逃げて娼国警察員の知り合いを頼りました」
 他の工作員らは日本を発つ段階から全員を見張っている。このまま娼国に入るまで泳がす予定である。
 
 滝澤沙緒里は葛城義和総理の名代と言う建前でR国T市に向かった。そこで市江廣子と打ち合わせをして湯野中に交渉する。
 市江廣子はお天気お姉さんから国民党の政権交代に乗じて当選した元衆議院議員である。
 官房長の極秘命令で娼国に調査に入り無修正AV女優に成った盟友沼緒輪加子警部。市江廣子はその調査に娼国に入った。
 娼国工作員により麻薬購入の罪を着せられ収監される。
 娼国の息の掛かった民事党平佐和議員が面会した時に唾を吐きかけた。その事から日本での信用も失う。
 その後盟友と思った沼緒輪加子はAV女優に成りR国の日本人街で優雅に暮らす。
 市江廣子は日本から献金を求めて来る政治家らの肉体接待に出される。そして羞恥極まりないSM拷問を受け続けた。
 どこかで先行きを見据え直し日本から来る政治家の肉体接待に協力的立場に転換する。
 真紀子の計らいで湯野中側の勢力圏D市に温泉旅館経営を始めた。
 その後も極めて仲の悪かった湯野中と真紀子のジョイント役となる。R国北に駐留する米軍の接待にも協力して資産を増やした。
 最初は虐め抜かれた平佐和も今は逆に懐柔している。封建時代からの女の上手な生き方を完璧に行使するように成っていた。
 「葛城総理の要求は湯野中も聞くでしょう。貴女は要求だけして下さい。そのあと私達の利益に成るように要望は私が行います」
 市江廣子は躰を合わせての話し合いは自分が行うと言っているのである。
 これまで市江廣子も滝澤沙緒里も湯野中に躰の総てを蹂躙されている。
 だが公ではないが今では滝澤沙緒里は葛城義和の女である。湯野中もその肉体懐柔は受けない。
 平佐和も市江廣子を気に入っている。だが特定な女ではない。ここは市江廣子に任せるべきである。
 ある程度は市江廣子の事業に有利な運びには成る。それも容認するしかない。
 
 R国奥地のD市である。
 建設中であった空港は完成して乗り入れも徐々に開始されている。
 豪華な造りの日本式温泉旅館である。ハードコンパニオン遊びのできる日本では少なくなった歓楽地がR国に移設されて更にハードに発展している。
 娼国系、R国系資本の注入された日本企業が一気に進出移転した。
 この旅館は日系企業関係がメインの遊び場となりつつある。
 湯野中は葛城義和の名代で来た滝澤沙緒里の要求を受け入れた。
 那覇空港の拡大投資には文句はない。だが沖縄の大方で市の統廃合が行われた今では新しいニューシティの進出は回収に時間が掛かる。
 それでも葛城総理の要求として了解した。
 工作員の私情で起こした事件を詫びる意味を含ませる事も忘れない。
 温泉旅館のプライベート露天風呂である。
 市江廣子は湯野中を石の淵に座らせてじっくりさおを舐めている。
 ゆっくり時間をかけた責めが感度を強く引き出す。
 二人とも全裸である。
 二十九歳の市江廣子の躰は細身ながら華奢と言うより柔らかい女の線を描いている。大きな乳房ではないが触り心地が柔らかく乳首の紅も良い。
 南国の露天風呂だが強い冷房カーテンが空中に見えない屋根を作っている。
 「どうします。このまま私が抜いてしまいますよ」
 一時間近く舐め続けて湯野中のさおに変化が現れた。
 「口に出しても良いのか」
 「ええ」
 それからも市江廣子はゆっくり舐め続けた。
 湯野中が口に果てても暫くそのペースで舐め続ける。余韻が気持ちよいのである。
 「飲んでくれたのか」
 「吐き出したりなどいたしませんよ」
 市川廣子は湯野中のさおを洗ってフィスタオルをその腰に巻く。
 座敷に移動して日本酒と前菜を提供する。
 「何か他にも話があるかの」
 湯野中は市江廣子に要求が有る事を予期していた。
 「実は北側の輸送をこっちの空港に移せませんか」
 「その心算だが全部は難しい」
 「輸送路を整備しませんか収益にはなります」
 「だがな。現地の国民がたくさん移動すると国体に変化が起きる。現在は管理しているツアー以外国民に移動が無い」
 R国の日系人による経済独裁は各市内で総てが揃うからである。殆ど国内の移動が必要ない。
 海外の惨状を見せる管理されたツアーのみ旅行が設定されている。
 「解ります。工業団地の中から空港直接に高速道路と特急を繋ぐのです」
 北側は特に道路事情が良くない。R国国際空港から南側の高速鉄道と南側の一部を高速道路が繋いでいるだけである。
 それ以外は途上国さながらの悪路で物流トラック以外の移動はない。国内には自動車産業も車の普及もないのである。
 工場は有っても部品生産のみで輸出専用となる。
 「日本人と日系人しか移動しないルートか」
 「工業団地やT市の日本人居住区には現地の車も人も入りません」
 「誰かに計画を作成させられるか」
 「私が概要を書いて葛城総理のこちらに残された側近にやって貰います」
 「いいよ。沖縄とD市を繋いであちこち止まらない高速鉄道なら日系人の遊びも盛んにできる」
 湯野中の説得は完了した。
 
 出水茉里巡査部長に扮した工作員はホアンのアジトに田中道子らを案内する。
 ホアンのアジトはF市の海岸沿いに在った。
 ホアンは工作員の事情を知っている。
 娼国の罠と知っていて田中道子らに拳銃の使い方と小型潜水艦の操艦方法を教えた。
 娼国北の島の沿岸まで小型船舶で誘導する。
 そこで充電して潜航した。進路は確り海図に描かれている。その通り南の島を回って海中のトンネルに向かう。
 娼国の潜水艦なら窓から海中が見られると出水茉里巡査部長に扮した工作員が説明した。
 潜水艦は南の島の海中にある洞窟に侵入する。
 五百メートルぐらいで行き止る。洞窟は真上に延びていた。
 小型潜水艦はゆっくり浮上する。
 潜望鏡震度で様子を伺う。小型潜水艦が僅かに潜望鏡を上げるだけである。
 「桟橋は無人のようですね」
 「誰か一人残って艇を潜航させて待ってください」
 出水茉里巡査部長に扮した工作員が指図する。
 操縦してきた小西真奈美が残った。
 桟橋にセイルだけ出す。ハッチを開けて工作員が先頭で桟橋に降りる。
 拳銃を腰の後ろに持って進む。
 トーチカの目の様なところから外の様子を伺う。外に人影は見当たらない。
 真っ直ぐ五号棟に進む。
 工作員は先頭で五号棟に駆け込む。見渡す限り島に人は見当たらない。
 五号棟の非常階段を四階まで登る。其処の非常扉から進入する。工作員は指示を受けた通りの行動である。
 四階の通路を反対側に進む。工作員が少し前を進み安全を確保して後ろに合図する。
 工作員が階段室に入ったところで防火シャッターが閉まる。
 一番後方が田中道子である。
 その直前でもう一枚シャッターが下りる。
 催涙ガスの匂いが立ち込め始める。
 田中道子はとっさの判断で後ろに引き返す。
 シャッターに前後を塞がれた五人は催涙ガスで全員倒れた。
 田中道子はそのまま先ほど侵入した非常階段の内側の階段を下がる。
 中二階の踊り場から下を覗く。守衛室に人影は無い。そのままトーチカの目がある建物に突っ込み桟橋に向かう。
 潜水艦は浮上して残してきた小西真奈美は娼国の隊員と格闘していた。
 田中道子が加勢しようと突っ込む目前で小西真奈美は射殺される。
 田中道子は慌てて遮蔽物に隠れる。
 娼国の隊員らは催涙手榴弾を投げ込む。
 そこで田中道子も倒れた。
 
 日本ではまた無人駅の多いローカル線で似たような事件が起こった。
 前の事件は捜査が難航したままである。警察は殆ど捜査に力を入れてない。湯野中から工作員の暴走と内々に葛城義和総理に謝罪が有ったからである。
 事件は四国を斜めに走る土讃線で起きた。
 土佐山田を出て琴平に向かう途中スイッチバックの新改駅がある。
 そこでワンマン運転の普通電車は対抗から来る特急と後ろから来る特急を躱す。その日は女性運転士であった。
 無人駅で二十分近く退避する。
 この駅は坪尻駅のスイッチバックと違い通過する特急から見えない。
 乗務員室のガラスをハンマーで割って鍵を開ける。すかさず通信手段を押える。運転席横の扉は締まってない。
 「何あんた達」
 女性運転士は恐怖の表情で振り返る。
 運転席横の扉から二人侵入する。
 福田成美運転士は入社二年目運転暦約一年である。
 この危険は認識していた。それでも一人乗務は解消されない。
 福田成美運転士は客室に連れ出されてから抵抗する。躰を掴んでいる男を肘で撥ねて前に居る男の股間を蹴った。
 股間を蹴られた男は蹲ってしまう。
 残る二人が福田成美運転士を殴り床に叩きつける。
 一人が馬乗りになった。
 一人が手首を合わせてビニール紐で縛る。
 蹲っていた男が暴れる福田成美運転士の脚を押えた。あと一人がスラックスを脱がす。
 「やめろーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー」
 スラックスを脱がした男が座席に投げてしまう。
 馬乗りに成った一人が顔をビンタする。
 「うおーーーーーーー。うおーーーーーー」
 二人が一本ずつ脚を押えてショーツを脱がしに掛かった。
 「いやあーーーーーーーー。いや。いや。いやあ。ああーーーーーーーーー」
 福田成美運転士の慟哭を無視してショーツは剥ぎ取られる。
 股間を蹴られた男が剥ぎ取ったショーツをポケットに仕舞う。
 脹脛と太腿を合わせて脚首と腿の付け根をビニール紐で縛る。
 馬乗りの男がベストのボタンを外してブラウスのボタンも外す。
 「ああーー。いやあーー。ああーー。いやあーー」
 福田成美運転士は泣き喚き続ける。
 馬乗りの男は乳房を弄くり揉む。
 股間を蹴られた男が挿入する。
 特急の通過する音を聞きながら三人はあっという間に強姦を終えた。
 「このやろう抵抗しやがってお○○こ焼いてやろう」
 股間を蹴られた男はライターを取り出す。
 「いやあーーーーーーーーーーーー」
 まずは陰毛を焼く。
 「ああーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーーーー」
 福田成美運転士はサイレンの様に泣き喚き続ける。
 「乳首も焼いてしまえ」
 残る二人もライターを取り出す。
 「ああーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー。たすけてーーーーーーーーーーー」
 福田成美運転士は泣き喚き叫び続ける。
 二人の男が両側から乳首を焼く。股間を蹴られた男は福田成美運転士の女の部分を開いてライターに着火する。
 「あーーーーーーー。はあーーーーーーーーーーーーん。やめてーーーーーーーーーーーーー。おねがいーーー。やめてーーーーーーーーーー」
 福田成美運転士は泣き喚き叫び許しを請う。
 それでも股間を蹴られた男はピンクの粘膜にライターを当てる。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 福田成美運転士の叫び声は無人の野山に轟くだけである。
 運転室の無線から呼び出し音が響く。
 男らは福田成美運転士を縛ったまま逃げる。
 福田成美運転士は自分で動く事が出来ない。
 運輸司令室は異常事態を悟って警察に救援を依頼する。
 この場所ではレスポンスタイム二十分以上掛かる。
 到着した警察官は直ぐに救急車を呼ぶ。
 非常線が張られた。県警が動員して捜査に当る。
 今度は工作員とは違う。似顔絵も三名とも作成された。直ぐ逮捕されると思われた。
 だが逮捕は数日掛かった。
 以前の事件と関連性はないことは明白である。
 マスコミはこのねたに炎上した。いつもの様にコメンテーターは出来ない理想を理論だけ並べる。
 葛城義和はローカル線の運行規定を強化する対策を打ち出した。
 それは無人駅の営業禁止。一列車に二人以上の乗務を規制する。
 第三セクターは規制に抵抗した。
 だが娼国、R国のニューシティ進出による都市集中化と過疎の促進で既に利用者は大幅に減っている。
 第三セクターは徐々にではあるが確実に廃線、廃業の方向に成りつつあった。
 一部の野党立憲国民党は猛反対したが所詮微数野党で力は弱い。
 抗議デモも起きた。マスコミは拡大放映してお決まりの意見も述べる。
 だが娼国系マスコミが全体像を公開して他のマスコミが大げさに放映している映像を解説してしまう。
 
 娼国では田中道子一人が収監されでいた。
 他の五人は接待に使うにも価値が無い。入国方法を工作員の指示通りに偽名を使った事を確認して処分された。
 田中道子を収監したのは出水茉里巡査部長ら婦警三名と小林由美子、岡村一美を収監した隣のブロックである。
 竹内優子はその反対側のブロックに一人収監されている。
 真紀子らは鉄格子の外にモニターを置いて田中道子に竹内優子の拷問シーンを見せる。
 白状する場面まで詳細に映像に表現されていた。
 「貴女も同じ事をやってあげるね」
 真紀子はほくそ笑んでいる。
 「・・・・」
 田中道子は竹内優子の異常な苦しみを見て相当に恐ろしい事と驚愕していた。
 娼国の隊員が四人鉄格子に入る。鄭淑徳少将は真紀子の隣で見である。
 隊員らは田中道子の両腕を掴んで手首を縛る。
 天井のフックに滑車を引っ掛けて滑車から下がったフックに縄に付けたフックを引っ掛けて吊るす。
 二人が田中道子の躰を押えて二人がチノパンを脱がしてしまう。
 田中道子は無駄とわかってか抵抗はしない。ただ怒りを込めた目で真紀子と鄭淑徳少将を睨んでいる。
 隊員らはショーツも脱がす。
 田中道子は唇を噛んで堪え続ける。
 隊員はカットソウを鋏みで切り裂く。ブラもフロントで切ってしまう。
 既に田中道子は全裸である。
 隊員は鞭を取り出す。責め具は運び込んだ大きな鞄に入っている。
 二人の隊員が左右から叩く。
 「うおーーーーーーー」
 乳房を強くへしゃげた。躰は後ろに跳ねる。反動で前に戻され震撼する。
 一人が太腿を二本横に薙ぐ。
 「うおーーーーーーー」
 衝撃に躰が暴れて脚が跳ね上がる。
 乳房を横に薙ぐ。
 「ぐおーーーーーーー」
 躰は揺れて吊る下げられたまま回る。
 田中道子は太腿にやや肉を付けていた。それでも長身であり脚も長いのでスマートに見える。
 乳房のやや角ばった丸みが存在感を強めていた。
 容赦なく乳房をスパンキングで叩く。
 「ぐわあーーーーーーーーーーー」
 田中道子は痛みに悲鳴を絞り出す。
 反対側も叩く。左の乳房全体をスパンキングのラケット面でもろに叩き付けられる。
 「ぐわあーーーーーーーーーー」
 表情を破裂させ大口を開けて悲鳴を絞りだす。
 その間に他の隊員が便器とバスタブをセットする。
 田中道子は悲鳴を絞り出しながらも強い怒りの視線で真紀子らを睨み続けた。
 「あなたにもしゃべってもらうよ」
 それを押す強い眼力で真紀子が鉄格子の外から宣告する。
 「・・・・・」
 田中道子は無言で睨み返す。
 「もう始めますか」
 隊員が真紀子に確認する。
 「もう少しお〇〇この中を虐めてからね」
 警備員が拷問椅子を運んで来た。
 囲っていた鉄格子を一旦上昇させる。天井から立ったまま吊るされている田中道子の後ろに拷問椅子がセットされた。
 警備員は全裸の田中道子から目を逸らせて去って行く。
 蝋燭が数本床に立てられ点火された。
 「流し込みますか」
 「その気丈そうな女の躰にたっぷり洗礼を浴びせて。それから流し込みね」
 「畏まりました」
 隊員は準備に係った。
 一度吊るしから降ろして高手小手に縛って拷問椅子に乗せる。
 両脚とも脚載せ台に縄で厳重に固定した。
 高手小手に縛った上体を拷問椅子の背に別の縄で厳重に縛る。腰の部分だけベルトで固定して更に縄を掛けてしまう。
 殆ど田中道子の躰は動く事が出来ない。
 隊員二人が両側から乳房に蝋涙を落とす。
 「ああーーああーーーーーーーーーーーー」
 無表情で睨んでいた田中道子から恐怖の悲鳴が上がる。火傷する様なものではない。恐怖からの悲鳴である。
 「ああーーーーーーーーーーーー。ああーーーーーーーーーー」
 乳房全体から腹、太腿まで真っ赤にしてゆく。悲鳴は最初だけで静かになる。
 隊員は真紀子に目で確認する。
 拷問椅子を倒して膣にクスコを挿入する。クスコの口は真上を向く。
 田中道子もその中に蝋類を流されると分かる。恐怖に慄いていても強い視線で隊員を睨み返す。
 隊員二人が左右から各々太腿を押さえる。一人がクスコの口を持つ。残った一人が充分に芯の周りに蝋涙が溶けた蝋燭を両手に持ち一本ずつ流す。
 「あはあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 今度は強烈な悲鳴になる。
 拷問椅子の上で拘束された躰を動く限り暴れさせた。
 「ああーーああーーああーーーーーーーーーーーーーーーーー。がああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 普段気丈そうに見える顔の表情がことごとく歪み崩れる。全身に藻掻く力の篭った悲鳴を轟かせた。
 八分目まで流したところでクスコごと抜き取る。
 別のクスコを違う角度で挿入して中に残った蝋の残骸をピンセットで取り出した。
 「ああ。ああ。ああ。ああ」
 田中道子は荒い息遣いを続ける。
 火傷までは行かないが中はひりひりしていた。そこへ痒み責めの目論見である。
 警備員が擂った山芋の汁をビーカーに入れて持って来た。
 隊員はクスコを指さす。
 「あたしがやるんで」
 警備員はやりたくない。
 仕方なく隊員はビーカーを受け取る。
 口まで流し込んでクスコを抜く。少しだけ溢れ出る。そのまま拭いたりはしない。
 「元テレビ太陽の枝野順一部長の仲間を思い出しておいて。私たちの捜査でまだ一人隠れているらしいの」
 真紀子が固定されて躰も動かない田中道子に問い掛ける。
 「知らないよ」
 田中道子は憮然と答える。
 「痒くなったら思い出して」
 そこへ出水茉里巡査部長が腰縄を付けられて隊員二人に牽かれて来る。
 「この人判る」
 真紀子の問いに田中道子は考え込む。自分らを先導して来た出水茉里巡査部長に似ているようで違って見える。
 もう一人女性が入ってくる。
 「ああ」
 田中道子は総てを悟る。
 「解ったようね」
 そのまま本物の出水茉里巡査部長は引き戻され隊員らも出て行く。
 「痒くて堪えられなくなったら叫んで」
 そう言い置いて真紀子も鄭淑徳少将と引き上げる。
 田中道子は総てが罠と悟った。そして先ほどの出水茉里巡査部長の他五人が此処に監禁されていると確信する。
 竹内優子がこのどこかに居る。
 目の前に鉄格子の牢屋はあと三つ空で存在する。全員バラバラで監禁されているのか。
 目前で小西真奈美は射殺された。あと五人も毒ガスの匂いのシャッターの向こうに閉じ込められた。死んだと思うしかない。
 竹内優子は痒み責めに堪えられなくて自分らの居場所を話した。自分も堪えられるかどうか解らない。
 枝野順一部長の最後の仲間は警察庁に居る。R国の大きな資本力を持つ人物の関係者で警察庁に勤務する木下警視正を見張っていた。
 娼国とその手先で多額の献金に潤う現政権の政治家、警察官僚。敵は自分らのどのグループも撲滅する意思らしい。
 今回も仲間を失った。敵の力の大きさに驚愕する。田中道子には歴史の流れに反動するこの勢力に勝てない理由が解らない。
 
 日本では台風が何本も襲って来た。
 西日本が豪雨に見舞われ二年前の災害が再び起きる。
 住宅は流され道路は寸断され線路も流された。
 葛城義和総理は政府支援策の予備費の対応方法を変える。
 全壊でも半壊でも支援金は出さない。ニューシティに移るなら一律支援金を約束する。危険な一軒家を諦めさせる方向を示唆した。
 仮設住宅も造らない。ニューシティの新規造成分を充当する。
 葛城義和は合理化有るのみ。自然豊かな環境で暮らしたいなどの願望は徹底的に排除する。
 
 永田町に隣接した葛城義和の泊まるホテルには娼国の献金を受ける議員及び警察幹部が集まっていた。
 葛城義和は自身の担当範囲を早く片付けたい。長期政権にならずに引き継ぎたいのである。
 葛城義和に憲法改正の意思は無い。
 拉致問題も北朝鮮への関与もしたくない。
 反対運動が起きても総て少数である。経済効果の浸透が総てを支配していた。これまでのマスコミ報道の娼国による外部からの変更も大きい。
 中央山脈を削り計画植林する。一軒家を廃止して災害に強い高層建物のみに整備してしまいたい。自然災害の無い日本列島の完備である。
 売春防止法を廃止して経済効果をもっと上げる。
 今でもソープでは賄いきれない売春を娼国、R国の船が済州島を経由してR国に向かう。出航すれば日本の法律で管理されない売春船である。
 日本から売春防止法を廃止すれば湯野中の甚大な利益と成る。それでも葛城義和の悲願である。
 悪しき法律は絶対に撤廃しなくてはならない。
 温暖化を阻止して自然に帰る。そんな事はどう逆立ちしても出来ない理想である。既に大方の人類がコンクリートに護られて生きている。
 完全に自然の災害を受けないコンクリートの要害に国民を収めるべきである。
 「西日本から山を崩して在来線の停車駅を特急停車駅に限定しましょう」
 吉田隆俊経済産業大臣である。
 「流された線路を迂回して高架で繋いで小さい駅を廃止しよう」
 菱沼農水大臣も賛成する。
 「山陽本線を新幹線と併走させて特急停車駅だけを繋ぐか」
 平佐和も乗り気である。
 「むしろ新幹線に停車駅を増やして在来線を放置しませんか」
 「宮島口はどうします」
 観光地は残さなければ成らない。
 「ガーラ湯沢方式ですよ」
 「併走では時間が掛かります。東海道は複々線しかありませんが、西日本では新幹線の駅を増やせば対応できます」
 「東海道はリニヤが開通しますから今のまま駅を増やしても」
 「いや東海道の需要はまだ増える。在来線をなくしてこだまの停車駅を増やすには複々線は必要です。それまでは在来線の駅を絞りましょう」
 まったく二年以上前の日本の逆の発想である。新しい大都市に人口を集中させる政策は一挙に進む。
 「夏暑くなる多治見あたりから山を崩しましょう」
 「うむ。結果を見せないといけない」
 平佐和も早く進めるに異論はない。
 反対運動が起こることは必定である。だが平佐和らは大幅緩和する状況にあると見ていた。
 「ところで元テレビ太陽の枝野順一部長の仲間が警察内部に居るとの噂ですがこっちは」
 警察庁長官後藤謙二である。
 「竹内優子の仲間田中道子が娼国で捕まりました。その件は北嶋副主席にお願いしてあります」
 葛城義和が回答する。
 
 「ううううーーーーーーーーーーーーーーーん。ううーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
 田中道子は鉄格子の中で唸りだした。
 痒みに脚を左右に前後させ腰を捩って膣の中の堪えられない痒みを刺激しようと藻掻く。
 拷問椅子にきっちり拘束されている。それを力の限り腰を捩って藻掻く。堪えられる痒みではない。気が狂いそうである。
 竹内優子がこれに屈した事を充分に躰が理解する。もう思考能力すらない。
 暫く苦しむ状況を傍観していた真紀子らが頃合を見て入って来る。
 「うぐううーーーーーーー。うぐううーーーーーーーーーーーーーーー」
 田中道子は眉間に三重に皺をくの字に刻み口をへの字に呻き続ける。
 「どう。話す気に成った」
 「私はなにもしらないよーーーーーーーーーーーー」
 田中道子は引き攣らせた表情で訴える。
 「そんな筈は無い。貴女は以前に枝野順一部長と同じグループの筈よ」
 「優子がそう言っても私は知らない」
 田中道子は悲鳴の様な声で拒絶する。」
 「違うわ。小林由美子がそう白状したのよ」
 「そんな二年近く前のことを」
 「枝野順一部長の隠しダマを知っているのは貴女しかいない」
 「しりません。もうーーなんとかしてーーーーーー」
 「白を切っても駄目よ。いつまでも放置するよ。貴女の気が狂うか話すか。どっちかね」
 田中道子は話すわけに行かない。現政権を葬って娼国の陰謀を世界に知らせる最期の手段である。
 殺してくれればと思う。気が狂うまで殺されることは無い。現状では自決も不可能である。
 痒みはどんどん襲って来る。
 どんなに躰を捩り動かしても膣の奥の痒みには届かない。
 気が狂いそうである。
 「そんなーーーーーーーーーーー。しらないのにーーーーーーー」
 腰を捩って縛られていながら脚は左右交互に力の限り動く。痒い奥に刺激を与えようと藻掻き続けた。
 顔も躰も玉の汗を噴出している。
 「思い出したら呼んで」
 真紀子は田中道子を収監したブロックから出て行こうとする。
 「まてーーーーーーーーーー。ころせーーーーーーーーーーー」
 田中道子は殺されても喋る訳には行かない。目的はは果たされる。
 舌を噛み切りたい。だが舌には自殺防止をセットされている。
 真紀子は狂って仕舞う危険を感じ取った。
 ここで失敗すれば現政権を揺るがしかねない危険すら内包している。
 真紀子は一度洗って何度も追い込む作戦に切り替えるべきと考えた。
 「一度洗って三十分くらい考えさせましょう」
 「確かにそうですね」
 鄭淑徳少将もそれが良いと思った。
 田中道子の気性は強い。だが忍耐力は意外と脆いと読んだ。
 鄭淑徳少将は隊員に洗ってそのまま拷問椅子に放置するよう指示する。
 娼国に繋がった警察官からの報告である。元テレビ太陽の枝野順一部長の弁護士接見を隠し録音した内容から判明した。
 既にその弁護士には工作員の監視が付いている。
 だがなかなか警察庁内の誰と連絡を取っているか掴めない。
 ただ小林由美子が枝野順一部長に公務員の仲間が二人居ると吐いた。それが誰だかは小林由美子も知らなかったのである。
 一時間ぐらい時間を置いて田中道子に同じ拷問を繰り返した。
 「もうやめてーーーーーーーーー。なんにもしらないよーーーーーーーー」
 田中道子はとろろを見ただけで喚きだす。
 「駄目よ。枝野順一部長部長の仲間は公務員二人と調べが付いているのよ。貴女ともう一人」
 「わたしはかんけいないよーーーーーーー」
 「枝野順一部長の弁護士接見をこっちの息の掛かった刑事が盗聴したのよ」
 「酷い」
 「小林由美子の自白と一致するよ」
 隊員が四人で拷問椅子に磔にした田中道子の躰を更に押えて動きを封じる。容赦なくクスコが挿入された。
 「やめてよーーーーーーーーー。しらないよーーーーーーーーー」
 それでも隊員は山芋のとろろをクスコに流し込む。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 断末魔の悲鳴が轟く。
 「今度こそ思い出すのね」
 真紀子は冷たく言い放つ。
 「ころせーーーーーーーーーーーー。ころしてーーーーーーーーーーー」
 田中道子は喚き続ける。
 真紀子らはそのまま鉄格子の外で待つ。
 「ちくしょーーーーーーーーーーーー。わかったよーーーーーー。はなす。はなす。さきになんとかしてーーーーーーー」
 田中道子はもう一分たりとも堪えられない。口からは唾液が流れている。
 「いいよ。酢で中和してあげる。話さなければもう一回やるだけよ。いい三回目は一昼夜よ」
 真紀子は悠然と構えている。
 隊員は田中道子の膣にもう一度クスコを挿入する。
 酢を流し込む。そのあと水で洗う。
 「さあ。話してごらん」
 真紀子が促す。
 「警察庁事務官倉科香奈」
 田中道子も完全に屈してしまった。拷問で甚振られても殺されても喋らなかった。竹内優子も同じだと思う。あれには堪えられない。
 もとより倉科香奈事務官が自分らを救出することは無い。
 娼国からの侵略と献金、賄賂が日本の上部構造を大きく懐柔している。この現実が社会問題になって総てが明るみになればと願っていた。
 「木下警視正の直ぐ配下です」
 鄭淑徳少将も驚いている。
 真紀子は湯野中に電話する。
 「なに。警察庁事務官倉科香奈だと」
 どう対応するかが問題である。
 
 葛城義和にも直ぐ連絡が入った。
 葛城義和は会議の面々にその旨伝える。
 「警察庁事務官一人行方不明は容易ではないな」
 平佐和も困り果てた。
 木下優樹子警視正は警察関係者への資金の要である。
 これまで娼国、R国からの資金の流れを掴まれた事は無い。
 国家規模の資金の流れをマスコミでは容易に掴めない。警察関係は捜査をさせないだけの内部の人脈が出来ている。
 警察庁長官後藤謙二も腕を組んで微動だにしない。
 
 葛城義和はルームに引き上げた。滝澤沙緒里が今夜R国から戻ってくる予定である。
 「廣子さんはD市に高速道路を繋ぐ要求をしたわ。日本人の工場や区画からのみ繋がる道路だけど」
 「考えたな。それは良い話だ」
 葛城義和にも滝澤沙緒里にも利益に成る話である。
 沖縄を物流拠点にして本土から派遣層を移動させて人口を水増す。オール沖縄の支持者の比率を減らす。民事党の平佐和に付く派閥で蹂躙できる。
 今の状況ならここまで可能である。
 葛城義和のサプライチェーンマネジメントの計画の一部が完成となる。
 
 一週間後急転直下ことは進んだ。
 葛城義和が泊まるホテルの地下に在る秘密の宴会場である。一週間前と同じ面々の他に真紀子と湯野中が加わっていた。
 本庁の刑事数名が警察庁事務官倉科香奈に腰紐を付けて牽いて来る。
 「ふざけるな私は犯罪者じゃない。こんな物外しなさい」
 倉科香奈事務官は強い声で抗議する。
 警察庁は大胆な手段に出た。
 会議室に倉科香奈事務官を招き尋問を行いそのまま逮捕してしまったのである。
 眠らせポリケースに詰めて会議室から警察車両で此処まで運んだ。
 倉科香奈事務官は宴席の面々とコンパニオンの派手過ぎる存在に圧倒されつつも怒りを滾らせる。
 こんな事で良い筈はない。日本の由々しき事態である。
 しかしこれまで多くの同胞が消えて行った。此処に居る警察幹部の面々を見ると総てが理解出来る。
 掴まって一昼夜経っていた。今夜は土曜日である。
 道警本部長、道警一課長も居る。これで笛木祐子巡査部長や小倉紘子警部の件も納得が行く。
 宴会場には既に一部畳が外され十字架、浴槽、シャワースタンド、拷問椅子が競り上がっている。
 倉科香奈事務官にも裸にされる事は容易に想定が付く。一歩動くのも躰は震えていた。
 刑事らは叩き付けるように倉科香奈事務官を十字架に押付ける。
 普通の容疑者を扱うより乱暴である。
 真紀子、湯野中、葛城義和らは上座で平佐和と共に観戦する。
 拷問は刑事らが行うようである。
 「このまま動きを封じましょう」
 四十年配の刑事が上司らしき三十代の刑事に言う。
 刑事らは倉科香奈事務官の躰を畳みに仰向けに叩き付ける。
 「うおーーー。なにするんだよーーーーーーーーーーー」
 二人が肩と両腕を押える。二人が太腿を開いて向う脛にお尻を載せ各々太腿を体重で押える。
 スカートは腰まで捲くり上がって下着は丸出しになった。
 「やめろよーーーーーーーーーー。あたしがなにをしたのーーーー」
 正面に膝を付いた若い刑事は委細構わずストッキングを破りショーツを下げる。
 「やめろおおーーーーーーーーー」
 構わずクスコを取り出し膣に挿入する。
 「なにするのーーーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーー」
 刑事は無言でクスコの螺子を回してカラスの口を広げる。
 「おらーーーーーーーーー。なにするのーーーーーーーーー」
 若い刑事はブジーを取り出す。
 ペンシルライトで奥を照らして子宮口を確認してブジーの先端を押し込む。
 「ぐうわあーーーーーーーーーーーーーーー。があああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 倉科香奈事務官は躰を震撼させる。表情を爆発させ躰を捩って強烈な悲鳴を上げる。
 若い刑事は軽くブジーを子宮口にピストンして抜く。
 「あわあーーーーーーーーーーーーーー」
 倉科香奈事務官は躰に力が入らず畳みに沈む。
 「御前の仲間が喋ったよ。田中道子と言ったかな」
 グループは違うが同じ仲間が裏切った。倉科香奈事務官は驚愕の表情になる。
 刑事は構わず経過を説明する。
 倉科香奈事務官は痛みに畳みに這い蹲る。刑事らが手を離しても自分で立つ事は出来ない。
 「お前は警察庁で情報収集していた。木下警視正の身辺を調査していた」
 刑事は無駄と分って問いただす。
 「・・・・・・・・・」
 倉科香奈事務官は答えない。
 刑事らは倉科香奈事務官を空の浴槽に投げ込む。
 全裸の躰に蜂蜜をぶっ掛ける。
 それを刷毛で満遍なく伸ばした。
 蟻の詰まった広口瓶から蟻を投げ落とす。
 「あーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーー」
 倉科香奈事務官はくっきり大きな目を見開いて狂った様に泣き叫ぶ。
 会場のモニターにもその状況が映る。
 悲鳴は泣き止まない。
 「適度に洗ってください。そのやり方では気が狂ってしまいます。それでは白状しません」
 葛城義和が止める。
 白状させなければ政権、そればかりか娼国、R国に繋がる全員の危機である。
 刑事二人が躰にシャワーで湯を掛ける。
 「ああーーーーーーーー。ああーーーーーーーー。ああ。ああ。ああ」
 倉科香奈事務官は荒い息遣いを続ける。
 状況を見て木下優樹子警視正が席を立って拷問に加わる。
 「少しずつ躰を傷付けて恐怖で追い込むのよ。最期は山芋の痒み」
 木下優樹子警視正は怒りを込めて倉科香奈事務官を見下ろす。
 倉科香奈事務官はくっきり目が大きく見た目は可愛い。
 だが気性が強く発言も生意気である。木下優樹子警視正はどんなに残酷にしても罪悪感はない。
 葛城義和らはモニターに眼をやりながら木下優樹子警視正が加わったので安心して四人で会議を続けた。
 既に日本経済は破竹に回復している。失業率は過去最小と成った。
 人手不足はニューシティの人口集中化とロボット化さらに託児所の需要が下がって解決の方向である。
 経済の大幅回復で子供を預けてまで働く女性が減ったのである。
 一般料金の飲食チェーンはロボット化が促進した。
 インフラの老朽化もニューシティの人口集中化と東京、大阪の人口離れで要らないインフラを見直さない方向で解決しつつある。
 葛城義和に反発する分子はデモまで行う。
 だが娼国側のマスコミでなくても発表する支持率は極めて高い78%平均となる。経済が回復して福祉が厚くなったからである。
 「フェミニストは多々居ますが組織力を持つ連中は何とか一掃しないと」
 「無理よ。幾らでも湧いてくる。常に叩き続けないと」
 「そうだな」
 湯野中も同調する。
 「一掃は無理ですか」
 葛城義和も概ね分ってはいる。
 「売春防止法を廃止して山を崩し始めて列島構造の改造が始まったら引退出来ませんか」
 葛城義和はとにかく表舞台からは降りたい。
 「まだ駄目だよ。誰が引き継ぐ」
 平佐和は言下に否定する。
 「確かにそれは問題。でも長期政権にしないで温和な人物が粛々と引き継ぐ方がいい」
 真紀子は葛城義和の後押しをする。
 そうなると平佐和内閣に戻る可能性は高い。平佐和はそれを避けたい。
 「此処の中に居る人物で誰か考えられるか」
 平佐和は葛城義和に後任人事を迫る。
 「考えておきます」
 葛城義和は結論を濁して引く。
 「葛城総理は日本の政治より亜細亜全体から物流とマネーを統括するサプライチェーンの方がご関心事の様ですな」
 湯野中が口を挟む。
 「そうよ」
 真紀子も強調する。
 「成程。あくまで外からコントロールか」
 平佐和もその方がよいと考える。
 拷問は架橋になっていた。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 強烈な叫びが宴会場を震撼した。
 倉科香奈事務官は子宮にブジーを突っ込まれた膣を再びクスコで開かれ多量の蝋涙を流し込まれる。
 「あはあーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーー」
 粘膜に直に多量の熱蝋を流し込まれ衝撃の悲鳴である。
 木下優樹子警視正はそのままクスコごと抜き取る。
 「日本刀持って来て」
 木下優樹子警視正は若い刑事に指示する。
 「乳首斬るよ」
 木下優樹子警視正は倉科香奈事務官に冷たい口調で静かに宣告する。
 「いやあーー。やめてーーーーーーーーーーーー」
 倉科香奈事務官は怯えきった表情で上ずった声で叫ぶ。
 「脅しじゃないよ。私は女よ。男より残酷よ」
 木下優樹子警視正はそう宣告して日本刀を抜く。
 乳首に先端を充てる。
 「やめて。・・やめて。・・・や」
 倉科香奈事務官は怯え震えている。
 「説明してよ。警察庁で何を調べて誰に情報を渡すの」
 木下優樹子警視正は徹底して追い詰める。日本刀の先端は乳首に重く乗っていた。
 木下優樹子警視正は倉科香奈事務官の乳首の直ぐ上の盛り上がった白い皮膚を刃の先端で軽く引く。
 倉科香奈事務官の表情は無言のまま破裂する。
 数秒遅れ血が滲む。やがて血はダマになり流れる。
 「はあ・・・・・・・」
 倉科香奈事務官の閉じ合わせた女の部分から小水が流れ出す。遂に失禁したのである。
 木下優樹子警視正は冷たい視線でそれを見ながら倉科香奈事務官の表情に視線を移す。
 日本刀の先端を倉科香奈事務官の股間に持ってゆく。先端で軽く陰毛を薙ぐ。刃の先端は宙を舞う。斬れた陰毛が静かに飛び散る。
 ドテの真ん中の陰毛が短くなって下の皮膚が稲を部分的に刈った田んぼの様に下から現れる。
 「まだ答えない。今度は乳首よ」
 木下優樹子警視正は下段に構えた日本刀の先端に乳首を視線の先に合わせる。
 「・・・・・・・・・・・・・」
 倉科香奈事務官は最早声も出ない。
 既に娼国の医療チームが待機していた。
 「いくよ」
 「やめてーーーーーーーー」
 僅かな小水が倉科香奈事務官の閉じたびらびらからまた漏れる。
 木下優樹子警視正は動じない。
 日本刀の先端が乳首の先端を舐める。
 血が飛び散る。
 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 倉科香奈事務官の金切り声の悲鳴が宴会場に染み渡る。
 木下優樹子警視正を後ろに促して医療チームが作業に掛かった。
 「ああーーーーーーあはあーーーーーーーーーーーーーーん。あーーーーーーーーーーーーーーー。あはん。あはん」
 倉科香奈事務官の号泣が響き渡る。
 一旦麻酔が掛けられた。
 しばらくは休憩である。
 
 葛城義和は追加の政策について語る。
 「これから幾つかの法改正を行います」
 葛城義和は以下の方針を宣言した。
 一、国の法律で水道料金を一律で一定以内の使用料を無料にします。
 一、受動喫煙防止法を見直します。喫煙ルームを義務化します。全てを禁煙に追い詰めることは好ましくありません。
 一、暴力団新法を見直します。指定暴力団を廃止して暴力行為に対する法律を見直します。暴力を匂わせた脅しなどを一括した法律に変えます。
 ここ二年問題視されてきた煽り運転などもその中に一括します。
 一、麻薬関連の法律を緩和します。海外で許可され始めている部分を一部緩和します。日本人の海外での使用はあの特異な法律の対象から外します。
 一、厚生年金、国民年金を完全民営化します。
 一、失業保険制度を見直します。
 一、生活保護制度を生活保証制度に変えて大幅に制度を見直します。
 一、国営放送を完全民放化して受信料の負担を無くします。
 一、そして消費税一本化路線を進めます。
 「やりすぎてはR国、娼国へのサプライチェーンで確立した日系資本も日本に戻らないか」
 平佐和が一部懸念を述べる。
 「その心配はない。R国、娼国に本社を置く企業はこちらの資本が多く入っている。それに消費税すらこっちが安い」
 真紀子は絶対の自信を持っている。
 葛城内閣の日本経済改造論で海外に税金逃れしてきた日本の資産は日本に戻りつつある。
 これが日本の経済に脅威の回復をさせた。
 税金で没収されないなら本来日本に置くのが一番安全である。
 それが逆に空前の経済効果になると実証されたら元の高い直接税が戻ることはない。
 そして最下層の完全に消費性向に使われる部分の経済力を住民税、公共料金の減少、福祉の充実で補うことで消費税増税に対応した。
 日本の土地は高騰する。だが大方がニューシティの増加で高層建物の計画普及により大きな影響はない。
 逆に一戸建ては手に入りにくくなる。
 総ての法改正案が消費税だけで賄える将来を目指していた。
 地方から公務員、議員を大幅減らす。住民税を一気に削減出来る。
 海外に出ていた日本の資産が戻る事で風俗売春の需要が増大した。
 既に空前の景気である。
 
 拷問椅子に固定して医療チームは処置を終えた。
 乳首の先端を少し舐めただけである。止血が済んでガーゼが貼り付けられている。
 木下優樹子警視正は警視庁の若い刑事を呼び寄せる。
 「さあ。これで開いて」
 木下優樹子警視正は若い刑事にクスコを渡す。
 ハンドルを回して拷問椅子を後ろに倒し股間を真上に向ける。
 若い刑事は倉科香奈事務官の女の部分を良く観察して指でじっくり鑑賞するように開く。
 「綺麗なお○○こでしょう。最初に指を入れてごらん」
 木下優樹子警視正は若い刑事の関心を煽る。
 若い刑事は溜まらずこの場限りと指を入れて中の感触を愉しむ。
 スクリーンに映し出されていることに気付いて直ぐにクスコを挿入する。
 木下優樹子警視正は広げた内部にペンシルライトを当てた。
 子宮口がくっきりスクリーンに映し出される。つい先程先輩刑事らが開いてブジーで責めた部分である。
 今度は擂った山芋のとろろを流し込む。
 「クスコは抜いて」
 若い刑事は螺子を回して閉じようとする。
 「だめ。そのまま抜くのよ」
 抜く時に閉じると内部の粘膜を抓んでしまう。木下優樹子警視正は常識的な注意をしただけある。
 後は痒みが効いて来るまでまた暫く放置する。
 
 葛城義和は次なる危惧を表明する。
 「危険は警察内部だけではありません。経済が良くなってもその足を引っ張る事を省みず収賄を捜査したがる分子が地検にも居るかもしれません」
 「地検も押えているんだろ」
 平佐和は総て押えられて体制は出来ているという認識である。
 「幹部は押えても確かに完全には押えられません。これまでのグループの仲間でなくとも動く分子が居ないとは言えません」
 真紀子も葛城義和の懸念を認める。
 「地検の見張りも強化するか」
 湯野中は簡単に考えている。
 「まだまだ及んでない。工作員の強化が必要よ」
 真紀子の方が現実的である。
 「指宿と話し合ってくれ」
 湯野中はこれまでの失敗を真紀子の指摘と対策で逃れた苦い経験がある。屈強な部下の指宿五十八に振りたい。
 「葛城総理。そうしましょう」
 「では」
 葛城義和もその件は指宿の方が良いと思う。
 そこに警察庁長官後藤謙二が近付く。
 「特捜部で動きそうな者をある程度リストアップさせましょうか」
 後藤謙二も葛城義和の懸念を認めている。
 葛城義和は経済を低迷させる根本原因は潔癖になりすぎた日本社会にあると考えていた。
 必要悪はある程度蔓延るべきである。
 税金を払った金は預金に留まる。アングラマネーは使うしかない。
 日本の経済回復にはアングラマネーの注入が大きく貢献している。
 必要悪を認めない貧乏でも潔癖社会を求める分子は徹底的に掃除しなければならない。
 貧困を作る以上に経済を疲弊するものはない。
 そしてそれにはいつまでも堅苦しい総理の椅子に座っていては動けないのである。R国に戻り外からコントロールしたい。
 真紀子はそこを充分に理解していた。葛城義和を使って自らの野望を推し進めたい。
 
 木下優樹子警視正は頃合をみて若い刑事を連れて戻って来た。
 麻酔が切れた倉科香奈事務官は拷問椅子の上で痒みに藻掻いている。
 「効いて来たわね。もう少し」
 木下優樹子警視正は倉科香奈事務官の表情を覗き込みほくそ笑む。そして若い刑事に飲み物を運ばせて横で酒盛りを始めた。
 場内も皆コンパニオンを弄り捲っている。
 
 葛城義和は次の国会での法案の総てを纏め終えている。これが可決したら引退宣言をする予定である。
 「ところで葛城総理。売春防止法はほんの少し修正で良いのではないか」
 平佐和も葛城義和が総理に成ってからはさすがに葛城君とは言わない。
 「修正ですね。許可登録した法人における業務を除いて一般には禁止としますか」
 「ソープランドを合法にして新規出店改築を認めればそれだけで良いと思う」
 「誰にでも手を出せるのは好ましくないと」
 「それもあるが新規出店の申請許可をするだけで良いのではないか」
 「売春を法律で取り締まるのを私は廃止したいのです」
 葛城義和もそこは妥協したくない。
 「あくまで合法にしてサービス料から消費税も頂くか」
 「そうです」
 平佐和も強くは主張しない。
 
 倉科香奈事務官は麻酔が覚めて股間の痒み地獄に藻掻き苦しみ躰は破裂せんばかりである。
 「うぐぐうううーーーーーーーー。うぐううーーーーーー。うぐうううー」
 顔は醜く歪み汗を噴いている。
 狂ったように縛られた脚を互い違いに動かす。
 「ぐうあーーーー。うぐうううーー。ううーー。ううーー」
 倉科香奈事務官はもう口から流れ出る涎すら押えられない。
 「どう。話す気に成った。それとももっと乳首斬ろうか」
 木下優樹子警視正は舌なめずりする様な調子で話し掛ける。
 「いやだあーーーーーー」
 乳首に貼られたガーゼを剥がす。
 「見て。大して斬ってないのよ。でも今度は全部斬るよ」
 僅かに先端を薄く皮を?く程度に斬っただけである。
 「だめーー。何とかしてーーー。ああーー。ううーー。うぐうーーーーーー」
 倉科香奈事務官は痒みの苦しみに思考能力は殆ど無い。それでもこれ以上乳首を斬られたくない。
 「さあ。私から何を掴んだの」
 「さきにーー。なんとかしてーーーーーーーーー」
 倉科香奈事務官は悲鳴のように叫ぶ。まともに話す思考力すらない。
 真紀子は藻掻き続ける倉科香奈事務官の躰を座敷から刑事数人を呼んで押えさせる。膣にクスコを挿入して少しだけ酢を流し込む。
 「少し楽に成ったでしょう。言いなさい。言わないと一晩苦しませるよ」
 「まだ何も掴んでいません。貴方がR国の半分の勢力を握る資産家からの賄賂、献金のジョイント役と断定して証拠を探しています」
 倉科香奈事務官は悲鳴の様な声で答える。
 「そう誰に渡すの」
 木下優樹子警視正は何を掴んだかは倉科香奈事務官の自宅と警察庁の席のパソコンを調べる心算である。核心だけ突く。
 「東京地検の栗山主任検事に」
 遂に最期の頼みとする繋がりも話してしまった。殺されても話しては成らなかった繋がりである。
 「分った」
 木下優樹子警視正は若い刑事に膣をもっと酢で洗う指示をして葛城義和らの居る上座に向かう。
 「そうか」
 平佐和も直ぐに理解した。栗山主任検事の上司に連絡を取る。
 「この女、気狂にして開放しますか」
 木下優樹子警視正は警察庁長官後藤謙二を含んだ六人に確認している。
 「気が狂って警察庁内で暴れて射殺でどうだ」
 警察庁長官後藤謙二が答える。他の誰も反論はしない。
 「判りました。こちらの人脈で準備します」
 それから木下優樹子警視正は倉科香奈事務官を精神異常にする準備に掛かる。
 水の入ってない水槽に入れた蛇と透明で大きな壷が運び込まれた。
 若い刑事の手でもう一度倉科香奈事務官の膣にクスコが挿入される。
 「なにするのーーーーーーーーーー。もうはなしたでしょーーーーーーー」
 木下優樹子警視正は蛇を掴み取る。
 「これを貴女のお○○こに入れるのよ」
 「い、いやあーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーだめーーーーーーーーーーーーー」
 倉科香奈事務官は目を見開いた驚愕の表情で狂った様に叫ぶ。
 木下優樹子警視正は容赦なく蛇の頭を倉科香奈事務官の膣を広げたクスコに突っ込む。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーー」
 倉科香奈事務官の断末魔の悲鳴である。
 
 「これで邪魔な分子は片付いたのかな」
 湯野中は楽観している。
 「当面だけよ。また湧いて来る」
 真紀子は湯野中の楽観が心配である。
 「まあ。当面の敵は一掃したと考えて良いですね」
 葛城義和は真紀子と湯野中その両方の間に立つしかない。
 「ところで娼国に居る捕虜は米軍の生贄に使えるかな」
 娼国の南の島に新たに増えた人質田中道子と竹内優子。湯野中はこれをR国に一部の部隊を駐留させるアメリカ第六艦隊第六十任務部隊に提供したい。
 「いいよ。逃げることさえなければ」
 真紀子はきっぱり答える。以前の湯野中の失敗も確り付け加えた。
 
 蛇をクスコから抜かれても倉科香奈事務官は荒い息遣いで震え続ける。
 木下優樹子警視正はまだ不十分と次の準備に掛かる。
 何人か部下を呼び寄せる。
 数人にで押えさせて木下優樹子警視正が倉科香奈事務官の躰を高手小手に縛り上げる。
 「やめてーーーーーーーーーーーー。もうはなしました」
 膝を揃えて二本纏めて縛り上げる。その縄にフックを填め込む。
 天井から下がった滑車のロープを下げて先端のフックに膝を縛ったフックを引っ掛けた。
 滑車のもう一本の縄を引いて倉科香奈事務官の躰を吊るし上げる。
 「ああーーーーーーーーーーー。やだあーーーーーーーーーー。やめてーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーー」
 倉科香奈事務官の躰は膝を縛った縄のところで膝を折って逆さに吊るされた。
 「やめろーーーーーーーーーー。やめろーーーーーーーーーーー」
 倉科香奈事務官は叫び続ける。
 一度高く上げる。透明な壷を真下に持って来た。壷は倉科香奈事務官の背丈位の高さがある。
 壷の底に蛇が投げ込まれた。
 「いやあーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 倉科香奈事務官は驚愕の悲鳴を上げる。
 木下優樹子警視正が滑車のロープを緩めて倉科香奈事務官の躰は透明な壷の中に下がって行く。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 倉科香奈事務官の恐怖に震えた悲鳴を無視してさらにロープは下がって行く。
 「ああーーー。ああーーー。ああーーー。ああーーー」
 恐怖に喚き叫ぶ。
 壷の底に髪が着く。さらに頭が着くまで下げる。蛇は逃げて行く。
 「ああーーーーーーーーーーーー」
 一度上げる。
 「はあ。はあ。はあ。はあ」
 倉科香奈事務官は荒い息遣いで震え続ける。
 もう一度下げる。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーーー。ああーー。ああーー。ああーー」
 また泣き叫ぶ。
 今度は頭が着いて胸が底に着くまで下げる。
 「ああはああん。はああん。はあ」
 恐怖に震え喚き続ける。
 最後は縄を外して完全に中に落としてしまう。
 「ああーーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー。あーーーーーーーーーーーーーー」
 さらに上から蛇をたくさん投げ込む。
 「があーーーーーーーーーーーーーーーーー。があーーーーーーー。があーーーーーーーーー」
 倉科香奈事務官は顔を底にぴったり着けて震え続ける。
 そのまま宴会は解散になった。
 
 翌日娼国の医療チームの手で倉科香奈事務官の精神異常は確認される。
 警察庁内を徘徊する倉科香奈事務官の姿が複数の防犯カメラに残った。
 警察庁長官後藤謙二を含む数人の前で拳銃を乱射したとして射殺される。
 栗山主任検事には監視が付いたが動く状況はない。
 葛城義和は国会会期内に延長無く法案を可決させる。
 その一週間後に辞任会見を行って記者団の質問を振り切ってR国に逃れた。
 



 フェミニスト集団の惨劇 完






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